JP5839985B2 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクルにおける冷媒の膨張過程において膨張動力を回収する膨張機を備えた冷凍サイクル装置に関する。
従来より、膨張過程における膨張動力を機械的に回収する膨張機を用いて、冷凍サイクルの効率の向上を図った空調装置が提案されている。そのような膨張機を備えた空調装置としては、発電機と一体となった膨張機構が脱調する等して出力軸が異常な回転数で回転した場合に、パッド部材を出力軸に押し付けて膨張機構を強制的に停止させるようにしているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−210160号公報(第5、6頁、図2)
しかしながら、特許文献1に記載の膨張機を備えた空調装置の場合、膨張機の出力軸の回転数を任意に制御することができず、最適な圧力条件の下で空調装置を運転することができないという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、簡易な構成で膨張機における膨張機構の駆動軸の回転数を任意に制御し、最適な圧力条件の下で運転することができる冷凍サイクル装置を得ることを目的とする。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱する放熱器と、冷媒を膨張及び減圧する膨張機と、冷媒を蒸発させる蒸発器とが冷媒配管によって接続されて冷凍サイクルが構成され、前記圧縮機の吐出圧力である高圧を検出する吐出圧力検出手段と、前記圧縮機の回転数を制御する制御装置と、を備え、前記膨張機は、駆動軸と、冷媒を膨張及び減圧したときの冷媒圧力である低圧にする時の膨張動力を回収して該駆動軸の回転エネルギーに変換する膨張機構と、前記駆動軸に接触する向き及び前記駆動軸から離れる向きに移動可能であり、前記駆動軸に接触することによって該駆動軸の回転動作を妨げるブレーキ部材と、を備え、前記放熱器の出口側前記冷媒配管と、前記膨張機において形成され、前記ブレーキ部材の前記駆動軸との接触面である正面と反対側の面である背面側に前記放熱器から流出した冷媒を導入する通路とが高圧導入管によって接続され、前記放熱器から流出して前記高圧導入管を流通する冷媒の流量を調整する第1流量調整弁が前記高圧導入管に設置され、前記第1流量調整弁と前記通路との間の前記高圧導入管と、前記膨張機と前記蒸発器とを接続する前記冷媒配管とがバイパス配管によって分岐接続され、前記第1流量調整弁を経由して前記バイパス配管を流通する冷媒の流量を調整する第2流量調整弁が該バイパス配管に設置され、前記制御装置は、前記第1流量調整弁及び前記第2流量調整弁の開度を調整することによって、前記ブレーキ部材の前記背面側に導入される冷媒の圧力を調整して前記ブレーキ部材を前記駆動軸に押し付ける力を調整し、該駆動軸の回転数を調整し、前記吐出圧力検出手段によって検出される前記高圧が所定範囲になるように制御するものである。
本発明によれば、第1流量調整弁の開度を調整して冷媒の流量を調整し、ブレーキ部材の背面の圧力を調整することによって、吐出圧力検出手段によって検出される高圧を制御することが可能となり、冷凍サイクルの効率が最適又はその近傍となる高圧に制御することが可能となる。
また、冷媒の膨張動力を回収して消費することにより、蒸発器の比エンタルピー差を大きくすることができ、冷凍サイクルにおける所定の冷凍能力を得るための冷媒循環量を減少させることができるので、圧縮機に必要な圧縮動力を低減させることができ、冷凍サイクルの効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の冷媒回路構成図の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の膨張機1の断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の膨張機1の負荷装置3の断面拡大図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の膨張機構2がスクロール形によって構成された場合の膨張機1の断面模式図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の負荷装置3においてブレーキ部材17に作用する力を模式的に示した図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の高圧制御動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の冷凍サイクルのp−h線図の一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101の冷媒回路構成図の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101の膨張機1の負荷装置3aの断面拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101の高圧制御動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
(冷凍サイクル装置100の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の冷媒回路構成図の一例を示す図である。
図1で示されるように、冷凍サイクル装置100は、冷媒を圧縮する圧縮機4と、圧縮された高温高圧冷媒から放熱させる放熱器7と、その放熱器7から流出した冷媒を膨張することで膨張動力を回収する膨張機1と、その膨張機1で膨張及び減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器8とが冷媒配管によって接続され、冷凍サイクルを構成している。
膨張機1は、放熱器7によって放熱されて冷却された高圧冷媒を膨張することによって膨張動力を回収する膨張機構2、及び、その得られた膨張動力を消費する負荷装置3を備えている。また、放熱器7と膨張機1とを接続する冷媒配管から高圧導入管15が分岐しており、この高圧導入管15は、膨張機1の負荷装置3に接続している。また、高圧導入管15には、高圧導入管15を流通する冷媒の流量を調整する流量調整弁16が設置されている。この流量調整弁16は、例えば、電子式の調整弁である。この膨張機1の構造の詳細については、図2〜図4において、後述する。
圧縮機4は、蒸発器8によって蒸発した低温低圧の気体冷媒を圧縮する圧縮機構5、及び、その圧縮機構5を駆動するモーター6を備えている。
また、冷凍サイクル装置100は、圧縮機4のモーター6の回転数制御、及び、流量調整弁16の開度制御等を実施する制御装置60を備えている。さらに、圧縮機4の吐出側には、冷媒の吐出圧力(高圧)を検出する吐出圧力検出手段70が設置されており、検出した圧力情報を送信するために制御装置60に電気的に接続されている。
なお、流量調整弁16は、本発明の「第1流量調整弁」に相当する。
(膨張機1の構造)
図2は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の膨張機1の断面模式図であり、図3は、同膨張機1の負荷装置3の断面拡大図である。
図2で示されるように、膨張機1は、冷媒の膨張動力を回収し、密閉容器35によって周囲を覆われた膨張機構2、この膨張機構2によって回収された膨張動力を消費する負荷装置3、及び、膨張機構2と負荷装置3とを隔離し、かつ、接続する役割を有する隔離板45によって構成されている。
図2で示されるように、膨張機構2の構造の詳細は図示していないが、周知のスクロール形、スクリュー形、ロータリー形、マルチベーン形又は往復形等で構成されるものとすればよい。また、膨張機構2をスクロール形によって構成される場合の例を、図4において後述する。膨張機構2は、前述のように、放熱器7によって放熱されて冷却された高圧冷媒を膨張するものであるが、この高圧冷媒は、膨張機構入口管36を介して膨張機構2に流入する。膨張機構入口管36は、膨張機構2内部に連通し、密閉容器35を貫通して密閉容器35の外部に延設されており、放熱器7の出口側の冷媒配管に接続している。また、膨張機構2の周りは空間を介して密閉容器35によって周囲を覆われており、この空間は、膨張機構2の外面、密閉容器35、及び、膨張機構2に当接し、かつ、密閉容器35の開口部を閉塞する隔離板45によって形成された低圧空間42である。この低圧空間42は、膨張機構2によって膨張及び減圧された低圧冷媒によって満たされている空間である。また、膨張機構出口管37は、この低圧空間42に連通し、密閉容器35を貫通して密閉容器35の外部に延設され、蒸発器8の入口側の冷媒配管に接続されている。また、膨張機構2において回収される膨張動力を、負荷装置3に伝達するための駆動軸20が、膨張機構2から隔離板45を貫通して、負荷装置3におけるブレーキ部材収納容器18(図3において後述)内まで延設されている。
負荷装置3は、ブレーキ部材17及びブレーキ部材収納容器18によって構成されている。ブレーキ部材収納容器18は、図2及び図3で示されるように、負荷装置3の外郭を形成し、開口部を有する容器であり、その開口部は隔離板45によって閉塞されることによって、ブレーキ部材収納容器18内に低圧空間43が形成されている。この低圧空間43は、隔離板45を介して、低圧空間42と連通しており(図示せず)、膨張機1の出口側の冷媒圧力(低圧)と同じ圧力の低圧冷媒によって満たされている。また、前述のように、膨張機構2から膨張動力を伝達する駆動軸20は、この低圧空間43内まで延設されている。ブレーキ部材17は、低圧空間43内に延設された駆動軸20を挟み込むように2個配置されており、駆動軸20の半径方向に移動可能なように、ブレーキ部材収納容器18の内壁面に埋設されている。また、このブレーキ部材17の駆動軸20側の面とは反対側の面に相対するブレーキ部材収納容器18の壁面には、ブレーキ部材収納容器18の外部に連通する高圧導入通路19が形成されている。この2つの高圧導入通路19には、それぞれ、流量調整弁16を介して放熱器7から流出した高圧冷媒を送り込むための高圧導入管15が接続されている。さらに、ブレーキ部材収納容器18の外壁面には、放熱板41が形成されている。これによって、後述するように、ブレーキ部材17において発生した熱を効率的に膨張機1の外部へ放熱することができる。
なお、図2及び図3で示されるように、放熱板41は、ブレーキ部材収納容器18において、隔離板45とは反対側の外壁面に形成されるものとしているが、これに限定されるものではなく、負荷装置3で発生する熱を放熱できる位置であれば、ブレーキ部材収納容器18の外壁面のいずれの位置に形成されるものとしてもよい。
また、ブレーキ部材17は駆動軸20の半径方向に移動可能としているが、厳密に半径方向に限定されるものではなく、駆動軸20を挟み込む向き及び駆動軸20から離れる向きに移動可能であればよい。
また、図2及び図3で示されるように、ブレーキ部材17は、駆動軸20を挟み込むように2個配置された構成としているが、これに限定されるものではなく、1個又は3個以上が配置される構成としてもよい。
また、負荷装置3のブレーキ部材収納容器18と隔離板45との間には、断熱部材40が設置されている。これによって、ブレーキ部材17において発生した熱が、膨張機構2内の冷媒に伝達することを抑制することができる。
図4は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の膨張機構2がスクロール形によって構成された場合の膨張機1の断面模式図である。
図4で示されるように、膨張機構2は、揺動スクロール21、膨張機構固定スクロール23、オルダムリング28及び内周シール30を主要な構成要素として備えている。
膨張機構固定スクロール23は、膨張機構2の外郭を形成すると共に、その内部に、揺動スクロール21を内包している。揺動スクロール21及び膨張機構固定スクロール23が相対する面には、それぞれ渦巻歯が形成されており、揺動スクロール21及び膨張機構固定スクロール23は、それぞれの渦巻歯が嵌合されるように配置されている。このように、揺動スクロール21及び膨張機構固定スクロール23が、それぞれの渦巻歯によって嵌合されることによって、各渦巻歯同士の間に空間が形成され、この空間が冷媒を膨張させるための膨張室26となる。また、膨張機構固定スクロール23には、膨張機構入口管36と連通し、膨張機構入口管36から流入する高圧冷媒を、膨張室26まで導入するための膨張用導入通路25が形成されている。
また、駆動軸20は、膨張機構固定スクロール23、揺動スクロール21、及び隔離板45を貫通して回転自在に取り付けられ、その両端は、それぞれ低圧空間42内及び低圧空間43内にまで延設されている。また、駆動軸20の低圧空間42内に延設された部分には、揺動スクロール21が揺動することによる遠心力に伴うアンバランスを相殺するためのバランスウェイト24a及びバランスウェイト24bが設置されている。
また、揺動スクロール21と隔離板45との間には、揺動スクロール21の自転動作を防止するためのオルダムリング28が設置されている。また、揺動スクロール21と膨張機構固定スクロール23との間の、駆動軸20の近傍には内周シール30が設けられている。この内周シール30は、揺動スクロール21の渦巻歯の内周側に設けられており、膨張室26の入口と低圧空間42とをシールするためのものである。
(膨張機1の動作)
次に、図2を参照しながら、膨張機1の動作の概要について説明する。
放熱器7から流出した高圧冷媒は、膨張機構入口管36から膨張機1内に流入する。膨張機1内に流入した高圧冷媒は、膨張機構2内に流入し、この膨張機構2によって膨張及び減圧される。この冷媒を膨張及び減圧する際、膨張機構2は冷媒から膨張動力を回収する。すなわち、膨張動力は、駆動軸20の回転エネルギーに変換される。膨張及び減圧されて低圧となった冷媒は、低圧空間42に流出した後、膨張機構出口管37から膨張機1外に流出し、蒸発器8に向かう。
次に、図4を参照しながら、膨張機構2がスクロール形によって構成された場合における膨張機1の動作の概要を説明する。
放熱器7から流出した高圧冷媒は、膨張機構入口管36から膨張機1内に流入し、膨張用導入通路25に流入することによって、膨張機構2に流入することになる。この膨張用導入通路25に流入した高圧冷媒は、揺動スクロール21及び膨張機構固定スクロール23によって形成される膨張室26内に取り込まれる。膨張室26に取り込まれた冷媒の膨張動力は、揺動スクロール21の揺動を誘引し、この揺動スクロール21の揺動によって、駆動軸20が回転する。すなわち、膨張動力が駆動軸20の回転エネルギーに変換され、膨張機構2によって冷媒から膨張動力が回収されることになる。その後の動作は、図2において前述した動作と同様である。
図5は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の負荷装置3においてブレーキ部材17に作用する力を模式的に示した図である。以下、図2、図3及び図5を参照しながら、負荷装置3のブレーキ部材17に作用する力及びその力に伴う駆動軸20の挙動について説明する。
ブレーキ部材収納容器18の内部空間、すなわち、低圧空間43は、低圧空間42と連通しているため、ブレーキ部材17の駆動軸20に接する面(正面)には、膨張機1の出口側の冷媒圧力(低圧)である圧力PLが常に作用している。一方、ブレーキ部材17の駆動軸20と反対側の面(背面)には、高圧導入管15を流通し高圧導入通路19を介して流入してくる高圧冷媒に基づく圧力PHが作用する。以上のように、ブレーキ部材17の正面及び背面に作用する圧力差ΔP(=PH−PL)によって、ブレーキ部材17には駆動軸20へ向かう方向にこの圧力差ΔPに比例する力Fが作用する。この力Fによって、駆動軸20は、2つのブレーキ部材17から挟み込むように押し付けられる。そして、ブレーキ部材17が駆動軸20に押し付けられて接触することによって、双方の接触箇所で摩擦が発生し発熱する。このように、膨張機構2により冷媒から膨張動力が回収されたことによって発生した駆動軸20の回転エネルギーは、さらにこの摩擦による熱エネルギーに変換されることによって消費されることになる。すなわち、この摩擦による熱エネルギーは、ブレーキ部材収納容器18に形成された放熱板41から外部に放熱される。また、この摩擦による発熱量は、ブレーキ部材17に作用する力F、及び、駆動軸20の回転数に比例する。したがって、このブレーキ部材17に作用する力Fを制御、すなわち、ブレーキ部材17の背面に作用する冷媒の圧力PHを制御することによって、消費する膨張動力を制御することができることになる。
また、駆動軸20の回転数は、ブレーキ部材17における摩擦による発熱量より、膨張機構2で発生する膨張動力が大きい場合には高くなっていき、小さい場合には低くなっていき、そして、等しい場合には変化しない。また、駆動軸20の回転数が高くなると、膨張機構2がより多くの冷媒を取り込もうとするため、膨張機1の入口側の冷媒圧力(高圧)は低く、出口側の冷媒圧力(低圧)は高くなり、膨張機1の出入口の圧力差が小さくなる。一方、駆動軸20の回転数が低くなると、膨張機1の出入口の圧力差は大きくなる。
以上のことから、ブレーキ部材17の背面に作用する圧力PHを制御することによって、膨張機1の出入口の圧力差、すなわち、冷凍サイクル装置100の高低圧力を制御することができる。
ここで、前述したブレーキ部材17の背面に作用する圧力PHについて、さらに詳しく説明する。
ブレーキ部材17は、前述のように、駆動軸20の半径方向に移動可能なように、ブレーキ部材収納容器18の内壁面に埋設されているが、ブレーキ部材17の側面とブレーキ部材収納容器18との間には、所定の幅を有する微小な間隙(図示せず)が存在する。高圧導入管15の流量調整弁16を経由して、高圧導入通路19を介して流入してくる高圧冷媒は、この微小な間隙を通過して、ブレーキ部材収納容器18の内部空間である低圧空間43に流入し、この低圧空間43と連通している低圧空間42にも流入し、膨張機構2により膨張及び減圧された低圧の冷媒と合流する。このとき、微小な間隙を通過する冷媒より流量調整弁16を通過する冷媒の方が多い場合、ブレーキ部材17の背面に作用する圧力PHは高くなる。一方、微小な間隙を通過する冷媒より流量調整弁16を通過する冷媒の方が少ない場合、ブレーキ部材17の背面に作用する圧力PHは低くなる。すなわち、流量調整弁16の開度を調整することによって、圧力PHを制御することが可能となる。
(冷凍サイクル装置100の動作概要)
次に、図1を参照しながら、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100の冷凍サイクルの動作概要について説明する。
圧縮機4の圧縮機構5によって圧縮され吐出された高温高圧冷媒は、放熱器7へ流入する。この放熱器7に流入した高温高圧冷媒は、外部空気と熱交換が実施されて放熱し、放熱器7から流出する。放熱器7から流出した高圧冷媒は、膨張機1の膨張機構2に流入し、膨張及び減圧され、低温低圧の気液二相冷媒となる。この気液二相冷媒は、蒸発器8に流入し、外部空気(例えば、空調対象空間の空気)と熱交換が実施されて蒸発し、低温低圧のガス冷媒となって蒸発器8から流出する。この蒸発器8から流出したガス冷媒は、圧縮機4の圧縮機構5に流入し、再び、圧縮される。
(冷凍サイクル装置100の高圧制御動作)
図6は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の高圧制御動作を示すフローチャートである。以下、図6を参照しながら、冷凍サイクル装置100の高圧制御動作について説明する。
(S1)
制御装置60は、冷凍サイクル装置100の運転開始後、初期状態として流量調整弁16を所定開度に調整する。そして、ステップS2へ進む。
(S2)
制御装置60は、圧縮機4を始動(具体的には、モーター6の回転駆動の始動)させ、冷媒の圧縮動作を開始する。そして、ステップS3へ進む。
(S3)
膨張機1は、圧縮機4が始動されることによって、放熱器7から流出した高圧冷媒を膨張及び減圧させ、低圧の気液二相冷媒にする。そして、ステップS4へ進む。
(S4)
制御装置60は、吐出圧力検出手段70によって検出された圧縮機4からの吐出冷媒の圧力(高圧)が、所定範囲内であるか否かを判定する。その判定の結果、所定範囲内である場合、制御装置60は、現状の運転状態を維持し、吐出圧力検出手段70によって検出された高圧が、所定範囲内であるか否かを継続して判定する。一方、所定範囲外である場合、ステップS5へ進む。
なお、上記の「所定範囲」とは、冷凍サイクル装置100の冷凍サイクル効率が最適又はその近傍となる高圧の目標範囲であり、必ずしも一定の幅を有する数値範囲に限定されるものではなく、特定の値である所定値をも含む概念であるものとする。
(S5)
制御装置60は、ステップS4において吐出圧力検出手段70によって検出された高圧が、所定範囲よりも高いか否かを判定する。その判定の結果、所定範囲よりも高い場合、ステップS6へ進む。一方、所定範囲よりも低い場合、ステップS7へ進む。
(S6)
制御装置60は、流量調整弁16の開度を現状の開度よりも所定量小さくする。これによって、流量調整弁16を通過する冷媒の流量が少なくなり、ブレーキ部材17の背面に作用する圧力が低くなり、そして、駆動軸20の回転数が高くなるので、冷凍サイクル装置100の高圧(吐出圧力検出手段70によって検出される圧力)を低くすることができる。そして、ステップS4へ戻る。
(S7)
制御装置60は、流量調整弁16の開度を現状の開度よりも所定量大きくする。これによって、流量調整弁16を通過する冷媒の流量が多くなり、ブレーキ部材17の背面に作用する圧力が高くなり、そして、駆動軸20の回転数が低くなるので、冷凍サイクル装置100の高圧(吐出圧力検出手段70によって検出される圧力)を高くすることができる。そして、ステップS4へ戻る。
以上のように、ステップS4〜ステップS7の動作が繰り返されることによって、冷凍サイクル装置100の高圧を、目標範囲である所定範囲となるように制御することができる。
図7は、本発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の冷凍サイクルのp−h線図の一例を示すグラフである。この図7で示されるp−h線図は、冷凍サイクルを循環する冷媒として二酸化炭素を用いた場合のものである。
前述したように、膨張機1においては、冷媒の膨張動力が回収され、最終的には、ブレーキ部材17と駆動軸20との間に摩擦による熱エネルギーに変換され、放熱板41から外部に放熱されることになる。その膨張機1の膨張過程における膨張熱落差分だけ、蒸発器8に流入する冷媒の比エンタルピーが低下し、図7で示されるように、蒸発器8の出入口の比エンタルピー差が大きくなる。また、図7の点線で示される膨張過程は、膨張動力を回収しない膨張弁を用いた場合のものを示している。このように、蒸発器8の比エンタルピー差が大きくなることによって、冷凍サイクルにおける所定の冷凍能力を得るための冷媒循環量が減少するので、圧縮機4に必要な圧縮動力を低減させることができ、冷凍サイクルの効率を向上させることができる。
なお、図7で示されるp−h線図は二酸化炭素を冷媒として用いた場合のものを示しているが、本実施の形態における冷凍サイクルを循環する冷媒として、二酸化炭素に限定するものではなく、二酸化炭素の他、炭化水素等の自然冷媒、又は、R410Aその他のフロン系冷媒等を用いるものとしてもよい。
(実施の形態1の効果)
以上の構成及び動作のように、流量調整弁16の開度を調整して冷媒の流量を調整し、ブレーキ部材17の背面の圧力を調整することによって、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100の高圧を制御することが可能となり、冷凍サイクルの効率が最適又はその近傍となる高圧に制御することが可能となる。
また、本実施の形態の膨張機1のように、冷媒の膨張動力を回収して消費することにより、蒸発器8の比エンタルピー差を大きくすることができ、冷凍サイクルにおける所定の冷凍能力を得るための冷媒循環量を減少させることができるので、圧縮機4に必要な圧縮動力を低減させることができ、冷凍サイクルの効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置100の構成として、図1で示される冷媒回路を示したが、これに限定されるものではない。すなわち、例えば、圧縮機4の吐出側に四方弁を備えるものとし、その四方弁の流路切理替えによって、放熱器7が蒸発器としても機能し、蒸発器8が放熱器としても機能する冷媒回路としてもよい。この場合、例えば、放熱器7及び蒸発器8の出口側がそれぞれ入口側に接続され、出口側が高圧導入管15に接続されるような三方弁を備えるものとし、放熱器として機能した熱交換器から流出した高圧冷媒が高圧導入管15に流れるように三方弁の流路を切り替えるものとすればよい。
また、図1で示されるように、高圧導入管15は、放熱器7と膨張機1とを接続する冷媒配管から分岐するものとしているが、これに限定されるものではなく、膨張機1と放熱器7とを接続する冷媒配管から、すなわち、放熱器7の入口側の冷媒配管から分岐するものとしてもよい。これは、高圧導入管15の流量調整弁16を流通してブレーキ部材17の背面に作用させる圧力は、高圧の冷媒に基づくものであればよいからである。ただし、放熱器7の入口側の冷媒は、出口側の冷媒よりも比エンタルピーが高いので、この比エンタルピーが高い高圧の冷媒が、ブレーキ部材17の側面とブレーキ部材収納容器18との間の間隙から低圧空間43に流入することになる。したがって、冷凍能力の低下を抑制するためには、高圧導入管15は、放熱器7の出口側の冷媒配管、すなわち、放熱器7と膨張機1とを接続する冷媒配管から分岐させることが望ましい。
実施の形態2.
本実施の形態に係る冷凍サイクル装置101について、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100と相違する点を中心に説明し、原則として同一部分には同一符号を付すものとする。
(冷凍サイクル装置101の構成)
図8は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101の冷媒回路構成図の一例を示す図である。
図8で示されるように、冷凍サイクル装置101において、実施の形態1と同様に、放熱器7と膨張機1とを接続する冷媒配管から高圧導入管15が分岐しており、この高圧導入管15は、膨張機1の負荷装置3に接続している。また、高圧導入管15には、高圧導入管15を流通する冷媒の流量を調整する流量調整弁16aが設置されている。また、この流量調整弁16aと負荷装置3とを接続する冷媒配管から、バイパス配管9が分岐しており、このバイパス配管9は、膨張機1蒸発器8とを接続する冷媒配管に接続されている。そして、バイパス配管9には、バイパス配管9を流通する冷媒の流量を調整する流量調整弁16bが設置されている。
なお、流量調整弁16a及び流量調整弁16bは、それぞれ本発明の「第1流量調整弁」及び「第2流量調整弁」に相当する。
(膨張機1の構造)
図9は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101の膨張機1の負荷装置3aの断面拡大図である。
図9で示されるように、膨張機1の負荷装置3aにおけるブレーキ部材17の側面とブレーキ部材収納容器18とをシールするシール材47がブレーキ部材17に設置されている。このシール材47によって、実施の形態1における負荷装置3のようにブレーキ部材17の側面とブレーキ部材収納容器18との微小な間隙を冷媒が流通するということがない。その他の負荷装置3aの構造は、実施の形態1における負荷装置3と同様である。
(膨張機1の動作)
次に、図8及び図9を参照しながら、膨張機1の動作、特にブレーキ部材17の背面に作用する圧力PHについて説明する。
ブレーキ部材17は、前述のように、駆動軸20の半径方向に移動可能なように、ブレーキ部材収納容器18の内壁面に埋設されており、ブレーキ部材17に設置されたシール材47が、ブレーキ部材17の側面とブレーキ部材収納容器18とをシールしている。したがって、実施の形態1のように、高圧導入管15を流通し、高圧導入通路19を介して流入してくる冷媒が、ブレーキ部材収納容器18の内部空間である低圧空間43に流入することはない。したがって、高圧導入管15の流量調整弁16aを経由してきた冷媒の圧力が、そのまま、ブレーキ部材17の背面に圧力PHとして作用することになり、高圧導入管15を流通する冷媒は流量調整弁16aを経由し、そのままバイパス配管9に流入し、流量調整弁16bを経由して、蒸発器8へ向かうことになる。ここで、流量調整弁16aの開度が小さくなる方向に調整され、流量調整弁16bの開度が大きくなる方向に調整された場合、上流側である流量調整弁16aによる減圧量は大きくなり、下流側である流量調整弁16bによる減圧量は小さくなる。その結果、負荷装置3aに接続される高圧導入管15の冷媒の圧力は低くなり、ブレーキ部材17の背面に作用する圧力PHは低くなる。一方、流量調整弁16aの開度が大きくなる方向に調整され、流量調整弁16bの開度が小さくなる方向に調整された場合、上流側である流量調整弁16aによる減圧量は小さくなり、下流側である流量調整弁16bによる減圧量は大きくなる。その結果、負荷装置3aに接続される高圧導入管15の冷媒の圧力は高くなり、ブレーキ部材17の背面に作用する圧力PHは高くなる。すなわち、流量調整弁16a、16bの開度を調整することによって、圧力PHを制御することが可能となる。
(冷凍サイクル装置101の高圧制御動作)
図10は、本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置101の高圧制御動作を示すフローチャートである。以下、図10を参照しながら、冷凍サイクル装置101の高圧制御動作について説明する。
(S11)
制御装置60は、冷凍サイクル装置101の運転開始後、初期状態として、流量調整弁16a、16bを所定開度に調整する。そして、ステップS12へ進む。
なお、この所定開度について、流量調整弁16aの開度と流量調整弁16bの開度とが同一である必要はなく、例えば、流量調整弁16aを閉状態とし、流量調整弁16bのみ開状態とするものとしてもよい。この場合、ブレーキ部材17の背面には、膨張機1の出口側の冷媒圧力(低圧)が作用し、ブレーキ部材17の正面及び背面の圧力差は生じない。
(S12)
制御装置60は、圧縮機4を始動(具体的には、モーター6の回転駆動の始動)させ、冷媒の圧縮動作を開始する。そして、ステップS13へ進む。
(S13)
膨張機1は、圧縮機4が始動されることによって、放熱器7から流出した高圧冷媒を膨張及び減圧させ、低圧の気液二相冷媒にする。そして、ステップS14へ進む。
(S14)
制御装置60は、吐出圧力検出手段70によって検出された圧縮機4からの吐出冷媒の圧力(高圧)が、所定範囲内であるか否かを判定する。その判定の結果、所定範囲内である場合、制御装置60は、現状の運転状態を維持し、吐出圧力検出手段70によって検出された高圧が、所定範囲内であるか否かを継続して判定する。一方、所定範囲外である場合、ステップS15へ進む。
なお、上記の「所定範囲」とは、冷凍サイクル装置101の冷凍サイクル効率が最適又はその近傍となる高圧の目標範囲であり、必ずしも一定の幅を有する数値範囲に限定されるものではなく、特定の値である所定値をも含む概念であるものとする。
(S15)
制御装置60は、ステップS14において吐出圧力検出手段70によって検出された高圧が、所定範囲よりも高いか否かを判定する。その判定の結果、所定範囲よりも高い場合、ステップS16へ進む。一方、所定範囲よりも低い場合、ステップS17へ進む。
(S16)
制御装置60は、流量調整弁16aの開度を現状の開度よりも所定量小さくし、流量調整弁16bの開度を現状の開度よりも所定量大きくする。これによって、ブレーキ部材17の背面に作用する圧力が低くなり、駆動軸20の回転数が高くなるので、冷凍サイクル装置101の高圧(吐出圧力検出手段70によって検出される圧力)を低くすることができる。そして、ステップS14へ戻る。
(S17)
制御装置60は、流量調整弁16aの開度を現状の開度よりも所定量大きくし、流量調整弁16bの開度を現状の開度よりも所定量小さくする。これによって、ブレーキ部材17の背面に作用する圧力が高くなり、駆動軸20の回転数が低くなるので、冷凍サイクル装置101の高圧(吐出圧力検出手段70によって検出される圧力)を高くすることができる。そして、ステップS14へ戻る。
以上のように、ステップS14〜ステップS17の動作が繰り返されることによって、冷凍サイクル装置101の高圧を、目標範囲である所定範囲となるように制御することができる。
(実施の形態2の効果)
以上の構成及び動作のように、流量調整弁16a、16bの開度を調整して冷媒の流量を調整し、ブレーキ部材17の背面の圧力を調整することによって、本実施の形態に係る冷凍サイクル装置101の高圧を制御することが可能となり、冷凍サイクルの効率が最適又はその近傍となる高圧に制御することが可能となる。
また、本実施の形態の膨張機1のように、冷媒の膨張動力を回収して消費することにより、蒸発器8の比エンタルピー差を大きくすることができ、冷凍サイクルにおける所定の冷凍能力を得るための冷媒循環量を減少させることができるので、圧縮機4に必要な圧縮動力を低減させることができ、冷凍サイクルの効率を向上させることができる。また、ブレーキ部材17の側面とブレーキ部材収納容器18とをシールするシール材47をブレーキ部材17に設置したことによって、ブレーキ部材17の背面側の冷媒が、ブレーキ部材収納容器18の内部空間である低圧空間43に流入することがない、すなわち、膨張機構2によって膨張された冷媒と合流することがない。これによって、実施の形態1と比較して、より蒸発器8に流入する冷媒の比エンタルピーを低くすることができる。
なお、負荷装置3aのブレーキ部材17にシール材47を設置する構成としたが、これに限定されるものではなく、実施の形態1の負荷装置3のように、ブレーキ部材17の側面とブレーキ部材収納容器18との間に微小な間隙を設ける構成としてもよい。この場合、シール材47を設置する場合における効果ほどではないが、上記と同様の効果を得ることができる。
1 膨張機、2 膨張機構、3、3a 負荷装置、4 圧縮機、5 圧縮機構、6 モーター、7 放熱器、8 蒸発器、9 バイパス配管、15 高圧導入管、16、16a、16b 流量調整弁、17 ブレーキ部材、18 ブレーキ部材収納容器、19 高圧導入通路、20 駆動軸、21 揺動スクロール、23 膨張機構固定スクロール、24a、24b バランスウェイト、25 膨張用導入通路、26 膨張室、28 オルダムリング、30 内周シール、35 密閉容器、36 膨張機構入口管、37 膨張機構出口管、40 断熱部材、41 放熱板、42、43 低圧空間、45 隔離板、47 シール材、60 制御装置、70 吐出圧力検出手段、100、101 冷凍サイクル装置。

Claims (4)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒から放熱する放熱器と、冷媒を膨張及び減圧する膨張機と、冷媒を蒸発させる蒸発器とが冷媒配管によって接続されて冷凍サイクルが構成された冷凍サイクル装置において、
    前記圧縮機の吐出圧力である高圧を検出する吐出圧力検出手段と、
    前記圧縮機の回転数を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記膨張機は、駆動軸と、冷媒を膨張及び減圧したときの冷媒圧力である低圧にする時の膨張動力を回収して該駆動軸の回転エネルギーに変換する膨張機構と、前記駆動軸に接触する向き及び前記駆動軸から離れる向きに移動可能であり、前記駆動軸に接触することによって該駆動軸の回転動作を妨げるブレーキ部材とを備え、
    前記放熱器の出口側前記冷媒配管と、前記膨張機において形成され、前記ブレーキ部材の前記駆動軸との接触面である正面と反対側の面である背面側に前記放熱器から流出した冷媒を導入する通路とが高圧導入管によって接続され、
    前記放熱器から流出して前記高圧導入管を流通する冷媒の流量を調整する第1流量調整弁が前記高圧導入管に設置され、
    前記第1流量調整弁と前記通路との間の前記高圧導入管と、前記膨張機と前記蒸発器とを接続する前記冷媒配管とがバイパス配管によって分岐接続され、
    前記第1流量調整弁を経由して前記バイパス配管を流通する冷媒の流量を調整する第2流量調整弁が前記バイパス配管に設置され、
    前記制御装置は、前記第1流量調整弁及び前記第2流量調整弁の開度を調整することによって、前記ブレーキ部材の前記背面側に導入される冷媒の圧力を調整して前記ブレーキ部材を前記駆動軸に押し付ける力を調整し、該駆動軸の回転数を調整し、前記吐出圧力検出手段によって検出される前記高圧が所定範囲になるように制御する
    ことを特徴とする冷凍サイクル装置。
  2. 前記ブレーキ部材は、前記通路が形成された前記膨張機の外郭容器の内壁面に埋設され、前記ブレーキ部材の側面と前記外郭容器との間をシールするシール材を有し、
    該外郭容器内において、前記膨張機構によって前記低圧に減圧された冷媒によって満たされた空間が形成され、
    前記シール材によって、前記通路と前記空間とが遮断され、
    前記制御装置は、前記第1流量調整弁及び前記第2流量調整弁の開度を調整することによって、前記ブレーキ部材の前記背面に作用する冷媒圧力と前記正面に作用する前記低圧との差圧を調整して前記ブレーキ部材を前記駆動軸に押し付ける力を調整し、前記吐出圧力検出手段によって検出される前記高圧が前記所定範囲になるように制御する
    ことを特徴とする請求項記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記吐出圧力検出手段によって検出された前記高圧が前記所定範囲より高い場合、前記第1流量調整弁の開度をその時の開度よりも小さく調整し、前記第2流量調整弁の開度をその時の開度よりも大きく調整し、
    該高圧が前記所定範囲より低い場合、前記第1流量調整弁の開度をその時の開度よりも大きく調整し、前記第2流量調整弁の開度をその時の開度よりも小さく調整する
    ことを特徴とする請求項記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記膨張機の外郭に設置され、前記駆動軸と前記ブレーキ部材とが接触することによって発生する摩擦による熱エネルギーを放熱する放熱板を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置。
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