JP2006017071A - ラッシュアジャスタ - Google Patents

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正司 勝間田
Shigeo Kikori
茂男 樵
Akihiko Hosaka
明彦 保坂
Junichi Kawakita
淳一 川喜田
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Abstract

【課題】ラッシュアジャスタにおいて、リザーバ室を適正形状とすることでこのリザーバ室を形成するダイアフラムの損傷を抑制する。
【解決手段】ボディ41の上端部に外側に広がるフランジ部41aを形成し、このボディ41にプランジャ42を摺動自在に嵌合することで高圧室45を形成すると共に、プランジャスプリング50によりプランジャ42が外方に突出する方向に付勢し、ダイアフラムの一端部をフランジ部41aの外周部に接合して他端部をプランジャ42に接合することでリザーバ室55を形成し、高圧室45の圧力に応じてリザーバ室55から高圧室45への作動油の移動を許容する連通路42cを設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の動弁機構にて、各構成部材の隙間を調整するためのラッシュアジャスタに関するものである。
例えば、内燃機関においては、燃焼室での燃焼によりエンジン本体が高温となり、その熱が動弁機構に伝達されて動弁機構も高温となることから、熱膨張差が生じて動弁機構の作動が不安定になるため、これを防止するために動弁機構における各構成部材の隙間を調整するラッシュアジャスタが設けられている。このラッシュアジャスタは、動弁機構の作動中に変位する構成部材間に介在して、これらの間隔の変化に追随して隙間の発生を防止するものであり、また、動弁機構の作動音及び作動時の摩耗を減少させることができる。
内燃機関に適用される従来ラッシュアジャスタとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載されたラッシュアジャスタは、ボディにプランジャが摺動自在に嵌装されると共に、弾発部材により一端部が外方に突出するように付勢支持され、このプランジャの底部に凹部により高圧室が形成されると共に、ボディとプランジャとの間にダイアフラムが取付けられることでリザーバ室が形成され、高圧室とリザーバ室が連通路により連通すると共に逆止弁が設けられ、作動油リザーバ室から高圧室に流れるのを許容する一方、高圧室からリザーバ室への流れを阻止するように構成されている。
従って、カムによりロッカアームを介してプランジャが押圧されると、高圧室の圧力が高くなって逆止弁により連通路が閉じられ、プランジャが停止することでロッカアームが回動してバルブが押し下げられて開放する。そして、カムによるロッカアームの押圧動作がなくなると、高圧室の圧力が維持されたままバルブが上がりはじめ、バルブが閉じるとプランジャが弾発部材により移動してバルブクリアランスをなくすと同時に、リザーバ室から高圧室に作動油が流れて待機状態となる。
特開昭62−023508号公報
上述した特許文献1では、ボディとプランジャとの間に外部に露出してダイアフラムを取付けることでリザーバ室を形成しており、このダイアフラムはラッシュアジャスタの先端部側、つまり、ロッカアーム側に設けられることとなり、このダイアフラムが変形することで作動油の出入りによるリザーバ室の容積変化を吸収している。即ち、プランジャが押し込まれると、連通路が閉止されるものの高圧室の作動油がボディとプランジャとの摺動部から徐々に漏れ出してリザーバ室に戻されることとなり、このとき、リザーバ室への作動油の流入に伴ってダイアフラムが膨張してリザーバ室の容積が大きくなる。つまり、リザーバ室は、高圧室から排出される作動油を受け入れるだけの所定の大きさの容積が必要である。
ところで、内燃機関が高速運転になると、その慣性力によりバルブが通常の作動範囲から外れてフルリフトを越える、所謂、バルブジャンプと呼ばれる現象を引き起こしたり、バルブの閉止時に跳ね返ってバウンドしてしまうことがある。この場合、バルブと常時接触状態にあるロッカアームも通常の揺動範囲を超えて作動する。そのため、従来のラッシュアジャスタのように、ダイアフラムがラッシュアジャスタの先端部側に位置し、且つ、この先端部側に膨張すると、バルブジャンプ現象などで必要以上に揺動したロッカアームがこの膨張したダイアフラムに接触し、ダイアフラムが損傷を受け、作動油が外部に漏洩してしまうという問題がある。
また、従来のラッシュアジャスタでは、上述したように、ダイアフラムが外部に露出し、且つ、先端部側に延出してリザーバ室を構成しているため、カムシャフトに供給される潤滑油が飛散してダイアフラムに付着しやすく、また、ブローバイガスの影響を受けるなどして表面が劣化し、寿命が短くなってしまうという問題がある。更に、ラッシュアジャスタをシリンダヘッドに組付けたり、メンテナンスのために取り外す際、誤ってダイアフラムが周辺の部材に干渉して損傷してしまうおそれもある。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、リザーバ室を適正形状とすることでこのリザーバ室を形成するダイアフラムの損傷を抑制したラッシュアジャスタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のラッシュアジャスタは、外側に広がるフランジ部を有する有底筒形状をなすボディと、該ボディに摺動自在に嵌合することで高圧室を形成するプランジャと、該プランジャを前記ボディから突出する方向に付勢する付勢部材と、筒形状をなして一端部が前記フランジ部の外周に接合されて他端部が前記プランジャに接合されることでリザーバ室を形成するダイアフラムと、前記高圧室の圧力に応じて前記リザーバ室から該高圧室への作動油の移動を許容する連通路とを具えたことを特徴とするものである。
本発明のラッシュアジャスタでは、前記フランジ部は、前記ボディの上端外周部に形成されたことを特徴としている。
また、本発明のラッシュアジャスタは、有底筒形状をなすボディと、該ボディに摺動自在に嵌合することで高圧室を形成するプランジャと、該プランジャを前記ボディから突出する方向に付勢する付勢部材と、筒形状をなして一端部が前記ボディに接合されて他端部が前記プランジャに接合されることでリザーバ室を形成するダイアフラムと、前記高圧室の圧力に応じて前記リザーバ室から該高圧室への作動油の移動を許容する連通路とを具えたラッシュアジャスタにおいて、前記リザーバ室の室内幅を室内高さよりも大きく設定したことを特徴とするものである。
本発明のラッシュアジャスタでは、前記ダイアフラムは、前記ボディの上端外周部から上方に延出する縦壁部と、該縦壁部の上端部から内方に屈曲して前記プランジャに延出する横壁部とを有し、該横壁部に弛み部が形成されたことを特徴としている。
本発明のラッシュアジャスタでは、記ダイアフラムにその剛性を上げる剛性向上層が設けられたことを特徴としている。
本発明のラッシュアジャスタによれば、外側に広がるフランジ部を有する有底筒形状をなすボディにプランジャを摺動自在に嵌合することで高圧室を形成すると共に、筒形状をなすダイアフラムの一端部をフランジ部の外周に接合して他端部をプランジャに接合することでリザーバ室を形成し、高圧室の圧力に応じてリザーバ室から高圧室への作動油の移動を許容する連通路を設けたので、ダイアフラムの一端部がボディの外側に広がるフランジ部の外周に接合されることで、リザーバ室がプランジャ及びボディの外周側に広がる形状となって、ダイアフラムはプランジャの先端部から離間して位置することとなり、作動するロッカアームや周辺部材との接触などによるダイアフラムの損傷を抑制することができる。
また、本発明のラッシュアジャスタによれば、有底筒形状をなすボディにプランジャを摺動自在に嵌合することで高圧室を形成すると共に、筒形状をなすダイアフラムの一端部をボディに接合して他端部をプランジャに接合することでリザーバ室を形成し、高圧室の圧力に応じてリザーバ室から高圧室への作動油の移動を許容する連通路を設けて構成し、リザーバ室の室内幅を室内高さよりも大きく設定したので、このリザーバ室がプランジャ及びボディの外周側に広がる形状となって、ダイアフラムはプランジャの先端部から離間して位置することとなり、作動するロッカアームや周辺部材との接触などによるダイアフラムの損傷を抑制することができる。
以下に、本発明にかかるラッシュアジャスタの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係るラッシュアジャスタの断面図、図2は、本実施例のラッシュアジャスタの作動状態を表す断面図、図3は、本実施例のラッシュアジャスタが適用されたエンジンの要部断面図である。
本実施例のラッシュアジャスタが適用されたエンジンにおいて、図3に示すように、シリンダヘッド11の下部にシリンダブロック12が組み付けられ、複数の図示しない締結ボルトにより締結されている。シリンダブロック12には複数のシリンダボア13が形成され、各シリンダボア13にピストン14が摺動自在に嵌合している。そして、シリンダブロック12の下部に図示しないクランクシャフトが回転自在に支持されており、各ピストン14はコネクティングロッド15を介してこのクランクシャフトに連結されている。
燃焼室16は、シリンダブロック12に形成されたシリンダボア13と、シリンダヘッド11の下面と、ピストン14の頂面により構成されており、天井部(シリンダヘッド11の下面)の中央部が高くなるように傾斜したペントルーフ形状をなしている。そして、この燃焼室16の上部、つまり、シリンダヘッド11の下面に吸気ポート17及び排気ポート18が対向して形成されており、この吸気ポート17及び排気ポート18に対して吸気弁19及び排気弁20がそれぞれ位置している。この吸気弁19及び排気弁20は、シリンダヘッド11に固定された各ステムガイド21,22により軸方向に沿って移動自在に支持されると共に、各バルブスプリング23,24により吸気ポート17及び排気ポート18を閉止する方向に付勢支持されている。また、吸気弁19及び排気弁20は、上端部にローラロッカアーム25,26の一端部が連結され、このローラロッカアーム25,26の他端部はシリンダヘッド11に固定されたラッシュアジャスタ27,28に連結されており、吸気カムシャフト29の吸気カム30及び排気カムシャフト31の排気カム32がローラロッカアーム25,26を介して吸気弁19及び排気弁20の開閉を司る。
従って、エンジンに同期して吸気カムシャフト29及び排気カムシャフト31が回転すると、吸気カム30及び排気カム32がローラロッカアーム25,26を作動させ、各吸気弁19及び排気弁20が所定のタイミングで上下移動することで、吸気ポート17及び排気ポート18を開閉し、吸気ポート17と燃焼室16、燃焼室16と排気ポート18とをそれぞれ連通することができる。
燃焼室16の側部、つまり、吸気ポート17側のシリンダヘッド11の下面には、この燃焼室16に直接燃料を噴射する燃料噴射弁33が装着されている。また、燃焼室16の天井部中央、つまり、各吸気ポート17及び各排気ポート18の間のシリンダヘッド11の下面には、点火プラグ34が装着されている。そして、車両には電子制御ユニット(ECU)が搭載されており、このECUは、燃料噴射弁33の燃料噴射タイミングや点火プラグ34による点火時期などを制御可能となっており、検出した吸入空気量、スロットル開度(アクセル開度)、エンジン回転数などのエンジン運転状態に基づいて燃料噴射量、噴射時期、点火時期などを決定している。
上述した吸気弁19及び排気弁20等からなる動弁機構にて、ラッシュアジャスタ27,28は、動弁機構における各構成部材の隙間を調整するものであり、この動弁機構の作動音及び作動時の摩耗を減少させることができる。以下に、この本実施例のラッシュアジャスタ27,28について説明するが、両者はほぼ同様の構成であるため、吸気弁19側に設けられたラッシュアジャスタ27についてのみ詳細に説明する。
ラッシュアジャスタ27において、図1に示すように、シリンダヘッド11に固定されるボディ41は有底筒形状をなし、上端の外周部には外側に広がるフランジ部41aが形成されている。プランジャ42は、基端部側がボディ41内に摺動自在に嵌合しており、第1ストッパ部42aがボディ41の段部41bに当接する位置と、第2ストッパ部42bがボディ41に取付けられたストッパリング43に当接する位置との間で摺動可能となっている。また、プランジャ42は、その中心部に軸方向沿って連通路42cが形成され、連通路42cは上端部がプラグボール44により閉塞される一方、下端部は凹部42dを介してボディ41の底部に開口しており、ここに高圧室45が形成されている。
また、プランジャ42の凹部42dにはリング形状をなすバルブシート46が固定され、このバルブシート46には連通路42cを開閉する逆止弁としてのチェックボール47がチェックボールゲージ48により支持され、チェックボールスプリング49により連通路42cを閉止する方向に付勢されている。そして、チェックボールゲージ48とボディ41の底部との間には付勢部材としてのプランジャスプリング50が介装されており、プランジャ42をボディ41から突出する方向に付勢している。
ダイアフラム51は変形可能な筒形状をなし、一端部がボディ41のフランジ部41aの外周面の段部に嵌合し、その外側からリング形状をなすホルダ52が装着され、このホルダ52がカシメなどの方法によりボディ41に固定されることで、ダイアフラム51の一端部がフランジ部41aに接合されている。一方、プランジャ42は先端部側がボディ41から外方に露出し、先端が球形状をなしてローラロッカアーム25の端部が連結可能となっている。このプランジャ42の先端外周部には、リング形状をなす第1キャップ53が圧入され、この第1キャップ53上にダイアフラム51の他端部が嵌合され、このダイアフラム51上にリング形状をなす第2キャップ54が圧入されている。そのため、ダイアフラム51は他端部が2つのキャップ53,54に挟持されることで、プランジャ42に接合されることとなり、このダイアフラム51によりリザーバ室55が形成されており、プランジャ42に形成された貫通孔42eを介して連通路42cと連通している。この場合、フランジ部41aの上面よりも上方にストッパリング43が取付けられることで、プランジャ42の移動距離を十分に確保すると共に、リザーバ室55の容積を十分に確保するようにしている。
そして、このリザーバ室55は、室内幅Wを室内高さHよりも大きく設定しており、リザーバ室55の容積を十分に確保する一方で、ダイアフラム51とローラロッカアーム25との距離を大きくしている。また、このダイアフラム51は、ボディ41のフランジ部41aの外周部から上方に延出する縦壁部51aと、この縦壁部51aの上端部から内方に屈曲してプランジャ42まで延出する横壁部51bとから構成されており、この横壁部51bに弛み部51cが形成されている。そのため、リザーバ室55に作動油が供給されるとき、ダイアフラム51は、図2に示すように、この弛み部51cが伸ばされることで全体として径方向における外方に変形してリザーバ室55の容積を拡大することとなる。
また、ダイアフラム51の表面にはその剛性を上げるための剛性向上層として、フッ素樹脂(例えば、四フッ化エチレン樹脂−PTFE)56が加硫接着されている。そのため、ダイアフラム51の表面が硬化して潤滑油やブローバイガスによる劣化が抑制されると共に、不要な変形が抑制される。
ここで、本実施例のラッシュアジャスタ27の作用について説明する。図1に示すラッシュアジャスタ27は、プランジャ42が最上点に位置して伸びきった状態であり、エンジンに組み付けられるときは、このプランジャ42が半ストローク下降した状態にある。このエンジン組付状態から、図1及び図3に示すように、カムシャフト29が回転して吸気カム30がローラロッカアーム25を押圧し、吸気弁19とラッシュアジャスタ27のプランジャ42の両方に荷重が作用する。すると、ラッシュアジャスタ27のプランジャ42がプランジャスプリング50の付勢力に抗してボディ41内に下降し始めると、高圧室45内の作動油が加圧されてリザーバ室55より高圧となり、チェックボール47が連通路42cを閉塞する。
連通路42cが閉塞されると、高圧室45からこの連通路42cを通したリザーバ室55への作動油の流動が停止され、プランジャ42の下降も停止する。そのため、ローラロッカアーム25はプランジャ42の上端部を支点として揺動し、吸気弁19を押し下げて吸気ポート17を開放する。この動作中、ローラロッカアーム25によりプランジャ42は下降する方向の力を受けており、高圧室45内の作動油がボディ41とプランジャ42との摺動部を通して徐々にリザーバ室55へ戻るため、図2に示すように、プランジャ42は下方に変位してラッシュアジャスタ27は次第に収縮する。
このとき、ダイアフラム51は、リザーバ室55の容積が増大するのに伴って軸方向、つまり、プランジャ42の先端部側へはほとんど変位せずに、径方向外側へ変位することでその容積変化を吸収する。そのため、リザーバ室55の膨張動作によりダイアフラム51がローラロッカアーム25に接近することはなく、吸気弁19が所定のリフト量を超えて作動してローラロッカアーム25が所定の揺動範囲を超えて作動しても、ローラロッカアーム25がダイアフラム51に接触するおそれはなく、ダイアフラム51が損傷を抑制することができる。
その後、吸気カム30が最大リフトを過ぎると、高圧室45の加圧状態が維持されたままローラロッカアーム25が前述と逆方向に揺動し、吸気弁19はバルブスプリング23の付勢力により上昇して吸気ポート17を閉止する。すると、ローラロッカアーム25によるラッシュアジャスタ27のプランジャ42への押圧が終了し、このプランジャ42はプランジャスプリング50の付勢力により上昇し、高圧室45は加圧状態から開放される。そして、チェックボール47が連通路42cを閉塞するのをやめ、リザーバ室55から高圧室45への作動油の流動を許容することとなり、リザーバ室55の作動油が高圧室45へ流動することでリザーバ室55の容積が減少し、ダイアフラム51が元の状態まで変位する。
なお、ここでは、吸気側のラッシュアジャスタ27についてのみ説明したが、排気側のラッシュアジャスタ28も同様の構成を有し、同様の作用効果を奏するものである。
このように本実施例のラッシュアジャスタ27,28にあっては、ボディ41の上端部に外側に広がるフランジ部41aを形成し、このボディ41にプランジャ42を摺動自在に嵌合することで高圧室45を形成すると共に、プランジャスプリング50によりプランジャ42が外方に突出する方向に付勢し、ダイアフラムの一端部をフランジ部41aの外周部に接合して他端部をプランジャ42に接合することでリザーバ室55を形成し、高圧室45の圧力に応じてリザーバ室55から高圧室45への作動油の移動を許容する連通路42cを設けている。
従って、ダイアフラム51の一端部をボディ41の外側に広がるフランジ部41aの外周部に接合することで、リザーバ室55がプランジャ42及びボディ41の外周側に広がり、且つ、室内幅Wを室内高さHよりも大きく設定でき、リザーバ室55の容積を十分に確保することができる一方で、ダイアフラム51をプランジャ42の先端部から離間させてダイアフラム51とローラロッカアーム25との距離を大きくすることで、作動するロッカアーム25,26や周辺部材と接触しにくくなり、ダイアフラム51の損傷を抑制することができる。
また、ダイアフラム51を、ボディ41のフランジ部41aの外周部から上方に延出する縦壁部51aと、この縦壁部51aの上端部から内方に屈曲してプランジャ42まで延出する横壁部51bとで構成し、この横壁部51bに弛み部51cを形成している。従って、リザーバ室55に作動油が供給されるとき、ダイアフラム51は、この弛み部51cが伸ばされることで全体が径方向における外方に変形してリザーバ室55の容積を拡大することとなり、この点でもローラロッカアーム25との接触を抑制することができる。
更に、リザーバ室55を構成するダイアフラム51の表面にフッ素樹脂56などの剛性向上層を設けている。従って、ダイアフラム51の表面が硬化して潤滑油やブローバイガスによる劣化を抑制することができると共に、不要な変形を抑制して周辺部材との接触による損傷を抑制することができる。
以上のように、本発明に係るラッシュアジャスタは、リザーバ室を適正形状とすることでこのリザーバ室を形成するダイアフラムの損傷を抑制するものであり、いずれの内燃機関の動弁機構に適用して有用である。
本発明の一実施例に係るラッシュアジャスタの断面図である。 本実施例のラッシュアジャスタの作動状態を表す断面図である。 本実施例のラッシュアジャスタが適用されたエンジンの要部断面図である。
符号の説明
19 吸気弁
20 排気弁
23,24 バルブスプリング
25,26 ローラロッカアーム
27,28 ラッシュアジャスタ
29 吸気カムシャフト
30 吸気カム
31 排気カムシャフト
32 排気カム
41 ボディ
41a フランジ部
42 プランジャ
42c 連通路
45 高圧室
47 チェックボール
50 プランジャスプリング(付勢部材)
51 ダイアフラム
51a 縦壁部
51b 横壁部
51c 弛み部
55 リザーバ室
56 フッ素樹脂(剛性向上層)

Claims (5)

  1. 外側に広がるフランジ部を有する有底筒形状をなすボディと、該ボディに摺動自在に嵌合することで高圧室を形成するプランジャと、該プランジャを前記ボディから突出する方向に付勢する付勢部材と、筒形状をなして一端部が前記フランジ部の外周に接合されて他端部が前記プランジャに接合されることでリザーバ室を形成するダイアフラムと、前記高圧室の圧力に応じて前記リザーバ室から該高圧室への作動油の移動を許容する連通路とを具えたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. 請求項1記載のラッシュアジャスタにおいて、前記フランジ部は、前記ボディの上端外周部に形成されたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  3. 有底筒形状をなすボディと、該ボディに摺動自在に嵌合することで高圧室を形成するプランジャと、該プランジャを前記ボディから突出する方向に付勢する付勢部材と、筒形状をなして一端部が前記ボディに接合されて他端部が前記プランジャに接合されることでリザーバ室を形成するダイアフラムと、前記高圧室の圧力に応じて前記リザーバ室から該高圧室への作動油の移動を許容する連通路とを具えたラッシュアジャスタにおいて、前記リザーバ室の室内幅を室内高さよりも大きく設定したことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  4. 請求項1または3記載のラッシュアジャスタにおいて、前記ダイアフラムは、前記ボディの上端外周部から上方に延出する縦壁部と、該縦壁部の上端部から内方に屈曲して前記プランジャに延出する横壁部とを有し、該横壁部に弛み部が形成されたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  5. 請求項1または3記載のラッシュアジャスタにおいて、前記ダイアフラムにその剛性を上げる剛性向上層が設けられたことを特徴とするラッシュアジャスタ。

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