JPWO2011108069A1 - サイドエアバック装置 - Google Patents

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Abstract

サイドエアバック装置1は、車両側方からの衝突時に展開膨張することで、乗員Dの側面を保護するサイドエアバック2を備える。サイドエアバック2は、乗員Dの肩部Dsに対応する肩部区画室21、腰部区画室22、胸部区画室23が形成されている。肩部区画室21は、サイドエアバック2の展開膨張時に、Bピラー100と車両側方面視において重なり合う第1ラップ部21aと、ドア本体部201と車両側方面視において重なり合う第2ラップ部21bと、第1ラップ部21aと第2ラップ部21bとの間に形成され、第1ラップ部21aからドア本体部201の車両上方側の端部であるドアベルトラインDBLに沿って第2ラップ部21bに向かう中間部21cとを有する。両側方からの衝突時に、展開膨張したサイドエアバック2に接触した乗員Dの肩部Dsを展開膨張したサイドエアバック2により車内側に十分に押すことができる。

Description

本発明は、車両側方からの衝突時に展開膨張することで、車両の乗員の側面を保護するサイドエアバックを備えるサイドエアバック装置に関するものである。
近年の車両においては、車両側方からの衝突時に車両の乗員を保護する目的からサイドエアバック装置が設けられている。サイドエアバック装置は、車両側方からの衝突を加速度センサなどにより検知し、インフレーターを作動させる。インフレーターが作動することでガスが発生し、発生したガスがサイドエアバックに供給される。ガスが供給されたサイドエアバックは、車両側方視における乗員とドアとの間で展開膨張する。サイドエアバック装置は、車両側方からの衝突時にサイドエアバックを展開膨張することで、衝突時にドアから乗員に直接衝撃が伝わることを抑制するものである。一般的なサイドエアバックは、展開膨張時に、少なくとも車両側方視において乗員の腰部および胸部に位置するものである。
また、従来のサイドエアバック装置の例として、特許文献1〜7がある。特許文献1〜7にかかるサイドエアバック装置は、展開膨張時においてサイドエアバックが、車両側方視において乗員の肩部にも位置するものである。
特開2000−071927号公報 特開1998−297413号公報 特開2005−238890号公報 特許3972688号公報 特開2000−85515号公報 特許4032910号公報 国際公開第2006/049101号
車両によっては、乗員の肩部がドアベルトラインよりも車両上方側に位置する場合がある。このような車両では、車両側方視においてサイドエアバックを乗員の肩部にも位置させるので、サイドエアバックが乗員の肩部とドアウィンドとの間に位置することとなる。ドアウィンドは、ドアのドアベルトラインよりも車両下方側の部分よりも車外側に位置する。従って、サイドエアバックとドアウィンドとの隙間は、サイドエアバックとドアとの隙間より広くなるため、展開膨張したサイドエアバックは、乗員の肩部が接触した際に、車外側に移動し易くなる。従って、車両側方からの衝突時は、展開膨張したサイドエアバックに接触した乗員の肩部を展開膨張したサイドエアバックにより車内側に十分に押すことができない虞がある。
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両側方からの衝突時に、展開膨張したサイドエアバックに接触した乗員の肩部を展開膨張したサイドエアバックにより車内側に十分に押すことができるサイドエアバック装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、サイドエアバック装置は、車両側方からの衝突時に展開膨張することで、前記車両の乗員の側面を保護するサイドエアバックを備え、前記サイドエアバックは、前記乗員の肩部に対応する肩部区画室を含む複数の区画室が形成されており、前記肩部区画室は、前記サイドエアバックの展開膨張時において、車両前後方向において前記車両のドアが隣り合うピラーと、車両側方面視において重なり合う第1ラップ部と、前記ドアのうち、ドアウィンドが格納されるドア本体部と、車両側方面視において重なり合う第2ラップ部と、前記第1ラップ部と前記第2ラップ部との間に形成され、前記第1ラップ部から前記ドア本体部の車両上方側の端部であるドアベルトラインに沿って前記第2ラップ部に向かう中間部と、を有することを特徴とする。
上記サイドエアバック装置において、前記サイドエアバックの展開膨張時において、前記肩部区画室が最も高圧になることが好ましい。
上記サイドエアバック装置において、前記複数の区画室は、前記肩部区画室と、前記乗員の腰部に対応する腰部区画室と、前記肩部区画室と前記腰部区画室との間に形成され、前記乗員の胸部に対応する胸部区画室と、を有し、前記サイドエアバックの展開膨張時において、前記胸部区画室が前記肩部区画室、前記腰部区画室よりも低圧となることが好ましい。
上記サイドエアバック装置において、前記胸部区画室は、前記サイドエアバックの展開膨張時において、周囲よりも車外側に凹む前記乗員の腕に対応した腕部用凹部が形成されていることが好ましい。
上記サイドエアバック装置において、前記サイドエアバックを展開膨張させるガスを発生するインフレーターをさらに備え、前記サイドエアバックは、前記インフレーターからのガスを前記複数の区画室に供給するインナーチューブが形成されており、前記サイドエアバックの展開膨張時における前記複数の区画室の圧力は、前記インナーチューブにおいて前記複数の区画室に前記ガスを供給する際の流路抵抗に基づいて変化させることが好ましい。
上記サイドエアバック装置において、前記インナーチューブと前記複数の区画室との間には、前記複数の区画室から前記インナーチューブへの前記ガスの流入を抑制する抑制機構を備えることが好ましい。
上記サイドエアバック装置において、前記肩部区画室は、最も気密度が高いことが好ましい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、サイドエアバック装置は、車両側方からの衝突時に展開膨張することで、前記車両の乗員の側面を保護するサイドエアバックを備え、前記サイドエアバックは、車両前後方向において前記車両のドアが隣り合うピラーと、車両側方面視において重なり合う第1ラップ部と、前記車両のドアのうち、前記ドアが有するドアウィンドよりも車両下方の部分と、車両側方面視において重なり合う第2ラップ部と、を有し、前記サイドエアバックの車両側方面視における外郭線のうち、前記第1ラップ部と前記第2ラップ部と間に形成される部分は、前記サイドエアバックの展開膨張時に前記第1ラップ部における前記外郭線の最も車両上方側の位置よりも車両下方側であり、かつ前記第2ラップ部における前記外郭線の最も車両上方側の位置よりも車両上方側に位置することを特徴とする。
本発明に係るサイドエアバック装置では、乗員の肩部に対応する肩部区画室が、第1ラップ部によりピラーと、第2ラップ部によりドアとの2点で支持されるので、車両側方からの衝突時に、展開膨張したサイドエアバックの肩部区画室に接触した乗員の肩部を肩部区画室により車内側に十分に押すことができるという効果を奏する。
図1は、サイドエアバック装置の概略構成例を示す図である。 図2は、インフレーターおよびインナーチューブの概略構成例を示す図である。 図3は、サイドエアバックの収納方法を示す図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、実施形態に係るサイドエアバック装置の概略構成例を示す図である。また、図2は、インフレーターおよびインナーチューブの概略構成例を示す図である。図3は、サイドエアバックの収納方法を示す図である。なお、図1は、車両側方視の図であり、ダミーを乗員Dとし、乗員Dが図示しないシートに着座した状態を示すものである。なお、ダミーは、乗員と同様に肩部Ds、胸部Dc、腰部Dw、腕部Daを有している。
本実施形態に係るサイドエアバック装置1は、図1に示すように、サイドエアバック2、インフレーター3、リテーナ4を備える。サイドエアバック装置1は、車両側方からの衝突時に、インフレーター3が発生するガスによりサイドエアバック1を展開膨張することで、車両のシートに着座している乗員Dの側面を保護するものである。サイドエアバック2は、ガスにより車両側方視において乗員Dとドア200との間で展開膨張する。
ここで、100は、車両前後方向においてドア200と隣り合うピラーであり、本実施形態ではBピラー(センターピラー)である。Bピラー100は、車両上下方向に延在して形成されている。Bピラー(センターピラー)100は、両端部のうち車両上方側の端部が図示しないループサイドレールアウターリインホースメントと連結されており、車両下方側の端部が図示しないロッカーアウターリインホースメントと連結されている。ドア200は、本実施形態では、図示しない前部座席に着座する乗員Dが車両に乗り降りするためのドアであり、図示しないAピラー(フロントピラー)と、Bピラー100との間に設けられるものである。ドア200は、ドア本体部201と、ドア本体部201から露出したドアウィンド300を取り囲む図示しないフレーム部と、ドアウィンド300を昇降可能な図示しないパワーウィンドウシステムとを備える。ドア本体部201は、パワーウィンドウシステムにより下降したドアウィンド300を格納可能である。ドアウィンド300は、ドア本体部201の車両上方側の端部であるドアベルトラインDBLからドア本体部201に収納される。つまり、ドアベルトラインDBLは、ドア本体部201と、ドア本体部201から露出したドアウィンド300との境界である。ドアウィンド300のうちドア本体201から露出した部分は、ドア本体部201よりも車外側(同図紙面表側)に位置する。また、ドア本体部201の車内側には、ドアトリムが形成されている。また、車両には、シートに着座した乗員Dの頭部に対応するカーテンエアバック装置が搭載されている。カーテンエアバック装置は、サイドエアバック装置1と同様に、車両側方からの衝突時において、車両側方視において乗員Dの頭部とドア本体部201から露出したドアウィンド300との間に、カーテンエアバックを展開膨張する。展開膨張したカーテンエアバックは、展開膨張したサイドエアバック2の車両上方側に位置する。つまり、サイドエアバック装置1とカーテンエアバック装置とにより、乗員Dの側方を保護する。
サイドエアバック2は、図1に示すように、車両側方からの衝突時に展開膨張するものである。サイドエアバック2は、シートに着座している乗員Dとドア200との間で展開膨張し、車両側方からの衝突時において乗員Dの側面を保護するものである。サイドエアバック2は、織布等からなる一対の基布を袋状に縫着することによって形成されている。サイドエアバック2は、本実施形態では、肩部区画室21と、腰部区画室22と、胸部区画室23と、インナーチューブ24とを備える。つまり、サイドエアバック2は、肩部区画室21を含む複数の区画室が形成されている。ここで、サイドエアバック2を複数の区画室に区画することは、上記一対の基布を袋状に縫着することによって行われる。
肩部区画室21は、シートに着座した乗員Dの肩部Dsに対応するものである。肩部区画室21は、サイドエアバック2の展開膨張時に、車両側方視においてシートに着座した乗員Dの肩部Dsと対向する位置に設けられたものである。肩部区画室21は、一対の基布を縫着することで筒状に形成されている。肩部区画室21は、第1ラップ部21aと、第2ラップ部21bと、中間部21cとを有する。肩部区画室21は、サイドエアバック2のうちサイドエアバック2の展開膨張時における車両上側に形成されている。
第1ラップ部21aは、肩部区画室21の両端部のうち一方の端部に形成されている。第1ラップ部21aは、サイドエアバック2の展開膨張時にBピラー100と車両側方面視において重なり合うように形成されている。第1ラップ部21aは、本実施形態では、肩部区画室21のうち、車両側方視においてBピラー100の車両前方側の端部よりも車両後方側に位置する部分である(同図において交差する斜線でハッチングされた領域)。なお、第1ラップ部21aは、ドア200に対するシートの車両側方視における位置、特に車両前後方向の位置が変化することによって、肩部区画室21において占める大きさが変化する。
第2ラップ部21bは、肩部区画室21の両端部のうち他方の端部に形成されている。第2ラップ部21bは、サイドエアバック2の展開膨張時にドア本体部201と車両側方面視において重なり合うように形成されている。第2ラップ部21bは、本実施形態では、肩部区画室21のうち、車両側方視においてドアベルトラインDBLよりも車両下方側に位置する部分である(同図において斜線でハッチングされた領域)。なお、第2ラップ部21bは、ドア200に対するシートの車両側方視における位置、特に車両上下方向の位置が変化することによって、肩部区画室21において占める大きさが変化する。
中間部21cは、肩部区画室21の第1ラップ部21aと第2ラップ部21bとの間に形成されている。中間部21cは、第1ラップ部21aからドアベルトラインDBLに沿って第2ラップ部21bに向かって形成されている。中間部21cは、本実施形態では、大部分がドアベルトラインDBLよりも車両上方側に位置するように形成されている。つまり、中間部21cは、第1ラップ部21aと第2ラップ部21bとを直線的に結ぶように形成されている。中間部21cは、本実施形態では、大部分がドアベルトラインDBLよりも車両上方側に位置するように形成されている。
また、中間部21cは、サイドエアバック2の展開膨張時において、サイドエアバック2の車両側方面視における外郭線のうち、第1ラップ部21aと第2ラップ部21bと間に形成される部分線Lcが、第1ラップ部21aにおける外郭線の最も車両上方側の位置Laよりも車両下方側であり、かつ第2ラップ部21bにおける外郭線の最も車両上方側の位置Lbよりも車両上方側に位置するように、形成されている。肩部区画室21は、サイドエアバック2の展開膨張時に、乗員Dの肩部Dsが接触しても、第1ラップ部21aによりBピラー100と、第2ラップ部21bによりドア200のドア本体部201とで支持される。つまり、肩部区画室21は、車両を構成する構成部材のうち、異なる2つの構成部材により支持される。肩部区画室21は、Bピラー100とドア本体部201とに支持されることで、乗員Dの肩部Dsが接触した際の反力を得るためのテンション構造体を構成するので、展開膨張したサイドエアバック2に乗員Dの肩部Dsが接触しても、肩部Dsが車外側に移動することを抑制することができ、肩部Dsを肩部区画室21により車内側に十分に押すことができる。また、肩部区画室21は、直線的な筒状に形成されているので、展開膨張するために充填されるガスの量の増加を抑制することができるとともに、サイドエアバック2の展開膨張時において肩部区画室21を素早く展開させ膨張させることができる。従って、車両側方からの衝突時に、サイドエアバック2が展開膨張時において、早い段階で肩部区画室21を展開膨張することができるので、早い段階で肩部区画室21をBピラー100とドア本体部201とにより支持することができる。
なお、肩部区画室21は、サイドエアバック2の複数の区画室のうち、最も気密性が高いことが好ましい。本実施形態では、肩部区画室21が腰部区画室22と気密性が同じかあるいは高く、胸部区画室23が肩部区画室21および腰部区画室22よりも気密性が低く形成されていることが好ましい。サイドエアバック2は、展開膨張後に、充填されたガスが基布を介して外部に放出され圧力が低下する。従って、肩部区画室21の気密性を向上させることができ、乗員Dの肩部Dsが接触した際に放出されるガス量を低減することができる。これにより、肩部区画室21は、車両側方からの衝突時に、乗員Dの肩部Dsが接触しても、展開膨張時の形状を維持することができるので、乗員Dの肩部Dsを車内側に十分に押すことができる。ここで、気密性の向上は、例えば気密性を向上させる塗布剤の基布への塗布、基布を構成する織布の高密度化、基布の積層化などにより行う。
腰部区画室22は、シートに着座した乗員Dの腰部Dwに対応するものである。腰部区画室22は、サイドエアバック2の展開膨張時に、車両側方視においてシートに着座した乗員Dの腰部Dwと対向する位置に設けられたものである。腰部区画室22は、一対の基布を縫着することで袋状に形成されている。腰部区画室22は、サイドエアバック2のうちサイドエアバック2の展開膨張時における車両下側に形成されている。
胸部区画室23は、シートに着座した乗員Dの胸部Dcに対応するものである。胸部区画室23は、サイドエアバック2の展開膨張時に、車両側方視においてシートに着座した乗員Dの胸部Dcと対向する位置に設けられたものである。胸部区画室23は、一対の基布を縫着することで袋状に形成されている。胸部区画室23は、肩部区画室21と腰部区画室22との間に形成されている。
なお、胸部区画室23は、シートに着座した乗員Dの腕Daに対応する図示しない腕部用凹部が形成されていることが好ましい。腕部用凹部は、サイドエアバック2の展開膨張時において、周囲よりも車外側に凹むように形成されている。腕部用凹部は、例えば、一対の基布の胸部区画室23に対応する領域のうち、乗員Dの腕Daに対応する領域をガスが充填されないように閉塞して縫着することで形成する。車両側方からの衝突時に、サイドエアバック2が展開膨張すると、腕部用凹部には、乗員Dの腕部Daが入り込むことになる。従って、車両側方からの衝突時に、乗員Dの肩部Dsよりも腕部Daが胸部区画室23により車内側に押されることを抑制することができる。これにより、腕部Daが接触するサイドエアバック2により車内側に押されることに起因する乗員Dのダメージを低減することができる。また、腕部Daが接触するサイドエアバック2により車内側に押されることで肩部Dsが腰部Dwを中心に車内側に回転することを抑制することができるので、車両側方からの衝突時に乗員Dの肩部Dsを肩部区画室21に確実に接触させることができ、乗員Dの肩部Dsを車内側に確実に押すことができる。
インナーチューブ24は、インフレーター3からのガスをサイドエアバック2の複数の区画室に供給するものである。インナーチューブ24は、図1および図2に示すように、一対の基布を縫着することで、一方の端部が開放されている筒状に形成されている。インナーチューブ24は、内部空間部24aにインフレーター3およびリテーナ4が収納されている。インナーチューブ24は、開放されている一方の端部が肩部区画室21と連通している。また、インナーチューブ24は、他方の端部に腰部用通路24bが形成され、腰部用通路24bを介して腰部区画室22と連通している。また、インナーチューブ24は、内側面(長手方向と直交する方向である短手方向における内壁面)に胸部用通路24cが形成され、胸部用通路24cを介して胸部区画室23と連通している。従って、インフレーター3が発生したガスは、インナーチューブ24を介して肩部区画室21、腰部区画室22、胸部区画室23に供給される。
サイドエアバック2の展開膨張における複数の区画室、すなわち各区画室の圧力は、肩部区画室21、腰部区画室22、胸部区画室23の順番で高くなるように設定されている。つまり、肩部区画室21が複数の区画室の中で最も高圧となり、胸部区画室23が肩部区画室21および腰部区画室22よりも低圧となるように設定されている。従って、Bピラー100とドア本体部201とに支持される肩部区画室21が高圧となるので、テンション構造体としてのテンションを向上させることができるので、乗員Dの肩部Dsが接触した際の肩部Dsに対する支持力を向上することができる。各区画室の圧力は、本実施形態では、インナーチューブ24において各区画室にインフレーター3が発生するガスを供給する際の流路抵抗を異ならせることで変化させる。インナーチューブ24は、肩部区画室21と連通するまでの流路、腰部区画室22と連通するまでの流路、胸部区画室23と連通するまでの流路の順で流路抵抗が大きくなるように形成されている。例えば、内部空間部24aの肩部区画室21と連通する部分、腰部用通路24b、胸部用通路24cにおける流路面積などを調整して、流路抵抗を異ならせる。従って、簡単な構成で、各区画室の圧力を異ならせることができる。なお、肩部区画室21が腰部区画室22と同じ圧力に設定されても良い。つまり、各区画室の圧力は、肩部区画室21≧腰部区画室22≫胸部区画室23となるように設定されていればよい。
インフレーター3は、図2に示すように、サイドエアバック2を展開膨張させるガスを発生するものである。インフレーター3は、両端部が閉塞された筒状に形成されており、内部にガス発生剤が封入されている。インフレーター3は、図示しない着火部を備え、内部で発生したガスを外部に噴出するガス噴出孔3aが複数形成されている。インフレーター3の着火部は、図示しない制御装置に電気的に接続されている。制御装置は、車両側方からの衝突を検出する加速度センサなどの出力値に基づいて、車両側方からの衝突であるか否かを判断し、車両側方からの衝突であると判断すると、着火部に駆動電流を出力する。インフレーター3の着火部は、駆動電流により着火し、ガス噴出孔3aからガスが発生する。
リテーナ4は、図2に示すように、インフレーター3を保持するとともに、サイドエアバック2およびインフレーター3をシートに固定するものである。リテーナ4は、図2に示すように、少なくとも一方の端部が開口している筒状で、インフレーター3の外周部を囲むように形成されている。リテーナ4は、図示しない固定手段により、サイドエアバック2およびインフレーター3とともに、シートの図示しないシートバックの内部、例えば図示しないシートバックフレームに固定されている。リテーナ4は、インフレーター3が発生したガスを導くガス供給開口部4a,4bが形成されている。ガス供給開口部4aは、複数のガス噴出孔3aの一部あるいは全部と対向するとともに、胸部用通路24cと、肩部区画室21と連通している部分との間の部分と対向して形成されている。ガス供給開口部4aは、リテーナ4の外周面の一部を切り欠くことで形成されている。ガス供給開口部4bは、インフレーター3の長手方向(軸方向)の一方の端部、インナーチューブ24の腰部用通路24bが形成されている側の端部に形成されている。
リテーナ4は、インフレーター3が発生したガスの流れを、上記ガス供給開口部4a,4bにより2つの方向(同図の矢印Ga,Gb)に分けるものである。ガス供給開口部4a,4bからインナーチューブ24に供給されるガスの流量は、ガス供給開口部4a,4bの形状により任意に調整可能であり、上記各区画室の展開膨張時の圧力、膨張回転速度の設定に応じて調整される。ガス供給開口部4aからインナーチューブ24に供給されたガスは、インナーチューブ24の内壁面に衝突し、大部分が肩部区画室21と連通している部分に流れ(同図の矢印Gc)、一部が胸部用通路24cに流れる(同図の矢印Gd)。また、ガス供給開口部4bからインナーチューブ24に供給されたガスは、インナーチューブ24の内壁面に衝突し、大部分が腰部用通路24bに流れ(同図の矢印Ge)、一部一部が胸部用通路24cに流れる(同図の矢印Gf)。つまり、インフレーター3が発生したガスは、大部分が肩部区画室21と連通している部分を介して肩部区画室21、および腰部用通路24bを介して腰部区画室22に流れ、一部が胸部用通路24cを介して胸部区画室23に流れることとなる。従って、サイドエアバック2は、本実施形態では、展開膨張時に、少なくとも腰部区画室22および肩部区画室21が胸部区画室23よりも先に展開膨張するように設定されている。つまり、腰部区画室22および肩部区画室21の展開膨張する速度である展開膨張速度は、胸部区画室23よりも速く設定されている。なお、肩部区画室21は、腰部区画室22に対して展開膨張速度が同じあるいは遅く設定されている。
サイドエアバック装置1は、シートバックのうち、車両側方視においてドア200と対向する位置に収納されている。ここで、サイドエアバック2は、折りたたまれた状態でシートバックの内部に収納されている。サイドエアバック2の折りたたむ方法は、図3に示すように、まず展開した状態のサイドエアバック2(同図の(a))が、長手方向を基準に山折り(同図一点鎖線)、谷折り(同図点線)と交互に折りたたみ、短手方向における長さを縮める(同図の(b))。次に、折りたたまれたサイドエアバック2の長手方向における両端部2a,2bが、短手方向を基準に山折りにそれぞれ折りたたみ、さらに長手方向の長さを縮める(同図の(c))。サイドエアバック2は、折りたたまれることで上記長手方向および短手方向の長さがそれぞれ縮められた状態で、シートバックに収納される。なお、シートバックを覆うシートカバーは、収納されている部分に対応する部分がサイドエアバック2の展開膨張に伴い裂けるように構成されている。これにより、サイドエアバック2は、展開膨張時にシートバックの内部から飛び出し、ドアと乗員Dとの間に位置することとなる。
車両側方からの衝突により、サイドエアバック装置1が作動すると、上述のように、車両側方視において乗員Dとドア200との間で、シートバックから飛び出したサイドエアバック2が展開膨張する。展開膨張したサイドエアバック2は、肩部区画室21および腰部区画室22が胸部区画室23よりも高圧となるため、肩部区画室21および腰部区画室22が胸部区画室23に対してテンションが大きくなり、硬くなる。また、肩部区画室21は、Bピラー100とドア本体部201とで支持されている。従って、肩部区画室21に接触した乗員Dの肩部Dsおよび腰部区画室22に接触した乗員Dの腰部Dw、すなわち押すことで乗員Dを車内側に移動させやすい部位は、肩部区画室21および腰部区画室22により十分に車内側に押されることになる。乗員Dの腰部Dwのみならず肩部Dsも素早く車内側に十分に押すことができるので乗員Dを車内側に素早く移動させることができる。これにより、衝突によりドア200が車内側に変形することでドア200が乗員Dを押すよりも早く、乗員Dがサイドエアバック2により車内側に移動しているので、ドア200が乗員Dを押すことによる乗員Dに作用する衝撃を軽減することができる。また、胸部区画室23は、肩部区画室21および腰部区画室22よりも低圧であるので、乗員Dの胸部Dcを圧迫することを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、サイドエアバック装置1が対応するドア200は、図示しない前部座席に対応するものであったが、後部座席に対応するものであっても良い。この場合、展開膨張時におけるサイドエアバック2の肩部区画室21は、Cピラーとドア本体部201とで支持される。
また、上記実施形態では、インナーチューブ24と複数の区画室との間に、複数の区画室からインナーチューブ24へのガスの流入を抑制する抑制機構を備えることが好ましい。抑制機構としては、肩部区画室21と連通する部分、腰部用通路24b、胸部用通路24cに形成された絞りや、各区画室からインナーチューブ24に向かってガスが流れようとすると肩部区画室21と連通する部分、腰部用通路24b、胸部用通路24cを閉塞する弁などがある。これにより、各区画室に供給されたガスがインナーチューブ24に戻ること抑制することができ、サイドエアバック2の展開膨張時において、各区画室の圧力が低下することを抑制することができる。
以上のように、サイドエアバック装置は、車両側方からの衝突時に展開膨張することで、車両の乗員の側面を保護するサイドエアバックを備えるサイドエアバック装置に有用であり、特に、車両側方からの衝突時に、展開膨張したサイドエアバックに接触した乗員の肩部を展開膨張したサイドエアバックにより車内側に十分に押すのに適している。
1 サイドエアバック装置
2 サイドエアバック
21 肩部区画室
22 腰部区画室
23 胸部区画室
24 インナーチューブ
3 インフレーター
4 リテーナ
100 Bピラー
200 ドア
201 ドア本体部
300 ドアウィンド
D 乗員
Ds 肩部
Dw 腰部
Dc 胸部
Da 腕部
DBL ドアベルトライン
【0002】
[特許文献6]特許4032910号公報
[特許文献7]国際公開第2006/049101号
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0005]
車両によっては、乗員の肩部がドアベルトラインよりも車両上方側に位置する場合がある。このような車両では、車両側方視においてサイドエアバックを乗員の肩部にも位置させるので、サイドエアバックが乗員の肩部とドアウィンドとの間に位置することとなる。ドアウィンドは、ドアのドアベルトラインよりも車両下方側の部分よりも車外側に位置する。従って、サイドエアバックとドアウィンドとの隙間は、サイドエアバックとドアとの隙間より広くなるため、展開膨張したサイドエアバックは、乗員の肩部が接触した際に、車外側に移動し易くなる。従って、車両側方からの衝突時は、展開膨張したサイドエアバックに接触した乗員の肩部を展開膨張したサイドエアバックにより車内側に十分に押すことができない虞がある。
[0006]
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両側方からの衝突時に、展開膨張したサイドエアバックに接触した乗員の肩部を展開膨張したサイドエアバックにより車内側に十分に押すことができるサイドエアバック装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0007]
上述した課題を解決し、目的を達成するために、サイドエアバック装置は、車両側方からの衝突時に展開膨張することで、前記車両の乗員の側面を保護するサイドエアバックを備え、前記サイドエアバックは、前記乗員の肩部に対応する肩部区画室を含む複数の区画室が形成されており、前記肩部区画室は、前記サイドエアバックの展開膨張時において、前記サイドエアバックのうち、車両上方側に位置し、車両前後方向において前記車両のドアが隣り合うピラーと、車両側方面視において重なり合う第1ラップ部と、前記ドアのうち、ドアウィンドが格納されるドア本体部と、車両側方面視において重なり合う第2ラップ部と、前記第1ラップ部と前記第2ラップ部との間に形成され、前記第1ラップ部から前記ドア本体部の車両
【0003】
上方側の端部であるドアベルトラインに沿って前記第2ラップ部に向かう中間部と、を有し、前記第1ラップ部および前記第2ラップ部は、前記肩部区画室の両端部に形成されていることを特徴とする。
[0008]
上記サイドエアバック装置において、前記サイドエアバックの展開膨張時において、前記肩部区画室が最も高圧になることが好ましい。
[0009]
上記サイドエアバック装置において、前記複数の区画室は、前記肩部区画室と、前記乗員の腰部に対応する腰部区画室と、前記肩部区画室と前記腰部区画室との間に形成され、前記乗員の胸部に対応する胸部区画室と、を有し、前記サイドエアバックの展開膨張時において、前記胸部区画室が前記肩部区画室、前記腰部区画室よりも低圧となることが好ましい。
[0010]
上記サイドエアバック装置において、前記胸部区画室は、前記サイドエアバックの展開膨張時において、周囲よりも車外側に凹む前記乗員の腕に対応した腕部用凹部が形成されていることが好ましい。
[0011]
上記サイドエアバック装置において、前記サイドエアバックを展開膨張させるガスを発生するインフレーターをさらに備え、前記サイドエアバックは、前記インフレーターからのガスを前記複数の区画室に供給するインナーチューブが形成されており、前記サイドエアバックの展開膨張時における前記複数の区画室の圧力は、前記インナーチューブにおいて前記複数の区画室に前記ガスを供給する際の流路抵抗に基づいて変化させることが好ましい。
[0012]
上記サイドエアバック装置において、前記インナーチューブと前記複数の区画室との間には、前記複数の区画室から前記インナーチューブへの前記ガスの流入を抑制する抑制機構を備えることが好ましい。
[0013]
上記サイドエアバック装置において、前記肩部区画室は、最も気密度が高いことが好ましい。
[0014]
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、サイドエアバック装置は、車両側方からの衝突時に展開膨張することで、前記車両の乗員の側面を保護するサイドエアバックを備え、前記サイドエアバックは、車両前後方向において前記車両のドアが隣り合うピラーと、車両側方面視において重なり合う第1ラップ部と、前記車両のドアのうち、前記ドアが有するドアウ
【0004】
ィンドよりも車両下方の部分と、車両側方面視において重なり合う第2ラップ部と、を有し、前記第1ラップ部および前記第2ラップ部は、前記肩部区画室の両端部に形成され、前記サイドエアバックの車両側方面視における外郭線のうち、前記第1ラップ部と前記第2ラップ部と間に形成される部分は、前記サイドエアバックの展開膨張時に前記第1ラップ部における前記外郭線の最も車両上方側の位置よりも車両下方側であり、かつ前記第2ラップ部における前記外郭線の最も車両上方側の位置よりも車両上方側に位置することを特徴とする。
発明の効果
[0015]
本発明に係るサイドエアバック装置では、乗員の肩部に対応する肩部区画室が、第1ラップ部によりピラーと、第2ラップ部によりドアとの2点で支持されるので、車両側方からの衝突時に、展開膨張したサイドエアバックの肩部区画室に接触した乗員の肩部を肩部区画室により車内側に十分に押すことができるという効果を奏する。
図面の簡単な説明
[0016]
[図1]図1は、サイドエアバック装置の概略構成例を示す図である。
[図2]図2は、インフレーターおよびインナーチューブの概略構成例を示す図である。
[図3]図3は、サイドエアバックの収納方法を示す図である。
発明を実施するための形態
[0017]
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[0018]
図1は、実施形態に係るサイドエアバック装置の概略構成例を示す図である。また、図2は、インフレーターおよびインナーチューブの概略構成例を示す図である。図3は、サイドエアバックの収納方法を示す図である。なお、図1は、車両側方視の図であり、ダミーを乗員Dとし、乗員Dが図示しないシートに着座した状態を示すものである。なお、ダミーは、乗員と同様に
【0006】
、車両側方からの衝突時において、車両側方視において乗員Dの頭部とドア本体部201から露出したドアウィンド300との間に、カーテンエアバックを展開膨張する。展開膨張したカーテンエアバックは、展開膨張したサイドエアバック2の車両上方側に位置する。つまり、サイドエアバック装置1とカーテンエアバック装置とにより、乗員Dの側方を保護する。
[0021]
サイドエアバック2は、図1に示すように、車両側方からの衝突時に展開膨張するものである。サイドエアバック2は、シートに着座している乗員Dとドア200との間で展開膨張し、車両側方からの衝突時において乗員Dの側面を保護するものである。サイドエアバック2は、織布等からなる一対の基布を袋状に縫着することによって形成されている。サイドエアバック2は、本実施形態では、肩部区画室21と、腰部区画室22と、胸部区画室23と、インナーチューブ24とを備える。つまり、サイドエアバック2は、肩部区画室21を含む複数の区画室が形成されている。ここで、サイドエアバック2を複数の区画室に区画することは、上記一対の基布を袋状に縫着することによって行われる。
[0022]
肩部区画室21は、シートに着座した乗員Dの肩部Dsに対応するものである。肩部区画室21は、サイドエアバック2の展開膨張時に、車両側方視においてシートに着座した乗員Dの肩部Dsと対向する位置に設けられたものである。肩部区画室21は、一対の基布を縫着することで筒状に形成されている。肩部区画室21は、第1ラップ部21aと、第2ラップ部21bと、中間部21cとを有する。肩部区画室21は、サイドエアバック2のうちサイドエアバック2の展開膨張時における車両上方側に形成されている。
[0023]
第1ラップ部21aは、肩部区画室21の両端部のうち一方の端部に形成されている。第1ラップ部21aは、サイドエアバック2の展開膨張時にBピラー100と車両側方面視において重なり合うように形成されている。第1ラップ部21aは、本実施形態では、肩部区画室21のうち、車両側方視においてBピラー100の車両前方側の端部よりも車両後方側に位置する部分である(同図において交差する斜線でハッチングされた領域)。なお、第

Claims (8)

  1. 車両側方からの衝突時に展開膨張することで、前記車両の乗員の側面を保護するサイドエアバックを備え、
    前記サイドエアバックは、前記乗員の肩部に対応する肩部区画室を含む複数の区画室が形成されており、
    前記肩部区画室は、前記サイドエアバックの展開膨張時において、
    車両前後方向において前記車両のドアが隣り合うピラーと、車両側方面視において重なり合う第1ラップ部と、
    前記ドアのうち、ドアウィンドが格納されるドア本体部と、車両側方面視において重なり合う第2ラップ部と、
    前記第1ラップ部と前記第2ラップ部との間に形成され、前記第1ラップ部から前記ドア本体部の車両上方側の端部であるドアベルトラインに沿って前記第2ラップ部に向かう中間部と、
    を有することを特徴とするサイドエアバック装置。
  2. 前記サイドエアバックの展開膨張時において、前記肩部区画室が最も高圧になる請求項1に記載のサイドエアバック装置。
  3. 前記複数の区画室は、
    前記肩部区画室と、
    前記乗員の腰部に対応する腰部区画室と、
    前記肩部区画室と前記腰部区画室との間に形成され、前記乗員の胸部に対応する胸部区画室と、
    を有し、
    前記サイドエアバックの展開膨張時において、前記胸部区画室が前記肩部区画室、前記腰部区画室よりも低圧となる請求項2に記載のサイドエアバック装置。
  4. 前記胸部区画室は、前記サイドエアバックの展開膨張時において、周囲よりも車外側に凹む前記乗員の腕に対応した腕部用凹部が形成されている請求項3に記載のサイドエアバック装置。
  5. 前記サイドエアバックを展開膨張させるガスを発生するインフレーターをさらに備え、
    前記サイドエアバックは、前記インフレーターからのガスを前記複数の区画室に供給するインナーチューブが形成されており、
    前記サイドエアバックの展開膨張時における前記複数の区画室の圧力は、前記インナーチューブにおいて前記複数の区画室に前記ガスを供給する際の流路抵抗に基づいて変化させる請求項2〜4のいずれか1つに記載のサイドエアバック装置。
  6. 前記インナーチューブと前記複数の区画室との間には、前記複数の区画室から前記インナーチューブへの前記ガスの流入を抑制する抑制機構を備える請求項5に記載のサイドエアバック装置。
  7. 前記肩部区画室は、最も気密度が高いことを特徴とする請求項2に記載のサイドエアバック装置。
  8. 車両側方からの衝突時に展開膨張することで、前記車両の乗員の側面を保護するサイドエアバックを備え、
    前記サイドエアバックは、
    車両前後方向において前記車両のドアが隣り合うピラーと、車両側方面視において重なり合う第1ラップ部と、
    前記車両のドアのうち、前記ドアが有するドアウィンドよりも車両下方の部分と、車両側方面視において重なり合う第2ラップ部と、
    を有し、
    前記サイドエアバックの車両側方面視における外郭線のうち、前記第1ラップ部と前記第2ラップ部と間に形成される部分は、前記サイドエアバックの展開膨張時に前記第1ラップ部における前記外郭線の最も車両上方側の位置よりも車両下方側であり、かつ前記第2ラップ部における前記外郭線の最も車両上方側の位置よりも車両上方側に位置することを特徴とするサイドエアバック装置。
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