JP2011202897A - 膨張機及びこの膨張機を用いた冷凍サイクル装置 - Google Patents

膨張機及びこの膨張機を用いた冷凍サイクル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】膨張機へ給油するための配管構成が簡素となり、蒸発器への油循環量を低減して熱交換性能の低下を抑制できる膨張機及びこの膨張機を用いた冷凍サイクル装置を得る。
【解決手段】スクロール膨張機1は、膨張機構50の軸受部を潤滑後の油をサブ圧縮機構60に送る油経路が設けられている。このスクロール膨張機1を用いた冷凍サイクル装置100は、サブ圧縮機構60の吐出口が主圧縮機5の圧縮過程に接続されている。また、油分離器26で分離された油を主圧縮機5の吸入側へ導く主油戻し管22aと、油分離器26で分離された油を膨張機構50の軸受部に導くサブ油戻し管22bとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、膨張過程から動力を回収する膨張機及びこの膨張機を用いた冷凍サイクル装置に関する。
冷凍・空調用途の冷凍サイクル装置のサイクルC.O.P.を向上させる手段として、容積型の膨張機構と圧縮機構を用いて、膨張過程から回収した動力を圧縮動力の一部として利用することがある。このような場合、回収動力が機械損失等に消費されるのを避けるため、膨張機構と圧縮機構とをできるだけ一体化することによりガス圧支持に伴なう動力の目減りを抑えることが望ましい。
膨張機構と圧縮機構とが一体化した膨張機を用いると、膨張機の容器内には膨張前/膨張後,圧縮前/圧縮後のサイクル上離れた4点の状態量が混在することになる。このような膨張機に給油するため、従来の冷凍サイクル装置には、例えば「冷媒5を圧縮する圧縮機21と,圧縮された冷媒5を冷却する放熱器16と,放熱器16を通過した冷媒5を膨張させる膨張機22と,膨張した冷媒5を蒸発させる蒸発器17と,これらの間に冷媒5を循環させる冷媒配管11を有する冷凍空調機1。圧縮機21と放熱器16との間には,圧縮機21を通過した冷媒5とこれに含まれている潤滑油6とを分離するオイル分離器12が配設してある。オイル分離器12には,冷媒5から分離された潤滑油6を蒸発器17と圧縮機21との間へ戻すオイル戻し管と,潤滑油6を放熱器16と膨張機22との間へ送るオイル送り管14とが配設してある。」(例えば、特許文献1参照)というものが提案されている。
また、特許文献1には、オイル送り管から分岐された分岐管を膨張機の膨張可動部に接続し、膨張可動部へ油を直接供給する構成の冷凍サイクル装置も記載されている。特許文献1に記載の冷凍サイクル装置は、オイル送り管、分岐管及びオイル戻し管のそれぞれに絞りを設け、各々への給油量を調整するようになっている。
特開2001−141315号公報(要約、段落0048,0057、図1,5,6)
特許文献1に記載の冷凍サイクル装置は、膨張機構、膨張可動部及び圧縮機構への給油バランスを調整するために、3つの絞りを操作する必要がある。更に、特許文献1に記載の冷凍サイクル装置は、膨張機構に供給された油が必ず蒸発器を通過するため、蒸発器の熱交換性能の低下が避けられない。このように、特許文献1に記載の冷凍サイクル装置は、給油系の配管及び調整操作が複雑になるという問題点があり、さらに蒸発器の性能低下を招くという問題点がある。これは、圧縮膨張機が容器内に油を貯留しない斜板式であって、サイクル内で油を貯留できるのが油分離器のみになっていることによる。
本発明は、上述のような課題を少なくとも1つ解決するためになされたものであり、膨張機へ給油するための配管構成が簡素となり、蒸発器への油循環量を低減して熱交換性能の低下を抑制できる膨張機及びこの膨張機を用いた冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る膨張機は、膨張機構及びこの膨張機構で回収された動力によって駆動されるサブ圧縮機構を備え、膨張機構とサブ圧縮機構とが一体となった膨張機において、膨張機構の軸受部を潤滑後の油をサブ圧縮機構に送る油経路が設けられているものである。
また、本発明に係る冷凍サイクル装置は、上記の膨張機、駆動源により駆動され容器内に油を貯留できる主圧縮機、圧縮された冷媒から油を分離する油分離器、油分離器から流出した冷媒が冷却される放熱器、及び膨張機構で減圧された冷媒が加熱される蒸発器を備え、主圧縮機の吸入口及びサブ圧縮機構の吸入口が蒸発器に並列接続され、サブ圧縮機構から吐出された冷媒を駆動源により駆動される追加圧縮機構で追加圧縮する冷凍サイクル装置において、油分離器で分離された油を主圧縮機の吸入側へ導く第1の油戻し経路と、油分離器で分離された油を膨張機構の軸受部に導く第2の油戻し経路とを有するものである。
本発明によれば、膨張動力回収を行なわない冷凍サイクル装置に本発明に係る膨張機を搭載する場合(つまり、膨張動力回収を行なわない冷凍サイクル装置を本発明に係る冷凍サイクル装置に変更する場合)、油分離器で分離された油を膨張機構の軸受部に導く第2の油戻し経路を新たに追加すればよい。このため、従来よりも給油系の回路構成を簡素に形成できる。
また、本発明によれば、膨張機構の軸受部を潤滑後の油をサブ圧縮機構に送る油経路が設けられているので、油分離器で分離された油は、実質的に蒸発器へ供給されない。このため、本発明によれば、蒸発器への油循環量が極小となり、油が流入することにより起こる蒸発器の熱交換性能の低下を抑制することが出来る。
本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置を模式的に表すサイクル構成図である。 本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置における冷媒の状態を説明するモリエル線図である。 本実施の形態1によるスクロール膨張機の概略構成を示す縦断面模式図である。 本発明の実施の形態2による冷凍サイクル装置を模式的に表すサイクル構成図である。 本発明の実施の形態3による冷凍サイクル装置を模式的に表すサイクル構成図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による冷凍サイクル装置を模式的に表すサイクル構成図である。なお、以下の図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、明細書全文に表れている構成要素の形態は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
図1に示すように、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100は、スクロール膨張機1、主圧縮機5、油分離器26、冷媒が冷却される放熱器11、及び冷媒が加熱される蒸発器12を備えている。スクロール膨張機1は、膨張機構50及びサブ圧縮機構60を備えている。膨張機構50は、膨張過程において動力を回収するものである。サブ圧縮機構60は、膨張機構50で回収された動力によって駆動されるものである。また、スクロール膨張機1には、膨張機構50の軸受部等を潤滑後の油をサブ圧縮機構60に送るため、本発明の油経路に相当する返油孔31が設けられている。なお、スクロール膨張機1の詳細については、後述する。
主圧縮機5は、主圧縮機構7及びこの主圧縮機構7に接続されたモーター6を備えている。つまり、主圧縮機5の主圧縮機構7は、モーター6から伝達される駆動力により駆動されるものである。主圧縮機5の主圧縮機構7及びモーター6は容器内に収容され、この容器は油を貯留できる構成となっている。
これら冷凍サイクル装置100の各構成要素は、次のように冷媒配管で接続され、冷媒回路を構成している。主圧縮機5の吐出口、油分離器26、放熱器11、スクロール膨張機1の膨張機構50及び蒸発器12は、直列接続されている。また、放熱器11とスクロール膨張機1の膨張機構50とを接続する冷媒配管には、予膨張弁14が設けられている。主圧縮機5の吸入口とスクロール膨張機1のサブ圧縮機構60の吸入口とは、蒸発器12に並列接続されている。また、スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60の吐出口は、主圧縮機5の主圧縮機構7の圧縮過程(圧縮途中の圧縮室)に接続されている。サブ圧縮機構60の吐出口と主圧縮機構7の圧縮過程とを接続するこの配管には、逆止弁81が設けられている。逆止弁81は、主圧縮機構7の圧縮過程からサブ圧縮機構60への冷媒流れを規制するものである。
つまり、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100は、主圧縮機5の主圧縮機構7が本発明の追加圧縮機構を兼ねる構成となっている。主圧縮機構7とは別に追加圧縮機構を設けた例は、実施の形態2及び実施の形態3で後述する。
本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100では、上記の冷媒回路を流れる冷媒として、例えば、地球温暖化係数の低い自然冷媒である二酸化炭素を用いている。なお、二酸化炭素以外の冷媒を冷凍サイクル装置100に用いても勿論よい。ここで、放熱過程において臨界圧力以下で動作する冷媒は放熱過程で凝縮するため、放熱過程に用いられる熱交換器を凝縮器と称する場合がある。本実施の形態1及び以下の実施の形態では、冷媒の種類にかかわらず、放熱過程に用いられる熱交換器を「放熱器」と称することとする。
また、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100は、主油戻し管22a及びサブ油戻し管22bを備えている。主油戻し管22aは、油分離器26で分離された油を主圧縮機5の吸入側へ導く配管であり、本発明の第1の油戻し経路に相当する。サブ油戻し管22bは、油分離器26で分離された油をスクロール膨張機1の膨張機構50の軸受部へ導く配管であり、本発明の第2の油戻し経路に相当する。また、主油戻し管22aには、本発明の抵抗可変装置に相当する可変絞り27が設けられている。可変絞り27の開度を制御することにより、主油戻し管22aの返油時の抵抗を変化させることができる。なお、従来のように、可変絞り27を設けず、キャピラリーのような抵抗一定の油戻し管で主油戻し管22aを形成してもよい。
このように構成された冷凍サイクル装置100は、次のように動作する。
主圧縮機5のモーター6に電気が供給されると、主圧縮機5の主圧縮機構7は、冷媒を低圧Plから高圧Phまで圧縮(昇圧)する。高圧Phに昇圧された冷媒は、油分離器26に流入する。そして、油分離器26において、冷媒と冷媒に含まれていた油とに分離される。油分離器26で分離された冷媒は、放熱器11に流入して冷却され、スクロール膨張機1の膨張機構50に流入する。一方、油分離器26で分離された油は、主油戻し管22aを介して主圧縮機5に供給され、サブ油戻し管22bを介してスクロール膨張機1の膨張機構50の軸受部へ供給される。なお、油分離器26で分離された油の流れについては、スクロール膨張機1の詳細構造と共に後述する。
スクロール膨張機1の膨張機構50に流入した冷媒は、低圧Plに減圧(膨張)されて、スクロール膨張機1の膨張機構50から流出する。このとき、冷媒の減圧(膨張)過程で発生する動力がスクロール膨張機1の膨張機構50で回収され、この動力によりスクロール膨張機1のサブ圧縮機構60が駆動される。
スクロール膨張機1の膨張機構50から流出した低圧Plの冷媒は、蒸発器12で加熱され、蒸発器12を流出する。
蒸発器12を流出した冷媒は、スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60と主圧縮機5に分流される。より詳しくは、蒸発器12を流出した冷媒の全流量を1とした場合、分流比w分の冷媒がスクロール膨張機1のサブ圧縮機構60に流入し、分流比(1−w)分の冷媒が主圧縮機5に流入する。このとき、膨張機構50入口の冷媒比容積をvexi、サブ圧縮機構60入口の冷媒比容積をvs、及び膨張機構50吸入容積/サブ圧縮機構60吸入容積比をσvEC* とした場合、分流比wが{1/σvEC* ×(vexi/vs)}となるように、主圧縮機5の吸入量を調整する。このように主圧縮機5の吸入量を調整することにより、膨張機構50/サブ圧縮機構60間の流量は、マッチングが取れる。
スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60に流入した分流比w分の冷媒は、低圧Plから回収動力に見合う中間圧Pmまで圧縮される。この中間圧Pmに圧縮された冷媒は、主圧縮機5の圧縮過程に流入する。また、主圧縮機5分流比(1−w)分の冷媒は、低圧Plから高圧Phまで圧縮される。つまり、スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60に流入した分流比w分の冷媒においては、中間圧Pmから高圧Phまでの追加圧縮は、主圧縮機5(より詳しくは主圧縮機構7)の圧縮室に戻って、(1−w)分の冷媒と共に行なわれる。このようにスクロール膨張機1のサブ圧縮機構60に流入した分流比w分の冷媒を圧縮することにより、膨張機構50/サブ圧縮機構60間の動力も釣り合いが取れる。
すなわち、スクロール膨張機1は、吸入容積比σvEC* が固定で回収動力が条件に依存して決まっていることに対して、主圧縮機5と分流することにより流量のずれを吸収してマッチングを図り、主圧縮機構7に合流後の追加圧縮により動力のずれを吸収してマッチングを図っていることになる。なお、予膨張弁14は、冷凍サイクル装置100の過渡時(起動時等)に膨張機構50側の圧力をコントロールするためのものである。定常時、予膨張弁14は、全開で流量マッチングに関わらないようになっている。
この冷凍サイクル装置100の動作状況を、縦軸に冷媒圧力P、横軸に比エンタルピーhを示したモリエル線図上に示すと図2のようになる。図2に示すb→cが、放熱器11での冷却過程である。本実施の形態1では冷媒として二酸化炭素を想定しているので、高圧Phが臨界圧を超えている。図2に示すc→dの膨張過程が、スクロール膨張機1の膨張機構50での減圧(膨張)過程である。例えば、膨張弁等の動力を回収しない絞りを用いて放熱器11から流出した冷媒を減圧した場合、冷媒状態はc→d’に至る。これに対して、スクロール膨張機1の膨張機構50を用い、膨張動力を発生させながら放熱器11流出後の冷媒を減圧すると、冷媒状態はc→dの過程を辿る。この減圧時の比エンタルピーの差d’−dが、動力として回収されるエネルギーに相当し、サブ圧縮機構60で分流比w分の冷媒をサブ圧縮する時(a→e)の動力として利用される。
また、蒸発器12での蒸発過程はd→a、主圧縮機5へ合流後に分流比w分の冷媒に対して行なわれる追加圧縮はe→b、主圧縮機5で分流比(1−w)分の冷媒に対して行なわれる圧縮はa→bで表される。
図2に示される各点の冷媒の比エンタルピーを「h+各点」で表すと、{(エンタルピー差ha−hd)×(流量1)}相当分が冷凍能力となる。また、{(エンタルピー差 he−ha)×(流量1−w)+(エンタルピー差hb−he)×(流量1)}相当分の電気入力が、主圧縮機5のモーター6で消費される。したがって、これら冷凍能力と消費電力の比率が、所謂サイクルC.O.P.となる。本実施の形態1の動力回収を行なうサイクル(a→b→c→d→a)は、動力回収を行なわないときのサイクル(a→b→c→d’→a)と較べると、入力の{(エンタルピー差he−ha)×(流量w)}分と冷凍能力の{(エンタルピー差hd’−hd)×(流量1)}分がC.O.P.向上に寄与している。
続いて、冷凍サイクル装置100に用いられるスクロール膨張機1の詳細構成について説明する。
図3は、本実施の形態1によるスクロール膨張機の概略構成を示す縦断面模式図である。以下では、図3に示す方向にしたがってスクロール膨張機1を説明する。
このスクロール膨張機1は、膨張機構50及びサブ圧縮機構60を背面合わせの両面スクロール型として一体形成したものである。スクロール膨張機1は、軸78、揺動スクロール52、サブ圧縮機構60を構成するサブ圧縮固定スクロール61、及び膨張機構50を構成する膨張固定スクロール51等から構成されている。これら揺動スクロール52、サブ圧縮固定スクロール61及び膨張固定スクロール51等は、密閉容器2に収容されている。
揺動スクロール52は、台板の両側面に渦巻歯が形成されたものである。この揺動スクロール52の右側には、サブ圧縮固定スクロール61が設けられている。サブ圧縮固定スクロール61の左側面には渦巻歯が形成されており、サブ圧縮固定スクロール61の渦巻歯と揺動スクロール52の右側面側の渦巻歯とが組み合わされるように、サブ圧縮固定スクロール61は配置されている。サブ圧縮固定スクロール61の渦巻歯と揺動スクロール52の右側面側の渦巻歯とが組み合わされることにより、サブ圧縮固定スクロール61の渦巻歯と揺動スクロール52の右側面側の渦巻歯との間には、サブ圧縮室が形成される。
揺動スクロール52の左側には、膨張固定スクロール51が設けられている。膨張固定スクロール51の右側面には渦巻歯が形成されており、膨張固定スクロール51の渦巻歯と揺動スクロール52の左側面側の渦巻歯とが組み合わされるように、膨張固定スクロール51は配置されている。膨張固定スクロール51の渦巻歯と揺動スクロール52の左側面側の渦巻歯とが組み合わされることにより、膨張固定スクロール51の渦巻歯と揺動スクロール52の左側面側の渦巻歯との間には、膨張室が形成される。
軸78は、揺動スクロール52の揺動軸受部52b、サブ圧縮固定スクロール61のサブ圧縮側軸受部61b、及び膨張固定スクロール51の膨張側軸受部51bを貫通して設けられている。より詳しくは、軸78の軸方向略中心部には偏心軸部78aが形成されており、この偏心軸部78aは、揺動スクロール52の略中心部に形成された揺動軸受部52bを貫通している。また、軸78の偏心軸部78aでない部分が、サブ圧縮固定スクロール61の略中心部に形成されたサブ圧縮側軸受部61bと膨張固定スクロール51の略中心部に形成された膨張側軸受部51bとに支持されている。
また、軸78は、その端部がサブ圧縮固定スクロール61の右側面及び膨張固定スクロール51の左側面から突出するように設けられている。軸78のこれら突出部には、サブ圧縮固定スクロール61側にバランスウェイト79aが設けられ、膨張固定スクロール51側にバランスウェイト79bが設けられている。そして、密閉容器2には、サブ圧縮固定スクロール61側(軸78の一方の端部側)に、バランスウェイト79aが回転するサブ圧縮側空間63が形成されている。このサブ圧縮側空間63は、吸入室62に連通している。換言すると、サブ圧縮側空間63は、吸入室62を介して、サブ圧縮固定スクロール61と揺動スクロール52との間に形成されるサブ圧縮室に連通している。また、密閉容器2には、膨張固定スクロール51側(軸78の他方の端部側)に、バランスウェイト79bが回転する膨張側空間53が形成されている。この膨張側空間53は、膨張固定スクロール51と揺動スクロール52との間に形成される膨張室に連通している。これらサブ圧縮側空間63及び膨張側空間53は、下部が返油孔31で連通している。
また、密閉容器2には、膨張吸入管15、膨張吐出管16、サブ圧縮吸入管19及びサブ圧縮吐出管20が設けられている。膨張吸入管15は、放熱器11と接続される配管であり、膨張固定スクロール51と揺動スクロール52との間に形成される膨張室に連通している。膨張吐出管16は、蒸発器12と接続される配管であり、膨張側空間53と連通している。サブ圧縮吸入管19は、蒸発器12と接続される配管であり、サブ圧縮側空間63と連通している。サブ圧縮吐出管20は、主圧縮機5(より詳しくは主圧縮機構7)の圧縮過程に接続される配管であり、サブ圧縮固定スクロール61と揺動スクロール52との間に形成されるサブ圧縮室に連通している。
つまり、膨張吸入管15から膨張機構50の膨張室に吸入されて減圧・膨張した冷媒は、膨張側空間53を経て膨張吐出管16から密閉容器2の外部へ吐出される。また、サブ圧縮吸入管19からサブ圧縮側空間63に吸入された冷媒は、サブ圧縮固定スクロール61と膨張側固定スクロール51との間に形成された揺動スクロール運動空間(つまり吸入室62)を経てサブ圧縮機構60の圧縮室に吸入され、圧縮・昇圧される。そして、圧縮・昇圧された冷媒は、サブ圧縮吐出管20から密閉容器2の外部へ吐出される。
また、スクロール膨張機1には、揺動スクロール52の自転を防止し膨張固定スクロール51との間で姿勢を規正するためのオルダムリング77が配置されている。このオルダムリング77は、サブ圧縮固定スクロール61と膨張側固定スクロール51との間に形成された揺動スクロール運動空間に配置されている。
上述のように、サブ圧縮過程は図2に示すa→e間で行なわれ、膨張過程は図2に示すc→d間で行なわれる。このため、揺動スクロール52の両側の面に作用する差圧は、サブ圧縮機構60側からよりも膨張機構50側からの方が大きい。このため、渦巻歯のスペックを、サブ圧縮機構60側は外径の大きいものにし、膨張機構50側はできるだけ外径を抑えたものにしている。そして、オルダムリング77を、膨張機構50側の渦巻歯外周部に配置している。しかしながら、通常、膨張機構50側からサブ圧縮機構60側への軸方向ガス荷重(スラスト荷重)により、サブ圧縮機構60側の渦巻歯先端部にかかる押付力が過大となる。本実施の形態1に係るスクロール膨張機1のサブ圧縮機構60は、膨張機構50で回収された膨張動力以外に駆動源を持たないため、この過大な押付力は回収動力の浪費や運転不能の原因となる。そこで、膨張機構50入口側の高圧(図2の点c)を揺動スクロール52のサブ圧縮機構60側の面に導くため、高圧導入孔52eが揺動スクロール52の台板中央部近傍を貫通するように形成されている。これにより、サブ圧縮機構60側の渦巻歯先端部にかかる押付力(換言すると、膨張機構50側からサブ圧縮機構60側への軸方向ガス荷重)を軽減している。
また、本実施の形態1に係るスクロール膨張機1は、サブ油戻し管22bを介して油分離器26から供給された油を膨張側軸受部51bに導くため、膨張側固定スクロール51の台板部分に給油孔38が形成されている。この給油孔38は密閉容器2に設けられた給油管37と連通しており、給油管37はサブ油戻し管22bに接続されている。
したがって、冷凍サイクル装置100には以下のような給油系回路が構成され、油分離器26で分離された油は以下のように流れる。
油分離器26で分離された油は、主油戻し管22aを介して主圧縮機5側に供給され、サブ油戻し管22bを介してスクロール膨張機1の膨張機構50側へ供給される。このとき、主油戻し管22aを介して主圧縮機5に供給される油の量は、可変絞り27によって制御される。
サブ油戻し管22bを介してスクロール膨張機1の膨張機構50側へ供給された油は、給油管37及び給油孔38を経て、膨張側軸受部51bに直接供給される。この油は、膨張側軸受部51bを潤滑した後、膨張側空間53とサブ圧縮側空間63とに分かれて流出する。サブ圧縮側空間63へ流出する油は、膨張側軸受部51b、揺動軸受部52b及びサブ圧縮側軸受部61bの順に流れ、サブ圧縮側空間63へ流出する。
膨張側空間53は膨張後の冷媒雰囲気に満たされており、サブ圧縮側空間63はサブ圧縮前の冷媒雰囲気となっている。ここで、冷凍サイクル装置100では、膨張後の冷媒が蒸発器12を経て主圧縮機5とスクロール膨張機1のサブ圧縮機構60とに分岐されることとなる。このため、膨張後圧力の膨張側空間53とサブ圧縮前圧力のサブ圧縮側空間63との間には、蒸発器12の圧損分の微差圧がある。したがって、この差圧によって、膨張側空間53に流出した油は、返油孔31を介してサブ圧縮側空間63へ送られる。
サブ圧縮側空間63の下部に貯留された油は、ミスト状となって、この油の上面近傍からサブ圧縮側空間63へ流入する冷媒(蒸発器12から流出して分岐された分流比w分の冷媒)に含有される。そして、冷媒に含有された油は、冷媒とともにサブ圧縮機構60の圧縮室へ吸入される。このため、揺動スクロール運動空間内に配置されたオルダムリング77の摺動部の雰囲気は油リッチとなる。
サブ圧縮機構60の圧縮室へ吸入された油は、冷媒と共に、主圧縮機5(より詳しくは主圧縮機構7)の圧縮過程に流入する。その後、この油は、主圧縮機5から吐出され、油分離器26で再び冷媒と分離される。
したがって、冷凍サイクル装置100には、油分離器26→サブ油戻し管22b→スクロール膨張機1の軸受部…サブ圧縮側空間63→サブ圧縮機構60→主圧縮機5(主圧縮機構7)→油分離器26という、クローズした膨張機の給油系回路が構成されている。
なお、スクロール膨張機1の軸受部への給油量は、高圧の油分離器26と蒸発器12前後における低圧との差圧、及びサブ油戻し管22bの抵抗によって決まる。このため、一旦定常状態に入ったら、油分離器26で捕捉される油量からスクロール膨張機1の軸受部への給油量を除いた分(すなわち、主圧縮機5から本来持ち出される油上がり分)の油を、主油戻し管22aから主圧縮機5の吸入側に戻せばよい。したがって、主圧縮機5から本来持ち出される油上がり分以上の油量が主圧縮機5の吸入側に供給され、油分離器26内の油量が適正に保たれるように、可変絞り27を制御してやればよい。
以上、このように構成されたスクロール膨張機1においては、膨張動力回収を行なわない冷凍サイクル装置に本実施の形態1に係るスクロール膨張機1を搭載して冷凍サイクル装置100にする場合、油分離器26で分離された油を膨張機構50の膨張側軸受部51bに導くサブ油戻し管22bを新たに追加すればよい。また、冷凍サイクル装置100においては、主に油を貯留するのは主圧縮機5の容器内となっており、油分離器26で捕捉し主圧縮機5の吸入側へ戻すべき油の一部を膨張機構50の膨張側軸受部51bに回す構成となっている。このため、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100は、従来の冷凍サイクル装置(主に油分離器に油を貯留し、給油が必要な回路内各部への給油経路、当該回路内各部からの返油経路及び油量調整手段を備える冷凍サイクル装置)に較べ、給油系の回路構成(給油経路及び返油経路)を簡素に形成できる。
また、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100は、油分離器26から油分離器に至るまでの給油系の回路構成に、放熱器11及び蒸発器12が入っていない。このため、油循環によるこれら熱交換器(放熱器11及び蒸発器12)の熱交換性能の低下を可能な限り抑制することができる。
また、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100においては、主に油を貯留するのは主圧縮機5の容器内であり、油分離器26で捕捉し主圧縮機5の吸入側へ戻すべき油の一部を膨張機構50の膨張側軸受部51bに回す構成となっており、主油戻し管22aに可変絞り27が設けている。このため、給油系の回路を流れる油量の制御は、可変絞り27を操作するだけでよい。つまり、可変絞り27を制御することにより、主油戻し管22aから油を戻し過ぎて油分離器26内の油が枯渇すること、油戻し量が不足して油分離器26内の油面が上昇すること、放熱器11への油持ち出しが増えること等を防止できる。したがって、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100は、給油系回路内の油量制御を簡素にできる。
なお、本実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100に用いられている膨張機構及びサブ圧縮機構はスクロール式のものであるが、膨張機構及びサブ圧縮機構に用いられる圧縮・膨張形式は任意である。本実施の形態1に係る給油系回路を構成することにより、本発明を実施することができる。
また、本実施の形態1に示した主圧縮機5は、複数の圧縮機で構成されていてもよい。本実施の形態1では、これら複数の圧縮機が主圧縮機5と同様の機能を果たす場合、1つの主圧縮機5と称する。
実施の形態2.
実施の形態1では、主圧縮機5の主圧縮機構7が本発明の追加圧縮機構を兼ねる構成とした。これに限らず、主圧縮機構7とは別に追加圧縮機構を設けてもよい。なお、本実施の形態2で特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、以下では実施の形態1との差異点を主に説明する。
図4は、本発明の実施の形態2による冷凍サイクル装置を模式的に表すサイクル構成図である。本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の構成に加え、第2圧縮機23を備えている。第2圧縮機23は、第2圧縮機構25及びこの第2圧縮機構25に接続されたモーター24を備えている。つまり、第2圧縮機23の第2圧縮機構25は、モーター24から伝達される駆動力により駆動されるものである。第2圧縮機23の第2圧縮機構25及びモーター24は容器内に収容され、この容器は油を貯留できる構成となっている。ここで、第2圧縮機構25が、本発明の追加圧縮機構に相当する。
第2圧縮機23が設けられたことにより、スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60の吐出口と主圧縮機5の吐出口とは、第2圧縮機23の吸入口に並列接続されている。そして、第2圧縮機23の吐出口が油分離器26に接続されている。
本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101においては、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100と同様に、蒸発器12を流出した冷媒は、分流比w分の冷媒がスクロール膨張機1のサブ圧縮機構60に流入し、分流比(1−w)分の冷媒が主圧縮機5に流入する。しかしながら、本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100と異なり、スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60から流出した分流比w分の冷媒の追加圧縮を第2圧縮機23の第2圧縮機構25で行なう。
つまり、サブ圧縮機構60から流出した油が主圧縮機構7を経由して油分離器26に至る冷凍サイクル装置100(実施の形態1)と異なり、本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101は、スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60から流出した油が第2圧縮機23の容器内の空間に一旦開放され、第2圧縮機構25に吸入された後に油分離器26に至る。このため、油分離器26からサブ油戻し管22bを介してスクロール膨張機1の軸受部に供給された油が油分離器26へ戻る際、本実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101は、第2圧縮機23での油上がりが関与するようになる。しかしながら、定常時における給油系の調整(給油系回路を流れる油量の調整)は、実施の形態1と同様に可変絞り27によって行うことができる。
以上、このように構成された冷凍サイクル装置101においては、モーター駆動の圧縮機を二台用いる分コストはかかるが、分流比wの制御とサブ圧縮機構60の昇圧幅(中間圧Pm)の制御を独立した圧縮機で行なうことができる。つまり、冷凍サイクル装置101は、分流比wの制御を主圧縮機5で行うことができ、サブ圧縮機構60の昇圧幅(中間圧Pm)を第2圧縮機23で制御することができる。したがって、冷凍サイクル装置101は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100が有する効果に加え、制御操作が簡素になるという効果も得ることができる。
なお、本実施の形態2に示した第2圧縮機23は、複数の圧縮機で構成されていてもよい。本実施の形態2では、これら複数の圧縮機が第2圧縮機23と同様の機能を果たす場合、1つの第2圧縮機23と称する。
実施の形態3.
主圧縮機構7とは別に追加圧縮機構を設ける場合、例えば以下のように冷凍サイクル装置を構成してもよい。なお、本実施の形態3で特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、以下では実施の形態1及び実施の形態2との差異点を主に説明する。
図5は、本発明の実施の形態3による冷凍サイクル装置を模式的に表すサイクル構成図である。本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置102は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101と同様に、主圧縮機5及び第2圧縮機23を備えている。しかしながら、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置102は、主圧縮機5、第2圧縮機23及びスクロール膨張機1のサブ圧縮機構60の接続構成が、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101と異なる。より詳しくは、主圧縮機5の吸入口とスクロール膨張機1のサブ圧縮機構60の吸入口とが、蒸発器12に並列接続されている。スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60の吐出口は、第2圧縮機23の吸入口に接続されている。また、主圧縮機5の吐出口と第2圧縮機23の吐出口とが油分離器26に並列接続されている。
したがって、蒸発器12を流出して分流した分流比(1−w)の冷媒は、主圧縮機5において、低圧Plから高圧Phまで圧縮される。一方、蒸発器12を流出して分流した分流比wの冷媒は、スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60において、低圧Plから中間圧Pmまで圧縮される。そして、中間圧Pmとなった分流比w分の冷媒は、第2圧縮機23において、中間圧Pmから高圧Phまで圧縮される。その後、互いに高圧Phとなった分流比(1−w)の冷媒及び分流比wの冷媒は、合流して、油分離器26に流入する。
つまり、本実施の形態3においては、スクロール膨張機1のサブ圧縮機構60から流出した分流比w分の冷媒は、この分流比w分の冷媒の追加圧縮専用に設けられた第2圧縮機23で追加圧縮される。
以上、このように構成された冷凍サイクル装置102においては、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101と同様、分流比wの制御とサブ圧縮機構60の昇圧幅(中間圧Pm)の制御を独立した圧縮機で行なうことができる。つまり、冷凍サイクル装置102は、分流比wの制御を主圧縮機5で行うことができ、サブ圧縮機構60の昇圧幅(中間圧Pm)を第2圧縮機23で制御することができる。したがって、冷凍サイクル装置102は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100が有する効果に加え、制御操作が簡素になるという効果も得ることができる。
また、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置102は、サブ圧縮機構60の昇圧幅の制御を行う際、サブ圧縮機構60との関係のみ(分流比w分の冷媒についてのみ)を考慮して第2圧縮機23を制御すればよい。また、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置102では、実施の形態1及び実施の形態2の冷凍サイクル装置に設けられていた逆止弁81が不要となる。したがって、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置102は、第2圧縮機23の制御に分流比(1−w)の冷媒と分流比wの冷媒の合流が関係する実施の形態2よりも、さらにシンプルな制御が可能となる。
また、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置102においては、蒸発器12を流出して分流した分流比(1−w)の冷媒は、主圧縮機5による一段圧縮となる。一方、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101は、蒸発器12を流出した全流量が二段圧縮となる。より詳しくは、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101は、分流比w分の冷媒がサブ圧縮機構60と第2圧縮機23の二段圧縮となり、分流比(1−w)分の冷媒が主圧縮機5と第2圧縮機23の二段圧縮となる。したがって、本実施の形態3に係る冷凍サイクル装置102は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101に較べ、高効率な冷凍サイクル装置となる。
1 スクロール膨張機、2 密閉容器、5 主圧縮機、6 モーター、7 主圧縮機構、11 放熱器、12 蒸発器、14 予膨張弁、15 膨張吸入管、16 膨張吐出管、19 サブ圧縮吸入管、20 サブ圧縮吐出管、22a 主油戻し管、22b サブ油戻し管、23 第2圧縮機、24 モーター、25 第2圧縮機構、26 油分離器、27 可変絞り、31 返油孔、37 給油管、38 給油孔、50 膨張機構、51 膨張固定スクロール、51b 膨張側軸受部、52 揺動スクロール、52b 揺動軸受部、52e 高圧導入孔、53 膨張側空間、60 サブ圧縮機構、61 サブ圧縮固定スクロール、61b サブ圧縮側軸受部、62 吸入室、63 サブ圧縮側空間、77 オルダムリング、78 軸、78a 偏心軸部、79a,79b バランスウェイト、81 逆止弁、100〜102 冷凍サイクル装置。

Claims (7)

  1. 膨張機構及び該膨張機構で回収された動力によって駆動されるサブ圧縮機構を備え、前記膨張機構と前記サブ圧縮機構とが一体となった膨張機において、
    前記膨張機構の軸受部を潤滑後の油を前記サブ圧縮機構に送る油経路が設けられていることを特徴とする膨張機。
  2. 前記膨張機構はスクロール型の膨張機構であり、
    前記サブ圧縮機構はスクロール型の圧縮機構であり、
    前記膨張機構及び前記サブ圧縮機構は、
    前記膨張機構の揺動スクロールと前記サブ圧縮機構の揺動スクロールとが台板を共有する背面合わせの両面スクロール型として一体形成されたことを特徴とする請求項1に記載の膨張機。
  3. 前記台板を貫通する軸の両端部側には空間が形成され、これら空間のうちの一方の空間は前記サブ圧縮機構の吸入室と通じており、
    前記油経路は、前記サブ圧縮機構の吸入室と通じる前記空間と、前記サブ圧縮機構の吸入室と通じていない前記空間とを連通していることを特徴とする請求項2に記載の膨張機。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の膨張機、駆動源により駆動され容器内に油を貯留できる主圧縮機、圧縮された冷媒から油を分離する油分離器、油分離器から流出した冷媒が冷却される放熱器、及び前記膨張機構で減圧された冷媒が加熱される蒸発器を備え、
    前記主圧縮機の吸入口及び前記サブ圧縮機構の吸入口が前記蒸発器に並列接続され、前記サブ圧縮機構から吐出された冷媒を駆動源により駆動される追加圧縮機構で追加圧縮する冷凍サイクル装置において、
    前記油分離器で分離された油を前記主圧縮機の吸入側へ導く第1の油戻し経路と、
    前記油分離器で分離された油を前記膨張機構の軸受部に導く第2の油戻し経路と、
    を有することを特徴とする冷凍サイクル装置。
  5. 前記主圧縮機の圧縮機構が前記追加圧縮機構を兼ねることを特徴とする請求項4に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記第1の油戻し経路に、流路抵抗が可変な抵抗可変装置を設けたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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