JPWO2009139401A1 - 研磨パッド - Google Patents

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Abstract

研磨層とクッション層との積層体からなる研磨パッドであり、前記研磨層のマイクロゴムA硬度が75度以上で、その厚みが0.8mm乃至3.0mmであり、前記クッション層が、無発泡エラストマーからなり、その厚みが0.05mm乃至1.5mmであり、前記研磨層の表面には、少なくとも2種類の溝群が形成され、当該2種類の溝群の内の一つは、第1の溝群で、他の一つは、第2の溝群であり、前記第1の溝群の各溝の溝幅が、0.5mm乃至1.2mmで、各溝の溝ピッチが7.5mm乃至50mmであり、前記第2の溝群の各溝の溝幅が、1.5mm乃至3mmで、各溝の溝ピッチが20mm乃至50mmであり、かつ、前記第1の溝群の各溝および前記第2の溝群の各溝が、前記研磨層の側端面に開口している研磨パッド。

Description

本発明は、研磨パッドに関する。当該研磨パッドは、半導体基板の表面を研磨により平坦化する工程や半導体基板上に形成された絶縁層の表面や金属配線の表面を研磨により平坦化する工程において、当該研磨のために好ましく使用される研磨パッドに関する。
半導体メモリに代表される大規模集積回路(LSI)は、年々、そこにおける回路の高密度化が進んでいる。この高密度化に伴い、半導体デバイスの積層数も増加している。その積層数の増加により、従来は問題とならなかった積層により生じる半導体基板主面の凹凸が問題となっている。このため、積層により生じる凹凸に起因する露光時の焦点深度不足を補う目的で、あるいは、スルーホール部の平坦化による配線密度を向上させる目的で、化学的機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)技術を用いた半導体基板の平坦化が検討されている。
一般に、化学的機械研磨装置は、被研磨物である半導体基板を保持する研磨ヘッド、被研磨物の研磨処理を行うための研磨パッド、該研磨パッドを保持する研磨定盤から構成されている。半導体基板の研磨処理は、研磨剤(砥粒)と薬液からなる研磨スラリーを用いて、半導体基板と研磨パッドを相対運動させることにより、半導体基板表面の層の突出した部分を除去し、半導体基板表面の層を滑らかにするものである。
化学的機械研磨で使用されている代表的な研磨パッドとしては、微細発泡構造(気泡径:約30μm乃至50μm)を有する硬質ポリウレタンからなる研磨層に、ポリウレタン含浸不織布、軟質発泡ポリウレタン等からなるクッション層が貼り合わされた二層構造の研磨パッド(例えば、特許文献1)や、前記研磨層に、無発泡のエラストマーからなるクッション層が貼り合わされた二層構造の研磨パッド(例えば、特許文献2、特許文献3)が知られている。
特開平6−21028号公報 特許第3685066号公報 特許第3924952号公報
従来の二層構造の研磨パッドにおいて、ポリウレタン含浸不織布または軟質発泡ポリウレタン等の比較的圧縮弾性率が低い発泡型クッション層が用いられている積層パッドでは、平坦化特性が不十分であったり、研磨層が研磨経過と共に薄くなると平坦化特性が低下するという問題があった。また、従来の二層構造の研磨パッドにおいて、圧縮弾性率が高い無発泡エラストマーまたは高密度の発泡型クッション層が用いられている積層パッドでは、平坦化特性は優れているものの、研磨層に設けられている従来の溝形状では、研磨が安定せず、パッド間の研磨特性のバラツキが大きくなる問題があった。
すなわち、従来の研磨パッドでは、研磨安定性に問題があり、平坦化特性とパッド間の研磨特性バラツキの点で不十分であった。
本発明の目的は、半導体基板の平坦化や半導体基板上に形成される絶縁層の表面や金属配線の表面を研磨により平坦化する工程において好ましく使用される優れた研磨安定性や平坦化特性を有し、かつ、パッド間の研磨特性のバラツキが少ない研磨パッドを提供することにある。
本発明の研磨パッドは、次の通りである。
研磨層とクッション層との積層体からなる研磨パッドであり、
(a)前記研磨層のマイクロゴムA硬度が75度以上で、その厚みが0.8mm乃至3.0mmであり、
(b)前記クッション層が、無発泡エラストマーからなり、その厚みが0.05mm乃至1.5mmであり、
(c)前記研磨層の表面には、少なくとも2種類の溝群が形成され、当該2種類の溝群の内の一つは、第1の溝群で、他の一つは、第2の溝群であり、
(d)前記第1の溝群の各溝の溝幅が、0.5mm乃至1.2mmで、各溝の溝ピッチが7.5mm乃至50mmであり、
(e)前記第2の溝群の各溝の溝幅が、1.5mm乃至3mmで、各溝の溝ピッチが20mm乃至50mmであり、かつ、
(f)前記第1の溝群の各溝および前記第2の溝群の各溝が、前記研磨層の側端面に開口している研磨パッド。
本発明の研磨パッドにおいて、前記マイクロゴムA硬度が、80度以上であり、前記クッション層の厚みが、0.05mm乃至0.5mmであることが好ましい。
本発明の研磨パッドにおいて、前記クッション層の引っ張り弾性率が、15MPa乃至50MPaであることが好ましい。
本発明の研磨パッドにおいて、前記研磨層と前記クッション層との間の剪断接着力が、3000gf/(20×20mm)以上であることが好ましい。
本発明の研磨パッドにおいて、前記第1の溝群を形成する溝が格子状に配列され、かつ、前記第2の溝群を形成する溝が格子状に配列されていることが好ましい。更に、この研磨パッドにおいて、第1の溝群および第2の溝群の各溝が、直線状に配列され、かつ、互いに平行に配列されていることが好ましい。
本発明の研磨パッドにおいて、前記研磨層が、ポリウレタンとビニル化合物の重合体を含有している発泡構造を有することが好ましい。
本発明の研磨パッドにおいて、前記ポリウレタンと前記ビニル化合物の重合体が、一体化した状態にあることが好ましい。
ここで、ポリウレタンとビニル化合物の重合体が一体化した状態にあるとは、ポリウレタンの相とビニル化合物の重合体の相とが、互いに分離して存在していない状態を云う。この状態は、研磨層をスポットの大きさが50μmの顕微赤外分光装置で観察した赤外スペクトルが、ポリウレタンの赤外吸収スペクトルとビニル化合物の重合体の赤外吸収スペクトルを有しており、研磨層全体に亘り、各所の赤外スペクトルがほぼ同一である状態として、把握される。ここで使用される顕微赤外分光装置として、例えば、SPETRA−TECH社製のIRμsがある。
本発明の研磨パッドにおいて、前記ビニル化合物の重合体の含有比率が、23重量%乃至66重量%であることが好ましい。
本発明の研磨パッドにおいて、前記ビニル化合物が、CH=CRCOOR(R:メチル基、エチル基、R:メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基)であることが好ましい。
本発明により、優れた研磨安定性や平坦化特性を有し、かつ、パッド間の研磨特性のバラツキが少ない研磨パッドが提供される。
本発明の研磨パッドは、研磨層とクッション層との積層体からなる。
該研磨層は、マイクロゴムA硬度が75度以上の材料からなり、その厚みは、0.8mm乃至3.0mmである。
マイクロゴムA硬度は、高分子計器(株)製マイクロゴム硬度計MD−1で測定した硬度である。マイクロゴム硬度計MD−1は、従来の硬度計では測定が困難であった薄物、小物の試料の硬度の測定を可能にしたものである。この硬度計は、スプリング式ゴム硬度計(デュロメータ)A型の約1/5の縮小モデルとして設計、製作されている。そのため、その測定値は、スプリング式ゴム硬度計A型での測定値と同一のものとして考えることが出来る。なお、通常の研磨パッドは、研磨層または硬質層の厚みが5mm以下と薄すぎるため、スプリング式ゴム硬度計では評価出来ないが、マイクロゴム硬度計MD−1を使用することにより、評価することが出来る。
研磨層のマイクロゴムA硬度が75度に満たない場合は、平坦化特性が不十分である。研磨層の厚みが0.8mmに満たない場合は、平坦化特性が不十分である。研磨層の厚みが3.0mmを超える場合は、面内均一性が悪くなる。
研磨層を形成する材料は、特に限定されない。このような材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリウレア、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリイミド、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ABS樹脂、ベークライト、エポキシ樹脂/紙、エポキシ樹脂/繊維等の各種積層板、FRP、天然ゴム、ネオプレン(登録商標)ゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の各種ゴム等がある。
研磨層は、発泡構造および無発泡構造のいずれでも良い。しかし、研磨速度、面内均一性等の研磨特性が良好で、ダスト、スクラッチ等の欠陥が少ない点で、発泡構造であることが好ましい。
研磨層の発泡構造の形成方法としては、公知の方法を使用することが出来る。例えば、単量体もしくは重合体中に各種発泡剤を配合し、後に加熱等により発泡させる方法、単量体もしくは重合体中に中空のマイクロビーズを分散して硬化させ、マイクロビーズ部分を独立気泡とする方法、溶融した重合体を機械的に撹拌して発泡させた後、冷却硬化させる方法、重合体を溶媒に溶解させた溶液をシート状に成膜した後、重合体に対する貧溶媒中に浸漬し溶媒のみを抽出する方法、単量体を発泡構造を有するシート状高分子中に含浸させた後、重合硬化させる方法等を挙げることが出来る。これらの中で、研磨層の発泡構造の形成や気泡径のコントロールが比較的簡便であり、また研磨層の作製も簡便な点で、単量体を発泡構造を有するシート状高分子中に含浸させた後、重合硬化させる方法が好ましい。
発泡構造を有するシート状高分子を形成する材料は、単量体が含浸出来るものであれば特に限定されない。このような材料として、ポリウレタン、ポリウレア、軟質塩化ビニル、天然ゴム、ネオプレン(登録商標)ゴム、クロロプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の各種ゴム等を主成分とした樹脂シートや布、不織布、紙等が挙げられる。これらの中でも、気泡径が比較的容易にコントール出来る点で、ポリウレタンを主成分とする材料が好ましい。シート状高分子には、製造される研磨パッドの特性改良を目的として、研磨剤、潤滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、安定剤等の各種添加剤が添加されていても良い。
単量体は、付加重合、重縮合、重付加、付加縮合、開環重合等の重合反応をするものであれば、種類は特に限定されない。単量体としては、ビニル化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、ジカルボン酸等が挙げられる。これらの中でも、シート状高分子への含浸、重合が容易な点で、ビニル化合物が好ましい。ビニル化合物は、特に限定されないが、ポリウレタンへの含浸、重合が容易な点でも好ましい。
ビニル化合物としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、n−ラウリルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジプロピル、マレイン酸、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジプロピル、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレイミド、アクリロニトリル、アクリルアミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート等が挙げられる。これらのモノマーは単独であっても2種以上を混合しても使用出来る。
上述したビニル化合物の中で、メチルメタクリレートが、ポリウレタンへの含浸性が良好な点、重合硬化が容易な点、重合硬化されたポリウレタンとビニル化合物から重合される重合体の硬度が高く研磨時の平坦化特性が良好な点で、特に好ましい。
研磨層が発泡構造を有する場合の平均気泡径は、特に限定されないが、20μm乃至300μmであることが好ましい。平均気泡径が20μmに満たないと、研磨時の研磨速度が低下したり、研磨後の半導体基板表面にスクラッチ、ダストが発生し易い傾向がある。平均気泡径が300μmを超えると、研磨層の剛性が低下することで、平坦化特性等の研磨特性が悪化したり、研磨パッドの寿命が短くなる傾向がある。平均気泡径が30μm乃至250μmであることがより好ましい。
平均気泡径は、研磨層の断面を倍率200倍でSEM観察し、記録されたSEM写真の気泡径を画像処理装置で測定し、その平均値を取ることにより求められた値である。
研磨層の密度は、特に限定されないが、0.4g/cm3乃至1.0g/cm3であることが好ましい。密度が0.4g/cm3より低いと、研磨時の平坦化特性が悪化する傾向がある。密度が1.0g/cm3より高いと、研磨時の面内均一性が悪化したり、研磨後の半導体基板表面にスクラッチ、ダストが発生し易い傾向がある。密度が0.5g/cm3乃至0.8g/cm3であることが更に好ましい。
密度は、日本工業規格(JIS)K−7222記載の方法により測定した値である。
クッション層は、厚みが0.05mm乃至1.5mmの無発泡エラストマーでで形成されている。該クッション層により、安定した研磨レートと優れた面内均一性が達成される。厚みが0.05mm未満の場合は、面内均一性が悪くなるので好ましくない。厚みが1.5mmを超える場合も、エッジ部の研磨レートが不安定で、面内均一性が悪くなるので好ましくない。
無発泡エラストマーのクッション層の材料としては、天然ゴム、ニトリルゴム、ネオプレン(登録商標)ゴム、ポリブタジエンゴム、クロロプレンゴム、熱可塑性ポリウレタンゴム、熱硬化性ポリウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等が挙げられるが、これらに限定されない。
これらの中でも、ポリウレタンゴムが好ましく、更に、熱可塑性ポリウレタンゴムが、比較的厚み精度に優れた製品を得ることが出来る上、離型剤を使用せずに成形出来、接着性に優れるため、好ましい。熱可塑性ポリウレタンは、ゴム状弾性を示すソフトセグメントおよび三次元綱目の結び目となるハードセグメントから構成され、常温ではゴム弾性を示し、高温では可塑化するので押出成形することが出来る。具体的には、ハードセグメントがウレタン結合を有するポリウレタン系ブロックポリマーで、ソフトセグメントがポリエステル又はポリエーテルであるエラストマーである。
クッション層を形成する材料には、クッション層に必要とする特性を付与するために、帯電防止剤、潤滑剤、安定剤、染料等の各種添加剤や、他の樹脂が添加されても良い。
本発明のクッション層の引っ張り弾性率は、15MPa乃至50MPaであることが、研磨レートが安定し、パッド間の研磨特性のバラツキが少ないので好ましい。引っ張り弾性率が15MPaに満たない場合は、エッジ部の研磨レートが不安定で、面内均一性が悪いので好ましくない。引っ張り弾性率が50MPaを超える場合は、研磨レートが安定しないので好ましくない。
研磨層の表面には、研磨スラリーの保持性、流動性の向上、研磨層表面からの研磨屑除去効率の向上を目的として、多数本の溝が形成される。これらの溝は、溝幅の相違によって区分される少なくとも2種類の溝群からなる。当該2種類の溝群の内の一つは、第1の溝群と呼称され、他の一つは、第2の溝群と呼称される。
第1の溝群における各溝の溝幅は、0.5mm乃至1.2mmで、各溝の溝ピッチは、7.5mm乃至50mmである。
第2の溝群における各溝の溝幅は、1.5mm乃至3mmで、各溝の溝ピッチは、20mm乃至50mmである。
研磨層の表面の全面には、少なくとも第1の溝群と第2の溝群に属する多数の溝が、形成され、第1の溝群と第2の溝群に属する多数の溝の全てが、研磨層の側端面に開口している。ただし、全面と云っても、実質的に問題ない程度に溝のない領域があっても構わない。また、溝の全てが研磨層の側端面に開口していると云っても、実質的に問題ない程度に研磨層の側端部に開口していない溝が存在しても構わない。
研磨層の表面の全面に存在する第1の溝群における隣り合う溝同士の最小距離が、溝ピッチと定義される。同様に、研磨層の表面の全面に存在する第2の溝群における隣り合う溝同士の最小距離が、溝ピッチと定義される。第1の溝群における各溝は、一定溝間距離(溝ピッチ)で、研磨層の表面の全面に存在している。第2の溝群の溝ピッチが、第1の溝群の溝ピッチの整数倍の場合には、第1の溝群の一部の溝が、第2の溝群の溝と重なり、その存在が確認出来ない場合があるが、当該溝は、存在しているものとする。一定溝間距離(溝ピッチ)については、製作上のバラツキは、許容出来るものとする。
第1の溝群における溝幅が0.5mm未満の場合、ウェハーへの吸い付きが大きくなり、ウェハーが研磨ヘッドから外れ易くなり、研磨が安定しない。第1の溝群における溝幅が1.2mmを超える場合、研磨レートが不安定となる。第1の溝群における溝ピッチが7.5mmに満たない場合は、研磨レートが不安定となる。第1の溝群における溝ピッチが50mmを超える場合は、面内均一性が悪くなる。
第2の溝群における溝幅が1.5mmに満たない場合は、研磨パッド間の研磨特性のバラツキが大きくなる。第2の溝群における溝幅が3mmを超える場合は、研磨レートが不安定となる。第2の溝群における溝ピッチが20mmに満たない場合は、研磨レートが不安定となる。第2の溝群における溝ピッチが50mmを超える場合は、面内均一性が悪くなる。
溝の配列パターンは、特に限定されないが、格子状、同心円状、らせん状、放射線状等が挙げられる。中でも、第1の溝群における溝の配列パターンと第2の溝群における溝の配列パターンとが、共に格子状の配列であることが好ましい。格子状の配列であることで、研磨中の研磨屑が速やかに除去され、スクラッチの発生が抑えられ、研磨レートも安定する。溝の格子状の配列において、各溝が直線状に配列され、かつ、各溝が互いに平行に配列されていることが、上記利点に加え、溝形成位置の正確性および溝形成作業の容易性から、好ましい。
第1の溝群および第2の溝群の全ての溝が、研磨層の側端部につながっている、すなわち、側端部に開口していることで、研磨屑が研磨パッド表面から除去され、スクラッチが入り難くなる。ただし、溝の全てが研磨層の側端部につながっているといっても、実質的に問題ない程度に研磨層の側端部につながっていない溝が存在しても構わない。
溝の深さは、研磨パッドの寿命を出来るだけ長くするという観点で、研磨層の厚みと溝深さの差が、0.3mm乃至1.0mmとなるように選定されることが好ましい。研磨層の厚みと溝深さの差が0.3mm未満であると、研磨パッドの力学的な強度は小さく、定盤での貼り合わせ時に、溝部分で折れ皺が発生して好ましくない。研磨層の厚みと溝深さの差が1.0mmを超える場合は、研磨パッドの寿命が短くなるので好ましくない。
溝の横断面形状は、長方形であることが、研磨中における横断面形状の変形が少ないため、研磨特性が安定するので好ましい。
研磨層の表面への溝の形成方法は、特に限定されない。溝の形成方法としては、研磨層の表面をルーター等の装置を使用して切削加工することにより溝を形成する方法、研磨層の表面に加熱された金型、熱線等を接触させ、接触部を溶解させることにより溝を形成する方法、溝の形成された金型等を使用し、初めから溝が形成された研磨層を成形する方法、ドリル、トムソン刃等で孔を形成する方法等が挙げられる。
研磨層とクッション層とは、互いに積層され、積層体を形成する。この積層体は、研磨層とクッション層を粘着剤または接着剤等で直接貼り合わせた構造や研磨層とクッション層の間に高分子シートを介在させて、それぞれを粘着剤または接着剤または自己接着で貼り合わせた構造でも構わない。
研磨層とクッション層の積層方法は、特に限定されない。積層方法としては、ラミネーターによる研磨層への両面粘着テープの貼り合わせや各種コーターによる研磨層への接着剤塗布等の方法により、粘着材層、接着剤層を研磨層とクッション層間に形成した後、ラミネーター、ロールプレス、平板プレス等により加圧する方法、研磨層とクッション層の間に高分子シートを介在させ粘着剤または接着剤等を塗布した後、ラミネーター、ロールプレス、平板プレス等により加圧する方法が挙げられる。なお、その際、研磨層、クッション層に悪影響を与えない範囲でラミネーターやプレス自体を加熱しても良い。
接着剤は、特に限定されない。接着剤としては、ウレタン系、エポキシ系、アクリル系、ゴム系等の各種接着剤、これらの接着剤をフィルム、不織布等の基材の両面に塗布し製造された各種両面テープ等が挙げられる。
ウレタン系接着剤としては、例えば、市販されている1液型、あるいは、2液型を用いることが出来る。
エポキシ系接着剤としては、例えば、市販されている1液型、あるいは、2液型を用いることが出来る。アクリル系接着剤、あるいは、ゴム系接着剤も、市販されているものを用いることが出来る。
接着剤としては、上述した通常の接着剤以外に、環境、作業性の点から、無溶剤型の加熱溶融型接着剤も好ましく使用される。加熱溶融型接着剤は、種類にもよるが、70℃乃至130℃程度の温度で接着剤を溶融させ被接着物の一方又は両方にロールコーター等で塗布し、粘着性のある間に接着し加圧処理等を施した後、接着剤が冷却固化することにより接着機能が得られるものである。また、接着後に空気中や被着体の水分や湿気によって架橋反応して硬化し、接着強度が増大するものもある。
加熱溶融型接着剤としては、ポリエステル系、変性オレフィン系、ウレタン系のもの等が挙げられ、タイプも、上述した溶融接着後冷却硬化させるタイプ、溶融接着・冷却硬化後、更に空気中の湿気と反応し架橋する2種類のタイプがある。ポリエステル系加熱溶融型接着剤、変性オレフィン系加熱溶融型接着剤、および、ウレタン系加熱溶融型接着剤は、市販されているので、それらを用いることが出来る。両面粘着テープも市販されているので、それらを用いることが出来る。
研磨層とクッション層との剪断接着力の測定:
研磨層とクッション層との積層体から、幅20mm、長さ60mmのサンプルを切り出す。サンプルの端から40mmの位置において、研磨層側から接着剤層または高分子シートが完全に切断され、かつ、クッション層が完全に切断されない深さまで、剃刀などの鋭利な刃物で切り込みを入れる。サンプルの先の端とは反対側の端から40mmの位置において、クッション層側から接着剤層または高分子シートが完全に切断され、かつ、研磨層が完全に切断されない深さまで、同様に切り込みを入れる。研磨層およびクッション層のそれぞれの表面に、接着剤で、アルミ板(360番、耐水研磨紙で表面を研磨したもの)を貼り付ける。該アルミ板を貼り付け後1日以上放置し、接着剤が完全に固化した後、万能試験機“テンシロン”RTG−1250 (オリエンテック社製)を用い、上側引張り治具に研磨層に貼り付けたアルミ板、下側引張り治具にクッション層に貼り付けたアルミ板を掴ませ、変位速度300mm/minでサンプルを引っ張り、サンプル中央部の幅20mm、長さ20mmの領域において、研磨層とクッション層が剥離したときの荷重を測定し、その値を剪断接着力とする。
研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、3000gf/(20×20mm)以上であることが好ましい。剪断接着力が3000gf/(20×20mm)に満たない場合は、初期の研磨特性での面内均一性が不良で、連続研磨で研磨特性が安定しないので、好ましくない。剪断接着力は、6000gf/(20×20mm)以上であることが、更に好ましい。
研磨層とクッション層とを積層した後、クッション層の積層面とは反対側の面に、研磨定盤固定用の両面粘着テープを貼り合わせることが好ましい。両面粘着テープとしては、市販されているものを用いることが出来る。
研磨層は、上述の材料から形成した原研磨層(生の研磨層)の表面を研削することで、製造することが出来る。原研磨層の表面を研削することによって、研磨層の厚みムラが少なくなるため、研磨特性の安定性が高くなり、使用時の立ち上げ時間の短縮が可能となる。研磨層とクッション層を積層した後に、研磨層の表面を研削しても構わない。
研磨層の表面の研削方法は、特に限定されない。研削方法としては、サンドペーパーによる研削、ダイヤモンドディスクやバイトを用いた研削等を挙げることが出来る。これらの中でもコストの点で、サンドペーパーによる研削が好ましい。また、サンドペーパーを用いた研削としては、生産性の点で、ワイドベルトサンダーによる研削が好ましい。
研磨パッドは、研磨パッドより大きな治具ロールを有する研削機で、研磨層の表面を研削することで、製造することが出来る。研磨パッドより大きな治具ロールを使用することで、研磨パッドを全面均一に保持し、厚みバラツキの少ない研削が可能となる。治具ロールが研磨パッドより小さい場合、研磨パッドを局部的に保持するため、均一に研削が出来ず、厚みバラツキも大きくなる傾向があるため好ましくない。
サンドペーパーの番手は、特に限定されないが、60番乃至400番であることが好ましい。60番より番手が荒いと、研削後の表面粗さが荒くなり、研磨時の立ち上げ時間が増加する傾向があるため好ましくない。一方、400番より細かい番手では、研削能力に乏しく、作業性の観点から、好ましくない。
サンドペーパー砥粒の材料は、特に限定されない。材料としては、アルミナ、ホワイトアルミナ、アルミナジルコニア、炭化ケイ素、ダイヤモンド、ガーネット、エメリー、フリント等が挙げられる。
本発明の研磨パッドを用いて、スラリーとして、シリカ系スラリー、酸化アルミニウム系スラリー、酸化セリウム系スラリー等を用いて、半導体ウェハ上での絶縁膜の凹凸や金属配線の凹凸を局所的に平坦化することが出来る。また、グローバル段差を小さくしたり、ディッシングを抑えたりすることが出来る。スラリーとしては、市販されているものを用いることが出来る。
半導体ウェハの上に形成された絶縁層としては、金属配線の層間絶縁膜や金属配線の下層絶縁膜や素子分離に使用されるシャロートレンチアイソレーションがある。半導体ウェハの上に形成された金属配線としては、アルミ、タングステン、銅等の配線があり、構造的には、ダマシン、デュアルダマシン、プラグがある。銅が金属配線として用いられている場合には、窒化珪素等のバリアメタルも研磨対象となる。
絶縁膜は、現在、酸化シリコンが主流であるが、遅延時間の問題で、低誘電率絶縁膜が用いられる場合がある。
本発明の研磨パッドを用いると、スクラッチが入り難い状態で、研磨しながら、研磨状態を良好に測定することが可能である。本発明の研磨パッドは、半導体ウェハ以外に、磁気ヘッド、ハードディスク、サファイヤ等の研磨に用いることも出来る。
次に、実施例および比較例を用いて、本発明を説明する。実施例および比較例において用いられた研磨パッドの各種の評価手法は、次の通りである。
クッション層の引っ張り弾性率:
万能材料試験機“Model5565”(Instron社製)を用いて、測定温度23℃、速度5cm/minで行い、得られた線図より勾配を求め、引っ張り弾性率を測定した。試験片は、幅5mm、長さ50mmのダンベル形状とした。
研磨層の厚み、および、クッション層の厚み:
ダイヤルゲージ“ID−125B”((株)ミツトヨ製)を使用して、測定圧230gfで、研磨パッド面内の49点について測定し、それらの平均値として算出した。
研磨層のマイクロゴムA硬度:
マイクロゴムA硬度計“MD−1”(高分子計器(株)製)により測定した。マイクロゴムA硬度計“MD−1”の構成は、次の通りである。
1.1センサ部
(1)荷重方式:片持ばり形板バネ。
(2)ばね荷重:0ポイント/2.24gf、および、100ポイント/33.85gf。
(3)ばね荷重誤差:±0.32gf。
(4)押針寸法:直径:0.16mm円柱形。高さ:0.5mm。
(5)変位検出方式:歪ゲージ式。
(6)加圧脚寸法:外径4mm、内径1.5mm。
1.2センサ駆動部
(1)駆動方式:ステッピングモータによる上下駆動。エアダンパによる降下速度制御。
(2)上下動ストローク:12mm。
(3)降下速度:10mm/sec乃至30mm/sec。
(4)高さ調整範囲:0mm乃至67mm(試料テーブルとセンサ加圧面の距離)。
研磨層の密度:
JIS K−7222に記載の方法により測定した。
研磨層の平均気泡径:
走査型電子顕微鏡“SEM2400”(日立製作所(株)製 )を使用し、研磨層切断面を倍率200倍で観察した写真を画像処理装置で解析することにより、写真中に存在するすべての気泡径を計測し、その平均値を平均気泡径とした。
研磨層とクッション層との剪断接着力:
研磨層とクッション層との積層体から、幅20mm、長さ60mmのサンプルを切り出した。サンプルの端から40mmの位置において、研磨層側から接着剤層または高分子シートが完全に切断され、かつ、クッション層が完全に切断されない深さまで、剃刀などの鋭利な刃物で切り込みを入れた。サンプルの先の端とは反対側の端から40mmの位置において、クッション層側から接着剤層または高分子シートが完全に切断され、かつ、研磨層が完全に切断されない深さまで、同様に切り込みを入れた。
研磨層およびクッション層表面のそれぞれ表面に、接着剤で、アルミ板(360番、耐水研磨紙で表面を研磨したもの)を貼り付けた。該アルミ板を貼り付け後1日以上放置し、接着剤が完全に固化した後、万能試験機“テンシロン”RTG−1250 (オリエンテック社製)を用い、上側引張り治具に研磨層に貼り付けたアルミ板、下側引張り治具にクッション層に貼り合わせたアルミ板を掴ませ、変位速度300mm/minでサンプルを引っ張り、サンプル中央部の幅20mm、長さ20mmの領域おいて、研磨層とクッション層が剥離したときの荷重を測定し、その値を剪断接着力とした。
研磨の状態の評価は、酸化膜を研磨した場合は、次の評価方法(I)で、メタル(タングステン)を研磨した場合は、次の評価方法(II)で行った。
研磨の状態の評価方法(I):
作製した研磨パッドを研磨機(アプライドマテリアルズ製“MIRRA(登録商標)”)に取り付け、2倍に希釈したスラリー“SS−25”(キャボット社製)を150mm/minの流量で流しながら、プラテン速度=93rpm、研磨ヘッド速度=89rpm、メンブレン圧力=4psi、リテーナリング圧力=5.5psi、インナーチューブ圧力=4psiの研磨条件で、研磨時間=1分で、酸化膜付きウェハを300枚連続で研磨した。
50枚毎の研磨結果を研磨安定性の評価結果とし、最大研磨レートと最小研磨レートの差を平均値で除して、得られた値に100を掛けた値を求め、求められた値を安定性の指標とした。面内均一性は、50枚毎の面内均一性の各値の平均値を指標とした。研磨後のウェハの研磨レート、面内均一性は、次のようにして求めた。
“ラムダエース(登録商標)”VM−2000(大日本スクリーン製造(株)製)を使用して、ウェハーのエッジから3mm以内の範囲において、決められた198点を測定して、下記式(1)により、各々の点での研磨レートを算出した。また、下記式(2)により、面内均一性を算出した。
研磨レート=
(研磨前の酸化膜の厚み−研磨後の酸化膜の厚み)/研磨時間 ……(1)
面内均一性(%)=
(最大研磨レート−最小研磨レート)/(最大研磨レート+最小研磨レート)×100 ……(2)
各仕様の研磨パッドを10枚作成し、300枚の連続テストをそれぞれ行い、各平均研磨レートの最大と最小の差を算出した。10枚のそれぞれの平均研磨レートから10枚の平均研磨レートを算出して、最大と最小の差を10枚の平均研磨レートで除したものを研磨パッド間のバラツキの指標とした。
平坦化特性の評価:
8インチシリコンウェハーに20mm角のダイを配置した。この20mm角のダイの左半分に、30μm幅、高さ1.2μmのアルミ配線を、300μm幅のスペースで、ラインアンドスペースで配置し、前記ダイの右半分に、300μm幅、高さ1.2μmのアルミ配線を、30μmのスペースで、ラインアンドスペースで配置した。更に、その上に、絶縁膜として、テトラエトキシシランをCVDで、厚さが3μmになるように形成した。得られたウェハーを、平坦化特性評価用ウェハーとした。この平坦化特性評価用ウェハーを、上記研磨条件で研磨し、左半分の300μm幅のスペースと右半分の300μm幅のラインの高さの差を段差として、平坦化特性の指標とした。
研磨の状態の評価方法(II):
作製した研磨パッドを研磨機(アプライドマテリアルズ製“MIRRA(登録商標)”)に取り付け、2倍に希釈した“W−2000”(キャボット社製)に2%過酸化水素水を添加して調整したスラリーを140mm/minの流量で流しながら、プラテン速度=113rpm、研磨ヘッド速度=110rpm、メンブレン圧力=3.8psi、リテーナリング圧力=6.0psi、インナーチューブ圧力=6.0psiの研磨条件で、研磨時間=1分で、タングステン付きウェハを300枚連続で研磨した。
50枚毎の研磨結果を研磨安定性の評価結果とし、最大研磨レートと最小研磨レートの差を平均値で除して、得られた値に100を掛けた値を求め、求められた値を安定性の指標とした。面内均一性は、50枚毎の面内均一性の各値の平均値を指標とした。研磨後のウェハの研磨レート、面内均一性は、次のようにして求めた。
“金属膜厚計VR−120S”(国際電気(株)製)を使用して、ウェハーのエッジから5mm以内の範囲において、決められた49点を測定して、下記式(3)により、各々の点での研磨レートを算出した。また、下記式(4)により、面内均一性を算出した。
研磨レート=
(研磨前のタングステン膜の厚み−研磨後のタングステン膜の厚み)/研磨時間 ……(3)
面内均一性(%)=
(最大研磨レート−最小研磨レート)/(最大研磨レート+最小研磨レート)÷2×100 ……(4)
各仕様の研磨パッドを10枚作成し、300枚の連続テストをそれぞれ行い、各平均研磨レートの最大と最小の差を算出した。10枚のそれぞれの平均研磨レートから10枚の平均研磨レートを算出して、最大と最小の差を10枚の平均研磨レートで除したものを研磨パッド間のバラツキの指標とした。
平坦化特性の評価:
SKW Associate、Inc.から販売されているSKW5−4パターンウェハーを用い、0.25μmのラインアンドスペースの部分の窪み(ディッシング)を評価した。該パターンウェハーを研磨機(アプライドマテリアルズ製“MIRRA(登録商標)”)に取り付け、2倍に希釈した“W−2000”(キャボット社製)に2%過酸化水素水を添加して調整したスラリーを140mm/minの流量で流しながら、プラテン速度=113rpm、研磨ヘッド速度=110rpm、メンブレン圧力=3.8psi、リテーナリング圧力=6.0psi、インナーチューブ圧力=6.0psiの研磨条件で、レーザーの終点検出を行い、タングステンが除去されてから過研磨を16秒行って停止させた。得られた研磨済みのパターンウェハーの0.25μmのラインアンドスペースの部分の窪み(ディッシング)を、KLA−Tenchol社製P−15で評価した。
液温を40℃に保った、ポリエーテルポリオール:“サンニックス(登録商標)FA−909”(三洋化成工業(株)製)100重量部、鎖伸長剤:エチレングリコール8重量部、アミン触媒:“Dabco(登録商標)33LV”(エアープロダクツジャパン(株)製)1重量部、アミン触媒:“Toyocat(登録商標)ET”(東ソー(株)製)0.1重量部、シリコーン整泡剤:“TEGOSTAB(登録商標)B8462”(Th.Goldschmidt AG社製)0.5重量部、発泡剤:水0.2重量部を混合してなるA液と、液温を40℃に保ったイソシアネート:“サンフォーム(登録商標)NC−703”95重量部からなるB液を、RIM成型機により、吐出圧15MPaで衝突混合した後、60℃に保った金型内に吐出量500g/secで吐出し、10分間放置することで、大きさ700mm×700mm、厚み10mmの発泡ポリウレタンブロック(マイクロゴムA硬度:47度、密度:0.77g/cm3、平均気泡径:37μm)を作製した。その後、該発泡ポリウレタンブロックをスライサーで厚み3mmにスライスした。
次に、該発泡ポリウレタンシートを、アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を添加したメチルメタクリレートに45分間浸漬した。得られたメチルメタクリレートが含浸した発泡ポリウレタンシートを、塩化ビニル製ガスケットを介して2枚のガラス板間に挟み込んで、60℃で10時間、120℃で3時間加熱することにより、重合硬化させた。ガラス板間から離型した後、50℃で真空乾燥を行い、硬質発泡シートを得た。得られた硬質発泡シートの両面を、厚みが2.0mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層のマイクロゴムA硬度は、92度、密度は、0.77g/cm3、平均気泡径は、47μm、研磨層中のポリメチルメタクリレートの含有率は、54重量%であった。
得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1mm、溝ピッチ10mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2mm、溝ピッチ30mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、数値制御ルーター(NCルーター)を用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
次に、該研磨層に、両面粘着テープ“442JS” (住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた後、剥離紙を剥がし、それを、厚み0.5mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:16MPa)からなるクッション層の上に、ラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせ、研磨パッドを作製した。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、3000gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)を、ラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハ300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2530(オングストローム/分)で、面内均一性は、8.3%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、120(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、4.7%と良好であった。
絶縁膜として、テトラエトキシシランを、CVDで、厚さが3μmになるように形成して得られた前記平坦化特性用ウェハーを、上記研磨条件で4分研磨し、段差を測定した。測定された段差は、1200オングストロームと良好であった。同じ仕様の研磨パッドを他に9枚作成して、酸化膜付きウェハ300枚の連続研磨テストを行い、10枚の研磨特性を算出した。研磨特性は、2510(オングストローム/分)であった。最大の研磨レートと最小の研磨レートとの差は、130(オングストローム/分)であり、パッド間のバラツキは、5.1%で、バラツキが少ない結果が得られた。
実施例1と同様にして作製した原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1.2mm、溝ピッチ12.5mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅3mm、溝ピッチ37.5mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
次に、該研磨層に、両面粘着テープ“442JS” (住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた後、剥離紙を剥がし、それを、厚み0.2mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:20MPa)からなるクッション層の上に、ラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせ、研磨パッドを作製した。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、3000gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)を、ラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2570(オングストローム/分)で、面内均一性は、6.3%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、115(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、4.5%と良好であった。
絶縁膜として、テトラエトキシシランを、CVDで、厚さが3μmになるように形成して得られた前記平坦化特性用ウェハーを、上記研磨条件で4分研磨し、段差を測定した。測定された段差は、1000オングストロームと良好であった。同じ仕様の研磨パッドを他に9枚作成して、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行い、10枚の研磨特性を算出した。研磨特性は、2580(オングストローム/分)であった。最大の研磨レートと最小の研磨レートの差は、130(オングストローム/分)であり、パッド間のバラツキは、5.0%で、バラツキが少ない結果が得られた。
実施例1と同様にして作製した原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅0.7mm、溝ピッチ7.5mm、溝深さ1.2mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2mm、溝ピッチ45mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
次に、該研磨層に、両面粘着テープ“442JS” (住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた後、剥離紙を剥がし、それを、厚み0.05mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:35MPa)からなるクッション層の上に、ラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせ、研磨パッドを作製した。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、3000gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)を、ラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2500(オングストローム/分)で、面内均一性は、5.3%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、100(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、4.0%と良好であった。
絶縁膜として、テトラエトキシシランを、CVDで、厚さが3μmになるように形成して得られた前記平坦化特性用ウェハーを、上記研磨条件で4分研磨し、段差を測定した。測定された段差は、900オングストロームと良好であった。同じ仕様の研磨パッドを他に9枚作成して、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行い、10枚の研磨特性を算出した。研磨特性は、2490(オングストローム/分)であった。最大の研磨レートと最小の研磨レートの差は、130(オングストローム/分)であり、パッド間のバラツキは、5.2%で、バラツキが少ない結果が得られた。
実施例1において作製された硬質発泡シートの両面を、厚みが1.0mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅0.8mm、溝ピッチ10.0mm、溝深さ0.4mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2.3mm、溝ピッチ30mm、溝深さ0.4mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.05mmの熱硬化性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:48MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、80μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、12500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2700(オングストローム/分)で、面内均一性は、7.5%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、100(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、3.7%と良好であった。
絶縁膜として、テトラエトキシシランをCVDで、厚さが3μmになるように形成して得られた前記平坦化特性用ウェハーを、上記研磨条件で4分研磨し、段差を測定した。測定された段差は、1000オングストロームと良好であった。同じ仕様の研磨パッドを他に9枚作成して、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行い、10枚の研磨特性を算出した。研磨特性は、2690(オングストローム/分)であった。最大の研磨レートと最小の研磨レートの差は、110(オングストローム/分)であり、パッド間のバラツキは、4.1%で、バラツキが少ない結果が得られた。
実施例1において作製された硬質発泡シートの両面を、厚みが0.8mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1.0mm、溝ピッチ10.0mm、溝深さ0.2mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2.0mm、溝ピッチ30mm、溝深さ0.2mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.2mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:18MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、50μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、9500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2300(オングストローム/分)で、面内均一性は、8.5%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、80(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、3.5%と良好であった。
絶縁膜として、テトラエトキシシランを、CVDで、厚さが3μmになるように形成して得られた前記平坦化特性用ウェハーを、上記研磨条件で4分研磨し、段差を測定した。測定された段差は、1350オングストロームと良好であった。同じ仕様の研磨パッドを他に9枚作成して、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行い、10枚の研磨特性を算出した。研磨特性は、2340(オングストローム/分)であった。最大の研磨レートと最小の研磨レートの差は、90(オングストローム/分)であり、パッド間のバラツキは、3.8%で、バラツキが少ない結果が得られた。
実施例1において作製された硬質発泡シートの両面を、厚みが1.5mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1.0mm、溝ピッチ45.0mm、溝深さ0.7mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2.0mm、溝ピッチ45mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群Bを、第1の溝群の溝ピッチと第2の溝群の溝ピッチがピッチの1/2ずつずれて双方の溝群の溝同士が重ならず、かつ、各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.15mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:24MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、50μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、9500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、研磨評価方法(II)に記載の研磨条件で、300枚のタングステン膜の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、4500(オングストローム/分)で、面内均一性は、3.5%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、144(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、3.2%と良好であった。
タングステン用平坦化特性用ウェハーを、上記研磨条件で研磨し、段差を測定した。測定された段差は、350オングストロームと良好であった。同じ仕様の研磨パッドを他に9枚作成して、タングステン膜300枚の連続研磨テストを行い、10枚の研磨特性を算出した。研磨特性は、4480(オングストローム/分)であった。最大の研磨レートと最小の研磨レートの差は、188(オングストローム/分)であり、パッド間のバラツキは、4.2%で、バラツキが少ない結果が得られた。
液温を40℃に保った、ポリエーテルポリオール:“サンニックス(登録商標)FA−909”(三洋化成工業(株)製)100重量部、鎖伸長剤:エチレングリコール8重量部、アミン触媒:“Dabco(登録商標) 33LV”(エアープロダクツジャパン(株)製)1重量部、アミン触媒:“Toyocat(登録商標)ET”(東ソー(株)製)0.1重量部、シリコーン整泡剤:“TEGOSTAB(登録商標)B8462”(Th.Goldschmidt AG社製)0.5重量部、発泡剤:水1.0重量部を混合してなるA液と、液温を40℃に保ったイソシアネート:“サンフォーム(登録商標)NC−703”95重量部からなるB液を、RIM成型機により、吐出圧15MPaで衝突混合した後、60℃に保った金型内に吐出量500g/secで吐出し、10分間放置することで、大きさ700×700mm、厚み10mmの発泡ポリウレタンブロック(マイクロゴムA硬度:38度、密度:0.55g/cm3、平均気泡径:63μm)を作製した。その後、該発泡ポリウレタンブロックをスライサーで厚み3mmにスライスし、発泡ポリウレタンシートを作製した。
次に、該発泡ポリウレタンシートを、アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を添加したメチルメタクリレートに10分間浸漬した。得られたメチルメタクリレートが含浸した発泡ポリウレタンシートを、塩化ビニル製ガスケットを介して2枚のガラス板間に挟み込んで、60℃で10時間、120℃で3時間加熱することにより、重合硬化させた。ガラス板間から離型した後、50℃で真空乾燥を行い、硬質発泡シートを得た。得られた硬質発泡シートの両面を、厚み1.5mmまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層のマイクロゴムA硬度は、80度、密度は、0.56g/cm3、平均気泡径は、65μm、研磨層中のポリメチルメタクリレートの含有率は、47重量%であった。
得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1.0mm、溝ピッチ40.0mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2.0mm、溝ピッチ40mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群の溝ピッチと第2の溝群の溝ピッチがピッチの1/2ずつずれて双方の溝群の溝同士が重ならず、かつ、各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.1mmのポリエステルフィルムを貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させた。更に、研磨層と0.1mmのポリエステルフィルム貼り合わせ品のポリエステルフィルム面に、接着剤として“ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーターで塗布した。
接着剤を塗布してから1分以内に、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、ポリエステルフィルム面に、厚み0.5mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:24MPa)からなるクッション層を、速やかに貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、双方を速やかに圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、50μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、9500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(II)に記載の研磨条件で、300枚のタングステン膜の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、4700(オングストローム/分)で、面内均一性は、5.0%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、146(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、3.1%と良好であった。
タングステン用平坦化特性用ウェハーを、上記研磨条件で研磨し、段差を測定した。測定された段差は、400オングストロームと良好であった。同じ仕様の研磨パッドを他に9枚作成して、タングステン膜300枚の連続研磨テストを行い、10枚の研磨特性を算出した。研磨特性は、4780(オングストローム/分)であった。最大の研磨レートと最小の研磨レートの差は、177(オングストローム/分)であり、パッド間のバラツキは、3.7%で、バラツキが少ない結果が得られた。
実施例7と同様の発泡ポリウレタンブロックを作成し、スライサーで厚み3mmにスライスし、発泡ポリウレタンシートを作製した。
次に、該発泡ポリウレタンシートを、アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部を添加したメチルメタクリレートに8分間浸漬した。得られたメチルメタクリレートが含浸した発泡ポリウレタンシートを、塩化ビニル製ガスケットを介して2枚のガラス板間に挟み込んで、60℃で10時間、120℃で3時間加熱することにより、重合硬化させた。ガラス板間から離型した後、50℃で真空乾燥を行い、硬質発泡シートを得た。得られた硬質発泡シートの両面を、厚み1.5mmまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層のマイクロゴムA硬度は、76度、密度は、0.54g/cm3、平均気泡径は、62μm、研磨層中のポリメチルメタクリレートの含有率は、41重量%であった。
得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1.0mm、溝ピッチ40.0mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2.0mm、溝ピッチ40mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群の溝ピッチと第2の溝群の溝ピッチがピッチの1/2ずつずれて双方の溝群の溝同士が重ならず、かつ、各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.1mmのポリエステルフィルムを貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させた。更に、研磨層と0.1mmのポリエステルフィルム貼り合わせ品のポリエステルフィルム面に、接着剤として“ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーターで塗布した。
接着剤を塗布してから1分以内に、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、ポリエステルフィルム面に、厚み1.5mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:18MPa)からなるクッション層を、速やかに貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、双方を速やかに圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、50μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、9300gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(II)に記載の研磨条件で、300枚のタングステン膜の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、4900(オングストローム/分)で、面内均一性は、5.0%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、157(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、3.2%と良好であった。
タングステン用平坦化特性用ウェハーを、上記研磨条件で研磨し、段差を測定した。測定された段差は、450オングストロームと良好であった。同じ仕様の研磨パッドを他に9枚作成して、タングステン膜300枚の連続研磨テストを行い、10枚の研磨特性を算出した。研磨特性は、4850(オングストローム/分)であった。最大の研磨レートと最小の研磨レートの差は、175(オングストローム/分)であり、パッド間のバラツキは、3.6%で、バラツキが少ない結果が得られた。
比較例1
実施例1と同様にして作製した原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅0.4mm、溝ピッチ3mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅1.5mm、溝ピッチ20mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、長方形であった。
次に、該研磨層に、両面粘着テープ“442JS” (住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた後、剥離紙を剥がし、それを、厚み0.3mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:25MPa)からなるクッション層の上に、ラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせ、研磨パッドを作製した。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、3000gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)を、ラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。しかし、テストの途中でウェハーが研磨層に吸い付き、安定した連続研磨が出来なかった。
比較例2
実施例1において作製された硬質発泡シートの両面を、厚みが1.5mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1.3mm、溝ピッチ5.0mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2.0mm、溝ピッチ25mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.3mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:25MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、60μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、10500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2600(オングストローム/分)で、面内均一性は、6.5%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、300(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、11.5%であり、研磨が安定していないという結果が得られた。
比較例3
実施例1において作製された硬質発泡シートの両面を、厚みが1.5mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1mm、溝ピッチ5.0mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2.0mm、溝ピッチ15mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.3mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:25MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、60μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、10500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2600(オングストローム/分)で、面内均一性は、6.5%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、400(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、15.4%であり、研磨が安定していないという結果が得られた。
比較例4
実施例1において作製された硬質発泡シートの両面を、厚みが1.5mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1mm、溝ピッチ2.0mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2.0mm、溝ピッチ20mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.3mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:25MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、60μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、10500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2500(オングストローム/分)で、面内均一性は、6.5%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、350(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、14%であり、研磨が安定していないという結果が得られた。
比較例5
実施例1において作製された硬質発泡シートの両面を、厚みが1.5mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1mm、溝ピッチ5.0mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅2.0mm、溝ピッチ55mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.3mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:25MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、60μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、10500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2500(オングストローム/分)で、面内均一性は、13.0%と不良であった。
比較例6
実施例1において作製された硬質発泡シートの両面を、厚みが1.5mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1mm、溝ピッチ5.0mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅1.4mm、溝ピッチ25mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.3mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:25MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、60μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、10500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2500(オングストローム/分)で、面内均一性は、7.5%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、100(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、3.7%と良好であった。
絶縁膜として、テトラエトキシシランを、CVDで、厚さが3μmになるように形成して得られた前記平坦化特性用ウェハーを、上記研磨条件で4分研磨し、段差を測定した。測定された段差は、1100オングストロームと良好であった。同じ仕様の研磨パッドを他に9枚作成して、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行い、10枚の研磨特性を算出した。研磨特性は、2790(オングストローム/分)であった。最大の研磨レートと最小の研磨レートの差は、350(オングストローム/分)であり、パッド間のバラツキは、12.5%で、バラツキが多いという結果が得られた。
比較例7
実施例1において作製された硬質発泡シートの両面を、厚みが1.5mmになるまで、研削加工して、原研磨層を作製した。得られた原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1mm、溝ピッチ5.0mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅3.2mm、溝ピッチ25mm、溝深さ0.9mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.3mmの熱可塑性ウレタンゴムシート(引っ張り弾性率:25MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、60μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、10500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2600(オングストローム/分)で、面内均一性は、7.5%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、400(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、15.3%であり、不良であった。
比較例8
実施例1において作製した原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1.2mm、溝ピッチ12.5mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅3mm、溝ピッチ37.5mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み1.7mmの熱可塑性ポリウレタンウレタンシート(引っ張り弾性率:25MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、70μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、9500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)に記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2570(オングストローム/分)で、面内均一性は、13.0%と不良であった。
比較例9
実施例1において作製した原研磨層から直径508mmの円形の研磨層を切り出した。得られた円形の研磨層の表面に、溝幅1.2mm、溝ピッチ12.5mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第1の溝群と、溝幅3mm、溝ピッチ37.5mm、溝深さ1.5mmの格子状に配列された溝からなる第2の溝群を、第1の溝群と第2の溝群の各溝が互いに平行になる状態で、NCルーターを用いて形成した。各溝の横断面形状は、ほぼ長方形であった。
ウレタンが主成分の反応性ホットメルト接着剤として “ハイボン(登録商標)YR713−1W”(日立化成ポリマー(株)製)を、ロール温度120℃に加熱されたロールコーター上で溶融し、ロールコーター上に研磨層を接触させ、研磨層に接着剤を塗布した。接着剤を塗布してから1分以内に、塗布した接着剤の上に、厚み0.5mmの熱硬化性硬質ポリウレタンウレタンシート(引っ張り弾性率:53MPa)からなるクッション層を貼り合わせて、ロールプレス線圧1.5kg/cmで、速やかに双方を圧着させ、研磨パッドを作製した。固化後の接着剤の厚さは、70μmであった。作製された研磨パッドにおける研磨層とクッション層との間の剪断接着力は、8500gf/(20×20mm)であった。更に、クッション層の下面に、両面粘着テープ“442JS”(住友スリーエム(株)製)をラミネーターを使用し線圧1kg/cmで貼り合わせた。
ここに作製された研磨パッドを、研磨機に貼り付けて、前記研磨評価方法(I)記載の研磨条件で、酸化膜付きウェハー300枚の連続研磨テストを行った。50枚毎の研磨レートの平均は、2500(オングストローム/分)で、面内均一性は、7.5%と良好であった。研磨レートの最大と最小の差は、400(オングストローム/分)であったので、安定性の指標は、16%であり、不良であった。
以上に説明した各実施例および各比較例に登場する代表的な数値を、互いに比較対比し易くするために、これらの数値を、表1、表2および表3に示す。
Figure 2009139401
Figure 2009139401
Figure 2009139401
本発明により、優れた研磨安定性や平坦化特性を有し、かつ、パッド間の研磨特性のバラツキが少ない研磨パッドが提供される。

Claims (10)

  1. 研磨層とクッション層との積層体からなる研磨パッドであり、
    (a)前記研磨層のマイクロゴムA硬度が75度以上で、その厚みが0.8mm乃至3.0mmであり、
    (b)前記クッション層が、無発泡エラストマーからなり、その厚みが0.05mm乃至1.5mmであり、
    (c)前記研磨層の表面には、少なくとも2種類の溝群が形成され、当該2種類の溝群の内の一つは、第1の溝群で、他の一つは、第2の溝群であり、
    (d)前記第1の溝群の各溝の溝幅が、0.5mm乃至1.2mmで、各溝の溝ピッチが7.5mm乃至50mmであり、
    (e)前記第2の溝群の各溝の溝幅が、1.5mm乃至3mmで、各溝の溝ピッチが20mm乃至50mmであり、かつ、
    (f)前記第1の溝群の各溝および前記第2の溝群の各溝が、前記研磨層の側端面に開口している研磨パッド。
  2. 前記マイクロゴムA硬度が、80度以上であり、前記クッション層の厚みが、0.05mm乃至0.5mmである請求項1に記載の研磨パッド。
  3. 前記クッション層の引っ張り弾性率が、15MPa乃至50MPaである請求項1に記載の研磨パッド。
  4. 前記研磨層と前記クッション層との間の剪断接着力が、3000gf/(20×20mm)以上である請求項1に記載の研磨パッド。
  5. 前記第1の溝群を形成する溝が格子状に配列され、かつ、前記第2の溝群を形成する溝が格子状に配列されている請求項1に記載の研磨パッド。
  6. 前記第1の溝群および前記第2の溝群の各溝が、直線状に配列され、かつ、互いに平行に配列されている請求項5に記載の研磨パッド。
  7. 前記研磨層が、ポリウレタンとビニル化合物の重合体を含有している発泡構造を有する請求項1に記載の研磨パッド。
  8. 前記ポリウレタンと前記ビニル化合物の重合体が一体化した状態にある請求項7に記載の研磨パッド。
  9. 前記ビニル化合物の重合体の含有比率が、23重量%乃至66重量%である請求項7に記載の研磨パッド。
  10. 前記ビニル化合物が、CH=CRCOOR(R:メチル基、エチル基、R:メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基)である請求項9に記載の研磨パッド。
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