JPWO2011105154A1 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

トルクセンサ(20)が故障してトルクセンサ(20)により操舵トルク(Tr)を検出することができない状態であっても、操舵系(18)に所定の操舵アシスト力を付与可能な電動パワーステアリング装置(10)を提供する。モータ(24)の回転子回転角検出部としてのレゾルバ(58)による検出される回転子(23)の回転角(θr)を利用することで、操舵角(θs)や操舵角速度(θs´)を推定し、推定操舵角(θsc)及び(又は)推定操舵角速度(θsc´)に基づき、モータ(24)により操舵系(18)に所定の操舵アシスト力を付与する。

Description

この発明は、操作者によるステアリングホイールへの操舵力を、操舵系を通じて車輪に伝達する際に、前記ステアリングホイールの軽い操舵力で車両が旋回できるようにする電動パワーステアリング装置に関する。
操作者からステアリングホイールに加えられる操舵力は、前記ステアリングホイールに連結されたステアリングシャフトに設けられたトルクセンサにより検出される。前記トルクセンサにより検出された操舵力(操舵トルク)に基づいて、電動パワーステアリング装置では、制御装置が電動モータ(単に、モータともいう。)を駆動し、このモータの発生するアシストトルク(補助トルク)を、ウォームギア減速機構等を介して前記ステアリングシャフト(操舵系)に伝達することで前記操作者による前記ステアリングホイールの前記操舵力を低減させる。
この場合、前記トルクセンサとしては、特許第3055752号公報及び特許第2830992号公報に示すように、入力軸と出力軸間をトーションバーで連結するとともに、前記入力軸及び出力軸に係合するコアを設け、前記入出力軸間にトルクが作用すると前記コアが変位し、前記コアの変位を検出コイルにて電気的に検出するようにしたもの、あるいは特許第3964414号公報及び特許第4057552号公報に示すように、ステアリングシャフトに磁歪膜を被覆し前記磁歪膜の磁気特性変化を検出する検出コイルを備え前記ステアリングシャフトに加えられたトルクを前記検出コイルにて電気的に検出するようにしたものが公知である。
特公平6−96389号公報には、トルクセンサが故障した場合に、車速が所定速度以上であるときには、前記電動モータによる操舵力のアシストを解除して手動操舵とし、前記車速が所定速度以下であるときには、操舵角センサの出力から計算した操舵角速度に応じて電動モータを制御するようにした技術が提案されている。
従来、操舵トルクを検出するトルクセンサが故障した場合には、特公平6−96389号公報に記載されているように、操舵角センサの出力から計算した操舵角速度に応じて電動モータを制御するようにしている。
しかしながら、前記操舵角センサが付加されていない車両では、前記トルクセンサが故障して操舵トルクを検出できなくなった場合には、前記電動モータによる操舵力のアシストを解除して手動操舵にせざるを得ない。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、トルクセンサが故障して前記トルクセンサにより操舵トルクを検出することができなくなった場合においても、モータによる操舵アシスト力を付与することを可能とする電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
この発明に係る電動パワーステアリング装置は、操舵系に発生するトルクを検出するトルク検出部と、前記操舵系の回転軸にアシストトルクを付与するモータと、前記モータの回転子の回転角を検出する回転子回転角検出部と、前記トルク検出部にて検出された前記トルクに基づいて、前記モータを駆動する電流を制御するモータ制御部と、を備える電動パワーステアリング装置であって、前記トルク検出部に異常が発生したかどうかを検出する異常検出部を備え、前記モータ制御部は、前記異常検出部によりトルク検出部の異常が検出されたとき、前記回転子回転角検出部により検出された前記回転子の回転角に基づいて、前記モータを駆動する前記電流を制御することを特徴とする。
この発明によれば、トルク検出部の異常が検出されたとき、モータの回転制御(磁極位置の検出)に必須の構成要件であるモータの回転子回転角検出部により検出された回転子の回転角に基づいて、前記モータを駆動する電流、すなわちアシスト電流を制御するようにしたので、トルクセンサが故障してトルクセンサにより操舵トルクを検出することができなくなった場合においても、モータによる操舵アシスト力を付与することができる。
この場合、さらに、前記回転子の回転角と前記モータを駆動する前記電流との関係を特性として予め記憶した記憶部と、当該電動パワーステアリング装置が搭載される車両の車速を検出する車速検出部と、を備え、前記モータ制御部は、前記異常検出部によりトルク検出部の異常が検出されたとき、前記回転子回転角検出部により検出された前記回転子の回転角に基づいて、前記記憶部に記憶された前記特性を参照して前記モータを駆動する前記電流を得、該電流を前記車速検出部により検出した車速により補正して前記モータを駆動する前記電流とすることで、アシスト力が必要な全車速域で操舵アシスト力を付与することができる。
なお、さらに、前記車速に応じた電流制限値を記憶する記憶部を備えることで、車速に応じた操舵アシスト力を付与できるとともに、過電流を防止することができる。
また、さらに、前記操舵系の前記回転軸の角速度を検出する操舵角速度検出部を備え、前記モータ制御部は、ステアリングの切り込み時に、前記操舵角速度検出部により検出される操舵角速度の絶対値がゼロ値近傍になったとき、前記モータを駆動する前記電流を制限することで、過アシスト電流を防止できる。
この場合、前記操舵角速度検出部は、前記操舵系の前記回転軸の前記角速度を、前記回転子の角速度により検出することができる。
さらに、当該電動パワーステアリング装置が搭載される車両の停止状態を検出する車両停止状態検出部、を備え、前記モータ制御部は、前記車両停止状態検出部により車両が停止状態にあることが検出されたとき、前記モータを駆動する前記電流の値をゼロ値とすることで、不必要に操舵アシスト力を付与しないようにできる。
この発明によれば、トルクセンサが故障してトルクセンサにより操舵トルクを検出することができなくなった場合においても、モータの回転を制御するための回転子回転角検出部により検出された回転子の回転角に基づいて、モータを駆動する電流を制御することで操舵アシスト力を付与することができる。
この実施形態に係る電動パワーステアリング装置の全体概略構成図である。 図1例の電動パワーステアリング装置中、ECU内の接続図である。 操舵角推定処理及び電流フェード処理の説明に供されるフローチャートである。 図4Aは、通常時アシスト処理で参照されるベースアシスト電流特性の説明図、図4Bは、異常時アシスト処理で参照されるベースアシスト電流特性の説明図である。 電流フェード特性の説明図である。 連続操舵時間低減特性の説明図である。 車速レシオ補正処理及び車速電流制限処理の説明に供されるフローチャートである。 車速レシオ特性の説明図である。 車速電流制限特性の説明図である。 アシスト電流補正処理の説明図である。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、車両に搭載されるこの実施形態に係る電動パワーステアリング装置10の全体概略構成図である。
図2は、図1の電動パワーステアリング装置10中、ECU(Electronic Control Unit:制御装置)22内の機能ブロック図である。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置10は、基本的には、ステアリングホイール12(運転者が車両を操縦するために操作する操作子)からステアリングシャフト14を介して転舵輪16に至る操舵系(ステアリング系)18と、この操舵系18の回転軸に設けられて内部に操舵角センサ19を備え前記回転軸のトルクTrと操舵角θsとを検出するトルクセンサ(トルクセンサ及び操舵角センサともいう。)20と、トルクセンサ20からの出力等に基づいてアシストトルクTaを決定するECU22と、このECU22によって駆動されるブラシレスモータである電動モータ(以下、単に、モータともいう。)24と、このモータ24の出力を減速し前記操舵系18の回転軸にアシストトルクTaとして伝達する減速伝達機構26と、を備える。なお、モータ24は、ブラシ付きモータであってもよい。
トルクセンサ20は、それぞれが操舵系18の回転軸である入力軸41と出力軸42が内部でトーションバーにより連結され、図示しないハウジングに支持された2個の検出コイル(不図示)が、入出力軸41、42に係合している円筒状のコア(不図示)を囲むように配設された公知の構成を備える(例えば、特許第3055752号公報、特許第2830992号公報参照)。
操舵角センサ19は、入力軸41の回転角を操舵角θsとして検出する公知の構成を備える(例えば、特許第3055752号公報参照)。
トルクセンサ20は、トーションバーや円筒状のコアを利用しない磁歪膜センサを用いた公知の構成を備えるようにしてもよい(例えば、特許第3964414号公報、又は特許第4057552号公報参照)。
なお、操舵角センサ19が設けられていないトルクセンサであってもこの発明を適用することができる。
トルクセンサ20及び操舵角センサ19の出力信号であるトルクTr及び操舵角θsの各信号は、ハーネス91を通じて、前記トルクTrがECU22のトルク検出回路72に供給され、前記操舵角θsが操舵角速度検出部としての操舵角速度算出部74に供給される。
ステアリングシャフト14は、それぞれが回転軸である、ステアリングホイール12に一体結合されたメインステアリングシャフト15と、このメインステアリングシャフト15に対してユニバーサルジョイント46を介して結合された入力軸41と、ラック&ピニオン機構28のピニオン30が設けられた出力軸42と、が連結された構成とされている。
入力軸41と出力軸42が軸受48a、48b、48cによって支持されており、出力軸42の下端部にピニオン30が設けられている。ピニオン30は、車幅方向に往復動可能なラック軸50のラック歯50aに噛合する。ラック軸50の両端には、タイロッド52を介して左右の前輪である転舵輪16が連結されている。
上述した操舵系18は、より詳細には、ステアリングホイール12からステアリングシャフト14(メインステアリングシャフト15、ユニバーサルジョイント46、入力軸41、ピニオン30が設けられた出力軸42)、ラック歯50aを有するラック軸50、タイロッド52、及び転舵輪16を含む構成とされている。
この構成により、ステアリングホイール12の操舵時に通常のラック&ピニオン式の転舵操作が可能であり、ステアリングホイール12を操作して転舵輪16を転舵させ車両の向きを変えることができる。ここで、ラック軸50、ラック歯50a、タイロッド52は転舵機構を構成する。
上述したように、電動パワーステアリング装置10は、ステアリングホイール12による操舵力を軽減するための操舵アシスト力(操舵補助力であって、単にアシスト力ともいう。)を供給するモータ24を備えており、このモータ24の回転軸に固定されたウォームギア54が、出力軸42の中間部の軸受48bの下側に設けられたウォームホィールギア56に噛合している。ウォームギア54とウォームホィールギア56とにより減速伝達機構26が構成される。
回転軸25と一体的に回転するモータ24の回転子23の回転角θrm(モータ機械角ともいう。)が、回転子回転角検出部としてのレゾルバ58により回転子23の回転角θr(モータ電気角ともいう。)として検出されハーネス92を通じてECU22の回転子回転角検出回路76(後述するように、モータ機械角θrmを算出するモータ機械角算出回路として機能する。)に供給される。なお、レゾルバ58は、相対角検出センサであるが、レゾルバ58に代えて絶対角検出センサのロータリエンコーダを採用することもできる。回転角θrm(モータ機械角)と回転角θr(モータ電気角)との違いについては後述する。
ECU22は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)及びRAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時手段としてのタイマ等を有しており、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、たとえば制御部、演算部、処理部等として機能する。
この実施形態において、ECU22は、後述する各種の特性(マップを含む)、プログラム等が記憶されるメモリとしての記憶部78を有し、前記のトルク検出回路72、操舵角速度算出部(操舵角速度検出部)74、回転子回転角検出回路76として機能する他、異常検出部80、車両停止状態検出部82、モータ制御部84、及び計時部85等として機能する。
トルク検出回路72は、トルクセンサ20の2つの検出コイル(不図示)からハーネス91を通じて出力されるトルクTrに関連する信号の差動信号からトルクTrに対応する信号(理解の便宜のために、トルクTrという。)を生成して、モータ制御部84に供給する。
回転子回転角検出回路76は、レゾルバ58から供給された回転角θr(モータ電気角)からモータ24の回転子23の回転に対応する回転角(モータ機械角)θrmを算出(検出)してモータ制御部84に供給するとともに、操舵角速度算出部74に供給する。
操舵角速度算出部74は、正常動作している操舵角センサ19から操舵角(ステアリングシャフト14の舵角、ステアリング角又はハンドル角ともいう。)θsが供給されている場合には、その操舵角センサ19からハーネス91を通じて出力される操舵角θsを微分して操舵角速度θs´(θs´=dθs/dt:dは微分演算子、tは時間。)を生成してモータ制御部84に供給する。
一方、操舵角センサ19に異常が発生したときあるいは元々操舵角センサ19が設けられていない車両において、操舵角速度算出部74は、レゾルバ58の回転角θrに基づき回転子回転角検出回路76により算出されるモータ機械角θrmから算出した推定操舵角θscを時間微分して推定操舵角速度θsc´(θsc´=dθsc/dt:dは微分演算子、tは時間。)を算出する。
異常検出部80は、トルク検出回路72の出力であるトルクTr及び操舵角センサ19の出力である操舵角θsを監視することで、トルクセンサ20の端子とハーネス91との間のヒュージング不良、ハーネス91の開放(ハーネス91の断線)あるいはハーネス91間内での短絡、トルク検出回路72内の差動増幅器等の異常、例えば、出力が0ボルトに固定されるあるいは0〜5ボルト以外の電圧が出力される等の異常を検出したとき、異常検出信号Sabをモータ制御部84及び操舵角速度算出部74に供給する。
ECU22のモータ制御部84及び車両停止状態検出部82には、さらに、前後輪若しくはトランスミッションの回転数から車速Vsを検出する車速センサ86の出力、すなわち車速Vsがハーネス94を通じて供給される。
さらにまた、ECU22の車両停止状態検出部82及びモータ制御部84には、パーキングブレーキ88のブレーキ作動信号Sbがハーネス95を通じて供給される。
実際上、車速Vs並びにブレーキ作動信号Sb等の信号は、CAN(コントローラエリアネットワーク)等の車内ネットワークを通じてECU22に供給される。車内ネットワークではなく、いわゆるポイントツーポイント配線システムにより接続してもよい。
パーキングブレーキ88のブレーキ作動信号Sbを検出したとき、あるいは車速Vsがゼロ値となったことを検出したとき、車両停止状態検出部82は、モータ制御部84に対して車両停止検出信号Sstopを供給する。
モータ制御部84は、アシストトルクTaに対応するモータ24のアシスト電流Iaを決定する際、トルクTr及び操舵角速度θs´の他、回転子23の回転角(モータ機械角)θrm、推定操舵角θsc、推定操舵角速度θsc´、異常検出信号Sab、車速Vs、及びブレーキ作動信号Sb等に基づき、記憶部78(特性記憶部)に記憶されている特性(後述する。)を参照し、かつプログラムを実行して決定し、決定したアシスト電流Iaを、ハーネス93を通じてモータ24の各相の固定子のコイルに供給する。
モータ24は、供給されたアシスト電流Iaに応じたアシストトルクTaを発生し、減速伝達機構26を通じて出力軸42に付与することでステアリングシャフト14に操舵アシスト力を発生させる。
基本的には以上のように構成されかつ動作するこの実施形態の電動パワーステアリング装置10の特徴的な動作についてフローチャート等を参照して以下に説明する。
[第1実施例]
図3は、第1実施例及び第2実施例の動作説明に供されるフローチャートである。このフローチャートによる処理は、所定時間毎に繰り返し実行される。
ECU22は、トルクセンサ20や操舵角センサ19の異常・正常に係わらず、ステップS1〜S3において、操舵角推定処理(推定操舵角算出処理)を行う。
ステップS1において、回転子回転角検出回路76は、レゾルバ58により検出されている回転角θr(回転子23の電気角)を積算し、モータ電気角θreを算出する。
次いで、回転子回転角検出回路76は、ステップS2において、次の(1)式に示すように、算出したモータ電気角θreにレゾルバ58の極対数を乗算して、回転子23(回転軸25)の回転角であるモータ機械角θrmを算出し(モータ機械角θrmに換算し)、モータ制御部84及び操舵角速度算出部74に供給する。
モータ機械角=モータ電気角×レゾルバ極対数
θrm=θre×レゾルバ極対数 …(1)
次に、モータ制御部84及び/又は回転子回転角検出回路76は、ステップS3において、次の(2)式に示すように、算出したモータ機械角θrmをステアリングシャフト14の操舵角(推定操舵角)θscに換算する。
推定操舵角=モータ機械角×(モータ24の回転軸と操舵系18の回転軸の比率)=モータ機械角×減速伝達機構26の減速比
θsc=θrm×減速伝達機構26の減速比 …(2)
減速伝達機構26の減速比は、この実施形態では、値1/20に設定している。すなわち、この実施形態では、モータ機械角θsmの360[deg]が、ステアリングホイール12(出力軸42)の回転を推定する推定操舵角θscでは、18(=360/20)[deg]に換算される。同様に、1秒間当たりのモータ24の回転子23の回転数であるモータ回転速度N、例えば、N=2[rps]は、ステアリングホイール12(出力軸42)の回転速度(推定操舵回転速度)Nscでは、Nsc=0.1(=2/20)[rps]に対応する。
そして、ステアリングホイール12(出力軸42)の推定操舵回転速度Nsc=0.1[rps]は、推定操舵角速度θsc´では、θsc´=36(0.1[rps]×360[deg])[deg/s]に対応する。したがって、モータ回転速度Nと、推定操舵角速度(回転角速度)θsc´とは一意に対応する。例えば、モータ回転速度NがN=2[rps]は、推定操舵角速度θsc´のθsc´=36[deg/s]に対応する。
なお、モータ回転速度N及び推定操舵回転速度Nscは、モータ制御部84により算出される。
図1に示すように、ステアリングホイール12に固定されたステアリングシャフト14と一体的に回転する出力軸42の回転により、出力軸42に軸が固着されたウォームホィールギア56が一体的に回転するとウォームギア54が回転し、ウォームギア54が回転すると、ウォームギア54に固着されているモータ24の回転軸25(回転子23)が一体的に回転し、回転子23の回転がレゾルバ58により検出されるので、結果として、レゾルバ58による回転角θrに基づき、ステアリングホイール12の回転角である操舵角θsを推定した推定操舵角θscを算出(検出)することができる。
なお、操舵角θs及び推定操舵角θscは、ステアリングホイール12の右回転が正で左回転が負とされ、直進状態(θs=θsc=0[deg])から右折する場合には、運転者は、まず、ステアリングホイール12を右回転させて切り込んだ後、左回転させて切り戻して、直進状態に戻る。従って、基本的には、直進状態から右折して直進状態に戻る場合には、右回転が切り込み方向、左回転が切り戻し方向となる。
一方、直進状態(θs=θsc=0[deg])から左折する場合には、まず、左回転で切り込んだ後、右回転で切り戻して、直進状態に戻る。従って、基本的には、直進状態から左折して直進状態に戻る場合には、左回転が切り込み方向、右回転が切り戻し方向となる。
このように、直進状態(ステアリングホイール12の中立状態)から右方向にステアリングホイール12が回転される場合の操舵角θs(推定操舵角θsc)は、正の値となり、直進状態(ステアリングホイール12の中立状態)から左方向にステアリングホイール12が回転される場合の操舵角θs(推定操舵角θsc)は、負の値となり、角度の大小を考察する場合に、正負の符号があると、煩雑となるので、以下の説明においては、注記しない場合には、直進状態から右折して直進状態に戻る場合を例(操舵アシスト特性の座標上では、第1象限を対象)として説明する。この場合、操舵角θs及び推定操舵角θscともに正の値を採る。
上述したステップS1〜S3の手順により、操舵角センサ19及びトルクセンサ20が、仮に異常状態となったときにおいても、レゾルバ58により検出される回転角θrに基づき、回転子回転角検出回路76、操舵角速度算出部74、及びモータ制御部84により操舵角θs[deg]が推定された推定操舵角θsc[deg]及び推定操舵角速度θsc´[deg/s]を求めることができる。
なお、モータ24を回転させてステアリングホイール12に付与する操舵アシスト力は、基本的には、操舵角θs又は推定操舵角θscの変化している方向に付与すればよいこととなる。
次に、ステップS4において、異常検出部80から異常検出信号Sabが供給されたかどうかが検出される。このステップS4において、モータ制御部84は、トルクセンサ20及び操舵角センサ19に係る異常検出信号Sabを検出したとき、ステップS5以降の処理を実行する。なお、図1に示す操舵角センサ19内蔵型のトルクセンサ20では、ハーネス91の開放あるいは短絡等により電源の供給が停止され、操舵角センサ19とトルクセンサ20の出力が、同時に異常状態になる場合が多い。
ステップS4において、モータ制御部84が異常検出信号Sabを検出しなかった場合には、ステップS10において通常処理(通常時アシスト処理)を行う。この通常処理では、トルクセンサ20及び操舵角センサ19が正常であるので、従来通りの操舵アシスト力の付与動作を行う。
この場合、モータ制御部84は、記憶部78に予め記憶されている図4Aに示す、車速Vsをパラメータとした操舵トルクTr[kgfcm]に対するベースアシスト電流Ia[A]の特性(ベースアシスト電流特性又はベースアシスト特性ともいう。)101を参照(検索)し、基本的には、車速が低くなるほど大きくなるベースアシスト電流Iaを算出してモータ24を駆動する。
一方、ステップS4において、モータ制御部84が、トルクセンサ20等が異常になったことを示す異常検出信号Sabを検出したとき、ステップS5での異常時アシスト処理が実行される。
ステップS5において、モータ制御部84は、記憶部78に予め記憶されている図4Bに示す推定操舵角θscに対するベースアシスト電流Ia[A]の特性(ベースアシスト電流特性又はベースアシスト特性という。)102を参照(検索)して、ベースアシスト電流Iaを算出し、算出したベースアシスト電流Iaに基づきモータ24を駆動する。
ベースアシスト電流特性102は、マップとして記憶部78に記憶しておいてもよく、算出式で記憶部78に記憶しておいてもよい。マップとして記憶部78に離散的に記憶しておく場合、間の値は補間により求めることが好ましい。
図4Bから分かるように、ベースアシスト電流特性102は、推定操舵角θsc[deg]が、0[deg]から不感帯対応操舵角θd[deg](0〜10[deg]程度の値とされるが、この実施形態では、10[deg]に設定している。)までの中立位置近傍では、Ia=0[A]とされ(アシスト電流Iaを流さない領域とされ)、不感帯対応操舵角θd[deg]以上では、推定操舵角θscの増加に応じて増加させ(略比例して増加させ)、それ以上の推定操舵角θscでは、増加の割合を減少させて、推定操舵角θscが、180[deg]近傍以上では、一定の値を採る(ベースアシスト電流Iaの値が飽和する)特性に設定している。
上述したステップS1〜S5までの処理が第1実施例の処理に対応する。この第1実施例に係る電動パワーステアリング装置10は、操舵系18に発生するトルクTrを検出するトルク検出部としてのトルクセンサ20と、操舵系18の回転軸である出力軸42にアシストトルクを付与するモータ24と、モータ24の回転子23の回転角θrを検出する回転子回転角検出部としてのレゾルバ58と、トルクセンサ20にて検出されたトルクTrに基づいて、モータ24を駆動する電流を制御する(ステップS10)モータ制御部84と、を備える電動パワーステアリング装置10であって、トルクセンサ20やトルク検出回路72に異常が発生したかどうかを検出する異常検出部80を備え、モータ制御部84は、異常検出部80によりトルクセンサ20あるいはトルク検出回路72の異常が検出されたとき、レゾルバ58により検出された回転角θrの積算値であるモータ電気角θreに基づいて推定操舵角θscを算出し、この推定操舵角θscに対するベースアシスト電流Ia[A]の特性102を参照して、ベースアシスト電流Iaを算出し、モータ24を駆動するように制御している。
このように制御駆動することで、たとえトルクセンサ20又はトルク検出回路72の異常が異常検出信号Sabで検出され、トルクセンサ20により操舵トルクTrを検出することができなくなった異常時においても、ベースアシスト電流特性102に基づくアシスト電流Iaを流してモータ24による操舵アシスト力をステアリングホイール12に付与する所定の操舵アシスト制御が行えるようにしている。ただし、異常時における操舵アシスト制御は暫定的なアシスト処理であり、後述するように種々の制限を課すようにしている。
なお、トルクセンサ20が正常状態であるときに、トルクセンサ20の出力が略ゼロ値であって、車速センサ86での車速Vsの検出値が略等速度である状態が所定時間継続したとき、レゾルバ58の出力である回転角θrに対応する推定操舵角θscをゼロ値(0[deg])として記憶を更新する中点(中立状態)補正処理を適宜行うように構成されている。
また、回転子回転角検出回路76を利用した操舵アシスト力の付与は、暫定的な処理であるので、異常検出部80がトルクセンサ20等の異常を検出したときには、音声あるいは表示等により、当該異常対応の操舵アシスト処理を行っていることを操作者(運転手)に伝達する。これにより操作者(運転者)は、モータ24の回転子23の回転角θrを用いて暫定的な電動パワーステアリングによるアシスト力を利用して、当該車両を安全な場所まで運転することができる。
この暫定的な電動パワーステアリングによるアシスト力は、トルクセンサ20等が正常状態のステップS21の通常アシスト処理に対して種々の制限を課している。
[第2実施例]
この制限の一つとして、次に、ステップS6〜S9の電流フェード処理について説明する。
図5は、記憶部78に記憶されている電流フェード処理に供される切り込み電流フェード特性(切り込み時電流フェード特性ともいう。)103と、切り戻し電流フェード特性(切り戻し時電流フェード特性ともいう。)104の例を示すとともに、図4Bのベースアシスト電流特性102の一部を再掲している。なお、以下、理解の容易化のために、図5中の第1象限の特性(横軸の0[deg]から正の方向の大きい値に向かう右方向への切り込み方向と、正の方向から0[deg]方向の小さい値に向かう切り戻し方向とに係る特性)により説明する。
ステップS6において、アシスト電流Iaの通電中であってステアリングホイール12が切り込み時中であるかどうかが、上記した推定操舵角θscの微分値である推定操舵角速度θsc´から判定される。なお、推定操舵角速度θsc´は、操舵角速度算出部74又はモータ制御部84により算出される。
推定操舵角速度θsc´が正(θsc´>0)である場合には、切り込み中であると判定し、切り込み電流フェード特性103に沿ってアシスト電流Iaを決定してモータ24を駆動制御する。
図5において、同一の推定操舵角θscにおいて、一点鎖線で示した切り込み電流フェード特性103が実線で示しているベースアシスト電流特性102よりアシスト量(アシスト電流Ia)を少なくしている理由は、切り込み過ぎを防止するためである。ステアリングホイール12を同一方向に切り続けている場合には、モータ制御部84は、切り始めからの時間{(同一方向の)連続操舵時間trという。}を計時部85により計時し、図6に示す連続操舵時間低減特性105を参照してレシオ(連続操舵低減レシオ、又は連続操舵低減比率という。)Rc{Rcは、1(低減なし)〜0(アシスト電流Iaをゼロ値にする。)までの値を採る。}を算出する。
連続操舵中が検出された場合には、ベースアシスト電流特性102上で推定操舵角θscにより算出されるアシスト電流Iaに対し、連続操舵時間trに対応する連続操舵低減レシオRcが掛け合わされて、次の(3)式に示すように、フェード(低減)されたアシスト電流Iaとされる。
Ia←Ia×Rc …(3)
(3)式の右辺のIaがベースアシスト電流特性102上でのベースアシスト電流、左辺のIaが切り込み電流フェード特性103上でのフェード(低減)されたベースアシスト電流を意味する。
連続操舵時間低減特性105の連続操舵低減レシオRcは、この例では、1秒(1[s])で、アシスト電流Iaが10%ずつ低減される特性にしているので、10[s]以上、同一方向に切り続けられることが検出されるとアシスト電流Iaは、ゼロ値にされる。
このように、ステップS7の切り込み電流フェード処理において、同一方向に連続切り込み操舵している場合には、ベースアシスト電流特性102よりもアシスト量(アシスト電流Ia)を少なくなる切り込み電流フェード特性103としてアシストするようにしている。
さらに、切り込み時の過アシスト電流を防止するため、推定操舵角θscが閾値操舵角θscth以上の値となったときには、アシスト電流Iaを許容最大アシスト電流Iamaxに制限する{図5中の座標点106(θscth,Iamax)参照}。
次いで、ステップS8において、推定操舵角速度θsc´(θsc´=dθsc/dt)(の絶対値)が略ゼロ値(θsc´≒0[deg/s])、この第2実施例では、例えば、閾値操舵角速度θsc´th=7.2[deg/s](操舵回転速度Nse=0.02[rps]換算、モータ回転速度N=0.4[rps]換算)以下の値になったかどうかを判定し(θsc´≦θsc´th=7.2)、このステップS8の判定が肯定的となった場合には、切り戻し時のステアリングホイール12の戻りを促進するため、ステップS9の切り戻し電流フェード処理を実行する。
ステップS9の切り戻し電流フェード処理実行中には、図5の切り戻し電流フェード特性104に沿ってアシスト電流Iaを決定してモータ24を駆動制御する。
この切り戻し電流フェード特性104は、推定操舵角速度θsc´が閾値操舵角速度θsc´th以下の値になったときの推定操舵角θsc=θsc1でのアシスト電流Ia=Ia1{座標点107(θsc1,Ia1)}から、計時部85により計時される1秒程度の時間でアシスト電流Ia(図5例では、Ia=Ia1)をゼロ値まで徐々に、例えば比例的かつ自動的に減衰させる特性である。このとき、切り戻し電流フェード特性104において、推定操舵角θscが左方向に切り戻されているのは、走行中の車両に働く、ステアリングホイール12(操舵系12)を直進方向(中立位置)に戻そうとする力、いわゆるSAT(Self Aligning Torque)による。
このように第2実施例によれば、さらに、操舵系18の回転軸である出力軸42の推定角速度θsc´を算出する操舵角速度算出部74又はモータ制御部84を備え、モータ制御部84は、ステアリングの切り込み時に、操舵角速度算出部74により算出される推定操舵角速度θsc´の絶対値がゼロ値近傍(一例としては、上述したように、閾値操舵角速度θsc´th=7.2[deg/s])になったとき、モータ24を駆動するアシスト電流Iaを切り戻し電流フェード特性104{この特性104の勾配は、個々の車両毎の負荷(車両の前軸荷重)、車速Vs、路面状態等に応じて変化する。}に沿ってフェード(制限)することで、過アシスト電流を防止することができる。
もちろん、トルクセンサ20に付設される操舵角センサ19あるいはトルクセンサ20とは単独に設けられている操舵角センサが正常状態である場合には、それら操舵角センサ19等の出力である操舵角θsを微分することで操舵角速度θs´を算出して電流フェード処理を行うことができる。
[第3実施例、第4実施例]
次に、図7のフローチャートを参照して、上述したベースアシスト電流Iaを補正する第3実施例に係る車速レシオ補正処理及び第4実施例に係る車速電流制限処理について説明する。
車速が高速になるとSATが大きくなってくるために、アシスト電流は、低速領域に比較して、中速、高速領域では増加させる必要がある。
そのため、図4Bに示したベースアシスト電流特性102を車速Vsに応じて変更(補正)することが好ましい。
図8は、記憶部78に記憶される、車速Vsに応じてベースアシスト電流特性102を補正するための車速レシオ特性109を示している。レシオRは、この実施形態において、車速VsがVs=40[km/h]でR≒0.5、Vs=80[km/h]でR≒1に設定し、車速Vsの増加に応じてレシオRを比例的に大きくしている。車速VsがVs=80[km/h]以上では、レシオRを≒1に固定している。また、車速VsがVs=10[km/h]程度以下では、R≒0.2程度に設定している。
車速補正後のアシスト電流Iasは、次の(4)式で求めることができる。
Ias=ベースアシスト電流×レシオ=Ia×R …(4)
上述したように、アシスト電流は、低速領域に比較して、中速、高速領域では増加させる必要があるが、車速Vsが上がるにつれて操舵できる角度範囲が狭まること、過電流防止の観点並びにレゾルバ58の回転角θrに基づいて操舵アシスト力を制御していることに鑑み、車速Vs毎にアシスト電流の最大値(制限値)である電流制限値Imaxを設定することが好ましいことが分かった。
記憶部78に記憶される、図9に示す車速電流制限特性108に示すように、車速Vs=0〜20[km/h]程度では、第1の一定値Imax1とし、10〜30[km/h]程度では徐々に大きくし、30〜60[km/h]程度では、第2の一定値Imax2とし、60〜120[km/h]程度では徐々に小さくし、120[km]程度以上では、第3の一定値Imax3に設定すると実用上好ましいことが分かった(Imax3<Imax1<Imax2)。
そこで、上述したステップS5の処理の後で、ステップS6の処理の前に、図7に示すフローチャートによる、ベースアシスト電流Iaの補正処理(第3実施例)を実施する。
ステップS11において、車速センサ86により車速Vsが検出されると、ステップS12において、図8に示す車速レシオ特性109が検索(参照)され、(4)式に示したように、図4Bに示したベースアシスト電流IaにレシオRが掛けられて車速補正後のアシスト電流Iasが算出される。
図10中、実線で示す特性110、150、180、220は、それぞれ、例としての、車速Vsが10[km/h]、50[km/h]、80[km/h]、及び120[km/h]における、車速補正後のアシスト電流Iasの特性を示している。
このように第3実施例によれば、回転子23の回転角θrから求めた推定操舵角θscとモータ24を駆動するアシスト電流との関係の特性(ベースアシスト電流特性102)と、車速レシオ特性109と、を予め記憶した記憶部78と、当該電動パワーステアリング装置10が搭載される車両の車速Vsを検出する車速検出部としての車速センサ86と、を備え、モータ制御部84は、異常検出部80によりトルクセンサ20等の異常が検出されたとき、回転子回転角検出部としてのレゾルバ58により検出された回転子23の回転角θrに基づいて算出した推定操舵角θscから、記憶部78に記憶された特性102を参照してモータ24を駆動するベースアシスト電流Iaを得、該ベースアシスト電流Iaを車速センサ86により検出した車速Vsにより補正してモータ24を駆動する車速補正後のアシスト電流Iasとすることで、操舵アシスト力が必要な全車速域で操舵アシスト力を付与することができる。
[第4実施例の動作]
次いで、ステップS14において、ステップS13で求めた車速補正後のアシスト電流Iasの値が、当該車速Vsにおいて、図9に示した車速電流制限特性108で決定される電流制限値Imax(Imax1,Imax2,Imax3)を上回る値となっているかどうかが判定され、Ias>Imaxとなっていた場合には、ステップS15において、アシスト電流Iasを車速Vsに対応した電流制限値Imaxに制限する。Ias≦Imaxとなっていた場合には、アシスト電流Iasをそのまま用いる。
図10において、実線で示す特性110、150、180、220がレシオRを考慮した電流であり、点線で示す特性110a、150a、180a、220aが、電流制限値Imaxを考慮した特性である。
以上のように、第4実施例によれば、車速Vsに応じた電流制限値Imaxを特性108として記憶する記憶部78を備えることで、出力過多を抑制できるとともに、図8に示したレシオRによる車速連動制御のみでは設定し得ない特性とすることができる。
[変形例]
なお、車両停止状態検出部82は、車速センサ86により検出されている車速VsがVs=0、あるいはパーキングブレーキ88の作動によるブレーキ作動信号Sbの少なくともいずれか一方を検出したときには、モータ制御部84に対して車両停止検出信号Sstopを供給する。このとき、モータ制御部84は、アシスト電流Iaをゼロ値とすることで、不必要に操舵アシスト力を付与しないようにすることができる。なお、この変形例によれば、パーキングブレーキ88が解除されていて、駆動輪がエンジン等によって回転している状態、例えば、サービス工場等で車両をリフトアップしている状態においては、いわゆるセルフステアとならないように、車速センサ86により検出される車速VsがVs=0のとき、アシスト電流Iaを供給しないようにすることも含まれる。
以上説明したように、上述した実施形態によれば、トルクセンサ20が故障してトルクセンサ20により操舵トルクTrを検出することができなくなった場合においても、モータ24のレゾルバ58等により検出される回転子23の回転角θrを利用して操舵角θsを推定しまた操舵角速度θs´を推定し、推定操舵角θsc及び(又は)推定操舵角速度θsc´を用いて、モータ24による所定の操舵アシスト力を付与することができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採りうることができる。

Claims (6)

  1. 操舵系(18)に発生するトルクを検出するトルク検出部(20)と、
    前記操舵系(18)の回転軸(42)にアシストトルク(Ta)を付与するモータ(24)と、
    前記モータ(24)の回転子(23)の回転角(θr)を検出する回転子回転角検出部(58)と、
    前記トルク検出部(20)にて検出された前記トルクに基づいて、前記モータ(24)を駆動する電流(Ia)を制御するモータ制御部(84)と、
    を備える電動パワーステアリング装置(10)であって、
    前記トルク検出部(20)に異常が発生したかどうかを検出する異常検出部(80)を備え、
    前記モータ制御部(84)は、
    前記異常検出部(80)により前記トルク検出部(20)の異常が検出されたとき、前記回転子回転角検出部(58)により検出された前記回転子(23)の回転角(θr)に基づいて、前記モータ(24)を駆動する前記電流(Ia)を制御する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1記載の電動パワーステアリング装置において、
    さらに、
    前記回転子(23)の回転角(θr)と前記モータ(24)を駆動する前記電流(Ia)との関係を特性(102)として予め記憶した記憶部(78)と、
    当該電動パワーステアリング装置(10)が搭載される車両の車速(Vs)を検出する車速検出部(86)と、を備え、
    前記モータ制御部(84)は、
    前記異常検出部(80)により前記トルク検出部(20)の異常が検出されたとき、前記回転子回転角検出部(58)により検出された前記回転子(23)の回転角(θr)に基づいて、前記記憶部(78)に記憶された前記特性(102)を参照して前記モータ(24)を駆動する前記電流(Ia)を得、該電流(Ia)を前記車速検出部(86)により検出した車速(Vs)により補正して前記モータ(24)を駆動する前記電流(Ia)とする
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項2記載の電動パワーステアリング装置において、
    さらに、
    前記車速(Vs)に応じた電流制限値(Imax)を記憶する記憶部(78)を
    備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    さらに、
    前記操舵系(18)の前記回転軸(42)の角速度を検出する操舵角速度検出部(74)を備え、
    前記モータ制御部(84)は、
    ステアリングの切り込み時に、前記操舵角速度検出部(74)により検出される操舵角速度(θs´,θsc´)の絶対値がゼロ値近傍になったとき、前記モータ(24)を駆動する前記電流(Ia)を制限する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項4記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記操舵角速度検出部(74)は、
    前記操舵系(18)の前記回転軸(42)の前記角速度を、前記回転子(23)の角速度(θsc´)により検出する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    さらに、
    当該電動パワーステアリング装置(10)が搭載される車両の停止状態を検出する車両停止状態検出部(82)、を備え、
    前記モータ制御部(84)は、
    前記車両停止状態検出部(82)により車両が停止状態にあることが検出されたとき、前記モータ(24)を駆動する前記電流(Ia)の値をゼロ値とする
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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