WO2022149225A1 - 圧縮機 - Google Patents

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浩平 達脇
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三菱電機株式会社
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Abstract

圧縮機は、外郭を構成するシェルと、シェルの内部に設けられるモータと、モータに取り付けられ、モータの回転力を伝達する軸部と、シェルの内部に固定され、固定係止部が形成された固定スクロールと、軸部の上端部に接続され、モータの回転力によって揺動して固定スクロールと共に圧縮室を形成し、揺動係止部が形成された揺動スクロールと、固定係止部に係合する固定側係合部と、揺動係止部に係合する揺動側係合部とを有し、固定側係合部と固定係止部とが係合し、且つ、揺動側係合部と揺動係止部とが係合して固定スクロールと揺動スクロールとの間に設けられ、揺動スクロールの自転を防止するオルダムリング(15)と、を備え、オルダムリング(15)における固定側係合部(15b)と揺動側係合部(15c)との間の環状部(15a)に、冷媒が流れる冷媒流路(90)が形成されている。

Description

圧縮機
 本開示は、冷媒を圧縮する圧縮機に関する。
 従来、冷媒を圧縮する圧縮機として、冷凍用途又は空調用途等のスクロール圧縮機が知られている。スクロール圧縮機は、渦巻状の突起がそれぞれ設けられた固定スクロールと揺動スクロールとを組み合わせた圧縮部において、揺動スクロールを旋回することによって、冷媒を圧縮する。圧縮機は、揺動スクロールを円滑に旋回するために、主軸受及び副軸受という2個の軸受によって支持された軸部を、モータによって回転している。揺動スクロールは、オルダムリングによって自転することが抑制されている。主軸受、副軸受及び圧縮部には、油ポンプによって吸い上げられた油が供給されることによって、潤滑されている。これにより、主軸受、副軸受及び圧縮部が摩耗することが抑制されている。
 特許文献1には、冷媒として二酸化炭素等が用いられているスラスト荷重が大きいスクロール圧縮機が開示されている。特許文献1は、オルダムリングが、固定スクロールと揺動スクロールとの間であり、固定スクロールと揺動スクロールとの間に形成される冷媒を圧縮する圧縮室の外側に設けられている。これにより、特許文献1は、揺動スクロールにおける固定スクロール側とは反対側のスラスト面の面積を確保しようとするものである。
 特許文献1のように、オルダムリングが圧縮室の外側に配置されたスクロール圧縮機において、冷媒は、オルダムリングと揺動スクロール及び固定スクロールとの隙間を通って、圧縮室に取り込まれる。冷媒として二酸化炭素が用いられた場合、二酸化炭素は従来から使用されているHFC冷媒等と比べて常用密度が高いため、同じ冷凍能力を発揮する場合に、二酸化炭素の方が、体積流量が少なくて済む。このため、圧縮機の行程容積を小さくすることができる。例えば、スクロール圧縮機であれば、固定スクロール及び揺動スクロールの渦巻歯の高さが低くなり、オルダムリングと固定スクロール及び揺動スクロールとの隙間が小さい。
特開2007-146813号公報
 上記のとおり、特許文献1に開示されたスクロール圧縮機は、冷媒として二酸化炭素が用いられるものであり、オルダムリングが、固定スクロールと揺動スクロールとの間に形成される冷媒を圧縮する圧縮室の外側に設けられている。このため、固定スクロール及び揺動スクロールの渦巻歯の高さが低くなり、オルダムリングと固定スクロール及び揺動スクロールとの隙間が小さい。オルダムリングと固定スクロール及び揺動スクロールとの隙間が小さいと、冷媒の円滑な流れが阻害され、取り込まれる冷媒の量が、本来取り込まれる冷媒の量よりも少なくなるため、体積効率が低下する。また、一旦オルダムリングの内側に入り込んだ油は、オルダムリングの外側に排出され難く、必要以上の油が圧縮室に取り込まれて、油上がりが増加する。油上がりが増加することによって、性能が低下し、圧縮機内部の油が枯渇して軸部が焼き付いて信頼性が低下するおそれがある。
 本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、体積効率が向上し、油上がりの低減が見込めて、高性能且つ高信頼性を有する圧縮機を提供するものである。
 本開示に係る圧縮機は、外郭を構成するシェルと、シェルの内部に設けられるモータと、モータに取り付けられ、モータの回転力を伝達する軸部と、シェルの内部に固定され、固定係止部が形成された固定スクロールと、軸部の上端部に接続され、モータの回転力によって揺動して固定スクロールと共に圧縮室を形成し、揺動係止部が形成された揺動スクロールと、固定係止部に係合する固定側係合部と、揺動係止部に係合する揺動側係合部とを有し、固定側係合部と固定係止部とが係合し、且つ、揺動側係合部と揺動係止部とが係合して固定スクロールと揺動スクロールとの間に設けられ、揺動スクロールの自転を防止するオルダムリングと、を備え、オルダムリングにおける固定側係合部と揺動側係合部との間の環状部に、冷媒が流れる冷媒流路が形成されている。
 本開示によれば、オルダムリングにおける固定側係合部と揺動側係合部との間の環状部に、冷媒が流れる冷媒流路が形成されているため、冷媒の円滑な流れが阻害されることを抑制する。このため、取り込まれる冷媒の量が、本来取り込まれる冷媒の量に近付くため、体積効率を向上させることができる。また、オルダムリングの内側に入り込んだ油は、冷媒流路を通ってオルダムリングの外側に排出され易い。このため、油上がりを低減することができ、高性能且つ高信頼性を有する圧縮機を実現することができる。
実施の形態1に係る空気調和機を示す回路図である。 実施の形態1に係る圧縮機を示す断面図である。 実施の形態1に係るオルダムリングを示す図である。 実施の形態1に係る固定スクロール、揺動スクロール及びオルダムリングを示す図である。 実施の形態1に係る固定スクロール、揺動スクロール及びオルダムリングを示す図である。 実施の形態2に係るオルダムリングを示す図である。 実施の形態3に係るオルダムリングを示す図である。 実施の形態4に係るオルダムリングを示す図である。
 以下、本開示の圧縮機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本開示は、以下に説明する実施の形態によって限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、本開示の理解を容易にするために方向を表す用語を適宜用いるが、これは本開示を説明するためのものであって、これらの用語は本開示を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」又は「後」等が挙げられる。なお、一部の図面において、断面図のハッチングを一部省略している。
実施の形態1.
 図1は、実施の形態1に係る空気調和機100を示す回路図である。図1に示すように、空気調和機100は、室内空間の空気を調整する装置であり、室外機101と、室外機101と通信可能な室内機102とを備えている。室外機101には、圧縮機1、流路切替装置72、室外熱交換器73、室外送風機74及び膨張部75が設けられている。室内機102には、室内熱交換器76及び室内送風機77が設けられている。
 圧縮機1、流路切替装置72、室外熱交換器73、膨張部75及び室内熱交換器76が冷媒配管70aにより接続されて、冷媒である冷媒が流れる冷媒回路70が構成されている。圧縮機1は、低温且つ低圧の状態の冷媒を吸入し、吸入した冷媒を圧縮して高温且つ高圧の状態の冷媒にして吐出するものである。流路切替装置72は、冷媒回路70において冷媒が流れる方向を切り替えるものであり、例えば四方弁である。室外熱交換器73は、例えば室外空気と冷媒との間で熱交換するものである。室外熱交換器73は、冷房運転時には凝縮器として作用し、暖房運転時には蒸発器として作用する。
 室外送風機74は、室外熱交換器73に室外空気を送る機器である。膨張部75は、冷媒を減圧して膨張する減圧弁又は膨張弁である。膨張部75は、例えば開度が調整される電子式膨張弁である。室内熱交換器76は、例えば室内空気と冷媒との間で熱交換するものである。室内熱交換器76は、冷房運転時には蒸発器として作用し、暖房運転時には凝縮器として作用する。室内送風機77は、室内熱交換器76に室内空気を送る機器である。
 (運転モード、冷房運転)
 次に、空気調和機100の運転モードについて説明する。先ず、冷房運転について説明する。冷房運転において、圧縮機1に吸入された冷媒は、圧縮機1によって圧縮されて高温且つ高圧のガス状態で吐出する。圧縮機1から吐出された高温且つ高圧のガス状態の冷媒は、流路切替装置72を通過して、凝縮器として作用する室外熱交換器73に流入し、室外熱交換器73において、室外送風機74によって送られる室外空気と熱交換されて凝縮して液化する。凝縮された液状態の冷媒は、膨張部75に流入し、膨張部75において膨張及び減圧されて低温且つ低圧の気液二相状態の冷媒となる。そして、気液二相状態の冷媒は、蒸発器として作用する室内熱交換器76に流入し、室内熱交換器76において、室内送風機77によって送られる室内空気と熱交換されて蒸発してガス化する。このとき、室内空気が冷やされ、室内において冷房が実施される。蒸発した低温且つ低圧のガス状態の冷媒は、流路切替装置72を通過して、圧縮機1に吸入される。
 (運転モード、暖房運転)
 次に、暖房運転について説明する。暖房運転において、圧縮機1に吸入された冷媒は、圧縮機1によって圧縮されて高温且つ高圧のガス状態で吐出する。圧縮機1から吐出された高温且つ高圧のガス状態の冷媒は、流路切替装置72を通過して、凝縮器として作用する室内熱交換器76に流入し、室内熱交換器76において、室内送風機77によって送られる室内空気と熱交換されて凝縮して液化する。このとき、室内空気が暖められ、室内において暖房が実施される。凝縮された液状態の冷媒は、膨張部75に流入し、膨張部75において膨張及び減圧されて低温且つ低圧の気液二相状態の冷媒となる。そして、気液二相状態の冷媒は、蒸発器として作用する室外熱交換器73に流入し、室外熱交換器73において、室外送風機74によって送られる室外空気と熱交換されて蒸発してガス化する。蒸発した低温且つ低圧のガス状態の冷媒は、流路切替装置72を通過して、圧縮機1に吸入される。
 次に、圧縮機1について詳細に説明する。圧縮機1は、例えば冷蔵庫、冷凍庫、自動販売機、空気調和機100、冷凍装置又は給湯器等といった冷凍用途及び空調用途の冷凍サイクル装置に使用されるものである。本実施の形態1では、空気調和機100に用いられる圧縮機1について説明する。圧縮機1は、冷凍サイクルを循環する冷媒を吸入して圧縮し、高温且つ高圧の状態にして吐出するものであり、例えば密閉型のスクロール圧縮機である。冷媒は、例えば二酸化炭素が用いられる。
 図2は、実施の形態1に係る圧縮機1を示す断面図である。圧縮機1は、図2に示すように、シェル2と、フレーム6と、サブフレーム20と、軸部7と、主軸受8aと、副軸受8bと、吸入管11と、吐出管12と、圧縮部5とを有している。また、圧縮機1は、偏心部45と、オルダムリング15と、スライダ16と、スリーブ17と、第1のバランサ18と、第2のバランサ19と、吐出弁10と、油ポンプ3と、排油パイプ21と、モータ4とを備えている。
 シェル2は、圧縮機1の外郭を構成する密閉容器であり、有底円筒状をなしている。シェル2は、ロアーシェル2bに載置されており、ドーム状のアッパーシェル2aによって上部が塞がれている。シェル2の内部には、圧縮部5、モータ4及びそのほかの部品が収納されている。シェル2内において、上方に圧縮部5が配置され、下方にモータ4が配置されている。なお、シェル2の下部には、油溜まり13が形成されている。
 フレーム6は、シェル2に固定され、圧縮部5を収容するものであり、例えば主軸受8aを介して軸部7を回転自在に支持している。フレーム6は、モータ4の上方に配置されてモータ4と圧縮部5との間に位置している。フレーム6には、吸入ポート6aが形成されており、冷媒は、吸入ポート6aをとおって圧縮部5に流入する。
 サブフレーム20は、シェル2の内部におけるモータ4の下方に配置されている。サブフレーム20は、副軸受8bを介して軸部7を回転自在に支持するものである。フレーム6とサブフレーム20とは、モータ4を挟んで対向するように、シェル2の内部に固定されている。フレーム6及びサブフレーム20は、焼嵌又は溶接等によってシェル2の内周面に固着されている。
 軸部7は、シェル2の中央においてフレーム6に支持され、上下方向に延びる棒状のクランク軸であり、モータ4と圧縮部5とを接続している。軸部7は、モータ4と圧縮部5とを接続してモータ4の回転力を圧縮部5に伝達する。軸部7の内部には、油が通る油通路7aが形成されている。主軸受8aは、フレーム6の中央部に設けられており、軸部7の上部を回転自在に支持する。副軸受8bは、サブフレーム20の中央部に設けられており、軸部7の下部を回転自在に支持する。
 吸入管11は、シェル2の側部において、シェル2におけるモータ4と圧縮部5との間に形成された低圧空間に接続されている。吸入管11は、冷媒配管70aから流れる低圧の冷媒を、低圧空間に吸入する。吐出管12は、シェル2の上部において、シェル2における圧縮部5の上方に形成された高圧空間に接続されている。吐出管12は、圧縮部5によって圧縮された高圧の冷媒を、圧縮機1の外部の冷媒配管70aに吐出する。
 圧縮部5は、吸入管11から吸入された冷媒を圧縮し、シェル2の内部上方に形成されている高圧空間に排出する。圧縮部5は、固定スクロール30と、揺動スクロール40と、スラストプレート46とを有している。
 固定スクロール30は、揺動スクロール40の上方においてフレーム6を介してシェル2にボルト(図示せず)等によって固定されており、鏡板30aと、固定渦巻歯30bとを有している。鏡板30aは、固定スクロール30の上部を構成する板状の部材である。固定渦巻歯30bは、鏡板30aの下面から下方に延び、中心から外側に渦を巻いている渦巻状突起である。また、固定スクロール30の中央部には、圧縮されて高圧となった冷媒が吐出される空間である吐出口9が貫通して形成されている。固定スクロール30における吐出口9の出口側には、吐出弁10が設けられる凹部31が形成されている。なお、固定スクロール30の下部には、オルダムリング15の固定側係合部15b(図3参照)が収容される溝である固定係止部(図示せず)が形成されている。
 揺動スクロール40は、固定スクロール30に対して公転旋回運動、即ち揺動運動を行うものであり、ボス部44と、台盤43と、揺動渦巻歯41とを有している。ボス部44は、揺動スクロール40の下部を構成するものであり、軸部7の偏心部45が収容される円筒状をなしている。台盤43は、ボス部44と揺動渦巻歯41とを接続する板状の部材である。揺動渦巻歯41は、ボス部44の上面から上方に延び、中心から外側に渦を巻いている渦巻状突起である。なお、揺動スクロール40の上部には、オルダムリング15の揺動側係合部15cが収容される溝である揺動係止部(図示せず)が形成されている。
 また、揺動スクロール40の下面は、摺動部であるスラスト面40aとなっている。固定スクロール30及び揺動スクロール40は、固定渦巻歯30bと揺動渦巻歯41とが互いに噛み合った状態で、シェル2内に設けられている。固定渦巻歯30b及び揺動渦巻歯41は、インボリュート曲線に倣って形成されており、固定渦巻歯30b及び揺動渦巻歯41が噛み合った状態で組み合わせられることにより、固定渦巻歯30bと揺動渦巻歯41との間に、複数の圧縮室5aが形成される。
 スラストプレート46は、フレーム6と揺動スクロール40のスラスト面40aとの間に設けられている板状の部材である。スラストプレート46は、揺動スクロール40がフレーム6に対し公転運転する際にスラスト面40aの摺動性を改善するものである。これにより、揺動スクロール40は、スラストプレート46を介してフレーム6に軸方向に支持された状態となっている。
 また、揺動スクロール40とスライダ16との間には、揺動軸受8cが設けられている。揺動軸受8cは、軸部7と、偏心部45とを覆い、軸部7を回転自在に支持する。偏心部45は、軸部7の上端に設けられ、揺動スクロール40を偏心回転させる。オルダムリング15は、揺動スクロール40において揺動渦巻歯41が形成された面に設けられている。
 図3は、実施の形態1に係るオルダムリング15を示す図である。図3の右上図は、オルダムリング15の上面図であり、図3の左下図は、オルダムリング15の冷媒流路90を示す側面断面図である。オルダムリング15は、揺動スクロール40の偏心旋回運動中における自転運動を阻止し、揺動スクロール40の公転運動を可能とする。オルダムリング15は、固定スクロール30と揺動スクロール40との間において、固定スクロール30の固定渦巻歯30b及び揺動スクロール40の揺動渦巻歯41の外周側に設けられている。図3に示すように、オルダムリング15は、環状をなしており、固定側係合部15bと、揺動側係合部15cとを有している。
 固定側係合部15bは、オルダムリング15の中心を起点とした点対称の位置に2つ設けられ、固定スクロール30側に突出している。固定側係合部15bは、固定スクロール30の固定係止部に係合するものである。揺動側係合部15cは、オルダムリング15の中心を起点とした点対称の位置に2つ設けられ、揺動スクロール40側に突出している。揺動側係合部15cは、揺動スクロール40の揺動係止部に係合するものである。なお、2つの固定側係合部15bを結ぶ直線と、2つの揺動側係合部15cを結ぶ直線とは、直交している。
 オルダムリング15において、固定側係合部15bと揺動側係合部15cとの間は、環状部15aとなっている。環状部15aには、冷媒が流れる冷媒流路90が形成されている。図3に示すように、冷媒流路90は、固定スクロール30側から切り欠かれたものであり、更に、揺動スクロール40側から切り欠かれたものである。従って、冷媒流路90が形成された部分の環状部15aは、厚さが薄くなっている。冷媒流路90が形成された部分の環状部15aは、例えば傾斜状でもよいし、円弧状でもよい。これにより、冷媒流路90が形成された部分の環状部15aに、応力が集中して破壊されることを抑制することができる。本実施の形態1では、冷媒流路90は、それぞれオルダムリング15の中心を起点とした点対称の位置に2か所形成されている。
 図4は、実施の形態1に係る固定スクロール30、揺動スクロール40及びオルダムリング15を示す図である。図4に示すように、固定側係合部15b及び揺動側係合部15cが、固定渦巻歯30b及び揺動渦巻歯41の巻き終わり80と非対向している。即ち、オルダムリング15の固定側係合部15b及び揺動側係合部15cと、固定渦巻歯30b及び揺動渦巻歯41の巻き終わり80との周方向の位置が一致していない。なお、固定側係合部15b及び揺動側係合部15cが、固定渦巻歯30b又は揺動渦巻歯41のいずれか一方の巻き終わり80と非対向していればよい。
 図5は、実施の形態1に係る固定スクロール30、揺動スクロール40及びオルダムリング15を示す図である。冷媒流路90は、固定渦巻歯30b及び揺動渦巻歯41の巻き終わり80と対向している。即ち、冷媒流路90は、固定渦巻歯30bの巻き終わり80と揺動渦巻歯41の巻き終わり80とを結ぶ線上に存在する。なお、図5に示すように、冷媒流路90は、固定渦巻歯30bの巻き終わり80と揺動渦巻歯41の巻き終わり80とを結ぶ線上の近傍にあってもよい。この場合、冷媒流路90は、固定渦巻歯30bの巻き終わり80と揺動渦巻歯41の巻き終わり80とが延長された部分に存在するといえる。このように、冷媒流路90は、固定渦巻歯30bの巻き終わり80と揺動渦巻歯41の巻き終わり80に対向しない部分には存在しないことが好ましい。
 スライダ16は、軸部7の上部の外周面に取り付けられた筒状の部材であり、揺動スクロール40の下部の内面に位置している。即ち、揺動スクロール40は、スライダ16を介して軸部7に取り付けられており、軸部7の回転に伴って揺動スクロール40も回転する。スリーブ17は、フレーム6と主軸受8aとの間に設けられた筒状の部材であり、フレーム6と軸部7との傾斜状態を吸収するものである。
 第1のバランサ18は、軸部7に取り付けられており、フレーム6とロータ4aとの間に位置している。第1のバランサ18は、揺動スクロール40及びスライダ16によって生じるアンバランスを相殺するものである。なお、第1のバランサ18は、バランサカバー18aに収容されている。また、第2のバランサ19は、軸部7に取り付けられており、ロータ4aとサブフレーム20との間に位置し、ロータ4aの下面に取り付けられている。第2のバランサ19は、揺動スクロール40及びスライダ16によって生じるアンバランスを相殺するものである。
 吐出弁10は、固定スクロール30の凹部31に設けられ、吐出口9を覆い、冷媒の逆流を防止する板バネ製の部材である。圧縮室5a内で冷媒が所定の圧力にまで圧縮されると、冷媒は、吐出弁10の弾性力に逆らって吐出弁10を持ち上げる。そして、圧縮された冷媒は、吐出口9から高圧空間に吐出され、吐出管12を通って圧縮機1の外部に吐出される。
 油ポンプ3は、シェル2の下部に収容され、油溜まり13から油を吸い上げる。油ポンプ3は、軸部7の下部に固着されている。油ポンプ3は、例えば容積型ポンプであり、油溜まり13に挿入されたポンプ吸込口60から油を吸い上げて、ポンプ吐出口から油を吐出する。軸部7の回転に従って、油溜まり13に貯留する油を軸部7の内部に形成された油通路7aに吸い上げ、油通路7aをとおって副軸受8b、主軸受8a及び揺動軸受8cに供給する。揺動軸受8cを潤滑した油は、圧縮室5aに取り込まれる。
 排油パイプ21は、フレーム6と揺動スクロール40との間の空間と、フレーム6とサブフレーム20との間の空間とを接続する管である。排油パイプ21は、フレーム6と揺動スクロール40との間の空間に流通する油のうち、過剰な油を、フレーム6とサブフレーム20との間の空間に流出させる。フレーム6とサブフレーム20との間の空間に流出した油は、サブフレーム20を通過して油溜まり13に戻る。
 モータ4は、シェル2の内部において、例えばフレーム6とサブフレーム20との間の冷媒が吸入される低圧側の低圧空間に設けられている。モータ4は、圧縮部5を構成する揺動スクロール40を駆動する。即ち、モータ4は、軸部7を介して揺動スクロール40を回転駆動することによって、圧縮部5において冷媒が圧縮される。モータ4は、ロータ4aと、ステータ4bとを有している。ロータ4aは、ステータ4bの内周側に設けられている。ロータ4aは、インバータ(図示せず)からステータ4bに通電されることによって回転駆動し、軸部7を回転させる。ロータ4aは、軸部7の外周に固定されており、ステータ4bと僅かな隙間を隔てて保持されている。
 次に、圧縮機1の動作について説明する。ステータ4bに電力が供給されると、ロータ4aがトルクを発生して、フレーム6に設けられた主軸受8aとサブフレーム20に設けられた副軸受8bとに支持された軸部7が回転する。軸部7に設けられた偏心部45に取り付けられて回転するボス部44を有する揺動スクロール40は、オルダムリング15によって自転が規制され、公転運動する。
 即ち、オルダムリング15によって自転を規制された状態で、揺動スクロール40のボス部44が軸部7の偏心部45によって偏心運動することによって、揺動スクロール40が揺動運動する。これにより、固定スクロール30の固定渦巻歯30bと揺動スクロール40の渦巻歯との間に形成された圧縮室5aの容積が変化する。なお、軸部7に取り付けられた第1のバランサ18と、ロータ4aに取り付けられた第2のバランサ19とは、揺動スクロール40とオルダムリング15との運動に伴うアンバランスが釣り合うように制御している。
 次に、圧縮機1の内部における冷媒の流れについて説明する。流体状の冷媒は、圧縮機1の外部から吸入管11を通ってシェル2内に吸入され、先ず、フレーム6とモータ4との間の空間に流入する。そして、フレーム6とモータ4との間の空間に流入した冷媒は、フレーム6に形成された吸入ポート6aを通って、固定渦巻歯30b及び揺動渦巻歯41の巻き終わり80から、圧縮部5に流入する。圧縮部5に流入した冷媒は、圧縮部5の圧縮室5aによって圧縮される。圧縮された冷媒は、固定スクロール30から吐出されて、吐出空間に収容される。その後、吐出空間から流出した冷媒は、マフラー14を通過して、吐出管12から圧縮機1の外部、即ち冷媒回路70の冷媒配管70aに吐出される。
 次に、圧縮機1の内部における油の流れについて説明する。油ポンプ3によって油溜まり13から吸い上げられた油は、軸部7の内部に形成された油通路7aに流入する。油通路7aに流入した油の一部は、径方向に形成された流路を通って、副軸受8bを潤滑する。そして、副軸受8bを潤滑した油は、サブフレーム20を通って、油溜まり13に戻る。
 また、油通路7aに流入した油の一部は、径方向に形成された通路を通って、主軸受8aを潤滑する。主軸受8aを潤滑した油は、フレーム6とモータ4との間の空間に流出する。フレーム6とモータ4との間の空間に流出した油は、ロータ4aとステータ4bとの間を通って、フレーム6とモータ4との間の空間に流入し、サブフレーム20を通って、油溜まり13に戻る。更に、油通路7aに流入した油の一部は、軸部7の上端部まで到達し、揺動軸受8cを潤滑する。揺動軸受8cを潤滑した油は、フレーム6と揺動スクロール40との間の空間に流出し、スラスト面40a等を潤滑する。スラスト面40aに供給された油の一部は、排油パイプ21を通って油溜まり13に戻る。スラスト面40aに供給された油の他部は、冷媒と共に、圧縮室5aの外側に配置されたオルダムリング15の隙間を通って、圧縮室5aに取り込まれる。
 上記のとおり、オルダムリング15は、固定スクロール30と揺動スクロール40との間に形成される冷媒を圧縮する圧縮室5aの外側に設けられている。この場合、概して、固定スクロール30及び揺動スクロール40の固定渦巻歯30b及び揺動渦巻歯41の高さが低くなり、オルダムリング15と固定スクロール30及び揺動スクロール40との隙間が小さい。オルダムリング15と固定スクロール30及び揺動スクロール40との隙間が小さいと、冷媒の円滑な流れが阻害され、取り込まれる冷媒の量が、本来取り込まれる冷媒の量よりも少なくなるため、体積効率が低下する。
 また、一旦オルダムリング15の内側に入り込んだ油は、オルダムリング15の外側に排出され難く、必要以上の油が圧縮室5aに取り込まれて、油上がりが増加する。油上がりが増加することによって、性能が低下し、圧縮機1内部の油が枯渇して軸部7が焼き付いて信頼性が低下するおそれがある。
 これに対し、本実施の形態1によれば、オルダムリング15における固定側係合部15bと揺動側係合部15cとの間の環状部15aに、冷媒が流れる冷媒流路90が形成されているため、冷媒の円滑な流れが阻害されることを抑制する。このため、取り込まれる冷媒の量が、本来取り込まれる冷媒の量に近付くため、体積効率を向上させることができる。また、オルダムリング15の内側に入り込んだ油は、冷媒流路90を通ってオルダムリング15の外側に排出され易い。このため、油上がりを低減することができ、高性能且つ高信頼性を有する圧縮機1を実現することができる。
 また、冷媒流路90は、固定スクロール30側から切り欠かれたものであり、また、揺動スクロール40側から切り欠かれたものである。このように、冷媒流路90は、オルダムリング15の環状部15aを、固定スクロール30側の面及び揺動スクロール40側の面から削ぎ落とすだけで形成されるため、製造工程が容易である。
 固定スクロール30は、中心から外側に渦を巻いている固定渦巻歯30bを有し、揺動スクロール40は、中心から外側に渦を巻いている揺動渦巻歯41を有する。そして、固定側係合部15b及び揺動側係合部15cが、固定渦巻歯30b又は揺動渦巻歯41の巻き終わり80と非対向している。固定側係合部15b及び揺動側係合部15cが、固定渦巻歯30b又は揺動渦巻歯41の巻き終わり80と対向している場合、冷媒流路90が形成されていても、固定側係合部15b及び揺動側係合部15cにおいて、冷媒の取込み損失が発生する。本実施の形態1は、固定側係合部15b及び揺動側係合部15cが、固定渦巻歯30b又は揺動渦巻歯41の巻き終わり80と非対向しているため、固定側係合部15b及び揺動側係合部15cにおいて、冷媒の取込み損失が発生することを抑制することができる。
 更に、固定スクロール30は、中心から外側に渦を巻いている固定渦巻歯30bを有し、揺動スクロール40は、中心から外側に渦を巻いている揺動渦巻歯41を有し、冷媒流路90が、固定渦巻歯30b又は揺動渦巻歯41の巻き終わり80と対向している。これにより、冷媒は、冷媒流路90を通ったあと、直ちに固定渦巻歯30b又は揺動渦巻歯41の巻き終わり80に到達する。従って、冷媒の取込み効率が向上する。
 本実施の形態1は、圧縮機1の圧力が高まるため、冷媒として二酸化炭素が用いられる短い固定渦巻歯30b及び揺動渦巻歯41の圧縮機1に、特に有効である。固定スクロール30の鏡板30aと揺動スクロール40の台盤43との間の距離に対するオルダムリング15の厚さが占める割合が大きくなると、冷媒が圧縮室5aに取り込まれ難くなる。本実施の形態1は、オルダムリング15に冷媒流路90が形成されているため、冷媒の取込みを阻害することを抑制することができる。
実施の形態2.
 図6は、実施の形態2に係るオルダムリング115を示す図である。本実施の形態2は、冷媒流路190の形状が、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
 図6に示すように、冷媒流路190は、環状部15aの外側と内側とを貫通するものである。このように、冷媒流路190は、環状部15aを中空にした部分である。これにより、揺動スクロール40側の摺動する部分の形状は変更されないため、実施の形態1と同様の効果を得られつつ、摺動面積を十分に確保することができる。
実施の形態3.
 図7は、実施の形態3に係るオルダムリング215を示す図である。本実施の形態3は、環状部15aの形状が、実施の形態1と相違する。本実施の形態3では、実施の形態1及び2と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1及び2との相違点を中心に説明する。
 図7に示すように、環状部15aは、冷媒流路290が形成されている部分に設けられる補強部291を有する。補強部291は、環状部15aにおける冷媒流路290が形成されている部分から、オルダムリング215の中心に向かって延在するものである。このように、補強部291を設けることによって、冷媒流路290が形成された部分が薄肉となっても、冷媒流路290が形成されていない部分と同等の強度を確保することができる。
実施の形態4.
 図8は、実施の形態4に係るオルダムリング315を示す図である。本実施の形態4は、冷媒流路390の形状が、実施の形態1と相違する。本実施の形態4では、実施の形態1~3と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1~3との相違点を中心に説明する。
 図8に示すように、冷媒流路390は、環状部15aの外側から内側に向かって細くなっている。これにより、冷媒が、冷媒流路390にガイドされるため、オルダムリング315の内側に取り込まれ易くなる。このため、オルダムリング315の内側に取り込まれた冷媒が、固定渦巻歯30b又は揺動渦巻歯41の巻き終わり80に円滑にガイドされる。このように、冷媒流路390は、環状部15aの幅及び厚さ等を適宜変更することができる。
 なお、上記実施の形態1~4に記載された構成は、適宜変更することができる。例えば、実施の形態1~4では、冷媒流路90が二か所に形成されている場合について例示しているが、全ての固定側係合部15bと揺動側係合部15cとの間に形成されてもよいし、三か所以上形成されてもよい。
 1 圧縮機、2 シェル、2a アッパーシェル、2b ロアーシェル、3 油ポンプ、4 モータ、4a ロータ、4b ステータ、5 圧縮部、5a 圧縮室、6 フレーム、7 軸部、7a 油通路、8a 主軸受、8b 副軸受、8c 揺動軸受、9 吐出口、10 吐出弁、11 吸入管、12 吐出管、13 油溜まり、14 マフラー、15 オルダムリング、15a 環状部、15b 固定側係合部、15c 揺動側係合部、16 スライダ、17 スリーブ、18 第1のバランサ、18a バランサカバー、19 第2のバランサ、20 サブフレーム、21 排油パイプ、30 固定スクロール、30a 鏡板、30b 固定渦巻歯、31 凹部、40 揺動スクロール、40a スラスト面、41 揺動渦巻歯、43 台盤、44 ボス部、45 偏心部、46 スラストプレート、70 冷媒回路、70a 冷媒配管、72 流路切替装置、73 室外熱交換器、74 室外送風機、75 膨張部、76 室内熱交換器、77 室内送風機、80 巻き終わり、90 冷媒流路、100 空気調和機、115 オルダムリング、190 冷媒流路、215 オルダムリング、290 冷媒流路、291 補強部、315 オルダムリング、390 冷媒流路。

Claims (8)

  1.  外郭を構成するシェルと、
     前記シェルの内部に設けられるモータと、
     前記モータに取り付けられ、前記モータの回転力を伝達する軸部と、
     前記シェルの内部に固定され、固定係止部が形成された固定スクロールと、
     前記軸部の上端部に接続され、前記モータの回転力によって揺動して前記固定スクロールと共に圧縮室を形成し、揺動係止部が形成された揺動スクロールと、
     前記固定係止部に係合する固定側係合部と、前記揺動係止部に係合する揺動側係合部とを有し、前記固定側係合部と前記固定係止部とが係合し、且つ、前記揺動側係合部と前記揺動係止部とが係合して前記固定スクロールと前記揺動スクロールとの間に設けられ、前記揺動スクロールの自転を防止するオルダムリングと、を備え、
     前記オルダムリングにおける前記固定側係合部と前記揺動側係合部との間の環状部に、冷媒が流れる冷媒流路が形成されている
     圧縮機。
  2.  前記冷媒流路は、
     前記固定スクロール側から切り欠かれたものである
     請求項1記載の圧縮機。
  3.  前記冷媒流路は、
     前記揺動スクロール側から切り欠かれたものである
     請求項1又は2記載の圧縮機。
  4.  前記冷媒流路は、
     前記環状部の外側と内側とを貫通するものである
     請求項1~3のいずれか1項に記載の圧縮機。
  5.  前記環状部は、
     前記冷媒流路が形成されている部分に設けられる補強部を有する
     請求項1~4のいずれか1項に記載の圧縮機。
  6.  前記固定スクロールは、
     中心から外側に渦を巻いている固定渦巻歯を有し、
     前記揺動スクロールは、
     中心から外側に渦を巻いている揺動渦巻歯を有し、
     前記固定側係合部及び前記揺動側係合部が、前記固定渦巻歯又は前記揺動渦巻歯の巻き終わりと非対向している
     請求項1~5のいずれか1項に記載の圧縮機。
  7.  前記固定スクロールは、
     中心から外側に渦を巻いている固定渦巻歯を有し、
     前記揺動スクロールは、
     中心から外側に渦を巻いている揺動渦巻歯を有し、
     前記冷媒流路が、前記固定渦巻歯又は前記揺動渦巻歯の巻き終わりと対向している
     請求項1~6のいずれか1項に記載の圧縮機。
  8.  前記冷媒流路は、
     前記環状部の外側から内側に向かって細くなっている
     請求項1~7のいずれか1項に記載の圧縮機。
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