JP2011141078A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Osamu Kosuda
修 小須田
Yuichi Kusumaru
雄一 藥丸
Katsushi Taniguchi
勝志 谷口
Yuji Ogata
雄司 尾形
Masanobu Wada
賢宣 和田
Masaru Shiotani
優 塩谷
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Abstract

【課題】膨張機構と連結された第1圧縮機構に第2圧縮機構を並列に接続した冷凍サイクル装置において、双方の圧縮機構の吐出温度の温度差を低減できるようにする。
【解決手段】冷凍サイクル装置100は、第1圧縮機2A、第2圧縮機2B、放熱器23、蒸発器25、および制御装置7を備えている。第1圧縮機2Aは、第1圧縮機構21、膨張機構24、および第1電動機32を含み、第2圧縮機2Bは、冷媒回路1中で第1圧縮機構21と並列に接続される第2圧縮機構22、および第2電動機34を含む。制御装置7は、冷凍サイクル装置100を立ち上げる起動運転の際に、第1電動機32を第2電動機34よりも大きな回転数で回転させる温度差調整運転を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、給湯機または空調機などに用いられる冷凍サイクル装置に関する。
従来から、膨張機一体型圧縮機を用いた冷凍サイクル装置が知られている。例えば特許文献1には、図14に示すような冷凍サイクル装置500が開示されている。この冷凍サイクル装置500では、膨張機一体型圧縮機521の第1圧縮機構501に第2圧縮機522の第2圧縮機構502が並列に接続されている。
具体的に、膨張機一体型圧縮機521では、第1圧縮機構501が回転軸511により膨張機構504と第1電動機512の両方に連結され、膨張機構504と第1電動機512の両方によって駆動される。一方、第2圧縮機522では、第2圧縮機構502が回転軸513により第2電動機514だけに連結され、第2電動機9によって駆動される。
また、冷凍サイクル装置500は、第1圧縮機構501および第2圧縮機構502で圧縮されて高圧となったガス冷媒を冷却する放熱器503と、膨張機構504で減圧されて低圧となった冷媒を蒸発気化させる蒸発器505を備えている。さらに、特許文献1に開示された冷凍サイクル装置500は、膨張機構504をバイパスするバイパス路506を備えており、このバイパス路506にはバイパス弁507が設けられている。
以上のように構成された冷凍サイクル装置500について、以下その動作を説明する。第1圧縮機構501および第2圧縮機構502から吐出された高圧のガス冷媒は、合流後に放熱器503に流入する。放熱器503で冷却されたガス冷媒は、膨張機構504に吸入される分とバイパス路506を流れる分とに分流する。膨張機構504に吸入される冷媒は、膨張機構504により等エントロピー変化の減圧作用を受けて低圧まで減圧される。このとき、膨張機構504と第1圧機構機501とが回転軸511で連結されていることにより、膨張機構504により回収されたエネルギーが第1圧機構機501を回転するのに消費されるエネルギーとして利用される。一方、バイパス路506を流れる冷媒は、バイパス弁507により低圧に減圧される。その後、膨張機構504から吐出された冷媒とバイパス路506を流れた冷媒は、蒸発器505の前で合流する。合流後の冷媒は、蒸発器505において吸熱してガス状となり、第1圧縮機構501および第2圧縮機構502に吸入される。
なお、冷凍サイクル装置500においては、第1電動機512および第2電動機514のそれぞれの回転数、もしくはバイパス路506に設けられたバイパス弁507の開度を調整することにより、冷凍サイクルの高圧側の圧力が目標値となるように制御が行われる。
特開2004−212006号公報
ところで、図14に示す構成の冷凍サイクル装置500では、停止状態から膨張機一体型圧縮機521および第2圧縮機522を起動させ始めた起動時などの温度変化が著しい過渡条件の際に、第1圧縮機構501の吐出温度(第1圧縮機構501から吐出される高圧冷媒の温度)と第2圧縮機構502の吐出温度(第2圧縮機構502から吐出される高圧冷媒の温度)の間で大きな温度差が生じる。例えば、図15に、起動時の第1圧縮機構501および第2圧縮機構502の吐出温度の変化を示す。
ここで、吐出温度に大きな温度差が生じるのは、膨張機一体型圧縮機521では第1圧縮機構501が膨張機構504と同じ密閉容器(図示せず)内に収容されているためである。同じ密閉容器内に膨張機構504が収容されていることにより、第1圧縮機構501を収容する密閉容器の方が第2圧縮機構502を収容する密閉容器(図示せず)よりも内部容積が多い。また、密閉容器内で高温の第1圧縮機構501から低温の膨張機構504への熱移動が発生してしまう。これら2つの要因により、膨張機構504が同じ密閉容器内に収容される第1圧縮機構501の吐出温度の方が、第2圧縮機構502の吐出温度よりも低くなる傾向となる。
膨張機一体型圧縮機521および第2圧縮機522を起動させ始めた起動時には、第1圧縮機構501および第2圧縮機構502の吐出温度が目標温度になるように、バイパス路506に設けられたバイパス弁507を絞って冷凍サイクルの高圧側と低圧側の圧力差を広げるなどのことが行われる。この時、バイパス弁507を絞ることにより、圧力差がつくと共に第1圧機構機501および第2圧機構機502の吐出温度は時間の経過と共に上昇していく。
しかしながら、第1圧機構機501と第2圧機構機502とでは前記のような構成上の違いにより、吐出温度の上昇スピードも第2圧機構機502の方が速く、第2圧機構機502の方が早く目標温度に到達する。この時、第1圧機構機501の吐出温度は、第2圧機構機502の吐出温度よりも低く、目標温度を満たしていない。ここで、第1圧機構機501の吐出温度が目標温度を満たしていないために、バイパス弁507をさらに絞っていくと、第1圧機構機501の吐出温度は目標温度に近づくが、第2圧機構機502の吐出温度はさらに上昇していき、目標温度を大きく上回る温度まで上昇してしまう。
このように、バイパス弁507の制御だけでは、並列に並んだ圧縮機構の吐出温度に大きな温度差が発生し、第2圧機構機502の吐出温度の過剰上昇を発生させてしまうおそれがある。このような第2圧機構機502の吐出温度の過剰上昇は、第2圧機構機502の信頼性を低下させる要因となる。
本発明は、このような事情に鑑み、膨張機構と連結された第1圧縮機構に第2圧縮機構を並列に接続した冷凍サイクル装置において、双方の圧縮機構の吐出温度の温度差を低減できるようにすることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、冷凍サイクル装置であって、冷媒を圧縮する第1圧縮機構、膨張する冷媒から動力を回収する膨張機構、ならびに回転軸により前記第1圧縮機構および前記膨張機構と連結された第1電動機を含む第1圧縮機と、冷媒を圧縮する第2圧縮機構であって冷媒回路中で前記第1圧縮機構と並列に接続される第2圧縮機構、および回転軸により前記第2圧縮機構と連結された第2電動機を含む第2圧縮機と、前記第1圧縮機構および前記第2圧縮機構から吐出される冷媒を放熱させる放熱器と、前記膨張機構から吐出される冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記冷凍サイクル装置を立ち上げる起動運転の際に、前記第1電動機を前記第2電動機よりも大きな回転数で回転させる温度差調整運転を行う制御装置と、を備える、冷凍サイクル装置を提供する。
本発明の冷凍サイクル装置によれば、膨張機構と連結された第1圧縮機構の吐出温度と第2圧縮機構の吐出温度の温度差を低減できる。これにより、起動時における第2圧縮機構の吐出温度の過剰上昇を抑え、第2圧縮機構の信頼性を確保することができる。
本発明の第1実施形態に係る冷凍サイクル装置の構成図 第1実施形態における制御方法を示すフローチャート 第1実施形態における第1電動機および第2電動機の回転数の変化を示すグラフ 本発明の第2実施形態に係る冷凍サイクル装置の構成図 第2実施形態における制御方法を示すフローチャート 第2実施形態における第1電動機および第2電動機の回転数の変化を示すグラフ 第2実施形態の変形例の冷凍サイクル装置の構成図 本発明の第3実施形態に係る冷凍サイクル装置の構成図 第3実施形態における制御方法を示すフローチャート 第3実施形態における第1電動機および第2電動機の回転数の変化を示すグラフ 本発明の第4実施形態に係る冷凍サイクル装置の構成図 第4実施形態における制御方法を示すフローチャート 第4実施形態における第1電動機および第2電動機の回転数の変化を示すグラフ 従来の冷凍サイクル装置の構成図 従来の冷凍サイクル装置における起動時の第1圧縮機および第2圧縮機の吐出温度の変化を示すグラフ
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態に係る冷凍サイクル装置100を示す。この冷凍サイクル装置100は、冷媒を循環させる冷媒回路1を備えている。冷媒回路1は、第1圧縮機(膨張機一体型圧縮機)2A、第2圧縮機2B、放熱器23、蒸発器25、およびこれらの機器を接続する第1〜第4配管11〜14で構成されている。
本実施形態では、冷媒として高圧側で超臨界状態となる二酸化酸素が用いられている。ただし、本発明の冷媒はこれに限られるものではなく、高圧側で超臨界状態とならないフロン系冷媒であってもよい。
また、本実施形態では、放熱器23が、冷媒と水との間で熱交換を行わせて水を加熱する熱交換器となっており、放熱器23には、放熱器23に水を供給する供給管81と放熱器23で加熱された水を回収する回収管82とが接続されている。
第1圧縮機2Aは、回転軸31により互いに連結された第1圧縮機構21、第1電動機32、および膨張機構24と、これら21,32,24を収容する第1密閉容器3Aとを有している。第2圧縮機2Bは、回転軸33により互いに連結された第2圧縮機構22および第2電動機34と、これら22,34を収容する第2密閉容器3Bとを有している。
第1密閉容器3Aおよび第2密閉容器3Bの内部には、潤滑用の油により油溜まり(図示せず)が形成されている。本実施形態では、第1密閉容器3Aと第2密閉容器3Bとが、前記油溜まり同士を連通する均油管30により互いに連結されている。このため、双方の油溜まりの間で油面のバランスが崩れたときは、均油管30を通じた油の移動が発生する。
第1圧縮機構21および第2圧縮機構22は、2本の枝管が1本の本管になる第1配管11を介して放熱器23に接続されており、放熱器23は、第2配管12を介して膨張機構24に接続されている。また、膨張機構24は、第3配管13を介して蒸発器25に接続されており、蒸発器25は、1本の本管が2本の枝管になる第4配管14を介して第1圧縮機構21および第2圧縮機構22に接続されている。すなわち、冷媒回路1中では、第1圧縮機構21は第2圧縮機構22と並列に接続されている。
第1配管11には、第1圧縮機構21から吐出される冷媒の温度(すなわち、第1圧縮機21の吐出温度)Td1を検出する第1吐出温度センサ61と、第2圧縮機構22から吐出される冷媒の温度(すなわち、第2圧縮機22の吐出温度)Td2を検出する第2吐出温度センサ62とが設けられている。また、本実施形態の冷凍サイクル装置100には、外気温度を検出する外気温度センサ63も設けられている。
さらに、本実施形態では、冷媒回路1に、第3配管13から膨張機構24をバイパスして第4配管14に至るバイパス路4が設けられており、このバイパス路4にはバイパス弁41が設けられている。
また、冷凍サイクル装置100は、各種の温度センサ61〜63で検出される温度に基づいて、第1電動機32の回転数f1および第2電動機34の回転数f2ならびにバイパス弁41の開度を主に制御する制御装置7を備えている。制御装置7は、インバータ51,52を介して第1電動機32および第2電動機34に接続されている。
次に、冷凍サイクル装置100の動作について説明する。
第1圧縮機構21で圧縮された冷媒および第2圧縮機構22で圧縮された冷媒は、第1圧縮機構21および第2圧縮機構22から第1配管11に吐出された後、第1配管11を流れる途中で合流し、放熱器23に導かれる。圧縮機構21,22で圧縮された冷媒は、圧縮機構21,22からいったん密閉容器3A,3B内に吐出された後に密閉容器3A,3Bから第1配管11に排出されるようになっていてもよい。放熱器23に導かれた冷媒は、ここで放熱した後に、第2配管12を通って膨張機構24に導かれる。膨張機構24に導かれた冷媒は、ここで膨張する。このとき、膨張機構24は、膨張する冷媒から動力を回収する。膨張した冷媒は、膨張機構24から第3配管13に吐出され、蒸発器25に導かれる。蒸発器25に導かれた冷媒は、ここで吸熱した後に、第4配管14を流れる途中で分流し、第1圧縮機構21および第2圧縮機構22に導かれる。
バイパス弁41が開かれている場合には、放熱器23から流出した冷媒は、第2配管12の途中で、膨張機構24に吸入される分とバイパス路4を流れる分とに分流する。バイパス路4を流れる冷媒は、バイパス弁41によって減圧された後に、膨張機構24から吐出された冷媒と合流する。
制御装置7は、冷凍サイクル装置100を立ち上げる起動運転を行った後に、定常運転に移行する。起動運転の際には、制御装置7は、図3に示すように第1電動機32を第2電動機34よりも大きな回転数で回転させる温度差調整運転を行う。本実施形態では、制御装置7は、温度差調整運転において第1電動機32と第2電動機34の双方を回転させる。以下、制御装置7が行う起動運転時の制御を、図2のフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、制御装置7は、外気温度センサ63で外気温度を検出する(ステップS1)。次に、制御装置7は、検出された外気温度に基づいて、起動運転において冷凍サイクル装置100全体を温めるのに必要な必要加熱量を決定する(ステップS2)。ここで、外気温度が低い場合には、起動前の圧縮機2A,2Bの温度が低く、また圧縮機2A,2Bから外気に放熱される熱量も多くなるため、必要加熱量を大きくすることが好ましい。そこで、制御装置7は、検出された外気温度が低いほど、必要加熱量を大きくする。
その後、制御装置7は、決定した必要加熱量に基づいて、起動運転における第1電動機32の目標回転数F1と第2電動機34の目標回転数F2を決定する(ステップS3)。ただし、熱容量が大きな第1圧縮機2A側の目標回転数F1を第2圧縮機2B側の目標回転数F2よりも大きくする。さらに、制御装置7は、必要加熱量が大きいほど、換言すれば検出された外気温度が低いほど、温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差が大きくなるように目標回転数F1,F2を決定する。
目標回転数F1,F2を決定した後は、制御装置7は、第1電動機32および第2電動機34の起動を開始し、第1電動機32を目標回転数F1まで回転させるとともに、第2電動機34を目標回転数F2まで回転させる(ステップS4)。これにより、温度差調整運転が開始される。そして、制御装置7は、第1吐出温度センサ61で検出される第1圧縮機構21の吐出温度Td1が予め定められた所定値Tda1を上回るか、または第2吐出温度センサ62で検出される第2圧縮機構22の吐出温度Td2が予め定められた所定値Tda2を上回るまで、第1電動機32の回転数f1および第2電動機34の回転数f2をそれぞれ目標回転数F1,F2に維持する(ステップS5,S6)。
ここで、所定値Tda1,Tda2は、起動運転において到達させるべき目標温度から例えば10℃程度低い値であることが好ましい。このようにすれば、起動運転において、吐出温度が目標温度に対して過剰に上がりすぎるオーバーシュートが起きることを抑制することができる。
時間が経過し、ステップS6の条件が満たされたときは、双方の圧縮機2A,2Bが十分に加熱されたと判断できる。そこで、制御装置7は、温度差調整運転を終了して第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2を定常運転用の回転数に変更し(ステップS7)、起動運転から定常運転に移行する。このときの回転数の変更は、段階的に行うことが好ましい。このようにすれば、起動運転から定常運転への移行を、急激な圧力変化および温度変化を発生させずに、スムーズに行うことができる。なお、定常運転用の回転数については、第2電動機34の回転数が第1電動機32の回転数よりも大きくてもよいし、その逆であってもよいし、双方の回転数が同じであってもよい。定常運転用の回転数は、通常の方法により、外気温度、放熱器23に流入する水の温度および放熱器23で加熱すべき水の目標温度に基づいて決定される。定常運転用の回転数は、目標回転数F1,F2を決定するステップS3の前に決定してもよいし、ステップS7の直前に決定してもよい。
なお、目標回転数F1,F2は双方の圧縮機構21,22の吐出温度差を小さくするように決められるため、一方の吐出温度が所定値を上回ったときには他方の吐出温度も同程度の温度になっていると想定される。このような観点から本実施形態では一方の吐出温度が所定値を上回ったときに温度差調整運転を終了している。ただし、制御装置7は、第1圧縮機構21の吐出温度Td1が所定値Tda1を上回り、かつ、第2圧縮機構22の吐出温度Td2が所定値Tda2を上回ったときに、温度差調整運転を終了してもよい。この点は、後述する第3および第4実施形態でも同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1電動機32を第2電動機34よりも大きな回転数で回転させる温度差調整運転を行うことにより、膨張機構24と連結された第1圧縮機構21の吐出温度と第2圧縮機構22の吐出温度の温度差を低減できる。これにより、起動時における第2圧縮機構22の吐出温度の過剰上昇を抑え、第2圧縮機構22の信頼性を確保することができる。
さらに、本実施形態では、外気温度センサ63で検出される外気温度が低いほど、温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差が大きくされる。これにより、双方の圧縮機構21,22の吐出温度を比較的に短時間で目標温度まで上昇させることができる。
なお、起動運転の間は、バイパス弁41の開度が一定に保たれていてもよいが、双方の圧縮機2A,2Bを急速に加熱できるようにバイパス弁41の開度を調整してもよい。本実施形態のような温度差調整運転を行う場合は、バイパス弁41の開度の調整を同時に行うとより効果的である。
<変形例>
前記実施形態では、図3に示すように温度差調整運転における第1電動機32および第2電動機34の回転数f1,f2が目標回転数F1,F2に保たれているが、第1電動機32および第2電動機34の回転数f1,f2をいったん目標回転数F1,F2にした後は、第1圧縮機構21の吐出温度Td1および/または第2圧縮機構22の吐出温度Td2に応じて、第1電動機32の回転数f1および/または第2電動機34の回転数f2を変化させてもよい。ただし、その場合でも、起動運転の間はf1>f2の関係を満たすようにする。
また、前記実施形態では、制御装置7が、外気温度センサ63で検出される外気温度が低いほど、温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差を大きくする。しかしながら、双方の圧縮機構21,22の吐出温度を比較的に短時間で目標温度まで上昇させるには、次の5つの例のようにしてもよい。
1つ目の例では、第1密閉容器3Aに当該第1密閉容器3Aの温度を検出する第1密閉容器温度センサ64(図4参照)を設け、第1密閉容器温度センサ64で検出される温度が低いほど、制御装置7により温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差を大きくする。2つ目の例では、第2密閉容器3Bに当該第2密閉容器3Bの温度を検出する第2密閉容器温度センサ65(図7参照)を設け、第2密閉容器温度センサ65で検出される温度が低いほど、制御装置7により温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差を大きくする。3つ目の例では、双方の密閉容器温度センサ64,65を用い、第1密閉容器温度センサ64で検出される温度と第2密閉容器温度センサ65で検出される温度との差が大きいほど、制御装置7により温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差を大きくする。4つ目の例では、供給管81に放熱器23に流入する水の温度を検出する水温度センサ66(図8参照)を設け、水温度センサで検出される温度が低いほど、制御装置7により温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差を大きくする。5つ目の例では、冷凍サイクル装置100の休止時間(前回の運転終了からの経過時間)が長いほど、制御装置7により温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差を大きくする。なお、これらの5つの例および前記実施形態で採用した構成は、任意に組み合わせ可能である。
また、前記実施形態では、第1圧縮機構21および第2圧縮機構22の吐出温度を検出し、ステップS7の条件が満たされたときに温度差調整運転を終了しているが、吐出温度を検出せずに双方の電動機32,34の起動からの経過時間により温度差調整運転を終了してもよい。
(第2実施形態)
図4に、本発明の第2実施形態に係る冷凍サイクル装置200を示す。なお、本実施形態では、第1実施形態と同一の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。この点は、後述する第3および第4実施形態でも同様である。
本実施形態の冷凍サイクル装置200が第1実施形態の冷凍サイクル装置100と異なる点は、外気温度センサ63(図1参照)の代わりに第1密閉容器温度センサ64が用いられている点と、図6に示すように制御装置7が温度差調整運転において第1電動機32のみを回転させる点である。すなわち、温度差調整運転における第2電動機34の回転数はゼロであってもよい。なお、本実施形態の冷凍サイクル装置200の動作は第1実施形態の冷凍サイクル装置100の動作と同じである。
次に、制御装置7が行う起動運転時の制御を、図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、制御装置7は、第1密閉容器温度センサ64で第1密閉容器3Aの温度を検出する(ステップS11)。次に、制御装置7は、検出された第1密閉容器3Aの温度に基づいて、起動運転において冷凍サイクル装置100全体を温めるのに必要な必要加熱量を決定する(ステップS12)。ここで、第1密閉容器3Aの温度が低い場合には、第1圧縮機2A自体を温めるのに多くの熱量が必要になるため、必要加熱量を大きくすることが好ましい。そこで、制御装置7は、検出された第1密閉容器3Aの温度が低いほど、必要加熱量を大きくする。
その後、制御装置7は、決定した必要加熱量に基づいて、起動運転における第1電動機32の目標回転数F1と第2電動機34の目標回転数F2を決定する(ステップS13)。ただし、制御装置7は、必要加熱量が大きいほど、換言すれば検出された第1密閉容器3Aの温度が低いほど、温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差が大きくなるように目標回転数F1を大きくする。本実施形態では、第2電動機34の目標回転数F2は、第1電動機32の目標回転数F1と同じであってもそれより大きくてもよい。また、第2電動機34の目標回転数F2は、定常運転用の回転数と同じであってもよい。
目標回転数F1,F2を決定した後は、制御装置7は、第1電動機32の起動を開始し、第1電動機32を目標回転数F1まで回転させる(ステップS14)。これにより、温度差調整運転が開始される。そして、制御装置7は、第1吐出温度センサ61で検出される第1圧縮機構21の吐出温度Td1が予め定められた所定値Tda1を上回るまで、第1電動機32の回転数f1を目標回転数F1に維持する(ステップS15,S16)。なお、所定値Tda1は第1実施形態で説明しているので、ここでの説明は省略する。
時間が経過し、ステップS16の条件が満たされたときは、第1圧縮機2Aが十分に加熱されたと判断できる。そこで、制御装置7は、温度差調整運転を終了して第2電動機34の駆動を開始し、第2電動機34を目標回転数F2まで回転させる(ステップS17)。その後、所定時間が経過したときまたは第2吐出温度センサ62で検出される第2圧縮機構22の吐出温度Td2が予め定められた所定値Tda2を上回ったときに、第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2を定常運転用の回転数に変更し(ステップS18)、起動運転から定常運転に移行する。
本実施形態のように制御した場合でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<変形例>
前記実施形態では、第1圧縮機構21の吐出温度を検出し、ステップS16の条件が満たされたときに温度差調整運転を終了しているが、吐出温度を検出せずに第1電動機32の起動からの経過時間により温度差調整運転を終了してもよい。
さらに、図7に示す変形例の冷凍サイクル装置200’のように、第1密閉容器温度センサ64に代えて第2密閉容器温度センサ65を用いてもよい。第2密閉容器3Bの温度が低い場合には、第2圧縮機2B自体を温めるのに多くの熱量が必要になるため、必要加熱量を大きくすることが好ましい。そこで、制御装置7は、検出された第2密閉容器3Bの温度が低いほど、必要加熱量を大きくしてもよい。
また、第1密閉容器3Aの温度を効果的に高めるためには、均油管30に開閉弁を設け、第1電動機32のみを回転させる温度差調整運転の間は開閉弁を閉じ、均油管30を通じて流れる油を介した熱移動を防ぐようにしてもよい。
(第3実施形態)
図8に、本発明の第3実施形態に係る冷凍サイクル装置300を示す。本実施形態の冷凍サイクル装置300が第1実施形態の冷凍サイクル装置100と異なる点は、均油管30に開閉弁30aが設けられている点と、外気温度センサ63(図1参照)の代わりに水温度センサ66が用いられている点と、図10に示すように制御装置7が温度差調整運転の前に第1電動機32を第2電動機34よりも小さな回転数で回転させる予備運転を行う点である。なお、本実施形態の冷凍サイクル装置300の動作は第1実施形態の冷凍サイクル装置100の動作と同じである。
次に、制御装置7が行う起動運転時の制御を、図9のフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、制御装置7は、水温度センサ66で水温度を検出する(ステップS21)。次に、制御装置7は、検出された水温度に基づいて、起動運転において冷凍サイクル装置100全体を温めるのに必要な必要加熱量を決定する(ステップS22)。ここで、水温度が低い場合には、水を所定温度まで加熱するのに多くの熱量が必要になるため、必要加熱量を大きくすることが好ましい。そこで、制御装置7は、検出された水温度が低いほど、必要加熱量を大きくする。
その後、制御装置7は、決定した必要加熱量に基づいて、起動運転における第1電動機32の目標回転数F1と第2電動機34の目標回転数F2を決定するとともに、予備運転における第1電動機32の目標予備回転数F1’と第2電動機34の目標予備回転数F2’を決定する(ステップS23)。ただし、温度差調整運転における第1電動機32の目標回転数F1を第2電動機34の目標回転数F2よりも大きくする。また、予備運転における第1電動機32の目標予備回転数F1’を第2電動機34の目標予備回転数F2’よりも小さくする。さらに、制御装置7は、必要加熱量が大きいほど、換言すれば検出された水温度が低いほど、温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差が大きくなるように目標回転数F1,F2を決定する。また、制御装置7は、必要加熱量が大きいほど、換言すれば検出された水温度が低いほど、予備運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差が大きくなるように目標予備回転数F1’,F2’を決定する。なお、予備運転における目標予備回転数F2’は、温度差調整運転における目標回転数F2以上であってもよいが、目標回転数F2未満であることが好ましい。
予備運転の目的は、第1圧縮機2Aの方に油を偏らせることである。一般に、回転数が大きくなるほど圧縮機から吐出される油の量は増える。このような観点から、予備運転における第1電動機32の目標予備回転数F1’を第2電動機34の目標予備回転数F2’よりも小さくする。なお、予備運転における目標予備回転数F1’は、目標予備回転数F2’の3分の2以下であることが好ましい。
目標回転数F1,F2および目標予備回転数F1’,F2’を決定した後は、制御装置7は、開閉弁30aを閉じた上で(ステップS24)、第1電動機32および第2電動機34の起動を開始し、第1電動機32を目標予備回転数F1’まで回転させるとともに、第2電動機34を目標予備回転数F2’まで回転させる(ステップS25)。これにより、予備運転が開始される。そして、制御装置7は、内蔵するタイマーで検出される運転時間Xが予め定められた設定時間Xa(例えば、2〜3分)を超えるまで、第1電動機32の回転数f1および第2電動機34の回転数f2をそれぞれ目標予備回転数F1’,F2’に維持する(ステップS26,S27)。
運転時間Xが設定時間Xaを超えたときは、制御装置7は、予備運転を終了し、第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2を目標回転数F1,F2に変更する(ステップS28)。これにより、温度差調整運転が開始される。そして、制御装置7は、第1吐出温度センサ61で検出される第1圧縮機構21の吐出温度Td1が予め定められた所定値Tda1を上回るか、または第2吐出温度センサ62で検出される第2圧縮機構22の吐出温度Td2が予め定められた所定値Tda2を上回るまで、第1電動機32の回転数f1および第2電動機34の回転数f2をそれぞれ目標回転数F1,F2に維持する(ステップS29,S30)。
時間が経過し、ステップS30の条件が満たされたときは、双方の圧縮機2A,2Bが十分に加熱されたと判断できる。そこで、制御装置7は、開閉弁30aを開けた上で(ステップS31)、温度差調整運転を終了して第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2を定常運転用の回転数に変更し(ステップS32)、起動運転から定常運転に移行する。
第1電動機32の回転数f1が第2電動機34の回転数f2よりも大きな温度差調整運転においては、第1圧縮機2Aから吐出される油の量が大2圧縮機2Bから吐出される油の量よりも多いため、条件によっては第1圧縮機2A内の油の量が極端に少なくなることもある。油の極端な不足は潤滑不良を招き、その結果、摺動部の発熱により第1圧縮機構21の吐出温度が極端に上昇するおそれがある。従って、第1圧縮機2A内の油の不足を避けるような起動運転を行うことが望まれる。
そこで、本実施形態のように、温度差調整運転の前に、開閉弁30aを閉めた状態で第1電動機32を第2電動機よりも小さな回転数で回転させる予備運転を行えば、温度差調整運転の前に第1圧縮機2Aの方に油を偏らせることができ、その状態で温度差調整運転を行うことができる。これにより、温度差調整運転において第1圧縮機2A内に油が不足することを抑制することができる。
<変形例>
前記実施形態では、タイマーにより温度差調整運転の終了のタイミングを決定しているが、第1密閉容器3A内に形成される油溜まりの油面を検出する油面センサを設け、油面センサで検出される油面が所定レベル以上となったときに予備運転を終了してもよい。
(第4実施形態)
図11に、本発明の第4実施形態に係る冷凍サイクル装置400を示す。前記第3実施形態では、制御装置7が予備運転において第1電動機32と第2電動機34の双方を回転させているが、本実施形態のように、制御装置4は、予備運転において第2電動機34のみを回転させてもよい。第1圧縮機2Aを冷媒が経由しなくても、第2圧縮機2Bの稼働により第1配管11内と第1密閉容器3A内とで圧力差が生じ、この影響で第1配管11を通じて第1密閉容器3A内に徐々に油が補給される。なお、本実施形態の構成は、第3実施形態の構成から水温度センサ66(図8参照)を除いたものである。
次に、制御装置7が行う起動運転時の制御を、図12のフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、制御装置7は、内蔵するタイマーで冷凍サイクル装置400の休止時間を検出する(ステップS41)。次に、制御装置7は、検出された休止時間に基づいて、起動運転において冷凍サイクル装置100全体を温めるのに必要な必要加熱量を決定する(ステップS42)。ここで、休止時間が長い場合には、第1圧縮機2Aおよび第2圧縮機2B自体が加熱状態から冷め、温度が下がった状態となっているため、必要加熱量を大きくすることが好ましい。そこで、制御装置7は、検出された休止時間が低いほど、必要加熱量を大きくする。
その後、制御装置7は、決定した必要加熱量に基づいて、起動運転における第1電動機32の目標回転数F1と第2電動機34の目標回転数F2を決定する(ステップS43)。ただし、熱容量が大きな第1圧縮機2A側の目標回転数F1を第2圧縮機2B側の目標回転数F2よりも大きくする。さらに、制御装置7は、必要加熱量が大きいほど、換言すれば検出された休止時間が長いほど、温度差調整運転における第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2の差が大きくなるように目標回転数F1,F2を決定する。
目標回転数F1,F2を決定した後は、制御装置7は、開閉弁30aを閉じた上で(ステップS44)、第2電動機34の起動を開始し、第2電動機34を目標回転数F2まで回転させる(ステップS45)。これにより、予備運転が開始される。そして、制御装置7は、内蔵するタイマーで検出される運転時間Xが予め定められた設定時間Xb(例えば、2〜3分)を超えるまで、第2電動機34の回転数f2を目標回転数F2に維持する(ステップS46,S47)。
運転時間Xが設定時間Xbを超えたときは、制御装置7は、予備運転を終了し、第1電動機32の起動を開始し、第1電動機32を目標回転数F1まで回転させる(ステップS48)。これにより、温度差調整運転が開始される。そして、制御装置7は、第1吐出温度センサ61で検出される第1圧縮機構21の吐出温度Td1が予め定められた所定値Tda1を上回るか、または第2吐出温度センサ62で検出される第2圧縮機構22の吐出温度Td2が予め定められた所定値Tda2を上回るまで、第1電動機32の回転数f1および第2電動機34の回転数f2をそれぞれ目標回転数F1,F2に維持する(ステップS49,S50)。
時間が経過し、ステップS50の条件が満たされたときは、双方の圧縮機2A,2Bが十分に加熱されたと判断できる。そこで、制御装置7は、開閉弁30aを開けた上で(ステップS51)、温度差調整運転を終了して第1電動機32の回転数f1と第2電動機34の回転数f2を定常運転用の回転数に変更し(ステップS52)、起動運転から定常運転に移行する。
本実施形態のように制御した場合でも、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
<変形例>
前記実施形態では、タイマーにより温度差調整運転の終了のタイミングを決定しているが、第1密閉容器3A内に形成される油溜まりの油面を検出する油面センサを設け、油面センサで検出される油面が所定レベル以上となったときに予備運転を終了してもよい。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、給湯機、冷凍または空調機器などのヒートポンプ装置として利用することができる。
2A 第1圧縮機(膨張機一体型圧縮機)
2B 第2圧縮機
21 第1圧縮機構
22 第2圧縮機構
23 放熱器
24 膨張機構
25 蒸発器
26 内部熱交換器
3A 第1密閉容器
3B 第2密閉容器
30 均油管
30a 開閉弁
31,33 回転軸
32 第1電動機
34 第2電動機
61 第1吐出温度センサ
62 第2吐出温度センサ
63 外気温度センサ
64 第1密閉容器温度センサ
65 第2密閉容器温度センサ
66 水温度センサ
7 制御装置
100,200,200’,300,400 冷凍サイクル装置

Claims (14)

  1. 冷凍サイクル装置であって、
    冷媒を圧縮する第1圧縮機構、膨張する冷媒から動力を回収する膨張機構、ならびに回転軸により前記第1圧縮機構および前記膨張機構と連結された第1電動機を含む第1圧縮機と、
    冷媒を圧縮する第2圧縮機構であって冷媒回路中で前記第1圧縮機構と並列に接続される第2圧縮機構、および回転軸により前記第2圧縮機構と連結された第2電動機を含む第2圧縮機と、
    前記第1圧縮機構および前記第2圧縮機構から吐出される冷媒を放熱させる放熱器と、
    前記膨張機構から吐出される冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記冷凍サイクル装置を立ち上げる起動運転の際に、前記第1電動機を前記第2電動機よりも大きな回転数で回転させる温度差調整運転を行う制御装置と、
    を備える、冷凍サイクル装置。
  2. 外気温度を検出する外気温度センサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記外気温度センサで検出される温度が低いほど、前記温度差調整運転における前記第1電動機の回転数と前記第2電動機の回転数の差を大きくする、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記第1圧縮機は、前記第1圧縮機構、前記膨張機構および前記第1電動機を収容する第1密閉容器を含み、
    前記第1密閉容器の温度を検出する第1密閉容器温度センサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1密閉容器温度センサで検出される温度が低いほど、前記温度差調整運転における前記第1電動機の回転数と前記第2電動機の回転数の差を大きくする、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第2圧縮機は、前記第2圧縮機構および前記第2電動機を収容する第2密閉容器を含み、
    前記第2密閉容器の温度を検出する第2密閉容器温度センサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記第2密閉容器温度センサで検出される温度が低いほど、前記温度差調整運転における前記第1電動機の回転数と前記第2電動機の回転数の差を大きくする、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1圧縮機は、前記第1圧縮機構、前記膨張機構および前記第1電動機を収容する第1密閉容器を含み、
    前記第2圧縮機は、前記第2圧縮機構および前記第2電動機を収容する第2密閉容器を含み、
    前記第1密閉容器の温度を検出する第1密閉容器温度センサと、前記第2密閉容器の温度を検出する第2密閉容器温度センサと、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1密閉容器温度センサで検出される温度と前記第2密閉容器温度センサで検出される温度との差が大きいほど、前記温度差調整運転における前記第1電動機の回転数と前記第2電動機の回転数の差を大きくする、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記放熱器は、冷媒と水との間で熱交換を行わせて水を加熱する熱交換器であり、
    前記放熱器に流入する水の温度を検出する水温度センサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記水温度センサで検出される温度が低いほど、前記温度差調整運転における前記第1電動機の回転数と前記第2電動機の回転数の差を大きくする、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記制御装置は、前記冷凍サイクル装置の休止時間が長いほど、前記温度差調整運転における前記第1電動機の回転数と前記第2電動機の回転数の差を大きくする、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記第1圧縮機構から吐出される冷媒の温度を検出する第1吐出温度センサと、前記第2圧縮機構から吐出される冷媒の温度を検出する第2吐出温度センサと、をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1吐出温度センサで検出される温度または前記第2吐出温度センサで検出される温度が予め定められた所定値を上回ったときに、前記温度差調整運転を終了し、前記第1電動機の回転数と前記第2電動機の回転数を定常運転用の回転数に変更する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記第1圧縮機構から吐出される冷媒の温度を検出する第1吐出温度センサをさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1吐出温度センサで検出される温度が予め定められた所定値を上回ったときに、前記温度差調整運転を終了する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記制御装置は、前記温度差調整運転において前記第1電動機と前記第2電動機の双方を回転させる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記制御装置は、前記温度差調整運転において前記第1電動機のみを回転させる、請求項1〜7,9のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記制御装置は、前記温度差調整運転の前に、前記第1電動機を前記第2電動機よりも小さな回転数で回転させる予備運転を行う、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  13. 前記第1圧縮機は、前記第1圧縮機構、前記膨張機構および前記第1電動機を収容する第1密閉容器を含み、
    前記第2圧縮機は、前記第2圧縮機構および前記第2電動機を収容する第2密閉容器を含み、
    前記第1密閉容器および前記第2密閉容器の内部には油溜まりが形成されており、前記油溜まり同士を連通する均油管をさらに備え、前記均油管には開閉弁が設けられている、請求項12に記載の冷凍サイクル装置。
  14. 冷媒として二酸化炭素が用いられている、請求項1〜13のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014196874A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置及びそれを備えた空気調和機
CN114430650A (zh) * 2022-01-19 2022-05-03 深圳市鼎能集团有限公司 一种用于机电设备的散热防护装置

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