JPWO2010143284A1 - 内燃機関用油圧ラッシュアジャスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 内燃機関の運転停止時に、高圧室に連通するリザーバ内に多量の作動油を保持できる油圧式ラッシュアジャスタの提供。【解決手段】上方が開口するボディ24と、ボディ24の内周面に摺合して底部に高圧室29を画成し上端を作動端とするプランジャ26とを備え、プランジャ26に、その側壁に設けた給油孔27aとボディ24の側壁に設けた給油孔24bを介して外部油路32に連通するリザーバ28を設けた油圧ラッシュアジャスタで、給油孔27aと給油孔24bを連通するプランジャ26の側壁とボディ24の側壁間の円環状連通路Tに、外部油路32から給油孔24bに導かれた作動油の加圧力で該給油孔24bを開口する逆止弁40aを設けた。機関運転中は、リークダウンオイルのリサイクル作用が営まれ、機関運転停止時には、逆止弁40Aが給油孔24bを閉じ、高圧室29に連通するリザーバ28の油面レベルHがボディ24の開口端部レベル以下に下がらず、リザーバ28内に大量の作動油を保持できる。【選択図】 図1

Description

本発明は内燃機関の動弁装置において、弁の間隙を自動的に補正する油圧式ラッシュアジャスタに係り、特に内燃機関停止時において、高圧室に連通するリザーバ内に大量の作動油を保持することのできる油圧式ラッシュアジャスタに関する。
内燃機関における動弁機構は、一般に摩耗や熱膨張の影響を受け易く弁間隙が運転中に変化するので、この間隙を適切に補正するべく油圧式ラッシュアジャスタが用いられている。
従来の油圧式ラッシュアジャスタは、図19に示されるように、シリンダヘッド10に形成した取付孔30にラッシュアジャスタ本体2(以下、アジャスタ本体という)が挿着された構造で、アジャスタ本体2は、取付孔30に挿入されたボディ24と、このボディ24内に上下方向摺動可能に組付けられたプランジャ26とからなる。プランジャ26内には、取付孔30に開口するオイルギャラリ32に小孔24b,27aを介し連通するリザーバ28が形成され、リザーバ28は小孔27bを介し高圧室29に連通しており、リザーバ28及び高圧室29はオイルギャラリ32から供給される作動油で満たされている。符号14,16,17は動弁機構構成部材である弁体、カム、ロッカアームである。そして作動油に圧力をかけた時には、高圧室29内のチェックボール25aが小孔27bを閉塞し、ロック状態とされたプランジャ26がロッカアーム17の揺動支点を構成するようになっている。そしてカムノーズ16aがロッカアーム17を押圧することによってロッカアーム17が揺動し弁体14が復帰スプリング15に抗して摺動し開弁する。その後、カム16の回動により、弁体14は復帰スプリング15の作用により閉弁する。符号23はプランジャスプリングで、プランジャ26はこのプランジャスプリング23によってロッカアーム17に常に当接する状態に保持されており、熱変形等の原因によって発生した動弁系の隙間を零とするよう補正動作するものである。
またリザーバ28内には円筒体6が収容されて、リザーバ28内が高圧室29に連通する内側室28aと、給油孔である小孔27aに連通する外側室28bとに画成されている。そしてアジャスタ本体2が図に示されるように、傾斜して配置されている場合であっても、高圧室29に連通するリザーバ内側室28aの油面レベルが符号H1に示すレベル以下には下がらないので、リザーバ28内に大量の作動油を保持でき、内燃機関の運転を再開したときに高圧室29にエアーを吸い込むという不具合がない。
即ち、リザーバ内側室28aを設けない場合には、内燃機関の停止時にリザーバ28内の油面は給油孔27aと同一高さの図19符号H2で示される位置まで低下し、内燃機関の再始動等でリザーバ28から高圧室29に作動油が吸込まれる時に、同時に油面上方のエアを一緒に高圧室29内に吸込んでしまうことになる。特にカムノーズ16aとロッカアーム17とが接触した状態のまま内燃機関が停止した場合、プランジャ26は圧縮されて、最も短縮された状態(ボトムド状態)になる。この状態から内燃機関を再始動すると、プランジャ26とボディ24の摺動ストロークは最大となり、高圧室29内への作動油の吸込み量が最も多くなる。しかし、内燃機関停止時は内燃機関側からの作動油の供給がなされないのであるから、リザーバ28内の油量の確保はほとんど不可能であり、内燃機関再始動時の高圧室29内へのエア吸込みは最も激しいものとなる。高圧室29内にエアを吸込んだ場合、プランジャ26が押圧された時に高圧室29内に生ずべき作動油の剛性を極端に低下(スポンジ状態になる)させてしまい、弁間隙の適正な補正ができなくなる。しかし図19に示す構造では、内燃機関停止時に、リザーバ内側室28a内に多量の油(油面H1)が確保されているので、機関の再始動時における高圧室29へのエアーの吸い込みが防止されるというものである。
特開平6−173622号公報
しかし、前記した従来技術(特許文献1)では、リザーバ28内に円筒体6を収容したため、内燃機関が停止した時のリザーバ28内の油量は、円筒体6(リザーバ内側室28a)内に確保されている量に限られる(それだけ少量となる)。
また、リザーバ28内に円筒体6を収容しない構造の場合は、内燃機関の運転時に、高圧室29内の作動油が、プランジャ26とボディ24との隙間および給油孔である小孔27aを介して、高圧室29に連通するリザーバ28内に戻るというリサイクル作用(以下、リークダウンオイルのリサイクル作用という)が営まれて、それだけ内燃機関の停止時におけるリザーバ28内の油量を確保できる。しかし、特許文献1では、リザーバ28内に円筒体6を収容したため、リークダウンオイルのリサイクル作用が営まれず、内燃機関の停止時におけるリザーバ28内の油量はそれだけ低下せざるを得ない。
即ち、従来技術では、内燃機関の停止時におけるリザーバ28内に大量の作動油を保持できず、内燃機関の運転を再開したときに高圧室29にエアーを吸い込むおそれがあるという問題が依然として存在する。
そこで発明者は、リザーバ28内に円筒体6を収容する構造をやめ、プランジャ26の側壁に設けた給油孔27aとボディ24の側壁に設けた給油孔24bを連通する円環状連通路内のボディ24側の給油孔24bに対応する位置に、ボディ24の側壁内周面に圧接して該給油孔24bを閉じた状態に保持するとともに、内燃機関の運転時(オイルギャラリ32から加圧作動油が導かれる場合)にのみ作動油の加圧力で該給油孔24bを開口する板ばね状の逆止弁を設ければ、内燃機関の運転時には、開口された給油孔24bから加圧作動油がリザーバ28内に導かれることは勿論、リークダウンオイルのリサイクル作用も営まれるし、内燃機関の運転停止時には、給油孔24bが閉じた状態に保持されて、リザーバ28内の油面レベルがボディ2の開口端部位置に保持されるので、リザーバ28内に大量の作動油を保持でき、前記した問題(内燃機関の運転再開時の高圧室へのエアーの吸い込み)を解消できると考えた。
そして、板ばね状の逆止弁を装填したラッシュアジャスタの試作品を作り、その効果を検証した結果、有効であることが確認されたので、このたびの出願に至ったものである。
本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなされたもので、内燃機関の運転停止時においても、高圧室に連通するリザーバ内に多量の作動油を保持することのできる油圧式ラッシュアジャスタを提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいては、上方が開口する有底のシリンダであるボディと、前記ボディの内周面に摺合してその底部に高圧室を画成し上端を作動端とするプランジャとを備え、前記プランジャには、その側壁に穿設された第1の給油孔および前記ボディの側壁に穿設された第2の給油孔を介して外部の給油路に連通するリザーバおよび該リザーバを前記高圧室に連通する弁孔が設けられ、前記高圧室には、該高圧室の減圧・昇圧に応じて前記弁孔を開・閉するチェック弁および前記プランジャを伸長方向に付勢する押圧ばねが収容された内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいて、
前記第1の給油孔と前記第2の給油孔とを、前記プランジャの側壁と前記ボディの側壁間に設けた円環状連通路を介して連通させるとともに、前記円環状連通路内の前記第2の給油孔に対応する位置に、前記外部の給油路から該第2の給油孔に導かれた作動油の加圧力に連係して該第2の給油孔を開閉する逆止弁を設けるように構成した。
(作用)ラッシュアジャスタの作動油(エンジンオイル)は、内燃機関の運転時に、外部の給油路(シリンダヘッドに設けられた給油路であるオイルギャラリー)から、第2の給油孔,ボディの側壁とプランジャの側壁間の円環状連通路および第1の給油孔を介して、プランジャ内のリザーバに導かれるように構成されている。即ち、ボディおよびプランジャは、ラッシュアジャスタ取り付け孔に対し周方向に相対移動可能であるが、ボディおよびプランジャがそれぞれ勝手に周方向に移動(回動)しても、第1の給油孔と第2の給油孔は、ボディの側壁とプランジャの側壁間の円環状連通路を介して、連通状態が保持される。
円環状連通路内の第2の給油孔に対応する位置には、外部の給油路から該第2の給油孔に導かれた作動油の加圧力に連係して該第2の給油孔を開閉する逆止弁が設けられており、内燃機関の運転停止時には、第2の給油孔を介して逆止弁に作動油の加圧力が作用しない(逆止弁に作用する作動油の圧力が低い)ため、逆止弁が第2の給油孔を閉じた状態に保持して、作動油のシリンダ内への通過を阻止する。
一方、内燃機関の運転時には、第2の給油孔を介して、逆止弁に作動油の加圧力が作用する(逆止弁に作用する作動油の圧力が高い)ため、逆止弁が第2の給油孔を開口して、加圧作動油のシリンダ内への通過を許容する。また、チェック弁で連通が閉ざされた高圧室とリザーバ間では、高圧室内の作動油がボディとプランジャ間の隙間および第1の給油孔を介してリザーバ内に戻るリークダウンオイルのリサイクル作用も営まれる。
そして、内燃機関の運転が停止した時には、前記したように、逆止弁によって第2の給油孔が閉じた状態に保持されるので、高圧室に連通するリザーバの油面レベルがボディの開口端部レベル以下には下がらず、従来の構造に比べて、リザーバ内には大量の作動油が保持される。
請求項2に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいては、請求項1に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいて、前記円環状連通路を、前記ボディの側壁内周面に周設した横溝で構成し、前記逆止弁を、前記横溝の底面に圧接するように自己保持されたベルト状の板ばねで構成し、該板ばねには、前記第2の給油孔に係合して該板ばねを周方向および軸方向所定位置に位置決めする係合凸部を設けるように構成した。
(作用)内燃機関の運転時には、外部の給油路から第2の給油孔に導かれた加圧作動油が、第2の給油孔に係合している板ばねの係合凸部前面を該給油孔から逸脱する方向に押圧して、板ばねの係合凸部周縁領域が半径方向内側に弾性変形する。このため、内燃機関の停止時に円環状連通路の外周面(ボディ内周面の第2の給油孔周縁部)に密着していた板ばねの係合凸部周縁領域が第2の給油孔周縁部から離間し、板ばねと第2の給油孔周縁部間に生じた隙間から加圧作動油が円環状連通路内に流入する。内燃機関の運転が停止すると、作動油による板ばねの係合凸部周縁領域への押圧力が消失し、板ばねの弾性力により係合凸部周縁領域が第2の給油孔に係合する元の位置に戻り、板ばねの係合凸部周縁領域が第2の給油孔を閉じる形態となる。
板ばねに設けられた係合凸部は、例えば、その基端部側が第2の給油孔に整合する外径をもつ球形状または先細円柱形状(円錐台形状)に構成されて、係合凸部周縁領域が第2の給油孔周縁部から離間すればするほど、第2の給油孔の開口面積(作動油の流路断面積)が増えるように構成されている。
また、板ばねの可撓性(ばね係数)や係合凸部の突出長が適切に設定されて、逆止弁の第2の給油孔開口時(板ばねの係合凸部周縁領域がボディ内周面の第2の給油孔周縁部から離間する際)に、係合凸部の先端部が第2の給油孔から脱落しないように構成されている。即ち、第2の給油孔に係合する係合凸部は、逆止弁を構成する板ばねを第2の給油孔に対し周方向および軸方向に位置決めする位置決め手段を構成する。
また、ボディの側壁内周面に周設された円環状連通路である横溝は、第1の給油孔と第2の給油孔との連通を確保して、第2の給油孔から作動油を第1の給油孔に導く油路として機能する他、板ばねの側縁に当接して板ばねの軸方向への移動を規制する位置決め手段としても機能する。
請求項3に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいては、請求項2に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいて、前記ボディの側壁の周方向略等分複数個所に前記第2の給油孔を設けるとともに、前記板ばねには、前記複数の第2の給油孔にそれぞれ係合する前記係合凸部を設けるように構成した。
(作用)内燃機関の運転時に、加圧作動油は、複数の第2の給油孔のそれぞれから円環状連通路内に導かれるので、加圧作動油の円環状連通路内への流入がそれだけスムーズである。
また、ボディの周方向略等分複数箇所に設けた第2の給油孔にそれぞれ係合する板ばねの係合凸部は、板ばねを第2の給油孔に対し周方向および軸方向に確実に位置決めする。
請求項4に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいては、請求項2または3に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいて、前記板ばねにスリットを設けて、該板ばねの前記係合凸部周縁領域の可撓性(ばね係数)を調整するように構成した。
(作用)板ばねにスリットを設けると、スリットを設けた領域の断面係数がスリットを設けない領域の断面係数に比べて低下し、スリットを設けた領域における可撓性(ばね係数)が高くなる。
したがって、板ばね全体にスリットを設けた場合は、板ばね全体の可撓性(ばね係数)、即ち、複数の係合凸部周縁領域の可撓性(ばね係数)がそれぞれ同様に高められて、逆止弁の感度(逆止弁による第2の給油孔の開閉速度)が上がる。
また、板ばねの一部にだけスリットを設けた場合には、スリットが設けられて可撓性(ばね係数)が高められた一の係合凸部周縁領域は、第2の給油孔に導かれた作動油の加圧力に応じて弾性変形して第2の給油孔を開閉する逆止弁として機能するのに対し、スリットが設けられず可撓性が低い他の係合凸部周縁領域は、第2の給油孔に加圧作動油が導かれた場合でも、弾性変形することなく第2の給油孔を閉じた状態に保持する。即ち、スリットを設けない領域(可撓性の低い領域)における係合凸部周縁部は、内燃機関の運転時、停止時を問わず、常に第2の給油孔周縁部に密着した形態に保持される。即ち、スリットを設けない領域(可撓性の低い領域)における係合凸部周縁部は、第2の給油孔を開閉する逆止弁として機能しないが、板ばねを第2の給油孔に対し周方向および軸方向に確実に位置決めする位置決め手段として機能する。
請求項5に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいては、請求項1に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいて、前記円環状連通路を、前記プランジャの側壁外周面に周設した横溝で構成し、前記逆止弁を、前記横溝に沿って移動可能で、前記第2の給油孔にその外周面の一部が係合する、前記作動油よりも比重の大きい球体で構成し、前記ボディの側壁内周面に、前記第2の給油孔から上方に延びて前記球体の縦方向への移動を許容する縦溝を設けて、前記球体を前記第2の給油孔に対し周方向および軸方向に位置決めできるように構成した。
(作用)逆止弁は、作動油よりも比重の大きい球体で構成されて、その構成が非常に簡潔である。
そして、内燃機関の運転時には、外部の給油路から第2の給油孔に導かれた加圧作動油によって、第2の給油孔に係合している球体が該給油孔から逸脱する方向に押圧され、ボディの側壁内周面に設けられた上方に延びる縦溝に沿って上方に転動(移動)して、第2の給油孔が開口され、この開口された第2の給油孔から加圧作動油が円環状連通路内に流入する。一方、内燃機関の運転が停止すると、作動油による球体に作用する上方への押圧力が消失し、球体は自重(逆止弁である球体の軸方向の位置決め手段)によって縦溝に沿って下方に転動(移動)し、その一部が第2の給油孔に係合する元の位置に戻り、球体が第2の給油孔を閉じる形態となる。即ち、ボディの側壁内周面に設けられた、第2の給油孔から上方に延びて球体の縦方向への移動を許容する縦溝が、逆止弁である球体を第2の給油孔に対し周方向に位置決めする位置決め手段を構成する。
請求項1によれば、内燃機関の運転時には、リークダウンオイルのリサイクル作用が営まれるとともに、内燃機関の運転停止時には、高圧室に連通するリザーバの油面レベルがボディの開口端部レベル以下には下がらないので、高圧室に連通するリザーバ内に多量の作動油を保持することができ、内燃機関の運転を再開したときに高圧室にエアーを吸い込むという不具合がない。
請求項2によれば、逆止弁である板ばねは第2の給油孔に対し周方向および軸方向に位置決めされるので、逆止弁による第2の給油孔の長期にわたる適正な開閉動作が保証される。
請求項3によれば、加圧作動油は、複数の第2の給油孔のそれぞれから円環状連通路内に導かれるので、第2の給油孔から円環状連通路内への加圧作動油のスムーズな流入を確保できる。
また、逆止弁である板ばねは、ボディの周方向略等分複数箇所において周方向および軸方向に位置決めされるので、逆止弁による第2の給油孔の長期にわたる適正な開閉動作が確実に保証される。
請求項4によれば、板ばね全体にスリットを設けて係合凸部周縁領域の可撓性を調整(高め)ることで、係合凸部周縁領域の逆止弁としての感度を調整できるので、板ばね構成素材の選択肢が拡大される。
また、複数の係合凸部が設けられた板ばねの一部にだけスリットを設けた場合には、スリットが設けられて可撓性が高められた一の係合凸部周縁領域は逆止弁として機能するとともに、スリットが設けられず可撓性が低い一の係合凸部周縁領域は、常に第2の給油孔周縁部に密着して、板ばねを第2の給油孔に対し周方向および軸方向に確実に位置決めする位置決め手段として機能するので、逆止弁による第2の給油孔の長期にわたる適正な開閉動作がより確実に保証される。
請求項5によれば、逆止弁である球体が第2の給油孔に対し周方向および軸方向に位置決めされるので、逆止弁による第2の給油孔の長期にわたる適正な開閉動作が保証される。
本発明の第1の実施例に係る油圧ラッシュアジャスタを備えたOHC式内燃機関の動弁機構の断面図である。 同油圧ラッシュアジャスタの要部である逆止弁(板ばね)の拡大斜視図である。 逆止弁(板ばね)を装着した第2の給油孔位置における油圧ラッシュアジャスタの水平断面図(図1に示す線III―IIIに沿う断面図)である。 逆止弁(板ばね)の作用を説明する図で、(a)は逆止弁(板ばね)が第2の給油孔を閉じた状態に保持している様子を示す断面図、(b)は逆止弁(板ばね)が第2の給油孔を開口する様子を示す断面図である。 本発明の第2の実施例に係る油圧ラッシュアジャスタを備えたOHC式内燃機関の動弁機構の断面図である。 同油圧ラッシュアジャスタの要部である逆止弁(板ばね)の拡大斜視図である。 逆止弁(板ばね)を装着した第2の給油孔位置における油圧ラッシュアジャスタの水平断面図(図5に示す線VII―VIIに沿う断面図)である。 本発明の第3の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの要部である逆止弁(板ばね)の拡大斜視図である。 逆止弁(板ばね)を装着した第2の給油孔位置における油圧ラッシュアジャスタの水平断面図(図3に対応する図)である。 本発明の第4の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの要部である逆止弁(板ばね)の拡大斜視図である。 逆止弁(板ばね)を装着した第2の給油孔位置における油圧ラッシュアジャスタの水平断面図(図3に対応する図)である。 本発明の第5の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの要部である逆止弁(板ばね)の拡大斜視図である。 逆止弁(板ばね)を装着した第2の給油孔位置における油圧ラッシュアジャスタの水平断面図(図3に対応する図)である。 ボディの第2の給油孔位置における拡大縦断面図である。 本発明の第6の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの要部である逆止弁(板ばね)の拡大斜視図で、(a)は逆止弁(板ばね)の斜視図、(b)は逆止弁をバックアップする板ばねの斜視図である。 ボディの第2の給油孔位置における拡大縦断面図である。 (a)は本発明の第7の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの要部であるボディの第2の給油孔位置における拡大縦断面図、(b)は(a)に図示されている逆止弁の変形例を装着した内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの要部であるボディの第2の給油孔位置における拡大縦断面図である。 本発明の第8の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの要部であるボディの第2の給油孔位置における拡大縦断面図で、(a)は逆止弁(鋼球)が第2の給油孔を閉じた状態に保持している様子を示す図、(a)は逆止弁(鋼球)が第2の給油孔を開口する様子を示す図である。 従来の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタを備えたOHC式内燃機関の動弁機構の断面図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの第1の実施例を示す。
これらの図において、符号10はシリンダヘッドで、シリンダヘッド10に設けられた給気通路12が燃焼室Aに開口し、給気通路12の燃焼室Aへの開口部には、該開口部を開閉させるべき動作する弁体(吸気バルブ)14が挿通配置されている。弁体14は弁体復帰スプリング15によって給気通路12が閉じる方向に付勢されており、弁体14の上端部はカム16の回動によって揺動するロッカアーム17に当接している。符号16aは、カムノーズである。
符号20は、弁体14に隣接して設けられた油圧ラッシュアジャスタである。ラッシュアジャスタ20は、シリンダヘッド10に設けた上方に開口するアジャスタ取付孔30内に、ラッシュアジャスタ本体22が挿入された構造で、アジャスタ本体22は、上方に開口する有底円筒形状のボディ24と、このボディ24内に挿入されて上下方向に摺動するプランジャ26とから主として構成されている。
ボディ24の側壁には、シリンダヘッド10に設けられた給油路であるオイルギャラリ32に連通する給油孔(第2の給油孔)24bが穿設されている。符号24aは、ボディ24の側壁外周面の給油孔24bを含む領域に周設された横溝(浅い深さの凹溝)で、ボディ24がアジャスタ取付孔30に対し周方向に回動しても、この横溝(凹溝)24aを介して給油孔24bとオイルギャラリ32との連通が確保されている。
一方、ロッカアーム17の弁体14との当接部と反対側端部を下方から担持し、ロッカアーム17の揺動支点を構成するプランジャ26は、下方中央に上下に延びる小孔27bが形成された縦断面H型の円筒形状のプランジャ下部26Bと、頂部に小孔27cが形成された下方に開口する円筒形状のプランジャ上部26Aとで構成され、両者26A,26Bは、同軸状に溶接一体化されている。
プランジャ上部26Aの側壁には、ボディ24の側壁との間に形成された円環状の連通路Tを介して、ボディ24側の給油孔(第2の給油孔)24bに連通する給油孔(第1の給油孔)27aが穿設されて、プランジャ26内のリザーバ28が、プランジャ26の給油孔(第1の給油孔)27a,円環状の連通路Tおよびボディ24の給油孔(第2の給油孔)24bを介してオイルギャラリ32に連通している。符号24c(図4参照)は、ボディ24の側壁内周面の給油孔24bに対応する領域に周設された横溝(浅い深さの凹溝)、符号27d(図4参照)は、プランジャ26(プランジャ上部26A)の側壁外周面の給油孔(第2の給油孔)27aに対応する領域に周設された横溝(浅い深さの凹溝)で、両横溝(凹溝)24c, 27dは、プランジャ26が軸方向に移動しても上下方向に少なくとも一部が重なる位置および巾に形成されて、プランジャ26側の給油孔(第1の給油孔)27aとボディ24側の給油孔(第2の給油孔)24bとを連通させる円環状の連通路Tを構成している。
即ち、プランジャ26とボディ24は、周方向への相対回動および軸方向への相対摺動が可能で、両者26,24の位置が周方向や軸方向に変位しても、この円環状の連通路Tを介して、プランジャ26の給油孔(第1の給油孔)27aとボディ24の給油孔(第2の給油孔)24bとの連通が確保されている。
また、プランジャ26内のリザーバ28は、下方の小孔27bを介して、プランジャ26とボディ24底部間に形成される高圧室29と連通するとともに、プランジャ26上端部に形成された小孔27cを介して外気に開放されている。小孔27cは、リザーバ28内の油を溢出させて動弁機構に潤滑油を供給するためのものである。符号23はプランジャスプリング、符号25aはスプリング25bの付勢力によって弁孔27bを閉塞保持するチェックボール、符号25cはボールケージで、作動油に圧力をかけることにより、チェック弁であるチェックボール25aが小孔27bを閉塞しプランジャ26がロック状態となってロッカアーム17の揺動支点を構成する。符号24dは、ボディ24の開口端部に装着されたプランジャ抜け止め用リングで、プランジャ26のボディ24からの逸脱を防止する。
符号40Aは、ボディ24の側壁外周面に形成されている横溝(凹溝)24cに装填された逆止弁で、内燃機関の運転停止時には第2の給油孔24bを閉じた状態に保持して、リザーバ28内への作動油の供給を停止するとともに、内燃機関の運転時には第2の給油孔24bを開口して、リザーバ28内に作動油が供給されるように動作する。
即ち、ボディ24の横溝(凹溝)24cには、横溝(凹溝)24c底面(連通路Tの外周面)に圧接した形態に保持され、オイルギャラリ32から第2の給油孔24bに加圧作動油が導かれた場合に、この作動油の加圧力によって動作(第2の給油孔24bを開口)する板ばね42で構成した逆止弁40Aが装填されている。
逆止弁40Aは、図2,3に示すように、ボディ24の横溝(凹溝)24cの底面(連通路Tの外周面)の円周よりも曲率の小さい(曲率半径が大きい)円弧形状に形成された金属製または樹脂製の板ばね42で構成され、板ばね42の長手方向略中央部には、第2の給油孔24bに係合可能な外側に膨出する係合凸部43が設けられている。
係合凸部43は、板ばね42をプレス成形することで構成され、その基端部外周が第2の給油孔24bの内周に整合する球形に形成されて、第2の給油孔24bを確実に塞ぐことができるとともに、係合凸部43の周縁領域が第2の給油孔24bの周縁部から離間すればするほど、第2の給油孔24bの開口面性(作動油の流路断面積)が増えるようになっている。
また、板ばね42の可撓性(ばね係数)や係合凸部43の突出長が適切に設定されて、逆止弁40Aの第2の給油孔24b開口時(板ばね42の係合凸部43周縁領域がボディ24内周面の第2の給油孔24b周縁部から離間する際)に、図4(b)に示すように、係合凸部43の先端部43aが第2の給油孔24bから脱落しないように構成されている。このように、第2の給油孔24bに係合する係合凸部43は、逆止弁40Aを構成する板ばね42を第2の給油孔24bに対し周方向および軸方向に位置決めする位置決め手段を構成する。
即ち、板ばね42の係合凸部43の突出長は、作動油の加圧力によって板ばね42の係合凸部43周縁領域が給油孔24b周縁部から離間する場合に、給油孔24bから係合凸部43が逸脱しない所定の長さに設定されている。
また、板ばね42の可撓性(ばね係数)は、例えば、板ばねの素材や断面係数を調整して、係合凸部43周縁領域が作動油の加圧力によって給油孔24b周縁部から離間する際に、プランジャ26側の横溝(凹溝)27d側まで変位してボディ24に対するプランジャ26の摺動を妨げることのない適正値に設定されている。
また、逆止弁40A(板ばね42)をボディ24の横溝(凹溝)24cに組み付けるには、図2仮想線に示すように、板ばね42を縮径させ、係合凸部43を給油孔24bに一致させて、逆止弁40Aをボディ24の横溝(凹溝)24cに装填すれば、図4(a)に示すように、逆止弁40Aは、板ばね42の弾発力で横溝(凹溝)24c底面に圧接(密着)した形態に自己保持される。
そして、内燃機関の運転時には、オイルギャラリ32から第2の給油孔24bに導かれた加圧作動油が、この給油孔24bに係合している逆止弁40A(板ばね42の係合凸部43周縁領域)を該給油孔24bから逸脱する方向に押圧して、図4(b)に示すように、板ばね42の係合凸部43周縁領域が半径方向内側に弾性変形する。このため、内燃機関の停止時には横溝(凹溝)24c底面(の第2の給油孔24b周縁部)に密着していた板ばね42の係合凸部43周縁領域が第2の給油孔24b周縁部から離間し、図4(b)矢印に示すように、板ばね42の周縁領域と給油孔24b周縁部間に生じた隙間から加圧作動油が円環状連通路T内に流入し、さらに第1の給油孔27aを介してリザーバ28に作動油が供給される。そして、内燃機関の運転が停止すると、加圧作動油による逆止弁40A(板ばね42の係合凸部43周縁領域)への押圧力が消失し、板ばね42の弾発力により係合凸部43周縁領域が第2の給油孔24bに係合する元の位置に戻り、板ばね42の係合凸部43周縁領域が第2の給油孔24bを閉じる形態(図4(a)参照)となって、リザーバ28には作動油が供給されない。
そして、本実施例では、前記したように、第2の給油孔24bに係合する板ばね42の係合凸部43に、第2の給油孔24bに対し逆止弁40A(板ばね42)を周方向および軸方向に位置決めする機能をもたせたので、逆止弁40Aによる第2の給油孔24bの開閉動作が長期にわたって保証される。
そして、内燃機関の運転時には、高圧室内の作動油がボディ24とプランジャ26間の隙間および第1の給油孔27aを介してリザーバ28内に戻るリークダウンオイルのリサイクル作用が営まれるし、内燃機関の運転停止時には、逆止弁40Aによって第2の給油孔24bが閉じた状態に保持されて、高圧室29に連通するリザーバ28の油面レベルHが、図1に示すように、ボディ24の開口端部レベル以下には下がらず、リザーバ28内にそれだけ大量の作動油が保持されるので、内燃機関の再始動時に高圧室29内にエアーが吸い込まれるおそれは全くない。
図5〜7は、本発明の第2の実施例に係る油圧ラッシュアジャスタを示す。
この第2の実施例では、ボディ24の側壁の周方向等分2箇所に第2の給油孔24bが設けられるとともに、ボディ24の側壁の横溝(凹溝)24cに装填された逆止弁40Bを構成する板ばね42には、長手方向の2箇所に、第2の給油孔24bに係合可能な係合凸部43が設けられた構成となっている。
内燃機関の運転時には、オイルギャラリ32の作動油がボディ24の側壁外周に設けられた横溝24aを介して一対の第2の給油孔24bに導かれ、給油孔24bに導かれた作動油の加圧力によって、給油孔24bに係合している逆止弁40B(板ばね42の一対の係合凸部43周縁領域)がほぼ同時に半径方向内側に弾性変形して、2つの給油孔24bがほぼ同時に開口する。このため、加圧作動油は、2つの第2の給油孔24bのそれぞれから円環状連通路T内に導かれるので、リザーバ28への加圧作動油の供給がそれだけスムーズである。
また、ボディ21の周方向略等分2箇所に設けた第2の給油孔24bにそれぞれ係合する板ばね42の係合凸部43は、それぞれ板ばね42を第2の給油孔24bに対し周方向および軸方向に位置決めする機能を備えていることから、本実施例における逆止弁40Bは、前記した第1の実施例における逆止弁40Aよりも、第2の給油孔24bに対する周方向および軸方向における位置決め機能に優れている。
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
図8および図9は、本発明の第3の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタを示す。
この第3の実施例では、逆止弁40Cを構成する板ばね42の長手方向両端部と係合凸部43周縁領域とを除いた領域に、板ばね長手方向に延びるスリット42aが設けられており、逆止弁40Cが給油孔24bを開口した場合に、加圧作動油がスリット42aを通って円環状連通路T内に流入でき、それだけ逆止弁40Cによる給油孔24bの開閉動作が迅速となる。
即ち、内燃機関の運転時には、給油孔24bに導かれた加圧作動油の加圧力によって、板ばね42の係合凸部43周縁領域が給油孔24b周縁部から離間(図4(b)参照)し、形成された隙間から横溝(凹溝)24cに流入した加圧作動油は、板ばね42の側縁部から連通路Tに回り込むほか、板ばね42のスリット42aからも連通路Tに流入する。
また、板ばね42の断面係数は、スリット42aを設けることで低下し、それだけ板ばね42の可撓性(ばね係数)が高められるが、逆止弁40Cを構成する板ばね42の長手方向ほぼ全体にスリット42aが延在して、2つの係合凸部43周縁領域の可撓性(ばね係数)がそれぞれ同様に高められて、前記した第2の実施例の逆止弁40B(図6参照)よりも感度が高くなるように構成されている。即ち、逆止弁40C(係合凸部43周辺領域)は、逆止弁40Bよりも低い圧力で弾性変形を開始しかつ弾性変形量も大きいので、逆止弁としての感度に優れ、それだけリザーバ28内への作動油の供給も迅速となる。
その他は前記第2の実施例と同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
図10および図11は、本発明の第4の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタを示す。
前記した第3の実施例では、逆止弁40Cを構成する板ばね42の長手方向ほぼ全体にスリット42aが設けられて、板ばね42全体の可撓性(ばね係数)、即ち、2つの係合凸部43周縁領域の可撓性(ばね係数)がそれぞれ同様に高められていたが、この第4の実施例では、逆止弁40Dを構成する板ばね42の長手方向ほぼ半分の領域だけにスリット42aが設けられて、スリット42aを設けた領域における係合凸部43−1周縁領域だけの可撓性(ばね係数)が高められている。
このため、可撓性(ばね係数)が高められた係合凸部43−1周縁領域は、第2の給油孔24bに導かれた作動油の加圧力に応じて弾性変形して第2の給油孔24bを開閉する逆止弁として機能するのに対し、スリット42aが設けられず可撓性が低い係合凸部43−2周縁領域は、第2の給油孔24bに加圧作動油が導かれた場合でも、弾性変形することなく第2の給油孔24bを閉じた状態に保持する。即ち、スリット42aを設けない領域における係合凸部43−2周縁部は、内燃機関の運転時、停止時を問わず、常に第2の給油孔24b周縁部に密着した形態に保持されるので、係合凸部43−2は、板ばね42を第2の給油孔24bに対し周方向および軸方向に確実に位置決めする位置決め手段として機能する。
したがって、逆止弁40Dの周方向および軸方向位置決め機能は、前記した第3の実施例における逆止弁40Cの周方向および軸方向位置決め機能よりも優れている。
その他は前記第3の実施例と同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
図12〜図14は、本発明の第5の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタを示す。
この第5の実施例では、前記した第2〜第4の実施例における逆止弁40B,40C,40Dの場合と同様、逆止弁40Eを構成する板ばね42には、2個の給油孔24bにそれぞれ係合する係合凸部43が設けられるとともに、前記した第3の実施例における逆止弁40Cの場合と同様、板ばね42の長手方向両端部および係合凸部43周縁領域を除いた領域に、長手方向に延びるスリット42aが設けられて、係合凸部43周縁領域の可撓性が高められている。
また、逆止弁40Eは、板ばね42をコイル状に捲回して横溝(凹溝)24cに装填されて、図14に示すように、板ばね42の一部が半径方向に重なる形態に構成されている。
このため、作動油の加圧力によって、板ばね42の係合凸部43周縁領域が半径方向内側に弾性変形するが、その内側に延在する板ばね42の一部によって係合凸部43周縁領域の半径方向内側への変形が抑制されて、板ばね42の係合凸部43周縁領域は横溝(凹溝)24cの深さ以上には変形せず、したがって、内燃機関の運転時に、逆止弁40E(板ばね42)の一部がプランジャ26側の横溝(凹溝)27dまで移動してプランジャ26の摺動を妨げることはない。
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
図15および16は、本発明の第6の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタを示す。
この第6の実施例では、逆止弁40Fは、図15(a)に示すように、第3の実施例における逆止弁40C(図8(a)参照)と同一構造とされるとともに、板ばね状のバックアップ部材42f(図15(b)参照)が逆止弁40F全体を覆うように配設されて、逆止弁40Fの半径方向内側への弾性変形を抑制するように構成されている。
バックアップ部材42fは、逆止弁40Fを構成する板ばね42の巾より大きい巾の板ばねで構成され、その幅方向の両側縁部には、横溝(凹溝)24cの底面に圧接可能な脚部42f1が形成されて、バックアップ部材42fの剛性が高められている。
また、逆止弁40F(板ばね42)およびバックアップ部材42fが横溝(凹溝)24cに装填された状態で、バックアップ部材42fの横溝(凹溝)24c底面からの高さt1が横溝(凹溝)24cの深さt2未満に構成されるとともに、逆止弁40Fを構成する板ばね42と、逆止弁40F(板ばね42)を覆うバックアップ部材42f間には、作動油の加圧力で係合凸部43周縁領域が弾性変形して、給油孔24b周縁部から離間する際に、給油孔24bを十分に開口できるに足りる隙間t3が形成されている。
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
図17(a)は、本発明の第7の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの要部を示す。
前記した第1〜第6の実施例では、ボディ24の側壁内周面に周設された横溝(凹溝)24cと、プランジャ26の側壁外周面に周設された横溝(凹溝)27dによって、プランジャ26側の給油孔(第1の給油孔)27aとボディ24側の給油孔(第2の給油孔)24bとを連通させる円環状の連通路Tが構成されているが、この第7の実施例では、プランジャ26の側壁外周面には横溝(凹溝)27dが形成されておらず、ボディ24の側壁内周面に形成した横溝(凹溝)24cだけによって、プランジャ26側の給油孔27aとボディ24側の給油孔24bとを連通させる円環状の連通路Tが構成されている。
また、ボディ24の側壁に形成した横溝(凹溝)24cには、前記第1の実施例で採用されている逆止弁40A(係合凸部43が設けられた板ばね42)が装填されている。
その他の構成は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
本実施例では、プランジャ26の側壁に横溝(凹溝)27dが形成されていないため、ボディ24側の給油孔24bに導かれた作動油の加圧力で係合凸部43周縁領域が大きく弾性変形したとしても、前記した第1〜第6の実施例の場合において懸念される、プランジャ26の側壁外周面に周設された横溝(凹溝)27dとの干渉という問題が発生しない。
また、前記した第1〜第7の実施例では、板ばね42に設けられた係合凸部43が球形に形成されていたが、係合凸部43は、図17(b)に示すように、その基端部側が第2の給油孔24bに整合する外径をもつ先細円柱形状(円錐台形状)に形成されていてもよい。
係合凸部43が先細円柱形状(円錐台形状)であると、係合凸部43周縁領域の第2の給油孔24b周縁部からの離間量に対する第2の給油孔24bの開口面積(作動油の流路断面積)の増加の割合が、係合凸部43が球状である場合よりも大きくなって、それだけ第2の給油孔24bから円環状の連通路T内への作動油の流入がスムーズとなる。
図18は、本発明の第8の実施例に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタの要部を示す。
この第8の実施例では、前記した第1の実施例とは、逆止弁40Gの構造と逆止弁40Gをボディ24に対し周方向に位置決めする手段とが相違し、その他の構造は前記した第1の実施例に示す構造と同一であり、その重複した説明については省略する。
即ち、前記した第1〜第6の実施例では、ボディ24の側壁内周面に周設された横溝(凹溝)24cと、プランジャ26の側壁外周面に周設された横溝(凹溝)27dによって、プランジャ26側の給油孔(第1の給油孔)27aとボディ24側の給油孔(第2の給油孔)24bとを連通させる円環状の連通路Tが構成され、前記した第7の実施例では、ボディ24の側壁に形成した横溝(凹溝)24cによって、円環状の連通路Tが構成されているが、この第8の実施例では、プランジャ26の側壁外周面に周設された横溝(凹溝)27dだけによって、円環状の連通路Tが構成されている。
また、前記した第1〜第7の実施例では、逆止弁40A〜40Fが金属製または樹脂製の板ばねで構成されていたが、この第8の実施例では、逆止弁40Gが、ボディ24の側壁に設けられた給油孔24bにその外周面の一部が係合する、作動油よりも比重の大きい鋼球50で構成されている。
また、ボディ24の側壁内周面には、給油孔24bから上方に延びて鋼球50Fの縦方向への移動を許容する縦溝24dが設けられて逆止弁40G(鋼球50)と給油孔24bが周方向に位置決めされている。
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
内燃機関の運転時には、オイルギャラリ32から給油孔24bに導かれた加圧作動油によって、給油孔24bにその一部の外周面が係合している逆止弁40G(鋼球50)は、給油孔24bから逸脱する方向に押圧され、縦溝24に沿って上方に転動(移動)して、給油孔24bが開口される。そして、この開口された給油孔24bから加圧作動油が円環状連通路T内に流入する。一方、内燃機関の運転が停止すると、加圧作動油による逆止弁40G(鋼球50)に作用する上方への押圧力が消失し、逆止弁40G(鋼球50)は自重で縦溝24dに沿って下方に転動(移動)し、その一部が給油孔24bに係合する元の位置に戻り、給油孔24bが閉じた形態となる。
そして、鋼球50は、給油孔24bに設けられた段差部24b1位置において、その外周の一部が給油孔24bに係合するとともに、作動油の加圧力が作用する際には、縦溝24dに沿った移動だけに拘束されることで、給油孔24bに対し周方向および軸方向に位置決めされているので、逆止弁40Gである鋼球50による給油孔24bの長期にわたる適正な開閉動作が保証される。
また、逆止弁40Gは、1個の鋼球50で構成されるとともに、縦溝24dで構成された周方向および軸方向位置決め手段も簡潔であるため、逆止弁40Gを組み込んだラッシュアジャスタの構造も非常に簡潔となる。
なお、前記した第8に実施例では、逆止弁40Gが1個の鋼球50によって構成されているが、例えば周方向等分複数箇所に形成した縦溝24dのそれぞれに鋼球50を収容した構造であってもよい。このように構成した場合には、内燃機関の運転時・停止時に複数の鋼球50が同時に給油孔24bを開閉するので、リザーバ28への作動油の供給がスムーズである。
自動車等の内燃機関の動弁機構は、一般に摩耗や熱膨張の影響を受けて弁間隙が運転中に変化するので、この間隙を適切に補正するための装置として油圧式ラッシュアジャスタが知られており、本発明の油圧式ラッシュアジャスタは、主に自動車等の内燃機関の動弁装置に組み込まれて使用される。
10 シリンダヘッド
17 ロッカアーム
20 油圧式ラッシュアジャスタ
22 ラッシュアジャスタ本体
23 押圧ばね
24 シリンダであるボデイ
24b ボディの側壁に穿設された給油孔(第2の給油孔)
T 円環状連通路
24c 円環状連通路を構成する横溝(凹溝)
24d 鋼球を給油孔に対し周方向に位置決めする位置決め手段である縦溝
25a チェック弁であるチェックボール
26 プランジャ
26A プランジャ上部
26B プランジャ下部
27a プランジャの側壁に穿設された給油孔(第1の給油孔)
27b 弁孔
27d 円環状連通路を構成する横溝(凹溝)
28 リザーバ
29 高圧室(油圧室)
30 ラッシュアジャスタ取付孔
32 外部の給油路であるオイルギャラリ
40A,40B,40C,40D,40E,40F,40G 逆止弁
42 逆止弁を構成する板ばね
43 給油孔に係合する係合凸部
50 逆止弁を構成する球体である鋼球
【0005】
ャラリー)から、第2の給油孔,ボディの側壁とプランジャの側壁間の円環状連通路および第1の給油孔を介して、プランジャ内のリザーバに導かれるように構成されている。即ち、ボディおよびプランジャは、ラッシュアジャスタ取り付け孔に対し周方向に相対移動可能であるが、ボディおよびプランジャがそれぞれ勝手に周方向に移動(回動)しても、第1の給油孔と第2の給油孔は、ボディの側壁とプランジャの側壁間の円環状連通路を介して、連通状態が保持される。
[0014]
円環状連通路内の第2の給油孔に対応する位置には、外部の給油路から該第2の給油孔に導かれた作動油の加圧力に連係して該第2の給油孔を開閉する逆止弁が設けられており、内燃機関の運転停止時には、第2の給油孔を介して逆止弁に作動油の加圧力が作用しない(逆止弁に作用する作動油の圧力が低い)ため、逆止弁が第2の給油孔を閉じた状態に保持して、作動油のシリンダ内への通過を阻止する。
[0015]
一方、内燃機関の運転時には、第2の給油孔を介して、逆止弁に作動油の加圧力が作用する(逆止弁に作用する作動油の圧力が高い)ため、逆止弁が第2の給油孔を開口して、加圧作動油のシリンダ内への通過を許容する。また、チェック弁で連通が閉ざされた高圧室とリザーバ間では、高圧室内の作動油がボディとプランジャ間の隙間および第1の給油孔を介してリザーバ内に戻るリークダウンオイルのリサイクル作用も営まれる。
[0016]
そして、内燃機関の運転が停止した時には、前記したように、逆止弁によって第2の給油孔が閉じた状態に保持されるので、高圧室に連通するリザーバの油面レベルがボディの開口端部レベル以下には下がらず、従来の構造に比べて、リザーバ内には大量の作動油が保持される。
[0017]
また、請求項1に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいては、前記円環状連通路を、前記ボディの側壁内周面に周設した横溝で構成し、前記逆止弁を、前記横溝の底面に圧接するように自己保持されたベルト状の板ばねで構成し、該板ばねには、前記第2の給油孔に係合して該板ばねを周方向および軸方向所定
【0006】
位置に位置決めする係合凸部を設けるように構成した。
(作用)内燃機関の運転時には、外部の給油路から第2の給油孔に導かれた加圧作動油が、第2の給油孔に係合している板ばねの係合凸部前面を該給油孔から逸脱する方向に押圧して、板ばねの係含凸部周縁領域が半径方向内側に弾性変形する。このため、内燃機関の停止時に円環状連通路の外周面(ボディ内周面の第2の給油孔周縁部)に密着していた板ばねの係合凸部周縁領域が第2の給油孔周縁部から離間し、板ばねと第2の給油孔周縁部間に生じた隙間から加圧作動油が円環状連通路内に流入する。内燃機関の運転が停止すると、作動油による板ばねの係合凸部周縁領域への押圧力が消失し、板ばねの弾性力により係合凸部周縁領域が第2の給油孔に係合する元の位置に戻り、板ばねの係合凸部周縁領域が第2の給油孔を閉じる形態となる。
[0018]
板ばねに設けられた係合凸部は、例えば、その基端部側が第2の給油孔に整合する外径をもつ球形状または先細円柱形状(円錐台形状)に構成されて、係合凸部周縁領域が第2の給油孔周縁部から離間すればするほど、第2の給油孔の開口面積(作動油の流路断面積)が増えるように構成されている。また、板ばねの可撓性(ばね係数)や係合凸部の突出長が適切に設定されて、逆止弁の第2の給油孔開口時(板ばねの係合凸部周縁領域がボディ内周面の第2の給油孔周縁部から離間する際)に、係合凸部の先端部が第2の給油孔から脱落しないように構成されている。即ち、第2の給油孔に係合する係合凸部は、逆止弁を構成する板ばねを第2の給油孔に対し周方向および軸方向に位置決めする位置決め手段を構成する。
[0019]
また、ボディの側壁内周面に周設された円環状連通路である横溝は、第1の給油孔と第2の給油孔との連通を確保して、第2の給油孔から作動油を第1の給油孔に導く油路として機能する他、板ばねの側縁に当接して板ばねの軸方向への移動を規制する位置決め手段としても機能する。
[0020]
請求項3に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいては、請求項1に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいて、前記ボディの側壁の周方向略等分複数個所に前記第2の給油孔を設けるとともに、前記板ばねに
【0007】
は、前記複数の第2の給油孔にそれぞれ係合する前記係合凸部を設けるように構成した。
(作用)内燃機関の運転時に、加圧作動油は、複数の第2の給油孔のそれぞれから円環状連通路内に導かれるので、加圧作動油の円環状連通路内への流入がそれだけスムーズである。
[0021]
また、ボディの周方向略等分複数箇所に設けた第2の給油孔にそれぞれ係合する板ばねの係合凸部は、板ばねを第2の給油孔に対し周方向および軸方向に確実に位置決めする。
[0022]
請求項4に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいては、請求項1または3に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいて、前記板ばねにスリットを設けて、該板ばねの前記係合凸部周縁領域の可撓性(ばね係数)を調整するように構成した。
(作用)板ばねにスリットを設けると、スリットを設けた領域の断面係数がスリットを設けない領域の断面係数に比べて低下し、スリットを設けた領域における可撓性(ばね係数)が高くなる。
[0023]
したがって、板ばね全体にスリットを設けた場合は、板ばね全体の可撓性(ばね係数)、即ち、複数の係合凸部周縁領域の可撓性(ばね係数)がそれぞれ同様に高められて、逆止弁の感度(逆止弁による第2の給油孔の開閉速度)が上がる。
[0024]
また、板ばねの一部にだけスリットを設けた場合には、スリットが設けられて可撓性(ばね係数)が高められた一の係合凸部周縁領域は、第2の給油孔に導かれた作動油の加圧力に応じて弾性変形して第2の給油孔を開閉する逆止弁として機能するのに対し、スリットが設けられず可撓性が低い他の係合凸部周縁領域は、第2の給油孔に加圧作動油が導かれた場合でも、弾性変形することなく第2の給油孔を閉じた状態に保持する。即ち、スリットを設けない領域(可撓性の低い領域)における係合凸部周縁部は、内燃機関の運転時、停止時を問わず、常に第2の給油孔周縁部に密着した形態に保持される。即ち、スリットを設けない領域(可撓性の低い領域)における係合凸部
【0008】
周縁部は、第2の給油孔を開閉する逆止弁として機能しないが、板ばねを第2の給油孔に対し周方向および軸方向に確実に位置決めする位置決め手段として機能する。
[0025]
請求項5に係る内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいては、上方が開口する有底のシリンダであるボディと、前記ボディの内周面に摺合してその底部に高圧室を画成し上端を作動端とするプランジャとを備え、前記プランジャには、その側壁に穿設された第1の給油孔および前記ボディの側壁に穿設された第2の給油孔を介して外部の給油路に連通するリザーバおよび該リザーバを前記高圧室に連通する弁孔が設けられ、前記高圧室には、該高圧室の減圧・昇圧に応じて前記弁孔を開・閉するチェック弁および前記プランジャを伸長方向に付勢する押圧ばねが収容された内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいて、
前記第1の給油孔と前記第2の給油孔とを、前記プランジャの側壁と前記ボディの側壁間に設けた円環状連通路を介して連通させるとともに、前記円環状連通路内の前記第2の給油孔に対応する位置に、前記外部の給油路から該第2の給油孔に導かれた作動油の加圧力に連係して該第2の給油孔を開閉する逆止弁を設け、
前記円環状連通路を、前記プランジャの側壁外周面に周設した横溝で構成し、前記逆止弁を、前記横溝に沿って移動可能で、前記第2の給油孔にその外周面の一部が係合する、前記作動油よりも比重の大きい球体で構成し、前記ボディの側壁内周面に、前記第2の給油孔から上方に延びて前記球体の縦方向への移動を許容する縦溝を設けて、前記球体を前記第2の給油孔に対し周方向および軸方向に位置決めできるように構成した。
(作用)逆止弁は、作動油よりも比重の大きい球体で構成されて、その構成が非常に簡潔である。
[0026]
そして、内燃機関の運転時には、外部の給油路から第2の給油孔に導かれた加圧作動油によって、第2の給油孔に係合している球体が該給油孔から逸脱する方向に押圧され、ボディの側壁内周面に設けられた上方に延びる縦溝に沿って上方に転動(移動)して、第2の給油孔が開口され、この開口された第2の給油孔から加圧作動油が円環状連通路内に流入する。一方、内燃機関の運転が停止すると、作動油による球体に作用する上方への押圧力が消失し、球体は自重(逆止弁である球体の軸方向の位置決め手段)によって縦溝に沿って下方に転動(移動)し、その一部が第2の給油孔に係合する元の位置に戻り、球体が第2の給油孔を閉じる形態となる。即ち、ボディの側壁内周面に設けられた、第2の給油孔から上方に延びて球体の縦方向への移動を許容する縦溝が、逆止弁である球体を第2の給油孔に対し周方向に位置決めする位置決め手段を構成する。
発明の効果
[0027]
請求項1によれば、内燃機関の運転時には、リークダウンオイルのリサイクル作用が営まれるとともに、内燃機関の運転停止時には、高圧室に連通す
【0009】
るリザーバの油面レベルがボディの開口端部レベル以下には下がらないので、高圧室に連通するリザーバ内に多量の作動油を保持することができ、内燃機関の運転を再開したときに高圧室にエアーを吸い込むという不具合がない。
[0028]
また、逆止弁である板ばねは第2の給油孔に対し周方向および軸方向に位置決めされるので、逆止弁による第2の給油孔の長期にわたる適正な開閉動作が保証される。
[0029]
請求項3によれば、加圧作動油は、複数の第2の給油孔のそれぞれから円環状連通路内に導かれるので、第2の給油孔から円環状連通路内への加圧作動油のスムーズな流入を確保できる。
[0030]
また、逆止弁である板ばねは、ボディの周方向略等分複数箇所において周方向および軸方向に位置決めされるので、逆止弁による第2の給油孔の長期にわたる適正な開閉動作が確実に保証される。
[0031]
請求項4によれば、板ばね全体にスリットを設けて係合凸部周縁領域の可撓性を調整(高め)ることで、係合凸部周縁領域の逆止弁としての感度を調整できるので、板ばね構成素材の選択肢が拡大される。
[0032]
また、複数の係合凸部が設けられた板ばねの一部にだけスリットを設けた場合には、スリットが設けられて可撓性が高められた一の係合凸部周縁領域は逆止弁として機能するとともに、スリットが設けられず可撓性が低い一の係合凸部周縁領域は、常に第2の給油孔周縁部に密着して、板ばねを第2の給油孔に対し周方向および軸方向に確実に位置決めする位置決め手段として機能するので、逆止弁による第2の給油孔の長期にわたる適正な開閉動作がより確実に保証される。
[0033]
請求項5によれば、逆止弁である球体が第2の給油孔に対し周方向および軸方向に位置決めされるので、逆止弁による第2の給油孔の長期にわたる適正な開閉動作が保証される。
図面の簡単な説明
[0034]
[図1]本発明の第1の実施例に係る油圧ラッシュアジャスタを備えたOHC式
【0014】
0Aが装填されている。
[0046]
逆止弁40Aは、図2,3に示すように、ボディ24の横溝(凹溝)24cの底面(連通路Tの外周面)の円周よりも曲率の小さい(曲率半径が大きい)円弧形状に形成された金属製または樹脂製の板ばね42で構成され、板ばね42の長手方向略中央部には、第2の給油孔24bに係合可能な外側に膨出する係合凸部43が設けられている。
[0047]
係合凸部43は、板ばね42をプレス成形することで構成され、その基端部外周が第2の給油孔24bの内周に整合する球形に形成されて、第2の給油孔24bを確実に塞ぐことができるとともに、係合凸部43の周縁領域が第2の給油孔24bの周縁部から離間すればするほど、第2の給油孔24bの開口面積(作動油の流路断面積)が増えるようになっている。
[0048]
また、板ばね42の可撓性(ばね係数)や係合凸部43の突出長が適切に設定されて、逆止弁40Aの第2の給油孔24b開口時(板ばね42の係合凸部43周縁領域がボディ24内周面の第2の給油孔24b周縁部から離間する際)に、図4(b)に示すように、係合凸部43の先端部43aが第2の給油孔24bから脱落しないように構成されている。このように、第2の給油孔24bに係合する係合凸部43は、逆止弁40Aを構成する板ばね42を第2の給油孔24bに対し周方向および軸方向に位置決めする位置決め手段を構成する。
[0049]
即ち、板ばね42の係合凸部43の突出長は、作動油の加圧力によって板ばね42の係合凸部43周縁領域が給油孔24b周縁部から離間する場合に、給油孔24bから係合凸部43が逸脱しない所定の長さに設定されている。
[0050]
また、板ばね42の可撓性(ばね係数)は、例えば、板ばねの素材や断面係数を調整して、係合凸部43周縁領域が作動油の加圧力によって給油孔24b周縁部から離間する際に、プランジャ26側の横溝(凹溝)27d側まで変位してボディ24に対するプランジャ26の摺動を妨げることのない適正値に設定されている。
【0022】
[0092]
その他は前記第1の実施例と同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省略する。
[0093]
内燃機関の運転時には、オイルギャラリ32から給油孔24bに導かれた加圧作動油によって、給油孔24bにその一部の外周面が係合している逆止弁40G(鋼球50)は、給油孔24bから逸脱する方向に押圧され、縦溝24に沿って上方に転動(移動)して、給油孔24bが開口される。そして、この開口された給油孔24bから加圧作動油が円環状連通路T内に流入する。一方、内燃機関の運転が停止すると、加圧作動油による逆止弁40G(鋼球50)に作用する上方への押圧力が消失し、逆止弁40G(鋼球50)は自重で縦溝24dに沿って下方に転動(移動)し、その一部が給油孔24bに係合する元の位置に戻り、給油孔24bが閉じた形態となる。
[0094]
そして、鋼球50は、給油孔24bに設けられた段差部24d1位置において、その外周の一部が給油孔24bに係合するとともに、作動油の加圧力が作用する際には、縦溝24dに沿った移動だけに拘束されることで、給油孔24bに対し周方向および軸方向に位置決めされているので、逆止弁40Gである鋼球50による給油孔24bの長期にわたる適正な開閉動作が保証される。
[0095]
また、逆止弁40Gは、1個の鋼球50で構成されるとともに、縦溝24dで構成された周方向および軸方向位置決め手段も簡潔であるため、逆止弁40Gを組み込んだラッシュアジャスタの構造も非常に簡潔となる。
[0096]
なお、前記した第8に実施例では、逆止弁40Gが1個の鋼球50によって構成されているが、例えば周方向等分複数箇所に形成した縦溝24dのそれぞれに鋼球50を収容した構造であってもよい。このように構成した場合には、内燃機関の運転時・停止時に複数の鋼球50が同時に給油孔24bを開閉するので、リザーバ28への作動油の供給がスムーズである。
産業上の利用可能性
[0097]
自動車等の内燃機関の動弁機構は、一般に摩耗や熱膨張の影響を受けて弁間隙が運転中に変化するので、この間隙を適切に補正するための装置として

Claims (5)

  1. 上方が開口する有底のシリンダであるボディと、前記ボディの内周面に摺合してその底部に高圧室を画成し上端を作動端とするプランジャとを備え、前記プランジャには、その側壁に穿設された第1の給油孔および前記ボディの側壁に穿設された第2の給油孔を介して外部の給油路に連通するリザーバおよび該リザーバを前記高圧室に連通する弁孔が設けられ、前記高圧室には、該高圧室の減圧・昇圧に応じて前記弁孔を開・閉するチェック弁および前記プランジャを伸長方向に付勢する押圧ばねが収容された内燃機関用油圧ラッシュアジャスタにおいて、
    前記第1の給油孔と前記第2の給油孔とが、前記プランジャの側壁と前記ボディの側壁間に設けられた円環状連通路を介して連通するとともに、前記円環状連通路内の前記第2の給油孔に対応する位置には、前記外部の給油路から該第2の給油孔に導かれた作動油の加圧力に連係して該第2の給油孔を開閉する逆止弁が設けられたことを特徴とする内燃機関用油圧ラッシュアジャスタ。
  2. 前記円環状連通路は、前記ボディの側壁内周面に周設された横溝で構成され、前記逆止弁は、前記横溝の底面に圧接するように自己保持されたベルト状の板ばねで構成され、該板ばねには、前記第2の給油孔に係合して該板ばねを周方向および軸方向所定位置に位置決めする係合凸部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタ。
  3. 前記ボディの側壁の周方向略等分複数個所に前記第2の給油孔が設けられるとともに、前記板ばねには、前記複数の第2の給油孔にそれぞれ係合する前記係合凸部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタ。
  4. 前記板ばねには、スリットが設けられて、前記係合凸部を含む領域の可撓性(ばね係数)が調整されたたことを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタ。
  5. 前記円環状連通路は、前記プランジャの側壁外周面に周設された横溝で構成され、前記逆止弁は、前記横溝に沿って移動可能で、前記第2の給油孔にその外周面の一部が係合する、前記作動油よりも比重の大きい球体で構成され、前記ボディの側壁内周面には、前記第2の給油孔から上方に延びて前記球体の縦方向への移動を許容する縦溝が設けられて、前記球体が前記第2の給油孔に対し周方向および軸方向に位置決めされたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用油圧ラッシュアジャスタ。
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