JP4556973B2 - サプライポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに燃料を供給するサプライポンプに関する。
従来から、サプライポンプは、エンジンから駆動力を付与されて回転するシャフトと、シャフトに偏芯して組み付けられるカムと、カムの公転に応じて上下動するプランジャとを備え、プランジャの上下動に応じて、プランジャ上部の加圧室に燃料を吸引し加圧して吐出する(例えば、特許文献1参照)。
このサプライポンプでは、シャフトとハウジングとの間にメタルブッシュが配されて軸受部を形成しており、この軸受部に潤滑油が供給されて潤滑性が維持されている。そして、軸受部における潤滑油の浸透性を向上するため、シャフト外周面に溝を設ける等の改良が施されている。
しかし、吐出圧力の高圧化や回転数の高速化により、軸受部の潤滑性向上に対する要求は高まる一方であり、さらなる潤滑油の浸透性向上が求められている。
特開2000−240531号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、サプライポンプの軸受部において潤滑油の浸透性を向上することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のサプライポンプは、エンジンから駆動力を付与されて回転するシャフトと、シャフトに偏芯して組み付けられるカムと、カムの公転に応じて上下動するプランジャとを備え、プランジャの上下動に応じて、加圧室に燃料を吸引し加圧して吐出する。
そして、このサプライポンプによれば、カムを収容するとともにシャフトの軸受部に通じるカム室、および、シャフトの軸受部に通じるとともにカム室に接続する通路を有し、カム室および通路に潤滑油を流動させてシャフトの軸受部を潤滑し、カム室、通路およびシャフトの軸受部を含んでなる潤滑油流動部に、逆止弁が配されている。
これにより、高圧化された潤滑油が一方向に流れるので、潤滑油を軸受部に強制的に供給することができる。このため、サプライポンプの軸受部において潤滑油の浸透性を向上することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のサプライポンプによれば、逆止弁は、孔を有する筒状のボディと、孔を開閉する弁体とを有し、プランジャの下部の外周を包囲するようにプランジャと一体化されて上下動し、カム室を互いに液密性が保持される拡縮自在の2室に区画する。
これにより、逆止弁に区画される2室では、潤滑油の圧力(潤滑油圧と呼ぶ)がプランジャの上下動に応じて増減するので、2室の内の一方の空間を潤滑油の加圧室(潤滑油加圧室と呼ぶ)として利用することができる。すなわち、潤滑油加圧室が縮小し潤滑油加圧室の潤滑油圧が上昇したときに逆止弁を開弁させて潤滑油加圧室から潤滑油を吐出し、潤滑油加圧室が拡大し潤滑油加圧室の潤滑油圧が低下したときに逆止弁を閉弁させて潤滑油加圧室に潤滑油を吸引することができる。
このため、プランジャの上下動に応じて高圧の潤滑油を軸受部に供給することができるので、サプライポンプの軸受部において潤滑油の浸透性を向上することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のサプライポンプによれば、カム室は、プランジャの下部の外周を包囲するようにプランジャと一体化されて上下動する第1孔付筒状体を収容し、カム室は、第1孔付筒状体の内周側と外周側との2室に区画され、内周側の1室は、第1孔付筒状体の上下動により容積が拡縮する。そして、内周側の1室の潤滑油は、内周側の1室の容積の縮小により、第1孔付筒状体の孔を介して通路に吐出される。
内周側の1室は、プランジャの上下動に応じて容積が拡縮し潤滑油圧が増減するので、潤滑油加圧室として利用することができる。これにより、内周側の1室の容積縮小により、高圧化された潤滑油が、第1孔付筒状体の孔を介して通路に吐出される。このため、プランジャの上下動に応じて高圧の潤滑油を軸受部に供給することができるので、サプライポンプの軸受部において潤滑油の浸透性を向上することができる。
〔請求項4の手段〕
請求項4に記載のサプライポンプによれば、カム室は、第1孔付筒状体の外周側でプランジャの上下動に対して相対的に固定されるとともに、第1孔付筒状体に対して同軸的かつ摺動自在に配される第2孔付筒状体を収容し、第2孔付筒状体は、自身の孔が通路に直接的に連通するように固定されている。そして、内周側の1室の潤滑油は、第1孔付筒状体の孔と第2孔付筒状体の孔とが連通することで通路に吐出され、シャフトの軸受部を潤滑する。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載のサプライポンプによれば、内周側の1室の潤滑油は、第1孔付筒状体の孔と通路とが直接的に連通することで通路に吐出される。
最良の形態1のサプライポンプは、エンジンから駆動力を付与されて回転するシャフトと、シャフトに偏芯して組み付けられるカムと、カムの公転に応じて上下動するプランジャとを備え、プランジャの上下動に応じて、加圧室に燃料を吸引し加圧して吐出する。
そして、このサプライポンプによれば、カムを収容するとともにシャフトの軸受部に通じるカム室、および、シャフトの軸受部に通じるとともにカム室に接続する通路を有し、カム室および通路に潤滑油を流動させてシャフトの軸受部を潤滑し、カム室、通路およびシャフトの軸受部を含んでなる潤滑油流動部に、逆止弁が配されている。
また、逆止弁は、孔を有する筒状のボディと、孔を開閉する弁体とを有し、プランジャの下部の外周を包囲するようにプランジャと一体化されて上下動し、カム室を互いに液密性が保持される拡縮自在の2室に区画する。
最良の形態2のサプライポンプによれば、カム室は、プランジャの下部の外周を包囲するようにプランジャと一体化されて上下動する第1孔付筒状体を収容し、カム室は、第1孔付筒状体の内周側と外周側との2室に区画され、内周側の1室は、第1孔付筒状体の上下動により容積が拡縮する。そして、内周側の1室の潤滑油は、内周側の1室の容積の縮小により、第1孔付筒状体の孔を介して通路に吐出される。
また、カム室は、第1孔付筒状体の外周側でプランジャの上下動に対して相対的に固定されるとともに、第1孔付筒状体に対して同軸的かつ摺動自在に配される第2孔付筒状体を収容し、第2孔付筒状体は、自身の孔が通路に直接的に連通するように固定されている。そして、内周側の1室の潤滑油は、第1孔付筒状体の孔と第2孔付筒状体の孔とが連通することで通路に吐出され、シャフトの軸受部を潤滑する。
最良の形態3のサプライポンプによれば、内周側の1室の潤滑油は、第1孔付筒状体の孔と通路とが直接的に連通することで通路に吐出される。
〔実施例1の構成〕
実施例1のサプライポンプ1の構成を、図1および図2を用いて説明する。
サプライポンプ1は、エンジン(図示せず)から駆動力を付与されて回転するシャフト2と、シャフト2に偏芯して組み付けられるカム3と、カム3の公転に応じて上下動するプランジャ4とを備え、プランジャ4の上下動に応じて、プランジャ4の上部に形成される加圧室5に燃料を吸引し加圧して吐出する。
ここで、加圧室5に吸引される燃料は、フィードポンプ7により燃料タンク(図示せず)から吸引され、吸入調量弁(図示せず)により調量されたものである。そして、吸入調量弁を通過した燃料が、プランジャ4の下降に伴う加圧室5の拡大により逆止弁8を開弁し、加圧室5に吸引される。また、加圧室5に吸引された燃料は、プランジャ4の上昇に伴う加圧室5の縮小により加圧されて逆止弁9を開弁し、加圧室5から吐出される。
そして、吐出された燃料は、例えば、コモンレール(図示せず)に供給されて高圧状態で蓄圧され、さらにコモンレールからインジェクタ(図示せず)に供給されてエンジンの気筒内に噴射される。なお、サプライポンプ1やインジェクタ等の駆動制御は、所定の電子制御装置(図示せず)により実行される。
また、サプライポンプ1では、シャフト2とハウジング11との間にメタルブッシュ12が配されて軸受部13を形成しており、軸受部13に潤滑油が供給されて潤滑性が維持されている。すなわち、サプライポンプ1は、カム3を収容するとともにシャフト2の軸受部13に通じるカム室14、および、シャフト2の軸受部13に通じるとともにカム室14に接続する通路15を有し、カム室14および通路15に潤滑油を流動させてシャフト2の軸受部13を潤滑する。つまり、サプライポンプ1は、カム室14、通路15およびシャフト2の軸受部13等により潤滑油流動部16を形成する。
ここで、カム3は、プランジャ4の先端部をなすプランジャヘッド19と摺接するカムリング20の内周側に収容され、カム3とカムリング20との間にはメタルブッシュ21が介挿されている。また、プランジャヘッド19は、スプリング22により下方に付勢されてカムリング20に当接し、カム3の公転によりカムリング20が上下動するとともに図示手前側と奥側との間で往復動することで、カムリング20に対して摺動する。
そして、カム室14は、カム3とともに、プランジャヘッド19、カムリング20、メタルブッシュ21およびスプリング22を収容し、潤滑油が供給されてメタルブッシュ21とカム3との間やプランジャヘッド19とカムリング20との間が潤滑される。なお、潤滑油は、フィードポンプ7からカム室14に向けて設けられた通路(図示せず)を介して供給される燃料であり、所定の流出口(図示せず)からサプライポンプ1の外部に流出して燃料タンクに戻る。
また、プランジャヘッド19には、潤滑油流動部16における逆止弁として機能する弁装置が装着されている(以下、この弁装置を逆止弁25とする)。
逆止弁25は、図2に示すように、孔26を有する筒状のボディ27と、孔26を開閉する弁体28とを有し、プランジャ4の下部の外周を包囲するようにプランジャ4に固着されている。すなわち、逆止弁25は、ボディ27の下端部の内周がプランジャヘッド19の外周に固定されることで、プランジャ4に固着されている。さらに、弁体28がボディ27の上端部の外周に固着されることで、逆止弁25として一体をなしている。
ここで、弁体28は、弁部29が孔26を外周側から覆うように、ボディ27に固着されている。これにより、弁部29には、孔26を通じてボディ27の内周側の圧力が外周側に向けて作用し、内周側の圧力が所定の閾値よりも高圧になると、弁部29が外周側に弾性変形して孔26をボディ27の外周側に開放する。この結果、ボディ27の内周側と外周側とが連通状態になり、逆止弁25は開弁状態となる。
また、弁体28の上端部の外周は、カム室14を形成するハウジング11の内周面31に摺接する摺動部32をなしている。そして、逆止弁25は、摺動部32が内周面31に摺接することで、カム室14を互いに液密性が保持される拡縮自在の2室に区画する。
ここで、逆止弁25は、上記のようにボディ27の内周側が高圧になると弁部29が外周側に弾性変形して開弁する。このため、逆止弁25は、区画された2室の内で逆止弁25の内周側の領域を含む1室を潤滑油の加圧室として利用し(以下、逆止弁25の内周側の領域を含む1室を潤滑油加圧室33とする)、潤滑油加圧室33の潤滑油を加圧して逆止弁25の外周側のカム室14(以下、外周側カム室34とする)に吐出することができる。
〔実施例1の作用〕
実施例1のサプライポンプ1の作用を、図3を用いて説明する。
まず、プランジャ4が上昇すると、潤滑油加圧室33が縮小し潤滑油加圧室33の潤滑油圧が上昇する。これにより、潤滑油加圧室33の潤滑油圧が閾値よりも大きくなり、逆止弁25が開弁する(図3(a)参照)。このため、加圧された潤滑油が、潤滑油加圧室33から外周側カム室34に吐出される。
また、プランジャ4が下降すると、潤滑油加圧室33が拡大し潤滑油加圧室33の潤滑油圧が低下する。これにより、潤滑油加圧室33の潤滑油圧が閾値よりも小さくなり逆止弁25が閉弁し、さらに潤滑油圧は低下を続ける(図3(b)参照)。このため、通路15の潤滑油が潤滑油加圧室33に吸引され、さらに軸受部13の潤滑油が通路15に流入する。
以上により、サプライポンプ1では、プランジャ4の上下動に応じて、潤滑油加圧室33の潤滑油圧上昇および逆止弁25の開弁と、潤滑油加圧室33の潤滑油圧低下および逆止弁25の閉弁とが繰り返される。この結果、潤滑油流動部16の潤滑油は、カム室14→軸受部13→通路15→カム室14の方向に流れる。
〔実施例1の効果〕
実施例1のサプライポンプ1は、カム室14に逆止弁25が配されて逆止弁25の内周側に拡縮自在の潤滑油加圧室33を形成し、プランジャ4の上下動に応じて潤滑油加圧室33で潤滑油を加圧して軸受部13の方に吐出し、通路15から潤滑油加圧室33に潤滑油を吸引する。
これにより、潤滑油流動部16の潤滑油は、カム室14→軸受部13→通路15→カム室14の方向に流れるので、軸受部13において潤滑油の浸透性を向上することができる。
〔実施例2の構成〕
実施例2のサプライポンプ1によれば、カム室14は、図4および図5に示すように、プランジャ4の下部の外周を包囲するようにプランジャヘッド19に固着されて上下動する第1孔付筒状体37と、ハウジング11の内周面31に固着されてプランジャ4の上下動に対し相対的に固定される第2孔付筒状体38とを収容する。
第1孔付筒状体37は、第2孔付筒状体38と同軸的に配されるとともに、外周面が第2孔付筒状体38の内周面に摺動自在になるように配される。また、カム室14は、第1孔付筒状体37の内周側と外周側との2室に区画され、内周側の1室は、第1孔付筒状体37の上下動により容積が拡縮し潤滑油圧が増減する。
第2孔付筒状体38は、外周側で自身の孔(第2孔41とする)が通路15に直接的に連通するように、ハウジング11の内周面31に固定されている。また、第2孔付筒状体38は、第1孔付筒状体37の上昇により、内周側で第2孔41と第1孔40とが連通可能となるように第1孔付筒状体37に摺接している。
これにより、内周側の1室の潤滑油は、内周側の1室の容積の縮小により高圧化され、第1孔40と第2孔41とが連通することで、第1、第2孔40、41を介して通路15に吐出される。すなわち、第1孔付筒状体37の内周側の1室は、潤滑油加圧室33として機能し、プランジャ4の上昇により第1孔40と第2孔41とが連通することで、潤滑油加圧室33で加圧された潤滑油が通路15に吐出される(なお、第1孔付筒状体37の外周側の1室は、実施例1と同様に外周側カム室34とする)。
〔実施例2の作用〕
実施例2のサプライポンプ1の作用を、図5を用いて説明する。
まず、プランジャ4が下死点の位置(図5(a)参照)から上昇を開始すると、潤滑油加圧室33が縮小を開始する。そして、第1孔40が外周側カム室34に開口しなくなると、潤滑油加圧室33の潤滑油圧が上昇を開始し、ほぼ同時に、第1、第2孔40、41が互いに連通し(図5(b)参照)、潤滑油加圧室33で加圧された潤滑油が通路15に吐出され、さらに通路15から軸受部13に流入するようになる。やがて、プランジャ4は、上死点の位置(図5(c)参照)に到達して下降を開始する。
下降開始後、第1、第2孔40、41が連通しなくなって潤滑油加圧室33からの吐出が終わり、潤滑油加圧室33が拡大して潤滑油加圧室33の潤滑油圧が低下する。さらにプランジャ4が下降すると、第1孔40が外周側カム室34に開口し、外周側カム室34から潤滑油加圧室33に潤滑油が吸引される(図5(a)参照)。
以上により、サプライポンプ1では、プランジャ4の上下動に応じて、潤滑油加圧室33の潤滑油圧上昇および第2孔41を介する第1孔40と通路15との連通と、潤滑油加圧室33の潤滑油圧低下、第1孔40と通路15との非連通および第1孔40の外周側カム室34への開口とが繰り返される。この結果、潤滑油流動部16の潤滑油は、カム室14→通路15→軸受部13→カム室14の方向に流れ、軸受部13における潤滑油の浸透性が向上する。
実施例3のサプライポンプ1によれば、潤滑油加圧室33の潤滑油は、図6に示すように、第1孔40と通路15とが直接的に連通することで通路15に吐出される。つまり、第1孔付筒状体37は、内周面31に直接的に摺接して上下動する。
すなわち、実施例3のサプライポンプ1では、プランジャ4の上下動に応じて、潤滑油加圧室33の潤滑油圧上昇および第1孔40と通路15との連通と、潤滑油加圧室33の潤滑油圧低下、第1孔40と通路15との非連通および第1孔40の外周側カム室34への開口とが繰り返される。この結果、潤滑油流動部16の潤滑油は、実施例2と同様に、カム室14→通路15→軸受部13→カム室14の方向に流れ、軸受部13における潤滑油の浸透性が向上する。
実施例4のサプライポンプ1によれば、第1孔付筒状体37は、図7に示すように、有底状に設けられている。すなわち、第1孔付筒状体37は、第1孔40が設けられて内周面31に摺接する筒部43と、プランジャ4に押圧されてカムリング20に当接する底部44とを有する。また、プランジャ4の先端には、スプリング22の座をなす支持部材45が装着され、スプリング22の付勢力は、支持部材45を介してプランジャ4に伝達され、プランジャ4を下方に付勢して底部44をカムリング20に当接させる。
このように、第1孔付筒状体37は、実施例1〜3のプランジャヘッド19に相当する機能を兼ねるように設けられている。
〔変形例〕
実施例1のサプライポンプ1によれば、弁体28がボディ27の外周に固着されていたが、弁体28をボディ27の内周に固着し、内周面31への摺動部32をボディ27に設けてもよい。この場合、潤滑油流動部16の潤滑油は、実施例1の流れ方向とは逆の方向に流れる。
また、実施例1のサプライポンプ1によれば、逆止弁25は、カム室14に配され、弁部29が自身の弾性により変形して開弁するものであったが、所定形状(例えば、球状)の弁体と、この弁体を弾性付勢するスプリング等とで逆止弁25を構成して通路15に配し、カム室14には潤滑油加圧室33を形成する部材を配してもよい。
実施例2〜4のサプライポンプ1によれば、第1孔40と通路15との連通と、第1孔40と通路15との非連通および第1孔40の外周側カム室34への開口とが繰り返され、潤滑油は、カム室14→通路15→軸受部13→カム室14の一方向に流れたが、潤滑油の流れは、このような一方向に限定されない。
例えば、第1孔付筒状体37が下死点まで下降しても第1孔40と通路15との連通を維持できるように、第1、第2孔40、41や通路15を設ければ、プランジャ4の上昇とともに加圧された潤滑油を潤滑油加圧室33から通路15に向けて吐出し、プランジャ4の下降とともに通路15の潤滑油を潤滑油加圧室33に吸引することができるので、潤滑油流動部16の流れ方向を、プランジャ4の上昇時と下降時とで逆転させながら軸受部13における潤滑油の浸透性を向上することができる。
実施例1のサプライポンプ1によれば、逆止弁25とプランジャ4とは別部品であり、逆止弁25は、プランジャヘッド19に固着されることでプランジャ4と一体化されていたが、例えば、逆止弁25のボディ27とプランジャヘッド19と一体成形により設けることで、逆止弁25とプランジャ4とを一体化してもよい。
実施例2のサプライポンプ1によれば、第1孔付筒状体37は、プランジャヘッド19に固着されることでプランジャ4と一体化されていたが、実施例4のサプライポンプ1と同様に、第1孔付筒状体37をプランジャヘッド19に相当する機能を兼ねるように設けてもよい。
サプライポンプの断面図である(実施例1)。 逆止弁の正面図である(実施例1)。 (a)は逆止弁の開弁状態を示す要部断面図であり、(b)は逆止弁の閉弁状態を示す要部断面図である(実施例1)。 サプライポンプの断面図である(実施例2)。 (a)は第1、第2孔の非連通状態を示す要部断面図であり、(b)は第1、第2孔が部分的に連通している状態を示す要部断面図であり、(c)は第1、第2孔が全体的に連通している状態を示す要部断面図である(実施例2)。 第1孔とハウジング側の通路とが部分的に連通している状態を示す要部断面図である(実施例3)。 第1孔とハウジング側の通路とが部分的に連通している状態を示す要部断面図である(実施例4)。
符号の説明
1 サプライポンプ
2 シャフト
3 カム
4 プランジャ
5 加圧室
13 軸受部(シャフトの軸受部)
14 カム室
15 通路
16 潤滑油流動部
25 逆止弁
26 孔
27 ボディ
28 弁体
33 潤滑油加圧室(内周側の1室)
37 第1孔付筒状体
38 第2孔付筒状体
40 第1孔(第1孔付筒状体の孔)
41 第2孔(第2孔付筒状体の孔)

Claims (5)

  1. エンジンから駆動力を付与されて回転するシャフトと、
    このシャフトに偏芯して組み付けられるカムと、
    このカムの公転に応じて上下動するプランジャとを備え、
    このプランジャの上下動に応じて、加圧室に燃料を吸引し加圧して吐出するサプライポンプにおいて、
    前記カムを収容するとともに前記シャフトの軸受部に通じるカム室、および、前記シャフトの軸受部に通じるとともに前記カム室に接続する通路を有し、前記カム室および前記通路に潤滑油を流動させて前記シャフトの軸受部を潤滑し、
    前記カム室、前記通路および前記シャフトの軸受部を含んでなる潤滑油流動部に、逆止弁が配されていることを特徴とするサプライポンプ。
  2. 請求項1に記載のサプライポンプにおいて、
    前記逆止弁は、
    孔を有する筒状のボディと、前記孔を開閉する弁体とを有し、
    前記プランジャの下部の外周を包囲するように前記プランジャと一体化されて上下動し、
    前記カム室を互いに液密性が保持される拡縮自在の2室に区画することを特徴とするサプライポンプ。
  3. エンジンから駆動力を付与されて回転するシャフトと、
    このシャフトに偏芯して組み付けられるカムと、
    このカムの公転に応じて上下動するプランジャとを備え、
    このプランジャの上下動に応じて、加圧室に燃料を吸引し加圧して吐出するサプライポンプにおいて、
    前記カムを収容するとともに前記シャフトの軸受部に通じるカム室、および、前記シャフトの軸受部に通じるとともに前記カム室に接続する通路を有し、前記カム室および前記通路に潤滑油を流動させて前記シャフトの軸受部を潤滑し、
    前記カム室は、前記プランジャの下部の外周を包囲するように前記プランジャと一体化されて上下動する第1孔付筒状体を収容し、
    前記カム室は、この第1孔付筒状体の内周側と外周側との2室に区画され、
    内周側の1室は、前記第1孔付筒状体の上下動により容積が拡縮し、
    前記内周側の1室の潤滑油は、前記内周側の1室の容積の縮小により、前記第1孔付筒状体の孔を介して前記通路に吐出されることを特徴とするサプライポンプ。
  4. 請求項3に記載のサプライポンプにおいて、
    前記カム室は、前記第1孔付筒状体の外周側で前記プランジャの上下動に対して相対的に固定されるとともに、前記第1孔付筒状体に対して同軸的かつ摺動自在に配される第2孔付筒状体を収容し、
    この第2孔付筒状体は、自身の孔が前記通路に直接的に連通するように固定され、
    前記内周側の1室の潤滑油は、前記第1孔付筒状体の孔と前記第2孔付筒状体の孔とが連通することで前記通路に吐出され、前記シャフトの軸受部を潤滑することを特徴とするサプライポンプ。
  5. 請求項3に記載のサプライポンプにおいて、
    前記内周側の1室の潤滑油は、前記第1孔付筒状体の孔と前記通路とが直接的に連通することで前記通路に吐出されることを特徴とするサプライポンプ。
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