JPWO2009044826A1 - 物品判定システム及び物品判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】専門知識や経験がない人や少ない人材でも、大量の物品の正確な判定を行うことができ、また、製造段階等で予めICチップやマーカー等の情報が付加されていない物品に対しても判定を行うことができる物品判定システム及び物品判定方法を提供する。【解決手段】物品を判定する物品判定システムにおいて、物品、物品のグループ、物品のブランド、物品のカテゴリの少なくとも1つを含む物品の種類を特定する物品特定手段としての入出力手段50と、物品の特徴情報を取得する特徴取得手段10と、物品の真贋判定及び価値評価を行う判定手段20と、物品に関する情報を記憶する記憶手段30とを備え、判定手段20は、特徴取得手段10で取得した物品の特徴情報と、記憶手段30に記憶されている物品に関する情報に含まれる正規品の特徴情報、偽造品の特徴情報、状態ごとの価値情報、相場情報等に基づいて、物品の真贋判定及び価値評価を行う。

Description

本発明は物品判定システム及び物品判定方法に係り、特に物品の特徴を取得して物品の真贋を判定したり、物品の価値を評価する物品判定システム及び物品判定方法に関する。
近年、リサイクルや二次流通市場の拡大により、ブランド品や宝飾品等の中古品が流通しており、また偽造品も多く市場に流通している。さらに、インターネットを利用した商品売買の普及に伴って、このような中古品の売買が盛んに行われるようになるとともに、違法な偽造品が数多く流通するようになっている。そこで、ブランド品や宝飾品等の真贋の判定、及び価値の評価を行うための鑑定のニーズが高まっている。
しかしながら、ブランド品や宝飾品等の鑑定方法は昔から近年まで大きな変化はなく、専門知識を持つ個人によりその専門知識と五感を用いて行われているのが一般的である。そのため、専門知識がない人は鑑定を行うことが難しく、大量の物品の鑑定作業を行うには大勢の専門知識を有する人材が必要となる。また、人間の五感に依存した鑑定では、一物品あたりの鑑定に要する時間が長く、一人で一日に鑑定できる物品数が限られてしまう。さらに、鑑定は個人の専門知識や経験に依存するため、鑑定を行った人によって鑑定結果にばらつきが生じたり、間違いが発生したりする可能性がある。
そこで、特定の情報を記録する情報記録媒体を予め商品の製造段階で商品本体や商品の梱包材等に取付けておき、その情報を読み取って照合することで真贋判定を行う様々な技術が提案されている。例えば、商品を識別するための情報を記憶する無線タグを商品や商品の梱包箱に装着し、無線タグからデータを読み取り、製造者や販売者等の正しい商品情報が確認できた場合には本物であると判断する技術が知られており、無線タグに記録するデータを暗号化等加工することによってさらにセキュリティを高め、偽造を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−216316号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような真贋判定技術や、その他ICチップやマーカー等を埋め込んで真贋判定を行う技術では、商品の製造段階や梱包段階等で予め商品本体又は梱包材等に情報記録媒体等を埋め込んだり付加しておく必要がある。すなわち、実際にタグやマーカー等が付加されている商品のみが判定対象となり、既に存在する多大な中古品等に対して判定を行うことができないという問題があった。また商品に付加されている情報を読み取って確認するための装置を保有している人しか判定を自動化することができないという問題もあった。さらに、各商品の製造者や販売者がそれぞれ全ての商品にタグやマーカー等を付加する必要があり、製造工数を要するという問題があった。
また、情報記録媒体を用いる技術では真贋の判断を行うのみであり、中古品等、商品の状態変化によって変化する価値を自動的に評価することはできなかった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、専門知識や経験がない人でも間違いが極めて少ない真贋判定や価値評価を行うことができる、もしくは少ない人材でも大量の物品の真贋判定や価値評価が正確にできる物品判定システム及び物品判定方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、製造者や販売者が製造段階等で予め物品にマーカー等の情報を付加しておく必要がなく、そのままの状態で物品の真贋判定を行うことができる物品判定システム及び物品判定方法を提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、物品の価値をその状態変化に応じて自動的に評価することができる物品判定システム及び物品判定方法を提供することにある。
前記課題は、請求項1の物品判定システムによれば、物品を判定する物品判定システムであって、物品、物品のグループ、物品のブランド、物品のカテゴリの少なくとも1つを含む物品の種類を特定する物品特定手段と、前記物品の特徴情報を取得する特徴取得手段と、前記物品の特定の内容を判定する判定手段と、前記物品に関する情報を記憶する記憶手段と、を備え、前記判定手段は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報と、前記記憶手段に記憶されている前記物品に関する情報に基づいて、前記物品の特定の内容を判定すること、により解決される。
このように、請求項1の物品判定システムでは、物品の特徴を取得する特徴取得手段により判定する物品の特徴情報を取得して、取得した特徴情報と記憶手段に記憶されているその物品に関する情報に基づいて、物品の特定の内容を判定する。したがって、物品の特定の内容の判定を行うために、物品の製造段階で予め物品本体や梱包材等にICチップやマーカー等の情報記録媒体が埋め込まれている必要がなく、判定を行う物品の特徴を特徴取得手段で取得することにより、物品の判定を行うことができる。
さらに、判定対象の物品に関する情報が予め記憶手段に記憶されており、その物品に関する情報と判定対象の物品の特徴情報に基づいてシステムで自動的に物品の判定を行うため、判定結果が判定を行う個人の知識や経験に依存せず、間違いの可能性が少なく、正確な判定を行うことができる。また、人が判定を行う場合と比較して、大量の物品の判定を実現できる。
また、前記課題は、請求項2の物品判定システムによれば、前記特定の内容の判定は、前記物品の真贋判定であって、前記物品に関する情報は、前記物品の正規品の特徴情報と偽造品の特徴情報を含み、前記判定手段は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報と、前記物品の前記正規品の特徴情報と前記偽造品の特徴情報の少なくとも一方とを対比して、真贋判定を行うこと、により解決される。
このように、記憶手段に正規品の特徴情報と偽造品の特徴情報を記憶しておき、判定対象の物品の特徴情報とそれらの特徴情報とを対比することによって、物品の特定の内容の判定として真贋判定を行うことができる。正規品の特徴情報と偽造品の特徴情報、及び特徴取得手段で取得した物品の特徴情報を用いて、システムで自動的に物品の真贋判定を行うため、正確で迅速な真贋判定が実現できる。
また、前記課題は、請求項3の物品判定システムによれば、前記特定の内容の判定は、前記物品の価値評価であって、前記物品に関する情報は、前記物品の状態ごとの価値情報と相場情報を含み、前記判定手段は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報に基づいて、前記物品の前記価値情報と前記相場情報を参照して、価値評価を行うこと、により解決される。
このように、記憶手段に物品の価値情報と相場情報を記憶しておき、判定対象の物品の特徴情報に基づいてそれらの情報を参照することによって、物品の特定の内容の判定として価値評価を行うことができる。正物品の価値情報と相場情報、及び特徴取得手段で取得した物品の特徴情報を用いて、システムで自動的に物品の価値評価を行うため、正確で迅速な価値評価が実現できる。
また、前記課題は、請求項4の物品判定システムによれば、前記特定の内容の判定は、前記物品の真贋判定及び価値評価であって、前記物品に関する情報は、前記物品の正規品の特徴情報、偽造品の特徴情報、状態ごとの価値情報、相場情報を含み、前記判定手段は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報と、前記物品の前記正規品の特徴情報と前記偽造品の特徴情報の少なくとも一方とを対比して真贋判定を行い、また前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報に基づいて、前記物品の前記価値情報と前記相場情報を参照して価値評価を行うこと、により解決される。
このように、物品の特定の内容の判定として真贋判定と価値評価の両方を行うようにすると、正確で迅速な真贋判定と価値評価が同時に実現できる。
このとき、前記価値評価では、前記物品の市場価格に基づいて前記物品の価格が決定されると好適である。このように、物品の状態に応じた市場価格に基づいて物品の価値として価格を決定することで、中古品等の状態に応じた販売価格を決定することができる。
また、前記物品特定手段による物品の種類の特定は、前記特徴取得手段で取得した特徴情報に基づいて行われるようにすると好適である。このように、判定対象の物品の特徴情報を特徴取得手段で取得して、その特徴情報に基づいて判定対象の物品の種類を特定するように構成すると、物品の特定がシステムで自動化され、システムのオペレータによる入力作業が削減される。したがって、効率的に判定が行えるようになり、大量の物品の連続した判定が可能となる。
また、前記特徴取得手段は、放射線透過試験装置、蛍光X線分析装置、紫外線吸収分析装置、テラヘルツ計測装置、画像処理装置、表面粗さ計測装置、赤外線吸収・透過分析装置、音響周波数分析装置、臭気センサ、反発係数測定装置から、前記物品特定手段で特定した物品の種類に対応する装置を1つ以上選定して構成されると好適である。これらの試験・分析装置から物品の種類に対応する装置を選択して構成し、物品の特徴を取得することで、物品の内部構造の相違、素材,柄の顔料,金具,縫糸,接着剤,コーティング等の組成パターン、貴金属含有率、柄の正確さ、表面粗さ等の各種分析を行うことができる。また、これらの装置を複数組合せた場合には、より正確な判定が行える。
さらに、前記記憶手段の前記物品に関する情報は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報に基づいて更新されるようにするとよい。物品の判定を行うごとに物品に関する情報を更新することで、物品判定に必要な情報が蓄積され、また最新の情報に更新されて、物品判定の精度が向上する。
また、前記物品判定システムは、多くの物品の判定を連続して行うように構成すると、大量の物品の判定が必要な税関、物流管理システム、商品管理システム等において本物品判定システムの利用が可能となる。
本発明は、これまでに説明した物品判定システムのそれぞれの構成を用いた物品判定方法として特定することもできる。このような物品判定方法によれば、上述した物品判定システムで得られる効果と同様の効果が得られる。
本発明の物品判定システム及び物品判定方法によれば、大量の物品の真贋の判定及び価値の評価を迅速かつ正確に行うことができる。また、判定用のタグやマーカー等の情報記録媒体が埋め込まれていない物品であっても、そのままの状態で真贋の判定及び価値の評価を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る物品判定システムの構成概略図である。 物品判定システムの概略構成を示すブロック図である。 物品判定システムの概略構成を示すブロック図である。 商品カタログDBの構成の一例を示す図である。 特徴取得方法DBの構成の一例を示す図である。 正規品特徴DBの構成の一例を示す図である。 偽造品特徴DBの構成の一例を示す図である。 商品相場DBの構成の一例を示す図である。 判定処理のフローチャートを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る判定処理のフローチャートを示す図である。 本発明の第3実施形態に係る物品判定システムの構成概略図である。
符号の説明
1 物品判定システム
10 特徴取得手段(物品特定手段)
11 照射部
12 第1検出部
13 第2検出部
15 通信部
20 判定手段(物品特定手段)
21 HDD
21a 判定プログラム
21b 情報記憶領域
22 メモリ
24 CPU
25 通信部
30 記憶手段
30a HDD
31 商品カタログDB
32 特徴取得方法DB
33 正規品特徴DB
34 正規品状態DB
35 正規品情報DB
36 偽造品特徴DB
37 偽造品情報DB
38 商品相場DB
50 入出力手段(物品特定手段)
51 入力部
52 出力部
54 CPU
55 通信部
本発明は、判定対象の物品の特徴に関する情報を物品に応じて取得して、取得した情報と、予め生成されている物品の正規品の特徴に関する情報又は偽造品の特徴に関する情報とを比較して、判定対象の物品が正規品か偽造品かの判定を行ったり、判定対象の物品の状態を取得してその物品の価値を評価する物品判定システム、及び物品判定方法に関するものである。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明するシステム構成、データベース構成、処理フロー等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができることは勿論である。
図1〜図9は、本発明の第1実施形態に係るものであり、図1は物品判定システムの構成概略図、図2,図3は物品判定システムの概略構成を示すブロック図、図4は商品カタログDB(データベース)の構成の一例を示す図、図5は特徴取得方法DBの構成の一例を示す図、図6は正規品特徴DBの構成の一例を示す図、図7は偽造品特徴DBの構成の一例を示す図、図8は商品相場DBの構成の一例を示す図、図9は第1実施形態の判定処理のフローチャートを示す図である。
第1実施形態に係る物品判定システム1の全体構成を、図1及び図2を参照して説明する。
第1実施形態に係る物品判定システム1は、図1及び図2に示すように、物品Xの特徴に関する情報を取得する特徴取得手段10と、特徴取得手段10で取得した特徴に関する情報に基づいて物品の真贋の判定や価値の評価を含んだ判定を行う判定手段20と、判定手段20が判定を行うために参照する各種データベースを記憶している記憶手段30と、判定手段20が判定を行うのに必要な情報の入力、及び判定手段20で判定した結果を出力する入出力手段50とを備えている。
物品判定システム1の構成の一例として、特徴取得手段10としては例えば放射線透過試験装置等の試験・分析装置、判定手段20としては例えば判定処理を行うアプリケーション等を格納するアプリケーションサーバ、記憶手段30としては例えば判定処理に必要なデータベースを格納するデータベースサーバ、入出力手段50としては例えばパーソナルコンピュータ等の端末装置を用いて、これらの装置をLANやインターネット等のネットワークを介して接続し、構成することができる。なお、これらの特徴取得手段10、判定手段20、記憶手段30、入出力手段50は、それぞれ物理的に異なる装置として構成されてもよいが、全てが一体となった単一の装置で構成されてもよい。
また、特徴取得手段10と入出力手段50はそれぞれ異なる装置でもよいが、例えば、ディスプレイを有する携帯端末やハンドヘルド端末にセンサやスキャナ等を取付けた一体の端末装置で構成してもよい。また、特徴取得手段10はそれ自体がセンサ付ハンドヘルド端末のように1つの装置でもよいし、例えばベルトコンベヤ等の物品搬送装置の搬送部上部に物品がその内部を通る囲い部分を設けて、その内部に特徴取得手段10を取付けた構成の装置でもよい。同様に、判定手段20と記憶手段30はそれぞれ異なる装置でもよいが、1つのサーバ等に判定手段20と記憶手段30を備えた一体の装置を用いてもよい。
また、各装置の設置場所としては、全ての装置が1つの場所にまとまって設置されLANで接続されていてもよいし、いくつかの装置、例えば試験・分析装置等の特徴取得手段10と端末等の入出力手段50が物品の判定を行う場所に配置されて物品の情報入力及び判定結果の出力に使用され、アプリケーションサーバ等の判定手段20とデータベースサーバ等の記憶手段30が離れた場所(情報処理センター等)に設置されて判定処理を実行するようにし、広域通信回線を介して接続されてもよい。
全ての装置が1つの場所にまとまって設置された例としては、物流センターや税関にて大量の物品の判定を連続して行うような利用方法が考えられる。また、物品の情報入力及び結果出力の機能と、判定処理の機能を遠隔地等の別々の場所に設けた例としては、中古品の鑑定業者が物品の判定を1つずつ行うような利用方法が考えられる。遠隔地に設ける場合は、鑑定士やオペレータは情報の入力と結果の確認のみが行えて、判定処理のプログラムや判定用のデータベースへのアクセスはシステムのサービス提供者しか行うことができないため、セキュリティを確実にすることができる。
物品Xは、素材として、皮革,毛皮,繊維(布),金属,貴金属,樹脂,ゴム,ガラス,木材,石材等を含んで作られたバッグ、靴、小物類、衣料品、宝飾品、ルース状態の宝石(裸石)、美術品、時計等、あるいは精密機械、家電製品、自動車、バイク、及び香水等、後述する特徴に関する情報が取得できる物体であれば如何なる種類のものでもよい。
特徴取得手段10は、放射線透過試験装置、蛍光X線分析装置、紫外線吸収分析装置、テラヘルツ計測装置、画像処理装置、表面粗さ計測装置、赤外線吸収・透過分析装置、音響周波数分析装置、臭気センサ、反発係数測定装置のいずれか又は組合せからなる、物品の特徴を測定するための装置である。これらを複数組合せる場合には、1つの装置に複数の機能を有するものを用いてもよいし、複数の異なる装置でそれぞれの分析を行って得られた結果を用いてもよい。この特徴取得手段10は、判定する物品の種類に応じて、また、取得する物品の特徴に関する情報(以下、「特徴情報」という)の種類によって、様々な組合せや構成で形成することができる。
図1に示すように、第1実施形態の物品判定システム1は、例えば物流センターや税関等のような場所で使用するような、各手段としての各装置が1つの場所にまとまって設置されている例であり、各装置がLANで接続されている。本実施形態の特徴取得手段10は、X線を用いた透過試験と蛍光X線分析を行う装置とがベルトコンベヤを備えた物品搬送装置の内部に取付けられており、複数の物品を連続して判定できるように構成されている。このように、ベルトコンベヤ装置内に特徴取得手段10を設けた構成にすると、大量の物品を連続して判定することが可能となる。
本実施形態の特徴取得手段10は、図3に示すように、判定する物品XにX線を照射する照射部11と、透過した透過X線を検出する第1検出部12と、蛍光X線を検出する第2検出部13と、検出した情報を判定手段20に送信する通信部15等を備えている。
特徴取得手段10でのX線透過法による透視画像の生成は周知の技術を用いたものであり、判定を行う物品Xに照射部11によりX線を照射して、第1検出部12で検出した物質によるX線の吸収の違いを像にして物品Xの内部の透視画像データを特徴情報として生成する。この内部透視画像により、物品Xの内部構造や部品等の形状、ICタグの有無、内部の刻印の識別等が可能となる。
また、特徴取得手段10での蛍光X線分析法も周知の技術を用いたものであり、X線を照射して得られた、特有の波長を持った蛍光X線を第2検出部13で検出し、波長と強度の情報を特徴情報として生成する。この蛍光X線のエネルギーを測定することで含有される元素の種類がわかり(定性分析)、各元素の蛍光X線の強度から濃度を測定することができる(定量分析)。
このようにして、X線透過試験で得られた特徴情報としての画像データと、蛍光X線分析で得られた特徴情報としての波長及び強度の情報を、通信部15を介して判定手段20へ送信する。これらの特徴取得手段10で取得した物品Xの特徴情報は、後述する判定手段20により物品Xの真贋判定及び価値評価のために使用される。
また上記の他にも、特徴取得手段10としてテラヘルツ計測装置を用いた技術も利用できる。テラヘルツ計測は、システムテラヘルツ領域の電磁波を用いた技術であり、このテラヘルツ領域の電磁波の持つ性質は、各種の特徴を有するものであるが、特に、真贋判定においては、分子はテラヘルツ領域の電磁波に特徴的な指紋スペクトルを持つものが多い、という性質を利用することができる。
具体的システムとしては、フェムト秒ファイバーレーザーおよびテラヘルツ波用光伝導素子を用いたテラヘルツ発生装置(光源)、反射および透過計測が可能な光学系、およびテラヘルツ波用光伝導素子を用いた検出器から構成する。
テラヘルツ波用光伝導素子のギャップ部に時間幅100fs程度のパルスレーザー(フェムト秒レーザー)を照射すると、光生成キャリアが加速され時間幅1ps以下の電流パルスが発生する。この電流パルスにより、テラヘルツ電磁波が放射される。このテラヘルツ電磁波を放物面鏡で集光してサンプルに照射し、その透過光を検出器で計測する。テラヘルツ波の検出素子には、放射素子と同じテラヘルツ波用光伝導素子を用いる。検出素子に時間遅延を与えたレーザーパルスを照射すると、光生成キャリアがテラヘルツ波の電場で加速され、電流として測定器に取り出される。時間遅延回路を走査すれば、テラヘルツ波の電場波形に比例した信号波形が得られる。なお時間遅延回路としては、パルスレーザー(フェムト秒レーザー)をハーフミラー等で分光し、照射系より多い複数の反射鏡を用いて構成する。この場合は透過型であるが、反射型の計測系も当然可能である。また、対象製品を2次元走査(スキャン)することにより、指紋スペクトルの画像処理(イメージング)も可能となる。
なお、特徴取得手段10で取得される物品Xの特徴を示す特徴情報の種類は、特徴取得手段10を構成する装置に応じて異なる。すなわち、特徴情報は特徴取得手段10を構成する装置が検出、取得可能な情報であり、その装置による試験方法や分析方法(以下、「特徴取得方法」という)に対応した各種の検出情報が物品Xの特徴情報として取得される。具体的には、上述したX線透過試験で得られる内部透視画像データや、蛍光X線分析で得られる波長及び強度以外に、次のような特徴取得方法に応じた特徴情報がある。
特徴取得方法として紫外線吸収分析を行う場合は、紫外線の波長及び強度を特徴情報として検出し、紫外線吸収度の違いを基に、物品Xの素材や柄の顔料等の材料を同定する。
可視光を用いた画像処理では、物品Xの等倍画像や拡大画像或いは縮小画像を特徴情報として生成し、特徴量を抽出し、パターンマッチングを行うことで、物品Xの柄の印刷や刻印、素材の織柄、縫製状態等を同定する。
可視光による表面粗さ計測では、表面粗さ値を特徴情報として取得し、物品Xの表面の凹凸を定量化して、素材やエンボス状の合成皮革の表面形状等の同定や表面の傷の特定を行う。
赤外線吸収分析では、近赤外線から遠赤外線までの広い範囲での赤外線分光吸収率を測定して特徴情報として取得し、物品Xの素材や柄の顔料、コーティング等の材料の組成の違い等を識別して同定する。
赤外線透過分析では、透過赤外線の波長を特徴情報として取得し、サファイアガラスやクリアコーティング等の材料の識別を行う。
テラヘルツ計測では、指紋スペクトルを特徴情報として取得し、分析する。指紋スペクトルは、製品を構成する素材そのものの分子構造に起因する、電磁波吸収の周波数依存性によるため、素材の組成の違いを識別することで真贋判定を行うことができる。さらに、素材に何らかの加工が施された場合には、その加工(例えば溶融・凝固などの履歴)によって、高分子材料の場合には分子構造が変化する場合があり、このような場合にもテラヘルツ電磁波の指紋スペクトルは変化するものと考えられている。したがって、素材に何らかの加工が施された場合には、指紋スペクトルは真贋判定のための情報を得るために特に有意義である。
音響周波数分析では、可聴域から超音波領域(数10Hz〜2MHz)の音響信号の周波数などの音響特性を特徴情報として取得して分析する。可聴音の場合には、例えば声紋照合解析を行い、時計のムーブメントからの音を照合して同定する。また、超音波周波数帯域の波動を分析して、機械装置の特徴や、磨耗・破損の状態などを判定する。
臭気センサによるにおい定性分析では、臭気の種類及び強度を特徴情報として検出し、物品Xの革等の素材、香水の芳香等を識別して同定する。
反発係数測定では、物品Xの表面を叩いたときの反発係数を特徴情報として取得し、物品の素材等を同定する。
これらのいずれの特徴取得方法で取得した特徴情報を判定に用いるかは、判定する物品の種類によって決定される。
本実施形態の特徴取得手段10は、照射部11と、第1検出部12と、第2検出部13と、通信部15とで構成したが、判定する物品の種類に応じた特徴取得方法によって構成を変更することができる。例えば、紫外線吸収分析、テラヘルツ計測、画像処理、表面粗さ計測、赤外線吸収分析、赤外線透過分析、反発係数測定では、試験に用いるそれぞれの光線を照射又は発光するための照射部11と、照射又は発光により得られる測定値を検出する第1検出部12と、検出した情報を判定手段20に送信する通信部15とを備えるように構成すればよい。また、音響周波数分析、臭気センサによるにおい分析では、照射部11を設ける必要はなく、第1検出部12、通信部15を備えるように構成すればよい。
次に、本実施形態の判定手段20について説明する。本実施形態の判定手段20は、例えばアプリケーションサーバを用いており、図3に示すように、物品Xの真贋判定及び価値評価処理を行うための判定プログラム21aと、判定プログラム21aを格納しているHDD21と、ROMや判定プログラム21aの実行時に一時的に必要なデータやプログラムを記憶するためのRAMを含むメモリ22と、判定手段20の各処理の制御や演算を行うCPU24と、判定手段20と特徴取得手段10,記憶手段30,入出力手段50との通信を行う通信部25等を備えている。また、HDD21は、判定プログラム21aを実行するときに必要な各種情報等を記憶しておくための、情報記憶領域21bを有している。
判定手段20では、CPU24がHDD21から判定プログラム21aを読み出して判定処理を実行する。判定プログラム21aを実行するときには、CPU24がメモリ22のROMに記憶されている入出力制御等のハードウェア制御用の各種基本プログラムを実行するとともに、判定プログラム21aの実行に必要なデータやプログラムをメモリ22のRAMに一時的に記憶させながら、演算処理を行う。判定プログラム21aの実行に必要なデータとしては、特徴取得手段10により取得した物品Xの特徴情報や、記憶手段30に記憶されている各種データベース内の情報等があり、これらの情報を必要に応じて判定手段20が特徴取得手段10及び記憶手段30から取得して、メモリ22のRAMに記憶して演算処理する。
なお、真贋判定を実施する品目・銘柄が増加すると、判定方法および判定項目が増加する。このような場合にも効率的に試験を行うために、いかなる順序でいかなる試験を実施すれば効率的に真贋判定を行うことができるかを予め検討しておく。このため、多変量解析を基礎としたデータ分析、あるいは影響係数解析や感度解析などを行うことにより、試験項目の絞込みを行い、真贋判定に有効な試験計画を最適化する。真贋判定においては、最適化された試験計画に基づき試験を実施し、測定結果に対してクラスタ分析等の多変量解析を行い、製品の真贋を判定する。なお、クラスタ分析そのものは公知技術であるが、真贋判定を目的として、クラスタ解析として影響係数解析や感度解析を行なうことに意義があるものである。
次に、本実施形態の記憶手段30について説明する。本実施形態の記憶手段30は、例えばデータベースサーバを用いており、図3に示すように、各種データベースを記憶するHDD30aと、HDD30aに記憶された各種データベース31〜38等とから構成されている。本実施形態においては、各種データベース31〜38等の読み出し、書き込みの処理は、判定手段20のCPU24により制御される。
HDD30aには、商品カタログDB31、特徴取得方法DB32、正規品特徴DB33、正規品状態DB34、正規品情報DB35、偽造品特徴DB36、偽造商品情報DB37、商品相場DB38等のデータベースが記憶されている。これらのデータベースは、必要な情報を収集して予め作成され、HDD30aに格納されており、判定手段20が物品Xの真贋判定及び価値評価を行うときに参照される情報である。また、予め生成された情報以外で、判定処理において検出された新たな情報を、必要に応じて各データベースに追加更新する場合もある。
なお、これらのデータベースの種類、及び以下に説明する各データベースの構成や項目は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内において様々な構成に変更することができるものである。判定処理において全てのデータベースを用いてもよいが、一部のデータベースのみを用いて処理を行ってもよい。また、以下で説明する各データベースの構成は一例である。
商品カタログDB31には、本発明の物品判定システム1において判定を行う対象の物品に関する情報が登録されており、図4に示すように、バッグ,時計,貴金属,宝石等の物品の種類を示す「商品カテゴリ」、その物品の「ブランド名」、「商品グループ」、「商品名」、「品番」、「色」、「サイズ」、「形状」等の情報、その物品の判定処理を行うための情報である「判定タスク」、さらにその物品を特定するための「識別ID」を保有している。「判定タスク」の詳細は後述するが、「真贋判定」を行うか「価値評価」を行うかを識別するための情報が登録されている。本発明の物品判定システム1では、予め商品カタログDB31に登録されている物品が判定対象となるため、新たな物品の判定を行う場合には、事前に登録処理を行っておく。なお、商品カタログDB31に登録されているデータは、物品単位のもの、物品のグループ単位のもの、物品カテゴリ単位のもの等、物品の特性に応じて様々なパターンのデータが存在する。
特徴取得方法DB32には、図5に示すように、判定処理で用いる物品の特徴情報を取得するための「特徴取得方法」、及びその特徴取得方法で得られる特徴情報の種類を示す「特徴項目」が、物品ごとに登録されている。なお、1つの物品の1つの特徴取得方法に対する特徴項目は1つに限られず、複数の特徴項目が登録されている場合もある。例えば図5に示すように、識別IDが0001のバッグa1に対する特徴取得方法「蛍光X線分析」では、素材の組成,柄に使用される顔料の組成,金具の組成,コーティング材の組成等、複数の特徴情報を取得することができるため、「蛍光X線分析」に対応する特徴項目が予め複数登録されている。
正規品特徴DB33には、物品の正規品における特徴項目ごとの測定値や画像データ等の特徴情報(以下、「正規値」という)が登録されており、例えば、図6に示すように、「特徴項目」、「正規値」等を保有する。正規品特徴DB33に登録されている物品,特徴項目は、特徴取得方法DB32に登録されている物品,特徴項目と対応している。この正規品特徴DB33の正規品としての値を示す正規値と、特徴取得手段10で取得した判定対象の物品Xの特徴情報を比較して、判定手段20にて正規品か否かの判定を行う。
正規品状態DB34には、正規品の状態、及びその状態に応じたランク等が登録されている。例えば、バッグaの状態を傷の個数で判断する場合には、傷1つはAランク,傷3つはBランク,傷5つ以上はCランク、といった情報が登録されている。例えば、この傷の個数は特徴取得手段10を用いて取得することができるため、正規品の状態に対応したランク付けが物品判定システム1で自動的に行える。
正規品情報DB35には、特徴取得手段10では取得できない正規品の管理用の情報、例えば物品のICチップ搭載有無等が格納されている。この情報は予め製造業者や販売業者から提供を受けておくもので、この情報と、判定対象の物品の情報が異なる場合には、即座に偽造品と判断することが可能となる。この物品固有の情報も物品の判定を行うための特徴情報の1つである。
なお、本データベースを個別に設けず、本情報を商品カタログDB31に格納してもよい。
偽造品特徴DB36には、物品の偽造品における特徴項目ごとの測定値や画像データ等の特徴情報(以下、「偽造値」という)が登録されており、例えば、図7に示すように、「特徴項目」、「偽造値」等を保有する。偽造品特徴DB36には、偽造品が検出されたときにその偽造品の情報を追加登録していき、情報を蓄積していく。偽造品特徴DB36に登録されている物品と特徴項目は、特徴取得方法DB32に登録されている物品・特徴取得方法ごとの特徴項目のいずれかに該当し、かつ偽造品としてこれまで検出することができた情報である。この偽造品特徴DB36の偽造品としての値を示す偽造値と、特徴取得手段10で取得した判定対象の物品Xの特徴情報を比較して、判定手段20にて偽造品か否かの判定を行う。
なお、真贋判定において、正規品特徴DB33や正規品情報DB35を参照して判定対象の物品の正規品の特徴項目に対する正規値等と、特徴取得手段10で取得した物品Xの特徴情報とを比較することで、正規品か否かの判定を行うことが可能となるため、正規品特徴DB33や正規品情報DB35には判定対象の物品に関する特徴項目ごとの正規値が登録されていることが必要であるが、偽造品特徴DB36は、偽造品の情報が収集できた場合のみ情報が登録されるものであり、全ての物品や特徴項目の情報が登録されているものではない。しかし、流通している偽造品の情報を偽造品特徴DB36に登録しておき、正規品特徴DB33とともに真贋判定処理で用いることで、真贋の判断をより正確に行うことができる。また、偽造品の流通量が多いような物品では、偽造品特徴DB36を先に確認することにより偽造品の判定が即座に行える場合もあり、物品に応じて確認するデータベースの順序を決定することで効率よく真贋判定が行える。
偽造品情報DB37は、ブランドオーナーや警察、税関等、外部から入手した流通している偽造品に関する情報が登録されている。例えば、偽造品が存在している物品のSKU(Stock Keeping Unit)等の識別情報が登録されている場合、その物品の真贋判定を行うときに通常より検査項目を増やして判定基準を厳しくすることができる。
商品相場DB38には、正規品の中古品や美術品等の市場での取引価格が登録されており、図8に示すように、物品の状態に応じた「ランク」、ランクごとの「市場価格」が登録されている。物品の価値の評価を行う場合には、先ず特徴取得手段10で物品Xの状態を取得し、正規品状態DB34を参照して状態に応じた物品Xのランクを取得して、次にその取得した状態を基にして商品相場DB38を参照し、相場(市場価格)を取得する。なお、市場価格として登録されるデータは販売価格でもよいが、市場価格から状態に応じて減額するための値引金額や値引率を登録しておいてもよい。その場合は別途何れかのデータベースに物品ごとの市場価格を設定しておき、値引金額を減算、又は値引率を乗算して販売価格を求めることができる。
なお、物品判定システム1で真贋判定及び価値評価に使用するためのこれらの各データベースは、予めある程度の情報を取得、収集して登録しておく。その中で、物品の特徴に関する情報を保有する正規品特徴DB33、及び偽造品が入手できた場合には偽造品特徴DB36は、特徴取得手段10を用いて特徴取得方法ごとに各物品の特徴情報を取得して分析し、正規品の特徴を示す正規値、偽造品の特徴を示す偽造値等を登録しておく。さらに、判定処処理の中で特徴取得手段10により取得した特徴情報を追加、更新する。それにより判定に使用する情報の精度を向上することができる。
次に、本実施形態の入出力手段50について説明する。本実施形態の入出力手段50は、パーソナルコンピュータを用いており、図3に示すように、判定処理を行うときにオペレータが情報を入力する入力部51と、判定結果を出力する出力部52と、判定手段20と入力情報や出力情報の送受信等を行う通信部55と、入力部51,出力部52及び通信部55の制御を行うCPU54とを備えている。なお、入力部51としてはキーボードやマウス等を用いることができ、出力部52としてはディスプレイやプリンタ等を用いることができる。
本実施形態においては、判定対象の物品をオペレータが入力することが可能であり、その場合には、この入出力手段50が物品特定手段としての機能を合わせて備え、入力部51としてのキーボードやマウスから、出力部52としてのディスプレイに表示された物品の一覧を選択するなどして、判定対象の物品を特定する。なお、後述する動作説明で詳細を説明するが、判定対象の物品が固定で決まっているなど入力が必要ない場合には、判定手段20が情報記憶領域21bに記憶されている情報を取得して決定する。この場合には、判定手段20が物品特定手段となる。
次に、第1実施形態の物品判定システム1の動作について説明する。
本実施形態の物品判定システム1では、判定の種類(以下、「判定タスク」という)として物品の「真贋判定」又は「価値評価」のいずれかの判定、もしくは両方の判定を行うことができる。「真贋判定」は、物品が正規品か偽造品かを判定するものであり、「価値評価」は、物品の状態を評価して相場(市場価格)から物品の価格を判定するものである。この判定タスクは、物品判定システム1の使用目的に応じて、システムの操作を行う鑑定士等のオペレータが指定する、システム内で自動的に設定する、又は予め設定しておいて常時固定の判定タスクを実行する、など各種の設定が可能とされている。また、オペレータが指定する場合でも、モード切替機能が設けられており、モード切替を指定するまでは前回指定された判定タスクと同じ判定タスクを連続して実行するように設定することも可能である。
具体的には、例えば判定する物品が判定ごとに異なるような場合には、オペレータが判定の度に判定タスクを指定するか、又はモード切替を行った場合に判定タスクを指定するように設定するとよい。また、物品判定システム1を外部システム(例えば、商品管理システムや物流管理システム等)と連結させて稼動させ、連結する外部システムからの入力情報に基づいて判定タスクを自動的に決定することができるような場合は、オペレータの判定タスクの指定を不要とすることができる。さらに、例えばダイヤモンドの価値評価システムや特定ブランド品用の真贋判定システム等のように、具体的な判定タスクが予め決まっている場合には、判定タスクの指定を全く行わないように設定することができる。このような、物品判定システム1の構成や用途に応じた判定タスク指定要否や実行する判定タスクの設定は、例えばシステム導入時やシステム切替時に初期設定にて実施しておき、その情報を判定手段20のHDD21内の情報記憶領域21bに記憶しておくことで判別可能となる。また、オペレータがモード切替を行ったときや外部システムからの情報入力時にこの情報を更新するようにするとよい。
図9に本実施形態の物品判定システム1の判定処理の処理フローを示す。本処理は、判定手段20により実行される。
本実施形態の判定処理では、判定タスク特定ステップS1、判定物品特定ステップS2、取得方法・項目特定ステップS3、物品特徴取得ステップS4、真贋判定ステップS5、価値評価ステップS6、判定結果出力ステップS7を順次実行する。なお、判定処理の各ステップの順序はこの順序に限られず、後述するように、判定タスク特定ステップS1と判定物品特定ステップS2の実行順序や、真贋判定ステップS5と価値評価ステップS6の実行順序は変更することが可能である。また、真贋判定ステップS5と価値評価ステップS6はいずれか一方のみを実行する場合もある。真贋判定ステップS5と価値評価ステップS6を含むステップを物品判定ステップとする。
判定タスク特定ステップS1では、オペレータのシステム開始操作等によってシステムが開始されると、先ず、HDD21内の情報記憶領域21bに記憶されている判定タスク指定要否の情報を参照し、オペレータによる判定タスクの指定が必要か否かを判断する。判定タスクの指定が必要な場合には、図示しない判定タスク選択画面を出力部52としてのディスプレイに表示して、判定タスクをオペレータに選択させる。オペレータは入力部51としてのマウスやキーボードから「真贋判定」と「価値評価」のいずれか、又は両方の判定タスクを選択して入力する。そして、選択された判定タスクをHDD21内の情報記憶領域21bに書き込む。
一方、判定タスクの指定が必要ない場合には、前回指定している判定タスク、またはシステムで固定の判定タスクを情報記憶領域21bより取得して判定タスクを特定する。
次に、判定物品特定ステップS2で判定対象の物品の種類を指定する。物品の指定も判定タスクの指定と同様に、システムの操作を行うオペレータが指定する、システム内で自動的に設定する、又は予め設定しておいて常時固定の物品とする、等の設定が可能とされている。また、オペレータが指定する場合でも、モード切替機能が設けられており、モード切替を指定するまでは前回指定された判定タスクと同じ判定タスクを連続して実行するように設定することも可能である。
すなわち、例えば判定する物品が判定ごとに異なるような場合には、オペレータが判定の度に物品を指定するか、又はモード切替を行った場合に物品を指定するように設定するとよい。また、物品判定システム1を外部システム(例えば、商品管理システムや物流管理システム等)と連結させて稼動させ、連結する外部システムからの入力情報に基づいて判定する物品を自動的に決定することができるような場合は、オペレータの物品の指定を不要とすることができる。さらに、例えばダイヤモンドの価値評価システムや特定ブランド品用の真贋判定システム等のように、具体的な物品が予め決まっている場合には、物品の指定を全く行わないように設定することができる。このような物品指定要否や判定対象物品の設定は、例えばシステム導入時やシステム切替時に初期設定にて実施しておき、その情報を判定手段20のHDD21内の情報記憶領域21bに記憶しておくことで判別可能となる。また、オペレータがモード切替を行ったときや外部システムからの情報入力時にこの情報を更新するようにするとよい。
判定物品特定ステップS2では、HDD21内の情報記憶領域21bに記憶されている物品指定要否の情報を参照し、オペレータによる判定対象物品の指定が必要か否かを判断する。物品の指定が必要な場合には、オペレータに商品カテゴリ、ブランド名、商品グループ、商品名等を入力させる。そして、入力された物品、物品グループ、又は物品カテゴリをHDD21内の情報記憶領域21bに書き込む。なお、物品単体を指定するか、物品のグループを指定するか、又は物品カテゴリを指定するかは、判定対象の物品に応じて決定することができる。
一方、判定対象物品の指定が必要ない場合には、前回指定している物品、またはシステムで固定の物品を情報記憶領域21bより取得して、判定対象物品を特定する。
なお、本実施形態では、判定タスク特定ステップS1で判定タスクの特定を行った後に、判定物品特定ステップS2で判定する物品の特定を行ったが、処理の順序はこれに限らず、先に判定物品特定ステップで物品の特定を行ってから、判定タスク特定ステップで判定タスクの特定を行うようにしてもよい。また、1つの処理の中で判定タスクと物品の特定を同時に行うようにしてもよい。
次に、取得方法・項目特定ステップS3において、判定物品特定ステップS2で特定した物品について、物品の真贋判定又は価値評価に必要な情報としての、特徴取得方法及び特徴項目を特定する。判定する物品が前回判定した物品と同じ場合や、予め固定で決まっている場合には、特徴取得方法及び特徴項目を取得する必要はないため、先ずHDD21内の情報記憶領域21bを参照して特徴取得方法及び特徴項目を取得する必要があるか否かの判断を行う。
特徴取得方法及び特徴項目を取得する必要がない場合には、前回指定した又は固定の取得方法及び取得項目をHDD21内の情報記憶領域21bから取得して、特徴取得方法及び特徴項目を特定する。一方、特徴取得方法及び特徴項目を取得する必要がある場合には、オペレータにより特徴取得方法及び特徴項目のマニュアル入力の指定が行われたかどうか判断する。本実施形態においては、オペレータによる特徴取得方法及び特徴項目の選択(マニュアル入力)が可能であり、オペレータが特徴取得方法及び特徴項目を選択したい場合には、特徴取得方法選択画面から「マニュアル入力」を指定することで、マニュアル入力が可能となる。
マニュアル入力の指定が行われていた場合には、特徴取得方法及び特徴項目をオペレータに入力させる。なお、入力する特徴取得方法及び特徴項目は1つに限らず、複数の特徴取得方法及び特徴項目を入力してもよい。このように、特徴取得方法及び特徴項目を特定することによって、真贋判定又は価値評価のための検査項目を絞り込むことが可能となり、判定処理を効率的に行うことができる。
一方、マニュアル入力の指定が行われていない場合には、特徴取得方法DB32を参照し、判定対象の物品Xに対応する特徴取得方法及び特徴項目を取得して、判定処理で使用する特徴項目を自動的に決定する。物品Xに対応する特徴取得方法及び特徴項目は1つに限らず、複数の特徴取得方法及び特徴項目が特徴取得方法DB32に存在する場合もあり、その場合には複数の特徴取得方法及び特徴項目を取得する。
次に、物品特徴取得ステップS4において、取得方法・項目特定ステップS3で取得した特徴取得方法及び特徴項目に基づいて、物品の特徴を取得する。以下、一例として、判定対象の物品Xが、カテゴリがバッグ、ブランド名がブランドA、商品グループがグループA1、商品名がバッグa1、識別IDが0001のバッグであり、判定のための特徴取得方法が蛍光X線分析、特徴項目が顔料組成である場合の判定処理を説明する。
先ず、取得方法・項目特定ステップS3で取得した特徴取得方法及び特徴項目を基にして、特徴取得手段10に対して特徴情報送信要求を送信すると、特徴取得手段10は蛍光X線分析を行い、バッグa1の表面の模様部分の顔料組成を検出して、判定手段20に検出結果を送信する。
次に、判定タスクが「真贋判定」の場合には、真贋判定ステップS5において、物品特徴取得ステップS4で取得した物品Xの特徴情報に基づいて、物品Xが正規品か偽造品かの判定を行う。特徴取得手段10から取得したバッグa1の特徴情報の特徴取得方法・特徴項目を基にして正規品特徴DB33を検索し、対応する正規品の特徴情報(正規値)を取得する。
例えば、本実施形態の判定処理においては、ステップS4の物品特徴取得ステップにおいて、蛍光X線分析を行って顔料組成を取得しているので、識別IDが0001の「蛍光X線分析・顔料組成」に関する情報を、正規品特徴DB33を検索して取得する。このとき、図6に示すように、バッグa1の正規品の顔料組成は成分A,成分Bの2成分である。この正規値と、実際に取得したバッグa1の顔料組成とを比較して、同一であれば「正規品」と判断し、1つでも異なる成分が検出された場合は「偽造品」と判断する。この顔料組成の比較は一例であり、各成分の組成比から判定するなど、他の判定方法も可能である。さらに、物品が正規品と判断され、正規品特徴DB33に存在しない特徴情報が検出できた場合や統計的に値を更新すべきと判断した場合など、取得した物品Xの特徴情報で正規品特徴DB33の追加、更新処理を行う。
なお、上述した判定方法では、正規品特徴DB33を参照して正規品の特徴を判定基準として使用して判定したが、偽造品特徴DB36を参照して偽造品の特徴情報(偽造値)を判定基準として判定することもできる。例えば、バッグa1の偽造品の顔料組成が予め分析されており、正規品に使用されていない成分が明らかに特定できる場合には、偽造品と判定することができる。図7に示すように、偽造品特徴DB36に、バッグa1の偽造品の顔料に正規品では使用されていない成分C,成分Dが含まれていることが登録されており、判定対象のバッグa1から成分C又は成分Dが検出された場合には、「偽造品」と判断することができる。また、物品が偽造品と判断され、偽造品特徴DB36に存在しない特徴情報が検出できた場合や統計的に値を更新すべきと判断した場合など、取得した物品Xの特徴情報で偽造品特徴DB36の追加、更新処理を行う。
さらに、正規品特徴DB33や偽造品特徴DB36に登録されている特徴情報以外の情報から真贋判定を行うこともできる。例えば、正規品情報DB35に、判定対象の物品Xの情報として正規品にはICチップが搭載されていることが登録されている場合、特徴取得手段10で判定対象の物品XにICチップが搭載されていることが検出されれば「正規品」と判定することができる。
これらのいずれのデータベースを参照して判定を行うか、また複数の特徴項目を組合せて判定を行う場合にどの順序で判定を行うかは、判定対象の物品Xや、特徴項目の信頼度等に応じて決定することができる。また、複数の特徴項目を組合せて判定を行う場合には、判別分析法、多次元尺度解析法、クラスタ解析法等の解析方法を応用して、合理的真贋判定を行う。
次に、判定タスクが「価値評価」の場合には、価値評価ステップS6において物品Xの価値評価を行う。本価値評価ステップS6は、上述の真贋判定ステップS5での判定結果に関わらず行うことができる、すなわち、貴金属等の物品X自体に価値がある場合には、真贋判定ステップS5で偽造品と判断された場合でも、本価値評価ステップS6にて価値の判断を行ってもよい。
判定タスクが「価値評価」の場合、物品特徴取得ステップS4でさらに、例えば傷の大きさや傷の数等の物品Xの状態に関する情報を取得しておく。なお、価値評価においてはこの物品Xの状態に関する情報が特徴情報に該当する。そして、価値評価ステップS6で、正規品状態DB34を参照して、取得した傷の数等の状態に基づいて、判定対象の物品Xの価値情報としてのランクを取得する。続いて、取得したランクに基づいて、商品相場DB38を参照して相場情報としての市場価格を取得する。取得した市場価格が販売価格の場合はそのままの値を物品Xの価値とすればよく、値引金額や値引率の場合は他のDBに登録されている市場価格から算出して物品Xの価値を決定する。値引金額や値引率も価値情報の1つである。
最後に、判定結果出力ステップS7において、真贋判定ステップS5で得られた判定結果の「正規品」か「偽造品」かと、価値評価ステップS6で得られた判定結果としての物品Xの価格を、入出力手段50の出力部52としてのディスプレイに出力する。なお、出力部52はディスプレイに限らず、プリンタでもよく、プリンタの場合は印字して出力する。
真贋判定ステップS5と価値評価ステップS6の実行順序は上述した順に限らず、先に価値評価ステップで価値の評価を行って、次に真贋判定ステップで真贋の判定を行ってもよいし、1つのステップで真贋判定と価値評価を同時に行ってもよい。なお、判定タスクとして「真贋判定」のみが指定されている場合には価値評価ステップS6は実行しない。同様に、判定タスクとして「価値評価」のみが指定されている場合には真贋判定ステップS5は実行しない。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態におけるシステム構成、及びデータベースの構成は、上述した第1実施形態と同一のため、説明を省略する。第2実施形態に係る物品判定システム1の動作について、図10を用いて説明する。図10は第2実施形態に係る判定処理のフローチャートを示す図である。
本実施形態の物品判定システム1では、判定タスク及び判定対象の物品Xの種類を、特徴取得手段10により取得した特徴情報から自動で特定する機能を備える。図10に示すように、本実施形態の判定処理では、物品特定用特徴取得ステップS101、判定物品・判定タスク特定ステップS102、取得方法・項目特定ステップS103、判定用特徴取得ステップS104、真贋判定ステップS105、価値評価ステップS106、判定結果出力ステップS107を順次実行する。本判定処理は、判定手段20にて実行される。なお、判定処理の各ステップの順序はこの順序に限られず、後述するように、物品特定用特徴取得ステップS101と判定物品・タスク特定ステップS102とを同時に実行したり、真贋判定ステップS105と価値評価ステップS106の実行順序を変更したりすることが可能である。また、真贋判定ステップS105と価値評価ステップS106はいずれか一方のみを実行する場合もある。真贋判定ステップS105と価値評価ステップS106を含むステップを物品判定ステップとする。
物品特定用特徴取得ステップS101では、オペレータのシステム開始操作等によってシステムが開始されると、先ず、特徴取得手段10に対して特徴情報送信要求を送信する。特徴取得手段10では、この送信要求を受けて、物品Xの大きさ、形状、素材、部品の組成等、物品を特定するのに必要な特徴情報を取得し、判定手段20へ送信する。物品を特定するために必要な特徴項目は、特徴取得方法DB32を参照して取得することができる。なお、特徴取得手段10としての装置、及びその装置を用いて取得できる特徴項目は、上述した第1実施形態と同様である。
次に、判定物品・タスク特定ステップS102において、判定対象の物品の特定と、判定タスクの特定を行う。物品特定用特徴取得ステップS101で取得した物品Xの大きさ、形状、素材、部品の組成等の情報に基づいて、商品カタログDB31、正規品特徴DB33等を参照し、特徴が一致する物品を特定し、その物品の識別IDを取得する。また、特定した物品の識別IDで商品カタログDB31を参照し、判定タスクを取得する。
特徴情報の不一致等、何らかの理由により物品が特定できなかった場合には、オペレータにマニュアルで物品及び判定タスクの入力を行わせる。
本実施形態において、特徴取得手段10で取得した物品Xの特徴情報に基づいて物品Xを特定した場合には、判定手段20が物品特定手段としての機能を併せて備え、判定対象の物品をオペレータに入力させた場合には、入出力手段50が物品特定手段としての機能を併せて備える。
なお、本実施形態では、判定タスクを商品カタログDB31から取得して特定したが、この方法による特定に限られず、オペレータに入力させる、前回の判定タスクを使用する、システム内で自動的に設定する、又は予め設定しておいて常時固定の判定タスクを実行する、など、上述した第1実施形態と同様に各種の設定を可能としてもよい。
次に、物品Xの真贋判定又は価値評価を行うために物品特定用特徴取得ステップS101で取得した特徴情報以外の特徴情報が必要な場合には、必要な特徴情報を取得するため、取得方法・項目特定ステップS103において、特徴取得方法及び特徴項目を特定する。本取得方法・項目特定ステップS103は、上述した第1実施形態の取得方法・項目特定ステップS3と同一の処理であるため、説明を省略する。
次に、判定用特徴取得ステップS104において、取得方法・項目特定ステップS103で取得した特徴取得方法と特徴項目のうち、未取得の特徴情報を特徴取得手段10から取得する。判定用特徴取得ステップS104は、上述した第1実施形態の物品特徴取得ステップS4と同一の処理であるため、説明を省略する。
次に、物品特定用特徴取得ステップS101及び判定用特徴取得ステップS104において取得した物品Xの特徴情報に基づいて、真贋判定ステップS105で真贋の判定を行い、その後、価値評価ステップS106において物品Xの価値を判定する。最後に、判定結果出力ステップS107において、真贋判定ステップS105で得られた判定結果の「正規品」か「偽造品」かと、価値評価ステップS106で得られた判定結果としての物品Xの価格を、入出力手段50の出力部52としてのディスプレイに出力する。
これらの真贋判定ステップS105,価値評価ステップS106,及び判定結果出力ステップS107はそれぞれ、上述した第1実施形態の真贋判定ステップS5,価値評価ステップS6,及び判定結果出力ステップS7と同一の処理であるため、説明を省略する。
なお、第2実施形態においては、物品特定用特徴取得ステップS101で取得した特徴情報を用いて判定物品・タスク特定ステップS102において先ず物品を特定し、その後判定用特徴取得ステップS104で追加の特徴情報を取得して真贋判定ステップS105や価値評価ステップS106で判定を行っているが、物品特定用特徴取得ステップS101で判定に必要な特徴情報も全て取得して、判定物品・タスク特定ステップS102、真贋判定ステップS105、及び価値評価ステップS106を同時に行うようにすることもできる。同時に行うように構成すると、特徴取得手段10との情報のやり取りや、記憶手段30の情報の読み込みが1つの処理で行えるため、効率よく判定処理を実行することができる。
さらに、真贋判定ステップS105と価値評価ステップS106の実行順序は上述した順に限らず、先に価値評価ステップで価値の評価を行って、次に真贋判定ステップで真贋の判定を行ってもよいし、1つのステップで真贋判定と価値評価を同時に行ってもよい。なお、判定タスクとして「真贋判定」のみが指定されている場合には価値評価ステップS106は実行しない。同様に、判定タスクとして「価値評価」のみが指定されている場合には真贋判定ステップS105は実行しない。
また、上述した2つの第1、第2実施形態においては、真贋判定ステップS5,S105で物品Xを「正規品」又は「偽造品」のいずれかに判定するようにしたが、「正規品」、「偽造品」のいずれにも確定できない場合には、「マニュアル確認必要」という判定結果を出力し、鑑定士等のマニュアルでの判定を行わせるようにしてもよい。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態におけるデータベースの構成、及び処理フローは、上述した第1実施形態又は第2実施形態と同一のため、説明を省略する。第3実施形態に係る物品判定システム1のステム構成について、図11を用いて説明する。
図11に示すように、本実施形態の物品判定システム1では、判定手段20と記憶手段30を情報処理センター等の管理場所に設置して一括管理し、判定対象の物品Xの特徴を取得するための特徴取得手段10と判定結果を出力するための入出力手段50を遠隔地に設置して、インターネット等の広域通信回線で接続し、遠隔地で物品Xの判定を実施するよう構成されている。このような構成により、センターと複数の遠隔地とを接続することが可能となり、センターに設置される判定手段20と記憶手段30の資源の有効活用ができる。
このような構成で物品判定システム1を利用する例としては、中古品の鑑定業者が個別の物品を1つずつ判定するような利用方法がある。ハードウェア構成例としては、図11に示すように、例えば特徴取得手段10としてのスキャナと、入出力手段50としてのディスプレイを判定場所に設置することができる。
以上説明したように、本発明の物品判定システム及び物品判定方法によれば、判定対象の物品の特徴情報を特徴取得手段10で取得して、その特徴情報を予め登録しておいた正規品の正規値や偽造品の偽造値と比較することで、システムにより正規品か否かの判定を行うことができ、専門知識や経験がない人でも真贋判定を行うことができる。また、大量の物品を判定する場合でも、間違いの可能性が極めて少ない、より正確な判定が行える。さらに、製造者や販売者が製造段階等で予め物品にマーカー等の情報を付加しておく必要がなく、そのままの状態で物品の判定を行うことができる。さらにまた、正規品の場合はその価値を判定することも可能となる。

Claims (18)

  1. 物品を判定する物品判定システムであって、
    物品、物品のグループ、物品のブランド、物品のカテゴリの少なくとも1つを含む物品の種類を特定する物品特定手段と、
    前記物品の特徴情報を取得する特徴取得手段と、
    前記物品の特定の内容を判定する判定手段と、
    前記物品に関する情報を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報と、前記記憶手段に記憶されている前記物品に関する情報に基づいて、前記物品の特定の内容を判定することを特徴とする物品判定システム。
  2. 前記特定の内容の判定は、前記物品の真贋判定であって、
    前記物品に関する情報は、前記物品の正規品の特徴情報と偽造品の特徴情報を含み、
    前記判定手段は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報と、前記物品の前記正規品の特徴情報と前記偽造品の特徴情報の少なくとも一方とを対比して、真贋判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の物品判定システム。
  3. 前記特定の内容の判定は、前記物品の価値評価であって、
    前記物品に関する情報は、前記物品の状態ごとの価値情報と相場情報を含み、
    前記判定手段は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報に基づいて、前記物品の前記価値情報と前記相場情報を参照して、価値評価を行うことを特徴とする請求項1に記載の物品判定システム。
  4. 前記特定の内容の判定は、前記物品の真贋判定及び価値評価であって、
    前記物品に関する情報は、前記物品の正規品の特徴情報、偽造品の特徴情報、状態ごとの価値情報、相場情報を含み、
    前記判定手段は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報と、前記物品の前記正規品の特徴情報と前記偽造品の特徴情報の少なくとも一方とを対比して真贋判定を行い、また前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報に基づいて、前記物品の前記価値情報と前記相場情報を参照して価値評価を行うことを特徴とする請求項1に記載の物品判定システム。
  5. 前記価値評価では、前記物品の市場価格に基づいて前記物品の価格が決定されることを特徴とする請求項3又は4に記載の物品判定システム。
  6. 前記物品特定手段による物品の種類の特定は、前記特徴取得手段で取得した特徴情報に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載の物品判定システム。
  7. 前記特徴取得手段は、放射線透過試験装置、蛍光X線分析装置、紫外線吸収分析装置、テラヘルツ計測装置、画像処理装置、表面粗さ計測装置、赤外線吸収・透過分析装置、音響周波数分析装置、臭気センサ、反発係数測定装置から、前記物品特定手段で特定した物品の種類に対応する装置を1つ以上選定して構成されることを特徴とする請求項1に記載の物品判定システム。
  8. 前記記憶手段の前記物品に関する情報は、前記特徴取得手段で取得した前記物品の特徴情報に基づいて更新されることを特徴とする請求項1に記載の物品判定システム。
  9. 前記物品判定システムは、多くの物品の判定を連続して行う請求項1に記載の物品判定システム。
  10. 物品を判定する物品判定方法であって、
    物品特定手段によって判定する物品、物品のグループ、物品のブランド、物品のカテゴリの少なくとも1つを含む物品の種類を特定する判定物品特定ステップと、
    特徴取得手段によって前記物品の特徴情報を取得する物品特徴取得ステップと、
    判定手段によって前記物品の特定の内容を判定する物品判定ステップと、を備え、
    前記物品判定ステップは、前記物品特徴取得ステップで取得した前記物品の特徴情報と、記憶手段に記憶されている前記物品に関する情報に基づいて、前記物品の特定の内容を判定する処理を含むことを特徴とする物品判定方法。
  11. 前記特定の内容の判定は、前記物品の真贋判定であって、
    前記物品に関する情報は、前記物品の正規品の特徴情報と偽造品の特徴情報を含み、
    前判物品判定ステップは、前記物品特徴取得ステップで取得した前記物品の特徴情報と、前記物品の前記正規品の特徴情報と前記偽造品の特徴情報の少なくとも一方とを対比して、真贋判定を行うステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の物品判定方法。
  12. 前記特定の内容の判定は、前記物品の価値評価であって、
    前記物品に関する情報は、前記物品の状態ごとの価値情報と相場情報を含み、
    前記物品判定ステップは、前記物品特徴取得ステップで取得した前記物品の特徴情報に基づいて、前記物品の前記価値情報と前記相場情報を参照して、価値評価を行うステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の物品判定方法。
  13. 前記特定の内容の判定は、前記物品の真贋判定及び価値評価であって、
    前記物品に関する情報は、前記物品の正規品の特徴情報、偽造品の特徴情報、状態ごとの価値情報、相場情報を含み、
    前記物品判定ステップは、前記物品特徴取得ステップで取得した前記物品の特徴情報と、前記物品の前記正規品の特徴情報と前記偽造品の特徴情報の少なくとも一方とを対比して真贋判定を行うステップと、前記物品特徴取得ステップで取得した前記物品の特徴情報に基づいて、前記物品の前記価値情報と前記相場情報を参照して価値評価を行うステップとを含むことを特徴とする請求項10に記載の物品判定方法。
  14. 前記価値評価を行うステップでは、前記物品の市場価格に基づいて前記物品の価格が決定されることを特徴とする請求項12又は13に記載の物品判定方法。
  15. 前記判定物品特定ステップでの物品の種類の特定は、前記物品特徴取得ステップで取得した特徴情報に基づいて行われることを特徴とする請求項10に記載の物品判定方法。
  16. 前記物品判定方法は、放射線透過試験装置、蛍光X線分析装置、紫外線吸収分析装置、テラヘルツ計測装置、画像処理装置、表面粗さ計測装置、赤外線吸収・透過分析装置、音響周波数分析装置、臭気センサ、反発係数測定装置から、前記判定物品特定ステップで特定した物品の種類に対応する装置を1つ以上選定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の物品判定方法。
  17. 前記物品判定ステップは、前記物品特徴取得ステップで取得した特徴情報に基づいて前記記憶手段の前記物品に関する情報を更新するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載の物品判定方法。
  18. 前記物品判定方法は、多くの物品の判定を連続して行う請求項10に記載の物品判定方法。
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