JP6823450B2 - 紙幣識別収納装置 - Google Patents
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Description
また、取り込んだ紙幣の識別ができない場合などにおいて、その紙幣の出金処理をするために、1組のローラーを逆回転させ、その紙幣を1組のローラーの間に取り込んで入金口のほうに搬送し、入金口から装置外部に排出するようにしている。
このような場合、紙幣の装置内部への取込動作と、利用者の所持とによって、紙幣を互いに引っ張り合う状態となり、紙幣がやや斜めに傾いた状態で、装置内部へ取り込まれてしまう場合があった。特に、利用者が、紙幣の長方形の角を指で所持していた場合に、斜めに傾いた状態で装置内部に取り込まれることが多かった。
紙幣が斜めに傾いた状態で装置内部に取り込まれると、その後の搬送経路で正常に搬送されない状態や、一時的な収容庫に正常に収容されない状態となり、紙幣の破れや紙詰まりなどのジャムが発生する場合があった。
さらに、紙幣が斜めに傾いた状態で搬送されると、一時的な収容庫に収容する途中で、搬送経路の側面の壁に紙幣が衝突して、紙幣の角折れが発生し、一時的な収容庫内で紙詰まりとなり収容庫から紙幣を取り出すことができない場合や、さらに、その後紙幣が搬送されたとしても、角折れした紙幣の識別処理が正常にできないという問題があった。
この発明の紙幣識別収納装置は、紙幣投入口に投入された紙幣を検出した場合に、その紙幣を一時保留庫に取り込んだ後、一時保留庫から紙幣を1枚ずつ取り出して所定の搬送路に導き、投入された紙幣が搬送路上を移動しているときに、紙幣の種類を識別し、紙幣の種類ごとに所定の異なる位置に配置された複数の収納庫のうち、識別された紙幣の種類に予め対応付けられた収納庫に、投入された紙幣を収納させるものである。また、この発明では、特に、投入紙幣を一時保留庫に取り込む場合に、紙詰まりや角折れを防止することのできる紙幣の取込処理について説明する。
また、以下の実施例では、紙幣識別収納装置の紙幣投入口から紙幣が入金される場合について説明するが、紙幣識別収納装置には、装置内部に収納されていた紙幣を、紙幣投入口から外部に排出する出金機能を備えてもよい。
図1に、この発明の紙幣識別収納装置の一実施例の構成ブロック図を示す。
図1に示すように、この発明の紙幣識別収納装置は、主として、制御部11、投入紙幣制御部12、紙幣通過検出部13、保留紙幣判定部14、紙幣搬送部15、紙幣識別部16、紙幣投入検出部17、保留検出部18、収納制御部19、紙幣投入口20、一時保留庫21、収納庫22、記憶部30を備える。
紙幣投入口20は、外部から紙幣を投入する入口であり、一時保留庫21は、投入された1又は複数の紙幣を一時的に収容する容器であり、収納庫22は、種類が識別された後の紙幣を、その種類別に保管した容器である。
図2(a)において、紙幣投入口20から紙幣を一時保留庫21に取り込む部分は、主として、紙幣投入部1と、一時保留部2とに分けられる。
紙幣投入部1は、外部から紙幣投入口20に投入された紙幣を検出し、その紙幣を一時保留庫21の方向に送り出す部分である。以下、投入は、挿入とも呼ぶ。
紙幣投入部1は、紙幣投入口20と、紙幣投入検出部17に相当する投入センサと、紙幣通過検出部13に相当する通過センサと、投入ローラ25と、投入ベルト26と、図示しない投入紙幣制御部12に相当する投入駆動モータとを含む。
紙幣投入口20は、少なくとも1つ設ければよいが、2つ以上の紙幣投入口20を設けてもよい。複数の紙幣投入口20を設ける場合は、各紙幣投入口20に対応した紙幣投入部1と一時保留部2とを、それぞれ備えればよい。
なお、上記した保留紙幣判定部14、紙幣識別部16は、主に、ソフトウェア的に特定の機能を実行する機能ブロックである。
投入ローラ25は、投入紙幣が進入できる程度の所定の距離を空けて配置された一対の円筒状の部材である。投入ベルト26は、環状に形成された帯であり、その帯の上に紙幣を搭載して、紙幣を搬送する搬送部材である。
投入駆動モータ12が、投入ローラ25を所定の方向に回転させることにより、一対の円筒状部材の間に導かれた紙幣を投入ベルト26の上に搬送する。投入ベルト26の上に搭載された紙幣は、投入ベルト26によって、一時保留庫21の方向に搬送される。
投入ベルト26は、投入ローラ25によって送り出された紙幣を一時保留庫の方向に搬送するように、投入ローラ25と一時保留庫との間に配置される。また、投入ベルト26の上に搭載された紙幣を一時保留庫に確実に収容するために、投入ベルト26は、一時保留庫の上流側の領域にまで配置することが好ましい。
ただし、一対の円筒状部材25のうち、一方の円筒状部材25のみを固定配置し、他方の円筒状部材25は、円筒状部材間への紙幣の進入の有無に対応して、移動可能なように配置してもよい。
また、紙幣が円筒状部材間へ進入した場合に、他方の円筒状部材25を一方の投入ローラ25に近づくように移動させ、円筒状部材間へ進入した紙幣を所定の押圧力で押さえるようにしてもよい。適切な押圧力で紙幣を挟持することにより、投入紙幣が斜めに傾くことを防止し、より正常な状態で紙幣を一時保留庫21まで搬送することができる。
ただし、この発明では、投入紙幣の紙詰まりや角折れを防止するために、投入ローラ25の回転速度を、一定速度に固定するのではなく、所定の基準で制御することを特徴とする。
間欠動作とは、紙幣投入口に投入された紙幣を、所定の時間だけ一時保留庫の方向に移動させる動作と、所定の時間だけ移動を停止させる動作とを交互に継続して行うことを意味する。
たとえば、20ミリ秒間だけ投入ローラ25を0.15m/秒程度の速度で回転させた後、20ミリ秒間だけ投入ローラ25を停止させ、この回転動作と停止を、交互に複数回繰り返す。
上記間欠動作の時間間隔の数値は、一例であって、この値に限るものではなく、投入紙幣が傾くことが起こりにくくなるように、適切な数値を設定すればよい。また、使用状況や紙詰まりの発生頻度などを考慮して、装置ごとに、間欠動作の時間間隔を設定変更できるようにしてもよい。
発光部と受光部は、紙幣が通過する搬送路をほぼ中央に挟んだ位置である通過確認位置に対向配置され、この通過確認位置に紙幣が搬送されていない場合には、発光部から出射された光(赤外線)が、受光部に受光されるように配置される。一方、通過確認位置を紙幣が通過しているときは、発光部から出射された光が、紙幣によって遮光され、受光部に受光されない。
また、通過センサ13は、投入ベルト26によって、出射光が遮光されないような位置に設けられる。
一方、受光部に光が受光されない場合は、この電気信号は出力されない。すなわち、この電気信号が出力されていないことを確認することによって、現在、通過確認位置を紙幣が通過していることが検出される。
図2(a)は、紙幣通過検出部13の発光部から出射された光が受光部に受光される場合であって、紙幣が通過確認位置を通過していない状態を示している。また、図2(b)は、紙幣通過検出部13の発光部から出射された光が受光部に受光されない場合であって、紙幣が通過確認位置を通過している状態を示している。
一方、一時保留庫21の最も上流側にある保留庫センサ18によって紙幣の存在が確認されているが、最も下流側にある保留庫センサ18によって紙幣の存在が確認されていない場合や、通過センサ13によって、紙幣の通過が確認されている場合は、一時保留庫内に、投入紙幣がまだ収容されていないと判定する。
搬送ベルトは、一定速度で、モータ等によって一方向に駆動され、搬送ベルト上に搭載された紙幣を、所定の搬送方向に移動させる。
紙幣搬送路上に搭載された紙幣は、紙幣識別部16のある方向に搬送され、所定の収納庫22まで搬送される。
また、複数の紙幣投入口20および一時保留庫21を備えた場合、紙幣投入口20ごとにそれぞれ別々の紙幣搬送部15を設けてもよいが、装置の小型化等の観点から、1つの紙幣搬送部15のみを設け、各一時保留庫から取り出される紙幣を、時間差を設けて1枚ずつその紙幣搬送部に送り出し、1つの紙幣搬送部15を共通に利用してもよい。
たとえば、取得された紙幣の入力画像データ33と、後述する記憶部30に予め記憶された複数の紙幣の基準画像(紙幣判定情報32)とを比較する。
記憶部30に予め記憶された複数の紙幣の基準画像(紙幣判定情報32)のうち、取得された紙幣の画像と一致可能なものがあった場合は、一致可能な基準画像に対応付けられた紙幣の種類を、現在、紙幣識別領域に搬送された紙幣の種類と判断する。
紙幣投入口20は、自動販売機やPOS端末などに設けられているのと同様に、利用者が外部から紙幣を投入する入口(入金口)である。ただし、紙幣投入口20は、識別できない紙幣やおつりの紙幣などを返金する出口(出金口)でもある。
発光部と受光部は、投入紙幣が進行してくる経路上の位置である投入確認位置を挟んで対向配置され、この対向位置に紙幣がない場合には、発光部から出射された光が、受光部に受光されるように配置される。一方、投入確認位置を紙幣が通過しているときは、発光部から出射された光が、紙幣によって遮光され、受光部に受光されない。
一方、受光部に光が受光されない場合は、この電気信号は出力されない。すなわち、この電気信号が出力されていないことを確認することによって、現在、投入確認位置を紙幣が通過していることが検出される。
たとえば、図2(a)は、紙幣投入検出部17の発光部から出射された光が受光部に受光される場合であって、紙幣が投入確認位置を通過していない状態を示している。また、図2(b)は、紙幣投入検出部17の発光部から出射された光が受光部に受光されない場合であって、紙幣が投入確認位置を通過しており、紙幣投入口20から紙幣が投入されている状態を示している。
たとえば、スイッチは、投入された紙幣が通過するときに接点が閉じるように配置すればよく、接点が閉じた場合に、紙幣が投入されたことを検出する。
紙幣が一時保留庫に確実に収容されたことを確認するために、紙幣が一時保留庫に完全に収容された場合に、その紙幣の先端の収容位置の近傍であってその紙幣を検出できる位置に、少なくとも1つの保留検出部18を配置することが好ましい。
図2(a)には、2つの保留庫センサ18を備えたものを示している。たとえば、1つの保留庫センサ18は、紙幣の搬送方向に対して一時保留庫21の上流側に配置し、他の保留庫センサ18は一時保留庫21の下流側に配置する。
この一時保留庫21の下流側に配置される保留庫センサ18の位置が、紙幣の先端の収容位置の近傍であってその紙幣を検出できる位置に相当する。
また、一時保留庫の大きさと投入紙幣の大きさとの関係にもよるが、図2(b)のように、2つの保留庫センサ18の発光部から出射された光が、どちらも受光部に受光されない場合は、一時保留庫21に紙幣が収容されていると判断される。
図5(a)には、2つの保留庫センサ18を備えたものを示しているが、図2(a)と異なり、投入ベルト26のない一時保留庫の位置に、2つの保留庫センサ18を配置している。紙幣Pが完全に一時保留庫に収容された場合において、上流側の保留庫センサ18は、収容紙幣の後端の位置にできるだけ近い部分に配置し、下流側の保留庫センサ18は、収容紙幣の先端の位置にできるだけ近い部分に配置することが好ましい。
この図5(a)の場合、2つの保留庫センサ18の発光部から出射された光が、どちらも受光部に受光されない場合であって、通過センサ13の発光部から出射された光が受光部に受光されている場合に、紙幣Pが完全に一時保留庫に収容されたと判断される。
この場合、一時保留庫21の底面の長手方向の長さが、紙幣の長辺の長さよりも十分に長いとすると、下流側の2つの保留庫センサ18の発光部から出射された光が、どちらも受光部に受光されない場合であって、上流側の1つの保留庫センサ18の発光部から出射された光が、受光部に受光されている場合に、紙幣Pが完全に一時保留庫に収容されたと判断される。
この場合は、2つの保留庫センサ18の発光部から出射された光が、どちらも受光部に受光されない場合であって、さらに、通過センサ13の発光部から出射された光が、受光部に受光されている場合に、紙幣Pが完全に一時保留庫に収容されたと判断される。
図7に、一時保留庫内に、4つの保留庫センサ18を配置した実施例の説明図を示す。この図は、一時保留庫21を上方向から見た平面図である。
図7(a)に示すように、4つの保留庫センサ18は、それぞれ収容紙幣Pの4つの頂点の近傍であって、正常に収容された紙幣Pによって、出射された光が遮光されるような位置に配置している。
この場合、図7(a)のように、4つの保留庫センサ18の受光部すべてに、光が受光されない場合は、紙幣Pが完全に一時保留庫に収容されたと判断する。
ただし、図7(b)のように、少なくとも1つ以上の保留庫センサ18の受光部に光が受光される場合は、紙幣Pが一時保留庫に正常に収容されておらず、傾きや角折れが発生している可能性があると判断する。
収納ゲートは、収納制御部18によって与えられる所定の開閉信号に基づいて自動開閉させられる。
紙幣が収納庫の方向に搬送されていない場合は、各収納ゲートは、閉鎖状態(クローズ)であるが、紙幣が搬送されてきた場合、その紙幣に対応する収納ゲートのみを開放状態(オープン)にして、搬送されてきた紙幣を、開放状態にした収納ゲートの下の収納庫に収納させる。
収納庫22は、複数の紙幣の種類ごとに、紙幣搬送路の異なる位置に、所定の間隔をあけて複数個配置され、各収納庫は、紙幣の種類に予め対応づけられている。
記憶部30には、たとえば、取込タイマー設定値31、紙幣判定情報32、入力画像データ33などが記憶される。
紙幣投入検出部17によって、紙幣の先端が投入確認位置を通過したことを検出した場合に、取込タイマーが起動され、予め設定された取込タイマー設定値Tのカウントが開始される。
後述するように、取込タイマーがタイムアウトした場合、投入紙幣が正常に一時保留庫に収容されなかった可能性があることを意味するので、投入駆動モータの動作を停止し、紙幣の取込に異常が発生したことを通知する。
たとえば、4種類の日本の紙幣について、それぞれ、紙幣の種類と対応付けて、基準画像となるファイルを予め記憶しておく。
また、基準画像32としては、日本の4種類の紙幣だけでなく、利用される店舗や使用状況に応じて、他の紙幣(他国の紙幣、特定の店舗でのみ使用される専用紙幣など)の画像ファイルを記憶してもよい。
入力画像データ33は、所定時間間隔で連続撮影された静止画でもよく、あるいは、動画でもよい。
たとえば、最初の紙幣が投入された後に、入力画像データ33の記憶を開始し、収納庫への紙幣の収納が終了するまで、入力画像データ33を記憶する。
また、つり銭の支払処理のような特定のイベント処理が終了した後、記憶されていた入力画像データ33を消去してもよい。
たとえば、紙幣投入部1や一時保留部2において、紙幣の取込に異常が発生したことや、収納庫などにトラブルが発生したことや、その他の何らかの動作異常や不具合が発生したことを、装置の利用者や、メンテナンスの管理会社に通知する異常通知部を備えてもよい。異常通知部としては、異常内容を表示装置に表示する機能、異常内容を音声で報知する機能、ネットワークを介して異常内容を管理会社や管理担当者に送信する通信機能などを備えてもよい。
図3、図4に、紙幣投入口に投入された紙幣の投入検出処理と、一時保留庫への取込処理の一実施例の説明図を示す。
図3は、紙幣Pが紙幣投入口20に挿入され、投入紙幣Pが通過センサのある位置に搬送されるまでを示している。
図4は、投入紙幣Pが通過センサのある位置を通過した後、一時保留庫に収容されるまでを示している。
この状態では、投入センサ17の発光部から出射された光は、紙幣Pに当たって、受光部に受光されない。したがって、受光部から、受光したことを示す電気信号が出力されなくなるので、紙幣Pが、紙幣投入口20から投入されたと判断される。
紙幣Pが紙幣投入口20から投入されたと判断されると、投入駆動モータ12が、投入ローラ25と投入ベルト26の回転を開始させる。投入ローラ25の回転は、上記したように、一定時間回転させ、その後一定時間停止させる間欠動作とする。
ただし、投入ローラ25は間欠動作しているので、紙幣Pは、一定速度で連続的に引き込まれることはなく、たとえば数ミリメートル程度引き込まれた後、しばらく停止し、その後また数ミリメートル程度引き込まれるという動作が繰り返される。
そして、紙幣Pが装置内部に引き込まれようとしていることを認識した利用者は、紙幣Pから指を離せばよい。利用者が指を離すことによって、投入ローラ25の回転によって、紙幣Pは、装置内部に自動的に取り込まれる。
すなわち、投入紙幣の取込処理を、間欠動作させることにより、投入紙幣が斜めに傾いて取り込まれる可能性を減らし、紙詰まりや角折れが発生する可能性も減らすことができる。
たとえば、図4(a)に示すように、紙幣Pの先端が、一時保留庫の上流側にある保留庫センサ18のある位置を越えた場合、その保留庫センサ18の発光部から出射された光は、紙幣Pに当たって、受光部に受光されなくなる。したがって、その保留庫センサ18の受光部から、受光したことを示す電気信号が出力されなくなるので、紙幣Pが、上流側にある保留庫センサ18のある位置まで搬送されたと判断される。
この後、投入ローラ25は間欠動作を継続してもよいが、すでに利用者の指が離されているので、紙幣が斜めに傾くことはないと考えられる場合は、間欠動作を停止し、投入ローラ25の回転動作を連続的に行ってもよい。
この状態では、投入ローラ25と投入ベルト26の間欠動作を継続させてもよいが、一時保留庫への収容を早くするために、間欠動作を停止し、投入ベルト26を連続的に動作させるようにしてもよい。また、紙幣Pの後端が、投入ローラ25の位置を通り過ぎているので、投入ローラ25の動作を停止させてもよい。
図4では、一時保留庫21の底面の長手方向の長さが、紙幣の長辺の長さよりも十分に長い場合を示している。たとえば、図4(c)に示すように、下流側の保留庫センサ18の発光部から出射された光が、受光部に受光されない状態であって、上流側の保留庫センサ18の発光部から出射された光が、受光部に受光される状態の場合に、紙幣Pが、一時保留庫21の中の所定の位置に、正常に収容されたと判断する。
図6に、この発明の紙幣識別収納装置において、紙幣を一時保留庫へ取り込む処理の一実施例のフローチャートを示す。
以下のフローチャートでは、紙幣投入検出部の投入センサ17は、紙幣が紙幣投入口20に投入されることを検出するために、常に起動状態とし、投入センサ17の発光部から光を出射しておくものとする。投入センサ17の受光部に光が受光されている場合は、紙幣が紙幣投入口20に投入されていない状態である。
また、紙幣通過検出部の通過センサ13と、保留検出部の保留庫センサ18も常に起動状態とする。ただし、紙幣が投入されていない通常状態では、発光部から光を出射しないものとし、投入センサ17によって紙幣が紙幣投入口に投入されたことを検出した後に、起動状態としてもよい。
たとえば、投入センサ17の受光部から出力されていた受光を示す電気信号が、出力されなくなるか否かを確認する。
受光を示す電気信号が、出力有りの状態から出力無しの状態に変化した場合に、紙幣の投入が検出されたと判断する。
ステップS2において、紙幣の投入が検出された場合は、ステップS3に進み、そうでない場合は、ステップS1を繰り返す。
投入駆動モータ12を間欠動作させることにより、投入ローラ25と投入ベルト26が、一定時間間隔で、起動と停止を繰り返す。これにより、数ミリメートルずつ、投入紙幣が一時保留庫21の方向に取り込まれる。
ステップS5において、紙幣通過検出部(通過センサ)13により、通過センサのある通過確認位置を、投入紙幣が通過したか否かをチェックする。
すなわち、通過センサ13の受光部から出力されていた受光を示す電気信号が、出力されなくなるか否かを確認する。
受光を示す電気信号が、出力有りの状態から出力無しの状態に変化した場合に、投入紙幣の先端が、通過確認位置を通過したと判断する。
ステップS7において、取込タイマー設定値に相当する時間が経過し、取込タイマーがタイムアウトした場合、ステップS12に進み、そうでない場合は、ステップS5に戻る。
ここでは、まず、通過センサ13により、通過センサ13のある通過確認位置を、投入紙幣の後端が通過したか否かをチェックする。すなわち、通過センサ13の受光部から出力される受光を示す電気信号が、出力無しの状態から出力有りの状態に変化したことを確認する。
また、保留庫センサ18により、投入紙幣の全体が一時保留庫21に取り込まれたことを確認する。
投入紙幣の全体が一時保留庫21に取り込まれた場合に、全ての保留庫センサ18の発光部から出射された光が遮光されるものとすると、全ての保留庫センサ18の受光部から出力される受光を示す電気信号が、出力有りの状態から出力無しの状態に変化したことを確認する。
ステップS11において、取込タイマー設定値に相当する時間が経過し、取込タイマーがタイムアウトした場合、ステップS12に進み、そうでない場合は、ステップS8に戻る。
その後、ステップS1に戻る。
ステップS13において、投入紙幣の取込に異常が発生したので、一時保留庫21への紙幣の取込に異常が発生したことを、利用者や管理会社などに通知する。異常発生の通知は、たとえば、表示、音声、データ通信などのいずれか1つ以上の手段によって行えばよい。
(その他の実施形態1)
上記実施例では、投入紙幣を一時保留庫へ取り込むときに、紙幣の傾きを軽減させ、装置内での紙詰まりや角折れを防止するために、紙幣の一時保留庫への取込処理が完了するまで、投入紙幣制御部(投入駆動モータ)12を間欠動作させるものを示した。ただし、紙幣の一時保留庫への取込処理は、これに限るものではない。
たとえば、保留検出部18である保留庫センサの少なくとも1つが、紙幣が搬送されてきたことを検出した場合、投入紙幣制御部12が、間欠動作を停止した後、紙幣が一時保留庫に完全に収容されるまで、紙幣を一時保留庫12の方向に連続的に移動させる搬送動作を行ってもよい。
これにより、間欠動作を継続して行う場合よりも早く、投入紙幣を一時保留庫に収容することができる。
また、紙幣の一時保留庫への取込処理を、間欠動作させずに、最初から連続動作させてもよい。ただし、最初から速い速度で紙幣を取り込むと、紙幣の傾きや紙詰まり等が発生する可能性が高くなるので、紙幣の取込速度を可変にすることが好ましい。
たとえば、紙幣の取込の初期段階では取込速度を最も遅くし、その後紙幣が一時保留庫に完全に収容されるまで、徐々に加速してもよく、あるいは、段階的に取込速度を上げるようにしてもよい。
上記実施例では、紙幣通過検出部13として、通過確認位置に設けられた発光部と受光部からなる通過センサを用いて、投入紙幣の通過を検出したが、これに限るものではない。
通過センサとしては、赤外線センサの他に、磁気センサなどを用いてもよい。
また、紙幣投入検出部17の投入センサや、保留検出部18の保留庫センサについても、磁気センサを用いてもよい。
上記実施例では、紙幣を紙幣投入口に投入し、一時保留庫に取り込む場合について説明した。ただし、紙幣識別収納装置は、お釣りの紙幣を紙幣投入口20から出金する機能や、識別できない紙幣を紙幣投入口20から外部へ排出する機能を有するものがある。
このように、装置内部に収容された紙幣を、紙幣投入口20から外部に出金等する場合において、迅速に、紙幣を外部に排出するためには、投入駆動モータ12を、連続的に逆回転することが好ましい。
ただし、紙幣を外部に排出する際に、紙幣の紙詰まり等が発生するのを防止するために、投入駆動モータ12の逆回転を、間欠動作させてもよい。
Claims (6)
- 外部から紙幣を投入する紙幣投入口と、
投入された1または複数の紙幣を一時的に収容する一時保留庫と、
前記紙幣投入口に投入された紙幣が、所定の投入確認位置を通過したか否かを検出する紙幣投入検出部と、
前記投入確認位置を通過した紙幣を前記一時保留庫の方向に搬送する投入紙幣制御部と、
前記一時保留庫内に配置され、前記一時保留庫に搬送されてきた紙幣を検出する1または複数の保留検出部と、
投入紙幣が所定の通過確認位置を通過したことを検出する紙幣通過検出部とを備え、
前記紙幣投入検出部によって、前記紙幣投入口に投入された紙幣の先端が、前記投入確認位置を通過したことを検出した場合、
前記投入紙幣制御部が、前記紙幣投入口に投入された紙幣を、前記一時保留庫の方向に間欠動作によって搬送し、
前記通過確認位置は、前記投入確認位置と前記一時保留庫との間にあり、
紙幣が前記一時保留庫に完全に収容された場合に、その紙幣の先端の収容位置の近傍であってその紙幣を検出できる位置に、少なくとも1つの前記保留検出部が配置されており、
前記紙幣通過検出部が、紙幣の後端が前記通過確認位置を通過したことを検出し、かつ、紙幣の先端の収容位置の近傍に配置された前記保留検出部が、紙幣が搬送されてきたことを検出した場合に、前記投入紙幣制御部が、前記間欠動作を停止することを特徴とする紙幣識別収納装置。 - 前記間欠動作は、前記紙幣投入口に投入された紙幣を、所定の時間だけ一時保留庫の方向に移動させる動作と、所定の時間だけ移動を停止させる動作とを交互に継続して行うことである請求項1に記載の紙幣識別収納装置。
- 前記保留検出部の少なくとも1つが、紙幣が搬送されてきたことを検出した場合、前記投入紙幣制御部が、前記間欠動作を停止した後、紙幣が前記一時保留庫に完全に収容されるまで、紙幣を一時保留庫の方向に連続的に移動させる搬送動作を行うことを特徴とする請求項1に記載の紙幣識別収納装置。
- 前記投入紙幣制御部は、投入ローラと投入ベルトとを回転動作させる投入駆動モータからなり、
前記投入ローラは、一対の円筒状部材からなり、前記投入確認位置と前記一時保留庫との間であって、前記紙幣投入口から投入された紙幣が一対の円筒状部材の間に導かれるように配置され、
前記投入ベルトは、前記投入ローラと前記一時保留庫との間に配置され、
前記投入駆動モータが、前記投入ローラを所定の方向に回転させることにより、一対の円筒状部材の間に導かれた紙幣は、前記投入ベルトの上に搬送され、さらに前記投入ベルトによって、前記一時保留庫の方向に搬送されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の紙幣識別収納装置。 - 前記一対の円筒状部材は、紙幣が進入できる程度の所定の空間を空けて配置され、一対の円筒状部材のうち、一方の円筒状部材は固定配置され、他方の円筒状部材は、円筒状部材間への紙幣の進入の有無に対応して移動可能なように配置され、前記円筒状部材間へ進入した紙幣を所定の押圧力で押さえることを特徴とする請求項4に記載の紙幣識別収納装置。
- 前記紙幣投入検出部と、前記保留検出部と、前記紙幣通過検出部は、所定の光を出射する発光部と、前記光を受光する受光部とからなり、
前記発光部と受光部は、前記発光部から出射された光が前記受光部に受光されるように、所定の位置を挟んで対向配置され、前記所定の位置を紙幣が通過しているときは、前記発光部から出射された光が、前記紙幣によって遮光され、前記受光部に受光されないことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の紙幣識別収納装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016248287A JP6823450B2 (ja) | 2016-12-21 | 2016-12-21 | 紙幣識別収納装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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