JP2014009644A - ラッシュアジャスタ - Google Patents

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吉朗 加茂
Kyosuke Sugiura
恭介 杉浦
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Abstract

【課題】小型化を図ることが可能なラッシュアジャスタを提供する。
【解決手段】ラッシュアジャスタ14は、筒状のアジャスタボディ21と、アジャスタボディ21内において摺動可能なプランジャ22と、プランジャ22の内部に形成されたリザーバ室221と、アジャスタボディ21とプランジャ22との間に形成された油圧室23と、リザーバ室221と油圧室23とを連通する連通口226を開閉するチェックボール25と、プランジャ22を付勢するプランジャスプリング24と、プランジャ22に形成され、リザーバ室221にオイルを供給するためのオイル供給孔225aおよび225bとを備える。そして、オイル供給孔225aおよび225bは、アジャスタボディ21側からリザーバ室221側に向けて開口面積が広くなるように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の動弁機構に設けられるラッシュアジャスタに関する。
従来、内燃機関の動弁機構に設けられ、バルブクリアランスを自動的に調整するための油圧式のラッシュアジャスタ(オイルタペット)が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
特許文献1および2のラッシュアジャスタは、筒状のアジャスタボディと、アジャスタボディ内において摺動可能なプランジャとを備えている。筒状のアジャスタボディは、上端部が開放されるとともに、下端部が閉塞されている。プランジャは、中空円筒状に形成され、アジャスタボディの上端部から挿入されている。
このラッシュアジャスタでは、プランジャの内部にリザーバ室が形成され、アジャスタボディとプランジャとの間(アジャスタボディ内においてプランジャの下方)に油圧室が形成されている。また、プランジャの下端部には、リザーバ室と油圧室とを連通する連通口が形成されている。また、油圧室の内部には、連通口を開閉する弁体と、プランジャを上方に付勢するプランジャスプリングとが配置されている。また、プランジャには、リザーバ室にオイルを供給するためのオイル供給孔が形成されている。
このようなラッシュアジャスタでは、プランジャが押圧された場合に、弁体が閉じるとともに、油圧室が高圧になることにより、プランジャの下方への移動が規制される。そして、そのプランジャの押圧が解除された場合には、プランジャスプリングの付勢力によりプランジャが上方に移動され、バルブクリアランスがゼロになるように自動的に調整される。このとき、油圧室の容積が大きくなることにより弁体が開くので、リザーバ室から連通口を介して油圧室にオイルが流入する。
特開2010−265874号公報 特開平5−288019号公報
しかしながら、従来のラッシュアジャスタでは、オイル供給孔のリザーバ室側の内周面と、リザーバ室の内周面との間に角部が存在するため、オイル流れに乱れが生じ、キャビテーションによる気泡が発生する場合がある。したがって、その気泡が油圧室に吸い込まれるのを抑制するために、リザーバ室の容積を気泡の発生を考慮して設定する必要があるので、リザーバ室を小型化することが困難である。すなわち、ラッシュアジャスタの小型化を図ることが困難であるという問題点がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、小型化を図ることが可能なラッシュアジャスタを提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明によるラッシュアジャスタは、筒状のアジャスタボディと、アジャスタボディ内において摺動可能なプランジャと、プランジャの内部に形成されたリザーバ室と、アジャスタボディとプランジャとの間に形成された油圧室と、リザーバ室と油圧室とを連通する連通口を開閉する弁体と、アジャスタボディからプランジャが突出するように、プランジャを付勢する付勢部材と、プランジャに形成され、リザーバ室にオイルを供給するためのオイル供給孔とを備える。そして、オイル供給孔は、アジャスタボディ側からリザーバ室側に向けて開口面積が広くなるように形成されている。
このようにオイル供給孔の開口面積をアジャスタボディ側からリザーバ室側に向けて広くすることによって、リザーバ室とオイル供給孔との境界部の周囲において、オイル流れに乱れが生じるのを抑制することができるので、キャビテーションによる気泡の発生を抑制することができる。これにより、リザーバ室の容積を小さくすることができるので、ラッシュアジャスタの小型化を図ることができる。
上記ラッシュアジャスタにおいて、オイル供給孔は、複数設けられており、複数のオイル供給孔は、プランジャの軸方向において異なる位置に配置されていてもよい。
このように構成すれば、リザーバ室内においてオイルの渦流を形成することにより、気泡を集めることができるので、気液分離を図ることができる。
上記ラッシュアジャスタにおいて、オイル供給孔は、プランジャの径方向に対して傾斜する方向に延びるように形成されていてもよい。
このように構成すれば、リザーバ室内においてオイルの渦流を形成することにより、気泡を集めることができるので、気液分離を図ることができる。
上記ラッシュアジャスタにおいて、オイル供給孔には、リザーバ室側の端部に湾曲部が形成されていてもよい。
このように構成すれば、オイル供給孔の開口面積をアジャスタボディ側からリザーバ室側に向けて広くすることが容易にできる。
上記ラッシュアジャスタにおいて、オイル供給孔には、リザーバ室側の端部に傾斜部が形成されていてもよい。
このように構成すれば、オイル供給孔の開口面積をアジャスタボディ側からリザーバ室側に向けて広くすることが容易にできる。
本発明のラッシュアジャスタによれば、小型化を図ることができる。
本発明の第1実施形態によるラッシュアジャスタおよびエンジンの概略構成を示した図である。 図1のラッシュアジャスタを示した断面図であり、プランジャが押圧された状態を示した図である。 図1のラッシュアジャスタを示した断面図であり、プランジャが突出した状態を示した図である。 図2のA−A断面図である。 図1の吸気系動弁機構の動作を説明するための図であり、ロッカアームにより吸気バルブが押し下げられる状態を示した図である。 図1の吸気系動弁機構の動作を説明するための図であり、バルブスプリングにより吸気バルブが押し戻される状態を示した図である。 図1の吸気系動弁機構の動作を説明するための図であり、吸気バルブが吸気ポートを閉じた状態を示した図である。 本発明の第2実施形態によるラッシュアジャスタを示した断面図である。 本発明の第3実施形態によるラッシュアジャスタを示した断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
−構成−
まず、図1〜図4を参照して、第1実施形態によるラッシュアジャスタ(オイルタペット)14およびエンジン100の構成について説明する。
エンジン(内燃機関)100は、たとえば、自動車用の直列4気筒DOHC(Double OverHead Camshaft)ガソリンエンジンであって、シリンダブロック1と、シリンダヘッド2とを備えている。シリンダブロック1には4つの気筒(シリンダ)1aが形成されており、各気筒1aにはピストン3が往復移動可能に設けられている。各気筒1aのシリンダボアとシリンダヘッド2とピストン3とにより燃焼室4が区画され、各燃焼室4には吸気ポート2aおよび排気ポート2bが連通されている。また、エンジン100には、吸気ポート2aを開閉する吸気系動弁機構5と、排気ポート2bを開閉する排気系動弁機構6とが設けられている。
吸気系動弁機構5は、吸気ポート2aを開閉する吸気バルブ11と、吸気バルブ11を動作させるための吸気カム12と、吸気カム12の動きを吸気バルブ11に伝達するロッカアーム13と、バルブクリアランスを自動的に調整するための油圧式のラッシュアジャスタ14とを備えている。
吸気バルブ11にはリテーナ11aが取り付けられており、そのリテーナ11aとシリンダヘッド2との間にバルブスプリング11bが配置されている。このため、吸気バルブ11は、バルブスプリング11bにより吸気ポート2aを閉じる方向(Z1方向)に付勢されている。
吸気カム12は、ベース部12aと、ベース部12aから突出するノーズ部12bとを有する。吸気カム12は、クランクシャフト(図示省略)の回転が伝達される吸気カムシャフト12cに取り付けられている。
ロッカアーム13には、一方端部13aと他方端部13bとの間にローラ13cが設けられ、そのローラ13cの上方に吸気カム12が配置されている。また、ロッカアーム13は、一方端部13aの下方に吸気バルブ11が配置され、他方端部13bの下方にラッシュアジャスタ14が配置されている。すなわち、ロッカアーム13は、いわゆるスイングアーム式である。
ラッシュアジャスタ14は、図2および図3に示すように、円筒状のアジャスタボディ21と、アジャスタボディ21内において摺動可能なプランジャ22とを備えている。なお、図2では、プランジャ22がロッカアーム13(図1参照)によりZ2方向に押圧された状態を示し、図3では、プランジャ22がアジャスタボディ21に対して突出した状態を示している。
アジャスタボディ21は、プランジャ22と接触する内周面211と、開放された上端部(Z1方向側の一方端部)212と、閉塞された下端部(Z2方向側の他方端部)213とを含んでいる。内周面211には、周方向に沿って延びるように凹状のオイル通路部211aが形成されている。このオイル通路部211aは、内周面211の周方向における全周にわたり形成されている。また、アジャスタボディ21には、オイル通路部211aと連通するように径方向に延びるオイル供給孔214が形成されている。なお、アジャスタボディ21の上端部212には、プランジャ22の抜け落ち防止用のキャップ212aが取り付けられている。
プランジャ22は、中空円筒状に形成され、アジャスタボディ21の上端部212から挿入されている。プランジャ22は、内部に形成されたリザーバ室221と、アジャスタボディ21と接触する外周面222と、突状に形成された上端部223と、下端部224とを含んでいる。
リザーバ室221には、オイルが充填されている。外周面222には、周方向に沿って延びるように凹状のオイル通路部222aが形成されている。このオイル通路部222aは、外周面222の周方向における全周にわたり形成されている。なお、アジャスタボディ21のオイル通路部211aおよびプランジャ22のオイル通路部222aは、径方向において隣接する(重なる)ように配置されている。また、プランジャ22には、オイル通路部222aとリザーバ室221とを連通するように径方向に延びる2つのオイル供給孔225aおよび225bが形成されている。このため、オイル供給孔214と、オイル通路部211aと、オイル通路部222aと、オイル供給孔225aおよび225bとにより、リザーバ室221にオイルを供給する供給路が形成されている。
ここで、第1実施形態では、図2〜図4に示すように、オイル供給孔225aおよび225bは、円形の開口を有しており、アジャスタボディ21側からリザーバ室221側に向けて開口面積が広くなるように形成されている。具体的には、オイル供給孔225aおよび225bは、リザーバ室221側の端部に、リザーバ室221に向けて開口面積が広がる(拡径する)ように湾曲部225a1および225b1が形成されている。すなわち、オイル供給孔225aおよび225bのリザーバ室221側の内周面と、リザーバ室221の内周面との間の角部がR面取りされている。
また、オイル供給孔225aおよび225bは、図2および図3に示すように、プランジャ22の軸方向において異なる位置に配置されている。具体的には、オイル供給孔225aは、オイル供給孔225bよりも上方(Z1方向側)に配置されている。
また、オイル供給孔225aおよび225bは、図4に示すように、プランジャ22の径方向に延びるように形成されており、その延長線上にプランジャ22の軸中心が位置するようになっている。すなわち、オイル供給孔225aおよび225bの延びる方向と、プランジャ22の軸中心とが交差するようになっている。また、オイル供給孔225aおよび225bは、プランジャ22の軸中心を中心にして対称となる位置に配置されている。
上端部223は、図2および図3に示すように、半円球状に形成されており、ロッカアーム13の他方端部13b(図1参照)と当接するように構成されている。また、上端部223には、プランジャ22の移動方向(Z1方向)に延びるようにオイル排出孔223aが形成されている。下端部224には、リテーナ配置部224aが凹状に形成されている。
また、アジャスタボディ21とプランジャ22との間(アジャスタボディ21内であってプランジャ22の下方)には、オイルが充填される油圧室(高圧室)23が形成されている。また、プランジャ22の下端部224には、リザーバ室221と油圧室23とを連通する連通口226がプランジャ22の移動方向に延びるように形成されている。この連通口226の下方向(Z2方向)側の端部には、下方向に向かって拡径する拡径部が形成されている。
油圧室23には、プランジャ22を上方(Z1方向)に付勢するプランジャスプリング24と、連通口226を開閉するためのチェックボール25と、チェックボール25を上方(連通口226側)に付勢するチェックボールスプリング26と、チェックボールスプリング26を保持するリテーナ27とが設けられている。なお、プランジャスプリング24は、本発明の「付勢部材」の一例であり、チェックボール25は、本発明の「弁体」の一例である。
プランジャスプリング24は、圧縮コイルばねであり、アジャスタボディ21の下端部213とリテーナ27のフランジ部27bとの間に配置されており、リテーナ27を介してプランジャ22を付勢するように構成されている。チェックボール25は、リザーバ室221と油圧室23との圧力差に応じて上下方向(Z1およびZ2方向)に移動し、連通口226の拡径部と接触した場合に連通口226を閉塞し、連通口226の拡径部と離間した場合に連通口226を開放するように構成されている。
チェックボールスプリング26は、圧縮コイルばねであり、チェックボール25とリテーナ27との間に配置されている。リテーナ27は、開放端を有する有底円筒状に形成された保持部27aと、保持部27aの開放端から外方に突出するように形成されたフランジ部27bとを含んでいる。保持部27aには、オイルが通過する貫通孔が形成されている。フランジ部27bは、プランジャ22のリテーナ配置部224aとプランジャスプリング24との間に配置されている。
排気系動弁機構6は、図1に示すように、排気ポート2bを開閉する排気バルブ31と、排気バルブ31を動作させるための排気カム32と、排気カム32の動きを排気バルブ31に伝達するロッカアーム33と、バルブクリアランスを自動的に調整するための油圧式のラッシュアジャスタ34とを備えている。なお、排気バルブ31、排気カム32、ロッカアーム33およびラッシュアジャスタ34は、それぞれ、上記した吸気バルブ11、吸気カム12、ロッカアーム13およびラッシュアジャスタ14とほぼ同様に構成されており、説明を省略する。
−吸気系動弁機構の動作−
次に、図5〜図7を参照して、ラッシュアジャスタ14を備える吸気系動弁機構5の動作について説明する。
まず、図5に示すように、吸気カム12がR方向に回転する際にノーズ部12bによりロッカアーム13が押し下げられた場合には、ロッカアーム13から吸気バルブ11およびラッシュアジャスタ14の両方に力が加えられる。このとき、図2に示すように、ラッシュアジャスタ14では、チェックボール25が連通口226を閉じるとともに、油圧室23が高圧になることにより、プランジャ22の下方(Z2方向)への移動が規制される。これにより、図5に示すように、プランジャ22を支点としてロッカアーム13が回動(揺動)されるので、吸気バルブ11がバルブスプリング11bの付勢力に抗して押し下げられる。したがって、吸気バルブ11がZ2方向に移動するので、吸気ポート2aが開かれる。
その後、図6に示すように、吸気カム12とロッカアーム13との接触位置がノーズ部12bの頂点を通過した場合には、バルブスプリング11bの付勢力により、吸気バルブ11が押し上げられる(Z1方向に移動する)。このとき、バルブスプリング11bの付勢力によりロッカアーム13が吸気カム12に押し付けられており、そのバルブスプリング11bの付勢力がラッシュアジャスタ14のプランジャ22を押し下げる力として作用するので、ラッシュアジャスタ14のプランジャ22の位置が維持される。すなわち、図2に示すように、チェックボール25が連通口226を閉じるとともに、油圧室23が高圧になった状態で維持される。
その後、図7に示すように、吸気カム12とロッカアーム13との接触位置がベース部12aまで到達した場合には、吸気バルブ11により吸気ポート2aが閉じられることにより、バルブスプリング11bの付勢力がラッシュアジャスタ14のプランジャ22に作用しなくなる。このため、図3に示すように、プランジャスプリング24の付勢力によりプランジャ22が上方(Z1方向)に移動される。これにより、バルブクリアランス(吸気カム12とロッカアーム13との間のクリアランス)がゼロになるように自動的に調整される。このとき、油圧室23の容積が大きくなることにより、チェックボール25が拡径部から離間して連通口226が開くので、リザーバ室221から連通口226を介して油圧室23にオイルが流入する。
そして、吸気系動弁機構5では、吸気カム12の回転に応じて上記した動作が繰り返し行われる。すなわち、ラッシュアジャスタ14は、プランジャ22がアジャスタボディ21に対して図2に示す位置と図7に示す位置との間で移動することにより、バルブクリアランスをゼロにするように構成されている。
なお、排気系動弁機構6の動作は、吸気系動弁機構5とほぼ同様である。
−効果−
第1実施形態では、上記のように、オイル供給孔225aおよび225bの開口面積をアジャスタボディ21側からリザーバ室221側に向けて広くすることによって、リザーバ室221とオイル供給孔225aおよび225bとの境界部の周囲において、オイル流れに乱れが生じるのを抑制することができるので、キャビテーションによる気泡の発生を抑制することができる。これにより、リザーバ室221の容積を小さくすることができるので、ラッシュアジャスタ14の小型化を図ることができる。
また、第1実施形態では、プランジャ22の軸方向において異なる位置にオイル供給孔225aおよび225bを配置することによって、リザーバ室221内においてオイルの渦流を形成することにより、オイル供給孔225aおよび225bの間の領域S1(図2および図3参照)に気泡を集めることができるので、気液分離を図ることができる。これにより、気泡が発生した場合にも、その気泡が油圧室23に吸い込まれるのを抑制するとともに、オイル排出孔223aから排出されやすくすることができる。
また、第1実施形態では、オイル供給孔225aおよび225bには、リザーバ室221側の端部に湾曲部225a1および225b1が形成されることによって、オイル供給孔225aおよび225bの開口面積をアジャスタボディ21側からリザーバ室221側に向けて広くすることが容易にできる。
なお、ラッシュアジャスタ34の効果は、ラッシュアジャスタ14と同様である。
(第2実施形態)
次に、図8を参照して、第2実施形態によるラッシュアジャスタ300について説明する。なお、第2実施形態では、上記第1実施形態のオイル供給孔225aおよび225bに代えて、オイル供給孔302aおよび302bが形成されている。また、以下では、第1実施形態によるラッシュアジャスタ14と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
第2実施形態によるラッシュアジャスタ300は、図8に示すように、円筒状のアジャスタボディ21と、アジャスタボディ21内において摺動可能なプランジャ301とを備えている。
プランジャ301には、オイル通路部222aとリザーバ室221とを連通するように2つのオイル供給孔302aおよび302bが形成されている。
オイル供給孔302aおよび302bは、リザーバ室221側の端部に、リザーバ室221に向けて開口面積が広がる(拡径する)ように湾曲部302a1および302b1が形成されている。すなわち、オイル供給孔302aおよび302bのリザーバ室221側の内周面と、リザーバ室221の内周面との間の角部がR面取りされている。また、オイル供給孔302aおよび302bは、プランジャ301の軸方向において異なる位置に配置されている。
また、オイル供給孔302aおよび302bは、プランジャ301の径方向に対して傾斜する方向に延びるように形成されている。すなわち、オイル供給孔302aおよび302bの延びる方向と、プランジャ22の軸中心とが交差しないようになっている。また、オイル供給孔302aおよび302bは、プランジャ301の軸中心を中心にして対称となる位置に配置されている。
なお、プランジャ301のその他の構成は、上記したプランジャ22と同様である。
第2実施形態では、上記のように、オイル供給孔302aおよび302bを、プランジャ301の径方向に対して傾斜する方向に延びるように形成することによって、リザーバ室221内においてオイルの渦流を形成することにより、オイル供給孔302aおよび302bの間の領域S2に気泡を集めることができるので、気液分離を図ることができる。これにより、気泡が発生した場合にも、その気泡が油圧室23(図2および図3参照)に吸い込まれるのを抑制するとともに、オイル排出孔223a(図2および図3参照)から排出されやすくすることができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図9を参照して、第3実施形態によるラッシュアジャスタ400について説明する。なお、第3実施形態では、上記第1実施形態のオイル供給孔225aおよび225bに代えて、オイル供給孔402aおよび402bが形成されている。また、以下では、第1実施形態によるラッシュアジャスタ14と同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
第3実施形態によるラッシュアジャスタ400は、図9に示すように、円筒状のアジャスタボディ21と、アジャスタボディ21内において摺動可能なプランジャ401とを備えている。
プランジャ401には、オイル通路部222aとリザーバ室221とを連通するように径方向に延びる2つのオイル供給孔402aおよび402bが形成されている。
オイル供給孔402aおよび402bは、リザーバ室221側の端部に、リザーバ室221に向けて開口面積が広がる(拡径する)ように傾斜部402a1および402b1が形成されている。すなわち、オイル供給孔402aおよび402bのリザーバ室221側の内周面と、リザーバ室221の内周面との間の角部がC面取りされている。
なお、プランジャ401のその他の構成は、上記したプランジャ22と同様である。
第3実施形態では、上記のように、オイル供給孔402aおよび402bには、リザーバ室221側の端部に傾斜部402a1および402b1が形成されることによって、オイル供給孔402aおよび402bの開口面積をアジャスタボディ21側からリザーバ室221側に向けて広くすることが容易にできる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(他の実施形態)
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、第1実施形態では、プランジャ22に2つのオイル供給孔225aおよび225bが形成される例を示したが、これに限らず、プランジャに1つまたは3つ以上のオイル供給孔が形成されていてもよい。なお、第2および第3実施形態についても同様である。
また、第1実施形態では、2つのオイル供給孔225aおよび225bがプランジャ22の軸方向において異なる位置に配置される例を示したが、これに限らず、複数のオイル供給孔がプランジャの軸方向において同じ位置に配置されていてもよい。なお、第2および第3実施形態についても同様である。
また、第2実施形態では、オイル供給孔302aおよび302bに湾曲部302a1および302b1が形成される例を示したが、これに限らず、オイル供給孔302aおよび302bに傾斜部が形成されていてもよい。
また、第1実施形態では、吸気系動弁機構5のラッシュアジャスタ14および排気系動弁機構6のラッシュアジャスタ34の両方に本発明を適用する例を示したが、これに限らず、吸気系動弁機構のラッシュアジャスタおよび排気系動弁機構のラッシュアジャスタのうちいずれか一方のラッシュアジャスタのみに本発明が適用されていてもよい。なお、第2および第3実施形態についても同様である。
14、34 ラッシュアジャスタ
21 アジャスタボディ
22 プランジャ
221 リザーバ室
225a、225b オイル供給孔
225a1、225b1 湾曲部
226 連通口
23 油圧室
24 プランジャスプリング(付勢部材)
25 チェックボール(弁体)
300 ラッシュアジャスタ
301 プランジャ
302a、302b オイル供給孔
302a1、302b1 湾曲部
400 ラッシュアジャスタ
401 プランジャ
402a、402b オイル供給孔
402a1、402b1 傾斜部

Claims (5)

  1. 筒状のアジャスタボディと、
    前記アジャスタボディ内において摺動可能なプランジャと、
    前記プランジャの内部に形成されたリザーバ室と、
    前記アジャスタボディと前記プランジャとの間に形成された油圧室と、
    前記リザーバ室と前記油圧室とを連通する連通口を開閉する弁体と、
    前記アジャスタボディから前記プランジャが突出するように、前記プランジャを付勢する付勢部材と、
    前記プランジャに形成され、前記リザーバ室にオイルを供給するためのオイル供給孔とを備えるラッシュアジャスタであって、
    前記オイル供給孔は、前記アジャスタボディ側から前記リザーバ室側に向けて開口面積が広くなるように形成されていることを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. 請求項1に記載のラッシュアジャスタにおいて、
    前記オイル供給孔は、複数設けられており、
    前記複数のオイル供給孔は、前記プランジャの軸方向において異なる位置に配置されていることを特徴とするラッシュアジャスタ。
  3. 請求項1または2に記載のラッシュアジャスタにおいて、
    前記オイル供給孔は、前記プランジャの径方向に対して傾斜する方向に延びるように形成されていることを特徴とするラッシュアジャスタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のラッシュアジャスタにおいて、
    前記オイル供給孔には、前記リザーバ室側の端部に湾曲部が形成されていることを特徴とするラッシュアジャスタ。
  5. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のラッシュアジャスタにおいて、
    前記オイル供給孔には、前記リザーバ室側の端部に傾斜部が形成されていることを特徴とするラッシュアジャスタ。
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