JP4441562B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関し、より詳細には、パーソナルコンピュータ等での描画データを最適に処理する画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
近年、ページ記述言語において、アプリケーションやOS(Operation System)からオブジェクト同士での重なり合いの表現の一つとして、下に描画されているオブジェクトが透けて見えるような指定である透過指定が可能となっている。上記ページ記述言語を以後、PDL(Page Description Language)と表記する。
透過指定とは、上側のオブジェクトを透かして下側のオブジェクトが見えるようにするために上側のオブジェクトに対して透過指定をオブジェクトに行うことである。
その中、アプリケーションやOSがユーザの指定等により透過指定を行っていても、PDL種によっては透過指定コマンドが存在しないことがある。そういった場合は、透過指定の替わりに、オブジェクトの塗り指定を間引き、塗る部分と塗らないで下のオブジェクトが見える部分とを作る場合がある。このような処理により、あたかも下のオブジェクトが透過して見えるようにすることができ、透過指定の代用とすることができる。すなわち、この方法により、透過指定ができないPDLの場合でも、あたかも上側のオブジェクトが透けて下側のオブジェクトが見えるような描画命令を実行することが可能となっている。
この際使われるオブジェクトの塗り指定としては、例えば、Windows(登録商標)の表示描画コマンドのGraphic Device Interface(GDI)コマンドではブラシパターンを間引いたパターンが用いられている。この間引きパターンのオブジェクトはアプリケーションなどで半透明指定をおこなっているものなので本明細書では以後、「半透明オブジェクト」と呼ぶ。
特開2006−254095号公報
上記の背景技術を実際のアプリケーションのマイクロソフト社製パワーポイントでの指定方法で説明する。たとえば図1に示すようなホール全体見取り図において、符号101のホール1の上に、グレーを半透明指定のオブジェクトとして図2のように描く場合は以下のように設定する。すなわち、ユーザは、図2で示すようなGUI201「オートシェイプの書式設定」の部分で半透明設定を行う。オートシェイプの書式設定では、塗りつぶしの色指定202でグレーを指定し、併せて半透明指定203をチェックして半透明指定を行うことにより、オブジェクト204に示すようにグレーで下のホール1を透かしてみえるように設定を行うことができる。
図2の半透明オブジェクトであるオブジェクト204は実際には図3に示すように描画されている。まずオブジェクトの半透明指定により、塗る部分と塗らないで下のオブジェクトが見える部分をつくるため、塗り指定をある間隔で間引いた格子模様のオブジェクト(半透明オブジェクト)301が描画される。次に、重ねる先のオブジェクト302が描画される。最後に上記2つのオブジェクト301と302とが重ね合わされ、オブジェクト303の描画結果となる。この結果からわかるように、オブジェクト302に含まれる丸があたかも、塗りつぶしの色指定202で指定した塗りつぶしの色指定のグレーから透けてみえるように描かれ半透明が達成されていることがわかる。
参考に半透明指定がされないときの例を図4に示す。図4では、ユーザにより、GUI201のオートシェイプの指定で、半透明指定203の半透明指定がチェックアウトされている。従って、オブジェクト101のホール1の部分はグレーで塗りつぶされ、下のホール1の部分が透けて見えないことがわかる。
また、このときの実際の描画状況を図5に示す。まずグレーの塗りつぶし指定により、グレーに塗りつぶされたオブジェクト501描画され、次に重ねる先のオブジェクト502が描画される。最後に上記2つのオブジェクト501と502とが重ね合わされた結果、グレーに塗りつぶされたオブジェクト503の描画結果となる。この結果からわかるように半透明指定がされていないため塗りつぶし指定のグレーが、オブジェクト502に含まれる丸の上に塗られるために、オブジェクト503において丸が透けて見えないことがわかる。
図3、図5の描画データはプリンタの中間調処理のディザ処理が施されてプリンタで紙などに印刷されて出力される。プリンタの中間調処理のディザ処理で用いる2値化ディザの一例を図6に示す。このディザはグラフィックの階調部用の階調を滑らかに再現するために線数を低くしたものの一例である。また説明を簡単にするため最大値を64にした64階調で、さらに2値化ディザで説明している。ディザとしてはプリンタ解像度、階調数、何値化するかによっても異なり、ここで説明に使用したものに限ったものではないことは言うまでもない。
ティザ処理とは、ディザの数値が記載されている一つ一つが画素に相当しその画素で入力値とディザの値を比較して入力値がディザの値と同じか大きいときにその画素を黒く2値化するものである。たとえば図3のオブジェクト303の一部を拡大した入力信号を図7に示す。この図7に示した入力信号に図6のディザを適用して2値化した結果を図8に示す。図8からわかるように、従来のティザ処理を行うと、図3のオブジェクト303のグレーの部分がなくなり、丸の部分しか印刷されないことがわる。
一方、図5のオブジェクト503に対して図6のディザを適用して2値化した結果を図9に示す。このように本来グレーで塗りつぶしを指定しているので2値化した結果においてドットがいくつか打たれるべきところが、ドットが打たれない結果となってしまうことがある。例えば、図8のように、ドットが打たれるべき丸の背景部になにも打たれない結果となってしまうことがあるのである。これは、プリンタの中間調処理のディザ処理と上記半透明指定の描画パターンとが干渉を起こし、本来塗られる部分が塗られないことが起こったためである。ここではモノクロで示しているので濃度が変わってしまうことになるが、カラーの場合、打つべき場所に打つべきカラードットが形成されないので色味が変わってしまうことになる。
また、プリンタ内の中間調処理はプリンタの機種により異なることもあり、上記半透明指定の描画パターンとディザ処理の干渉、モアレは異なり、機械差で色味、濃度が変わることもある。
そこで、従来の対応例として特許文献1では、画像信号中のパターン周期や方向を出力色空間で検出し、該検出結果と通常用いるスクリーンの周期や方向とにより、モアレの出現の有無を判定し、必要に応じてスクリーンの切換を行っている。すなわち、特許文献1は、PDLを翻訳しビットマップ化したデータを画素ごとに周波数解析することにより干渉によるモアレが起きそうな部分を判定し、その部分のスクリーン処理を周波数の高いスクリーンたとえば誤差拡散処理に変更する方法を提案している。
しかし、特許文献1記載の方法では、塗り指定のオブジェクトを均一な色に滑らかに再現するための低い周波数の低線数のスクリーン指定がされていても半透明指定により格子パターンを検知し、モアレが起きないように誤差拡散処理に変更することがある。このような誤差拡散処理への変更により、周波数が高くなりスクリーンとして安定性が低下し、がさつきやすくなる。すなわち本来の目的の均一な色や階調で滑らかに再現するために低線数を選択していたにもかかわらず高い線数に変更してしまい設計者、ユーザの意図に反してがさついてしまっていた。また、周波数解析の処理は複雑で画素ごとに行うことはソフト的には時間がかかり、また、ハードで行うとハード規模が大きくなってしまっていた。さらには従来では印刷してみて初めてどうなるかがわかり予め確認する方法がなかった。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたもので、その目的は、半透明指定を行った場合であっても、スクリーン処理後の画像における色味変化、あるいは濃度変化を最小限に抑えることが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、画像処理装置であって、ユーザからの指示を入力する入力操作手段と、画面を表示する表示手段と、印刷対象の画像に半透明オブジェクトが含まれるか判断する判断手段と、前記判断手段により半透明オブジェクトが含まれると判断された場合に、前記入力操作手段を介して前記半透明オブジェクトの中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示するように制御し、前記判断手段により半透明オブジェクトが含まれないと判断された場合に、前記中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示しないように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、ユーザからの指示を入力する入力操作手段と、画面を表示する表示手段とを備えた画像処理装置において実施される画像処理方法であって、印刷対象の画像に半透明オブジェクトが含まれるか判断する判断工程と、前記判断工程により半透明オブジェクトが含まれると判断された場合に、前記入力操作手段を介して前記半透明オブジェクトの中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示するように制御し、前記判断工程により半透明オブジェクトが含まれないと判断された場合に、前記中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示しないように制御する制御工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、半透明オブジェクトの中間調パターンの中間調値を変更することにより色見、濃度変化を最小限に抑えることを可能とする。また、スクリーン処理を変更しないことにより、本来の目的の均一な色や階調で滑らかに再現しようとする設計者やユーザの意図を崩さずに半透明オブジェクトの再現性を向上させることが可能となる。さらに、半透明オブジェクトの濃度を調整するだけなので従来の周波数解析などの高度な処理がいらないため、ソフト的には処理時間がからなく、ハードで行うときでもハード規模を大きくせず単純な回路で対応が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
図25は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置における制御系の概略構成を示すブロック図である。
図25において、制御部10は画像処理装置全体を制御する制御手段としての制御部である。この制御部10は、種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するCPU11を有する。また、制御部10は、このCPU11によって実行される、図10、19〜21にて後述される処理などの制御プログラムなどを格納するROM12と、CPU11の処理動作中のデータや入力データなどを一時的に格納するRAM13などを有する。
この制御部10には、所定の指令あるいはデータなどを入力するキーボードあるいは各種スイッチなどを含む入力操作部14、画像処理装置の入力・設定状態などをはじめとする種々の表示を行う表示部15が接続されている。
上記画像処理装置は、表示部15において、図2に示すようなGUI201を表示することができる。種々のアプリケーションにおいて半透明指定を行う場合は、GUI201に含まれる、塗りつぶしの色指定202および半透明指定203に対して、ユーザが入力操作部14を操作して所定の操作を行う。ユーザから入力操作部14を介して半透明指定が指示されると、画像処理装置は、半透明対象となる画像データ上(図3ではオブジェクト302)に半透明オブジェクト(図3ではオブジェクト301)を重ねて、印刷用画像データとする。本明細書では、このようにして、半透明オブジェクトが重ねられた画像データを、「半透明画像データ」と呼ぶことにする。
なお、本発明の一実施形態では、画像処理装置が画像データを取得する方法はいずれの方法であっても良い。例えば、ユーザが入力操作部14を操作して所定のアプリケーション上で作成しても良い。また、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なメディアの読み取り装置を備える場合は、該メディアを介して画像データを入力するようにしても良い。さらに、スキャナ等の画像読取装置を内蔵、またはネットワークを介して接続されている場合は、上記画像読取装置にて読み取られた画像データを入力することで、該画像データを取得するようにしても良い。
また、本発明の一実施形態では、画像処理装置は、ROM12からプログラムを読み出し図10、19〜21にて後述する処理を行って、印刷用画像データ(PDLデータ)を作成する。そして、該作成された印刷用画像データをプリンタ等の画像形成装置に送信する。該画像形成装置は、送信された印刷用画像データに基づいて印刷を行う。この画像形成装置は、画像処理装置と一体化されていても良いし、ネットワーク等を介して別個に設けられていても良い。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る、印刷用画像データの作成手順を図10のフローを用いて説明する。なお、本実施形態では説明を簡単にするためモノクロで説明する。
まず、ユーザが、画像処理装置が有する所定のアプリケーション上で、表示部15に表示された画像の中から印刷対象となる画像を入力操作部14を介して指定する。該指定に基づいて、CPU11は、指定された画像のPDLデータを周知の方法を用いて取得する。
このとき、ユーザは、図2に示すようなGUI201を用いて、半透明指定を行うことができる。ユーザが例えば塗りつぶしの色指定202および半透明指定203により半透明指定を行うと、CPU11は、上記指定された画像のPDLデータを半透明対象となるPDLデータとする。これと共にCPU11は、ROM12に予め格納された、格子状等の所定の塗りつぶしパターンである半透明オブジェクト(PDLデータ)を読み出す。
すなわち、CPU11は、ユーザから印刷用画像データの作成指令を受けると、GUI201等により半透明指定されていない場合は、上記指定された画像のPDLデータを印刷用画像データとすべきPDLデータとしRAM13に格納してステップ1001に進む。一方、GUI201等により半透明指定がされている場合、CPU11は、上記指定された画像のPDLデータを半透明対象となるPDLデータとし、ROM12から半透明オブジェクトを取得し、該2つのデータをRAM13に格納する。そして、CPU11は、該半透明対象となるPDLデータと半透明オブジェクトとを印刷用画像データとすべきPDLデータとして、ステップ1001に進む。
ステップ1001において、CPU11は、中間調値設定(色値調整値設定)を行う。この設定では、図11に示すパターン濃度調整バー1101を用いた設定のことを示しており、この値を設定する。すなわち、CPU11は、パターン濃度調整バー1101にて設定されている値を、色値調整値の初期値として決定し、該決定された色値調整値の初期値をRAM13に格納する。この色値調整値は、半透明オブジェクトの中間調値と所定の割合で対応するものである。従って、色値調整値を変更すると、該変更に応じて上記中間調値も変更される。なお、図11ではパターン濃度調整バー1101の真中は、調整なし状態である。
なお、半透明オブジェクトでは、そのオブジェクト内にONの画素とOFFの画素とが存在している。このONの画素の存在割合とOFFの画素の存在割合とは、半透明オブジェクトの種類に依存する。
例えば、半透明オブジェクトの種類がAである場合には、ONの画素の存在割合は80%で、OFFの画素の存在割合は20%である。あるいは、半透明オブジェクトの種類がBである場合には、ONの画素の存在割合は60%で、OFFの画素の存在割合は40%である。そして、これらのONの画素の存在割合とOFFの画素の存在割合とは、半透明オブジェクトの種類が変わらない限り一定である。
例えば、本発明では、後述するように、S1905で色値調整がされるが、この色値調整が調整されても、S1905では、半透明オブジェクトの種類を変えるわけではないので、ONの画素の割合とOFFの画素の割合とは変わらない。
なお、OFFの画素とは、透明色の画素(塗りなしの画素)のことである。
一方、ONの画素とは、非透明色の画素(塗りありの画素)のことである。
また、このONの画素の暗さの程度は、中間調値という値で表される。
初期状態としては真中の調整なし状態で出荷され、ユーザの好みに応じて予め調整設定しておくことが可能となっている。すなわち、ユーザが入力操作部14によりパターン濃度調整バー1101にて所望の値に予め設定し、該設定に応じてCPU11が色値調整値の初期値を決定するようにしても良い。このように、色値調整値の初期値を予め設定している場合は、ステップ1001を行わないようにしても良い。
次に、ステップ1002において、CPU11は、図2に示すようなアプリケーションなどで作成されたPDLデータ(画像データ)に半透明オブジェクトが含まれているか否かについて、印刷用画像データとすべきPDLデータを解析する。
本実施形態では、半透明指定がされる場合、この時点ではまだ、半透明対象となるPDLデータと半透明オブジェクトとを重ねて作成される半透明画像データは作成されていない。しかしながら、これら2つのデータは、後に重ね合わされて半透明画像データ(印刷用画像データ)となるので、印刷用画像データとすべきPDLデータとなるのである。
ステップ1002の具体的な処理としては、CPU11は、例えば図3に示すオブジェクト301の半透明オブジェクトを抜き出すことを行う。すなわち、CPU11は、RAM13に格納された印刷用画像データとすべきPDLデータに半透明オブジェクトが含まれているか否かを判断し、含まれている場合は、現在印刷しようとしている画像データは半透明指定されていると判断する。そして、CPU11は、RAM13から半透明オブジェクトを取得し、該半透明オブジェクトの中間調パターンを検出する。
一方、印刷用画像データとすべきPDLデータに半透明オブジェクトが含まれていない場合は、CPU11は、半透明指定がされていないと判断し、該印刷用画像データとすべきPDLデータを印刷用画像データとしてそのまま処理を終了する。
半透明オブジェクトを検出したときは、ステップ1003において、CPU11は、該半透明オブジェクトの塗りの色値(中間調値)を抽出する。たとえば図3のオブジェクト301では図7に示しているように中間調値は16となる。
次に、ステップ1004において、CPU11は、ステップ1001にて設定されたパターン濃度調整値である色値調整値の初期値に対応する中間調整値となるように、現在の半透明オブジェクトの色値(中間調値)の変換を行う。なお、後述するように、ステップ1008から続く場合は、後述のステップ1008にて調整された色値調整値に対応する中間調整値となるように、現在の半透明オブジェクトの色値の変換を行うことになる。この現在の半透明オブジェクトの中間調値とは、本ステップがステップ1003から続く場合は、ステップ1003にて取得された中間調値である。また、ステップ1008から続く場合は、現在RAM13に格納されているスクリーン処理前の半透明オブジェクトの中間調値である。すなわち、CPU11は、ステップ1001または1008にて取得された色値調整値に応じて、図12に示すような変換テーブルで入力色値から出力色値に色値の変換を行う。ここでは、ステップ1003に続く処理を説明しているので、まずステップ1001にて設定された色値調整値の初期値で符号1201のテーブルが設定され、入力値の16はそのまま16で出力される。このようにして、半透明オブジェクトの中間調値が該出力値に変換され、半透明オブジェクトのスクリーン処理前の中間調値が取得される。
CPU11は、半透明対象となるPDLデータ上に、上記中間調値が変換された半透明オブジェクトを図3に示すようにして重ねて、図7に示すような半透明画像データを生成する。このとき、RAM13から対象となる、半透明オブジェクトおよび半透明対象となるPDLデータとを抽出して半透明画像データの生成を行う。このとき、上記半透明オブジェクトおよび半透明対象となるPDLデータは、RAM13から削除されず、そのままRAM13に残っている。すなわち、RAM13に上記中間調値が変換された半透明オブジェクトと半透明対象となるPDLデータとが保持された状態で、上記半透明画像データが生成される。
このように、中間調値が変換された半透明オブジェクトと半透明対象となるPDLデータとをRAM13に残すことによって、後述するステップ1007にてOKでは無いと判断されても、出力したい画像を半透明にすることができる。すなわち、上記OKでは無いと判断され、中間調値の変更が行われても、該中間調値が変更された半透明オブジェクトを用いた半透明画像データを作成することができる。
本実施形態では、後述するように、調整(変更)した各中間調値において、半透明画像データを作成し、該半透明画像データで良いか否かを判断し、良くない場合に再度中間調値の調整を行うことが重要である。すなわち、中間調値の調整毎に半透明画像データを作成する必要がある。よって、上記調整毎に半透明画像データを作成するために、半透明画像データの元となる、半透明対象となるPDLデータを本処理中は少なくとも保持する必要があるのである。
なお、ここで、RAM13に格納されたままとなる半透明オブジェクトを、「スクリーン処理前の半透明オブジェクト」と呼ぶことにする。このスクリーン処理前の半透明オブジェクトは、一度生成されると、生成された半透明画像データがOKとみなされ印刷用画像データとなるまでは少なくともRAM13から削除されない。何故ならば、後に説明するステップ1008にて設定された色値調整値に対応した中間調値の半透明オブジェクトを作成する元の半透明オブジェクトとなるからである。
次にステップ1005において、CPU11は、本画像処理装置に設定されているディザ処理により、上記生成された半透明画像データに対してスクリーン処理を行う。たとえば図6で示すディザで2値化することによりスクリーン処理を行う。該2値化に関しては従来例で説明してあるのでここでは詳細には説明は行わない。2値化された結果は図8に示すようなデータとなり、CPU11は、このデータ(スクリーン処理後の半透明画像データ)を表示部15に表示する(ステップ1006)。
このとき表示部15に表示されている画像としては、たとえば図11のようになる。図11から分かるように、本来、図3のオブジェクト303のようになるべきところが丸の背景のグレーが消えてしまっている。そこでユーザは、元の画像(上記ユーザによって指定された画像)と比較してOKかを確認する。CPU11は、ユーザの確認に応じて、現在の結果でOKか否かの判断を行う(ステップ1007)。OKでは無い場合(Noの場合)、ユーザは入力操作部14を介してその旨(表示部15に表示された画像データに関するユーザ入力)を入力すると、CPU11は、該入力に応じてステップ1008に進む。このようにして、CPU11は、表示部15により表示された画像データに関するユーザ入力を受け付ける。Yesならユーザは、入力操作部14を操作して閉じるボダン1102を押す。CPU11は、該ボタンの押下に基づいて、表示部15に表示した図11のような表示を終了し、本処理を終了する。よって、このときは図11に示した半透明画像データが印刷用画像データとなる。
本実施形態では、CPU11は、このようにして、スクリーン処理された、半透明画像データを印刷用の画像データとするか否かを判断する。
本実施形態では、このように、スクリーン処理の結果をユーザに提示しているので、印刷される前にユーザが所望の半透明が実現されているかを確認することができる。そして、提示された結果にユーザが満足いかない場合は、さらに半透明オブジェクトの調整処理に進み、該処理結果に対するスクリーン処理をプレビューできるので、ユーザの納得のいく高品位な半透明を実現することができる。
また、ユースケースによっては、高品位な半透明が実現されていない場合であっても、ユーザは満足する場合もある。本実施形態によれば、半透明オブジェクトの中間調値の変換が行われたその都度、ユーザがスクリーン処理の結果を印刷前に確認することができるので、ユーザの所望に応じた品位の半透明を実現することができる。よって、多少は半透明の品位が低くても早く処理したい場合等にも対応でき、ユーザの利便性を向上することができる。
元の画像とは異なりNoの場合は、ステップ1008において、CPU11は、上記生成された半透明画像データに用いられた半透明オブジェクトの色値調整値の調整を行う。たとえば図11で濃度調整がデフォルトだったのを、ユーザは入力操作部14を用いてパターン濃度調整バー1101を操作して図13の値1301のように1レベル濃くする。このようなユーザによる色値調整値の変更指示があると、CPU11は、該ユーザの入力に対応した、調整された色値調整値を取得する。
次いで、再びステップ1004において、CPU11は、ステップS1008にて取得された調整された色値調整値に対応する中間調値となるように、RAM13に格納されたスクリーン処理前の半透明オブジェクトの色値(中間調値)の変換を行う。このような色値変換では、ユーザにより濃く設定された(+1に設定された)調整された色値調整値に応じて、図12の符号1202のテーブルが適用される。すると、テーブル1202の入力値である、RAM13に格納されたスクリーン処理前の半透明オブジェクトの中間調値16は20に変換される。よって、CPU11は、RAM13に格納されたスクリーン処理前の半透明オブジェクトの中間調値を、16から20に変換(調整)する。この中間調値20は、半透明オブジェクトのスクリーン処理前の中間調値となる。なお、このとき、RAM13には、依然としてスクリーン処理前の半透明オブジェクトが格納されている。
CPU11は、該中間調値が変換された半透明オブジェクトと、RAM13に格納された半透明対象となるPDLデータとに基づいて半透明画像データを生成する。該生成された半透明画像データは、図14のようになる。このとき、RAM13には、スクリーン処理前の半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータとが格納されていることは言うまでも無い。
次に、ステップ1005において、CPU11は、図14に示す半透明画像データを図6で示すディザで2値化することによりスクリーン処理を行う。2値化された結果は図15に示すようなデータとなり、CPU11は、このデータを表示部15に表示する(ステップ1006)。このとき表示部15に表示されている画像としては、たとえば濃度調整された結果として図13のようになる。
次いで、ステップ1007において、ユーザが元の画像と比較してOKかを確認し、CPU11は、該確認結果を入力操作部14を介して受け取り、該受け取り結果に基づいて、現在の結果がOKか否かの判断を行う。
ここでも元の画像ほど丸の背景の濃度に近くなくNoの場合、CPU11は、ステップ1008に進み色値調整値の調整を行う。たとえば図13で濃度調整が+1だったのを、ユーザが入力操作部14を用いてパターン濃度調整バー1101を操作して図16の値1601のように1レベル濃くし+2にする。このようなユーザによる色値調整値の変更指示があると、CPU11は、該ユーザの入力に対応した、調整された色値調整値を取得する。
次いで、再びステップ1004において、CPU11は、ステップS1008にて取得された調整された色値調整値に基づいて色値(中間調値)の変換を行う。このような色変換では、ユーザにより濃く設定された(+2に設定された)調整された色値調整値に応じて図12の符号1203のテーブルが適用される。すると、テーブル1203の入力値である、RAM13に格納されたスクリーン処理前の半透明オブジェクトの中間調値16は24に変換される。よって、CPU11は、RAM13に格納されたスクリーン処理前の半透明オブジェクトの中間調値を、20から24に変換(調整)する。この中間調値24は、半透明オブジェクトのスクリーン前の中間調値となる。なお、このとき、RAM13には、依然としてスクリーン処理前の半透明オブジェクトが格納されている。
CPU11は、該中間調値が変換された半透明オブジェクトと、RAM13に格納された半透明対象となるPDLデータとに基づいて半透明画像データを生成する。該生成された半透明画像データは、図17のようになる。このとき、RAM13には、スクリーン処理前の半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータとが格納されていることは言うまでも無い。
次に、ステップ1005において、CPU11は、図17に示す半透明画像データを図6で示すディザで2値化することによりスクリーン処理を行う。2値化された結果は図18に示すようなデータとなり、CPU11は、このデータを表示部15に表示する(ステップ1006)。たとえば濃度調整された結果として図16のようになる。
ステップ1007において、ユーザが元の画像と比較してOKかを確認し、CPU11は、該確認結果を入力操作部14を介して受け取り、該受け取り結果に基づいて、現在の結果がOKか否かの判断を行う。図16に示された画像は、図3のオブジェクト303のように丸の背景のグレーが見えるようになりOKとなりYesなので、ユーザが入力操作部14を介して閉じるボタン1102を押して印刷プレビューを終了し本処理を終了して印刷に進む。よって、このときは図16に示した半透明画像データが印刷用画像データとなる。
このように、スクリーン処理された半透明画像データを印刷用の画像データとすると判断されるまで、半透明画像データを生成する工程から色値調整値を調整する工程までを繰り返す。
以上のように、本実施形態では、半透明用オブジェクトの中間調パターンの濃度(中間調値)を所望に応じて変更することだけでオリジナルに近い濃度で出力を可能とする。また、スクリーン処理のディザは変更しないため、本来の目的の均一な色や階調で滑らかに再現しようとする設計者やユーザの意図を持ったディザをそのまま適用し、半透明オブジェクトの再現性を低下させることなく再現することを可能とする。さらに、図12に示すような簡単な変換で半透明オブジェクトの濃度を調整するだけなので従来の周波数解析などの高度な処理がいらないため、ソフト的には処理の時間がからなく、ハードで行うときでもハード規模を大きくせず単純な回路で対応が可能とする。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、スクリーン処理後の画像を表示することにより、パターン濃度調整をユーザの判断に任せていたが、本実施形態では上記ユーザの判断を自動で行う例を図19のフローを用いて説明する。なお、図19の各ステップにおいて、図10と同様のステップについては同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
まずステップ1901において、CPU11は、色値調整値の初期値のデフォルト設定を行う。具体的には色値調整値=0として調整していない状態とする。CPU11は、該色値調整値をRAM13に格納する。
次にステップ1002において、CPU11は、図2に示すようなアプリケーションなどで作成されたPDLデータに半透明オブジェクトが含まれているか否かについて、印刷用画像データとすべきPDLデータを解析する。具体的には第1の実施形態で述べたように図3に示すオブジェクト301の半透明オブジェクトを抜き出すことを行う。しかし、半透明オブジェクトがない場合はそのまま終了となる。
半透明オブジェクトを検出したときは、ステップ1003において、CPU11は、ステップ1002にて抽出された半透明オブジェクトの塗りの色値(中間調値)を抽出する。たとえば図3のオブジェクト301では図7に示しているように16となる。
次に、ステップ1004において、CPU11は、予めステップ1901でデフォルト設定してある色値調整値の初期値に応じて図12に示すような変換テーブルで入力色値から出力色値に色値変換を行う。ここではステップ1901で設定してあるデフォルトテーブルとしては符号1201のテーブルが設定され、入力値の16はそのまま16で出力される。このようにして、半透明オブジェクトの中間調値が該出力値に変換され、半透明オブジェクトのスクリーン処理前の中間調値が取得される。
次いで、CPU11は、該中間調値が変換された半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータとを重ね合わせて半透明画像データを生成する。このとき、上記半透明オブジェクトおよび半透明対象となるPDLデータは、RAM13から削除されず、そのままRAM13に残っている。ここで、RAM13に残っている半透明オブジェクトがスクリーン処理前の半透明オブジェクトである。
次に、ステップ1902において、CPU11は、上記生成された半透明画像データの所定の範囲、たとえば図7に示している15×15の範囲の濃度を計算し濃度AとしてRAM13に格納する。図7の場合、多値の64階調で全体で3328レベルあり、2値化したとき理想的にドットが打たれる数は3328/64=52個となり濃度A=52となる。該濃度Aが、スクリーン処理前についての半透明画像データの所定の範囲における、ドットが打たれる数(第1のドットが打たれる数)となる。なお、ステップ1008から続く処理の場合等、すでに濃度Aが取得されている場合は、本ステップはスルーされる。
次に、ステップ1005において、CPU11は、該画像処理装置に設定されたディザ処理により上記生成された半透明画像データに対してスクリーン処理を行う。たとえば図6で示すディザで2値化される。2値化に関しては従来例で説明してあるのでここでは詳細には説明は行わない。2値化された結果は図8に示すようなデータ(スクリーン処理後の半透明画像データ)となる。
次にステップ1903において、CPU11は、図8に示すような2値化された半透明画像データの所定の範囲、たとえば15×15の範囲の濃度を計算し、濃度BとしてRAM13に格納する。図8の場合2値で15×15の範囲にドットが打たれる数は24個となり濃度B=24となる。該濃度Bが、スクリーン処理後についての半透明画像データの所定の範囲における、ドットが打たれる数(第2のドットが打たれる数)となる。
次に、ステップ1904において、CPU11は、スクリーン処理前の半透明画像データとスクリーン処理後の半透明画像データとの所定範囲内のドットの数を比較し入力値(濃度A)と出力値(濃度B)との差を計算する。そして、その差の絶対値を差分とする。その上で、その差分が予め決められた値(閾値)以上か判断する。すなわち、CPU11は、RAMから濃度Aと濃度Bとを読み出し、濃度Aと濃度Bとの差の絶対値(差分)を計算する。そして、該計算結果の絶対値が予め決められた値以上か否かを判断して、スクリーン処理された半透明画像データを印刷用の画像データとするか否かを判断する。
当たり前のことであるが、予め決められた値以上であるとは、閾値以上ということであり、予め決められた値以上でないとは、閾値未満ということである。
また、予め決められた値として5として説明を続ける。ここでは濃度A=52で濃度B=24となり入力値と出力値の差の絶対値が28となり予め決められた値の5以上である。
そこで次にステップ1905において、CPU11は、半透明オブジェクトの現在の色値調整値を予め決められた値だけ増加することによって色値調整値を自動的に調整する。すなわち、CPU11は、RAM13に格納されている色値調整値を+1増加させる。
この増加に伴い、1004において、CPU11は、ステップ1905で設定変更した色値調整値+1のテーブルとしては図12のテーブル1202を設定し、入力値の16を20に変換する。よって、CPU11は、RAM13に格納されたスクリーン処理前の半透明オブジェクトの中間調値を、16から20に変換(調整)する。なお、このとき、RAM13には、依然としてスクリーン処理前の半透明オブジェクトが格納されている。
このように、濃度の差分が閾値以上である場合には、元々(ディザ処理される前)の半透明オブジェクトの入力値16を20のように高く調整するのである。
次いで、CPU11は、該中間調値が変換された(高く調整された、高く設定し直された)半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータとを重ね合わせて半透明画像データを生成する。このように、半透明オブジェクトから半透明画像データの生成を再度、行うのである。もちろん、この時、中間調値の変更後の半透明オブジェクトを用いて半透明画像データの生成を行うのである。このとき、RAM13には、スクリーン処理前の半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータとが格納されていることは言うまでも無い。
次に、ステップ1902に進むが、すでに濃度Aが取得されているので、ここでは本ステップはスルーされる。
次にステップ1005において、CPU11は、上記生成された半透明画像データに対してスクリーン処理を行う。前回同様図6で示すディザで2値化される。2値化された結果は図15に示すようなデータとなる。このように、差分が閾値以上の場合には、ステップ1004、1902を経て、半透明オブジェクトが、再度、ディザ処理を行うステップ1005に入力されるのである。
次に1903において、CPU11は、図15に示すような2値化された半透明画像データの所定サイズの領域の範囲、たとえば15×15の範囲の濃度を計算し、該計算結果を濃度BとしてRAM13に格納された前回の値から更新する。図15の場合2値で15×15の範囲にドットが打たれる数は40個となり濃度B=40となる。
次にステップ1904において、CPU11は、スクリーン処理前の半透明画像データとスクリーン処理後の半透明画像データとの所定範囲内のドットの数を比較し入力値と出力値の差の絶対値が予め決められた値以上か判断する。ここでは濃度A=52で濃度B=40となり入力値と出力値の差が12となり予め決められた値の5よりも大きい。
そこでまたステップ1905に進み、該ステップにおいてCPU11は、色値調整値を前回より予め決められた値である+1増加させる。すなわち前回とあわせトータルで+2となる。
次に1004において、CPU11は、ステップ1905で設定変更した色調整値+2のテーブルとしては図12のテーブル1203を設定し、入力値の16を24に変換する。よって、CPU11は、RAM13に格納されたスクリーン処理前の半透明オブジェクトの中間調値を、16から24に変換(調整)する。なお、このとき、RAM13には、依然としてスクリーン処理前の半透明オブジェクトが格納されている。
次いで、CPU11は、該中間調値が変換された半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータとを重ね合わせて半透明画像データを生成する。このとき、RAM13には、スクリーン処理前の半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータとが格納されていることは言うまでも無い。
次に、ステップ1902に進むが、すでに濃度Aが取得されているので、ここでは本ステップはスルーされる。
次に、ステップ1005において、CPU11は、上記生成された半透明画像データに対してスクリーン処理を行う。前回同様図6で示すディザで2値化される。2値化された結果は図18に示すようなデータとなる。
次に、ステップ1903において、CPU11は、図18の2値化された半透明画像データの所定の範囲、たとえば15×15の範囲の濃度を計算し、該計算結果を濃度BとしてRAM13に格納された前回の値から更新する。図18の場合2値で15×15の範囲にドットが打たれる数は56個となり濃度B=56となる。
次に、ステップ1904において、CPU11は、スクリーン処理前の半透明画像データとスクリーン処理後の半透明画像データとの所定範囲内のドットの数を比較し入力値と出力値との差が予め決められた値以上か判断する。ここでは濃度A=52で濃度B=56となり入力値と出力値の差が4となり予め決められた値の5よりも小さくなる。ここでやっと濃度Aと濃度Bの絶対値の差が予め設定された5よりも小さくなったので終了し図示していないが印刷に進む。すなわち、CPU11は、上記絶対値が予め定められた値未満となったので、該半透明画像データを印刷用の画像データとしている。
以上のように、本実施形態では、CPU11は、スクリーン処理前の半透明画像データとスクリーン処理後の半透明画像データとの所定範囲内のドットの数を比較し入力値と出力値との差が予め決められた値以上か判断している。そして、CPU11は、上記差が予め決められた値以内になるように、半透明オブジェクトの中間調値を変更する。よって、第1の実施形態の効果に加え、結果が望ましいものか否かを自動的に判断することでユーザの手間を省くことが可能となる。
また、濃度Aと濃度Bとの差の絶対値と比較する予め決められた値(上述では5)を変更することによって、上記自動的な判断の基準を制御することができる。すなわち、上記予め決められた値を小さくすればより高品位な結果を得ることができ、大きくすれば品位は多少落ちるがその分処理時間を縮小することができる。よって、ユーザが高品位な結果を得たい場合は、上記予め決められた値を小さく設定すれば良いし、そこまで高い品位は求めず早く印刷を行いたい場合は上記予め決められた値を大きく設定すれば良い。このように、ユーザの所望に応じた結果を得ることができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態ではパターン濃度調整をユーザの判断に任せる例を説明し、第2の実施形態ではユーザの判断を自動で行う例を説明したが、本実施形態では、半自動でユーザに警告を表示して補正させる例を図20のフローを用いて説明する。
まずステップ1901において、CPU11は、色値調整値のデフォルト設定を行う。具体的には色値調整値=0として調整していない状態とする。
次にステップ1002において、CPU11は、図2に示すようなアプリケーションなどで作成されたPDLデータに半透明オブジェクトが含まれているか否かについて、印刷用画像データとすべきPDLデータを解析する。具体的には図3に示すオブジェクト301の半透明オブジェクトを抜き出すことを行う。しかし、半透明オブジェクトがない場合はそのまま終了となる。
半透明オブジェクトを検出したときはステップ1003において、CPU11は、該半透明オブジェクトの塗りの色値(中間調値)を抽出する。たとえば図3のオブジェクト301では図7に示しているように16となる。 次にステップ1004において、CPU11は、予めステップ1901で設定してある色値調整値に応じて図12に示すような変換テーブルで入力色値から出力色値に色値変換を行う。ここではステップ1901で設定してあるデフォルトテーブルとしてはテーブル1201が設定され、入力値の16はそのまま16で出力される。このようにして、半透明オブジェクトの中間調値が該出力値に変換され、半透明オブジェクトのスクリーン処理前の中間調値が取得される。
次いで、CPU11は、該中間調値が変換された半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータとを重ね合わせて半透明画像データを生成する。
次にステップ1902において、CPU11は、上記生成された半透明画像データの所定の範囲、たとえば図7に示している15×15の範囲の濃度を計算し、該計算された濃度を濃度AとしてRAM13に格納する。図7の場合多値の64階調で全体で3328レベルあり、2値化したとき理想的にドットが打たれる数は3328/64=52個となり濃度A=52となる。
次に、ステップ1005において、CPU11は、生成された半透明画像データに対してスクリーン処理を行う。たとえば図6で示すディザで2値化される。2値化に関しては従来例で説明してあるのでここでは詳細には説明は行わない。2値化された結果は図8に示すようなデータとなる。
次に、ステップ1903において、CPU11は、図8の2値化された半透明画像データの所定の範囲たとえば15×15の範囲の濃度を計算し濃度BとしてRAM13に格納する。図8の場合2値で15×15の範囲にドットが打たれる数は24個となり濃度B=24となる。
次に、ステップ1904において、CPU11は、スクリーン前処理の半透明画像データとスクリーン処理後の半透明画像データとの所定範囲内のドットの数を比較し入力値と出力値の差の絶対値が予め決められた値以上か判断する。また、予め決められた値として5として説明を続ける。ここでは濃度A=52で濃度B=24となり入力値と出力値の差が28となり予め決められた値の5よりも大きい。
そこで次にステップ2001に進み、CPU11は、表示部15において予め決められた差が5に対して28も異なることを数字で警告表示する。ユーザは警告によりスクリーン処理前と後との濃度の差が大きいことを知り、色値調整値の調整処理に進む旨を入力操作部14を介して画像処理装置に入力する。CPU11は、該ユーザの入力に基づいて、現在の結果でOKでは無いと判断し(ステップ1007)、ステップ1008の色値調整値の調整処理に進む。
このとき第1の実施形態ではどのくらい違うのか画面上で確認するしかないが、本実施形態では、ユーザは数字から調整値を大きく調整したらよいかがわかり、この場合28と大きくことなることから調整を+2調整する。よって、ユーザは入力操作部14を用いてパターン濃度調整バー11101にて+2に調整し、CPU11は、該ユーザによる入力に基づいて、調整された色値調整値を取得する。
次にステップ1004に戻り、CPU11は、ステップ1008で設定変更した色値調整値+2(調整された色値調整値)のテーブルとしてテーブル1203を設定し、入力値の16を24に変換する。このようにして、半透明オブジェクトの中間調値が該出力値に変換され、半透明オブジェクトのスクリーン処理前の中間調値が取得される。
次いで、CPU11は、該中間調値が変換された半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータとを重ね合わせて半透明画像データを生成する。
次に、ステップ1902に進むが、すでに濃度Aが取得されているので、ここでは本ステップはスルーされる。
次に、ステップ1005において、CPU11は、上記生成された半透明画像データに対してスクリーン処理を行う。前回同様図6で示すディザで2値化される。2値化された結果は図18に示すようなデータとなる。
次にステップ1903において、CPU11は、図18の2値化されたデータの所定の範囲たとえば15×15の範囲の濃度を計算し、該計算結果を濃度BとしてRAM13に格納された前回の値から更新する。図18の場合2値で15×15の範囲にドットが打たれる数は56個となり濃度B=56となる。
次に、ステップ1904において、CPU11は、スクリーン処理前の半透明画像データとスクリーン処理後の半透明画像データとの所定範囲内のドットの数を比較し入力値と出力値との差が予め決められた値以上か判断する。ここでは濃度A=52で濃度B=56となり入力値と出力値との差が4となり予め決められた値の5よりも小さくなる。ここでやっと濃度Aと濃度Bの絶対値の差が予め設定された5よりも小さくなったので終了し図示していないが印刷に進む。
具体的には、ディザ処理された後の半透明オブジェクトを印刷機(出力先)に出力する。あるいは、中間調値の調整が終了した(24となった)半透明オブジェクトを印刷機に出力し、印刷機で、再度、ディザ処理を行った上で印刷する。もちろん、この時に行われるディザ処理は、ステップ1005で行われるディザ処理と同一である。つまり、用いられるディザ閾値配列が同一である。
以上のように、本実施形態ではスクリーン処理前の半透明画像データとスクリーン処理後の半透明画像データとの所定範囲内のドットの数を比較し入力値と出力値との差が予め決められた値以上のときどのくらい差があるかを警告表示する。よって、第1の実施形態の効果に加えユーザがどのくらい調整していいかを判断しやすくすることが可能となる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では印刷対象となる画像がモノクロの場合の説明を行ったが、本実施形態では図21のフローを用いてカラー画像について処理の説明を行う。
本実施形態では、ユーザが指定した画像がカラー画像であるので、各色用の半透明オブジェクトを用いる。すなわち、半透明オブジェクトとしては、PDLデータのうち、Redデータに重ね合わせるための半透明オブジェクト(R用半透明オブジェクト)を用意する。同様に、Greenデータに重ね合わせる半透明オブジェクト(G用半透明オブジェクト)、およびBlueデータに重ね合わせるための半透明オブジェクト(B用半透明オブジェクト)を用意する。R用半透明オブジェクト、G用半透明オブジェクト、およびB用半透明オブジェクトは、ROM12等に予め格納することができる。
本実施形態では、ユーザが、図22のパターン濃度調整バー2201のように色値調整値設定をRed(R)、Green(G)、Blue(B)それぞれに設定できるようになっている。よって、ユーザがR,G,B各色について、入力操作部14を介してパターン濃度バー2201を操作して色値調整値を設定すると、ステップ2101において、CPU11は、それら設定値を色毎に色値調整値の初期値と決定する。そして、それらをRAM13に格納する。初期状態としては真中の調整なし状態で出荷され、ユーザの好みに応じて予め調整設定しておくことが可能となっている。
なお、図22において、丸の背景は薄い緑となっている。
次にステップ1002において、COU11は、アプリケーションなどで作成されたPDLデータにR,G,B各色用半透明オブジェクトが含まれているか否かについて、印刷用画像データとすべきPDLデータを解析する。R,G,B各色用半透明オブジェクトがない場合はそのまま終了となる。
R,G,B各色用半透明オブジェクトを検出したときは、ステップ2102において、CPU11は、ステップ1002にて取得された半透明オブジェクトの塗りの色値をR,G,B各色について抽出する。たとえば半透明となる背景の色が薄い緑のときは(R,G,B)=(204,255,204)となりそれぞれRed、Green、Blueでは図23のようになる。
Red、Green、Blueでそれぞれのチャンネルに分割して説明を行う。まず半透明オブジェクトを重ねる先は黒の丸なのでRed、Green、Blueでそれぞれのチャンネルは符号2302で同じオブジェクトとなる。
次に半透明オブジェクトに関して説明を行う。まずRedチャンネルから説明するとオブジェクトの半透明指定により、塗る部分と塗らないで下のオブジェクトが見える部分をつくるため、Red=204で塗り指定をある間隔で間引いた格子模様のオブジェクト(半透明オブジェクト)2301が描画される。次に、重ねる先のオブジェクト2302が描画される。最後に上記2つのオブジェクト2301と2302とが重ね合わされ、オブジェクト2303の描画結果となる。次にGreenチャンネルで説明すると半透明となる背景の色指定がGreen=255なので塗り指定は白となり、すなわち2304のように塗りがない状態で描画される。
次に、重ねる先のオブジェクト2302が描画される。最後に上記2つのオブジェクト2304と2302とが重ね合わされ、オブジェクト2305の描画結果となる。
次にBlueチャンネルで説明するとオブジェクトの半透明指定により、塗る部分と塗らないで下のオブジェクトが見える部分をつくるため、Blue=204で塗り指定をある間隔で間引いた格子模様のオブジェクト(半透明オブジェクト)2301が描画される。この部分はRedと同じ値なので同じパターンとなる。次に、重ねる先のオブジェクト2302が描画される。最後に上記2つのオブジェクト2301と2302とが重ね合わされ、オブジェクト2303の描画結果となる。このRed、Green、Blueの2303と2305をチャンネル合成すると最終的にカラー画像が出来上がる。出来上がったカラー画像からオブジェクト2302に含まれる丸があたかも、塗りつぶしの色指定2102で抽出した塗りつぶしの色指定のカラー(ここでは薄い緑)から透けてみえるように描かれ半透明が達成されていることがわかる。
次にステップ2103において、CPU11は、予めステップ2101で設定してある色値調整値設定、またはステップ2106にて調整された色値調整値に応じて図24に示すような変換テーブルで入力色値から出力色値に色値の変換を行う。ここではまず初期値で符号2401のテーブルが設定されている。よって、例えば、R,Bについては、入力値としてのR用半透明オブジェクトおよびB用半透明オブジェクトの中間調値204はそのまま204で出力される。第1の実施形態と違う部分は、RGBは明るさなので濃くする場合はテーブル2401からテーブル2402に変更する点にある。このようにして、R,G,B各色用半透明オブジェクトの中間調値を変換する。
次いで、CPU11は、該中間調値が変換されたR,G,B各色用半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータのR,G、B各データとをそれぞれ重ね合わせて、R、G、Bについてそれぞれ半透明画像データを生成する。
すなわち、CPU11は、中間値が変換されたR用半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータのRedデータとを重ね合わせて、R半透明画像データを生成する。このとき、第1の実施形態でも説明したように、中間値が変換されたR用半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータのRedデータとはRAM13から削除せずにそのまま残す。同様に、中間値が変換されたG用半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータのGreenデータとを重ね合わせて、G半透明画像データを生成する。中間値が変換されたG用半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータのGreenデータとについてもRAM13から削除せずにそのまま残す。さらに、中間値が変換されたB用半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータのBlueデータとを重ね合わせて、B半透明画像データを生成する。中間値が変換されたB用半透明オブジェクトと、半透明対象となるPDLデータのBlueデータとについてもRAM13から削除せずにそのまま残す。
ここで、RAM13に残っているR,G,B各色用半透明オブジェクトがそれぞれ、スクリーン処理前の半透明オブジェクトである。
次にカラーの場合、印刷するプリンタはCyan(C)、Magenta(M)、Yellow(Y)、Black(K)で出力されるのが普通である。そのためスクリーン処理もCyan、Magenta、Yellow、Blackで行われるため、ステップ2104において、CPU11は、入力のRGB信号についてRGBからCMYKに変換を行う。すなわち、CPU11は、上記生成されたR,G、B半透明画像データを色変換して、C半透明画像データ、M半透明画像データ、Y半透明画像データ、K半透明画像データを生成する。RGBからCMYKへの色変換はカラープロファイル処理などを用いたカラーマネージメント処理で行われる。
次にモノクロに対する例を示した第1の実施形態でも示したが、ステップ1005において、CPU11は、C,M,Y,K半透明画像データに対してそれぞれスクリーン処理を行う。スクリーン処理としては、例えばモノクロに対する処理として図6で示したディザで2値化する場合と同様に、各色のCyan、Magenta、Yellow、Blackでそれぞれ設定されたディザで2値化を行う。この際、モノクロでスクリーン処理のために半透明オブジェクトが消えたが、カラーでもモノクロ同様ディザの干渉のため消えることがある。
次に、上記スクリーン処理後の画像は、Cyan、Magenta、Yellow、Blackのデータであるので、このままでは表示部15の画面に表示するためには、RGBデータに変換する必要がある。そこで、ステップ2105において、COU11は、CMYKからRGBに変換を行って、スクリーン処理されたC,M,Y,K半透明画像データから対応するR,G,Bデータに変換する。CMYKからRGBへの色変換もカラープロファイル処理などを用いたカラーマネージメント処理で行われる。
次に、ステップ1006において、CPU11は、ステップ2105にて変換されたR,G,Bデータを表示部15で表示してもともとあった半透明オブジェクトがスクリーン処理で消えていないか確認する。
次にステップ1007において、CPU11は、第1の実施形態と同様にしてOKか否かの確認を行う。確認してOKでなければ、ステップ2106に進み、RGB各色について色値調整値の調整を行う。このとき、ユーザは、図24の調整テーブルを濃くなるようにテーブル2401からテーブル2402やテーブル2403に変更するように図22のパターン濃度調整バー2201を調整する。このようにユーザによる調整に関する入力があると、CPU11は、該ユーザの入力に対応した、色値調整値(R、G、B)を取得する。
ステップ2106における調整後、CPU11は、またステップ2103のRGB色値変換にもどりそれぞれの処理を行い、ステップ1006で表示部15表示する。そして、確認してOKならば終了し、OKでないならばステップ2106のRGB調整値調整において図22のパターン濃度調整バー2201によって再度調整する。
ステップ1007において、濃度調整された結果として半透明オブジェクトが元の画像と比較してOKとなれば印刷プレビューを終了し印刷に進む。
以上のように、本実施形態によれば、カラーデータにおいてもモノクロ同様に、本手法では半透明用オブジェクトの中間調パターンの濃度(中間調値)を変更することだけでオリジナルに近い濃度で出力を可能とする。また、スクリーン処理のディザは変更しないため、本来の目的の均一な色や階調で滑らかに再現しようとする設計者やユーザの意図を持ったディザをそのまま適用し、半透明オブジェクトの再現性を低下させることなく再現することを可能とする。さらに、図24に示すような簡単な変換で半透明オブジェクトの濃度を調整するだけなので従来の周波数解析などの高度な処理がいらない。よって、ソフト的には処理の時間がからなく、ハードで行うときでもハード規模を大きくせず単純な回路で対応が可能とする。
(その他の実施形態)
本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用することも、1つの機器からなる装置(複合機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用することも可能である。
前述した実施形態の機能を実現するように前述した実施形態の構成を動作させるプログラムを記憶媒体に記憶させ、該記憶媒体に記憶されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も上述の実施形態の範疇に含まれる。即ちコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も実施例の範囲に含まれる。また、前述のコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体はもちろんそのコンピュータプログラム自体も上述の実施形態に含まれる。
かかる記憶媒体としてはたとえばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD―ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。
また前述の記憶媒体に記憶されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウエア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作し前述の実施形態の動作を実行するものも前述した実施形態の範疇に含まれる。
従来の、半透明指定が可能なオブジェクトを示す図である。 従来の、所定のアプリケーションにおいて半透明指定を指定する方法を説明するための図である。 半透明指定がされた際に、半透明設定されたオブジェクトの作成の様子を示す図である。 従来の、所定のアプリケーションにおいて半透明指定が指定されていない場合の塗りつぶしを説明するための図である。 従来の、半透明指定がされていない際の、塗りつぶされたオブジェクトの作成の様子を示す図である。 従来の、プリンタ等の画像形成装置の中間調処理のディザ処理で用いる2値化ディザの一例を示す図である。 図3のオブジェクト303の一部を拡大した入力信号を示す図である。 図7に示した入力信号に図6に示すディザを適用して2値化した結果を示す図である。 図5のオブジェクト503に対して図6のディザを適用して2値化した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る印刷用画像データの作成手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る表示部に表示される画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る色値変換に用いるテーブルを説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る表示部に表示される画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る半透明オブジェクトの中間調値が変換された後の半透明画像データを示す図である。 図14に示した半透明画像データに図6に示すディザを適用して2値化した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る表示部に表示される画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る半透明オブジェクトの中間調値が変換された後の半透明画像データを示す図である。 図17に示した半透明画像データに図6に示すディザを適用して2値化した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る印刷用画像データの作成手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る印刷用画像データの作成手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る印刷用画像データの作成手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る表示部に表示される画面の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、RGBカラーにおいて半透明指定がされた際に、半透明設定されたオブジェクトの作成の様子を示す図である。 本発明の一実施形態に係る色値変換に用いるテーブルを説明するための図である。 本発明の一実施形態における画像処理装置が備える制御系の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
10 制御部
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 入力操作部
15 表示部

Claims (5)

  1. ユーザからの指示を入力する入力操作手段と、
    画面を表示する表示手段と、
    ディザ処理される印刷対象の画像に半透明オブジェクトが含まれるか判断する判断手段と、
    前記判断手段により半透明オブジェクトが含まれると判断された場合に、前記入力操作手段を介して前記半透明オブジェクトの中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示するように制御し、前記判断手段により半透明オブジェクトが含まれないと判断された場合に、前記中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示しないように制御する制御手段と
    を有し、
    前記半透明オブジェクトは、透明色の画素及び非透明色の画素の存在割合が一定である画像であることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記判断手段により半透明オブジェクトが含まれると判断され、かつ、前記半透明オブジェクトに対してディザ処理を行うことで得られる画像における一定面積当たりのドットの数と前記半透明オブジェクトの前記一定面積内に存在する画素の階調値の合計を各画素の階調数で除した値との差が閾値を超えない場合、前記中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. ユーザからの指示を入力する入力操作手段と、画面を表示する表示手段とを備えた画像処理装置において実施される方法であって、
    ディザ処理される印刷対象の画像に半透明オブジェクトが含まれるか判断する判断工程と、
    前記判断工程により半透明オブジェクトが含まれると判断された場合に、前記入力操作手段を介して前記半透明オブジェクトの中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示するように制御し、前記判断工程により半透明オブジェクトが含まれないと判断された場合に、前記中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示しないように制御する制御工程と
    を有し、
    前記半透明オブジェクトは、透明色の画素及び非透明色の画素の存在割合が一定である画像であることを特徴とする画像処理方法。
  4. 前記制御工程は、前記判断工程により半透明オブジェクトが含まれると判断され、かつ、前記半透明オブジェクトに対してディザ処理を行うことで得られる画像における一定面積当たりのドットの数と前記半透明オブジェクトの前記一定面積内に存在する画素の階調値の合計を各画素の階調数で除した値との差が閾値を超えない場合、前記中間調値を変更させるための画面を前記表示手段に表示しないように制御することを特徴とする請求項に記載の画像処理方法。
  5. コンピュータに請求項3又は記載の画像処理方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
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