JP2002367013A - 硬貨搬送装置および硬貨取扱装置 - Google Patents

硬貨搬送装置および硬貨取扱装置

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JP2002367013A
JP2002367013A JP2001169748A JP2001169748A JP2002367013A JP 2002367013 A JP2002367013 A JP 2002367013A JP 2001169748 A JP2001169748 A JP 2001169748A JP 2001169748 A JP2001169748 A JP 2001169748A JP 2002367013 A JP2002367013 A JP 2002367013A
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coin
coins
transport path
roller
belt
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JP2001169748A
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Ken Yamada
研 山田
Hiroaki Asai
宏明 浅井
Takeshi Yamaguchi
岳史 山口
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬貨詰まりの発生を抑え、且つ硬貨詰まりが発
生したときには詰まった硬貨を取り出して復旧する硬貨
搬送装置を提供する。 【解決手段】硬貨搬送装置1は、ベルト2とローラ4と
の間に硬貨20が詰まると、モータ7を逆回転させる。
これにより、ベルト2とローラ4との間に詰まっている
硬貨20に横方向搬送路側に取り出す力が作用する。こ
のとき、ローラ4の両側面に設けたガイド5がベルト3
とローラ4との間に硬貨20が入り込むのを阻止する。
硬貨搬送装置1は、ベルト2とローラ4との間に詰まっ
た硬貨20を取り出し、硬貨20の正方向への搬送を再
開する。したがって、硬貨詰まりによる装置本体の停止
時間が抑えられ、装置本体の稼働率を向上させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、硬貨を一対のベ
ルトで挟持して上方に搬送する硬貨搬送装置、および該
硬貨搬送装置を適用した硬貨取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一対のベルトで硬貨を挟持し、上
方に搬送する硬貨搬送装置があった。この種の硬貨搬送
装置は、キップを発行する券売機、物品を販売する自動
販売機、入出金処理を行うATMやCD、入出金処理を
行う係員機等、硬貨を取り扱う様々な種類の硬貨取扱装
置に適用されている。
【0003】図12は、従来の硬貨搬送装置の構成を示
す図である。硬貨搬送装置50は、複数のローラに張架
した2本のベルト51、52により、硬貨57を横方向
に搬送する横方向搬送路と、硬貨57を上方向に搬送す
る上方向搬送路と、を形成している。横方向搬送路は上
記ベルト51が略水平面をなすように張架された部分で
ある。また、上方向搬送路はベルト51とベルト52と
が当接している部分であり、硬貨57を一対のベルト5
1、52で挟持して上方向に搬送する搬送路である。横
方向搬送路と上方向搬送路とは図示するようにつながっ
ている。
【0004】上方向搬送路の入口の手前には、回転自在
に軸止されたローラ53が配置されている。このローラ
53は横方向搬送路の搬送面(ベルト51)に接してい
ないが、ベルト52に接している。ベルト51とローラ
53との隙間は、硬貨57(取り扱う種類で厚みが最大
の硬貨57)の厚みよりも大きい。
【0005】54は、モータであり、ベルト51が張架
されている駆動ローラ55を図中に矢示する方向に回転
させる。これにより、ベルト51が図中に矢示する方向
に駆動される。また、ベルト52はベルト51との当接
面において生じる摩擦力により図中に矢示する方向に駆
動される。また、ローラ53はベルト52との当接面に
おいて生じる摩擦力により図中に矢示する方向に回転す
る。ローラ53の回転方向は、横方向搬送路において硬
貨57を上方向搬送路の入口から遠ざける方向に弾く向
きである。
【0006】ローラ53は、上方から見ると図13に示
すように両側面を円錐形状に形成したものである。
【0007】横方向搬送路に上方には、該横方向搬送路
上(ベルト51上)に硬貨57を投下する投下口56が
設けられている。
【0008】上記従来の硬貨搬送装置50の動作につい
て説明する。この硬貨搬送装置50では、硬貨投下口5
6から横方向搬送路に、すなわちベルト51上に、硬貨
57が投下される。横方向搬送路に投下された硬貨57
は、ベルト51により上方向搬送路の入口方向に搬送さ
れる。
【0009】横方向搬送路上において、投下口56から
横方向搬送路に投下された硬貨57が立った状態で上方
向搬送路の入口方向に搬送されると(図14(A)参
照)、該硬貨57は入口手前に配置しているローラ53
に衝突し、上方向搬送路の入り口から遠ざかる方向に弾
かれる(図14(B)参照)。ローラ53に弾かれた硬
貨57は図14(C)に示すようにベルト51上に倒れ
る。
【0010】ベルト51上で倒れた状態の硬貨57は、
ローラ53との隙間を通って(図14(D)参照)、上
方向搬送路の入口まで搬送される。そして、ベルト5
1、52に挟持されて上方向に搬送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ローラ
53の側面形状が円錐形であったことから、硬貨57
(特に径の小さい1円硬貨)がローラ53の側面に斜め
に突入して詰まるという問題があった(図15(A)参
照)。
【0012】また、上記従来の硬貨搬送装置50では横
方向搬送路が略水平に形成されていたので、横方向搬送
路において複数枚の硬貨57(57a、57b)が重な
った状態で搬送され、これらの硬貨57がベルト51と
ローラ53との間に詰まり、ロックすることがあった
(図15(B)参照)。
【0013】ここで、モータ54の回転方向を逆転させ
て、ベルト51とローラ53との間に詰まった硬貨57
を横方向搬送路側に取り出すことが提案されたが、モー
タ54を逆回転させると、ベルト51だけでなく、ベル
ト52およびローラ53についても逆方向の駆動力が作
用する。このため、ベルト51に当接している硬貨57
aを横方向搬送路側に取り出せたとしても、ローラ53
に当接していた硬貨57bがベルト52とローラ53と
の間に引き込まれ、図15(C)に示すように硬貨57
bがベルト52とローラ53との間に詰まる。したがっ
て、モータ54の逆回転では上記ロックを解除すること
ができなかった。このため、従来の硬貨搬送装置50で
は、硬貨詰まりが発生すると係員による手作業により詰
まった硬貨57を取り出して、上記ロックを解除してい
た。
【0014】このように、従来の硬貨搬送装置50は硬
貨57が詰まると、係員による作業が必要になることか
ら、装置本体の停止時間が長くなり稼働率が良くないと
いう問題があった。
【0015】この発明の目的は、硬貨詰まりの発生率を
抑え、且つ硬貨詰まりが発生したときには詰まった硬貨
を自動的に取り出して復旧する硬貨搬送装置、およびこ
の硬貨搬送装置を適用した硬貨取扱装置を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の硬貨搬送装置
は、上記課題を解決するために以下の構成を備えてい
る。
【0017】(1)硬貨を一対のベルトで挟持して上方
に搬送する第1の搬送路と、ベルト上面に載置されてい
る硬貨を上記第1の搬送路の入口へ搬送する第2の搬送
路と、上記第1の搬送路の入口手前で、上記第2の搬送
路の上方に配置されたローラと、上記ローラの少なくと
も一方の側面に配置されたガイドと、上記第1の搬送路
および第2の搬送路を駆動する搬送駆動部と、を備え、
上記ガイドは、硬貨が上記第1の搬送路を形成する一方
のベルトと上記ローラとの間に進入するのを防止する形
状である。
【0018】上記構成では、第1の搬送路の入口手前に
配置したローラの側面に、ローラと第1の搬送路を形成
する一方のベルトとの間に硬貨が進入するのを防止する
形状のガイドを設けたので、搬送駆動部により硬貨の搬
送方向を逆転させたときに、上記ローラと第1の搬送路
を形成する一方のベルトとの間に硬貨が引き込まれるこ
とがない。
【0019】したがって、上記ローラと第2の搬送路と
の間に硬貨が詰まったとき、硬貨の搬送方向を逆転させ
て詰まった硬貨を取り出すことができる。
【0020】(2)硬貨を一対のベルトで挟持して上方
に搬送する第1の搬送路と、ベルト上面に載置されてい
る硬貨を上記第1の搬送路の入口へ搬送する第2の搬送
路と、上記第1の搬送路の入口手前で、上記第2の搬送
路の上方に配置されたローラと、上記ローラの少なくと
も一方の側面に配置されたガイドと、上記第1の搬送路
および第2の搬送路を駆動する搬送駆動部と、を備え、
上記第2の搬送路は、上記第1の搬送路の入口へ向かっ
て上り傾斜面である。
【0021】上記構成では、第2の搬送路を、上記第1
の搬送路の入口へ向かって上り傾斜面で形成したので、
複数枚の硬貨が重なった状態で搬送されるのを抑えるこ
とができ、結果的に硬貨詰まりの発生率を低下させるこ
とができる。
【0022】(3)上記ローラと第2の搬送路を形成す
るベルトとの間における硬貨の詰まりを検出する硬貨詰
まり検出部と、上記搬送駆動部は、上記硬貨詰まり検出
部が硬貨の詰まりを検出したとき、上記第2の搬送路を
形成するベルトの駆動方向を逆転する。
【0023】上記構成では、上記ローラと第2の搬送路
を形成するベルトとの間における硬貨の詰まりを検出し
たときに、搬送駆動部において硬貨の搬送方向を逆転さ
せる。したがって、自動的に詰まった硬貨を取り出すこ
とができるので、硬貨の詰まりによる装置本体の停止時
間が抑えられ、稼働率を向上させることができる。
【0024】上記硬貨の詰まりの検出は、第1の搬送路
を形成するベルトやローラが停止しているかどうかを検
出することで行える。
【0025】(4)上記ローラを回転させる回転駆動部
を備えている。
【0026】上記構成では、上記ローラを回転させる回
転駆動部を、搬送駆動部と別の構成にすることで、硬貨
の搬送方向に関係なく、ローラを所定の方向に回転させ
ることができるので、詰まった硬貨が一層確実に取り出
せる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態であ
る硬貨搬送装置を示す図である。硬貨搬送装置1は、キ
ップを発行する券売機、物品を販売する自動販売機、銀
行等の金融機関に設置されている入出金処理を行うAT
MやCD、入出金処理を行う係員機等、硬貨を取り扱う
硬貨取扱装置に適用されるものである。
【0028】この実施形態の硬貨搬送装置1は、複数の
ローラに張架した2本のベルト2、3により、硬貨を横
方向に搬送する横方向搬送路、および硬貨を上方向に搬
送する上方向搬送路を形成している。上方向搬送路がこ
の発明で言う第1の搬送路であり、横方向搬送路がこの
発明で言う第2の搬送路である。
【0029】上方向搬送路は、ベルト2とベルト3との
当接面であり、一対のベルト2、3で硬貨を挟持して上
方向に搬送する搬送路である。横方向搬送路は、上記上
方向搬送路の入口に硬貨を横方向に搬送するための搬送
路であり、ベルト2の上面で形成された搬送路である。
横方向搬送路は、上方向搬送路の入口に向かって上りの
傾斜面になっている。
【0030】図2(A)は上方向搬送路の入口手前の拡
大図であり、図2(B)は図2(A)に示すA方向の矢
示図である。上方向搬送路の入口の手前で、且つ横方向
搬送路の上方にローラ4が配置されている。ローラ4
は、ベルト2、3に接しない位置に配置されている。ロ
ーラ4の両側側面にはガイド5が取り付けられている。
ガイド5は、板状であり、上方向搬送路の入口側に位置
する後端部を円弧状にカットした凹形状である。また、
ガイド5は後端部の下側の角部(図中にハッチングで示
す部分)がローラ4の外周部よりも上方向搬送路の入口
側に突出した形状である。以下、この角部を突出部5a
と言う。ガイド5はベルト2、3には接していない。
【0031】6は、横方向搬送路の傾斜面を転がり、ま
たはすべり落ちてきた硬貨20を受けるための硬貨受け
部材である。この硬貨受け部材6は、図3に示すよう
に、硬貨を受ける側の面(硬貨受面)を断面U字型に形
成したブロックである。上記硬貨受け部材6は、横方向
搬送路の搬送面に対して傾けて取り付けている。
【0032】7は、モータである。8は、ベルト2を張
架した駆動ローラ10の回転軸、およびローラ4の回転
軸にモータ7の回転力を伝達するための駆動ベルトであ
る。ローラ4の回転軸には1ウェイクラッチが設けられ
ている。ローラ4は、この1ウェイクラッチにより逆回
転(図1中に矢示する方向(正回転)と反対方向の回
転)が制限されている。なお、駆動ローラ10は回転軸
に1ウェイクラッチを設けていない。
【0033】さらに、この実施形態の硬貨搬送装置1
は、上記駆動ローラ10の回転を検出する検出部、例え
ばエンコーダ、を備えている。
【0034】この実施形態の硬貨搬送装置1は、通常
時、モータ7がベルト2を図1中に矢示する方向に駆動
する向きに回転する。このとき、ローラ4は正回転す
る。一方、後述する硬貨詰まりの発生時、モータ7の回
転方向を逆転するため、ベルト2が図1中に矢示する方
向と反対方向に駆動される。このときローラ4は上記1
ウェイクラッチにより逆回転が制限されているので殆ど
回転しない。
【0035】また、9は横方向搬送路に硬貨を投下する
硬貨投下口であり、この硬貨搬送装置1が適用された装
置の硬貨投入口(不図示)から投入された硬貨や、本体
に設けられているスタッカ(不図示)から放出された硬
貨を横方向搬送路に投下する硬貨投下口である。また、
上方向搬送路の出口はこの硬貨搬送装置1が適用された
装置本体の出金口につながっている。
【0036】以下、この実施形態の硬貨搬送装置の動作
について説明する。
【0037】この実施形態の硬貨搬送装置1は、通常
時、モータ7がベルト2を図1に矢示する方向に駆動す
る。このとき、ローラ4はモータ7により正回転させら
れる。
【0038】硬貨投下口9から横方向搬送路上に硬貨2
0が投下される。横方向搬送路において、硬貨投下口9
から投下された硬貨20が立った状態であると(図4
(A)参照)、横方向搬送路が傾斜面であり、硬貨20
とベルト2との接触面積が小さいことから、該硬貨20
が上方向搬送路の入口方向に搬送されずに、反対側に転
がり落ちる。
【0039】転がり落ちた硬貨20は、硬貨受け部材6
の硬貨受面に達する。硬貨受け部材6は、上述のように
横方向搬送路に対して適当な角度だけ傾斜させている。
横方向搬送路を転がり落ちてきた硬貨20は、図4
(B)に示すように硬貨受け部材6の断面U字型の端面
に沿って上方にかけあがり、ベルト2からから離れる。
そして、硬貨20は硬貨受け部材6の断面U字型の端面
に沿って、ある程度まで上方に駆け上がると、今度は上
記断面U字型の端面に沿って横方向搬送路に落ちる。横
方向搬送路に落ちた硬貨20は立った状態が保持できず
に倒れる(図4(C)参照)。
【0040】また、立った状態の硬貨20が横方向搬送
路を転がり落ちずに、上方向搬送路の入り口方向に搬送
されることもある。例えば、硬貨20におけるベルト2
との当接面に異物が付着していたときに、立った状態の
硬貨20が横方向搬送路を転がり落ちずに、上方向搬送
路の入り口方向に搬送される(図5(A)参照)。しか
し、上方向搬送路の入口手前において、正回転している
ローラ4が立った状態で搬送されてきた硬貨20を弾く
(図5(B)参照)。ローラ4に弾かれた硬貨20は、
上述したように横方向搬送路を転がり落ちる。硬貨20
の以後の動きは上述した図4に示す動きである。
【0041】また、ローラ4は上述のように円筒形状で
あり、ローラ4の両側面に設けたガイド5は板状である
ので、硬貨20が従来のようにローラ4の側面に斜めに
詰まることはない(図15(A)に示した状態にはなら
ない。)。
【0042】このように、この実施形態の硬貨搬送装置
1では横方向搬送路上において立った状態の硬貨20を
確実に倒すことができる。
【0043】次に、硬貨投入口9から投下された硬貨が
横方向搬送路上において重なっているときの動作につい
て説明する。硬貨投入口9から横方向搬送路上に投下さ
れた硬貨20(20a、20b)が重なっていると(図
6(A)参照)、ベルト2に接している下側の硬貨20
aは該ベルト2により上方向搬送路の入口へ向けて搬送
される。このとき、ベルト2と硬貨20aとの間に働く
摩擦力は該硬貨20aを横方向搬送路の傾斜面に沿って
上方向搬送路の入口へ搬送するのに十分な大きさであ
る。一方、硬貨20a、20b間の摩擦係数が比較的小
さく、また横方向搬送路が傾斜面になっているため、上
側の硬貨20bは上記硬貨20aの上からベルト2上に
滑り落ちる(図6(B)参照)。ベルト2上に滑り落ち
た硬貨20bは、ベルト2により上方向搬送路の入口に
向けて搬送される。
【0044】図6(B)から明らかなように、重なって
いた硬貨20a、20bは搬送方向に並んだ状態で、上
方向搬送路の入口へ搬送される。したがって、硬貨投下
口9から横方向搬送路に投下された硬貨20の搬送も効
率的に行える。
【0045】一方、硬貨20の状態(表面における異物
の付着や、傷の程度)で、複数枚の硬貨20a、20b
が重なった状態で上方向搬送路の入口へ搬送されること
がある。ベルト2とローラ4との隙間は、本装置で取り
扱う種類の硬貨で、その厚みが最大である硬貨、例えば
500円硬貨、の厚みよりも大きい。
【0046】複数枚の硬貨20a、20bが重なった状
態で上方向搬送路の入口へ搬送されると、上記入口の手
前に配置されているローラ4が上側の硬貨20bを弾き
(図7(A)参照)、該上側の硬貨20bを横方向搬送
路に落とす(図7(B)参照)。このように、ローラ4
により、ベルト2とローラ4との間に複数枚の硬貨20
が重なった状態で突入するのを抑えることができる。
【0047】一方、ローラ4で上側の硬貨20bを横搬
送路上に落とすことができず、複数枚の硬貨20a、2
0bが重なった状態でベルト2とローラ4との間に詰ま
ると、ベルト2がロックし、横方向搬送路および上方向
搬送路における硬貨20の搬送が停止する(図8(A)
参照)。このとき、駆動ローラ10の回転も停止する。
【0048】上述したように、この実施形態の硬貨搬送
装置1は駆動ローラ10の回転を検出しており、駆動ロ
ーラ10の停止検出により、ベルト2とローラ4との間
における硬貨詰まりの発生を検知する。硬貨搬送装置1
は、該硬貨詰まりの発生を検知すると、以下に示すロッ
ク解除処理を実行する。
【0049】図9は、ロック解除処理を示すフローチャ
ートである。硬貨搬送装置1は、硬貨詰まりを検出する
と、モータ7を逆回転させる(s1)。駆動ローラ10
は、ベルト2とローラ4との間に硬貨20(20a、2
0b)が詰まっているので、モータ7を逆回転させて
も、すぐに回転しない。しかし、ベルト2には逆方向
(図1に矢示する方向に対して逆の方向)の駆動力が作
用している。
【0050】一方、ローラ4の回転軸には1ウェイクラ
ッチが設けられているので、モータ7の駆動力はローラ
4に殆ど伝わらない。
【0051】このため、ベルト2とローラ4との間に詰
まった硬貨20a、20bにおいて、ベルト3とローラ
4との間に引き込む方向に作用する力が小さい。また、
モータ7の逆回転により、硬貨20(20a、20b)
がベルト3とローラ4との間に入り込む方向の力に引っ
張られたとしても、ローラ4の両側面に設けたガイド5
の突起部5aに当たり、ベルト3とローラ4との間に入
り込むことはない。
【0052】したがって、モータ7を逆回転させても、
従来の装置のようにベルト3とローラ4との間に硬貨2
0が詰まることがない(図15(C)に示す状態になる
ことはない。)。
【0053】モータ7を逆回転させてからしばらくする
と、ベルト2に作用している逆方向の駆動力により、ベ
ルト2とローラ4との間に詰まっていた硬貨20が横方
向搬送路側に取り出され、ベルト2とローラ4との間に
おいて生じた硬貨詰まりが解消される(図8(B)参
照)。
【0054】硬貨詰まりが解消されると、駆動ローラ1
0の回転速度が上昇する。このとき駆動ローラ10は逆
回転している。
【0055】硬貨搬送装置1は、駆動ローラ10の回転
速度が予め設定されている所定の速度に達すると(s
2)、ベルト2とローラ4との間において生じた硬貨詰
まりが解消したと判断する。この後、硬貨搬送装置1は
モータ7の回転方向を元(正回転)に戻す(s3)。
【0056】このように、この実施形態の硬貨搬送装置
1では、ベルト2とローラ4との間に硬貨20が詰まっ
たとき、自動的にモータ7を逆回転させて詰まった硬貨
20を取り出すことができる(硬貨詰まりを解消でき
る。)。したがって、硬貨詰まりによる装置本体の停止
時間が抑えられ、装置本体の稼働率を向上させることが
できる。
【0057】上方向搬送路の入口へ搬送された硬貨20
は、ベルト2、3に挟持されて、上方向に搬送される。
そして、上方向搬送路の出口から、出金口へ送られる。
【0058】また、上記実施形態では、モータ7でベル
ト2およびローラ4を駆動するとしたが、図10に示す
ようにローラ4を駆動するモータ15を別途設けてもよ
い。このようにすれば、ベルト2とローラ4との間に硬
貨20が詰まったときに、モータ7を逆回転させなが
ら、モータ15でローラ4を正回転させることができ
る。これにより、ベルト2とモータ4との間に詰まった
硬貨20に作用する力(取り出す方向に作用する力)が
大きくなる。したがって、詰まった硬貨20を一層確実
に横方向搬送路側に取り出すことができる。
【0059】なお、この構成ではローラ4の回転軸に1
ウェイクラッチを設けなくてもよい。
【0060】また、上記実施形態では、ベルト3とロー
ラ4とは接していないとしたが、接していてもよい。
【0061】また、ローラ4の両側面に設けたガイド5
の形状は、上記実施形態の形状に限定されることはな
く、ベルト3とローラ4との間に硬貨20が入り込むの
を阻止する形状であればよい。
【0062】次に、上記硬貨搬送装置を適用した硬貨取
扱装置について説明する。ここでは、切符を発行する券
売機を例にして説明する。図11は、切符を発行する券
売機を示す図である。図11(A)は券売機の正面図で
あり、図11(B)本体内部の概略の構成を示す図であ
る。
【0063】券売機31には、発行する切符の種類を指
定するキー等が配置された操作部32、本体に硬貨を投
入する硬貨投入口33、および、つり銭を放出するつり
銭受皿34が本体正面に設けられている。硬貨投入口3
3から投入された硬貨は、本体内部に設けられている硬
貨貯留部35に金種別に貯留される。硬貨貯留部35
は、貯留している硬貨を放出する硬貨放出機能を有して
いる。上記硬貨搬送装置1は、硬貨貯留部35から放出
された硬貨が投下される位置に横方向搬送路を配置して
いる。また、上方向搬送路の出口は、つり銭受皿34に
つながっている。
【0064】以下、券売機31の動作について説明す
る。券売機31は、金種判別装置(不図示)が硬貨投入
口33から投入された硬貨の金種(500円硬貨、10
0円硬貨等)を判別し、金種別に硬貨投入口33から投
入された硬貨を硬貨貯留部35に貯留する。また、券売
機31は操作部32において発行する切符の種類が指定
されると、指定された切符を発行するとともに、本体に
投入された合計金額と発行する切符の価値との差額であ
る、つり銭をつり銭受皿34に放出する。
【0065】なお、一般的な券売機31は本体に投入さ
れた金額を超える価値の切符を発行することはない。ま
た、券売機31に対して紙幣を投入することもできる。
【0066】硬貨搬送装置1は、つり銭受皿34に放出
するつり銭を搬送する。硬貨貯留部35は、貯留してい
る硬貨の中から、つり銭金額に応じた金額の硬貨を放出
する。硬貨貯留部35から放出された硬貨は、硬貨搬送
装置1の横方向搬送路上に投下される。横方向搬送路上
に投下された硬貨は、上記のように搬送され、つり銭受
皿34に放出される。
【0067】この券売機31は、上記硬貨搬送装置1を
適用したことにより、硬貨詰まりによる券売機31本体
の停止時間が抑えられ、券売機31本体の稼働率を向上
させることができる。
【0068】なお、上記硬貨搬送装置1は、券売機31
だけでなく、物品を販売する自動販売機、入出金処理を
行うATMやCD、入出金処理を行う係員機等、硬貨を
取り扱う他の種類の硬貨取扱装置にも適用できる。
【0069】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、硬貨
の詰まりの発生率を抑えることができ、また硬貨詰まり
が発生したときには詰まった硬貨を自動的に取り出すこ
とができるので、硬貨詰まりによる装置本体の停止時間
が抑えられ、装置本体の稼働率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である硬貨搬送装置の構成
を示す図である。
【図2】この発明の実施形態である硬貨搬送装置におけ
る上方向搬送路の入口近辺の拡大図である。
【図3】この発明の実施形態である硬貨搬送装置におけ
る硬貨受け部材を示す図である。
【図4】この発明の実施形態である硬貨搬送装置におけ
る硬貨の動きを説明する図である。
【図5】この発明の実施形態である硬貨搬送装置におけ
る硬貨の動きを説明する図である。
【図6】この発明の実施形態である硬貨搬送装置におけ
る硬貨の動きを説明する図である。
【図7】この発明の実施形態である硬貨搬送装置におけ
る硬貨の動きを説明する図である。
【図8】この発明の実施形態である硬貨搬送装置におけ
る硬貨の動きを説明する図である。
【図9】この発明の実施形態である硬貨搬送装置におけ
るロック解除処理を示すフローチャートである。
【図10】この発明の別の実施形態である硬貨搬送装置
の構成を示す図である。
【図11】この発明の実施形態である券売機を示す図で
ある。
【図12】従来の硬貨搬送装置の構成を示す図である。
【図13】従来の硬貨搬送装置におけるローラを示す図
である。
【図14】従来の硬貨搬送装置における硬貨の動きを説
明する図である。
【図15】従来の硬貨搬送装置における硬貨の動きを説
明する図である。
【符号の説明】
1−硬貨搬送装置 2、3−ベルト 4−ローラ 5−ガイド 7、15−モータ 20(20a、20b)−硬貨 31−券売機
フロントページの続き (72)発明者 山口 岳史 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 Fターム(参考) 3E001 AA01 AA07 AB01 BA01 CA06 CA07 CA09 DA14 EA10 EC14 FA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨を一対のベルトで挟持して上方に搬
    送する第1の搬送路と、 ベルト上面に載置されている硬貨を上記第1の搬送路の
    入口へ搬送する第2の搬送路と、 上記第1の搬送路の入口手前で、上記第2の搬送路の上
    方に配置されたローラと、 上記ローラの少なくとも一方の側面に配置されたガイド
    と、 上記第1の搬送路および第2の搬送路を駆動する搬送駆
    動部と、を備え、 上記ガイドは、硬貨が上記第1の搬送路を形成する一方
    のベルトと上記ローラとの間に進入するのを防止する形
    状である硬貨搬送装置。
  2. 【請求項2】 硬貨を一対のベルトで挟持して上方に搬
    送する第1の搬送路と、 ベルト上面に載置されている硬貨を上記第1の搬送路の
    入口へ搬送する第2の搬送路と、 上記第1の搬送路の入口手前で、上記第2の搬送路の上
    方に配置されたローラと、 上記ローラの少なくとも一方の側面に配置されたガイド
    と、 上記第1の搬送路および第2の搬送路を駆動する搬送駆
    動部と、を備え、 上記第2の搬送路は、上記第1の搬送路の入口へ向かっ
    て上り傾斜面である硬貨搬送装置。
  3. 【請求項3】 硬貨を一対のベルトで挟持して上方に搬
    送する第1の搬送路と、 ベルト上面に載置されている硬貨を上記第1の搬送路の
    入口へ搬送する第2の搬送路と、 上記第1の搬送路の入口手前で、上記第2の搬送路の上
    方に配置されたローラと、 上記ローラの少なくとも一方の側面に配置されたガイド
    と、 上記第1の搬送路および第2の搬送路を駆動する搬送駆
    動部と、を備え、 上記第2の搬送路は、上記第1の搬送路の入口へ向かっ
    て上り傾斜面であり、上記ガイドは、硬貨が上記第1の
    搬送路を形成する一方のベルトと上記ローラとの間に進
    入するのを防止する形状である硬貨搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記ローラと第2の搬送路を形成するベ
    ルトとの間における硬貨の詰まりを検出する硬貨詰まり
    検出部と、 上記搬送駆動部は、上記硬貨詰まり検出部が硬貨の詰ま
    りを検出したとき、上記第2の搬送路を形成するベルト
    の駆動方向を逆転する請求項1〜3のいずれかに記載の
    硬貨搬送装置。
  5. 【請求項5】 上記ローラを回転させる回転駆動部を備
    えた請求項1〜4のいずれかに記載の硬貨搬送装置。
  6. 【請求項6】 本体内部に硬貨を貯留する硬貨貯留部
    と、 上記硬貨貯留部に貯留されている硬貨を放出する硬貨放
    出口と、を備えた硬貨取扱装置において、 請求項1〜5のいずれかに記載の硬貨搬送装置を適用
    し、該硬貨搬送装置により上記硬貨貯留部に貯留されて
    いる硬貨を上記硬貨放出口まで搬送する硬貨取扱装置。
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