JP2015047878A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の走行中に車速が検出されなくなったときであれ、操舵系にアシスト力を継続して付与することができる電動パワーステアリング装置を提供する。【解決手段】ステアリングセンサ52、トルクセンサ53およびマイコン42には車両のイグニッションスイッチ63がオフされた場合であれ、電源リレー66を介して車載の直流電源61からの電力が一定期間だけ供給される。マイコン42は、路面反力、操舵角θsおよび推定車速Veの関係を規定する車速算出マップを有している。マイコン42は、車両の走行中にイグニッションスイッチ63がオフされたとき、路面反力および操舵角θsを車速算出マップに適用することにより推定車速Veを演算し、当該推定車速Veを使用してモータ31の制御を継続する。路面反力は操舵トルクτおよびアシストトルクから得られる。【選択図】図2
Description
本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
従来、車両の操舵機構にモータの動力を付与することにより運転者のステアリング操作を補助する電動パワーステアリング装置(以下、「EPS」という。)が知られている。特許文献1にも記載されるように、センサを通じてイグニッションスイッチのオフ操作が検出されるとき、モータの駆動を停止させるEPSが存在する。当該EPSでは、車両の走行中、何らかの原因によりセンサに異常が発生し当該センサによってイグニッションスイッチがオフされた旨誤って検出されることが懸念される。この場合、実際には車両が走行中であるにもかかわらずモータの駆動が停止されるおそれがある。そこで特許文献1のEPSでは、センサを通じてイグニッションスイッチがオフされた旨検出される場合であれ、エンジンの回転数または車速が所定値以上であるときには車両が走行中であるとみなしてモータの駆動を継続する。
ところが、車両の走行中に運転者の体の一部がイグニッションスイッチに接触するなど、意図せずイグニッションスイッチがオフされることが想定される。この場合、CAN(Controller Area Network)を介した情報の伝達が停止されるため、EPSの制御装置は、エンジンの回転数や車速に関する信号を受信することができずモータの駆動を停止せざるを得なかった。このため、たとえば車両を路肩などに退避させようとする際、運転者のステアリング操作に負担がかかる。
本発明の目的は、車両の走行中に車速が検出されなくなったときであれ、操舵系にアシスト力を継続して付与することができる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記目的を達成し得る電動パワーステアリング装置は、操舵系にアシストトルクを付与するモータと、少なくとも操舵トルクおよび車速に基づき前記モータを制御する制御装置と、を備えている。前記制御装置は、車速が検出されなくなったとき、少なくとも操舵トルクおよび操舵角に基づき推定車速を演算し、当該推定車速を使用してモータの制御を継続する。
この構成によれば、何らかの原因により車速が検出されなくなった場合であれ、モータを継続して駆動して操舵系にアシストトルクを付加し続けることができる。また、実際の車速の代替として求められる推定車速を使用してモータが継続して駆動されるので、その時々の車両の走行状態に好適なアシストトルクを発生させることができる。
上記の電動パワーステアリング装置において、前記制御装置は、転舵輪が路面から受ける反力である路面反力、操舵角および車速の関係を規定する車速算出マップを有していてもよい。この場合、前記制御装置は、車速が検出されなくなったとき、操舵トルクおよびアシストトルクに基づき路面反力を演算し、当該路面反力および操舵角を前記車速算出マップに適用することにより推定車速を算出することができる。
上記の電動パワーステアリング装置において、前記制御装置は、車両が停止しようとしていない旨判定されるとき前記推定車速を演算し、当該推定車速を使用してモータの制御を継続するようにしてもよい。
この構成によれば、車両の走行状態あるいは走行状態の変化に応じてモータの駆動を継続したり、モータを停止させたりすることができる。
上記の電動パワーステアリング装置において、前記制御装置は、車両が停止しようとしているかどうかを判定する目的で設定される操舵角判定閾値および車速判定閾値を有していてもよい。そして前記制御装置は、a.推定車速が車速判定閾値よりも小さいこと、およびb.操舵角が操舵角判定閾値よりも大きいこと、およびc.操舵角が操舵角判定閾値よりも大きくかつ推定車速が車速判定閾値よりも小さい状態が一定期間だけ継続したこと、を含む条件をすべて満たすときには車両が停止しようとしている旨判定する一方、一つでも満たされない条件が存在するときには車両は停止しようとしていない旨判定するようにしてもよい。
上記の電動パワーステアリング装置において、前記制御装置は、車両が停止しようとしているかどうかを判定する目的で設定される操舵角判定閾値および車速判定閾値を有していてもよい。そして前記制御装置は、a.推定車速が車速判定閾値よりも小さいこと、およびb.操舵角が操舵角判定閾値よりも大きいこと、およびc.操舵角が操舵角判定閾値よりも大きくかつ推定車速が車速判定閾値よりも小さい状態が一定期間だけ継続したこと、を含む条件をすべて満たすときには車両が停止しようとしている旨判定する一方、一つでも満たされない条件が存在するときには車両は停止しようとしていない旨判定するようにしてもよい。
この構成によれば、車両が停止しようとしているかどうかを好適に判定することができる。
上記の電動パワーステアリング装置において、前記制御装置は、車両が停止しようとしていない旨判定されるとき、車両が直進走行状態であるかどうかを判定してもよい。そして前記制御装置は、直進走行状態である旨判定されるときには新たな推定車速を演算することなく前回の推定車速をそのまま使用してモータの制御を継続する一方、直進走行状態ではない旨判定されるときには新たな推定車速を演算して当該推定車速を使用してモータの制御を継続するようにしてもよい。
上記の電動パワーステアリング装置において、前記制御装置は、車両が停止しようとしていない旨判定されるとき、車両が直進走行状態であるかどうかを判定してもよい。そして前記制御装置は、直進走行状態である旨判定されるときには新たな推定車速を演算することなく前回の推定車速をそのまま使用してモータの制御を継続する一方、直進走行状態ではない旨判定されるときには新たな推定車速を演算して当該推定車速を使用してモータの制御を継続するようにしてもよい。
車両を旋回させる場合と異なり、車両が直進走行状態であるときはステアリング操作をほとんど行わない状況であるため、それほど的確なアシストは必要とされない。このため、車両が直進走行状態であるときには、新たな推定車速の演算処理を回避することにより、制御装置の演算負荷を軽減することが可能である。
本発明によれば、車両の走行中に車速が検出されなくなったときであれ、操舵系にアシスト力を継続して付与することができる。
以下、電動パワーステアリング装置の第1の実施の形態を説明する。
<EPSの概要>
図1に示すように、電動パワーステアリング装置10は、運転者のステアリング操作に基づいて転舵輪を転舵させる操舵機構20、運転者のステアリング操作を補助する操舵補助機構30、および操舵補助機構30の作動を制御するECU(電子制御装置)40を備えている。
<EPSの概要>
図1に示すように、電動パワーステアリング装置10は、運転者のステアリング操作に基づいて転舵輪を転舵させる操舵機構20、運転者のステアリング操作を補助する操舵補助機構30、および操舵補助機構30の作動を制御するECU(電子制御装置)40を備えている。
操舵機構20は、運転者により操作されるステアリングホイール21、およびステアリングホイール21と一体回転するステアリングシャフト22を備えている。ステアリングシャフト22は、ステアリングホイール21の中心に連結されたコラムシャフト22a、コラムシャフト22aの下端部に連結されたインターミディエイトシャフト22b、およびインターミディエイトシャフト22bの下端部に連結されたピニオンシャフト22cからなる。ピニオンシャフト22cの下端部は、ピニオンシャフト22cに交わる方向へ延びるラック軸23(正確にはラック歯が形成された部分23a)に噛合されている。したがって、ステアリングシャフト22の回転運動は、ピニオンシャフト22cおよびラック軸23からなるラックアンドピニオン機構24によりラック軸23の往復直線運動に変換される。当該往復直線運動が、ラック軸23の両端にそれぞれ連結されたタイロッド25を介して左右の転舵輪26,26にそれぞれ伝達されることにより、これら転舵輪26,26の転舵角θtaが変更される。
操舵補助機構30は、操舵補助力の発生源であるモータ31を備えている。モータ31としては、ブラシレスモータなどが採用される。モータ31は、減速機構32を介してコラムシャフト22aに連結されている。減速機構32はモータ31の回転を減速し、当該減速した回転力をコラムシャフト22aに伝達する。すなわち、ステアリングシャフト22にモータのトルクが操舵補助力(アシスト力)として付与されることにより、運転者のステアリング操作が補助される。
ECU40は、車両に設けられる各種のセンサの検出結果を運転者の要求あるいは走行状態を示す情報として取得し、これら取得される各種の情報に応じてモータ31を制御する。
各種のセンサとしては、たとえば車速センサ51、ステアリングセンサ52、トルクセンサ53および回転角センサ54がある。車速センサ51は車速(車両の走行速度)Vを検出する。ステアリングセンサ52はコラムシャフト22aに設けられて操舵角θs(ステアリングホイールの回転角度)を検出する。トルクセンサ53はコラムシャフト22aに設けられて操舵トルクτを検出する。回転角センサ54はモータ31に設けられてモータ31の回転角θmを検出する。
ECU40は車速V、操舵角θs、操舵トルクτおよび回転角θmに基づき目標アシスト力(目標アシストトルク)を演算し、当該目標アシスト力を操舵補助機構30に発生させるための駆動電力をモータ31に供給する。
<ECUの構成>
つぎに、ECUのハードウェア構成を説明する。
図2に示すように、ECU40は駆動回路(インバータ回路)41およびマイコン(マイクロコンピュータ)42を備えている。駆動回路41およびマイコン42にはそれぞれ車両に搭載されるバッテリなどの直流電源61から電力が供給される。また、車速センサ51、ステアリングセンサ52、トルクセンサ53および回転角センサ54などの各種のセンサにも直流電源61から電力が供給される。
つぎに、ECUのハードウェア構成を説明する。
図2に示すように、ECU40は駆動回路(インバータ回路)41およびマイコン(マイクロコンピュータ)42を備えている。駆動回路41およびマイコン42にはそれぞれ車両に搭載されるバッテリなどの直流電源61から電力が供給される。また、車速センサ51、ステアリングセンサ52、トルクセンサ53および回転角センサ54などの各種のセンサにも直流電源61から電力が供給される。
マイコン42の第1の電源端子T1と直流電源61のプラス端子とは第1の給電線62により接続されている。第1の給電線62にはイグニッションスイッチ63が設けられている。第1の給電線62における直流電源61とイグニッションスイッチ63との間には第1の接続点64が設定されている。第1の接続点64と駆動回路41とは第2の給電線65により接続されている。第2の給電線65には電源リレー66が設けられている。第2の給電線65おける電源リレー66と駆動回路41との間には第2の接続点67が設定されている。第2の接続点67とマイコン42の第2の電源端子T2とは第3の給電線68により接続されている。
イグニッションスイッチ63がオンされたとき、直流電源61の電力は第1の給電線62を介してマイコン42に供給される。イグニッションスイッチ63は自身のオンオフ状態を示す電気信号を生成し、当該電気信号をマイコン42へ供給する。また、電源リレー66がオンされたとき、直流電源61の電力は第2の給電線65を介して駆動回路41へ供給されるとともに、第3の給電線68を介してマイコン42に供給される。
駆動回路41は、マイコン42により生成されるモータ制御信号Sc(PWM駆動信号)に基づいて、直流電源61から供給される直流電力を三相交流電力に変換する。当該変換された三相交流電力は各相の給電経路69を介してモータ31に供給される。各相の給電経路69には電流センサ70が設けられている。これら電流センサ70は各相の給電経路69に生ずる実際の電流値Imを検出する。なお、図2では、説明の便宜上、各相の給電経路69および各相の電流センサ70をそれぞれ1つにまとめて図示する。
マイコン42は、直流電源61から供給される電力を使用して動作する。マイコン42は、車速センサ51、ステアリングセンサ52、トルクセンサ53、回転角センサ54および電流センサ70の検出結果をそれぞれ定められたサンプリング周期で取り込む。なお、ステアリングセンサ52、トルクセンサ53、回転角センサ54および電流センサ70はマイコン42に接続され、これらの検出結果は直接マイコン42に取り込まれる。一方、車速センサ51の検出結果は、CAN(Controller Area Network)などの車載ネットワークを介してマイコン42に取り込まれる。マイコン42はこれら取り込まれる検出結果、すなわち車速V、操舵角θs、操舵トルクτ、回転角θmおよび実際の電流値Imに基づきモータ制御信号Scを生成する。
また、マイコン42は電源リレー66に対する駆動信号Sdを生成し、当該駆動信号Sdの供給および停止を通じて電源リレー66のオンオフを制御する。
また、マイコン42はイグニッションスイッチ63がオンからオフへ切り替えられた後においても電源リレー66をオンした状態に維持する。このためイグニッションスイッチ63がオフされた後であれ、マイコン42は自身の記憶装置に何らかの情報を書き込んだり、モータ31を駆動したりすることが可能である。マイコン42は直流電源61からの電力の供給が不要となったときには電源リレー66をオンからオフへ切り替えることにより自身への電力の供給を遮断する。また、電源リレー66がオンされているとき、電動パワーステアリング装置10の構成要素であるステアリングセンサ52およびトルクセンサ53にも直流電源61の電力が供給される。
また、マイコン42はイグニッションスイッチ63がオンからオフへ切り替えられた後においても電源リレー66をオンした状態に維持する。このためイグニッションスイッチ63がオフされた後であれ、マイコン42は自身の記憶装置に何らかの情報を書き込んだり、モータ31を駆動したりすることが可能である。マイコン42は直流電源61からの電力の供給が不要となったときには電源リレー66をオンからオフへ切り替えることにより自身への電力の供給を遮断する。また、電源リレー66がオンされているとき、電動パワーステアリング装置10の構成要素であるステアリングセンサ52およびトルクセンサ53にも直流電源61の電力が供給される。
<マイコン>
つぎに、マイコンの機能的な構成を説明する。マイコン42は、図示しない記憶装置に格納された制御プログラムを実行することによって実現される各種の演算処理部を有している。
つぎに、マイコンの機能的な構成を説明する。マイコン42は、図示しない記憶装置に格納された制御プログラムを実行することによって実現される各種の演算処理部を有している。
図2に示すように、マイコン42は、これら演算処理部として電流指令値演算部71、モータ制御信号生成部72、車速推定部73および停車動作判定部74を備えている。
<電流指令値演算部>
電流指令値演算部71はアシスト制御部75を備えている。アシスト制御部75は操舵トルクτおよび車速Vに基づきアシスト制御量Ias*を演算する。アシスト制御量Ias*は、これら状態量に応じた適切な大きさの目標アシスト力を示す。アシスト制御部75はたとえばマイコン42の図示しない記憶装置に格納されるアシスト特性マップを使用してアシスト制御量Ias*を演算する。
<電流指令値演算部>
電流指令値演算部71はアシスト制御部75を備えている。アシスト制御部75は操舵トルクτおよび車速Vに基づきアシスト制御量Ias*を演算する。アシスト制御量Ias*は、これら状態量に応じた適切な大きさの目標アシスト力を示す。アシスト制御部75はたとえばマイコン42の図示しない記憶装置に格納されるアシスト特性マップを使用してアシスト制御量Ias*を演算する。
図3のグラフに示すように、アシスト特性マップ81は操舵トルクτおよび車速Vに基づきアシスト制御量Ias*を演算するための車速感応型の三次元マップであって、操舵トルクτ(絶対値)が大きいほど、また車速Vが小さいほど大きな値(絶対値)のアシスト制御量Ias*が算出されるように設定されている。
電流指令値演算部71は、アシスト制御量Ias*に基づき電流指令値I*を演算する。電流指令値I*はモータ31に供給するべき電流を示す指令値である。正確には、電流指令値I*はd/q座標系におけるq軸電流指令値およびd軸電流指令値を含む。本例ではd軸電流指令値は零に設定されている。d/q座標系はモータ31の回転角θmに従う回転座標である。
<モータ制御信号生成部>
モータ制御信号生成部72は回転角θmを使用してモータ31の三相の電流値Imを二相のベクトル成分、すなわちd/q座標系におけるd軸電流値およびq軸電流値に変換する。そして、モータ制御信号生成部72はd軸電流値とd軸電流指令値との偏差、およびq軸電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、これら偏差を解消するようにモータ制御信号Scを生成する。
モータ制御信号生成部72は回転角θmを使用してモータ31の三相の電流値Imを二相のベクトル成分、すなわちd/q座標系におけるd軸電流値およびq軸電流値に変換する。そして、モータ制御信号生成部72はd軸電流値とd軸電流指令値との偏差、およびq軸電流値とq軸電流指令値との偏差をそれぞれ求め、これら偏差を解消するようにモータ制御信号Scを生成する。
<車速推定部>
車速推定部73は車速Vを推定する。車速推定部73は推定車速を求めるに際して、まず次式(1)を使用して路面反力TRを求める。路面反力は前輪(本例では転舵輪26)が路面から受ける反力であって、操舵機構20を介して操舵反力としてステアリングシャフト22に伝達される。
車速推定部73は車速Vを推定する。車速推定部73は推定車速を求めるに際して、まず次式(1)を使用して路面反力TRを求める。路面反力は前輪(本例では転舵輪26)が路面から受ける反力であって、操舵機構20を介して操舵反力としてステアリングシャフト22に伝達される。
TR=τ+Ta …(1)
ただし、「τ」は操舵トルク、「Ta」はアシストトルクである。このアシストトルクTaは電流指令値I*や電流値(実電流値)Imに基づき得ることができる。
ただし、「τ」は操舵トルク、「Ta」はアシストトルクである。このアシストトルクTaは電流指令値I*や電流値(実電流値)Imに基づき得ることができる。
つぎに車速推定部73は路面反力TRおよび操舵角θsに基づき推定車速Veを演算する。車速推定部73はマイコン42の図示しない記憶装置に格納される車速算出マップを使用して推定車速Veを演算する。
図4のグラフに示すように、車速算出マップ82は路面反力TRおよび操舵角θsに基づき推定車速Veを演算するための操舵角感応型の三次元マップであって、路面反力TRが大きいほど、また操舵角θs(絶対値)が小さいほど大きな値の推定車速Veが算出されるように設定されている。
<停車動作判定部>
停車動作判定部74は車両が停止しているかどうか、あるいは車両が停車動作を行っているかどうかを判定する。停車動作判定部74は第1の判定条件が成立するときには車両が停止している旨判定し、第2の判定条件が成立するときには停車動作中であるため、車両が停車しようとしている旨判定する。
停車動作判定部74は車両が停止しているかどうか、あるいは車両が停車動作を行っているかどうかを判定する。停車動作判定部74は第1の判定条件が成立するときには車両が停止している旨判定し、第2の判定条件が成立するときには停車動作中であるため、車両が停車しようとしている旨判定する。
第1の判定条件は、次式(2)で示される通りである。停車動作判定部74は、推定車速Veの値が0であるとき、第1の判定条件が成立するとして車両が停止している旨判定する。
Ve=0 …(2)
第2の判定条件は、次式(3−1),(3−2),(3−3)で示される通りである。停車動作判定部74は、これら3つの関係式のすべてが成立するとき、第2の判定条件が成立するとして車両が停車動作を行っている旨判定する。
第2の判定条件は、次式(3−1),(3−2),(3−3)で示される通りである。停車動作判定部74は、これら3つの関係式のすべてが成立するとき、第2の判定条件が成立するとして車両が停車動作を行っている旨判定する。
Ve<Vh …(3−1)
θs>θsh …(3−2)
Tc>Th …(3−3)
ただし、「Ve」は推定車速、「Vh」は車速判定閾値である。車速判定閾値Vhは停車しようとしている車両が取り得る車速に基づき設定される。たとえば車速判定閾値Vhは10km/hに設定される。
θs>θsh …(3−2)
Tc>Th …(3−3)
ただし、「Ve」は推定車速、「Vh」は車速判定閾値である。車速判定閾値Vhは停車しようとしている車両が取り得る車速に基づき設定される。たとえば車速判定閾値Vhは10km/hに設定される。
また、「θsh」は操舵角判定閾値である。操舵角判定閾値θshは停車しようとしている車両でなければ取り得ない操舵角θsに基づき設定される。たとえば図5に示す閾値設定マップ83に基づき操舵角判定閾値θshを設定することができる。閾値設定マップ83は車速Vとその車速Vにおいて操舵可能な操舵角θsの上限値との関係を規定するグラフであり、実験などに基づき適宜設定される。車速Vが大きいほど操舵可能な操舵角θsの上限値(絶対値)は小さくなるため、車速Vとその車速Vにおいて操舵可能な操舵角θsの上限値との関係は、互いに反比例の関係となるように設定されている。この閾値設定マップ83に基づき、車速判定閾値Vhにおいて操舵可能な操舵角θsの上限値を操舵角判定閾値θshとして設定する。すなわち、操舵角θsが操舵角判定閾値θshよりも大きければ車速Vは車速判定閾値Vhよりも小さいと推定することができる。
また、「Tc」は式(3−1),(3−2)の双方が成立している状態がどれだけ継続しているかを示す継続時間、「Th」は車両が停車動作を行っている旨の判定を確定するために設定される時間判定閾値である。
停車動作判定部74は、操舵角θsが操舵角判定閾値θshよりも大きく、かつ推定車速Veの値が車速判定閾値Vhよりも小さい状態が時間判定閾値Thよりも長い時間だけ継続したとき、車両が停車しようとしている旨の判定を確定する。
<電動パワーステアリング装置の動作>
つぎに、車両の走行中にイグニッションスイッチ63がオフ(IG−OFF)されたときの電動パワーステアリング装置の動作を図6のフローチャートにしたがって説明する。当該フローチャートの各処理はイグニッションスイッチ63がオン状態からオフ状態へ切り替わったことを契機としてマイコン42により実行される。また、電源リレー66はオンした状態に維持されている。
つぎに、車両の走行中にイグニッションスイッチ63がオフ(IG−OFF)されたときの電動パワーステアリング装置の動作を図6のフローチャートにしたがって説明する。当該フローチャートの各処理はイグニッションスイッチ63がオン状態からオフ状態へ切り替わったことを契機としてマイコン42により実行される。また、電源リレー66はオンした状態に維持されている。
図6のフローチャートに示すように、マイコン42はまずイグニッションスイッチ63がオフされる直前に取り込んだ車速V(最終受信値)が0km/hであるかどうかを判断する(ステップS101)。
マイコン42は車速Vが0km/hである旨判断されるとき(ステップS101でYES)、アシスト停止制御を実行する。すなわち、マイコン42は操舵機構20に印加するアシスト力を漸次低減させつつ最終的には零にする。
これに対して、マイコン42は車速Vが0km/hではない旨判断されるとき(ステップS101でNO)、当該車速Vに応じたアシスト制御を実行する(ステップS103)。すなわち、マイコン42は当該車速Vおよびその時々の操舵トルクτをアシスト特性マップ81に適用することによりアシスト制御量Ias*、ひいては電流指令値I*を演算し、当該電流指令値I*に基づきモータ31を駆動させる。
つぎにマイコン42は、車両が停車しようとしているかどうかを判断する(ステップS104)。すなわち、マイコン42は車速算出マップ82を使用して推定車速Veを演算し、当該推定車速Veを使用して前述の第1および第2の判定条件のいずれか一方が成立しているかどうかを判定する。
マイコン42は前述した第1の判定条件および第2の判定条件のいずれか一方が成立している旨判断されるとき(ステップS104でYES)、車両は停車しようとしている旨判断して処理を先のステップS102へ移行する。
マイコン42は第1の判定条件および第2の判定条件のいずれも成立していない旨判断されるとき(ステップS104でNO)、ステップS105へ処理を移行する。
ステップS105において、マイコン42は次式(4)で示されるように操舵角θsの絶対値と直進判定閾値θs2とを比較する。直進判定閾値θs2は車両が直進走行状態であると判定できる操舵角θsであり、実験やシミュレーションなどにより予め設定される。
ステップS105において、マイコン42は次式(4)で示されるように操舵角θsの絶対値と直進判定閾値θs2とを比較する。直進判定閾値θs2は車両が直進走行状態であると判定できる操舵角θsであり、実験やシミュレーションなどにより予め設定される。
│θs│>θsh2 …(4)
マイコン42は操舵角θsの絶対値が直進判定閾値θs2よりも大きい旨判断されるとき(ステップS105でYES)、車速を推定する。すなわち、マイコン42は車速算出マップ82を使用して推定車速Veを算出する(ステップS106)。
マイコン42は操舵角θsの絶対値が直進判定閾値θs2よりも大きい旨判断されるとき(ステップS105でYES)、車速を推定する。すなわち、マイコン42は車速算出マップ82を使用して推定車速Veを算出する(ステップS106)。
つぎにマイコン42はステップS106において算出される推定車速Veに応じたアシスト制御を実行する(ステップS107)。すなわち、マイコン42は当該推定車速Veおよびその時々の操舵トルクτをアシスト特性マップ81に適用することによりアシスト制御量Ias*、ひいては電流指令値I*を演算し、当該電流指令値I*に基づきモータ31を駆動させる。その後、マイコン42は先のステップS104へ処理を移行する。
なお、マイコン42は先のステップS105においてNO、すなわち操舵角θsの絶対値が直進判定閾値θs2よりも大きくない旨判断されるとき、車両は直進走行状態である旨判定し(ステップS108)、新たな推定車速Veを演算することなく先のステップS107へ処理を移行する。そしてステップS107では、直近に演算された推定車速Veに応じてアシスト制御が実行される。
<電動パワーステアリング装置の作用>
つぎに、電動パワーステアリング装置の作用を説明する。
車両の走行中に運転者の体の一部がイグニッションスイッチ63に接触するなどして意図せずイグニッションスイッチ63がオフされることが想定される。この場合、ステアリング操作に対するアシストが行われなくなると、運転者がたとえば車両を路肩に寄せて停車させようとするとき、過大な操舵トルクが必要となることが懸念される。この点、本例ではイグニッションスイッチ63がオフされた場合であれ、停車動作(車速V=0など)が確認されないときには、操舵機構20に対するアシスト力の付与が継続される。通常、イグニッションスイッチ63がオフされると車載ネットワークを介した情報の伝達が停止されるため、車速センサ51からの実際の車速Vは得られないものの、マイコン42は操舵角θsを使用して推定車速Veを演算し、この推定車速Veを使用してモータ31の制御を行う。すなわち、マイコン42は推定車速Veおよび操舵トルクτに基づきアシスト特性マップ81からアシスト制御量Ias*を演算する。このように、車両の走行中においてイグニッションスイッチが意図せずオフされた場合であれ、モータ31の駆動が継続されてステアリング操作のアシストが継続される。
つぎに、電動パワーステアリング装置の作用を説明する。
車両の走行中に運転者の体の一部がイグニッションスイッチ63に接触するなどして意図せずイグニッションスイッチ63がオフされることが想定される。この場合、ステアリング操作に対するアシストが行われなくなると、運転者がたとえば車両を路肩に寄せて停車させようとするとき、過大な操舵トルクが必要となることが懸念される。この点、本例ではイグニッションスイッチ63がオフされた場合であれ、停車動作(車速V=0など)が確認されないときには、操舵機構20に対するアシスト力の付与が継続される。通常、イグニッションスイッチ63がオフされると車載ネットワークを介した情報の伝達が停止されるため、車速センサ51からの実際の車速Vは得られないものの、マイコン42は操舵角θsを使用して推定車速Veを演算し、この推定車速Veを使用してモータ31の制御を行う。すなわち、マイコン42は推定車速Veおよび操舵トルクτに基づきアシスト特性マップ81からアシスト制御量Ias*を演算する。このように、車両の走行中においてイグニッションスイッチが意図せずオフされた場合であれ、モータ31の駆動が継続されてステアリング操作のアシストが継続される。
<実施の形態の効果>
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)車両の走行中にイグニッションスイッチ63が意図せずオフされた場合であれ、モータ31を継続して駆動して操舵機構20にアシスト力を付加し続けることができる。また、車速Vが得られなくても、実際の車速Vの代替として操舵トルクτおよび操舵角θsに基づき推定車速Veを求め、当該推定車速Veを使用してアシスト制御量Ias*、ひいては電流指令値I*が演算される。実際の車速Vに近似する推定車速Veを使用することにより、その時々の車両の走行状態に好適なアシスト力を発生させることができる。運転者の操舵フィーリングも確保可能である。
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)車両の走行中にイグニッションスイッチ63が意図せずオフされた場合であれ、モータ31を継続して駆動して操舵機構20にアシスト力を付加し続けることができる。また、車速Vが得られなくても、実際の車速Vの代替として操舵トルクτおよび操舵角θsに基づき推定車速Veを求め、当該推定車速Veを使用してアシスト制御量Ias*、ひいては電流指令値I*が演算される。実際の車速Vに近似する推定車速Veを使用することにより、その時々の車両の走行状態に好適なアシスト力を発生させることができる。運転者の操舵フィーリングも確保可能である。
(2)電動パワーステアリング装置10は、イグニッションスイッチ63がオフされた場合であれ、電源リレー66がオンである限り第2の給電線65および第3の給電線68を介してマイコン42、ステアリングセンサ52およびトルクセンサ53に直流電源61の電力が供給される。そして、電動パワーステアリング装置10の構成要素であるステアリングセンサ52およびトルクセンサ53の検出結果を利用して推定車速Veが求められる。このように、イグニッションスイッチ63がオフされるなど、走行中に車速Vが得られなくなる場合の対策を電動パワーステアリング装置10の構成要素の範囲内で講じて完結させることが可能となる。
(3)マイコン42は、路面反力TR、操舵角θsおよび車速V(推定車速Ve)の関係を規定する車速算出マップ82を有している。このため、マイコン42は、車速Vが検出されなくなったとき、そのときの操舵トルクτおよびアシストトルク(電流指令値I*など)に基づき路面反力TRを演算し、路面反力TRおよび操舵角θsを車速算出マップ82に適用することにより推定車速Veを簡単に算出することができる。
(4)イグニッションスイッチ63がオフされた場合、停車またはそのための動作を行っていない旨判断されるとき、換言すれば車両が走行しているときにはステアリング操作に対するアシストを継続する。これに対し、車両が停止または停止しようとしているときにはステアリング操作に対するアシストを停止する。このように車両の走行状態あるいは走行状態の変化に対応してアシストを継続させたり停止させたりすることができる。
(5)マイコン42は車両が停止しようとしているかどうかを判定する目的で設定される操舵角判定閾値θshおよび車速判定閾値Vhを有している。マイコン42は、関係式(3−1)〜(3−3)の3条件をすべて満たすときには車両が停止しようとしている旨判定する一方、一つでも満たされない条件が存在するときには車両は停止しようとしていない旨判定する。この構成によれば、車両が停止しようとしているかどうかを好適に判定することができる。
(6)車両の走行中にイグニッションスイッチ63がオフされた場合であれ、車両が直進走行状態であるときには新たな推定車速Veを演算することなく前回演算された推定車速Veを使用してアシストが継続される。車両を旋回させる場合と異なり、車両が直進走行状態であるときはステアリング操作をほとんど行わない状況であるため、それほど的確なアシストは必要とされない。このため、車両が直進走行状態であるときには、新たな推定車速Veの演算処理を回避することにより、マイコン42の演算負荷を軽減することが可能である。
(7)モータ31を停止させるとき、アシスト力を徐々に減少させる。このため、運転者の操舵フィーリングの急激な変化が抑制される。
<他の実施の形態>
なお、前記実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
<他の実施の形態>
なお、前記実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・本例では推定車速Veを求めるに際して操舵トルクτおよびイグニッションスイッチ63がオフされたときのアシストトルクTaに基づき路面反力TRを求めたが、ラック軸力センサにより路面反力TRを求めてもよい。ラック軸力センサはたとえばラック軸23に設けられる。ラック軸23の軸力(ラック軸の軸線方向に沿って作用する力)と転舵輪26,26に作用する路面反力TRとの間には相関関係があるため、ラック軸23の軸力に基づき路面反力TRを求めることが可能である。この構成を採用する場合、イグニッションスイッチ63がオフされたとき、ラック軸力センサにも電源リレー66を介して電力が供給される。また、車速推定部73は操舵トルクτではなくラック軸力センサの検出結果(軸力)を取り込む。
・本例では、図6のフローチャートにおけるステップS104の判断において、式(2)で示される第1の判定条件および式(3−1)〜(3−3)で示される第2の判定条件のいずれか一方が成立したときアシストを停止させるようにしたが、つぎのようにしてもよい。すなわち、第1の判定条件のみ、あるいは第2の判定条件のみに基づきアシストを停止するか継続するかの判断を行う。
・また本例では、第2の判定条件は式(3−1),(3−2),(3−3)で示される3つの条件を含んでいたが、車両が停車動作を行っている旨を判定できるものであればどのような条件であってもよい。
・本例では図6のフローチャートにおけるステップS105およびステップS108の処理を通じて車両が直進走行状態であるかどうかを判定するようにしたが、当該直進走行状態の判定処理を省略してもよい。また本例では直進走行状態の判定に操舵角θsを用いたが、直進走行状態の判定方法に特に限定はなく、操舵トルクτを用いた判定など、公知の方法を用いてもよい。
・また、ステップS103およびステップS104の処理を省略することもできる。この場合、ステップS101でNOである旨判定されるとき、ステップS105へ処理を移行する。前述のようにステップS105およびステップS108の処理が省略される場合には、ステップS101でNOである旨判定されるとき、ステップS106へ処理を移行する。
・本例では走行中にイグニッションスイッチ63がオフされる状況を想定したが、つぎの状況にも対応することができる。すなわち、車速センサ51に何らかの異常が発生するなどして車両の走行中に車速Vが得られなくなることも想定される。このような状況にも対応することが可能である。マイコン42は車速Vが途絶えたとき、図6のフローチャートにおけるステップS101の処理に代えて、たとえばパーキングスイッチからの情報に基づき停車状態か否かを判定する。マイコン42は停車状態である旨判断されるときにはステップS102に処理を移行し、停車状態でない旨判断されるときにはステップS103へ処理を移行する。
・本例では、ステアリングセンサ52により操舵角θsを検出したが、ステアリングセンサ52は必須ではない。ステアリングセンサ52を備えていない場合には、モータ31に設けられた回転角センサ54が検出する回転角θmに基づき操舵角θsを推定してもよい。
・本例ではコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置10を例に挙げたが、ピニオンアシストタイプあるいはラックアシストタイプの電動パワーステアリング装置に適用することも可能である。
10…電動パワーステアリング装置、31…モータ、40…電子制御装置、52…ステアリングセンサ、53…トルクセンサ、61…直流電源、63…イグニッションスイッチ(電源スイッチ)、66…電源リレー、82…車速算出マップ。
Claims (5)
- 操舵系にアシストトルクを付与するモータと、
少なくとも操舵トルクおよび車速に基づき前記モータを制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、車速が検出されなくなったとき、少なくとも操舵トルクおよび操舵角に基づき推定車速を演算し、当該推定車速を使用してモータの制御を継続する電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記制御装置は、転舵輪が路面から受ける反力である路面反力、操舵角および車速の関係を規定する車速算出マップを有し、
前記制御装置は、車速が検出されなくなったとき、操舵トルクおよびアシストトルクに基づき路面反力を演算し、当該路面反力および操舵角を前記車速算出マップに適用することにより推定車速を算出する電動パワーステアリング装置。 - 請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記制御装置は、車両が停止しようとしていない旨判定されるとき前記推定車速を演算し、当該推定車速を使用してモータの制御を継続する電動パワーステアリング装置。 - 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記制御装置は、車両が停止しようとしているかどうかを判定する目的で設定される操舵角判定閾値および車速判定閾値を有し、
前記制御装置は、
a.推定車速が車速判定閾値よりも小さいこと、および
b.操舵角が操舵角判定閾値よりも大きいこと、および
c.操舵角が操舵角判定閾値よりも大きくかつ推定車速が車速判定閾値よりも小さい状態が一定期間だけ継続したこと、
を含む条件をすべて満たすときには車両が停止しようとしている旨判定する一方、一つでも満たされない条件が存在するときには車両は停止しようとしていない旨判定する電動パワーステアリング装置。 - 請求項3または請求項4に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記制御装置は、車両が停止しようとしていない旨判定されるとき、車両が直進走行状態であるかどうかを判定し、
前記制御装置は、直進走行状態である旨判定されるときには新たな推定車速を演算することなく前回の推定車速をそのまま使用してモータの制御を継続する一方、直進走行状態ではない旨判定されるときには新たな推定車速を演算して当該推定車速を使用してモータの制御を継続する電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013178487A JP2015047878A (ja) | 2013-08-29 | 2013-08-29 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017088103A (ja) * | 2015-11-16 | 2017-05-25 | 株式会社ショーワ | 電動パワーステアリング装置 |
CN108945089A (zh) * | 2018-07-09 | 2018-12-07 | 江苏大学 | 一种基于功率需求的重型商用车eps复合电源的匹配方法 |
-
2013
- 2013-08-29 JP JP2013178487A patent/JP2015047878A/ja active Pending
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CN108945089A (zh) * | 2018-07-09 | 2018-12-07 | 江苏大学 | 一种基于功率需求的重型商用车eps复合电源的匹配方法 |
CN108945089B (zh) * | 2018-07-09 | 2020-11-20 | 江苏大学 | 一种基于功率需求的重型商用车eps复合电源的匹配方法 |
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