JP6395585B2 - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、複合機などの画像形成装置及びその制御方法に関するものである。
電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置では、感光ドラムなどの像担持体の表面を所定の電位に帯電させる。そして、帯電された像担持体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像することで像担持体の表面にトナー像を形成する。このように形成されたトナー像は、転写ローラなどの転写部により像担持体の表面から記録材(出力用紙)や中間転写体に転写される。このような画像形成装置として、トナーの各色に対応した複数の像担持体を記録材や中間転写体の搬送方向に並べて配置した、いわゆるタンデム型の構造が従来から知られている。
このような複数の像担持体を並べて配置した画像形成装置では、先行する像担持体によって記録材や中間転写体にトナー像が転写された部分と転写されていない部分とで、後続の像担持体から転写されるトナー像の現像コントラストが異なることがある。その結果、一つの画像の範囲内で濃度ムラが生じる「転写メモリ」と呼ばれる現象が発生する場合がある。この「転写メモリ」について詳しく説明する。
例えば、ネガトナー(負極性に帯電したトナー)を使用した反転現像法の画像形成プロセスにおいては、帯電装置(帯電ローラ)が、感光ドラムの表面を一様に暗部電位VDに帯電する。続いて、露光装置が感光ドラムに画像濃度に応じた像露光光を照射して感光ドラムの表面の一部を明部電位VLにして、暗部電位VDと明部電位VLとのコントラストで静電潜像を形成する。形成された静電潜像に対して、現像装置が現像バイアスVdcを印加する。現像バイアスVdcと明部電位VLとの現像電位差である現像コントラストによって、トナー画像が感光ドラムの表面の明部電位VL部に形成される。
そして転写部(転写ローラ)にプラス(正極性)の転写バイアスVtを印加することにより、そのトナー像が感光ドラムから記録材や中間転写体へ転写される。この時、記録材や中間転写体に先行する感光ドラム体からの転写済みのトナーがあると、トナーが抵抗体となり転写ローラから後続の感光ドラムへの転写電流が流れづらくなる。このため、転写済みトナーが存在した箇所の後続の感光ドラムの電位は、他の箇所よりも絶対値が高くなる。この帯電ローラ前での電位差が大きすぎると、電位差が帯電ローラにより除去しきれず、帯電ローラ後も電位が一様にならず、暗部電位VDよりも電位の絶対値が高くなり、このため、露光装置による静電潜像形成時にも明部電位VLより電位の絶対値が高くなる。この高くなった電位の絶対値と現像装置によるトナー画像の形成時に現像バイアスVdcとの現像電位差が、本来の現像電位差であるVdcとVLとの電位差よりも小さくなる。このため、他の部分よりもトナー量が少なくなり薄くなってしまう。この結果、先行する感光ドラムからの転写済みトナーの影響が後続の感光ドラムの一周後に形成される画像に「転写メモリ」として現われることになる。この時、記録材や中間転写体に転写済みのトナーの載り量が大きいほど「転写メモリ」は発生しやすくなる。
この「転写メモリ」に対して、帯電装置(帯電ローラ)によって、感光ドラムを暗部電位VDに帯電する前に、感光ドラムに一様な露光光を照射し、感光ドラムの電位を均一に均す「前露光」を行うことにより、「転写メモリ」を低減させる方法が知られている。
また、特許文献1ではトナー載り量が大きくなる高濃度の画像が含まれていると判定された場合に、感光ドラムの帯電に用いる電圧を「転写メモリ」低減を目的とした電圧値に変更する方法が開示されている。
特開2005−250387号公報
「前露光」による「転写メモリ」の低減は、感光ドラムの寿命に対して悪影響を与えるため、全ての画像の印刷処理で「前露光」を行うことは好ましくない。このため、トナー載り量が大きくなる高濃度の画像が含まれている画像を印刷する際にのみ、「前露光」を行うことが求められる。特許文献1では高濃度画像が含まれているか否かを判定することによって「転写メモリ」を低減する技術が開示されているが、高濃度画像を検出する画像処理ハードウェアが存在しない場合、高濃度画像が含まれているか否かの判定を行うことができない。また、ソフトウェアによる処理や高濃度画像を検出するハードウェアを別途搭載する場合、印刷処理の処理速度が低下してしまう。
本発明に係る画像形成装置は、感光ドラムと、帯電ローラとを有し、画像データにおいて、画素値が所定値以下である画素の値を、k(定数)の倍数の値に変換し、画素値が前記所定値より大きい画素の値を、前記k(定数)の倍数ではない値に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換後の値の和をカウントするカウント手段と、前記カウント手段によってカウントした値がkの倍数であるか否かに基づき、前記帯電ローラによって前記感光ドラムに帯電が行われる前に前記感光ドラムを露光する処理を行うか否かを制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば既存のハードウェア構成で搭載されているトナー補給用のビデオカウント処理を流用することで、トナー補給制御に用いるビデオカウント値を取得するとともに、画像データ中の高濃度画像部の有無の検出を行なうことが可能となる。
本発明の実施例におけるMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施例における画像処理部のハードウェア構成の一例を示す図である。 「転写メモリ」が発生した画像の一例を示す図である。 本発明の実施例における印刷部の構造の一例を示す図である。 本発明の実施例における画像形成プロセスの一例を示す図である。 本発明の第1の実施例における、MFPでの印刷処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の第1の実施例における、画像処理部に適用されるパラメータの一例を示す図である。 本発明の第2の実施例における、画像処理部に適用されるパラメータの一例を示す図である。 本発明の第3の実施例における、MFPでの印刷処理の流れを示したフローチャートである。 本発明の第3の実施例における、画像処理部に適用されるパラメータの一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1における画像形成装置であるMFP(Multifunction Peripheral)100のハードウェア構成の一例を示す図である。MFP100は、コントローラ部101、読み取り部102、印刷部103を有する。また、コントローラ部101は、制御部104、記憶部105、読み取り画像処理部106、画像処理部107、印刷画像出力部108、内部バス109を有する。
図1において、読み取り部102は、原稿をスキャンして画像データを取得する機能を有する。印刷部103は、紙等の記録媒体上に画像を印字する機能を有する。制御部104はMFP100のコントローラ部101を統括的に制御するプロセッサであって、内部バス109を介して接続された各部を制御するものである。記憶部105はメモリやHDDであり、制御部104がコントローラ部101を制御するために実行する各種命令(アプリケーションプログラム含む)を記憶する。また、記憶部105には、読み取り部102でスキャンされた画像データや、画像処理部107が処理した画像データが一時保存される。読み取り画像処理部106は、読み取り部102でスキャンされた画像データに対して画像処理を行い、記憶部105に画像データを保存する。画像処理部107は、記憶部105に保存されている画像データを読み出し、印刷部103での印字に適した画像への画像変換処理を行う。印刷画像出力部108は、記憶部105に保存されている画像データを読み出し、印刷部103へ画像データの転送を行う。印刷部103は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーにそれぞれ対応する感光ドラムがこの順で搬送方向に並べて配置されている。
図2は、画像処理部107のハードウェア構成の一例を示す図である。RDAMC201は、記憶部105からの画像データ読み出し制御を行うDMAC(Direct Memory Access Controller)である。また、WDMAC206は、画像処理部107で処理された画像データの記憶部105への書き出し制御を行うDMACである。色空間変換処理部202は、読み取り部102で読み取られ記憶部105に保存された、RGBなどの輝度画像データをCMYKなどの印刷に適した濃度画像データへの変換処理を行う。濃度調整部203は、印刷処理毎に制御部104に設定されたパラメータに応じて、画像データの濃度変換処理を行う。トナー載り量制限部204は、制御部104に設定されたパラメータや画像データのジョブ種別に応じて、画像データの最大濃度値を規制する画像変換処理を行う。ガンマ補正部205は、印刷部103の状態に応じて、画像データの濃度を調整する画像変換処理を行う。トナー量変換部207は、印刷部103での画像データの印字処理において、消費されるトナー量を算出するため、画像データの各画素値を対応するトナー消費量に変換する処理を行う。ビデオカウント部208は、トナー量変換部207で変換された画像データの各画素値をカウントし、合計値を取得する処理を行う。カウントはCMYKの色毎に行い、結果は制御部104から印刷部103に通知され、印刷部103でのトナー補給制御に利用される。
図3は、「転写メモリ」が発生した画像の一例を示す図である。図3は印刷部103で画像データが印字された出力用紙301を示しており、矢印は用紙の搬送方向を示す。高濃度画像部302は、トナー載り量制限の最大値までトナーが印字される画像部分である。例えば、高濃度画像部302は濃度100%のRed画像であり、この場合YellowとMagentaの2色が濃度100%で印字される。ハーフトーン画像部303は、ハーフトーンで表現される濃度の低い画像部分であり、例えばCyanのハーフトーン画像である。転写メモリ304は、ハーフトーン画像部303に発生した、高濃度画像部302の転写メモリであり、他のハーフトーン画像部303より濃度が薄くなる箇所が高濃度画像部302と同じ形で出現する。また、高濃度画像部302と転写メモリ304との間隔は、後述する「転写メモリ」のメカニズムで説明するように感光ドラムの円周に等しい。図3の例では、同じ出力用紙内に転写メモリが発生する例を示したが、高濃度画像部302が搬送方向に対する出力用紙の後端にある場合、転写メモリは次の出力用紙の先端部分に発生する。
図4は、本実施例における印刷部103での、電子写真プロセスによる画像形成の概略を示す図である。中間転写ベルト401には、感光ドラムに形成されたトナー像が順次1次転写され、フルカラーのトナー画像が形成される。矢印は中間転写ベルトの搬送方向を示す。また、中間転写ベルト401に形成されたトナー画像は、図示していない2次転写部で記録紙である出力用紙に2次転写される。感光ドラム402〜405は、CMYKの各色のトナー像を形成する感光ドラム(像担持体)である。感光ドラム402〜405は、中間転写ベルト401に対して、Yellow、Magenta、Cyan、Blackの順に並び、中間転写ベルトに対してトナー像を順に1次転写する。
符号406〜410は、感光ドラム402〜405にそれぞれ付随する装置である。図4においては説明の便宜上、Cyanの感光ドラム404に付随する装置のみ図示しているが、他の感光ドラムに対しても同様の装置が付随している。1次転写部406は、プラス(正極性)の転写バイアスVtを印加することにより、感光ドラム404に形成されたトナー像を中間転写ベルト401に転写する。クリーナ407は、1次転写部406で中間転写ベルト401に転写されず、感光ドラム404に残ったトナーを除去する。帯電ローラ408は、感光ドラム404を一様に暗部電位VDで帯電させる。露光部409は、感光ドラム404にコントローラ部101から転送された画像データの濃度に応じた像露光光を照射して、電位を明部電位VLにし、暗部電位VDと明部電位VLのコントラストによる静電潜像を形成する。現像装置410は、現像バイアスVdcを印加することにより、現像バイアスVdcと明部電位VLとの現像電位差である現像コントラストによって、トナー画像を感光ドラムの表面の明部電位VL部に形成する。前露光部412は、帯電ローラ408の帯電の前に感光ドラム404を一様に露光する「前露光」を行なう。
トナー像411は、中間転写ベルト401に転写されたトナー像であり、先行するYellowとMagentaの感光ドラムから転写されたトナー像である。
次に、図3に示すような「転写メモリ」が発生するメカニズムについて、図4と図5を用いて説明する。図5は、感光ドラム404の電位を示す図である。図5(a)は1次転写部でのトナー像転写後、図5(b)は帯電ローラ408での暗部電位VD帯電後、図5(c)は露光部409での静電潜像形成後の電位を示す。
1次転写部406での中間転写ベルト401へのトナー像転写時に、中間転写ベルト上にトナー像411が既に転写されている場合、トナーが抵抗体となるため、1次転写部406から感光ドラム0404へ転写電流が流れづらくなる。この現象は、中間転写ベルト上のトナー像411のトナー量が多い場合に顕著に発生する。例えば、高濃度画像部として、濃度100%のRed画像のトナー像が、Yellow100%とMagenta100%の載り量を持つトナー像により形成される場合などに発生する。この場合、高濃度画像部の感光ドラム404上での電位は、図5(a)の電位501に示すように、他の画像部より電位の絶対値が高くなる。また、この電位差は、高濃度画像部の画像濃度が高いほど、つまり中間転写ベルト401上に形成されたトナー像のトナー載り量が多いほど、大きくなる。
1次転写部406でのトナー像転写時の電位状態が、電位501に示すように電位差の大きい部分が存在する状態の場合、帯電ローラ408で感光ドラム404に一様な暗部電位VDを帯電させた後も、電位差が除去しきれない状態となる。このため、帯電ローラ408での帯電後においても図5(b)の電位502に示すように、暗部電位VDよりも電位の絶対値が高い状態となる。
この状態で、露光部409による静電潜像の形成が行われると、図5(c)の電位503に示すように、明部電位VLに対しても電位差が残り、明部電位VLよりも電位の絶対値が高くなる。このため、現像装置410でのトナー像形成時に、電位503では現像バイアス電位Vdcとの現像電位差が、本来の電位差である現像バイアスVdcと明部電位VLとの電位差よりも小さくなる。このため、形成されるトナー像のトナー量が少なくなり、トナー像の濃度が薄くなってしまう。この濃度差が「転写メモリ」と呼ぶ現象である。
このように、「転写メモリ」は高濃度画像部に対して、感光ドラム1周後の画像に対して現れる。本実施例における、感光ドラム404の円周の長さは94mmであるため、出力用紙の搬送方向に対して、出力用紙の後端よりも94mm以上先端側に高濃度画像部が存在する場合は、同じ画像内に「転写メモリ」が発生する。一方、出力用紙の搬送方向に対して後端に高濃度画像部が存在する場合は、次の出力用紙の先端部分に「転写メモリ」が発生することになる。
また「転写メモリ」は、感光ドラム上の電位差が生じている発生個所に低濃度のトナー像が形成される場合に発生する。高濃度のトナー像が形成される場合は現象が顕在化しづらく、また白紙でトナー像が形成されない場合は発生しない。
本実施例における印刷部においては、高濃度画像部として中間転写ベルト401上に濃度140%を超える載り量のトナー像が形成されている場合に、「転写メモリ」が発生しうる状態となる。なお、ここでは1つの感光ドラムから載るトナー量は最大100%とする。このため、本実施例の印刷部においては、例えば次の場合に「転写メモリ」が発生しうる状態となる。すなわち、Yellowの感光ドラム402とMagentaの感光ドラム403とで形成され、中間転写ベルト401に転写されたトナー像のトナー載り量の合計が140%を超える場合に、Cyanの感光ドラム0404において「転写メモリ」が発生し得る。もしくは、Yellow、Magenta、Cyanの感光ドラム402〜404で形成されたトナー像のトナー載り量の合計が140%を超える場合のBlackの感光ドラム405において、「転写メモリ」が発生し得る状態となる。
本実施例における印刷部では、前露光部412による「前露光」処理を行うことでこの「転写メモリ」の軽減を図っている。「前露光」処理とは、クリーナ407による残トナー除去が行われた感光ドラム404に対して、帯電ローラ408による暗部電位VDの帯電が行われる前に、一様な露光光を照射し、感光ドラムの電位を均一にする処理である。
しかしながら、感光ドラムの特性によっては、全ての印刷処理に対して「前露光」処理を行うと、感光ドラムの耐久性に悪影響を与えることがある。このため、印字する画像データにおいて、「転写メモリ」を発生させうる高濃度画像部が存在するか否かを判定し、高濃度画像部が存在する場合のみ「前露光」処理を実行することが求められる。本実施例においては、この高濃度画像部が存在するか否かを判定する際に、既存の構成を流用することで判定処理を実現する。
次に、本実施例におけるMFP100の動作について、図6を用いて説明する。図6は、MFP100における印刷処理の流れを示したフローチャートである。なお、本実施例においては、記憶部105に格納されたアプリケーション(プログラム)がユーザの操作指示で起動し、制御部104がこれを実行することにより、以下の各ステップが実現される。
ユーザがMFP100に対して印刷を指示し、MFP100に印刷ジョブが投入されると、ステップS601において、制御部104は印刷する画像データを取得し、印刷処理の実行を開始する。制御部104は、印刷処理において画像処理部107を用いて、高濃度画像部が存在するか否かの判定を行う。以下では、制御部104が実行する印刷処理の中で、高濃度画像部の判定に関わる処理について、説明を行う。
ステップS602において、制御部104はトナー量変換部207に設定する、トナー量変換係数の算出を行う。トナー量変換係数は例えばルックアップテーブル(以下LUTと記述)形式であり、画像データの各画素の信号値を変換する係数である。つまり、トナー量変換係数はトナー量変換テーブルともいえる。高濃度画像部の判定を可能にするためのトナー量変換係数の算出は、以下の方法で行う。
トナー量変換係数は、印刷部103の特性に対応した係数の設計がなされる。この印刷部の特性に応じて設計されたオリジナルのトナー量変換係数のことをオリジナルのトナー量変換係数と呼ぶことにする。このオリジナルのトナー量変換係数のLUTをf(x)とする。ここで、xは画像データの各画素の信号値である。また、高濃度画像部として判定すべき画像データの信号値をlとする。本実施例においては、l=245,255の2つの信号値を高濃度画像部として判定すべき信号値とする。また、CMYKの色成分毎に定数kを定める。定数kの選定方法は、濃度の最大値である255の互いに素な素数である3,5,17以外の素数のうち、なるべく小さい値とする。本実施例においては、各色成分に対して、
Cyan=7,Magenta=7,Yellow=11,Black=7
を定数kの値とする。
以上の値を用いて、制御部104は、オリジナルのトナー量変換係数LUT f(x)を変換する。変換後のトナー量変換係数をy(x)とした時、制御部104は以下の式(1)に従ってオリジナルのトナー量変換係数LUT f(x)の値を変換する。
式(1)の上段は、f(x)を定数kで割り0.5を加えた値の整数部分と定数kとを乗算することを示している。従って、この変換により作成されたトナー量変換係数のLUT y(x)では、高濃度画像部の信号値l以外の信号値を持つ画素は、定数kの倍数の信号値に変換される。なお、所定の閾値として例えば値244を用意して、所定の閾値より大きい場合と、所定の閾値以下との場合でも式(1)は適用可能である。
図7は、本実施例における、Magentaのオリジナルのトナー量変換係数LUT f(x)と変換後のトナー量変換係数y(x)とをグラフとして図示したものである。なお、高濃度画像部の信号値lは255に変換されるが、定数kは3,5,17以外の素数から選定するため、255はkの倍数ではない。このため、トナー量変換係数LUT y(x)が適用された画像データに対して、後述するステップにおいて制御部104は、ビデオカウント部208で算出される、LUT適用後の各画素の信号値を合計したビデオカウント値を参照する。すなわち、ビデオカウント値が定数kの倍数であるか否かによって、高濃度画像部が存在するか否かを判定可能となる。高濃度画像部が存在する場合、信号値がLUT y(x)により255に変換される画素が1画素以上存在するため、各画素の信号値を合計したビデオカウント値も定数kの倍数にならない。一方、高濃度画像部が存在しない場合、信号値はLUT y(x)により全て定数kの倍数に変換されるため、各画素の信号値を合計したビデオカウント値も定数kの倍数となる。このため、制御部104は、ビデオカウント値が定数kの倍数であるか否かによって、高濃度画像部が存在するか否かを判定可能となる。
つまり、本実施例では、ビデオカウント値を高濃度画像部が存在するか否かを判定することが可能な値に微調整する。一方で、このビデオカウント値自体はそのままビデオカウント値としてトナー補給制御に用いられることになる。なお、ビデオカウント部208で算出されるビデオカウント値は前述のように、算出されたトナー量変換係数LUT y(x)に基づく値となるので、オリジナルのトナー量変換係数f(x)と同一とはならない。従って、高濃度画像部以外のトナー量変換係数LUTが定数kの倍数に変換されることに伴う誤差は発生するが、トナー量変換係数LUTとしてf(x)をそのまま使用した場合と同様に、ビデオカウント値を取得可能となる。また、ビデオカウント部208で算出されるビデオカウント値は、印刷部103でのトナー補給制御で使用されるが、トナー量変換係数LUT y(x)への変換に伴う誤差は、トナー補給制御に影響を与えないレベルの誤差である。従って、本実施例では、トナー補給制御で使用される既存のデータを流用することで高濃度画像部が存在するか否かを判定可能としている。
このように、制御部104は、ビデオカウント値が定数kであるか否かにより高濃度画像部の有無の判定を行う。このため、画像データ中に存在する高濃度画像部の画素数が定数kの倍数個であった場合、ビデオカウント値も定数kの倍数となってしまい、制御部104は高濃度画像部が存在しないと判定してしまう。この問題の発生確率を低減させるため、本実施例では、MagentaとYellowとの定数kを異なる値としている。「転写メモリ」が発生しやすい条件は、前述の通り、MagentaやYellowで高濃度画像部が存在し、中間転写ベルト401上に高載り量のトナー像が形成されている場合である。このため、本実施例では、印刷部103はMagentaとYellowの何れか一方、もしくは両方で高濃度画像部が存在する場合に、「前露光」処理を行っている。ここで、MagentaとYellowの定数kを異なる値とすることにより、何れか一方では高濃度画像部が検知されるようにし、誤判定される確率を低減させている。
次に、図6に戻り処理の続きを説明する。ステップS603において、制御部104はステップS602で算出されたトナー量変換係数をトナー量変換部207に設定する。
ステップS604において、制御部104は記憶部105から読み出した画像データを画像処理部107に入力し、画像処理部107が画像処理を実行する。画像処理では、記憶部105から読み出された画像データは、画像処理部内で各画像処理部202〜204による画像処理が実行された後、トナー量変換部207に入力される。トナー量変換部207は、ステップS603で設定されたトナー量変換係数に従って、画像データの各画素の信号値を変換する。トナー量変換部207で変換された画像データは、ビデオカウント部208に入力される。ビデオカウント部208は画像データ中の各画素が持つ信号値を全て加算した値を、その画像のビデオカウント値として算出する。ビデオカウント部208でのビデオカウント値の算出は、CMYKの色成分毎に行われる。
ステップS605において制御部104は、1ページ分の画像データに対して、ステップS604での画像処理が完了すると、ビデオカウント部208からCMYKの各色成分のビデオカウント値を取得する。
ステップS606において、制御部104は、前述したようにステップS605で取得したビデオカウント値が、CMYKの色成分毎に定めた定数kの倍数であるか否かにより、画像データ中に高濃度画像部が存在するか否かを判定する。判定はCMYKの色成分毎に行う。ステップS606において、ステップS605で取得したビデオカウント値が定数kの倍数である場合、ステップS607において、制御部104は画像データ中に高濃度画像部が存在しないと判定する。一方、ステップS606において、ステップS605で取得したビデオカウント値が定数kの倍数でない場合、ステップS608において、制御部104は画像データ中に高濃度画像部が存在すると判定する。
ステップS609において、制御部104は、ステップS607、S608で判定された、CMYKの各色成分それぞれの高濃度画像部有無の判定結果を示す情報を印刷部103に通知する。印刷部103は、制御部104から通知された、高濃度画像部有無の判定結果を用いて、画像形成を行う際に「前露光」処理を実行するか否かの制御を行う。例えば、前述のようにシアンとマゼンタの色成分の少なくとも一方が高濃度画像部があるという判定結果の場合には、「前露光」処理を実行する制御を行なう。もちろん、この組み合わせに限られるものではなく、本実施例では色成分の少なくとも1つにおいて高濃度画像部があると判定された場合に「前露光」処理を実行する制御を行なうことができる。高濃度画像部があると判定された場合、「前露光」処理は、例えば全ての色の感光ドラムに対して行なわれる。あるいは、「前露光」処理は、前述の「転写メモリ」が生じる可能性のある下流側の感光ドラムに対してのみ行なうという態様であってもよい。
ステップS610において、制御部104は、画像処理部107で画像処理され、記憶部105に一時格納された画像データを読み出し、印刷画像出力部108に入力し、印刷画像処理を実行する。印刷画像出力部108で印刷画像処理された画像データは印刷部103に転送され、印刷部103で画像形成処理が行われ、出力用紙に印字される。
ステップS611において、制御部104は、ステップS605で取得したCMYKの各色成分のビデオカウント値を、印刷部103に通知する。印刷部103は、制御部104から通知されたビデオカウント値を用いて、画像形成処理で使用するトナーの消費量を推定し、印刷部103でのトナー補給制御を実行する。
以上が、MFP100における、「転写メモリ」に対応するために、画像データ中の高濃度画像部を検出する処理の説明である。この処理により、ビデオカウント処理を用いて、画像データ中の高濃度画像部有無の検出と、トナー補給制御に用いるビデオカウント値取得の両方を行うことが可能となる。このように、本実施例では、このビデオカウントの算出処理を流用することで、印刷処理の処理速度を低下することなくビデオカウント値の算出と高濃度画像の検出とを同時に行うことができる。
[実施例2]
次に、実施例2におけるMFP100の動作について、図6と図8を用いて説明する。図6は、MFP100における印刷処理の流れを示したフローチャートであり、実施例1におけるフローチャートと同様である。また、本実施例におけるMFP100のハードウェア構成やソフトウェア構成、画像形成の概略については、実施例1で説明したものと同様である。
実施例2における実施例1との違いは、ステップS602でのトナー量変換係数の算出処理のみである。このため、実施例2では、この差分のみを説明する。
ステップS602において、制御部104はトナー量変換部207に設定する、トナー量変換係数の算出を行う。実施例2において、高濃度画像部の判定を可能にするためのトナー量変換係数の算出は、以下の方法で行う。
実施例2においても実施例1と同様に、オリジナルのトナー量変換係数のLUTをf(x)とする。ここで、xは画像データの各画素の信号値である。また、高濃度画像部として判定すべき画像データの濃度の閾値をm%とする。画像データの信号値がm%を超える濃度値に相当する画素が高濃度画像部となる。また、CMYKの色成分毎に定数kを定める。定数kの選定方法は、実施例1と同様に、3,5,17以外の素数のうち、なるべく小さい値とする。本実施例においては、実施例1と異なり、CMYK各色成分に対して、k=7を定数kの値とする。
以上の値を用いて、制御部104は、オリジナルのトナー量変換係数LUT f(x)を変換する。変換後のトナー量変換係数をy(x)とした時、制御部104は以下の式(2)に従ってオリジナルのトナー変換係数LUT f(x)の値を変換する。
この変換により作成されたトナー量変換係数のLUT y(x)では、濃度m%以下の濃度値に対応する信号値を持つ画素は、定数kの倍数の信号値に変換する。濃度m%を超える濃度値に対応する信号値を持つ高濃度画像部の信号値は定数kの倍数+3の信号値に変換される。
本発明の実施例における、Magentaのオリジナルのトナー量変換係数LUT f(x)と変換後のトナー両変換係数LUT y(x)をグラフとして図示したものを図8に示す。
本実施例での定数kは7であるため、定数kの倍数+3は定数kの倍数では無い。このため、トナー量変換係数LUT y(x)が適用された画像データに対して、制御部104は、ビデオカウント部208で算出される、LUT適用後の各画素の信号値を合計したビデオカウント値を参照する。そして、ビデオカウント値が定数kの倍数であるか否かによって、濃度m%を超える高濃度画像部が存在するか否かを判定可能となる。すなわち、高濃度画像部が存在する場合、信号値がLUT y(x)により定数Kの倍数+3に変換される画素が1画素以上存在するため、各画素の信号値を合計したビデオカウント値も定数kの倍数にならない。一方、高濃度画像部が存在しない場合、信号値はLUT y(x)により全て定数kの倍数に変換されるため、各画素の信号値を合計したビデオカウント値も定数kの倍数となる。このため、制御部104は、ビデオカウント値が定数kの倍数であるか否かによって、高濃度画像部が存在するか否かを判定可能となる。一方で、ビデオカウント部208で算出されるビデオカウント値についても、高濃度画像部以外のトナー量変換係数LUTが定数kの倍数に、高濃度画像部のトナー変換係数LUTが定数kの倍数+3の値に変換されることに伴う誤差は発生する。しかしながら、トナー量変換係数LUTとしてf(x)をそのまま使用した場合と同様に、ビデオカウント値を取得可能となる。また、ビデオカウント部208で算出されるビデオカウント値は、印刷部103でのトナー補給制御で使用されるが、トナー量変換係数LUT y(x)への変換に伴う誤差は、トナー補給制御に影響を与えないレベルの誤差である。
高濃度画像部の判定では、制御部104は、ビデオカウント値が定数kの倍数であるか否かにより判定を行う。このため、画像データ中に存在する高濃度画像部の画素数が定数kの倍数個であった場合、ビデオカウント値も定数kの倍数となるため、制御部104は高濃度画像部が存在しないと判定する。
実施例1では、印刷部103はステップS609で制御部104から通知された、CMYKの各色成分の高濃度画像部有無の判定結果のうち、CMYの何れか1つの色成分で高濃度場像部が存在すると通知された場合に「前露光」処理を行っている例を説明した。本実施例での印刷部103は、ステップS609で制御部104から通知された、CMYKの各色成分の高濃度画像部有無の判定結果のうち、CMYの何れか2つの色成分で高濃度画像部が存在すると通知された場合に、「前露光」処理を行う。つまり、CとM,CとY,またはMとYの2つの色成分の組み合わせ、あるいはCとMとYの3色の色成分の組み合わせにおいて高濃度画像部が存在する場合に「前露光」処理を行う。「前露光」処理については実施例1と同様に、全ての色の感光ドラムに対して行なってもよいし、「転写メモリ」の影響がある下流側の感光ドラムに対してのみ行なってもよい。このように本実施例では、CMYの何れか2つの色成分で高濃度画像部が存在すると通知された場合に「前露光」処理を行っている。このため、実施例1と異なりCMYKの各色成分で定数kを同じ値にすることにより、高濃度画像部有無が誤判定される確率を低減させている。
以上が、MFP100における、「転写メモリ」に対応するために、画像データ中の高濃度画像部を検出する処理の説明である。この処理により、ビデオカウント処理を用いて、画像データ中の濃度がm%を超える高濃度画像部有無の検出と、トナー補給制御に用いるビデオカウント値取得の両方を行うことが可能となる。
[実施例3]
次に、実施例3におけるMFP100の動作について、図9と図10を用いて説明する。図9は、MFP100における印刷処理の流れを示したフローチャートである。図9のフローチャートにおいて、ステップS901、S903、S904、S909〜S910は、第1の実施例におけるフローチャートのステップステップS601、S603、S604、S609〜S610と同様である。また、本実施例におけるMFP100のハードウェア構成やソフトウェア構成、画像形成の概略については、実施例1で説明したものと同様である。
このため、本実施例では、図9のフローチャートにおける、実施例1との差分のみを説明する。
ステップS902において、制御部104はトナー量変換部207に設定する、トナー量変換係数の算出を行う。本実施例においても、印刷部103の特性に対応したオリジナルのトナー量変換係数のLUTをf(x)とする。ここで、xは画像データの各画素の信号値である。また、高濃度画像部として判定すべき画像データの信号値をlとする。本発明の実施例においては、l=245,255の2つの信号値を高濃度画像部として判定すべき信号値とする。
本実施例においては、トナー量変換係数を用いてビデオカウント値を高濃度画像部があるか否かの有無を示す判定値に変換する。実施例1及び2では、トナー量変換係数を用いて変換された値をビデオカウント部208でのトナー補給制御用のビデオカウント値として用いる例を説明した。本実施例では、このトナー量変換係数を用いて変換された値(判定値)はビデオカウント部208でのトナー補給制御用のビデオカウント値としては用いられない。変換後のトナー量変換係数をy(x)とした時、制御部104は以下の式(3)に従ってオリジナルのトナー量変換係数LUT f(x)の値を変換する。
この変換により作成されたトナー量変換係数のLUT y(x)では、高濃度画像部の信号値l以外の信号値を持つ画素は、信号値を0に変換し、また高濃度画像部の信号値lは255に変換する。
これにより、トナー量変換係数LUT y(x)が適用された画像データに対して、制御部104は、LUT適用後の各画素の信号値を合計した判定値が0であるか否かによって、高濃度画像部が存在するか否かを判定可能となる。高濃度画像部が存在する場合、信号値がLUT y(x)により255に変換される画素が1画素以上存在するため、各画素の信号値を合計した判定値も0にならない。一方、高濃度画像部が存在しない場合、信号値はLUT y(x)により全て0に変換されるため、各画素の信号値を合計した判定値も0となる。本実施例における、Magentaのオリジナルのトナー量変換係数LUT f(x)と変換後のトナー量変換係数y (x)の例をグラフとして図示したものを図10に示す。
ステップS905において制御部104は、ステップS904でビデオカウント部208で算出される判定値を取得する。ステップS906において、制御部104は、前述したようにステップS905で取得した判定値が0であるか否かにより、画像データ中に高濃度画像部が存在するか否かを判定する。判定はCMYKの色成分毎に行う。ステップS906において、ステップS905で取得した判定値が0である場合、ステップS907において、制御部104は画像データ中に高濃度画像部が存在しないと判定する。一方、ステップS906において、ステップS905で取得した判定値が0でない場合、ステップS908において、制御部104は画像データ中に高濃度画像部が存在すると判定する。
ステップS909において、制御部104は、ステップS907、S908で判定された、CMYKの各色成分それぞれの高濃度画像部有無の判定結果を、印刷部103に通知する。印刷部103は、制御部104から通知された、高濃度画像部有無の判定結果を用いて、画像形成を行う際に「前露光」処理を実行するか否かの制御を行う。
なお、本実施例では、ビデオカウント部208で算出される判定値ではなく、ビデオカウント値が印刷部103でのトナー補給制御で使用されることになる。
以上が、MFP100における、「転写メモリ」に対応するために、画像データ中の高濃度画像部を検出する処理の説明である。この処理により、ビデオカウント処理を用いて、画像データ中の高濃度画像部有無の検出を行うことが可能となる。
<その他の実施例>
上記の各実施例では、高濃度画像部の有無を示す判定結果を印刷部103に通知する例を説明した。しかしながら、例えば印刷部103で「前露光」をデフォルトで行なう設定となっている場合には、高濃度画像部がない場合のみ、印刷部103にその旨を通知する構成でもよい。あるいは逆に、「前露光」をデフォルトで行なう設定となっていない場合には、高濃度画像部がある場合のみ、印刷部103にその旨を通知する構成でもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。

Claims (12)

  1. 感光ドラムと、
    帯電ローラとを有し、
    画像データにおいて、画素値が所定値以下である画素の値を、k(定数)の倍数の値に変換し、画素値が前記所定値より大きい画素の値を、前記k(定数)の倍数ではない値に変換する変換手段と、
    前記変換手段によって変換後の値の和をカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントした値がkの倍数であるか否かに基づき、前記帯電ローラによって前記感光ドラムに帯電が行われる前に前記感光ドラムを露光する処理を行うか否かを制御する制御手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記カウントした値の和がkの倍数である場合、前記帯電ローラによって前記感光ドラムに帯電が行われる前に前記感光ドラムを露光する処理を行わないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記カウント手段によってカウントした値の和がkの倍数ではない場合、前記帯電ローラによって前記感光ドラムに帯電が行われる前に前記感光ドラムを露光する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記k(定数)は、画素の信号値の最大値と互いに素な素数であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記k(定数)は、少なくともある色成分と他の色成分とで異なる値であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記k(定数)は、全ての色成分で同じ値であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記カウント手段は、色成分ごとに前記和をカウントし、
    前記制御手段は、前記カウントした値の和がkの倍数ではない色成分がある場合、前記帯電ローラによって前記感光ドラムに帯電が行われる前に前記感光ドラムを露光する処理を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 前記カウント手段は、色成分ごとに前記和をカウントし、
    前記制御手段は、前記カウントした値の和がkの倍数ではない色成分が少なくとも2つ存在する場合、前記帯電ローラによって前記感光ドラムに帯電が行われる前に前記感光ドラムを露光する処理を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記帯電ローラによって前記感光ドラムに帯電が行われる前に前記感光ドラムを露光する処理を行う場合、各色成分の前記感光ドラムそれぞれに対して、当該露光する処理を行うことを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御手段は、さらに、前記カウントした値の和に基づき、トナー補給制御を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 感光ドラムと、
    帯電ローラとを有する画像形成装置の制御方法であって、
    画像データにおいて、画素値が所定値以下である画素の値を、k(定数)の倍数の値に変換し、画素値が前記所定値より大きい画素の値を、前記k(定数)の倍数ではない値に変換する変換ステップと、
    前記変換ステップによって変換後の値の和をカウントするカウントステップと、
    前記カウントステップによってカウントされた値がkの倍数であるか否かに基づき、前記帯電ローラによって前記感光ドラムに帯電が行われる前に前記感光ドラムを露光する処理を行うか否かを制御する制御ステップと
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. コンピュータを、請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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