JP2017138518A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】特殊トナーの種類に応じて、より適切な特性を有する出力画像を得ることができる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置は、プロセスカラートナー版の画像を処理する第1の画像処理部と、プロセスカラートナー以外の特殊トナーの種類に応じて、特殊トナー版の画像処理に用いるパラメタを決定する決定部と、決定されたパラメタを用いて特殊トナー版の画像を処理する第2の画像処理部と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のトナーの他に、色材が入っていない無色のトナーであるクリアトナーを搭載した画像形成装置が存在する。このようなクリアトナーにより形成されたトナー像は、CMYKのトナーにより画像が形成された転写紙上に定着され、この結果転写紙の面において視覚的な効果や触覚的な効果(表面効果という)が実現される。クリアトナーにどのようなトナー像を形成してどのような定着をさせるかによって、実現される表面効果が異なる。単純に光沢を与える表面効果もあれば、光沢を抑制する表面効果もある。また、全面に表面効果を与えるだけでなく、一部だけに表面効果を与えたり、クリアトナーによりテクスチャやウォーターマークをつけたりする表面効果も求められている。また、表面保護を求める場合もある。また、定着制御のほか、グロッサや低温定着機などの専用の後処理機によって後処理を行うことで実現できる表面効果もある。
さらには、CMYK4色のプロセスカラーに相当するトナーの他に、白色顔料とバインダ樹脂成分を主成分とし、白色単色以外の有色色材成分を含まない白色トナーを搭載した画像形成装置が存在する。白色トナーは、プロセスカラーによる忠実な色再現の他に、透明記録媒体、布地、および色紙への印刷など、様々な付加価値をもたらす色材として近年用いられている。
他にも、金属独特の質感を再現するために用いられる金色トナーおよび銀色トナー、出力物に蛍光効果を与える蛍光トナー、紫外線を発するブラックライトを照射したときのみ塗布領域が可視化されるUV(ultraviolet)トナー、および、プロセスカラーだけでは色再現が難しい色を再現するために加えられるオレンジトナーやグリーントナーなど、様々な付加価値をもたらす色材として、プロセスカラートナー以外の第5のトナー(特殊トナー)を用いる装置が提案されている。
特許文献1では、転写材上の白色トナー層とカラートナー像との間に透明トナー層を形成する画像形成装置が提案されている。
しかしながら、従来の技術では、例えば複数の特殊トナーを特定の1つの作像ユニットを用いて画像形成する場合、特殊トナーの種類に関わらず共通の画像処理を実行していた。このため、使用する特殊トナーに対して最適な特性を有する出力画像を得られない場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、特殊トナーの種類に応じて、より適切な特性を有する出力画像を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、プロセスカラートナー以外の特殊トナーの種類に応じて、特殊トナー版の画像処理に用いるパラメタを決定する決定部と、決定された前記パラメタを用いて前記特殊トナー版の画像を処理する画像処理部と、を備える。
本発明によれば、特殊トナーの種類に応じて、より適切な特性を有する出力画像を得ることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態にかかる画像形成システムの構成例を示す図である。 図2は、DFEのハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、プリンタのハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、DFEの画像処理回路の機能構成例を示すブロック図である。 図5は、プリンタの画像処理回路の機能構成例を示すブロック図である。 図6は、γテーブル決定部の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 図7は、γ変換処理の全体の流れの一例を示すフローチャートである。 図8は、閾値決定部の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。 図9は、200ドットスクリーンの一例を示す図である。 図10は、面積率と光沢度との関係を示すグラフである。 図11は、光沢度変化の例を示すグラフである。 図12は、面積率と明度との関係を示すグラフである。 図13は、明度変化の例を示すグラフである。 図14は、4×4単位のサブマトリクスの一例を示す図である。 図15は、明度特性の一例を示すグラフである。 図16は、階調値を求める方法を説明するための図である。 図17は、階調処理閾値の例を説明する図である。 図18は、適用閾値と入力階調値との対応の一例を示す図である。 図19は、階調処理閾値の修正処理の一例を説明するための図である。 図20は、階調処理閾値の修正処理の一例を説明するための図である。 図21は、面積率と光沢度との関係を示すグラフである。 図22は、適用閾値と光沢度との対応の一例を示す図である。 図23は、適用閾値の一例を示す図である。 図24は、適用閾値と光沢度との対応の一例を示す図である。 図25は、適用閾値と入力階調値との対応の一例を示す図である。 図26は、閾値決定処理の全体の流れの一例を示すフローチャートである。 図27は、階調処理の全体の流れの一例を示すフローチャートである。 図28は、キャリブレーションシートの一例を示す図である。 図29は、キャリブレーションシートの一例を示す図である。 図30は、オレンジトナーの面積率と濃度との関係を示すグラフである。 図31は、入力階調値、濃度、および、適用閾値の対応関係を示す図である。 図32は、適用閾値と濃度との対応関係を示す図である。 図33は、適用閾値の一例を示す図である。 図34は、キャリブレーションシートの一例を示す図である。 図35は、金属トナーの面積率と光沢度との関係を示すグラフである。 図36は、蛍光トナーを印刷して測色した結果をa*b*平面にプロットしたグラフである。 図37は、第1の実施形態の変形例に係るプリンタの画像処理回路の機能構成例を示すブロック図である。 図38は、第2の実施形態のDFEのハードウェア構成の一例を示す図である。 図39は、第2の実施形態の画像処理回路の機能構成例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラムの一実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
従来の特殊トナーを用いた印刷可能な画像形成装置では、特殊トナーを用いた印刷を実施することで付加価値を高めることを主目的としており、特殊トナーを用いた場合の画質の最適化についてはあまり考慮されてこなかった。例えば、画像処理としてガンマ変換処理(γ変換処理)や階調処理を実行する場合、共通のγカーブ(γテーブル)や階調処理閾値を用いても異常画像にはならないため、最適な画質でない場合であっても許容されてきた。しかし、特殊トナーを用いた印刷に対する要求は近年高まっており、画質の向上も求められている。
本実施形態では、エンジンに設定されている特殊トナーの種類情報をエンジンから画像処理部(γ変換処理部、階調処理部など)に通知することにより、複数の特殊トナーの特性(種類)に応じてそれぞれ最適なパラメタ(最適な階調特性を有するγテーブル、階調処理閾値など)を設定する。このため、より適切な階調特性を有する出力画像を得ることができる。例えば、クリアトナーであれば、光沢度に対して線形な特性を有し、白トナーであれば、明度に対して線形な特性を有する出力画像が得られる階調処理閾値を設定する。
図1は、第1の実施形態にかかる画像形成システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成システムは、ホストコンピュータ100と、DFE(Digital Front End)200と、画像処理装置としてのプリンタ300と、を備えている。画像処理装置に適用可能な装置はプリンタ300に限られるものではない。複写機、ファクス、および、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機などの、画像出力機能を有する画像処理装置に広く適用可能である。
ホストコンピュータ100は、印刷対象の画像データ、および、当該画像データの印刷時に用いるジョブコマンド(印刷設定など)をDFE200に送信する。ホストコンピュータ100は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)およびインターネットなどの任意の形態でDFE200に接続される。ホストコンピュータ100は、例えば通常のパーソナルコンピュータなどにより構成することができる。
DFE200は、プリンタ300での画像の形成を制御する。DFE200は、ホストコンピュータ100から画像データを受信する。DFE200は、受信した画像データを用いて、プリンタ300がCMYKのプロセスカラートナーおよび特殊トナーに応じたトナー像を形成するための画像データを生成し、生成した画像データをプリンタ300に送信する。
プリンタ300は、CMYKの各トナーと特殊トナーとを少なくとも搭載する。またプリンタ300は、各トナーに対して、例えば、感光体、帯電器、現像器および感光体クリーナを含む作像ユニット、露光器、並びに、定着機をそれぞれ搭載する。ユーザは、出力画像の光沢度を制御する光沢度指定モードの設定をプリンタドライバから行い、DFE200に指示することができる。
特殊トナーは、付加価値を与えるための特殊色材である。特殊トナーは、例えば、透明トナー、白色トナー、金色トナー、銀色トナー、蛍光トナー、UVトナー、オレンジトナー、および、グリーントナーを含む。透明トナーは、ほぼ無色透明のトナーである。白色トナーは、白色単色以外の有色色材成分を含まないトナーである。金色トナー及び銀色トナーは、金属独特の質感を再現するために用いられる。蛍光トナーは、出力物に蛍光効果を与えるために用いられる。UVトナーは、紫外線を発するブラックライトを照射したときのみ塗布領域が可視化される。オレンジトナーおよびグリーントナーは、プロセスカラーだけでは色再現が難しい色を再現するために加えられるトナー(広色域再現用トナー)である。オレンジおよびグリーン以外の色のトナーを広色域再現用トナーとして用いてもよい。
プリンタ300は、例えば複数の特殊トナーのうちいずれかの特殊トナーを搭載する。プリンタ300は、印刷動作をしていないときに搭載する特殊トナーを交換することが可能な機構となっている。ユーザは、求める付加価値に応じて搭載する特殊トナーを切り替えて使用できる。
図2は、DFE200のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、DFE200は、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ22、ホストインターフェース23、プリンタインターフェース26、ディスク装置24、付加情報生成回路25、および、画像処理回路27を備えている。
CPU21は、メモリ22に格納されている制御プログラム、および、ホストコンピュータ100からのコマンドによってDFE200全体を制御する。メモリ22は、CPU21のワークメモリ、入力データ用のバッファ、および、ダウンロードフォント用のメモリ等として使用される。
ホストインターフェース23は、ホストコンピュータ100と通信するインターフェースである。プリンタインターフェース26は、プリンタ300との間で、プリンタ300の印刷ステータス、印刷モード、印刷データ、および、特殊トナーの種類情報などを通信するインターフェースである。ディスク装置24は、フォントデータ、プログラム、および、印刷データ等を記憶するディスク装置24(例えばハードディスク装置)である。
付加情報生成回路25は、画像データに含まれる各画素データに、当該画素データが、いずれの種類のオブジェクトに属するかを示す情報(オブジェクト情報)を付与する。オブジェクトは、例えば、テキスト(文字)、グラフィックス(図形)、および、イメージ(画像)の3種類に分類される。また付加情報生成回路25は、ユーザの印刷設定(ハーフトーンモード設定情報など)、および、書誌情報などの画像処理回路27で参照される情報を画像データに付与して、画像処理回路27に送信する。
画像処理回路27は、ホストコンピュータ100から送信された画像データを1200dpi、8ビットでラスタライズし、入出力の色空間に応じた色変換処理および総量規制処理を行う。画像処理後の画像データは、プリンタインターフェース26を介してプリンタ300に送信される。なおラスタライズの解像度(dpi)およびビット数は1200dpiおよび8ビットに限られるものではない。
付加情報生成回路25および画像処理回路27の機能の一部または全部は、CPU21などの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよい。
図3は、プリンタ300のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、プリンタ300は、CPU31、メモリ32、DFEインターフェース33、エンジンインターフェース36、ディスク装置34、パネル装置37、画像処理回路38(画像処理部)、および、エンジン35を備えている。
CPU31は、メモリ32に格納されている制御プログラム、および、DFE200からの受信コマンドによってプリンタ300全体を制御する。メモリ32は、CPU31のワークメモリ、および、入力データ用のバッファ等として使用される。
DFEインターフェース33は、DFE200と通信するインターフェースである。DFEインターフェース33は、例えばDFE200から送信された画像データを受信する。受信された画像データは、画像処理回路38で処理された後に、エンジンインターフェース36を介してエンジン35に送られる。
エンジン35は、画像データに対して電子写真プロセスを実行して出力する。エンジン35は、例えば、感光体、帯電器、現像器および感光体クリーナを含む作像ユニット、露光器、並びに、定着機を、各プロセスカラートナーおよび特殊トナーそれぞれに対して搭載している(例えばCMYK+特殊トナーの5セット)。このように、エンジン35は、プロセスカラートナー版および特殊トナー版の画像を記録媒体に形成する画像形成部として機能する。なお記録媒体は紙媒体(転写紙など)に限られるものではない。
ディスク装置34は、フォントデータ、プログラム、および、印刷データ等を記憶する、例えばハードディスク装置などである。パネル装置37は、タッチパネル等の入出力装置であり、ユーザが用紙設定および印刷設定などを行うために用いられる。
画像処理回路38は、DFE200から送信された画像データに対してγ変換処理、および階調処理などの画像処理を実施する。例えば画像処理回路38は、送信された1200dpi、8ビットの画像データに対してγ変換処理および階調処理を実行し、2400dpi、1ビットの画像データに変換する。これにより、エンジン35による出力時に最適な画像データが生成される。
画像処理回路38の機能の一部または全部は、CPU31などの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよい。
図4は、DFE200の画像処理回路27の機能構成例を示すブロック図である。図4に示すように、画像処理回路27は、ラスタライズ部221と、色変換処理部222と、総量規制部223と、を備えている。
ラスタライズ部221は、例えばホストコンピュータ100から受信された画像データ(入力画像データ)に対するラスタライズ処理を実行する。ホストコンピュータ100からホストインターフェース23を介して送信される入力画像データは、テキスト(文字)、グラフィックス(図形)、イメージ(画像)などのオブジェクトに分けられ、プリンタ300が解釈可能なデータ形式となっている。ラスタライズ部221は、入力画像データのデータ形式を解釈し、オブジェクト毎にビットマップイメージに展開する。画像データの色空間としては、RGBおよびCMYKなどのいずれの色空間も使用可能である。
ホストコンピュータ100からは、ユーザが作成したS版(特殊トナー版)のデータも送信される。S版は、ユーザが作成したデータには限らず、DFE200内で生成してもよい。例えばDFE200は、オブジェクト情報を参照し、イメージオブジェクトのみ一様に100%のS版データを生成する。
色変換処理部222は、入力画像データに対する色変換処理を実行する。例えば色変換処理部222は、入力画像データの色空間をユーザが指定した色空間に変換するプロファイル変換を実行する。これにより、エンジン35の特性に合わせたCMYK色空間の画像データに変換したり、輝度情報を用いてグレースケール画像に変換したりすることができる。
総量規制部223は、プロセスに過大な負荷を与えないよう、また定着不良を起こさないよう、所定量以下に総トナー量を抑える総量規制処理を実行する。以下では総量規制部223への入力画像データをCMYKSとし、出力画像データをC’M’Y’K’S’として説明する。CMYKSは、それぞれ0〜255の8ビットデータをとる。
プロセスで許容される総トナー量をlimAとする。limAは、ここでは700とする。入力画像データにS版が存在しない場合は、K’=K、C’=α×C、M’=α×M、Y’=α×Yとする。ただし、α=(limA−K)/(C+M+Y)である。入力画像データにS版が存在する場合は、総量が規制されても、所定程度のS版データを維持するため、S版データがlimS以上か未満かで総量規制処理が異なる。
SデータがlimS以上の場合は、K’=K、C’=α×C、M’=α×M、Y’=α×Y、S’=limSとする。ただし、α=(limA−K−limS)/(C+M+Y)である。
SデータがlimS未満の場合は、K’=K、C’=α×C、M’=α×M、Y’=α×Y、S’=Sとする。ただし、α=(limA−K−S)/(C+M+Y)である。
例えば8ビットのビットマップイメージに対しては、色変換処理部222によって色変換処理が施され、総量規制部223によって総量規制処理が行われた後に、CMYK+Sの1200dpi、8ビットの画像データがプリンタ300に送出される。プリンタ300では、画像処理回路38がγ変換処理および階調処理を行うことにより、印刷に最適な階調特性を得る。その後、2400dpi、1ビットに変換された画像データがエンジンインターフェース36を介しエンジン35へ送出され、記録媒体に印刷される。
図5は、プリンタ300の画像処理回路38の機能構成例を示すブロック図である。図5に示すように、画像処理回路38は、階調数変換部301、γ変換処理部310、階調処理部320、γテーブル決定部330、γテーブル決定部340、閾値決定部350、閾値決定部360、および、制御部302を備えている。
画像処理回路38には、1200dpi、8ビットのCMYKS5版の画像データと、γテーブルおよび階調処理閾値の制御に必要な制御情報(Con信号およびSCon信号)が入力される。Con信号は、DFE200で生成され付加されたオブジェクト分類情報、印刷モード等の書誌情報、および、用紙情報などを含む。SCon信号は、プリンタ300に設定された特殊トナーの種類情報(白トナー、クリアトナー、金属トナー、・・・)を含む。種類情報は、特殊トナーをエンジン35に設定するときにメモリ32などに保存される。例えば制御部302が、このようにして保存されたメモリ32内のデータを読み出し、画像処理回路38に通知する。
制御部302は、画像処理回路38の全体の処理を制御する。制御部302は、キャリブレーションシートに印刷するための画像であるキャリブレーション画像を生成する生成部としての機能を備えてもよい。キャリブレーションシートは、出力画像の特性を測定するための記録媒体である。キャリブレーションシートの詳細は後述する。
階調数変換部301は、入力された1200dpi、8ビットのCMYKS5版の画像データを4ビットシフトし、0〜4080の1200dpi、12ビットデータに変換する。以下に示すγ変換処理部310、階調処理部320の処理を8ビット入力、8ビット出力で実施すると、階調変換時に実効的な階調数が落ちる。しかし、階調数変換部301で12ビットに変換した上で処理を進めることにより、実効階調数を8ビットに保つことができ、階調飛びによる画質劣化を防ぐことができる。
γ変換処理部310は、γ変換処理を実行する。例えばγ変換処理部310は、ユーザがプリンタドライバなどから指定できるγテーブル(マニュアルγ)を用いたγ変換処理を行う。マニュアルγは、CMYKS版それぞれ別個に指定でき、ユーザが予め登録しておいたγテーブルから選択することができる。γ変換処理部310は、各版に対応するγ変換処理を実行する機能として、C版γ変換処理部311、M版γ変換処理部312、Y版γ変換処理部313、K版γ変換処理部314、および、S版γ変換処理部315を備えている。
γテーブル決定部330は、プロセスカラートナー用のγテーブルを決定する。例えばγテーブル決定部330は、ユーザによるマニュアルγの登録処理に伴いメモリ32に記憶されたCMYK版用のγテーブルをそれぞれ読み出し、C版γ変換処理部311、M版γ変換処理部312、Y版γ変換処理部313、K版γ変換処理部314に、読み出したγテーブルをそれぞれ設定する。
γテーブル決定部340は、特殊トナー用のγテーブルを決定する(決定部の一例)。例えばγテーブル決定部340は、ユーザによるマニュアルγの登録処理に伴いメモリ32に記憶された特殊トナー用のγテーブルを読み出し、S版γ変換処理部315に、読み出したγテーブルを設定する。
ユーザは、複数のマニュアルγを保存できる。一方、特殊トナーの種類によって異なる形状のマニュアルγを設定したいという要望がある。本実施形態では、設定されている特殊トナーに応じて適切なマニュアルγが設定される。例えば特殊トナーとしてクリアトナーが設定されている場合は、クリアトナーに対するマニュアルγが設定される。
図6は、γテーブル決定部340の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、γテーブル決定部340は、テーブル選択部341を備えている。テーブル選択部341は、プリンタ300に搭載されている特殊トナーに対応するγテーブルを選択する。例えば特殊トナー用のγテーブルは、プリンタ300で利用可能な特殊トナーの種類分だけメモリ32に記憶される。テーブル選択部341は、SCon信号に含まれる特殊トナーの種類情報が示す種類のトナーに対応するγテーブルを選択する。選択されたγテーブルは、例えば制御部302によってγ変換処理部310に設定される。このようにすることで、複数の特殊トナーのうち、使用する特殊トナーの種類に応じて最適な階調特性を有するマニュアルγを設定できる。
図7は、γ変換処理の全体の流れの一例を示すフローチャートである。なお図7は、γ変換処理部310に関連する処理のみを記載しているが、印刷時には、後述の階調処理部320に関連する処理(階調処理)が併せて実行されてもよい。
制御部302は、例えばユーザによる特殊トナー用のマニュアルγの登録を受け付ける(ステップS101)。ユーザは、例えばパネル装置37を介してマニュアルγの登録を指示する。制御部302は、登録が指示されたγテーブルを例えばメモリ32に保存する(ステップS102)。ここまでの処理は、例えば、印刷処理の前に予め実行されてもよい。特殊トナーの種類ごとに複数のマニュアルγが登録可能であってもよい。この場合、ユーザが、複数のマニュアルγから、デフォルトで使用するマニュアルγを選択できるように構成してもよい。
例えば印刷時に、ユーザは、デフォルトで使用する特殊トナー用のγテーブルを例えばプリンタドライバなどを介して指定する。ホストコンピュータ100は、ユーザにより指定された特殊トナー用のγテーブルを選択する(ステップS103)。ホストコンピュータ100は、ジョブとともに、選択されたγテーブルを示す選択情報を、DFE200およびプリンタ300に送信する(ステップS104)。選択情報は、SCon信号に含めて画像処理回路38に入力されてもよい。
一方、例えば制御部302は、特殊トナーの種類情報を画像処理回路38に送信する(ステップS105)。種類情報は、上記のように例えばメモリ32に保存されている。印刷時に、エンジン35が画像処理回路38に種類情報を送信するように構成してもよい。
γテーブル決定部330、340は、Con信号およびSCon信号で指定されたγテーブルを読み出す(ステップS106)。例えばγテーブル決定部330は、Con信号に含まれる選択情報に従い、プロセスカラートナー用のγテーブルを決定する。また例えばγテーブル決定部340のテーブル選択部341は、SCon信号に含まれる特殊トナーの種類情報に従い、種類情報に対応する特殊トナー用のγテーブルを選択する。種類情報に対応する特殊トナーに対して複数のマニュアルγが登録されている場合は、その中からステップS103で選択されたマニュアルγが選択される。
γテーブル決定部340は、このようにして読み出された特殊トナー用のγテーブルをS版γ変換処理部315に設定する(ステップS107)。この後、S版γ変換処理部315により、S版のγ変換処理が実行される(ステップS108)。
同様に、γテーブル決定部330は、読み出されたプロセスカラートナー用のγテーブルを、それぞれ対応するγ変換処理部(C版γ変換処理部311、M版γ変換処理部312、Y版γ変換処理部313、K版γ変換処理部314)に設定する。この後、各γ変換処理部により、CMYK版のγ変換処理が実行される。
図5に戻り、階調処理に関連する機能(階調処理部320、閾値決定部350、閾値決定部360)について説明する。
階調処理部320は、γ変換処理後のCMYKS版のデータに対して階調処理を実行する。例えば階調処理部320は、ユーザがプリンタドライバなどから指定するハーフトーンモードに従い、CMYKS版の階調処理を行う。階調処理部320は、各版に対応する階調処理を実行する機能として、C版階調処理部321、M版階調処理部322、Y版階調処理部323、K版階調処理部324、および、S版階調処理部325を備えている。
閾値決定部350は、プロセスカラートナー用の階調処理に用いる閾値(階調処理閾値)を決定する。例えば閾値決定部350は、メモリ32に記憶されたCMYK版用の階調処理閾値を、ユーザの指定するハーフトーンモードに応じて決定する。閾値決定部350は、決定した階調処理閾値を、それぞれC版階調処理部321、M版階調処理部322、Y版階調処理部323、K版階調処理部324に設定する。
閾値決定部360は、特殊トナー用の階調処理に用いる閾値(階調処理閾値)を決定する(決定部の一例)。例えば閾値決定部360は、メモリ32に記憶された特殊トナー用の階調処理閾値および適用閾値(後述)を読み出し、S版階調処理部325に階調処理閾値を設定する。
図8は、閾値決定部360の詳細な機能構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、閾値決定部360は、閾値選択部361と、適用閾値決定部362と、を備えている。特殊トナー用の階調処理閾値は、プリンタ300で利用可能な特殊トナーの種類分だけメモリ32などに保持される。図8の例では、白トナー、クリアトナー、金属トナー、蛍光トナー、および、オンレンジトナーのそれぞれに対して、200ドット(200dot)、175ライン(175line)、および、360ライン(360line)のハーフトーンモードに対応する階調処理閾値が設定される。
閾値選択部361は、例えばSCon信号に含まれる特殊トナーの種類情報に対応するトナー種類の階調処理閾値を選択する。閾値決定部360は、選択された階調処理閾値を、階調処理部320に設定する。閾値選択部361は、種類情報以外に、Con信号に含まれるハーフトーンモード設定情報およびオブジェクト情報に基づき、階調処理閾値を切り替える。
例えば、「200ドット、ファインテキスト」というハーフトーンモードが指定された場合、閾値選択部361は、イメージオブジェクトおよびグラフィックオブジェクトには200ドットスクリーン、テキストオブジェクトには360ラインスクリーン(360line)に対応する階調処理閾値を選択する。「175ライン、ファインテキスト」というハーフトーンモードが指定された場合、閾値選択部361は、イメージオブジェクトおよびグラフィックオブジェクトには175ラインスクリーン(175line)、テキストオブジェクトには360ラインスクリーン(360line)に対応する階調処理閾値を選択する。
なお、200ドットは、200線の網点形状スクリーンを示し、360ラインは360線のライン形状スクリーンを示す。図9は、200ドットスクリーンの一例を示す図である。ハーフトーンモードやスクリーンはこれらに限られるものではなく、従来から用いられているあらゆるハーフトーンモードおよびスクリーンを適用できる。なお、ハーフトーンモードおよびスクリーンに応じた階調処理閾値の選択処理は実行しなくてもよい。
ここで階調処理閾値は、CMYKS版ともに、入力画像データの階調数(入力階調数、例えば256)より大きい階調数(例えば4080)を処理可能な値を予め用意しておく。この階調処理閾値から、キャリブレーション結果に応じて、入力階調数の階調処理に適用する閾値(適用閾値)が決定される。また、決められた適用閾値を用いて、最終的に必要な階調数(例えば256)の階調を有する階調処理が実行される。これにより、画像処理回路38への入力となる256階調の入力画像データすべてに対して、別々の階調処理を適用した上で、2400dpi、1ビットデータ化することができる。適用閾値決定部362の詳細、および予め用意する階調処理閾値(4080階調を処理する閾値)の作成方法は後述する。
このように処理することで、複数の特殊トナーのうち使用する特殊トナーの種類に応じて最適な階調変換処理を実施することができ、結果として最適な階調特性を有する出力画像を得ることができる。その有用性の一例について以下に説明する。
図10は、白色の用紙を用いてクリアトナー印刷を行ったときの面積率(網点が占める面積の割合)と光沢度との関係を示すグラフである。このように面積率が光沢度に対して線形な変化をするような階調処理閾値を設定すれば、クリアトナー印刷時に求められるスムースな光沢度の変化を実現することができる。この状態は「クリアトナーに対して最適化した」状態である。
図11は、「白色トナーに対して最適化した階調処理閾値」を用いてクリアトナーの印刷を行ったと仮定した場合の光沢度変化の例を示すグラフである。クリアトナーを利用しているにも関わらず、面積率60%以上で光沢度の変化が非常に少なくなっており、最適な状態となっていない。
「白色トナーに対して最適化した階調処理閾値」について図12を用いて説明する。図12は、黒色の用紙を用いて白色トナー印刷を行ったときの面積率と明度との関係を示すグラフである。一般に、人間の視覚が捉える階調の差は明度差に比例するとされている。このため、図12のように面積率が明度に対して線形に変化するような階調処理閾値を設定すれば、白色トナー印刷時に最適な階調性を得ることができる。
図13は、「クリアトナーに対して最適化した階調処理閾値」を用いて白色トナーの印刷を行ったと仮定した場合の明度変化の例を示すグラフである。すなわち図13のグラフは、図10の印刷を行った場合と同一の階調処理閾値を用いて印刷を行った結果を示す。図13に示すように、この場合は面積率が明度に対して線形性をもっておらず、白色トナー面積率が高い領域では階調が潰れている。
図10〜図13で説明したように、特殊トナーの種類に応じて、最適な階調特性を得るための階調処理閾値は異なる。したがって、特殊トナーの種類に応じて最適な階調特性が得られるように調整された階調処理閾値を使用することが望ましい。例えば階調処理閾値は、面積率と、階調処理を実行した後の出力画像の予め定められた特性と、が特定の関係となるように特殊トナーの種類ごとに予め定められることが望ましい。出力画像の特性は、特殊トナーの種類ごとに異なってもよい。図10〜図13で説明したように、例えばクリアトナーおよび白色トナーに対して、それぞれ光沢度および明度が特性として用いられてもよい。
次に、面積率と特性とが特定の関係となるように4080階調の階調処理閾値を準備する方法の例について説明する。本実施形態のように2400dpi、1ビットディザを用いる場合、96×96サイズのディザを用いることにより、9216階調を表現することができる。この9216階調のデータから、適宜4080階調を選択することで、所望の階調特性を有する階調処理閾値を準備することができる。AMスクリーンを用いる場合、24×24ディザを1単位のサブマトリクスとして用い、そのサブマトリクスを例えば4×4単位で配置することで96×96サイズのディザを用意する。図14は、4×4単位のサブマトリクスの一例を示す図である。
9216階調のディザを用いて白色トナーを印刷し、図15の実線に示したような明度特性が得られたとする。白色トナーの場合は、階調値が明度に対して線形な特性(図15の破線)となることが望ましい。このため、以下のようにして明度に対して線形な特性を有する階調値を求める。
図16は、階調値を求める方法を説明するための図である。まず、最大明度(Max)と最小明度(Min)の間を4080等分し、最終的に得る4080階調の明度を算出する。次に、算出した明度に最も近い明度に対応する階調値のデータを選択する。説明の便宜のため、図16では8等分した場合の例を示している。横軸に到達した矢印の先の階調値を採用することで、明度に対して線形な8階調のデータを得ることができる。このようにして、9216階調データから、明度に対して線形な4080階調のデータを得ることができる。階調数が足りなくなる場合(算出した複数の明度に最も近い明度が共通となる場合など)は、図14のサブマトリクスの配置を増やすなどして、階調数を増やせばよい。
図15および図16では、特殊トナーとして白色トナー、特性として明度を例に説明した。他の特殊トナーの場合は、対応する特性に対して同様の処理を実行すればよい。例えば、クリアトナー用の閾値を用意する際には縦軸に光沢度をとって同様の処理を行えばよい。また、プロセスカラートナーなどに対しても、図15に示した破線のように所望の特性(階調値(面積率)と出力画像の特性との特定の関係)を用意し、縦軸に依存すべき特性をとれば同様の処理を実行できる。階調値(面積率)と出力画像の特性との特定の関係は、必ずしも線形性を有する必要はなく、トナーの種類に応じて任意の形状とすることができる。
また、依存すべき特性は、濃度、光沢度、明度、輝度、および、色度など任意のデータで構わない。白色トナーの場合は明度の特性に基づいた階調処理閾値、クリアトナーの場合は光沢度の特性に基づいた階調処理閾値、および、プロセスカラートナーの場合は濃度の特性に基づいた階調処理閾値のように、それぞれ目的によって基づく特性を変更すればよい。
次に、4080階調を処理する階調処理閾値から、必要な256種類の階調処理閾値を選択する方式について説明する。まず、特殊トナーの特性が理想状態に等しい場合について説明する。この場合は、16階調置きの均等間隔で閾値を設定することにより、256階調を処理する階調処理閾値が得られる。図17は、このようにして得られる階調処理閾値の例を説明する図である。図17の例では、0、16、32、・・・、4080が選択される。以下では、このようにして選択された階調処理閾値を適用閾値という場合がある。図18は、適用閾値と入力画像の階調値(入力階調値)との対応の一例を示す図である。
本実施形態では、入力階調値は0〜255の256階調であるのに対し、階調処理閾値は4080階調である。ここでいう階調処理閾値は、例えば96×96のディザ閾値のことである。このディザ閾値により、0〜4080の適用閾値の1つ1つに対応する4080階調を処理することができる。例えば図8の「白トナー用閾値(200ドット)」の中に、4080階調を有する96×96サイズのディザ閾値が記憶されている。
図18の例では、入力階調値が2であれば、適用閾値は32である。このとき、4080階調中の32階調目に対応する階調処理が実施されることになる。入力階調値が254であれば、適用閾値は4064であり、4064階調目に対応する階調処理が実施される。
一般に、ディザ閾値を用いた階調処理を実施する際には、入力階調値がディザ閾値よりも大きい画素のみにトナーを打つことで中間調が表現される。本実施形態では、入力階調値と、適用閾値を0〜255の値に修正した閾値とが比較され、修正した閾値よりも大きい画素にトナーを打つことで中間調を表現する。
閾値の修正方法について以下に説明する。まず閾値選択部361は、4080階調を処理可能な階調処理閾値と、適用閾値と、を取得する。例えば閾値選択部361に、図8で「○○用閾値」と書かれた階調処理閾値と、上記のように決定された「○○用適用閾値」と書かれた適用閾値が入力される。閾値選択部361は、4080階調を有する階調処理閾値から256階調を選択する。
閾値選択部361は、1番目の適用閾値は0のままとする。閾値選択部361は、図18に示すような適用閾値と入力階調値との対応を参照して、(n−1)番目の適用閾値(nは2以上の整数)より大きくn番目の適用閾値以下の値となる階調処理閾値を、n番目の適用閾値に対応する入力階調値に置換(修正)する。
例えば閾値選択部361は、階調処理閾値1〜16を「1」、階調処理閾値17〜32を「2」、階調処理閾値33〜48を「3」、・・・、階調処理閾値4065〜4080を「255」に修正する。なお理想状態では境界値となる適用閾値に周期性があるが、一般には周期性を持たない。
図19および図20は、階調処理閾値の修正処理の一例を説明するための図である。図19は、修正前の階調処理閾値の例である。図20は、図18に示す適用閾値を用いて、図19の階調処理閾値を修正した後の階調処理閾値の例である。なお図19および図20では、説明の便宜のため、96×96サイズのディザのうち一部のみを示している。
適用閾値を選択する処理を印刷処理の前に実行し、適用閾値を参照して階調処理閾値を修正する処理を印刷処理時に実行してもよいし、階調処理閾値を修正する処理も印刷処理の前に実行してもよい。
これまでは、特殊トナーの特性が理想状態に等しい場合についての適用閾値の選択方法を説明した。特殊トナーの特性が理想状態と異なる状態の場合に、その状態に合わせて適用閾値を変更してもよい。以下に、特殊トナーの特性が理想状態とは異なる状態になっている場合の適用閾値の計算方法について説明する。
クリアトナーの場合、面積率が光沢度に対して線形な応答を示すように階調処理閾値が用意されている。本実施形態では100%ベタのクリアトナーに対して、光沢度の目標値(ターゲット)として76が規定されているものとする。目標値は、理想状態の場合(例えば規定の用紙で印刷した場合)の特性の値である。
規定の用紙とは異なる用紙で印刷した場合、一般にベタ部の光沢度は変化する。例えば、異なる用紙を用いた結果、用紙の光沢度が22であり、クリアトナーのベタ部の光沢度が85であった場合について考える。図21は、この場合の面積率と光沢度との関係を示すグラフである。図21では、実線が理想状態での値を示し、破線が現状の測定値を示す。現状の測定値は、例えば後述するキャリブレーションシートを印刷し、光沢度計を用いて測定することで得られる。
測定した光沢度の情報は、特殊トナーの種類情報とともに、SCon信号として入力される。適用閾値決定部362は、SCon信号から、紙の光沢度(すなわち適用閾値0のときの光沢度)が22であり、ベタ部の光沢度(すなわち適用閾値最大=4080のときの光沢度)が85であることを解析する。適用閾値決定部362は、これらの値を参照して、理想状態である光沢度76を出力するために必要な適用閾値を算出する。
特性の目標値(理想状態の情報)は、例えばメモリ32などに保存され、例えば制御部302などにより読み出されて適用閾値決定部362に入力される。図8では、白トナー、クリアトナー、金属トナー、および、オレンジトナーについての目標値が、それぞれ、「白トナー用ターゲット」、「クリアトナー用ターゲット」、「金属トナー用ターゲット」、および、「オレンジトナー用ターゲット」として参照される例が示されている。特殊トナーの種類情報に応じて対応する目標値が適用閾値決定部362に入力される。
光沢度の線形性をもとに、(4080−0)/(85−22)=(x−0)/(76−22)を満たすxを計算すると、x=3497と求められる。すなわち、図22に示すように光沢度76に対応する閾値は3497番目の閾値に該当する。これは一般的な比の計算であり、紙の光沢度(トナーを形成しない記録媒体自体の光沢度)およびベタ部の光沢度が分かれば計算できる。なお、このときのクリアトナー面積率は3497/4080=86%である。
図21の例では、適用閾値3497が、光沢度の目標値76に相当する。このため適用閾値決定部362は、適用閾値3497をS版の入力階調255に割り当てる。最小値0から最大値(適用閾値3497)までの間の階調については、適用閾値決定部362は、均等となる値を割り振ることで0〜255の各階調に対応する適用閾値を決定する。例えば適用閾値決定部362は、図21の例では、入力階調K(K=0〜255)に対して、適用閾値の最大値(=3497)×K/255を四捨五入した値を、各階調の適用閾値とする。図23は、このようにして求めた適用閾値の一例を示す図である。
適用閾値を図23に示すように設定した結果として、例えば図24の破線に示すような光沢度特性が得られる。このような処理により、用紙を変更した際にも安定した光沢度特性を有する出力画像を得ることができる。図24の実線は図10に示した理想状態と同じであり、適用閾値は図18の値を用いている。
以上のように、面積率が光沢度に対して線形性を有する階調処理閾値を用意することにより、紙の光沢度およびクリアトナーの100%ベタ印刷画像の光沢度を測定するだけで、良好な光沢度特性を有する簡易的なキャリブレーションを行うことができる。この2領域の光沢度の情報は、例えば用紙の中央付近にクリアトナー100%の1パッチのみを形成するキャリブレーションシートを印刷し、パッチ部分と、パッチ以外の部分(紙白)とを光沢度計で測定することで得られる。測定結果はDFE200にインポートされ、適用閾値決定部362が測定結果を用いて上記計算を行う。適用閾値決定部362は、適用閾値の計算結果をメモリ32などに保存して更新する。キャリブレーションシートの詳細については後述する。
特殊トナーの種類が変更された場合に共通の適用閾値を用いることは一般には不適切である。したがって、上記のようなキャリブレーションについても、トナーの種類情報に応じて決定された目標値を用いることが望ましい。例えばクリアトナーであれば光沢度をもとに決定された目標値に対して最適化を行い、白色トナーであれば明度をもとに決定された目標値に対して最適化を行い、他のトナーについてもそれぞれ必要な特性に対して決定された目標値に対して最適化を行う。後述するように、例えば金属トナー、オレンジトナー、および、蛍光トナーに対しては、それぞれ光沢度、濃度、および、b*を特性として用いてもよい。
以下では、白色トナーの適用閾値の決定方法について説明する。白色トナーの場合、図12で示したように、面積率が明度に対して線形な応答を示すように階調処理閾値が用意されている。本実施形態では100%ベタの白色トナーに対して、黒色紙上の明度の目標値として88が規定されているものとする。規定の用紙とは異なる用紙で印刷した場合、一般にベタ部の明度は変化する。例えば、異なる用紙を用いた結果、黒色紙上の白色トナーのベタ部の明度が94だった場合について考える。このとき、明度の線形性をもとに計算し、明度88に対応する閾値が3766番目の閾値に該当したとする。適用閾値決定部362は、これを元に、白色トナーの256階調用の適用閾値を計算する。図25は、このようにして計算された適用閾値と入力階調値との対応の一例を示す図である。白色トナーの面積率0%および100%のときの明度は、例えば、黒色紙に白色トナー100%の1パッチのみを形成するキャリブレーションシートを印刷し、分光測色計で測定することで得られる。測定結果はDFE200にインポートされ、適用閾値決定部362が測定結果を用いて上記計算を行う。適用閾値決定部362は、適用閾値の計算結果をメモリ32などに保存して更新する。
図26は、閾値決定処理の全体の流れの一例を示すフローチャートである。閾値決定処理は、適用閾値決定部362などにより適用閾値を決定するための処理である。閾値決定処理は、例えばユーザからの指示に応じて印刷処理の前に予め実行されてもよい。なお、階調処理閾値が入力階調数(例えば、256)と同じ場合などでは、閾値決定処理を実行しないように、言い換えると適用閾値決定部362を備えないように構成してもよい。
制御部302は、ユーザからの指示などに応じて、キャリブレーション画像を生成し、キャリブレーション画像を形成したキャリブレーションシートを印刷する(ステップS201)。プリンタ300が光沢度計等の測定装置を備える場合は、制御部302は、測定装置を用いて特殊トナーの特性を測定する(ステップS202)。制御部302は、測定した特性(測定結果)をSCon信号として適用閾値決定部362へ入力する(ステップS203)。プリンタ300の外部に備えられる測定装置により特性を測定し、測定結果を測定装置からプリンタ300(適用閾値決定部362)へ入力してもよい。
制御部302は、例えばメモリ32などに保存された特殊トナーの種類情報を、SCon信号として適用閾値決定部362へ入力する(ステップS204)。制御部302は、種類情報に応じた特性の目標値をメモリ32などから読み出し、適用閾値決定部362へ入力する(ステップS205)。
適用閾値決定部362は、特性の測定結果と目標値とを用いて、ベタ部の目標値に相当する特性を得るのに必要な適用閾値を計算する(ステップS206)。図21および図22の例では、目標値76に対応する適用閾値3497が算出される。この適用閾値は、入力階調値の最大値(例えば255)に対応する。
適用閾値決定部362は、求められた適用閾値を用いて、他の入力階調値(例えば0〜254)に対応する適用閾値を計算する(ステップS207)。適用閾値決定部362は、計算した適用閾値を、対応するトナーの新たな適用閾値として、例えばメモリ32に保存する(ステップS208)。このようにして保存された適用閾値は、印刷処理時(階調処理時)に参照される。
次に、階調処理について図27を用いて説明する。図27は、階調処理の全体の流れの一例を示すフローチャートである。なお図27は、階調処理部320に関連する処理のみを記載しているが、印刷時には、γ変換処理部310に関連する処理(γ変換処理)が併せて実行されてもよい。
印刷時には、ユーザは、ハーフトーンモードを例えばプリンタドライバなどを介して指定する。ホストコンピュータ100は、ユーザにより指定されたハーフトーンモードを選択する(ステップS301)。ホストコンピュータ100は、ジョブとともに、選択されたハーフトーンモードを示すハーフトーンモード設定情報を、DFE200およびプリンタ300に送信する(ステップS302)。ハーフトーンモード設定情報は、Con信号に含めて画像処理回路38に入力されてもよい。一方、例えば制御部302は、特殊トナーの種類情報を画像処理回路38に送信する(ステップS303)。
閾値選択部361は、ハーフトーンモード設定情報および特殊トナーの種類情報に対応する階調処理閾値および適用閾値の入力を受付ける(ステップS304)。閾値選択部361は、入力階調数(例えば256)より大きい階調数(例えば4080)の階調処理閾値を、適用閾値を用いて入力階調数の階調に修正する(ステップS305)。
制御部302は、修正された階調処理閾値をS版階調処理部325に設定する(ステップS306)。S版階調処理部325は、設定された階調処理閾値に従いS版の階調処理を実行する(ステップS307)。
次に、特殊トナーの特性測定用のキャリブレーションシートについて説明する。図28および図29は、キャリブレーションシートの一例を示す図である。上述のように、特殊トナー100%の1パッチのみ印刷する場合は、例えば図28のようなキャリブレーションシートを用いることができる。「S」と記載された矩形は、特殊トナー100%のパッチを表す。図28のような特殊トナー用のキャリブレーションシートを用いる場合は、プロセスカラー用のキャリブレーションシートが別に必要となる。そこで、図29に示すように、CMYKの各パッチと合わせて特殊トナーのパッチを配置するキャリブレーションシートを用いてもよい。ただし、白トナーの場合は黒色紙に印刷する必要があるため、プロセスカラートナーと白トナーとを一緒に配置したキャリブレーションシートを印刷するのは不適当である。したがって、クリアトナーの場合は図29の配置とし、白トナーの場合は図28のようなパッチ配置としてもよい。なお図29のK00〜K16は、濃度を例えば段階的に変更した黒色トナーのパッチである。C00〜C16、M00〜M16、および、Y00〜Y16も同様である。
次に、クリアトナーおよび白トナー以外の特殊トナーを用いた場合の例について説明する。なお、特殊トナーの種類が異なるのみであるため、装置構成やフローチャートはクリアトナーおよび白トナーの例と同様である。以下では、特殊トナーごとの階調処理閾値の設定方法について説明する。
(オレンジトナーの例)
以下では、特殊トナーとしてオレンジトナーを用いた場合について説明する。オレンジトナーは、プロセスカラートナーとともに用いることで色域を広げることを主な目的として使用される。例えば、光沢感や金属感のような機能的な付加価値を与える場合とは異なり、色再現性をさらに高めることを目的として使用される。したがって、プロセスカラーと同様に、濃度の目標値を設定して安定した色再現が行えるように階調処理閾値を設定する必要がある。なお、オレンジトナーを用いる場合は、色変換処理部222は、CMYKOr(Orはオレンジを意味する)の5色に色分解を行う。このときの色分解には、従来から用いられているあらゆる方法を適用できる。
図30は、オレンジトナーの面積率と濃度との関係を示すグラフである。図30の実線はオレンジトナーの濃度の目標値を示し、破線は濃度の測定値を示す。入力階調値と濃度との関係は、例えばキャリブレーションシートを用いた測定により求めることができる。キャリブレーションシートの印刷時には、例えば図18のように4080階調に対して均等間隔の適用閾値が用いられる。このため、入力階調値、濃度、および、適用閾値の対応関係が図31のように求められる。
図31は、例えば図29のように17個のパッチを印刷するキャリブレーションシートを用いた場合の例を示す。17個のパッチに応じて求められた値に対して、例えば多項式近似を行い、データを補間する。これにより、4080階調すべてについて濃度と適用閾値の関係が求められる。なお適用閾値を横軸、測定濃度を縦軸として算出値をプロットしたグラフは、図30と同じ形状になる。図32は、4080階調すべてに対して求められた適用閾値と濃度との対応関係を示す図である。
濃度の目標値は、すべての入力階調値に対して定められている。図32の対応関係を参照し、濃度の目標値に最も近い濃度に対応する適用閾値を探索することにより、入力階調値に対応する適用閾値を決定することができる。図33は、このようにして得られた適用閾値の一例を示す図である。なお、0階調目の適用閾値は、常に0固定とする。
このような適用閾値の求め方は、プロセスカラートナー版にも適用できる。また、このときのキャリブレーションシートとしては、図34に示すキャリブレーションシートを用いることができる。S00〜S16は、特殊トナー(オレンジトナー)の階調パッチを表している。
上述のように、例えば制御部302が、キャリブレーションシートに印刷するキャリブレーション画像を生成する生成部の機能を備えていてもよい。例えば制御部302は、特殊トナーとして白トナーを使用する場合、図28のようなキャリブレーションシートに印刷するキャリブレーション画像と、このキャリブレーションシートと異なるページに印刷する、プロセスカラートナー用のキャリブレーション画像と、を生成する。また制御部302は、特殊トナーとしてクリアトナーを使用する場合、図29のように、プロセスカラートナーのパッチと同一ページに、プロセスカラートナーより個数の少ないクリアトナーのパッチを印刷するキャリブレーション画像を生成する。また制御部302は、特殊トナーとしてオレンジトナーを使用する場合、図34のように、プロセスカラートナーのパッチと同一ページに、プロセスカラートナーと同じ個数のオレンジトナーのパッチを印刷するキャリブレーション画像を生成する。
このように、制御部302は、使用する特殊トナーの種類に応じて、特殊トナーを形成する領域の個数および特殊トナーを形成するページの少なくとも一方を変更したキャリブレーション画像を生成してもよい。
上記手順により、オレンジトナー装着時に最適な階調特性を有する出力画像を得ることができ、広色域かつ高画質な画像を提供できる。また、1つのプリンタ300に複数の特殊トナーを設定および印刷できるシステムにおいて、それぞれの特性に応じて最適な階調変換処理を実施し、最適な画質の出力物を得ることができる。上記手順は、オレンジトナーに限らず、グリーントナーなどプロセスカラートナーに加えて使用される広色域再現用のトナー全般に適用できる。
(金属トナーの例)
以下では、特殊トナーとして金属トナーを用いた場合について説明する。金属トナーは、その金属光沢感を付加価値としてユーザが求める場合などに使用される。金属トナーは、プロセスカラートナーと比較して直反射光成分が多い。したがって、光沢度を指標として階調性を規定することが望ましい。このため、クリアトナーと同様に、面積率が光沢度に対して線形な特性を有する階調処理閾値を設定する。図35は、金属トナーの面積率と光沢度との関係を示すグラフである。目標値が異なるだけで、その他の処理フローについてはクリアトナーと同じであるため、説明を省略する。
このように、金属トナー装着時に最適な階調特性を有する出力画像を得ることができ、単に金属光沢という付加価値を持たせるだけでなく、高画質な画像を提供できる。また、1つのプリンタ300に複数の特殊トナーを設定および印刷できるシステムにおいて、それぞれの特性に応じて最適な階調変換処理を実施し、最適な画質の出力物を得ることができる。
(UVトナー、蛍光トナーの例)
以下では、特殊トナーとしてUVトナーおよび蛍光トナーの少なくとも一方を装着している場合について説明する。UVトナーは、吸収スペクトルの紫外線波長領域(400nm未満)に吸収帯を持ち、可視光領域で透明である。UVトナーは、可視光源下では視認できず、紫外線を含むブラックライト照射時のみ、その蛍光特性により可視光を発する性質を持つ。UVトナーは、不正に資料を持ち出した場合に同定するためのマーク、作成者・作成日時など属性情報の埋め込み、特定作成者のみが付与できるマークの挿入、および、特定受取人向けのメッセージの挿入など、通常は可視化不要な情報の挿入用途に用いられる。
蛍光トナーは、可視光源下でも視認可能である。蛍光トナーは、いわゆる蛍光ペンのように注目部分をハイライトするために用いるなど、通常、プロセストナーでは出せないような蛍光イエロー色を用いて印刷物を目立たせる用途に用いる。
このような用途に用いる場合、他の特殊トナーと比較すると階調特性に対する要求は低く、そもそも階調飛びを視認できない場合もある。
UVトナー用閾値としては、クリアトナー用閾値と同一のものを設定しても画質として問題はないため、クリアトナー用閾値と同一の閾値を設定する。また、安定性についても、厳密には求められないため、常に初期状態を維持する。すなわち、例えば図18に示した適用閾値を常に使用することとする。したがって、UVトナー使用時はキャリブレーションシートの印刷を行う必要はない。
蛍光トナー用閾値としては、階調パッチのb*を測定して決定する。b*は、L*a*b*空間の座標のうちb*座標の値である。
蛍光トナーは、紫外〜青色領域の電磁波を吸収してイエロー蛍光を発する特徴を持つ。イエローは全階調領域で明度がさほど変化せず、ダイナミックレンジが非常に狭いため、明度に対して各階調値の目標値を定めることはできない。一方、蛍光トナーは、L*a*b*の測色を行うと、b*に対して広いダイナミックレンジを持っている。したがって、面積率がb*に対して線形な特性を持つように階調処理閾値を決定する。図36は、蛍光トナーを0〜100%まで10%刻みで印刷し、測色した結果をa*b*平面にプロットしたグラフである。図36に示すように、蛍光トナーは、b*に対するダイナミックレンジが広い。
蛍光トナーについても安定性は厳密には求められないため、常に初期状態を維持すればよい。すなわち、例えば図18に示した適用閾値を常に使用することとする。したがって、蛍光トナー使用時はキャリブレーションシートの印刷を行う必要はない。
UVトナーや蛍光トナーを用いるときには、上述のように階調特性に対する要求は低く、そもそも階調飛びを視認できない。このような場合に、無理にキャリブレーションを実施してもその精度は低く、ユーザの手間と比較してそれを上回る効果が得られないと考えられる。そのような場合は、一律にすべての特殊トナーに対してキャリブレーションを実施するシステムとするのではなく、逆に不必要なキャリブレーションは実施しないことがユーザの手間を省くことになる。
(変形例)
図37は、第1の実施形態の変形例に係るプリンタの画像処理回路38−2の機能構成例を示すブロック図である。図37に示すように、画像処理回路38−2は、階調数変換部301、γ変換処理部310−2、階調処理部320−2、γテーブル決定部330、γテーブル決定部340、閾値決定部350、閾値決定部360、制御部302、回路選択部303−2、および、回路選択部304−2、を備えている。
第1の実施形態(図5)とは、複数存在する特殊トナー版について、装着可能な特殊トナーの種類と同じ数だけγ変換処理部と階調処理部を用意していること、および、適用する処理部(回路)を選択する回路選択部303−2、304−2をさらに備えること、がことなっている。
例えばγ変換処理部310−2は、C版γ変換処理部311、M版γ変換処理部312、Y版γ変換処理部313、および、K版γ変換処理部314に加えて、白トナー版γ変換処理部315a、クリアトナー版γ変換処理部315b、UVトナー版γ変換処理部315c、金属トナー版γ変換処理部315d、蛍光トナー版γ変換処理部315e、および、オレンジトナー版γ変換処理部315fを備えている。
また、例えば階調処理部320−2は、C版階調処理部321、M版階調処理部322、Y版階調処理部323、および、K版階調処理部324に加えて、白トナー版階調処理部325a、クリアトナー版階調処理部325b、UVトナー版階調処理部325c、金属トナー版階調処理部325d、蛍光トナー版階調処理部325e、および、オレンジトナー版階調処理部325fを備えている。
回路選択部303−2は、白トナー版γ変換処理部315a、クリアトナー版γ変換処理部315b、UVトナー版γ変換処理部315c、金属トナー版γ変換処理部315d、蛍光トナー版γ変換処理部315e、および、オレンジトナー版γ変換処理部315fのうち、特殊トナー版の画像を入力する処理部を選択する。
回路選択部304−2は、白トナー版階調処理部325a、クリアトナー版階調処理部325b、UVトナー版階調処理部325c、金属トナー版階調処理部325d、蛍光トナー版階調処理部325e、および、オレンジトナー版階調処理部325fのうち、階調処理後の特殊トナー版の画像を出力する処理部を選択する。
このような構成により、複数の特殊トナーの特性に応じたγ変換処理および階調処理を実施することができ、結果として最適な階調特性を有する出力画像を得ることができる。
回路選択部303−2および回路選択部304−2は、例えばSCon信号から得た種類情報をもとに、いずれの処理部に処理信号データを流すか切り替える。
本変形例の場合、ハードウェア構成が第1の実施形態の構成に比べて増大する可能性がある。特に特殊トナーの種類数が多いほどその可能性は大きい。一方、第1の実施形態の構成(図5)は、ハードウェア構成をより簡略化し、最適な階調特性を有する出力画像を高生産性かつ低コストで提供することが可能となる。
また、DFE200は、制御内容や様々な機能追加のために実装を頻繁に変える必要があるため、画像処理回路27も含めてソフトウェアで実装することが多い。一方、プリンタ300側の画像処理回路38は、エンジン35を含めたプリンタ300本体の電装制御も含めてハードウェアで実装することが多い。
図5のように画像処理回路38をハードウェアで実装すれば、ハイエンドな商用のプリンタ300に求められる高い生産性を低コストで得ることができる。結果として、例えば一日の印刷量が非常に多いヘビーユーザが十分満足できるような生産性を満たすことができる。なお、本実施形態のソフトウェア構成、および、ハードウェア構成はこれらに限られるものではなく、任意の構成とすることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、DFE200で総量規制処理まで行い、プリンタ300で階調処理を実施した。第2の実施形態では、DFE200−3で階調処理まで実施してからプリンタ300−3にデータを送信する。
図38は、第2の実施形態のDFE200−3のハードウェア構成の一例を示す図である。図38に示すように、DFE200−3は、CPU21、メモリ22、ホストインターフェース23、プリンタインターフェース26、ディスク装置24、付加情報生成回路25、および、画像処理回路27−3を備えている。画像処理回路27−3以外の機能は第1の実施形態と同様であるため同一の符号を付し説明を省略する。
画像処理回路27−3は、第1の実施形態の画像処理回路27の機能に加え、第1の実施形態のプリンタ300が備える画像処理回路38と同様のγ変換処理機能および階調処理機能を備える。
なおプリンタ300−3は、DFE200−3に追加される機能を備えない点が、第1の実施形態のプリンタ300と異なっている。
図39は、画像処理回路27−3の機能構成例を示すブロック図である。図39の各部は、第1の実施形態のDFE200(図4)、および、プリンタ300(図5)に含まれる各部のいずれかと同様であるため同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。ただし、SCon信号はプリンタインターフェース26を通じてプリンタ300−3から入力する必要がある。
第2の実施形態によれば、画像処理機能を1箇所にまとめることができるため、画像形成システムの構成が複雑にならず、全体として制御が実施しやすい。画像処理が終了したデータをプリンタ300−3に送信するため、プリンタ300−3は受信したデータを印刷するのみでよい。
仮に、DFE200−3(画像処理回路27−3)の階調処理がすべてソフトウェアで実装されている場合を考える。階調処理は多くのステップ数を必要とするため、この場合は、ハイエンドな商用プリンタに求められる高生産性が得られない可能性がある。例えば、1分間に数十枚程度の印刷を行う程度であれば本システムを用いても低コストで十分な生産性を得ることができるが、一日の印刷量が非常に多いヘビーユーザが十分満足できるような生産性を満たすことができない可能性がある。DFE200−3内の画像処理回路27−3を必要に応じてハードウェアで実装すれば、このような状況を回避可能となる。
なお、本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施形態の画像処理装置で実行されるプログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
21 CPU
22 メモリ
23 ホストインターフェース
24 ディスク装置
25 付加情報生成回路
26 プリンタインターフェース
27 画像処理回路
31 CPU
32 メモリ
33 DFEインターフェース
34 ディスク装置
35 エンジン
36 エンジンインターフェース
37 パネル装置
38 画像処理回路
100 ホストコンピュータ
200 DFE
221 ラスタライズ部
222 色変換処理部
223 総量規制部
300 プリンタ
301 階調数変換部
302 制御部
303−2、304−2 回路選択部
310 γ変換処理部
320 階調処理部
330、340 γテーブル決定部
341 テーブル選択部
350 閾値決定部
360 閾値決定部
361 閾値選択部
362 適用閾値決定部
特開2002−207334号公報

Claims (19)

  1. プロセスカラートナー以外の特殊トナーの種類に応じて、特殊トナー版の画像処理に用いるパラメタを決定する決定部と、
    決定された前記パラメタを用いて前記特殊トナー版の画像を処理する画像処理部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記画像処理は、階調処理であり、
    前記パラメタは、前記階調処理に用いる閾値である、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記閾値は、特殊トナーの面積率と、前記階調処理を実行した後の出力画像の予め定められた特性と、が特定の関係となるように、前記特殊トナーの種類ごとに定められ、
    前記決定部は、使用する前記特殊トナーの種類に応じた前記閾値を決定する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記閾値を用いた前記階調処理で処理可能な階調数は、入力される画像の階調数である入力階調数より大きく、
    前記決定部は、前記出力画像の階調数が前記入力階調数となるように前記閾値を修正する、
    請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記決定部は、前記入力階調値の最大値に対しては前記特性の最大値が得られ、最大値以外の前記入力階調値に対しては、前記特性と前記面積率とが前記特定の関係となるように、前記閾値を修正する、
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記決定部は、前記特殊トナー版の画像に対して前記階調処理を実行した後の出力画像の前記特性の測定値が、前記特性の目標値となるように、決定した前記閾値を修正する、
    請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記特殊トナーは、クリアトナーまたは金属トナーであり、
    前記特性は、光沢度である、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 前記特殊トナーは、白色トナーであり、
    前記特性は、明度である、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  9. 前記特殊トナーは、色域を広げるために用いられる広色域再現用トナーであり、
    前記特性は、濃度である、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  10. 前記特殊トナーは、クリアトナーまたは金属トナーであり、
    前記特性は、光沢度であり、
    前記特定の関係は、線形の関係である、
    請求項3に記載の画像処理装置。
  11. 前記特殊トナーは、白色トナーであり、
    前記特性は、明度であり、
    前記特定の関係は、線形の関係である、
    請求項3に記載の画像処理装置。
  12. 前記階調処理を実行した後の出力画像の予め定められた特性を測定するために記録媒体に形成する画像であって、使用する前記特殊トナーの種類に応じて、前記特殊トナーを形成する領域の個数および前記特殊トナーを形成するページの少なくとも一方を変更したキャリブレーション画像を生成する生成部をさらに備える、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 前記生成部は、前記特殊トナーがクリアトナーまたは金属トナーである場合、前記特殊トナーを形成する領域の個数が、前記プロセスカラートナーを形成する領域の個数より少なく、前記特殊トナーを形成する領域が、前記プロセスカラートナーを形成する領域と同じページに形成される前記キャリブレーション画像を生成する、
    請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記生成部は、前記特殊トナーが白色トナーである場合、前記特殊トナーを形成する領域の個数が、前記プロセスカラートナーを形成する領域の個数より少なく、前記特殊トナーを形成する領域が、前記プロセスカラートナーを形成する領域と異なるページに形成される前記キャリブレーション画像を生成する、
    請求項12に記載の画像処理装置。
  15. 前記生成部は、前記特殊トナーが色域を広げるために用いられる広色域再現用トナーである場合、前記特殊トナーを形成する領域の個数が、前記プロセスカラートナーを形成する領域の個数と同じであり、前記特殊トナーを形成する領域が、前記プロセスカラートナーを形成する領域と同じページに形成される前記キャリブレーション画像を生成する、
    請求項12に記載の画像処理装置。
  16. 前記画像処理は、ガンマ変換処理であり、
    前記パラメタは、前記ガンマ変換処理に用いるガンマテーブルである、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  17. 請求項1から16のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    プロセスカラートナー版および特殊トナー版の画像を記録媒体に形成する画像形成部と、
    を備える画像形成装置。
  18. プロセスカラートナー以外の特殊トナーの種類に応じて、特殊トナー版の画像処理に用いるパラメタを決定する決定ステップと、
    決定された前記パラメタを用いて前記特殊トナー版の画像を処理する画像処理ステップと、
    を含む画像処理方法。
  19. コンピュータに、
    プロセスカラートナー以外の特殊トナーの種類に応じて、特殊トナー版の画像処理に用いるパラメタを決定する決定ステップと、
    決定された前記パラメタを用いて前記特殊トナー版の画像を処理する画像処理ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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