JPWO2009090870A1 - メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法 - Google Patents

メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

メタアクリロキシ基またはアクリロキシ基が、炭素原子数11〜20の長鎖アルキレン基またはポリ(アルキレンオキシ)長鎖アルキレン基を介して、ポリオルガノシロキサンのケイ素原子に結合したメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサン。ケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと、1-アルケニロキシメタアクリレートもしくは1-アルケニロキシアクリレート,または,1-アルケニロキシポリアルキレングリコールメタアクリレートもしくは1-アルケニロキシポリアルキレングリコールアクリレートとを、ヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させる該メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。

Description

本発明は、メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンに関し、詳しくはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基が炭素原子数11以上20以下の長鎖アルキレン基またはポリ(アルキレンオキシ)長鎖アルキレン基を介してポリオルガノシロキサンのケイ素原子に結合したメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンに関する。さらにはケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと1-アルケニロキシメタアクリレートまたは1-アルケニロキシアクリレートをヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させること、または、ケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと1-アルケニロキシポリアルキレングリコールメタアクリレートまたは1-アルケニロキシポリアルキレングリコールアクリレートをヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させることを特徴とする該メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法に関する。
(メタ)アクリロキシ基(すなわち、メタアクリロキシ基またはアクリロキシ基)がアルキレン基を介してポリオルガノシロキサンのケイ素原子に結合した(メタ)アクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンとして、アルキレン基がメチレン基、プロピレン基またはブチレン基であるポリオルガノシロキサンは従来公知である。
特許文献1(特公平6−51795、US5039761A)には、メタアクリロキシ基がプロピレン基を介して主鎖に結合したポリジメチルシロキサンが開示されており、特許文献2(特開昭60−215009、US4675346A)には(メタ)アクリロキシ基がプロピレン基を介して両末端ケイ素原子に結合したポリジオルガノシロキサンが開示されている。
(メタ)アクリロキシ基がメチレン基を介して結合したポリオルガノシロキサンは、非特許文献1(Journal of Organic Chemistry (1961), 26 5180-5182)に報告されており、ブチレン基を介して結合したポリオルガノシロキサンは、非特許文献2(Neth. Appl. (1979), 40 pp. CODEN: NAXXAN NL 7807833 19790129)および非特許文献3(Zhurnal Obshchei Khimii (1979), 49(10), 2250-4)に報告されている。
また、メタアクリロキシ基がアルキレンオキシアルキレン基を介してケイ素原子に結合したポリオルガノシロキサンとして、エチレンオキシプロピレン基を介して結合したポリオルガノシロキサンが、特許文献3(特開昭61-050988)に開示されており、ポリアルキレンオキシアルキレン(ただし、アルキレン基の炭素原子数2以上5以下)基を介して結合したポリオルガノシロキサンが、特許文献4(特開平8-231857)に開示されているが、ポリエチレンオキシプロピレン基を介して結合したポリオルガノシロキサンしか実施例がない。すなわち、合成できることが実施例により実証されたポリオルガノシロキサンは、メタアクリロキシ基がポリエチレンオキシプロピレン基を介して結合したポリオルガノシロキサンだけである。
一方、特許文献5(特表平10−512290、WO1997/012588)には、(メタ)アクリロキシ基が炭素原子数2以上6以下のアルキレン基若しくはアルキレンオキシ基を介してポリジメチルシロキサンの片末端のケイ素原子に結合したマクロモノマーが、ビニル系コポリマー重合用のモノマーとして開示されているが、その製造方法は何も記載されていない。
特許文献6(特開2000−186122、US6090902A)には、メタアクリロキシ基が炭素原子数2以上4以下のアルキレン基を介してポリジメチルシロキサンの片末端のケイ素原子に結合したマクロモノマーが、ビニル系コポリマー重合用のモノマーとして開示されているが、合成例はメタアクリロキシ基がプロピレン基を介してポリジメチルシロキサンの片末端のケイ素原子に結合したマクロモノマーのみである。
特許文献7(特表2005−527666、WO2003/085035)には、メタアクリロキシ基またはアクリロキシ基がプロピレン基を介してポリジメチルシロキサンの片末端のケイ素原子に結合したマクロモノマーが、ビニル系コポリマー重合用のモノマーとして開示されているが、その製造方法は何も記載されていない。
特許文献8(特開2006−37109、FR2873702A1、EP1621560A1)には、(メタ)アクリロキシ基が炭素原子数1以上10以下のアルキレン基(場合によって1個または2個のエーテル結合を含む)を介してポリジメチルシロキサンの片末端のケイ素原子に結合したマクロモノマーが、ビニル系コポリマー重合用のモノマーとして開示されているが、その製造方法は何も記載されていない。
以上のように、(メタ)アクリロキシ基(すなわち、メタアクリロキシ基またはアクリロキシ基)が長鎖アルキレン(ただし、アルキレン基の炭素原子数は11以上である)を介してポリジメチルシロキサンの片末端のケイ素原子に結合したマクロモノマーは、上記特許文献に記載されておらず、刊行物公知でない。
一方、(メタ)アクリロキシ基(すなわち、メタアクリロキシ基またはアクリロキシ基)がポリアルキレンオキシアルキレン基(ただし、両アルキレン基の合計炭素原子数は11以上である)を介してポリジメチルシロキサンの片末端のケイ素原子に結合したマクロモノマーは、上記特許文献に記載されておらず、刊行物公知でない。
特公平6−51795号公報 特開昭60−215009号公報 特開昭61-050988号公報 特開平8-231857号公報 特表平10−512290号公報 特開2000−186122号公報 特表2005−527666号公報 特開2006−37109号公報 Journal of Organic Chemistry (1961), 26 5180-5182 Neth. Appl. (1979), 40 pp. CODEN: NAXXAN NL 7807833 19790129 Zhurnal Obshchei Khimii (1979), 49(10), 2250-4
一般にメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基のビニル重合反応性を利用して他のビニルモノマーと共重合し、得られた共重合体を各種の熱可塑性樹脂に内添することにより、それら熱可塑性樹脂の改質に利用されている。通常他のビニルモノマーとの共重合に利用されるメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンは、ビニル重合反応点であるメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基と樹脂改質効果を与えるポリシロキサニル基とが短いプロピレン基を介して結合しているため、熱可塑性樹脂中でのポリシロキサニル基の自由度が低く、ポリシロキサニル基の表面偏折が不十分になるという問題があることに本発明者は気付いた。
このため、本発明者は、メタアクリロキシ基またはアクリロキシ基が長鎖アルキレン基またはポリ(アルキレンオキシ)長鎖アルキレン基を介してポリオルガノシロキサンのケイ素原子に結合した新規なメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法、ならびに、他のビニルモノマーと共重合した場合により優れた樹脂改質効果を与える新規なメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンおよびそれを生産性良く製造できる方法を鋭意研究した結果、本発明に至った。
本発明は、メタアクリロキシ基またはアクリロキシ基が長鎖アルキレン基またはポリ(アルキレンオキシ)長鎖アルキレン基を介してポリオルガノシロキサンのケイ素原子に結合した新規なメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンおよびその製造方法、ならびに、他のビニルモノマーと共重合した場合により優れた樹脂改質効果を与える新規なメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンおよびそれを生産性良く製造できる方法を提供することを目的とする。
上記目的は、メタアクリロキシ基またはアクリロキシ基がアルキレン(ただし、アルキレン基の炭素原子数は11以上である)を介してケイ素原子に結合したポリオルガノシロキサンおよびヒドロシリル化反応によるその製造方法、ならびに、メタアクリロキシ基またはアクリロキシ基がポリ(アルキレンオキシ)アルキレン基(ただし、アルキレン基の合計炭素原子数は11以上である)を介してケイ素原子に結合したポリオルガノシロキサンおよびヒドロシリル化反応によるその製造方法により達成される。
本発明は、
「[1] 平均単位式(1):
SiO(4−a−b)/2 (1)
{式中、Rは一般式(2):
X−Z− (2)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下の二価アルキレン基である]で示されるメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されることを特徴とする、メタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[2] 一般式(2)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、[1]記載の(メタ)メタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[2-1] 平均単位式(1)中のRがメチル基であることを特徴とする、[2]記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[3] 平均単位式(1) で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(3):
Figure 2009090870
{式中、Rは一般式(2):
X−Z− (2)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下のアルキレン基である]で示されるメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素であり、RはRまたはRであり、nが0の場合、RはRである。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。)を有することを特徴とする、請求項1記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[4] 一般式(2)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、[3]記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[4-1] 平均構造式(3)中のRがメチル基であることを特徴とする、[4]記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。」に関する。
本発明は、
「[5] 平均単位式(4):
SiO(4−a−b)/2 (4)
(式中、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である)で表されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと
一般式(5):
X−W (5)
(式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Wは炭素原子数11以上20以下の1-アルケニル基である)で示される1-アルケニロキシメタアクリレートまたは1-アルケニロキシアクリレートをヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させることを特徴とする、
平均単位式(1):
SiO(4−a−b)/2 (1)
{式中、Rは一般式(2):
X−Z− (2)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下のアルキレン基である]で示されるメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[6] 一般式(5)中のWが1-ウンデセニル基であり、一般式(2)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、[5]記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[6-1] 平均単位式(4)と平均単位式(1)中のRがメチル基であることを特徴とする、[6]記載の(メタ)メタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[7] 平均単位式(4)で示されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(6):
Figure 2009090870
(式中、R2は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、RはRまたは水素原子であり、nが0の場合、Rは水素原子であり、nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である)を有し、平均単位式(1)で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(3):
Figure 2009090870
{式中、Rは一般式(2):
X−Z− (2)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下のアルキレン基である]で示されるメタアクリロキシ基またはアクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素であり、RはRまたはRであり、nが0の場合、RはRである。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。}を有することを特徴とする、[5]記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[8] 一般式(2)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、[7]記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[8-1] 平均構造式(6)と平均構造式(3)中のRがメチル基であることを特徴とする、[8]記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。」に関する。
本発明は、
「[9] 平均単位式(7):
4 SiO(4−a−b)/2 (7)
{式中、R4は一般式(8):
X−(Y)−Z− (8)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下の二価アルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されることを特徴とする、メタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[10] 一般式(8)中のYがエチレンオキシ基であり、Zがウンデシレン基であることを特徴とする、[9]記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[10-1] 平均単位式(7)中のRがメチル基であることを特徴とする、[10]記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[11] 平均単位式(7)で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(9):
Figure 2009090870
{式中、R4は一般式(8):
X−(Y)−Z− (8)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下のアルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、RはRまたはR4であり、nが0の場合、RはR4である。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。)を有することを特徴とする、[10]記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[12] 一般式(8)中のYがエチレンオキシ基であり、Zがウンデシレン基であることを特徴とする、[11]記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
[12-1] 平均構造式(9)中のRがメチル基であることを特徴とする、[12]記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。」に関する。
本発明は、
「[13] 平均単位式(4):
SiO(4−a−b)/2 (4)
(式中、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である)で表されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと
一般式(10):
X−(Y)−W (10)
(式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Wは炭素原子数6以上20以下の1-アルケニル基であり、(Y)−W中の炭素原子数は11以上である)で示される1-アルケニロキシポリアルキレングリコールメタアクリレートまたは1-アルケニロキシポリアルキレングリコールアクリレートをヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させることを特徴とする、
平均単位式(7):
4 SiO(4−a−b)/2 (7)
{式中、R4は一般式(8):
X−(Y)−Z1− (8)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下の二価アルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[14] 一般式(10)中のWが1-ウンデセニル基であり、一般式(10)中と一般式(8)中のYがエチレンオキシ基であり、一般式(8)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、[13]記載のメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[14-1] 平均単位式(4)と平均単位式(7)中のRがメチル基であることを特徴とする、[14]記載のメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[15] 平均単位式(4)で示されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(6):
Figure 2009090870
(式中、R2は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、RはRまたは水素原子であり、nが0の場合、Rは水素原子であり、nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である)を有し、平均単位式(7)で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(9):
Figure 2009090870
{式中、R4は一般式(8):
X−(Y)−Z− (8)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下のアルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素であり、RはRまたはR4であり、nが0の場合、RはR4である。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。)を有することを特徴とする、[13]記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[16] 一般式(8)中のYがエチレンオキシ基であり、Zがウンデシレン基であることを特徴とする、[15]記載のメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
[16-1] 平均構造式(6)と平均構造式(9)中のRがメチル基であることを特徴とする、[16]記載のメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。」に関する。
本発明のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンおよびメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンは、他のビニルモノマーとの共重合用モノマーとして有用であり、他のビニルモノマーとの共重合体は、樹脂、特には熱可塑性樹脂の内添用改質剤として有用である。
本発明のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法およびメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法によると、これらポリオルガノシロキサンを簡易に収率よく製造することができる。
図1は実施例1で得られた両末端メタアクリロキシテトラ(エチレノキシ)ウンデシル基結合ポリジメチルシロキサンの29Si‐NMRチャートである。 図2は実施例1で得られた両末端メタアクリロキシテトラ(エチレノキシ)ウンデシル基結合ポリジメチルシロキサンの13C‐NMRチャートである。 図3は実施例2で得られた両末端メタアクリロキシウンデシル基結合ポリジメチルシロキサンの29Si‐NMRチャートである。 図4は実施例2で得られた両末端メタアクリロキシウンデシル基結合ポリジメチルシロキサンの13C‐NMRチャートである。
本発明のメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンは、
平均単位式(1):
SiO(4−a−b)/2 (1)
{式中、Rは一般式(2):
X−Z− (2)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下の二価アルキレン基である]で示されるメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されることを特徴とする。
平均単位式(1)中、Rはケイ素原子に結合した一般式(2):
X−Z− (2)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下の二価アルキレン基である]で示されるメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基である。
Zは炭素原子数11以上20以下のアルキレン基であり、アルキレン基の分子形状は直鎖状が好ましいが、分岐状であってもよい。
かかるアルキレン基として、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基、ノナデシレン基、エイコサニレン基が例示される。合成原料の入手の容易さから、好ましくはウンデシレン基である。
は、ケイ素原子に結合した、脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基である。脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル等のアラルキル基が例示されるが、平均単位式(1)で示されるポリオルガノシロキサンの製造容易性と他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点でアルキル基とフェニル基が好ましく、そのうちでもアルキル基が好ましく、メチル基が最も好ましい。
a及びbは、それぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である。0.001≦a≦1.5は、ポリオルガノシロキサン中にケイ素原子1000個当たり平均1個以上のRが結合しており、ケイ素原子1個当たり平均1.5個以下のRが結合していることを意味している。1.0≦b≦2.5は、ポリオルガノシロキサン中にケイ素原子1個当たり平均1個以上、平均2.5個以下のRが結合していることを意味している。1.001≦a+b≦3は、ポリオルガノシロキサン中にケイ素原子1個当たり平均1.001個以上のRとRが結合し、平均3.0個以下のRとRが結合していることを意味している。a+b=2の場合、ポリオルガノシロキサンの分子構造は直鎖状である。a+b=3の場合、ダイマーである。a+bが2から1に減少するに従って、ポリオルガノシロキサンの分岐度合いが大きくなり、a+b=1ではポリシルセスキオキサンである。他のビニルモノマーとの共重合性および他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、a≦b であり、1.7≦a+b≦3.0が好ましく、1.9≦a+b≦3.0がより好ましい。
このような平均単位式(1)で示されるポリオルガノシロキサンの分子構造は、特に制限はなく、直鎖状、やや分岐した直鎖状、分岐状、環状などのいずれでもよいが、他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、下記の平均構造式(3)
Figure 2009090870
(式中、Rは一般式(2):
X−Z− (2)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下の二価アルキレン基である]で示されるメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、RはR1またはR2であり、nが0の場合はRはRである。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。)で示される直鎖状構造を有することが好ましい。
平均構造式(3)において、nは0以上50以下の数であるが、他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、1〜3が好ましい。mは1以上10000以下の数であるが、原料であるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンの製造容易性の点で、1以上1000以下が好ましく、1以上100以下がより好ましい。
nが0であり、両末端のRが2個共にRである場合は、メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンは、両末端メタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基結合ポリジオルガノシロキサンである。nが1以上50以下の場合、メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンは、少なくとも側鎖にメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基が結合したポリジオルガノシロキサンとなる。
平均構造式(3)において、nが0であり、両末端の2個のRの内の1個がRであり、他の1個がRである場合は、メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンは、片末端メタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基結合ポリジオルガノシロキサンというマクロモノマーであり、平均単位式(1)で示されるポリオルガノシロキサンの一種である。
他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、両末端メタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基結合ポリジオルガノシロキサンと、少なくとも側鎖にメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基が結合したポリジオルガノシロキサンが好ましい。
本発明の平均単位式(1)で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法は、
平均単位式(4):
SiO(4−a−b)/2 (4)
(式中、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である)で表されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと
一般式(5):
X−W (5)
(式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Wは炭素原子数11以上20以下の1-アルケニル基である)で示される1-アルケニロキシメタアクリレートまたは1-アルケニロキシアクリレートをヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させることを特徴とする。
平均単位式(4)で示されるポリオルガノシロキサン中のケイ素原子結合水素原子と、一般式(5)で示される1-アルケニロキシメタアクリレートまたは1-アルケニロキシアクリレート中の1-アルケニロキシ基とが付加反応して、一般式X−Z−で示されるメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基がケイ素原子に結合したポリオルガノシロキサン、すなわち、平均単位式(1)で示されるポリオルガノシロキサンが生成する。
は脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、その具体例と好ましい例は平均単位式(1)中のR2について既に説明したとおりである。
X−W中のWは炭素原子数11以上20以下の1-アルケニル基であり、分子形状は直鎖状が好ましいが、分岐状であってもよい。
Wとして、1-ウンデセニル基、1-ドデセニル基、1-トリデセニル基、1-テトラデセニル基、1-ペンタデセニル基、1-ヘキサデセニル基、1-ヘプタデセニル基、1-オクタデセニル基、1-ノナデセニル基、1-エイコセニル基が例示される。1-アルケニロキシメタアクリレートまたは1-アルケニロキシアクリレートの入手容易性の点から、Wは好ましくは1-ウンデセニル基である。
平均単位式(4)で示されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンは、平均単位式(1)で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの原料であるので、後者と同様に分子構造は、特に制限はなく、直鎖状、やや分岐した直鎖状、分岐状、環状などのいずれでもよいが、他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、直鎖状であることが好ましい。
平均構造式(3)で示されるメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンは、平均単位式(4)で示されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンとして、下記の平均構造式(6):
Figure 2009090870
(式中、R2は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、RはRまたは水素原子であり、nが0の場合、Rは水素原子であり、nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である)で示される直鎖状のケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンを使用することにより製造することができる。
2は平均単位式(1)中のR2について説明したとおりである。n、mは平均構造式(3)におけるn、mについて説明したとおりである。RはR2または水素原子である。nが0の場合、Rは水素原子である。
このケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンは、分子中に2個以上のケイ素原子結合水素原子を有する。
ケイ素原子結合水素原子の結合位置は特に限定されず、分子鎖末端、側鎖、これら両方が例示される。
ケイ素原子結合水素原子の含有量は0.005〜1.7重量%であることが好ましく、0.01〜1.5重量%であることがより好ましい。
平均単位式(4)で示されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンのうち、平均構造式(6)で示される直鎖状構造を有するものとして、具体的には、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン,両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体,両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体が例示される。非直鎖状構造を有するものとして、具体的には、環状メチルハイドロジェンポリシロキサン,環状メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、トリス(ジメチルハイドロジェンシロキシ)メチルシラン、テトラ(ジメチルハイドロジェンシロキシ)シランが例示される。これらのポリシロキサン中の複数のメチル基の一部が、他のアルキル基あるいはフェニル基に置換されたものであってもよい。
平均単位式(4)または平均構造式(6)で示されるポリオルガノシロキサン中のケイ素原子結合水素原子に対する、一般式(5)で示される1-アルケニロキシメタアクリレートまたは1-アルケニロキシアクリレート中の1-アルケニロキシ基の仕込みモル比は1.0〜2.0が好ましく、1.0〜1.5がより好ましく、1.0〜1.2がさらに好ましい。
ヒドロシリル化反応触媒は、通常、ヒドロシリル化反応に用いられる触媒であれば特に限定されないが、触媒活性の点で白金系触媒およびロジウム系触媒が望ましい。
白金系触媒として、具体的には、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体、塩化白金酸のオレフィン錯体、塩化白金酸とβ-ジケトンとの錯体、白金とビニルシロキサンとの錯体、白金のオレフィン錯体、白金のβ-ジケトンとの錯体が例示される。反応促進性の点で、塩化白金酸、白金とビニルシロキサンとの錯体、白金のオレフィン錯体が好ましく、塩化白金酸とジビニルテトラメチルジシロキサンとの錯体、塩化白金酸とテトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンとの錯体、白金・ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン錯体等の白金ビニルシロキサン錯体が特に好ましい。
ロジウム系触媒として、式:[Rh(O2CCH3)2]2、Rh(O2CCH3)3、Rh2(C8152)4、Rh(C572)3、Rh(C572)(CO)2、Rh(CO)[Ph3P](C572)、RhX3[(R)2S]3、(R 3P)2Rh(CO)X、(R 3P)2Rh(CO)H、Rh224、HaRhb(E)cCld、またはRh[O(CO)R]3-n(OH)nで表されるロジウム系触媒(式中、Xは水素原子、塩素原子、臭素原子、またはヨウ素原子であり、Yはアルキル基、CO、またはC814であり、Rはアルキル基、シクロアルキル基、またはアリール基であり、Rはアルキル基、アリール基、アルキルオキシ基、またはアリールオキシ基であり、Eはオレフィンであり、aは0または1であり、bは1または2であり、cは1〜4の整数であり、dは2、3、または4であり、nは0または1である。)
上記ヒドロシリル化反応における触媒の使用量は、いわゆる触媒量でよく、白金自体又はロジウム自体の量で反応原料合計量の0.5〜50ppm、好ましくは1〜20ppmである。
上記付加反応の温度と時間は、常温〜140℃で600〜30分間位が適切であるが、必要に応じてこれら温度、時間の範囲外でもよい。
上記付加反応は、必要に応じて有機溶剤中で行ってもよい。有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素又は脂環式炭化水素;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。
平均単位式(4)または平均構造式(6)示されるポリオルガノシロキサン中のケイ素原子結合水素原子を完全にヒドロシリル化反応させるため、すなわち、ケイ素原子結合水素原子を完全に消去するために後処理してもよい。後処理方法には、残存するケイ素原子結合水素原子に1−ヘキセン等の二重結合を持つ化合物を付加反応させるという方法、反応混合物に苛性ソーダ等のアルカリ物質を添加してケイ素原子結合水素原子を脱水素縮合反応させるという方法がある。
上記付加反応はバッチ式で行ってもよく、連続式で行ってもよい。連続式で行う場合は、特開2001-294666で提唱されているように、内部に撹拌手段兼栓流性維持手段を有する筒状反応装置中で行う方法が好適である。
付加反応終了後、特に有機溶媒を使用した場合には上記の後処理後に、有機溶媒等の低沸点物を加熱減圧下で除去することにより、本発明の新規なメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンが得られる。
本発明のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンは、平均単位式(7):
4 SiO(4−a−b)/2 (7)
{式中、R4は一般式(8):
X−(Y)−Z− (8)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下の二価アルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されることを特徴とする。
なお、本発明では、メタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基は、メタアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基またはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基を意味する。
平均単位式(7)中、R4はケイ素原子に結合した一般式(8):
X−(Y)−Z− (8)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下の二価アルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基である。
X−(Y)−Z−中のYは、炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基である。アルキレンオキシ基として、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、ブチレンオキシ基、ペンチレンオキシ基、ヘキシレンオキシ基があるが、好ましくはエチレンオキシ基、ついでプロピレンオキシ基である。
cは1以上20以下の数であるが、好ましくは1以上10以下の数である。
は炭素原子数6以上20以下のアルキレン基であり、アルキレン基の分子形状は直鎖状が好ましいが、分岐状であってもよい。
かかるアルキレン基として、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基、ノナデシレン基、エイコサニレン基が例示される。合成原料の入手の容易さから、好ましくはウンデシレン基である。
ただし、他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である。
は、ケイ素原子に結合した、脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基である。脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル等のアラルキル基が例示されるが、製造の容易さと特性の点からアルキル基とフェニル基が好ましく、メチル基が最も好ましい。
a及びbは、それぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である。0.001≦a≦1.5は、ポリオルガノシロキサン中にケイ素原子1000個当たり平均1個以上のRが結合しており、ケイ素原子1個当たり平均1.5個以下のRが結合していることを意味している。1.0≦b≦2.5は、ポリオルガノシロキサン中にケイ素原子1個当たり平均1個以上、平均2.5個以下のRが結合していることを意味している。1.001≦a+b≦3は、ポリオルガノシロキサン中にケイ素原子1個当たり平均1.001個以上、平均3.0個以下のRとRが結合していることを意味している。a+b=2の場合、ポリオルガノシロキサンの分子構造は直鎖状である。a+b=3の場合、ダイマーである。a+bが2から1に減少するに従って、ポリオルガノシロキサンの分岐度合いが大きくなり、a+b=1ではポリシルセスキオキサンである。他のビニルモノマーとの共重合性および他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、a≦b であり、1.7≦a+b≦3.0が好ましく、1.9≦a+b≦3.0がより好ましい。
このようなポリオルガノシロキサンの分子構造は、特に制限はなく、直鎖状、やや分岐した直鎖状、分岐状、環状などのいずれの分子構造でもよいが、他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、下記平均構造式(9):
Figure 2009090870
{式中、R4は一般式(8):
X−(Y)−Z− (8)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下のアルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素であり、RはRまたはR4であり、nが0の場合、RはR4である。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。)を有するものが好ましい。
平均構造式(9)において、nは0以上50以下の数であるが、他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、1〜3が好ましい。mは1以上10000以下の数であるが、原料であるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンの製造容易性の点で、1以上1000以下が好ましく、1以上100以下がより好ましい。
nが0であり、両末端のRが2個共にRである場合は、メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンは、両末端メタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基結合ポリジオルガノシロキサンである。nが1以上50以下の場合、メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンは、少なくとも側鎖にメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基が結合したポリジオルガノシロキサンとなる。
平均構造式(9)において、nが0であり、両末端の2個のRの内の1個がR4であり、他の1個がRである場合、メタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンは、片末端メタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基結合ポリジオルガノシロキサンというマクロモノマーであり、平均単位式(7)で示されるポリオルガノシロキサンの一種である。
他のビニルモノマーとの共重合体の樹脂改質効果の点で、両末端メタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基結合ポリジオルガノシロキサンと、少なくとも側鎖にメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基が結合したポリジオルガノシロキサンが好ましい。
平均単位式(7) で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンは、
平均単位式(4):
SiO(4−a−b)/2 (4)
(式中、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である)で表されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと
一般式(10):
X−(Y)−W (10)
(式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Wは炭素原子数6以上20以下の1-アルケニル基である)で示される1-アルケニロキシポリアルキレングリコールメタアクリレートまたは1-アルケニロキシポリアルキレングリコールアクリレートをヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させることにより製造することができる。
X−(Y)−W中のYは、炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基である。アルキレンオキシ基として、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、ブチレンオキシ基、ペンチレンオキシ基、ヘキシレンオキシ基があるが、好ましくはエチレンオキシ基、ついでプロピレンオキシ基である。
cは1以上20以下の数であるが、好ましくは1以上10以下の数である。
は炭素原子数6以上20以下の1-アルケニル基であり、分子形状は直鎖状が好ましいが、分岐状であってもよい。
として、1−ヘキセニル基、1−ヘプテニル基、1−オクテニル基、1−ノネニル基、1−デセニル基、1−ウンデセニル基、1−ドデセニル基、1−トリデセニル基、1−テトラデセニル基、1−ペンタデセニル基、1−ヘキサデセニル基、1−ヘプタデセニル基、1−オクタデセニル基、1−ノナデセニル基、1−エイコセニル基が例示される。1-アルケニロキシ(メタ)アクリレートの入手容易性の点から、Wは好ましくは1−ウンデセニル基である。
平均構造式(9):
Figure 2009090870
{式中、R4は一般式(8):
X−(Y)−Z− (8)
[式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下のアルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素であり、RはRまたはR4であり、nが0の場合、RはR4である。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。)}を有するメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンは、
平均構造式(6):
Figure 2009090870
(式中、R2は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、RはRまたは水素原子であり、nが0の場合、Rは水素原子であり、nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である)で示されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと
一般式(10):
X−(Y)−W (10)
(式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Wは炭素原子数6以上20以下の1-アルケニル基である。但し、(Y)−W中の合計炭素原子数は11以上である)で示される1-アルケニロキシポリアルキレングリコールメタアクリレートまたは1-アルケニロキシポリアルキレングリコールアクリレートをヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させることにより製造することができる。
平均構造式(6)で示されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンは、段落[0033]〜[0036]で既に説明したとおりである。
X−(Y)−W中のY、c、Wは段落[0058]と[0059]で既に説明したとおりである。
平均単位式(4)または平均構造式(6)で示されるポリオルガノシロキサン中のケイ素原子結合水素原子に対する、一般式(10)で示される1-アルケニロキシポリアルキレングリコールメタアクリレートまたは1-アルケニロキシポリアルキレングリコールアクリレート中の1-アルケニロキシ基の仕込みモル比は1.0〜2.0が好ましく、1.0〜1.5がより好ましく、1.0〜1.2がさらに好ましい。
ヒドロシリル化反応触媒の種類と使用量、付加反応温度と時間、有機溶媒の使用、後処理、低沸点物の除去は、段落[0038]〜[0046]で既に説明したとおりである。
本発明の平均単位式(1)で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン、および、その実施態様であるポリオルガノシロキサン、例えば、平均構造式(3)で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンは、メタアクリル基またはアクリル基と共重合するビニルモノマー、すなわち、ラジカル重合性モノマーとの共重合体、または、アニオン重合性モノマーとの共重合体にすると、熱可塑性樹脂の内添改質剤として有用になる。
メタアクリル基またはアクリル基と共重合する可能性のあるビニルモノマーとして、エチレン、イソブチレン、テトラフルオロエチレン、ブタジエン、スチレン、アクリロニトリル、メタクリル酸エステル、クロロプレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸、メタクリル酸が例示される。ただし、実際にはメタアクリル基またはアクリル基と該モノマーの共重合反応性を十分考慮する必要がある。
本発明の平均単位式(7)で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン、および、その実施態様であるポリオルガノシロキサン、例えば、平均構造式(9) で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンは、メタアクリル基またはアクリル基と共重合するビニルモノマー、すなわち、ラジカル重合性モノマーとの共重合体、または、アニオン重合性モノマーとの共重合体にすると、熱可塑性樹脂の内添改質剤として有用になる。
内添による改質の対象になる熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、PPS、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、PEEK、ポリイミド、ポリアミドイミドが挙げられる。ただし、ラジカル重合性モノマーとの共重合体またはアニオン重合性モノマーとの共重合体の相溶性パラメータは、改質される樹脂の相溶性パラメータとになるべく近づける必要がある。
赤外吸光分析(略称IR分析)は、日本分光FT/IR4100を用い、液膜法で測定した。
核磁気共鳴分析(略称NMR分析)は、29Si‐NMRと13C‐NMRによった。
29Si‐NMRは、日本電子株式会社製の核磁気共鳴装置JEOL JNM-EX400を用い、重クロロホルム中で、テトラメチルシランを内部標準として測定を行った。13C‐NMRは、日本電子株式会社製の核磁気共鳴装置JEOL JNM-EX400を用い、重クロロホルム中で、テトラメチルシランを内部標準として測定を行った。
[実施例1]
撹拌装置と温度計付き3つ口フラスコに、平均重合度が22.4である両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン20グラム(SiH基:22.3ミリモル)、ウンデシレノキシテトラエチレングリコールメタクリレート10.2グラム(24.5ミリモル)、ジブチルヒドロキシトルエン(以下、BHTと略称する)0.003グラムを投入して混合した。ついで白金とテトラメチルジビニルジシロキサンの錯体を白金金属量が重量単位で5ppmになるような量投入して混合した。60℃〜70℃で1時間撹拌した後、IR分析を行ったところ、ケイ素原子結合水素原子(SiH基)に起因する吸収は消失し、付加反応は完結していた。NMR分析の結果、下記平均構造式の両末端メタクリロキシテトラ(エチレノキシ)ウンデシル基結合ポリジメチルシロキサンであることが判明した。収率は100%であった。
Figure 2009090870
[実施例2]
撹拌装置と温度計付き3つ口フラスコに、平均重合度が22.4である両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン20グラム(SiH基:22.3ミリモル)、BHT0.003グラム、白金とテトラメチルジビニルジシロキサンの錯体を白金金属量が重量単位で5ppmになる量投入して混合した。50℃に加熱し、ウンデシレノキシメタクリレート5.8グラム(24.5ミリモル)を滴下した後、60℃〜80℃で2時間撹拌した後、IR分析を行ったところ、ケイ素原子結合水素原子(SiH基)に起因する吸収は消失し、反応は完結していた。NMR分析の結果、下記平均構造式の両末端メタクリロキシウンデシル基結合ポリジメチルシロキサンであることが判明した。収率は100%であった。
Figure 2009090870
[実施例3]
撹拌装置と温度計付き3つ口フラスコに、平均重合度が102である両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン50グラム(SiH基:12.9ミリモル)、ウンデシレノキシメタクリレート3.4グラム(14.2ミリモル)、BHT0.005グラム及び白金とテトラメチルジビニルジシロキサンの錯体を白金金属量が重量単位で5ppmになるような量投入して混合した。60℃〜80℃で2時間撹拌した後、IR分析を行ったところ、ケイ素原子結合水素原子(SiH基)に起因する吸収は消失し、反応は完結していた。NMR分析の結果、下記平均構造式の両末端メタクリロキシウンデシル基結合ポリジメチルシロキサンであることが判明した。収率は100%であった。
Figure 2009090870
[実施例4]
撹拌装置と温度計付き3つ口フラスコに、下記平均構造式:
Figure 2009090870
で示されるジメチルシロキサン-メチルハイドロジェンシロキサンコポリマー20グラム(SiH基:10.1ミリモル)、ウンデシレノキシメタクリレート3.1グラム(13.1ミリモル)、BHT0.005グラム及び白金とテトラメチルジビニルジシロキサンの錯体を白金金属量が重量単位で10ppmになるような量投入して混合した。100〜140℃で4時間撹拌した後、IR分析を行ったところ、ケイ素原子結合水素原子(SiH基)に起因する吸収は消失し、反応は完結していた。NMR分析の結果、下記平均構造式の側鎖にメタクリロキシウンデシル基が結合したポリジメチルシロキサンであることが判明した。収率は100%であった。
Figure 2009090870
[実施例5]
攪拌装置と温度計付き4つ口フラスコに、ウンデシレノキドデカエチレンシメタクリレート561.9グラム(717.6ミリモル)及び白金とテトラメチルジビニルジシロキサンの錯体を白金金属量が反応混合物に対して重量単位で7ppmになる量を投入した。70℃に加熱し、平均重合度が22である両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ポリジメチルシロキサン573.4グラム(SiH基:653.8ミリモル)を滴下した後、70℃〜80℃で8時間撹拌した後、IR分析を行ったところ、ケイ素原子結合水素原子(SiH基)に起因する吸収は消失し、反応は完結していた。NMR分析の結果、下記平均構造式の両末端メタクリロキシウンデシル基結合ポリジメチルシロキサンであることが判明した。収率は100%であった。
Figure 2009090870
[比較例1]
撹拌装置と温度計付き4つ口フラスコに、メタクリル酸アリル75グラム(594.5ミリモル)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルメチルジメチルアンモニウムクロリド0.05グラムを投入し、さらに白金の1,1,3,3−テトラメチル−1,3−ジビニルジシロキサン錯体を、白金金属がメタクリル酸アリルに対して重量単位で5ppmとなるような量投入して混合した。この系を酸素ガス2%含有窒素ガス雰囲気下で95℃に加熱し、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを少量滴下した。ヒドロシリル化反応の開始を確認した後、この系を保温、水冷または空冷によって、反応温度を90〜100℃に保ちながら、総量33.2グラム(247.7ミリモル)の1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを滴下した。滴下終了後、85℃〜100℃で1時間撹拌し、IR分析を行ったところ、ケイ素原子結合水素原子(SiH基)に起因する吸収は消失していた。次いで、低沸点物を加熱減圧下で留去することにより付加反応生成物76.6グラムを得た。ガスクロマトグラフィー分析及びNMR分析により、この付加反応生成物に含まれる各種生成物は、1,3−ジ(メタクリロキシプロピル)テトラメチルジシロキサン:1−メタクリロキシプロピル−3−メタクリロキシテトラメチルジシロキサン:1,3−ジ(メタクリロキシ)テトラメチルジシロキサンの重量比率=約50:44:6であった。
本発明のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンおよびメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンは、他のビニルモノマーとの共重合用モノマーとして有用であり、他のビニルモノマーとの共重合体は、樹脂、特には熱可塑性樹脂の内添用改質剤として有用である。
本発明のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法およびメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法は、これらポリオルガノシロキサンを簡易に収率よく製造するのに有用である。

Claims (16)

  1. 平均単位式(1):
    SiO(4−a−b)/2 (1)
    {式中、Rは一般式(2):
    X−Z− (2)
    [式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下の二価アルキレン基である]で示されるメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されることを特徴とする、メタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
  2. 一般式(2)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、請求項1記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
  3. 平均単位式(1)で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(3):
    Figure 2009090870
    {式中、Rは一般式(2):
    X−Z− (2)
    [式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下のアルキレン基である]で示されるメタアクリロキシアルキル基またはアクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素であり、RはRまたはRであり、nが0の場合、RはRである。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。)を有することを特徴とする、請求項1記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
  4. 一般式(2)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、請求項3記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
  5. 平均単位式(4):
    SiO(4−a−b)/2 (4)
    (式中、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である)で表されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと
    一般式(5):
    X−W (5)
    (式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Wは炭素原子数11以上20以下の1-アルケニル基である)で示される1-アルケニロキシメタアクリレートまたは1-アルケニロキシアクリレートをヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させることを特徴とする、
    平均単位式(1):
    SiO(4−a−b)/2 (1)
    {式中、Rは一般式(2):
    X−Z− (2)
    [式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下のアルキレン基である]で示される(メタ)アクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
  6. 一般式(5)中のWが1-ウンデセニル基であり、一般式(2)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、請求項5記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
  7. 平均単位式(4)で示されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(6):
    Figure 2009090870
    (式中、R2は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、RはRまたは水素原子であり、nが0の場合、Rは水素原子であり、nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である)を有し、平均単位式(1)で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(3):
    Figure 2009090870
    {式中、Rは一般式(2):
    X−Z− (2)
    [式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Zは炭素原子数11以上20以下のアルキレン基である]で示されるメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素であり、RはRまたはRであり、nが0の場合、RはRである。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。}を有することを特徴とする、請求項5記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
  8. 一般式(2)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、請求項7記載のメタアクリロキシアルキル基もしくはアクリロキシアルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
  9. 平均単位式(7):
    4 SiO(4−a−b)/2 (7)
    {式中、R4は一般式(8):
    X−(Y)−Z− (8)
    [式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下の二価アルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されることを特徴とする、メタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
  10. 一般式(8)中のYがエチレンオキシ基であり、Zがウンデシレン基であることを特徴とする、請求項9記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
  11. 平均単位式(7) で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(9):
    Figure 2009090870
    {式中、R4は一般式(8):
    X−(Y)−Z− (8)
    [式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下のアルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、RはRまたはR4であり、nが0の場合、RはR4である。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。)を有することを特徴とする、請求項10記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
  12. 一般式(8)中のYがエチレンオキシ基であり、Zがウンデシレン基であることを特徴とする、請求項11記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサン。
  13. 平均単位式(4):
    SiO(4−a−b)/2 (4)
    (式中、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である)で表されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンと
    一般式(10):
    X−(Y)−W (10)
    (式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Wは炭素原子数6以上20以下の1-アルケニル基であり、(Y)−W中の炭素原子数は11以上である)で示される1-アルケニロキシポリアルキレングリコールメタアクリレートまたは1-アルケニロキシポリアルキレングリコールアクリレートをヒドロシリル化反応触媒存在下で付加反応させることを特徴とする、
    平均単位式(7):
    4 SiO(4−a−b)/2 (7)
    {式中、R4は一般式(8):
    X−(Y)−Z1− (8)
    [式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下の二価アルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素基であり、a及びbはそれぞれ0.001≦a≦1.5、1.0≦b≦2.5、1.001≦a+b≦3である}で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
  14. 一般式(10)中のWが1-ウンデセニル基であり、一般式(10)中と一般式(8)中のYがエチレンオキシ基であり、一般式(8)中のZがウンデシレン基であることを特徴とする、請求項13記載のメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
  15. 平均単位式(4)で示されるケイ素原子結合水素原子含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(6):
    Figure 2009090870
    (式中、R2は脂肪族不飽和結合を有しない一価炭化水素基であり、RはRまたは水素原子であり、nが0の場合、Rは水素原子であり、nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である)を有し、平均単位式(7)で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンが、平均構造式(9):
    Figure 2009090870
    {式中、R4は一般式(8):
    X−(Y)−Z− (8)
    [式中、Xはメタアクリロキシ基またはアクリロキシ基であり、Yは炭素原子数2以上6以下のアルキレンオキシ基であり、cは1以上20以下の数であり、Zは炭素原子数6以上20以下のアルキレン基である(ただし、(Y)−Z中の合計炭素原子数は11以上である)]で示されるメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基であり、Rは脂肪族不飽和結合を含有しない一価炭化水素であり、RはRまたはR4であり、nが0の場合、RはR4である。nは0以上50以下の数であり、mは1以上10000以下の数である。)を有することを特徴とする、請求項13記載のメタアクリロキシもしくはアクリロキシポリ(アルキレンオキシ)アルキル基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
  16. 一般式(8)中のYがエチレンオキシ基であり、Zがウンデシレン基であることを特徴とする、請求項15記載のメタアクリロキシ基もしくはアクリロキシ基含有ポリオルガノシロキサンの製造方法。
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