JP3408963B2 - 硬貨処理機 - Google Patents

硬貨処理機

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JP3408963B2
JP3408963B2 JP00808998A JP808998A JP3408963B2 JP 3408963 B2 JP3408963 B2 JP 3408963B2 JP 00808998 A JP00808998 A JP 00808998A JP 808998 A JP808998 A JP 808998A JP 3408963 B2 JP3408963 B2 JP 3408963B2
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幹男 鈴木
裕之 柴尾
幸平 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動モータで回転
駆動される搬送ベルトで硬貨を搬送させる硬貨処理機に
関する。
【0002】
【従来の技術】駆動モータで回転駆動される搬送ベルト
で硬貨を搬送させる硬貨処理機に関するものとして、例
えば特開平9−54852号公報が開示されている。こ
の硬貨処理機は、回転円盤から繰り出されるバラ硬貨を
搬送ベルトにより押圧しつつ、該搬送ベルトの回転駆動
で搬送させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように搬送ベルトで硬貨を搬送させる場合、搬送ベルト
の性能が低下すると搬送ミス等に起因したジャム等の不
具合を生じてしまうことになる。このため、性能が低下
したと推定される時期に搬送ベルトを交換することが必
要となるが、使用状況により搬送ベルトの性能低下の状
況は種々異なることになるため、交換期間を一概には規
定できない。また、これに対応して最悪の場合を想定し
交換期間を設定すると、頻繁にベルト交換を行うことに
なりコストが増大してしまうことになる。したがって、
本発明の目的は、搬送ベルトの性能低下を検出し、搬送
ベルトの最適な交換時期を知らせることができる硬貨処
理機を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の硬貨処理機は、駆動モータで回転駆動され
る搬送ベルトで硬貨を搬送させるものであって、前記駆
動モータの駆動速度を検出する駆動速度検出手段と、前
記搬送ベルトで搬送される硬貨の実際の速度を検出する
硬貨速度検出手段と、前記駆動速度検出手段で検出され
る駆動モータの駆動速度から推定される前記搬送ベルト
に滑りがないと仮定した場合の硬貨の搬送速度と前記硬
貨速度検出手段で検出される硬貨の実際の速度との速度
差を検出する速度差検出手段と、該速度差検出手段で検
出された前記速度差が所定値以上である場合に警告を発
するアラーム手段と、を有することを特徴としている。
これにより、速度差検出手段が、駆動速度検出手段で検
出される駆動モータの駆動速度から推定される硬貨の搬
送速度と硬貨速度検出手段で検出される硬貨の実際の速
度との速度差を検出し、該速度差が所定値以上である場
合、アラーム手段が警告を発する。すなわち、前記速度
差は、搬送ベルトのスリップ状態を表すことになるた
め、該速度差が所定値以上となった場合、搬送ベルトの
スリップ状態が許容できないレベルとなり性能が低下し
たものと判定して、警告を発生させるのである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の硬貨処理機の一の実施の
形態を図1および図2を参照して以下に説明する。この
硬貨処理機は略直方体形状をなすもので、機体11の上
面には、操作者によりバラ硬貨が投入される投入口12
が設けられており、該投入口12の下側には、該投入口
12からバラ硬貨が導かれる供給円盤13が鉛直軸回り
に回転可能に設けられている。この供給円盤13の横に
隣接して回転円盤14が鉛直軸回りに回転可能に設けら
れている。この回転円盤14は、供給円盤13から遠心
力で繰り出されるバラ硬貨を受け入れるとともに、この
受け入れた硬貨を遠心力で図示せぬ分離部を通過させる
ことにより一枚ずつ後述する硬貨通路15に繰り出す。
【0006】ここで、供給円盤13の回転中心と回転円
盤14の回転中心とを結ぶ線は、機体11の一の側面部
11Aに対し所定角度、前側の回転円盤14が機体11
の内側に位置するように傾斜しており、これにより供給
円盤13は側面部11Aとの間に不要なスペースをあけ
ることなく配置され、回転円盤14は、供給円盤13と
側面部11Aとの間隔よりも所定量大きな間隔すなわち
スペースを側面部11Aとの間にあけるように配置され
ている。
【0007】そして、回転円盤14から繰り出される硬
貨を両側の一段高いガイド16,17の間の通路面18
で案内する硬貨通路15が、側面部11A、前面部11
Bおよび側面部11Cに沿って、回転円盤14を囲むよ
うに水平配置されている。硬貨通路15は、回転円盤1
4に接続されるとともに該回転円盤14の側面部11A
との間のスペースに側面部11Aに沿って配置された第
1直線部20と、この第1直線部20の回転円盤14に
対し反対側に接続され、第1直線部20に対し回転円盤
14の方向に直角に屈曲された第1屈曲部21と、この
第1屈曲部21の第1直線部20に対し反対側に接続さ
れることにより第1直線部20に対し直角をなす第2直
線部22と、この第2直線部22の第1屈曲部21に対
し反対側に接続され、第2直線部22に対し回転円盤1
4の方向に直角に屈曲された第2屈曲部23と、この第
2屈曲部23の第2直線部22に対し反対側に接続され
ることにより第2直線部22に対し直角をなす第3直線
部24とを有している。
【0008】硬貨通路15の上方には、硬貨通路15上
の硬貨を該硬貨通路15に沿って搬送する搬送部(搬送
手段)26が設けられている。この搬送部26は、回転
円盤14から繰り出された硬貨を第1直線部20、第1
屈曲部21および第2直線部22の一部に沿って搬送さ
せる搬送ベルト27と、該搬送ベルト27で搬送されて
きた硬貨をさらに第2直線部22の後端位置まで搬送さ
せる搬送ベルト28と、該搬送ベルト28で搬送されて
きた硬貨をさらに第2屈曲部23および第3直線部24
で搬送させる搬送ベルト29とを有している。
【0009】これら搬送ベルト27〜29は、ゴム等の
弾性を有する高摩擦部材からなる無端状のもので、それ
ぞれが、回転軸線を水平かつ互いに平行に配置した一対
の図示せぬプーリに掛けられている。搬送ベルト27,
28は、同軸配置されたそれぞれの一方のプーリが共用
のDCブラシレスモータ(駆動モータ)50で駆動され
ることで、回転駆動される。また、搬送ベルト29は、
一方のプーリが別個のDCブラシレスモータ(駆動モー
タ)51で駆動されることで、回転駆動される。これら
搬送ベルト27〜29は、通路面18に対向するそれぞ
れの下辺部が通路面18上の硬貨を通路面18に向け押
し付けることによって該硬貨との間に摩擦力を生じ、こ
の摩擦力で該硬貨を通路面18上で移動させる。
【0010】回転円盤14と硬貨通路15の第1直線部
20との間であって、一方のガイド16の先端部位置に
は、このガイド16の先端部に衝突して滞留する硬貨
を、回転円盤14内へ戻すか、硬貨通路15へ導きやす
くするための、回転自在のガイドローラ30が設けられ
ている。硬貨通路15の硬貨搬送方向における上流側と
なる第1直線部20には、該第1直線部20上で搬送さ
れる硬貨の材質を磁気的性質より検出する材質検出セン
サ31が、通路面18の一部を構成するように配置され
ている。なお、材質検出センサ31の両側には、該材質
検出センサ31による検出データの取り込みのタイミン
グを計るための硬貨検知センサ31a,31bが設けら
れている。すなわち、これら硬貨検知センサ31a,3
1bで共に硬貨が検出された時点で材質検出センサ31
は検出データを取り込む。
【0011】また、硬貨通路15の下流側の第2直線部
22の前部には、該第2直線部22で搬送される硬貨の
画像を検出する画像検出部32が、通路面18の一部を
構成するように配置されている。なお、画像検出部32
の両側には、該画像検出部32による検出データの取り
込みのタイミングを計るための硬貨検知センサ32a,
32bが設けられている。すなわち、これら硬貨検知セ
ンサ32a,32bで共に硬貨が検出された時点で画像
検出部32は検出データを取り込む。
【0012】ここで、材質検出センサ31および画像検
出部32の出力は図示せぬ判別回路に入力されることに
なり、該判別回路では、例えば、上流側の材質検出セン
サ31の検出データを各金種の硬貨の材質の基準データ
と順に比較し、材質の検出データがいずれの金種の硬貨
の材質の基準データとも一致しないと判定した場合に
は、その時点で偽硬貨と判別する。他方、いずれかの金
種の硬貨の材質の基準データと一致したと判定した場合
には、次に、該一致した材質の硬貨の画像の基準データ
を読み出し、この画像の基準データと、同じ検出硬貨に
対する画像検出部32の検出データとを比較して、これ
らが一致しているか否かを検出する。そして、これら画
像の基準データおよび検出データが一致していると判定
した場合には、該硬貨が検出された金種の真の硬貨であ
ると判定する一方、これら画像の基準データおよび検出
データが一致していないと判定した場合には、該硬貨が
偽硬貨であると判定する。
【0013】第2直線部22の後部には、材質検出セン
サ31および画像検出部32の検出結果で偽硬貨と判別
された硬貨を排除するリジェクト孔35が通路面18に
形成されている。該リジェクト孔35の硬貨搬送方向に
おける上流側には、第2直線部22内に単独で突出する
ことにより、第2直線部22で硬貨をリジェクト孔35
に落下させる一方、硬貨のリジェクト孔35への落下を
第2直線部22内への突出が解除されることで回避させ
る第1のストッパ部材36が設けられている。また、こ
の第1のストッパ部材36に対向する位置には、第2直
線部22内に単独で突出することにより、第2直線部2
2で第1のストッパ部材36とは反対の側を搬送される
小径の硬貨状異物などをリジェクト孔35に落下させる
一方、硬貨のリジェクト孔35への落下を第2直線部2
2内への突出が解除されることで回避させる第2のスト
ッパ部材37が設けられている。
【0014】そして、第1のストッパ部材36および第
2のストッパ部材37が同時に第2直線部22内に突出
することにより、第2直線部22を搬送される硬貨の通
過が阻止される。これにより、図示せぬ判別回路によ
り、搬送される硬貨が、いずれの金種の正硬貨であると
も、または、偽硬貨であるとも判別できなかった判別不
能貨の場合には、その通過ないしはリジェクトを阻止す
ることができ、搬送ベルト27,28を逆転させて、こ
の判別不能貨を、再判別のために、回転円盤14内に戻
すことができる。さらに、リジェクト孔35の硬貨搬送
方向における上流側には、これら第1のストッパ部材3
6及び/または第2のストッパ部材37を駆動するタイ
ミングなどを得るための硬貨検知センサ38が設けられ
ている。なお、リジェクト孔35から落下した硬貨は、
図示は略すが、このリジェクト孔35の下部に配置され
たリジェクトボックスに回収された後に該リジェクトボ
ックスから取り出され排除されることになる。
【0015】第3直線部24には、材質検出センサ31
および画像検出部32の検出結果に基づいて判別回路で
真と判別された硬貨を金種別に選別する金種別選別部4
0が設けられている。この金種別選別部40は、搬送さ
れる硬貨を金種別に選別して落下させる選別孔41a〜
41fを有しており、これら選別孔41a〜41fは、
硬貨径の小さいものから順に落下させるように配置され
ている。選別孔41a〜41fで落下された硬貨は、図
示せぬ一時貯留部を介して図示せぬ収納部に各金種別に
収納される。なお、各選別孔41a〜41fのそれぞれ
の直前には硬貨検知センサ42a〜42fが対応配置さ
れ、硬貨検知センサ42a〜42fのうち隣り合う前後
のものをそれぞれ通過した硬貨数の差が、選別孔41a
〜41fのうち、その間に位置するものに選別された枚
数として計数されるように構成されている。
【0016】そして、この実施の形態においては、図2
に示すように、DCブラシレスモータ50,51の駆動
速度を検出する駆動速度検出部(駆動速度検出手段)5
3と、硬貨の実際の速度(硬貨実速度と以下称す)を検
出する硬貨速度検出部(硬貨速度検出手段)54と、駆
動速度検出部53で検出されるDCブラシレスモータ5
0,51の駆動速度から搬送ベルト27〜29に滑りが
ないと仮定した場合の硬貨の搬送速度(推定搬送速度と
以下称す)を検出するとともに、この推定搬送速度と硬
貨速度検出部54で検出される硬貨実速度との速度差を
検出する速度差検出部(速度差検出手段)55と、画面
表示で操作者に対し警告を発するアラーム発生部(アラ
ーム手段)56とを有している。
【0017】駆動速度検出部53は、DCブラシレスモ
ータ50,51のパルスを検出してその駆動速度を検出
して図示せぬRAMに記憶する。すなわち、上述したよ
うに搬送ベルト27と搬送ベルト28とをDCブラシレ
スモータ50で駆動させ、また、搬送ベルト29をDC
ブラシレスモータ51で駆動させるようになっており、
これらDCブラシレスモータ50,51は、駆動中にパ
ルスを出力させ、しかも一回転当りに予め定められた一
定数のパルスを出力させるものである。よって、駆動速
度検出部53は、DCブラシレスモータ50の単位時間
当りのパルス数(あるいは単位パスル数当りの時間)を
検出することで、その駆動速度を検出してRAMに記憶
し、同様に、DCブラシレスモータ51の単位時間当り
のパルス数(あるいは単位パスル数当りの時間)を検出
することで、その駆動速度を検出して、RAMに記憶す
る。
【0018】硬貨速度検出部54は、硬貨検知センサ
(硬貨速度検出手段)31a,31b、硬貨検知センサ
(硬貨速度検出手段)32a,32b、硬貨検知センサ
(硬貨速度検出手段)38および硬貨検知センサ(硬貨
速度検出手段)42a,42bの適宜のものによる同じ
硬貨の検出タイミングの差から硬貨の実際の速度を検出
する。すなわち、硬貨速度検出部54は、硬貨検知セン
サ31a,31bで硬貨が検出されるタイミングと、同
じ硬貨が硬貨検知センサ32a,32bで検出されるタ
イミングと、これらタイミング間の第1の経過時間とを
RAMに記憶する。それとともに、図示せぬROMに記
憶された硬貨検知センサ31a,31bおよび硬貨検知
センサ32a,32b間の既定の搬送長さを読み出し、
この搬送長さをRAMから読み出した前記第1の経過時
間で除算する。このようにして、硬貨検知センサ31
a,31bおよび硬貨検知センサ32a,32b間の搬
送を行う搬送ベルト27による硬貨実速度を検出し、こ
れをRAMに記憶する。
【0019】硬貨速度検出部54は、硬貨検知センサ3
2a,32bで硬貨が検出されるタイミングと、同じ硬
貨が硬貨検知センサ38で検出されるタイミングと、こ
れらタイミング間の第2の経過時間とを図示せぬRAM
に記憶する。それとともに、ROMに記憶された硬貨検
知センサ32a,32bおよび硬貨検知センサ38間の
既定の搬送長さを読み出し、この搬送長さをRAMから
読み出した前記第2の経過時間で除算する。このように
して、この硬貨検知センサ32a,32bおよび硬貨検
知センサ38間の搬送を主に行う搬送ベルト28による
硬貨実速度を検出し、これをRAMに記憶する。
【0020】あるいは、硬貨検知センサ38で検出され
る時点で硬貨は材質検出センサ31および画像検出部3
2による検出結果に基づき金種が確定されていることか
ら、該硬貨の硬貨検知センサ38の通過時間をRAMに
記憶する。それとともに、ROMに記憶された硬貨検知
センサ38を通過する該金種の既定の通過部分の幅を読
み出し、この幅をRAMから読み出した前記通過時間で
除算して搬送ベルト28による硬貨実速度を検出し、こ
れをRAMに記憶する。なお、この場合、材質検出セン
サ31および画像検出部32で金種が確定されていない
硬貨では、搬送ベルト28による硬貨実速度の検出を行
うことはできないため、金種が確定された硬貨が通過す
る場合のみ、搬送ベルト28による硬貨実速度の検出を
行う。
【0021】硬貨速度検出部54は、硬貨検知センサ4
2aで硬貨が検出されるタイミングと、同じ硬貨が硬貨
検知センサ42bで検出されるタイミングと、これらタ
イミング間の第3の経過時間とを図示せぬRAMに記憶
する。それとともに、図示せぬROMに記憶された硬貨
検知センサ42aおよび硬貨検知センサ42b間の既定
の搬送長さを読み出し、この搬送長さをRAMから読み
出した前記第3の経過時間で除算する。このようにし
て、この硬貨検知センサ42aおよび硬貨検知センサ4
2b間の搬送を行う搬送ベルト29による硬貨実速度を
検出し、これをRAMに記憶する。
【0022】ここで、最小径の1円硬貨は選別孔41a
から落下するため、硬貨検知センサ42bでは該硬貨が
検出できず、よって、上記した搬送ベルト29による硬
貨実速度の検出はできない。このため、1円硬貨以外の
硬貨が通過する場合で搬送ベルト29による硬貨実速度
の検出を行う。勿論、同じ硬貨を検出可能であれば、硬
貨検知センサ42a〜42fのうちのいずれの二つを用
いて搬送ベルト29による硬貨実速度の検出を行っても
よい。この場合も、通過できる同じ硬貨についてそれぞ
れの検出タイミングとそれぞれの間の距離とから搬送ベ
ルト29による硬貨実速度の検出を行うことになる。
【0023】速度差検出部55は、駆動速度検出部53
で検出されRAMに記憶されたDCブラシレスモータ5
0の駆動速度と、このDCブラシレスモータ50で駆動
されるプーリおよび搬送ベルト27,28の既定の形状
とで、搬送ベルト27,28にスリップが生じないと仮
定した場合の該DCブラシレスモータ50による硬貨の
推定搬送速度を推定してRAMに記憶する。速度差検出
部55は、同様に、駆動速度検出部53で検出されRA
Mに記憶されたDCブラシレスモータ51の駆動速度
と、このDCブラシレスモータ51で駆動されるプーリ
および搬送ベルト29の既定の形状とで、該DCブラシ
レスモータ51による硬貨の推定搬送速度を推定してR
AMに記憶する。
【0024】そして、速度差検出部55は、このように
して推定したDCブラシレスモータ50による推定搬送
速度と、硬貨速度検出部54で上述のようにして検出さ
れた搬送ベルト27による硬貨実速度とをRAMから読
み出し、これらの速度差を検出する。そして、この速度
差と、ROMに記憶された予め定められた所定値とを比
較し、速度差が所定値以上の場合には、搬送ベルト27
のスリップ状態が許容できないレベルとなり性能が低下
したものと判定して、アラーム発生部56により該搬送
ベルト27が交換時期である旨の警告を画面表示させる
一方、この速度差が予め定められた所定値より小さい場
合には、搬送ベルト27は劣化していないと判定して、
表示は行わない。
【0025】また、速度差検出部55は、上述のように
して推定したDCブラシレスモータ50による推定搬送
速度と、硬貨速度検出部54で上述のようにして検出さ
れた搬送ベルト28による硬貨実速度とをRAMから読
み出し、これらの速度差を検出する。そして、この速度
差と、ROMに記憶された予め定められた所定値とを比
較し、速度差が所定値以上の場合には、搬送ベルト28
のスリップ状態が許容できないレベルとなり性能が低下
したものと判定して、アラーム発生部56により該搬送
ベルト28が交換時期である旨の警告を表示させる一
方、この速度差が予め定められた所定値より小さい場合
には、搬送ベルト28は劣化していないと判定して、表
示は行わない。
【0026】さらに、速度差検出部55は、上述のよう
にして推定したDCブラシレスモータ51による推定搬
送速度と、硬貨速度検出部54で上述のようにして検出
された搬送ベルト29による硬貨実速度とをRAMから
読み出し、これらの速度差を検出する。そして、この速
度差と、ROMに記憶された予め定められた所定値とを
比較し、速度差が所定値以上の場合には、搬送ベルト2
9のスリップ状態が許容できないレベルとなり性能が低
下したものと判定して、アラーム発生部56により該搬
送ベルト29が交換時期である旨の警告を表示させる一
方、この速度差が予め定められた所定値より小さい場合
には、搬送ベルト29は劣化していないと判定して、表
示は行わない。
【0027】そして、以上のような各搬送ベルト27〜
29の交換時期判定は、予め定められた所定のタイミン
グ毎に実行されることになる。ここで、交換直後から各
交換時期判定毎に求めた上記速度差をすべて記憶し、各
搬送ベルト27〜29のそれぞれについて、記憶した速
度差の平均値と予め定められた所定値とを比較して交換
時期判定を行い、交換時に記憶した速度差を消去するよ
うにしてもよい。
【0028】以上に述べた硬貨処理機によれば、速度差
検出部55が、駆動速度検出部53で検出されるDCブ
ラシレスモータ50,51の駆動速度から推定される各
搬送ベルト27〜29によるスリップのない状態での硬
貨の推定搬送速度と、硬貨速度検出部54で検出される
各搬送ベルト27〜29による硬貨実速度との各速度差
を検出し、これら速度差が所定値以上である場合、アラ
ーム発生部56が警告を発する。すなわち、これら速度
差は、各搬送ベルト27〜29のスリップ状態を表すこ
とになるため、いずれかの速度差が所定値以上となった
場合、搬送ベルト27〜29の対応するもののスリップ
状態が許容できないレベルとなり性能が低下したものと
判定して、警告を発生させるのである。したがって、各
搬送ベルト27〜29の性能低下をそれぞれ検出し、各
搬送ベルト27〜29のそれぞれの最適な交換時期を知
らせることができる。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の硬貨処理
機によれば、速度差検出手段が、駆動速度検出手段で検
出される駆動モータの駆動速度から推定される硬貨の搬
送速度と硬貨速度検出手段で検出される硬貨の実際の速
度との速度差を検出し、該速度差が所定値以上である場
合、アラーム手段が警告を発する。すなわち、前記速度
差は、搬送ベルトのスリップ状態を表すことになるた
め、該速度差が所定値以上となった場合、搬送ベルトの
スリップ状態が許容できないレベルとなり性能が低下し
たものと判定して、警告を発生させるのである。したが
って、搬送ベルトの性能低下を検出し、搬送ベルトの最
適な交換時期を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態の一部
構成を示す平面図である。
【図2】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態の一部
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
31a,31b 硬貨検知センサ(硬貨速度検出手段) 32a,32b 硬貨検知センサ(硬貨速度検出手段) 38 硬貨検知センサ(硬貨速度検出手段) 42a,42b 硬貨検知センサ(硬貨速度検出手段) 50,51 DCブラシレスモータ(駆動モータ) 53 駆動速度検出部(駆動速度検出手段) 54 硬貨速度検出部(硬貨速度検出手段) 55 速度差検出部(速度差検出手段) 56 アラーム発生部(アラーム手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 幸平 大阪府大阪市淀川区田川2丁目5番31号 ローレル機械株式会社 大阪第2研究 所内 (72)発明者 薗田 悦司 大阪府大阪市淀川区田川2丁目5番31号 ローレル機械株式会社 大阪第2研究 所内 (56)参考文献 特開 平9−54852(JP,A) 実開 平4−46011(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動モータで回転駆動される搬送ベルト
    で硬貨を搬送させる硬貨処理機において、 前記駆動モータの駆動速度を検出する駆動速度検出手段
    と、 前記搬送ベルトで搬送される硬貨の実際の速度を検出す
    る硬貨速度検出手段と、 前記駆動速度検出手段で検出される駆動モータの駆動速
    度から推定される前記搬送ベルトに滑りがないと仮定し
    た場合の硬貨の搬送速度と前記硬貨速度検出手段で検出
    される硬貨の実際の速度との速度差を検出する速度差検
    出手段と、 該速度差検出手段で検出された前記速度差が所定値以上
    である場合に警告を発するアラーム手段と、 を有する硬貨処理機。
  2. 【請求項2】 前記硬貨速度検出手段は、互いに離間す
    る硬貨検知センサの検出タイミングの差から硬貨の実際
    の速度を検出することを特徴とする請求項1記載の硬貨
    処理機。
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