JP2009204201A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主圧縮機と、主圧縮機に供給する冷媒を予備的に昇圧する過給機と、過給機と動力軸が連結された膨張機とを備えた冷凍サイクル装置において、冷凍サイクル装置の起動時に主圧縮機への冷媒供給不足を解消するとともに膨張機の迅速な起動を促す。
【解決手段】主圧縮機11、放熱器12、膨張機13、蒸発器14、及び過給機15を流路で順次接続して冷媒回路16を形成する。膨張機13と過給機15の動力軸を動力回収軸17で連結して動力回収機構18を構成する。冷媒回路16に、過給機15を通らずに蒸発器14の出口から主圧縮機11の入口へ冷媒が流れるように冷媒回路16に接続された第一バイパス路81と、熱交換器を通らずに主圧縮機11の出口から動力回収機構の入口へ冷媒が流れるように冷媒回路16に接続された第二バイパス路82Aとを備えて、起動時にバイパス路81,82Aに冷媒が流れるように流路を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍サイクル装置に関する。
冷凍サイクル装置として、主たる圧縮機(主圧縮機)に供給する冷媒を予備的に圧縮する圧縮機(副圧縮機)を備えた構造のものが知られている。一般に、このような冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮する主圧縮機、圧縮された冷媒を冷却する放熱器、冷却された冷媒を膨張させる膨張機、膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器、及び蒸発器から流出した冷媒を予備的に圧縮して主圧縮機へ送り出す副圧縮機が順に流路で接続されて成る冷媒回路を備えている。また、このような副圧縮機を備えた冷凍サイクル装置において、膨張機と副圧縮機の駆動軸を一軸に連結して、膨張機で冷媒から回収した動力で副圧縮機を駆動するように構成された動力回収型の冷凍サイクル装置も知られている。特許文献1〜4では、動力回収型の冷凍サイクル装置又は空気調和装置が示されている。
特許文献1に記載された冷凍サイクル装置は、主圧縮機、放熱器、膨張機、蒸発器、及び副圧縮機が順に流路で接続されて成る冷媒回路を備え、動力軸が一軸に連結された前記膨張機と前記副圧縮機とは潤滑油レシーバ及び液冷媒レシーバを兼ねた一つの密閉容器内に配置されている。
特許文献2に記載された冷凍サイクル装置は、主圧縮機、放熱器、膨張機、蒸発器、副圧縮機、及び冷媒を貯留する機能を有する吸入アキュムレータが順に流路で接続されて成る冷媒回路を備え、動力軸が一軸に連結された前記膨張機と前記副圧縮機とは潤滑油レシーバ及び液冷媒レシーバを兼ねた一つの密閉容器内に配置されている。
また、特許文献3の図4に記載された空気調和装置は、暖房運転時において、主圧縮機、室内熱交換器、室内減圧装置、余剰の冷媒を貯えた受液器、膨張機、熱交換器、室外熱交換器、及び副圧縮機が順に流路で接続されて成る冷媒回路を備え、前記膨張機の出口から前記熱交換器の入口までの流路が分岐されて膨張弁及び前記熱交換器を介して前記副圧縮機の出口から前記圧縮機の入口までの流路に接続されている。
特許文献4の図3に記載された空気調和装置では、暖房運転時において、主圧縮機、室内熱交換器、室内膨張弁、余剰の冷媒を貯えた受液器、熱交換器、室外減圧装置、室外熱交換器、及び副圧縮機が順に流路で接続されて成る冷媒回路を備え、前記受液器の出口から前記熱交換器の入口までの流路が分岐されて膨張機及び前記熱交換器を介して前記副圧縮機の出口から前記圧縮機の入口までの流路に接続されている。
特開2004−325018号公報 特開2004−325019号公報 特開2006−125790号公報 特開2006−125791号公報
上述のような副圧縮機を備えた動力回収型の冷凍サイクル装置の起動時に、主圧縮機は、副圧縮機の出口と主圧縮機の入口とを接続している流路(以下、「吸入側流路」という)の冷媒を吸入して、主圧縮機の出口に接続されている流路(以下、「吐出側流路」という)へ吐出する。起動時に副圧縮機は作動していないので、主圧縮機の吸入側流路内の圧力は膨張機が起動するまで低下していく。起動時に主圧縮機の吸入側流路にある冷媒の量は、高低圧力差により膨張機の入口から出口へ冷媒が流れて膨張機が自立起動する程度に、主圧縮機の吐出側流路内を昇圧するために十分な量でなければならない。この量に満たない場合には、主圧縮機が吸入すべき冷媒が不足して主圧縮機の吐出側流路内の冷媒を十分に昇圧することができず、膨張機が起動しないこととなる。特に、膨張機がロータリ式である場合には、膨張機の動力軸の位相によって起動に必要な回転トルクが変動するため、前記動力軸の回転角によっては、起動時の主圧縮機の吸入側流路に必要とされる冷媒の量が多くなることがある。
特許文献1に記載の冷凍サイクル装置と比較して、特許文献2に記載の冷凍サイクル装置は、主圧縮機の吸入側流路に冷媒を貯えた吸入アキュムレータが設けられているので、起動時における主圧縮機の吸入冷媒量に余裕を持たせることができる。しかし、冷凍サイクル装置に吸入アキュムレータを備えることにより、装置が大型化したり、冷媒回路内の冷媒の量が過剰となったりするおそれがある。
また、特許文献1に記載の冷凍サイクル装置と比較して、特許文献3,4に記載の空気調和装置では、起動時の主圧縮機は、主圧縮機の吸入側流路に加え、膨張機の出口から熱交換器を通じて主圧縮機に至る流路にある冷媒を吸入できるため、主圧縮機の吸入冷媒量に余裕を持たせることができる。しかし、主圧縮機の出口と膨張機の入口との間の流路には、室外熱交換器又は室内熱交換器と受液器とが設けられているため圧力損失が発生し、主圧縮機が起動してから膨張機が自立起動するまでに時間がかかることが推測される。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであって、主圧縮機と、主圧縮機に供給する冷媒を予備的に昇圧する過給機(又は副圧縮機)と、過給機と動力軸が連結された膨張機とを備えた冷凍サイクル装置において、冷凍サイクル装置の起動時に主圧縮機への冷媒供給不足を解消するとともに、膨張機の迅速な起動を促して、装置の確実で安定した起動を実現するものを提供することを目的とする。
本発明の冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮する圧縮機、前記圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器、前記放熱器で放熱した冷媒を膨張させて冷媒から動力を回収する膨張機、前記膨張機で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器、及び前記蒸発器で蒸発した冷媒を昇圧して前記圧縮機へ送る過給機を接続流路で順次接続して成る第一冷媒回路と、前記膨張機、前記過給機、および前記膨張機で回収された動力によって前記過給機が駆動されるように前記膨張機と前記過給機とを連結する動力回収軸を有する動力回収機構と、前記過給機を通らずに前記蒸発器の出口から前記圧縮機の入口へ冷媒が流れるように前記第一冷媒回路に接続された第一バイパス路と、前記放熱器及び前記蒸発器の何れも通らずに前記圧縮機の出口から前記動力回収機構の入口へ冷媒が流れるように前記第一冷媒回路に接続された第二バイパス路と、前記第一冷媒回路を冷媒が循環する状態と、前記第一バイパス路及び前記第二バイパス路を含む第二冷媒回路を冷媒が循環する状態とに、冷媒の流れを切り替える流路切替機構とを、備えているものである。
ここにおいて、前記第二バイパス路の上流端は前記圧縮機の出口と前記放熱器の入口との接続流路に接続され、前記第二バイパス路の下流端は前記蒸発器の出口と前記過給機の入口との接続流路に接続されていることがよい。或いは、前記第二バイパス路の上流端は前記圧縮機の出口と前記放熱器の入口との接続流路に接続され、同じく下流端は前記放熱器の出口と前記膨張機の入口との接続流路に接続されていてもよい。
上記構成によれば、起動時の主圧縮機は、第一バイパス路を通じて膨張機の出口から蒸発器の出口までの流路にある冷媒を吸入することができるので、起動時の主圧縮機への冷媒の供給不足を防止することができる。さらに、前記第二バイパス路を通じて、主圧縮機が吐出した高温高圧の冷媒が熱交換器である放熱器又は蒸発器を介さずに動力回収機構に直に流れるので、動力回収機構(膨張機又は過給機)の迅速な起動を促すことができる。
さらに、前記冷凍サイクル装置において、前記圧縮機を通らずに前記過給機の出口から、前記第一冷媒回路の前記圧縮機の出口から前記蒸発器の入口までの部分へ冷媒が流れるように前記第一冷媒回路に接続され、前記第二冷媒回路に含まれる第三バイパス路を、さらに備えてもよい。
本発明によれば、冷凍サイクル装置の起動時に第二冷媒回路に冷媒を循環させることにより最初に起動される主圧縮機への冷媒供給不足が解消され、さらに、動力回収機構の迅速な起動が促されて、装置の確実で安定した起動を実現できる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複説明を省略する。
<実施の形態1>
本発明の実施の形態1について、図1、図3及び図4を用いて説明する。図1は実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の回路図、図3は実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の定常運転時の回路図、図4は実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の起動時の回路図である。なお、図1において定常運転時の冷媒の流れを鎖線矢印で示し、起動時の冷媒の流れを実線矢印で示している。また、図3及び図4において、冷媒が循環する流路を実線で示し、冷媒が循環しない流路は鎖線で示している。
[冷凍サイクル装置の構成]
まず、冷凍サイクル装置10の構成について説明する。図1に示すように、冷凍サイクル装置10は、作動流体である冷媒が循環する冷媒回路16を備えている。冷媒回路16は、冷媒を圧縮する主圧縮機11と、主圧縮機11で昇圧されて高温・高圧となった冷媒を放熱させる放熱器12と、放熱器12で放熱された冷媒を膨張させる膨張機13と、膨張機13で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器14と、蒸発器14で蒸発した冷媒を予備的に圧縮して主圧縮機11に供給する過給機15と、これらを順次接続する接続流路とで構成されている。この冷媒回路16を流れる冷媒は二酸化炭素冷媒であるが、冷媒は二酸化炭素冷媒に限定されず、一般に冷凍サイクルに利用されている冷媒を用いることができる。
冷凍サイクル装置10は動力回収型であり、膨張機13の動力軸と過給機15の動力軸とが一軸に連結された動力回収軸17が設けられている。この膨張機13と動力回収軸17と過給機15とで動力回収機構18が構成されている。動力回収機構18では、膨張機13で膨張する冷媒の膨張エネルギーが回収されて、動力回収軸17を回転させる機械エネルギー(回転エネルギー)へと変換され、動力回収軸17が回転することにより過給機15が駆動される。
本実施の形態において、主圧縮機11、放熱器12、膨張機13、蒸発器14、及び過給機15を順次接続する接続流路は配管で形成されている。これらの接続流路には、主圧縮機11の出口と放熱器12の入口とを接続する吐出側流路61と、放熱器12の出口と膨張機13の入口とを接続する接続流路62と、膨張機13の出口と蒸発器14の入口とを接続する接続流路63と、蒸発器14の出口と過給機15の入口とを接続する接続流路64と、過給機15の出口と主圧縮機11の入口とを接続する吸入側流路65とが、含まれている。
主圧縮機11は、冷媒回路16を流れる冷媒を高温高圧に圧縮して送り出す流体機械である。圧縮機11として、例えば、スクロール式圧縮機や、ロータリ式圧縮機を用いることができる。本実施の形態において圧縮機11は、圧縮機構部11aと、この圧縮機構部11aを駆動する駆動部11bとで構成されている。圧縮機構部11aと駆動部11bとは、潤滑油を貯溜した一つの密閉容器11c内に配置されている。
放熱器12は、冷媒回路16において主圧縮機11の下流に設けられ、主圧縮機11により圧縮された冷媒を放熱させる熱交換器である。放熱器12は、冷凍サイクル装置10において周囲媒体を加熱する役割を担っている。
膨張機13は、冷媒回路16において放熱器12の下流に設けられ、放熱器12の出口から流出した低温高圧の冷媒を膨張させる流体機械である。膨張機13として、例えば、スクロール式膨張機、ロータリ式膨張機、流体圧モータを用いることができる。なお、前記流体圧モータは、膨張工程を含まずに、放熱器12からの冷媒を吸入する工程と、吸入した冷媒を吐出する工程とを実質的に連続して行う流体機械である。
蒸発器14は、冷媒回路16において膨張機13の下流に設けられ、膨張機13から流出した冷媒を加熱して蒸発させる熱交換器である。蒸発器14は、冷凍サイクル装置10において周囲媒体を冷却する役割を担っている。
過給機15は、蒸発器14と主圧縮機11との間に配置されて、蒸発器14から冷媒を吸入して予備的に昇圧し、主圧縮機11の吸入側流路65へ吐出する流体機械である。過給機15として、スクロール式圧縮機、ロータリ式圧縮機、または流体圧モータ式圧縮機を用いることができる。なお、流体圧モータ式圧縮機とは、蒸発器14から冷媒を吸入する工程と、吸入した冷媒を主圧縮機11側へ吐出する工程とを実質的に連続して行う圧縮機である。
前述の通り、膨張機13と過給機15とこれらの動力軸を連結した動力回収軸17とで動力回収機構18が構成されている。膨張機13は、冷媒の膨張エネルギーを回収して機械エネルギーへと変換し、動力回収軸17は回収された機械エネルギーを過給機15へと伝達し、過給機15は伝達された機械エネルギーを用いて冷媒を圧縮する。膨張機13、過給機15、及び動力回収軸17は、潤滑油を貯留した密閉容器19内に配置されている。なお、本実施の形態において、動力回収機構18及び主圧縮機11はそれぞれ独立した密閉容器に収容されているが、設置スペースの低減を図って、これらを併せて1つの密閉容器に収容したものを用いることもできる。
動力回収機構18には、動力回収機構18が起動したことを検出するための起動検出手段33が設けられている。動力回収機構18が起動すると、膨張機13の入口と出口との冷媒の温度及び圧力に差が生じ、また、動力回収軸17が回転し始める。そこで、起動検出手段33として、膨張機13の入口と出口との冷媒の温度差を検出する温度計測手段を設けることができる。また、前記温度計測手段に代えて、膨張機13の入口と出口との冷媒の圧力差を検出する圧力検出手段、或いは、動力回収軸17の回転数を検出する軸回転数検出手段を備えることもできる。さらに、動力回収機構18は主圧縮機11が起動してから略一定の時間で起動することから、起動検出手段33として、主圧縮機11を起動してからの時間を計測するタイマーを備えることもできる。
上記構成の冷凍サイクル装置10において、運転待機時と定常運転時には、冷媒回路16を冷媒が循環する(図3)。そして、冷凍サイクル装置10の起動時には、定常運転時の冷媒回路16を利用するが冷媒回路16とは異なる第二の冷媒回路(以下、「起動用冷媒回路16A」という)を冷媒が循環する(図4)。起動用冷媒回路16Aは、冷媒回路16とこの冷媒回路16に接続された3つのバイパス路81,82A,83Aとで形成されている。そして、冷媒回路16を冷媒が循環する状態と、バイパス路81,82A,83Aを含む起動用冷媒回路16Aを冷媒が循環する状態とに、冷媒の流れを切り替えるための流路切替機構が冷凍サイクル装置10に備えられている。
第一バイパス路81は、過給機15を通らずに蒸発器14の出口から主圧縮機11の入口へ直に冷媒が流れるように、冷媒回路16に接続された流路である。具体的には、第一バイパス路81の上流端は蒸発器14と過給機15との接続流路64に接続され、同じく下流端は主圧縮機11の吸入側流路65に接続されている。ここで「直に」とは、流体機械や熱交換器を間に介さないことをいい、接続流路並びにバイパス路は介在してもよい。
また、第二バイパス路82Aは、熱交換器である放熱器12及び膨張機13の何れも通らずに主圧縮機11の出口から動力回収機構18の入口へ直に冷媒が流れるように冷媒回路16に接続された流路である。動力回収機構18の入口は、膨張機13の入口と過給機15の入口とがあり、本実施の形態に係る第二バイパス路82Aは、過給機15の入口へ冷媒を送る流路である。具体的には、第二バイパス路82Aの上流端は主圧縮機11の吐出側流路61に接続され、同じく下流端は蒸発器14と過給機15との接続流路64に接続されている。
さらに、第三バイパス路83Aは、過給機15の出口から主圧縮機11を通らずに冷媒回路16の主圧縮機11の出口から蒸発器14の入口までの部分へ冷媒が流れるように冷媒回路16に接続された流路である。本実施の形態に係る第三バイパス路83Aは、その上流端は主圧縮機11の吸入側流路65に接続され、同じく下流端は放熱器12と膨張機13との接続流路62に接続されている。
蒸発器14の出口と過給機15の入口との接続流路64には、流路切替器としての四方弁21が接続流路64を上流側と下流側とに分断するように設けられている。この四方弁21には、第一バイパス路81の上流端と第二バイパス路82Aの下流端とが接続されている。そして、四方弁21は制御装置31から制御信号を受けて、接続流路64の上流側と下流側とが連通された状態(運転待機時及び定常運転時)と、接続流路64の上流側と第一バイパス路81の上流端(起動時)とが連通され且つ接続流路64の下流側と第二バイパス路82Aの下流端とが連通された状態とを切り替えるように構成されている。かかる構成により、運転待機時及び定常運転時には、蒸発器14から過給機15へ冷媒が流れ、起動時には、蒸発器14から主圧縮機11へ直に冷媒が流れることとなる。なお、四方弁21は、例えば、流体の流れを切り替えるスライダをシリンダに内装して成る弁本体と、スライダをシリンダ内で移動させるための流体圧を発生させるパイロットバルブと、パイロットバルブ駆動用ソレノイドとで構成されたものを用いることができる。
また、過給機15の出口と主圧縮機11の入口とを結ぶ吸入側流路65には、流路切替器としての四方弁23が、吸入側流路65を上流側と下流側とに分断するように設けられている。この四方弁23には、第一バイパス路81の下流端と第三バイパス路83Aの上流端とが接続されている。そして、四方弁23は制御装置31からの制御信号を受けて、吸入側流路65の上流側と下流側とが連通された状態(運転待機時及び定常運転時)と、吸入側流路65の上流側と第三バイパス路83Aの上流端とが連通され且つ吸入側流路65の下流側と第一バイパス路81の下流端とが連通された状態(起動時)とを切り替えるように構成されている。かかる構成により、運転待機時及び定常運転時は、過給機15から主圧縮機11へ冷媒が流れ、起動時には、過給機15から膨張機13へ直に冷媒が流れることとなる。
さらに、第二バイパス路82Aの上流端と主圧縮機11の吐出側流路61との接続部には、切替弁22が設けられている。この切替弁22は、例えば、三方弁である。切替弁22は、制御装置31から制御信号を受けて、冷媒が冷媒回路16側を流れる状態(運転待機時及び定常運転時)と、冷媒が第二バイパス路82Aを流れる状態(起動時)とに、冷媒の流れを切り替えるように構成されている。かかる構成により、運転待機時及び定常運転時には、主圧縮機11から放熱器12へ直に冷媒が流れ、起動時には、主圧縮機11から第二バイパス路82Aへ冷媒が流れることとなる。
このように、冷媒回路16と各バイパス路81,82A,83Aとの接続部に設けられた四方弁21,23及び切替弁22により流路切替機構が形成されており、これらの弁を切り替えることにより、冷凍サイクル装置10の運転待機時及び定常運転時に冷媒回路16を成立させ、冷凍サイクル装置10の起動時に起動用冷媒回路16Aを成立させることができる。
図3に示すように、冷媒回路16では、主圧縮機11→放熱器12→膨張機13→蒸発器14→過給機15→主圧縮機11の順に冷媒が循環する。冷媒回路16を冷媒が循環可能であるときには、第一バイパス路81、第二バイパス路82A、及び第三バイパス路83Aには冷媒が流れない。
また、図4に示すように、起動用冷媒回路16Aでは、主圧縮機11→過給機15→膨張機13→蒸発器14→主圧縮機11の順に冷媒が循環する。起動用冷媒回路16Aに冷媒が循環可能であるときには、放熱器12には冷媒が流れない。
上記構成の冷凍サイクル装置10の動作は制御装置31により制御されている。制御装置31は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートおよび通信ポートとを備えている。
制御装置31には、動力回収機構18が起動したことを検出するための起動検出手段33からの起動検出信号、切替弁22に備えられた状態検出手段(図示略)からの切替弁22の状態信号、四方弁21,23に備えられた状態検出手段(図示略)からの四方弁21,23の状態信号、及び起動ボタンや操作ボタン等を備えた操作具32からの操作信号などが入出力ポートを介して入力される。そして、制御装置31は、CPUでROMに格納された所定のプログラムを実行するとともに、これらの入力信号を受けて、主圧縮機11の駆動部11bへの駆動信号、切替弁22への制御信号、四方弁21,23への制御信号、操作具32への表示信号などを入出力ポートを介して出力する。
[冷凍サイクル装置の動作]
次に、冷凍サイクル装置10の動作について、図2〜図4を用いて説明する。図2は実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の起動の流れ図である。
運転待機時の冷凍サイクル装置10では、主圧縮機11が停止しており、冷媒回路16を冷媒が循環可能であるが冷媒は流動していない(図3)。ここで、図2に示すように、操作具32から起動指令が制御装置31に入力されると(ステップS41)、制御装置31は、バイパス路81,82A,83Aに冷媒が流れる起動用冷媒回路16Aを形成すべく弁を切り替えるように、四方弁21,23及び切替弁22に制御信号を出力する(ステップS42)。これにより、起動用冷媒回路16Aを冷媒が循環可能となる(図4)。
続いて、制御装置31は、主圧縮機11に起動信号を出力する(ステップS43)。起動した主圧縮機11は、起動用冷媒回路16Aにおいて膨張機13の出口から主圧縮機11の入口にある冷媒を吸入し、高温高圧に圧縮して吐出する。つまり、起動時の主圧縮機11は、膨張機13と蒸発器14との接続流路63、蒸発器14の内部、蒸発器14と過給機15との接続流路64のうち四方弁21から上流部分、第一バイパス路81、及び主圧縮機11の吐出側流路61の四方弁23から下流部分にある冷媒を吸入することができる。よって、主圧縮機11の吐出側流路61と比較して、より大きな容積にある冷媒を吸入可能であるので、起動時の主圧縮機11への冷媒供給不足を防止して、確実で安定した起動を実現することができる。
起動用冷媒回路16Aでは、第二バイパス路82Aにより主圧縮機11の出口と過給機15の入口とが連通しているので、主圧縮機11から高温高圧の冷媒が吐出されることによって、過給機15の入口にある冷媒の圧力と温度がともに上昇していく。従って、過給機15の入口側の冷媒は、出口側の冷媒と比較して高圧となり、過給機15の入口側と出口側とで冷媒に差圧が生じる。ここで、過給機15は流体圧モータとなって過給機15を流れる冷媒の流動エネルギーを吸収して、或いは、過給機15は膨張機となって過給機15を流れる冷媒の膨張エネルギーを吸収して、動力回収軸17を回転させるための機械エネルギーに変換する。つまり、起動時の過給機15は動力回収機構18の動力回収部として機能している。
このとき過給機15は起動していないので過給機15を通じる冷媒はやや減圧されて、高温中圧となって過給機15から流出する。起動用冷媒回路16Aでは、第三バイパス路83Aにより過給機15の出口と膨張機13の入口とが連通しているので、過給機15から高温中圧の冷媒が流出することによって、膨張機13の入口にある冷媒の圧力と温度がともに上昇していく。一方、主圧縮機11は、膨張機13の出口側に連通している接続流路63内の冷媒を吸入するので、膨張機13の出口側の冷媒の圧力は低減していく。このようにして、膨張機13の入口側と出口側との冷媒の差圧が増大していく。
やがて、膨張機13の入口側と出口側との冷媒の差圧により、膨張機13の入口から出口への冷媒の流れが生じると、膨張機13が起動する。起動した膨張機13は、動力回収機構18の動力回収部として機能し、膨張機13を流れる冷媒の膨張エネルギーを吸収して動力回収軸17を回転させるための機械エネルギーに変換する。このエネルギーにより動力回収軸17が回転して、動力回収機構18が自立起動する。このとき、上述の通り過給機15においても動力回収軸17にエネルギーが与えられているので、動力回収機構18はより迅速に起動することができる。
膨張機13を通じるうちに膨張して高温低圧となった冷媒は、蒸発器14を流れたのち、再び主圧縮機11に吸入される。起動用冷媒回路16Aを循環する冷媒は放熱器12を通じないので、定常運転時と比較して蒸発器14を流れる冷媒は高温である。このように起動時に高温の冷媒が蒸発器14を流れることによって、蒸発器14の除霜が行われる。
制御装置31は、起動検出手段33を通じて動力回収機構18が自立起動したことを検出すると(ステップS44でYES)、冷媒回路16を形成すべく弁を切り替えるように、四方弁21,23及び切替弁22に制御信号を出力する(ステップS45)。これにより、冷媒回路16に冷媒が循環可能となって冷媒回路16を冷媒が循環し始めて定常運転に移行する。
なお、起動検出手段33の種類によって、動力回収機構18が自立起動したことを検出する手法は異なる。具体的には、以下の(1)〜(4)に示す通りである。
(1)起動検出手段33が膨張機13の入口と出口との冷媒の温度差を検出する温度計測手段の場合、実験的に求められた膨張機13が自立起動するときの膨張機13の入口と出口との冷媒の温度差ΔTが制御装置31に設定される。制御装置31は、温度計測手段によって計測された温度差がΔTとなったときに、動力回収機構18が自立起動したと判断する。
(2)起動検出手段33が膨張機13の入口と出口との冷媒の圧力差を検出する圧力検出手段の場合、実験的に求められた膨張機13が自立起動するときの膨張機13の入口と出口との冷媒の圧力差ΔPが制御装置31に設定される。制御装置31は、圧力検出手段にて検出された圧力差がΔPとなったときに、動力回収機構18が自立起動したと判断する。
(3)起動検出手段33がタイマーの場合、実験的に求められた主圧縮機11の起動開始から動力回収機構18が起動するまでの時間tが制御装置31に設定される。制御装置31は、主圧縮機11の駆動部11bに制御信号を送信するとともに時間計測を開始し、時間計測開始後tが経過したときに、動力回収機構18が自立起動したと判断する。
(4)起動検出手段33が動力回収軸17の回転数検出手段の場合、実験的に求められた膨張機13が安定して動作するときの動力回収軸17の回転数Nが制御装置31に設定される。制御装置31は、回転数検出手段にて検出された回転数がNとなったときに、動力回収機構18が自立起動したと判断する。
定常運転時の冷凍サイクル装置10では冷媒回路16を冷媒が流れる。ここで主圧縮機11から吐出された高温高圧の冷媒は、放熱器12を流れるうちに放熱して低温高圧となり、次いで、膨張機13を流れて膨張して低温低圧となり、さらに、蒸発器14を流れるうちに蒸発して低圧飽和蒸気となる。このように蒸発器14で蒸発した冷媒は、過給機15に吸入されて予備的に圧縮されたうえで吐出され、主圧縮機11に吸入される。
上述の通り、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、第一バイパス路81を備えているので、起動時の主圧縮機11は、膨張機13の出口から蒸発器14の出口までの流路にある冷媒を吸入することができる。膨張機13の出口から蒸発器14の出口までの流路の容積は、蒸発器14内の流路が含まれているので、定常運転時の主圧縮機11の吸入側流路65よりも遙かに大きな容積である。よって、起動時の主圧縮機11への冷媒供給不足を解消して、確実で安定した起動を実現することができる。
また、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、第二バイパス路82Aを備えているので、起動時に主圧縮機11から吐出された冷媒により過給機15の入口の冷媒の圧力が上昇して、過給機15の入口と出口との冷媒に差圧が生じる。この結果、過給機15は動力回収機構18の動力回収部として機能し、動力回収機構18の自立起動が促進される。
なお、一般的な容積型流体機械では膨張工程側よりも圧縮行程側の方が冷媒の密度が小さいことから、膨張機13と比較して過給機15の方がより大きな冷媒の容積を有する。このため、静止している動力回収機構18に流体エネルギーを与えて自立起動させるためには、動力回収軸17を介して回転モーメントを相手に伝達することを含めて考慮すれば、容積の小さい膨張機13よりも容積の大きい過給機15に流体エネルギーを与える方が効率がよい。
さらに、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、第三バイパス路83Aを備えているので、起動時に過給機15から吐出された冷媒により膨張機13の入口の冷媒の圧力が上昇して、膨張機13の入口と出口との冷媒に差圧が生じる。この結果、前述の過給機15に加え膨張機13も動力回収機構18の動力回収部として機能し、過給機15と膨張機13との双方を用いて流体エネルギーを回収できるので、より迅速に動力回収機構18を自立起動させることができる。
そのうえ、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10において、起動用冷媒回路16Aには放熱器12が含まれないので、起動時に蒸発器14を流れる冷媒は定常運転時よりも高温である。このため、冷凍サイクル装置10の起動とともに蒸発器14の除霜を行うことができる。但し、起動時に限定されず、起動用冷媒回路16Aに冷媒を循環させることによって、蒸発器14の除霜を行うことができる。
<実施の形態2>
本発明の実施の形態2について、図5及び図6を用いて説明する。図5は実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の回路図、図6は実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の起動時の回路図である。図5において、定常運転時の冷媒の流れを鎖線矢印で示し起動時の冷媒の流れを実線矢印で示している。また、図6では起動用冷媒回路を実線で示している。
図5に示すように、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置10は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10とは第三バイパス路83Aに代えて第三バイパス路83Bが設けられている点を除いて同一構成であるので、以下では第三バイパス路83Bについて詳細に説明し、他の部分についての説明は省略する。
第三バイパス路83Bは、主圧縮機11を通らずに過給機15の出口から放熱器12の入口へ直に冷媒が流れるように冷媒回路16に接続された流路である。具体的には、第三バイパス路83Bの上流端は主圧縮機11の吸入側流路65に接続され、同じく下流端は主圧縮機11の吐出側流路61に接続されている。
第一バイパス路81の下流端と、第三バイパス路83Bの上流端とは、1つの四方弁23に接続されている。この四方弁23は、主圧縮機11の吸入側流路65を上流側と下流側とに分断するように設けられている。この四方弁23により、吸入側流路65の上流側と下流側とが連通された状態(運転待機時及び定常運転時)と、吸入側流路65の上流側と第三バイパス路83Bとが連通され且つ吸入側流路65の下流側と第一バイパス路81とが連通された状態(起動時)とに、冷媒の流れを切り替えることができる。従って、運転待機時及び定常運転時は、過給機15から主圧縮機11へ冷媒が流れ、起動時には、過給機15から放熱器12へ直に冷媒が流れるとともに蒸発器14から主圧縮機11へ直に冷媒が流れることとなる。
冷凍サイクル装置10では、冷媒回路16と各バイパス路81,82A,83Bとの接続部に設けられた四方弁21,23及び切替弁22を切り替えることにより、冷凍サイクル装置10の運転待機時及び定常運転時に冷媒回路16を成立させ、冷凍サイクル装置10の起動時に起動用冷媒回路16Aを成立させることができる。
図5に示すように、冷媒回路16では、主圧縮機11→放熱器12→膨張機13→蒸発器14→過給機15→主圧縮機11の順に冷媒が循環する。冷媒回路16を冷媒が循環可能であるときは、第一バイパス路81、第二バイパス路82A、及び第三バイパス路83Bには冷媒が流れない。
また、図6に示すように、起動用冷媒回路16Aでは、主圧縮機11→過給機15→放熱器12→膨張機13→蒸発器14→主圧縮機11の順に冷媒が循環する。
[冷凍サイクル装置の動作]
次に、上記構成の冷凍サイクル装置10の動作について説明する。なお、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置10の運転待機時及び定常運転時の動作は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置と同一であるので、ここでは、起動時の動作についてのみ説明する。
起動時の冷凍サイクル装置10では、バイパス路81,82A,83Bを冷媒が流れるように四方弁21,23及び切替弁22が切り替えられて、起動用冷媒回路16Aが成立している。そして、主圧縮機11が起動すると、主圧縮機11は、起動用冷媒回路16Aにおいて膨張機13の出口から主圧縮機11の入口にある冷媒を吸入し、高温高圧に圧縮して吐出する。つまり、起動時の主圧縮機11は、膨張機13と蒸発器14との接続流路63、蒸発器14の内部、蒸発器14と過給機15との接続流路64のうち四方弁21から上流部分、第一バイパス路81、及び主圧縮機11の吐出側流路61の四方弁23から下流部分にある冷媒を吸入することができる。よって、主圧縮機11の吐出側流路61と比較して、より大きな容積にある冷媒を吸入可能であるので、起動時の主圧縮機11への冷媒供給不足を防止して、確実で安定した起動を実現することができる。
起動用冷媒回路16Aでは、第二バイパス路82Aにより主圧縮機11の出口と過給機15の入口とが連通しているので、主圧縮機11から高温高圧の冷媒が吐出されることによって、過給機15の入口にある冷媒の圧力と温度がともに上昇していく。従って、過給機15の入口側の冷媒は、出口側の冷媒と比較して高圧となり、過給機15の入口側と出口側とで冷媒に差圧が生じる。ここで、過給機15は冷媒の流動エネルギー或いは冷媒の膨張エネルギーを吸収して、動力回収軸17を回転させるための機械エネルギーに変換する。つまり、起動時の過給機15は動力回収機構18の動力回収部として機能している。
過給機15を通じるうちに冷媒はやや減圧されて、中温中圧となる。起動用冷媒回路16Aでは、第三バイパス路83Bにより過給機15の出口と放熱器12の入口とが連通しているので、過給機15から流出した中温中圧の冷媒によって、膨張機13の入口にある冷媒の圧力が上昇していく。一方、主圧縮機11は、膨張機13の出口側に連通している接続流路63内の冷媒を吸入するので、膨張機13の出口側の冷媒の圧力は低減していく。このようにして、膨張機13の入口側と出口側との冷媒の差圧が増大していく。
やがて、膨張機13の入口側と出口側との冷媒の差圧により、膨張機13の入口から出口への冷媒の流れが生じると、膨張機13が起動する。起動した膨張機13は、動力回収機構18の動力回収部として機能し、膨張機13を流れる冷媒の膨張エネルギーを吸収して動力回収軸17を回転させるための機械エネルギーに変換する。このエネルギーにより動力回収軸17が回転して、動力回収機構18が自立起動する。このとき、上述の通り過給機15においても動力回収軸17にエネルギーが与えられているので、動力回収機構18はより迅速に起動することができる。
このように動力回収機構18が自立起動すると、バイパス路81,82A,83Bに冷媒が流れないように四方弁21,23及び切替弁22が切り替えられて、冷媒が冷媒回路16を循環し始めて定常運転に移行する。
上述の通り、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、第一バイパス路81を備えているので、起動時の主圧縮機11は、膨張機13の出口から蒸発器14の出口までの流路にある冷媒を吸入することができる。よって、起動時の主圧縮機11への冷媒供給不足を解消して、確実で安定した起動を実現することができる。
さらに、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、第二バイパス路82Aを備えているので、起動時に過給機15と膨張機13との双方で動力回収が行われて、より迅速に動力回収機構18の自立起動させることができる。
また、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、第三バイパス路83Bを備えているので、冷凍サイクル装置10の起動直後から放熱器12を使用することができ、暖房運転を迅速に立ち上げたい場合に有効である。
<実施の形態3>
本発明の実施の形態3について、図7及び図8を用いて説明する。図7は実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の回路図、図8は実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の起動時の回路図である。図7において、定常運転時の冷媒の流れを鎖線矢印で示し起動時の冷媒の流れを実線矢印で示している。また、図8では起動用冷媒回路を実線で示している。
図7に示すように、実施の形態3に係る冷凍サイクル装置10は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10とは第三バイパス路83Aに代えて第三バイパス路83Cを設けている点を除いて同一構成であるので、以下では第三バイパス路83Cについて詳細に説明し、他の部分についての説明は省略する。
第三バイパス路83Cは、主圧縮機11、放熱器12、及び膨張機13を通らずに過給機15の出口から蒸発器14の入口へ直に冷媒が流れるように冷媒回路16に接続された流路である。具体的には、第三バイパス路83Cの上流端は主圧縮機11の吸入側流路65に接続され、同じく下流端は膨張機13の出口と蒸発器14の入口を繋ぐ接続流路63に接続されている。
第一バイパス路81の下流端と、第三バイパス路83Cの上流端とは、1つの四方弁23に接続されている。この四方弁23は、主圧縮機11の吸入側流路65を上流側と下流側とに分断するように設けられている。この四方弁23により、吸入側流路65の上流側と下流側とが連通された状態(運転待機時及び定常運転時)と、吸入側流路65の上流側と第三バイパス路83Cとが連通され且つ吸入側流路65の下流側と第一バイパス路81とが連通された状態(起動時)とに、冷媒の流れを切り替えることができる。従って、運転待機時及び定常運転時は、過給機15から主圧縮機11へ冷媒が流れ、起動時には、過給機15から蒸発器14へ直に冷媒が流れるとともに蒸発器14から主圧縮機11へ直に冷媒が流れることとなる。
また、接続流路63には、膨張機13の出口と、第三バイパス路83Cの下流端の接続部との間に逆止弁26が設けられている。この逆止弁26により、第三バイパス路83Cの接続部から膨張機13の出口への冷媒の流れが生じない。
冷凍サイクル装置10では、冷媒回路16と各バイパス路81,82A,83Cとの接続部に設けられた四方弁21,23及び切替弁22を切り替えることにより、冷凍サイクル装置10の運転待機時及び定常運転時に冷媒回路16を成立させ、冷凍サイクル装置10の起動時に起動用冷媒回路16Aを成立させることができる。
図7に示すように、冷媒回路16では、主圧縮機11→放熱器12→膨張機13→蒸発器14→過給機15→主圧縮機11の順に冷媒が循環する。冷媒回路16が有効であるときは、第一バイパス路81、第二バイパス路82A、及び第三バイパス路83Cには冷媒が流れない。
また、図8に示すように、起動用冷媒回路16Aでは、主圧縮機11→過給機15→蒸発器14→主圧縮機11の順に冷媒が循環する。この起動用冷媒回路16Aでは、放熱器12及び膨張機13には冷媒が流れない。
[冷凍サイクル装置の動作]
次に、上記構成の冷凍サイクル装置10の動作について説明する。なお、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置10の運転待機時及び定常運転時の動作は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置と同一であるので、ここでは、起動時の動作についてのみ説明する。
起動時の冷凍サイクル装置10では、バイパス路81,82A,83Cに冷媒が流れるように四方弁21,23及び切替弁22が切り替えられて、起動用冷媒回路16Aが成立している。そして、主圧縮機11が起動すると、主圧縮機11は、起動用冷媒回路16Aにおいて過給機15の出口から主圧縮機11の入口にある冷媒を吸入し、高温高圧に圧縮して吐出する。つまり、起動時の主圧縮機11は、吸入側流路65、第三バイパス路83C、膨張機13と蒸発器14との接続流路63、蒸発器14の内部、蒸発器14と過給機15との接続流路64のうち四方弁21から上流部分、及び第一バイパス路81にある冷媒を吸入することができる。よって、主圧縮機11の吐出側流路61と比較して、より大きな容積にある冷媒を吸入可能であるので、起動時の主圧縮機11への冷媒供給不足を防止して、確実で安定した起動を実現することができる。
起動用冷媒回路16Aでは、第二バイパス路82Aにより主圧縮機11の出口と過給機15の入口とが連通しているので、主圧縮機11から高温高圧の冷媒が吐出されることによって、過給機15の入口にある冷媒の圧力と温度がともに上昇していく。従って、過給機15の入口側の冷媒は、出口側の冷媒と比較して高圧となり、過給機15の入口側と出口側とで冷媒に差圧が生じる。ここで、過給機15は冷媒の流動エネルギー或いは冷媒の膨張エネルギーを吸収して、動力回収軸17を回転させるための機械エネルギーに変換する。つまり、起動時の過給機15は動力回収機構18の動力回収部として機能している。
やがて、過給機15で回収されたエネルギーにより動力回収軸17が回転して、動力回収機構18が自立起動する。ここで、起動した膨張機13は、膨張機13の入口側の冷媒を出口側へ送り出す圧縮機として機能する。従って、動力回収機構18の自立起動は、膨張機13の入口と出口の冷媒の圧力差又は温度差、主圧縮機11が起動してからの時間、或いは動力回収軸17の回転数を検出することにより知ることができるが、膨張機13の入口側が低温側且つ低圧側となり且つ自立に近づくに連れて圧力差又は温度差が小さくなることに留意する必要がある。
過給機15を出た中圧中温の冷媒は、第三バイパス路83C及び接続流路63を通じて蒸発器14へ流れる。ここで膨張機13の出口側の接続流路63は入口側の接続流路62よりも高圧となるが、逆止弁26により冷媒は膨張機13を出口側から入口側へ流れることはない。そして、蒸発器14を流れた冷媒は中圧低温となって、再び主圧縮機11に吸入される。
このようにして動力回収機構18が自立起動すると、バイパス路81,82A,83Cに冷媒が流れないように四方弁21,23及び切替弁22が切り替えられて、冷媒が冷媒回路16を循環し始めて定常運転に移行する。
上述の通り、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、第一バイパス路81及び第三バイパス路83Cを備えているので、起動時の主圧縮機11は、吸入側流路65に加え、過給機15の膨張機13の出口から蒸発器14の出口までの流路にある冷媒を吸入することができる。よって、起動時の主圧縮機11への冷媒供給不足を解消して、確実で安定した起動を実現することができる。
更に、起動用冷媒回路16Aに放熱器12が含まれないので、起動時に蒸発器14を流れる冷媒は、中温中圧である。よって、冷凍サイクル装置10を起動することにより、同時に蒸発器14の除霜を行うことができる。但し、起動時に限定されず、起動用冷媒回路16Aに冷媒を循環させることにより蒸発器14の除霜を行うことができる。
<実施の形態4>
本発明の実施の形態4について、図9及び図10を用いて説明する。図9は実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の回路図、図10は実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の起動時の回路図である。図9において、定常運転時の冷媒の流れを鎖線矢印で示し起動時の冷媒の流れを実線矢印で示している。また、図10では起動用冷媒回路を実線で示している。
図9に示すように、実施の形態4に係る冷凍サイクル装置10は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置10とは起動用冷媒回路16A及びこれを形成するバイパス路を除いて同一の構成である。そこで、起動用冷媒回路16A及びこれを形成するバイパス路について詳細に説明し、他の部分についての説明は省略する。
冷凍サイクル装置10の起動用冷媒回路16Aは、冷媒回路16と二つのバイパス路81,82Bにより形成されている。
第一バイパス路81は、過給機15を通らずに蒸発器14から主圧縮機11へ冷媒が流れるように冷媒回路16に接続された流路である。第一バイパス路81の上流端は蒸発器14と過給機15との接続流路64に接続され、同じく下流端は主圧縮機11の吸入側流路65に接続されている。
第二バイパス路82Bは、放熱器12を通らずに主圧縮機11から膨張機13へ冷媒が流れるように冷媒回路16に接続された流路である。第二バイパス路82Bの上流端は主圧縮機11の吐出側流路61に接続され、同じく下流端は放熱器12の出口と膨張機13の入口との接続流路62に接続されている。
主圧縮機11の吐出側流路61と第二バイパス路82Bの上流端との接続部には、切替弁28が設けられている。この切替弁28により、冷媒回路16側に冷媒が流れる状態(運転待機時及び定常運転時)と、第二バイパス路82B側に冷媒が流れる状態(起動時)とに、冷媒の流れを切り替えることができる。従って、運転待機時及び定常運転時には主圧縮機11から放熱器12へ冷媒が流れ、起動時には主圧縮機11から膨張機13へ直に冷媒が流れることとなる。
また、蒸発器14と過給機15との接続流路64と第一バイパス路81の上流端との接続部には、切替弁27が設けられている。この切替弁27により、冷媒回路16側に冷媒が流れる状態(運転待機時及び定常運転時)と、第一バイパス路81側に冷媒が流れる状態(起動時)とに、冷媒の流れを切り替えることができる。従って、運転待機時及び定常運転時には蒸発器14から過給機15へ冷媒が流れ、起動時には蒸発器14から主圧縮機11へ直に冷媒が流れることとなる。
冷凍サイクル装置10では、冷媒回路16と各バイパス路81,82Bとの接続部に設けられた切替弁27,28を切り替えることにより、冷凍サイクル装置10の運転待機時及び定常運転時に冷媒回路16を成立させ、冷凍サイクル装置10の起動時に起動用冷媒回路16Aを成立させることができる。
図9に示すように、冷媒回路16では、主圧縮機11→放熱器12→膨張機13→蒸発器14→過給機15→主圧縮機11の順に冷媒が循環する。冷媒回路16を冷媒が循環可能であるときには、第一バイパス路81及び第二バイパス路82Bには冷媒が流れない。
また、図10に示すように、起動用冷媒回路16Aでは、主圧縮機11→膨張機13→蒸発器14→主圧縮機11の順に冷媒が循環する。この起動用冷媒回路16Aでは、放熱器12及び過給機15には冷媒が流れない。
[冷凍サイクル装置の動作]
次に、上記構成の冷凍サイクル装置10の動作について説明する。なお、実施の形態4に係る冷凍サイクル装置10の運転待機時及び定常運転時の動作は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置と同一であるので、ここでは、起動時の動作についてのみ説明する。
起動時の冷凍サイクル装置10では、バイパス路81,82Bに冷媒が流れるように切替弁27,28が切り替えられ、起動用冷媒回路16Aが成立している。そして、主圧縮機11が起動すると、主圧縮機11は、起動用冷媒回路16Aにおいて膨張機13の出口から主圧縮機11の入口にある冷媒を吸入し、高温高圧に圧縮して吐出する。つまり、起動時の主圧縮機11は、吸入側流路65、膨張機13と蒸発器14との接続流路63、蒸発器14の内部、蒸発器14と過給機15との接続流路64のうち切替弁27から上流部分、及び第一バイパス路81にある冷媒を吸入することができる。よって、主圧縮機11の吐出側流路61と比較して、より大きな容積にある冷媒を吸入可能であるので、起動時の主圧縮機11への冷媒供給不足を防止して、確実で安定した起動を実現することができる。
起動用冷媒回路16Aでは、第二バイパス路82Bにより主圧縮機11の出口と膨張機13の入口とが連通しているので、主圧縮機11から高温高圧の冷媒が吐出されることによって、膨張機13の入口にある冷媒の圧力と温度がともに上昇していく。一方、主圧縮機11は、膨張機13の出口側に連通している接続流路63内の冷媒を吸入するので、膨張機13の出口側の冷媒の圧力は低減していく。このようにして、膨張機13の入口側と出口側との冷媒の差圧が増大していく。やがて、膨張機13の入口側と出口側との冷媒の差圧により、膨張機13の入口から出口への冷媒の流れが生じると、膨張機13が起動する。起動した膨張機13は、動力回収機構18の動力回収部として機能し、膨張機13を流れる冷媒の膨張エネルギーを吸収して動力回収軸17を回転させるための機械エネルギーに変換する。このエネルギーにより動力回収軸17が回転して、動力回収機構18が自立起動する。
このように動力回収機構18が自立起動すると、バイパス路81,82Bに冷媒が流れないように切替弁27,28が切り替えられて、冷媒が冷媒回路16を循環し始めて定常運転に移行する。
上述の通り、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、第一バイパス路81を備えているので、起動時の主圧縮機11は、主圧縮機11の吸入側流路65に加え、膨張機13の出口から蒸発器14の出口までの流路にある冷媒を吸入することができる。よって、起動時の主圧縮機11への冷媒供給不足を解消して、確実で安定した起動を実現することができる。
さらに、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置10は、第二バイパス路82Bを備えているので、起動時に主圧縮機11から吐出された冷媒が直に膨張機13の入口へ送られて、動力回収機構18の自立起動の迅速化を図ることができる。ここで、放熱器12を介さずに主圧縮機11から膨張機13へ直に冷媒が送られることから、膨張機13から流出する冷媒は定常運転時よりも高温である。この高温の冷媒が蒸発器14を流れることで、起動時に蒸発器14の除霜を行うことができる。但し、起動時に限定されず、起動用冷媒回路16Aに冷媒を循環させて蒸発器14の除霜を行うことができる。
本発明の冷凍サイクル装置は、主圧縮機と、主圧縮機に供給する冷媒を予備的に昇圧する過給機(又は副圧縮機)と、過給機と動力軸が連結された膨張機とを備えた冷凍サイクル装置において、起動時に主圧縮機への冷媒供給不足を解消し、システムの確実且つ迅速な自立起動を実現するために有用である。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の回路図。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の起動の流れ図。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の定常運転時の回路図。 実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の起動時の回路図。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の回路図。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の起動時の回路図。 実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の回路図。 実施の形態3に係る冷凍サイクル装置の起動時の回路図。 実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の回路図。 実施の形態4に係る冷凍サイクル装置の起動時の回路図。
符号の説明
10 冷凍サイクル装置
11 主圧縮機
12 放熱器
13 膨張機
14 蒸発器
15 過給機
16 冷媒回路
16A 起動用冷媒回路
17 動力回収軸
18 動力回収ユニット
19 密閉容器
21,23 四方弁
22,27,28 切替弁
31 制御装置
32 操作具
33 起動検出手段
61 吐出側流路
65 吸入側流路
81 第一バイパス路
82A,82B 第二バイパス路
83A,83B,83C 第三バイパス路

Claims (13)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機、前記圧縮機で圧縮された冷媒を放熱させる放熱器、前記放熱器で放熱した冷媒を膨張させて冷媒から動力を回収する膨張機、前記膨張機で膨張した冷媒を蒸発させる蒸発器、及び前記蒸発器で蒸発した冷媒を昇圧して前記圧縮機へ送る過給機を接続流路で順次接続して成る第一冷媒回路と、
    前記膨張機、前記過給機、および前記膨張機で回収された動力によって前記過給機が駆動されるように前記膨張機と前記過給機とを連結する動力回収軸を有する動力回収機構と、
    前記過給機を通らずに前記蒸発器の出口から前記圧縮機の入口へ冷媒が流れるように前記第一冷媒回路に接続された第一バイパス路と、
    前記放熱器及び前記蒸発器の何れも通らずに前記圧縮機の出口から前記動力回収機構の入口へ冷媒が流れるように前記第一冷媒回路に接続された第二バイパス路と、
    前記第一冷媒回路を冷媒が循環する状態と、前記第一バイパス路及び前記第二バイパス路を含む第二冷媒回路を冷媒が循環する状態とに、冷媒の流れを切り替える流路切替機構とを、備えている、
    冷凍サイクル装置。
  2. 前記第二バイパス路の上流端は前記圧縮機の出口と前記放熱器の入口との接続流路に接続され、前記第二バイパス路の下流端は前記蒸発器の出口と前記過給機の入口との接続流路に接続されている、
    請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記圧縮機を通らずに前記過給機の出口から、前記第一冷媒回路の前記圧縮機の出口から前記蒸発器の入口までの部分へ冷媒が流れるように前記第一冷媒回路に接続され、前記第二冷媒回路に含まれる第三バイパス路を、さらに備えている、
    請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記第三バイパス路の上流端は前記過給機の出口と前記圧縮機の入口との接続流路に接続され、前記第三バイパス路の下流端は前記放熱器の出口と前記膨張機の入口との接続流路に接続されている、
    請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第三バイパス路の上流端は前記過給機の出口と前記圧縮機の入口との接続流路に接続され、前記第三バイパス路の下流端は前記圧縮機の出口と前記放熱器の入口との接続流路に接続されている、
    請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記第三バイパス路の上流端は前記過給機の出口と前記圧縮機の入口との接続流路に接続され、前記第三バイパス路の下流端は前記膨張機の出口と前記蒸発器の入口との接続流路に接続されており、
    前記第一冷媒回路の前記膨張機の出口と前記第三バイパス路の下流端との間に前記流路切替機構としての逆止弁を備えている、
    請求項3に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記蒸発器の出口と前記過給機の入口との接続流路に、前記流路切替機構として前記接続流路を上流側と下流側とに分断する第一流路切替器を備え、
    前記第一流路切替器は、前記第一バイパス路の上流端と前記第二バイパス路の下流端とが連通し且つ前記接続流路の上流側と下流側とが連通した状態と、前記接続流路の上流側と前記第一バイパス路の上流端とが連通し且つ前記接続流路の下流側と前記第二バイパス路の下流端とが連通した状態とを切り替えるように構成されている、
    請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記第一流路切替器は、四方弁である、
    請求項7に記載の冷凍サイクル装置。
  9. 前記過給機の出口と前記圧縮機の入口の接続流路に、前記流路切替機構として前記接続流路を上流側と下流側とに分断する第二流路切替器を備え、
    前記第二流路切替器は、前記第一バイパス路の下流端と前記第三バイパス路の上流端とが連通し且つ前記接続流路の上流側と下流側とが連通した状態と、前記接続流路の上流側と前記第三バイパス路の上流端とが連通し且つ前記接続流路の下流側と前記第一バイパス路の下流端とが連通した状態とを切り替えるように構成されている、
    請求項3〜請求項8のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
  10. 前記第二流路切替器は、四方弁である、
    請求項9に記載の冷凍サイクル装置。
  11. 前記第二バイパス路の上流端は前記圧縮機の出口と前記放熱器の入口との接続流路に接続され、同じく下流端は前記放熱器の出口と前記膨張機の入口との接続流路に接続されている、
    請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  12. 前記第一バイパス路の上流端と前記第一冷媒回路の接続部に、前記流路切替機構として前記第一冷媒回路側と前記第一バイパス路側とに冷媒の流れを切り替える切替弁を備えている、
    請求項11に記載の冷凍サイクル装置。
  13. 前記第二バイパス路の上流端と前記第一冷媒回路の接続部に、前記流路切替機構として前記第一冷媒回路側と前記第二バイパス路側とに冷媒の流れを切り替える切替弁を備えている、
    請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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