JP4555231B2 - スクロール膨張機 - Google Patents

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    • F25B2309/061Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide with cycle highest pressure above the supercritical pressure

Description

本発明は、冷凍・空調用途の冷凍サイクル内で用いられ、冷媒の膨張過程からエネルギを動力として回収・利用する膨張機に関し、特にサイクルにおける均油システムに対応したスクロール膨張機に関するものである。
冷凍・空調用に用いられる冷凍サイクルにおいて、膨張過程の冷媒から機械エネルギを回収して圧縮過程の一部に利用する膨張機を、モータ等で駆動されて冷媒を圧縮する主圧縮機とは独立に構成したものが提案されている。このような膨張機は、冷媒を膨張させる膨張機構と、回収動力により駆動されてサイクルの圧縮過程の一部を担うサブ圧縮機構とを密閉容器内に収めた構造となり、容器内には摺動部を潤滑するための潤滑油を保持する。このような膨張機を用いた冷凍サイクルでは、主圧縮機と膨張機の二ヶ所に潤滑油が貯留されるため、各々で潤滑油が不足することがないように油面のコントロールに配慮する必要がある。
このため、従来の膨張機を用いた冷凍空調装置においては、膨張機構とサブ圧縮機構とを収納した密閉容器内の圧力を主圧縮機の吐出圧力として、膨張機構は膨張機容器の上方部から冷媒を吸入するようにするとともに、主圧縮機は、主圧縮機容器内が吸入圧雰囲気の場合は油面上部に圧縮機構の吸入部を設け、主圧縮機容器内が吐出圧雰囲気の場合は油面上部に容器からの吐出口を設けて、主圧縮機容器内で過剰な油を冷媒とともに回路経由で膨張機容器に戻すようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
また別の冷凍空調装置に於いては、膨張機構とサブ圧縮機構とを収納した密閉容器内の圧力をサブ圧縮機の吐出圧力として、膨張機構は膨張機容器外から直接冷媒を吸入し膨張後直接容器外に吐出するようにするとともに、主圧縮機は、主圧縮機容器内が吸入圧雰囲気の場合は油面上部に圧縮機構の吸入部を設け、主圧縮機容器内が吐出圧雰囲気の場合は油面上部に主圧縮機容器からの吐出口を設けて、主圧縮機容器内で過剰な油を冷媒とともに膨張機容器内に戻すようにしてある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−325018号公報(第6頁、図1、図6) 特開2004−325019号公報(第3頁、第8頁、図1、図8)
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載されているいずれの冷凍空調装置においても、主圧縮機容器および膨張機容器の各々で過剰な潤滑油は冷媒と共に容器外へ吐出され、主圧縮機容器から膨張機容器へ或いは膨張機容器から主圧縮機容器へと移動させるようになっているので、サブ圧縮機で圧縮後に主圧縮機で圧縮する場合、主圧縮機容器から膨張機容器へはガスクーラの熱交換器を経由しなければならず、冷媒中に油が混在することによる熱交換性能の低下を招く虞がある。
また、アキュムレータのような容器部を備えたり、延長配管で回路が長大になったりしている場合には、主圧縮機、膨張機以外の容器部分で油が滞留したり油の移動に時間がかかったりすることにより、過渡的に油面のバランスが保持できず、主圧縮機、膨張機どちらかの容器内の潤滑油が不足する可能性がある。このような事態を見越して初期封入する潤滑油を増量した場合には、主圧縮機または膨張機の容器内で油量が定常時に過剰となって、攪拌ロスを生じるという問題がある。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたものであり、主圧縮機容器と膨張機容器の間で潤滑油を直接移動させて双方の油面コントロールを安定的に行なう均油システムに適応した膨張機の容器内構造を提案するものである。
この発明の膨張機は、冷媒を圧縮する主圧縮機構と、圧縮された冷媒を冷却するガスクーラと、膨張機容器内に設けられ、膨張側の固定スクロールおよび揺動スクロールを有し、前記ガスクーラからの冷媒を膨張させて動力を回収するスクロール型の膨張機構と、前記膨張機容器内に設けられ、揺動スクロールが台板を前記膨張機構の揺動スクロールと共有して前記膨張機構で回収した動力で冷媒を圧縮するスクロール型のサブ圧縮機構と、前記膨張機構で膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記主圧縮機構および潤滑油を収納する主圧縮機容器ならびに前記膨張機構、前記サブ圧縮機構および潤滑油を収納する膨張機容器の底部同士を連通する均油管と、前記主圧縮機構の吸入側に接続されて、前記膨張機容器の下部空間に適正油面高さより高い位置で連通した油戻し管とを備えた冷凍サイクルに用いられるスクロール膨張機であって、前記サブ圧縮機構の前記固定スクロールと前記揺動スクロールとの間に設けられた内周シールおよび外周シールと、前記膨張機構の前記固定スクロールと前記揺動スクロールとの間に設けられた内周シールとを備え、もって膨張機容器内に密封された揺動スクロール運動空間を形成し、該揺動スクロール運動空間が膨張後圧力となることを特徴とするスクロール膨張機である。
スクロール膨張機は、冷媒を膨張させ動力を回収するスクロール型の膨張機構と膨張機構で回収した動力で冷媒を圧縮するスクロール型のサブ圧縮機構が揺動スクロール台板を共有して両面に構成されるスクロール膨張機であって、動力源によって駆動されて冷媒を圧縮する主圧縮機、圧縮された冷媒を冷却するガスクーラ、ガスクーラから流出して膨張機構で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器からなる冷凍サイクルで用いられ、サブ圧縮機構は主圧縮機の吐出側または吸込側に配置され、主圧縮機構を収納し内部に潤滑油を貯留する主圧縮機容器の底部と、膨張機構、サブ圧縮機構を収納し内部に潤滑油を貯留する膨張機容器の底部とを均油管で連通し、膨張機容器の適正油面高さのすぐ上と主圧縮機の吸入側とを連通する油戻し管を備え、膨張機容器内は膨張過程後の圧力雰囲気に満たされた揺動スクロール運動空間と潤滑油が貯留あるいは循環される空間とに分割されている。
またこの発明のスクロール膨張機の膨張機構、サブ圧縮機構は、揺動スクロールとその上下に位置する各々の固定スクロールとこれら固定および揺動スクロールの中央部を貫通する軸とを持ち、両固定スクロールによって容器内が潤滑油を貯留する下部空間、揺動スクロールの運動空間、上部空間に三分割されており、下部空間と上部空間は揺動スクロール運動空間を経由しない細孔と軸内の給油孔/ガス抜き孔とによって連通されている。
更に、この発明では揺動スクロール台板より上方にサブ圧縮機構、下方に膨張機構を構成し、サブ圧縮機構側にオルダムリングを配する。サブ圧縮機構には内周シールと外周シール、膨張機構に内周シールを設けることにより両固定スクロール間の揺動スクール運動空間を容器内の他の空間から隔てて膨張後圧力の空間とし、膨張後の冷媒を揺動スクロール運動空間から容器外へ吐出するポートはオルダムリングより下方とならない位置に設けられている。
この発明によれば、主圧縮機容器と膨張機容器の間で余剰油量が回路を経由せず速やかに行き来する均油が可能となり、主圧縮機容器内圧力が変動した場合でも揺動スクロールに作用する軸方向力のバランスが崩れることなく歯先が安定して押付けられ、油貯留空間と隔てられた揺動スクロール運動空間内のオルダムリングも潤滑/冷却することができるスクロール膨張機を得られる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるスクロール膨張機を備えた冷凍サイクルを均油システムを含めて示す回路図である。図中の実線矢印は冷媒の流れる方向を、破線、点線の矢印は油の流れ方向を示している。図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。なお、この発明の実施の形態1では、二酸化炭素のような高圧側が超臨界となる冷媒を用いることを想定している。
図1において、膨張機1は、冷媒を膨張させて動力を回収する膨張機構2と、膨張機構2で回収した動力で駆動され冷媒を圧縮するサブ圧縮機構3とを備えており、膨張機構2とサブ圧縮機構3とは、摺動部を潤滑するための潤滑油9を底部に貯溜した密閉容器すなわち膨張機容器4内に一体となって収納されている。主圧縮機5は、モータ6によって駆動され冷媒を圧縮する主圧縮機構7を備えており、モータ6と主圧縮機構7とは、摺動部を潤滑するための潤滑油9を底部に貯溜した密閉容器すなわち主圧縮機容器8内に一体となって収納されている。
サブ圧縮機構3の吸入側は、主圧縮機構7の吐出側に接続されており、サブ圧縮機構の吐出側はガスクーラ11と接続され、ガスクーラ11の出口側は膨張機構2の吸入側と接続されている。膨張機容器4内の膨張後圧力雰囲気部分から蒸発器12への接続と、蒸発器12の出口側から主圧縮機容器8への接続によって冷凍サイクルが構成されている。
このように構成された冷凍サイクルは模式的には図2のように表わされ、均油システムを省略し膨張機への流入流量を調整するためのバイパス膨張弁13が図示されている。以下に、この発明の実施の形態1のスクロール膨張機が係る冷凍サイクルの動作について、図1及び図2を用いて説明する。
主圧縮機5のモータ6に電気が供給されると主圧縮機構7が駆動され、主圧縮機容器8内の低圧冷媒は主圧縮機構7に吸入され圧縮された後、膨張機容器4内のサブ圧縮機構3に直接吸入され更に圧縮されてからガスクーラ11に送られ冷却される。ガスクーラ11を出た冷媒が膨張機1の膨張機構2で膨張することにより発生する動力は軸78を介することなく膨張機構2と一体に構成されたサブ圧縮機構3でサブ圧縮を行なうための動力として利用される。
一体化したサブ圧縮機構3と膨張機構2が同一回転数で回らなければならないという制約から、膨張機構2で余剰となる冷媒はバイパス膨張弁13を経由して減圧され、膨張機構2で膨張減圧した冷媒と共に蒸発器12で加熱されて主圧縮機5の主圧縮機容器8内に還る。
このときのサイクルの動作状況を冷媒の圧力縦軸、エンタルピ横軸としたモリエル線図上に示すと図3のようになる。図3はCOのように高圧側が超臨界となる冷媒の場合を示している。図3において、膨張機構で回収動力を発生しながら減圧される場合、図3のc→bの過程を辿るが、バイパス膨張弁で減圧されると点cから等エンタルピで減圧して点b’に至る。この減圧後のエンタルピの差分b'−bが動力として回収されるエネルギで、主圧縮機の圧縮過程a→d'を経た冷媒がd'→dのサブ圧縮される時の動力として利用される。
したがって、膨張機1の膨張機容器4内では膨張機構2が高圧Ph−低圧Pl間で、サブ圧縮機構3が中間圧Pm−高圧Ph間で作動することになる。図1に示された均油システムの動作原理は、主圧縮機5の主圧縮機容器8底部と膨張機1の膨張機容器4の底部とを均油管21によって連通して潤滑油9を共用すると共に、油戻し管22で膨張機1の過剰な油を主圧縮機5の吸入管から主圧縮機容器8内に戻すことにより、膨張機容器4、主圧縮機容器8内の油面をそれぞれ適正な位置にバランスさせるというものであるので、膨張機容器4内の潤滑油9が貯留される部分は低圧Pl前後の圧力雰囲気でなくてはならない。
膨張機容器4から油戻し管22、主圧縮機吸入管を経て主圧縮機容器8への余剰油量の還流は主圧縮機吸入管のガス流速を利用したイジェクタ効果を利用する。このため、サブ圧縮機容器4内の潤滑油貯留空間は、イジェクタ効果による負圧を均圧させてしまわないように、回路の他の部分とは圧力的に隔てられている必要がある。
図4は、この発明の実施の形態1によるスクロール膨張機の構造を示す縦断面図である。図4において、膨張機容器4の下方に膨張機構2を構成する固定スクロール51が配置されており、固定スクロール51と組合わされてスクロール型の膨張機構を構成する揺動スクロール52と台板52aを共有するサブ圧縮機構側の揺動スクロール62に組合わされる固定スクロール61が上方に配置されている。サブ圧縮固定スクロール61、揺動スクロール52、62、膨張側固定スクロール51の中央部を軸78が貫通しており、サブ圧縮固定スクロールの軸受部分61b、膨張側固定スクロールの軸受部分51bに支持され、軸偏心部78aが揺動スクロールの軸受部分52bを支持している。
膨張側揺動スクロール52の歯先中央部には内周シール72b、サブ圧縮側揺動スクロール62の歯先中央部には内周シール72a、サブ圧縮側固定スクロール61の歯先外周部には外周シール73aが設けられると共にサブ圧縮側固定スクロール61、サブ圧縮側揺動スクロール62の渦巻歯先にはチップシール71が装着されている。外周シール73aの外側の部分でオルダムリング77がサブ圧縮側固定スクロール61との間で揺動スクロール52、62の自転を規正するようになっている。
軸78には、膨張側固定スクロール51の下方とサブ圧縮側固定スクロール61の上方とに、バランスウェイト79a、79bが取り付けられ、下端には給油ポンプ76が装着されている。軸内には、偏心した給油孔78bと横向きの給油孔78c及びガス抜き孔78dが空けられている。固定スクロール51、61の外周部には、膨張機容器4内のサブ圧縮側固定スクロール61の上方空間から膨張側固定スクロール51の下方空間に連通する油戻し孔31が設けらており、また下方空間には潤滑油9が貯留されている。
膨張機容器4には、底部に主圧縮機の容器底部と連通する均油管21と適正油面高さより高い位置に主圧縮機の吸入側と連通する油戻し管22が取り付けられている。上部にはサブ圧縮側固定スクロール61の外周シール73a内側部分に連通するサブ圧縮機構吸入管19、内周シール72a外側の吐出ポートを開閉する吐出弁32の設置空間に連通するサブ圧縮機構吐出管20が、膨張側固定スクロール51の内周シール72b外側の吸入ポートに連通する膨張機構吸入管15、サブ圧縮機構側固定スクロール61と膨張側固定スクロール51の間の揺動スクロール運動空間のオルダムリング77より上部に連通する膨張機構吐出管16が、各々取り付けられている。
図2、図4でサイクルの動作を説明する。ガスクーラ11で冷却された冷媒は、膨張機構吸入管15から膨張側固定スクロール51と揺動スクロール52で形成される膨張機構2内に吸入され、膨張動力を発生しながら膨張して渦巻外周の揺動スクロール運動空間80に開放される。揺動スクロール運動空間80からの冷媒は、膨張機構吐出管16を経て蒸発器12へ送られる。
蒸発器12で加熱された冷媒は、主圧縮機5で昇圧された後に、サブ圧縮機構吸入管19からサブ圧縮側固定スクロール61と揺動スクロール62で形成されるサブ圧縮機構3内に吸入され、膨張機構2で回収された動力を用いて更に圧縮され吐出弁を経てサブ圧縮機構吐出管20からガスクーラ11へと送られる。
このとき、図1に示すように膨張機容器4と主圧縮機容器8の底部を連通する均油管21によって潤滑油9は主圧縮機5と膨張機1の間で共用され、膨張機容器4内の必要油量を超える油は適正油面位置の上から主圧縮機の吸入側に連通する油戻し管22を通って主圧縮機吸入ガス流のイジェクタ効果を利用して、主圧縮機に戻される。
膨張機容器4内で、油を貯留した膨張側固定スクロール51の下部空間81、及び軸78内の給油孔78b、78cガス抜き孔78dと油戻し孔31で下部空間81と連通している上部空間82は、主圧縮機5の吸入系と連通しているために、図3の点aの圧力PlまたはPlに近い圧力となる。膨張機構、サブ圧縮機構内では、図3に示すd'−dのサブ圧縮過程とc−bの膨張過程が行なわれるので、サブ圧縮機構は中央側が点dの高圧Ph、外周側が点d'の中間圧Pm、膨張機構は中央側が点cの高圧Ph、外周側が低圧Plとなる。
揺動スクロール52、62の中央部の圧力Phは軸貫通部外周の内周シール72a、72bによって貫通軸−上下空間のPl側とは隔てられており、外周部のサブ圧縮機構側の中間圧Pmは外周シール73aによって膨張後のガスが開放される揺動スクロール運動空間80の圧力Plと隔てられる。
図3の点b、b'と点aの圧力はほぼ低圧Plであるが、実際には蒸発器の圧損分だけ圧力差がある。また、主圧縮機5の吸入ガス流によるイジェクタ効果を利用するためには、イジェクタ効果により発生する負圧が回路の他の部分と均圧しないようにする必要がある。このため、膨張機容器4内の上下空間81、82は、膨張機構2およびサブ圧縮機構3の吸入側19、吐出側20と連通していないことが必要である。本実施の形態においては、上下空間81、82は、膨張機構2の吸入側とは内周シール72bによって、サブ圧縮機構3の吐出側とは内周シール72aによって、そしてサブ圧縮機構3の吸入側は外周シール73aによって、膨張過程の吐出側である揺動スクロール運動空間80と分けられていて、揺動スクロール運動空間80がサブ圧縮側固定スクロール61膨張側固定スクロール51によって、それぞれ上下空間81、82と隔てられている。
上下空間81、82の間では、遠心力利用の給油ポンプ76によって軸内の給油孔78b、78cを経由して各軸受部61b、52b、51bへ潤滑油9が供給され、軸受61bに給油された分の上部空間82への漏洩量は油戻し孔31を経由して下部空間81の油貯留部へ戻されることにより、給油機構が成り立っている。
このような構成の膨張機において、揺動スクロールに作用する軸方向差圧力の分布を模式的に示すのが図5である。膨張側外周部で差圧0になるのに対して、サブ圧縮側は外周部でPm−Plの差圧が作用するが、外周シール73aの径によってサブ圧縮側の受圧面積を調整することにより、チップシールが装着されていない膨張側渦巻の歯先/歯底が適度な力で押付けられるようになっている。
オルダムリング77は油リッチな上下空間から切り離された揺動スクロール運動空間内に配置されているが、膨張後の冷媒が揺動スクロール運動空間のオルダムリングより上部から吐出されるようになっているので、回路内を冷媒と共に循環する油と膨張後低温となった冷媒とによって、摺動部を潤滑/冷却することが可能となる。
同様に均油管21および油戻し管22に連通した上下空間81、82を膨張機構内、サブ圧縮機構内と切り離した構成として、図6に示すような膨張機構外周部にも外周シール73bを配して揺動スクロール運動空間は上下空間と連通した構成も考えられ、オルダムリング77を油リッチ空間側に置くことができる。この場合は揺動スクロールに作用する軸方向差圧力の分布は図7に示すようになり、定常時膨張後圧力Plと上下空間の圧力Pl’との差が蒸発器圧損とイジェクタ効果による負圧分程度に保持されていれば、図5と同様の歯先押付が可能となる。しかしながら、過渡時などでPl’の変動に対してPlの追随に時間遅れがあると、サブ圧縮側と膨張側の外周シールの外径差に作用するPl’−Pl分の力により軸方向の歯先押付力が過大又は不足となる。
過大な歯先押付は、膨張側渦巻歯先の異常摩耗やロックの原因となり、ロックした場合は膨張過程の減圧特性と主圧縮機の吐出側に圧損が生じることによりサイクルの運転状態が不安定になるという不具合の可能性がある。しかしながら、図4に示す本発明においては、揺動スクロール運動空間が常に膨張後圧力で、過渡時においても膨張過程と連動した圧力となるのでこのような不具合は生じない。
以上のように、この発明の実施の形態においては、膨張機容器4の底部を均油管21で主圧縮機容器8の底部と、膨張機容器4の適正油面位置のすぐ上を油戻し管22で主圧縮機の吸入管と、各々連通させて、膨張機容器4内は均油管21と油戻し管22の連通している上下空間と膨張側固定スクロール51、サブ圧縮側固定スクロール61に挟まれた揺動スクロール運動空間に分割され、膨張機構側の渦巻には内周シール72b、サブ圧縮機構側の渦巻には内周シール72aと外周シール73aを配し、膨張後の冷媒の揺動スクロール運動空間からの吐出口をオルダムリング77よりも上方に設けている。
これにより、主圧縮機容器と膨張機容器の間で回路を経由せずに直接均油するシステムに用いることができる膨張機で、膨張側渦巻の適度な歯先押付の安定性を確保しつつ、油を貯留する下部空間及び下部空間と連通した上部空間から隔てられているオルダムリングの摺動部の潤滑・冷却を行なうことができ、性能、信頼性の高い膨張機を得ることができる。
この発明の膨張機を搭載した冷凍サイクルの均油システムを説明する概略回路図である。 この発明の膨張機を搭載した冷凍サイクルの回路図。 この発明の膨張機を搭載する冷凍サイクルの動作を説明するモリエル線図。 この発明の実施の形態による膨張機の縦断面図。 この発明の実施の形態による膨張機の揺動スクロールに作用する軸方向力を説明するための模式図。 均油システムに対応しながら歯先押付に安定性を欠く場合を説明するための膨張機縦断面図。 図6の場合の揺動スクロールに作用する軸方向力を説明するための模式図。
符号の説明
1 膨張機、2 膨張機構、3 サブ圧縮機構、4 膨張機容器、5 主圧縮機、7 主圧縮機構、8 主圧縮機容器、9 潤滑油、11 ガスクーラ、12 蒸発器、16 膨張機構吐出管、21 均油管、22 油戻し管、52 揺動スクロール、52a 台板、72a、72b 内周シール、73a 外周シール、80 揺動スクロール運動空間、77 オルダムリング。

Claims (2)

  1. 冷媒を圧縮する主圧縮機構(7)と、
    前記主圧縮機構(7)および潤滑油(9)を収納した主圧縮機容器(8)と、
    圧縮された冷媒を冷却するガスクーラ(11)と、
    前記ガスクーラ(11)に接続されて前記ガスクーラ(11)からの冷媒を膨張させて動力を回収するスクロール型の膨張機構(2)と、
    固定スクロール(51)および揺動スクロール(52)を有し、前記ガスクーラ(11)からの冷媒を膨張させて動力を回収するスクロール型の膨張機構(2)と、
    固定スクロール(61)および前記膨張機構(2)の前記揺動スクロール(52)と共通の台板(52a)を持つ揺動スクロール(62)を有し、前記膨張機構(2)で回収した動力で冷媒を圧縮するスクロール型のサブ圧縮機構(3)と、
    前記膨張機構(2)、前記サブ圧縮機構(3)および潤滑油(9)を収納した膨張機容器(4)と、
    前記膨張機構(2)で膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器(12)と、
    前記膨張機構(2)の前記固定スクロール(51)と前記揺動スクロール(52)との間に設けられて、前記膨張機容器(4)内に密封された揺動スクロール運動空間(80)とその上方の上部空間(82)とを形成する内周シール(72b)と、
    前記サブ圧縮機構(3)の前記固定スクロール(61)と前記揺動スクロール(62)との間に設けられて、前記膨張機容器(4)内で前記揺動スクロール運動空間(80)の下方に下部空間(81)を形成する内周シール(72a)および外周シール(73a)と、
    前記主圧縮機容器(8)および前記膨張機容器(4)の底部同士を連通する均油管(21)と、
    前記主圧縮機構(7)の吸入側に接続されて、前記膨張機容器(4)の下部空間(81)に適正油面高さより高い位置で連通した油戻し管(22)とを備え、
    前記揺動スクロール運動空間(80)が膨張後圧力となり、前記上部空間(82)および前記下部空間(81)がほぼ前記主圧縮機構(7)の吸入側圧力とされていることを特徴とする冷凍サイクルに用いられるスクロール膨張機。
  2. 前記揺動スクロール運動空間(80)にオルダムリング(77)を備え、オルダムリング(77)よりも高い位置から膨張機容器(4)外への吐出が行われるように膨張機構吐出管(16)を設けたことを特徴とする請求項1記載のスクロール膨張機。」
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