JP6621014B2 - ポンプおよびヒートポンプシステム - Google Patents

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Description

本発明は、高圧となる吸収式ヒートポンプ回路において吸収液を循環させるポンプに関する。
従来、原動機の軸出力を、冷媒を圧縮する圧縮機の動力源として利用する圧縮式ヒートポンプ回路と、原動機の排熱を、吸収液を加熱する再生器の熱源として利用する吸収式ヒートポンプ回路とを備えた排熱利用ヒートポンプシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この排熱利用ヒートポンプシステムでは、圧縮式ヒートポンプ回路の利用側熱交換器を経た冷媒を、吸収式ヒートポンプ回路の吸収器において吸収液に吸収させて循環し、再生器による再生後に冷媒を分離し、この冷媒を、圧縮式ヒートポンプ回路の圧縮機の吐出側に供給し、利用側熱交換器を介して熱負荷に冷熱または温熱を供給している。
特開2010−96429号公報
特許文献1に開示される技術において、吸収液は循環ポンプにより吸収式ヒートポンプ回路内を循環する。
循環ポンプの主軸と、循環ポンプの駆動源である原動機(例えばモータ等)とは、ポンプケース外で接続され、ポンプ主軸はポンプケースと外部を隔てる隔壁に設けられた軸受け部に配置される。このような状態で、原動機が駆動することでポンプ主軸が回転し、循環ポンプが動作する。ポンプケース内部の液体(吸収液)が軸受け部から外部に漏れ出るのを防止するため、軸受け部の周囲にはオイルシールや軸シール等のシール部材が配置されている。
ところで、特許文献1では、冷媒としてアンモニアが用いられているが、近年、元々自然界に存在し、環境への影響が小さい冷媒として、二酸化炭素(CO)が用いられている。COを冷媒として使用するには、システムを高圧(例えば3MPa以上)にする必要がある。また、高圧側ではCOを超臨界流体にするため7〜8MPaにする必要があり、ポンプに要求される揚程が非常に大きい。このため、COを冷媒として使用するシステムに特許文献1に開示された技術に適用すると、循環ポンプには大きな圧力がかかるとともに、高揚程が要求される。
一般に、ポンプの軸受け部に設けられるシール部材は、シール背面のはみ出し隙間によって耐圧性を挙げることができるが、CO冷媒を使用する場合には、ポンプ主軸と軸受け部との隙間は0.1mmから0.02mm程度の極小な隙間とする必要がある。しかしながら、ポンプ主軸による回転トルクのために、このような隙間を保つシール部材を用意することは困難である。
なお、循環ポンプの主軸をポンプケースから外部に出さないように、例えばポンプを密閉容器に格納し、マグネットカップリングやダイヤフラムによってポンプ主軸を回転させることで、シール部材を不要とすることができる。しかしながら、マグネットカップリングもダイヤフラムも得られるポンプ揚程が小さく、高揚程を実現するためには、多段ポンプ等の複雑な構造としなければならず、コストが非常に大きくなる。
本発明は、高圧となる吸収式ヒートポンプ回路において、循環ポンプの軸受け部から外部への吸収液の漏れを防止することができるポンプおよびヒートポンプシステムを提供することを目的とする。
本発明のポンプは、圧縮式ヒートポンプ回路と吸収式ヒートポンプ回路とを有し、前記圧縮式ヒートポンプ回路の蒸発器にて蒸発した冷媒ガスを吸収液に吸収させて前記吸収式ヒートポンプ回路内を循環させ、前記吸収式ヒートポンプ回路にて前記吸収液から分離した冷媒ガスを前記圧縮式ヒートポンプ回路に供給するヒートポンプシステムにおいて、前記吸収液を循環させるポンプであって、前記冷媒ガスを吸収した前記吸収液が内部に流入する第1のケースと、前記第1のケースに隣接して配置され、前記蒸発器から流出した前記冷媒ガスが充填される第2のケースと、前記第1のケース内に設けられ、前記吸収液を送液する送液機構と、前記第2のケース内に設けられ、前記送液機構を駆動させる原動機と、前記原動機の駆動力を前記送液機構に伝達する軸であって、前記第1のケースの内部空間と第2のケースの内部空間とを区切る壁面を貫通する軸と、を有する。
本発明のヒートポンプシステムは、圧縮式ヒートポンプ回路と吸収式ヒートポンプ回路とを有し、前記圧縮式ヒートポンプ回路の蒸発器にて蒸発した冷媒ガスを吸収液に吸収させて前記吸収式ヒートポンプ回路内を循環させ、前記吸収式ヒートポンプ回路にて前記吸収液から分離した冷媒ガスを前記圧縮式ヒートポンプ回路に供給するヒートポンプシステムであって、前記吸収式ヒートポンプ回路内で前記吸収液を循環させるポンプを有し、前記ポンプは、前記冷媒ガスを吸収した前記吸収液が内部に流入する第1のケースと、前記第1のケースに隣接して配置され、前記蒸発器から流出した前記冷媒ガスが充填される第2のケースと、前記第1のケース内に設けられ、前記吸収液を送液する送液機構と、前記第2のケース内に設けられ、前記送液機構を駆動させる原動機と、前記原動機の駆動力を前記送液機構に伝達する軸であって、前記第1のケースの内部空間と第2のケースの内部空間とを区切る壁面を貫通する軸と、を有する
本発明によれば、高圧となる吸収式ヒートポンプ回路において、循環ポンプの軸受け部から外部への吸収液の漏れを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る圧縮吸収ヒートポンプシステムの概要を示す図 循環ポンプの構成の一例を示す図 本発明の変形例における圧縮吸収ヒートポンプシステムの概要を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る圧縮吸収ヒートポンプシステム1の概要を示す図である。圧縮吸収ヒートポンプシステム1は、冷媒ガスを低温低圧の吸収液に吸収させて熱交換した後、吸収液と冷媒ガスとを分離する吸収式ヒートポンプ回路10と、圧縮して高温高圧となった冷媒を凝縮する時の放熱を利用する圧縮式ヒートポンプ回路20と、とを有する。なお、本実施の形態に係る圧縮吸収ヒートポンプシステム1では、冷媒として二酸化炭素COを利用することが想定されている。
吸収式ヒートポンプ回路10は、吸収器11と、再生器13と、気液分離器14と、絞り弁15と、受液器16と、吸収液熱交換器17と、を有する。吸収器11と再生器13とは、濃吸収液管31および稀吸収液管32によって接続され、濃吸収液管31の途中には循環ポンプ12が、稀吸収液管32の途中には気液分離器14、絞り弁15、受液器16が配置されている。
吸収器11は、後述する圧縮式ヒートポンプ回路20から供給される冷媒(CO)蒸気を吸収液に吸収させる。吸収器11では、吸収過程での吸収熱を除去するために、ファンや冷却水等で冷却する。吸収器11には、再生器13に接続される濃吸収液管31が接続されており、吸収器11は、冷媒を吸収した吸収液(濃吸収液)を濃吸収液管31に出力する。濃吸収液管31には、吸収液を循環させるための循環ポンプ12が設けられており、循環ポンプ12が駆動されることにより、濃吸収液が吸収器11から再生器13へと供給される。
循環ポンプ12は、吸収液を吸収式ヒートポンプ回路内で循環させるためのポンプである。循環ポンプ12の詳細な構成については、後述する。
再生器13は、例えば温風や温水等により、濃吸収液管31から供給される濃吸収液を加熱し、気液分離器14に供給する。気液分離器14は、稀吸収液を貯留する貯留部(図示せず)を備え、貯留部上部の空間には圧縮式ヒートポンプ回路20の冷媒管41が接続され、貯留部下部には絞り弁15に繋がる稀吸収液管32が接続されている。貯留部の中間部には再生器13から延びる稀吸収液管32が接続されている。気液分離器14により、濃吸収液から冷媒ガスが分離され、冷媒ガスのみが圧縮式ヒートポンプ回路20に供給され、冷媒ガスが分離された稀吸収液が絞り弁15に供給される。
吸収器11は、圧縮式ヒートポンプ回路20の後述する蒸発器24における飽和温度によって決定される飽和圧力で作動する。一方、本実施の形態に係る圧縮吸収ヒートポンプシステム1では冷媒としてCOが想定されているため、再生器13における加熱温度がCOの臨界温度(約31℃)を超える場合には、臨界圧力(約7.4MPa)以上の任意の圧力で作動する。これにより、本実施の形態では、吸収器11の作動圧力よりも、再生器13の作動圧力の方が高圧となり、循環ポンプ12は、吸収器11から供給された濃吸収液をこの差圧分だけ昇圧して再生器13に供給する。
絞り弁15は、吸収器11と再生器13との差圧が適切な目標値に維持されるように、吸収器11に戻す稀吸収液の量を制御する流量制御弁である。絞り弁15によって吸収器11に戻される稀吸収液は、一旦受液器16によって受けられる。受液器16は、当該受液器16内部の稀吸収液の液位を検出することにより、吸収器11に戻す稀吸収液の量を制御する。
吸収液熱交換器17は、再生器13の入口と、気液分離器14の出口と、に接続されており、再生器13における加熱により吸収液に与えられた熱量の回収を行う。これにより、吸収式ヒートポンプ回路10の効率を向上させることができる。
次に、圧縮式ヒートポンプ回路20について説明する。圧縮式ヒートポンプ回路20は、図1に示すように、圧縮式ヒートポンプ回路20は、圧縮機21と、凝縮器22と、膨張弁23と、蒸発器24とを備えている。圧縮式ヒートポンプ回路20のこれらの構成は、吸収式ヒートポンプ回路10の気液分離器14から延び吸収器11へと至る冷媒管41によって互いに接続されている。
圧縮機21は、気液分離器14と接続されており、気液分離器14において分離された冷媒ガス(すなわち気体のCO)を適切な圧力レベル、例えば臨界圧力以上の任意の圧力値まで昇圧しながら、凝縮器22に搬送する。
凝縮器22は、いわゆるガスクーラであり、例えば外気と冷媒との間で熱交換を行い、冷媒を冷却してエンタルピーを下げ、凝縮液化させる。凝縮器22による冷媒ガスの液化の際に発生した温熱は、例えば暖房や給湯水に利用することができる。
膨張弁23は、流量調整弁として機能し、冷媒の流量を調整し、減圧して膨張させる。これにより、冷媒は等エンタルピー膨張し、低温低圧かつ冷媒潜熱を回復した冷媒となる。
蒸発器24は、膨張弁により潜熱を回復した冷媒を蒸発させ、冷却効果を生じさせる。蒸発器24において蒸発し、冷却効果を失った冷媒は、蒸発器24と吸収器11とに接続された冷媒管41を介して、吸収器に供給される。
以上、本発明の実施の形態に係る圧縮吸収ヒートポンプシステム1の構成の一例について説明した。以下では、吸収式ヒートポンプ回路10における循環ポンプ12の詳細について説明する。
図2は、循環ポンプ12との構成の一例を示す図である。図2に示すように、循環ポンプ12は、ポンプケース51、送液機構52、モータケース53、隔壁54、モータ55、軸56、シール部材57、流入口58、流出口59と、を有する。ここで、ポンプケース51は、本発明の第1のケースに対応する。モータケース53は、本発明の第2のケースに対応する。モータ55は、本発明の原動機に対応する。
本実施の形態では、COが冷媒として想定されているため、高圧が必要であり、例えば吸収器11の作動圧力は2〜4MPa、再生器13の作動圧力が6〜8MPaであり、再生器13側の圧力の方が比較的高いもののどちらも高圧となる。
ポンプケース51は、送液機構52を外気から遮断し、密閉している。ポンプケース51の内部空間は、送液機構52の内部と同じく濃吸収液で満たされており、さらに吸収器11の作動圧力と同じ圧力、すなわち2〜4MPaに維持されるように与圧されている。
送液機構52は、吸入口52Aから吸入された吸収器11の作動圧力と同圧(2〜4MPa)の濃吸収液を、再生器13の作動圧力と同圧(6〜8MPa)に昇圧して吐出口52Bから吐出する。なお、吸入口52Aには吸収器11から延びる濃吸収液管31Aが接続され、吐出口52Bには再生器13へと続く濃吸収液管31Bが接続される。
このように、ポンプケース51内の濃吸収液の圧力は吸収器11の作動圧力と同圧に維持されており、送液機構52の吐出側である吐出口52Bでは周囲より高圧の濃吸収液が濃吸収液管31Bへと吐出される。このため、吐出口52Bでは濃吸収液の若干の漏れが生じうる。ポンプケース51の内部には濃吸収液が満たされており、吐出口52Bから漏れ出した濃吸収液がポンプケース51により回収される。
モータケース53は、モータ55を外気から遮断し、密閉している。モータケース53は、耐圧のケースであり、ポンプケース51と隣接して設けられている。また、ポンプケース51の内部空間とモータケース53の内部空間とを区切る壁面は耐圧の隔壁54である。
送液機構52には、モータ55から延びる軸56が接続されており、軸56がモータ55の回転を伝達することで送液機構52が駆動する。軸56は隔壁54に設けられた軸受け部54Aに支持され、送液機構52とモータ55とを接続している。軸受け部54Aは、軸56の回転摩擦を抑えるための、例えば転がり軸受けである。
隔壁54に設けられた軸受け部54Aの周囲には、シール部材57が設けられる。シール部材57は、ポンプケース51内に満たされた濃吸収液が軸受け部54Aからモータケース53側に漏れ出してくることを防止する。シール部材57には、例えばオイルシールやメカニカルシール等を用いればよい。
ポンプケース51の内部には、冷媒ガスが流入口58を介して導入される。また、流出口59は、モータケース53の最下部に設けられ、冷媒ガス等をケース外に流出させる。モータケース53の内部空間の圧力が、ポンプケース51の内部空間と同圧、すなわち吸収式ヒートポンプ回路10の吸収器側の圧力である2〜4MPaになるように、流入口58および流出口59によってポンプケース51内の冷媒ガスの量は調整される。
図1および図2に示すように、流入口58は、モータ流入管61によって、圧縮式ヒートポンプ回路20の蒸発器24からの冷媒ガスを吸収式ヒートポンプ回路10の吸収器11に供給する冷媒管41の任意の位置に接続される。一方、図1および図2に示すように、流出口59は、モータ流出管62によって、吸収式ヒートポンプ回路10の吸収器11からの濃吸収液を循環ポンプ12に供給する濃吸収液管31Aの任意の位置に接続される。そして、モータ流出管62には逆止弁63が設けられ、流出口59から流出した冷媒の逆流を防いでいる。そして、モータケース53から流出された冷媒は、濃吸収液管31A内の濃吸収液に吸収される。
上述したように、ポンプケース51と、モータケース53とは、隣接して配置され、半密閉型の構造をなす。そして、モータケース53の内部空間の圧力が、ポンプケース51の内部空間と同圧になるように、ポンプケース51内には濃吸収液が、モータケース53内には冷媒ガスが、それぞれ満たされる。このようにポンプケース51の内部空間とモータケース53の内部空間とが同圧となるように構成されているため、ポンプケース51およびモータケース53の内部空間が高圧となるにもかかわらず、軸受け部54Aおよびシール部材57にかかる圧力をほぼゼロにすることができる。これにより、シール部材57の構造を簡易なものとしても、ポンプケース51内の濃吸収液がモータケース53内にほとんど浸潤してくることがなくなる。
以上説明したように、本実施の形態では、冷媒ガスを低温低圧の吸収液に吸収させて熱交換した後、吸収液と冷媒ガスとを分離する吸収式ヒートポンプ回路10において、吸収液を循環させるポンプ(循環ポンプ12)であって、循環ポンプ12の軸56は、循環ポンプ12の動力源である原動機(モータ55)に接続され、ポンプケース51と、モータケース53とは隣接して配置され、ポンプケース51の内部空間とモータケース53の内部空間とを区切る壁面(隔壁54)には軸56を貫通させる軸受け部54Aと、軸受け部のシール部材57と、が設けられ、ポンプケース51の内部には吸収液が充填され、モータケース53の内部には冷媒ガスが充填されて、ポンプケース51の内部空間とモータケース53の内部空間とが同圧に保たれる。
このような構成により、ポンプケース51内とモータケース53内とが同圧であるため、ポンプケース51の内部空間とモータケース53の内部空間とを区切る隔壁54に設けられた軸受け部54Aからポンプケース51内の吸収液がモータケース53側に漏れ出す事態を防止することができる。従って、吸収液がモータケース53の内部に流入することにより、モータ55の流動抵抗が増大し、循環ポンプ12のポンプ効率が低下することを回避できる。
また、このような構成により、ポンプケース51の内部とモータケース53の内部が高圧となり、循環ポンプ12に高揚程が求められる場合、換言すれば、軸受け部54Aに大きな圧力がかかる場合でも、ポンプケース51側とモータケース53側との差圧をほぼゼロにできる。これにより、軸受け部54Aに設けられるシール部材57として一般的なものを利用することができ、コストを低減することができる。
また、本実施の形態の循環ポンプ12において、モータケース53には、圧縮式ヒートポンプ回路20の蒸発器24付近に接続される流入口58が設けられる。そして、流入口58は、圧縮式ヒートポンプ回路20において冷媒を蒸発させる蒸発器24の出口付近に接続される。
このような構成により、蒸発器24で気体となった低温の冷媒(CO)がモータケース53内に導入されるので、モータ55が冷却され、モータ55の効率を向上させることができる。
また、本実施の形態の循環ポンプ12において、モータケース53には、吸収式ヒートポンプ回路10において冷媒を吸収液に吸収させる吸収器11の出口付近の吸収液経路の一部に接続される流出口59が設けられる。そして、流出口59は、モータケース53の最下部に設けられる。
このような構成により、モータケース53内の余剰な冷媒ガスは流出口59からモータ流出管62によって濃吸収液管31Aに戻される。このため、モータケース53内の圧力が一方的に高まり、ポンプケース51内とモータケース53内の圧力が異なり、軸受け部54Aに差圧が生じる事態を回避できる。
なお、上述した実施の形態では、モータケース53には、冷媒管41に接続された流入口58と、濃吸収液管31Aに接続された流出口59とが設けられる構成について説明した。しかしながら、流出口59に関しては、必ずしも吸収器11と循環ポンプ12とを接続する濃吸収液管31Aに接続されている必要はない。流出口59から流出する冷媒ガスは、吸収液に吸収されればよいので、例えば流出口59から延びる流出管62は、吸収器11に直接接続されてもよいし、あるいは吸収器11の入り口付近の稀吸収液管32の一部に接続されていてもよい。また、流出口59は設けられなくてもよい。
さらに、例えば蒸発器24の出口付近に気液分離器を設け、気液分離器のガス出口に流入口58に接続されるモータ流入管61が接続されてもよい。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下では、本発明の変形例について説明する。
<変形例>
図3は、本発明の変形例における圧縮吸収ヒートポンプシステム1’の概要を示す図である。図3に示す圧縮吸収ヒートポンプシステム1’は、絞り弁15の代わりに動力回収機18を設けた点でのみ図1に示す本発明の実施の形態に係る圧縮吸収ヒートポンプシステム1と異なっている。以下では、動力回収機18について説明する。
動力回収機18は、吸収器11と再生器13との差圧が適切な目標値に維持されるように、吸収器11に戻す稀吸収液の量を制御する。ここで、動力回収機18は、再生器13側から流れてきた稀吸収液を減圧して吸収器側に供給する。動力回収機18は、この差圧を回収する、例えばタービンである。
ここで、タービンとは、軸の周囲に設けられた羽根車が流体によって回されることにより、流体の運動エネルギーを軸の回転エネルギーに変換する装置である。本変形例において、再生器13から流れてきた稀吸収液がタービンを回すことで、稀吸収液が減圧されるとともに、その差圧を軸の回転エネルギーの形で回収する。回収したエネルギーは、例えばタービンの軸を発電機に接続し、電気エネルギーに変換してもよいし、タービンの軸を例えば循環ポンプ12の軸56と一体化することで、循環ポンプ12の駆動エネルギーの一部として再生してもよい。
動力回収機18としてのタービンの軸を循環ポンプ12の軸56と一体化する場合には、ポンプケース51と動力回収機18のケースとを隣接させ、ポンプケース51の内部空間と動力回収機18のケースの内部空間とを区切る壁面に設けられた軸受け部を通って軸56が動力回収機18のケース内に設けられたタービンに接続されればよい。ここで、動力回収機18のケース内に、ポンプケース51内と同圧となるように稀吸収液を充填させることにより、ポンプケース51の内部空間と動力回収機18のケースの内部空間とを区切る壁面に設けられた軸受け部を通って、ポンプケース51内の濃吸収液が動力回収機18のケース内に漏れ出す、あるいは動力回収機18のケース内の稀吸収液がポンプケース51内に漏れ出す事態を防止できる。
本発明は、冷媒ガスを低温低圧の吸収液に吸収させて熱交換した後、吸収液と冷媒ガスとを分離する吸収式ヒートポンプ回路のポンプに適用することができる。
1,1’ 圧縮吸収ヒートポンプシステム
10 吸収式ヒートポンプ回路
11 吸収器
12 循環ポンプ
13 再生器
14 気液分離器
15 絞り弁
16 受液器
17 吸収液熱交換器
18 動力回収機
20 圧縮式ヒートポンプ回路
21 圧縮機
22 凝縮器
23 膨張弁
24 蒸発器
31,31A,31B 濃吸収液管
32 稀吸収液管
41 冷媒管
51 ポンプケース
52 送液機構
53 モータケース
54 隔壁
54A 軸受け部
55 モータ
56 軸
57 シール部材
58 流入口
59 流出口
61 モータ流入管
62 モータ流出管
63 逆止弁
121 ケース

Claims (8)

  1. 圧縮式ヒートポンプ回路と吸収式ヒートポンプ回路とを有し、前記圧縮式ヒートポンプ回路の蒸発器にて蒸発した冷媒ガスを吸収液に吸収させて前記吸収式ヒートポンプ回路内を循環させ、前記吸収式ヒートポンプ回路にて前記吸収液から分離した冷媒ガスを前記圧縮式ヒートポンプ回路に供給するヒートポンプシステムにおいて、前記吸収液を循環させるポンプであって、
    前記冷媒ガスを吸収した前記吸収液が内部に流入する第1のケースと、
    前記第1のケースに隣接して配置され、前記蒸発器から流出した前記冷媒ガスが充填される第2のケースと、
    前記第1のケース内に設けられ、前記吸収液を送液する送液機構と、
    前記第2のケース内に設けられ、前記送液機構を駆動させる原動機と、
    前記原動機の駆動力を前記送液機構に伝達する軸であって、前記第1のケースの内部空間と第2のケースの内部空間とを区切る壁面を貫通する軸と、
    を有する、ポンプ。
  2. 前記第2のケースには、前記蒸発器にて蒸発した冷媒ガスを前記吸収式ヒートポンプ回路の吸収器に供給する経路の一部に接続される流入口が設けられ、当該流入口を介して前記蒸発器から流出した前記冷媒ガスが充填される、
    請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記流入口は、前記蒸発器にて蒸発した冷媒ガスを前記吸収式ヒートポンプ回路の吸収器に供給する経路に設けられた気液分離器の冷媒ガス出口に接続される、
    請求項2に記載のポンプ。
  4. 前記第2のケースには、前記吸収器の出口と前記ポンプとを接続する吸収液経路の一部に接続され、前記充填された冷媒ガスを流出させる流出口が設けられる、
    請求項2に記載のポンプ。
  5. 前記第2のケースには、前記吸収器に接続され、前記充填された冷媒ガスを流出させる流出口が設けられる、
    請求項2に記載のポンプ。
  6. 前記第2のケースには、前記吸収器に流入する経路の一部に接続され、前記充填された冷媒ガスを流出させる流出口が設けられる、
    請求項2に記載のポンプ。
  7. 前記流出口は、前記第2のケースの最下部に設けられる、
    請求項4から6のいずれか一項に記載のポンプ。
  8. 圧縮式ヒートポンプ回路と吸収式ヒートポンプ回路とを有し、前記圧縮式ヒートポンプ回路の蒸発器にて蒸発した冷媒ガスを吸収液に吸収させて前記吸収式ヒートポンプ回路内を循環させ、前記吸収式ヒートポンプ回路にて前記吸収液から分離した冷媒ガスを前記圧縮式ヒートポンプ回路に供給するヒートポンプシステムであって、
    前記吸収式ヒートポンプ回路内で前記吸収液を循環させるポンプを有し、
    前記ポンプは、
    前記冷媒ガスを吸収した前記吸収液が内部に流入する第1のケースと、
    前記第1のケースに隣接して配置され、前記蒸発器から流出した前記冷媒ガスが充填される第2のケースと、
    前記第1のケース内に設けられ、前記吸収液を送液する送液機構と、
    前記第2のケース内に設けられ、前記送液機構を駆動させる原動機と、
    前記原動機の駆動力を前記送液機構に伝達する軸であって、前記第1のケースの内部空間と第2のケースの内部空間とを区切る壁面を貫通する軸と、
    を有する、
    ヒートポンプシステム。
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