JP3583274B2 - 硬貨処理機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、入金された硬貨を真偽判別し、偽と判別された硬貨を排除する一方、真と判別された硬貨を受け入れて金種別収納あるいは包装等の所定の処理を行う硬貨処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
入金された硬貨を真偽判別し、偽と判別された硬貨を排除する一方、真と判別された硬貨を受け入れる硬貨処理機において、真偽判別ができなかった判別不能硬貨を再度判別させるものが、特開平7−175953号公報に開示されている。
この硬貨処理機は、硬貨を一枚ずつ繰り出す回転円盤と、この回転円盤により繰り出された硬貨を案内する硬貨通路と、この硬貨通路上で硬貨を搬送させる搬送手段と、硬貨通路上の硬貨を判別する判別手段とを有している。
この硬貨処理機においては、判別手段として硬貨の材質を検出する材質検出センサと硬貨の直径を検出するラインセンサとが硬貨通路に設けられている。そして、これら材質検出センサおよびラインセンサの検出結果を総合して真偽を判別し、真と判別された硬貨を受け入れて必要に応じて金種別に選別する一方、偽と判別された硬貨は、硬貨通路における判別手段の直後に設けられたリジェクト孔より落下させ、このリジェクト孔の下部に配置されたリジェクトボックスに回収させて排除させるようになっている。
ところで、硬貨の変形やゴミ等の付着により、材質検出による金種判別が確定できなかったり、直径検出による金種判別ができなかったり、それぞれの金種判別ができても、材質検出結果および直径検出結果の金種判別の不一致があったり等、搬送される硬貨の真偽が判別できないことがある。
このような判別不能硬貨となる原因は、一般的にはゴミ等の付着によるものが多く、この判別不能硬貨を一旦回転円盤内に戻し、再度判別させると、真の硬貨として受け入れられることが多い。このため、判別不能硬貨が検出された場合には、受付率の向上等の理由から、リジェクト孔の直前に設けられたストッパでその搬送を一旦停止させ、搬送手段および回転円盤を逆転させて回転円盤内に回収した後、再度、搬送手段および回転円盤を正転させて判別を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来は、材質検出センサによる材質検出と、ラインセンサによる直径検出の組み合わせであったため、硬貨通路のこれらセンサの配置部分はそれほど長くする必要がなく、その結果、硬貨通路のこれらセンサの配置部分を一本の直線状にすることができていた。また、このため、判別不能硬貨を再判別させるために、搬送ベルトおよび回転円盤を逆転させて硬貨を硬貨通路に沿って逆転搬送させても、何等問題なく硬貨を回転円盤に戻すことができていた。
ところで、近年、真硬貨と同直径の他国の硬貨が用いられることが多発しており、このため、硬貨直径の検出では不十分で、硬貨の画像を検出して真偽判別の精度を高めるようにとの要望が高まっている。
しかしながら、硬貨の画像検出を行うためには、少なくとも、一枚の硬貨全体を検出できる光学的な検出領域を硬貨通路に設けなければならない。また、画像選別のための識別時間を確保するために、画像検出部から、偽硬貨を排除するためのストッパあるいはリジェクト孔までの距離を確保する必要がある。これらの理由から硬貨通路の長さが長くなってしまい、その結果、硬貨処理機が大型化してしまうという問題があった。
他方で、機体の小型化に対する要望も依然としてあり、いずれの要望をも満たすため、硬貨通路を屈曲させ、小型化を保ったまま硬貨通路の長さを確保することを考えた。
このように硬貨通路を屈曲させることにより、小型化を保ったまま硬貨通路の長さを確保して硬貨の判別精度の向上に対応することができるようになったが、従来と同様に、硬貨の変形、ゴミの付着等による判別不能硬貨の発生条件は変らない。
むしろ、硬貨通路が屈曲形状とされることで、判別不能硬貨を回転円盤へ戻そうとした場合、逆転搬送中に屈曲部でスムーズな流れが確保できず、回転円盤に戻すのに必要以上に時間がかかったり、ジャムが発生して機械を休止させてしまう可能性がある。これは、屈曲部における正転搬送時の流れをスムーズにすることを優先して搬送手段と硬貨通路との関係等が設定されていることから、逆転搬送時の流れが必ずしも良好とはならないためである。また、このような問題を回避するために、判別不能硬貨が検出された場合にむやみにリジェクトしてしまうと、受付率が低下してしまうことになる。
したがって、本発明の目的は、硬貨の判別精度の向上に対応しかつ全体の小型化を図った上で、判別不能硬貨が検出された場合における処理時間の短縮、休止率の低下および受付率の向上をバランスよく達成できる硬貨処理機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の硬貨処理機は、硬貨を一枚ずつ繰り出す回転円盤と、該回転円盤により繰り出された硬貨を案内する硬貨通路と、該硬貨通路上で硬貨を搬送させる搬送手段と、前記硬貨通路上の硬貨を、真の硬貨、偽の硬貨、判別不能硬貨のいずれかに判別する判別手段と、該判別手段の検出結果で硬貨を前記硬貨通路から排除する第1リジェクト部と、を有し、前記判別手段の判別結果に基づいて硬貨の受け入れおよび排除を行う硬貨処理機において、屈曲部を介して直列に接続される2以上の直線部により前記硬貨通路を構成し、前記判別手段を前記硬貨通路の2以上の直線部にまたがって配置して、前記屈曲部に、該屈曲部の下流側の直線部における硬貨を硬貨通路から排除可能なリジェクト手段を設け、偽の硬貨を前記第1リジェクト部で前記硬貨通路から排除させ、判別不能硬貨を前記リジェクト手段で前記硬貨通路から排除させることを特徴としている。
本発明の請求項2記載の硬貨処理機は、請求項1記載のものに関し、前記判別手段の判別結果が真硬貨および偽硬貨のみである場合には、前記搬送手段によって連続的に硬貨を搬送し続けることを特徴としている。
本発明の請求項3記載の硬貨処理機は、請求項1または2記載のものに関し、前記判別手段で判別不能硬貨が検出された場合には、前記搬送手段を逆転させることで硬貨を逆転搬送させることにより判別不能硬貨を前記リジェクト手段で前記硬貨通路から排除させることを特徴としている。
本発明の請求項4記載の硬貨処理機は、請求項1乃至3のいずれか一項記載のものに関し、前記リジェクト手段の直前に前記搬送手段で搬送される硬貨を停止させる硬貨停止手段を設け、前記第1リジェクト部の上流側に、硬貨を前記第1リジェクト部で前記硬貨通路から排除させ、硬貨を前記第1リジェクト部の手前で停止させるストッパが設けられていることを特徴としている。
本発明の請求項5記載の硬貨処理機は、請求項4記載のものに関し、前記判別手段で判別不能硬貨が検出された場合には、前記硬貨停止手段により硬貨通路上の硬貨を停止させるとともに前記ストッパで硬貨を停止させ、その後、前記搬送手段を逆転させることで硬貨を逆転搬送させて、判別不能硬貨を前記リジェクト手段で前記硬貨通路から排除させるとともに、前記硬貨停止手段と前記回転円盤との間の硬貨を前記回転円盤に戻すことを特徴としている。
本発明の請求項6記載の硬貨処理機は、請求項5記載のものに関し、前記搬送手段の逆転によって硬貨がすべて硬貨通路から確実になくなるタイミングで前記搬送手段を停止させ、前記硬貨停止手段および前記ストッパを引込ませた後、自動的に再スタートを行い、前記搬送手段を正転させることを特徴としている。
本発明の請求項7記載の硬貨処理機は、請求項1乃至6のいずれか一項記載のものに関し、前記判別手段として、硬貨搬送方向における上流側の直線部に硬貨の材質を検出する材質検出センサが配置され、下流側の直線部に硬貨の画像を検出する画像検出手段が配置されていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を図1を参照して以下に説明する。
この硬貨処理機は略直方体形状をなすもので、機体11の上面には、操作者によりバラ硬貨が投入される投入口12が設けられており、該投入口12の下側には、該投入口12からバラ硬貨が導かれる供給円盤13が鉛直軸回りに回転可能に設けられている。この供給円盤13の横に隣接して回転円盤14が鉛直軸回りに回転可能に設けられている。この回転円盤14は、正逆回転可能であり、供給円盤13から遠心力で繰り出されるバラ硬貨を受け入れるとともに、この受け入れた硬貨を正転時の遠心力で図示せぬ分離部を通過させることにより一枚ずつ後述する硬貨通路15に繰り出す。
【0008】
ここで、供給円盤13の回転中心と回転円盤14の回転中心とを結ぶ線は、機体11の一の側面部11Aに対し所定角度、前側の回転円盤14が機体11の内側に位置するように傾斜しており、これにより供給円盤13は側面部11Aとの間に不要なスペースをあけることなく配置され、回転円盤14は、供給円盤13と側面部11Aとの間隔よりも所定量大きな間隔すなわちスペースを側面部11Aとの間にあけるように配置されている。
【0009】
そして、回転円盤14から繰り出される硬貨を両側の一段高いガイド16,17,の間の通路面18で案内する硬貨通路15が、機体の側面部11A、前面部11Bおよび側面部11Cに沿って、回転円盤14を囲むように水平配置されている。
硬貨通路15は、回転円盤14に接続されるとともに該回転円盤14の側面部11Aとの間のスペースに側面部11Aに沿って配置された第1直線部20と、この第1直線部20の回転円盤14に対し反対側に接続され、第1直線部20に対し回転円盤14の方向に直角に屈曲された第1屈曲部21と、この第1屈曲部21の第1直線部20に対し反対側に接続されることにより第1直線部20に対し直角をなす第2直線部22と、この第2直線部22の第1屈曲部21に対し反対側に接続され、第2直線部22に対し回転円盤14の方向に直角に屈曲された第2屈曲部23と、この第2屈曲部23の第2直線部22に対し反対側に接続されることにより第2直線部22に対し直角をなす第3直線部24とを有している。
【0010】
硬貨通路15の上方には、硬貨通路15上の硬貨を該硬貨通路15に沿って搬送する搬送部(搬送手段)26が設けられている。この搬送部26は、硬貨を第1直線部20、第1屈曲部21および第2直線部22の一部に沿って移動させる搬送ベルト27と、該搬送ベルト27に重なるとともに硬貨を第2直線部22の残りの一部および第2屈曲部23に沿って移動させる搬送ベルト28と、硬貨を第2屈曲部23および第3直線部24に沿って移動させる搬送ベルト29とを有しており、前記搬送ベルト27と前記搬送ベルト28とは連動して正逆回転可能に構成されているとともに、前記搬送ベルト29は独立して正転駆動のみされるように構成されている。
そして、搬送部26の正転時には、前記搬送ベルト27,28,29がすべて連動して正転駆動され、回転円盤14から繰り出された硬貨を第1直線部20、第1屈曲部21、第2直線部22、第2屈曲部23および第3直線部24の順に移動させる。
なお、以下における上流側および下流側は、搬送部26の正転搬送時の硬貨搬送方向におけるものである。
【0011】
回転円盤14と硬貨通路15の第1直線部20との間であって、一方のガイド16の先端部位置には、このガイド16の先端部に衝突して滞留する硬貨を、回転円盤14内へ戻すか、硬貨通路15へ導きやすくするための、回転自在のガイドローラ30が設けられている。
硬貨通路15の上流側の第1直線部20には、該第1直線部20上で搬送される硬貨の材質を磁気的性質より検出する材質検出センサ31が、通路面18の一部を構成するように配置されている。なお、材質検出センサ31の両側には、該材質検出センサ31による検出データの取り込みのタイミングを計るための硬貨検知センサ31a,31bが設けられている。すなわち、これら硬貨検知センサ31a,31bで共に硬貨が検出された時点で材質検出センサ31は検出データを取り込む。
【0012】
また、硬貨通路15の下流側の第2直線部22の第1屈曲部21側には、該第2直線部22で搬送される硬貨の画像を検出する画像検出部(画像検出手段)32が、通路面18の一部を構成するように配置されている。なお、画像検出部32の両側には、該画像検出部32による検出データの取り込みのタイミングを計るための硬貨検知センサ32a,32bが設けられている。すなわち、これら硬貨検知センサ32a,32bで共に硬貨が検出された時点で画像検出部32は検出データを取り込む。
【0013】
これにより、材質検出センサ31および画像検出部32で構成される判別部(判別手段)33が、硬貨通路15の第1直線部20および第2直線部22の二つにまたがって配置されている。
材質検出センサ31および画像検出部32の出力は同じ判別部33を構成する図示せぬ判別回路に入力されることになり、該判別回路で真偽および金種が判別される。
【0014】
第2直線部22の第2屈曲部23側すなわち画像検出部32より下流側には、材質検出センサ31および画像検出部32の検出結果で偽硬貨と判別された硬貨を硬貨通路15から排除する第1リジェクト部34が設けられている。この第1リジェクト部34は、第2直線部22の第2屈曲部23側の通路面18に形成された第1リジェクト孔35と、該第1リジェクト孔35の硬貨搬送方向における上流側に設けられた第2直線部22内へ突出可能なストッパ36a,36bとを有している。
【0015】
ストッパ36a,36bは、第2直線部22から共に引込まれた状態では、硬貨の第1リジェクト孔35への落下を回避させ第3直線部24への搬送を可能とする。
また、ストッパ36bが第2直線部22から引込まれた状態において、ストッパ36aが、第2直線部22内に突出すると、第2直線部22で搬送され該ストッパ36aに接触する硬貨の搬送経路をずらし該硬貨を第1リジェクト孔35に落下させる。
同様に、ストッパ36aが第2直線部22から引込まれた状態において、ストッパ36bが第2直線部22内に突出すると、第2直線部22で搬送され該ストッパ36bに接触する小径の硬貨状異物の搬送経路をずらし、該小径の硬貨状異物を第1リジェクト孔35に落下させる。
さらに、ストッパ36a,36bは、第2直線部22内に共に突出させられた状態では、搬送部26が駆動状態にあっても、接触した硬貨を第1リジェクト孔34の手前で停止させる。
【0016】
第1リジェクト孔35の上流側には、第1リジェクト孔35の通過前の硬貨を検出する硬貨検出センサ38が設けられている。
なお、第1リジェクト孔35から落下した硬貨は、図示は略すが、このリジェクト孔35の下部に配置された第1リジェクトボックス(第1排除手段)に回収された後に該第1リジェクトボックスから取り出され排除されることになる。
【0017】
第3直線部24には、材質検出センサ31および画像検出部32の検出結果に基づいて判別回路で真と判別された硬貨を金種別に選別する金種別選別部(金種別選別手段)40が設けられている。この金種別選別部40は、搬送される硬貨を金種別に選別して落下させる選別孔41a〜41fを有しており、これら選別孔41a〜41fは、硬貨径の小さいものから順に落下させるように配置されている。選別孔41a〜41fで落下された硬貨は、図示せぬ一時貯留部を介して図示せぬ収納部に各金種別に収納される。
【0018】
なお、各選別孔41a〜41fのそれぞれの直前には計数センサ42a〜42fが対応配置され、計数センサ42a〜42fのうち隣り合う前後のものをそれぞれ通過した硬貨数の差が、選別孔41a〜41fのうち、その間に位置するものに選別された枚数として計数されるように構成されている。
【0019】
そして、この実施の形態においては、第1屈曲部21に、該第1屈曲部21の下流側である第2直線部22における硬貨を搬送部26を構成する搬送ベルト27,28の逆転搬送で硬貨通路15から排除可能な第2リジェクト孔(リジェクト手段)45が通路面18に形成されている。
この第2リジェクト孔45は、搬送部26の正転搬送により通過しようとする硬貨はすべて落下させずに通過させて第2直線部22に至らせる一方、搬送部26を構成する搬送ベルト27,28の逆転搬送により通過しようとする硬貨はすべて落下させる。
【0020】
第2リジェクト孔45の上流側には、第2リジェクト孔45を通過する直前の硬貨を検出する硬貨検知センサ46が設けられている。
なお、第2リジェクト孔45から落下した硬貨は、図示は略すが、この第2リジェクト孔45の下部に配置された第2リジェクトボックス(第2排除手段)に回収された後に該第2リジェクトボックスから取り出される。
【0021】
ここで、この第2リジェクト孔45からの硬貨が回収される第2リジェクトボックスと、上記した第1リジェクト孔35からの硬貨が回収される第1リジェクトボックスとは別個のものとされている。すなわち、後述するように、第1リジェクトボックスは偽硬貨を回収するためのものであるが、第2リジェクトボックスは判別不能硬貨とこの判別不能硬貨に続いて第2リジェクト孔45を通過搬送された硬貨(以下、便宜上、これらすべてを判別不能硬貨と称す)を回収するものであって該判別不能硬貨は再度投入口12から投入させる必要があるため、偽硬貨と判別不能硬貨とを混在状態で回収することはできないのである。
【0022】
この第2リジェクト孔45の上流側であって材質検出センサ31より下流側には、第1直線部20内へ突出可能なストッパ(硬貨停止手段)48a,48bが設けられている。
ストッパ48a,48bは、第1直線部20から共に引込まれた状態では、硬貨の第2直線部22への搬送を可能とする。
また、ストッパ48a,48bは、第1直線部20内に共に突出させられた状態では、搬送部26の駆動にかかわらず、接触した硬貨を第2リジェクト孔45の手前で停止させる。
【0023】
以上に述べた硬貨処理機の作動を説明する。
まず、投入口12からバラ硬貨が投入された状態で、スタート操作がなされると、図示せぬ制御部は、供給円盤13、回転円盤14および搬送部26をすべて正転状態とする。
すると、回転円盤14から硬貨が一枚ずつ硬貨通路15に繰り出されることになり、この硬貨通路15に繰り出された硬貨は、搬送部26により順次直列にならべられた状態で搬送される。そして、搬送中の硬貨は、材質検出センサ31で材質が検出された後に画像検出部32で画像が検出される。
【0024】
ここで、材質検出センサ31および画像検出部32の出力は、制御部に組み込まれた図示せぬ判別回路に入力されることになり、該判別回路では、例えば以下のように判別を行う。
まず、上流側の材質検出センサ31の検出データを各金種の硬貨の材質の基準データと順に比較し、材質の検出データがいずれの金種の硬貨の材質の基準データとも一致しないと判定した場合は、これを偽硬貨と判定する。
【0025】
他方、いずれかの金種の硬貨の材質の基準データと一致したと判定した場合には、次に、該一致した材質の硬貨の画像の基準データを読み出し、この画像の基準データと、同じ検出硬貨に対する画像検出部32の検出データとを比較して、これらが一致しているか否かを検出する。そして、これら画像の基準データおよび検出データが一致していると判定した場合には、該硬貨が検出された金種の真の硬貨であると判定する。一方、これら画像の基準データおよび検出データが一致していないと判定した場合には、判別不能硬貨であると判定する。
【0026】
そして、制御部は、判別部33で真と判別された硬貨については、ストッパ36a,36bを作動させることなく、第1リジェクト孔34を通過させて、第3直線部24に搬送させ、選別孔41a〜41fの対応するものに落下させて収納させる。
【0027】
また、制御部は、判別部33で偽硬貨と判別された硬貨については、この硬貨を硬貨検出センサ38で検出するタイミングでストッパ36aを第2直線部22内に突出させる。これにより、この硬貨がストッパ36aに接触しその搬送経路がずらされて第1リジェクト孔35に落下させられる。
第1リジェクト孔35に落下させられた偽硬貨は、この第1リジェクト孔35の専用のリジェクトボックスに回収された後に該リジェクトボックスから取り出され排除されることになる。
なお、判別部33の判別結果が真硬貨および偽硬貨のみである場合には、連続的に硬貨を搬送し続けることができる。
【0028】
そして、制御部は、判別部33で判別不能硬貨と判定される硬貨が生じると、この判定後、即座に、上流側のストッパ48a,48bを作動させて硬貨通路15上におけるストッパ48a,48bより上流側の硬貨を停止させる。そして、この判別不能硬貨を硬貨検出センサ38で検出するタイミングでストッパ36a,36bを共に第2直線部22内に突出させることにより、この判別不能硬貨およびストッパ48a,48bを通過してしまった硬貨をストッパ36a,36bで停止させる。なお、この後も、この判別不能硬貨より下流側のすべての硬貨が確実に、第3直線部24の選別孔41a〜41fのいずれかに落下させられるタイミングまでは搬送部26を正転させる。
この点をより詳細に説明すると、搬送部26を構成する前記搬送ベルト27,28は、判別不能硬貨より下流側のすべての硬貨を、少なくとも、第3直線部24の搬送ベルト29に受け渡すタイミングまでは正転駆動を続けた後、停止させられ、他方、搬送部26を構成する前記搬送ベルト29は、判別不能硬貨より下流側のすべての硬貨を、第3直線部24の選別孔41a〜41fのいずれかに確実に落下させるまでは、正転駆動が続けられる。
【0029】
そして、このタイミングの後、制御部は、供給円盤13、回転円盤14および搬送部26の搬送ベルト27,28を逆転させる。すると、第2直線部22に停止された判別不能硬貨を含む硬貨が第2直線部22に沿って逆流し、第2リジェクト孔45に落下させられる。また、第1直線部20でストッパ48a,48bにより該ストッパ48a,48bと回転円盤14との間で停止させられていた硬貨は、第1直線部20に沿って回転円盤14に戻される。
制御部は、これらの硬貨がすべて硬貨通路15から確実になくなるタイミングで供給円盤13、回転円盤14および搬送部26の搬送ベルト27,28をすべて停止させるとともにストッパ36a,36bおよびストッパ48a,48bを引込ませた後、自動的に再スタートを行い、前記したときと同様に、供給円盤13、回転円盤14および搬送部26の搬送ベルト27,28,29をすべて正転駆動させる。
【0030】
ここで、第2リジェクト孔45に落下させられた判別不能硬貨を含む硬貨は、この第2リジェクト孔45の専用の第2リジェクトボックスに回収された後、硬貨処理機の作動が一旦終了した後に該第2リジェクトボックスから取り出され、必要に応じて投入口12から再投入されることになる。
この再投入の後、操作者によりスタート操作が再度なされると、上述と同様にして判別が行われることになり、判別不能硬貨についても再度判別が行われることになる。
【0031】
以上に述べた硬貨処理機によれば、上述のように硬貨通路15の第1屈曲部21に、該第1屈曲部21の下流側の第2直線部22における硬貨を搬送部26を構成する搬送ベルト27,28の逆転で排除可能な第2リジェクト孔45を設けているため、判別部33にて判別不能硬貨が検出された場合には、搬送部26を構成する搬送ベルト27,28を逆転させることで硬貨を逆転搬送させて、硬貨通路15の第1屈曲部21より下流側の硬貨を第2リジェクト孔45により硬貨通路15から排除するとともに、第1直線部20における硬貨を回転円盤14に戻すことになる。
【0032】
よって、硬貨の判別精度の向上に対応しかつ全体の小型化を図るために、第1屈曲部21を介して直列に接続される第1直線部20および第2直線部22により硬貨通路15の一部を構成し、判別部33をこれら第1直線部20および第2直線部22にまたがって配置しても、判別不能硬貨検出時に第1屈曲部21を通り抜けるように硬貨を逆転搬送させることがないため、硬貨を回転円盤14に戻すのに必要以上に時間がかかったり、ジャムが発生して機械を休止させてしまうことがない。しかも、第1直線部20における硬貨を回転円盤14に戻すことになるため、すべての硬貨をリジェクトする場合に比して受付率の低下を抑えることができる。
したがって、硬貨の判別精度の向上に対応しかつ全体の小型化を図った上で、判別不能硬貨が検出された場合における処理時間の短縮、休止率の低下および受付率の向上をバランスよく達成できる。
【0033】
また、第2リジェクト孔45の直前に、搬送部26で正転搬送される硬貨を停止させるストッパ48a,48bを設けているため、判別不能硬貨の検出時に、第2リジェクト孔45の直前の硬貨が停止させられる。よって、余分な硬貨が第2リジェクト孔45を通過して、逆転搬送時に第2リジェクト孔45からリジェクトされてしまうことを防止する。
したがって、判別不能硬貨の検出時に、リジェクトされる硬貨の数を減らすことができる。
【0034】
加えて、硬貨搬送方向における上流側の第1直線部20に材質検出センサ31が配置され、下流側の第2直線部22に画像検出部32が配置されているため、上流側の第1直線部20に設けられた材質検出センサ31で硬貨の材質を検出することで、硬貨の金種を予め予測し、下流側の第2直線部22に設けられた画像検出部32では、この予測された金種の基準データと画像検出データとを比較して判別を行うことになる。
したがって、画像検出データをすべての金種の基準データと比較する場合に比して判別時間を短縮することができ、その結果、硬貨通路15の長さを短くできるため、さらなる小型化が図れる。
【0035】
なお、以上においては、第1直線部20および第2直線部22の二つにまたがって判別部33が設けられている場合を例にとり説明したが、二つを越える直線部にまたがって判別部33を配置してもよい。このような場合は、各直線部の直前の屈曲部にそれぞれリジェクト孔を設ければよく、また少なくとも最も上流側のリジェクト孔の上流側にストッパを設ければよい。
また、以上においては、硬貨を金種別に収納する硬貨処理機を例にとり説明したが、第2直線部22の下流側に第3直線部24に代えて硬貨を包装する硬貨包装部を連結させれば硬貨を包装する硬貨処理機となる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の硬貨処理機によれば、硬貨通路の屈曲部に、該屈曲部の下流側の直線部における硬貨を排除可能なリジェクト手段を設けているため、判別手段にて判別不能硬貨が検出された場合には、搬送手段を逆転させることで硬貨を逆転搬送させて最上流の直線部における硬貨を回転円盤に戻すとともに、硬貨通路の屈曲部より下流側の硬貨をリジェクト手段により排除することになる。
よって、硬貨の判別精度の向上に対応しかつ全体の小型化を図るために、屈曲部を介して直列に接続される2以上の直線部により硬貨通路を構成し、判別手段を硬貨通路の2以上の直線部にまたがって配置しても、判別不能硬貨検出時に屈曲部を通り抜けるように硬貨を逆転搬送させることがないため、硬貨を回転円盤に戻すのに必要以上に時間がかかったり、ジャムが発生して機械を休止させてしまうことがない。しかも、最上流の直線部における硬貨を回転円盤に戻すことになるため、すべての硬貨をリジェクトする場合に比して受付率の低下を抑えることができる。
したがって、硬貨の判別精度の向上に対応しかつ全体の小型化を図った上で、判別不能硬貨が検出された場合における処理時間の短縮、休止率の低下および受付率の向上をバランスよく達成できる。
【0037】
リジェクト手段の直前に搬送手段で搬送される硬貨を停止させる硬貨停止手段を設ければ、判別不能硬貨の検出時に、リジェクト手段の直前の硬貨が停止させられる。よって、余分な硬貨がリジェクト手段を通過して、逆転搬送時に該リジェクト手段からリジェクトされてしまうことを防止する。
したがって、判別不能硬貨の検出時に、リジェクトされる硬貨の数を減らすことができる。
【0038】
硬貨搬送方向における上流側の直線部に硬貨の材質を検出する材質検出センサが配置され、下流側の直線部に硬貨の画像を検出する画像検出手段が配置されれば、上流側の直線部に設けられた材質検出センサで硬貨の材質を検出することで硬貨の金種を予め予測し、下流側の直線部に設けられた画像検出手段でこの予測された金種の基準データと画像検出データとを比較して判別を行うことができる。
したがって、画像検出データをすべての金種の基準データと比較する場合に比して判別時間を短縮することができ、その結果、硬貨通路の長さを短くできるため、さらなる小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の硬貨処理機の一の実施の形態の一部構成を示す平面図である。
【符号の説明】
14 回転円盤
15 硬貨通路
20 第1直線部
21 第1屈曲部
22 第2直線部
23 第2屈曲部
24 第3直線部
26 搬送部(搬送手段)
31 材質検出センサ
32 画像検出部(画像検出手段)
33 判別部(判別手段)
40 金種別選別部(金種別選別手段)
45 第2リジェクト孔
48a,48b ストッパ(硬貨停止手段)
Claims (7)
- 硬貨を一枚ずつ繰り出す回転円盤と、
該回転円盤により繰り出された硬貨を案内する硬貨通路と、
該硬貨通路上で硬貨を搬送させる搬送手段と、
前記硬貨通路上の硬貨を、真の硬貨、偽の硬貨、判別不能硬貨のいずれかに判別する判別手段と、
該判別手段の検出結果で硬貨を前記硬貨通路から排除する第1リジェクト部と、
を有し、
前記判別手段の判別結果に基づいて硬貨の受け入れおよび排除を行う硬貨処理機において、
屈曲部を介して直列に接続される2以上の直線部により前記硬貨通路を構成し、前記判別手段を前記硬貨通路の2以上の直線部にまたがって配置して、
前記屈曲部に、該屈曲部の下流側の直線部における硬貨を硬貨通路から排除可能なリジェクト手段を設け、
偽の硬貨を前記第1リジェクト部で前記硬貨通路から排除させ、判別不能硬貨を前記リジェクト手段で前記硬貨通路から排除させることを特徴とする硬貨処理機。 - 前記判別手段の判別結果が真硬貨および偽硬貨のみである場合には、前記搬送手段によって連続的に硬貨を搬送し続けることを特徴とする請求項1記載の硬貨処理機。
- 前記判別手段で判別不能硬貨が検出された場合には、前記搬送手段を逆転させることで硬貨を逆転搬送させることにより判別不能硬貨を前記リジェクト手段で前記硬貨通路から排除させることを特徴とする請求項1または2記載の硬貨処理機。
- 前記リジェクト手段の直前に前記搬送手段で搬送される硬貨を停止させる硬貨停止手段を設け、前記第1リジェクト部の上流側に、硬貨を前記第1リジェクト部で前記硬貨通路から排除させ、硬貨を前記第1リジェクト部の手前で停止させるストッパが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の硬貨処理機。
- 前記判別手段で判別不能硬貨が検出された場合には、前記硬貨停止手段により硬貨通路上の硬貨を停止させるとともに前記ストッパで硬貨を停止させ、その後、前記搬送手段を逆転させることで硬貨を逆転搬送させて、判別不能硬貨を前記リジェクト手段で前記硬貨通路から排除させるとともに、前記硬貨停止手段と前記回転円盤との間の硬貨を前記回転円盤に戻すことを特徴とする請求項4記載の硬貨処理機。
- 前記搬送手段の逆転によって硬貨がすべて硬貨通路から確実になくなるタイミングで前記搬送手段を停止させ、前記硬貨停止手段および前記ストッパを引込ませた後、自動的に再スタートを行い、前記搬送手段を正転させることを特徴とする請求項5記載の硬貨処理機。
- 前記判別手段として、硬貨搬送方向における上流側の直線部に硬貨の材質を検出する材質検出センサが配置され、下流側の直線部に硬貨の画像を検出する画像検出手段が配置されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の硬貨処理機。
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