JP5914764B1 - 油圧式ラッシュアジャスタ - Google Patents

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Abstract

部品点数の低減を図りつつ高圧室にエアが流入することを抑制する。ボディ(13)内にプランジャ(14)を摺動可能に嵌合し、プランジャ(14)にリザーバ(24)を形成すると共にその頭部(19)に内外を連通させる連通孔(25)を形成し、ボディ(13)内にプランジャ底部(20)との間に高圧室(28)を形成し、プランジャ周壁部(21)にオイル供給孔(40)を形成し、ボディ(13)とプランジャ(14)との間にリターンスプリング(41)を介装し、プランジャ底部(20)に弁機構(42)を設け、プランジャ(14)の内周面のうち、オイル供給孔(40)から噴出されるオイルの噴流(ji)との衝突部分である傾斜面部(51b)を、プランジャ頭部(19)に近い部分ほど、オイルの噴出方向に向けて倒れるように傾斜させる。

Description

本発明は、油圧式ラッシュアジャスタに関する。
自動車等の内燃機関においては、エンジンの回転に同期して回転駆動されるカムシャフトと、該カムシャフトに固定されたカムと、該カムと吸気バルブ(又は排気バルブ)におけるバルブステムとの間に油圧式ラッシュアジャスタを支点として揺動可能に配置されるロッカアームと、が備えられている。このものにおいては、カムシャフトからの駆動力がカム及びロッカアームを介してバルブステムに伝達されて、バルブステムが変位動されることになっており、このバルブステムの変位動により、吸気バルブ(又は排気バルブ)は開閉される。この際、油圧式ラッシュアジャスタは、その駆動(伸縮動作)により、カムとロッカアームとのバルブクリアランスを自動調整する。
上気油圧式ラッシュアジャスタについては、一般に、特許文献1に示すように、有底筒状のボディ内に中空のプランジャを、その頭部が該ボディの開口側から突出する状態で摺動可能に嵌合させ、そのプランジャに、その内部を利用してオイルを貯留する低圧室を形成すると共に、その頭部において低圧室内外を連通する連通孔を形成し、ボディ内にそのボディの底部とプランジャの底部との間においてオイルが充填される高圧室を形成し、ボディ及びプランジャの各周壁部に、低圧室内にオイルを供給するオイル供給路を構成するためのオイル供給孔をそれぞれ形成し、ボディの底部とプランジャの底部との間に付勢手段を介装し、プランジャの底部に、付勢手段の復帰力に基づきプランジャが伸長動するとき、開弁して低圧室から高圧室へのオイルの流入を許容する弁機構を設けたものとされている。
この油圧式ラッシュアジャスタを内燃機関における動弁機構に用いれば、プランジャの頭部にロッカアームを揺動可能に支持できると共に、ロッカアームからの入力荷重を高圧室の油圧で受け止めてプランジャが短縮動するときに減衰力を発生させることができる。その一方で、バルブクリアランスが生じるときには、プランジャがバルブクリアランスをなくす方向(伸長方向)に伸長動する。
ところで、上記のような油圧式ラッシュアジャスタに対しては、エンジン運転時に、オイルパンからオイルポンプにより汲み出されたオイルが、油路及び低圧室を経由して高圧室に供給される。このため、オイルには、途中、エアが気泡として取り込まれることがあり、そのエアが高圧室に溜まると、プランジャが短縮動するときに、そのエアが圧縮されてそのプランジャの短縮動が容易となり、プランジャに減衰力を付与する基本機能が阻害される。
このような事情から、近時、油圧式ラッシュアジャスタとして、オイル中のエアからなる気泡が高圧室側に流れ込まないようにすべく、特許文献2に示すように、プランジャ内に筒状の案内筒を新たに設けて、オイル供給路からプランジャ内に流入するオイルを、案内筒の外周面とプランジャの内周面との間の環状空間を利用することによりプランジャの頭部に導くものが提案されている。具体的には、案内筒として、基端側外径よりも先端側外径が短くされたものを用意し、その案内筒の先端側をプランジャの頭部側に向けつつ、その基端側外周面をプランジャ内周面に、オイル供給路よりもプランジャの底部側において嵌合保持し、オイル供給路よりもプランジャの頭部側において、プランジャの内周面と案内筒の外周面との間に環状空間を形成したものとされている。これにより、エンジン運転時においては、オイル供給路から供給されるオイルは、先ず、環状空間内をプランジャの頭部側に向けて案内され、そのプランジャの頭部内において、そのオイルからエアが次第に分離される(気泡の粗大化)。そして、オイル自体が、弁機構の開弁に伴い、案内筒内を経て高圧室側に流れる一方で、分離されたエアは、余剰オイルと共に、プランジャ頭部の連通孔から外部に排出される。この結果、プランジャ内に、エアが気泡として含まれるオイルが供給されても、そのオイル中のエアが高圧室内に流れ込むことを抑制することができる。
特開2013−189926号公報 特許4159605号公報
しかし、上記油圧式ラッシュアジャスタにおいては、高圧室にエアが流れ込むことを抑制するために、プランジャ内に案内筒を新たに設けて、その案内筒外周面とプランジャ内周面との間に、オイルの案内通路として環状空間を形成しなければならず、ラッシュアジャスタにおける部品点数の増加をもたらしている。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、部品点数の低減を図りつつ、高圧室にエアが流入することを抑制できる油圧式ラッシュアジャスタを提供することにある。
前記目的を達成するために本発明(請求項1に係る発明)にあっては、
有底筒状のボディ内に中空のプランジャが、その頭部を該ボディの開口側から突出するようにした状態で摺動可能に嵌合され、
前記プランジャには、その内部を利用してオイルを貯留する低圧室が形成されていると共に、その頭部において該低圧室内外を連通する連通孔が形成され、
前記ボディ内に該ボディの底部と前記プランジャの底部との間においてオイルが充填される高圧室が形成され、
前記プランジャの周壁部に、前記低圧室内にオイルを噴出するオイル供給路を構成するためのオイル供給孔が形成され、
前記ボディの底部と前記プランジャの底部との間に付勢手段が介装され、
前記プランジャの底部に、前記付勢手段の復帰力に基づき前記プランジャが伸長動するとき、開弁して前記低圧室から前記高圧室へのオイルの流入を許容する弁機構が設けられている油圧式ラッシュアジャスタにおいて、
前記プランジャの内周面のうち、前記オイル供給孔から噴出されるオイルとの衝突部分が、前記プランジャの頭部に近い部分ほど、前記オイルの噴出方向に向けて倒れるように傾斜され、
前記プランジャの内周面が、傾斜面部を該プランジャの径方向において対向するようにして有し、
前記傾斜面部が、前記プランジャの軸線方向において、該プランジャの頭部から遠のくに従って互いに近づくように傾斜され、
前記オイル供給孔が、前記傾斜面部のうちの一方の傾斜面部から前記低圧室内に向けて開口され、
前記オイル供給孔は、前記傾斜面部のうちの他方の傾斜面部を前記衝突部分として、該オイル供給孔の指向方向が該他方の傾斜面部を向くように設定されている構成とされている。この請求項1の好ましい態様としては、請求項2の記載の通りである。
また、前記目的を達成するために本発明(請求項3に係る発明)にあっては、
有底筒状のボディ内に中空のプランジャが、その頭部を該ボディの開口側から突出するようにした状態で摺動可能に嵌合され、
前記プランジャには、その内部を利用してオイルを貯留する低圧室が形成されていると共に、その頭部において該低圧室内外を連通する連通孔が形成され、
前記ボディ内に該ボディの底部と前記プランジャの底部との間においてオイルが充填される高圧室が形成され、
前記プランジャの周壁部に、前記低圧室内にオイルを噴出するオイル供給路を構成するためのオイル供給孔が形成され、
前記ボディの底部と前記プランジャの底部との間に付勢手段が介装され、
前記プランジャの底部に、前記付勢手段の復帰力に基づき前記プランジャが伸長動するとき、開弁して前記低圧室から前記高圧室へのオイルの流入を許容する弁機構が設けられている油圧式ラッシュアジャスタにおいて、
前記プランジャの内周面のうち、前記オイル供給孔から噴出されるオイルとの衝突部分が、前記プランジャの頭部に近い部分ほど、前記オイルの噴出方向に向けて倒れるように傾斜され、
前記プランジャの内周面に一対の傾斜面部が、該プランジャの径方向において対向するようにして形成され、
前記一対の傾斜面部が、前記プランジャの軸線方向において、該プランジャの頭部から遠のくに従って互いに近づくように傾斜され、
前記オイル供給孔が、前記一対の傾斜面部のうちの一方の傾斜面部から前記低圧室内に向けて開口され、
前記オイル供給孔は、前記一対の傾斜面部のうちの他方の傾斜面部を前記衝突部分として、該オイル供給孔の指向方向が該他方の傾斜面部を向くように設定され、
前記プランジャの周壁部に、該プランジャの周壁部を該プランジャの全周に亘って該プランジャの径方向内方に向けて膨出させる膨出部が形成され、
前記プランジャの内周面に、前記膨出部を利用して、該プランジャの軸線方向において、該プランジャの頭部から遠のくに従って該プランジャの内径が縮径される傾斜周面部が形成され、
前記一対の各傾斜面部が、前記傾斜周面部の一部を利用することにより構成され、
前記ボディの周壁部に、前記オイル供給路を構成するためのオイル導入孔が前記膨出部内に臨むように形成されている構成とされている。
本発明(請求項1に係る発明)によれば、プランジャの内周面のうち、オイル供給孔から噴出されるオイルとの衝突部分が、プランジャの頭部に近い部分ほど、オイルの噴出方向に向けて倒れるように傾斜されていることから、オイル供給孔から低圧室内に噴出されるオイルは、プランジャ内周面の衝突部分に衝突することにより流れ方向が変更され、そのほとんどが、高圧室側に向けてではなく、その高圧室から遠く離れるプランジャの頭部側に向けて流れる。これにより、オイル中にエアの気泡が含まれていても、そのような気泡はプランジャの頭部内に導かれることになり、そこで、気泡周囲におけるオイル圧力(静圧)の低下と、プランジャ頭部内面による気泡の集合・一体化作用とにより、気泡の体積が増大し(浮力の増大)、プランジャ頭部から底部側に気泡が移動することが抑制される。そして、プランジャ頭部内の気泡は、余剰オイルと共に順次、連通孔から外部に排出される。結果、当該油圧式ラッシュアジャスタにおいては、プランジャ内に案内筒を特別に設けなくても、高圧室にエアが流入することを抑制できることになり、部品点数の低減を図りつつ、高圧室にエアが流入することを簡単に抑制できる。
しかも、オイル供給孔から低圧室内に噴出されるオイルが、プランジャ内周面の衝突部分に衝突することから、それに基づき、オイル中の気泡同士の一体化を促進して、気泡の粗大化(体積増大に基づく浮力の増大)を図ることができ、オイル中の気泡をプランジャ頭部内に集合させる傾向を高めることができる。
また、プランジャの内周面が、傾斜面部をプランジャの径方向において対向するようにして有し、両傾斜面部が、プランジャの軸線方向において、プランジャの頭部から遠のくに従って互いに近づくように傾斜され、オイル供給孔が、傾斜面部のうちの一方の傾斜面部から低圧室内に向けて開口され、オイル供給孔は、傾斜面部のうちの他方の傾斜面部を衝突部分として、オイル供給孔の指向方向が他方の傾斜面部を向くように設定されていることから、オイル供給孔から低圧室内に噴出されるオイルのほとんどは、他方の傾斜面部に衝突した後、プランジャの頭部側に向けて流れる。このため、当該発明においては、具体的態様をもって、部品点数の低減を図りつつ、高圧室にエアが流入することを簡単に抑制できる。
しかも、傾斜面部が、プランジャの軸線方向において、プランジャの頭部から遠のくに従って互いに近づくように傾斜される構成の下で、一方の傾斜面部に設けられるオイル供給孔が、他方の傾斜面部を指向することから、オイル供給孔から噴出されるオイルが他方の傾斜面部に到達するまでの距離を、この傾斜面部を有しない態様の場合に比して短くすることができ、そのオイル供給孔から噴出されるオイルを、噴出速度が高い状態で、他方の傾斜面部に衝突させることができる。このため、これに伴い、その衝突後においても、オイルは、高い速度状態を保有しつつプランジャの頭部側に向けて流れることになり、その多くのオイルをプランジャ頭部内に至らせて、そのプランジャ頭部内で、気泡の集合・一体化を図ると共に、その気泡の排出を促進することができる。この結果、高圧室にエアが流入することを、より抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、オイル供給孔が、一方の傾斜面部のうち、プランジャの底部に最も近い部分に形成されていることから、オイル供給孔から噴出されるオイルが他方の傾斜面部に到達するまでの距離を最も短くすることができ、そのオイル供給孔から噴出されるオイルを、噴出速度が最も高い状態で、他方の傾斜面部に衝突させて、その高い噴出速度に基づき、衝突後のオイルのほとんどがプランジャ頭部内に至ることを高めることができる。他方、傾斜面部が、プランジャの軸線方向において、該プランジャの頭部よりも該プランジャの底部に近づけて配置されていることから、傾斜面部からプランジャ頭部までの長さを増大させることができ、その間の比較的長い長さを利用して、気泡の集合・一体化作用の機会を高めることができる。このため、プランジャ頭部内へ至るオイルの流れと、プランジャ頭部内に至るまでの間に気泡の集合・一体化作用の機会が高められることとに基づき、気泡が粗大化された状態でプランジャ頭部内に集合することを高めることができ、これにより、高圧室にエアが流入することを、一層抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、プランジャの周壁部に、プランジャの周壁部をプランジャの全周に亘ってプランジャの径方向内方に向けて膨出させる膨出部が形成され、プランジャの内周面に、膨出部を利用して、プランジャの軸線方向において、プランジャの頭部から遠のくに従ってプランジャの内径が縮径される傾斜周面部が形成され、一対の各傾斜面部が、傾斜周面部の一部を利用することにより構成され、ボディの周壁部に、オイル供給路を構成するためのオイル導入孔が膨出部内に臨むように形成されていることから、ボディに対してプランジャが多少、伸縮動或いは相対回転するとしても、ボディのオイル導入孔とプランジャにおける膨出部内とを重なり合わせて、ボディのオイル導入孔とプランジャのオイル供給孔とを常に連通状態にすること(エンジン運転時にオイル供給状態とすること)ができる。その一方で、上記膨出部における傾斜周面部、プランジャ内周面のうち、該傾斜周面部よりもプランジャ頭部側部分を利用することにより、オイル供給孔からプランジャ内に噴出されるオイルを、前述の如く、高圧室から遠く離れるプランジャの頭部側に向けて流すことができる。このため、プランジャのオイル供給孔とボディのオイル導入孔とを連通させるために形成された膨出部を有効に利用することにより、一対の傾斜面部、平坦面部、オイル供給孔を形成することができ、構造の簡素化及び製造負担の軽減を図ることができる。
しかも、傾斜周面部を膨出部を利用して形成することから、プランジャに対する転造加工等により、傾斜周面部を簡単に形成することができる。
第1実施形態に係る油圧式ラッシュアジャスタが組み込まれた動弁機構を示す縦断面図。 第1実施形態に係る油圧式ラッシュアジャスタを示す正面図。 図2のX3−X3線断面図 第1実施形態に係る油圧式ラッシュアジャスタの作用を説明する説明図。 従来構造に係る油圧式ラッシュアジャスタを示す縦断面図。 第2実施形態に係る油圧式ラッシュアジャスタを説明する縦断面図。 第3実施形態に係る油圧式ラッシュアジャスタを説明する縦断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1において、符号1は、内燃機関の動弁機構を示す。この動弁機構1は、燃焼室に連なる吸気ポート(又は排気ポート)8を開閉する機構として、吸気ポート(又は排気ポート)8を開閉する吸気バルブ又は排気バルブ(以下、バルブという)2と、回転駆動されるカム3と、バルブ2とカム3との間に配置されてカム3の回転駆動力をバルブに作用力として伝達するロッカアーム4と、支点としてロッカアーム4を支持する油圧式ラッシュアジャスタ5と、を備えている。
前記バルブ2は、既知の如く、バルブステム6を一体的に備えており、そのバルブステム6は、エンジンのシリンダヘッド7に形成された吸気ポート(又は排気ポート)8に連なる貫通孔9内に摺動自在に挿通されている。バルブステム6の外周には圧縮コイルスプリング10が、遊嵌状態をもって巻回されており、その圧縮コイルスプリング10は、シリンダヘッド7とバルブステム6の上部に固定されたリテーナ11との間に装着されて、バルブ2を吸気ポート(又は排気ポート)8の開口を閉弁する方向に付勢している。
前記カム3は、自動車用エンジンの回転に同期して回転駆動されるカムシャフト12に固定されており、カム3は、カムシャフト12の回転に伴い回転駆動される。
前記ロッカアーム4は、カム3の回転駆動に基づく揺動により、そのカム3の回転駆動力をバルブステム6に伝達することになっており、バルブステム6は、そのロッカアーム4の揺動に応じて、貫通孔9を摺動することになっている。これにより、バルブ2は、バルブステム6の摺動に応じて、吸気ポート(又は排気ポート)8を開閉することになる。
前記油圧式ラッシュアジャスタ5は、支点としてロッカアーム4を支持するべく、図1〜図3に示すように、有底筒状のボディ13内にプランジャ14が摺動可能に嵌合された構造とされている。
ボディ13は、有底円筒形状に形成されて、その開口側を上方に向けつつ、シリンダヘッド7の上部側に形成された平面視円形状の凹部15内に収納されている。ボディ13上部外周側には、他の部位よりも外径が小さい小径部13aが形成され、その小径部13aには、プランジャ14の抜け止めとして機能させるべく、円環状のリテーナキャップ16が装着されている。ボディ13の底部13bには、その内面側において凹所17が形成されており、その凹所17内周面とボディ13の周壁部13c内周面(底部13bよりも開口側の内周面)との間に円環状の段部18が形成されている。
プランジャ14には、中空の棒状部材が用いられている。このプランジャ14は、その軸線方向一端部をなす頭部19と、その軸線方向他端部をなす底部20と、その頭部19と底部20との間を跨ぐ周壁部21と、をもって構成されており、そのプランジャ14は、その底部20側をボディ13内に摺動可能に嵌合した状態で、その頭部19側をボディ13の開口から外方に突出させている。
本実施形態においては、プランジャ14は、図3に示すように、底部側プランジャ構成部22と頭部側プランジャ構成部23とを備える二分割構造により構成されている。
底部側プランジャ構成部22は、プランジャ14の底部側部分を構成するものとして、有底円筒形状に形成されており、ボディ13内においては、その底部側プランジャ構成部22の底部は、プランジャ14の底部20としてボディ13の底部13bに対向され、底部側プランジャ構成部22の開口は、ボディ13の開口側に向けられている。
頭部側プランジャ構成部23は、プランジャ14のうち、底部側プランジャ構成部22よりも頭部側部分を構成するものとして、有底円筒形状に形成されている。この頭部側プランジャ構成部23は、その底部(有底円筒形状の底部)がプランジャ14の頭部19としてボディ13開口の外方(上方)に向けられている一方、頭部側プランジャ構成部23の開口側端面が、ボディ13内において、底部側プランジャ構成部22の開口側端面上に載置されている。これにより、頭部側プランジャ構成部23の内部空間と底部側プランジャ構成部22の内部空間とは、協働して、オイルを貯留するための低圧室としてのリザーバ24を形成している。
前記プランジャ14(頭部側プランジャ構成部23)の頭部19は、図1、図3に示すように、略半球状に膨らむように形成され、その頭部19には、プランジャ14内外を連通する連通孔25が形成されている。このプランジャ14の略半球状の頭部19に対応して、ロッカアーム4には、そのプランジャ14との当接面において、略半球状の凹部26が形成されていると共に、その凹部26内と外部とを連通させる連通路27と、が形成されており、プランジャ14の頭部19は、ロッカアーム4の支点としてそのロッカアーム4の凹部26を受け止めている。
前記プランジャ14の底部20は、図3に示すように、ボディ13内に高圧室28を区画している。この高圧室28にはオイル29が充填されており、ロッカアーム4からの入力荷重がプランジャ頭部19に入力されたときには、その入力荷重を高圧室28のオイル29が受け止め、その際、その高圧室28のオイル29は、プランジャ14(底部側プランジャ構成部22)における周壁部13c外周面とボディ13における周壁部21内周面との間の微細な間隙30に漏れて、頭部側プランジャ構成部23と底部側プランジャ構成部22との分離面からリザーバ24(プランジャ14内)に戻される。この場合、間隙30に漏れたオイルをプランジャ14内に戻し易くするために、本実施形態においては、頭部側プランジャ構成部23と底部側プランジャ構成部22との間(分離面)にオイル戻し口31が形成され、そのオイル戻し口31は、間隙30とリザーバ24内とを連通している。
前記プランジャ14の周壁部21は、図3に示すように、プランジャ14の頭部19に連続する頭部側周壁部32(頭部側プランジャ構成部23の一部により構成)と、その頭部側周壁部32よりもプランジャ14の底部20側における主周壁部33(頭部側プランジャ構成部23の一部と底部側プランジャ構成部22とにより構成)と、を有している。頭部側周壁部32の外径は主周壁部33の外径よりも縮径されており、頭部側周壁部32の外周面と主周壁部33の外周面との間には段部34が形成され、その段部34は、プランジャ14の抜け止め機能を果たすべく、ボディ13内においてリテーナキャップ16に臨んでいる。
前記ボディ13及び前記プランジャ14の各周壁部13c、21には、オイルパン(図示略)からオイルポンプにより汲み出されたオイルを前記リザーバ24に供給すべく、図3に示すように、オイル供給路35が形成されている。オイル供給路35は、本実施形態においては、ボディ周壁部13cの外周面及び内周面にそれぞれ形成される環状溝36,37と、その両環状溝36,37間を跨ぐオイル導入孔としてのオイル供給孔38と、プランジャ14における周壁部21外周面にそのプランジャ14の軸線OP方向略中央において形成される環状溝39と、その環状溝39とリザーバ24との間を跨ぐオイル供給孔40とにより構成されており、これらが連通状態を維持することにより、オイル供給路35は、エンジン運転時に外部から供給されるオイルをリザーバ24に噴射する。
本実施形態においては、前記プランジャ14における環状溝39を形成すべく、図3に示すように、プランジャ周壁部21(頭部側プランジャ構成部23)を該プランジャ14の径方向内方に膨出させて環状の膨出部50が形成されている。この膨出部50は、転造等による加工により、プランジャ周壁部21に該プランジャ14の全周に亘って形成されており、この膨出部50内により、プランジャ14外周面において前記環状溝39が構成されている。この環状溝39の溝幅(プランジャ14の軸線OP方向長さ)は、ボディ13における環状溝37の幅広な溝幅よりもさらに長くされて比較的長いものとなっており、このような環状溝39,37同士の重なり合いにより、ボディ13に対してプランジャ14が相対回転或いは多少、伸縮動しても、ボディ13におけるオイル供給孔38が、環状溝39に臨むことになっている。
このため、エンジン運転時に、ボディ周壁部13c外周面における幅広状態の環状溝36に、オイルパン(図示略)からオイルポンプにより汲み出されたオイルが、シリンダヘッド7における油路(図示略)を経て供給されると、その環状溝36に供給されたオイルは、ボディ周壁部13c内部のオイル供給孔38を介してボディ周壁部13c内周面の環状溝37に供給されることになっている。そして、環状溝37に供給されたオイルは、さらに、プランジャ14における周壁部21外周面の環状溝39に供給され、その環状溝39に供給されたオイルが、プランジャ周壁部21内部のオイル供給孔40を介してリザーバ24に供給されることになっている。これにより、エンジン運転時には、リザーバ24内はオイル29が充填された状態となり、リザーバ24へのオイルの供給により余剰になったオイルは、プランジャ頭部19の連通孔25から外部に排出されることになる。この際、その排出されたオイルは、潤滑油として、ロッカアーム4等に対して潤滑性を与えることになる。
また、環状の膨出部50は、図3に示すように、その膨出形状に基づき、プランジャ14の内周面において、第1傾斜周面部(傾斜周面部)51と、プランジャ頭部19を基準として該第1傾斜周面部51よりも遠い側に位置する第2傾斜周面部52とを形成している。
第1傾斜周面部51は、プランジャ14の軸線OP方向において、プランジャ頭部19から遠のくに従ってプランジャ14の内径が縮径されるように形成され、第2傾斜周面部52は、第1傾斜周面部51に引き続き、プランジャ頭部19からさらに遠のくに従ってプランジャ14の内径が拡径されるように形成されている。第1傾斜周面部51は、第2傾斜周面部52よりも緩やかな傾斜角度をもって、プランジャ14の径方向内方に起き上がっており、これに伴い、第1傾斜周面部51は、プランジャ14の軸線OP方向長さに関し、第2傾斜周面部52よりも多少、長くなっている。
上記第1傾斜周面部51には、図3に示すように、そのうちの一部を占める傾斜面部51a(一方の傾斜面部)において、前記オイル供給孔40が開口されている。本実施形態においては、そのオイル供給孔40の指向方向がプランジャ14の径方向中央に向けられ、オイル供給孔40の軸線OFとプランジャ14の軸線OPとが直交するように設定されている。これにより、オイル供給孔40から低圧室24内に噴出されるオイルの噴流jiは、図3に示すように、第1傾斜周面部51のうち、前記傾斜面部51aに対向する傾斜面部51b(他方の傾斜面部、衝突部分)に衝突することになる。このオイルの噴流jiが衝突する傾斜面部51bは、前記第1傾斜周面部51の形状に基づき、プランジャ頭部19に近い部分(図3中、上側部分)ほど、オイルの噴出方向に向けて倒れるように傾斜(図3中、左側に傾斜)されており、その傾斜角度は、オイルの噴流jiと傾斜面部51bとの衝突により、オイルの噴流jiのほとんどが、方向変更流jrとしてプランジャ頭部19側に向けて流れ方向を変更するように設定されている(図3参照)。
前記プランジャ14の内周面には、図3に示すように、前記頭部側周壁部32及び主周壁部33の外周形状に対応して、前記第1傾斜周面部51よりもプランジャ頭部19側に向けて順次、基準内周面部53、傾斜周面部54、縮径内周面部55が形成されている。基準内周面部53は、第1傾斜周面部51に連続し、プランジャ14の軸線OP方向に伸びつつ該プランジャ14の径方向内方に臨むようにして形成されており、これが、主周壁部32の基準内周面(内径)を構成している。傾斜周面部54は、基準内周面部53に連続し、プランジャ頭部19に向うに従ってプランジャ14の内径が縮径されるようにして形成されている。縮径内周面部55は、傾斜周面部54に連続し、傾斜周面部54の最小径をもってプランジャ14の内周面を形成しており、これが、頭部側周壁部32の基準内周面(内径)を構成している。
前記ボディ13の底部13bと前記プランジャ14の底部20(凹所17底部)との間には、図3に示すように、付勢手段としてのリターンスプリング41が介装されている。このリターンスプリング41は、ボディ13に対するプランジャ14の短縮動に伴い圧縮されることになっており、このリターンスプリング41の圧縮に基づき、リターンスプリング41は復帰力(弾発力)を保有することになる。
前記プランジャ14の底部20には、図3に示すように、前記高圧室28側において弁機構42が設けられている。この弁機構42は、プランジャ底部20の径方向中央部に形成されてリザーバ24から高圧室28へのオイルの流入を許容する弁孔43と、高圧室28において弁孔43に対向するように配置されるチェックボール44と、リターンスプリング41によりプランジャ底部20に押し付けられるリテーナ45と、リテーナ45とチェックボール44との間に介装されてチェックボール44を弁孔43の周縁部に着座させる方向に付勢するチェックボール用スプリング46と、を備えている。このため、この弁機構42は、プランジャ14がボディ13に対して短縮動するときには弁孔43がチェックボール44により閉弁状態とされ、プランジャ14がボディ13に対して伸長動するときには、チェックボール44が弁孔43周縁部(弁座)から離間して、リザーバ24から高圧室28へのオイルの流入を許容することになっている。
このような動弁機構42においては、エンジン始動後、エンジンの駆動に伴って、オイルポンプが、オイルパンのオイルを、油路(図示略)、オイル供給路35を介してプランジャ14(油圧式ラッシュアジャスタ5)のリザーバ24に供給することになり、これにより、リザーバ24内はオイル29で充填され、余剰のオイルはプランジャ頭部19の連通孔25、ロッカアーム4の連通路27から外部に排出される。
この際、エンジンの駆動に伴ってカム3が回転し、ロッカアーム4が、その作用点を下げる方向に揺動して、バルブステム6をバルブ2の開弁方向に変位させると、ロッカアーム4が圧縮コイルスプリング10の弾性力により反ろうとして、そのロッカアーム4によりプランジャ14は下降する方向に押圧される。これにより、高圧室28内のオイル圧力が高くなり、高圧室28内のオイル29は剛体となって、ラッシュアジャスタ24がロッカアーム4の支点となる。このとき、プランジャ14とボディ13との間隙30にわずかながらのオイルをリークさせながらプランジャ14は少しずつ下降する。
この状態でカム3がさらに回転することで、ロッカアーム4がさらにバルブステム6をバルブ2の開弁方向に変位させると、バルブ2が吸気ポート(又は排気ポート)8を開き、吸気通路(又は排気通路)が吸気ポート(又は排気ポート)8を介して連通する。
一方、吸気ポート(又は排気ポート)8が開かれた後、さらに、カム3が回転し、圧縮コイルスプリング10の弾性力により、バルブステム6がバルブ2の閉弁方向に変位すると、ロッカアーム4が、その作用点を上げる方向に揺動し、吸気ポート(又は排気ポート)8はバルブ2によって閉塞される。
カム3がさらに回転することで、圧縮コイルスプリング10の弾性力の反力がなくなり、ロッカアーム4とカム3とに間隙が生じ、ラッシュアジャスタ5内のリターンスプリング41の付勢力により、プランジャ14が間隙分だけ上方に伸長動する。このとき、高圧室28に負圧が発生して、チェックボール44がチェックボール用スプリング46の付勢力に抗して押し下げられることになり、リザーバ24側のオイルが高圧室28内に入り、リザーバ24内の圧力と高圧室28内の圧力がバランスした状態でチェックボール44が弁孔43を閉塞する(スタンバイ状態)。
このように、エンジンの駆動に伴ってカム3が回動すると、ロッカアーム4がラッシュアジャスタ5(プランジャ14)を支点として揺動し、そのロッカアーム4の揺動に応じてバルブステム6が下降または上昇することから、バルブ2によって吸気ポート(又は排気ポート)8を開閉することができる。
また、この動弁機構1における油圧式ラッシュアジャスタ5においては、エアが高圧室28に溜まると、プランジャ14が短縮動するときに、そのエアが圧縮されてプランジャ14に減衰力を付与する機能が損なわれることから、リザーバ24に供給されるオイル中に含有されるエア(気泡)が、高圧室28に取り込まれにくくされている。
すなわち、プランジャ14におけるオイル供給孔40の指向方向が、第1傾斜周面部51のうち、オイル供給孔40に対向する傾斜面部51bに向けられており、オイル供給孔40から低圧室24内にオイルの噴流jiが噴出されたときには、そのオイルの噴流jiは、図3に示すように、上記第1傾斜周面部51のうち、傾斜面部51bに衝突し、その衝突により、オイルの噴流jiのほとんどが、方向変更流jrとして、プランジャ頭部19側に向けて流れ方向を変える。
これにより、オイルの方向変更流jrがプランジャ頭部19に至ると、そのオイル中の気泡同士がプランジャ頭部19における略半球状内面による集合・一体化作用により粗大化され、その大きな浮力に基づき、プランジャ頭部19からプランジャ底部20側に移動することが抑制される。その一方で、このプランジャ頭部19内における気泡は、リザーバ24へのオイル供給に伴い生じる余剰オイルと共に順次、プランジャ頭部19の連通孔25から外部に排出される。
このように、リザーバ24に噴出されるオイルの噴流jiを、第1傾斜周面部51の傾斜周面部51bを方向変更面として利用して、高圧室24から遠のく側に位置するプランジャ頭部19に流動させ、これに基づき、気泡(エア)を高圧室28に取り込まれにくくすることができることから、図5に示す従来構造のように、プランジャ14’内に案内筒Gを設け、オイル供給孔40’からプランジャ14’内にオイルを供給する状況において、その案内筒Gの外周面Goとプランジャ14’の内周面との間の環状空間CSによりオイル29’をプランジャ14’の頭部19’側に向けて案内することが必要でなくなり、案内筒Gを不要にすることができる。尚、図5に示す従来構造において、本実施形態に係る構造と同一構成要素については、同一符号に「’」を付加した。
しかも、オイル供給孔40からリザーバ24内に噴出されるオイルの噴流jiが、プランジャ14内周面の傾斜面部51bに衝突することから、図4に示すように、オイルの噴流ji中の気泡Bと方向変更流jr中の気泡Bとが衝突、一体化することになり、気泡Bの粗大化(体積増大に基づく浮力の増大)を図ることができる。このため、このことによっても、オイル中の気泡をプランジャ頭部19内に集合させる傾向を高めることができる。
また本実施形態においては、プランジャ14内周面に、基準内周面部53よりもプランジャ頭部19側において、傾斜内周面部54が設けられていることから、オイルの噴流jiが、第1傾斜周面部51の傾斜面部51bにより方向変更流jrとしてプランジャ頭部19側に向けられた後、その流れは、傾斜内周面部54によってプランジャ14の径方向内方に案内される。このため、オイルの方向変更流jrは、プランジャ14の径方向内方に向きを変更しつつも、基本的にプランジャの頭部19側に向けて流れ、その方向変更流jrの主流(中心部分)は、極力、プランジャ14の内周面から離間される。このため、オイルの方向変更流jrの流れがプランジャ頭部19の略半球状内面(特に略半球状部分)により反転されて、その流れ方向がプランジャ底部20側に向けられることが抑制される。
さらに、オイル供給孔40が開口する傾斜面部51a及びそのオイル供給孔40からのオイルの噴流jiの衝突部分である傾斜面部51bが、いずれも、第1傾斜周面部51の一部をなして、その両者51a,51b間の距離が基準内周面部53における径よりも短くされていることから、オイル供給孔40から噴出されるオイルの噴流jiは、噴出速度が高い状態で、傾斜面部51bに衝突する。このため、これに伴い、その衝突後におけるオイルの方向変更流jrは、高い速度状態を保有しつつプランジャ頭部19側に流れることになり、その多くのオイルの方向変更流jrは、プランジャ頭部19内に至る。この結果、その多くオイル中の気泡が、そのプランジャ頭部19における略半球状内面により集合・一体化されると共に、その気泡の排出が促進される。
図6は第2実施形態、図7は第3実施形態を示す。この各実施形態において、前記第1実施形態と同一構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示す第2実施形態は、前記第1実施形態の変形例を示す。この第2実施形態においては、オイル供給孔40が、一方の傾斜面部51aのうち、プランジャ底部20に最も近い部分に形成され、一方の傾斜面部51aにオイル供給孔40が形成される場合において、オイル供給孔40から他方の傾斜面部51bに到達するまでのオイルの流動距離Sが最も短くされている。このため、オイル供給孔40から噴出されるオイルの噴流jiを、噴出速度が最も高い状態で、他方の傾斜面部51bに衝突させることができ、その高い噴出速度に基づき、衝突後におけるオイルの方向変更流jrをプランジャ頭部20内に至らしめることを高めることができる。
しかも、この第2実施形態においては、前記第1実施形態の場合に比して、一対の傾斜面部51a,51bが、プランジャ14の軸線OP方向において、プランジャ頭部19よりもプランジャ底部20に近づけて配置され、一対の各傾斜面部51a,51bからプランジャ頭部19までの長さHは、第1実施形態の場合(図3参照)よりも増大されている。
このため、この第2実施形態においては、高圧室28から離れる流れの下で、プランジャ頭部19内に至るまでの比較的長い長さを利用して、気泡の集合・一体化作用の機会が高めることができ、気泡が粗大化された状態でプランジャ頭部19内に集合することを高めることができる。
図7に示す第3実施形態は、前記第1実施形態の変形例を示す。この第3実施形態においては、オイル供給孔40が、第1傾斜周面部51(傾斜面部51a)にそのオイル供給孔40の軸線OFが略直交するように形成され、これに伴い、そのオイル供給孔40の指向方向が、プランジャ14の軸線OPを経て基準内周面部53の一部分(平坦面部)53bに向うことになっている。このため、この基準内周面部53の一部分53bは、オイルの噴出方向との関係に関しては、そのプランジャ頭部19に近い部分ほど、オイルの噴出方向に向けて倒れるように傾斜されることになり、この第3実施形態においても、オイル供給孔40からリザーバ24内に噴出されるオイルの噴流jiは、基準内周面部53の一部分53bにより方向が変えられ、その方向変更流jrは、高圧室28から遠く離れるプランジャ頭部19側に向けて流されることになる。
しかも、膨出部50の傾斜面部51aにおいて、オイル供給孔40が、その軸線OF方向を肉厚方向に近い方向(傾斜面部に略垂直方向)に向けて形成されることになることから、プランジャ14に対するオイル供給孔40の加工を容易にできると共に、その加工刃具の加工負担を軽減することができる。
以上実施形態について説明したが本発明にあっては、次のような態様を包含する。
(1)プランジャ14として、頭部側プランジャ構成部23と底部側プランジャ構成部22とを一体化した一体化物を用いること。
(2)第1実施形態において、傾斜面部(第1傾斜面部)51a及び傾斜面部(第2傾斜面部)51bだけを傾斜させ、プランジャ14の内周面全周に第1傾斜周面部51を形成しないこと。
(3)プランジャ頭部19における連通孔25から外部へのオイルの排出に当たり、ロッカアーム4(凹部26内面)とプランジャ頭部19との間に形成される隙間を利用すること。これに伴い、ロッカアーム4に連通路27(図1、図3参照)を設けないようにしてもよい。
5 油圧式ラッシュアジャスタ
13 ボディ
13b ボディ底部
13c ボディ周壁部
14 プランジャ
19 プランジャ頭部
20 プランジャ底部
21 プランジャ周壁部
24 リザーバ(低圧室)
25 連通孔
28 高圧室
38 オイル供給孔(オイル導入孔)
39 環状溝
40 オイル供給孔
41 リターンスプリング(付勢手段)
42 弁機構
50 膨出部
51 第1傾斜周面部(傾斜周面部)
51a 傾斜面部(一方の傾斜面部)
51b 傾斜面部(他方の傾斜面部)
53 基準内周面部
53b 基準内周面部の一部分(平坦面部、他方の傾斜面部)
OF オイル供給孔の軸線
OP プランジャの軸線

Claims (3)

  1. 有底筒状のボディ内に中空のプランジャが、その頭部を該ボディの開口側から突出するようにした状態で摺動可能に嵌合され、
    前記プランジャには、その内部を利用してオイルを貯留する低圧室が形成されていると共に、その頭部において該低圧室内外を連通する連通孔が形成され、
    前記ボディ内に該ボディの底部と前記プランジャの底部との間においてオイルが充填される高圧室が形成され、
    前記プランジャの周壁部に、前記低圧室内にオイルを噴出するオイル供給路を構成するためのオイル供給孔が形成され、
    前記ボディの底部と前記プランジャの底部との間に付勢手段が介装され、
    前記プランジャの底部に、前記付勢手段の復帰力に基づき前記プランジャが伸長動するとき、開弁して前記低圧室から前記高圧室へのオイルの流入を許容する弁機構が設けられている油圧式ラッシュアジャスタにおいて、
    前記プランジャの内周面のうち、前記オイル供給孔から噴出されるオイルとの衝突部分が、前記プランジャの頭部に近い部分ほど、前記オイルの噴出方向に向けて倒れるように傾斜され、
    前記プランジャの内周面が、傾斜面部を該プランジャの径方向において対向するようにして有し、
    前記傾斜面部が、前記プランジャの軸線方向において、該プランジャの頭部から遠のくに従って互いに近づくように傾斜され、
    前記オイル供給孔が、前記傾斜面部のうちの一方の傾斜面部から前記低圧室内に向けて開口され、
    前記オイル供給孔は、前記傾斜面部のうちの他方の傾斜面部を前記衝突部分として、該オイル供給孔の指向方向が該他方の傾斜面部を向くように設定されている、
    ことを特徴とする油圧式ラッシュアジャスタ。
  2. 請求項1において、
    前記両傾斜面部が、前記プランジャの軸線方向において、該プランジャの頭部よりも該プランジャの底部に近づけて配置され、
    前記オイル供給孔が、前記一方の傾斜面部のうち、前記プランジャの底部に最も近い部分に形成されている、
    ことを特徴とする油圧式ラッシュアジャスタ。
  3. 有底筒状のボディ内に中空のプランジャが、その頭部を該ボディの開口側から突出するようにした状態で摺動可能に嵌合され、
    前記プランジャには、その内部を利用してオイルを貯留する低圧室が形成されていると共に、その頭部において該低圧室内外を連通する連通孔が形成され、
    前記ボディ内に該ボディの底部と前記プランジャの底部との間においてオイルが充填される高圧室が形成され、
    前記プランジャの周壁部に、前記低圧室内にオイルを噴出するオイル供給路を構成するためのオイル供給孔が形成され、
    前記ボディの底部と前記プランジャの底部との間に付勢手段が介装され、
    前記プランジャの底部に、前記付勢手段の復帰力に基づき前記プランジャが伸長動するとき、開弁して前記低圧室から前記高圧室へのオイルの流入を許容する弁機構が設けられている油圧式ラッシュアジャスタにおいて、
    前記プランジャの内周面のうち、前記オイル供給孔から噴出されるオイルとの衝突部分が、前記プランジャの頭部に近い部分ほど、前記オイルの噴出方向に向けて倒れるように傾斜され、
    前記プランジャの内周面に一対の傾斜面部が、該プランジャの径方向において対向するようにして形成され、
    前記一対の傾斜面部が、前記プランジャの軸線方向において、該プランジャの頭部から遠のくに従って互いに近づくように傾斜され、
    前記オイル供給孔が、前記一対の傾斜面部のうちの一方の傾斜面部から前記低圧室内に向けて開口され、
    前記オイル供給孔は、前記一対の傾斜面部のうちの他方の傾斜面部を前記衝突部分として、該オイル供給孔の指向方向が該他方の傾斜面部を向くように設定され、
    前記プランジャの周壁部に、該プランジャの周壁部を該プランジャの全周に亘って該プランジャの径方向内方に向けて膨出させる膨出部が形成され、
    前記プランジャの内周面に、前記膨出部を利用して、該プランジャの軸線方向において、該プランジャの頭部から遠のくに従って該プランジャの内径が縮径される傾斜周面部が形成され、
    前記一対の各傾斜面部が、前記傾斜周面部の一部を利用することにより構成され、
    前記ボディの周壁部に、前記オイル供給路を構成するためのオイル導入孔が前記膨出部内に臨むように形成されている、
    ことを特徴とする油圧式ラッシュアジャスタ。
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