JPH08138108A - 異材質硬貨判別装置 - Google Patents
異材質硬貨判別装置Info
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- JPH08138108A JPH08138108A JP28097594A JP28097594A JPH08138108A JP H08138108 A JPH08138108 A JP H08138108A JP 28097594 A JP28097594 A JP 28097594A JP 28097594 A JP28097594 A JP 28097594A JP H08138108 A JPH08138108 A JP H08138108A
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- coin
- passage
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- coins
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来の識別方法では判別できない特殊な材質
の異材質硬貨を判別する。 【構成】 硬貨を搬送して末端部から送出する第1の搬
送手段36を設ける。第1の搬送手段36から送出される硬
貨の進路上に硬貨衝突面92を臨ませ、硬貨衝突面92に衝
突して反発する硬貨の進路を同一平面上で略90度変換
させる反発部材91を設ける。反発部材91で反発した硬貨
を搬送する第2の搬送手段74を設ける。硬貨衝突面92に
対して平行に光軸が通る第1センサS1および第2センサ
S2を設ける。第1センサS1、第2センサS2を硬貨が遮光
する遮光時間から反発率を求め、反発率から特殊な材質
の異材質硬貨を判別する判別手段を設ける。
の異材質硬貨を判別する。 【構成】 硬貨を搬送して末端部から送出する第1の搬
送手段36を設ける。第1の搬送手段36から送出される硬
貨の進路上に硬貨衝突面92を臨ませ、硬貨衝突面92に衝
突して反発する硬貨の進路を同一平面上で略90度変換
させる反発部材91を設ける。反発部材91で反発した硬貨
を搬送する第2の搬送手段74を設ける。硬貨衝突面92に
対して平行に光軸が通る第1センサS1および第2センサ
S2を設ける。第1センサS1、第2センサS2を硬貨が遮光
する遮光時間から反発率を求め、反発率から特殊な材質
の異材質硬貨を判別する判別手段を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関などで使用さ
れる硬貨処理機の異材質硬貨判別装置に関する。
れる硬貨処理機の異材質硬貨判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的に硬貨処理機の硬貨識別方
法としては、フォトセンサにより硬貨の大きさや孔の有
無を検出して形状的な判別を行なう方法と、イメージセ
ンサにより硬貨表面の模様パターンを検出して表面模様
の判別を行なう方法と、磁気センサにより磁気特性を検
出して材質的な判別を行なう方法とが知られている。
法としては、フォトセンサにより硬貨の大きさや孔の有
無を検出して形状的な判別を行なう方法と、イメージセ
ンサにより硬貨表面の模様パターンを検出して表面模様
の判別を行なう方法と、磁気センサにより磁気特性を検
出して材質的な判別を行なう方法とが知られている。
【0003】そして、硬貨識別能力をどのレベルまで必
要とするかによって上記各方法を組み合わせて総合的に
判別するようにしている。
要とするかによって上記各方法を組み合わせて総合的に
判別するようにしている。
【0004】また、例えば、実公昭62−10856号
公報に記載されているように、自動販売機などに用いら
れる硬貨選別装置では、硬貨を自重により転動落下させ
て反発部材に衝突させることにより、硬貨の反発力の違
いによって跳ね返る距離が異なることからその距離の差
でもって選別することが知られている。
公報に記載されているように、自動販売機などに用いら
れる硬貨選別装置では、硬貨を自重により転動落下させ
て反発部材に衝突させることにより、硬貨の反発力の違
いによって跳ね返る距離が異なることからその距離の差
でもって選別することが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、特殊
な偽造貨(その偽造貨の材質については不正使用される
おそれがある関係上記載しない)が発見され、従来の硬
貨処理機の硬貨識別方法では偽造貨であることが判別で
きないという事態が発生した。
な偽造貨(その偽造貨の材質については不正使用される
おそれがある関係上記載しない)が発見され、従来の硬
貨処理機の硬貨識別方法では偽造貨であることが判別で
きないという事態が発生した。
【0006】つまり、白銅からなる硬貨と磁気特性がほ
とんど同一であるために、磁気センサによる判別方法で
は判別ができず、また、融点が非常に低い関係上、形状
や表面の模様を容易に似せて造ることができるために、
フォトセンサやイメージセンサによる判別も非常に困難
である。
とんど同一であるために、磁気センサによる判別方法で
は判別ができず、また、融点が非常に低い関係上、形状
や表面の模様を容易に似せて造ることができるために、
フォトセンサやイメージセンサによる判別も非常に困難
である。
【0007】そこで、前記実公昭62−10856号公
報に記載されているように、反発力の違いによる選別方
法も考えられるが、その方法は硬貨を自重により転動落
下させる関係上、高速処理できず、金融機関などで使用
される硬貨処理機のように短時間で多量の硬貨を処理す
る機械には適用できないという問題がある。
報に記載されているように、反発力の違いによる選別方
法も考えられるが、その方法は硬貨を自重により転動落
下させる関係上、高速処理できず、金融機関などで使用
される硬貨処理機のように短時間で多量の硬貨を処理す
る機械には適用できないという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、従
来の硬貨処理機の処理速度を低下させることなく、従来
の識別方法では判別できない特殊な材質の異材質硬貨の
判別ができる異材質硬貨判別装置を提供することを目的
とする。
来の硬貨処理機の処理速度を低下させることなく、従来
の識別方法では判別できない特殊な材質の異材質硬貨の
判別ができる異材質硬貨判別装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の異材質硬貨判別
装置は、硬貨繰出部から1枚ずつ繰り出される硬貨を通
路面上に押圧して搬送するとともに末端部から送出する
第1の搬送手段と、この第1の搬送手段によって送出さ
れる硬貨の進路上に硬貨衝突面を臨ませ、この硬貨衝突
面に衝突して反発する硬貨の進路を同一平面上で略90
度変換させる反発部材と、この反発部材で反発した硬貨
をくわえ込んで通路面上に押圧して搬送する第2の搬送
手段と、前記反発部材の硬貨衝突面に対して平行でかつ
硬貨衝突面から所定の距離だけ離れた位置に光軸が通り
硬貨衝突面に衝突する硬貨で遮光される第1センサおよ
びこの第1センサの光軸よりも所定の距離だけ離れた位
置に光軸が通り硬貨衝突面に衝突する硬貨で遮光される
第2センサと、この第1センサおよび第2センサを硬貨
が遮光する遮光時間から反発部材に衝突する硬貨の反発
率を求め、その反発率が所定の値かどうかによって正規
の材質からなる硬貨であるか否かを判別する判別手段と
を備えたものである。
装置は、硬貨繰出部から1枚ずつ繰り出される硬貨を通
路面上に押圧して搬送するとともに末端部から送出する
第1の搬送手段と、この第1の搬送手段によって送出さ
れる硬貨の進路上に硬貨衝突面を臨ませ、この硬貨衝突
面に衝突して反発する硬貨の進路を同一平面上で略90
度変換させる反発部材と、この反発部材で反発した硬貨
をくわえ込んで通路面上に押圧して搬送する第2の搬送
手段と、前記反発部材の硬貨衝突面に対して平行でかつ
硬貨衝突面から所定の距離だけ離れた位置に光軸が通り
硬貨衝突面に衝突する硬貨で遮光される第1センサおよ
びこの第1センサの光軸よりも所定の距離だけ離れた位
置に光軸が通り硬貨衝突面に衝突する硬貨で遮光される
第2センサと、この第1センサおよび第2センサを硬貨
が遮光する遮光時間から反発部材に衝突する硬貨の反発
率を求め、その反発率が所定の値かどうかによって正規
の材質からなる硬貨であるか否かを判別する判別手段と
を備えたものである。
【0010】
【作用】本発明の異材質硬貨判別装置では、第1の搬送
手段の末端部から硬貨を送出して反発部材の硬貨衝突面
に衝突させ、反発する硬貨を第2の搬送手段で搬送す
る。硬貨が反発部材に衝突する際に第2センサ、第1セ
ンサを順に遮光し、硬貨が反発する際に第1センサ、第
2センサを順に透光させる。第1センサおよび第2セン
サを硬貨が遮光する遮光時間から反発部材に衝突する硬
貨の反発率を求める。このとき、反発部材に衝突する硬
貨の材質に応じて反発率が異なるため、反発率が所定の
値かどうかによって正規の材質からなる硬貨であるか否
かを判別する。
手段の末端部から硬貨を送出して反発部材の硬貨衝突面
に衝突させ、反発する硬貨を第2の搬送手段で搬送す
る。硬貨が反発部材に衝突する際に第2センサ、第1セ
ンサを順に遮光し、硬貨が反発する際に第1センサ、第
2センサを順に透光させる。第1センサおよび第2セン
サを硬貨が遮光する遮光時間から反発部材に衝突する硬
貨の反発率を求める。このとき、反発部材に衝突する硬
貨の材質に応じて反発率が異なるため、反発率が所定の
値かどうかによって正規の材質からなる硬貨であるか否
かを判別する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の異材質硬貨判別装置の一実施
例の構成を図面を参照して説明する。
例の構成を図面を参照して説明する。
【0012】図1は硬貨処理機の一部の平面図を示し、
この硬貨処理機は、硬貨繰出部11に供給された硬貨を、
第1の硬貨通路12および第2の硬貨通路13を通じて選別
し、正常硬貨収納箱14、異常硬貨収納箱15、異材質硬貨
収納箱16のいずれかに収納するように構成されている。
この硬貨処理機は、硬貨繰出部11に供給された硬貨を、
第1の硬貨通路12および第2の硬貨通路13を通じて選別
し、正常硬貨収納箱14、異常硬貨収納箱15、異材質硬貨
収納箱16のいずれかに収納するように構成されている。
【0013】硬貨繰出部11は、図示しないモータで図中
矢印方向に回転される回転円盤21を有し、この回転円盤
21の周縁に沿って案内壁22が配設され、この案内壁22の
一部に開口部23が切欠形成され、この開口部23に厚み規
制部材24が回転円盤21の上方に取り付けられている。そ
して、回転円盤21上に供給された硬貨は、回転円盤21の
回転による遠心力によって案内壁22に沿って移動し、厚
み規制部材24の下側を厚み方向に1層状態となって通過
し、第1の硬貨通路12に1枚ずつ繰り出される。
矢印方向に回転される回転円盤21を有し、この回転円盤
21の周縁に沿って案内壁22が配設され、この案内壁22の
一部に開口部23が切欠形成され、この開口部23に厚み規
制部材24が回転円盤21の上方に取り付けられている。そ
して、回転円盤21上に供給された硬貨は、回転円盤21の
回転による遠心力によって案内壁22に沿って移動し、厚
み規制部材24の下側を厚み方向に1層状態となって通過
し、第1の硬貨通路12に1枚ずつ繰り出される。
【0014】第1の硬貨通路12は回転円盤21の略接線方
向に延設され、第2の硬貨通路13は第1の硬貨通路12の
下流端の交点部31から第1の硬貨通路12とは略直角方向
に延設されており、いずれも回転円盤12の上面と略同一
平面上に配設された通路底板32上に形成されている。
向に延設され、第2の硬貨通路13は第1の硬貨通路12の
下流端の交点部31から第1の硬貨通路12とは略直角方向
に延設されており、いずれも回転円盤12の上面と略同一
平面上に配設された通路底板32上に形成されている。
【0015】次に、第1の硬貨通路12は、通路底板32の
上面からなる通路面33を有し、この通路面33の両側には
硬貨が径方向に1列状態で搬送可能とする通路幅に規制
する一対の通路側板34,35が配設され、通路面33の上方
には硬貨を搬送する第1の搬送手段36が配設され、通路
面33上には識別部37および異常硬貨排除部38が上流側か
ら順に配設されている。
上面からなる通路面33を有し、この通路面33の両側には
硬貨が径方向に1列状態で搬送可能とする通路幅に規制
する一対の通路側板34,35が配設され、通路面33の上方
には硬貨を搬送する第1の搬送手段36が配設され、通路
面33上には識別部37および異常硬貨排除部38が上流側か
ら順に配設されている。
【0016】一側の通路側板34は、案内壁22の開口部23
の一側域から交点部31の一側域にわたって配設されてい
る。この通路側板34の通路内に臨む縁部には、識別部37
の上流で通路内方へ突出するガイド面部39が形成され、
識別部37の下流で通路内方へ突出するガイド面部40が形
成されている。
の一側域から交点部31の一側域にわたって配設されてい
る。この通路側板34の通路内に臨む縁部には、識別部37
の上流で通路内方へ突出するガイド面部39が形成され、
識別部37の下流で通路内方へ突出するガイド面部40が形
成されている。
【0017】他側の通路側板35は、案内壁22の開口部23
の他側域から交点部31の他側域にわたって配設されてい
る。この通路側板35の通路内に臨む縁部には、異常硬貨
排除部38の上流で通路内方へ突出するガイド面部41が形
成され、異常硬貨排除部38でガイド面部41に連なる基準
面部42が形成されている。
の他側域から交点部31の他側域にわたって配設されてい
る。この通路側板35の通路内に臨む縁部には、異常硬貨
排除部38の上流で通路内方へ突出するガイド面部41が形
成され、異常硬貨排除部38でガイド面部41に連なる基準
面部42が形成されている。
【0018】第1の搬送手段36は、一対のベルト43,44
を有し、上流側のベルト43が第1の硬貨通路12の入口部
のプーリ45と異常硬貨排除部38とに配置されたプーリ46
との間に張設され、下流側のベルト44がプーリ46と第1
の硬貨通路12の下流端に配設されたプーリ47との間に張
設されている。各プーリ45,46,47は、通路面33に対し
て、各ベルト43,44の下面を処理硬貨のうち最も薄い硬
貨の厚みより少し低い高さ位置に支持し、硬貨の進入に
よって硬貨の厚みの高さ位置まで上昇可能とする。
を有し、上流側のベルト43が第1の硬貨通路12の入口部
のプーリ45と異常硬貨排除部38とに配置されたプーリ46
との間に張設され、下流側のベルト44がプーリ46と第1
の硬貨通路12の下流端に配設されたプーリ47との間に張
設されている。各プーリ45,46,47は、通路面33に対し
て、各ベルト43,44の下面を処理硬貨のうち最も薄い硬
貨の厚みより少し低い高さ位置に支持し、硬貨の進入に
よって硬貨の厚みの高さ位置まで上昇可能とする。
【0019】第1の硬貨通路12の入口部には、回転円盤
21から第1の硬貨通路12に繰り出される硬貨をくわえ込
んで通路内に取り込むローラ48が配設されている。
21から第1の硬貨通路12に繰り出される硬貨をくわえ込
んで通路内に取り込むローラ48が配設されている。
【0020】プーリ45とローラ48は、同一のモータM1で
図示しない伝達機構を介して回転駆動される。ベルト43
の周速はローラ48の周速よりも速いように設定されてお
り、ローラ48からベルト43への硬貨の受け渡しの際に、
ベルト43の下の硬貨とローラ48の下の硬貨との間に間隔
があけられ、間隔をあけた状態で硬貨が通路内を搬送さ
れる。
図示しない伝達機構を介して回転駆動される。ベルト43
の周速はローラ48の周速よりも速いように設定されてお
り、ローラ48からベルト43への硬貨の受け渡しの際に、
ベルト43の下の硬貨とローラ48の下の硬貨との間に間隔
があけられ、間隔をあけた状態で硬貨が通路内を搬送さ
れる。
【0021】また、識別部37には、フォトセンサ49、磁
気センサ50、イメージセンサ51が上流側から順に配設さ
れている。フォトセンサ49は、硬貨の大きさや孔の有無
を検出して形状的な判別を行なう。磁気センサ50は、磁
気特性を検出して材質的な判別を行なう。イメージセン
サ51は、硬貨表面の模様パターンを検出して表面模様の
判別を行なう。識別部37には、通路側板34に連続する基
準面部52および通路側板35に連続する側面部53が形成さ
れている。
気センサ50、イメージセンサ51が上流側から順に配設さ
れている。フォトセンサ49は、硬貨の大きさや孔の有無
を検出して形状的な判別を行なう。磁気センサ50は、磁
気特性を検出して材質的な判別を行なう。イメージセン
サ51は、硬貨表面の模様パターンを検出して表面模様の
判別を行なう。識別部37には、通路側板34に連続する基
準面部52および通路側板35に連続する側面部53が形成さ
れている。
【0022】また、異常硬貨排除部38には、通路面33に
異常硬貨を排除する異常硬貨排除孔54が形成されてお
り、正常硬貨などは両側縁部が異常硬貨排除孔54の両側
縁部上に載った状態で通過する。異常硬貨排除孔54の側
部の通路側板35には切欠部55が形成され、この切欠部55
内に選別ローラ56が配置されている。選別ローラ56は、
図3に示すように、回転軸57の上端に中心が所定距離L
1 偏心して設けられた偏心軸58にベアリング59にて回転
自在に取り付けられている。回転軸57は軸受60によって
回転自在に支持され、回転軸57の下端に歯車61が取り付
けられ、この歯車61にステッピングモータSM1 の駆動軸
に取り付けられた歯車62が噛合されている。歯車61上に
は検知片63が取り付けられ、この検知片63を検知する定
位置検知センサ64が配設されている。
異常硬貨を排除する異常硬貨排除孔54が形成されてお
り、正常硬貨などは両側縁部が異常硬貨排除孔54の両側
縁部上に載った状態で通過する。異常硬貨排除孔54の側
部の通路側板35には切欠部55が形成され、この切欠部55
内に選別ローラ56が配置されている。選別ローラ56は、
図3に示すように、回転軸57の上端に中心が所定距離L
1 偏心して設けられた偏心軸58にベアリング59にて回転
自在に取り付けられている。回転軸57は軸受60によって
回転自在に支持され、回転軸57の下端に歯車61が取り付
けられ、この歯車61にステッピングモータSM1 の駆動軸
に取り付けられた歯車62が噛合されている。歯車61上に
は検知片63が取り付けられ、この検知片63を検知する定
位置検知センサ64が配設されている。
【0023】そして、定位置検知センサ64で検知片63を
検知している状態で、選別ローラ56は周面が通路側板35
の基準面部42より通路外側に退避した定位置に位置す
る。選別ローラ56が1回転して定位置に復帰するまでの
回転途中で、選別ローラ56の周面が通路側板35の基準面
部42より通路内側の異常硬貨排除孔54上まで突出する。
検知している状態で、選別ローラ56は周面が通路側板35
の基準面部42より通路外側に退避した定位置に位置す
る。選別ローラ56が1回転して定位置に復帰するまでの
回転途中で、選別ローラ56の周面が通路側板35の基準面
部42より通路内側の異常硬貨排除孔54上まで突出する。
【0024】また、異常硬貨排除孔54の上流の通路面33
には硬貨の通過を検知するフォトセンサPHS1が配設さ
れ、異常硬貨排除孔54の下側には異常硬貨排除孔54から
排除される異常硬貨を異常硬貨収納箱15に導くシュート
65が配設されている。
には硬貨の通過を検知するフォトセンサPHS1が配設さ
れ、異常硬貨排除孔54の下側には異常硬貨排除孔54から
排除される異常硬貨を異常硬貨収納箱15に導くシュート
65が配設されている。
【0025】次に、第2の硬貨通路13は、通路底板32の
上面からなる通路面71を有し、この通路面71の両側には
硬貨が径方向に1列状態で搬送可能とする通路幅に規制
する一対の通路側板72,73が配設され、通路面71の上方
には硬貨を搬送する第2の搬送手段74が配設され、通路
面33上には異材質硬貨排除部75が配設されている。
上面からなる通路面71を有し、この通路面71の両側には
硬貨が径方向に1列状態で搬送可能とする通路幅に規制
する一対の通路側板72,73が配設され、通路面71の上方
には硬貨を搬送する第2の搬送手段74が配設され、通路
面33上には異材質硬貨排除部75が配設されている。
【0026】一側の通路側板72は、交点部31の一側域か
ら放出口76の一側域にわたって配設されている。この通
路側板72の通路内に臨む縁部には、異材質硬貨排除部75
の上流で通路内方へ突出するガイド面部77が形成されて
いる。
ら放出口76の一側域にわたって配設されている。この通
路側板72の通路内に臨む縁部には、異材質硬貨排除部75
の上流で通路内方へ突出するガイド面部77が形成されて
いる。
【0027】他方の通路側板73は、交点部31の他側域か
ら送出口76の他側域にわたって配設されている。この通
路側板73の通路内に臨む縁部には、異材質硬貨排除部75
の上流で通路内方へ突出するガイド面部78が形成され、
異常硬貨排除部75でガイド面部78に連なる基準面部79が
形成されている。
ら送出口76の他側域にわたって配設されている。この通
路側板73の通路内に臨む縁部には、異材質硬貨排除部75
の上流で通路内方へ突出するガイド面部78が形成され、
異常硬貨排除部75でガイド面部78に連なる基準面部79が
形成されている。
【0028】第2の搬送手段74は、一対のベルト80,81
を有し、上流側のベルト80が第2の硬貨通路13の入口部
のプーリ82と異材質硬貨排除部75とに配置されたプーリ
83との間に張設され、下流側のベルト81がプーリ83と第
2の硬貨通路13の下流端に配設されたプーリ84との間に
張設されている。各プーリ82,83,84は、通路面71に対
して、各ベルト80,81の下面を処理硬貨のうち最も薄い
硬貨の厚みより少し低い高さ位置に支持し、硬貨の進入
によって硬貨の厚みの高さ位置まで上昇可能とする。プ
ーリ82は、モータM2で回転駆動される。
を有し、上流側のベルト80が第2の硬貨通路13の入口部
のプーリ82と異材質硬貨排除部75とに配置されたプーリ
83との間に張設され、下流側のベルト81がプーリ83と第
2の硬貨通路13の下流端に配設されたプーリ84との間に
張設されている。各プーリ82,83,84は、通路面71に対
して、各ベルト80,81の下面を処理硬貨のうち最も薄い
硬貨の厚みより少し低い高さ位置に支持し、硬貨の進入
によって硬貨の厚みの高さ位置まで上昇可能とする。プ
ーリ82は、モータM2で回転駆動される。
【0029】また、異材質硬貨排除部75には、通路面33
に異材質硬貨を排除する異材質硬貨排除孔85が形成され
ており、正常硬貨などは両側縁部が異材質硬貨排除孔85
の両側縁部上に載った状態で通過する。異材質硬貨排除
孔85の側部の通路側板73には切欠部86が形成され、この
切欠部86内に選別ローラ87が配置されている。この選別
ローラ87の駆動機構の構造は、図3に示す異常硬貨排除
部38と同一構造が用いられており、その説明は省略す
る。なお、図中88は偏心軸、SM2 はステッピングモー
タ、89はステッピングモータSM2 の駆動軸に取り付けら
れた歯車である。
に異材質硬貨を排除する異材質硬貨排除孔85が形成され
ており、正常硬貨などは両側縁部が異材質硬貨排除孔85
の両側縁部上に載った状態で通過する。異材質硬貨排除
孔85の側部の通路側板73には切欠部86が形成され、この
切欠部86内に選別ローラ87が配置されている。この選別
ローラ87の駆動機構の構造は、図3に示す異常硬貨排除
部38と同一構造が用いられており、その説明は省略す
る。なお、図中88は偏心軸、SM2 はステッピングモー
タ、89はステッピングモータSM2 の駆動軸に取り付けら
れた歯車である。
【0030】そして、選別ローラ87は周面が通路側板73
の基準面部79より通路外側に退避した位置を定位置と
し、選別ローラ87が1回転して定位置に復帰するまでの
回転途中で、選別ローラ87の周面が通路側板73の基準面
部79より通路内側の異材質硬貨排除孔85上まで突出す
る。
の基準面部79より通路外側に退避した位置を定位置と
し、選別ローラ87が1回転して定位置に復帰するまでの
回転途中で、選別ローラ87の周面が通路側板73の基準面
部79より通路内側の異材質硬貨排除孔85上まで突出す
る。
【0031】また、異材質硬貨排除孔85の上流の通路面
71には硬貨の通過を検知するフォトセンサPHS2が配設さ
れ、異材質硬貨排除孔54の下側には異材質硬貨排除孔85
から排除される異材質硬貨を異材質硬貨収納箱16に導く
図示しないシュートが配設されている。第2の硬貨通路
13の放出口76の下側には、正常硬貨収納箱14が配設され
ている。
71には硬貨の通過を検知するフォトセンサPHS2が配設さ
れ、異材質硬貨排除孔54の下側には異材質硬貨排除孔85
から排除される異材質硬貨を異材質硬貨収納箱16に導く
図示しないシュートが配設されている。第2の硬貨通路
13の放出口76の下側には、正常硬貨収納箱14が配設され
ている。
【0032】次に、第1の硬貨通路12と第2の硬貨通路
13とが略直角に交差する交点部31の通路底板32上には、
通路一側の通路側板34,72の間に位置して反発部材91が
配設されている。この反発部材91は、第1の硬貨通路12
と第2の硬貨通路13とに対してそれぞれ略45度の角度
で対向する硬貨衝突面92を有しており、第1の搬送手段
36によって送出される硬貨が進路上に臨む硬貨衝突面92
に衝突して反発し、その硬貨の進路を同一平面上で略9
0度変換させて第2の硬貨通路13へ向かわせる。
13とが略直角に交差する交点部31の通路底板32上には、
通路一側の通路側板34,72の間に位置して反発部材91が
配設されている。この反発部材91は、第1の硬貨通路12
と第2の硬貨通路13とに対してそれぞれ略45度の角度
で対向する硬貨衝突面92を有しており、第1の搬送手段
36によって送出される硬貨が進路上に臨む硬貨衝突面92
に衝突して反発し、その硬貨の進路を同一平面上で略9
0度変換させて第2の硬貨通路13へ向かわせる。
【0033】反発部材91の硬貨衝突面92に対して平行で
かつ硬貨衝突面92から所定の距離だけ離れた位置に光軸
が通る第1センサS1が配設され、さらに、この第1セン
サS1の光軸よりも所定の距離だけ離れた位置に光軸が通
る第2センサS2が配設されている。
かつ硬貨衝突面92から所定の距離だけ離れた位置に光軸
が通る第1センサS1が配設され、さらに、この第1セン
サS1の光軸よりも所定の距離だけ離れた位置に光軸が通
る第2センサS2が配設されている。
【0034】次に、図4はブロック図を示し、101 は硬
貨処理機を制御するCPUで、このCPU101 は、プロ
グラムやデータなどを書き込んだROM102 、データを
随時書込読出可能とするRAM103 を備え、フォトセン
サ49、磁気センサ50、イメージセンサ51、第1センサS1
および第2センサS2が接続され、かつ、第1の硬貨通路
12におけるモータM1、ステッピングモータSM1 、フォト
センサPHS1が接続されているとともに、第2の硬貨通路
13のモータM2、ステッピングモータSM2 、フォトセンサ
PHS2が接続されている。
貨処理機を制御するCPUで、このCPU101 は、プロ
グラムやデータなどを書き込んだROM102 、データを
随時書込読出可能とするRAM103 を備え、フォトセン
サ49、磁気センサ50、イメージセンサ51、第1センサS1
および第2センサS2が接続され、かつ、第1の硬貨通路
12におけるモータM1、ステッピングモータSM1 、フォト
センサPHS1が接続されているとともに、第2の硬貨通路
13のモータM2、ステッピングモータSM2 、フォトセンサ
PHS2が接続されている。
【0035】そして、CPU101 は、第1センサS1およ
び第2センサS2を硬貨が遮光する遮光時間から反発部材
91に衝突する硬貨の反発率を算出し、その反発率が所定
の値かどうかによって正規の材質からなる硬貨であるか
否かを判別する判別手段の機能を有する。
び第2センサS2を硬貨が遮光する遮光時間から反発部材
91に衝突する硬貨の反発率を算出し、その反発率が所定
の値かどうかによって正規の材質からなる硬貨であるか
否かを判別する判別手段の機能を有する。
【0036】ROM102 は、正規の材質からなる金種毎
の硬貨の反発率を予め記憶する記憶手段として機能す
る。
の硬貨の反発率を予め記憶する記憶手段として機能す
る。
【0037】次に、本実施例の作用を説明する。
【0038】硬貨繰出部11に投入された各種金種混合の
硬貨は、回転円盤21の回転によって第1の硬貨通路12に
1層1列状態で1枚ずつ繰り出される。
硬貨は、回転円盤21の回転によって第1の硬貨通路12に
1層1列状態で1枚ずつ繰り出される。
【0039】第1の硬貨通路12に繰り出される硬貨は、
ローラ48でくわえ込まれて通路内に取り込まれるととも
に、ローラ48の下からベルト43の下に受け渡され、ベル
ト43で通路面33上に押圧されながら搬送される。このと
き、ローラ48とベルト43との周速の差によってベルト43
で搬送される硬貨の間隔があけられる。
ローラ48でくわえ込まれて通路内に取り込まれるととも
に、ローラ48の下からベルト43の下に受け渡され、ベル
ト43で通路面33上に押圧されながら搬送される。このと
き、ローラ48とベルト43との周速の差によってベルト43
で搬送される硬貨の間隔があけられる。
【0040】ベルト43で搬送される硬貨(図2の硬貨C
1)は、識別部37の上流で一側の通路側板34のガイド面
部39に当接して識別部37の基準面部52に沿わされ、識別
部37を通過する際に、フォトセンサ49にて硬貨の大きさ
や孔の有無が検出されて形状的な判別が行なわれ、磁気
センサ50にて磁気特性が検出されて材質的な判別が行な
われ、イメージセンサ51にて硬貨表面の模様パターンが
検出されて表面模様の判別が行なわれる。
1)は、識別部37の上流で一側の通路側板34のガイド面
部39に当接して識別部37の基準面部52に沿わされ、識別
部37を通過する際に、フォトセンサ49にて硬貨の大きさ
や孔の有無が検出されて形状的な判別が行なわれ、磁気
センサ50にて磁気特性が検出されて材質的な判別が行な
われ、イメージセンサ51にて硬貨表面の模様パターンが
検出されて表面模様の判別が行なわれる。
【0041】識別部37を通過した硬貨は、一側の通路側
板34のガイド面部40で通路内方へ寄せられ、他側の通路
側板35のガイド面部41に当接して異常硬貨排除部38の基
準面部42に沿わされる。そして、異常硬貨排除部38の上
流でフォトセンサPHS1で検知された硬貨(図2の硬貨C
2)が識別部37で正常と識別された硬貨の場合は、硬貨
(図2の硬貨C3)の両側縁部が異常硬貨排除孔54の両側
縁部に載ったまま通過される。また、偽貨などと識別さ
れた異常硬貨の場合は、モータM1が駆動されて選別ロー
ラ56が1回転駆動され、それにより、選別ローラ56の周
面が通路内方に突出し、異常硬貨(図2の硬貨C4)の他
側縁部が異常硬貨排除孔54の縁部から外れて異常硬貨排
除孔54に落とし込まれ、シュート65を通じて異常硬貨収
納箱15に収納される。
板34のガイド面部40で通路内方へ寄せられ、他側の通路
側板35のガイド面部41に当接して異常硬貨排除部38の基
準面部42に沿わされる。そして、異常硬貨排除部38の上
流でフォトセンサPHS1で検知された硬貨(図2の硬貨C
2)が識別部37で正常と識別された硬貨の場合は、硬貨
(図2の硬貨C3)の両側縁部が異常硬貨排除孔54の両側
縁部に載ったまま通過される。また、偽貨などと識別さ
れた異常硬貨の場合は、モータM1が駆動されて選別ロー
ラ56が1回転駆動され、それにより、選別ローラ56の周
面が通路内方に突出し、異常硬貨(図2の硬貨C4)の他
側縁部が異常硬貨排除孔54の縁部から外れて異常硬貨排
除孔54に落とし込まれ、シュート65を通じて異常硬貨収
納箱15に収納される。
【0042】異常硬貨排除部38を通過してベルト44によ
って第1の硬貨通路12の末端部から交点部31に送出され
る硬貨は、進路上に臨む反発部材91の硬貨衝突面92に衝
突して反発し、その硬貨の進路が同一平面上で略90度
変換させて第2の硬貨通路13へ向かう。
って第1の硬貨通路12の末端部から交点部31に送出され
る硬貨は、進路上に臨む反発部材91の硬貨衝突面92に衝
突して反発し、その硬貨の進路が同一平面上で略90度
変換させて第2の硬貨通路13へ向かう。
【0043】このとき、硬貨が反発部材91の硬貨衝突面
92に衝突する前に、硬貨(図2の硬貨C6,C7)で第2セ
ンサS2の光軸、第1センサS1の光軸が順に遮光(オフ)
され、また、硬貨(図2の硬貨C8)の衝突の後に、反発
する硬貨(図2の硬貨C9,C10 )で第1センサS1の光
軸、第2センサS2の光軸が順に透光(オン)される。
92に衝突する前に、硬貨(図2の硬貨C6,C7)で第2セ
ンサS2の光軸、第1センサS1の光軸が順に遮光(オフ)
され、また、硬貨(図2の硬貨C8)の衝突の後に、反発
する硬貨(図2の硬貨C9,C10 )で第1センサS1の光
軸、第2センサS2の光軸が順に透光(オン)される。
【0044】そして、これらの第1センサS1および第2
センサS2の検知に基づいて、CPU101 の判別手段の機
能によって特殊な異材質硬貨の判別が行なわれる。
センサS2の検知に基づいて、CPU101 の判別手段の機
能によって特殊な異材質硬貨の判別が行なわれる。
【0045】まず、材質に応じた反発率を求める原理か
ら説明すると、図5に示すように、硬貨の入射速度と反
発速度との比Vout /Vinから反発率が求められる。
ら説明すると、図5に示すように、硬貨の入射速度と反
発速度との比Vout /Vinから反発率が求められる。
【0046】入射速度Vinは硬貨衝突面92に平行なVin
xと垂直なVin yの成分に分けられ、反発速度Vout は
硬貨衝突面92に平行なVout xと垂直なVout y の成分
に分けられる。このとき、硬貨と硬貨衝突面92や通路面
33の摩擦および硬貨自信の回転が無いものとすれば、平
行な成分Vin xとVout xは等しく、垂直な成分Viny
とVout y が変化するとともに、入射角と反射角が変化
する。このため、垂直な成分の比Vout y /Vin yから
反発率が求められる。
xと垂直なVin yの成分に分けられ、反発速度Vout は
硬貨衝突面92に平行なVout xと垂直なVout y の成分
に分けられる。このとき、硬貨と硬貨衝突面92や通路面
33の摩擦および硬貨自信の回転が無いものとすれば、平
行な成分Vin xとVout xは等しく、垂直な成分Viny
とVout y が変化するとともに、入射角と反射角が変化
する。このため、垂直な成分の比Vout y /Vin yから
反発率が求められる。
【0047】入射速度のVin y成分は第2センサS2を遮
光してから第1センサS1を遮光するまでの入射時間Δt
1 に相当し、反発速度のVout y 成分は第1センサS1が
透光となってから第2センサS2が透光するまでの反発時
間Δt2 に相当し、この時間の比Δt1 /Δt2 から反
発率が求められる。
光してから第1センサS1を遮光するまでの入射時間Δt
1 に相当し、反発速度のVout y 成分は第1センサS1が
透光となってから第2センサS2が透光するまでの反発時
間Δt2 に相当し、この時間の比Δt1 /Δt2 から反
発率が求められる。
【0048】したがって、反発率=Vout /Vin=V
out y /Vin y=Δt1 /Δt2 の数式が成り立つ。
out y /Vin y=Δt1 /Δt2 の数式が成り立つ。
【0049】そして、図6は、正常硬貨と異材質硬貨と
について、第1センサS1および第2センサS2による検知
結果の一例を示す。正常硬貨と異材質硬貨とも第1の搬
送手段36によって送出されるために入射時間Δt1 は略
同じであるが、材質の違いによる反発率の違いによって
反発時間Δt2 は異なる。そのため、反発率=Δt1/
Δt2 を求めると、例えば、正常硬貨は0.7〜0.8
5程度とした場合、異材質硬貨は0.4〜0.6程度と
なる。
について、第1センサS1および第2センサS2による検知
結果の一例を示す。正常硬貨と異材質硬貨とも第1の搬
送手段36によって送出されるために入射時間Δt1 は略
同じであるが、材質の違いによる反発率の違いによって
反発時間Δt2 は異なる。そのため、反発率=Δt1/
Δt2 を求めると、例えば、正常硬貨は0.7〜0.8
5程度とした場合、異材質硬貨は0.4〜0.6程度と
なる。
【0050】なお、硬貨を反発部材91の硬貨衝突面92に
斜めに衝突させても、硬貨衝突面92に垂直方向の速度成
分の比から反発率を求めることにより、硬貨の入射角度
のばらつきによる影響はなく、反発率を正確に求めるこ
とができる。
斜めに衝突させても、硬貨衝突面92に垂直方向の速度成
分の比から反発率を求めることにより、硬貨の入射角度
のばらつきによる影響はなく、反発率を正確に求めるこ
とができる。
【0051】そして、CPU101 は、求められた反発率
とROM102 に予め記憶された正規の材質からなる硬貨
の反発率と比較し、その反発率が所定の値かどうかによ
って正規の材質からなる硬貨であるか否かを判別する。
とROM102 に予め記憶された正規の材質からなる硬貨
の反発率と比較し、その反発率が所定の値かどうかによ
って正規の材質からなる硬貨であるか否かを判別する。
【0052】次に、反発部材91で第2の硬貨通路13の方
向へ反発した硬貨は、ベルト80の下に進入し、ベルト80
で通路面71上に押圧されながら搬送される。
向へ反発した硬貨は、ベルト80の下に進入し、ベルト80
で通路面71上に押圧されながら搬送される。
【0053】ベルト80で搬送される硬貨は、異材質硬貨
排除部75の上流で一側の通路側板72のガイド面部77に当
接して通路内方へ寄せられ、他側の通路側板73のガイド
面部78に当接して異材質硬貨排除部75の基準面部79に沿
わされる。そして、異材質硬貨排除部75の上流でフォト
センサPHS2で検知された硬貨がCPU101 の判別手段で
正規と判別された硬貨の場合は、硬貨の両側縁部が異材
質硬貨排除孔85の両側縁部に載ったまま通過される。ま
た、異材質と判別された異材質硬貨の場合は、モータM2
が駆動され、選別ローラ87が1回転駆動されることによ
り、選別ローラ87の周面が通路内方に突出して異常硬貨
の他側縁部が異常硬貨排除口84に落とし込まれ、異材質
硬貨収納箱16に収納される。
排除部75の上流で一側の通路側板72のガイド面部77に当
接して通路内方へ寄せられ、他側の通路側板73のガイド
面部78に当接して異材質硬貨排除部75の基準面部79に沿
わされる。そして、異材質硬貨排除部75の上流でフォト
センサPHS2で検知された硬貨がCPU101 の判別手段で
正規と判別された硬貨の場合は、硬貨の両側縁部が異材
質硬貨排除孔85の両側縁部に載ったまま通過される。ま
た、異材質と判別された異材質硬貨の場合は、モータM2
が駆動され、選別ローラ87が1回転駆動されることによ
り、選別ローラ87の周面が通路内方に突出して異常硬貨
の他側縁部が異常硬貨排除口84に落とし込まれ、異材質
硬貨収納箱16に収納される。
【0054】異材質硬貨排除部75を通過した正常硬貨
は、第2の硬貨通路13の放出口76から放出されて正常硬
貨収納箱14に収納される。
は、第2の硬貨通路13の放出口76から放出されて正常硬
貨収納箱14に収納される。
【0055】このように、硬貨繰出部11に投入された硬
貨について、識別部37で正偽および金種を識別するとと
もに、反発部材91に衝突させて反発率から異材質硬貨を
判別するため、異常硬貨を異常硬貨排除部38で排除して
異常硬貨収納箱15に収納し、異材質硬貨を異材質硬貨排
除部75で排除して異材質硬貨収納箱16に収納し、正常硬
貨を正常硬貨収納箱14に収納できる。
貨について、識別部37で正偽および金種を識別するとと
もに、反発部材91に衝突させて反発率から異材質硬貨を
判別するため、異常硬貨を異常硬貨排除部38で排除して
異常硬貨収納箱15に収納し、異材質硬貨を異材質硬貨排
除部75で排除して異材質硬貨収納箱16に収納し、正常硬
貨を正常硬貨収納箱14に収納できる。
【0056】
【発明の効果】本発明の異材質硬貨判別装置によれば、
第1の搬送手段から硬貨を送出して反発部材の硬貨衝突
面に衝突させ、反発する硬貨を第2の搬送手段で搬送さ
せ、その衝突の際に、反発部材の硬貨衝突面に対応して
設けた第1センサおよび第2センサを硬貨が遮光する遮
光時間から反発部材に衝突する硬貨の反発率を求め、こ
の反発率が所定の値かどうかによって正規の材質からな
る硬貨であるか否かを判別することができるため、従来
の硬貨処理機の処理速度を低下させることなく、従来の
識別方法では判別できない特殊な材質の異材質硬貨の判
別ができる。
第1の搬送手段から硬貨を送出して反発部材の硬貨衝突
面に衝突させ、反発する硬貨を第2の搬送手段で搬送さ
せ、その衝突の際に、反発部材の硬貨衝突面に対応して
設けた第1センサおよび第2センサを硬貨が遮光する遮
光時間から反発部材に衝突する硬貨の反発率を求め、こ
の反発率が所定の値かどうかによって正規の材質からな
る硬貨であるか否かを判別することができるため、従来
の硬貨処理機の処理速度を低下させることなく、従来の
識別方法では判別できない特殊な材質の異材質硬貨の判
別ができる。
【図1】本発明の異材質硬貨判別装置の一実施例を示す
硬貨処理機の一部の平面図である。
硬貨処理機の一部の平面図である。
【図2】同上実施例の硬貨処理機の一部を拡大した平面
図である。
図である。
【図3】同上実施例の図1のA−A断面図である。
【図4】同上実施例のブロック図である。
【図5】同上実施例の反射率を求める説明図である。
【図6】同上実施例の第1センサおよび第2センサの検
知結果を示し、(a) は正常硬貨についての検知結果を示
すタイミングチャート、(b) は異材質硬貨についての検
知結果を示すタイミングチャートである。
知結果を示し、(a) は正常硬貨についての検知結果を示
すタイミングチャート、(b) は異材質硬貨についての検
知結果を示すタイミングチャートである。
11 硬貨繰出部 33 通路面 36 第1の搬送手段 71 通路面 74 第2の搬送手段 91 反発部材 92 硬貨衝突面 101 判別手段としてのCPU S1 第1センサ S2 第2センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 硬貨繰出部から1枚ずつ繰り出される硬
貨を通路面上に押圧して搬送するとともに末端部から送
出する第1の搬送手段と、 この第1の搬送手段によって送出される硬貨の進路上に
硬貨衝突面を臨ませ、この硬貨衝突面に衝突して反発す
る硬貨の進路を同一平面上で略90度変換させる反発部
材と、 この反発部材で反発した硬貨をくわえ込んで通路面上に
押圧して搬送する第2の搬送手段と、 前記反発部材の硬貨衝突面に対して平行でかつ硬貨衝突
面から所定の距離だけ離れた位置に光軸が通り硬貨衝突
面に衝突する硬貨で遮光される第1センサおよびこの第
1センサの光軸よりも所定の距離だけ離れた位置に光軸
が通り硬貨衝突面に衝突する硬貨で遮光される第2セン
サと、 この第1センサおよび第2センサを硬貨が遮光する遮光
時間から反発部材に衝突する硬貨の反発率を求め、その
反発率が所定の値かどうかによって正規の材質からなる
硬貨であるか否かを判別する判別手段とを備えたことを
特徴とする異材質硬貨判別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28097594A JPH08138108A (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 異材質硬貨判別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28097594A JPH08138108A (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 異材質硬貨判別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08138108A true JPH08138108A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17632513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28097594A Pending JPH08138108A (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 異材質硬貨判別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08138108A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009044826A1 (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-09 | Elady Limited. | 物品判定システム及び物品判定方法 |
-
1994
- 1994-11-15 JP JP28097594A patent/JPH08138108A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009044826A1 (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-09 | Elady Limited. | 物品判定システム及び物品判定方法 |
US9053491B2 (en) | 2007-10-02 | 2015-06-09 | Elady Limited | Product evaluation system and product evaluation method |
US9058615B2 (en) | 2007-10-02 | 2015-06-16 | Elady Limited | Product evaluation system and product evaluation method |
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