JP5808314B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、帯電、露光の技術に関する。
一般的な電子写真方式の画像形成装置は、帯電した感光ドラムを露光して形成した静電潜像に対してトナー現像を行い、感光ドラム上にトナー像を形成する画像形成ステーションと、感光ドラム上のトナー像を静電的に受像部材へと転写する転写部とを有する。フルカラー画像を形成する画像形成装置は、複数の画像形成ステーションを有し、各々の画像形成ステーションで形成した単色のトナー像を受像部材としての中間転写体あるいは記録材などに重畳するように順次転写することでフルカラー画像を形成する。
転写部では、転写部材に印加した電圧により静電的にトナー像を感光ドラム上から受像部材上へと転写する。このとき、転写部材から感光ドラムへ電荷が移動することで感光ドラムの表面電位が変動することがある。電荷の移動の程度は、受像部材としての記録材が転写部にあるか否か、すなわち、記録材が感光ドラムと転写部材との間に存在するか否かによって変わる。特に、記録材が転写部に導入されていないときは、転写部材から感光ドラムへ電荷が移動し易く感光ドラムの表面電位変動が起こり易い。したがって、記録材が転写部を通過した後に感光ドラムに表面電位差が生じることがある。
また、記録材や中間転写体などの受像部材にトナー像が形成されている場合、電荷の移動はトナーによって妨げられる。フルカラーの画像形成装置の場合、上流の画像形成ステーションで受像部材にトナー像が形成された状態で、下流の画像形成ステーションでトナー像の転写を行うと、受像部材上のトナー像が形成されている箇所では感光ドラムの表面電位が変動しづらい。したがって、転写時に受像部材上にトナー像が形成されている箇所と形成されていない箇所で転写部通過後の感光ドラムに表面電位差が生じることがある。
このような受像部材が転写部を通過した後の感光ドラムの表面電位差(転写メモリ)は、その後の帯電手段による感光ドラム上の再帯電を経ても残留することがありハーフトーン画像の濃度ムラの原因となる。
転写メモリは、帯電手段による再帯電時の帯電量を大きくすることで消去することができる。特許文献1では画像形成に必要な電位よりも高い電位に感光ドラムを帯電することで転写メモリを消去した後、感光ドラム表面を弱露光することで画像形成に必要な電位を形成する手段が開示されている。
特開2008−8991号公報
しかしながら、特許文献1で開示された手段では感光ドラムを画像形成に必要な電位よりも高い電位に帯電するため、感光ドラムと帯電手段間の放電が大きくなる可能性があり、感光ドラムの劣化が促進される可能性がある。また、感光ドラムを弱露光することで画像形成に必要な電位を形成するため、露光によっても感光ドラムの劣化が促進される可能性がある。
本発明の目的は、転写メモリによるハーフトーン濃度ムラを抑制しつつ感光ドラムの劣化をも抑制することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の代表的な構成は、
画像形成装置において、
複数の画像形成ステーションと、
画像形成動作を制御する制御部と、
を備え、
前記画像形成ステーションはそれぞれ、
その表面にトナー像が形成される像担持体と、
前記像担持体を帯電する帯電装置と、
を有し、
前記画像形成装置は、前記複数の画像形成ステーションの像担持体において形成したそれぞれのトナー像を順次重畳するように被転写部材に転写するものであって、
前記制御部は、一連の画像形成動作において、後に転写を行う前記画像形成ステーションの画像形成時における前記帯電装置への印加電圧を、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画像情報に基づき設定するものであり、
前記制御部は、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像に所定の濃度以上の画素が含まれている場合には前記所定の濃度以上の画が含まれない場合よりも、後に転写を行う前記画像形成ステーションにおいて前記帯電装置に印加する印加電圧の絶対値を大きくすることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、転写メモリによるハーフトーン濃度ムラを抑制しつつ感光ドラムの劣化をも抑制することができる。
画像形成装置の概要説明図 画像形成装置のブロック図 実施例1における画像形成シーケンスの説明図 実施例1における画像形成シーケンスの効果検証結果の説明図 実施例2における画像形成シーケンスの説明図 実施例2における画像形成シーケンスの効果検証結果の説明図 実施例1における検証用画像の説明図 実施例3における画像形成シーケンスの説明図 実施例3における検証用画像の説明図 実施例3における画像形成シーケンスの説明図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
本発明の実施例1に係る画像形成装置について説明する。本実施例に係る画像形成装置は、電子写真プロセスを用いた、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色フルカラー、解像度600dpiの画像形成装置である。この画像形成装置は、イメージリーダ(原稿画像読装置)・パソコン・ファクシミリ等のホスト装置から制御部に入力する電気的
画像信号に基づいて記録媒体としてのシート状の記録材Pに画像形成を行う。制御部は、ホスト装置との間で各種の電気的な情報の授受をすると共に、画像形成装置の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。
図1は、本実施例に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施例に係る画像形成装置は、4つの画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kと、一次転写部2、中間転写ユニット3、二次転写部4、定着部5、記録材搬送路を有する。画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで形成した単色のトナー像(現像剤像)を、一次転写部2Y、2M、2C、2Kにて中間転写ユニット3の中間転写ベルト(中間転写体)31上に重畳するように順次転写する。これにより、受像部材(被転写部材)としての中間転写ベルト31上にフルカラーのトナー像を形成する。中間転写ベルト31上に形成したフルカラーのトナー像は、中間転写ベルト31を回転駆動することで2次転写部4に搬送され、2次転写部4において記録材P上に転写される。フルカラーのトナー像を保持した記録材Pは定着部5へと搬送され、加熱・加圧されることでフルカラーのトナー像を定着される。
画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kは、使用するトナー(現像剤)の色が異なるのみで構成は互いに同じである。ここでは、代表として画像形成ステーションKの構成についてのみ説明する。画像形成ステーション1Kは、感光ドラム11、帯電手段12、露光手段13、現像手段14、クリーニング手段15を有する。感光ドラム(像担持体)11は、感光ドラム11の軸線を中心に矢印R1方向に所定の速度で回転駆動される。帯電手段12は、感光ドラム11の表面を所定の極性(本実施例では負極性)・電位に一様に帯電する手段であり、本実施例では接触帯電ローラを用いている(以下、帯電ローラ12)。露光手段13は、感光ドラム11の表面に静電潜像を形成する手段であり、本実施例ではレーザースキャナユニットを用いている(以下、スキャナ13)。このスキャナ13は、制御手段及び画像濃度情報を取得する取得手段としての制御部8(図2参照)から入力される画像形成情報に従って感光ドラム11の帯電処理面を走査露光し、感光ドラム11の表面電位を変化させ、感光ドラム11上に静電潜像を形成する。画像形成情報とは、ホスト装置入力された画像情報を画像形成装置が画像形成可能な形式に変換したデータであり、制御部にて作成される。画像形成情報は、解像度600dpiで各画素においてイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの濃度情報を有しており、各色の濃度情報は最小で0%、最大で100%である。濃度は、露光強度によって調整することが可能であり、露光強度を強めると濃度は高くなり、露光強度を弱めると濃度は低くなる。
現像手段14は、トナーとして正規極性が負帯電性の非磁性のブラックトナーを用いた接触現像型の反転現像方式の現像器である。正規極性とは、現像に供される際のトナーの帯電極性を指し、負帯電の感光ドラム11において、反転現像を行う場合は、正規極性は負極性となる。現像手段14はトナーを担持する現像ローラ141を備え、現像ローラ141を感光ドラム11に接触させて感光ドラム11の静電潜像の現像を行う。
一次転写部2Y、2M、2C、2Kは、対応する画像形成ステーション1が異なるのみで構成は互いに同じである。ここでは、代表として一次転写部2Kについてのみ説明する。一次転写部2Kは、転写部材(転写手段)としての一次転写ローラ21を有し、一次転写ローラ21には電力供給部22より電圧が印加される。中間転写ユニット3は、中間転写ベルト31を張架する駆動ローラ32、2次転写対向ローラ33、テンションローラ34の3本のローラを有し、駆動ローラ32を回転駆動することで中間転写ベルト31はR3方向に回転される。一次転写ローラ21は、導電性樹脂の多孔質ローラであり、中間転写ベルト31は、導電性樹脂の誘電体性の薄膜ベルトである。一次転写ローラ21は、感光ドラム11に対して中間転写ベルト31を挟んで(介して)圧接しており、一次転写ローラ21にトナーの正規極性とは逆極性(正極性)の電圧を印加することで静電的に感光
ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト31上に転写する。転写は、一次転写部2Y、2M、2C、2Kの順で開始され、中間転写ベルト31上に下層からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像が重畳されたフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト31上に形成されたフルカラートナー像は、中間転写ベルト31を回転駆動することで二次転写部4へと搬送される。
二次転写部4は、二次転写手段としての二次転写ローラ41を有し、電力供給部42より電圧が印加される。二次転写ローラ41は、導電性樹脂の多孔質ローラであり、中間転写ベルト31を挟んで二次転写対向ローラ33に圧接するように配置されている。シート状の記録材Pは、中間転写ベルト31上に形成されたフルカラーのトナー像が二次転写部4へ搬送されてくるタイミングに合わせて、給紙カセット6から一枚分離されて給送される。記録材Pは、二次転写ローラ41と中間転写ベルト31の圧接部へ導入されるとともに、二次転写ローラ41にトナーの正規極性とは逆極性の電圧(正極性)が印加されることで、中間転写ベルト31上のフルカラーのトナー像が静電的に転写される。
定着部5は、定着手段としての定着ローラ51と加圧ローラ52を有する。定着ローラ51と加圧ローラ52は互いに圧接するように配置されており、定着ローラ51は、不図示の加熱手段により所定の温度まで加熱される。フルカラーのトナー像を保持した記録材Pは、定着ローラ51と加圧ローラ52の圧接部を搬送されることで加熱・加圧され、フルカラーのトナー像は記録材P上に定着される。
<画像形成ステーション1の画像形成動作>
本実施例における画像形成ステーション1は、画像形成動作Aと画像形成動作Bの2種類の画像形成動作を実行可能に構成されている。これらの画像形成動作は、帯電ローラ12に印加される印加電圧(帯電電圧)の大きさやスキャナ11による露光強度の強さがそれぞれ異なっている。
画像形成動作Aでは、感光ドラム11と現像ローラ141の回転駆動開始後、帯電ローラ12へ−1000V(第1の設定値)、現像ローラ141へ−300Vの電圧を印加する。このとき、感光ドラム11は、帯電ローラ12により非画像部電位として−450Vに帯電される。非画像部電位とは感光ドラム11上においてトナー現像を行わない部分の電位であり、非画像部電位と現像ローラ141の電位差(Vback)は150Vである。次に、非画像部電位に帯電した感光ドラム11上における画像部のみを、画像形成情報に従ってスキャナ13により露光強度0.3μJ/cm(第1の設定値)で走査露光し、感光ドラム11上に静電潜像を形成する。このとき、静電潜像部は、画像部電位として−100Vに帯電されており、画像部電位と現像ローラ141の電位差(Vcont)は、200Vである。最後に、現像ローラ141より感光ドラム11上に形成した静電潜像にトナーを付着させて現像することで感光ドラム11上にトナー像が形成される。
画像形成動作Bでは、感光ドラム11と現像ローラ141の回転駆動開始後、帯電ローラ12へ−1100V(第2の設定値)、現像ローラ141へ−300Vの電圧を印加する。このとき、感光ドラム11は、帯電ローラ12により画像形成動作Aの非画像部電位よりも大きい−550Vに帯電される。次に、帯電された感光ドラム11上を、画像形成情報に従ってスキャナ13により露光強度0.35μJ/cm(第2の設定値)で露光し静電潜像を形成する。このとき、静電潜像部は、画像部電位として−100Vに帯電されており、Vcontは200Vである。同時に、感光ドラム11上の静電潜像部以外をスキャナ13により露光強度0.05μJ/cm(第2の設定値)で露光する。この露光により、静電潜像部以外の感光ドラム11表面は−550Vから非画像部電位の−450Vへと電位が落とされ、Vbackは150Vとなる。最後に、現像ローラ141より感光ドラム11上に形成された静電潜像をトナー現像することで感光ドラム11上にトナ
ー像を形成する。
以上説明したように、画像形成動作Bは、画像形成動作Aよりも大きな電圧を帯電ローラ12に印加する画像形成動作であり、感光ドラム11上の転写メモリが消去され易い設定となっている。しかしながら、帯電ローラ12の印加電圧を大きくしただけではVback、Vcontといったトナーの現像特性を支配するパラメータの値が画像形成動作Aと異なることになる。そこで、画像形成動作Bでは、スキャナ13の感光ドラム11への露光強度を画像形成装置Aよりも大きくすることで、VbackとVcontの値を画像形成動作Aと同等になるように設定されている。
<画像形成シーケンス>
図2及び図3を参照して、実施例1における画像形成シーケンスについて説明する。図2は、本発明の実施例に係る画像形成装置Eのブロック図を示す。図3は、実施例1に係る画像形成装置の画像形成シーケンスのフローチャートを示す。
図2に示すホスト装置7より制御部8へ画像情報が入力されると、入力された画像情報を制御部8にて画像形成情報に変換する(S101)。次に、制御部8にて画像形成情報中におけるイエロー濃度100%の画素の有無を判別する(S102)。画像形成情報中にイエロー濃度100%の画素が1つでも有る場合は、制御部8からの指令により画像形成ステーション1Yでは画像形成動作Aを実行し、画像形成ステーション1M、1C、1Kでは画像形成動作Bを実行する(S103)。画像形成情報中にイエロー濃度100%の画素が無い場合は、制御部8にて画像形成情報中におけるイエローとマゼンタの合計濃度が100%以上になる画素の有無を判別する(S104)。画像形成情報中にイエローとマゼンタの合計濃度が100%以上になる画素が有る場合(高濃度条件が満たされる場合)は、制御部8からの指令により画像形成ステーション1Y、1Mでは画像形成動作A、画像形成ステーション1C、1Kでは画像形成動作Bを実行する(S105)。画像形成情報中にイエローとマゼンタの合計濃度が100%以上になる画素が無い場合(高濃度条件が満たされない場合)は、制御部8にて画像形成情報中におけるイエロー、マゼンタ、シアンの合計濃度が100%以上になる画素の有無を判別する(S106)。画像形成情報にイエロー、マゼンタ、シアンの合計濃度が100%以上になる情画素が有る場合は、制御部8からの指令により画像形成ステーション1Y、1M、1Cでは画像形成動作A、画像形成ステーション1Kでは画像形成動作Bを実行する(S107)。画像形成情報中にイエロー、マゼンタ、シアンの合計濃度が100%以上になる画素が無い場合は、制御部8からの指令により全ての画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで画像形成動作Aを実行する(S108)。各画像形成ステーションでの画像形成動作終了後は、制御部8から一次転写部2、中間転写ユニット3、二次転写部4、定着部5への指令に従っ
て、一次転写工程、二次転写工程、定着工程が順次実行される(S109、S110、S111)。そして、画像形成装置の画像形成動作が終了する。
<転写メモリ抑制と感光ドラム劣化抑制効果の検証結果>
本実施例の効果検証の比較対象として以下の比較例1を用いた。
(比較例1)
比較例1では画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで画像形成動作として画像形成情報に関係なく常に実施例1で説明した画像形成動作を実行する。その他構成は実
施例1と同様のため説明を省略する。
転写メモリ検証画像としては、図7(a)に示すように、濃度40%の全面ブラックハーフトーンの中央部にイエロー、マゼンタ、シアンを均等に混合した画素数10000の正方形を配した画像を用いた。イエロー、マゼンタ、シアンを混合した正方形のトナー像が感光ドラム11に転写メモリが生じた場合、図7(b)に示すように、正方形より感光ドラム1周分だけ中間転写ベルト搬送方向下流側のブラックハーフトーン上に転写メモリ
による濃度ムラが発生する。また、転写メモリ検証画像のブラックハーフトーン濃度ムラは、正方形部の濃度が大きくなるに従って悪化する。そのため、正方形部のYMC合計濃度を50%〜200%まで10%ずつ振った転写メモリ検証画像を、それぞれ本実施例と比較例1の画像形成装置でプリントし、ブラックハーフトーンの濃度ムラのレベルを確認した。
感光ドラム劣化抑制の効果検証としては、文字、図形等の様々な100種類の画像を用いた。本実施例と比較例1の画像形成装置を用いて上記100種類の画像を1枚ずつプリントし、それらのプリント過程において画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで画像形成動作Bが実行された回数の合計を記録した。画像形成動作Bは、画像形成動作Aと比較して帯電ローラ12への印加電圧が大きく、非画像部への露光も実施されるため、画像形成動作Aよりも感光ドラム11の劣化が促進される。したがって、記録される画像形成動作Bの実行回数の合計が小さいほど感光ドラム11の劣化は小さくと言える。画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kでそれぞれ画像形成動作Aと画像形成動作Bのどちらが実行されたかは次のように判断した。すなわち、帯電ローラ12Y、12M、12C、12Kに印加される電圧を上記100種類の画像のプリント中に常時測定し、1000Vが印加された場合は画像形成動作A、1100Vが印加された場合は画像形成動作Bが実行されたと判断した。
図4は、本実施例における転写メモリ抑制効果と感光ドラム劣化抑制効果の検証結果である。比較例1では、正方形部の濃度が100%以上になるとブラックハーフトーン濃度ムラが生じるのに対し、本実施例では、正方形部の濃度が100%以上の領域でもブラックハーフトーン濃度ムラが生じていない。したがって、本実施例の画像形成シーケンスを用いることで転写メモリによるハーフトーン濃度ムラが抑制できることが分かる。
以上説明したように、本実施例では、一連の画像形成動作において、中間転写ベルト31に順次重畳されるトナー像の画像濃度情報が所定の高濃度条件を満たすか否かによって、画像形成時における帯電電圧と露光強度の設定値を画像形成ステーション毎に変更する。帯電電圧の各設定値は、各設定値の帯電電圧で形成される帯電電位の絶対値が高濃度条件を満たす場合の方が満たさない場合よりも大きくなるように設定される。また、露光強度の各設定値は、各設定値の露光強度によって形成される画像部電位と非画像部電位が互いに同じ値となるように設定される。これにより、帯電電圧を必要以上に印加したり、露光強度を必要以上に高めることをなくすことができ、転写メモリによるハーフトーン濃度ムラを抑制しつつ感光ドラムの劣化をも抑制することができる。特に、高濃度条件を満たさない場合においては、上記実施例1とは異なり非画像部に弱露光を行う構成でもよいが、実施例1のように非画像部の露光を行わないように帯電電圧等を調整することで、感光ドラムの劣化をより効果的に抑制することができる。
本実施例の画像形成装置では、画像形成動作Bを実行する画像濃度の閾値を100%に設定したが、転写メモリの発生し易さは画像形成ステーションと一次転写部の構成によって異なるため、閾値は画像形成装置の種類に応じて設定することが望ましい。また、本実施例ではインライン方式の画像形成装置を用いたが、4サイクル方式の画像形成装置でも同様の効果が得られることは言うまでもない。また、本実施例では一次転写部で中間転写ユニットにトナー像を転写する中間転写方式の画像形成装置を用いたが、一次転写部で受像部材(被転写部材)としての記録材Pにトナー像を転写する直接転写方式の画像形成装置でも同様の効果が得られることは言うまでもない。また、本実施例では、高濃度条件に応じて2種類の画像形成動作を実行可能としているが、閾値を段階的に複数設けて設定値が異なる3種類以上の画像形成動作を実行可能に構成してもよい。
(実施例2)
本発明の実施例2に係る画像形成装置について説明する。本実施例に係る画像形成装置の概要は、実施例1と同様である。本実施例に係る画像形成装置の特徴は、画像形成ステーション1での画像形成動作として画像形成装置Aと画像形成動作Bのどちらを選択するかを、画像形成情報中における予め設定した濃度以上の画素の個数が所定の数以上か否かにより決定することである。ここでは、主として実施例1と異なる点を説明し、実施例1と同様の構成については実施例1と同じ符号を付して説明を省略する。ここで説明しない事項については実施例1と同様である。
<画像形成シーケンス>
図2及び図5を参照して、実施例2における画像形成シーケンスについて説明する。図5は、実施例2に係る画像形成装置の画像形成シーケンスのフローチャートを示す。
図2に示すホスト装置7より制御部8へ画像情報が入力されると、入力された画像情報を制御部8にて画像形成情報に変換する(S112)。次に、制御部8にて画像形成情報中におけるイエロー濃度100%の画素の個数N1、イエローとマゼンタの合計濃度が100%以上である画素の個数N2、イエロー、マゼンタ、シアンの合計濃度が100%以上である画素の個数N3をカウントする(S113)。その後、制御部8にてN1が10000以上であるか否かを判定する(S114)。N1が10000以上の場合は、制御部8からの指令により画像形成ステーション1Yでは画像形成動作Aを実行し、画像形成ステーション1M、1C、1Kでは画像形成動作Bを実行する(S115)。N1が10000より小さい場合は、制御部8にてN2が10000以上であるか否かを判定する(S116)。N2が10000以上の場合は、制御部8からの指令により画像形成ステーション1Y、1Mでは画像形成動作Aを実行し、画像形成ステーション1C、1Kでは画像形成動作Bを実行する(S117)。N2が10000より小さい場合は、制御部8にてN3が10000以上であるか否かを判定する(S118)。N3が10000以上の場合は、制御部8からの指令により画像形成ステーション1Y、1M、1Cでは画像形成動作Aを実行し、画像形成ステーション1Kでは画像形成動作Bを実行する(S119)。N3が10000より小さい場合は、制御部8からの指令により全ての画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで画像形成動作Aを実行する(S120)。画像形成ステーション1Y〜1Kでの画像形成動作終了後は、制御部8から一次転写部2、中間転写ユニット3、二次転写部4、定着部5への指令に従って、一次転写工程、二次転写工程、定着工程が順次実行される(S121、S122、S123)。そして、画像形成装置の画像形成動作を終了する。
<転写メモリ抑制と感光ドラム劣化抑制効果の検証結果>
転写メモリ検証画像として、濃度40%の全面ブラックハーフトーンの中央部にイエロー、マゼンタ、シアンを均等に混合した濃度200%の正方形を配した画像を用いた(図7(a)参照)。転写メモリ検証画像のブラックハーフトーン濃度ムラは、正方形部の面積が大きくなるに従って悪化する。そのため、正方形部を形成する画素数を5000から1000ずつ20000まで振った転写メモリ検証画像を、本実施例に係る画像形成装置にてプリントし、ブラックハーフトーンの濃度ムラの発生レベルを確認した。また、比較例2として実施例1の比較例1に係る画像形成装置にて上記転写メモリ検証画像のプリントし、ブラックハーフトーンの濃度ムラの発生レベルを確認した。
感光ドラム劣化抑制の効果検証としては、文字、図形等の様々な100種類の画像を用いた。本実施例と実施例1の画像形成装置を用いて上記100種類の画像を1枚ずつプリントし、そのプリント過程において画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで画像形成動作Bが実行された回数の合計を記録した。
図6は、本実施例における転写メモリ抑制効果と感光ドラム劣化抑制効果の検証結果を示したものである。比較例1では、正方形部の画素数が10000以上になるとブラックのハーフトーン濃度ムラが生じるのに対し、本実施例では、正方形部の画素数が10000以上の領域でもブラックのハーフトーン濃度ムラが生じていない。したがって、本実施例の画像形成シーケンスを用いることで転写メモリによるハーフトーン濃度ムラが抑制できていることが分かる。
また、本実施例では、感光ドラム劣化検証画像をプリントした際の画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで行われた画像形成動作Bの実行回数の合計は113回であった。これに対し、実施例1で感光ドラム劣化検証画像をプリントした際の画像形成動作Bの実行回数の合計は254回であった。したがって、本実施例の画像形成シーケンスを用いることで、実施例1よりもさらに感光ドラム11の劣化が抑制できることが分かる。
本実施例に係る画像形成装置では、画像形成動作Bを実行する画像濃度の閾値を100%に設定し、画像濃度100%以上の画素の合計数の閾値を10000に設定した。しかしながら、転写メモリの発生し易さは、画像形成ステーションと一次転写部の構成によって異なるため、上記閾値は画像形成装置の種類に応じて設定することが望ましい。また、上記のような閾値を段階的に複数設けて設定値が異なる3種類以上の画像形成動作を実行可能に構成してもよい。
(実施例3)
本発明の第3の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の概要は実施例1と同様である。本実施例の画像形成装置の特徴は、画像形成ステーション1での画像形成動作として画像形成装置Aと画像形成動作Bのどちらを選択するかを、以下のように決定することにある。すなわち画像形成情報中の画素のうち、自らが予め設定した濃度以上であって、かつ自らの周辺領域の画素も予め設定した濃度以上である画素の合計数が所定の数以上か否かで決定することである。次に本発明の特徴に係る、本実施例の画像形成装置の画像形成シーケンスについて図2および図8を参照して説明する。
図8に本実施例の画像形成装置の画像形成シーケンスのフローチャートを示す。図2に示すホスト装置7より制御部8へ画像情報が入力されると、まず図8のS124に示すように入力された画像情報を制御部8にて画像形成情報に変換する。次にS125に示すように、制御部8にて画像形成情報中におけるイエロー濃度が100%である画素のうち、隣接する画素のイエロー濃度も100%である画素の個数N4をカウントする。ここで隣接する画素とは、接する全ての画素のことを言う。
また、同様に制御部8にて画像形成情報中におけるイエローとマゼンタの合計濃度が100%以上である画素のうち、隣接する画素のイエローとマゼンタの合計濃度も100%以上である画素の個数N5をカウントする。また画像形成情報中におけるイエロー、マゼンタ、シアンの合計濃度が100%以上である画素のうち、隣接する画素のイエロー、マゼンタ、シアンの合計濃度も100%以上である前記任意画素の個数N6をカウントする。
その後、S126に示すように制御部8にてN4が9000以上であるか否かを判定する。N4が9000以上の場合は、S127に示すように制御部8からの指令により画像
形成ステーション1Yでは画像形成動作Aを実行し、画像形成ステーション1M、1C、1Kでは画像形成動作Bを実施する。
S126にてN4が9000より小さい場合は、S128に示すように制御部8にてN5が9000以上であるか否かを判定する。N5が9000以上の場合は、S129に示すように制御部8からの指令により画像形成ステーション1Y、1Mでは画像形成動作Aを実行し、画像形成ステーション1C、1Kでは画像形成動作Bを実施する。S128にてN5が9000より小さい場合は、S130に示すように制御部8にてN6が9000以上であるか否かを判定する。N6が9000以上の場合は、S131に示すように制御部8からの指令により画像形成ステーション1Y、1M、1Cでは画像形成動作Aを実行し、画像形成ステーション1Kでは画像形成動作Bを実施する。S130にてN6が9000より小さい場合は、S132に示すように制御部8からの指令により全ての画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで画像形成動作Aを実行する。
画像形成ステーション1Y〜1Kでの画像形成動作終了後は、S133、S134、S135に示すように、制御部8から一次転写部2、中間転写ユニット3、二次転写部4、定着部5への指令に従って、一次転写工程、二次転写工程、定着工程が順次実行される。その後、画像形成装置の画像形成動作を終了する。
次に、本実施例の転写メモリ抑制と感光ドラム劣化抑制効果の検証結果について説明する。転写メモリ検証画像として、図9(a)に示す画像中央部にイエロー、マゼンタ、シアンを均等に混合した濃度200%の総画素数10000の正方形を、画像後端部に濃度40%のブラックハーフトーンを配した画像を用いた。また、図9(b)に示す画像中央部にイエロー、マゼンタ、シアンを均等に混合した濃度200%の複数の正方形を、画像後端部に濃度40%のブラックハーフトーンを配した画像を用いた。
前記複数の正方形を配した転写メモリ検証画像としては、配する正方形の総数を16、100、400にした3種類の画像を用意した。各転写メモリ検証画像に配した各正方形の距離は均等とし、各転写メモリ検証画像に配した各正方形の画素数の合計数は10000とした。従って、配された正方形の総数が16個である前記転写メモリ検証画像においては正方形1つ当たりの画素数は625である。配された正方形の総数が100個である前記転写メモリ検証画像においては正方形1つ当たりの画素数は100、配された正方形の総数が400個である前記転写メモリ検証画像においては正方形1つ当たりの画素数は25である。以上説明した4種類の前記転写メモリ検証画像を本実施例の画像形成装置にてプリントし、ブラックハーフトーンの濃度ムラの発生レベルを確認した。また、比較例3として、比較例1の画像形成装置で前記転写メモリ検証画像をプリントし、ブラックハーフトーンの濃度ムラのレベルを確認した。
感光ドラム劣化抑制の効果検証としては、文字、図形等の様々な100種類の画像を用いた。本実施例と実施例2の画像形成装置を用いて前記100種類の画像を1枚ずつプリントし、そのプリント過程において画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで画像形成動作Bが実行された回数の合計を記録した。
図10は本実施例の転写メモリ抑制効果と感光ドラム劣化抑制効果の検証結果を示したものである。比較例3では一部でブラックハーフトーンの濃度ムラが生じているのに対し、本実施例ではブラックハーフトーンの画像ムラが生じておらず、転写メモリによるハーフトーン濃度ムラを抑制できていることが分かる。
また、比較例3の結果に示すように、各転写メモリ検証画像中に配した各正方形の合計画素数が同じ10000であっても、転写メモリ検証画像に配した正方形の1つ当たりの
画素数が大きい方がブラックハーフトーンの濃度ムラの発生レベルが悪いことが分かる。以下のその理由を説明する。
図9(c)は図9(a)の点線部Aの拡大図であり、転写メモリ検証画像の正方形の最外周付近を示したものである。図9(c)の斜線部は、正方形内の最外周の画素を、縦線部は正方形内の最外周の画素を除く画素を、横線部は正方形内の最外周の画素との境界付近のベタ白部を示している。転写メモリは、一次転写部2にて一次転写部材21から感光ドラム11へ移動する電荷の量が、中間転写ベルト31上に形成されたトナー像の高濃度部と低濃度部で異なることから発生する。
高濃度部では一次転写部材21から感光ドラム11への電荷の移動がトナー層によって阻害されるため、感光ドラム11へ移動する電荷量は小さくなり感光ドラム11の表面電位を変動させづらい。逆に低濃度部では一次転写部材21から感光ドラム11への電荷の移動をトナー層が阻害しないため、感光ドラム11へ移動する電荷量は大きくなり感光ドラム11の表面電位を変動させ易い。この高濃度部と低濃度部での感光ドラム11の表面電位の変動差によって転写メモリが発生する。しかしながら、高濃度部と低濃度部との境界付近では、低濃度部を通過した電荷が高濃度部へと流れ込んでくるため、高濃度部であっても一次転写部材21から感光ドラム11上へ電荷が移動し易く感光ドラム11の電位が変動し易い。そのため、低濃度部との境界付近の高濃度部では転写メモリが発生しづらい。逆に、低濃度部との境界付近を除く高濃度部では、低濃度部からの電荷の流れ込みが無いため転写メモリが発生し易い。
以上を踏まえると、図9(c)のベタ白部(横線部)と接している正方形内の最外周画素(斜線部)では転写メモリが発生しづらく、正方形内の最外周画素を除く画素(縦線部)はベタ白部(横線部)と接していないため転写メモリが発生し易いと言える。従って、転写メモリ検証画像に配された各正方形内の最外周画素を除く画素の合計数が多いほど転写メモリが発生し易いと言える。図10に示すように転写メモリ検証画像に配された各正方形の画素の合計数が同じであっても、転写メモリ検証画像に配された正方形1つ当たりの画素数が大きい方が、転写メモリ検証画像に配された各正方形の最外周画素を除く画素の合計数は大きくなる。その結果、転写メモリ検証画像に配した正方形1つ当たりの画素数が大きい方がブラックハーフトーンの濃度ムラが発生し易くなる。
以上説明したように、画像中に占める高濃度画素の総数が同じであっても、図9(c)の縦線部のように周囲を高濃度の画素に隣接した高濃度画素の総数が多い場合ほど転写メモリとそれに伴うハーフトーン濃度ムラが発生し易いと言える。これは、言い換えれば画像中に占める高濃度画素の総数が同じであっても、ベタ画像のように画像中の一部分に高濃度画素が密集している方が、ハーフトーン画像のように画像全面に高濃度画素が散らばっている場合よりも転写メモリが発生し易いということである。そのため、本実施例のように、画像中の高濃度画素のうち周囲を高濃度画素に隣接した高濃度画素の総数を用いることで、高濃度画素の密集度合いに伴って変化する転写メモリの発生し易さを考慮することができる。その結果、実施例2のように単に画像中の高濃度画素の総数を用いるよりも、転写メモリの発生レベルをより精度良く予想することができる。
図10に示すように、本実施例では感光ドラム劣化検証画像をプリントした際の画像形成ステーション1Y、1M、1C、1Kで行われた画像形成動作Bの実行回数の合計は68回であった。それに対し、実施例1で感光ドラム劣化検証画像をプリントした際の画像形成動作Bの実行回数の合計は113回であった。従って、本実施例の画像形成シーケンスを用いることで、実施例2よりも転写メモリ発生の有無をより精度良く予想できるため、感光ドラム11の劣化をより抑制できることが分かる。
1…画像形成ステーション、2…一次転写部(転写手段)、3…中間転写ユニット、31…中間転写ベルト(受像部材)、4…二次転写部、5…定着部、6…給紙カセット、7…ホスト装置、8…制御部(制御手段)

Claims (15)

  1. 画像形成装置において、
    複数の画像形成ステーションと、
    画像形成動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記画像形成ステーションはそれぞれ、
    その表面にトナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    を有し、
    前記画像形成装置は、前記複数の画像形成ステーションの像担持体において形成したそれぞれのトナー像を順次重畳するように被転写部材に転写するものであって、
    前記制御部は、一連の画像形成動作において、後に転写を行う前記画像形成ステーションの画像形成時における前記帯電装置への印加電圧を、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画像情報に基づき設定するものであり、
    前記制御部は、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像に所定の濃度以上の画素が含まれている場合には前記所定の濃度以上の画が含まれない場合よりも、後に転写を行う前記画像形成ステーションにおいて前記帯電装置に印加する印加電圧の絶対値を大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成装置において、
    複数の画像形成ステーションと、
    画像形成動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記画像形成ステーションはそれぞれ、
    その表面にトナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    を有し、
    前記画像形成装置は、前記複数の画像形成ステーションの像担持体において形成したそれぞれのトナー像を順次重畳するように被転写部材に転写するものであって、
    前記制御部は、一連の画像形成動作において、後に転写を行う前記画像形成ステーションの画像形成時における前記帯電装置への印加電圧を、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画像情報に基づき設定するものであり、
    前記制御部は、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像に含まれる所定の濃度以上の画素の合計数が所定の数以上の場合には前記合計数が所定の数を下回る場合よりも、後に転写を行う前記画像形成ステーションにおいて前記帯電装置へ印加する印加電圧の絶対値を大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像形成装置において、
    複数の画像形成ステーションと、
    画像形成動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記画像形成ステーションはそれぞれ、
    その表面にトナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    を有し、
    前記画像形成装置は、前記複数の画像形成ステーションの像担持体において形成したそれぞれのトナー像を順次重畳するように被転写部材に転写するものであって、
    前記制御部は、一連の画像形成動作において、後に転写を行う前記画像形成ステーションの画像形成時における前記帯電装置への印加電圧を、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画像情報に基づき設定するものであり、
    前記制御部は、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画素のうち、その濃度が所定の濃度以上であって、かつ隣接する画素の濃度も前記所定の濃度以上である画素の合計数が、所定の数以上の場合には前記合計数が前記所定の数を下回る場合よりも、後に転写を行う前記画像形成ステーションにおいて前記帯電装置に印加する電圧の絶対値を大きくすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は更に、
    前記複数の像担持体に対して露光し、前記像担持体に潜像を形成する露光装置を備え、
    前記画像形成ステーションは更に、前記潜像を現像することで前記像担持体にトナー像を形成する現像装置を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記露光装置は、前記帯電装置により帯電した前記像担持体の画像部と非画像部をそれぞれ異なる強度で露光することで、それぞれの表面電位を所定の画像部電位と非画像部電位に設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記露光装置が前記像担持体を露光する露光強度は、その像担持体を帯電するために帯電装置に印加された印加電圧に応じて制御されることを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記露光装置が前記像担持体を露光する露光強度は、その像担持体を帯電するために帯電装置に印加された印加電圧の絶対値が大きくなるほど大きくなることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置において、
    複数の画像形成ステーションと、
    画像形成動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記画像形成ステーションはそれぞれ、
    その表面にトナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    を有し、
    前記画像形成装置は更に、
    前記帯電装置により帯電した前記像担持体の画像部と非画像部をそれぞれ異なる強度で露光することで、それぞれの表面電位を所定の画像部電位と非画像部電位に設定する露光装置を備え、
    前記複数の画像形成ステーションの像担持体において形成したそれぞれのトナー像を順次重畳するように被転写部材に転写するものであって、
    前記制御部は、一連の画像形成動作において、後に転写を行う前記画像形成ステーションの画像形成時における前記帯電装置への印加電圧と前記露光装置による前記画像部及び非画像部への露光強度を、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画像濃度情報が所定の高濃度条件を満たさない場合は第1の設定値に設定し、前記所定の高濃度条件を満たす場合は第2の設定値に設定するものであり、
    前記制御部は、前記第1の設定値による露光において前記非画像部への露光を行わないことを特徴とする画像形成装置。
  9. 画像形成装置において、
    複数の画像形成ステーションと、
    画像形成動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記画像形成ステーションはそれぞれ、
    その表面にトナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    を有し、
    前記画像形成装置は更に、
    前記帯電装置により帯電した前記像担持体の画像部と非画像部をそれぞれ異なる強度で露光することで、それぞれの表面電位を所定の画像部電位と非画像部電位に設定する露光装置を備え、
    前記複数の画像形成ステーションの像担持体において形成したそれぞれのトナー像を順次重畳するように被転写部材に転写するものであって、
    前記制御部は、一連の画像形成動作において、後に転写を行う前記画像形成ステーションの画像形成時における前記帯電装置への印加電圧と前記露光装置による前記画像部及び非画像部への露光強度を、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画像濃度情報が所定の高濃度条件を満たさない場合は第1の設定値に設定し、前記所定の高濃度条件を満たす場合は第2の設定値に設定するものでああり、
    前記制御部は、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像に所定の濃度以上の画素が含まれている場合に前記所定の高濃度条件を満たすと判断することを特徴とする画像形成装置。
  10. 画像形成装置において、
    複数の画像形成ステーションと、
    画像形成動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記画像形成ステーションはそれぞれ、
    その表面にトナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    を有し、
    前記画像形成装置は更に、
    前記帯電装置により帯電した前記像担持体の画像部と非画像部をそれぞれ異なる強度で露光することで、それぞれの表面電位を所定の画像部電位と非画像部電位に設定する露光装置を備え、
    前記複数の画像形成ステーションの像担持体において形成したそれぞれのトナー像を順次重畳するように被転写部材に転写するものであって、
    前記制御部は、一連の画像形成動作において、後に転写を行う前記画像形成ステーションの画像形成時における前記帯電装置への印加電圧と前記露光装置による前記画像部及び非画像部への露光強度を、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画像濃度情報が所定の高濃度条件を満たさない場合は第1の設定値に設定し、前記所定の高濃度条件を満たす場合は第2の設定値に設定するものでああり、
    前記制御部は、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像に含まれる所定の濃度以上の画素の合計数が所定の数以上の場合に前記所定の高濃度条件を満たすと判断することを特徴とする画像形成装置。
  11. 画像形成装置において、
    複数の画像形成ステーションと、
    画像形成動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記画像形成ステーションはそれぞれ、
    その表面にトナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電する帯電装置と、
    を有し、
    前記画像形成装置は更に、
    前記帯電装置により帯電した前記像担持体の画像部と非画像部をそれぞれ異なる強度で露光することで、それぞれの表面電位を所定の画像部電位と非画像部電位に設定する露光装置を備え、
    前記複数の画像形成ステーションの像担持体において形成したそれぞれのトナー像を順次重畳するように被転写部材に転写するものであって、
    前記制御部は、一連の画像形成動作において、後に転写を行う前記画像形成ステーションの画像形成時における前記帯電装置への印加電圧と前記露光装置による前記画像部及び非画像部への露光強度を、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画像濃度情報が所定の高濃度条件を満たさない場合は第1の設定値に設定し、前記所定の高濃度条件を満たす場合は第2の設定値に設定するものでああり、
    前記制御部は、先に転写を行う前記画像形成ステーションによって前記被転写部材に転写されるトナー像の画素のうち、その濃度が所定の濃度以上であって、かつ隣接する画素の濃度も前記所定の濃度以上である画素の合計数が、所定の数以上の場合に前記所定の高濃度条件を満たすと判断することを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記画像形成ステーションは更に、前記像担持体の前記画像部にトナーを付着させてトナー像を形成する現像装置を有することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記第2の設定値における印加電圧の印加によって形成される帯電電位の絶対値は、前記第1の設定値における印加電圧の印加によって形成される帯電電位の絶対値よりも大きいことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記第1の設定値における露光強度と前記第2の設定値における露光強度は、それぞれの露光によって形成される画像部電位と非画像部電位が互いに同じ値となるように設定されることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 前記第1の設定値による露光において、非画像部への露光を行わないことを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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