JP6749526B1 - 室外ユニットおよび冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

室外ユニットは、冷媒を圧縮する圧縮機構を有する圧縮機と、液状の冷媒を溜める容器を有する気液分離器と、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器および気液分離器が配管接続されて冷媒が循環する主冷媒回路とは別に、気液分離器と圧縮機とが配管接続され、容器内の液状の冷媒が圧縮機構を介さずに循環して、圧縮機構において圧縮中の冷媒を冷却する内部冷却回路とを備えるものである。

Description

この技術は、室外ユニットおよび冷凍サイクル装置に関するものである。特に、圧縮機が吐出する冷媒の温度低減をはかる室外ユニットおよび冷凍サイクル装置に係るものである。
空気調和装置として用いられている蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置では、暖房運転と冷房運転とで最適な冷媒循環量が変化する。このため、冷媒回路内に余剰な冷媒を貯留する装置が必要とされる。その中で、蒸発器の冷媒流出側に設けられるアキュムレータは、運転モードおよび動作条件の変化に起因する余剰冷媒を貯留する機能を持ちながらも、圧縮機の主要な故障モードである液圧縮を防止する機器として広く用いられている。アキュムレータは、通常、空調対象空間外に設置される室外ユニットに収容される。
従来、このようなアキュムレータを備えた冷凍サイクル装置では、暖房運転時およびモード切替を行う霜取り運転時などにおいて、気液分離器となるアキュムレータには、余剰となった液状の冷媒が滞留する。そして、このような運転時は、圧縮機は、高圧縮比の条件で動作することになる。このため、圧縮機の吐出側の温度である冷媒吐出温度が高くなりやすい。冷媒吐出温度が機械部品の許容温度を超えると、機械部品の損傷に繋がり、システムの信頼性低下を招く。そのため、アキュムレータに貯留された液状の冷媒の一部を、アキュムレータに接続したバイパス配管を用いて圧縮機の吸入側に積極的に導くことで、圧縮機に湿らせた冷媒を吸入させ、冷媒の吐出温度を低減させる手法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、このようなアキュムレータを備えた冷凍サイクル装置では、アキュムレータにおいて、アキュムレータ内の冷媒吸入用のU字管底部に設けられた小孔によって、貯留された液状の冷媒に相溶した冷凍機油を圧縮機に戻す機構が備わっている。アキュムレータに貯留された液状の冷媒は、U字管底部の小孔を通じて、冷凍機油とともに少しずつ圧縮機に吸入される。一方で、低外気温の条件などで冷凍機油と液状の冷媒が二相分離状態になった場合、液状の冷媒のみが選択的に小孔から流出することになる。このため、圧縮機に吸入される冷凍機油が少なくなり、返油不足となる。冷凍機油が少なくなると、圧縮機内の圧縮機構における潤滑が悪くなる。このため、潤滑不足に起因する圧縮機構の焼付きが発生し、圧縮機の破損に繋がる。そこで、圧縮機吐出側から高温および高圧のガス冷媒をパイパスさせてアキュムレータの下部に導くことで、冷凍機油と液状の冷媒とを攪拌させて混合し、アキュムレータからの返油を促進する手法が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2013−245855号公報 特開2004−263995号公報
特許文献1に記載されている構成の冷凍サイクル装置は、アキュムレータからバイパスして導かれる液状の冷媒の流動様式を適切に制御し、液状の冷媒を微粒化した状態で吸入冷媒に混合することで冷媒吐出温度の低減をはかるものである。しかしながら、この場合、圧縮機は、余剰な冷媒を圧縮することになる。このため、圧縮機の仕事は増加し、冷凍サイクル装置全体としてのシステムにおける成績係数(COP:Coefficient Of Performance)が低下するという課題がある。一般に、液状の冷媒はガス冷媒に対して密度が数十倍大きいため、特にこの影響は大きい。
また、特許文献2に記載されている構成の冷凍サイクル装置は、圧縮機から吐出した高温および高圧のガス冷媒の一部をバイパスさせることになる。このため、凝縮器側で利用できるエネルギーが少なくなる。したがって、特許文献1と同様に、成績係数が低下するという課題がある。
そこで、成績係数の向上をはかりつつ、圧縮機が吐出する冷媒の温度を低減させることができる室外ユニットおよび冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。それに加えて、気液分離器内の冷凍機油を主冷媒回路に戻すことができる室外ユニットおよび冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
開示に係る室外ユニットは、冷媒を圧縮する圧縮機構を有する圧縮機と、液状の冷媒を溜める容器を有し、圧縮機よりも高い位置に配置された気液分離器と、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器および気液分離器が配管接続されて冷媒が循環する主冷媒回路とは別に、気液分離器と圧縮機とが配管接続され、容器内の液状の冷媒が圧縮機構を介さずに循環して、圧縮機構において圧縮中の冷媒を冷却する内部冷却回路とを備えるものである。
また、開示に係る冷凍サイクル装置は、上記の室外ユニットと、蒸発器または凝縮器となり、負荷と冷媒との熱交換を行う室内熱交換器を有する室内ユニットとを備えるものである。
開示に係る室外ユニットでは、主冷媒回路とは別に、気液分離器と圧縮機との間で、気液分離器内の液状の冷媒を循環させる内部冷却回路を有し、圧縮機内の圧縮機構で圧縮中の冷媒を冷却させるようにした。このため、開示に係る室外ユニットは、動力供給などしなくても、内部冷却回路の冷媒に発生する圧力差により冷媒を循環させ、成績係数の向上をはかりつつ、圧縮機が吐出する冷媒の温度の低減をはかることができる。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の構成を示す図である。 実施の形態1に係るアキュムレータ6の構成を示す図である。 実施の形態1に係る圧縮機1の構成を示す図である。 実施の形態1に係る圧縮機1の圧縮機構1aの動作を説明する圧縮行程を示す図である。 断熱圧縮過程と等温圧縮過程とにおける概念を示すP−V線図である。 実施の形態1のバッフルプレート14を上面側から見たときの斜視図である。 実施の形態1のバッフルプレート14を下面側から見たときの斜視図である。 実施の形態1の圧縮機1におけるバッフルプレート14、固定スクロール11および揺動スクロール12の位置関係を説明する図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100におけるアキュムレータ6の構成を示す図である。 実施の形態3のバッフルプレート14を上面側から見たときの斜視図である。 実施の形態3のバッフルプレート14を下面側から見たときの斜視図である。 実施の形態3の圧縮機1におけるバッフルプレート14、固定スクロール11および揺動スクロール12の位置関係を説明する図である。 実施の形態4に係る冷凍サイクル装置100の内部冷却回路における内部熱交換構造の構成の一例を説明する図である。 実施の形態5に係る冷凍サイクル装置100の内部冷却回路における内部熱交換構造の構成の一例を説明する図である。 実施の形態6に係る冷凍サイクル装置100の圧縮機1とアキュムレータ6との位置関係を説明する図である。
以下、実施の形態に係る冷凍サイクル装置について図面などを参照しながら説明する。以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態の全文において共通することとする。そして、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、明細書に記載された形態に限定するものではない。特に構成要素の組み合わせは、各実施の形態における組み合わせのみに限定するものではなく、他の実施の形態に記載した構成要素を別の実施の形態に適用することができる。また、以下の説明において、図における上方を「上」とし、下方を「下」として説明する。さらに、圧力および温度の高低については、特に絶対的な値との関係で高低が定まっているものではなく、装置などにおける状態および動作などにおいて相対的に定まるものとする。また、添字で区別などしている複数の同種の機器などについて、特に区別したり、特定したりする必要がない場合には、添字などを省略して記載する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の構成を示す図である。ここでは、冷凍サイクル装置100の一例として、空気調和装置について説明する。図1において、冷凍サイクル装置100は、室外ユニットAと室内ユニットBを備える。室外ユニットAと室内ユニットBとは、配管によって接続されている。冷凍サイクル装置100は、四方弁2を制御することで、室外ユニットAと室内ユニットBにおける冷媒循環方向を反転させ冷房運転モードと暖房運転モードでの運転を行うことができる。
次に、冷凍サイクル装置100における冷媒回路などの構成について説明する。冷凍サイクル装置100は、圧縮機1、四方弁2、室内熱交換器4、流量制御装置3、室外熱交換器5およびアキュムレータ6を順次配管で接続した主冷媒回路を有する。圧縮機1は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。ここで、実施の形態1では、圧縮機1がスクロール圧縮機である例を説明するが、スクロール圧縮機に限定されるものではない。たとえば、ロータリー圧縮機またはスクリュー圧縮機にも適用することができる。圧縮機1の構成などについては、後にさらに説明する。
また、流路切替装置となる四方弁2は、冷房運転時と暖房運転時とによって冷媒の流れを切り換える弁である。絞り装置などの流量制御装置3は、開度を調整することで冷媒の流量を制御し、冷媒を減圧して膨張させる装置である。室内熱交換器4は、負荷となる空調対象空間の空気と冷媒との熱交換を行う。たとえば、暖房運転時においては凝縮器として機能し、冷媒を凝縮して液化させる。また、冷房運転時においては蒸発器として機能し、冷媒を蒸発させ、気化させる。また、室外熱交換器5は、冷媒と室外の空気(以下、外気という)との熱交換を行う。たとえば、暖房運転時においては蒸発器として機能し、冷媒を蒸発させ、気化させる。また、冷房運転時においては凝縮器として機能し、冷媒を凝縮して液化させる。気液分離器となるアキュムレータ6は、圧縮機1の吸入側に設置される。アキュムレータ6は、液圧縮を防止するために気液二相の冷媒をガス状の冷媒(以下、ガス冷媒という)と液状の冷媒(以下、液冷媒という)とに分離し、ガス冷媒のみを圧縮機1に向けて通過させる。そして、アキュムレータ6は、容器6hを有し、分離した液冷媒を溜める。
室外ユニットAは、圧縮機1、四方弁2、流量制御装置3、室外熱交換器5およびアキュムレータ6を収納する。また、室外ユニットAは、室外ファン5fを有する。室外ファン5fは、室外熱交換器5に対して強制的に外気を送風し、室外熱交換器5を通過する冷媒と外気との熱交換を促進させる。また、室内ユニットBは、室内熱交換器4と室内ファン4fとを収納する。室内ファン4fは、空調対象空間の空気を、室内熱交換器4に通過させ、室内熱交換器4を通過させた空気を空調対象空間に供給する。ここで、圧縮機1、四方弁2、流量制御装置3、室内ファン4fおよび室外ファン5fは、図示していない制御装置によって、動作を制御される。
図2は、実施の形態1に係るアキュムレータ6の構成を示す図である。アキュムレータ6は、蒸発器からの気液二相冷媒が流入する冷媒流入配管6gと、ガス冷媒のみを流出させて圧縮機1に吸入させるU字冷媒流出配管6fとを備える。アキュムレータ6の容器6hの上部に設置された冷媒流入配管6gから流入した気液二相冷媒のうち、ガス冷媒は、重力の作用により、容器6h内の上部に移動する。一方、液冷媒は、容器6h内の下部に移動し、蓄積される。このため、アキュムレータ6は、ガス冷媒と液冷媒とを分離する気液分離器としての機能も有する。そして、通常、U字冷媒流出配管6fの吸入口からは、上部に滞留したガス冷媒のみが吸入され、圧縮機1に流出する。
ここで、蒸発器から流出した気液二相冷媒には、圧縮機1が吐出する吐出冷媒に混入した冷凍機油が含まれている。冷凍機油は、液冷媒との相溶性の程度に基づき、液冷媒と相溶の状態または液冷媒との間で二層に分離された状態で、アキュムレータ6下部に蓄積される。U字冷媒流出配管6fの底部に設けられた小孔6eは、液冷媒に溶け込み、滞留した冷凍機油を圧縮機1に戻すための孔である。ここで、小孔6eは、液冷媒を圧縮機1に多量に吸入させないように適切に設計する必要がある。
また、図2に示すように、実施の形態1のアキュムレータ6は、冷却冷媒流入管6aおよび冷却冷媒流出管6bを有する。冷却冷媒流出管6bは、主冷媒回路とは別の冷媒回路である内部冷却回路の冷媒配管となる内部冷却用冷媒配管7aと接続する管である。アキュムレータ6に貯留された液冷媒が、冷却冷媒流出管6bおよび内部冷却用冷媒配管7aを介して圧縮機1に流れる。また、冷却冷媒流入管6aは、内部冷却回路を構成する内部冷却用冷媒配管7bと接続する管である。圧縮機1から流出し、内部冷却用冷媒配管7bおよび冷却冷媒流入管6aを通過した冷媒が、アキュムレータ6に流入する。
図3は、実施の形態1に係る圧縮機1の構成を示す図である。密閉容器90は、外殻となる容器である。吸入管1fは、主冷媒回路における、アキュムレータ6からの低圧のガス冷媒が流入する管である。吸入管1fを通過した冷媒は、密閉容器90内の第1吸入空間71に流入する。第2吸入空間72は、後述するフレーム17の開口部17cを通過した冷媒が流入する空間である。
実施の形態1の圧縮機1は、密閉容器90の内部に、冷媒を圧縮する圧縮機構1a、圧縮機構1aを駆動させる回転軸1b、回転軸1bを回転させる電動固定子1cおよび電動回転子1d並びに圧縮機構1aに冷凍機油を供給するポンプ要素1eが収納されている。圧縮機構1aは、固定スクロール11と揺動スクロール12とを有する。揺動スクロール12は、回転軸1bとともに回転駆動する。固定スクロール11と揺動スクロール12とによる圧縮原理については後述する。回転軸1bは、偏芯軸部1baを上部に有する。回転軸1bは、揺動軸受12cを通じて揺動スクロール12が揺動運動可能なように、揺動スクロール12に嵌合される。そして、揺動スクロール12の揺動台板12aが有する揺動渦巻部12bと固定スクロール11の固定台板11aが有する固定渦巻部11bとは、互いに逆位相になるように組み合わせられる。揺動渦巻部12bと固定渦巻部11bとの組み合わせにより、第2吸入空間72の冷媒を吸入する、後述する図4に示す吸入室73a、冷媒を圧縮する圧縮室73bおよび最も内側の圧縮空間である最内室73cとなる空間が形成される。
固定スクロール11は、揺動スクロール12の上部に配置され、フレーム17に固定設置される。フレーム17は、固定スクロール11を固定配置する。また、フレーム17は、揺動スクロール12に作用するスラスト力を軸方向に支持するスラスト面を有する。さらに、フレーム17は、第1吸入空間71と第2吸入空間72とを連通する開口部17cを有する。そして、揺動スクロール12とフレーム17との間には、揺動スクロール12の自転防止機構として機能するオルダムリング13が配置される。電動固定子1cは、電動回転子1dを通じて、回転軸1bに対して駆動力を供給する。電動固定子1cは、密閉容器90に焼嵌めなどによって固定される。電動固定子1cは、フレーム17と電動固定子1c間に存在するガラス端子(図示せず)に接続されたリード線(図示せず)によって外部から電力が供給される。電動回転子1dは、回転軸1bに焼嵌めなどによって固定されている。また、回転軸1bおよび電動回転子1dには、第1バランスウェイト60と第2バランスウェイト61とが固定されている。第1バランスウェイト60および第2バランスウェイト61は、スクロール圧縮機における回転系全体のモーメントバランスを制御する。
固定スクロール11の上部には、バッフルプレート14が設置されている。実施の形態1のバッフルプレート14は、後述するように、冷媒が通過する冷却冷媒流路部1kが形成され、冷却冷媒流路部1kを通過する冷媒を熱交換する内部熱交換構造を有する。内部冷却用冷媒配管7aから冷却冷媒流入管1hに流入した冷媒が、冷却冷媒流路部1kを通過する。また、冷却冷媒流路部1kを通過した冷媒は、冷却冷媒流出管1iから流出し、内部冷却用冷媒配管7bを通過する。さらに、バッフルプレート14は、最内室73cからの冷媒が通過する吐出ポート22を有する。バッフルプレート14については、後でさらに説明する。吐出空間74は、吐出ポート22を通過した冷媒が流入する。吐出管1gは、吐出空間74の高圧のガス冷媒である吐出冷媒が通過し、主冷媒回路に吐出させる管である。
主軸受17aは、揺動軸受12cに嵌合されている。フレーム17に設けられたボス部内周に銅鉛合金などの滑り軸受に使用される軸受材料が圧入などにより固定され、形成された揺動軸受12cに嵌合されている。フレーム17の主軸部1bbは、主軸受17aと回転自在に嵌合され、冷凍機油による油膜を介して互いに摺動する。サブフレーム19は、電動固定子1cおよび電動回転子1dの下部に位置し、その上部には玉軸受からなる副軸受20を備え、回転軸1bを半径方向に軸支する。ここで、副軸受20は、玉軸受以外の軸受構成によって軸支してもよい。副軸部1bcは副軸受20と嵌合され、冷凍機油による油膜を介して副軸受20と摺動する。主軸部1bbおよび副軸部1bcの軸心は、回転軸1bの軸心と一致している。
図4は、実施の形態1に係る圧縮機1の圧縮機構1aの動作を説明する圧縮行程を示す図である。図4(a)〜図4(d)は、揺動渦巻部12bの一回転中の動作のうち、それぞれθ=0[deg]、90[deg]、180[deg]および270[deg]における固定渦巻部11bと揺動渦巻部12bとの状態を示す圧縮行程図である。ここで、主冷媒回路に係る冷媒について、圧縮機1内における流れなどについて、図3および図4を用いて説明する。吸入管1fから密閉容器90内の第1吸入空間71に流入した低圧のガス冷媒は、フレーム17に形成された開口部17cを通じて、第2吸入空間72に流入する。第2吸入空間72に流入した冷媒は、図4に示すように、固定スクロール11の固定渦巻部11bと揺動スクロール12の揺動渦巻部12bとの相対的な揺動動作に伴い、固定渦巻部11bと揺動渦巻部12bとにより形成される吸入室73aに吸入される。吸入室73aに吸入された冷媒は、固定渦巻部11bと揺動渦巻部12bとの位置関係に伴う圧縮室73bの幾何学的な容積変化によって、低圧から高圧に昇圧される。圧縮室73b内の冷媒は、ある回転角において最内室73cに移動し、最内室73c内に設けられた吐出ポート22を通じて吐出空間74に流入する。その後、吐出空間74を経由して吐出管1gから、高温および高圧の吐出冷媒として圧縮機1外部の主冷媒回路へと流出する。
次に、アキュムレータ6の冷却冷媒流出管6bから流出した液冷媒の流れについて、図1〜図3に基づいて説明する。アキュムレータ6から流出した液冷媒は、内部冷却用冷媒配管7aを通過して圧縮機1の冷却冷媒流入管1hに流入する。冷却冷媒流入管1hを通過した冷媒は、バッフルプレート14に設けられた冷却冷媒流路部1kに導かれる。そして、冷媒は、冷却冷媒流路部1kを通過中に、圧縮行程中のガス冷媒との間で熱交換を行う。
図5は、断熱圧縮過程と等温圧縮過程とにおける概念を示すP−V線図である。一般に、圧縮行程中のガス冷媒は、質量保存式およびエネルギー保存式で表される(1)式および(2)式の保存式に基づき、熱力学状態量が変化する。ここで、mは、冷媒の質量[kg]である。また、Uは、内部エネルギー[kJ]である。さらに、hは、比エンタルピー[kJ/kg]である。また、pは、圧力[Pa]である。Vは、圧縮機1が有する圧縮室73bの容積[m]である。そして、Q’は、外部との熱交換をすることによって、冷媒に与えられる入熱量[W]である。
[数1]
dm/dt=Σm’ …(1)
[数2]
dU/dt=Σm’・h−p・dV/dt+Q’ …(2)
一般に、圧縮動作においては、dV/dtは負となる。このため、圧縮行程に伴って、冷媒の内部エネルギーは増加し、冷媒は加熱される。したがって、圧縮行程中のガス冷媒の温度は、概して、圧縮機吸入時の冷媒温度より高い。アキュムレータ6から流出した液冷媒の温度は、圧縮機吸入ガス冷媒温度と同等の温度である。このため、冷却冷媒流路部1kにおける内部熱交換構造においては、圧縮行程中のガス冷媒の熱が、アキュムレータ6から流出した液冷媒に伝わる。ここで、(2)式における入熱量Q’は負となる。このため、圧縮行程中のガス冷媒は冷却される。この圧縮過程は、従来の断熱圧縮過程ではなく疑似等温圧縮過程として考えることができる。したがって、圧縮機1は、ガス冷媒の昇温を抑えながらも昇圧させることができる。また、図5に示すように、等温圧縮過程は、断熱圧縮過程に比べて圧縮機仕事を低減することができる。このため、圧縮機1は、圧縮動作を省エネルギーで行うことができる。
圧縮行程中のガス冷媒から伝熱された液冷媒は、気化潜熱による吸熱を行いながら蒸発する。一部が気化し、気液二相冷媒となったアキュムレータ6から流出した液冷媒は、気相冷媒の気泡の浮力を駆動力として冷却冷媒流路部1kを通過し、冷却冷媒流出管1iから流出する。冷却冷媒流出管1iから流出した気液二相冷媒は、内部冷却用冷媒配管7bを通過して、冷却冷媒流入管6aからアキュムレータ6に流入する。ここで、気液二相冷媒は、一部が凝縮する。気液二相冷媒のうち、液冷媒は、再度、冷却冷媒流出管6bに導かれる。また、ガス冷媒は、U字冷媒流出配管6fから圧縮機1に吸入される。
このように、実施の形態1のアキュムレータ6内に、主冷媒回路における冷媒の流れだけでなく、別の冷媒循環経路によっても、冷媒が流れるようにする。このため、アキュムレータ6は、内部において、滞留した液冷媒を効果的に攪拌することができる。したがって、液冷媒に相溶または液冷媒との間で二層に分離された状態で存在する冷凍機油を、U字冷媒流出配管6fの底部に設けられた小孔6eから圧縮機1に戻すことができる。
図6は、実施の形態1のバッフルプレート14を上面側から見たときの斜視図である。図7は、実施の形態1のバッフルプレート14を下面側から見たときの斜視図である。図8は、実施の形態1の圧縮機1におけるバッフルプレート14、固定スクロール11および揺動スクロール12の位置関係を説明する図である。ここで、図8は、図を見やすくするため、ハッチングを省略している。図6〜図8に基づいて、アキュムレータ6から流出した液冷媒の圧縮機1のバッフルプレート14内における流れなどについて説明する。
前述したように、実施の形態1に係るバッフルプレート14は、冷却冷媒流路部1kによる内部熱交換構造を有する。冷却冷媒流路部1kは、冷却冷媒流入部14aおよび冷却冷媒流出部14b並びに冷却冷媒流路溝14cを有する。冷却冷媒流入部14aは、固定スクロール11と接していないバッフルプレート14の上面側と固定スクロール11と接するバッフルプレート14の下面側とを貫通する貫通孔である。冷却冷媒流入部14aには、内部冷却用冷媒配管7aおよびを通過して、冷却冷媒流入管1hから圧縮機1内に流れた冷媒が、バッフルプレート14の上面側から流入する。冷却冷媒流路溝14cは、冷却冷媒流入部14aから流入した冷媒が通過する溝である。冷却冷媒流路溝14cは、バッフルプレート14の下面側において、バッフルプレート14の外縁に近い外縁部側と中心に近い中心部側とを交互に通過するように形成される。冷却冷媒流入部14aから流入した冷媒は、冷却冷媒流路溝14cと固定スクロール11とでできた壁による流路を通過することになる。冷却冷媒流出部14bは、バッフルプレート14の上面側と下面側とを貫通する貫通孔である。冷却冷媒流路溝14cを通過した冷媒が、冷却冷媒流出部14bを通過して、バッフルプレート14の上面側から流出する。
図7に示すように、冷却冷媒流入部14aに流入した液冷媒は、バッフルプレート14の外縁部側と中心部側とを交互に通過するように形成された冷却冷媒流路溝14cに流入する。ここで、図8に示すように、バッフルプレート14の外縁部は、圧縮機構1aにおける冷媒の吸入側と隣接する位置にある。また、バッフルプレート14の中心部は、圧縮機構1aにおける冷媒の吐出側と隣接する。前述したように、圧縮機1内における冷媒の温度は、吸入された冷媒が通過する側で低温であり、圧縮され、吐出される冷媒が通過する側で高温になる。そして、吸入側の冷媒と吐出側の冷媒との温度差は、圧縮比が大きい条件ほど増加する。たとえば、冷媒R410Aの場合は、ARI(Air conditioning & Refrigeration Institute)で規定された条件において、温度差が約67[K]となる。また、冷媒R32の場合は、ARIで規定された条件において、温度差が約83[K]になる。したがって、冷却冷媒流路溝14cに流入した液冷媒は、バッフルプレート14の外縁部において圧縮行程中の低温の冷媒と熱交換を行い、バッフルプレート14の中心部において圧縮行程中の高温の冷媒と熱交換を行うことになる。バッフルプレート14が内部熱交換構造を有することによって、冷却冷媒流路溝14cに流入した冷媒は、バッフルプレート14の外縁部側での凝縮とバッフルプレート14の中心部側での蒸発とを交互に繰り返す。
ここで、バッフルプレート14の中心部側では、冷媒の一部が蒸発して、圧力が上昇する。また、バッフルプレート14の外縁部側では、気液二相冷媒が凝縮して、圧力が降下する。この結果、冷却冷媒流路溝14cでは外縁部と中心部との間に局所的に圧力差が生まれ、複数の圧力分布ができる。そして、冷媒には、圧力振動による自励振動流が生じる。冷媒は、自励振動流によって、内部冷却回路を循環し、前述したように、冷却冷媒流出部14b、冷却冷媒流出管1iおよび内部冷却用冷媒配管7bを通過してアキュムレータ6に戻る。冷媒に圧力が加わって自励振動流が発生することで、外部から供給される電力などによる動力を用いなくても、冷媒の循環にかかる力を大きく向上させるとともに、冷媒による顕熱輸送と潜熱輸送とを用いた効率のよい熱輸送および熱交換を行うことができる。
以上のように、実施の形態1の冷凍サイクル装置100によれば、主冷媒回路とは別に、アキュムレータ6と圧縮機1との間で冷媒を循環させる内部冷却回路を構成する。そして、アキュムレータ6に貯留された液冷媒を圧縮機1内の冷却冷媒流路部1kに通過させ、圧縮行程中の冷媒と熱交換させて、圧縮行程中の冷媒を冷却する。このため、外部からエネルギーの供給を行わずに圧縮行程中の冷媒を冷却し、冷媒の圧縮行程を、従来の断熱圧縮から、圧縮に係るエネルギー効率のよい等温圧縮に近づけることができる。したがって、圧縮機仕事を低減し、装置全体のCOPが向上する冷凍サイクル装置100を得ることができる。また、圧縮行程中の冷媒を冷却することで、圧縮機1から吐出される冷媒の温度を低下させることができるので、冷媒が高温になることに起因する冷媒および冷媒に含まれる冷凍油の化学的な劣化および機械部品の故障を回避することができる。さらに、冷媒が内部冷却回路を循環することで、アキュムレータ6内の液冷媒が攪拌されせる外部駆動力が働くため、アキュムレータ6に滞留した液冷媒および冷凍機油を適切に圧縮機1に向けて戻すことができる。このため、実施の形態1の冷凍サイクル装置100は、高いエネルギー効率と高い信頼性とを両立することができる。
実施の形態2.
図9は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100におけるアキュムレータ6の構成を示す図である。図9において、図2などと同じ符号を付している機器などについては、実施の形態1で説明したことと同様の動作などを行う。ここでは、実施の形態2の冷凍サイクル装置100について、実施の形態1の冷凍サイクル装置100と異なる構成の部分について説明する。実施の形態2におけるアキュムレータ6は、冷却冷媒流入管6aがアキュムレータ6の上部に設置されている。また、冷却冷媒流出管6bがアキュムレータ6の下部に設置されている。そして、冷却冷媒流入管6aと冷却冷媒流出管6bとが、接続配管6cによって接続されている。ここで、接続配管6cは、容器6hと同様に、鉛直方向に沿って設置されているものとする。そして、接続配管6cは、管軸方向に沿って少なくとも2個以上の小孔6dを有する。内部冷却回路を循環する冷媒は、貫通孔である小孔6dを通じて、接続配管6cを流入出する。
実施の形態2のアキュムレータ6は、冷却冷媒流入管6aと冷却冷媒流出管6bとが接続配管6cで接続された構成となっていることで、内部冷却回路が半密閉のループ構造の回路となる。このため、冷却冷媒流入管6aと冷却冷媒流出管6bとがアキュムレータ6内で開放されている実施の形態1のようなワンウェイ構造の内部冷却回路に比べて、冷却冷媒の運動量損失を抑えることができる。この結果、内部冷却回路における冷媒の循環にかかる力が向上し、アキュムレータ6内の液冷媒をより循環させることで、圧縮行程中の冷媒を効率よく冷却することができる。
実施の形態3.
図10は、実施の形態3のバッフルプレート14を上面側から見たときの斜視図である。図11は、実施の形態3のバッフルプレート14を下面側から見たときの斜視図である。図12は、実施の形態3の圧縮機1におけるバッフルプレート14、固定スクロール11および揺動スクロール12の位置関係を説明する図である。ここで、図を見やすくするため、図12におけるハッチングを省略している。
実施の形態3に係るバッフルプレート14の冷却冷媒流路部1kは、冷却冷媒流入部14aがバッフルプレート14の外縁部に設置される。また、冷却冷媒流出部14bがバッフルプレート14の中心部に設置される。そして、冷却冷媒流入部14aから冷却冷媒流出部14bに到るまでの冷却冷媒流路溝14cの形状が異なる。図11に示すように、バッフルプレート14の冷却冷媒流路溝14cは、バッフルプレート14の外縁部に設置された冷却冷媒流入部14aから円弧を描きながら中心部に設置された冷却冷媒流出部14bに向かう形状に形成される。ここで、冷却冷媒流路溝14cがなす円弧はバッフルプレート14の中心部に向かうにつれて、円弧半径が減少するような渦巻曲線で形成される。このような渦巻曲線としては、たとえばインボリュート曲線がある。ここで、図11では、渦巻曲線の巻き数が約1.5で示されているが、巻き数を限定するものではない。
以上のように、実施の形態3に係る冷凍サイクル装置100においては、バッフルプレート14の冷却冷媒流路部1kにおける冷却冷媒流路溝14cが、バッフルプレート14の外縁部から中心部に向かって円弧を描く形状で形成する。このため、内部冷却回路を流れるアキュムレータ6からの液冷媒と圧縮機構1aにおいて冷却対象である圧縮行程中のガス冷媒とを並行流とすることができる。したがって、冷却冷媒流路部1kの冷媒流出側において、選択的に冷媒の密度変化に伴う浮力を冷媒に加えることができる。このため、実施の形態1に比べて、比較的簡単な構造で、外部動力を用いなくても、冷媒の循環にかかる力をさらに大きく向上させることができる。
実施の形態4.
図13は、実施の形態4に係る冷凍サイクル装置100の内部冷却回路における内部熱交換構造の構成の一例を説明する図である。図13において、図1などと同じ符号を付している機器などについては、実施の形態1などで説明したことと同様の動作などを行う。ここでは、実施の形態4の冷凍サイクル装置100について、実施の形態1などの冷凍サイクル装置100と異なる構成の部分について説明する。
冷凍サイクル装置100は、主冷媒回路とは別の内部冷却回路で冷媒を循環させるため、圧縮機1とアキュムレータ6との間を接続する内部冷却用冷媒配管7aおよび内部冷却用冷媒配管7bで接続している。実施の形態4の冷凍サイクル装置100では、内部冷却用冷媒配管7aと内部冷却用冷媒配管7bとは、少なくとも一部を二重管構成とし、内部冷却用冷媒配管7aを通過する冷媒と内部冷却用冷媒配管7bを通過する冷媒とを熱交換する内部熱交換構造とする。
前述したように、アキュムレータ6の冷却冷媒流出管6bから流出した液冷媒は、内部冷却用冷媒配管7aを通過する。一方、圧縮行程中のガス冷媒を冷却して、圧縮機1の冷却冷媒流出管1iから流出した気液二相冷媒は、内部冷却用冷媒配管7bを通過する。そして、二重管構成部分において、内部冷却用冷媒配管7bを通過する気液二相冷媒は放熱し、内部冷却用冷媒配管7aを通過する液冷媒は吸熱する。この結果、内部冷却回路において、冷媒が凝縮または過冷却する部分と蒸発する部分とが増える。このため、外部動力を用いなくても、実施の形態1の冷凍サイクル装置100よりも冷媒循環に係る力をさらに大きくすることができる。
実施の形態5.
図14は、実施の形態5に係る冷凍サイクル装置100の内部冷却回路における内部熱交換構造の構成の一例を説明する図である。図14において、図13などと同じ符号を付している機器などについては、実施の形態4などで説明したことと同様の動作などを行う。ここでは、実施の形態5の冷凍サイクル装置100について、実施の形態4などの冷凍サイクル装置100と異なる構成の部分について説明する。
実施の形態4の冷凍サイクル装置100では、内部冷却用冷媒配管7aと内部冷却用冷媒配管7bとが、少なくとも一部が二重管となる構成であった。実施の形態5では、一箇所以上で内部冷却用冷媒配管7aと内部冷却用冷媒配管7bとを接合または接触する構成とし、内部冷却用冷媒配管7aを通過する冷媒と内部冷却用冷媒配管7bを通過する冷媒とを熱交換する内部熱交換構造とする。図14では、内部冷却用冷媒配管7aおよび内部冷却用冷媒配管7bの全体をそれぞれ接合している場合を示している。
このため、実施の形態4と同様に、内部冷却回路において、冷媒が凝縮または過冷却する部分と蒸発する部分とが増える。したがって、外部動力を用いなくても、実施の形態1の冷凍サイクル装置100よりも冷媒循環に係る力をさらに大きくすることができる。また、実施の形態5の冷凍サイクル装置100は、実施の形態4の冷凍サイクル装置100よりも、簡単に構成することができ、低コストで同様の機能を得ることができる。
実施の形態6.
図15は、実施の形態6に係る冷凍サイクル装置100の圧縮機1とアキュムレータ6との位置関係を説明する図である。図15において、図1などと同じ符号を付している機器などについては、実施の形態1などで説明したことと同様の動作などを行う。ここでは、実施の形態6の冷凍サイクル装置100について、実施の形態1などの冷凍サイクル装置100と異なる構成の部分について説明する。
図15に示すように、実施の形態6の冷凍サイクル装置100は、アキュムレータ6は、圧縮機1よりも高い位置に配置する。図15では、アキュムレータ6および圧縮機1におけるそれぞれの設置面の高低差はhである。ここで、高低差hは、少なくとも圧縮機1の設置面と圧縮機1の冷却冷媒流路部1kの位置との高低差よりも大きい。したがって、アキュムレータ6の設置面は、圧縮機1の冷却冷媒流路部1kよりも高い位置にある。
以上のように、実施の形態6の冷凍サイクル装置100においては、アキュムレータ6の設置面が圧縮機1の冷却冷媒流路部1kよりも高い位置となるようにアキュムレータ6を配置する。このため、内部冷却用冷媒配管7aを通過する液冷媒は、重力により流れが速くなる。一方、内部冷却用冷媒配管7bを通過する気液二相冷媒は、気相冷媒を含んでいるため、重力の影響が軽減される。したがって、外部動力を用いなくても、実施の形態1の冷凍サイクル装置100よりも冷媒循環に係る力をさらに大きくすることができる。
1 圧縮機、1a 圧縮機構、1b 回転軸、1c 電動固定子、1d 電動回転子、1e ポンプ要素、1f 吸入管、1g 吐出管、1h 冷却冷媒流入管、1i 冷却冷媒流出管、1k 冷却冷媒流路部、2 四方弁、3 流量制御装置、4 室内熱交換器、4f 室内ファン、5 室外熱交換器、5f 室外ファン、6 アキュムレータ、6a 冷却冷媒流入管、6b 冷却冷媒流出管、6c 接続配管、6d 小孔、6e 小孔、6f 接続配管、7a 第1の接続配管、7b 第2の接続配管、11 固定スクロール、11a 固定台板、11b 固定渦巻部、12 揺動スクロール、12a 揺動台板、12b 揺動渦巻部、12c 揺動軸受、13 オルダムリング、14 バッフルプレート、14a 冷却冷媒流入部、14b 冷却冷媒流出部、14c 冷却冷媒流路溝、17 フレーム、17a 主軸受、17c 開口部、19 サブフレーム、20 副軸受、22 吐出ポート、60 第1バランスウェイト、61 第2バランスウェイト、71 第1吸入空間、72 第2吸入空間、73a 吸入室、73b 圧縮室、73c 最内室、90 密閉容器、100 冷凍サイクル装置、A 室外ユニット、B 室内ユニット。

Claims (9)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機構を有する圧縮機と、
    液状の前記冷媒を溜める容器を有し、前記圧縮機よりも高い位置に配置された気液分離器と、
    前記圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器および前記気液分離器が配管接続されて前記冷媒が循環する主冷媒回路とは別に、前記気液分離器と前記圧縮機とが配管接続され、前記容器内の液状の前記冷媒が前記圧縮機構を介さずに循環して、前記圧縮機構において圧縮中の前記冷媒を冷却する内部冷却回路と
    を備える室外ユニット。
  2. 前記内部冷却回路において、前記圧縮機と前記気液分離器とは、2本の冷媒配管で配管接続され、
    前記気液分離器は、管軸方向に2つ以上の貫通孔を有し、2本の前記冷媒配管の間を接続する接続配管を前記容器内に有する請求項1に記載の室外ユニット。
  3. 前記圧縮機は、前記圧縮機構に接する位置に、前記内部冷却回路を循環する前記冷媒が通過して、前記圧縮中の前記冷媒との熱交換が行われる冷却冷媒流路部を有する請求項1または請求項2に記載の室外ユニット。
  4. 前記冷却冷媒流路部は、前記圧縮機構において、前記圧縮機に吸入された前記冷媒により低温となる部分と圧縮された前記冷媒により高温となる部分とを交互に、前記内部冷却回路を循環する前記冷媒を通過させる経路を有する請求項3に記載の室外ユニット。
  5. 前記冷却冷媒流路部は、前記圧縮機構において圧縮中の前記冷媒の流れに沿って、前記圧縮機に吸入された前記冷媒により低温となる部分から、圧縮された前記冷媒により高温となる部分に向かって、前記内部冷却回路を循環する前記冷媒を通過させる経路を有する請求項3に記載の室外ユニット。
  6. 前記内部冷却回路において、前記圧縮機と前記気液分離器とは、2本の冷媒配管で配管接続され、
    2本の前記冷媒配管の少なくとも一部は、一方を外管とし、他方を内管とする二重管となる請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の室外ユニット。
  7. 前記内部冷却回路において、前記圧縮機と前記気液分離器とは、2本の冷媒配管で配管接続され、
    2本の前記冷媒配管の少なくとも一箇所以上を接合または接触させる請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の室外ユニット。
  8. 前記気液分離器は、前記主冷媒回路において前記蒸発器と前記圧縮機との間に配置されるアキュムレータである請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の室外ユニット。
  9. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の室外ユニットと、
    蒸発器または凝縮器となり、負荷と冷媒との熱交換を行う室内熱交換器を有する室内ユニットと
    を備える冷凍サイクル装置。
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