JPWO2011013787A1 - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

ケーシング1と、ケーシング1内に配置された加熱庫8と、加熱庫8内からの排気を、ケーシング1内の電装品室9を通って前面側に案内する排気チューブ18と、ケーシング1の前面側に設けられ、排気チューブ18からの排気を受けてケーシング1外に拡散させる露受容器4とを備える。

Description

この発明は、加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器としては、蒸気を用いて加熱調理を行うものがある(例えば、特開2008−116094号公報(特許文献1)参照)。
上記構成の加熱調理器では、加熱庫内からの排気を室内空気と混合して希釈することにより排気温度を下げて、本体の後面側かつ上側から前面側に向かって排出する。これにより、加熱調理器本体の後面側近傍に壁面がある場合や直上に棚がある場合に、水蒸気を含む高熱の排気が当たって壁面や棚を腐食させたりカビが繁殖したりするのを防止できる。
ところで、このような加熱調理器を上下左右および奥行きがさらに制限されるラックや棚内に入れて使用したいという要望があるが、特に水蒸気を用いた調理を行う加熱調理器では、庫内排気を本体の後面側から前面側に向かって排出する構造は、狭い空間に設置するのに無理がある。
特開2008−116094号公報
そこで、この発明の課題は、狭い空間に設置しても、後面側から排気することなく加熱庫内からの排気を処理できる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
ケーシングと、
上記ケーシング内に配置され、前面に開口を有する加熱庫と、
上記加熱庫内からの排気を、上記ケーシング内を通って前面側に案内する排気通路と、
上記加熱庫の上記開口の下方に配置され、上記排気通路の排気出口からの排気を受けて上記ケーシング外に拡散させる露受容器と
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、加熱庫内に食品を入れて加熱調理するとき、加熱庫内が高温になって加熱された食品から水蒸気や煙などが出て加熱庫内に充満すると、加熱庫内からの排気が、排気通路によりケーシング内を通って前面側に案内される。そして、加熱庫の開口の下方に配置された露受容器により、排気通路の排気出口からの排気を受けてケーシング外に拡散させる。このとき、加熱庫内からの水蒸気を含む高温の排気がケーシング内を通るときに冷却されるので、冷却されて温度が低くなった排気を、前面側にある露受容器により受けてケーシングの前面側にある広い外部空間に拡散させることが可能になる。
これにより、加熱調理器本体の後面側近傍に壁面がある場合や直上に棚がある場合でも、庫内排気を本体の後面側から排出しないので、水蒸気を含む高熱の排気が当たって壁面や棚を腐食させたりカビが繁殖したりすることがない。したがって、狭い空間に設置しても、後面側から排気することなく加熱庫内からの排気を処理できる。
なお、加熱庫内で被加熱物を加熱調理する手段としては、ヒータによる加熱に限らず、水蒸気を用いた蒸し料理などを含む加熱調理でもよいし、100℃以上の過熱水蒸気を用いた加熱調理でもよい。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシング内の少なくとも電装品を冷却する冷却ファンを備え、
上記ケーシングの底部かつ前面側に、上記排気通路の排気出口からの排気を受けて拡散させる上記露受容器内の領域に向かって上記冷却ファンからの冷却風の一部が吹き出す冷却風吹出口を設けた。
上記実施形態によれば、ケーシング内の少なくとも電装品を冷却する冷却ファンからの冷却風の一部が、ケーシングの底部かつ前面側に設けられた冷却風吹出口を介して、排気通路の排気出口からの排気を受けて拡散させる露受容器内の領域に向かって吹き出すことにより、加熱庫の開口の下方に配置された露受容器内に排気通路の排気出口から吹き出した排気が、冷却風の一部で希釈されると共に拡散が促進され、ケーシングの前面側にある広い外部空間に効率よく拡散させることができる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシングの底部かつ前面側に設けられた上記冷却風吹出口から吹き出す冷却風を、上記排気通路の排気出口からの排気を受けて拡散させる上記露受容器内の領域に向かって案内する冷却風案内部を上記冷却風吹出口に設けた。
上記実施形態によれば、冷却風吹出口に設けた冷却風案内部によって、ケーシングの底部かつ前面側に設けられた冷却風吹出口から吹き出す冷却風を、排気通路の排気出口からの排気を受けて拡散させる露受容器内の領域に向かって案内するので、露受容器に排気通路の排気出口から吹き出した排気の希釈と拡散を効率よく行うことができる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシングの前面側に配置され、上記ケーシングの左側または右側のいずれか一方の側端部を中心に回動して上記加熱庫の上記開口を開閉する扉を備え、
上記扉の回動中心のある上記ケーシングの左側または右側のいずれか一方の側において、上記露受容器が上記排気通路の排気出口からの排気を受けると共に、
上記ケーシングの底部かつ前面側に設けられた上記冷却風吹出口から吹き出す冷却風は、上記扉の回動中心のある上記ケーシングの左側または右側のいずれか一方の側に向かって吹き出す。
上記実施形態によれば、ケーシングの底部かつ前面側に設けられた冷却風吹出口から吹き出す冷却風は、扉の回動中心のあるケーシングの左側または右側のいずれか一方の側において、露受容器が排気通路の排気出口からの排気を受けることによって、開いたときに扉を持つ手は、扉の回動中心とは逆の側にあるので、露受容器で拡散された排気を、扉を持つ手に受けることがない。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシングの底部かつ前面側に設けられた上記冷却風吹出口から吹き出す冷却風を、上記露受容器内の上記排気通路の排気出口からの排気を受けて拡散させる領域に向かって案内する冷却風案内壁を上記露受容器に設けた。
上記実施形態によれば、露受容器に設けられた冷却風案内壁によって、ケーシングの底部かつ前面側に設けられた冷却風吹出口から吹き出す冷却風を、露受容器内の排気通路の排気出口からの排気を受けて拡散させる領域に向かって案内するので、露受容器に排気通路の排気出口から吹き出した排気が、冷却風の一部で希釈と拡散を効率よく行うことができる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシング内の上記排気通路の排気出口側に設けられ、上記加熱庫内からの排気を上記冷却ファンからの冷却風の一部と混合して上記露受容器内に排気する排気ダクトを備えた。
上記実施形態によれば、ケーシング内の排気通路の排気出口側に設けられた排気ダクトによって、加熱庫内からの排気を冷却ファンからの冷却風の他の一部と混合して露受容器内に排気するので、電装品を冷却する冷却ファンからの冷却風を利用して、排気の希釈と排気温度の低下を効率よく行うことができる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記排気通路は、上記加熱庫内からの排気を上記ケーシング内の冷却空間を通って前面側に案内する。
上記実施形態によれば、加熱庫内からの排気を排気通路によりケーシング内の冷却空間を通って前面側に案内するので、排気通路の経路長を長くして、冷却空間を通過する経路を長くすることで冷却効率を高めることができる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記排気通路は、上記加熱庫の後部から前面側に排気を案内する。
ここで、加熱庫の後部とは、加熱庫の前後方向の中間よりも後方の部分をいう。
上記実施形態によれば、加熱庫内からの排気を、排気通路により加熱庫の後部から前面側に案内するので、排気通路の経路長を長くでき、冷却空間を通過する経路を長くして冷却効率を高めることができる。それによって、露受容器でケーシング外に拡散する排気温度をさらに低下させることができる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記排気通路は、上記加熱庫の後部から前面側に向かって、かつ、上記加熱庫の後部の上側から前面側の下側に向かって傾斜している。
上記実施形態によれば、排気通路を、加熱庫の後部から前面側に向かって、かつ、加熱庫の後部の上側から前面側の下側に向かって傾斜させることによって、冷却空間を通過する経路を長くして冷却効率を向上できると共に、水蒸気を含む高温の排気が冷却空間で冷却されて結露水が生じても、結露水が下流側に向かって排気通路内を流れ落ちる。したがって、排気通路内に結露水が滞留することがなく、排気の流れが妨げられたり、排気通路内が不衛生になったりすることがない。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシング内の上記加熱庫の側方かつ後面側から前面側に渡って上記冷却空間が設けられ、
上記排気通路は、上記冷却空間において上記加熱庫の後部近傍から前面側かつ外側に向かって上記排気を案内する。
上記実施形態によれば、ケーシング内の加熱庫の側方かつ後面側から前面側に渡って設けられた冷却空間において、排気通路が、加熱庫の後部近傍から前面側かつ外側に向かって排気を案内することによって、排気通路の経路長を長くでき、冷却空間を通過する経路を長くして冷却効率を高めることができ、露受容器でケーシング外に拡散する排気温度をさらに低下させることができる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシング内かつ上記冷却空間の前面側に配置された排気ダクトと、
少なくとも上記冷却空間内の電装品を冷却する冷却ファンと
を備え、
上記排気ダクトは、上記冷却ファンからの冷却風の一部が吹き込む吹込口が上流側に設けられ、上記吹込口から吹き込んだ上記冷却風を排出する排出口が下流側に設けられ、上記吹込口と上記排出口との間の風経路に上記排気通路の排気出口が配置されており、
上記排気通路の排気出口からの排気を上記排気ダクトの上記排出口を介して上記露受容器で受ける。
上記実施形態によれば、ケーシング内かつ冷却空間の前面側に配置された排気ダクトの上流側に設けられた吹込口に、電装品を冷却する冷却ファンからの冷却風の一部が吹き込む。そして、排気ダクトの吹込口から吹き込んだ冷却風は、排気ダクトの下流側に設けられた排出口から排出される。このとき、排気ダクト内の吹込口と排出口との間の風経路に配置された排気通路の排気出口から排気が排気ダクト内に流入して冷却風と混合され、冷却風との混合により希釈された排気が排気ダクトの排出口から排出される。このように、電装品を冷却する冷却ファンからの冷却風を利用して、排気を希釈することにより排気温度を下げることができると共に、排気ダクトを介した排気流がスムーズになって加熱庫内からの排気を効率よく排出できる。
また、一実施形態の加熱調理器では、
上記ケーシングの前面に開閉自在に設けられ、上記加熱庫の上記開口を開閉する扉を備え、
上記露受容器は、上記ケーシングの前面から滴下する水滴を受ける。
上記実施形態によれば、露受容器が露受け機能と排気を受けて拡散させる機能を兼ねることによって、構造を簡略化して製造コストや部品コストを低減できる。
以上より明らかなように、この発明の加熱調理器によれば、狭い空間に設置しても、後面側から排気することなく加熱庫内からの排気を処理できる加熱調理器を実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理器の正面図である。 図2Aはケーシングの天部および両側部が取り外された加熱調理器を前方かつ斜め上方から見た斜視図である。 図2Bは把手付きドアが開いた状態の加熱調理器の斜視図である。 図3は上記加熱調理器を後方かつ斜め上方から見た斜視図である。 図4は上記加熱調理器を側方から見た斜視図である。 図5は上記加熱調理器を側方から見た要部の拡大断面の模式図である。 図6Aは排気ダクトの上面図である。 図6Bは図6AのVIB−VIB線から見た断面図である。 図7は露受容器の平面図である。 図8は図7のVIII−VIII線から見た断面図である。 図9は上記加熱調理器の側方から見た模式図である。 図10は上記加熱調理器の上方から見た模式図である。 図11は他の実施の形態の加熱調理器の正面から見た模式図である。 図12は上記加熱調理器の側方から見た模式図である。 図13はこの発明の第2実施形態の加熱調理器の正面図である。 図14は上記加熱調理器の上面図である。 図15は上記加熱調理器の断面模式図である。 図16は上記加熱調理器のケーシングを取り外した状態を後方かつ斜め上方から見た斜視図である。 図17は上記加熱調理器のケーシングを取り外した状態を前方かつ斜め上方から見た斜視図である。 図18は上記加熱調理器のケーシングを取り外した状態の左側面図である。 図19は上記加熱調理器のケーシングと底板を取り外した状態を前方かつ斜め下方から見た斜視図である。 図20Aは図19に示す加熱調理器に底板を取り付けた状態を前方かつ斜め下方から見た斜視図である。 図20Bはスリット部と切り起し部とを有する冷却風吹出口を後方かつ斜め上方から見た斜視図である。 図21は図20Aに示す加熱調理器に露受容器を取り付けた状態を前方かつ斜め下方から見た斜視図である。 図22は上記加熱調理器の左側面図である。 図23は上記加熱調理器の排気ダクトの上面図である。 図24は図23のXXIV−XXIV線から見た断面図である。 図25は上記排気ダクトの下面図である。 図26は上記排気ダクトの正面図である。 図27は上記加熱調理器の露受容器の上面図である。 図28は上記露受容器を後方かつ斜め上方から見た斜視図である。 図29はマイクロ波により加熱調理するときの上記加熱調理器の把手付きドアを開いた状態の正面図である。 図30は小さい食品をヒータにより加熱調理するときの加熱調理器の正面図である。 図31は大きい食品をヒータにより加熱調理するときの加熱調理器の正面図である。 図32は上記加熱調理器の前面側かつ下側の空気の流れを説明する模式図である。
以下、この発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理器の正面図である。
上記加熱調理器は、図1に示すように、ケーシング1と、このケーシング1の前面側に取り付けられたスライド開閉式の扉の一例としての把手付きドア2とを備えている。また、ケーシング1の前面側には、閉鎖時の把手付きドア2と隣り合うように操作パネル3を設けている。そして、把手付きドア2と操作パネル3の下方には、排気受け部の一例としての露受容器4を配置している。
上記操作パネル3に、略円筒形状のダイヤル5を回転自在に取り付けている。また、操作パネル3は液晶表示部7を有し、この液晶表示部7がダイヤル5の操作に応じた表示を行う。
上記露受容器4は、ケーシング1の底部の前側に設けられた2つの前脚6,6に着脱可能な容器である。そして、露受容器4を前方から後方に向かってケーシング1の下側に挿入して前脚6,6に取り付けると、露受容器4の一部が閉鎖時の把手付きドア2の後面(裏面)の下方に位置する。これにより、把手付きドア2を開放したとき、把手付きドア2の後面に付着した結露水が、加熱庫8(図2Bに示す)の開口8a(図2Bに示す)の下方に配置された露受容器4内に滴下するようにしている。
図2Aは、上記ケーシング1の天部および両側部が取り外された加熱調理器を前方かつ斜め上方から見た斜視図を示し、図2Bは把手付きドア2が開いた状態の加熱調理器の斜視図を示している。また、図3は、図2Aの加熱調理器を後方かつ斜め上方から見た斜視図である。図2A, 図2B,図3には、同一構成部に同一参照番号を付している。
上記ケーシング1内には、図2A, 図2B,図3に示すように、被調理物を加熱するための加熱庫8を設置している(図2B参照)。また、ケーシング1内において、加熱庫8の側方かつ操作パネル3の後方に冷却空間の一例としての電装品室9を設け、加熱庫8の後方かつ電装品室9の後方に吸気空間10を設けている。
上記加熱庫8は開口8a(図2Bに示す)を前面側に有し、把手付きドア2が一対のレールユニット31により前後にスライドして開口8aを開閉する。このレールユニット31は、把手付きドア2に一端が固定された可動レールと、ケーシング1側に固定され、可動レールをスライド自在に支持する固定レールとを有する。また、把手付きドア2と共にトレイ32が引き出される。この把手付きドア2の開閉によって、トレイ32上に載置された被調理物を、加熱庫8内から取り出したり、加熱庫8内に入れたりする。また、加熱庫8の上方、下方、後方および両側方のそれぞれには、遮熱板11,11,…を配置している。つまり、遮熱板11,11,…は、加熱庫8の開口8aを除く周囲に配置されている。また、遮熱板11と加熱庫8との間の空間に断熱材(図示せず)を充填している。
上記電装品室9内には、加熱庫8へ供給される蒸気を発生させる蒸気発生装置13と、この蒸気発生装置13に給水チューブ20を介して接続された給水ポンプ14と、この給水ポンプ14の前方に配置されたタンク収納部15とがある。そして、被調理物の加熱時には、冷却ファン16からの冷却風が電装品室9内を流れ、給水ポンプ14などの電装品を冷却できるようにしている。
上記吸気空間10には、冷却ファン16の駆動に伴い、ケーシング1外の空気が4つの吸気口17,17,17,17から流れ込む。そして、吸気空間10内の空気は冷却ファン16で電装品室9内に送られる。なお、各吸気口17はケーシング1の後部に設けられた複数のスリットで構成されている。
加熱庫8の後部に設けられた排気口に、加熱庫8の後部の上側に設置された触媒ユニット(図示せず)を介して排気通路の一例としての排気チューブ18の上流端を接続している。排気チューブ18の下流端(排気出口)を、タンク収納部15の側方に配置された合成樹脂製の排気ダクト19に接続している。この排気チューブ18は、可撓性を有する合成樹脂からなり、電装品室9の後面側上部から前面側下部に渡って設置されている。
そして、加熱庫8内の気体は、排気チューブ18と排気ダクト19によって、ケーシング1の後部から前面側に案内されてケーシング1外に出るようにしている。
なお、図2A, 図2B,図3において、21は、電装品室9と吸気空間10とを仕切る間仕切壁である。この間仕切壁21に冷却ファン16を取り付けている。また、図3に示すように、加熱庫8の上側に上ヒータ収納部25が配置され、その上ヒータ収納部25内に上ヒータ26を配置している。この上ヒータ収納部25と上ヒータ26で蒸気昇温装置を構成している。また、加熱庫8の下側に下ヒータ収納部(図示せず)が配置され、その下ヒータ収納部内に下ヒータ(図示せず)を配置している。
図4は、図2Aの加熱調理器を側方から見た斜視図である。
上記タンク収納部15は給水タンク23を収納している。この給水タンク23は、把手付きドア2を開放すると前面が露出し、タンク収納部15に出し入れ可能となる(図2B参照)。また、給水タンク23内の水は、給水ポンプ14の駆動により、給水チューブ20を介して蒸気発生装置13に供給される。蒸気発生装置13は、給水ポンプ14からの水を蒸気発生用ヒータ24で加熱して、水蒸気を発生させる。
また、図5は上記加熱調理器を側方から見た要部の拡大断面の模式図を示している。図5に示すように、排気ダクト19の前側の底部に排出口22を設けている。この排出口22は、ケーシング1の底部を貫通して露受容器4に対向している。また、排気ダクト19内に、排気チューブ18の下流端(排気出口)が接続されたノズル部61が入っており、ノズル部61の先端の開口61aが排出口22側に向いている。
図6Aは排気ダクト19の上面を示し、図6Bは図6AのVIB−VIB線から見た排気ダクト19の断面図を示している。
図6A,図6Bに示すように、排気ダクト19は、吹込口60から排出口22に向かって先細り形状をしており、上壁19aと、下壁19bと、吹込口60を除く上壁19aの外縁と下壁19bの外縁との間を囲むように設けられた側壁19cと、排出口22の外周から下方に突出する筒部19dと、筒部19d近傍から前方に突出するように設けられた第1固定部19eと、下壁19bの吹込口60の下縁近傍に設けられた第2固定部19fとを有している。また、排気ダクト19は、上壁19aの吹込口60の上縁に切り欠き19gを形成している。
上記排気ダクト19の切り欠き19gに、略L字状のノズル部61を吹込口60側から装着している。そして、ノズル部61の上端に固定された取付用フランジ62を用いてノズル部61を排気ダクト19の上壁19aに固定している。このノズル部61の上端に排気チューブ18の下流端が接続されている。
上記排気ダクト19は、底板65に設けられた穴65aに排気ダクト19の筒部19dを挿入し、第1固定部19eと第2固定部19fを用いてネジ(図示せず)により排気ダクト19を底板65に固定する。このとき、排気ダクト19の下壁19bの上面が底板65の平面に対して前方に向かって低くなるように傾斜している。この第1実施形態では、排気ダクト19の下壁19bの上面と底板65の平面とのなす角度を2〜3度にしている。これにより、排気ダクト19内の水が排出口22側に流れて落下し、吹込口60側から流出しない。
上記排気ダクト19は、上流側の吹込口60から下流側の排出口22に向かって先細り形状にしている。この先細り形状により、排気ダクト19内の気流をスムーズにすると共に、ノズル部61の先端の開口61aからの排気が引き込まれて排出口22側に導かれる。
また、図7は露受容器4の平面図を示しており、図8は図7のVIII−VIII線から見た断面図を示している。図7,図8に示すように、露受容器4は、横長の長方形状の第1露受凹部41と、その第1露受凹部41の前方にリブ43を隔てて設けられた第2露受凹部42とを有している。第1露受凹部41の両端に後面側(図7の上側)が開口する嵌合凹部45A,45Bが夫々設けられ、その嵌合凹部45A,45B内に後面側に向かって延びる湾曲アーム部46A,46Bが夫々設けられている。また、嵌合凹部45A,45B内の第1露受凹部41側にガイド部47A,47Bが夫々設けられている。
この露受容器4をケーシング1の底部の前側に設けられた2つの前脚6,6(図11に示す)に装着するとき、前脚6,6の嵌合凸部(図示せず)が露受容器4のガイド部47A,47Bに案内されながら嵌合凹部45A,45Bに嵌合する。このとき、露受容器4の湾曲アーム部46A,46Bが弾性変形することにより、前脚6,6の嵌合凸部(図示せず)をガイド部47A,47Bと協働して挟み込み、露受容器4が前脚6,6に保持される。
上記露受容器4の第1露受凹部41の底面右側の領域S1が、上側の排気ダクト19の排出口22の開口に対向している。排気ダクト19の排出口22からの排気を、下側の露受容器4の第1露受凹部41の領域S1で受けてケーシング1外に拡散させる。このとき、排気は、露受容器4の第1露受凹部41内から、露受容器4と把手付きドア2との隙間や露受容器4とケーシング1との隙間からケーシング1の前面側にある広い外部空間に拡散する。
また、排気ダクト19の排出口22から滴下する水滴を露受容器4の第1露受凹部41で受けると共に、把手付きドア2の後面およびケーシング1の前面を伝って落下する水滴を露受容器4の第1露受凹部41, 第2露受凹部42で受ける。
上記構成の加熱調理器において、把手付きドア2を図2Bに示すように引き出した状態で、必要量の水を入れた給水タンク23を、タンク収納部15に収納した後、操作パネル3を操作して蒸気を用いた加熱調理を開始する。そうすると、加熱庫8の上下に配置された上ヒータ26と下ヒータをオンすると共に、給水ポンプ14を駆動して、給水タンク23内の水を蒸気発生装置13に供給し、蒸気発生装置13に供給された水を蒸気発生用ヒータ24で加熱して、水蒸気を発生させる。そして、蒸気発生装置13で発生した水蒸気が加熱庫8の上側の上ヒータ収納部25内に吹き出し、上ヒータ26により加熱されて100℃以上の過熱水蒸気となる。この過熱水蒸気は、加熱庫8の天井面の図示しない上カバーに設けられた複数の穴を通って加熱庫8内に供給される。これにより、加熱庫8内のトレイ32上に載置された食品は、加熱庫8の天井面側の上カバーからの輻射熱と底側の下カバーからの輻射熱、および、上カバーの複数の穴から吹き出した100℃以上の過熱水蒸気により加熱調理される。このとき、食品表面に供給されて付着した過熱水蒸気が食品表面で凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。
この加熱調理器では、蒸気を用いずに上ヒータ26と下ヒータのみを用いたオーブン調理を行ってもよいし、上ヒータ26と下ヒータを用いずに蒸気発生装置13で発生した水蒸気のみを用いた蒸し料理などを行ってもよい。
上記構成の加熱調理器によれば、加熱庫8内に食品を入れて加熱調理するとき、加熱庫8内が高温になって加熱された食品から水蒸気や煙などが出て加熱庫8内に充満すると、加熱庫8内からの排気が、排気チューブ18によりケーシング1内の冷却空間である電装品室9を通って前面側に案内される。そして、ケーシング1の前面側に設けられた排気受け部である露受容器4により、排気チューブ18の排気出口からの排気を受けてケーシング1外に拡散させる。ここで、加熱庫8内からの水蒸気を含む高温の排気が、排気チューブ18を介してケーシング1内の電装品室9を通るときに冷却され、冷却されて温度が低くなった排気を、前面側にある露受容器4により受けてケーシング1前方の広い外部空間に拡散させることが可能になる。
これにより、加熱調理器本体の後面側近傍に壁面がある場合や直上に棚がある場合でも、庫内排気を本体の後面側から排出しないので、水蒸気を含む高熱の排気が当たって壁面や棚を腐食させたりカビが繁殖したりすることがない。したがって、狭い空間に設置しても、後面側から排気することなく加熱庫8内からの排気を処理できる。
また、庫内排気に含まれた水蒸気は、ケーシング1の前面側に排出されるまでに排気チューブ18,ノズル部61,排気ダクト19内で結露するので、除湿された排気を外部空間に放出できる。また、排気チューブ18,ノズル部61,排気ダクト19内で生じた結露水を露受容器4により回収することができる。この加熱調理器では、露受容器4に回収される結露水が少量であるため、自然に乾燥するので、露受容器4内の水を捨てる手間が省ける。加熱庫8内からの排気を露受容器4で一旦受けてケーシング1外に拡散させるので、使用者に直接排気を吹き付けることがなく、快適性が向上する。
なお、上記第1実施形態では、100℃以上の過熱水蒸気を用いた加熱調理を行う加熱調理器について説明したが、加熱庫8内で被加熱物を加熱する調理としては、ヒータのみを用いた加熱調理や、水蒸気を用いた蒸し料理などを含む加熱調理でもよい。
また、加熱庫8内からの排気を、排気チューブ18により加熱庫8の後部から前面側に案内するので、排気チューブ18の経路長を長くでき、電装品室9を通過する経路を長くして冷却効率を高めることができる。これにより、露受容器4でケーシング1外に拡散する排気温度をさらに低下させることができる。
また、図9に示すように、排気チューブ18を、加熱庫8の後部から前面側に向かって、かつ、加熱庫8の後部の上側から前面側の下側に向かって傾斜させることによって、冷却空間である電装品室9を通過する経路を長くして冷却効率を向上できると共に、水蒸気を含む高温の排気が電装品室9で冷却されて結露水が生じても、結露水が下流側に向かって排気チューブ18内を流れ落ちる。したがって、排気チューブ18内に結露水が滞留することがなく、排気の流れが妨げられたり、排気チューブ18内が不衛生になったりすることがない。
さらに、図10に示すように、ケーシング1内の加熱庫8の側方かつ後面側から前面側に渡って設けられた冷却空間である電装品室9において、排気チューブ18が、加熱庫8の後部近傍から前面側かつ外側に向かって排気を案内することによって、排気チューブ18の経路長を長くでき、電装品室9を通過する経路を長くして冷却効率を高めることができ、排気受け部である露受容器4でケーシング1外に拡散する排気温度をさらに低下させることができる。
また、ケーシング1内かつ冷却空間である電装品室9の前面側に配置された排気ダクト19において、上流側に設けられた吹込口60に、電装品を冷却する冷却ファン16からの冷却風の一部が吹き込む。そして、排気ダクト19の吹込口60から吹き込んだ冷却風は、排気ダクト19の上壁19a,下壁19b,側壁19cにより案内されて下流側に設けられた排出口22から排出される。このとき、排気ダクト19内の吹込口60と排出口22との間の風経路に配置されたノズル部61の開口61aから排気ダクト19内に排気が流入して冷却風と混合され、冷却風との混合により希釈された排気が排気ダクト19の排出口22から排出される。このように、電装品を冷却する冷却ファン16からの冷却風を利用して、排気を希釈することにより排気温度を下げることができると共に、排気ダクト19を介した排気流がスムーズになって加熱庫8内からの排気を効率よく排出できる。
また、露受容器4が露受け機能と排気を受けて拡散させる機能を兼ねることによって、構造を簡略化して製造コストや部品コストを低減できる。
図11は他の実施の形態の加熱調理器の正面から見た模式図を示し、図12は上記加熱調理器の側方から見た模式図を示している。この実施の形態の加熱調理器は、遮蔽板を除いて図1〜図8に示す加熱調理器と同一の構成をしている。
図11,図12に示すように、加熱庫8の右側方に蒸気発生装置13が配置された電装品室9内において、蒸気発生装置13の下側と後面側(図12の右方向)を覆うように遮蔽部材40を取り付けている。この遮蔽部材40は、前面側(図12の左方向)に下方に突出する筒部41aを有する底部41と、その底部41の後縁側から上方に延びた側壁部42とを備えている。底部41は、前面側の筒部41aに向かって傾斜する傾斜面で形成された凹部41bを有する。そして、遮蔽部材40の下側の筒部41aの排水口43を排水経路(図示せず)に接続している。
上記蒸気発生装置13の周囲に、冷却ファン16からの冷却風を遮る遮蔽部材40を設置することにより、蒸気発生装置13が冷風で冷却されることを防止でき、蒸気発生装置13の熱損失を減らして蒸発効率を向上させることができる。また、蒸気発生装置13の下側をカバーする遮蔽部材40の底部41によって、蒸気発生装置13から水漏れが起きたときに漏水を、凹部41b,筒部41aを介して排水経路に案内する。これにより、蒸気発生装置13の熱源鋳込み部と蓋部のシール不良や給水部割れ等による水漏れ時に、漏水が他の電気部品等に滴下したり本体外部へ漏れたりすることを防止することができる。
なお、遮蔽部材40は、蒸気発生装置13の下側と後面側を覆い、前面側や上側または側方を覆っていないが、これらの方向からの冷却風の回り込みは少ない。しかしながら、蒸気発生装置13の前面側と上側または側方の少なくとも一方をさらに覆う遮蔽部材を用いてもよい。
上記第1実施形態では、排気通路の排気出口からの排気を拡散させる露受容器4を用いた加熱調理器について説明したが、露受容器の形態はこれに限らず、排気通路の排気出口からの排気を受けてケーシング外に拡散させるものであればよい。
また、上記第1実施形態では、加熱庫8内からの排気を排気通路である排気チューブ18と排気ダクト19とを介して露受容器4内に排気する加熱調理器について説明したが、排気ダクトなしに加熱庫内からの排気を排気通路を介して露受容器に排気してもよい。
また、上記第1実施形態では、ケーシング1に対して前後方向にスライドする把手付きドア2で加熱庫8の開口8aを開閉していたが、例えば、回動式の開閉扉で加熱庫の開口を開閉するようにしてもよい。すなわち、この発明の加熱調理器が備える開閉扉は、スライド式であってもよいし、回動式であってもよい。
〔第2実施形態〕
図13はこの発明の第2実施形態の加熱調理器の正面図である。
上記加熱調理器は、図13に示すように、ケーシング101と、このケーシング101の前面側に取り付けられた扉の一例としての把手付きドア102とを備えている。この把手付きドア102の略中央に耐熱ガラス105を取り付けている。また、ケーシング101の前面側には、閉鎖時の把手付きドア102と隣り合うように操作パネル103を設けている。そして、把手付きドア102と操作パネル103の下方には、排気受け部の一例としての露受容器104を配置している。
上記操作パネル103に、複数の押ボタンなどを取り付けている。また、操作パネル103は液晶表示部107を有し、この液晶表示部107が操作に応じた表示を行う。
上記露受容器104は、ケーシング101の底部の前側に設けられた2つの前脚106,106に着脱可能な容器である。そして、露受容器104を前方から後方に向かってケーシング101の下側に挿入して前脚106,106に取り付けると、露受容器104の一部が閉鎖時の把手付きドア102の後面(裏面)の下方に位置する。これにより、把手付きドア102を開放したとき、把手付きドア102の後面に付着した結露水が、加熱庫108(図19に示す)の開口108a(図19に示す)の下方に配置された露受容器104内に滴下するようにしている。
また、図14は加熱調理器の上面図を示している。図14に示すように、ケーシング101の前面側に配置された把手付きドア102は、ケーシング101の左側の側端部を中心に左右方向に回動して、加熱庫108(図15に示す)の前面の開口108c(図19に示す)を開閉する。
また、図15は加熱調理器の断面模式図を示している。この加熱調理器では、図15に示すように、冷却ファン116により外部から吸気口117を介して吸い込まれた空気の一部は、冷却空間の一例としての電装品室109を通過した後、給気ダンパ150が開いて開状態の給気口108aから加熱庫108に流入する。一方、外部から吸い込まれた空気の他の一部は、電装品室109を通過した後、ケーシング101の底部側に流れて加熱庫108の下側の風通路を介して排気ダクト200の冷却空気入口202(図19,図23に示す)に流入する。
また、加熱庫108内の空気の一部は、排気口108bと排気通路の一例としての排気チューブ118を介して排気ダクト200に排出されて、排気ダクト200内で排気入口201から流入した空気と混合される。そうして、排気ダクト200内で希釈された排気を4つの排出口204から下方の露受容器104内に向かって吹き出す。
ここで、ケーシング101の底部側に流れて加熱庫108の下側の風通路を流れる空気の一部は、ケーシング101の底板130(図20Aに示す)の前面側に設けられた複数の冷却風吹出口170から、排出口204からの排気を受けて拡散させる露受容器104内の領域S2(図27)に向かって吹き出す。
図16は加熱調理器のケーシング101を取り外した状態を後方かつ斜め上方から見た斜視図を示している。
上記ケーシング101内には、図16に示すように、被加熱物123(図15に示す)を加熱するための加熱庫108を設置している。また、ケーシング101内において、加熱庫108の側方かつ操作パネル3の後方に冷却空間の一例としての電装品室109を設け、加熱庫108の後方かつ電装品室109の後方に吸気空間110を設けている。
上記加熱庫108は開口108c(図19に示す)を前面側に有し、把手付きドア102が左右方向に回動して開口108cを開閉する。また、加熱庫108の上方、下方、後方および両側方のそれぞれには、遮熱板111,111,…を配置している。つまり、遮熱板111,111,…は、加熱庫108の開口108cを除く周囲に配置されている。また、遮熱板111と加熱庫108との間の空間に断熱材(図示せず)を充填している。
上記加熱庫108の後面側に、加熱庫108へ供給される蒸気を発生させる蒸気発生装置113を配置し、加熱庫108の下側に、この蒸気発生装置113に給水チューブを介して接続された給水ポンプ(図示せず)を配置している。また、ケーシング101内の電装品室109内に、給水タンク(図示せず)が収納されるタンク収納部115と、マグネトロン151と、電源トランス152などが配置されている。そして、被加熱物123の加熱時には、冷却ファン116からの冷却風が電装品室109内を流れ、マグネトロン151などの電装品を冷却できるようにしている。
上記吸気空間110には、冷却ファン116の駆動に伴い、ケーシング101外の空気が複数の吸気口(図示せず)から流れ込む。そして、吸気空間110内の空気は冷却ファン116で電装品室109内に送られる。なお、各吸気口はケーシング101の後部に設けられた複数のスリットで構成されている。
なお、図16において、121は、電装品室109と吸気空間110とを仕切る間仕切壁である。この間仕切壁121に冷却ファン116を取り付けている。また、加熱庫108内の上側にヒータ126を配置している。また、マグネトロン151で発生したマイクロ波は、導波管(図示せず)を介して加熱庫108の下部中央に導かれ、回転アンテナ(図示せず)によって攪拌されながら加熱庫108内の上方に向かって放射されて被加熱物123(図15に示す)を加熱する。
収納部115に収納された給水タンク内の水は、給水ポンプの駆動により、給水チューブ(図示せず)を介して蒸気発生装置113に供給される。蒸気発生装置113は、給水ポンプからの水を蒸気発生用ヒータ124で加熱して、水蒸気を発生させる。
図17は上記加熱調理器のケーシング101を取り外した状態を前方かつ斜め上方から見た斜視図を示しており、図18は上記加熱調理器のケーシング101を取り外した状態の左側面図を示している。図17,図18に示すように、加熱庫108の左側壁に設けられた排気口108b(図15に示す)に、排気チューブ118の上流端を接続し、その排気チューブ118の下流端(排気出口)を、ケーシング101内の左下側かつ前面側に配置された合成樹脂製の排気ダクト200に接続している。この排気チューブ118は、可撓性を有する合成樹脂からなる。
そして、加熱庫108内の気体は、排気チューブ118と排気ダクト200によって、ケーシング101の側部から前面側に案内されてケーシング101外に出るようにしている。
また、排気ダクト200の後面側の排水受け部211に、排水溝210の先端部を接続している。この排水溝210は、加熱庫108を覆う遮熱板111の側面を伝って落ちる結露水を受ける。
図19は上記加熱調理器のケーシング101と底板130を取り外した状態を前方かつ斜め下方から見た斜視図を示しており、ケーシング101の左前方かつ下側の角部に、L字形状の排気ダクト200を配置している。この排気ダクト200の後面側かつ下側に、開口が下方を向くように冷却空気入口202を設けると共に、排気ダクト200の前面側かつ下側に左右方向に4つの排出口204を所定の間隔をあけて設けると共に、排出口204の右側に排水口205を設けている。
次に、図20Aは図19に示す加熱調理器に底板130を取り付けた状態を前方かつ斜め下方から見た斜視図を示している。図20Aに示すように、ケーシング101の底板130の前面側に、排気ダクト200(図19に示す)の前面側かつ下側の4つの排出口204および排水口205に対応する5つの円穴160を設けている。
また、ケーシング101の底板130の前面側かつ円穴160よりも後面側に、排出口204からの排気を受けて拡散させる露受容器104(図21,図22に示す)内の領域S2に向かって冷却ファン(図16に示す)からの冷却風の一部が吹き出す複数の冷却風吹出口170を設けている。
この冷却風吹出口170は、図20Bに示すように、左右方向に所定の間隔をあけて配列された複数のスリット部170aと、そのスリット部170aの長手側の縁の一方(冷却空気の風下側)に設けられた冷却風案内部の一例としての切り起し部170bとを有する。また、スリット部170aの長手方向は、ケーシング101の前面の下縁に沿った左右方向に対して、左後面側から右前面側に向かって傾いている。また、この冷却風吹出口170の切り起し部170bは、ケーシング101の内側(図20Bの上側)への切り起しにより形成されている。
なお、この第2実施形態では、冷却風案内部として冷却風吹出口170に切り起し部170bを設けたが、冷却風案内部はこれに限らず、別部材により冷却空気の流れを制御するものでもよい。
この冷却風吹出口170の切り起し部170bによって、加熱庫108の底面と底板130との間を右側の電装品室109(図16に示す)側から排気ダクト200(図19に示す)のある左側に向かって流れる冷却空気の一部が、冷却風吹出口170から露受容器104(図21,図22に示す)内の排出口204に対向する領域S2に向かって吹き出すようにしている。
図21は図20Aに示す加熱調理器に露受容器104を取り付けた状態を前方かつ斜め下方から見た斜視図を示している。なお、図21では、ケーシング101と把手付きドア102と操作パネル103も取り付けている。
図22は図21に示す加熱調理器を左側面から見た図である。
また、図23は加熱調理器の排気ダクト200の上面図を示し、図24は図23のXXIV−XXIV線から見た断面図を示し、図25は排気ダクト200の下面図を示し、図26は排気ダクト200の正面図を示している。
図23に示すように、排気ダクト200は、排気入口201と冷却空気入口202(図24,図25に示す)が設けられた合流部200aと、合流部200aの前面側(図22の紙面の下側)から略直角に右方向に延びる攪拌排出部200bとを有する。排気ダクト200の合流部200aの上側に、排気入口201を先端に有する円筒状の接続部220を立設している。この接続部220を排気ダクト200内に延長した領域を囲むように、排気ダクト200内に断面U字形状の遮蔽壁203を設けている。遮蔽壁203の前面側(図22の紙面の下側)が開口している。
また、排気ダクト200の攪拌排出部200bの下側に、所定の間隔をあけて4つの排出口204を形成している。
また、排気ダクト200の合流部200aの後面側(図24の紙面の上側)に、排水溝210の先端部が接続される排水受け部211を設けている。また、排水受け部211と排気入口201との間の下側(図24の紙面の左側)に冷却空気入口202を設けている。そして、排気ダクト200の合流部200aの右側面および攪拌排出部200bの後面側,右側面に溝212,溝213,溝214を夫々形成し、溝214に排水口215を形成している。この溝212,溝213,溝214により排水受け部211で受けた水を排水口215に案内して、排水口215から下側の露受容器104に排水する。
なお、排気ダクト200の合流部200aには、図24に示すように、冷却空気入口202と接続部220との間に開口部221を設け、その開口部221から合流部200aまでの間に、攪拌排出部200bに向かって徐々に低くなる傾斜面222を設けている。さらに、攪拌排出部200b 内の底部も合流部200a側から右側の先端に向かって徐々に低くなる傾斜面を設けている(図26参照)。この合流部200aの傾斜面222と攪拌排出部200bの傾斜面により、排気入口201から凝縮水が流入しても、攪拌排出部200bに案内して排出口204から排水することができる。
図23〜図26に示す排気ダクト200において、加熱庫108(図17に示す)内から排気が排気チューブ118(図17に示す)と排気入口201を介して排気ダクト200の合流部200a内に流入すると共に、加熱庫108の底面と底板130との間を右側の電装品室109(図16に示す)側から排気ダクト200(図19に示す)のある左側に向かって流れる冷却空気の一部が、冷却空気入口202を介して排気ダクト200の合流部200a内に流入する。そうして、排気ダクト200の合流部200a内の遮蔽壁203よりも下流側(図23の紙面の下側)で、冷却空気と排気とが混合されながら攪拌排出部200bに流れ、攪拌排出部200bで攪拌され希釈された後、4つの排出口204から下側の露受容器104に向かって排出される。
図27は上記加熱調理器の露受容器104の上面図を示し、図28は露受容器104を後方かつ斜め上方から見た斜視図を示している。
図27,図28に示すように、露受容器104は、横長の長方形状の第1露受凹部141と、その第1露受凹部141の前方に設けられた第2露受凹部142とを有し、第1露受凹部141と第2露受凹部142は、露受容器104に設けられた冷却風案内壁の一例としてのリブ143により隔てられている。リブ143は、第1リブ143aと、その第1リブ143aよりも高さが低い第2リブ143bとを有する。第1リブ143aは、リブ143の右側(図28の左側)略2/3を占めている。
なお、この第2実施形態では、冷却風案内壁として露受容器104にリブ143を設けたが、冷却風案内部はこれに限らず、別部材により冷却空気を案内するものでもよい。
また、第1露受凹部141の両側に後面側(図27の上側)が開口する嵌合凹部145A,145Bが夫々設けられ、その嵌合凹部145A,145B内に後面側に向かって延びる湾曲アーム部146A,146Bが夫々設けられている。また、嵌合凹部145A,145B内の第1露受凹部141側にガイド部147A,147Bが夫々設けられている。
この露受容器104をケーシング101の底部の前側に設けられた2つの前脚106,106(図13に示す)に装着するとき、前脚106,106の嵌合凸部(図示せず)が露受容器104のガイド部147A,147Bに案内されながら嵌合凹部145A,145Bに嵌合する。このとき、露受容器104の湾曲アーム部146A,146Bが弾性変形することにより、前脚106,106の嵌合凸部(図示せず)をガイド部147A,147Bと協働して挟み込み、露受容器104が前脚106,106に保持される。
上記露受容器104の第2露受凹部142の左側の領域S2が、上側の排気ダクト200(図23〜図26に示す)の排出口204の開口に対向している。排気ダクト200の排出口204からの排気を、下側の露受容器104の第2露受凹部142の領域S2で受けてケーシング101外に拡散させる。このとき、排気は、露受容器104の第2露受凹部142内から、露受容器104と把手付きドア102との隙間や露受容器104とケーシング101との隙間からケーシング101の前面側にある広い外部空間に拡散する。
また、排気ダクト200の排水口215から滴下する水滴を露受容器104の第2露受凹部142で受ける。
そして、ケーシング101の底部かつ前面側に設けられた冷却風吹出口170から吹き出す冷却風を、冷却風案内壁の一例としてのリブ143によって、露受容器104内の領域S2に向かって案内する。
上記構成の加熱調理器において、必要量の水を入れた給水タンクを、タンク収納部115に収納した後、操作パネル103を操作して蒸気を用いた加熱調理を開始する。そうすると、加熱庫108内の上側に配置されたヒータ126をオンすると共に、給水ポンプを駆動して、給水タンク内の水を蒸気発生装置113に供給し、蒸気発生装置113に供給された水を蒸気発生用ヒータ124で加熱して、水蒸気を発生させる。そして、蒸気発生装置113で発生した水蒸気が加熱庫108内に吹き出し、加熱庫108内でヒータ126により加熱されて100℃以上の過熱水蒸気となる。これにより、加熱庫108内の食品は、加熱庫108内の上側のヒータ126からの輻射熱および100℃以上の過熱水蒸気により加熱調理される。このとき、食品表面に供給されて付着した過熱水蒸気が食品表面で凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。
この加熱調理器では、蒸気を用いずにヒータ126のみを用いたオーブン調理を行ってもよいし、ヒータ126を用いずに蒸気発生装置113で発生した水蒸気のみを用いた蒸し料理などを行ってもよい。
また、図29はマイクロ波により加熱調理するときの加熱調理器の把手付きドア102を開いた状態の正面図を示している。このマイクロ波による加熱調理では、被加熱物は、加熱庫108の底部に載置する。図29において、180は蒸気発生装置113(図16に示す)から蒸気を加熱庫108内に吹き出す蒸気吹出口である。
また、図30は小さい食品をヒータ126により加熱調理するときの加熱調理器の正面図を示している。このヒータ126(図15,図16に示す)による加熱調理では、加熱庫108内の下段に、網133を載せたトレイ132を挿入し、網133上に被加熱物123を載置する。これにより、加熱庫108内の上側に配置されたヒータ126により被加熱物123を加熱する。
また、図31は大きい食品をヒータ126により加熱調理するときの加熱調理器の正面図を示している。このヒータ126(図15,図16に示す)による加熱調理では、加熱庫108内の底部に、網133を載せたトレイ132を置き、網133上に被加熱物123を載置する。これにより、加熱庫108内の上側に配置されたヒータ126により被加熱物123を加熱する。
また、図32は上記加熱調理器の前面側かつ下側の空気の流れを説明する模式図を示している。この図32は、上方から見た模式図であり、黒色の矢印が加熱庫108の底面と底板130との間を右側の電装品室109(図16に示す)側から排気ダクト200(図19に示す)のある左側に向かって流れる冷却空気を示し、実線で囲まれた白色の矢印が加熱庫108内からの排気を示し、点線で囲まれた白色の矢印が混合空気を示し、ている。なお、図32では、排水口215を省略している。
図32に示すように、加熱庫108(図17に示す)内から排気が排気ダクト200の排気入口201(図23に示す)を介して排気ダクト200内に流入すると共に、加熱庫108の底面と底板130との間を右側の電装品室109(図16に示す)側から排気ダクト200(図19に示す)のある左側に向かって流れる冷却空気の一部が、排気ダクト200の冷却空気入口202(図23に示す)を介して排気ダクト200内に流入する。そうして、排気ダクト200内で冷却空気と排気とが混合された後、4つの排出口204から下側の露受容器104に向かって排出される。
上記構成の加熱調理器によれば、加熱庫108内に食品を入れて加熱調理するとき、加熱庫108内が高温になって加熱された食品から水蒸気や煙などが出て加熱庫108内に充満すると、加熱庫108内からの排気が、排気通路(排気チューブ118と排気ダクト200)によりケーシング101内を通って前面側に案内される。そして、ケーシング101の前面側に設けられた露受容器104により、排気ダクト200の排出口204からの排気を受けてケーシング101外に拡散させる。このとき、加熱庫108内からの水蒸気を含む高温の排気がケーシング101内を通るときに冷却されるので、冷却されて温度が低くなった排気を、前面側にある露受容器104により受けてケーシング101の前面側にある広い外部空間に拡散させることが可能になる。
これにより、加熱調理器本体の後面側近傍に壁面がある場合や直上に棚がある場合でも、庫内排気を本体の後面側から排出しないので、水蒸気を含む高熱の排気が当たって壁面や棚を腐食させたりカビが繁殖したりすることがない。したがって、狭い空間に設置しても、後面側から排気することなく加熱庫108内からの排気を処理できる。
なお、加熱庫108内で被加熱物を加熱調理する手段としては、ヒータによる加熱に限らず、水蒸気を用いた蒸し料理などを含む加熱調理でもよいし、100℃以上の過熱水蒸気を用いた加熱調理でもよい。
また、ケーシング101内の少なくとも電装品を冷却する冷却ファン116からの冷却風の一部が、ケーシング101の底部かつ前面側に設けられた冷却風吹出口170を介して、排気ダクト200の排出口204からの排気を受けて拡散させる露受容器104内の領域に向かって吹き出すことにより、排気ダクト200の排出口204から露受容器104内に吹き出した排気が、冷却風の一部で希釈されると共に拡散が促進され、ケーシング101の前面側にある広い外部空間に効率よく拡散させることができる。
また、冷却風吹出口170に設けた切り起し部170b(冷却風案内部)によって、ケーシング101の底部かつ前面側に設けられた冷却風吹出口170から吹き出す冷却風を、排気ダクト200の排出口204からの排気を受けて拡散させる露受容器104内の領域S2に向かって案内するので、排気ダクト200の排出口204から露受容器104内に吹き出した排気の希釈と拡散を効率よく行うことができる。
また、ケーシング101の底部かつ前面側に設けられた冷却風吹出口170から吹き出す冷却風は、ケーシング101の左側端の把手付きドア102の回動中心のある側において、露受容器104が排気ダクト200の排出口204からの排気を受けることによって、開いたときに把手付きドア102を持つ手は、把手付きドア102の回動中心とは逆の側にあるので、露受容器104で拡散された排気を、把手付きドア102を持つ手に受けることがない。
また、露受容器104に設けられたリブ143(冷却風案内壁)によって、ケーシング101の底部かつ前面側に設けられた冷却風吹出口170から吹き出す冷却風を、露受容器104内の排気ダクト200の排出口204からの排気を受けて拡散させる領域S2に向かって案内するので、排気ダクト200の排出口204から露受容器104内に吹き出した排気の希釈と拡散を効率よく行うことができる。
また、ケーシング101内の排気ダクト200の排出口204側に設けられた排気ダクト200によって、加熱庫108内からの排気を冷却ファン116からの冷却風の他の一部と混合して露受容器104内に排気するので、電装品を冷却する冷却ファン116からの冷却風を利用して、排気の希釈と排気温度の低下を効率よく行うことができる。
また、排気通路である排気チューブ118がケーシング101内の電装品室109(冷却空間)を通って、加熱庫108内からの排気を前面側に案内するようにしてもよい。これにより、排気通路の経路長を長くして、電装品室109(冷却空間)を通過する経路を長くすることで冷却効率を高めることができる。
上記第2実施形態では、排気通路の排気出口からの排気を拡散させる露受容器104を用いた加熱調理器について説明したが、露受容器の形態はこれに限らず、排気通路の排気出口からの排気を受けてケーシング外に拡散させるものであればよい。
また、上記第2実施形態では、加熱庫108内からの排気を排気通路である排気チューブ118と排気ダクト200とを介して排気受け部である露受容器104内に排気する加熱調理器について説明したが、排気ダクトなしに加熱庫内からの排気を排気通路を介して排気受け部に排気してもよい。
また、上記第2実施形態では、ケーシング101に対して横方向に回動する把手付きドア102で加熱庫108の開口108cを開閉していたが、この発明の加熱調理器が備える開閉扉は、スライド式であってもよいし、回動式であってもよい。
この発明の加熱調理器としては、例えば、過熱水蒸気を使用するオーブンレンジのみならず、過熱水蒸気を使用するオーブン、過熱水蒸気を使用しないオーブンレンジ、過熱水蒸気を使用しないオーブンなどがある。
この発明の加熱調理器では、オーブンレンジなどにおいて、過熱水蒸気または飽和水蒸気を用いることによって、ヘルシーな調理を行うことができる。例えば、本発明の加熱調理器では、温度が100℃以上の過熱水蒸気または飽和水蒸気を食品表面に供給し、食品表面に付着した過熱水蒸気または飽和水蒸気が凝縮して大量の凝縮潜熱を食品に与えるので、食品に熱を効率よく伝えることができる。また、凝縮水が食品表面に付着して塩分や油分が凝縮水と共に滴下することにより、食品中の塩分や油分を低減できる。さらに、加熱室内は過熱水蒸気または飽和水蒸気が充満して低酸素状態となることにより、食品の酸化を抑制した調理が可能となる。ここで、低酸素状態とは、加熱室内において酸素の体積%が10%以下(例えば2〜3%)である状態を指す。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1,第2実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1…ケーシング
2…把手付きドア
3…操作パネル
4…露受容器
5…ダイヤル
6,6…前脚
7…液晶表示部
8…加熱庫
8a…開口
9…電装品室
10…吸気空間
11,11…遮熱板
13…蒸気発生装置
14…給水ポンプ
15…タンク収納部
16…冷却ファン
17…吸気口
18…排気チューブ
19…排気ダクト
20…給水チューブ
21…間仕切壁
22…排出口
23…給水タンク
24…蒸気発生用ヒータ
25…上ヒータ収納部
26…上ヒータ
31…レールユニット
32…トレイ
40…遮蔽部材
41…底部
41a…筒部
41b…凹部
42…側壁部
101…ケーシング
102…把手付きドア
103…操作パネル
104…露受容器
106,106…前脚
107…液晶表示部
108…加熱庫
108a…給気口
108b…排気口
108c…開口
109…電装品室
110…吸気空間
111,111…遮熱板
113…蒸気発生装置
115…タンク収納部
116…冷却ファン
117…吸気口
118…排気チューブ
121…間仕切壁
123…被加熱物
124…蒸気発生用ヒータ
126…ヒータ
130…底板
132…トレイ
133…網
143…リブ
151…マグネトロン
170…冷却風吹出口
170a…スリット部
170b…切り起し部
200…排気ダクト
200a…合流部
200b…攪拌排出部
201…排気入口
202…冷却空気入口
203…遮蔽壁
204…排出口
210…排水口
211…排水受け部
212,213,214…溝
215…排水口
220…接続部

Claims (12)

  1. ケーシングと、
    上記ケーシング内に配置され、前面に開口を有する加熱庫と、
    上記加熱庫内からの排気を、上記ケーシング内を通って前面側に案内する排気通路と、
    上記加熱庫の上記開口の下方に配置され、上記排気通路の排気出口からの排気を受けて上記ケーシング外に拡散させる露受容器と
    を備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記ケーシング内の少なくとも電装品を冷却する冷却ファンを備え、
    上記ケーシングの底部かつ前面側に、上記排気通路の排気出口からの排気を受けて拡散させる上記露受容器内の領域に向かって上記冷却ファンからの冷却風の一部が吹き出す冷却風吹出口を設けたことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の加熱調理器において、
    上記ケーシングの底部かつ前面側に設けられた上記冷却風吹出口から吹き出す冷却風を、上記排気通路の排気出口からの排気を受けて拡散させる上記露受容器内の領域に向かって案内する冷却風案内部を上記冷却風吹出口に設けたことを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載の加熱調理器において、
    上記ケーシングの前面側に配置され、上記ケーシングの左側または右側のいずれか一方の側端部を中心に回動して上記加熱庫の上記開口を開閉する扉を備え、
    上記扉の回動中心のある上記ケーシングの左側または右側のいずれか一方の側において、上記露受容器が上記排気通路の排気出口からの排気を受けると共に、
    上記ケーシングの底部かつ前面側に設けられた上記冷却風吹出口から吹き出す冷却風は、上記扉の回動中心のある上記ケーシングの左側または右側のいずれか一方の側に向かって吹き出すことを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項1から4までのいずれか1つに記載の加熱調理器において、
    上記ケーシングの底部かつ前面側に設けられた上記冷却風吹出口から吹き出す冷却風を、上記露受容器内の上記排気通路の排気出口からの排気を受けて拡散させる領域に向かって案内する冷却風案内壁を上記露受容器に設けたことを特徴とする加熱調理器。
  6. 請求項1から5までのいずれか1つに記載の加熱調理器において、
    上記ケーシング内の上記排気通路の排気出口側に設けられ、上記加熱庫内からの排気を上記冷却ファンからの冷却風の一部と混合して上記露受容器内に排気する排気ダクトを備えたことを特徴とする加熱調理器。
  7. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記排気通路は、上記加熱庫内からの排気を上記ケーシング内の冷却空間を通って前面側に案内することを特徴とする加熱調理器。
  8. 請求項7に記載の加熱調理器において、
    上記排気通路は、上記加熱庫の後部から前面側に排気を案内することを特徴とする加熱調理器。
  9. 請求項7または8に記載の加熱調理器において、
    上記排気通路は、上記加熱庫の後部から前面側に向かって、かつ、上記加熱庫の後部の上側から前面側の下側に向かって傾斜していることを特徴とする加熱調理器。
  10. 請求項7から9までのいずれか1つに記載の加熱調理器において、
    上記ケーシング内の上記加熱庫の側方かつ後面側から前面側に渡って上記冷却空間が設けられ、
    上記排気通路は、上記冷却空間において上記加熱庫の後部近傍から前面側かつ外側に向かって上記排気を案内することを特徴とする加熱調理器。
  11. 請求項1から10までのいずれか1つに記載の加熱調理器において、
    上記ケーシング内かつ上記冷却空間の前面側に配置された排気ダクトと、
    少なくとも上記冷却空間内の電装品を冷却する冷却ファンと
    を備え、
    上記排気ダクトは、上記冷却ファンからの冷却風の一部が吹き込む吹込口が上流側に設けられ、上記吹込口から吹き込んだ上記冷却風を排出する排出口が下流側に設けられ、上記吹込口と上記排出口との間の風経路に上記排気通路の排気出口が配置されており、
    上記排気通路の排気出口からの排気を上記排気ダクトの上記排出口を介して上記露受容器で受けることを特徴とする加熱調理器。
  12. 請求項1から11までのいずれか1つに記載の加熱調理器において、
    上記ケーシングの前面に開閉自在に設けられ、上記加熱庫の上記開口を開閉する扉を備え、
    上記露受容器は、上記ケーシングの前面から滴下する水滴を受けることを特徴とする加熱調理器。
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