JP2003151006A - 現金自動処理装置 - Google Patents

現金自動処理装置

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JP2003151006A
JP2003151006A JP2001352587A JP2001352587A JP2003151006A JP 2003151006 A JP2003151006 A JP 2003151006A JP 2001352587 A JP2001352587 A JP 2001352587A JP 2001352587 A JP2001352587 A JP 2001352587A JP 2003151006 A JP2003151006 A JP 2003151006A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 紙幣と硬貨とを同一の投入口に投入して入金
でき、かつ、硬貨や異物が現金投入部に取り残された
り、紙幣とともに搬送されて紙幣搬送に障害を与えた
り、装置にダメージを与えたりすることのないようにす
る。 【解決手段】 現金投入口101に投入された紙幣11
7、硬貨118や異物のうち、硬貨や異物の大半は、数
本の紙幣保持棒105の隙間からコインガイド107に
落下する。紙幣保持棒の上にブリッジした硬貨や異物
も、紙幣保持棒の偏芯回転運動によって振り落とされ、
コインガイドに落下する。次に、紙幣押さえ103とフ
ロントガイド104とに挟まれ右方に移動した紙幣がピ
ックローラ108によって上方に繰り出される。残った
硬貨や異物は、硬貨分離ガイド111とフロントガイド
受けプレート119との間を通り抜けられず、紙幣から
分離され落下する。最後に、紙幣押さえを開放して、残
っていた硬貨が全てコインガイドに落下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現金自動処理装置
に関し、特に紙幣と硬貨を同一投入部に投入する現金自
動処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金融機関等で用いられる現金自動
処理装置では、磁気カードや預金通帳等を利用した操作
が行われ、紙幣や硬貨の入出金が行われている。これら
の現金自動処理装置においては、通常、紙幣と貨幣との
両方の入出金機能があっても、両者の入出金口は別々に
設けられている。そのため、現金を入金処理しようとす
る顧客が、あるいは、テラー操作の装置であればテラー
が、紙幣と硬貨とを選別し、それぞれを別々の投入口に
投入しなければならず、煩わしいという問題がある。ま
た、誤って紙幣投入口に硬貨が投入されたり、クリップ
等の異物が混入した場合には、硬貨が紙幣受け止め部に
取り残されて正しい入金金額で処理されなかったり、あ
るいは、硬貨や異物が紙幣搬送の途中で引っかかって、
紙幣搬送に障害を与えたり、ひいては、装置を停止させ
るという事態を招く。このように、従来の現金自動処理
装置には、操作性、信頼性、運用性の低下を来す問題が
ある。
【0003】そこで、これらの問題に対処するために、
特開昭61−25293号公報に、現金入出金口に紙幣
と硬貨とが同時に投入されたときに、紙幣を受け止める
紙幣保持棒が振動するように構成された現金自動処理装
置が開示されている。図6は、この従来の現金自動処理
装置の紙幣・硬貨分離部の側面図であり、フロントガイ
ド404、紙幣保持棒405、紙幣保持棒405に連結
された振動装置430を備えている。顧客によって選別
されることなく投入口401から投入された紙幣417
と硬貨418とは、紙幣を受け止める紙幣保持棒405
の上に落ちる。紙幣保持棒405は左上がりに傾斜して
おり、紙幣は倒れることなくフロントガイド404の上
に重なる。同時に、振動装置430が振動を始める。紙
幣保持棒405は、紙面前方から後方に間隔を置いて設
置された2本の棒からなっており、投入された硬貨の大
半は2本の紙幣保持棒405の間の隙間から落下する。
紙幣保持棒405の上に載った硬貨は、振動装置430
による紙幣保持棒405の振動によって紙幣保持棒40
5から振り落とされて落下する。落下した硬貨は硬貨鑑
別部に送られ種類別に鑑別され、硬貨計数部で計数され
る。紙幣保持棒405の上の紙幣は、図示しないローラ
によって、現金投入部の下に設置されている紙幣鑑別部
に送られ種類別に鑑別され、紙幣計数部で計数される。
【0004】さらに、特開平3−259822号公報に
は、紙幣を1枚ずつ分離して上方に送り出すことによっ
て、紙幣の間に挟まった硬貨や異物が紙幣とともに搬送
されないようにする現金自動処理装置が開示されてい
る。図7は、この従来の現金自動処理装置の現金投下前
〔(a)〕と投下後〔(b)〕における紙幣・硬貨分離
部の側面図であり、シャッタ502、紙幣押さえ50
3、フロントガイド504、紙幣保持棒505、コイン
ガイド507、ピックローラ508、剥離搬送ローラ5
09、剥離ローラ510、を備えている。図7(a)に
示すように、紙幣押さえ503が左端まで開放され、シ
ャッタ502が開いた状態で投入口501から紙幣51
7が投入される。紙幣517は、紙幣保持棒505の上
にほぼ垂直に、横長にセットされる。紙幣517ととも
に硬貨や異物が投入された場合、それらの大半は、紙幣
保持棒505の隙間から下方に落下する。次に、図7
(b)に示すように、シャッタ502が閉じ、紙幣押さ
え503が、右方にスライドしてフロントガイド504
との間に紙幣517を挟み込み、さらに、フロントガイ
ド504に形成した孔を通してピックローラ508が紙
幣517に一定の押圧を与えるようになるまで右方にス
ライドする。ピックローラ508は右回転しており、紙
幣517を上方に繰り出す。剥離搬送ローラ509と剥
離ローラ510とはともに右回転しており、ピックロー
ラ508から繰り出されてきた紙幣517を一枚ずつ上
方に送り出す。このとき、紙幣間に挟まれた硬貨や異物
が、紙幣保持棒505の上に落下し、その隙間を通して
さらにコインガイド507に落下する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開昭61−2
5293号公報に記載の方法では、紙幣保持棒405の
振動は一方向の運動であり、これにより紙幣保持棒40
5の上にブリッジした硬貨の若干は落下せずに、紙幣保
持棒405の上に残る可能性がある。また、紙幣保持棒
405を振動させただけでは、紙幣の間あるいは紙幣と
フロントガイド404との間に挟まった硬貨、紙幣の上
に乗った硬貨を完全に落下させることはできず、残った
硬貨が紙幣と一緒に搬送され、装置にダメージを与え
る。特開平3−259822号公報記載の方法では、紙
幣の間あるいは紙幣と紙幣押さえ503やフロントガイ
ド504との間に挟まった硬貨を除去する機能を有する
が、完全ではない。また、紙幣保持棒505の上にブリ
ッジした硬貨はそのまま残るし、紙幣の上に乗った硬貨
が紙幣とともに剥離搬送ローラ509と剥離ローラ51
0との間に挟まれる可能性が高い。
【0006】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、硬貨や異物が現金投入部に取り
残されたり、紙幣の間に挟まった硬貨や異物あるいは紙
幣の上に乗った硬貨や異物が紙幣とともに搬送され、紙
幣搬送に障害を与えたり装置にダメージを与えたりする
ことのない、紙幣と硬貨とを同一の投入口に投入して入
金できる、操作性、信頼性、運用性に優れた現金自動処
理装置を提供することである。
【0007】
【発明を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、紙幣と硬貨の一括投入が可能であって、現金が投入
される現金投入部と投入された現金のうち紙幣を上方に
送り出す紙幣転送部が設けられている現金自動処理装置
において、前記紙幣転送部が硬貨の通過を阻止し紙幣を
通過させる硬貨阻止機構を備えていることを特徴とする
現金自動処理装置、が提供される。
【0008】また、本発明によれば、紙幣と硬貨の一括
投入が可能であって、現金が投入される現金投入部に、
投入される現金のうち硬貨を通過させ紙幣を保持する硬
貨通過機構が設けられ、前記硬貨通過機構の下部に硬貨
を転送する硬貨転送部が設けられている現金自動処理装
置において、前記硬貨通過機構を構成する構成部材が偏
芯回転運動を行うことを特徴とする現金自動処理装置、
が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る現金自動処理装置の現金投入直後における紙幣
・硬貨分離部の側面図〔(a)〕とそのA−A線に沿う
断面図〔(b)〕である。図2は、図1の紙幣・硬貨分
離部の紙幣繰り出し時における側面図〔(a)〕とその
B−B線に沿う断面図〔(b)〕である。図1(a)、
(b)に示すように、本実施の形態の現金自動処理装置
は、その紙幣・硬貨分離部として、シャッタ2、紙幣押
さえ3、フロントガイド4、紙幣保持棒5、案内シャフ
ト6、コインガイド7、ピックローラ8、剥離搬送ロー
ラ9、剥離ローラ10、硬貨分離ガイド11、硬貨分離
ガイド支持機構12を有している。
【0010】紙幣保持棒5は、最も大きい硬貨である5
00円硬貨の径よりも大きい間隔をおいて配置された3
本の紙幣保持棒5a、5b、5cより構成されている。
紙幣保持棒5a、5b、5cは、その断面形状が例えば
三角形をなしており、3つの角の1つを中心として回転
運動をすることによって偏芯回転運動ができるように設
置されている。紙幣押さえ3およびフロントガイド4に
は、4本の案内シャフト6が貫通しており、4本の案内
シャフト6を案内として、図示しない駆動モータによっ
て、紙幣押さえ3およびフロントガイド4が紙面左右方
向に移動可能である。紙幣押さえ3は、その高さが紙幣
の縦幅と同じか、それよりも若干低くなるように設計さ
れており、その左側面が左下がりに傾斜している。紙幣
押さえ3は、紙幣17や硬貨18のセット時にはオープ
ン状態となっており、紙幣を自由にセットできるように
なっている。硬貨分離ガイド支持機構12には、紙面上
下方向に延びた溝15が形成されている。溝15には台
座13がはめ込まれており、フロントガイド4の位置に
対応して溝15を上下するように設定されている。台座
13の台座面には、台座面に垂直な方向に、上面を数m
m移動できるアクチュエータ14が固定されている。ア
クチュエータ14の上面には、硬貨分離ガイド11の脚
部が固定されている。アクチュエータ14の少なくとも
一方の上面と硬貨分離ガイド11の脚部との間には圧力
センサが挿入されている。図1(b)に示すように、硬
貨分離ガイド支持機構12は、フロントガイド4の上部
を挟んで、その左右に1個ずつ配置されており、現金自
動処理装置の筐体に固定されている。フロントガイド4
には孔16が設けられており、その奥にピックローラ8
が配置されている。
【0011】顧客が、磁気カードあるいは預金通帳を現
金自動処理装置に備えられている、それぞれ、カード出
入口あるいは通帳出入口に挿入すると、現金投入部のシ
ャッタ2が開く。次に、顧客は、紙幣と硬貨とを選別す
ることなしに、紙幣と硬貨とを同一の投入口1に投入す
る。顧客が投入口1に現金を投入すると、例えば投入口
1の中に設置された、現金の通過を検知するための赤外
線センサがそれを感知して、シャッタを閉じる。同時
に、紙幣保持棒5が偏芯回転運動を行う。紙幣17は、
紙幣保持棒5の上にほぼ垂直に、横長にセットされる。
そのため、投入された紙幣17と硬貨18とのうち、硬
貨18の大半は、紙幣保持棒5の間の隙間から落下す
る。硬貨18が紙幣保持棒5の上に乗ったり、ブリッジ
しても、紙幣保持棒5が回転運動をしているので、すぐ
にコインガイド7まで落下してしまう。紙幣間、あるい
は、紙幣と紙幣押さえ3またはフロントガイド4との間
に挟まれた硬貨18も、紙幣保持棒5の偏芯回転運動に
よって偏芯分だけ紙幣17が上下に振動するために、そ
の大半が紙幣保持棒5に落下し、さらにコインガイド7
まで落下する。紙幣保持棒5を構成する3本の棒5a、
5b、5cの回転速度を互いに異ならせたり、回転の位
相を互いに異ならせたりすることによって、これらの効
果をより効果的にさせることもできる。
【0012】次に、図2(a)に示すように、図示しな
い駆動モータによって、紙幣押さえ3が、案内シャフト
6に案内されながら紙面右方へスライドして、フロント
ガイド4との間に紙幣17を挟み込む。図2(a)にお
いて、図1(a)と同じ構成要素には同じ参照符号が付
されている。このとき、紙幣17を傷つけないよう、紙
幣保持棒5の偏芯回転運動を停止させてもよい。さら
に、紙幣押さえ3とフロントガイド4とは紙幣17を挟
んだまま、ピックローラ8、剥離搬送ローラ9、剥離ロ
ーラ10および硬貨分離ガイド11のある方向へスライ
ドしていき、フロントガイド4に形成された孔16を通
して、ピックローラ8が紙幣17に密着し、紙幣17を
押圧する。駆動モータによって紙幣押さえ3、フロント
ガイド4および紙幣17を右方に押す力と、ピックロー
ラ8が押し戻す力とがバランスして、紙幣押さえ3、フ
ロントガイド4および紙幣17の移動が停止する。図2
(b)に示すように、紙幣押さえ3、フロントガイド4
および紙幣17の移動が停止すると、台座13が硬貨分
離ガイド支持機構12の溝15に沿って下降し、硬貨分
離ガイド11がフロントガイド4の上部まで移動する。
硬貨分離ガイド11の下端と紙幣の上端との間隔は、最
も大きい硬貨である500円硬貨の直径よりも広くなる
ように設定されている。硬貨分離ガイド11の脚部以外
の部分は断面が鉤状の形状をなしており、フロントガイ
ド4との隙間が1円硬貨の厚み以下になるように設定さ
れている。
【0013】ピックローラ8は右回転しており、紙幣1
7を硬貨の落下する方向と反対方向の上方に繰り出す。
繰り出された紙幣17は剥離搬送ローラ9と剥離ローラ
10との間に送り込まれる前に、硬貨分離ガイド11と
フロントガイドとの間の隙間を通り抜ける。このとき、
フロントガイド4と硬貨分離ガイド11との隙間が1円
硬貨の厚み以下になるように設定されているため、その
隙間から紙幣17は通過できるが硬貨は通過できない。
したがって、紙幣17の間に挟まった硬貨、紙幣17と
フロントガイド4や紙幣押さえ3との間に挟まった硬
貨、ならびに、紙幣17の上に乗った硬貨がまだ残って
いたとしても、それらの硬貨は、フロントガイド4と硬
貨分離ガイド11との隙間を通過することができない。
【0014】万一、フロントガイド4と硬貨分離ガイド
11との間に硬貨が食い込んで挟まるという事態が発生
したとしても、少なくとも一方のアクチュエータ14と
硬貨分離ガイド11の脚部との間の圧力センサが硬貨の
食い込みによって発生する圧力を感知して、アクチュエ
ータ14に信号を送る。信号を受けたアクチュエータ
は、硬貨が食い込んでいる硬貨分離ガイド11とフロン
トガイド4との間の隙間を広げ、硬貨分離ガイド11を
フロントガイド4から開放して、硬貨を自然落下させ
る。一定時間の間に硬貨が落下しなかった場合には、圧
力センサがアクチュエータに再度信号を送る。信号を受
けてアクチュエータの上面が連続的に上下動し、その振
動によって硬貨が落下する。硬貨がフロントガイド4と
硬貨分離ガイド11との間の隙間から離れると、圧力セ
ンサがアクチュエータ14に信号を送り、硬貨分離ガイ
ド11とフロントガイド4との隙間を1円硬貨の厚み以
下にする。以上の硬貨分離ガイド11のフロントガイド
4からの開放動作や振動動作は、硬貨が硬貨分離ガイド
11とフロントガイド4との隙間に食い込んだときだけ
ではなく、例えば紙幣が1枚繰り出されるごとという具
合に、決まったタイミングで行われるようにしてもよ
い。
【0015】硬貨分離ガイドを通過した紙幣17は、剥
離搬送ローラ9と剥離ローラ10との間に送り込まれ
る。剥離搬送ローラ9は右回転しており、剥離ローラ1
0は静止または右回転している。これによって、ピック
ローラ8によって紙幣17が複数枚重なって繰り出され
てくるときにも、紙幣17が1枚1枚分離して剥離搬送
ローラ9と剥離ローラ10との間に取り込まれる。取り
込まれた紙幣17は、紙幣鑑別部に送られ種類別に鑑別
され、紙幣計数部で計数される。
【0016】紙幣の送り込みが終了すると、紙幣押さえ
3とフロントガイド4とは最初の位置に戻され、紙幣押
さえ3がフロントガイド4から開放される。ここで、特
に紙幣押さえ3とフロントガイド4との間に紙幣を挟み
こんだ際に紙幣保持棒5の偏芯回転運動を停止させてい
た場合には、10秒間程度、紙幣保持棒5の偏芯回転運
動を行う。これにより、紙幣保持棒5に硬貨が残ってい
たとしても、それらの硬貨は完全にコインガイド7に落
下する。コインガイド7に落下した硬貨は全て、従来通
り、硬貨分離部に設置されている回転分離盤によって1
枚ずつ分離された後、硬貨鑑別部に送られ種類別に鑑別
され、硬貨計数部で計数される。
【0017】顧客が現金を投入する際に誤って異物を投
入した場合には、異物は硬貨と同様に紙幣から分離さ
れ、硬貨とともに硬貨鑑別部に送られる。硬貨鑑別部に
送られた異物は、パターン認識によって硬貨と区別さ
れ、顧客に返却される。
【0018】以上説明したように、現金投入口1に投入
された紙幣、硬貨または/および異物のうち、硬貨また
は/および異物の大半は、紙幣を受け止める紙幣保持棒
5の隙間からコインガイド7に落下する。紙幣保持棒5
の上に乗った、あるいは、ブリッジした硬貨または/お
よび異物も、紙幣保持棒5の偏芯回転運動によって振り
落とされ、コインガイド7に落下する。紙幣の間に挟ま
ったり、紙幣の上に乗って、紙幣保持棒5の偏芯回転運
動によっても振り落とされなかった硬貨または/および
異物は、ピックローラ8による紙幣の上方への繰り出し
操作の際に、硬貨分離ガイド11によって紙幣から分離
される。硬貨分離ガイド11とフロントガイド4との隙
間に硬貨または/および異物が挟まった場合には、硬貨
分離ガイド11とフロントガイド4との間隔を広げるこ
とによって、あるいは、硬貨分離ガイド11または/お
よびフロントガイド4を振動させることによって、挟ま
れた硬貨または/および異物を容易に自然落下させるこ
とが可能である。最後に紙幣押さえ3をフロントガイド
4から開放し、紙幣保持棒5の偏芯回転運動を行うこと
によって、最後まで残っていた硬貨がコインガイド7に
落下する。
【0019】これらによって、硬貨や異物が剥離搬送ロ
ーラ9と剥離ローラ10との間に挟まり、剥離搬送ロー
ラ9あるいは/および剥離ローラ10を傷つけたり、紙
幣搬送に障害を与えたり、装置を停止させたりすること
がない。なお、硬貨分離ガイド11のフロントガイド4
の上部への移動は、硬貨分離ガイド11の下方へのスラ
イドではなく、横方向のスライドによってもよいし、回
転運動によってもよい。
【0020】〔第2の実施の形態〕図3は、本発明の第
2の実施の形態に係る現金自動処理装置の現金投入直後
〔(a)〕と紙幣繰り出し時〔(b)〕における紙幣・
硬貨分離部の側面図である。図3(a)に示すように、
本実施の形態の現金自動処理装置は、その紙幣・硬貨分
離部として、シャッタ102、紙幣押さえ103、フロ
ントガイド104、紙幣保持棒105、案内シャフト1
06、コインガイド107、ピックローラ108、剥離
搬送ローラ109、剥離ローラ110、硬貨分離ガイド
111、フロントガイド受けプレート119、補助フロ
ントガイド121を有している。フロントガイド104
は、その高さが紙幣117の縦幅よりも若干低い方が望
ましいことを除けば、第1の実施の形態のフロントガイ
ド4と同様の形状を有しており、ピックローラ108を
差し込むための孔が形成されている。補助フロントガイ
ド121は、投入口101に現金が投入されたときに、
フロントガイド104と筐体との隙間から現金、特に硬
貨や異物がピックローラ108等のある紙幣繰り出し領
域にとびだして、ピックローラ108、剥離搬送ローラ
109、剥離ローラ110等を傷つけないようにするた
めであり、シャッタ102と同期して開閉する。即ち、
シャッタ102が紙面奥に引っ込んで開いている時に補
助フロントガイド121が紙面前方に出て閉じ(図中、
点線にて示す状態)、シャッタ102が紙面前方に出て
閉じている時に補助フロントガイド121が紙面奥に引
っ込んで開く。補助フロントガイド121は省略される
こともある。
【0021】フロントガイド受けプレート119は、フ
ロントガイド104がピックローラ108の方にスライ
ドしてきたときに、その凹部120にフロントガイド1
04を嵌め込むためのものである。フロントガイド受け
プレート119の上部には、図示しないアクチュエータ
を介して、硬貨分離ガイド111の脚部が固定されてい
る。アクチュエータの少なくとも一方の上面と硬貨分離
ガイド111の脚部との間には圧力センサが挿入されて
いる。硬貨分離ガイド111は第1の実施の形態の硬貨
分離ガイド11と同様の形状をしており、硬貨分離ガイ
ド111の脚部以外の断面が鉤状の部分が紙面手前から
奥に向かってフロントガイド104の上部の幅よりも長
い距離に渡って延びている。硬貨分離ガイド111の脚
部以外の断面が鉤状の部分とフロントガイド受けプレー
ト119の上部との間には、通常、1円硬貨の厚さより
も狭い隙間が形成されているが、アクチュエータを駆動
することによって、その隙間を数mmの間隔まで広げる
ことが可能である。硬貨分離ガイド111は、また、凹
部120にフロントガイド104が嵌合したときに、硬
貨分離ガイド111の下端と紙幣117の上端との距離
が最も大きい硬貨である500円硬貨の直径よりも長く
なるように固定されている。フロントガイド受けプレー
ト119にはフロントガイド104と同様に孔が形成さ
れており、フロントガイド受けプレート119の凹部1
20にフロントガイド104を嵌め込んだときにピック
ローラ108の左端が一定の距離だけフロントガイド1
04の左端から突き出すように、ピックローラ108
が、その孔に差し込まれている。図3のその他の構成要
素には、図1ないし図2の対応する構成要素と下2桁が
共通する参照符号が付せられており、その機能は図1な
いし図2の装置の対応する構成要素と同一であるため、
その説明を省略する。
【0022】第1の実施の形態と同様に、紙幣117と
硬貨118とが同時に投入口101に投入されると、硬
貨118の大半は、紙幣保持棒105の間の隙間から落
下する。硬貨118が紙幣保持棒105の上に乗った
り、ブリッジしても、紙幣保持棒105が偏芯回転運動
をしているので、すぐにコインガイド107まで落下し
てしまう。紙幣間、あるいは、紙幣と紙幣押さえ103
またはフロントガイド104との間に挟まれた硬貨も、
紙幣保持棒105の偏芯回転運動によって偏芯分だけ紙
幣が上下に振動するために、その大半が紙幣保持棒10
5に落下し、さらにコインガイド107まで落下する。
【0023】次に、図3(b)に示すように、図示しな
い駆動モータによって、紙幣押さえ103が、案内シャ
フト106に案内されながら紙面右方へスライドして、
フロントガイド104との間に紙幣を挟み込む。さら
に、紙幣押さえ103とフロントガイド104とは紙幣
を挟んだまま、フロントガイド受けプレート119に向
かってスライドし、フロントガイド104がフロントガ
イド受けプレート119の凹部120に嵌合する。
【0024】フロントガイド104に形成された孔を通
して、ピックローラ108が紙幣117に密着し、押圧
する。以後の動作は、第1の実施の形態と同様である。
即ち、紙幣117は、ピックローラ108によって、硬
貨の落下する方向と反対方向の上方に繰り出される。紙
幣117の間、紙幣117とフロントガイド104や紙
幣押さえ103との間、あるいは、紙幣117の上に硬
貨が残っていた場合には、それらの硬貨は、硬貨分離ガ
イド111とフロントガイド受けプレート119との間
の隙間を通過することができずに紙幣117から分離す
る。硬貨分離ガイド111とフロントガイド受けプレー
ト119との間の隙間に硬貨が食い込んだ場合には、第
1の実施の形態と同様に、硬貨分離ガイド111の脚部
の少なくとも一方の下に設置されている圧力センサが硬
貨の食い込みによる圧力を検知して、硬貨分離ガイド1
11や圧力センサの下のアクチュエータに信号を送る。
信号を受けたアクチュエータは、硬貨分離ガイド111
とフロントガイド受けプレート119との間の隙間を広
げて、硬貨を自然落下させる。硬貨がフロントガイド1
04と硬貨分離ガイド111との間の隙間から離れる
と、圧力センサがアクチュエータに信号を送り、硬貨分
離ガイド111とフロントガイド104との隙間を1円
硬貨の厚み以下にする。硬貨が一定時間の間に落下しな
かった場合の動作は、第1の実施の形態の場合の動作と
同様である。また、硬貨分離ガイド111の開放動作や
振動動作は、第1の実施の形態と同様に、決まったタイ
ミングで行われるようにしてもよい。硬貨分離ガイドを
通過した紙幣は、1枚1枚分離して剥離搬送ローラ10
9と剥離ローラ110との間に取り込まれる。取り込ま
れた紙幣は、紙幣鑑別部に送られ種類別に鑑別され、紙
幣計数部で計数される。
【0025】紙幣の送り込みが終了すると、紙幣押さえ
103とフロントガイド104とは最初の位置に戻さ
れ、紙幣押さえ103がフロントガイド104から開放
される。ここで、第1の実施の形態と同様に、10秒間
程度、紙幣保持棒105の偏芯回転運動を行う。これに
より、紙幣保持棒105に硬貨が残っていたとしても、
それらの硬貨は完全にコインガイド107に落下する。
コインガイド107に落下した硬貨は全て、従来通り、
硬貨分離部に設置されている回転分離盤によって1枚ず
つ分離された後、硬貨鑑別部に送られ種類別に鑑別さ
れ、硬貨計数部で計数される。顧客が現金を投入する際
に誤って異物を投入した場合には、異物は硬貨と同様に
紙幣から分離され、硬貨とともに硬貨鑑別部に送られ
る。硬貨鑑別部に送られた異物は、パターン認識によっ
て硬貨と区別され、顧客に返却される。
【0026】本実施の形態の現金自動処理装置が、第1
の実施の形態の現金自動処理装置と同じ効果を持つこと
は明らかである。さらに、本実施の形態の現金自動処理
装置は、フロントガイド受けプレート119に硬貨分離
ガイド111を固定し、その凹部120にフロントガイ
ド104を嵌合させるようにしているので、硬貨分離ガ
イド111を移動させる必要がない。これによって、硬
貨分離ガイド111あるいは/およびフロントガイド1
04の移動に伴って硬貨分離ガイド111とフロントガ
イド104との間の隙間が変動することを防止すること
が可能である。
【0027】〔第3の実施の形態〕図4は、本発明の第
3の実施の形態に係る現金自動処理装置の現金投入直後
における紙幣・硬貨分離部の側面図である。図4に示す
ように、本実施の形態の現金自動処理装置は、その紙幣
・硬貨分離部として、シャッタ202、紙幣押さえ20
3、フロントガイド204、紙幣保持棒205、案内シ
ャフト206、コインガイド207、ピックローラ20
8、剥離搬送ローラ209、剥離ローラ210、硬貨分
離ガイド211、補助フロントガイド221を有してい
る。紙幣保持棒205と案内シャフト206とは、右上
がりに若干傾斜している。紙幣押さえ203は、紙幣保
持棒205と案内シャフト206とに垂直であり、案内
シャフト206に案内されて右上方にスライド可能であ
る。フロントガイド204は、紙幣保持棒205と案内
シャフト206とに垂直であり、その上端が剥離搬送ロ
ーラ209と剥離ローラ210との接触部のほぼ真下に
くるように固定されている。フロントガイド204は、
第1の実施の形態のフロントガイド4と同様の形状を有
しており、その正面の上部の左端および右端には、図示
しないアクチュエータを介して、硬貨分離ガイド211
の脚部が固定されている。アクチュエータの少なくとも
一方の上面と硬貨分離ガイド211の脚部との間には圧
力センサが挿入されている。硬貨分離ガイド211は第
1の実施の形態の硬貨分離ガイド11と同様の形状をし
ており、硬貨分離ガイド211の脚部以外の断面は鉤状
をなしている。硬貨分離ガイド211の脚部以外の断面
が鉤状の部分とフロントガイド204の上部との間に
は、通常、1円硬貨の厚さよりも狭い隙間が形成されて
いるが、アクチュエータを駆動することによって、その
隙間を数mmの間隔まで広げることが可能である。硬貨
分離ガイド211は、紙幣押さえ203によってフロン
トガイド204に紙幣が押しつけられたとき、硬貨分離
ガイド211の下端と紙幣217の上端との距離が最も
大きい硬貨である500円硬貨の直径よりも長くなるよ
うに固定されている。フロントガイド204には、第1
の実施の形態のフロントガイド4と同様の孔が形成され
ている。ピックローラ208は、その孔に、左端がフロ
ントガイド204の左端から一定の距離だけ突き出すよ
うに差し込まれている。
【0028】補助フロントガイド221は、投入口20
1に現金が投入されたときに、現金、特に硬貨や異物が
右方にとびだしてローラ等を傷つけないようにすると同
時に、紙幣217が紙幣保持棒205の上に倒れること
を防止する。補助フロントガイド221は、シャッタ2
02が開いている時に閉じ、シャッタ202が閉じてい
る時に開く。即ち、シャッタ202が紙面奥に引っ込ん
で開いている時に補助フロントガイド221が紙面前方
に出て閉じ(図中、点線にて示す状態)、シャッタ20
2が紙面前方に出て閉じている時に補助フロントガイド
221が紙面奥に引っ込んで開く。補助フロントガイド
221は省略されることもある。図4のその他の構成要
素には、図1ないし図3の対応する構成要素と下2桁が
共通する参照符号が付せられており、その機能は図1な
いし図3の装置の対応する構成要素と同一であるため、
その説明を省略する。
【0029】第1の実施の形態と同様に、紙幣217と
硬貨218とが同時に投入口201に投入されると、硬
貨218の大半は、紙幣保持棒205の間の隙間から落
下する。硬貨218が紙幣保持棒205の上に乗ったり
ブリッジしても、紙幣保持棒205が偏芯回転運動をし
ているので、すぐにコインガイド207まで落下してし
まう。紙幣間、あるいは、紙幣と紙幣押さえ203また
はフロントガイド204との間に挟まれた硬貨も、紙幣
保持棒205の偏芯回転運動によって偏芯分だけ紙幣が
上下に振動するために、その大半が紙幣保持棒205に
落下し、さらにコインガイド207まで落下する。
【0030】紙幣217は、補助フロントガイドに妨げ
られて紙幣保持棒205の上に倒れ込むことはない。ま
た、紙幣保持棒205が右上がりに傾斜しているので、
紙幣217は、紙幣押さえ203の紙幣側の面にもたれ
て重なる。
【0031】次に、図4に示すように、シャッタ202
が閉じ、補助フロントガイド221が開く。補助フロン
トガイド221が開いても、紙幣保持棒205が右上が
りに傾斜しているので、紙幣217は倒れない。次い
で、図示しない駆動モータによって、紙幣押さえ203
が、案内シャフト206に案内されながら紙面右方へス
ライドして、フロントガイド204との間に紙幣を挟み
込む。
【0032】フロントガイド204に形成された孔を通
して、ピックローラ208が紙幣217に密着し、押圧
する。以後の動作は、第1および第2の実施の形態と同
様である。即ち、紙幣217は、ピックローラ208に
よって、硬貨の落下する方向と反対方向の上方あるいは
若干左よりの上方に繰り出される。紙幣217の間、紙
幣217とフロントガイド204や紙幣押さえ203と
の間、あるいは、紙幣217の上に硬貨が残っていた場
合には、それらの硬貨は、硬貨分離ガイド211とフロ
ントガイド204との間の隙間を通過することができず
に紙幣217から分離される。硬貨分離ガイド211と
フロントガイド204との間の隙間に硬貨が食い込んだ
場合には、第1および第2の実施の形態と同様に、硬貨
分離ガイド211の少なくとも一方の下に設置された圧
力センサが硬貨の食い込みによる圧力を検知してアクチ
ュエータを駆動し、硬貨分離ガイド211とフロントガ
イド204との間の隙間を広げ、隙間から硬貨が落下す
ると硬貨分離ガイド211とフロントガイド204との
間の隙間を1円硬貨の厚さ以下の間隔に狭める。硬貨が
一定時間の間に落下しなかった場合の動作は、第1の実
施の形態の場合と同様である。また、硬貨分離ガイド2
11の開放動作や振動動作は、第1の実施の形態と同様
に、決まったタイミングで行われるようにしてもよい。
硬貨分離ガイドを通過した紙幣は、1枚1枚分離して剥
離搬送ローラ209と剥離ローラ210との間に取り込
まれる。取り込まれた紙幣は、紙幣鑑別部に送られ種類
別に鑑別され、紙幣計数部で計数される。
【0033】紙幣の送り込みが終了すると、紙幣押さえ
203が、フロントガイド204から開放され、最初の
位置に戻される。ここで、第1の実施の形態と同様に、
10秒間程度、紙幣保持棒205の偏芯回転運動を行
う。これにより、紙幣保持棒205に硬貨が残っていた
としても、それらの硬貨は完全にコインガイド207に
落下する。コインガイド207に落下した硬貨は全て、
従来通り、硬貨分離部に設置されている回転分離盤によ
って1枚ずつ分離された後、硬貨鑑別部に送られ種類別
に鑑別され、硬貨計数部で計数される。顧客が現金を投
入する際に誤って異物を投入した場合には、異物は硬貨
と同様に紙幣から分離され、硬貨とともに硬貨鑑別部に
送られる。硬貨鑑別部に送られた異物は、パターン認識
によって硬貨と区別され、顧客に返却される。
【0034】本実施の形態の現金自動処理装置が、第1
および第2の実施の形態の現金自動処理装置と同じ効果
を持つことは明らかである。さらに、本実施の形態の現
金自動処理装置は、第2の実施の形態の場合のフロント
ガイド受けプレートを必要としない。
【0035】〔第4の実施の形態〕図5は、本発明の第
4の実施の形態に係る現金自動処理装置の現金投入直後
における紙幣・硬貨分離部の側面図である。図5に示す
ように、本実施の形態の現金自動処理装置は、その紙幣
・硬貨分離部として、シャッタ302、紙幣押さえ30
3、フロントガイド304、紙幣保持棒305、案内シ
ャフト306、コインガイド307、ピックローラ30
8、剥離搬送ローラ309、剥離ローラ310、硬貨分
離ガイド311、補助フロントガイド321を有してい
る。
【0036】本実施の形態の現金自動処理装置において
は、硬貨分離ガイド311が、剥離ローラ310に対し
て1円硬貨の厚さ程度の隙間を置いて、剥離ローラ31
0の下部に、鉤状の断面をなして紙面手前から奥に延び
ている。鉤状の断面の剥離搬送ローラ309側の先端部
は細くなっている。硬貨分離ガイド311の両端には脚
部があり、その脚部が図示しないアクチュエータを介し
て、現金自動処理装置の筐体に固定されている。アクチ
ュエータの少なくとも一方の上面と硬貨分離ガイド31
1の脚部との間には圧力センサが挿入されている。硬貨
分離ガイド311の断面が鉤状の部分とフロントガイド
304の上部との間には、通常、最小で1円硬貨の厚さ
よりも狭い隙間が形成されているが、アクチュエータを
駆動することによって、その隙間を1円硬貨の厚さより
も広い間隔まで広げることが可能である。硬貨分離ガイ
ド311は、紙幣押さえ303によってフロントガイド
304に紙幣が押しつけられたとき、硬貨分離ガイド3
11の下端と紙幣317の上端との距離が最も大きい硬
貨である500円硬貨の直径よりも長くなるように固定
されている。図5のその他の構成要素には、図4の対応
する構成要素と下2桁が共通する参照符号が付せられて
おり、その機能は図4の装置の対応する構成要素と同一
であるため、その説明を省略する。
【0037】本実施の形態の現金自動処理装置の動作
は、第3の実施の形態の現金自動処理装置の動作と同様
である。即ち、現金投入口301に投入された紙幣31
7、硬貨318のうち、硬貨318の大半は、紙幣保持
棒305の間の隙間から落下する。紙幣保持棒の上にブ
リッジした硬貨318も、紙幣保持棒305の偏芯回転
運動によって振り落とされ、コインガイドに落下する。
紙幣間に挟まれた硬貨も、紙幣保持棒305の偏芯回転
運動による紙幣の上下振動によって、その大半がコイン
ガイド307まで落下する。
【0038】次に、図5に示すように、シャッタ302
が閉じ、図示しない駆動モータによって、紙幣押さえ3
03が、案内シャフト306に案内されながら紙面右方
へスライドして、フロントガイド304との間に紙幣を
挟み込む。フロントガイド304に形成された孔を通し
て、ピックローラ308が紙幣317に密着し、押圧す
る。紙幣317は、ピックローラ308によって、硬貨
の落下する方向と反対方向の上方あるいは若干左よりの
上方に繰り出される。紙幣317の間、紙幣317とフ
ロントガイド304や紙幣押さえ303との間、あるい
は、紙幣317の上に硬貨が残っていた場合には、それ
らの硬貨は、硬貨分離ガイド311とフロントガイド3
04との間の隙間を通過することができずに紙幣317
から分離される。硬貨分離ガイド311とフロントガイ
ド304との間の隙間に硬貨が食い込んだ場合には、第
3の実施の形態と同様に、硬貨分離ガイド311の少な
くとも一方の下に設置された圧力センサが硬貨の食い込
みによる圧力を検知してアクチュエータを駆動し、硬貨
分離ガイド311とフロントガイド304との間の隙間
を広げ、隙間から硬貨が落下すると硬貨分離ガイド31
1とフロントガイド304との間の隙間を1円硬貨の厚
さ以下の間隔に狭める。硬貨が一定時間の間に落下しな
かった場合の動作は、第3の実施の形態の場合と同様で
ある。また、硬貨分離ガイド311の開放動作や振動動
作は、第3の実施の形態と同様に、決まったタイミング
で行われるようにしてもよい。硬貨分離ガイドを通過し
た紙幣は、1枚1枚分離して剥離搬送ローラ309と剥
離ローラ310との間に取り込まれる。取り込まれた紙
幣は、紙幣鑑別部に送られ種類別に鑑別され、紙幣計数
部で計数される。
【0039】紙幣の送り込みが終了すると、紙幣紙幣押
さえ303が、フロントガイド304から開放され、最
初の位置に戻される。ここで、第3の実施の形態と同様
に、10秒間程度、紙幣保持棒305の偏芯回転運動を
行う。これにより、紙幣保持棒305に硬貨が残ってい
たとしても、それらの硬貨は完全にコインガイド307
に落下する。コインガイド307に落下した硬貨は全
て、従来通り、硬貨分離部に設置されている回転分離盤
によって1枚ずつ分離された後、硬貨鑑別部に送られ種
類別に鑑別され、硬貨計数部で計数される。顧客が現金
を投入する際に誤って異物を投入した場合には、異物は
硬貨と同様に紙幣から分離され、硬貨とともに硬貨鑑別
部に送られる。硬貨鑑別部に送られた異物は、パターン
認識によって硬貨と区別され、顧客に返却される。本実
施の形態の現金自動処理装置は、第3の実施の形態の現
金自動処理装置の硬貨分離ガイドを現金自動処理装置の
筐体に設置したものである。第1の実施の形態の現金自
動処理装置あるいは第2の実施の形態の現金自動処理装
置の硬貨分離ガイドを現金自動処理装置の筐体に設置し
ても同様の効果が得られることは明らかである。本実施
の形態の現金自動処理装置が、第1、第2および第3の
実施の形態の現金自動処理装置と同じ効果を持つことは
明らかである。
【0040】以上、本発明をその好適な実施の形態に基
づいて説明したが、本発明の現金自動処理装置は、上述
した実施の形態のみに制限されるものではなく、本願発
明の要旨を変更しない範囲で種々の変化を施した現金自
動処理装置も、本発明の範囲に含まれる。例えば、紙幣
保持棒上や紙幣間等から硬貨を振り落とす運動として偏
芯回転運動が用いられたが、偏芯回転運動に替えて、上
下あるいは左右への振動運動、あるいは、各紙幣保持棒
間の間隔を変化させるような運動が用いられてもよい。
また、紙幣保持棒の本数は3本に限られず、各紙幣保持
棒間に硬貨が効果的にすり抜けられる間隔が置かれる限
り、何本であってもよい。さらに、紙幣保持棒の断面形
状は三角形に限らず楕円形等、偏芯回転運動を行うこと
のできる形状であればどのような形状であってもよい。
また、紙幣保持棒の偏芯回転運動は、どのような機構に
よってなされてもよい。また、紙幣押さえやフロントガ
イドをピックローラ、剥離搬送ローラ、剥離ローラ等の
ある領域へスライドさせるのではなく、紙幣押さえおよ
びフロントガイドを固定しておいて、ピックローラ、剥
離搬送ローラ、剥離ローラ等を紙幣押さえおよびフロン
トガイドのある方向へスライドさせてもよい。また、そ
れらの移動は、直進運動によって行われるのではなく、
回転運動によって行われてもよい。さらに、紙幣はピッ
クローラによって、上方ではなく、斜め上方に繰り出さ
れてもよい。また、硬貨分離ガイドの断面形状は鉤形に
限らず、円形、楕円形等の、フロントガイドやフロント
ガイド受けプレートとの隙間に面する面が滑らかな曲面
を形成する形状であれば、どのような形状であってもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現金自動
処理装置は、紙幣をピックローラによって上方に繰り出
す際に硬貨の通過できない隙間を通すものであるから、
硬貨または/および異物はその隙間を通過できない。ま
た、本発明の現金自動処理装置は、紙幣保持棒が偏芯回
転運動を行うものであるので、現金投入口に投入された
紙幣、硬貨または/および異物のうち、紙幣保持棒の上
に乗った、あるいは、ブリッジした硬貨または/および
異物は、紙幣保持棒から振り落とされ、紙幣から確実に
分離される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る現金自動処
理装置の現金投入直後における紙幣・硬貨分離部の側面
図〔(a)〕とA−A線に沿う断面図〔(b)〕。
【図2】 図1の紙幣・硬貨分離部の紙幣繰り出し時に
おける側面図〔(a)〕とB−B線に沿う断面図
〔(b)〕。
【図3】 本発明の第2の実施の形態に係る現金自動処
理装置の現金投入直後〔(a)〕と紙幣繰り出し時
〔(b)〕における紙幣・硬貨分離部の側面図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態に係る現金自動処
理装置の現金投入直後における紙幣・硬貨分離部の側面
図。
【図5】 本発明の第4の実施の形態に係る現金自動処
理装置の現金投入直後における紙幣・硬貨分離部の側面
図。
【図6】 従来の現金自動処理装置の紙幣・硬貨分離部
の側面図。
【図7】 従来の他の現金自動処理装置の紙幣・硬貨分
離部の側面図。
【符号の説明】
1、101、201、301、401、501 投入口 2、102、202、302、502 シャッタ 3、103、203、303、503 紙幣押さえ 4、104、204、304、404、504 フロン
トガイド 5、5a、5b、5c、105、205、305、40
5、505 紙幣保持棒 6、106、206、306 案内シャフト 7、107、207、307、507 コインガイド 8、108、208、308、508 ピックローラ 9、109、209、309、509 剥離搬送ローラ 10、110、210、310、510 剥離ローラ 11、111、211、311 硬貨分離ガイド 12 硬貨分離ガイド支持機構 13 台座 14 アクチュエータ 15 溝 16 孔 17、117、217、317、417、517 紙幣 18、118、218、318、418 硬貨 119 フロントガイド受けプレート 120 凹部 121、221、321 補助フロントガイド 430 振動装置

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙幣と硬貨の一括投入が可能であって、
    現金が投入される現金投入部と投入された現金のうち紙
    幣を上方に送り出す紙幣転送部が設けられている現金自
    動処理装置において、前記紙幣転送部が硬貨の通過を阻
    止し紙幣を通過させる硬貨阻止機構を備えていることを
    特徴とする現金自動処理装置。
  2. 【請求項2】 前記現金投入部に投入された現金のうち
    紙幣を前記紙幣転送部に移動させる移動手段または前記
    紙幣転送部を前記現金投入部に移動させる移動手段を有
    することを特徴とする請求項1に記載の現金自動処理装
    置。
  3. 【請求項3】 投入された現金のうち紙幣を前後面から
    挟む前板および押さえ板を備え、前記移動手段によっ
    て、前記紙幣が前記紙幣転送部に移動させられたとき、
    または、前記紙幣転送部が前記現金投入部に移動させら
    れたとき、前記紙幣が前板および押さえ板に前後面から
    挟まれていることを特徴とする請求項2に記載の現金自
    動処理装置。
  4. 【請求項4】 前記硬貨阻止機構が硬貨分離ガイドを有
    し、前記移動手段によって、前記紙幣が前記紙幣転送部
    に移動させられたとき、または、前記紙幣転送部が前記
    現金投入部に移動させられたとき、前記前板と前記硬貨
    分離ガイドとの間に紙幣を通過させ、硬貨を通過させな
    い間隙が形成されることを特徴とする請求項3に記載の
    現金自動処理装置。
  5. 【請求項5】 前記移動手段によって、前記紙幣が前記
    紙幣転送部に移動させられるとき、または、前記紙幣転
    送部が前記現金投入部に移動させられるとき、前記硬貨
    分離ガイドが前記前板の上端部より上に位置し、前記紙
    幣が前記紙幣転送部に移動させられたとき、または、前
    記紙幣転送部が前記現金投入部に移動させられたとき、
    前記硬貨分離ガイドが前記前板の上部にまで降下してく
    ることを特徴とする請求項4に記載の現金自動処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記移動手段によって前記紙幣が前記紙
    幣転送部に移動させられたときに前記前板が嵌合する、
    前記硬貨阻止機構の構成要素である硬貨分離ガイドが設
    置されたプレートが前記紙幣転送部に固定されており、
    前記プレートと前記硬貨分離ガイドとの間に紙幣を通過
    させ、硬貨を通過させない間隙が形成されていることを
    特徴とする請求項3に記載の現金自動処理装置。
  7. 【請求項7】 前記前板が前記紙幣転送部に固定され、
    かつ、前記硬貨阻止機構の構成要素である硬貨分離ガイ
    ドが前記前板に設置されており、前記前板と前記硬貨分
    離ガイドとの間に紙幣を通過させ、硬貨を通過させない
    間隙が形成されていることを特徴とすることを特徴とす
    る請求項3に記載の現金自動処理装置。
  8. 【請求項8】 前記前板が前記紙幣転送部に固定され、
    かつ、前記硬貨阻止機構の構成要素である硬貨分離ガイ
    ドが前記紙幣転送部の筐体に設置されており、前記前板
    と前記硬貨分離ガイドとの間に紙幣を通過させ、硬貨を
    通過させない間隙が形成されていることを特徴とするこ
    とを特徴とする請求項3に記載の現金自動処理装置。
  9. 【請求項9】 前記硬貨分離ガイドと前記前板または前
    記プレートとの間隙を、硬貨が通過できる間隙に変更す
    る手段が備えられていることを特徴とする請求項4から
    8のいずれかに記載の現金自動処理装置。
  10. 【請求項10】 前記硬貨分離ガイドと前記前板または
    前記プレートとの間隙を、硬貨が通過できる間隙と硬貨
    が通過できない間隔とに繰り返し変更する手段が備えら
    れていることを特徴とする請求項4から9のいずれかに
    記載の現金自動処理装置。
  11. 【請求項11】 前記現金投入部に、投入される現金の
    うち硬貨を通過させ紙幣を保持する硬貨通過機構が設け
    られ、該硬貨通過機構の下部に硬貨を転送する硬貨転送
    部が設けられていることを特徴とする請求項1から10
    のいずれかに記載の現金自動処理装置。
  12. 【請求項12】 前記硬貨通過機構を構成する構成部材
    が偏芯回転運動を行うことを特徴とする請求項11記載
    の現金自動処理装置。
  13. 【請求項13】 紙幣と硬貨の一括投入が可能であっ
    て、現金が投入される現金投入部に、投入される現金の
    うち硬貨を通過させ紙幣を保持する硬貨通過機構が設け
    られ、前記硬貨通過機構の下部に硬貨を転送する硬貨転
    送部が設けられている現金自動処理装置において、前記
    硬貨通過機構を構成する構成部材が回転運動を行うこと
    を特徴とする現金自動処理装置。
  14. 【請求項14】 前記回転運動が偏芯回転運動であるこ
    とを特徴とする請求項13に記載の現金自動処理装置。
  15. 【請求項15】 前記構成部材が、間隔をおいて設置さ
    れた複数の棒状部材であることを特徴とする請求項12
    から14のいずれかに記載の現金自動処理装置。
  16. 【請求項16】 前記棒状部材の断面が多角形、楕円形
    若しくは円形であることを特徴とする請求項15に記載
    の現金自動処理装置。
  17. 【請求項17】 棒状部材の最も高い位置が最高点に達
    する時点が、各棒状部材ごとに異なっていることを特徴
    とする請求項15または16に記載の現金自動処理装
    置。
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JP2007286753A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Glory Ltd 紙幣繰出装置
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JP2016224996A (ja) * 2016-10-05 2016-12-28 ローレル精機株式会社 紙幣処理機
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