JP4556973B2 - サプライポンプ - Google Patents
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Description
しかし、吐出圧力の高圧化や回転数の高速化により、軸受部の潤滑性向上に対する要求は高まる一方であり、さらなる潤滑油の浸透性向上が求められている。
請求項1に記載のサプライポンプは、エンジンから駆動力を付与されて回転するシャフトと、シャフトに偏芯して組み付けられるカムと、カムの公転に応じて上下動するプランジャとを備え、プランジャの上下動に応じて、加圧室に燃料を吸引し加圧して吐出する。
そして、このサプライポンプによれば、カムを収容するとともにシャフトの軸受部に通じるカム室、および、シャフトの軸受部に通じるとともにカム室に接続する通路を有し、カム室および通路に潤滑油を流動させてシャフトの軸受部を潤滑し、カム室、通路およびシャフトの軸受部を含んでなる潤滑油流動部に、逆止弁が配されている。
請求項2に記載のサプライポンプによれば、逆止弁は、孔を有する筒状のボディと、孔を開閉する弁体とを有し、プランジャの下部の外周を包囲するようにプランジャと一体化されて上下動し、カム室を互いに液密性が保持される拡縮自在の2室に区画する。
このため、プランジャの上下動に応じて高圧の潤滑油を軸受部に供給することができるので、サプライポンプの軸受部において潤滑油の浸透性を向上することができる。
請求項3に記載のサプライポンプによれば、カム室は、プランジャの下部の外周を包囲するようにプランジャと一体化されて上下動する第1孔付筒状体を収容し、カム室は、第1孔付筒状体の内周側と外周側との2室に区画され、内周側の1室は、第1孔付筒状体の上下動により容積が拡縮する。そして、内周側の1室の潤滑油は、内周側の1室の容積の縮小により、第1孔付筒状体の孔を介して通路に吐出される。
内周側の1室は、プランジャの上下動に応じて容積が拡縮し潤滑油圧が増減するので、潤滑油加圧室として利用することができる。これにより、内周側の1室の容積縮小により、高圧化された潤滑油が、第1孔付筒状体の孔を介して通路に吐出される。このため、プランジャの上下動に応じて高圧の潤滑油を軸受部に供給することができるので、サプライポンプの軸受部において潤滑油の浸透性を向上することができる。
請求項4に記載のサプライポンプによれば、カム室は、第1孔付筒状体の外周側でプランジャの上下動に対して相対的に固定されるとともに、第1孔付筒状体に対して同軸的かつ摺動自在に配される第2孔付筒状体を収容し、第2孔付筒状体は、自身の孔が通路に直接的に連通するように固定されている。そして、内周側の1室の潤滑油は、第1孔付筒状体の孔と第2孔付筒状体の孔とが連通することで通路に吐出され、シャフトの軸受部を潤滑する。
請求項5に記載のサプライポンプによれば、内周側の1室の潤滑油は、第1孔付筒状体の孔と通路とが直接的に連通することで通路に吐出される。
そして、このサプライポンプによれば、カムを収容するとともにシャフトの軸受部に通じるカム室、および、シャフトの軸受部に通じるとともにカム室に接続する通路を有し、カム室および通路に潤滑油を流動させてシャフトの軸受部を潤滑し、カム室、通路およびシャフトの軸受部を含んでなる潤滑油流動部に、逆止弁が配されている。
また、逆止弁は、孔を有する筒状のボディと、孔を開閉する弁体とを有し、プランジャの下部の外周を包囲するようにプランジャと一体化されて上下動し、カム室を互いに液密性が保持される拡縮自在の2室に区画する。
最良の形態3のサプライポンプによれば、内周側の1室の潤滑油は、第1孔付筒状体の孔と通路とが直接的に連通することで通路に吐出される。
実施例1のサプライポンプ1の構成を、図1および図2を用いて説明する。
サプライポンプ1は、エンジン(図示せず)から駆動力を付与されて回転するシャフト2と、シャフト2に偏芯して組み付けられるカム3と、カム3の公転に応じて上下動するプランジャ4とを備え、プランジャ4の上下動に応じて、プランジャ4の上部に形成される加圧室5に燃料を吸引し加圧して吐出する。
逆止弁25は、図2に示すように、孔26を有する筒状のボディ27と、孔26を開閉する弁体28とを有し、プランジャ4の下部の外周を包囲するようにプランジャ4に固着されている。すなわち、逆止弁25は、ボディ27の下端部の内周がプランジャヘッド19の外周に固定されることで、プランジャ4に固着されている。さらに、弁体28がボディ27の上端部の外周に固着されることで、逆止弁25として一体をなしている。
実施例1のサプライポンプ1の作用を、図3を用いて説明する。
まず、プランジャ4が上昇すると、潤滑油加圧室33が縮小し潤滑油加圧室33の潤滑油圧が上昇する。これにより、潤滑油加圧室33の潤滑油圧が閾値よりも大きくなり、逆止弁25が開弁する(図3(a)参照)。このため、加圧された潤滑油が、潤滑油加圧室33から外周側カム室34に吐出される。
実施例1のサプライポンプ1は、カム室14に逆止弁25が配されて逆止弁25の内周側に拡縮自在の潤滑油加圧室33を形成し、プランジャ4の上下動に応じて潤滑油加圧室33で潤滑油を加圧して軸受部13の方に吐出し、通路15から潤滑油加圧室33に潤滑油を吸引する。
これにより、潤滑油流動部16の潤滑油は、カム室14→軸受部13→通路15→カム室14の方向に流れるので、軸受部13において潤滑油の浸透性を向上することができる。
実施例2のサプライポンプ1によれば、カム室14は、図4および図5に示すように、プランジャ4の下部の外周を包囲するようにプランジャヘッド19に固着されて上下動する第1孔付筒状体37と、ハウジング11の内周面31に固着されてプランジャ4の上下動に対し相対的に固定される第2孔付筒状体38とを収容する。
実施例2のサプライポンプ1の作用を、図5を用いて説明する。
まず、プランジャ4が下死点の位置(図5(a)参照)から上昇を開始すると、潤滑油加圧室33が縮小を開始する。そして、第1孔40が外周側カム室34に開口しなくなると、潤滑油加圧室33の潤滑油圧が上昇を開始し、ほぼ同時に、第1、第2孔40、41が互いに連通し(図5(b)参照)、潤滑油加圧室33で加圧された潤滑油が通路15に吐出され、さらに通路15から軸受部13に流入するようになる。やがて、プランジャ4は、上死点の位置(図5(c)参照)に到達して下降を開始する。
このように、第1孔付筒状体37は、実施例1〜3のプランジャヘッド19に相当する機能を兼ねるように設けられている。
実施例1のサプライポンプ1によれば、弁体28がボディ27の外周に固着されていたが、弁体28をボディ27の内周に固着し、内周面31への摺動部32をボディ27に設けてもよい。この場合、潤滑油流動部16の潤滑油は、実施例1の流れ方向とは逆の方向に流れる。
また、実施例1のサプライポンプ1によれば、逆止弁25は、カム室14に配され、弁部29が自身の弾性により変形して開弁するものであったが、所定形状(例えば、球状)の弁体と、この弁体を弾性付勢するスプリング等とで逆止弁25を構成して通路15に配し、カム室14には潤滑油加圧室33を形成する部材を配してもよい。
2 シャフト
3 カム
4 プランジャ
5 加圧室
13 軸受部(シャフトの軸受部)
14 カム室
15 通路
16 潤滑油流動部
25 逆止弁
26 孔
27 ボディ
28 弁体
33 潤滑油加圧室(内周側の1室)
37 第1孔付筒状体
38 第2孔付筒状体
40 第1孔(第1孔付筒状体の孔)
41 第2孔(第2孔付筒状体の孔)
Claims (5)
- エンジンから駆動力を付与されて回転するシャフトと、
このシャフトに偏芯して組み付けられるカムと、
このカムの公転に応じて上下動するプランジャとを備え、
このプランジャの上下動に応じて、加圧室に燃料を吸引し加圧して吐出するサプライポンプにおいて、
前記カムを収容するとともに前記シャフトの軸受部に通じるカム室、および、前記シャフトの軸受部に通じるとともに前記カム室に接続する通路を有し、前記カム室および前記通路に潤滑油を流動させて前記シャフトの軸受部を潤滑し、
前記カム室、前記通路および前記シャフトの軸受部を含んでなる潤滑油流動部に、逆止弁が配されていることを特徴とするサプライポンプ。 - 請求項1に記載のサプライポンプにおいて、
前記逆止弁は、
孔を有する筒状のボディと、前記孔を開閉する弁体とを有し、
前記プランジャの下部の外周を包囲するように前記プランジャと一体化されて上下動し、
前記カム室を互いに液密性が保持される拡縮自在の2室に区画することを特徴とするサプライポンプ。 - エンジンから駆動力を付与されて回転するシャフトと、
このシャフトに偏芯して組み付けられるカムと、
このカムの公転に応じて上下動するプランジャとを備え、
このプランジャの上下動に応じて、加圧室に燃料を吸引し加圧して吐出するサプライポンプにおいて、
前記カムを収容するとともに前記シャフトの軸受部に通じるカム室、および、前記シャフトの軸受部に通じるとともに前記カム室に接続する通路を有し、前記カム室および前記通路に潤滑油を流動させて前記シャフトの軸受部を潤滑し、
前記カム室は、前記プランジャの下部の外周を包囲するように前記プランジャと一体化されて上下動する第1孔付筒状体を収容し、
前記カム室は、この第1孔付筒状体の内周側と外周側との2室に区画され、
内周側の1室は、前記第1孔付筒状体の上下動により容積が拡縮し、
前記内周側の1室の潤滑油は、前記内周側の1室の容積の縮小により、前記第1孔付筒状体の孔を介して前記通路に吐出されることを特徴とするサプライポンプ。 - 請求項3に記載のサプライポンプにおいて、
前記カム室は、前記第1孔付筒状体の外周側で前記プランジャの上下動に対して相対的に固定されるとともに、前記第1孔付筒状体に対して同軸的かつ摺動自在に配される第2孔付筒状体を収容し、
この第2孔付筒状体は、自身の孔が前記通路に直接的に連通するように固定され、
前記内周側の1室の潤滑油は、前記第1孔付筒状体の孔と前記第2孔付筒状体の孔とが連通することで前記通路に吐出され、前記シャフトの軸受部を潤滑することを特徴とするサプライポンプ。 - 請求項3に記載のサプライポンプにおいて、
前記内周側の1室の潤滑油は、前記第1孔付筒状体の孔と前記通路とが直接的に連通することで前記通路に吐出されることを特徴とするサプライポンプ。
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- 2007-08-30 JP JP2007224138A patent/JP4556973B2/ja not_active Expired - Fee Related
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