JPWO2008132977A1 - 画像編集装置及び画像編集システム - Google Patents

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JPWO2008132977A1
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    • H04N1/3872Repositioning or masking
    • H04N1/3873Repositioning or masking defined only by a limited number of coordinate points or parameters, e.g. corners, centre; for trimming

Abstract

既存オブジェクトJ1、J2又は新規オブジェクトJ3に関する情報を入力する入力手段と、既存オブジェクトJ1、J2又は新規オブジェクトJ3を表示する表示手段と、既存オブジェクトJ1、J2と新規オブジェクトJ3との重なりを検知する重なり検知手段と、既存オブジェクトJ1、J2と新規オブジェクトJ3とを重ねるまたは重ねないかを選択する選択手段と、新規オブジェクトJ3と既存オブジェクトJ1、J2とが重ならないように、入力手段から入力された情報に基づいて、既存オブジェクトJ1、J2を新規オブジェクトJ3のエリア外に移動させる移動手段と、で画像編集装置を構成する。

Description

本発明はパーソナルコンピュータ等の端末であって、模様、図形等を表示する表示手段を備えた画像編集装置及び複数の画像編集装置がネットワークで接続された画像編集システムに関する。
画像編集装置は、キーボード、マウス、デジタイザ等の入力手段から入力された画像を表示し、また、外部から送信された、又は共有された画像を編集し表示することができるように構成されている。
画像編集装置は多様な画像編集機能を備えており、構想やアイデアを発想し、発展させ、まとめ上げる際に構想を視覚化する手段として使用されるためには、複数の画像の入力、画像合成、画像移動、画像の再配置等の編集機能の高効率化が望まれる。
また、複数人が討論し、協力して構想を練る場合には、前述のような画像編集装置を複数台、ネットワークを介して接続し、各画像編集装置の表示手段に共通の画像が表示される画像編集システムが望まれる。
このような画像編集装置として、特許文献1、2に開示されたものがある。
特許文献1では、編集の対象ページに文字を追加又は挿入するとき、書式パラメータや図形の変更又は縮小によって文字を対象ページ内に収める編集機能が開示されている。
また、特許文献2では、入力作業又は編集作業において、複数オブジェクトが重複している場合、重複部分を拡大して表示する編集機能が開示されている。
また、一般的なワープロソフトで、図表などのオブジェクトを貼り付けるときに、下層に存在するオブジェクトを上下左右に移動させ、画像の重複をなくする編集機能を有するものがある。
特開平9−91275号公報 特開平11−296508号公報
しかし、特許文献1に記載された編集機能では、全ての場合に画像が1ページ内に収められるために、画像が縮小されて、視認性が低下してしまう場合がある。
また、特許文献2に記載された編集機能は、複数画像が重複した場合に、重複を解消するものではない。
また、前述したような一般的なワープロソフトの編集機能では、重複するオブジェクトの移動方向が一義的に決まっており、ユーザがオブジェクトの配置を決めることが出来ず、編集機能として不十分である。
そこで、本発明の目的は、画面上での画像の配置及び再配置を、ユーザが視覚的に自由に行うことが可能な編集機能を有する画像編集装置及び画像編集システムを提供することにある。
前記目的は、下記の発明により達成される。
1.
少なくとも、既存オブジェクト又は新規オブジェクトに関する情報を入力する入力手段と、、
少なくとも、前記既存オブジェクト又は前記新規オブジェクトを表示する表示手段と、
前記既存オブジェクトと前記新規オブジェクトとの重なりを検知する重なり検知手段と、
前記既存オブジェクトと前記新規オブジェクトとを重ねるかまたは重ねないかを選択する選択手段と、
前記新規オブジェクトと前記既存オブジェクトとが重ならないように、前記入力手段から入力された情報に基づいて、前記既存オブジェクトを前記新規オブジェクトのエリア外に移動する移動手段と、
を有することを特徴とする画像編集装置。
2.
前記入力手段は、手書き入力手段を有することを特徴とする前記1に記載の画像編集装置。
3.
前記手書き入力手段は、前記移動手段による前記既存オブジェクトの移動方向を入力することを特徴とする前記2に記載の画像編集装置。
4.
前記移動手段は、前記手書き入力手段により入力された線で指定された前記既存オブジェクトを前記線で指定された方向に移動することを特徴とする前記2又は前記3に記載の画像編集装置。
5.
前記移動手段は、前記手書き入力手段により入力された線で指定された前記既存オブジェクトを、前記手書き入力手段により入力された矢印で指定された方向に移動することを特徴とする前記2又は前記3に記載の画像編集装置。
6.
前記移動手段は、前記既存オブジェクトと前記新規オブジェクトとの位置関係に基づいて前記既存オブジェクトを移動することを特徴とする前記1に記載の画像編集装置。
7.
編集エリア内に複数の既存オブジェクトが存在する状態で新規オブジェクトが入力された場合に、前記移動手段は、複数の前記既存オブジェクトの一部又は全部を移動し、前記入力手段は、一体的に移動する前記既存オブジェクトを指定することを特徴とする前記1〜6のいずれか1項に記載の画像編集装置。
8.
前記1〜7のいずれか1項に記載の複数の画像編集装置と、
前記画像編集装置とネットワークで接続され、前記画像編集装置が画像を編集するために使用する情報を蓄積する情報共有手段と、
を有することを特徴とする画像編集システム。
9.
前記表示手段は、前記画像編集装置の個々の編集エリアを含む編集エリア全体を表示することを特徴とする前記8に記載の画像編集システム。
10.
前記画像編集装置は、任意の画像編集装置の編集エリアにおける既存オブジェクトの移動が他の画像編集装置の編集エリアに影響する場合に、前記他の画像編集装置の編集エリアを更新する編集エリア制御手段を有することを特徴とする前記8又は9に記載の画像編集システム。
11.
前記画像編集装置は、任意の画像編集装置の編集エリアにおける既存オブジェクトの移動が他の画像編集装置の編集エリアに影響する場合に、前記他の画像編集装置の編集エリアの内容を更新する編集エリア制御手段を有することを特徴とする前記8又は9に記載の画像編集システム。
12.
前記編集エリア制御手段は、前記既存オブジェクトの移動に同期して前記任意の画像編集装置の編集エリアを移動することを特徴とする前記10に記載の画像編集システム。
13.
前記情報共有手段は、既存オブジェクトの情報及び編集履歴の情報を蓄積することを特徴とする前記8〜12のいずれか1項に記載の画像編集システム。
本発明に係る画像編集装置及び画像編集システムによれば、入力された情報に基づいて、移動すべき既存オブジェクトを指定するとともに、既存オブジェクトの移動方向を決めるので、少ない手数で作業者の意思に従った複数の画像の配置が行われ、作業者の自由な表現を端末上で展開することが可能となり、且つ、視覚による直感的な画像編集が可能となる。
本発明の実施の形態に係る画像編集装置のブロック図である。 画像とオブジェクトとの関係を示す図である。 オブジェクトの位置指定及び移動方向の指示を説明する図である。 画像編集工程のフローチャートである。 編集例1におけるホワイトボードの変遷示す図である。 編集例2におけるホワイトボードの変遷を示す図である。 編集例3におけるホワイトボードの変遷を示す図である。 編集例4におけるホワイトボードの変遷を示す図である。 編集例5におけるホワイトボードの変遷を示す図である。 編集例5におけるホワイトボードの変遷を示す図である。 編集例6におけるホワイトボードの変遷を示す図である。 編集例7におけるホワイトボードの変遷を示す図である。 編集例7における編集のフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る画像編集システムのブロック図である。 図14に示す画像編集システムが行う画像編集のフローチャートである。 画像編集システムが行う画像編集におけるホワイトボードの変遷を示す図である。 画像編集システムが行う画像編集におけるホワイトボードの変遷を示す図である。
符号の説明
10 コンピュータ
11 制御手段
12 表示手段
13 入力手段
J1〜J12、JN オブジェクト
W 余白
L、L1〜L4 線
M、M1 矢印
PC1、PC2 端末
SV ホワイトボードデータサーバ
以下に図示の実施形態に基づいて本発明を説明するが、本発明は該実施形態に限られない。
[画像編集装置1]
図1は本発明の実施形態に係る画像編集装置のブロック図である。
図1において、11は制御手段であり、例えばCPUで画像編集の工程制御を行う。
12は表示手段であり、CRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等からなり、表示手段12に文字、図形、記号等の画像が表示される。
13は入力手段であり、表示手段12と一体に構成された座標入力手段13A、マウス13B、キーボード13Cを有する。入力手段13は、以下に説明するように、既存オブジェクトや新規オブジェクトに関する情報(例えば内容の情報、位置情報、移動情報等)を入力するものである。
座標入力手段13Aに、手書き入力手段であるスタイラスペンを用いて文字や図形を描くことにより、文字や図形の画像情報を手書き入力することができる。また、スタイラスペンを用いて、表示されている文字や図形の位置を変更する操作が可能である。
スタイラスペンを使用せずに、マウス13Bを手書き入力手段として用いることにより、同様な文字や図形を描くことや位置を変更する操作が可能である。また、キーボード13Cを用いて文字や定形の図形、記号、模様を入力することも可能である。
なお、以下に説明する実施形態では、基本的にスタイラスペンで各種情報入力を行うため、マウス13Bやキーボード13Cは必ずしも必要な構成ではない。
表示手段12と座標入力手段13Aとは表示装置付き座標入力装置として一体に構成され、スタイラスペンを用いて表示手段12内の座標入力手段13Aに触れることで、触れた箇所の座標値を自動的に装置内に保持し、接続されている他の装置に座標値情報を出力することができる。
14は制御手段11がデータ処理を行う際のデータ展開用のメモリであるRAMであり、15は画像編集プログラム等の各種のプログラムを記憶しているROMである。また、16は画像データ等の各種の情報が蓄積される情報蓄積手段であり、HDD等の大容量メモリで構成される。17は外部と通信するための通信手段である。
本発明における画像編集処理の基本工程を代表的な編集例を用いて説明する。
以下に説明する本発明の実施形態においては、ホワイトボードと称される画像の編集エリアの一部が表示手段12により表示される。表示手段12と一体な座標入力手段13Aに、作業者が文字や図形を自由に描いて入力し、さらに、入力した文字や図形等の位置や移動の方向に関しても、スタイラスペン等の手書き入力手段を用いて自由に指定することができる。
ホワイトボードは、原理的には無限大のワークスペースを持ち、前述のとおり、表示手段12には該ワークスペースの一部が表示される。
このような画像編集装置は、一人の作業者が各種の構想を練って構築する際、或いは複数の作業者が1台以上の端末を用いて、同時に情報交換し、討論する際に使用される。
スタイラスペン又はマウスのドラッグ機能を用いて、表示手段12に表示されるホワイトボード上のエリアをを移動させることができる。
また、拡大、縮小など倍率を変えてホワイトボード上のエリアを表示させることも可能であり、ホワイトボード上に書き込まれた文字や図形などが存在する部分を切り取って、その位置情報と共に保存することも可能である。
更に、ホワイトボード全体に対して、表示手段12において表示されているエリアがどこかを作業者に知らせるために、表示手段12はホワイトボードの俯瞰表示機能を有している。なお、俯瞰表示には、例えば、特開平10−126758号公報や特開2000−20508号公報に記載されたものを使用することができる。
入力手段13が文字や図形などの情報を入力するときの基本動作は次のとおりである。
図2に示すように、スタイラスペンSPまたはマウス13Bを用いて、線、丸、四角等の図形や文字が座標入力手段13A上に描かれると、描かれた文字画像「A」に対して、その輪郭に外接する矩形を、この文字画像のオブジェクトJとして認識する。
このようなオブジェクトJの認識により、「A」を内容とするオブジェクトの位置情報を得ることができる。つまり、ホワイトボードの座標空間および原点に対して、例えばオブジェクトJの左上隅の座標情報を得ることができる。
また、スタイラスペンSPまたはマウス13Bによるドラッグ操作により、オブジェクトを移動させることもできる。
本発明では、新規オブジェクトの入力に伴うオブジェクトの移動をドラッグ操作で行うのではなく、スタイラスペンやマウスにより、線や矢印などのマークを入力することにより行う。
図3は2個の既存オブジェクトJ1、J2に対する処理の例を示す図である。
例えば、図3のように、ホワイトボード内に既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2が上下に並置されているとする。既存オブジェクトの移動処理の際に、スタイラスペン等を用いて、これらの既存オブジェクトJ1、J2に跨って線Lを描く。また、線Lに交わるように、矢印Mを描く。図3の例では、矢印Mは上方を指す矢印であるが、下方を指す矢印または上下方向を指す矢印でもよい。また、矢印Mの向きは左右方向でもよい。
線Lの始点座標を(xa,ya)とし、終点座標を(xb,yb)とする。線Lは移動させる既存オブジェクトを指定するもので、図3では既存オブジェクトJ1及び既存オブジェクトJ2にまたがっているため、既存オブジェクトJ1又は既存オブジェクトJ2が移動する。線Lが既存オブジェクトJ1又は既存オブジェクトJ2内だけに描かれている場合は、既存オブジェクトJ1のみが移動するか、又は既存オブジェクトJ2のみが移動する。
矢印Mは移動方向を示す。矢印の両端の座標(xc,yc)と(xd,yd)との関係から移動方向を決定する。
|xc−xd|と|yc−yd|とを比較し、|xc−xd|>|yc−yd|であれば、既存オブジェクトの移動方向は水平方向且つ矢印が指す方向であるとみなし、|xc−xd|<|yc−yd|であれば、既存オブジェクトの移動方向は上下方向且つ矢印が指す方向であるとみなす。
また、|xc−xd|=|yc−yd|であれば、移動方向が判定不能としてアラートを出力し、矢印Mの再入力を促す。
図3(b)の例のように、既存オブジェクトJ1及び既存オブジェクトJ2に跨って線Lが描かれ、既存オブジェクトJ1の内部で矢印Mが上方を向いている場合、制御手段11は既存オブジェクトJ1を移動対象として上方に移動し、既存オブジェクトJ2は移動しない。
このように、制御手段11は線Lの既存オブジェクトJ1、J2に対する位置関係と、矢印Mとの関係から移動対象である既存オブジェクトの決定及び移動方向の決定を行う。
本手法における既存オブジェクトの移動は、次に説明するように、新規オブジェクトを既存オブジェクトの間に挿入するための余白を作成するために行われる。従って、上述した方法における既存オブジェクトの移動量は、新規オブジェクトを挿入するのに十分な余白を作成することができる量である。
図4は、任意の文字や図形画像の入力から、ホワイトボードにその新規オブジェクトを配置するまでの工程を示すフローチャート図であり、また、2つ以上の既存オブジェクトが存在するホワイトボードに新規オブジェクトを書き加える場合の編集工程を示す。
図4に示す動作は制御手段11により制御され、制御手段11は以下に説明するように、複数のオブジェクト間の重なりを検知する重なり検知手段、複数のオブジェクトを重ねるか重ねないかを選択する選択手段、新規オブジェクト挿入のために、既存オブジェクトを移動させる移動手段、オブジェクトの位置を指定する位置指定手段、及び編集エリア制御手段を構成する。
ステップS1において、作業者により文字や図形などがスタイラスペン等を用いて書き込まれる。
ステップS2において、ステップS1で書き込まれた情報を内容とする新規オブジェクトが生成される。
情報の入力(ステップS1)とオブジェクトの生成(ステップS2)は、文字や図形を手書き入力し、その内容を確定するという一連の動作に基づいて実行される。なお、確定とは、例えば一般の手書き入力ソフトにおいて、入力された手書きの文字等をホワイトボードに転写する、といった操作に相当する。
新規オブジェクトの入力・生成(ステップS1およびS2)とは別に、ホワイトボード上にすでに存在する既存オブジェクトの位置を移動させる場合は、ステップS3において、移動対象の既存オブジェクトが指定される。そして、ステップS4において、移動対象に指定された既存オブジェクトの移動が行われる。ステップS4における既存オブジェクトの移動は、従来の方法(スタイラスペンやマウスによるドラッグ操作)を用いて行われる。ステップS2とステップS3間の点線は、新規オブジェクトを入力・生成後、これを既存オブジェクトの間に移動させる際の処理を想定したものである。
ステップS2またはステップS4に続くステップS5において、新規オブジェクト若しくは移動した既存オブジェクトの下層に他の既存オブジェクトが存在するか、または背景の余白が存在するかを判断する。
下層が余白の場合は(ステップS5のY)、新規オブジェクト若しくは移動した既存オブジェクトがそのままその位置に貼り付けられる(ステップS9)。
下層に他の既存オブジェクトが存在する場合(ステップS5のN)は、ステップS6において、新規若しくは移動した既存オブジェクトと他の既存オブジェクトの重複を許容するか否かが判断される。この判断は作業者による指定行為に基づいて行われ、例えば、ステップS5の処理後にアラートを表示し、「オブジェクトの重複を許可するか」等の確認を作業者に問い合わせてもよい。
オブジェクトの重複を許容する場合(ステップS6のY)は、ステップS10において、新規オブジェクト若しくは移動した既存オブジェクトの背景を透明化し、ステップS11においてこのオブジェクトを貼り付ける。
オブジェクトの重複を許容しない場合(ステップS6のN)は、下層の既存オブジェクトを移動させて新規オブジェクト若しくは移動した既存オブジェクトを挿入できるだけの余白を作成する(ステップS7)。既存オブジェクトの移動に、図3で説明した方法を用いる。より詳細なオブジェクト移動方法については後述する。
ステップS8において、S7で作成した余白に新規若しくは移動した既存オブジェクトを貼り付ける。
以上の処理により、作業者がホワイトボード上に手書きで入力した文字や図形等のデータを、手書きで入力した情報に基づいて所望の位置に配置することが可能となる。
以下に、図4のステップS7における既存オブジェクト移動方法およびステップS8について、より詳細を説明する。
[オブジェクト移動方法1]
図5(a)〜図5(d)は、文字ABCを内容として含む既存オブジェクトJ1と文字DEFを内容として含む既存オブジェクトJ2との間に、文字HJを内容として含む新規オブジェクトJ3を挿入する処理を示す説明図である。
ホワイトボードには、スタイラスペン等により手書き入力される。ホワイトボード上の各オブジェクトのエリアは、ひとまとまりの文字および図形画像全体の外接矩形として形成されるが、矩形以外の形状を持つオブジェクトもあってよい。
また、複数のオブジェクトを結合して一つのオブジェクトとするオブジェクトの合成(以下、一体化、グループ化と呼ぶ)も可能である。この合成機能は、複数のオブジェクトを纏めて編集処理するのに便利である。
図5(a)はホワイトボード上のある領域に、既存オブジェクトJ1、J2が上下に並置されているところを示している。
次に、図5(b)に示すように新規オブジェクトJ3が既存オブジェクトJ1、J2の上に入力される。この段階では、新規オブジェクトJ3の下に既存オブジェクトJ1、J2が重なっているため、これら既存オブジェクトの視認性が低下している。この段階は、図4のステップS5の前段階に相当し、図5(b)と図5(c)の間では、図4のステップS5とステップS6が処理され、既存オブジェクトとの重複を認めずに、既存オブジェクトを移動する選択がされたと仮定する。
制御手段11は、図4のステップS6を処理した後に、余白作成方法(既存オブジェクト移動方法)を作業者に設定するように促す。作業者は、余白作成方法の設定モード上で、スタイラスペン等を用いて、線L1及び矢印M1を描く。
オブジェクト移動方法1は図3を用いて説明した方法であり、、既存オブジェクトJ1、J2に跨る線L1により、制御手段11は既存オブジェクトJ1又は既存オブジェクトJ2を移動対象と判断し、矢印M1によって、既存オブジェクトJ1を上方に移動させ、既存オブジェクトJ2を固定のままとする。
なお、図5では既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2が接して存在しているという仮定であるが、互いのオブジェクトが接しておらず余白が空いている場合も考えられる。その場合においても、新規オブジェクトJ3が既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2の間に挿入できるだけの余白が作成される。すなわち、既存オブジェクトの移動量は、既存オブジェクト間にスペースがあるないに関わらず、挿入される新規オブジェクトJ3の横幅または縦幅によって決定される。なお、新規オブジェクトJ3が既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2の間にそのまま挿入できるだけの十分な余白がある場合は、既存オブジェクトを移動させる必要はない。
図5(d)は、新規オブジェクトJ3が、既存オブジェクトJ1、J2の間に挿入され、貼り付けられた様子を示す。Wは、既存オブジェクトJ1の移動によって生成された余白を示している。このような処理工程を経て、既存オブジェクトJ1、J2と新規オブジェクトJ3はホワイトボード上に重なりがない状態で整列表示させることができる。
[オブジェクト移動方法2]
図6(a)〜図6(c)は、図5と同じ既存オブジェクトJ1、J2と新規オブジェクトJ3に対して、余白の作成方法を変えた一例を示す図である。
図6(a)において作業者は、スタイラスペン等を用いて、線L2及び矢印M2を描く。この例の場合、線L2は既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2とに跨るように描かれ、矢印M2は左方向を指している。これにより制御手段11は、既存オブジェクトJ1、J2を水平且つ左側に移動させて新規オブジェクトJ3を挿入するに足る余白を作成し、作成された余白に新規オブジェクトJ3を挿入する(新規オブジェクトJ3の位置はそのまま固定される)。図6(b)は、新規オブジェクトJ3が挿入された状態を示している。
また、図6(c)に示すように、線L2が既存オブジェクトJ1、J2内に存在し、水平に近い線で描かれ、矢印M2が左方向を指している場合は、既存オブジェクトJ1、J2は水平且つ左側に移動する。
[オブジェクト移動方法3]
図7(a)〜図7(c)は、前述の方法よりも簡略化された、既存オブジェクト移動方法および移動方向の設定方法を示す図である。
図7(a)は、図5(b)と同様に、既存オブジェクトJ1、J2の上に新規オブジェクトJ3が入力された状態を示している。図7(b)で示すように、手書きで既存オブジェクト移動方法および移動方向を設定する際に、線L3のみを入力する。図5(c)において、線は移動対象とする既存オブジェクトを指定する役割を果たしていたが、図7に示す例では、線L3は移動対象とする既存オブジェクトを指定するだけでなく、既存オブジェクトの移動方向を指定する役割も果たす。
すなわち、線L3の始点座標と終点座標の位置関係に応じて、既存オブジェクトJ1、J2の移動方向を決定する。
線L3の始点座標を(xs,ys)、終点座標を(xe,ye)とする。|xs−xe|と|ys−ye|とを比較し、|xs−xe|>|ys−ye|であれば、既存オブジェクトJ1、J2の移動方向は上下方向であるとみなし、|xs−xe|<|ys−ye|であれば、既存オブジェクトJ1、J2の移動方向は左右方向であるとみなす。また、|xs−xe|=|ys−ye|のときは、既存オブジェクトJ1、J2の移動方向は判定不能としてアラートを出力し、線L3の再入力を促す。
図7(b)の場合、線L3が既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2との間を横切り、|xs−xe|>|ys−ye|であるので、既存オブジェクトJ1が上方に移動し、既存オブジェクトJ2が下方に移動し、その間に余白が生成され新規オブジェクトJ3が挿入される。また、図示しないが、線L3が既存オブジェクトJ1のエリア内のみに存在する場合は、既存オブジェクトJ1のみが上方に移動し、線L3が既存オブジェクトJ2のエリア内のみに存在する場合は、既存オブジェクトJ2のみが下方に移動して、必要な余白を生成する。
[オブジェクト移動方法4]
図8(a)〜図8(c)は、前述の方法よりも更に簡略化された、既存オブジェクト移動方法および移動方向の設定方法を示す図である。
図8(a)は、図5(b)および図7(a)と同様に、既存オブジェクトJ1、J2の上に新規オブジェクトJ3が入力された状態を示している。図8(b)においては、それまでの方法で手書き入力されていた線を入力する必要がなく、3つのオブジェクトの位置関係を自動的に検出して、既存オブジェクトJ1、J2を移動し、新規オブジェクトJ3を挿入するに足る余白を生成する。
具体的には、ホワイトボードの左上隅を座標原点とし、既存オブジェクトJ1、J2及び新規オブジェクトJ3の重心位置を算出して、それぞれG1(x1,y1)、G2(x2,y2)、G3(x3,y3)とする(図8(b)の場合、x1<x3<x2かつy1<y3<y2)。 まず、既存オブジェクトの移動方向の判定は次のような方法により行う。
G1〜G3におけるx座標の最大値と最小値の差の絶対値が、G1〜G3におけるy座標の最大値と最小値の差の絶対値よりも大きい場合は、既存オブジェクトの移動方向は左右方向であるとみなす。また、G1〜G3におけるx座標の最大値と最小値の差の絶対値が、G1〜G3におけるy座標の最大値と最小値の差の絶対値よりも小さい場合は、既存オブジェクトの移動方向は上下方向であるとみなす。また、G1〜G3におけるx座標の最大値と最小値の差の絶対値が、G1〜G3におけるy座標の最大値と最小値の差の絶対値に等しい場合、作業者にアラートを表示し、新規オブジェクトJ3を微小移動させる等の再設定を促す。
次に、移動対象である既存オブジェクトの判定は次のような方法により行う(移動方向が上下方向の場合である)。
y1<y3<y2の場合は、既存オブジェクトJ1を上方に移動し、既存オブジェクトJ2を下方に移動する。また、y2<y3<y1の場合は、既存オブジェクトJ2を上方に移動し、既存オブジェクトJ1を下方に移動する。また、y3<y1かつy3<y2、y1<y2の場合は、既存オブジェクトJ1を下方に移動し、それに伴い必要があれば既存オブジェクトJ2も下方に移動する。また、y3<y1かつy3<y2、y2<y1の場合は、既存オブジェクトJ2を下方に移動し、それに伴い必要があれば既存オブジェクトJ1も下方に移動する。また、y1<y3かつy2<y3、y1<y2の場合は、既存オブジェクトJ2を上方に移動し、それに伴い必要があれば既存オブジェクトJ1も上方に移動する。また、y1<y3かつy2<y3、y2<y1の場合は、既存オブジェクトJ1を上方に移動し、それに伴い必要があれば既存オブジェクトJ2も上方に移動する。また、y1=y3またはy2=y3の場合は、検出不能として作業者にアラートを表示し、新規オブジェクトJ3を微小移動させる等の再設定を促す(既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2は基本的に重複しないという前提なので、G1=G2はない)。なお、移動方向が左右方向の場合、上記の判定方法においてyをxに変更し、上を左に変更し、下を右に変更して行うものとする。
図8の場合、x1<x3<x2かつy1<y3<y2であるため、既存オブジェクトJ1が上方、既存オブジェクトJ2が下方に移動して、新規オブジェクトJ3が余白に挿入される。
[オブジェクト移動方法5]
新規オブジェクトを挿入したときに、既存オブジェクトが移動して余白が形成されるが、複数の既存オブジェクトが存在する場合、既存オブジェクトの移動により、既存オブジェクト間の位置関係がずれてしまい、作業者が意図する既存オブジェクトの配置からずれてしまう場合がある。そこでオブジェクト移動方法5では、作業者が意図する既存オブジェクトの位置関係を保持しながら、新規オブジェクトを挿入するようにする。
図9(a)に示すように、既存オブジェクトJ1〜J9が存在するホワイトボードに新規オブジェクトJNを挿入する場合、例えば、図7で示したオブジェクト移動方法3によって既存オブジェクトJ7、J8を上下に移動して新規オブジェクトJNをその間に挿入した場合、既存オブジェクトJ1〜J9及び新規オブジェクトJNが図9(b)に示すような配置となる。
図9(b)では、既存オブジェクトJ5に対する既存オブジェクトJ8、J9の位置関係が新規オブジェクトJNの挿入により図9(a)に示す状態から変化している。作業者が既存オブジェクトJ3、J5、J8、J9の位置関係をそのまま保持したい場合、このような位置関係のずれは望ましくない。
従って、図10に示すように、新規オブジェクトを挿入する際に、複数の既存オブジェクトが相互の位置関係を保持して移動できるように、位置関係を保持したい複数の既存オブジェクトを選択してから、余白を形成するようにする。
図10(a)は多数のオブジェクトが存在するホワイトボードの全体俯瞰図であり、図示のように、まず作業者は、新規オブジェクトJNを挿入する際に、位置関係を保持すべき既存オブジェクトの範囲を設定する(既存オブジェクトの範囲を設定する代わりに、その範囲内の既存オブジェクトを複数選択してもよい)。例えば、コンピュータに付属する範囲設定ツールを用いて、既存オブジェクトJ3、J5、J8、J9を囲み(設定された範囲を点線L4に示す)、これらの既存オブジェクトの位置関係を保持して移動するように設定する。その後に、ここまでに説明した方法を用いて、新規オブジェクトJNを挿入する。
この結果、図10(b)に示すように、既存オブジェクトJ3、J5、J8、J9が一体に移動して新規オブジェクトJNの挿入位置に余白を形成し、既存オブジェクトJ3、J5、J8、J9の位置関係が保持された状態で新規オブジェクトJNが挿入される。
[オブジェクト移動方法6]
変形例の1つとして、オブジェクトエリアが矩形以外の場合におけるオブジェクトの編集処理を以下に示す。
既存オブジェクトJ1、J2は図11(a)のように設定されているものとする。図11(a)では、既存オブジェクトJ1、J2の間に、新規オブジェクトJ3を挿入しようとしている。新規オブジェクトJ3の挿入位置と既存オブジェクトの移動方向を示す線L5が、既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2に跨るように描かれているので、前述した編集処理により、既存オブジェクトJ1が上方に移動し、既存オブジェクトJ2が下方に移動して、新規オブジェクトJ3が挿入できる分の余白が形成される。その結果、図11(b)のように、新規オブジェクトJ3が余白に貼り付けられる。
[オブジェクト移動方法7]
本実施形態におけるホワイトボードは、前述のとおり無限大の大きさを有しており、ホワイトボードの一部のエリアを適した倍率、または作業者の好みの倍率で表示できるような機能がないと、作業者は使いづらい。そこで前述した、ホワイトボード全体を全体俯瞰表示する機能を用いて、各作業者が各自の画像編集装置において、表示されたエリア内を編集するような仕組みが必要となる。
図12(a)〜図12(c)は、ホワイトボードの全体俯瞰表示における、新規オブジェクト挿入の動作の一例を示す図である。
図12(a)におけるTRは、ある作業者の画像編集装置で表示されている、ホワイトボード内の一部分のエリアを示している。このエリアが同作業者の画像編集装置上における編集可能なエリア(以下、「編集エリア」と呼ぶ)であり、初期設定では、所定のサイズ、且つホワイトボード全体に対する所定の位置に設定されている。また、作業者は、入力手段13を用いて、編集エリアTRのサイズや位置を変更することが可能である。具体的には、座標入力手段13A(スタイラスペン)、マウス13B又はキーボード13Cを用いて、編集エリアTRのサイズ、位置の変更を入力することができる。
図12(b)は、作業者が編集エリアTR内で、既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2の間に、新規オブジェクトJ3を挿入しようとしている状態を示す図である。図12(c)は、新規オブジェクトJ3の挿入後の状態を示しており、既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2の間に新規オブジェクトJ3が挿入されたため、既存オブジェクトJ2が移動して編集エリアTRの外側にはみ出してしまったことを示している。図12(b)で示すように、既存オブジェクトJ2の移動方向における編集エリアTRの外側に別の既存オブジェクトJ10があり、そのまま既存オブジェクトJ2が編集エリアTRからはみ出すと既存オブジェクトJ10と重なってしまう。従って、既存オブジェクトJ2の移動に合わせて、既存オブジェクトJ10も下方に移動させる。更に、既存オブジェクトJ10の下方への移動に伴って既存オブジェクトJ10と既存オブジェクトJ11、J12が重なってしまう場合は、既存オブジェクトJ11、J12も移動させる。
以上の説明をまとめると、編集エリア内で新規オブジェクトを挿入した場合に、編集エリア外のホワイトボード上のオブジェクトデータの処理は、次のように行われる。移動する既存オブジェクトと他の既存オブジェクトが重ならない場合、そのまま余白を埋めて、他の既存オブジェクトの移動はない。また、移動する既存オブジェクトと他オブジェクトが重なる場合、他の既存オブジェクトも一体となって移動する。また、新規オブジェクト挿入に伴う既存オブジェクトの移動先に、他の既存オブジェクトが存在しない場合は。そのまま余白を埋めて、他の既存オブジェクトの移動はない。
図12(c)では、既存オブジェクトJ10、J11、J12が一体になって下方に移動している。
図13は、上述した処理のフローチャート図である。新規オブジェクトJ3の挿入で既存オブジェクトJ1、J2が移動する際に、各既存オブジェクトの移動先に他の既存オブジェクトが有るか否かを見る(S10)。「否(N)」の場合は、次に余白が十分存在するかを評価する(S11)。「十分存在する(Y)」場合は、そのまま既存オブジェクトを移動する(S13)。「存在しない(N)」場合は、ホワイトボードのエリアを拡大し(S12)、既存オブジェクトを移動する(S13)。
S10で「オブジェクト有り」の場合は、次に余白が新規オブジェクトの貼り付けに対して十分存在するかを評価する(S15)。「十分存在する(Y)」場合は、そのまま既存オブジェクトを移動する(S16)。「存在しない(N)」場合は、まずアラートを表示して、「十分な余白が存在しない」ことと「移動先にある他の既存オブジェクトも一緒に移動する」ことを作業者に伝える(S17)。その後に、既存オブジェクトと移動先にある他の既存オブジェクトを一体化(グループ化)し(S18)、一緒に移動する(S19)。移動後、グループ化を解除して、別々の既存オブジェクトに戻す(S20)。
S17において、アラートを表示するようにしたが、その表示後にさらにお互いの位置関係を維持したい既存オブジェクトを作業者が選択するようにしてもよい。また、アラート表示ではなく、どう対応するかを設定機能などで設定し、設定どおりに自動処理されるようにしてもよい。例えば、移動方向にある全ての既存オブジェクトを一緒に移動させることをデフォルトとして設定してもよい。
[画像編集装置2]
以上説明したように、本発明により、文字や図形等の手書き入力で効率的な編集が可能となるが、図1に示す情報蓄積手段16には、ホワイトボード上に存在するオブジェクトの情報及び編集の履歴の情報を保存する。保存は、作業者の操作に応じて行われても良いし、自動的に行われても良い。
また、ホワイトボードの再編集時にそれまでの作業状況を再現したいという要望や、ある時点の編集状況を戻したいという要望を満たすために、編集作業の履歴データを時系列的に保持してもよい。履歴データとしては、新規に入力したオブジェクトや既存オブジェクトの内容、位置情報やそれらの変更情報、編集エリアの位置情報とそれらの変更情報、新規オブジェクト入力時に余白を作成した場合はその位置、関係したオブジェクトとその移動情報、ホワイトボードの領域情報などが該当する。
その他変形例として、本発明では新規オブジェクト入力時に余白を作成したが、編集エリアの表示倍率を変えることで、相対的な空白の大きさを増やして新規オブジェクトを挿入する方法もある。しかし、空白の大きさによってオブジェクトの大きさが変わってしまう問題があるため、それを解決するために、新規オブジェクト入力時の表示倍率情報を取得して、オブジェクトと関連づけて保持する。ホワイトボードの表示更新の際に、更新時の表示倍率とオブジェクトに関連づけられた表示倍率情報に基づいてオブジェクトの表示大きさを調整することで、ホワイトボード全体における各オブジェクトの大きさのバランスを整えることができる。
編集エリアの表示倍率設定機能は特に図示しないが、表示手段の表示エリア内に倍率を設定するユーザーインターフェイスを備えているものとする。
[画像編集装置3]
以下に説明する実施形態は、ネットワークを介して接続された複数の画像編集装置において、ホワイトボードを共有して画像編集を行う画像編集システムに関するものである。
図14は、図1に示した画像編集装置である端末を複数(図14では2つ)使って、端末PC1、PC2からホワイトボードを編集する画像編集システムを示す図である。
各々の端末PC1、PC2は通信手段17を介してネットワークNTと接続されており、ホワイトボードデータサーバSV(情報共有手段)もネットワークと接続されている。ネットワークNTは、インターネット、LAN、UWB、赤外線等であり、複数作業者による共同編集に支障なければ任意の通信仕様を使用することができる。また、ネットワークNTは有線または無線のいずれでも良い。
ホワイトボードに記入されているオブジェクトデータやその関連情報は、ホワイトボード自体の関連情報と共にホワイトボードデータサーバSVに蓄積されており、ホワイトボードに対する作業状況に応じてデータの入力、出力、保存処理を行う。
端末PC1、PC2では、端末PC1、PC2を使用する作業者によって、図2〜13に示した編集処理をホワイトボードに対して行う。
ホワイトボードデータサーバSVは、既述のとおりに、別途設定された方法でホワイトボード上のオブジェクト情報および編集履歴データを保存する。また、図14では、端末PC1、PC2とは独立してホワイトボードデータサーバSVを設けたが、端末PC1、PC2の内部にホワイトボードデータサーバSVを構築してもよい。
編集作業の形態としては、端末PC1、PC2の作業者が同時刻に作業を行う形態と、各作業者が異なる時間帯に作業を行う形態とがある。いずれの形態においても、各作業者が編集作業を行う際には、他の作業者の端末における最新の作業状況を自分の端末に反映させ、逆に自分の作業状況を他端末に反映させる。
端末PC1、PC2における編集エリアは、図12で説明したとおり、編集エリアの位置やサイズを個々に設定可能である。編集エリアが複数の端末で重複することもありうる。
端末PC1、PC2において同じホワイトボードに対して編集作業を行う場合、各端末の編集エリアはホワイトボード上で別々に設定することができる。つまり、ホワイトボード上の違うエリアを各端末で編集することができる。そして、端末PC1、PC2の表示手段では、各端末における編集エリアの位置や状況を、ホワイトボードの全体俯瞰表示機能を用いて表示することができる。
複数の端末においてそれぞれ編集エリアが設定されてホワイトボードに対する編集作業を行う場合、一方の端末における編集作業が他方の端末における編集に影響する場合としない場合がある。
例えば、新規オブジェクト挿入により既存オブジェクトの移動が発生した時に、その既存オブジェクトの移動方向に他方の端末の編集エリアが設定されている場合に影響が生ずる。
図16(a)〜図16(c)は、他方の端末の編集に影響しない一例を示す図である。第1の端末(第1の画像編集装置)の編集エリアTR1と第2の端末(第2の画像編集装置)の編集エリアTR2が図16(a)で示すように水平方向に並んでいるとする。両編集エリアの周辺には多くの既存オブジェクトが存在しており、図16(b)で示すように第1の端末の編集エリアTR1において、既存オブジェクトJ1とJ2の間に新規オブジェクトを挿入しようとしている。図16(c)で示すように、新規オブジェクトJ3の挿入により、既存オブジェクトJ2、J10、J11、J12が下方に移動しているが、既存オブジェクトが移動しているエリアは、第2の端末の編集エリアTR2には全く影響を与えていない。
次に図17を用いて、他方の端末の編集エリアに影響する一例を説明する。第1の端末の編集エリアTR1と第2の端末の編集エリアTR2が図17(a)のように垂直方向に並んでいるとする。図16と同様、両編集エリアの周辺には多くの既存オブジェクトが存在しており、図17(b)では、図16(b)と同様、第1の端末の編集エリアTR1において、既存オブジェクトJ1とJ2の間に新規オブジェクトJ3を挿入しようとしている。その結果、既存オブジェクトJ1と既存オブジェクトJ2の間に新規オブジェクトJ3が挿入され、それに伴い、関連した既存オブジェクトJ10〜J14が一体となって下方向に移動する。この際に、第2の端末における編集エリアTR2の処理方法は2つあり、それぞれ図17(c)と図17(d)に示す。図17(c)で示す処理方法は、一体となった既存オブジェクトJ10〜J14の移動に伴い、編集エリアTR2も一緒に移動するものである。従って、第2の端末の作業者にとってすれば、第1の端末における編集処理の影響はない。
図17(d)で示す処理方法は、図17(c)で示す処理方法とは違って、編集エリアTR2をそのまま固定して、既存オブジェクトJ10〜J14を編集エリアTR2内で一体に移動させるものである。
どちらの処理方法を採用するかについては、既存オブジェクトの移動に伴って編集エリアの更新の必要性が生じたら、アラートを出してその旨を通知し、その端末の作業者に選択させてもよい。また、別途初期設定などで処理方法を設定し、編集エリアの更新の必要性が生じたら、アラートを出してその旨を通知した後に、アラート表示後一定時間経過したら自動的に設定した方法で処理を再開してもよい。
図15は、当該処理方法のフローチャート図である。
編集エリアTR1にて新規オブジェクトが挿入され(S20)、それに伴い既存オブジェクト(群)が移動する(S21)。移動が編集エリアTR2の表示内容に影響があるかどうかを判定し(S22)、ない場合はそのまま次の処理を続ける。影響がある場合は、その旨を伝えるアラートを出し(S23)、作業者に編集エリアTR2を移動するかどうかを問う(S24)。問いかけに対する回答または予め設定された方法に基づいて判断し、判断結果により編集エリアTR2を移動したり(S25)、編集エリアTR2内の表示されているオブジェクト位置を変更したりする(S26)。
また、複数作業者での同時編集時に、他の作業は関係なく、自分の編集エリアの作業を手早く済ませたいという要求もある。その場合は、自分の編集エリア内での作業が終わるまで、他者の作業による変更を編集エリア内に反映しないようにする(全体俯瞰には反映する)。
各作業者の編集内容の保存については、[画像編集装置2]に記載した機能や処理と同様な機能や処理を各作業者の端末ごとに持つ。また、各作業者の編集内容のデータは、作業者を特定できる付帯情報(名前、ID、キーコードなど)と合わせて管理される。

Claims (13)

  1. 少なくとも、既存オブジェクト又は新規オブジェクトに関する情報を入力する入力手段と、
    少なくとも、前記既存オブジェクト又は前記新規オブジェクトを表示する表示手段と、
    前記既存オブジェクトと前記新規オブジェクトとの重なりを検知する重なり検知手段と、
    前記既存オブジェクトと前記新規オブジェクトとを重ねるか又は重ねないかを選択する選択手段と、
    前記新規オブジェクトと前記既存オブジェクトとが重ならないように、前記入力手段から入力された情報に基づいて、前記既存オブジェクトを前記新規オブジェクトのエリア外に移動する移動手段と、
    を有することを特徴とする画像編集装置。
  2. 前記入力手段は、手書き入力手段を有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の画像編集装置。
  3. 前記手書き入力手段は、前記移動手段による前記既存オブジェクトの移動方向を入力することを特徴とする請求の範囲第2項に記載の画像編集装置。
  4. 前記移動手段は、前記手書き入力手段により入力された線で指定された前記既存オブジェクトを前記線で指定された方向に移動することを特徴とする請求の範囲第2項又は第3項に記載の画像編集装置。
  5. 前記移動手段は、前記手書き入力手段により入力された線で指定された前記既存オブジェクトを、前記手書き入力手段により入力された矢印で指定された方向に移動することを特徴とする請求の範囲第2項又は第3項に記載の画像編集装置。
  6. 前記移動手段は、前記既存オブジェクトと前記新規オブジェクトとの位置関係に基づいて前記既存オブジェクトを移動することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の画像編集装置。
  7. 編集エリア内に複数の既存オブジェクトが存在する状態で新規オブジェクトが入力された場合に、前記移動手段は、複数の前記既存オブジェクトの一部又は全部を移動し、前記入力手段は、一体的に移動する前記既存オブジェクトを指定することを特徴とする請求の範囲第1項乃至第6項のいずれか1項に記載の画像編集装置。
  8. 請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか1項に記載の複数の画像編集装置と、
    前記画像編集装置とネットワークで接続され、前記画像編集装置が画像を編集するために使用する情報を蓄積する情報共有手段と、
    を有することを特徴とする画像編集システム。
  9. 前記表示手段は、前記画像編集装置の個々の編集エリアを含む編集エリア全体を表示することを特徴とする請求の範囲第8項に記載の画像編集システム。
  10. 前記画像編集装置は、任意の画像編集装置の編集エリアにおける既存オブジェクトの移動が他の画像編集装置の編集エリアに影響する場合に、前記他の画像編集装置の編集エリアを更新する編集エリア制御手段を有することを特徴とする請求の範囲第8項又は第9項に記載の画像編集システム。
  11. 前記画像編集装置は、任意の画像編集装置の編集エリアにおける既存オブジェクトの移動が他の画像編集装置の編集エリアに影響する場合に、前記他の画像編集装置の編集エリアの内容を更新する編集エリア制御手段を有することを特徴とする請求の範囲第9項に記載の画像編集システム。
  12. 前記編集エリア制御手段は、前記既存オブジェクトの移動に同期して前記任意の画像編集装置の編集エリアを移動することを特徴とする請求の範囲第10項に記載の画像編集システム。
  13. 前記情報共有手段は、既存オブジェクトの情報及び編集履歴の情報を蓄積することを特徴とする請求の範囲第8項乃至第12項のいずれか1項に記載の画像編集システム。
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