JP2011130184A - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム、ならびに、画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム、ならびに、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】カラー原稿を2色モードで複写する際に、効果的な第1色および第2色の指定をより容易に行うことを可能とする。
【解決手段】ユーザ入力に従い特徴・表現指定部により原稿種類、仕上がり種類および2色モードにおける色の組み合わせの特徴が指定される。色・色域決定部では、特徴・表現指定部により指定された色の組み合わせの特徴から、2色モードで用いる第1および第2色を生成すると共に、特徴・表現指定部により指定された原稿種類および仕上がり種類から、原稿を読み取ったカラー画像データに対して第1および第2色を適用する第1および第2の色域を生成する。色域判定部は、カラー画像データの画素毎に第1および第2の色域を判定する。画像データ変換部は、色域判定部の判定結果に応じてカラー画像データの各画素を第1および第2色に変換する。
【選択図】図1

Description

本発明は、色数が3色以上のカラー画像データを2色カラー画像データに変換する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム、ならびに、画像形成装置に関する。
フルカラー原稿をフルカラー、2色および単色で印字出力することができるカラーコピー機が知られている。以下、フルカラーで印字出力するモードをフルカラーモード、2色で印字出力するモードを2色モード、単色で印字出力するモードを単色モードと呼ぶ。
これらの各モードのうち2色モードとして、さらに、下記の3種類のモードが知られている。第1種の2色モードは、原稿の黒色部分を所定の第1色に、黒色以外の色部分(白色を除く)を所定の第2色にそれぞれ設定する。第2種の2色モードは、原稿の赤色部分を赤色に設定し、赤色部分以外の色部分を黒色に設定する。第3種の2色モードは、指定した有彩色と無彩色の組み合わせを設定する組み合わせモードである。
これら従来技術による2色モードは、2色のそれぞれを原稿に表示される特定の色相に対して適切に設定するために、複雑な操作や、どのように色を選択すればよいかを試行錯誤によって決定する必要があり、非常に手間がかかっていた。また、フルカラー原稿の各色を効果的な2色に振り分ける作業は、熟練を要するものであった。
そのため、特許文献1では、第1種の2色モードとして、黒色部分以外の第2色を、カラー部分において使用頻度の高い色とすることでトナー消費量を低減するようにしたカラー画像形成装置が開示されている。
また、特許文献2には、選択した色をユーザが指定した第1色に設定し、第1色以外の色相の色を第2色に設定することで、複写時間を短縮可能としたカラー画像形成装置が開示されている。特許文献2によれば、例えば原稿における赤色部分を赤色で印刷し、赤色以外の色相を黒色で印刷することで、赤黒モードとすることができる。
さらに、特許文献3には、原稿を2色に分離する閾値(彩度、色相)を設定してシミュレーションを行った結果を表示し、ユーザがこの表示に基づき設定値を見直すようにすることで、ユーザの試行作業の低減化を図った複写制御装置が開示されている。
さらにまた、特許文献4には、指定する2色のうち、原稿における色の頻度(ヒストグラム)が高い色相値の有彩色部分に適用する色を、同じ色相または当該色相が含まれるCMY何れか2色の混色として自動的に選択するようにして、2色モードの色指定の際の操作性の向上を図った画像形成装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、第2色として指定する色をユーザが選択することができないという問題点があった。また、特許文献2では、2色モードにおける色相の設定が限定的とされているため表現力に限界があり、簡単な操作で効果的な設定を行うことが困難であるという問題点があった。さらに、特許文献3では、設定項目が多岐に亘り、ユーザが簡単な操作で効果的な設定を行うことが困難であるという問題点があった。さらにまた、特許文献4では、色の指定に制限があり、有彩色部分における有彩色画素が少ない原稿に対しては、意図した色を選択するのが困難であるという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カラー原稿を2色モードで複写する際に、効果的な第1色および第2色の指定をより容易に行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム、ならびに、画像形成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、3色以上を用いたカラー画像データである入力画像データを、2色を用いたカラー画像データである2色画像データに変換して出力画像データとして出力する画像処理装置であって、入力画像データの特徴である入力特徴と出力画像データの特徴である出力特徴とのうち少なくとも一方の指定を受け付ける指定手段と、指定手段で受け付けた入力特徴および出力特徴に従い、2色画像データに使用する第1色および第2色と、入力画像データに対して第1色および第2色をそれぞれ適用する第1の色域および第2の色域とを決定する決定手段と、入力画像データの第1の色域および第2の色域の部分の色を、それぞれ決定手段で決定された第1色および第2色に変換して2色画像データを生成する変換手段とを有することを特徴とする。
また、本発明は、3色以上を用いたカラー画像データである入力画像データを、2色を用いたカラー画像データである2色画像データに変換して出力画像データとして出力する画像処理方法であって、指定手段が、入力画像データの特徴である入力特徴と出力画像データの特徴である出力特徴とのうち少なくとも一方の指定を受け付ける指定ステップと、決定手段が、指定ステップで受け付けた入力特徴および出力特徴に従い、2色画像データに使用する第1色および第2色と、入力画像データに対して第1色および第2色をそれぞれ適用する第1の色域および第2の色域とを決定する決定ステップと、変換手段が、入力画像データの第1の色域および第2の色域の部分の色を、それぞれ決定ステップで決定された第1色および第2色に変換して2色画像データを生成する変換ステップとを有することを特徴とする。
また、本発明は、3色以上を用いたカラー画像データである入力画像データを、2色を用いたカラー画像データである2色画像データに変換して出力画像データとして出力する画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、入力画像データの特徴である入力特徴と出力画像データの特徴である出力特徴とのうち少なくとも一方の指定を受け付ける指定ステップと、指定ステップで受け付けた入力特徴および出力特徴に従い、2色画像データに使用する第1色および第2色と、入力画像データに対して第1色および第2色をそれぞれ適用する第1の色域および第2の色域とを決定する決定ステップと、入力画像データの第1の色域および第2の色域の部分の色を、それぞれ決定ステップで決定された第1色および第2色に変換して2色画像データを生成する変換ステップとを有する画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、カラー原稿を2色モードで複写する際に、効果的な第1色および第2色の指定をより容易に行うことが可能となるという効果を奏する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の機能を説明するための一例の機能ブロック図である。 図2は、特徴・表現テーブルの例を示す略線図である。 図3は、第1の実施形態による2色カラー印字処理の一例を示すフローチャートである。 図4は、画像処理装置を操作するための操作画面の例を示す略線図である。 図5は、2色カラーモードに対する設定を行う操作画面の一例を示す略線図である。 図6は、原稿種類として「蛍光ペン」が選択された例を示す略線図である。 図7は、原稿種類として「地図」が選択された例を示す略線図である。 図8は、表示部に表示されるプレビュー画面の一例を示す略線図である。 図9は、推奨色と、当該推奨色の色域の決定処理を示す一例のフローチャートである。 図10は、読み取り位置指定画面の一例を示す略線図である。 図11は、第1色を指定するために生成されたヒストグラムの例を示す略線図である。 図12は、朱色の印影を有する原稿に対して第1の実施形態による2色カラー処理を施した例を示す略線図である。 図13は、無彩軸Nを中心としたL*(明度)C*(彩度)h*(色相角)による極座標表示のC**平面を、L***直角座標表示のa**平面で表した色相面の例を示す図である。 図14は、L***表示のL*−a*平面上の断面図である。 図15は、原稿種類として「蛍光ペン」を選択した場合の例を示す略線図である。 図16は、L***表示のL*−C*平面上の断面図である。 図17は、原稿種類として「地図」を選択し、仕上がり種類として「河川識別」を選択した場合の例を示す略線図である。 図18は、原稿の河川部と河川部以外とを識別するための色相域の一例の設定を、a*−b*平面上に投影した色相の断面図によって示す図である。 図19は、原稿種類として「地図」を選択し、仕上がり種類として「等高線識別」を選択した場合の例を示す略線図である。 図20は、原稿の茶色の等高線部と等高線部以外とを識別するための色相域の一例の設定を、a*−b*平面上に投影した色相の断面図によって示す図である。 図21は、L*−a*平面におけるb*=0平面による断面図によって示す図である。 図22は、原稿種類として「地図」を選択し、仕上がり種類として「市街地識別」を選択した場合の例を示す略線図である。 図23は、仕上がり種類「POP広告」を選択した場合の操作画面の例を示す略線図である。 図24は、仕上がり種類「POP広告」の2色カラー設定による処理結果の例を示す略線図である。 図25は、仕上がり種類「POP広告」の2色カラー設定による処理結果の例を示す略線図である。 図26は、本発明の第2の実施形態に適用可能な画像形成装置の一例の構成を示すブロック図である。 図27は、色補正処理を説明するための色空間の図である。 図28は、色相領域を説明するための色空間の図である。 図29は、各色相評価値Fxと各色相領域とを対応付けた色相領域コードテーブルを示す略線図である。 図30は、色相領域判定部の一例の動作を示すフローチャートである。 図31は、カラー画像データを写像すべき2次元平面を示す略線図である。 図32は、各色相評価値Fx’と各色相領域とを対応付けた色相領域コードテーブルを示す略線図である。 図33は、マスキング係数の算出方法を説明するための略線図である。
<第1の実施形態>
以下に添付図面を参照して、この発明に係る画像処理装置の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の機能を説明するための一例の機能ブロック図である。この画像処理装置1は、下地に対して3色以上を用いたカラー画像データを、下地に対して2色を用いた2色画像データに変換して出力する機能を有し、例えば、複写機や、複写機能、印刷機能、FAX機能などが複合された複合機における画像処理部として適用可能である。
画像処理装置1は、画像メモリ10、画像処理部11、色域判定部13、色・色域決定部14、特徴・表現指定部15、表示部16および制御部17を有する。また、画像処理部11は、画像データ変換部12を含む。
表示部16は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示素子と、この表示素子を駆動する駆動回路とを備える。ここで、表示部16は、図示されない入力部と一体的に構成されたタッチパネルであるものとする。この場合、例えば表示部16の表示位置に対応した信号が入力部から出力される。
制御部17は、例えばプロセッサを有し、ROM(Read Only Memory)19に予め記憶されたプログラムに従い、RAM(Random Access Memory)18をワークメモリとして用いてこの画像処理装置1の全体を制御する。また、制御部17は、表示部16に対して所定の表示を行わせるための表示制御信号を生成することができる。これにより、表示部16に対して、ユーザがこの画像処理装置1を操作するために用いるGUI(Graphical User Interface)画面を表示させることができる。
例えば原稿をスキャナで読み取って得られた入力画像データが画像処理装置1に入力され、画像メモリ10に格納される。これに限らず、予め原稿から読み取って得られた画像データをハードディスクなどの記憶媒体(図示しない)に格納しておき、この記憶媒体から所望の画像データを読み出して入力画像データとして画像処理装置1に入力してもよい。
入力画像データは、例えばR(赤色)、G(緑色)およびB(青色)の三原色からなるカラー画像データである。以下では、カラー画像データは、下地に対して3色以上を用いた画像データであるものとする。この入力画像データは、画像メモリ10から読み出されて画像処理部11に供給される。それと共に、入力画像データは、色域判定部13にも供給される。
入力画像データは、画像処理部11で画像処理され、表示部16に供給されると共に出力画像データとして出力される。出力画像データは、例えば図示されないプリント部に供給される。プリント部は、供給された出力画像データに従い印字出力を行う。ここで、出力画像データは、画像処理部11においてRGB画像データからC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)およびK(ブラック)からなるCMYK画像データに変換されたカラー画像データである。
特徴・表現指定部15は、ユーザの入力部に対する入力を受け付け、印字モード(2色モード、フルカラーモード、単色モードなど)を指定する。本第1の実施形態においては、2色モードが指定された場合には、さらに、特徴・表現指定部15は、ユーザの入力部に対する入力を受け付け、原稿から読み取ったカラー画像データの特徴、ならびに、当該カラー画像データが2色画像データに変換された印字出力における表現のうち少なくとも一方を指定する。以下では、カラー画像データの特徴と、印字出力における表現とを、纏めて特徴・表現情報と呼ぶ。また、以下では、印字モードとして2色モードが指定されているものとして説明を行う。
色・色域決定部14は、特徴・表現指定部15で指定された特徴および表現に基づき、2色モードに用いる第1色および第2色と、これら第1色および第2色を適用する第1および第2の色域とを決定する。第1色および第2色を示す情報は、画像データ変換部12に供給される。また、第1および第2の色域を示す情報は、色域判定部13に供給される。
色域判定部13は、、入力画像データを解析して画素毎に色情報を取得し、取得した色情報に基づき、入力画像データの各画素が第1および第2の色域のうち何方に属するかを判定する。画素毎の判定結果は、画像処理部11の画像データ変換部12に供給される。画像データ変換部12は、色域判定部13から供給された判定結果と、色・色域決定部14から供給された第1色および第2色を示す情報とに基づき、入力画像データの各画素の色を第1色または第2色に変換し、2色画像データを生成する。
以下では、2色画像データは、下地に対して2色を用いた画像データであるものとする。2の色を構成する第1色および第2色は、異なる色相の色であってもよいし、有彩色および無彩色であってもよい。
生成された2色画像データは、画像処理部11内部で例えば表示部16で表示するための画像処理を施され、表示部16に供給される。ユーザは、この表示部16に表示された2色画像データによる画像に基づき図示されない入力部を操作し、別の特徴・表現を指定することができる。また、2色画像データは、画像処理部11内部でCMYKによるカラー画像データに変換され、図示されないプリント部に対して出力される。
上述したように、本第1の実施形態では、原稿から読み取ったカラー画像データの特徴や、当該カラー画像データの印字出力における表現を指定することで、2色モードにおける第1色および第2色を決定することができる。そのため、カラー原稿を2色モードで印字出力する処理を、直感的な操作で行うことが可能であると共に、効果的な色を選択することができる。
上述した色域判定部13および特徴・表現指定部15における処理について、より具体的に説明する。本第1の実施形態では、第1色および第2色を適用する色域を、色相に基づき設定する。上述したように、色・色域決定部14では、特徴・表現指定部15で指定された、原稿から読み取ったカラー画像データの特徴と、当該カラー画像データを印字出力する際の表現とに基づき、第1色および第2色をそれぞれ適用する第1の色域および第2の色域を決定する。
図2は、原稿種類、仕上がり種類および色の組み合わせと、使用する色および色相による色域とを関連付けた特徴・表現テーブル200の例を示す。原稿種類は、原稿から読み取ったカラー画像データすなわち入力画像データの特徴(入力特徴)に対応する。すなわち、入力画像データは、元となる原稿種類に応じた特徴を有する。仕上がり種類と色の組み合わせは、印字出力における表現であって、印字出力に用いる出力画像データの特徴(出力特徴)を示す。ここで、色の組み合わせは、第1色および第2色の組み合わせにより得られる画像の特徴に応じて、概念的に示される。この特徴・表現テーブル200は、予め作成されて例えばROM19に記憶される。
特徴・表現テーブル200において、原稿種類「朱肉」は、朱肉などを用いた印影画像が含まれる原稿であって、この原稿を読み取ったカラー画像データは、印影による朱色が含まれる。仕上がり種類を「文字」、「文字・写真」および「写真」から選択し、色の組み合わせを「通常」とした場合、第1色および第2色には、例えばそれぞれ赤および黒が用いられる。原稿の赤と見なせる色相域の画素に対して第1色を適用し、この色相域以外の色相域の画素には第2色を適用する。すなわち、原稿における朱肉の色に対応する色が第1色とされる。この「朱肉」および後述する各例における色相域の具体的な例については、後述する。
原稿種類「蛍光ペン」は、蛍光ペンを用いて描画された画像が含まれる原稿であって、この原稿を読み取ったカラー画像データは、蛍光ペンによる明度の高い色が含まれる。仕上がり種類を「文字」、「文字・写真」および「写真」から選択し、色の組み合わせを「通常」とした場合、例えば、第1色には、赤(R)、緑(G)、青(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)および黄色(Y)のうち、ユーザの指定か、または、原稿のカラー画像データから自動判別した色を用いる。自動判別は、例えば、原稿のカラー画像データの各画素の色相域に基づくヒストグラムを用いて行うことが考えられる。第2色は、黒が用いられる。原稿の蛍光ペンの色の色域と見なせる色相域の画素に対して第1色を適用し、この色相域以外の色相域の画素には第2色を適用する。
原稿種類「全ての原稿種」は、特に原稿種類が特定されない。仕上がり種類として「POP(Point Of Purchase advertising)広告」を選択し、色の組み合わせとして「くっきり」を選択した場合、第1色および第2色には、例えばそれぞれ赤および青が用いられる。原稿のカラー画像データにおけるY(黄色)−R(赤色)−M(マゼンタ)と見なせる色相域の画素に対して第1色を適用する。第1色を適用する色相域は、原稿のカラー画像データに基づき判定する。また、原稿のカラー画像データにおける黒およびG(緑色)−C(シアン)−B(青色)と見なせる色相域の画素に対して第2色を適用する。
図2の例では、原稿種類「全ての原稿種」の色の組み合わせとして、上述の「くっきり」以外の組み合わせも用意されている。色の組み合わせとして「落ち着いた」を選択した場合、第1色および第2色に対して例えばそれぞれ赤および黒が用いられる。原稿のカラー画像データにおける有彩色の画素に対して第1色を適用し、無彩色の画素に対して第2色を適用する。
さらに、原稿種類「全ての原稿種」の色の組み合わせとして、「通常」が選択された場合、例えば第1色として、原稿のカラー画像データ中の使用頻度が多い色に近い基本色、または、当該頻度が多い色そのものを用いる。第2色として、当該第1色が適用される色相域以外の色相域に含まれる、高頻度の色を用いる。第1の色相域は、第1色を含む色相域とされる。第2の色相域は、第1の色相域以外の色相域とされる。
原稿種類「地図」は、所定の配色で地形などが描き分けられた地図が原稿である。「地図」の代表的な例として、国土地理院が発行する地形図が挙げられる。この地形図は、日本全国の市街地などを含む地形を、地形を構成する各部(等高線、河川部、市街地部など)をそれぞれ単純且つ統一的な色彩で表現している。より具体的な例として、等高線が薄茶色、水部すなわち河川部、湖沼および海は、境界が青色、内部が水色、道路部(高速道路を除く)が灰色、建物(学校などを除く)や建物の密集地が灰色または薄い灰色で表現される。地図を読み取ったカラー画像データは、これら地形を表現するための色が含まれる。
図2の例では、この原稿種類「地図」に対して、仕上がり種類が複数、用意される。色の組み合わせは、各仕上がり種類について共通に「通常」とされる。第1の仕上がり種類は、地図に記載された河川を容易に識別可能とするために「河川識別」を行う。この仕上がり種類「河川識別」は、例えば第1色として青系の色(シアン、マリンブルーなど)を用い、第2色として青系以外(例えば黒)を用いる。原稿のカラー画像データにおける青系と見なせる色相域の画素に対して第1色を適用する。原稿のカラー画像データにおける青系以外の色相域の画素に対して第2色を適用する。原稿である地図中の河川や湖沼部に水をイメージさせる青系の色を用い、他の地形を青系以外の色で統一することで、河川や湖沼の識別が容易となる。
第2の仕上がり種類は、地図に記載された等高線を容易に識別可能とするために「等高線識別」を行う。この仕上がり種類「等高線識別」は、例えば第1色として茶系の色を用い、第2色として茶系以外(例えば黒)を用いる。原稿のカラー画像データにおける青色と見なせる色相域の画素に対して第1色を適用する。原稿のカラー画像データにおける茶色系以外の色相域の画素に対して第2色を適用する。なお、第1色として他の色、例えば灰色や原稿上にある他の色(青系など)を用いてもよい。等高線以外の地形を表現する色を等高線の色と異なる色で統一的とすることで、等高線の識別を容易とする。
第3の仕上がり種類は、地図に記載された市街地を容易に識別可能とするための仕上がり種類「市街地識別」である。なお、ここでは、市街地がマゼンタに彩色され、他の地形が国土地理院発行の地形図に倣った彩色の地図を用いるものとする。
この仕上がり種類「市街地識別」は、例えば第1色として原稿の市街地色(マゼンタまたは赤)を用い、第2色として第1色以外の色(黒や茶など)を用いる。原稿のカラー画像データにおけるマゼンタと見なせる色相域の画素に対して第1色を適用する。原稿のカラー画像データにおけるマゼンタ以外の色相域の画素に対して第2色を適用する。市街地を表現する色を比較的目立つマゼンタまたは赤とし、市街地以外の地形を表現する色を市街地の色と異なる色で統一的とすることで、市街地の識別を容易とする。
なお、原稿種類、仕上がり種類および色の組み合わせは、図2に示した例に限られない。例えば、カラー画像データに対してさらに別の特徴を与える原稿種類を加えてもよい。同様に、2色画像データに対してさらに別の特徴を与える仕上がり種類および色の組み合わせを加えてもよい。
図3は、本第1の実施形態による2色カラー印字処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される各処理は、制御部17によりプログラムに従い制御される。
このフローチャートの処理に先んじて、制御部17により、図4に例示されるように、画像処理装置1を操作するための操作画面30Aが表示部16に対して表示される。図4において、操作画面30Aは、カラーモード選択部41、色選択部42および決定ボタン43が配置されたカラーモード設定部40Aが他の表示にオーバーラップされて表示されている。
図4の例では、カラーモード選択部41において、自動カラー、フルカラー、白黒、2色カラー、赤黒カラーおよび単色カラーが選択可能とされている。これらのうち、単色カラーが選択された場合には、色選択部42において、赤、青、緑、ピンク、マリンブルー、黄、マゼンタおよびオレンジの各色、ならびに、その他および登録色が選択可能とされている。ここで、その他を選択した場合には、上述以外の単色、例えばシアン、ベージュ、紫などを選択することができる。また、登録色を選択した場合には、CMYK各色についてそれぞれ割合を指定して混色した色を例えば15種類まで予め登録しておき、この登録された色の中から使用する色を選択することができる。
図3の説明に戻り、ユーザにより入力部が操作され、ステップS10で操作画面30Aのカラーモード設定部40Aにより、カラーモードとして2色カラーが選択され、ステップS11で2色カラーによる印字出力を行う原稿画像が指定される。この時点で原稿をスキャナで読み取ってカラー画像データを生成してもよいし、予め取得され図示されない記憶媒体に格納されたカラー画像データから、所望のデータを選択してもよい。原稿画像の選択画面は、本第1の実施形態の処理と直接的な関わりがないので、省略する。
次に、ステップS12で、ユーザにより入力部が操作され、特徴・表現指定部15により2色カラーモードに対する設定が行われる。図5は、制御部17により表示部16に表示される、2色カラーモードに対する設定を行う操作画面30Aの一例を示す。この操作画面30Aでは、ROM19に記憶される特徴・表現テーブル200を制御部17が参照して、各設定項目の表示を行う。
操作画面30Aに対して、2色カラー設定部40Bが表示される。2色カラー設定部40Bは、原稿種類選択部50、仕上がり種類選択部51、色組み合わせ選択部52および使用色選択部53が配される。また、ボタン54は、この2色カラー設定部40Bによる設定の終了を指示する。
原稿種類選択部50は、図2に例示される「原稿種類」を設定する。図5の例では、選択可能な原稿種類として、「印刷」(指定無し)、「印画紙」、「複写原稿」、「地図」、「蛍光ペン」、「インクジェット」、「淡い原稿」および「朱肉」が用意されている。これらのうち、図2に項目の無い「印刷」、「印画紙」、「複写原稿」、「インクジェット」および「淡い原稿」は、図2の「全ての原稿種」に含まれる。ここでは、原稿種類として「印刷」が選択されているものとする。
仕上がり種類選択部51は、図2に例示される「仕上がり種類」を設定する。仕上がり種類選択部51において選択可能な「仕上がり種類」は、原稿種類選択部50で選択された原稿種類に応じて変化するようにできる。例えば、原稿種類設定部50で原稿種類「朱肉」または「蛍光ペン」が選択された場合は、仕上がり種類として「文字」、「文字・写真」および「写真」を選択可能とする。原稿種類「全ての原稿種」が選択された場合は、仕上がり種類として「POP広告」を選択可能とする。原稿種類「地図」が選択された場合は、仕上がり種類として「河川識別」、「等高線識別」および「市街地識別」を選択可能とする。
勿論、各原稿種類において、さらに多くの仕上がり種類を選択可能としてもよい。例えば、仕上がり種類としてデフォルトの設定を用いる「通常」をさらに選択可能とすることができる。
色組み合わせ選択部52は、図2に例示される「色の組み合わせ」を選択する。色組み合わせ選択部52において選択可能な「色の組み合わせ」は、特徴・表現テーブル200に基づき、原稿種類選択部50で選択された原稿種類と、仕上がり種類選択部51で選択された仕上がり種類とに応じて変化するようにできる。この場合も、さらに多くの色の組み合わせを選択可能とすることができる。
使用色選択部53は、図2に例示される「使用する第1色」および「使用する第2色」を選択する。使用色選択部53において選択可能な第1色および第2色は、特徴・表現テーブル200に基づき、原稿種類設定部50で選択された原稿種類と、仕上がり種類選択部51で選択された仕上がり種類と、色組み合わせ選択部52で選択された色の組み合わせとに応じて変化するようにできる。この場合も、さらに多くの色を選択可能とすることができる。
図6は、原稿種類として「蛍光ペン」が選択された例を示す。この図6の例では、原稿種類選択部50において原稿種類「蛍光ペン」が選択され、仕上がり種類選択部51において仕上がり種類「文字・写真」が選択され、色組み合わせ選択部52において色の組み合わせとして「通常」が選択されている。また、使用色選択部53では、第1色である蛍光ペンの色に「黄色」が、蛍光ペンの色以外の第2色に「黒」がそれぞれ選択されている。
図7は、原稿種類として「地図」が選択された例を示す。この図7の例では、原稿種類選択部50において原稿種類「地図」が選択され、仕上がり種類選択部51において仕上がり種類「等高線識別」、「河川識別」および「市街地識別」のうち「等高線識別」が選択されている。また、色組み合わせ選択部52において「通常」が選択されて、使用色選択部53において第1色である等高線色として「茶」が選択され、等高線以外の地形を表現する第2色として「黒」が選択されている。
なお、図7に例示されるように、原稿種類として「地図」が選択されている場合に、仕上がり種類選択部51において、仕上がり種類「その他」をさらに選択可能としてもよい。この仕上がり種類「その他」が選択された場合には、2色カラー設定部40Bが仕上がり種類「その他」の詳細を設定するための別画面に切り替わる。同様に、原稿種類として「地図」が選択されている場合であっても、図7に例示されるように、色組み合わせ選択部52において、色の組み合わせとして「くっきり」や「落ち着いた」をさらに選択可能としてもよい。この場合、使用する第1色および第2色の彩度などを調整することが考えられる。
説明は図3のフローチャートに戻り、ステップS12で2色カラーモードによる設定が完了すると、処理はステップS13に移行される。ステップS13では、ステップS12で設定された内容に基づき、色・色域決定部14において2色カラーモードにおける第1色および第2色に対して推奨される推奨色と、当該推奨色の色域とが決定される。このステップS13における推奨色および推奨色の色域決定処理の詳細については、後述する。
次のステップS14では、表示部16に対してプレビュー画面の表示を行う。すなわち、ステップS14では、ステップS11で選択された原稿画像によるカラー画像データに対して、ステップS13で決定された第1色および第2色を適用したプレビュー画像データを決定する。
より具体的には、色・色域決定部14で決定された第1色および第2色の推奨色を示す情報が画像処理部11の画像データ変換部12に渡される。それと共に、色・色域決定部14で決定された推奨色の色域の情報が色域判定部13に渡される。以下では、色域が色相の範囲を示す色相域であるものとして説明を行う。
色域判定部13は、ステップS11で選択され、画像メモリ10から読み出されたカラー画像データの各画素について色相を求め、色・色域決定部14から渡された色相域を示す情報に基づき、各画素の色相が第1色および第2色の何れの色相域に含まれるかを判定する。各画素の判定結果は、画像データ変換部12に渡される。
なお、色域判定部13では、RGBの各色のデータから構成されるカラー画像データから色相を求める必要がある。この、色域判定部13においてRGBの各色のデータから色相を求める処理の詳細については、後述する。
画像データ変換部12は、色・色域決定部14から渡された第1色および第2色を示す情報と、色域判定部13から渡された色相域を示す情報とに基づき、ステップS11で選択され、画像メモリ10から読み出されたカラー画像データの各画素の色を、第1色および第2色に変換して2色画像データを生成する。例えば、画像データ変換部12は、カラー画像データの各画素について、当該各画素の色を、第1色および第2色のうち当該各画素が含まれる色相域に対応する色に変換する。
この変換処理は、第1色および第2色をそれぞれ固定的な色として、該当する画素の色を第1色または第2色に単純に置き換える処理で行うことが考えられる。これに限らず、この変換処理は、別の方法で行ってもよい。例えば、各画素の元の色の彩度(濃度)など、色相以外の色のパラメータを変換後の色に反映させることができると、より好ましい。このような色変換処理については、後述する。
画像処理部11は、画像データ変換部12で生成された2色画像データに対して表示部16にプレビュー表示させるための画像処理を施し、プレビュー画像データを生成する。例えば、画像処理部11は、2色画像データに対して画素間引きや補間処理などを行い、2色画像データの解像度をプレビュー表示を行うプレビュー画面の解像度に変換する。また、プレビュー表示の際に画像の拡大/縮小が指示された場合のプレビュー画像データの拡大/縮小処理も、画像処理部11において行われる。
図8は、表示部16に表示されるプレビュー画面30Bの一例を示す。プレビュー画面30Bは、プレビュー表示部60Aおよびガイド表示部60Bと、プレビュー表示に対して各種操作を行うための複数の操作ボタンとが配置される。プレビュー表示部60Aは、プレビュー画像データによるプレビュー画像61が表示され、実際の印字出力に対応するイメージが示される。
この例では、原稿種類「蛍光ペン」によるカラー画像データから生成されたプレビュー画像データがプレビュー画像61として表示されている。原稿において蛍光ペンでマーキングされた領域62における蛍光ペン色の部分が、第1色で指定された例えば黄色に変換され表示されている。
プレビュー画面30Bにおいて、拡大/縮小ボタン群63は、プレビュー画像61の拡大および縮小を指示する。ユーザにより拡大/縮小ボタン群63の操作が行われると、入力部から拡大/縮小を指示する信号が出力され、画像処理部11に供給される。画像処理部11は、この拡大/縮小を指示する信号に応じて2色画像データの拡大/縮小処理を行い、プレビュー表示部60Aの表示を更新する。
水平方向移動ボタン群64および垂直方向移動ボタン群65は、画像の大きさを保ったまま、プレビュー画像61を、プレビュー表示部60Aに対してそれぞれ水平方向および垂直方向に移動させる。ガイド表示部60Bは、プレビュー画像61の全体を常に表示する。
ページ切り替えボタン群66は、複数のカラー画像データに対する処理を行っている場合に、プレビュー表示部60Aに表示させるページの切り替えを指示する。
設定OKボタン67は、プレビュー表示部60Aに表示されたプレビュー画像61に従い、2色画像データの印字出力を指示する。設定変更ボタン68は、現在の2色画像データの設定の変更を指示する。キャンセルボタン69は、現在の2色画像データによる処理の中止を指示する。
説明を図3のフローチャートに戻し、ステップS15の処理でプレビュー画面30Bが表示されたら、処理はステップS16に移行される。ステップS16では、制御部17は、プレビュー画面30Bに表示されたプレビュー画像61の設定で印字処理を行うか否かを判定する。若し、プレビュー画像61の設定で印字処理を行うと判定されたら、処理はステップS17に移行される。例えば、プレビュー画像61が表示された状態でプレビュー画面30Bの設定OKボタン67が操作されたら、制御部17は、プレビュー画像61の設定で印字処理を行うと判定する。
ステップS17では、現在の2色画像データに対する設定を例えば制御部17がRAM18などに記憶し、次のステップS18で、この記憶された設定に従い印字出力のための画像処理が行われる。例えば、ステップS11で指定されたカラー画像データが画像メモリ10から読み出されて画像処理部11に供給される。画像処理部11内の画像データ変換部12において、供給されたカラー画像データに対してステップS17でRAM18などに記憶された設定に従い色変換処理を行い、2色画像データを生成する。さらに、このRGB各色からなる2色画像データをCMYKによる2色画像データに変換し、出力画像データとして出力する。
一方、上述のステップS16で、プレビュー画像61の設定で印字処理を行わないと判定されたら、処理はステップS19に移行される。例えば、プレビュー画像61が表示された状態でプレビュー画面30Bの設定変更ボタン68またはキャンセルボタン69が操作されたら、制御部17は、プレビュー画像61の設定で印字処理を行わないと判定する。
ステップS19では、一連の処理を終了するか否かが判定される。例えば、上述のステップS16でキャンセルボタン69が操作されて処理がステップS19に移行した場合、一連の処理を終了すると判定される。一方、上述のステップS16で設定変更ボタン68が操作されて処理がステップS19に移行した場合、処理を継続すると判定され、処理がステップS12に戻される。この場合、2色カラー設定を変更して再びプレビュー画像61を表示させることができる。
次に、上述したステップS13における推奨色と、当該推奨色の色域との決定処理について説明する。図9は、この推奨色と、当該推奨色の色域の決定処理を示す一例のフローチャートである。上述の図3のステップS12で2色カラーモードによる設定が完了すると、処理は図9のステップS20に移行される。
ステップS20では、ステップS12で設定された内容に基づき、色・色域決定部14において2色カラーモードにおける第1色および第2色に対して推奨される推奨色と、当該推奨色の色域とが決定される。すなわち、色・色域決定部14は、ROM19に記憶される特徴・表現テーブル200を参照して、2色カラーモードの設定に対応する第1色および第2色と、第1色および第2色に対応する色域とを取得し、それぞれ推奨色および推奨色の色域として用いる。これに限らず、ユーザが予め登録した推奨色および推奨色の色域を用いてもよい。
次のステップS21で、第1色および第2色として使用する色を、原稿から読み取ったカラー画像データに基づき決定するか否かが判定される。この判定は、ユーザ操作の結果に応じて行ってもよいし、特徴・表現テーブル200を参照して行ってもよい。特徴・表現テーブル200を参照してステップS21での判定を行う場合、例えば、原稿種類「蛍光ペン」が選択されている場合に、第1色を原稿から読み取ったカラー画像データに基づき決定すると判定される。
ステップS21で、第1色および第2色として使用する色を、原稿から読み取ったカラー画像データに基づき決定しないと判定されたら、図9のフローチャートによる処理が終了され、処理が図3のステップS14に移行される。すなわちこの場合は、ステップS20で決定された第1色および第2色の推奨色および推奨色の色域を用いるものとされる。
一方、第1色および第2色として使用する色を、原稿から読み取ったカラー画像データに基づき決定すると判定されたら、処理はステップS22に移行される。ステップS22では、原稿のカラー画像データに対して色情報の読み取り位置を手動で指定するか否かが判定される。例えば、2色カラーモードに対する設定を行う操作画面30Aに対して読み取り位置を指定するか否かを指示する指示ボタンを設け、この指示ボタンの操作に応じて、色情報の読み取り位置を手動で指定するか否かを判断することが考えられる。若し、読み取り位置を手動で指定すると判定されたら、処理はステップS23に移行される。
ステップS23では、表示部16に対して読み取り位置指定画面が表示され、「読み取り位置を指定してください」など、読み取り位置の手動による指定を促す表示がなされる。図10は、読み取り位置指定画面30Cの一例を示す。読み取り位置指定画面30Cは、原稿画像表示部70Aおよびガイド表示部70Bと、原稿画像表示部70Aに対して表示された原稿画像に対して各種操作を行うための複数の操作ボタンとが配置される。
原稿画像表示部70Aには、原稿から読み取られたカラー画像データによる原稿画像71が表示される。例えば、制御部17は、画像メモリ10から所定の操作で選択されたカラー画像データを読み出し、画像処理部11に供給する。画像処理部11は、供給されたカラー画像データに対して解像度変換など所定の処理を施して、表示部16に供給する。この例では、原稿画像71は、白地に青および黒で文字が表示されると共に、一部の文字を含む領域72が黄色の蛍光ペンでマーキングされ、さらに印影73が朱色で表示されている。
原稿画像表示部70Aの周囲に、拡大/縮小ボタン群74、水平方向移動ボタン群75および垂直方向移動ボタン群76が配置される。これらのボタン群、ならびに、ページ切り替えボタン群77およびガイド表示部70Bの機能は、図8を用いて説明したプレビュー画面30Bに配置される拡大/縮小ボタン群63、水平方向移動ボタン群64、垂直方向移動ボタン群65、ページ切り替えボタン群66およびガイド表示部60Bと共通であるので、ここでの説明を省略する。
原稿画像表示部70Aにカーソル移動ボタン群78が配置される。カーソル移動ボタン群78は、例えば上下左右の4方向をそれぞれ示す4のボタンからなり、原稿画像表示部70Aに表示されるカーソル81を、これら4のボタンのうち操作されたボタンが示す方向に所定の速度で移動させる。ユーザは、原稿画像表示部70Aに表示される原稿画像71上の、第1色に指定したい色部分にカーソル81が重なるように、カーソル移動ボタン群78を操作する。読み取り位置指定画面30Cに対して、カーソル81の現在位置における原稿画像71上の色を別個に表示させると、より好ましい。
決定ボタン79は、色の読み取り位置を指定する。例えば蛍光ペンによるマーカ色を第1色にしたい場合、ユーザは、カーソル移動ボタン群78を操作して、原稿画像表示部70Aに表示されるカーソル81を、蛍光ペンでのマーキングが行われている領域72内の、文字部分以外の位置に移動させる。この状態で決定ボタン79を操作すると、原稿画像71におけるカーソル81の位置に対応する、当該原稿画像71を表示するカラー画像データの位置が読み取り位置に指定される(ステップS24)。
なお、プレビューボタン80は、カーソル81の現在位置における色に基づき第1色として用いる色を推定し、この推定された第1色を用いて印字出力のプレビュー表示を行うように指示する。
ステップS24で読み取り位置が指定されると、処理がステップS25に移行される。ステップS25では、指定された読み取り位置の色に基づき第1色として使用する色を推定する。例えば、制御部17の制御により、原稿画像71を表示したカラー画像データが画像メモリ10から画像処理部11に読み込まれる。画像処理部11は、読み込んだカラー画像データにおける、ステップS24で指定された読み取り位置の色を取得する。
一例として、原稿種類「地図」、仕上がり種類「等高線識別」および色組み合わせ「通常」の場合には、この取得した色が、第1色として用いられる。第2色は、特徴・表現テーブル200に従い、当該第1色以外の例えば黒が用いられる。ステップS25で第1色として使用する色が推定されると、図9のフローチャートによる一連の処理が終了され、処理は図3のステップS14に移行される。
上述のステップS22で、読み取り位置を手動で指定しないと判定されたら、処理はステップS26に移行され、第1色として用いる色を原稿画像71のカラー画像データから自動的に取得する処理が行われる。例えば、ステップS26では、当該カラー画像データから、第1色を使用する色域についてヒストグラムを生成する。
例えば、図2の特徴・表現テーブル200を参照し、原稿種類「蛍光ペン」を選択し、仕上がり種類に「文字」、「文字・写真」または「写真」を選択し、さらに、色組み合わせ「通常」を選択した場合、第1色として、R、G、B、C、M、Yのうち何れかを指定することができる。そこで、原稿画像71のカラー画像データの各画素の色相を色域判定部13で求め、求められた色相に基づき、各画素の色がそれぞれR、G、B、C、M、Yと見なせる色相域に含まれるか否かを判定し、色相域毎の頻度を計数してヒストグラムを生成する。そして、R、G、B、C、M、Y各色のうち、最も頻度の高い色相域に対応する色を第1色に指定する。
図11は、このようにして生成したヒストグラムの例を示す。図11において、横軸は色相、縦軸は頻度を示す。この図11の例では、R、G、B、C、M、YにW(白)およびBk(黒)を加えた各色相域について、頻度を求めている。
ヒストグラムが生成されると、次のステップS27で、生成されたヒストグラムに基づき第1色として用いる色を推定する。図11の例では、Y(黄色)と見なせる色相域の頻度が最も高いので、このY(黄色)を第1色として用いるものと推定する。第1色として用いる色が推定されると、図9のフローチャートによる一連の処理が終了されて、処理が図3のステップS14に移行される。
次に、本第1の実施形態による2色カラー処理の結果について、より具体的な例を用いて説明する。図12は、朱色の印影を有する原稿に対して本第1の実施形態による2色カラー処理を施した例である。元の原稿100Aは、「日時:XXX」、「場所:YYY」および「内容:ZZZ」の文字が青で、それ以外の文字が黒で表されると共に一部の文字を含む範囲に対して黄色の蛍光ペンでマーキングがされ、さらに、朱色で会社印が捺印されている。
この原稿100Aに対して、原稿種類「朱肉」を指定した場合の処理結果の例が複写結果100Bとして示されている。原稿種類として「朱肉」を選択した場合に、仕上がり種類として「文字」、「文字・写真」または「写真」を選択し、色の組み合わせとして「通常」を指定すると、特徴・表現テーブル200に従い、原稿の赤に対して第1色である赤が適用され、赤以外に対して第2色である黒が適用される。したがって、複写結果100Bに例示されるように、会社印の印影のみが赤で再現され、その他の文字などは黒または灰色で再現される。なお、灰色は、黒をディザ処理などドット間引きすることで得ることができる。
図12の2色カラー処理における第1色および第2色の色相域について説明する。図13は、無彩軸Nを中心としたL*(明度)C*(彩度)h*(色相角)による極座標表示のC**平面を、L***直角座標表示のa**平面で表した色相面である。半径方向は、彩度C*、色相角h*で、図13の赤(R)で再現する原稿の色相範囲Aは、原稿の色相をR(赤)−M(マゼンタ)−B(青)−C(シアン)−G(緑)−Y(黄色)の6色相で表した場合のR、M色相を単色:赤(R)で再現し、それ以外の色相B、C、G、Yの色相を単色:黒(K)で表す。
図14は、L***表示のL*−a*平面上の断面図を示す。楕円は、スキャナで色を識別することが可能な範囲を概念的に示したものである。図14では、L*−a*平面(b*=0)で、a*≧0となる範囲を赤(R)で再現し、a*<0となる範囲を黒(K)で再現することが示される。
図15は、原稿種類として「蛍光ペン」を選択した場合の例である。元の原稿100Aは、上述の図12で説明したものと同一であるので、ここでの説明を省略する。この原稿100Aに対して、原稿種類「蛍光ペン」を選択した場合の処理結果の例が複写結果100Cとして示されている。この例では、仕上がり種類として「文字」、「文字・写真」または「写真」を選択し、色の組み合わせとして「通常」を指定すると、原稿の蛍光ペン部に対して第1色として初期値として黄色が適用され、蛍光ペン部以外に対して第2色として黒が適用される。したがって、複写結果100Cに例示されるように、蛍光ペン部が黄色で再現され、その他の印影部分を含む文字部分などが黒または灰色で再現される。なお、蛍光ペン部に適用する色は、ユーザ操作により他の色に変更することが可能である。
図15の2色カラー処理における第1色および第2色の色相域について説明する。図16は、L***表示のL*−C*平面上の断面図を示す。蛍光ペンの色は、彩度および明度が共に高めであるので、図に斜線で概念的に示したような、明度(L*)および彩度(C*)が高い領域に含まれる。このときのL*成分の上下限およびC*成分の上下限は、予め、蛍光ペンによるマーキングの色相を含むように設定しておく。設定値は、例えばROM19に記憶される。図16は、このL*成分の上下限およびC*成分の上下限で示される範囲内を例えば黄色で再現し、それ以外の領域を黒(K)で再現することを概念的に示す。
図17は、原稿種類として「地図」を選択し、仕上がり種類として「河川識別」を選択した場合の例である。元の原稿102Aは、等高線が茶色、地名および道路が「黒」、海、湖沼、河川が水色(マリンブルー)、市街地がマゼンタで表されている。
この原稿102Aに対して、原稿種類として「地図」を選択し、仕上がり種類として「河川識別」を選択した場合の処理結果の第1および第2の例が複写結果102Bおよび102Cとしてそれぞれ示されている。仕上がり種類として「河川識別」を選択すると、特徴・表現テーブル200に従い、原稿102Aの青色部分に対して第1色である青系の色が適用され、青色以外の部分に対して黒など、青系以外の色が適用される。これにより、河川などとそれ以外との識別が容易となる。なお、図17の複写結果102Cは、元の原稿102Aにおける青系以外の部分に対して黒以外の色(この例では茶色)を適用させた例である。
図18は、原稿102Aの河川部と河川部以外とを識別するための色相域の一例の設定を、a*−b*平面上に投影した色相の断面図によって示す。R−M−B−C−G−Yの6色相のうち、C−Bの色相を青系の色(シアン、マリンブルー、青)で再現し、それ以外の色相を青系以外(黒など)の色で再現する。
図19は、原稿種類として「地図」を選択し、仕上がり種類として「等高線識別」を選択した場合の例である。元の原稿102Aは、上述の図17と共通であるので、ここでの説明を省略する。この原稿102Aに対して、原稿種類として「地図」を選択し、仕上がり種類として「等高線識別」を選択した場合の処理結果の第1および第2の例が複写結果102Dおよび102Eとしてそれぞれ示されている。
仕上がり種類として「等高線識別」を選択すると、特徴・表現テーブル200に従い、原稿102Aの茶色部分に対して第1色である茶系の色が適用され、茶色以外の部分に対して黒など、茶系以外の色が適用される(複写結果102D)。これにより、等高線とそれ以外との識別が容易となる。なお、図19の複写結果102Eは、元の原稿102Aにおける茶系以外の部分に対して、黒以外の色として青を適用させた例である。このように、等高線以外を青で再現した場合、原稿102Aにおいてマゼンタで表されている市街地も青で再現され河川部との識別が困難となる。そのため、原稿102Aにおいて等高線以外の部分に用いられていない、黒などを第2色に適用した方が識別が容易となる。
図20は、原稿の茶色の等高線部と等高線部以外とを識別するための色相域の一例の設定を、a*−b*平面上に投影した色相の断面図によって示す。R−M−B−C−G−Yの6色相のうち、Y−R−Mの色相を茶色(Brownなど)で再現し、それ以外の色相を茶色以外(黒など)で再現する。ここで、等高線は、一般に明度が高い(濃度が薄い)、または、比較的彩度が低い色材で印刷される場合が多い。そのため、図21のL*−a*平面におけるb*=0平面による断面図に例示するように、原稿102Aを読み取ったカラー画像データのうち、スキャナの読み取り識別範囲の明度(L*)が高く、彩度(C*)が低い領域のデータを選択的に、茶色に変更する。
図22は、原稿種類として「地図」を選択し、仕上がり種類として「市街地識別」を選択した場合の例である。元の原稿102Aは、上述の図17と共通であるので、ここでの説明を省略する。この原稿102Aに対して、原稿種類として「地図」を選択し、仕上がり種類として「市街地識別」を選択した場合の処理結果の例が複写結果102Fとして示されている。仕上がり種類として「市街地識別」を選択すると、特徴・表現テーブル200に従い、原稿102Aのマゼンタまたは赤部分に対して第1色であるマゼンタや赤が適用され、マゼンタまたは赤以外の部分に対して黒や茶色など、赤系以外の色が適用される。これにより、市街地とそれ以外との識別が容易となる。この場合には、図13に示したa*−b*平面上のR−M色相域を、赤やマゼンタなど、赤系の色で再現する。
図23は、仕上がり種類「POP広告」を選択した場合の操作画面30Aの例を示す。図23の例では、原稿種類として「印刷」が選択されている。他の原稿種類が選択されている場合でも、仕上がり種類として「POP広告」を選択することができる。また、図23の例では、色組み合わせとして「くっきり」が選択されてるため、特徴・表現テーブル200に従い、原稿のY−R−Mの色相域(黄色〜赤の部分)を第1色として赤で再現し、原稿のY−R−M以外の色相域を第2色として青で再現する。なお、第1および第2色が適用される色相域は、それぞれ図示されない初期設定画面で変更可能である。
図24は、この図23に例示した2色カラー設定による処理結果の第1の例を示す。元の原稿105Aにおいて、文字「日時:XXX」が紫、文字「場所:YYY」が青、文字「商品:ZZZ」が緑、文字「値段:¥123」および文字「大売り出し」がそれぞれ赤で表されている。また、原稿105Aの右側に、黄色で塗り潰された矩形領域が存在する。
複写結果105Bでは、原稿105AのY−R−Mの色相域に含まれる色で表された文字「値段:¥123」および文字「大売り出し」、ならびに、黄色の矩形領域に対してそれぞれ第1色である赤が適用され、その他の部分には第2色である青が適用されている。
この場合の色相域の設定は、上述の図20で示した色相域と同様に、R−M−B−C−G−Yの6色相のうち、Y−R−Mの色相を赤で再現し、それ以外の色相を青で再現する。また、上述の図14を用いて説明したのと同様に、L*−a*平面(b*=0)で、a*≧0の範囲が赤で再現され、a*<0となる範囲が青で再現される。
また、仕上がり種類を「POP広告」のまま、色の組み合わせとして「落ち着いた」を選択すると、図25の複写結果105Cに例示されるように、原稿105AのY−R−Mの色相域に含まれる色で表された文字「値段:¥123」および文字「大売り出し」、ならびに、黄色の矩形領域に対してそれぞれ第1色である緑が適用され、その他の部分には第2色である黒が適用される。
この場合の色相域の設定は、上述の図20で示した色相域と同様に、R−M−B−C−G−Yの6色相のうち、Y−R−Mの色相を緑で再現し、それ以外の色相を黒で再現する。また、上述の図14を用いて説明したのと同様に、L*−a*平面(b*=0)で、a*≧0の範囲が緑で再現され、a*<0となる範囲が黒で再現される。
このように、本発明の第1の実施形態によれば、元の原稿の種類や複写の用途に応じて原稿種類、仕上がり種類および色の組み合わせを選択して指定するだけで、カラー原稿を効果的な2色を用いた2色カラー画像として出力することができる。
すなわち、本発明では、2色モードの選択を容易とするために、概念的な設定による2色モードの効果的な設定を可能とする。概念的な設定の例として、朱肉用、蛍光ペン用、POP広告の作成、地図用といった、用途に基づく選択を可能としている。
例として、朱肉用では、朱色部分のみを赤色に、それ以外の色相を黒に変更する。蛍光ペン用の指定では、蛍光ペンの色は区別せずに、ユーザ指定または原稿から自動判別した第1色で再現し、それ以外の原稿の無彩色および有彩色部分を第2色で表すことにより、蛍光ペンでマーキングした部分の強調や識別を可能とする。
原稿種類として地図を指定した場合には、さらに河川強調、等高線強調などのユーザ指定によって、河川や等高線を識別容易とするように適切に原稿を2色に色分けする処理を、複雑な設定を行うこと無しに行うことが可能となる。例えば土木設計などにおいては、白地図を色鉛筆を用いて色分けすることが行われる。本発明を用いて出力した地図原稿を白地図代わりに用いることで、色鉛筆などによる色分けがより容易な印字画像を提供することができる。
このように、本発明では、簡単な操作や概念的な指定で、2色モードの表現力をより高める設定をユーザーが選択することができる。設定によっては、トナー低減効果も期待できる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態は、上述の第1の実施形態による画像処理装置1を、スキャナおよびプリンタを備えた複写装置としての画像形成装置に適用した例である。
図26は、本発明の第2の実施形態に適用可能な画像形成装置の一例の構成を示す。画像処理部480は、スキャナ400から読み込まれた画像データに対して画像処理を行い、プリンタ415に画像処理が実行された画像データを画像出力する。ユーザによって両面同時読み取りを複写原稿に対して指定された場合、原稿の一方の側を表面として、スキャナCCD400aによりR、G、Bに色分解されて、例えば10ビット信号で読み取り、原稿の表面と反対の他方の側を裏面として、スキャナCIS400bにより読み取ることで、一回の原稿搬送により原稿の両面を同時に読み取ることができる。
画像処理部480は、IPU(1)450、IPU(2)、マルチレイヤバス(Multilayer BUS)412、パターン生成回路413、γ変換(3)回路414、圧縮・伸張処理回路416、HDD I/F418、HDD(Hard Disk Drive)419、回転処理回路420、I/F421、CPU438、ROM490、メモリコントローラ(2)回路436、オペレーションパネル(OP)495およびメインメモリ437などを備えている。
CPU438は、図1で示した制御部17、特徴・表現指定部15および色・色域決定部14にそれぞれ対応できる。ROM490およびメインメモリ437は、ROM19およびRAM18にそれぞれ対応させることができる。また、入力部および表示部16は、オペレーションパネル495に対応させることができる。
IPU(1)450は、シェーディング補正回路401a、401b、FL補正処理回路446、チップ間画素補間回路447、メモリコントローラ(1)回路448、画像メモリ449、スキャナγ変換回路402、像域分離・ACS判定回路403、MTFフィルタ(1)回路404、自動濃度調整レベル(ADS)検出・除去回路405、色相判定処理(1)回路406、色補正・UCR処理(1)回路407、変倍処理(1)回路408、γ変換(1)回路409、二値階調処理回路410、および編集(1)処理回路411などを備えている。
シェーディング補正回路401aは、スキャナCCD400a用のシェーディング補正回路であり、スキャナCCD400aから読み取られた画像信号に対して主走査方向のムラを補正し、R、G、Bそれぞれの8ビットデータで出力する。シェーディング補正回路401bは、スキャナCIS400b用のシェーディング補正回路であり、スキャナCIS400bから読み取られた画像信号に対して主走査方向のムラを補正し、R、G、Bそれぞれの8ビットデータで出力する。
FL補正処理回路446は、スキャナCCD400a用のFL補正処理回路であり、主走査方向に並べた2組のCCDの感度差(階調性の差)を補正する。チップ間画素補間回路447は、スキャナCIS400b用のチップ間画素補間回路であり、主走査方向に並べられたCISデバイスのチップ間の間隙の画像データを両隣の画素から補間する。
メモリコントローラ(1)回路448は、スキャナCCD400aに読み取られた画像データに対して、シェーディング補正回路401aとFL補正処理回路446とにより処理を行った後の画像データ、あるいは、スキャナCIS400bに読み取られた画像データに対して、シェーディング補正回路401bとチップ間画素補間回路447とにより処理を行った後の画像データを一時的にDDRメモリなどを使用した画像メモリ449に記憶させておくためのDDRメモリコントローラである。画像メモリ449は、図1を用いて説明した画像メモリ10に対応させることができる。
像域分離・ACS判定回路403は、上記の画像データについて、文字領域、写真領域などの像域分離判定結果(信号X)を求めたり、カラー原稿であるか白黒原稿であるかのカラー判定結果を求めたりする。
スキャナγ変換回路402は、スキャナ400からの読み取り信号が反射率データから明度データに変換する。画像メモリ449は、スキャナγ変換後の画像データを記憶する。
MTFフィルタ(1)回路404は、シャープな画像やソフトな画像などユーザの好みに応じてエッジ強調や平滑化等、画像データの周波数特性を変更する処理に加えて、画像データのエッジ度に応じたエッジ強調処理(適応エッジ強調処理)を行う。例えば、文字エッジにはエッジ強調を行い、網点画像にはエッジ強調を行わないという所謂適応エッジ強調をR、G、B信号それぞれに対して行う。
色相判定処理(1)回路406は、図1を用いて説明した色域判定部13に対応可能なもので、読み取った画像データがどの色相に判別するかを判定する。判定した結果に基づいて、色相毎の色補正係数が選択される。
色補正・UCR処理(1)回路407は、スキャナ400により読み取られた画像データをFAX送信、あるいは、スキャナ送信用に使用する場合は、s−RGBもしくはK(Gray)信号に変換した後、メモリコントローラ(2)回路436を通じてメインメモリ437に保管する。色補正・UCR処理(1)回路407は、図1を用いて説明した画像処理部11および画像データ変換部12に対応させることができる。
変倍処理(1)回路408では、主走査、副走査変倍が行われる。γ変換(1)回路409では、像域分離信号に応じて文字用・写真用のプリンタγ変換が行われ、二値階調処理回路410により二値化処理を行う前にプリンタγ変換が行われる。
二値階調処理回路410では、FAX送信やスキャナ配信を行う際に、単純二値化処理、二値ディザ処理、二値誤差拡散処理、二値変動閾値誤差拡散処理などの二値化処理を、文字モード、写真モード、文字・写真モードなど、操作部もしくは、I/F421に接続したLANを経由してコンピュータ(PC)などからの指示によって行う。編集(1)処理回路411では、端部マスク処理、論理反転などの編集処理を行う。
なお、図1で示した画像処理部11は、色補正・UCR処理(1)回路407のみに対応させるのに限られない。例えば、画像処理部11が、スキャナγ変換回路402、像域分離・ACS判定回路403、MTFフィルタ(1)回路404、自動濃度調整レベル(ADS)検出・除去回路405、色相判定処理(1)回路406、色補正・UCR処理(1)回路407、変倍処理(1)回路408、γ変換(1)回路409、二値階調処理回路410、および編集(1)処理回路411を含んでいるものとしてもよい。
画像データ保管時には、マルチレイヤバス412を経由して、圧縮・伸張処理回路416で、圧縮処理がなされ、HDD I/F418を介して、HDD(Hard Disk Drive)419内に圧縮された画像データが保管される。保管される画像データは、使用目的に応じて、RGB信号、K(Gray)信号、CMYK信号、RGBX信号(X信号は像域分離結果)として保管される。RGB信号は配信用、K(Gray)信号は配信やFAX送信用、CMYK信号は紙への印刷用、RGBX信号は、CMYKデータ生成、もしくは、sRGB信号に色空間変換を行い配信するなどの再処理用として保管する。
IPU(2)460は、グレー/RGB変換回路425、RGB合成回路426、パターン生成(1)回路427、MTFフィルタ(2)回路428、ADS除去回路429、色相判定処理(2)回路430、色補正・UCR処理(2)回路431、パターン生成(2)回路432、変倍処理(2)回路433、総量規制回路434、特徴量抽出回路422、γ変換(2)回路423、階調処理回路424、および編集(2)処理回路435などを備えている。
グレー/RGB変換回路425は、転写紙に印刷出力する場合には、マルチレイヤバス412を経由して、RGB画像データから必要に応じてGray信号を生成する。その際、Green信号をR=G=BとしてGray化する処理を必要に応じて行う。
RGB合成回路426は、必要に応じてRGB画像データを上書き合成や透かし合成を行う。パターン生成(1)回路427は、必要に応じてACC(自動階調補正)パターンや登録色パターンなどを発生する。MTFフィルタ(2)回路428は、必要に応じてエッジ強調や平滑化処理などの空間フィルタ処理を行う。
ADS除去回路429は、必要に応じて原稿追従型の地肌除去処理を行う。色相判定処理(2)回路430の機能は、色相判定処理(1)回路406と同様であって、読み取った画像データがどの色相に判別するかを判定する。図1で示した色域判定部13を、この色相判定処理(2)回路430に対応させてもよい。判定した結果に基づいて、色相毎の色補正係数が選択される。
色補正・UCR処理(2)回路431の機能は、色補正・UCR処理(1)回路407と同様であって、スキャナ400により読み取られた画像データをFAX送信、あるいはスキャナ送信用に使用される場合には、s−RGBもしくはK(Gray)信号に変換した後、メモリコントローラ(2)回路436を通じてメインメモリ437に保管される。変倍処理(2)回路433の機能は、変倍処理(1)回路408と同様であって、主走査や副走査変倍を行う。図1で示した画像処理部11および画像データ変換部12を、この色補正・UCR処理(2)回路431に対応させてもよい。
総量規制回路434は、色補正・UCR処理(2)回路431でCMYK信号に変換された際に、転写紙上のYMCKトナーの総量を規制する。色補正・UCR処理(2)回路431でCMYKデータに変換され、特徴量抽出回路422にて、画像のエッジ、非エッジ、エッジと非エッジの中間の弱エッジなどの判定処理がなされ、γ変換(2)回路423で、エッジ、非エッジ、弱エッジなどの判定結果に応じてγ変換処理を行い、階調処理回路424で、二値あるいは多値のディザ処理、二値あるいは多値の誤差拡散処理、二値あるいは多値の変動閾値誤差拡散処理などの階調処理を行う。編集(2)処理回路435は、画像追加/削除、枠消去、センターマスクなどのマスク処理、白黒(論理)反転などを必要に応じて行う。
なお、図1で示した画像処理部11は、色補正・UCR処理(2)回路431に対応させるのに限られない。例えば、画像処理部11が、グレー/RGB変換回路425、RGB合成回路426、パターン生成(1)回路427、MTFフィルタ(2)回路428、ADS除去回路429、色相判定処理(2)回路430、色補正・UCR処理(2)回路431、パターン生成(2)回路432、変倍処理(2)回路433、総量規制回路434、特徴量抽出回路422、γ変換(2)回路423、階調処理回路424、および編集(2)処理回路435を含んでいるものとしてもよい。
メインメモリ437は、画像処理前画像データ439、ディスクリプタ情報440、およびレジスタ・イメージ443などを備えている。画像処理前画像データ439は、画像処理前画像データ(1)〜(3)などからなる。また、ディスクリプタ情報440は、ディスクリプタ情報(1)〜(3)などからなる。
レジスタ・イメージ443は、レジスタ・イメージ[1]441と、レジスタ・イメージ[2]442とを備えている。レジスタ・イメージ[1]441は、レジスタ・イメージ[1](1)〜(3)などからなる。レジスタ・イメージ[2]442は、レジスタ・イメージ[2](1)〜(3)などからなる。
画像処理前画像データ439、ディスクリプタ情報440、レジスタ・イメージ(画像処理パラメータ)441は、電源投入時やメモリの初期化時などではメインメモリ437の中には必ずしも存在せず、画像処理の必要に応じてメインメモリ437中から必要とするメモリ量が確保される。画像処理前画像データ439は、ある場合にはスキャナCCD400a、スキャナCIS400bのいずれかから読み込まれて画像データが保持され、ある場合にはHDD419に保持されている画像データがHDD I/F418、マルチレイヤバス412、メモリコントローラ(2)回路436を介して転送されてきた画像データであって、また、ある場合にはI/F421を介して外部のコンピュータ(PC)からLAN回線を通じて送信されてきたプリンタデータであり、また、ある場合には図示しない電話回線を通じて送られてきたFAXデータである。レジスタ・イメージ(画像処理パラメータ)441は、グレー/RGB変換回路425から編集(2)処理回路435までの各画像処理モジュールに設定するための画像処理パラメータを保持している。
なお、上述では、この画像形成装置が備えるオペレーションパネル495(図1における表示部16)に対して操作画面30A、プレビュー画面30B原稿読み取り画面30Cが表示され、ユーザ操作が行われるように説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、I/F421を介してLAN回線を通じて接続される外部のコンピュータに対してこれらの画面の表示を行わせることができる。そして、表示された画面に従い、コンピュータに対して行われたユーザ操作により入力されたデータを、LAN回線を通じ、I/F421を介して画像形成装置に供給するようにしてもよい。
<色変換処理について>
次に、色補正・UCR処理(1)回路407および色補正・UCR処理(2)回路431における色補正処理と、色相判定(1)回路406および色相判定(2)回路430による色相判定処理について説明する。色補正・UCR処理(1)回路407および色補正・UCR処理(2)回路431は、色補正処理を利用して、図1の画像処理部11で行われる色変換処理を行うことが可能である。
色補正・UCR処理(1)回路407および色補正・UCR処理(2)回路431では、入力系の色分解特性と出力系の色材の分光特性の違いを補正し、忠実な色再現に必要な色材YMCの量を計算する色補正処理部と、YMCの3色が重なる部分をBk(ブラック)に置き換えるためのUCR処理部からなる。その処理の方法について、図27および図28の色空間の図を用いて説明する。
図27に示すように、色補正処理は、無彩色軸(R=G=B(≡N軸))を中心として放射状に広がる平面で、色空間(R,G,B)を分割して行われる。、彩度は、N軸に垂直に設けられたT軸に沿って変化する。また、色相は、T軸に平行な平面においてN軸を中心とした回転方向Uに沿って変化する。すなわち、所定の回転方向UにおいてN軸に平行に形成された面上のすべての点は、回転方向Uによって定まる色相を示す色の点である。
また、点C、M、Yは、それぞれプリンタの一次色であるCMYにおいて、彩度が最大となる点である。また、点R、G、Bは、それぞれプリンタの2次色であるRGBにおいて、彩度が最大となる点である。プリンタ色再現領域672は、これらの点C、M、Y、R、G、Bと、点Wおよび点Kを曲線で結ぶことによって形成された略球面状の領域である。すなわち、このプリンタ色再現領域672の内側がプリンタにおいて出力可能な色の領域である。また、信号色領域660は、カラー画像データに対する信号色が取り得る色の領域である。
なお、以下では、この色空間において信号色を補正する場合に、処理を簡単にするために、プリンタ色再現領域670をプリンタ色再現領域672とみなす。ここで、プリンタ色再現領域670は、8色の最大値に対応する点C、M、Y、R、G、B、点Wおよび点Kを直線で結ぶことによって形成された12面体状の領域である。なお、このように、プリンタ色再現領域670を、プリンタ色再現領域672とみなすことにより、補正量Xに実質的な誤差は生じない。
次に、図28に基づいて色相領域について説明する。図28は、複数の色相領域に分割された色空間を示している。C境界面633は、点C、W、Kにより定まる平面である。同様に、i境界面634〜638(i=M、Y、R、G、B)は、それぞれ、点i、W、K(i=M、Y、R、G、B)により定まる平面である。色空間は、これらの境界面633〜638によって分割される。これら境界面633〜638によって分割された色空間には、CB色相領域640、BM色相領域641、MR色相領域642、RY色相領域643、YG色相領域644、GC色相領域645が形成されている。
色相判定(1)回路406および色相判定(2)回路430(色域判定部13)による画像データの色相判定方法について説明する。先ず、3次元空間の色相判定の方法を説明し、次に2次元色平面における色相判定の方法について説明する。
3次元空間の色相判定においては、画像データから各色相評価値Fxを算出し、色相評価値Fxに基づいて、信号色を含む色相領域の色相領域コードを決定する。
色相評価値Fxの理論的な導出方法について説明する。図28に示した点C、M、Y、R、G、B、W、Kを示す色座標をそれぞれ(Dir,Dig,Dib)(i=c、m、y、r、g、b、w、k)と示すことにする。例えば、点Cに対応する色座標は、(Dcr,Dcg,Dcb)である。
この場合、例えばC境界面633は次式(1)で表される。
(Dcg−Dcb)・Dr+(Dcb−Dcr)・Dg+(Dcr−Dcg)・Db=0 …(1)
同様に、境界面634〜638は、それぞれ次式(2)〜(6)で表される。
(Dmg−Dmb)・Dr+(Dmb−Dmr)・Dg+(Dmr−Dmg)・Db=0 …(2)
(Dyg−Dyb)・Dr+(Dyb−Dyr)・Dg+(Dyr−Dyg)・Db=0 …(3)
(Drg−Drb)・Dr+(Drb−Drr)・Dg+(Drr−Drg)・Db=0 …(4)
(Dgg−Dgb)・Dr+(Dgb−Dgr)・Dg+(Dgr−Dgg)・Db=0 …(5)
(Dbg−Dbb)・Dr+(Dbb−Dbr)・Dg+(Dbr−Dbg)・Db=0 …(6)
色空間は、例えば、C境界面633によって、CB色相領域640を含む領域とGC色相領域645を含む領域との2つの領域に分割される。同様に、色空間は、各i境界面634〜638によって2つの領域に分割される。そこで、カラー画像データがいずれの色相領域に含まれるかは、カラー画像データが各境界面633〜638によって形成される2つの領域のうちいずれの領域に含まれるかに基づいて判定することができる。すなわち、(数式1)〜(数式6)式のそれぞれにカラー画像データ(Dr,Dg,Db)を代入して得られた値の正負に基づいて、カラー画像データが含まれる色相領域を判定することができる。
そこで、上述の式(1)〜(6)に基づいて色相評価値Fxを定める。すなわち、式(1)〜(6)の左辺をそれぞれFc、Fm、Fy、Fr、Fg、Fbとする。
c=(Dcg−Dcb)・Dr+(Dcb−Dcr)・Dg+(Dcr−Dcg)・Db …(7)
m=(Dmg−Dmb)・Dr+(Dmb−Dmr)・Dg+(Dmr−Dmg)・Db …(8)
y=(Dyg−Dyb)・Dr+(Dyb−Dyr)・Dg+(Dyr−Dyg)・Db …(9)
r=(Drg−Drb)・Dr+(Drb−Drr)・Dg+(Drr−Drg)・Db …(10)
g=(Dgg−Dgb)・Dr+(Dgb−Dgr)・Dg+(Dgr−Dgg)・Db …(11)
b=(Dbg−Dbb)・Dr+(Dbb−Dbr)・Dg+(Dbr−Dbg)・Db …(12)
すなわち、3次元空間の色相判定においては、式(7)〜(12)において定められた各色相評価値Fxを算出する。例えば、色空間における任意の点(Dr,Dg,Db)から算出されたFc、Fgが、「Fc≦0 and Fb>0」を満たす場合、この点はCB色相領域に含まれる。
図29は、各色相評価値Fxと各色相領域とを対応付けた色相領域コードテーブルを示す。この色相領域コードテーブルにおいて、各色相領域が0〜5のコードで表されている。すなわち、Fc、Fbが「Fc≦0 and Fb>0」を満たす場合、この点は、コード=0のCB色相領域に含まれる。Fc、Fmが「Fc≦0 and Fm>0」を満たす場合、この点は、コード=1のBM色相領域に含まれる。Fm、Frが「Fm≦0 and Fr>0」を満たす場合、この点は、コード=2のMR色相領域に含まれる。Fr、Fyが「Fr≦0 and Fy>0」を満たす場合、この点は、コード=3のRY色相領域に含まれる。Fy、Fgが「Fy≦0 and Fg>0」を満たす場合、この点は、コード=4のYG色相領域に含まれる。また、Fg、Fgが「Fg≦0 and Fg>0」を満たす場合、この点は、コード=5のGC色相領域に含まれる。このように、各色相領域は、色相評価値Fxにより定義される。
すなわち、図29に示した色相領域コードテーブルにおいて色相領域コードに対応付けられている色相評価値Fxの条件は、以上の式から定められた条件である。
なお、図29に示した色相領域コードテーブルにおいては、便宜的にN軸上の色座標をGC色相領域に含めているが、他の色相領域に含めてもよい。また色相評価値Fxは、(Dir,Dig,Dib)(i=c、m、y、r、g、b、w、k)の実際の値によって変化する。したがって、図29に例示する色相領域コードテーブルにおいて各色相領域コードに対応付けるべき色相評価値の条件は、色相評価値の値に応じて変更してもよい。
次に、3次元の色空間を2次元平面に写像し、2次元平面におけるカラー画像データの色座標を利用して、カラー画像データが含まれる色相領域を判定する方法について説明する。図30は、色相領域の一例の判定処理を示すフローチャートである。この色相領域の判定処理は、例えば図26における色相判定(1)回路406や色相判定(2)回路430において行われる。以下では、色相領域の判定処理を、色相判定(1)回路406で行うものとして説明する。
図30において、先ず、色相判定(1)回路406は、カラー画像データが入力されると、カラー画像データの値を2次元化する(ステップS100)。すなわち、カラー画像データの値を下記の式(13)および式(14)に代入して差分GRおよび差分BGを得る。これにより、カラー画像データの色空間における値(Dr,Dg,Db)が、色平面における値(GR,BG)に変換される。
図31は、カラー画像データを写像すべき2次元平面を示している。この2次元平面において、「Dg−Dr」に相当する直線をGR軸とし、「Db−Dg」に相当する直線をBG軸とする。GR軸とBR軸とは互いに直交している。
色空間上の点(Dr,Dg,Db)は、次に示す式(13)および式(14)により、図31に示す色平面に写像される。
GR=Dg−Dr …(13)
BG=Db−Dg …(14)
また、色空間におけるN軸上の点(Dnr,Dng,Dnb)は、図31に示す色平面における点(Dng−Dnr,Dnb−Dng)に写像される。Dnr=Dng=Dnbであるから、点(Dng−Dnr,Dnb−Dng)は、次式(15)に示されるようになる。
(Dng−Dnr,Dnb・Dng )=(0,0) …(15)
すなわち、N軸上の全ての点は、図31に示す平面における原点Nに写像される。また、色空間における点C、M、Y、R、G、Bは、原点Nの周囲に、図31に示すように配置される。したがって、図28に示した6つの色相領域640〜645は、色平面においてN軸と点C、M、Y、R、G、Bとをそれぞれ結んだ直線で分割された領域740〜745にそれぞれ写像される。
図30の説明に戻り、次に、入力されたカラー画像データの各色の値から差分GR、差分BG、および各色相評価値Fx’(x=c、m、y、r、g、b)を算出する(ステップS101)。そして、次のステップS102で、各色相評価値Fx’、差分GR、および差分BGに基づいて、色相領域コードテーブルを利用して、信号色を含む色相領域の色相領域コードを決定する。図32は、この、色相評価値Fx’の条件と色相領域コードcodeとを対応付ける色相領域コードテーブルの例を示す。なお、色相評価値Fx’の条件については後述する。
色相評価値Fx’の導出方法について説明する。図30に示した色平面において、点Nと、点C、M、Y、R、G、Bとをそれぞれ結んだ直線、すなわち、直線NC、直線NM、直線NY、直線NR、直線NG、および直線NBはそれぞれ以下に示す式(16)〜式(21)のように表される。
BG=(Dcb−Dcg)/(Dcg−Dcr)・GR (但し、Dcg−Dcr≠0) …(16)
BG=(Dmb−Dmg)/(Dmg−Dmr)・GR (但し、Dmg−Dmr≠0) …(17)
BG=(Dyb−Dyg)/(Dyg−Dyr)・GR (但し、Dyg−Dyr≠0) …(18)
BG=(Drb−Drg)/(Drg−Drr)・GR (但し、Drg−Drr≠0) …(19)
BG=(Dgb−Dgg)/(Dgg−Dgr)・GR (但し、Dgg−Dgr≠0) …(20)
BG=(Dbb−Dbg)/(Dbg−Dbr)・GR (但し、Dbg−Dbr≠0) …(21)
これら式(16)〜式(21)のそれぞれに、カラー画像データのGR値を代入して得られるBG値と、実際のカラー画像データのBG値との大小関係から、各式によって定まる直線と、カラー画像データに対応する点との位置関係がわかる。したがって、カラー画像データが、何れの色相領域に含まれるかは、式(16)〜式(21)にカラー画像データのGR値を代入して得られるBG値と、カラー画像データのBG値との大小関係に基づいて、判定することができる。
そこで、式(16)〜式(21)に基づいて、以下に示す式(22)〜式(27)のようにして、色相評価値Fx’を定める。すなわち、式(16)〜式(21)の左辺をそれぞれFc’、Fm’、Fy’、Fr’、Fg’、Fb’とする。なお、式(22)〜式(27)において、分母側の条件は、上述の式(16)〜式(21)と同様である。
c’=(Dcb−Dcg)/(Dcg−Dcr)・GR …(22)
m’=(Dmb−Dmg)/(Dmg−Dmr)・GR …(23)
y’=(Dyb−Dyg)/(Dyg−Dyr)・GR …(24)
r’=(Drb−Drg)/(Drg−Drr)・GR …(25)
g’=(Dgb−Dgg)/(Dgg−Dgr)・GR …(26)
b’=(Dbb−Dbg)/(Dbg−Dbr)・GR …(27)
例えば、色平面における任意の点(GR,BG)から算出されたFc’およびFb’が、「BG≦Fc’ and BG>Fb’」を満たす場合、この点は、CB色相領域に含まれることがわかる。この場合、このCB色相領域はCB部分色空間と呼ばれ、色相領域コードcode=0とされる。
同様にして、図32に示されるように、Fb’、Fm’が「BG≦Fb’ and BG<Fm’」を満たす場合、この点は、色相領域コードcode=1のBM部分色空間に含まれる。Fm’、Fr’が「BG≧Fm’ and BG<Fr’」を満たす場合、この点は、色相領域コードcode=2のMR部分色空間に含まれる。Fr’、Fy’が「BG≧Fr’ and BG<Fy’」を満たす場合、この点は、色相領域コードcode=3のRY部分色空間に含まれる。Fy’、Fg’が「BG≧Fy’ and BG>Fg’」を満たす場合、この点は、色相領域コードcode=4のYG部分色空間に含まれる。Fg’、Fc’が「BG≦Fg’ and BG≧Fc’」を満たす場合、この点は、色相領域コードcode=5のGC部分色空間に含まれる。
すなわち、図32に示した色相領域コードテーブルにおいて色相領域コードに対応付けられている色相評価値Fx’の条件は、以上の式から定められた条件である。
このように、図32に示した色相領域コードテーブルに、色相評価値Fx’の条件が予め設定されている。したがって、色相判定(1)回路406は、図32の色相領域コードテーブルのように、各色相領域コードに対応付けられている色相評価値Fx’の条件の中から、BGおよび色相評価値Fx’が満たす条件を特定し、当該色相領域コードテーブルにおいて、この条件に対応付けられている色相領域コードを選択すればよい。
なお、図32に示した色相領域コードテーブルにおいては、N軸上の色座標をGC色相領域に含めているが、他の色相領域に含めてもよい。また色相評価値Fx’は、(Dir,Dig,Dib)(i=c、m、y、r、g、b、w、k)の実際の値によって変化する。したがって、図32の色相領域コードテーブルにおいて各色相領域コードに対応付けるべき色相評価値の条件は、色相評価値Fx’の値に応じて変更してもよい。
なお、上述では、式(13)および式(14)に示した変換式によりカラー画像データ(Dr,Dg,Db)を色平面における値(GR,BG)に変換したが、これはこの例に限定されるものではない。例えば、式(13)および式(14)に替えて、以下の式(28)および式(29)に示す変換式により、変換を行ってもよい。
GR=Ri・Dr+Gi・Dg+Bi・Db …(28)
BG=Rj・Dr+Gj・Dg+Bj・Db …(29)
ここで、Ri=Gi=Bi=0,Rj=Gj=Bj=0
次に、色補正・UCR処理(1)回路407および色補正・UCR処理(2)回路431(画像データ変換部12)で行われる色補正処理について説明する。この色補正処理の応用で、原稿上において第1色を使用する色相域の色を、指定された第1色に変換する変換処理を行うことができる。
入力されたカラー画像データ(R,G,B)が分割された空間の何処に属するかを、上述したように色相判定(1)回路406にて判定し、その後、各空間毎に予め設定しておいたマスキング係数を用いて、次式(30)を用いて色補正処理を行う。その際、濃度調整やカラーバランス調整など、必要に応じてマスキング係数の線形処理等を行う。なお、以下で分割点とは、例えば図27における点G(Green)のように、境界面と辺が交わった点である。
Figure 2011130184
色相hueをG(Green)とした場合は、式(30)は、次式(31)のようになる。
Figure 2011130184
ここで、左辺P(hue):(P=C、M、Y、K;hue=色相R、G、B、Y、M、C、K、Wなど)をプリンタベクトル、右辺S(hue):(S=B、G、R;hue=色相R、G、B、Y、M、C、K、Wなど)をスキャナベクトル、aPS(hue):(P=C、M、Y、K;S=B、G、R)を各色相毎の線形マスキング係数(マスキング係数)と呼ぶ。プリンタベクトルは、変換後の画像データの色を示す。また、スキャナベクトルは、変換前の画像データの色を示す。
上述の式(30)において、マスキング係数を、想定される第1色(または第2色)と、第1色(または第2色)に変換される元の色とを用いて求める。これにより、元の色の彩度(濃度)などを変換後の第1色に反映させた変換処理を行うことができる。
マスキング係数の算出方法について説明する。通常、各空間の線形マスキング係数aPS(色相)(P=Y、M、C、K;S=R、G、B、定数)は、図33に示すような無彩色軸上の異なる2点(R1,G1,B1)および(R2,G2,B2)と、無彩色軸上に無い2境界面上の2点(R3,G3,B3)および(R4,G4,B4)の計4点のR、G、Bの値と、その色再現に最適な現像部C、M、YおよびKの記録値(C1,M1,Y1,K1)、(C2,M2,Y2,K2)、(C3,M3,Y3,K3)および(C4,M4,Y4,K4)を予め決めておき、以下の式(32)〜式(35)に示す演算により求める。
Figure 2011130184
式(32)より、両辺に、式(33)の逆行列である式(34)を掛けて両辺を入れ替えて、式(35)として、マスキング係数を得る。
Figure 2011130184
Figure 2011130184
Figure 2011130184
以上により、線形マスキング係数aPS(色相)(P=Y、M、C、K;S=R、G、B)が得られる。ここで、aXY(3−4)は、色相(3)と色相(4)との間の色領域で成り立つマスキング係数を表す。このような演算を、色相環において互いに隣り合う全ての色相の組についてそれぞれ行う。
図28のように6つの境界面で色空間(R,G,B)を分割する場合、少なくとも各境界面上の6点と無彩色軸上の2点の、計8点のR,G,Bの値と、その色の再現に最適な現像部のC、M、Y及びKの記録値を予め決めておき、これらに基づいて各空間のマスキング係数を求める。なお、上述のように各空間のマスキング係数を予め求めてROM、RAM等に記憶しておき、色補正処理において、色相判定で判定された色に応じて適切なマスキング係数を選択し、色補正を行うことができる。
ここで説明した色補正処理を、画像データ変換部12(色補正・UCR処理(1)回路407および色補正・UCR処理(2)回路431)における色変換処理に適用するには、例えば、第1色の変換の場合、スキャナベクトルとして第1色への変換を想定する色のデータを用い、プリンタベクトルとして第1色の色のデータを用いて式(35)によりマスキング係数を求める。こうして求めたマスキング係数を式(30)に適用する。これにより、変換前の色の彩度などを変換後の色に反映させることができる。
<他の実施形態>
上述の第1の実施形態では、画像処理装置1がハードウェア的に構成されるように説明したが、これはこの例に限定されず、ソフトウェア的に構成することも可能である。このソフトウェアを実現するための画像処理プログラムは、例えば図1を用いて説明した各部(画像処理部11、画像データ変換部12、色域判定部13、色・色域決定部14および特徴・表現指定部15)を含むモジュール構成となっており、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
これに限らず、当該画像処理プログラムをインターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、当該画像処理プログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。さらに、当該画像処理プログラムをROMなどに予め組み込んで提供するように構成してもよい。
実際のハードウェアとしては、CPU(プロセッサ)が上述の記録媒体から当該画像処理プログラムを読み出して実行することにより、上述の各部が主記憶装置上にロードされ画像処理部11、画像データ変換部12、色域判定部13、色・色域決定部14および特徴・表現指定部15が主記憶装置上に生成されるようになっている。
例えば、図26に示した画像形成装置に、I/F421からLANを介して接続されたコンピュータに当該画像処理プログラムをインストールすることが考えられる。表示部16は、当該コンピュータが備えるディスプレイが利用され、入力部としては、マウスなどのポインティングデバイスやキーボードが用いられる。当該画像処理プログラムがインストールされたこのコンピュータは、画像形成装置からカラー画像データをLAN経由で取得し、第1の実施形態で説明したようにして当該カラー画像データから2色画像データを生成する。生成した2色画像データを、LAN経由で画像形成装置に送信する。
10 画像メモリ
11 画像処理部
12 画像データ変換部
13 色域判定部
14 色・色域決定部
15 特徴・表現指定部
16 表示部
特開2005−26788号公報 特開2000−3084号公報 特開2006−270222号公報 特開2009−88714号公報

Claims (10)

  1. 3色以上を用いたカラー画像データである入力画像データを、2色を用いたカラー画像データである2色画像データに変換して出力画像データとして出力する画像処理装置であって、
    前記入力画像データの特徴である入力特徴と前記出力画像データの特徴である出力特徴とのうち少なくとも一方の指定を受け付ける指定手段と、
    前記指定手段で受け付けた前記入力特徴および前記出力特徴に従い、前記2色画像データに使用する第1色および第2色と、前記入力画像データに対して該第1色および該第2色をそれぞれ適用する第1の色域および第2の色域とを決定する決定手段と、
    前記入力画像データの前記第1の色域および第2の色域の部分の色を、それぞれ前記決定手段で決定された前記第1色および前記第2色に変換して前記2色画像データを生成する変換手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記入力特徴および前記出力特徴と、前記第1色および前記第2色、ならびに、前記第1の色域および前記第2の色域とが関連付けられて予め記憶されたテーブルをさらに有し、
    前記指定手段は、
    前記テーブルから選択された前記入力特徴および前記出力特徴の指定を受け付け、
    前記決定手段は、
    前記指定手段で指定された前記特徴および前記表現に対して前記テーブルで関連付けられた前記第1色および前記第2色、ならびに、前記第1の色域および前記第2の色域を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記入力画像データは、原稿をスキャナで読み取ることで生成され、
    前記指定手段は、
    前記入力画像データの元になる前記原稿の種類である前記入力特徴の指定を受け付け、
    前記決定手段は、
    前記指定手段で指定された前記入力特徴に従い、前記入力画像データに対して前記第1色および前記第2色をそれぞれ適用する前記第1の色域および前記第2の色域を決定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記指定手段は、
    前記出力画像データによる仕上がり種類である前記出力特徴の指定を受け付け、
    前記決定手段は、
    前記指定手段で指定された前記出力特徴に従い、前記第1色および前記第2色を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記指定手段は、
    前記第1色および前記第2色の組み合わせにより得られる画像の特徴に応じて指定された前記出力特徴を受け付け、
    前記決定手段は、
    前記指定手段で指定された前記出力特徴に従い、前記入力画像データに対して前記第1色および前記第2色をそれぞれ適用する前記第1の色域および前記第2の色域を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記変換手段で生成された前記2色画像データを表示する2色画像データ表示手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記入力画像データを表示する入力画像データ表示手段と、
    前記入力画像データ表示手段に表示された前記入力画像データ上の位置を指定する位置指定手段と
    をさらに有し、
    前記決定手段は、
    前記位置指定手段で指定された前記入力画像データ上の位置での該入力画像データの色に基づき前記第1色を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の画像処理装置。
  8. 原稿を読み取って前記入力画像データを出力するスキャナ手段と、
    前記請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の画像処理装置と、
    前記出力画像データから出力画像を形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 3色以上を用いたカラー画像データである入力画像データを、2色を用いたカラー画像データである2色画像データに変換して出力画像データとして出力する画像処理方法であって、
    指定手段が、前記入力画像データの特徴である入力特徴と前記出力画像データの特徴である出力特徴とのうち少なくとも一方の指定を受け付ける指定ステップと、
    決定手段が、前記指定ステップで受け付けた前記入力特徴および前記出力特徴に従い、前記2色画像データに使用する第1色および第2色と、前記入力画像データに対して該第1色および該第2色をそれぞれ適用する第1の色域および第2の色域とを決定する決定ステップと、
    変換手段が、前記入力画像データの前記第1の色域および第2の色域の部分の色を、それぞれ前記決定ステップで決定された前記第1色および前記第2色に変換して前記2色画像データを生成する変換ステップと
    を有する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  10. 3色以上を用いたカラー画像データである入力画像データを、2色を用いたカラー画像データである2色画像データに変換して出力画像データとして出力する画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラムであって、
    前記入力画像データの特徴である入力特徴と前記出力画像データの特徴である出力特徴とのうち少なくとも一方の指定を受け付ける指定ステップと、
    前記指定ステップで受け付けた前記入力特徴および前記出力特徴に従い、前記2色画像データに使用する第1色および第2色と、前記入力画像データに対して該第1色および該第2色をそれぞれ適用する第1の色域および第2の色域とを決定する決定ステップと、
    前記入力画像データの前記第1の色域および第2の色域の部分の色を、それぞれ前記決定ステップで決定された前記第1色および前記第2色に変換して前記2色画像データを生成する変換ステップと
    を有する画像処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
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