JP2008144643A - 多段圧縮機およびそれを用いた冷凍サイクル - Google Patents

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Abstract

【課題】 2段圧縮機ながら、3段圧縮機に近い、高COPおよび高冷凍能力が得られる多段圧縮機およびそれを用いた冷凍サイクルを提供することを目的とする。
【解決手段】 密閉ハウジング3内に、低段側圧縮機構4と高段側圧縮機構5とが収容設置され、低段側圧縮機構4で圧縮された冷媒ガスを密閉ハウジング3内に吐出し、密閉ハウジング3内の中間圧冷媒ガスを高段側圧縮機構5に吸入して2段圧縮する多段圧縮機2において、密閉ハウジング3には、冷媒回路から抽出される中間圧冷媒ガスを、密閉ハウジング3内にインジェクションする第1ガスインジェクション回路20が接続され、高段側圧縮機構5には、冷媒回路から抽出される上記中間圧冷媒ガスよりも高圧の中間圧冷媒ガスを、高段側圧縮機構5の圧縮室54内にインジェクションする第2ガスインジェクション回路21が接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、より高い冷凍(圧縮)能力および成績係数(COP)が得られる多段圧縮機およびそれを用いた冷凍サイクルに関するものである。
従来から、圧縮機効率の向上策として、1つの密閉ハウジング内に低段側圧縮機構と高段側圧縮機構の2つの圧縮機構を収容設置した2段圧縮機が提案されている。
特許文献1には、低段側をロータリ式圧縮機構、高段側をスクロール式圧縮機構により構成し、低圧冷媒を低段側ロータリ式圧縮機構に直接吸入させて中間圧まで圧縮し、それをいったん密閉ハウジング内に吐き出した後、この中間圧冷媒を高段側スクロール式圧縮機構に吸入させて高圧まで圧縮し、圧縮機外部へと吐出するようにした2段圧縮機が示されている。
また、特許文献2には、低段側および高段側を共にロータリ式圧縮機構で構成し、低圧冷媒を低段側ロータリ式圧縮機構に直接吸入させて中間圧まで圧縮した後、それを中間通路により、気液分離器から中間通路中にインジェクションされる中間圧冷媒と共に高段側ロータリ式圧縮機構に吸入させ、高圧まで圧縮してから密閉ハウジング内に吐き出し、密閉ハウジングから圧縮機外部へと吐出するようにした2段圧縮機が示されている。この2段圧縮機では、中間通路中に気液分離器で分離された中間圧冷媒をインジェクションする構成とし、そのエコノマイザ効果によって冷凍能力の向上および成績係数(COP)の向上を図っている。
さらに、特許文献3には、特許文献2に示された2段圧縮機を更に改善したもので、密閉ハウジング内を仕切部材により2室に仕切ってその1つを中間圧室とし、低段側ロータリ式圧縮機構で圧縮された中間圧冷媒を中間圧室に吐出するとともに、該中間圧室に気液分離器で分離された中間圧冷媒をインジェクションし、これら中間圧冷媒を高段側ロータリ式圧縮機構に吸入させて高圧まで圧縮するように構成した2段圧縮機が示されている。
特開平5−87074号公報 特開平5−133366号公報 特開2000−54975号公報
しかしながら、上記した2段圧縮機においては、以下のような改善すべき課題が残されている。
特許文献1のものは、低段側をロータリ式圧縮機構、高段側をスクロール式圧縮機構とした圧縮機構の組み合わせ構成および密閉ハウジング内が中間圧雰囲気とされている点に特長が有するが、冷凍能力およびCOPについては、通常の2段圧縮機と同等であり、特に優れていると云えるものではない。
また、特許文献2のものは、エコノマイザ効果により冷凍能力および成績係数の向上を図っているが、密閉ハウジング内が高圧雰囲気とされる構成のため、いわゆる内部漏れや潤滑油の温度上昇による吸入過熱、さらには電動モータの温度上昇によるモータ効率の低下等の問題があり、COPに影響する圧縮機効率やモータ効率について改善すべき課題を有している。
さらに、特許文献3のものは、特許文献2に記載の2段圧縮機が有する上記課題を改善したものであるが、密閉ハウジング内を2つの密閉室に仕切る必要があるほか、高段側圧縮機構の圧縮機効率について、未だ改善の余地があり、飛躍的な冷凍能力およびCOPの向上がもたらされているものではない。
一般に、圧縮機の段数を増やすことにより、COPの向上が見込めることは知られているが、圧縮機の段数を増やすことは、コストとの見合いから、現実的とは云えず、如何にCOPを向上させるかが課題とされている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、2段圧縮機ながら、3段圧縮機に近い、高COPおよび高冷凍能力が得られる多段圧縮機およびそれを用いた冷凍サイクルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の多段圧縮機およびそれを用いた冷凍サイクルは以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる多段圧縮機は、密閉ハウジング内に、低段側圧縮機構と高段側圧縮機構とが収容設置され、前記低段側圧縮機構で圧縮された冷媒ガスを前記密閉ハウジング内に吐出し、該密閉ハウジング内の中間圧冷媒ガスを前記高段側圧縮機構に吸入して2段圧縮する多段圧縮機において、前記密閉ハウジングには、冷媒回路から抽出される中間圧冷媒ガスを、該密閉ハウジング内にインジェクションする第1ガスインジェクション回路が接続され、前記高段側圧縮機構には、前記冷媒回路から抽出される前記中間圧冷媒ガスよりも高圧の中間圧冷媒ガスを、該高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションする第2ガスインジェクション回路が接続されることを特徴とする。
本発明によれば、第1ガスインジェクション回路を介して密閉ハウジング内に中間圧冷媒ガスをインジェクションするとともに、第2ガスインジェクション回路を介して上記中間圧冷媒ガスよりも高圧の中間圧冷媒ガスを高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションするようにしているため、2つの圧縮機構を用いた2段圧縮機でありながら、3段圧縮機のように機能させることができる。従って、通常の2段圧縮機と比べ、より高い圧縮能力が得られるとともに、成績係数(COP)を大幅に向上させることができる。また、密閉ハウジング内が中間圧雰囲気とされ、低段側圧縮機構および高段側圧縮機構の圧縮室周りが中間圧雰囲気とされるため、低段側圧縮機構では圧力差が低圧と中間圧との差、高段側圧縮機構では圧力差が中間圧と高圧との差となり、各々圧力差を小さくすることができる。従って、各圧縮機構での内部漏れを低減し、圧縮機効率を向上させることができる。また、密閉ハウジング内が中間圧雰囲気とされるため、高圧雰囲気のものに比べて、密閉ハウジングの耐圧強度を低下させ、コスト低減を図ることができる。
さらに、本発明の多段圧縮機は、上記の多段圧縮機において、前記第1ガスインジェクション回路は、前記冷媒回路の放熱器と蒸発器との間に設けられる第1気液分離器に接続され、前記第2ガスインジェクション回路は、前記冷媒回路の前記放熱器と前記第1気液分離器との間に設けられる第2気液分離器に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、放熱器と蒸発器との間に設けられている第1気液分離器から中間圧冷媒ガスを抽出し、第1ガスインジェクション回路を介して密閉ハウジング内にインジェクションすることができる。また、放熱器と第1気液分離器との間に設けられている第2気液分離器から、第1気液分離器より抽出される中間圧冷媒ガスよりも高圧の中間圧冷媒ガスを抽出し、第2ガスインジェクション回路を介して高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションすることができる。従って、密閉ハウジングおよび高段側圧縮機構の圧縮室に対して各々適切な圧力の中間圧冷媒ガスを適切量インジェクションすることができる。
さらに、本発明の多段圧縮機は、上記の多段圧縮機において、前記第1ガスインジェクション回路は、前記冷媒回路の放熱器と蒸発器との間に設けられる第1気液分離器に接続され、前記第2ガスインジェクション回路は、前記冷媒回路の前記放熱器と前記第1気液分離器との間に設けられる内部熱交換器に接続されることを特徴とする。
本発明によれば、放熱器と蒸発器との間に設けられている第1気液分離器から中間圧冷媒ガスを抽出し、第1ガスインジェクション回路を介して密閉ハウジング内にインジェクションすることができる。また、放熱器と第1気液分離器との間に設けられている内部熱交換器から、第1気液分離器より抽出される中間圧冷媒ガスよりも高圧の中間圧冷媒ガスを抽出し、第2ガスインジェクション回路を介して高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションすることができる。従って、密閉ハウジングおよび高段側圧縮機構の圧縮室に対して各々適切な圧力の中間圧冷媒ガスを適切量インジェクションすることができる。
さらに、本発明の多段圧縮機は、上述のいずれかの多段圧縮機において、前記高段側圧縮機構に接続される圧縮機吐出配管には、オイルセパレータが設けられ、該オイルセパレータには、該オイルセパレータにより分離された油の一部を、前記第2ガスインジェクション回路に戻す油戻し回路が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、オイルセパレータにより分離された油の一部が、油戻し回路から第2ガスインジェクション回路を経て、中間圧冷媒ガスと共に高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションされるため、この油により圧縮室をシールすることができる。従って、高段側圧縮機構における冷媒ガスの圧縮漏れ量を低減し、圧縮機効率を向上させることができる。
また、本発明の多段圧縮機は、上記の多段圧縮機において、前記油戻し回路には、圧縮機の回転数に応じて油戻し量を調整可能な油量調整手段が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、油戻し回路に設けられる油量調整手段により、圧縮機の回転数に応じて油戻し量を調整できるため、第2ガスインジェクション回路を経て高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションされる油量を、圧縮機の高回転領域では少なく、低回転領域では多くなるようにすることができる。これにより、圧縮漏れが顕著となる低回転領域において、油によるシール効果を高め、冷媒ガスの圧縮漏れをより効果的に低減することができる。なお、油戻し量は、過度な油圧縮が生じない程度の量に調整されることはもちろんである。
さらに、本発明の多段圧縮機は、上記の多段圧縮機において、前記油量調整手段は、前記オイルセパレータにより分離され、主油戻し回路より前記多段圧縮機側に戻される油量と、高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションされる油量とを相対的に調整可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、油量調整手段により、高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションされる油量と、主油戻し回路より多段圧縮機側に戻される油量とを相対的に調整することができる。つまり、圧縮機の高回転領域では、主油戻し回路より戻される油量が相対的に多くされ、その分高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションされる油量が少なくされる。一方、圧縮機の低回転領域では、主油戻し回路より戻される油量が相対的に少なくされ、その分高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションされる油量が多くされる。これにより、圧縮機の高回転領域では、高回転のために必要な各圧縮機構での潤滑油量を十分に確保することが可能となり、また、低回転領域では、高段側圧縮機構における冷媒ガスの圧縮漏れに対するシールに必要な油量を十分に確保することが可能となる。
さらに、本発明の多段圧縮機は、上述のいずれかの多段圧縮機において、前記低段側圧縮機構は、ロータリ式圧縮機構により構成され、前記高段側圧縮機構は、ロータリ式圧縮機構またはスクロール式圧縮機構により構成されることを特徴とする。
本発明によれば、低段側圧縮機構がロータリ式圧縮機構により構成されるため、低段側ロータリ式圧縮機構での圧縮は、低圧から中間圧までとなり、圧力差が小さくされるとともに、温度上昇が抑えられるので、潤滑油を高粘度に保つことができる。従って、ロータリ式圧縮機構の弱点である圧縮漏れを抑制することができる。また、電動モータの温度上昇を抑え、その効率低下を抑制することができる。さらに、圧縮比が下げられ、トルク変動が抑制されるため、振動を低減することができる。
また、高段側がロータリ式圧縮機構とされた場合、上記と同様、圧縮が中間圧から高圧までとなり、圧力差が小さくされるため、圧縮漏れを抑えることができるとともに、圧縮比が下げられ、トルク変動が抑制されるため、振動を低減することができる。一方、高段側がスクロール式圧縮機構とされた場合、容量が低段側で決まるため、スクロール径を大きくする必要がなく、圧縮機構をコンパクト化することができる。また、旋回スクロールに作用するスラスト荷重が、中間圧と高圧との差圧となり、小さくされるため、摩擦ロスを低減することができる。従って、各々の圧縮機構の弱点を補い、特長点を生かすことができる。
さらに、本発明にかかる冷凍サイクルは、圧縮機と、放熱器と、減圧弁と、蒸発器とが順次接続されて冷媒回路が構成される冷凍サイクルにおいて、前記圧縮機として請求項1ないし7のいずれかに記載の多段圧縮機が用いられ、前記多段圧縮機の密閉ハウジングには、前記放熱器と前記減圧弁との間に第1減圧弁を介して接続された第1気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスを、該密閉ハウジング内にインジェクションする第1ガスインジェクション回路が接続され、前記多段圧縮機の高段側圧縮機構には、前記放熱器と前記第1減圧弁との間に第2減圧弁を介して接続された第2気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスを、該高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションする第2ガスインジェクション回路が接続されることを特徴とする。
本発明によれば、放熱器と減圧弁との間に第1減圧弁を介して接続された第1気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスを、第1ガスインジェクション回路を介して密閉ハウジング内にインジェクションすることができる。また、放熱器と第1減圧弁との間に第2減圧弁を介して接続された第2気液分離器で分離される、第1気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスよりも高圧の中間圧冷媒ガスを、第2ガスインジェクション回路を介して高段側圧縮機構の圧縮室にインジェクションすることができる。これにより、密閉ハウジングおよび高段側圧縮機構の圧縮室に対して、各々適切な圧力の中間圧冷媒ガスを、第1および第2ガスインジェクション回路を介して適切量インジェクションし、見かけ上は2段、実質上は3段の多段サイクルを実現することができる。従って、通常の2段冷凍サイクルと比べ、より高い冷凍能力を得ることができるとともに、COP(成績係数)を大幅に向上させることができる。
さらに、本発明にかかる冷凍サイクルは、圧縮機と、放熱器と、減圧弁と、蒸発器とが順次接続されて冷媒回路が構成される冷凍サイクルにおいて、前記圧縮機として請求項1ないし7のいずれかに記載の多段圧縮機が用いられ、前記多段圧縮機の密閉ハウジングには、前記放熱器と前記減圧弁との間に第1減圧弁を介して接続された第1気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスを、該密閉ハウジング内にインジェクションする第1ガスインジェクション回路が接続され、前記多段圧縮機の高段側圧縮機構には、前記放熱器と前記第1減圧弁との間に接続された内部熱交換器から分離される中間圧冷媒ガスを、該高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションする第2ガスインジェクション回路が接続されることを特徴とする。
本発明によれば、放熱器と減圧弁との間に第1減圧弁を介して接続された第1気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスを、第1ガスインジェクション回路を介して密閉ハウジング内にインジェクションすることができる。また、放熱器と第1減圧弁との間に接続された内部熱交換器から分離される、第1気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスよりも高圧中間圧冷媒ガスを、第2ガスインジェクション回路を介して高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションすることができる。これにより、密閉ハウジングおよび高段側圧縮機構の圧縮室に対して、各々適切な圧力の中間圧冷媒ガスを第1および第2ガスインジェクション回路を介して適切量インジェクションし、見かけ上は2段、実質上は3段の多段サイクルを実現することができる。従って、通常の2段冷凍サイクルと比べ、より高い冷凍能力を得ることができるとともに、COP(成績係数)を大幅に向上させることができる。
また、本発明の冷凍サイクルは、上述のいずれかの冷凍サイクルにおいて、前記冷凍サイクルは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる二酸化炭素冷媒を封入した超臨界冷凍サイクルとされることを特徴とする。
本発明によれば、冷凍サイクルが、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる二酸化炭素(CO2)冷媒を封入した超臨界冷凍サイクル(CO2サイクル)とされても、低段側圧縮機構および高段側圧縮機構での圧縮比を各々小さくできるため、各圧縮機構の耐圧強度を緩和し、それらの製造を容易化することができる。従って、高圧冷媒であるCO2冷媒を使用した超臨界冷凍サイクルに用いて好適な冷凍サイクルとすることができる。また、高段側圧縮機構の圧縮室内に中間圧冷媒ガスと共に油をインジェクションするものでは、高圧でかつ圧力差が大きく、圧縮漏れが生じ易くなるCO2サイクルにおいて、特に油によるシール効果を高め、圧縮機効率を向上させることができる。また、インジェクションされる中間圧冷媒ガスにより圧縮過程で冷媒を冷却することができるため、吐出冷媒ガスの温度上昇を効果的に抑制することができる。
本発明の多段圧縮機によれば、2つの圧縮機構を用いた2段圧縮機でありながら、3段圧縮機並みに機能させることができるため、通常の2段圧縮機より高い圧縮能力が得られるとともに、COP(成績係数)を大幅に向上させることができる。また、密閉ハウジング内が中間圧雰囲気とされるため、各圧縮機構ではそれぞれ圧力差を小さくすることができ、内部漏れを低減し、圧縮機効率を向上させることができる。さらに、密閉ハウジングの耐圧強度を低下させ、コストダウンを図ることができる。
また、本発明の冷凍サイクルによれば、密閉ハウジングおよび高段側圧縮機構の圧縮室に対して、各々適切な圧力の中間圧冷媒ガスを、第1および第2ガスインジェクション回路を介して適切量インジェクションし、見かけ上は2段、実質上は3段の多段サイクルを実現することができるため、通常の2段冷凍サイクルに比べ、より高い冷凍能力を得ることができるとともに、COP(成績係数)を大幅に向上させることができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態にかかる冷凍サイクル1の構成図が示されている。冷凍サイクル1は、1つの密閉ハウジング3内に低段側圧縮機構4と高段側圧縮機構5との2つの圧縮機構が収容設置された多段圧縮機2を有する。この多段圧縮機2の詳細構成については後述する。
多段圧縮機2の高段側圧縮機構5には、吐出配管6が接続されており、吐出配管6の他端は、オイルセパレータ7に接続される。オイルセパレータ7は、多段圧縮機2から吐出される高温高圧の冷媒ガス中に含まれる潤滑油を分離し、その潤滑油を多段圧縮機2に戻す作用をなすものである。オイルセパレータ7に接続された冷媒配管8の他端は、放熱器9に接続されており、該放熱器9において高温高圧の冷媒ガスは、図示省略の放熱器用ファンにより送風される外気と熱交換されて冷却される。放熱器9の下流には、冷媒配管10および第2減圧弁11を介して第2気液分離器12が設けられ、第2減圧弁11で減圧された冷媒を気液分離している。この第2気液分離器12の下流には、冷媒配管13および第1減圧弁14を介して第1気液分離器15が設けられ、第1減圧弁14でさらに減圧された冷媒を気液分離している。
第1気液分離器15の下流には、冷媒配管16および減圧弁17を介して蒸発器18が接続されており、減圧弁17を経て減圧された低温低圧の気液二相冷媒は、蒸発器18で図示省略の蒸発器用ファンにより送風される空気と熱交換され、該空気から吸熱して蒸発ガス化されるようになっている。また、蒸発器18で蒸発された冷媒は、蒸発器18と多段圧縮機2間に接続された吸入配管19を介して多段圧縮機2の低段側圧縮機構4に吸入されるよう構成されている。
上記第1気液分離器15と多段圧縮機2の密閉ハウジング3間には、第1気液分離器15で分離された中間圧の冷媒ガスを、密閉ハウジング3内にインジェクションする第1ガスインジェクション回路20が接続される。また、上記第2気液分離器12と多段圧縮機2の高段側圧縮機構5における後述の圧縮室54間には、第2気液分離器12内で分離された中間圧の冷媒ガスを、該圧縮室54内にインジェクションする第2ガスインジェクション回路21が接続される。
上記オイルセパレータ7には、該オイルセパレータ7で分離された潤滑油を多段圧縮機2の密閉ハウジング3および/または吸入配管19に戻すための主油戻し回路22,23が接続される。この主油戻し回路22,23には、後述の通り油戻し量を調整する油量調整弁24が設けられる。また、オイルセパレータ7と第2ガスインジェクション回路21との間には、該オイルセパレータ7において分離された潤滑油の一部を、第2ガスインジェクション回路21を介して高段側圧縮機構5の圧縮室54にインジェクションするための油戻し回路25が接続される。この油戻し回路25には、後述の通り油戻し量を調整する油量調整弁26が設けられる。
次ぎに、上記多段圧縮機2の構成について、図2を参照して説明する。
多段圧縮機2は、密閉ハウジング3内の下方部に低段側圧縮機構4が設置され、上方部に高段側圧縮機構5が設置された構成であり、この多段圧縮機2には、吸入配管19が接続されるアキュームレータ30が一体に設けられている。また、密閉ハウジング3の中央部には、ロータ32とステータ33とからなる電動モータ31が設けられ、そのロータ32には、クランク軸34が一体的に結合される。クランク軸34の下端部は、低段側圧縮機構4用のクランク軸35とされ、上端部は、高段側圧縮機構5用のクランク軸36とされる。また、密閉ハウジング3の底部には、潤滑油37が所定量封入され、この潤滑油37は、クランク軸34の軸線方向に穿設される図示省略の給油孔を経て、低段側圧縮機構4および高段側圧縮機構5の所要潤滑箇所に給油されるようになっている。
低段側圧縮機構4は、ロータリ式圧縮機構により構成される。このロータリ式圧縮機構4は、シリンダ室41を有し、密閉ハウジング3に固定設置されるシリンダ本体40、該シリンダ本体40の上下に各々設置される上部軸受42および下部軸受43、クランク軸35のクランク部35Aに嵌合され、シリンダ室41内を摺動回転されるロータ44、吐出キャビティ45を形成する吐出カバー46、図示省略のブレードおよびブレード押えバネ等から構成される一般的なロータリ式圧縮機構であってよい。
上記低段側ロータリ式圧縮機構4において、アキュームレータ30に接続される吸入管47を介してシリンダ室41に吸入された冷媒ガスは、ロータ44の回転によって中間圧まで圧縮された後、吐出キャビティ45内に吐出され、さらに吐出カバー46に設けられている吐出口を経て密閉ハウジング3内に吐き出される。
密閉ハウジング3内に吐き出された中間圧の冷媒ガスは、電動モータ31のエアギャップ等を通って密閉ハウジング3の上部空間に流動し、密閉ハウジング3に接続されている第1ガスインジェクション回路20から、密閉ハウジング3内にインジェクションされる中間圧冷媒ガスと合流され、高段側圧縮機構5に吸入される。
高段側圧縮機構5は、ロータリ式圧縮機構またはスクロール式圧縮機構により構成されるが、ここでは、スクロール式圧縮機構により構成される場合を例に説明する。
このスクロール式圧縮機構5は、クランク軸36を支持する軸受51を有し、密閉ハウジング3に固定設置されるフレーム部材50、該フレーム部材50上に支持され、互いに位相をずらして噛み合わせることにより一対の圧縮室54を形成する固定スクロール52および旋回スクロール53、該旋回スクロール53とクランク軸36の軸端に設けられるクランクピン36Aとを結合し、旋回スクロール53を旋回駆動するドライブブッシュ55、旋回スクロール53と支持フレーム50間に設けられ、旋回スクロール53をその自転を阻止しつつ公転旋回させるオルダムリング56、固定スクロール52の背面に設けられる吐出弁57、固定スクロール52の背面に固定設置され、固定スクロール52との間に吐出チャンバ58を形成する吐出カバー59等から構成される一般的なスクロール式圧縮機構であってよい。
上記高段側スクロール式圧縮機構5において、吐出チャンバ58には、吐出配管6が接続され、また、圧縮室54には、第2気液分離器12からの第2ガスインジェクション回路21が密閉ハウジング3を貫通して接続される。
この高段側スクロール式圧縮機構5では、低段側のロータリ式圧縮機構4により中間圧まで圧縮され、密閉ハウジング3内に吐き出された中間圧冷媒ガスが、吸入口60を介して一対の圧縮室54に吸入される。一対の圧縮室54は、旋回スクロール53が公転旋回駆動されることにより、容積が減少されつつ中心側へと移動され、合流して1つの圧縮室54とされる。この圧縮途中において、圧縮室54内には、第2ガスインジェクション回路21を介して第2気液分離器12で分離された中間圧の冷媒ガスがインジェクションされる。これらの冷媒ガスは、中間圧から高圧(吐出圧力)まで圧縮され、固定スクロール52の中心部から吐出弁57を経て吐出チャンバ58内に吐き出される。この高温高圧の冷媒ガスは、吐出配管6を介して圧縮機外部へと吐出される。
続いて、上記冷凍サイクル1および多段圧縮機2の動作について説明する。なお、ここでは、冷凍サイクル1に通常のHFC冷媒が封入されている場合について説明する。
多段圧縮機2の低段側ロータリ式圧縮機構4には、アキュームレータ30から吸入管47を介して直接シリンダ室41内に低圧の冷媒ガスが吸入される。この冷媒ガスは、ロータ44が電動モータ31およびクランク軸35を介して回転されることにより、中間圧まで圧縮された後、吐出キャビティ45に吐出され、さらに、吐出キャビティ45から吐出カバー46に設けられている吐出口を経て密閉ハウジング3内に吐き出される。これにより、密閉ハウジング3内は中間圧雰囲気とされ、電動モータ31および潤滑油37は、当該中間圧冷媒とほぼ同じ温度とされる。
この中間圧雰囲気の密閉ハウジング3内には、さらに第1ガスインジェクション回路20を経て第1気液分離器15で分離された中間圧冷媒ガスがインジェクションされる。
上記の中間圧冷媒ガスは、密閉ハウジング3内に開口されている吸入口60を介して高段側スクロール式圧縮機構5の圧縮室54内に吸い込まれる。スクロール式圧縮機構5では、電動モータ31が駆動され、クランク軸36、クランクピン36A、ドライブブッシュ55を介して旋回スクロール53が、固定スクロール52に対して公転旋回駆動されることにより、圧縮作用が行われる。この圧縮過程において、圧縮室54内には、第2ガスインジェクション回路21を介して第2気液分離器12で分離された中間圧の冷媒ガスがインジェクションされ、上記の中間圧冷媒ガスと共に高圧状態まで圧縮された後、吐出弁57を経て吐出チャンバ58に吐き出される。
吐出チャンバ58内に吐き出された高温高圧の冷媒ガスは、吐出チャンバ58に接続されている吐出配管6を経て多段圧縮機2から吐出され、図1に実線矢印で示すように、オイルセパレータ7に導かれる。オイルセパレータ7では、冷媒ガスに伴われて多段圧縮機2から吐き出された潤滑油が、冷媒ガスから分離される。この潤滑油は、図1中に破線矢印で示されるように、主には主油戻し回路22,23を介して多段圧縮機2の密閉ハウジング3および/または吸入配管19に戻され、多段圧縮機2の潤滑に供される。また、その一部は、油戻し回路25より第2ガスインジェクション回路21に戻され、第2ガスインジェクション回路21より中間圧冷媒ガスに伴われて高圧側スクロール式圧縮機構5の圧縮室54内にインジェクションされる。この潤滑油は、圧縮室54の漏れ隙間のシールに供される。
オイルセパレータ7から主油戻し回路22,23を介して多段圧縮機2の密閉ハウジング3および/または吸入配管19に戻される油および油戻し回路24を介して圧縮室54にインジェクションされる油の量は、各々の回路に設けられている油量調整弁24,26により、多段圧縮機の回転数に応じて相対的に調整される。つまり、多段圧縮機2の回転が高い領域では、主油戻し回路22,23より密閉ハウジング3および/または吸入配管19に戻される油量が相対的に多くされ、その分油戻し回路25より第2ガスインジェクション回路21を介して高段側圧縮機構5の圧縮室54内にインジェクションされる油量が少なくされる。また、多段圧縮機2の回転が低い領域では、主油戻し回路22,23より密閉ハウジング3および/または吸入配管19に戻される油量が相対的に少なくされ、その分油戻し回路25より第2ガスインジェクション回路21を介して高段側圧縮機構5の圧縮室54内にインジェクションされる油量が多くされる。なお、上記の油量は圧縮機回転数に応じて連続的に調整変化させても、あるいは段階的に調整変化させてもよい。
一方、潤滑油が分離された高温高圧の冷媒ガスは、オイルセパレータ7から冷媒配管8を経て放熱器9に至り、放熱器用ファンにより送風される空気と熱交換され、空気側に放熱することにより凝縮液化される。この液冷媒は、冷媒配管10を経て第2減圧弁11により減圧された後、第2気液分離器12に至り、そこで貯留されて中間圧液冷媒と中間圧ガス冷媒とに分離される。分離された中間圧ガス冷媒は、第2ガスインジェクション回路21を経て高段側スクロール式圧縮機構5の圧縮室54にインジェクションされ、中間圧液冷媒は、冷媒配管13を経て第1減圧弁14により更に減圧された後、第1気液分離器15に至る。
第1気液分離器15に貯留された中間圧液冷媒は、中間圧液冷媒と中間圧ガス冷媒とに分離される。この中間圧液冷媒および中間圧ガス冷媒は、第2減圧弁11および第1減圧弁14により2回減圧されているため、第2気液分離器12で分離された中間圧液冷媒および中間圧ガス冷媒よりも低圧となっている。第1気液分離器15内で分離された中間圧ガス冷媒は、第1ガスインジェクション回路20を経て多段圧縮機2の密閉ハウジング3内にインジェクションされ、中間圧液冷媒は、冷媒配管16を経て減圧弁17により更に減圧された後、蒸発器18に至る。
蒸発器18に流入した低圧の気液二相冷媒は、蒸発器18内を流通する間に蒸発器用ファンにより送風される空気と熱交換され、空気側から吸熱することにより蒸発ガス化される。この低圧冷媒ガスは、吸入配管19を介して多段圧縮機2に一体に設けられているアキュームレータ30に至り、ここで液分(油を含む)が分離され、ガス分のみが吸入管47を介して低段側ロータリ圧縮機構4に吸入され、再び圧縮される。
以上のサイクルが繰り返される間に、放熱器9からの放熱を利用することにより、暖房または加熱を行うことができ、蒸発器18での吸熱作用を利用することにより、冷房または冷却を行うことができる。
図3に、上記冷凍サイクルのP−h線図が示されている。これに基いて冷媒の特性変化を説明する。まず、多段圧縮機2に吸入された低圧の冷媒は、低段側ロータリ式圧縮機構4によりA点からB点まで圧縮された後、密閉ハウジング3内に吐き出され、第1ガスインジェクション回路20からインジェクションされる中間圧冷媒ガスと合流してC点の状態とされる。この状態で高段側スクロール式圧縮機構5に吸入され、再び圧縮される。この高段側での圧縮過程では、D点の圧縮段階で第2ガスインジェクション回路21から中間圧冷媒ガスがインジェクションされることにより、E点の状態とされた後、F点まで圧縮される。F点まで圧縮された高圧冷媒ガスは、放熱器9で冷却されて凝縮液化され、G点で高圧液冷媒とされる。
上記高圧液冷媒は、第2減圧弁11によりH点まで減圧され、中間圧冷媒となり、第2気液分離器12内で中間圧ガス冷媒と中間圧液冷媒とに分離される。この中間圧ガス冷媒は、第2ガスインジェクション回路21を介して圧縮室54内にインジェクションされ、D点の冷媒と合流してE点の状態とされる。第2気液分離器12で中間圧ガス冷媒の分離により冷却されてI点とされた中間圧液冷媒は、第1減圧弁14により更に減圧されてJ点の中間圧冷媒とされる。この中間圧冷媒は、第1気液分離器15で再び中間圧ガス冷媒と中間圧液冷媒とに分離され、中間圧ガス冷媒は、第1ガスインジェクション回路20を介して密閉ハウジング3内にインジェクションされ、B点の冷媒と合流してC点の状態とされる。第1気液分離器15で中間圧ガス冷媒の分離により冷却されてK点とされた中間圧液冷媒は、減圧弁17により三度減圧されてL点の低圧気液二相冷媒とされ、蒸発器18に至る。この低圧二相冷媒は、蒸発器18で空気から吸熱して蒸発ガス化され、A点に変化して多段圧縮機2に戻る。
この結果、見かけ上は低段側圧縮機構4と高段側圧縮機構5の2つの圧縮機構を持つ2段圧縮機2および該圧縮機2を備えた冷凍サイクル1でありながら、実質上は図3からも理解されるように3段圧縮機のように機能している。これにより、暖房または加熱時においては、放熱器9を流れる冷媒に、2回のガスインジェクションによる中間圧冷媒が加わるため、冷媒循環量が増大され、その分暖房または加熱能力が向上される。また、冷房または冷却時においては、L点の冷媒は、H点からK点までエンタルピが増大されているため、蒸発器18で蒸発する冷媒の熱量が多くなり、その分冷房または冷却能力が向上されることとなる。さらに、多段圧縮機2においては、冷媒をA点からF点まで圧縮するのに必要とする動力が、2回のガスインジェクションによるエコノマイザ効果により、大幅に削減されることとなる。
以上説明の本実施形態によると、以下の効果を奏する。
実際は、2つの圧縮機構を用いた2段圧縮機ないし2段冷凍サイクルでありながら、実質的には、3段圧縮ないし3段冷凍サイクルに近い機能を発揮させることができる。従って、通常の2段圧縮機ないし2段冷凍サイクルと比べて、一段高い圧縮ないし冷凍能力が得られ、図4に示すように、3段圧縮ないし3段冷凍サイクル並みのCOP(成績係数)を期待することができる。
また、低段側および高段側の各圧縮機構4,5において、それぞれ圧力差を小さくすることができるため、各圧縮機構4,5での内部漏れを低減することができる。従って、その分圧縮機効率を向上させることができる。
さらに、密閉ハウジング3内を中間圧雰囲気とすることができるため、高圧雰囲気のものに比べ、密閉ハウジング3の耐圧強度を低下させることができる。従って、製造を容易化し、コスト低減を図ることができる。
また、第1気液分離器15および第2気液分離器12により適切な圧力の中間圧冷媒ガスを抽出して、密閉ハウジング3および高段側圧縮機構5の圧縮室54内にインジェクションすることができるため、それぞれ適切量の冷媒を確実にインジェクションし、所期の多段サイクルを実現することができる。
また、オイルセパレータ7で分離された油の一部を、油戻し回路25、第2ガスインジェクション回路21を介して中間圧冷媒ガスと共に高段側圧縮機構5の圧縮室54にインジェクションさせて圧縮室54のシールに供しているため、高段側圧縮機構5での冷媒ガスの圧縮漏れ量を低減させることができる。これにより、更に圧縮機効率を向上させることができる。この際、圧縮室54へのインジェクション油量と、多段圧縮機2の潤滑に供する油量とを、多段圧縮機2の回転数に応じて相対的に調整するようにしているため、高回転領域では、潤滑に供する油量を多くして潤滑に必要な油量を十分に確保し、また、低回転領域では、インジェクション油量を多くしてシールに必要な油量を十分確保し、油によるシール効果を高めて圧縮漏れをより効果的に低減できるようにしている。従って、潤滑性能およびシール性能の双方を満たすことができる。
また、本実施形態では、低段側圧縮機構4をロータリ式圧縮機構、高段側圧縮機構5をスクロール式圧縮機構としているため、低段側のロータリ式圧縮機構4では、圧力差を小さくし、かつ温度上昇を抑えることができる。従って、潤滑油37の粘度を高めに維持でき、ロータリ式圧縮機構の弱点である圧縮漏れを抑制することができるとともに、密閉ハウジング3内に設けられる電動モータ31の温度上昇を抑え、モータ効率の低下を抑制することができる。また、圧縮比を下げ、トルク変動を抑制することができるため、振動を低減することができる。また、高段側のスクロール式圧縮機構5では、容量が低段側で決まるため、スクロール径を小さくでき、圧縮機構をコンパクトにすることができるとともに、旋回スクロール53に作用するスラスト荷重を小さくし、摩擦ロスを低減することができる。従って、各々の圧縮機構4,5の弱点を補い、特長点を生かすことができる。
なお、本実施形態では、高段側圧縮機構5にスクロール式圧縮機構を用いた例について説明したが、高段側圧縮機構5を低段側と同様のロータリ式圧縮機構により構成してもよく、この場合、高段側ロータリ式圧縮機構においても、低段側と同様の効果を期待することができる。
また、本実施形態では、主油戻し回路22,23および油戻し回路25に各々油量調整弁24,26を設けた例について説明したが、この油量調整弁24,26に代えて、それぞれ固定絞りと開閉弁の直列回路を複数列ずつ並設した回路を設け、圧縮機回転数に応じて複数の開閉弁を開閉し、固定絞りの大きさによって油戻し量を相対的に調整するようにしてよく、この場合も上記と同様の効果を得ることができる。なお、絞りは、油を中間圧部分に戻すことになるため、吸入側に戻す場合に比較して、小さな絞りで対応することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図5および図6を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、第2気液分離器12に代えて、内部熱交換器71を設けた冷凍サイクル70としている点が異なっている。その他の点については第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態にかかる冷凍サイクル70では、放熱器9の下流側に冷媒配管10を介して内部熱交換器71を接続している。この内部熱交換器71では、冷媒配管10からバイパス配管72を介して分流され、第3減圧弁73により減圧された中間圧冷媒と、冷媒配管10内を流れる高圧液冷媒とが熱交換される。これにより、高圧液冷媒は過冷却されるとともに、中間圧冷媒は蒸発ガス化され、このガス化冷媒を第2インジェクション回路21を介して高段側スクロール式圧縮機構5の圧縮室54にインジェクションするよう構成したものである。
上記冷凍サイクル70のP−h線図が、図6に示されている。この場合、放熱器9で凝縮液化されたG点の高圧液冷媒は、一部がバイパス配管72に分流されて第3減圧弁73で減圧され、H’点の中間圧状態とされた後、内部熱交換器71で蒸発ガス化される。この中間圧ガス冷媒は、第2ガスインジェクション回路21により圧縮室54内にインジェクションされ、D点の冷媒と合流してE点の状態となる。一方、主流冷媒は、内部熱交換器71でI’点まで過冷却された後、第1減圧弁14によりJ点まで減圧され、第1気液分離器15に至る。以後は図3に示される第1実施形態の場合と同様である。
従って、本実施形態によっても、上記した第1実施形態の場合と同様の効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、説明する。
上記第1および第2実施形態は、冷媒として一般的なHFC冷媒を用いた冷凍サイクル1であるのに対して、本実施形態は、上記冷凍サイクル1に、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる二酸化炭素(CO2)冷媒が封入して、超臨界冷凍サイクル(CO2サイクル)としたものである。
HFC冷媒は、オゾン層を破壊しない代替フロンの1つとして現在広範に使用されている。このHFC冷媒は、オゾン層は破壊しないものの、地球温暖化に対しては影響があるとされている。そこで、上記代替フロンに代わるノンフロン冷媒の1つとして、自然冷媒である二酸化炭素(CO2)を冷媒としたCO2サイクルが実用に供されている。
CO2サイクルは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる蒸気圧縮式冷凍サイクルであり、代替フロン冷媒を使用した冷凍サイクルに比べ、高圧圧力、低圧圧力が共に一段と高くなり、約10倍の高圧圧力が作用することが知られている。このため、冷凍サイクルを構成する機器にも耐圧対策が求められる。上記多段圧縮機2を用いたCO2サイクルでは、低段側圧縮機構4および高段側圧縮機構5の圧縮比を各々小さくすることができる。従って、各圧縮機構4,5の耐圧強度を緩和することができ、その製造を容易化することができる。従って、超臨界冷凍サイクルとして好適な多段冷凍サイクルとすることができる。
また、上記冷凍サイクル1では、高段側圧縮機構5の圧縮室54に、中間圧冷媒ガスと共に油をインジェクションする回路を有している。このインジェクション油により、高圧でかつ圧力差が大きく、圧縮漏れが生じ易い高段側圧縮機構5において、圧縮室54のシール効果を高めて圧縮漏れを抑制し、圧縮機効率を向上させることができる。従って、高圧圧力が高いCO2サイクルにおいては、特に有効である。さらに、インジェクションされる中間圧冷媒ガスにより圧縮過程で冷媒を冷却することができるため、吐出冷媒ガスの温度上昇を効果的に抑制することができる。
なお、上記各実施形態において、低段側圧縮機構4および高段側圧縮機構5に用いられるロータリ式圧縮機構は、ローリングピストンタイプあるいはスイングタイプのいずれであってもよい。また、上記冷凍サイクル1は、多段圧縮機2の吐出配管6と吸入配管18との間に四方切換弁を設けたヒートポンプサイクルとすることができ、このような変形例は、いずれも本発明に包含されるものである。
本発明の第1実施形態に係る冷凍サイクルの構成図である。 図1に示す冷凍サイクルに適用される多段圧縮機の断面図である。 図1に示す冷凍サイクルのP−h線図である。 図1に示す冷凍サイクルのCOPと圧縮段数の関係図である。 本発明の第2実施形態に係る冷凍サイクルの構成図である。 図2に示す冷凍サイクルのP−h線図である。
符号の説明
1,70 冷凍サイクル
2 多段圧縮機
3 密閉ハウジング
4 低段側圧縮機構
5 高段側圧縮機構
6 吐出配管
7 オイルセパレータ
9 放熱器
11 第2減圧弁
12 第2気液分離器
14 第1減圧弁
15 第1気液分離器
17 減圧弁
18 蒸発器
20 第1インジェクション回路
21 第2インジェクション回路
22,23 主油戻し回路
24,26 油量調整弁
25 油戻し回路
71 内部熱交換器

Claims (10)

  1. 密閉ハウジング内に、低段側圧縮機構と高段側圧縮機構とが収容設置され、
    前記低段側圧縮機構で圧縮された冷媒ガスを前記密閉ハウジング内に吐出し、該密閉ハウジング内の中間圧冷媒ガスを前記高段側圧縮機構に吸入して2段圧縮する多段圧縮機において、
    前記密閉ハウジングには、冷媒回路から抽出される中間圧冷媒ガスを、該密閉ハウジング内にインジェクションする第1ガスインジェクション回路が接続され、
    前記高段側圧縮機構には、前記冷媒回路から抽出される前記中間圧冷媒ガスよりも高圧の中間圧冷媒ガスを、該高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションする第2ガスインジェクション回路が接続されることを特徴とする多段圧縮機。
  2. 前記第1ガスインジェクション回路は、前記冷媒回路の放熱器と蒸発器との間に設けられる第1気液分離器に接続され、
    前記第2ガスインジェクション回路は、前記冷媒回路の前記放熱器と前記第1気液分離器との間に設けられる第2気液分離器に接続されることを特徴とする請求項1に記載の多段圧縮機。
  3. 前記第1ガスインジェクション回路は、前記冷媒回路の放熱器と蒸発器との間に設けられる第1気液分離器に接続され、
    前記第2ガスインジェクション回路は、前記冷媒回路の前記放熱器と前記第1気液分離器との間に設けられる内部熱交換器に接続されることを特徴とする請求項1に記載の多段圧縮機。
  4. 前記高段側圧縮機構に接続される圧縮機吐出配管には、オイルセパレータが設けられ、
    該オイルセパレータには、該オイルセパレータにより分離された油の一部を、前記第2ガスインジェクション回路に戻す油戻し回路が設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の多段圧縮機。
  5. 前記油戻し回路には、圧縮機の回転数に応じて油戻し量を調整可能な油量調整手段が設けられることを特徴とする請求項4に記載の多段圧縮機。
  6. 前記油量調整手段は、前記オイルセパレータにより分離され、主油戻し回路より前記多段圧縮機側に戻される油量と、高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションされる油量とを相対的に調整可能とされていることを特徴とする請求項5に記載の多段圧縮機。
  7. 前記低段側圧縮機構は、ロータリ式圧縮機構により構成され、
    前記高段側圧縮機構は、ロータリ式圧縮機構またはスクロール式圧縮機構により構成されることを特徴とする請求項1ないし6に記載の多段圧縮機。
  8. 圧縮機と、放熱器と、減圧弁と、蒸発器とが順次接続されて冷媒回路が構成される冷凍サイクルにおいて、
    前記圧縮機として請求項1ないし7のいずれかに記載の多段圧縮機が用いられ、
    前記多段圧縮機の密閉ハウジングには、前記放熱器と前記減圧弁との間に第1減圧弁を介して接続された第1気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスを、該密閉ハウジング内にインジェクションする第1ガスインジェクション回路が接続され、
    前記多段圧縮機の高段側圧縮機構には、前記放熱器と前記第1減圧弁との間に第2減圧弁を介して接続された第2気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスを、該高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションする第2ガスインジェクション回路が接続されることを特徴とする冷凍サイクル。
  9. 圧縮機と、放熱器と、減圧弁と、蒸発器とが順次接続されて冷媒回路が構成される冷凍サイクルにおいて、
    前記圧縮機として請求項1ないし7のいずれかに記載の多段圧縮機が用いられ、
    前記多段圧縮機の密閉ハウジングには、前記放熱器と前記減圧弁との間に第1減圧弁を介して接続された第1気液分離器で分離される中間圧冷媒ガスを、該密閉ハウジング内にインジェクションする第1ガスインジェクション回路が接続され、
    前記多段圧縮機の高段側圧縮機構には、前記放熱器と前記第1減圧弁との間に接続された内部熱交換器から分離される中間圧冷媒ガスを、該高段側圧縮機構の圧縮室内にインジェクションする第2ガスインジェクション回路が接続されることを特徴とする冷凍サイクル。
  10. 前記冷凍サイクルは、高圧側の冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる二酸化炭素冷媒を封入した超臨界冷凍サイクルとされることを特徴とする請求項8または9に記載の冷凍サイクル。

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