JPWO2010143260A1 - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

電力供給経路上に設けられたリレーの溶着を抑制する。制御部9は、燃料電池システムの起動時に、Batコンバータ5の出力電圧をバッテリ4の開放電圧にし、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧にする。制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5の出力電圧よりも低い場合に、FCコンバータ3の出力電圧をBatコンバータ5の出力電圧まで昇圧させる一方、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5の出力電圧以上である場合に、Batコンバータ5の出力電圧をFCコンバータ3の出力電圧まで昇圧させる。制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧とBatコンバータ5の出力電圧との間の出力電圧差が、FCリレーR1、R2を溶着させることなくONすることが可能な所定値以下である場合に、FCリレーをONさせる。

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
下記特許文献1には、燃料電池とバッテリで負荷を駆動させる燃料電池システムであって、燃料電池用とバッテリ用の二つのコンバータを備えたものが開示されている。この燃料電池システムでは、負荷に安定して電力を供給するために、燃料電池用のコンバータと、バッテリ用のコンバータとを協調して動作させている。また、バッテリと負荷とを接続する電力供給経路上に接続部であるリレーを設け、システムの停止時にはリレーをOFF状態にするとともに、システムを起動して燃料電池から負荷に供給される電圧がバッテリ電圧を上回ったときにリレーをON状態にし、バッテリと負荷とを接続している。これにより、システム停止時のバッテリ電力の浪費を防止するとともに、リレー接続時にバッテリ側から負荷側に電流が突入することを防止している。
特開2006−340419号公報
ところで、上記特許文献1では、燃料電池側の電圧がバッテリ側の電圧を上回ったときにリレーをオン状態にしているため、リレー両端の電圧差によってはリレーが溶着するおそれがある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、電力供給経路上に設けられた接続部の溶着を抑制することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る燃料電池システムは、燃料ガスおよび酸化ガスの供給を受けて当該燃料ガスおよび酸化ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池の発電電力を充電可能な畜電部と、前記燃料電池および前記畜電部からの電力を消費する電力消費装置と、前記燃料電池と前記電力消費装置との間に配置される第一の電圧変換部と、前記畜電部と前記電力消費装置との間に配置される第二の電圧変換部と、前記第一の電圧変換部から前記電力消費装置に電力を供給する経路であって、前記第一の電圧変換部と前記第二の電圧変換部とを結合する前記経路を接続または遮断する接続部と、前記接続部による前記電力供給経路の接続または遮断を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、システム起動時に、前記第一の電圧変換部と前記第二の電圧変換部との間の出力電圧差を所定値以下にしてから、前記経路を接続させることを特徴とする。
この発明によれば、システム起動時に電力供給経路を接続する場合に、第一の電圧変換部と第二の電圧変換部との間の出力電圧差を所定値以下にしてから接続することができるため、接続部の両端の電圧差を、接続部が溶着しない電圧差にしてから接続部を接続させることが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記制御手段は、前記第一の電圧変換部の出力電圧を昇圧させることで、前記出力電圧差を所定値以下にすることとしてもよい。
このようにすることで、第一の電圧変換部の出力電圧を昇圧させながら、第一の電圧変換部と第二の電圧変換部との間の出力電圧差が所定値以下になるように調整することが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記燃料電池の開放電圧が、前記畜電部の開放電圧よりも低い場合に、前記第一の電圧変換部の出力電圧を前記畜電部の開放電圧まで昇圧させることで、前記出力電圧差を所定値以下にすることとしてもよい。
このようにすることで、燃料電池の開放電圧が畜電部の開放電圧よりも低い場合には、第一の電圧変換部および第二の電圧変換部の出力電圧を、上記両開放電圧のうちの高い方の電圧である燃料電池の開放電圧に合わせることが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記制御手段は、前記第一の電圧変換部の出力電圧が前記第二の電圧変換部で昇圧可能な最低電圧よりも低い場合に、前記第一の電圧変換部の出力電圧を前記最低電圧まで昇圧させ、前記第二の電圧変換部の出力電圧を前記最低電圧まで昇圧させることで、前記出力電圧差を所定値以下にすることとしてもよい。
このようにすることで、第一の電圧変換部の出力電圧が第二の電圧変換部で昇圧可能な最低電圧よりも低い場合には、第一の電圧変換部および第二の電圧変換部の出力電圧を、第二の電圧変換部で昇圧可能な最低電圧に合わせることが可能となる。
上記燃料電池システムにおいて、上記制御手段は、前記畜電部の電力を消費させることで、前記出力電圧差を所定値以下にすることとしてもよい。
このようにすることで、畜電部の電力を消費させながら、第一の電圧変換部と第二の電圧変換部との間の出力電圧差が所定値以下になるように調整することが可能となる。
本発明によれば、電力供給経路上に設けられた接続部の溶着を抑制することができる。
実施形態における燃料電池システムの構成を模式的に示す図である。 第1実施形態におけるFCリレー制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第2実施形態におけるFCリレー制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第3実施形態におけるFCリレー制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第4実施形態におけるFCリレー制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第5実施形態におけるFCリレー制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る燃料電池システムの好適な各実施形態について説明する。各実施形態では、本発明に係る燃料電池システムを燃料電池車両(FCHV;Fuel Cell Hybrid Vehicle)の車載発電システムとして用いた場合について説明する。なお、本発明に係る燃料電池システムは、燃料電池車両以外の各種移動体(ロボット、船舶、航空機等)にも適用することができ、さらに、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システムにも適用することができる。
[第1実施形態]
まず、図1を参照して、第1実施形態における燃料電池システムの構成について説明する。図1は、第1実施形態における燃料電池システムを模式的に示した図である。
同図に示すように、燃料電池システム1は、反応ガスである酸化ガスと燃料ガスの電気化学反応により電力を発生する燃料電池2と、燃料電池用のDC/DCコンバータであるFCコンバータ3と、二次電池としてのバッテリ4(蓄電部)と、バッテリ用のDC/DCコンバータであるBatコンバータ5(第二の電圧変換部)と、負荷としてのトラクションインバータ6、トラクションモータ7(電力消費装置)および補機インバータ8a、8bと、システム全体を統括制御する制御部9(制御手段)とを有する。燃料電池2およびFCコンバータ3の組と、バッテリ4およびBatコンバータ5の組は、トラクションインバータ6およびトラクションモータ7に対して並列に接続されている。
燃料電池2は、例えば、高分子電解質型燃料電池であり、多数の単セルを積層したスタック構造となっている。単セルは、イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極および燃料極を両側から挟み込むように一対のセパレータを有する構造となっている。この場合、一方のセパレータの水素ガス通路に水素ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス通路に酸化ガスが供給され、これらの反応ガスが化学反応することで電力が発生する。燃料電池2には、燃料電池2の出力電圧を検出する電圧センサV1が設けられている。
FCコンバータ3は、直流の電圧変換器であり、燃料電池2から入力された直流電圧を昇圧してトラクションインバータ6およびトラクションモータ7に出力する機能を有する。このFCコンバータ3によって燃料電池2の出力電圧が制御される。
FCコンバータ3は、例えば、燃料電池2から入力された直流電圧を平滑化するコンデンサC1と、直流電圧を昇圧するためのコイルL1およびメインスイッチS1と、共振回路を構成するコンデンサC2およびコイルL2と、共振回路をON/OFFするための共振スイッチS2と、FCコンバータ3の出力電圧を平滑化するコンデンサC3と、を含んで構成される。これらの各構成要素により、燃料電池2から入力された直流電圧を昇圧してトラクションインバータ6およびトラクションモータ7に出力する第一の電圧変換部が構成される。また、FCコンバータ3は、FCコンバータ3の出力電圧を検出する電圧センサV2と、トラクションインバータ6およびトラクションモータ7に電力を供給する電力供給経路を接続または遮断するFCリレーR1、R2(接続部)と、をさらに有する。なお、FCリレーR1、R2は、FCコンバータ3とBatコンバータ5とを結合する経路を接続または遮断する接続部でもある。
バッテリ4は、バッテリセルが積層されて一定の高電圧を端子電圧とし、図示しないバッテリコンピュータの制御によって燃料電池2の余剰電力を充電したり補助的に電力を供給したりすることが可能になっている。バッテリ4には、バッテリ4の出力電圧を検出する電圧センサV3と、バッテリ電力をトラクションインバータ6およびトラクションモータ7に供給する経路を接続または遮断するBatリレーR3、R4とが設けられている。BatリレーR3、R4は、燃料電池システム1の起動時にONされ、停止時にOFFされる。
Batコンバータ5は、直流の電圧変換器であり、バッテリ4から出力された直流電圧を調整(昇圧)してトラクションインバータ6およびトラクションモータ7に出力する機能と、燃料電池2またはトラクションモータ7から出力された直流電圧を調整(降圧)してバッテリ4に出力する機能と、を有する。このようなBatコンバータ5の機能により、バッテリ4の充放電が実現される。Batコンバータ5には、Batコンバータ5の出力電圧を検出する電圧センサV4が設けられている。
トラクションインバータ6は、直流電流を三相交流に変換し、トラクションモータ7やコンプレッサCPのモータに供給する。トラクションモータ7は、例えば三相交流モータであり、燃料電池システム1が搭載される燃料電池車両の主動力源を構成する。補機インバータ8a、8bは、水素ポンプHPや冷却水ポンプWP等の補機装置に含まれるモータの駆動を制御する電動機制御部であり、直流電流を三相交流に変換して各モータに供給する。補機インバータ8a、8bは、例えばパルス幅変調方式のPWMインバータであり、制御部9からの制御指令に従ってバッテリ4から出力される直流電圧を三相交流電圧に変換して、各モータで発生する回転トルクを制御する。
制御部9は、燃料電池車両に設けられた加速操作部材(例えば、アクセル)の操作量を検出し、加速要求値(例えば、トラクションモータ7等の電力消費装置からの要求発電量)等の制御情報を受けて、システム内の各種機器の動作を制御する。なお、電力消費装置には、トラクションモータ7の他に、例えば、燃料電池2を作動させるために必要な補機装置(例えばコンプレッサCPや水素ポンプHP、冷却水ポンプWPのモータ等)、車両の走行に関与する各種装置(変速機、車輪制御装置、操舵装置、懸架装置等)で使用されるアクチュエータ、乗員空間の空調装置(エアコン)、照明、オーディオ等が含まれる。
制御部9は、物理的には、例えば、CPUと、メモリと、入出力インターフェースとを有する。メモリは、CPUで処理される制御プログラムや制御データを記憶するROMと、主として制御処理のための各種作業領域として使用されるRAMとを有する。これらの要素は、互いにバスを介して接続されている。入出力インターフェースには、電圧センサ等の各種センサが接続されているとともに、トラクションモータ7等を駆動させるための各種ドライバが接続されている。
CPUは、ROMに記憶された制御プログラムに従って、入出力インターフェースを介して各種センサでの検出結果を受信し、RAM内の各種データ等を用いて処理することで、燃料電池システム1における各種制御処理を実行する。また、CPUは、入出力インターフェースを介して各種ドライバに制御信号を出力することにより、燃料電池システム1全体を制御する。
制御部9は、例えばFCリレーR1、R2のON/OFFを制御する。制御部9は、燃料電池システム1の起動時に、FCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差を所定値以下になるように制御してからFCリレーR1、R2をONさせる。所定値としては、例えば、FCリレーR1、R2をONするときに、FCリレーR1、R2が溶着することなくONすることが可能な電圧差の範囲内に設定することができ、この電圧差の範囲内のうちの上限に設定することが望ましい。この電圧差の範囲は、実験等により求めることができる。具体的に、制御部9は、以下のようにしてFCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差を所定値以下になるように制御する。
制御部9は、燃料電池システムの起動時に、Batコンバータ5の出力電圧をバッテリ4の開放電圧(Open Circuit Voltage)にし、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧にする。続いて、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5の出力電圧よりも低い場合に、FCコンバータ3の出力電圧を、Batコンバータ5の出力電圧であるバッテリ4の開放電圧まで昇圧させる。一方、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5の出力電圧以上である場合に、Batコンバータ5の出力電圧を、FCコンバータ3の出力電圧である燃料電池2の開放電圧まで昇圧させる。
その後、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧とBatコンバータ5の出力電圧との間の出力電圧差が所定値以下である場合に、FCリレーR1、R2をONさせる。これにより、各FCリレーR1、R2の両端を略同電位にした状態で、FCリレーR1、R2をONさせることができる。
一方、上記出力電圧差が所定値よりも大きい場合に、制御部9は、出力電圧差が所定値以下になるまで、FCコンバータ3の出力電圧かBatコンバータ5の出力電圧のいずれか一方を調整する。
次に、図2に示すフローチャートを用いて、第1実施形態におけるFCリレー制御処理について説明する。このFCリレー制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始される。また、FCリレーR1、R2は、イグニッションキーON時にはOFFとなっている。
最初に、制御部9は、Batコンバータ5を駆動させ(ステップS101)、Batコンバータ5の出力電圧をバッテリ4の開放電圧に設定する(ステップS102)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3を駆動させ(ステップS103)、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧に設定する(ステップS104)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5の出力電圧よりも低いか否かを判定する(ステップS105)。この判定がYESである場合(ステップS105;YES)に、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧をBatコンバータ5の出力電圧まで昇圧させる(ステップS106)。そして、制御部9は、後述するステップS108に処理を移行する。
一方、上記ステップS105の判定でFCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5の出力電圧以上であると判定された場合(ステップS105;NO)に、制御部9は、Batコンバータ5の出力電圧をFCコンバータ3の出力電圧まで昇圧させる(ステップS107)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差が、所定値以下であるか否かを判定する(ステップS108)。この判定がNOである場合(ステップS108;NO)に、制御部9は、上述したステップS105に処理を移行する。
一方、上記ステップS108の判定で上記出力電圧差が所定値以下であると判定された場合(ステップS108;YES)に、制御部9は、FCリレーR1、R2をONさせる(ステップS109)。
上述してきたように、第1実施形態における燃料電池システム1によれば、燃料電池2の開放電圧がバッテリ4の開放電圧よりも低い場合には、FCコンバータ3の出力電圧を昇圧させながら、FCコンバータ3およびBatコンバータ5の出力電圧を、より高い方の電圧である燃料電池2の開放電圧に合わせることができる。
これにより、電力供給経路を接続するときに、FCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差(FCリレーR1、R2の両端の電圧差)を、FCリレーR1、R2が溶着することなくONすることが可能な所定値以下にした後に、FCリレーR1、R2をONさせることができるため、FCリレーR1、R2を溶着させることなくONさせることが可能となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について説明する。Batコンバータ5は、バッテリ電圧を昇圧する際に、バッテリ4の開放電圧から数十V程高い電圧に昇圧するまでは昇圧状態が不安定となる。したがって、Batコンバータ5では、上記数十V程度を、昇圧電圧の下限値(以下、「下限昇圧電圧」という。)とし、昇圧する電圧幅が下限昇圧電圧よりも小さい場合には昇圧動作を行わないこととしている。言い換えると、Batコンバータ5は、バッテリの開放電圧に下限昇圧電圧を加算した電圧を、昇圧可能な最低電圧として昇圧動作を行う。
ところで、燃料電池2の開放電圧とバッテリ4の開放電圧との差が下限昇圧電圧以上あれば、上述した第1実施形態におけるFCリレー制御処理を何ら問題なく実行することができる。しかしながら、例えば、燃料電池2のセル枚数を減らした場合や、逆にセル枚数を増やす等してバッテリ残量が大きなバッテリを使用した場合には、燃料電池2の開放電圧とバッテリ4の開放電圧との差が下限昇圧電圧よりも小さくなることもあり得る。このような場合に、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5の出力電圧よりも高いからといって、Batコンバータ5の出力電圧をバッテリ4の開放電圧から燃料電池2の開放電圧まで昇圧させようとしても、昇圧させる電圧幅が下限昇圧電圧よりも小さいため昇圧させることができない。したがって、この場合には、上述した第1実施形態におけるFCリレー制御処理では、FCリレーR1、R2をONさせることができないこととなる。
そこで、第2実施形態における燃料電池システム1では、燃料電池2の開放電圧とバッテリ4の開放電圧との差が下限昇圧電圧よりも小さい場合であっても、FCリレーR1、R2をONさせることができるように、FCコンバータ3およびBatコンバータ5を制御することとした。
第2実施形態における燃料電池システムの構成は、図1に示す第1実施形態における燃料電池システムの構成と同様である。したがって、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略するとともに、以下においては、主に第1実施形態との相違点について説明する。
制御部9は、燃料電池システム1の起動時に、Batコンバータ5の出力電圧をバッテリ4の開放電圧にし、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧にする。続いて、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧よりも低い場合に、FCコンバータ3の出力電圧およびBatコンバータ5の出力電圧を、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧までそれぞれ昇圧させる。一方、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧以上である場合に、Batコンバータ5の出力電圧を、FCコンバータ3の出力電圧である燃料電池2の開放電圧まで昇圧させる。
その後、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧とBatコンバータ5の出力電圧との間の出力電圧差が所定値以下である場合に、FCリレーR1、R2をONさせる。これにより、各FCリレーR1、R2の両端を略同電位にした状態で、FCリレーR1、R2をONさせることができる。
一方、上記出力電圧差が所定値よりも大きい場合に、制御部9は、出力電圧差が所定値以下になるまで、FCコンバータ3の出力電圧かBatコンバータ5の出力電圧のいずれか一方を調整する。
次に、図3に示すフローチャートを用いて、第2実施形態におけるFCリレー制御処理について説明する。このFCリレー制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始される。また、FCリレーR1、R2は、イグニッションキーON時にはOFFとなっている。
最初に、制御部9は、Batコンバータ5を駆動させ(ステップS201)、Batコンバータ5の出力電圧をバッテリ4の開放電圧に設定する(ステップS202)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3を駆動させ(ステップS203)、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧に設定する(ステップS204)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧よりも低いか否かを判定する(ステップS205)。この判定がYESである場合(ステップS205;YES)に、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧をBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧まで昇圧させ(ステップS206)、Batコンバータ5の出力電圧をBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧まで昇圧させる(ステップS207)。そして、制御部9は、後述するステップS208に処理を移行する。
一方、上記ステップS205の判定でFCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧以上であると判定された場合(ステップS205;NO)に、制御部9は、Batコンバータ5の出力電圧をFCコンバータ3の出力電圧まで昇圧させる(ステップS208)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差が、所定値以下であるか否かを判定する(ステップS209)。この判定がNOである場合(ステップS209;NO)に、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧かBatコンバータ5の出力電圧のいずれか一方を調整し(ステップS211)、上述したステップS209に処理を移行する。なお、各出力電圧の調整方法は、例えば、上記第1実施形態で説明したステップS105〜S107(図2参照)の各処理を行うこととすればよい。
一方、上記ステップS209の判定で上記出力電圧差が所定値以下であると判定された場合(ステップS209;YES)に、制御部9は、FCリレーR1、R2をONさせる(ステップS210)。
上述してきたように、第2実施形態における燃料電池システム1によれば、燃料電池2の開放電圧に設定されたFCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧よりも低い場合には、FCコンバータ3およびBatコンバータ5の出力電圧を、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧に合わせることができる。
これにより、電力供給経路を接続するときに、FCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差(FCリレーR1、R2の両端の電圧差)を、FCリレーR1、R2が溶着することなくONすることが可能な所定値以下にした後に、FCリレーR1、R2をONさせることができるため、FCリレーR1、R2を溶着させることなくONさせることが可能となる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態について説明する。上述した第2実施形態における燃料電池システム1では、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧よりも低い場合に、FCコンバータ3の出力電圧およびBatコンバータ5の出力電圧を、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧までそれぞれ昇圧させているが、第3実施形態における燃料電池システムでは、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧よりも低い場合に、EV(electric vehicle)モード走行させてバッテリ電圧を低下させる点で異なる。
第3実施形態における燃料電池システムの構成は、図1に示す第1実施形態における燃料電池システムの構成と同様である。したがって、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略するとともに、以下においては、主に第1実施形態との相違点について説明する。
制御部9は、燃料電池システム1の起動時に、Batコンバータ5の出力電圧をバッテリ4の開放電圧にし、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧にする。続いて、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧よりも低い場合に、EVモードでの走行を開始させる。EVモードは、燃料電池2の出力を停止し、バッテリ4の出力で走行する運転モードである。EVモードで走行することによって、バッテリ4の開放電圧が低下するため、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧も低下する。制御部9は、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧がFCコンバータ3の出力電圧以下になるまで、EVモード走行を継続する。
制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧以上である場合に、Batコンバータ5の出力電圧を、FCコンバータ3の出力電圧である燃料電池2の開放電圧まで昇圧させる。
その後、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧とBatコンバータ5の出力電圧との間の出力電圧差が所定値以下である場合に、FCリレーR1、R2をONさせる。これにより、各FCリレーR1、R2の両端を略同電位にした状態で、FCリレーR1、R2をONさせることができる。
一方、上記出力電圧差が所定値よりも大きい場合に、制御部9は、出力電圧差が所定値以下になるまで、FCコンバータ3の出力電圧かBatコンバータ5の出力電圧のいずれか一方を調整する。
次に、図4に示すフローチャートを用いて、第3実施形態におけるFCリレー制御処理について説明する。このFCリレー制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始される。また、FCリレーR1、R2は、イグニッションキーON時にはOFFとなっている。
最初に、制御部9は、Batコンバータ5を駆動させ(ステップS301)、Batコンバータ5の出力電圧をバッテリ4の開放電圧に設定する(ステップS302)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3を駆動させ(ステップS303)、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧に設定する(ステップS304)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧よりも低いか否かを判定する(ステップS305)。この判定がYESである場合(ステップS305;YES)に、制御部9は、EVモードでの走行を開始させる(ステップS306)。そして、制御部9は、上述したステップS305に処理を移行する。
一方、上記ステップS305の判定でFCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧以上であると判定された場合(ステップS305;NO)に、制御部9は、Batコンバータ5の出力電圧をFCコンバータ3の出力電圧まで昇圧させる(ステップS307)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差が、所定値以下であるか否かを判定する(ステップS308)。この判定がNOである場合(ステップS308;NO)に、制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧かBatコンバータ5の出力電圧のいずれか一方を調整し(ステップS310)、上述したステップS308に処理を移行する。なお、各出力電圧の調整方法は、例えば、上記第1実施形態で説明したステップS105〜S107(図2参照)の各処理を行うこととすればよい。
一方、上記ステップS308の判定で上記出力電圧差が所定値以下であると判定された場合(ステップS308;YES)に、制御部9は、FCリレーR1、R2をONさせる(ステップS309)。
上述してきたように、第3実施形態における燃料電池システム1によれば、燃料電池2の開放電圧に設定されたFCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5で昇圧可能な最低電圧よりも低い場合には、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧がFCコンバータ3の出力電圧以下になるまでバッテリ4の電力を消費させてから、FCコンバータ3およびBatコンバータ5の出力電圧を、FCコンバータ3の出力電圧に合わせることができる。
これにより、電力供給経路を接続するときに、FCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差(FCリレーR1、R2の両端の電圧差)を、FCリレーR1、R2が溶着することなくONすることが可能な所定値以下にした後に、FCリレーR1、R2をONさせることができるため、FCリレーR1、R2を溶着させることなくONさせることが可能となる。
なお、第3実施形態におけるFCリレー制御処理は、第2実施形態におけるFCリレー制御処理を基準にして説明しているが、第1実施形態におけるFCリレー制御処理を基準にしてもよい。具体的には、図2のステップS105の判定においてFCコンバータ3の出力電圧がBatコンバータ5の出力電圧よりも低いと判定された場合(ステップS105;YES)に、制御部9は、EVモードでの走行を開始させ、Batコンバータ5の出力電圧がFCコンバータ3の出力電圧以下になるまで、EVモード走行を継続させることとしてもよい。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態について説明する。上述した第1実施形態における燃料電池システムでは、FCリレー制御処理においてFCコンバータ3およびBatコンバータ5を制御する際に、BatリレーR3、R4をONしたままで制御しているが、第4実施形態における燃料電池システムでは、Batコンバータ5の出力電圧がバッテリ4の開放電圧に設定された後にBatリレーR3、R4をOFFする点で異なる。
第4実施形態における燃料電池システムの構成は、図1に示す第1実施形態における燃料電池システムの構成と同様である。したがって、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略するとともに、以下においては、主に第1実施形態との相違点について説明する。
制御部9は、燃料電池システム1の起動時に、Batコンバータ5の出力電圧を燃料電池2の開放電圧以上にし、コンデンサC4をプリチャージする。開放電圧「以上」としたのは、燃料電池2の開放電圧とバッテリ4の開放電圧との差が下限昇圧電圧よりも小さい場合には、Batコンバータ5の出力電圧を燃料電池2の開放電圧に昇圧させることができず、Batコンバータ5の出力電圧が、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧になるためである。したがって、制御部9は、Batコンバータ5の出力電圧を、燃料電池2の開放電圧か、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧のいずれかにすることとなる。
制御部9は、コンデンサC4をプリチャージした後に、BatリレーR3、R4をOFFさせる。
制御部9は、燃料電池システム1の起動時に、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧にする。制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧とBatコンバータ5の出力電圧との間の出力電圧差が所定値以下である場合に、FCリレーR1、R2をONさせる。これにより、各FCリレーR1、R2の両端を略同電位にした状態で、FCリレーR1、R2をONさせることができる。
一方、上記出力電圧差が所定値よりも大きい場合に、制御部9は、当該出力電圧差が所定値以下になるまで、トラクションモータ7を駆動させてコンデンサC4に蓄電されている電力を消費させる。ここで、BatリレーR3、R4をOFFさせたことで、Batコンバータ5の出力電圧は、コンデンサC4の電圧と同等に推移することになる。したがって、コンデンサC4の電力を消費することで、コンデンサC4の電圧、つまりBatコンバータ5の出力電圧が低下するため、上記出力電圧差が縮まることになる。
なお、コンデンサC4に蓄電されている電力を消費させることができればよいため、トラクションモータ7に替えてコンプレッサCPを駆動させることとしてもよいし、トラクションモータ7とコンプレッサCPの双方を駆動させることとしてもよい。
また、トラクションモータ7でBatコンバータ5の出力電圧は、例えば、以下のように降下させることができる。制御部9は、目標電圧である燃料電池2の開放電圧から実電圧であるコンデンサC4の電圧(Batコンバータ5の出力電圧)を減算して得られる電圧差に基づいてPI(Proportional Integral)制御を行うことによって電圧降下させる。電圧降下でアンダシュートしてしまった場合には、制御部9は、BatリレーR3、R4をONさせて、コンデンサC4を再度プリチャージしてからBatリレーR3、R4をOFFさせて上述した電圧降下処理を再度行うこととすればよい。
また、上述したPI制御を行う際に、目標電圧を燃料電池2の開放電圧よりも高い値に設定し、PI制御でその設定値まで電圧降下を行い、その設定値から燃料電池2の開放電圧までの電圧降下は、アンダシュートを起こさない範囲で電圧を徐々に降下させることとしてもよい。
次に、図5に示すフローチャートを用いて、第4実施形態におけるFCリレー制御処理について説明する。このFCリレー制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始される。また、FCリレーR1、R2は、イグニッションキーON時にはOFFとなっている。
最初に、制御部9は、Batコンバータ5を駆動させ(ステップS401)、Batコンバータ5の出力電圧を燃料電池2の開放電圧以上に設定する(ステップS402)。その後、制御部9は、BatリレーR3、R4をOFFさせる(ステップS403)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3を駆動させ(ステップS404)、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧に設定する(ステップS405)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差が、所定値以下であるか否かを判定する(ステップS406)。この判定がNOである場合(ステップS406;NO)に、制御部9は、トラクションモータ7を駆動させてコンデンサC4に蓄電されている電力を消費させ(ステップS408)、上述したステップS406に処理を移行する。
一方、上記ステップS406の判定で上記出力電圧差が所定値以下であると判定された場合(ステップS406;YES)に、制御部9は、FCリレーR1、R2をONさせる(ステップS407)。
上述してきたように、第4実施形態における燃料電池システム1によれば、燃料電池2の開放電圧以上に設定されたコンデンサC4の電圧(Batコンバータ5の出力電圧)と、燃料電池2の開放電圧に設定されたFCコンバータ3の出力電圧との差(電圧差)が、FCリレーR1、R2が溶着することなくONすることが可能な所定値よりも大きいときには、上記電圧差が所定値以下になるまでトラクションモータ7を駆動させた後に、FCリレーR1、R2をONさせることができる。これにより、電力供給経路を接続するときに、FCリレーR1、R2を溶着させることなくONさせることが可能となる。
[第5実施形態]
本発明の第5実施形態について説明する。上述した第4実施形態の燃料電池システムにおいて、バッテリ4の開放電圧が燃料電池2の開放電圧よりも高い場合には、Batコンバータ5の出力電圧を、バッテリ4の開放電圧から燃料電池2の開放電圧に降圧させるか、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧に昇圧させるかのいずれかの処理を行うこととなる。しかしながら、Batコンバータ5は、バッテリの開放電圧を降圧して負荷側に出力する機能を有していない。また、Batコンバータ5の出力電圧を、Batコンバータ5で昇圧可能な最低電圧にまで昇圧させてしまうと効率が低下してしまう。
そこで、第5実施形態における燃料電池システムでは、バッテリ4の開放電圧が燃料電池2の開放電圧よりも高い場合であっても、FCリレー制御処理を効率良く実行させることができるように、FCコンバータ3およびBatコンバータ5を制御することとした。
第5実施形態における燃料電池システムの構成は、図1に示す第1実施形態における燃料電池システムの構成と同様である。したがって、各構成要素には同一の符合を付しその説明は省略するとともに、以下においては、主に第1実施形態との相違点について説明する。
制御部9は、燃料電池システム1の起動時に、Batコンバータ5の出力電圧を燃料電池2の開放電圧にし、その後、BatリレーR3、R4をOFFさせる。第5実施形態における制御部9が、上述した第4実施形態における制御部9と異なる点は、Batコンバータ5の出力電圧を燃料電池2の開放電圧にすることができない場合には、Batコンバータ5の出力電圧としてバッテリ4の開放電圧をそのまま出力させる点である。
制御部9は、燃料電池システム1の起動時に、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧にする。制御部9は、FCコンバータ3の出力電圧とBatコンバータ5の出力電圧との間の出力電圧差が所定値以下である場合に、FCリレーR1、R2をONさせる。これにより、各FCリレーR1、R2の両端を略同電位にした状態で、FCリレーR1、R2をONさせることができる。
一方、上記出力電圧差が所定値よりも大きい場合に、制御部9は、当該出力電圧差が所定値以下になるまで、トラクションモータ7等を駆動させてコンデンサC4に蓄電されている電力を消費させる。
次に、図6に示すフローチャートを用いて、第5実施形態におけるFCリレー制御処理について説明する。このFCリレー制御処理は、例えば、イグニッションキーがONされたときに開始される。また、FCリレーR1、R2は、イグニッションキーON時にはOFFとなっている。
最初に、制御部9は、Batコンバータ5を駆動させ(ステップS501)、Batコンバータ5の出力電圧を燃料電池2の開放電圧に設定する(ステップS502)。その後、制御部9は、BatリレーR3、R4をOFFさせる(ステップS503)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3を駆動させ(ステップS504)、FCコンバータ3の出力電圧を燃料電池2の開放電圧に設定する(ステップS505)。
続いて、制御部9は、FCコンバータ3とBatコンバータ5との間の出力電圧差が、所定値以下であるか否かを判定する(ステップS506)。この判定がNOである場合(ステップS506;NO)に、制御部9は、トラクションモータ7を駆動させてコンデンサC4に蓄電されている電力を消費させ(ステップS508)、上述したステップS506に処理を移行する。
一方、上記ステップS506の判定で上記出力電圧差が所定値以下であると判定された場合(ステップS506;YES)に、制御部9は、FCリレーR1、R2をONさせる(ステップS507)。
上述してきたように、第5実施形態における燃料電池システム1によれば、燃料電池2の開放電圧に設定されていると想定されるコンデンサC4の電圧(Batコンバータ5の出力電圧)と、燃料電池2の開放電圧に設定されたFCコンバータ3の出力電圧との差(電圧差)が、FCリレーR1、R2が溶着することなくONすることが可能な所定値よりも大きいときには、上記電圧差が所定値以下になるまでトラクションモータ7を駆動させた後に、FCリレーR1、R2をONさせることができる。これにより、電力供給経路を接続するときに、FCリレーR1、R2を溶着させることなくONさせることが可能となる。
本発明に係る燃料電池システムは、電力供給経路上に設けられた接続部の溶着を抑制することに適している。
1…燃料電池システム、2…燃料電池、3…FCコンバータ、4…バッテリ、5…Batコンバータ、6…トラクションインバータ、7…トラクションモータ、8a、8b…補機インバータ、9…制御部、C4…コンデンサ、R1、R2…FCリレー、R3、R4…Batリレー。

Claims (5)

  1. 燃料ガスおよび酸化ガスの供給を受けて当該燃料ガスおよび酸化ガスの電気化学反応により発電する燃料電池と、
    前記燃料電池の発電電力を充電可能な畜電部と、
    前記燃料電池および前記畜電部からの電力を消費する電力消費装置と、
    前記燃料電池と前記電力消費装置との間に配置される第一の電圧変換部と、
    前記畜電部と前記電力消費装置との間に配置される第二の電圧変換部と、
    前記第一の電圧変換部から前記電力消費装置に電力を供給する経路であって、前記第一の電圧変換部と前記第二の電圧変換部とを結合する前記経路を接続または遮断する接続部と、
    前記接続部による前記電力供給経路の接続または遮断を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、システム起動時に、前記第一の電圧変換部と前記第二の電圧変換部との間の出力電圧差を所定値以下にしてから、前記経路を接続させることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御手段は、前記第一の電圧変換部の出力電圧を昇圧させることで、前記出力電圧差を所定値以下にすることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料電池の開放電圧が、前記畜電部の開放電圧よりも低い場合に、前記第一の電圧変換部の出力電圧を前記畜電部の開放電圧まで昇圧させることで、前記出力電圧差を所定値以下にすることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、前記第一の電圧変換部の出力電圧が前記第二の電圧変換部で昇圧可能な最低電圧よりも低い場合に、前記第一の電圧変換部の出力電圧を前記最低電圧まで昇圧させ、前記第二の電圧変換部の出力電圧を前記最低電圧まで昇圧させることで、前記出力電圧差を所定値以下にすることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  5. 前記制御手段は、前記畜電部の電力を消費させることで、前記出力電圧差を所定値以下にすることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
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