JPWO2008149656A1 - 電子部品焼成用治具の製造方法 - Google Patents

電子部品焼成用治具の製造方法 Download PDF

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Abstract

基材と保護層とが剥離しにくくなる電子部品焼成用治具の製造方法を提供する。本発明の電子部品焼成用治具の製造方法は、基材上に保護層を形成した電子部品焼成用治具の製造方法であって、予備焼成した基材上に保護層を形成した後に、本焼成を行なう工程を備えたことを特徴とする。前記予備焼成の温度は、600℃以上1400℃未満とし、前記本焼成温度は、1400℃以上2000℃以下とするのが好ましい。

Description

本発明は、誘電体、積層コンデンサ、セラミックコンデンサ、圧電素子、サーミスタ等の電子部品を焼成する際に用いる、セッター、棚板、匣鉢等の電子部品焼成用治具の製造方法に関する。
従来の電子部品焼成用治具の製造方法としては、焼成した基材上にジルコニアコーティング材などを付着させて、これを焼成することが一般的であった。
これに対し、焼成することなく乾燥したのみの基材の表面にジルコニアを含有してなるコーティング材を噴霧後、同時焼成により、基材表面にコーティング材を付着させる方法が開示されている(下記特許文献1の[請求項1]等参照)。
特開2002−362986号公報
上記製法により製造した電子部品焼成用治具は、基材上にコーティング材などで形成した保護層が形成してあり、焼成時に、基材と保護層は膨張率や収縮率が相違するため、保護層が剥離してしまうことがあった。
本発明者は、この原因を鋭意研究した結果、基材と保護層とを同時に焼成すると保護層が剥離しやすいことを見出した。
そこで、本発明の目的は、基材と保護層とが剥離しにくく、また、保護層に亀裂が入りにくい電子部品焼成用治具の製造方法を提供することにある。
本発明の電子部品焼成用治具の製造方法は、基材上に保護層を備えた電子部品焼成用治具の製造方法であって、予備焼成した基材上に保護層を形成した後、本焼成を行なう工程を備えたことを特徴とする。
このような工程を備えることにより、基材と保護層とが剥離しにくい電子部品焼成用治具を製造することができる。
これは、従来では、基材を焼成する際、高温で焼成すると、基材が焼き締まり、基材表面が平滑になりやすく、この上に保護層を形成していたため、基材から保護層が剥離しやすくなっていたが、本発明では、基材を予備焼成することにより、基材からバインダーのみが除去され、基材表面上に無数の窪みができ、この窪み内に保護層材料が入り込み焼結されるので、保護層が基材に楔を打ち込んだような形状となり、保護層が基材から剥離しにくくなる。
また、本発明は、上記製造方法により製造した電子部品焼成用治具も対象とする。
なお、本発明でいう「予備焼成」とは、基材のバインダーを除去でき、かつ、基材の強度を保持できるが、本焼成ほど焼き締まらない温度で焼成することをいう。例えば、基材の材質にもよるが、600℃以上1400℃未満で焼成することが予備焼成の好ましい一形態として挙げられる。また、本発明でいう「本焼成」とは、基材が焼き締まる温度で焼成することをいう。例えば、基材の材質にもよるが、1400℃以上2000℃以下で焼成することが本焼成の好ましい一形態として挙げられる。
以下、本発明の一実施形態を説明する。なお、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
本発明の一実施形態の電子部品焼成用治具の製造方法は、基材を予備焼成した後、その上に保護層を形成して本焼成をする工程を備えたものである。
なお、本実施形態は、一層の保護層としてあるが、本発明は、これに限定するものではなく、二層や三層以上の保護層とすることもできる。
基材材料としては、従来公知の材料を用いることができ、例えば、アルミナ系材料、アルミナ−ムライト系材料、ムライト系材料、アルミナ−マグネシア系スピネル材料、アルミナ−ムライト−コーディエライト系材料、又はこれらの組み合わせによる材料などを使用することができる。
基材材料の平均粒径は、特に限定するものではないが、0.1μm〜5000μm、好ましくは0.2μm〜3000μmとし、また、ランダムな粒径の基材材料で基材を構成してもよい。例えば、平均粒径100μm〜5000μm、好ましくは200μm〜3000μmの粗粒子と平均粒径0.1μm〜100μm、好ましくは0.2μm〜50μmの微粒子を混合したものを、基材材料とすることもできる。
これら材料に、セルロース系、糖類系、でんぷん系などの結合剤、可塑剤、湿潤剤、離型剤等を混合して結合させ、予備焼成を行い基材を形成することができる。
基材の厚さは、特に限定するものではないが、1mm〜100mm、好ましくは2mm〜50mmに形成することができる。
予備焼成は、基材のバインダーを除去でき、かつ、基材の強度を保持できるが、本焼成ほど焼き締まらない温度で行い、例えば、600℃以上1400℃未満、好ましくは700℃以上1300℃以下で行なうことができ、後述する本焼成の温度より、300℃以上、特に500℃以上低くするのが好ましい。
この予備焼成した基材上に、保護層の材料をスプレーコートし、100℃で乾燥させて保護層を形成することができる。
この材料としては、従来公知の材料を用いることができ、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化イットリウム(イットリア)、二酸化ケイ素(シリカ)、酸化カルシウム(カルシア)、酸化マグネシウム(マグネシア)、酸化ストロンチウム(ストロンチア)、ムライト及びMgAl24などのアルミナ・マグネシアスピネル複合酸化物、又はこれらの組み合わせによる材料を使用することができる。
この材料の平均粒径は、特に限定するものではないが、0.1μm〜500μm、好ましくは0.2μm〜300μmとし、また、ランダムな粒径の材料で保護層を構成してもよい。例えば、平均粒径20μm〜500μm、好ましくは50μm〜300μmの粗粒子と平均粒径0.1μm〜50μm、好ましくは0.2μm〜30μmの微粒子を混合したものを、材料とすることもできる。
なお、本発明でいう平均粒径は、平均粒径が50μm以上のものについては、振動篩いを用いるロータップ法にて測定し、平均粒径が50μm未満のものについては、レーザー回折法により測定することができる。
コートは、例えば、塗布−熱分解法、スプレーコート、ディップコート、結着法等により行なうことができる。
塗布−熱分解法では、上記材料の硝酸塩等の金属塩水溶液を基材上に塗布し、熱分解により変換して保護層を形成することができる。
スプレーコートでは、上記材料を溶媒に懸濁させた溶液を基材上に噴射し、かつ、溶媒を飛散させて基材上に保護層を形成することができる。
ディップコートでは、上記材料を溶解又は懸濁させた溶液に、基材を浸して上記材料を含有する液層を基材表面に形成した後、乾燥して溶媒を除去して保護層を形成することができる。
結着法では、所定の粒径分布を有する上記材料を、バインダーを使用して互いに結合させるとともに基材に結着させて保護層を形成することができる。
保護層の厚さは、特に限定するものではないが、30μm〜500μm、好ましくは50μm〜300μmに形成することができる。
このように、基材上に保護層を形成したものを本焼成し、電子部品焼成用治具を製造することができる。
この本焼成は、基材が焼き締まる温度で行い、例えば、1400℃以上2000℃以下、好ましくは1600℃以上1850℃以下で行なうことができる。なお、本焼成は、基材と保護層とが焼き締まる温度で行なうのが好ましい。
このように製造した電子部品焼成用治具は、基材と保護層とが強固に固着し、熱サイクル環境下でも剥離しにくいものである。
これは、基材を予備焼成したため、基材表面からバインダーのみが除去されて窪みができ、その後、その基材表面上に保護層の材料を塗布することにより、保護層の材料が窪みに入り込み、その状態で本焼成を行なうため、保護層が基材上に楔を打ち込んだような状態になり、基材と保護層とが強固に固着し、剥離しにくくなる。
また、本発明は、二層以上の保護層とすることもでき、例えば、上記保護層上に、さらに、保護層の材料をコートし、乾燥させて二層以上の保護層とすることもできる。
保護層を、二層以上とする場合は、全ての層を形成した後に本焼成を行なうことや、少なくとも一層を形成した後に本焼成を行い、その上に残りの層を形成することができる。
以下、本発明の実施例を説明する。但し、本発明は、この実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1の電子部品焼成用治具は、以下のように形成した。
基材材料は、電融アルミナと電融ムライトとの混合物(平均粒径200μm、重量比率1:1)70重量%と、シリカと仮焼アルミナとの混合物(平均粒径4μm、重量比率1:5)30重量%とを用いた。これら材料を混合した後、水とバインダー(ポリビニルアルコール)を添加して均一になるように、さらに混合してスラリーとし、このスラリーを、油圧成形機を用い、プレスして板状とし、これを1000℃で予備焼成して厚さ5mmのアルミナ−ムライト系基材を形成した。
保護層の材料は、平均粒径150μmのイットリア安定化ジルコニア96重量%と、平均粒径1μmのイットリア安定化ジルコニア4重量%とを用いた。これら材料を混合した後、水とバインダー(ポリビニルアルコール)を添加して均一になるように、さらに混合してスラリーとし、このスラリーを前記第一保護層表面上にスプレーコートし、約100℃で乾燥させて厚さ150μmのイットリア安定化ジルコニア層を形成した。
このように、基材上に、保護層を形成し、1800℃で本焼成し、実施例1の電子部品焼成用治具を形成した。
(実施例2)
実施例2の電子部品焼成用治具は、基材上に、保護層となるアルミナ層を形成した以外は、実施例1と同様に形成した。
アルミナ層の材料は、平均粒径50μmのアルミナ96重量%と、平均粒径4μmのアルミナ4重量%とを用いた。これら材料を混合した後、水とバインダー(ポリビニルアルコール)を添加して均一になるように、さらに混合してスラリーとし、このスラリーを前記基材表面上にスプレーコートし、約100℃で乾燥させて厚さ100μmのアルミナ層を形成した。
(実施例3)
実施例3の電子部品焼成用治具は、予備焼成温度を700℃とした以外は、実施例2と同様に形成した。
(実施例4)
実施例4の電子部品焼成用治具は、予備焼成温度を1300℃とした以外は、実施例2と同様に形成した。
(実施例5)
実施例5の電子部品焼成用治具は、予備焼成温度を700℃とし、本焼成温度を1600℃とした以外は、実施例2と同様に形成した。
(実施例6)
実施例6の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのイットリア70重量%と、平均粒径4μmのイットリア30重量%とし、基材本焼成温度を1850℃とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例7)
実施例7の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのスピネル(MgAl24)65重量%と、平均粒径4μmのスピネル(MgAl24)35重量%とし、本焼成温度を1700℃とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例8)
実施例8の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとシリカとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率4:1)とし、本焼成温度を1850℃とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例9)
実施例9の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとジルコニアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率4:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例10)
実施例10の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ75重量%と、アルミナとイットリアとの混合物25重量%(平均粒径4μm,重量比率4:1)とし、本焼成温度を1850℃とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例11)
実施例11の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとカルシアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率4:1)とし、本焼成温度を1700℃とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例12)
実施例12の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとマグネシアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率4:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例13)
実施例13の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナと酸化ストロンチウムとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率4:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例14)
実施例14の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとスピネル(MgAl24)との混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率4:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例15)
実施例15の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径150μmのカルシア安定化ジルコニア70重量%と、平均粒径1μmのカルシア安定化ジルコニア30重量%とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例16)
実施例16の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径150μmのマグネシア安定化ジルコニア70重量%と、平均粒径1μmのマグネシア安定化ジルコニア30重量%とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例17)
実施例17の電子部品焼成用治具は、本焼成温度を1850℃とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例18)
実施例18の電子部品焼成用治具は、本焼成温度を1850℃とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例19)
実施例19の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとシリカとジルコニアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率8:1:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例20)
実施例20の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとシリカとカルシアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率8:1:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例21)
実施例21の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとシリカとマグネシアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率8:1:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例22)
実施例22の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとジルコニアとイットリアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率8:1:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例23)
実施例23の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとジルコニアとカルシアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率8:1:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例24)
実施例24の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとジルコニアとマグネシアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率8:1:1)とし、予備焼成温度を800℃とし、本焼成温度を1600℃とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例25)
実施例25の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとジルコニアとスピネル(MgAl24)との混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率8:1:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例26)
実施例26の電子部品焼成用治具は、保護層の材料を、平均粒径50μmのアルミナ70重量%と、アルミナとイットリアとカルシアとの混合物30重量%(平均粒径4μm,重量比率8:1:1)とした以外は、実施例1と同様に形成した。
(実施例27)
実施例27の電子部品焼成用治具は、基材の材料を、平均粒径200μmの電融アルミナ70重量%と、粘土と仮焼アルミナとの混合物(平均粒径4μm、重量比率1:5)30重量%とした以外は、実施例2と同様に形成した。
(実施例28)
実施例28の電子部品焼成用治具は、基材の材料を、電融アルミナとスピネル(MgAl24)との混合物(平均粒径200μm、重量比率1:1)70重量%と、粘土と仮焼アルミナとの混合物(平均粒径4μm、重量比率1:5)30重量%とした以外は、実施例2と同様に形成した。
(実施例29)
実施例29の電子部品焼成用治具は、基材の材料を、電融アルミナとコーディエライト(2MgO・2Al23・5SiO3)との混合物(平均粒径200μm、重量比率1:1)70重量%と、粘土と仮焼アルミナとの混合物(平均粒径4μm、重量比率1:5)30重量%とし、予備焼成温度を700℃とし、本焼成温度を1600℃とした以外は、実施例2と同様に形成した。
(比較例1)
比較例1の電子部品焼成用治具は、基材及び保護層の材料として実施例2と同様の材料を用い、基材を予備焼成せず、100℃で乾燥させて、その上に保護層を形成し、この基材及び保護層を1800℃で焼成して形成した。
(比較例2)
比較例2の電子部品焼成用治具は、基材及び保護層の材料として実施例2と同様の材料を用い、基材を予備焼成温度以上の1800℃で焼成し、その上に保護層を形成し、さらに、この基材及び保護層を1800℃で焼成して形成した。
(比較例3)
比較例3の電子部品焼成用治具は、基材及び保護層の材料として実施例1と同様の材料を用い、基材を予備焼成せず、100℃で乾燥させて、その上に保護層を形成し、この基材及び保護層を1800℃で焼成して形成した。
(比較例4)
比較例4の電子部品焼成用治具は、基材及び保護層の材料として実施例1と同様の材料を用い、基材を予備焼成温度以上の1800℃で焼成し、その上に保護層を形成し、さらに、この基材及び保護層を1800℃で焼成して形成した。
(試験)
上記実施例1〜29及び比較例1〜4の電子部品焼成用治具を用い、以下の評価試験を行なった。
まず、各電子部品焼成用治具を、3時間かけて300℃から1400℃に熱し、次いで、3時間かけて1400℃から300℃に冷やし、このような熱サイクル試験を100回繰り返したものを評価用サンプルとして用いた。
このサンプルを用いて、上記と同様な熱サイクル試験をさらに繰り返し行い、20サイクル毎に剥離の有無及び亀裂の発生を観察した。なお、剥離の有無は、目視により行い、亀裂の発生は、マイクロスコープを用いて行なった。
この試験の結果を、以下の表1に示した。
Figure 2008149656
(結果)
実施例1〜29の電子部品焼成用治具は、剥離も、亀裂もなく、実使用上全く問題はなかった。
比較例1〜4の電子部品焼成用治具は、熱サイクル100回で亀裂が発生し、120〜140回で剥離が発生した。
また、保護層を二層とした下記実施例30,比較例5,6の電子部品焼成用治具を作成した。
(実施例30)
実施例30の電子部品焼成用治具は、基材上に、保護層として以下の二層を形成した以外は、実施例1と同様に形成した。
基材の直ぐ上の保護層は、材料として、平均粒径50μmのアルミナ96重量%と、平均粒径4μmのアルミナ4重量%とを用いた。これら材料を混合した後、水とバインダー(ポリビニルアルコール)を添加して均一になるように、さらに混合してスラリーとし、このスラリーを前記基材表面上にスプレーコートし、約100℃で乾燥させて厚さ100μmの一層目の保護層を形成した。
その上の保護層は、材料として、平均粒径150μmのイットリア安定化ジルコニア96重量%と、平均粒径1μmのイットリア安定化ジルコニア4重量%とを用いた。これら材料を混合した後、水とバインダー(ポリビニルアルコール)を添加して均一になるように、さらに混合してスラリーとし、このスラリーを前記第一保護層表面上にスプレーコートし、約100℃で乾燥させて厚さ150μmの二層目の保護層を形成した。
このように、基材上に、二層の保護層を形成し、1800℃で本焼成して、実施例30の電子部品焼成用治具を形成した。
(比較例5)
比較例5の電子部品焼成用治具は、基材及び保護層の材料として実施例30と同様の材料を用い、基材を予備焼成せず、100℃で乾燥させて、その上に保護層を形成し、この基材及び保護層を1800℃で焼成して形成した。
(比較例6)
比較例6の電子部品焼成用治具は、基材及び保護層の材料として実施例30と同様の材料を用い、基材を予備焼成温度以上の1800℃で焼成し、その上に保護層を形成し、さらに、この基材及び保護層を1800℃で焼成して形成した。
(結果)
実施例30及び比較例5,6の電子部品焼成用治具を用い、上記と同様に評価試験を行ない、熱サイクル後の剥離の有無、亀裂の発生を観察した。
実施例30の電子部品焼成用治具は、剥離も、亀裂もなく、実使用上全く問題はなかった。
比較例5の電子部品焼成用治具は、熱サイクル100回で亀裂が発生し、140回で剥離が発生し、比較例6の電子部品焼成用治具は、熱サイクル100回で亀裂が発生し、120回で剥離が発生した。

Claims (4)

  1. 基材上に保護層を備えた電子部品焼成用治具の製造方法であって、予備焼成した基材上に保護層を形成した後、本焼成を行なう工程を備えた電子部品焼成用治具の製造方法。
  2. 前記予備焼成の温度は、600℃以上1400℃未満であり、前記本焼成温度は、1400℃以上2000℃以下である請求項1に記載の電子部品焼成用治具の製造方法。
  3. 基材上に保護層を形成した電子部品焼成用治具であって、予備焼成した基材上に保護層を形成して本焼成をした電子部品焼成用治具。
  4. 前記予備焼成の温度は、600℃以上1400℃未満であり、前記本焼成温度は、1400℃以上2000℃以下である請求項3に記載の電子部品焼成用治具。
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