JP2005057671A - ドキュメント処理装置、印刷システム、ドキュメントへのオブジェクト追加方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 オブジェクトが表現したい内容を損なうことなく、ドキュメントに対しオブジェクトの追加を行えるドキュメント処理装置を提供する。
【解決手段】 追加したいオブジェクトとドキュメント上の既存オブジェクトとが重なる場合の処理方法を、配置位置補正、追加オブジェクト透過、既存オブジェクト透過、オーバーライト、既存オブジェクト削除などからあらかじめ設定する。所定の判定条件により、両オブジェクトに重なりが生じるか否かを、各ページについて順次判定する。重なりが生じるページが多数あれば、追加オブジェクトの配置予定位置を再設定することができる。得られた判定結果データと、定めた重なり処理方法とに基づいて、各ページにおけるオブジェクト追加処理を順次自動的に行う。
【選択図】 図9
【解決手段】 追加したいオブジェクトとドキュメント上の既存オブジェクトとが重なる場合の処理方法を、配置位置補正、追加オブジェクト透過、既存オブジェクト透過、オーバーライト、既存オブジェクト削除などからあらかじめ設定する。所定の判定条件により、両オブジェクトに重なりが生じるか否かを、各ページについて順次判定する。重なりが生じるページが多数あれば、追加オブジェクトの配置予定位置を再設定することができる。得られた判定結果データと、定めた重なり処理方法とに基づいて、各ページにおけるオブジェクト追加処理を順次自動的に行う。
【選択図】 図9
Description
本発明は、印刷データの画像処理技術、特に複数ページを有するドキュメントのレイアウトデータに適した編集・修正処理技術に関する。
複数ページからなり、文書、画像などから構成されるドキュメントの作成過程において、全てのページのレイアウトをいったん行った後、ロゴ、バナー、ページ番号などのレイアウト対象物(オブジェクト)を全ページに対し一括して追加したい場合がよくある。その際、一部のページにおいて、追加したいオブジェクトを配置しようとする領域に既に他のオブジェクトが配置されている場合がある。そうした場合、該オブジェクトの配置をそのまま行うと、先に配置されているオブジェクトとの重なりが生じ、それぞれのオブジェクトが本来の表現したい内容(表現力)を損なうことになる。これを回避するには、重なってしまうオブジェクトを一つ一つ探し出し、配置位置を修正・変更するなど所定の調整処理を施して、重ならないようする作業が必要である。
こうしたオブジェクトの追加に係る処理のうち、ページ番号を追加する処理については、係る調整処理を自動化する技術がすでに開示されている(例えば特許文献1参照。)。
ページ番号のような無地でかつサイズが小さいオブジェクトを追加処理の対象とする場合は、特許文献1において開示されているように、重なった場合に白黒反転したり、追加位置を修正するといった手法は有効である。ただし、追加したいオブジェクトが、企業等のロゴやバナーである場合など、あらかじめ厳密に色指定して作成したものをそのまま表現することに意味があるオブジェクトである場合や、あるいは該オブジェクトのイメージのパターンが複雑な場合は、従来のような手作業や特許文献1に開示された方法のみでは、追加するオブジェクトの表現力を損なってしまう可能性が高い。また、追加するオブジェクトのサイズが大きい場合は、配置位置によってはメディアからはみ出てしまう事もあり得る。
一方、手作業での補正は、各ページごとに個別の作業となる場合が多々あり、ページ数が増えるに従ってかかる負担は増大し、極めて非効率である。また、重なりのチェックを目視、つまり人手で行う場合、チェックミスが生じる可能性が高く、印刷物の仕上がりに対する信頼性を低下させる要因ともなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ドキュメントに対しオブジェクトを追加したい場合に、オブジェクトが表現したい内容を損なうことなく追加を行えるドキュメント処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、印刷用のドキュメントの少なくとも1ページに所定のオブジェクトを追加するドキュメント処理装置であって、前記ドキュメントに追加して配置される第1オブジェクトのレイアウトサイズと前記ドキュメントにおける配置予定位置とを含む配置予定情報を生成する配置予定情報生成手段と、前記第1オブジェクトを前記配置予定位置に追加配置した場合に、前記第1オブジェクトと前記ドキュメントに既に存在する第2オブジェクトとに重なりが生じるか否かをページごとに判定する重なり判定手段と、前記重なり判定手段において重なりが生じると判定されたページについて、前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトの少なくとも一方に対し行う重なり処理が複数種類の重なり処理選択候補の中から選択可能とされ、前記選択の結果を含む処理選択情報を生成する重なり処理選択手段と、前記重なり処理を行う重なり処理手段と、前記配置予定情報と前記処理選択情報とを参照し、前記第1オブジェクトの追加処理の方法をページごとに定めるページ判定処理を行うページ処理判定手段と、前記ページ処理判定手段により定められた方法に従って前記第1オブジェクトに係るデータ内容を前記ドキュメントのレイアウトデータに追記し、前記ドキュメントについての新たなレイアウトデータを生成する追記処理手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のドキュメント処理装置であって、前記重なり処理手段が、前記第1オブジェクトの配置位置を前記配置予定位置から変更する配置補正処理を行う配置補正処理手段と、前記第1オブジェクトを所定の透過率にて透過させる第1オブジェクト透過処理を行う第1透過処理手段と、前記第2オブジェクトを所定の透過率にて透過させる第2オブジェクト透過処理を行う第2透過処理手段と、前記第2オブジェクトを削除する第2オブジェクト削除処理を行う削除処理手段と、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のドキュメント処理装置であって、前記ドキュメントにおける前記第1オブジェクトの追加対象となる全てのページについて前記重なり判定処理を行った後、ページ判定処理の結果に従って、各ページにおける前記第1オブジェクトの追加を順次行うことを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載のドキュメント処理装置であって、前記重なり判定処理の後、前記配置予定位置および選択された前記重なり処理のうちの少なくとも1つを再設定することが可能であることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1または請求項2に記載のドキュメント処理装置であって、前記ドキュメントにおける前記第1オブジェクトの追加対象となる各ページごとに、前記重なり判定処理と、前記ページ判定処理の結果に従った前記第1オブジェクトの追加とを逐次に行うことを特徴とする。
また、請求項6の発明は、印刷機と、前記印刷機を制御するコントローラと、印刷用のドキュメントの少なくとも1ページに所定のオブジェクトを追加するドキュメント処理装置と、を備える印刷システムであって、前記ドキュメント処理装置が、前記ドキュメントに追加して配置される第1オブジェクトのレイアウトサイズと前記ドキュメントにおける配置予定位置とを含む配置予定情報を生成する配置予定情報生成手段と、前記第1オブジェクトを前記配置予定位置に追加配置した場合に、前記第1オブジェクトと前記ドキュメントに既に存在する第2オブジェクトとに重なりが生じるか否かをページごとに判定する重なり判定手段と、前記重なり判定手段において重なりが生じると判定されたページについて、前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトの少なくとも一方に対し行う重なり処理が複数種類の重なり処理候補の中から選択可能とされ、前記選択の結果を含む処理選択情報を生成する重なり処理選択手段と、前記重なり処理を行う重なり処理手段と、前記配置予定情報と前記処理選択情報とを参照し、前記第1オブジェクトの追加処理の方法をページごとに定めるページ判定処理を行うページ処理判定手段と、前記ページ処理判定手段により定められた方法に従って前記第1オブジェクトに係るデータ内容を前記ドキュメントのレイアウトデータに追記し、前記ドキュメントについての新たなレイアウトデータを生成する追記処理手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項6に記載の印刷システムであって、前記コントローラと前記ドキュメント処理装置とはネットワークを構成し、前記コントローラがサーバであり、前記ドキュメント処理装置が前記サーバのクライアントであることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、印刷用のドキュメントの少なくとも1ページに所定のオブジェクトを追加する、ドキュメントへのオブジェクト追加方法であって、前記ドキュメントに追加して配置される第1オブジェクトのレイアウトサイズと前記ドキュメントにおける配置予定位置とを含む配置予定情報を生成する配置予定情報生成工程と、前記第1オブジェクトを前記配置予定位置に追加配置した場合に、前記第1オブジェクトと前記ドキュメントに既に存在する第2オブジェクトとに重なりが生じるか否かをページごとに判定する重なり判定工程と、前記重なり判定工程において重なりが生じると判定されたページについて、前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトの少なくとも一方に対し行う重なり処理が複数種類の重なり処理候補の中から選択可能とされ、前記選択の結果を含む処理選択情報を生成する重なり処理選択工程と、前記重なり処理を行う重なり処理工程と、前記配置予定情報と前記処理選択情報とを参照し、前記第1オブジェクトの追加処理の方法をページごとに定めるページ判定処理を行うページ処理判定工程と、前記ページ処理判定工程により定められた方法に従って前記第1オブジェクトに係るデータ内容を前記ドキュメントのレイアウトデータに追記し、前記ドキュメントについての新たなレイアウトデータを生成する追記処理工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項8に記載のオブジェクト追加方法であって、前記重なり処理が、前記第1オブジェクトの配置位置を前記配置予定位置から変更する配置補正処理と、前記第1オブジェクトを所定の透過率にて透過させる第1オブジェクト透過処理と、前記第2オブジェクトを所定の透過率にて透過させる第2オブジェクト透過処理と、前記第2オブジェクトを削除する第2オブジェクト削除処理を行う削除処理と、前記第1オブジェクトの追加を行わない追加中止処理と、のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項8または請求項9に記載のオブジェクト追加方法であって、前記ドキュメントにおける前記第1オブジェクトの追加対象となる全てのページについて前記重なり判定処理を行った後、ページ判定処理の結果に従って、各ページにおける前記第1オブジェクトの追加を順次行うことを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項10に記載のオブジェクト追加方法であって、前記重なり判定処理の後、前記配置予定位置および選択された前記重なり処理のうちの少なくとも1つを再設定することが可能であることを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項8または請求項9に記載のオブジェクト追加方法であって、前記ドキュメントにおける前記第1オブジェクトの追加対象となる各ページごと、前記重なり判定処理と、前記ページ判定処理の結果に従った前記第1オブジェクトの追加とを逐次に行うことを特徴とする。
また、請求項13の発明は、コンピュータで実行されることにより、前記コンピュータを、印刷用のドキュメントの少なくとも1ページに所定のオブジェクトを追加するドキュメント処理装置として機能させるプログラムであって、前記ドキュメント処理装置が、前記ドキュメントに追加して配置される第1オブジェクトのレイアウトサイズと前記ドキュメントにおける配置予定位置とを含む配置予定情報を生成する配置予定情報生成手段と、前記第1オブジェクトを前記配置予定位置に追加配置した場合に、前記第1オブジェクトと前記ドキュメントに既に存在する第2オブジェクトとに重なりが生じるか否かをページごとに判定する重なり判定手段と、前記重なり判定手段において重なりが生じると判定されたページについて、前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトの少なくとも一方に対し行う重なり処理が複数種類の重なり処理候補の中から選択可能とされ、前記選択の結果を含む処理選択情報を生成する重なり処理選択手段と、前記重なり処理を行う重なり処理手段と、前記配置予定情報と前記処理選択情報とを参照し、前記第1オブジェクトの追加処理の方法をページごとに定めるページ判定処理を行うページ処理判定手段と、前記ページ処理判定手段により定められた方法に従って前記第1オブジェクトに係るデータ内容を前記ドキュメントのレイアウトデータに追記し、前記ドキュメントについての新たなレイアウトデータを生成する追記処理手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1ないし請求項13の発明によれば、ドキュメントに対しオブジェクトを追加する際の、ドキュメントの各ページにすでに存在するオブジェクトとの重なりの有無の判定とその結果に応じた追加方法の設定とが効率的され、作業時間の短縮を図ることができる。
また、請求項2および請求項9の発明によれば、当初のドキュメントが有する表現力、および追加される第1オブジェクトが有する表現力をそれぞれできるだけ損なうことのない、ドキュメントやオブジェクトの表現内容により適した重なり処理を選択することができる。
また、請求項3、請求項4、請求項10、および請求項11の発明によれば、各ページについてのオブジェクトの重なりの有無を把握したうえで、オブジェクトの追加を行うことができるので、配置予定位置の妥当性を判断することができ、重なり処理を要するページが多く見つかる場合に、その後の処理を中止することができる。
また、請求項4および請求項11の発明によれば、重なり判定の結果から、そのままの条件でオブジェクトの追加を行うと、重なり処理を要するページが多い、あるいは表現力が損なわれる可能性が大きいなどと判断される場合に、オブジェクトの配置予定位置や重なり処理の方法を変更することができるので、オブジェクト追加処理による表現力の低下をより抑制することができる。
また、請求項5および請求項12の発明によれば、全てのページに対する重なり処理の結果を事前に要することがないので、処理に際し取り扱うデータ量が少なくて済み、処理時間も短くなる。
<第1の実施の形態>
<装置構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システム1の構成を模式的に示す図である。印刷システム1は、クライアントコンピュータ2と、ネットワークNを介してクライアントコンピュータ2と接続されたサーバとしての印刷機コントローラ3と、印刷機コントローラ3によって制御される印刷機4とを主として備える、クライアント/サーバコンピュータシステムである。なお、図1においては、クライアントコンピュータ2は2つ図示されているが、これはあくまで例示であって、1あるいは3以上のクライアントコンピュータ2が備わる態様であってもよい。
<装置構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システム1の構成を模式的に示す図である。印刷システム1は、クライアントコンピュータ2と、ネットワークNを介してクライアントコンピュータ2と接続されたサーバとしての印刷機コントローラ3と、印刷機コントローラ3によって制御される印刷機4とを主として備える、クライアント/サーバコンピュータシステムである。なお、図1においては、クライアントコンピュータ2は2つ図示されているが、これはあくまで例示であって、1あるいは3以上のクライアントコンピュータ2が備わる態様であってもよい。
図2は、クライアントコンピュータ2の構成を説明するための図である。クライアントコンピュータ2は、本発明に係るドキュメント処理装置として作用するものであり、例えば汎用のパーソナルコンピュータ(PC)である。クライアントコンピュータ2には、オペレータが各種の指示を入力するためのマウスやキーボードなどからなる操作部21と、ディスプレイ等の表示部22と、ハードディスクなどにより構成され、種々のプログラムやデータなどを記憶する記憶部23と、種々の可搬性の記録媒体との間でデータのリード/ライトを行うためのR/W部24と、ネットワークNを介して印刷機コントローラ3とデータの受け渡しを行う際のインターフェースとしての通信部25と、CPU26a、ROM26b、およびRAM26cから構成され、後述する各機能を実現する制御部26とが主として備わる。
なお、クライアントコンピュータ2においては、操作部21を通じた操作内容や、種々の処理についての処理状況などを表示部22にて表示させつつ処理を行うことができる、いわゆるGUI(Graphical User Interface)が、制御部26、操作部21、表示部22の機能により実現されている。制御部26に実現される後述する各部における処理も、このGUIを用いて行われる。
図3は、クライアントコンピュータ2の制御部26において実現される機能を説明するための図である。制御部26においては、記憶部23に記憶されている所定のプログラム、具体的には該パーソナルコンピュータをクライアントコンピュータ2として機能させるための制御プログラム23a、印刷物のページレイアウト処理を担うページレイアウトプログラム23b、後述するオブジェクト追加処理を担う追加処理プログラム23cなどが、CPU26a、ROM26b、およびRAM26cによって実行されることにより、データ入出力処理部30と、レイアウト編集部40と、オブジェクト追加処理部50と、印刷ジョブ処理部60とが、主として実現される。
データ入出力処理部30は、レイアウトデータや追加オブジェクトデータの読み込み、保存を担う。かかる読み込みや保存は、記憶部23から直接なされる態様でもよいし、R/W部24を介し所定の記憶媒体との間でなされる態様でもよいし、あるいはネットワークNを介して他のクライアントコンピュータ2との間でなされる態様でもよい。
レイアウト編集部40はGUIによるレイアウト編集を可能とするものである。レイアウト編集部40は、主としてページレイアウトプログラム23bによって実現される機能であり、印刷物のレイアウトデータを作成する処理を担う。ページレイアウトプログラム23bは、好ましくは複数ページを有するドキュメントの作成に適したプログラムであって、該ページレイアウトプログラム23bが実行されることにより、レイアウト編集部40は、印刷物のレイアウト内容をページ単位で記述したレイアウトデータを生成する。レイアウトデータは、好ましくはページ記述言語(PDL)により記述される。ページレイアウトプログラム23bには、公知のプログラムを利用可能である。
オブジェクト追加処理部50は、主として追加処理プログラム23cによって実現される機能であり、すでに作成された複数ページからなる印刷物のレイアウトデータに対し、例えばロゴやノンブルなど何らかのオブジェクトを、各ページに一括して追加する処理を担う。オブジェクト追加処理部50では、配置予定情報生成部51と、重なり判定部52と、重なり処理選択部53と、配置補正処理部54と、第1透過処理部55と、第2透過処理部56と、削除処理部57と、追記処理部58と、ページ処理判定部59とが主として実現される。
配置予定情報生成部51は、作業者がオブジェクトの追加を行おうとするドキュメントにおいて、当該オブジェクトの配置予定情報を生成する処理を担う。配置予定情報とは、追加使用とするオブジェクト(追加オブジェクト)のレイアウトサイズ(ドキュメント上における縦横のサイズ)と、当該追加オブジェクトのドキュメント上における配置予定位置とを含むデータである。例えば、あらかじめ対象となるドキュメントを読み込み、任意のページを表示部22の画面上に表示させた上で、追加オブジェクトのデータ(画像データ、テキストデータなど)を読み込み、当該ドキュメントのレイアウト画面上にて、追加オブジェクトを適宜に移動させながら、配置予定位置を設定する態様でよい。なお、画面上で配置予定位置が設定されると、表示されていない別のページを含めた当該ドキュメントの全てのページについて、同一の位置がその追加オブジェクトの配置予定位置として設定されることになる。また、配置予定位置の設定においては、必ずしも追加オブジェクトそのものを読み込んでこれを動かしつつ設定する必要はなく、追加オブジェクトのレイアウトサイズ(ドキュメント上における縦横のサイズ)から定まる、後述するフレームを画面上で動かしつつ設定する態様などでもよい。この場合には、データ処理の負荷が軽減される。配置予定位置を設定することにより確定した配置予定情報は、次の重なり判定処理に用いられる。
重なり判定部52は、ドキュメントにおける追加オブジェクトの配置予定位置に、既に他のオブジェクトがレイアウトされているか否かについて全てのページにおいて判定する処理(重なり判定処理)を担う。換言すれば、設定された配置予定位置にそのままオブジェクトを追加配置すると、既にあるオブジェクト(既存オブジェクト)と追加オブジェクトとが重なるか否かについて、全てのページにおいて判定する処理を担う。例えば、ドキュメントのレイアウトデータがPDLにて記述されている場合、各ページに配置されているオブジェクトの配置位置情報(配置位置、レイアウトサイズなど)が、ページ単位で記述されていることになるが、重なり判定部52は、追加オブジェクトが配置予定位置に配置された場合に既存オブジェクトと重なりが生じるか否かを、その記述内容と追加オブジェクトの配置予定情報とに基づいてページ単位で順次判定する。そして、その結果(判定結果データ)を逐次に、あるいは全ページについての判定が終了した後に表示部22に表示する。前者の場合であれば、全ページについて判定が終了する以前に、多くのページで重なりがあると判定されるとすると、その配置予定位置が不適当である可能性が高く、全てのページについて判定を行うことなく、配置予定位置を再検討することができる。後者の場合であれば、例えば、判定の結果を重なりの程度や頻度などの要素別に一覧可能に示すことなどが可能であり、追加オブジェクトの配置予定位置の妥当性をより的確に判断することができる。
重なりの判定処理の一例を、図4を例に説明する。図4は、ドキュメントのあるページにおいて、既存オブジェクトOBJ1が配置されている位置に、追加オブジェクトOBJ2を配置しようとする場合を生じる場合を示している。本実施の形態では、判定処理を簡易化するために、双方のオブジェクトについて、縦横それぞれの最大幅を縦横の長さとする矩形のフレームを仮想し、このフレームの配置関係にてオブジェクトの重なりを判定する。具体的には、既存オブジェクトOBJ1に対応するフレームFR1の中心位置P1(x1,y1)と縦の長さh1および横の長さw1とを、当該ドキュメントのレイアウトデータに記述されている既存オブジェクトOBJ1の配置情報から取得する。一方、追加オブジェクトOBJ2についても同様に、その配置予定情報から、対応するフレームFR2の中心位置P2(x2,y2)と縦の長さh2および横の長さw2とを取得する。この場合、例えば追加オブジェクトOBJ2の配置予定位置を、あらかじめフレームFR2の中心位置にて表すものとしておいてもよい。それぞれの値を取得した後、以下の式1および式2のいずれかを満たす場合には、追加オブジェクトをそのまま配置すると、オブジェクト同士に重なりが生じると判定する。
|x2−x1|≦(w1+w2)/2 (式1)
|y2−y1|≦(h1+h2)/2 (式2)
なお、この判定方法はあくまで例示であって、他の判定手法を用いてもよい。
|y2−y1|≦(h1+h2)/2 (式2)
なお、この判定方法はあくまで例示であって、他の判定手法を用いてもよい。
重なり処理選択部53は、重なり判定部52による判定の結果、オブジェクトの重なりが生じる場合に、後述する各部において実現される種々の処理(複数の重なり処理候補)のいずれを実際に使用する重なり処理とするかを、オペレータが操作部21を介した操作入力によって選択するための処理を担う。図5は、重なり処理選択部53の機能により実現される、表示部22における処理選択ウィンドウWを例示的に示す図である。オペレータが、表示された処理選択メニューのいずれかの項目を、ラジオボタンR1〜R6にて選択し、必要に応じて所定のパラメータを入力するなどの操作入力と、重なり処理選択部53は、これらを処理選択情報として取得する。処理選択情報は、例えば、選択された処理内容に応じて定められた処理選択フラグと、選択内容に応じて与えられるパラメータが記述され、選択内容に対応する各部における処理に供されるデータである。なお、重なりが生じない場合についても、これを示す処理選択情報が生成されるものとする。
配置補正処理部54は、オブジェクトに重なりが生じると判定された場合に、追加オブジェクトの配置位置を補正する処理(配置補正処理)を担う。すなわち、配置補正処理は、追加オブジェクトを、重なりの生じる当初の配置位置(配置予定位置)から、重なりの生じない(と考えられる)配置位置に移動させる処理に相当する。図4に示すように、既存オブジェクトOBJ1と追加オブジェクトOBJ2とに重なりが生じる場合に、配置補正処理を行うように設定しておくのであれば、例えば、追加オブジェクトを移動させる方向を確定する角度θ(図面水平右方向を0°とする)と、その方向への移動距離dとをあらかじめ設定する。配置補正処理を重なり処理として選択しておく場合は、オペレータが、図5に示す処理選択ウィンドウWにおいてラジオボタンR1を選択し、追加オブジェクトの角度θの値、および移動距離dの値をそれぞれ入力ボックスB1、B2に入力する。これら角度θおよび移動距離dは、処理選択情報として記述される。これにより、実際にオブジェクトの追加が行われる際には、当初の中心位置P2(x2,y2)を有する配置予定位置に代わり、次の2式で表される中心位置P3(x3、y3)を有する配置位置に配置されるように、追加オブジェクトのデータ内容が後述する追記処理部58の作用によってドキュメントのレイアウトデータに追記されることになる。
x3=x2+dcosθ (式3)
y3=y2+dsinθ (式4)
配置補正処理は、追加オブジェクトのデータ内容そのものを変更せず、単に配置位置を平行移動させる処理であるので、データの処理が容易という利点がある。
y3=y2+dsinθ (式4)
配置補正処理は、追加オブジェクトのデータ内容そのものを変更せず、単に配置位置を平行移動させる処理であるので、データの処理が容易という利点がある。
第1透過処理部55は、オブジェクトに重なりが生じると判定された場合に、追加オブジェクトを透過して既存オブジェクトを視認可能とする処理(追加オブジェクト透過処理)を担う。追加オブジェクト透過処理においては、透過率α(%)によって透過の度合い、つまりは、重なりが生じる部分の各画素の画素値(色濃度)が定められる。各オブジェクトがCMYK表色系で表される場合、追加オブジェクト透過処理により得られる、当該画素における画素値Vαは、透過率α、重なりが生じる既存オブジェクトの任意の画素の画素値V1、同位置に配置される追加オブジェクトの画素の画素値V2を用いると、C、M、Y、Kそれぞれについて、
Vα=(α/100)V1+((100−α)/100)V2 (式5)
により求められる。図6は追加オブジェクト透過処理の処理例を示す図である。図6(a)は、既存オブジェクトOBJ3に対しそのまま追加オブジェクトOBJ4を重ね合わせた場合を示しており、図6(b)は、透過率30%として追加オブジェクト透過処理を行った結果得られる追加オブジェクトOBJ4αと、既存オブジェクトOBJ3とを重ね合わせた状態を示している。追加オブジェクト透過処理を重なり処理として選択しておく場合は、オペレータが、図5に示す処理選択ウィンドウWにおいてラジオボタンR2を選択し、透過率αを入力ボックスB3に入力する。これにより、実際にオブジェクトの追加が行われる際には、式5に従って、当該画素位置の処理選択情報として記述された透過率αと各オブジェクトの画素値とから、重なりが生じる部分の画素値が定められ、その結果が、当該部分のレイアウトデータとして、後述する追記処理部58の作用によってドキュメントのレイアウトデータに記述されることになる。
Vα=(α/100)V1+((100−α)/100)V2 (式5)
により求められる。図6は追加オブジェクト透過処理の処理例を示す図である。図6(a)は、既存オブジェクトOBJ3に対しそのまま追加オブジェクトOBJ4を重ね合わせた場合を示しており、図6(b)は、透過率30%として追加オブジェクト透過処理を行った結果得られる追加オブジェクトOBJ4αと、既存オブジェクトOBJ3とを重ね合わせた状態を示している。追加オブジェクト透過処理を重なり処理として選択しておく場合は、オペレータが、図5に示す処理選択ウィンドウWにおいてラジオボタンR2を選択し、透過率αを入力ボックスB3に入力する。これにより、実際にオブジェクトの追加が行われる際には、式5に従って、当該画素位置の処理選択情報として記述された透過率αと各オブジェクトの画素値とから、重なりが生じる部分の画素値が定められ、その結果が、当該部分のレイアウトデータとして、後述する追記処理部58の作用によってドキュメントのレイアウトデータに記述されることになる。
追加オブジェクト透過処理は、追加オブジェクトの色濃度が既存オブジェクトよりも高く、追加オブジェクトをそのまま重ねると既存オブジェクトの表現を損ねてしまう場合などに好適な処理である。
第2透過処理部56は、オブジェクトに重なりが生じると判定された場合に、既存オブジェクトを透過して追加オブジェクトを視認可能とする処理(既存オブジェクト透過処理)を担う。既存オブジェクト透過処理においては、透過率β(%)によって透過の度合い、つまりは、重なりが生じる部分の各画素の画素値(色濃度)が定められる。各オブジェクトがCMYK表色系で表される場合、既存オブジェクト透過処理により得られる、当該画素における画素値Vβは、透過率β、重なりが生じる既存オブジェクトの任意の画素の画素値V1、同位置に配置される追加オブジェクトの画素の画素値V2を用いると、C、M、Y、Kそれぞれについて、
Vβ=((100−β)/100)V1+(β/100)V2 (式6)
により求められる。図7は既存オブジェクト透過処理の処理例を示す図である。図7(a)は、既存オブジェクトOBJ5に対しそのまま追加オブジェクトOBJ6を重ね合わせた場合を示しており、図7(b)は、透過率50%として既存オブジェクト透過処理を行った結果得られる既存オブジェクトOBJ5βと、追加オブジェクトOBJ6とを重ね合わせた状態を示している。既存オブジェクト透過処理を重なり処理として選択しておく場合は、オペレータが、図5に示す処理選択ウィンドウWにおいてラジオボタンR3を選択し、透過率βを入力ボックスB4に入力する。これにより、実際にオブジェクトの追加が行われる際には、式6に従って、当該画素位置の処理選択情報として記述された透過率βと各オブジェクトの画素値とから、重なりが生じる部分の画素値が定められ、その結果が、当該部分のレイアウトデータとして、後述する追記処理部58の作用によってドキュメントのレイアウトデータに記述されることになる。
Vβ=((100−β)/100)V1+(β/100)V2 (式6)
により求められる。図7は既存オブジェクト透過処理の処理例を示す図である。図7(a)は、既存オブジェクトOBJ5に対しそのまま追加オブジェクトOBJ6を重ね合わせた場合を示しており、図7(b)は、透過率50%として既存オブジェクト透過処理を行った結果得られる既存オブジェクトOBJ5βと、追加オブジェクトOBJ6とを重ね合わせた状態を示している。既存オブジェクト透過処理を重なり処理として選択しておく場合は、オペレータが、図5に示す処理選択ウィンドウWにおいてラジオボタンR3を選択し、透過率βを入力ボックスB4に入力する。これにより、実際にオブジェクトの追加が行われる際には、式6に従って、当該画素位置の処理選択情報として記述された透過率βと各オブジェクトの画素値とから、重なりが生じる部分の画素値が定められ、その結果が、当該部分のレイアウトデータとして、後述する追記処理部58の作用によってドキュメントのレイアウトデータに記述されることになる。
既存オブジェクト透過処理は、追加オブジェクトが輪郭のみのオブジェクトで、既存オブジェクトが色濃度の高いオブジェクトである場合など、追加オブジェクトをそのまま重ねても、追加オブジェクトの表現を損ねてしまう場合などに好適な処理である。
なお、オブジェクトに重なりが生じると判定された場合に、いずれか一方のオブジェクトにもう一方のオブジェクトをそのままオーバーライト(上書き)する処理(オーバーライト処理)も可能である。オーバーライト処理の態様には、追加オブジェクトを既存オブジェクトに対しオーバーライトする場合と、既存オブジェクトを追加オブジェクトに対しオーバーライトする場合とがあるが、前者は、式5にてα=0もしくは式6にてβ=100とおいた場合に相当し、後者は、式5にてα=100もしくは式6にてβ=0とおいた場合に相当する。オーバーライト処理を重なり処理として選択しておく場合は、オペレータが、図5に示す処理選択ウィンドウWにおいてラジオボタンR4を選択し、さらにチェックボックスB5のチェックをオンにする。これにより、実際にオブジェクトの追加が行われる際には、追加オブジェクトがオーバーライトする処理が選択され、さらにチェックボックスB5のチェックをオフにすることにより既存オブジェクトがオーバーライトする処理が選択される。実際にオブジェクトの追加が行われる際には、当該チェックボックスB5のオン・オフの状態に対応してαもしくはβの値が定められ、オーバーライト処理が行われることになる。
削除処理部57は、オブジェクトに重なりが生じると判定された場合に、既存オブジェクトを削除し、追加オブジェクトを配置予定位置に配置する処理(既存オブジェクト削除処理)を担う。これはすなわち、重なりが生じると判定された場合に、既存オブジェクトを追加オブジェクトで置換する処理に相当する。既存オブジェクト削除処理を重なり処理として選択しておく場合、オペレータが、図5に示す処理選択ウィンドウWにおいてラジオボタンR5を選択する。これにより、実際にオブジェクトの追加が行われる際には、該当する既存オブジェクトが削除されるとともに、追加オブジェクトが配置予定位置に配置されるよう、後述する追記処理部58が、追加オブジェクトの内容をレイアウトデータに追記する処理を行うことになる。
なお、オブジェクトに重なりが生じると判定された場合に、当該ページのオブジェクトの追加を行わないことを選択する場合、オペレータは、図5に示す処理選択ウィンドウWにおいてラジオボタンR6を選択する。この場合、実際にオブジェクトの追加が行われる際には、重なりが生じないと判定されたページについてのみ、次述する追記処理が実行されることになる。
上述した配置補正処理部54と、第1透過処理部55と、第2透過処理部56と、削除処理部57とは、本発明に係る重なり処理手段に相当するものである。
追記処理部58は、追加オブジェクトのデータを、ドキュメントのレイアウトデータに追記する処理(追記処理)を担う。なお、本実施の形態においては、追加オブジェクト透過処理あるいは既存オブジェクト透過処理により、重なり部分の画素値をもとのレイアウトデータにおける画素値から変更する場合を含めて追記処理と称することとする。追記処理部58は、追加オブジェクトの配置予定情報、処理選択情報、あるいは上述の各部において得られる画素値データを参照し、当該追加オブジェクトがこれらの記述内容に従ってドキュメント上に配置されるように、当該追加オブジェクトのデータ内容をドキュメントのレイアウトデータに対し追記する処理、つまりはデータの合成処理を行う。すなわち、この追記処理がなされることにより、追加オブジェクトが配置された状態のドキュメントが、得られることになる。
ページ処理判定部59は、オブジェクト追加処理が実行される際、ドキュメントの各ページに対して行うべき処理を判定する。まず、重なりについての判定結果データを参照して、当該ページについて重なり処理が必要か否かをまず判定し、オブジェクトの重なりが生じず、重なり処理の必要がなければ、配置予定位置にそのままオブジェクトを追加するよう判定し、追記処理部58がこれを受けて対応する追記処理を行う。重なり処理が必要である場合は、処理選択情報の記述内容に基づいて、上述する各部のいずれかで、対応する処理がなされたうえで、追記処理部58がその結果に基づいた追記処理を行う。
印刷ジョブ処理部60は、主として制御プログラム23aによって実現される機能であり、印刷機コントローラ3との間のデータの受け渡しや、印刷機コントローラ3をリモート操作することによる、印刷機コントローラ3におけるラスタライズ処理や印刷ジョブの登録・実行処理、および印刷機4の稼働状況のモニタ処理などを担う。クライアントコンピュータ2において作成された、ドキュメントのレイアウトデータは、印刷ジョブ処理部60の作用により所定の印刷ジョブによる印刷処理に供されることになる。
<重なりの判定とオブジェクトの追加>
次に、ドキュメントに対しオブジェクトを各ページに追加する際の処理の流れを説明する。図8は、重なり判定と重なり処理の選択とを行う際の処理の流れを示す図である。図9は、オブジェクトの追加処理の際の処理の流れを示す図である。
次に、ドキュメントに対しオブジェクトを各ページに追加する際の処理の流れを説明する。図8は、重なり判定と重なり処理の選択とを行う際の処理の流れを示す図である。図9は、オブジェクトの追加処理の際の処理の流れを示す図である。
まず、データ入出力処理部30の作用により、オブジェクトの追加を行う対象となるドキュメントのレイアウトデータが読み込まれ(ステップS1)、引き続いて配置予定情報生成部51の作用により、追加オブジェクトの配置予定位置が定められることにより、配置予定情報が設定される(ステップS2)。配置予定位置の設定については、ドキュメントの全ページの中から、当該配置予定位置を定めるに適当な任意のページを選択し、これを表示しつつ行うことが可能な態様が好ましい。
次に、重なり処理選択部53の作用により、追加オブジェクトを配置予定位置に配置するとオブジェクト同士に重なりが生じると判定された場合の、重なり処理の方法(具体的な処理項目の設定)が設定される(ステップS3)。オペレータは、表示部22に表示された処理選択ウィンドウWに示されたメニューから、いずれかの項目をラジオボタンR1〜R6を押下することにより選択し、項目によっては所定のパラメータの入力を行う。その選択内容と、入力されたパラメータ値とから、処理選択情報が生成される。処理選択情報は、後段のオブジェクト追加処理の際に参照される。
次に、配置予定位置においてオブジェクト同士に重なりが生じるか否かをチェックする重なり判定処理が、重なり判定部52の作用により、ドキュメントの各ページに対し順次実行される(ステップS4)。処理の結果は、判定結果データとして、重なりが生じるページが見つかるたびに逐次に、あるいは全ページについて判定処理が終わった後に一覧として、表示部22に表示される。オペレータはこれを参考に、設定した配置予定位置の妥当性を検討し、変更の必要性を判断する(ステップS6)。
重なり判定処理の結果、重なりがあると判定される場合、(ステップS5でYES)、オペレータが配置予定位置の変更が必要と判断すると(ステップS6でYES)、配置予定情報生成部51の作用に基づいて、追加オブジェクトの配置予定位置が、再び設定される(ステップS7)。設定後の配置予定位置について、重なり判定処理を再度行う必要があれば(ステップS8でYES)、ステップS4に戻り再度重なり判定処理を実行することになる。必要がなければ(ステップS8でNO)、後段の処理に移行する。
次に、重なり処理方法の変更の有無が判断される(ステップS9)。配置予定位置の再設定に応じて変更を行う場合のみならず、判定結果データの内容によっては、配置予定位置を再設定するよりも当初設定していた重なり処理方法を変更する方がよいと判断される場合もある。重なり処理方法の変更の必要がある場合(ステップS9でYES)、重なり処理選択部53の作用に基づいて、新たな処理方法が選択される(ステップS10)。
最終的に、重なりがないと判定された場合(ステップS5でNO)、および配置予定位置と重なり処理方法とが再設定された場合(ステップS7、S10)、各ページに対するオブジェクトの追加処理に移行する(ステップS11)。
オブジェクト追加処理に際しては、iページ目(iは自然数)が処理対象のページであると表現することとし、ページ処理判定部59の作用により、まず、最初のページを示す初期値(i=1)が設定される(ステップS20)。これは必ずしもドキュメントの第1ページ目である必要はなく、所定のページ範囲が処理対象となる場合であっても、その最初のページが1ページ目として処理される態様であってもよい。
以下、iページ目が処理される場合を考えると、まず、ページ処理判定部59によって、判定結果データのうち、iページ目についての結果が参照される(ステップS21)。判定結果データにおいてiページ目においては重なりが生じないと判定されている場合(ステップS21でNO)、設定された配置予定位置にそのままオブジェクトが配置されることになる(ステップS22)。具体的には、追記処理部58によって、対象となっているドキュメントのレイアウトデータに対し、当該オブジェクトの内容を示すデータと、配置位置を示すデータ(iページ目の配置予定位置に配置することを示すデータ)とが追記される。
判定結果データにおいて、iページ目において重なりが生じると判定されている場合(ステップS21でYES)、ステップS3あるいはステップS10で設定された重なり処理方法を示す処理選択情報が参照される(ステップS23)。配置位置補正処理が選択されている場合は、入力ボックスB1およびB2に入力され、処理選択情報にパラメータとして記述された角度θおよび移動距離dの値に従って、配置補正処理部54が配置予定位置を補正したうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS24)。追加オブジェクト透過処理が選択されている場合は、入力ボックスB3に入力され、処理選択情報にパラメータとして記述された透過率αの値に従って、第1透過処理部55が重なり部分の画素値を算出する処理を行ったうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS25)。既存オブジェクト透過処理が選択されている場合は、入力ボックスB4に入力され、処理選択情報にパラメータとして記述された透過率βの値に従って、第2透過処理部56が重なり部分の画素値を算出する処理が行われたうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS26)。オーバーライト処理が選択されている場合は、チェックボックスB5のチェックの有無に応じて定まるオーバーライト方法に応じて、第1透過処理部55あるいは第2透過処理部が重なり部分の画素値を取得したうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS27)。既存オブジェクト削除処理が選択されている場合は、削除処理部57によって重なり部分の既存オブジェクトを削除する処理が行われたうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS28)。オブジェクトの追加を行わない処理が選択されている場合は、何も処理を行わず(ステップS29)、元の状態のまま次のステップに移行する。
このようにしてiページ目の処理が終了すると、さらに次ページ(i+1ページ目)以降の追加処理がある場合は、引き続いて処理が行われる(ステップS30でYES、ステップS31)。すなわち、各ページに対する追加処理が順次自動的に行われることになる。そして、対象となる全てのページについて処理が行われれば、終了となる(ステップS32)。すなわち、追加オブジェクトが合成された、新たなレイアウトデータの完成となる。
以上、説明したように、本実施の形態においては、複数ページからなるドキュメントに対して同一のオブジェクトを各ページに追加する際に、当該ドキュメントにもともと存在するオブジェクトと追加オブジェクトとの間に重なりが生じるか否かをあらかじめ全ページについて判定し、かつ、重なりが生じた場合の処理方法をあらかじめ設定した上で、その判定結果と処理方法の設定内容に従って、各ページにおけるオブジェクトの追加処理を順次自動的に行うことができる。その際、重なり処理方法を選択可能であるので、重なりが生じる場合でも、印刷物の内容に適した方法にて処理を行うことができる。これにより、当初のドキュメントが有する表現力、および追加オブジェクトが有する表現力を、できるだけ損なうことのないオブジェクトの追加が、効率的に実現される。また、配置予定位置が不適切な場合に、これを変更することが容易となる。よって、オペレータによる作業が大幅に簡略化されるとともに、オブジェクトの追加に係るトータルの処理時間の削減が実現される。これらの効果は、ドキュメントのページ数が多いほど顕著に現れる。また、重なり処理の有無を同一の基準で判定し同一内容の処理を行うことから、処理結果にばらつきが生じず、新たなレイアウトデータにより得られる印刷物の品質(出来映え)の向上にもつながることになる。
<第2の実施の形態>
上述の実施の形態では、ドキュメントの、オブジェクトを追加したい全てのページについて、オブジェクトの重なりが生じるか否かをいったん判定した後、オブジェクト追加処理を行うというバッチ処理を採用しているが、これに代わり、重なりが生じるか否かの判定と、その結果に応じたオブジェクトの追加処理とを、個々のページごとに逐次に行う態様であってもよい。本実施の形態については、係る態様について説明する。なお、本実施の形態は、第1の実施の形態に係る印刷システム1およびそのクライアントコンピュータ2によって実現可能であるので、装置構成等についての説明は省略する。
上述の実施の形態では、ドキュメントの、オブジェクトを追加したい全てのページについて、オブジェクトの重なりが生じるか否かをいったん判定した後、オブジェクト追加処理を行うというバッチ処理を採用しているが、これに代わり、重なりが生じるか否かの判定と、その結果に応じたオブジェクトの追加処理とを、個々のページごとに逐次に行う態様であってもよい。本実施の形態については、係る態様について説明する。なお、本実施の形態は、第1の実施の形態に係る印刷システム1およびそのクライアントコンピュータ2によって実現可能であるので、装置構成等についての説明は省略する。
図10は、本実施の形態に係る処理の流れを示す図である。まず、データ入出力処理部30の作用により、オブジェクトの追加を行う対象となるドキュメントのレイアウトデータが読み込まれ(ステップS101)、引き続いて配置予定情報生成部51の作用により、追加オブジェクトの配置予定情報が設定される(ステップS102)。配置予定位置の設定については、ドキュメントの全ページの中から、当該配置予定位置を定めるに適当な任意のページを表示しつつ行うことが可能な態様が好ましい。
次に、重なり処理選択部53の作用により、追加オブジェクトを配置予定位置に配置するとオブジェクト同士に重なりが生じると判定された場合の、重なり処理の方法が設定される(ステップS103)。オペレータは、表示部22に表示された処理選択ウィンドウWに示されたメニューから、いずれかの項目をラジオボタンR1〜R6を押下することにより選択し、項目によっては所定のパラメータの入力を行う。その選択内容と、入力されたパラメータ値とから、処理選択情報が生成される。処理選択情報は、後段のオブジェクト追加処理の際に参照される。
重なり処理方法が確定すると、各ページに対する重なり判定処理とオブジェクトの追加処理に移行する。係る処理に際しては、第1の実施の形態と同様に、iページ目(iは自然数)が処理対象のページであると表現することとし、ページ処理判定部59の作用により、まず、最初のページを示す初期値(i=1)が設定される(ステップS104)。これは必ずしもドキュメントの第1ページ目である必要はなく、所定のページ範囲が処理対象となる場合であっても、その最初のページが1ページ目として処理される態様であってもよい。
以下、iページ目が処理される場合を考えると、まず、配置予定位置においてオブジェクト同士に重なりが生じるか否かをチェックする重なり判定処理が、重なり判定部52の作用により、ドキュメントの各ページに対し順次実行される(ステップS105)。そして、その結果得られるiページ目の判定結果データに基づいて、ページ処理判定部59が、iページ目について以降に行うべき処理を定める(ステップS105)。
iページ目においては重なりが生じないという判定結果データが得られると(ステップS105でNO)、ページ処理判定部59の作用により、設定された配置予定位置にそのままオブジェクトを配置する処理がなされる(ステップS106)。具体的には、追記処理部58によって、対象となっているドキュメントのレイアウトデータに対し、当該オブジェクトの内容を示すデータと、配置位置を示すデータ(iページ目の配置予定位置に配置することを示すデータ)とが追記される。
iページ目において重なりが生じるという判定結果データが得られると(ステップS105でYES)、ページ処理判定部59の作用により、ステップS103で設定された重なり処理方法を示す処理選択情報が参照される(ステップS107)。配置位置補正処理が選択されている場合は、入力ボックスB1およびB2に入力され、処理選択情報にパラメータとして記述された角度θおよび移動距離dの値に従って、配置補正処理部54が配置予定位置を補正したうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS108)。追加オブジェクト透過処理が選択されている場合は、入力ボックスB3に入力され、処理選択情報にパラメータとして記述された透過率αの値に従って、第1透過処理部55が重なり部分の画素値を算出する処理を行ったうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS109)。既存オブジェクト透過処理が選択されている場合は、入力ボックスB4に入力され、処理選択情報にパラメータとして記述された透過率βの値に従って、第2透過処理部56が重なり部分の画素値を算出する処理が行われたうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS110)。オーバーライト処理が選択されている場合は、チェックボックスB5のチェックの有無に応じて定まるオーバーライト方法に応じて、第1透過処理部55あるいは第2透過処理部が重なり部分の画素値を取得したうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS111)。既存オブジェクト削除処理が選択されている場合は、削除処理部57によって重なり部分の既存オブジェクトを削除する処理が行われたうえで、追記処理部58による追記処理が行われる(ステップS112)。オブジェクトの追加を行わない処理が選択されている場合は、何も処理を行わず(ステップS113)、元の状態のまま次のステップに移行する。
このようにしてiページ目の処理が終了すると、さらに次ページ(i+1ページ目)以降の処理がある場合は、引き続いて処理が行われる(ステップS114でYES、ステップS115)。すなわち、各ページに対する重なり判定処理と追加処理が順次自動的に行われることになる。そして、対象となる全てのページについて処理が行われれば、終了となる(ステップS116)。すなわち、追加オブジェクトが合成された、新たなレイアウトデータの完成となる。
本実施の形態においては、追加処理前に配置予定位置の妥当性を判断する効果は得られないものの、第1の実施の形態と同様に、当初のドキュメントが有する表現力、および追加オブジェクトが有する表現力をそれぞれできるだけ損なうことのないオブジェクトの追加が、効率的に実現される。例えば、元のドキュメントがいったん印刷物として作成され、これを元に配置予定位置を設定することができる場合など、配置予定位置に変更を要する可能性が小さいことがあらかじめ把握される場合であれば、第1の実施の形態よりも本実施の形態の方が、事前に結果判定データを作成しこれを参照することがない分だけ、取り扱うデータ量が少なくて済み、処理時間も短くなる。
<変形例>
上述の実施の形態においては、配置補正処理について、追加オブジェクトの平行移動を行う態様のみを示しているが、さらに、追加オブジェクトを回転させる態様が可能とされてもよい。また、角度θと移動距離dとで位置の補正を設定する代わりに、縦横方向の移動量にて設定する態様でもよい。
上述の実施の形態においては、配置補正処理について、追加オブジェクトの平行移動を行う態様のみを示しているが、さらに、追加オブジェクトを回転させる態様が可能とされてもよい。また、角度θと移動距離dとで位置の補正を設定する代わりに、縦横方向の移動量にて設定する態様でもよい。
また、上述の実施の形態においては、追加オブジェクト透過処理、および既存オブジェクト透過処理においては、一部でも重なるオブジェクトがある場合に、そのオブジェクト全体に透過処理を施す態様となっているが、実際に重なりが生じる画素に対してのみ、透過処理を行う態様でもあってもよい。
さらに、上述の実施の形態においては、重なり処理は択一的に選択する態様となっているが、複数を組み合わせて処理する態様や、重なりの程度に応じて処理方法を定めることができる態様であってもよい。
また、上述の実施の形態は、実際に印刷物において印刷される領域へのオブジェクトの追加のみならず、印刷処理フローの各段階で参照されるデータ管理上の情報を、印刷対象領域外の印刷されない領域や、あるいは印刷されても後工程にて裁断されてカットされる領域などに付加する場合にも適用可能である。例えば、クライアントコンピュータ2のオペレータから印刷機コントローラ3のオペレータに対し与えられる所定の情報や、印刷後の後工程において参照すべき所定のマーキング情報などがこれにあたる。
また、必ずしも全ページに同じデータ内容のオブジェクトを追加する必要はなく、例えばページ数に関連づけて、各ページごとに異なる内容のオブジェクトを追加できる態様であってもよい。例えば、ページ番号や章番号の追加、あるいは章単位に個別のオブジェクトを追加する場合などがこれにあたる。
1 印刷システム
2 クライアントコンピュータ
3 印刷機コントローラ
4 印刷機
B1、B2、B3、B4 入力ボックス
B5 チェックボックス
FR1、FR2 フレーム
N ネットワーク
OBJ1、OBJ3、OBJ5 既存オブジェクト
OBJ2、OBJ4、OBJ6 追加オブジェクト
OBJ4α (追加オブジェクト透過処理後の)追加オブジェクト
OBJ5β (既存オブジェクト透過処理後の)既存オブジェクト
P1〜P3 中心位置
R1〜R6 ラジオボタン
W 処理選択ウィンドウ
2 クライアントコンピュータ
3 印刷機コントローラ
4 印刷機
B1、B2、B3、B4 入力ボックス
B5 チェックボックス
FR1、FR2 フレーム
N ネットワーク
OBJ1、OBJ3、OBJ5 既存オブジェクト
OBJ2、OBJ4、OBJ6 追加オブジェクト
OBJ4α (追加オブジェクト透過処理後の)追加オブジェクト
OBJ5β (既存オブジェクト透過処理後の)既存オブジェクト
P1〜P3 中心位置
R1〜R6 ラジオボタン
W 処理選択ウィンドウ
Claims (13)
- 印刷用のドキュメントの少なくとも1ページに所定のオブジェクトを追加するドキュメント処理装置であって、
前記ドキュメントに追加して配置される第1オブジェクトのレイアウトサイズと前記ドキュメントにおける配置予定位置とを含む配置予定情報を生成する配置予定情報生成手段と、
前記第1オブジェクトを前記配置予定位置に追加配置した場合に、前記第1オブジェクトと前記ドキュメントに既に存在する第2オブジェクトとに重なりが生じるか否かをページごとに判定する重なり判定手段と、
前記重なり判定手段において重なりが生じると判定されたページについて、前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトの少なくとも一方に対し行う重なり処理が複数種類の重なり処理選択候補の中から選択可能とされ、前記選択の結果を含む処理選択情報を生成する重なり処理選択手段と、
前記重なり処理を行う重なり処理手段と、
前記配置予定情報と前記処理選択情報とを参照し、前記第1オブジェクトの追加処理の方法をページごとに定めるページ判定処理を行うページ処理判定手段と、
前記ページ処理判定手段により定められた方法に従って前記第1オブジェクトに係るデータ内容を前記ドキュメントのレイアウトデータに追記し、前記ドキュメントについての新たなレイアウトデータを生成する追記処理手段と、
を備えることを特徴とするドキュメント処理装置。 - 請求項1に記載のドキュメント処理装置であって、
前記重なり処理手段が、
前記第1オブジェクトの配置位置を前記配置予定位置から変更する配置補正処理を行う配置補正処理手段と、
前記第1オブジェクトを所定の透過率にて透過させる第1オブジェクト透過処理を行う第1透過処理手段と、
前記第2オブジェクトを所定の透過率にて透過させる第2オブジェクト透過処理を行う第2透過処理手段と、
前記第2オブジェクトを削除する第2オブジェクト削除処理を行う削除処理手段と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とするドキュメント処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載のドキュメント処理装置であって、
前記ドキュメントにおける前記第1オブジェクトの追加対象となる全てのページについて前記重なり判定処理を行った後、ページ判定処理の結果に従って、各ページにおける前記第1オブジェクトの追加を順次行うことを特徴とするドキュメント処理装置。 - 請求項3に記載のドキュメント処理装置であって、
前記重なり判定処理の後、前記配置予定位置および選択された前記重なり処理のうちの少なくとも1つを再設定することが可能であることを特徴とするドキュメント処理装置。 - 請求項1または請求項2に記載のドキュメント処理装置であって、
前記ドキュメントにおける前記第1オブジェクトの追加対象となる各ページごとに、前記重なり判定処理と、前記ページ判定処理の結果に従った前記第1オブジェクトの追加とを逐次に行うことを特徴とするドキュメント処理装置。 - 印刷機と、
前記印刷機を制御するコントローラと、
印刷用のドキュメントの少なくとも1ページに所定のオブジェクトを追加するドキュメント処理装置と、
を備える印刷システムであって、
前記ドキュメント処理装置が、
前記ドキュメントに追加して配置される第1オブジェクトのレイアウトサイズと前記ドキュメントにおける配置予定位置とを含む配置予定情報を生成する配置予定情報生成手段と、
前記第1オブジェクトを前記配置予定位置に追加配置した場合に、前記第1オブジェクトと前記ドキュメントに既に存在する第2オブジェクトとに重なりが生じるか否かをページごとに判定する重なり判定手段と、
前記重なり判定手段において重なりが生じると判定されたページについて、前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトの少なくとも一方に対し行う重なり処理が複数種類の重なり処理候補の中から選択可能とされ、前記選択の結果を含む処理選択情報を生成する重なり処理選択手段と、
前記重なり処理を行う重なり処理手段と、
前記配置予定情報と前記処理選択情報とを参照し、前記第1オブジェクトの追加処理の方法をページごとに定めるページ判定処理を行うページ処理判定手段と、
前記ページ処理判定手段により定められた方法に従って前記第1オブジェクトに係るデータ内容を前記ドキュメントのレイアウトデータに追記し、前記ドキュメントについての新たなレイアウトデータを生成する追記処理手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。 - 請求項6に記載の印刷システムであって、
前記コントローラと前記ドキュメント処理装置とはネットワークを構成し、
前記コントローラがサーバであり、前記ドキュメント処理装置が前記サーバのクライアントであることを特徴とする印刷システム。 - 印刷用のドキュメントの少なくとも1ページに所定のオブジェクトを追加する、ドキュメントへのオブジェクト追加方法であって、
前記ドキュメントに追加して配置される第1オブジェクトのレイアウトサイズと前記ドキュメントにおける配置予定位置とを含む配置予定情報を生成する配置予定情報生成工程と、
前記第1オブジェクトを前記配置予定位置に追加配置した場合に、前記第1オブジェクトと前記ドキュメントに既に存在する第2オブジェクトとに重なりが生じるか否かをページごとに判定する重なり判定工程と、
前記重なり判定工程において重なりが生じると判定されたページについて、前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトの少なくとも一方に対し行う重なり処理が複数種類の重なり処理候補の中から選択可能とされ、前記選択の結果を含む処理選択情報を生成する重なり処理選択工程と、
前記重なり処理を行う重なり処理工程と、
前記配置予定情報と前記処理選択情報とを参照し、前記第1オブジェクトの追加処理の方法をページごとに定めるページ判定処理を行うページ処理判定工程と、
前記ページ処理判定工程により定められた方法に従って前記第1オブジェクトに係るデータ内容を前記ドキュメントのレイアウトデータに追記し、前記ドキュメントについての新たなレイアウトデータを生成する追記処理工程と、
を備えることを特徴とするドキュメントへのオブジェクト追加方法。 - 請求項8に記載のオブジェクト追加方法であって、
前記重なり処理が、
前記第1オブジェクトの配置位置を前記配置予定位置から変更する配置補正処理と、
前記第1オブジェクトを所定の透過率にて透過させる第1オブジェクト透過処理と、
前記第2オブジェクトを所定の透過率にて透過させる第2オブジェクト透過処理と、
前記第2オブジェクトを削除する第2オブジェクト削除処理を行う削除処理と、
前記第1オブジェクトの追加を行わない追加中止処理と、
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とするドキュメントへのオブジェクト追加方法。 - 請求項8または請求項9に記載のオブジェクト追加方法であって、
前記ドキュメントにおける前記第1オブジェクトの追加対象となる全てのページについて前記重なり判定処理を行った後、ページ判定処理の結果に従って、各ページにおける前記第1オブジェクトの追加を順次行うことを特徴とするドキュメントへのオブジェクト追加方法。 - 請求項10に記載のオブジェクト追加方法であって、
前記重なり判定処理の後、前記配置予定位置および選択された前記重なり処理のうちの少なくとも1つを再設定することが可能であることを特徴とするドキュメントへのオブジェクト追加方法。 - 請求項8または請求項9に記載のオブジェクト追加方法であって、
前記ドキュメントにおける前記第1オブジェクトの追加対象となる各ページごと、前記重なり判定処理と、前記ページ判定処理の結果に従った前記第1オブジェクトの追加とを逐次に行うことを特徴とするドキュメントへのオブジェクト追加方法。 - コンピュータで実行されることにより、前記コンピュータを、印刷用のドキュメントの少なくとも1ページに所定のオブジェクトを追加するドキュメント処理装置として機能させるプログラムであって、
前記ドキュメント処理装置が、
前記ドキュメントに追加して配置される第1オブジェクトのレイアウトサイズと前記ドキュメントにおける配置予定位置とを含む配置予定情報を生成する配置予定情報生成手段と、
前記第1オブジェクトを前記配置予定位置に追加配置した場合に、前記第1オブジェクトと前記ドキュメントに既に存在する第2オブジェクトとに重なりが生じるか否かをページごとに判定する重なり判定手段と、
前記重なり判定手段において重なりが生じると判定されたページについて、前記第1オブジェクトおよび前記第2オブジェクトの少なくとも一方に対し行う重なり処理が複数種類の重なり処理候補の中から選択可能とされ、前記選択の結果を含む処理選択情報を生成する重なり処理選択手段と、
前記重なり処理を行う重なり処理手段と、
前記配置予定情報と前記処理選択情報とを参照し、前記第1オブジェクトの追加処理の方法をページごとに定めるページ判定処理を行うページ処理判定手段と、
前記ページ処理判定手段により定められた方法に従って前記第1オブジェクトに係るデータ内容を前記ドキュメントのレイアウトデータに追記し、前記ドキュメントについての新たなレイアウトデータを生成する追記処理手段と、
を備えることを特徴とするプログラム。
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