JP6008737B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機などの画像形成装置に関し、特に、複数の像担持体の表面を帯電するための帯電バイアス印加手段を共通とした構成に関する。
電子写真方式や静電記録方式等の画像形成装置では、感光ドラムなどの像担持体の表面を所定の電位に帯電させる。そして、帯電された像担持体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像を現像することでトナー像を形成する。このように形成されたトナー像は、転写ローラなどの転写手段により記録材や中間転写体に転写される。このような画像形成装置として、複数の像担持体を記録材や中間転写体の搬送方向に並べて配置した、所謂タンデム型の構造が従来から知られている。
また、このようなタンデム型の構造で、コストの低減を図るべく、像担持体の表面を帯電するための電源(帯電バイアス印加手段)を共通とした構造が知られている。即ち、一つの電源で全ての帯電装置(帯電手段)へ電圧を供給する。このような構成とすることで、共通電源から同一の電圧が各帯電装置に印加されるため、電源設備のコストを低減できる(特許文献1参照)。
ところで、上述のような画像形成装置では、転写バイアスが印加された部分とされていない部分とで現像コントラストが異なることで、一つの画像の範囲内で濃度ムラが生じる「転写メモリ」が発生する場合がある。この「転写メモリ」について詳しく説明する。
例えば、ネガトナー(負極性に帯電したトナー)を使用した反転現像法の画像形成プロセスにおいては、帯電装置(帯電ローラ)によって、感光ドラムの表面を一様にVD(暗部電位)に帯電する。続いて、露光装置によって感光ドラムに画像濃度に応じた像露光光を照射してVL(明部電位)にして、VD(暗部電位)とVL(明部電位)のコントラストで静電潜像を形成する。形成された静電潜像に対して、現像装置による現像バイアスVdcによって、VdcとVLの現像電位差である現像コントラストによって、トナー画像を感光ドラムの表面のVL部に形成する。
そのトナー像を転写手段(転写ローラ)にプラス(正極性)の転写バイアスVtを印加することにより、感光ドラムから記録材や中間転写体へ転写する。この時、VD電位と転写バイアスVtとの電位差であるVD−Vtコントラストが、感光ドラム上の露光された電位であるVLとVtとの電位差であるVL−Vtコントラストに対して大きくなる。そのため、VD部にはVL部よりも多くの転写電流が流れる。
その際に、感光ドラム上には転写バイアスVtにより、プラスの電荷が多く移動することとなる。この感光ドラム上に移動したプラス電荷は、微量ならば転写ローラより下流に位置する帯電ローラによって除去される。但し、この移動電荷量がある一定量を越えると、感光ドラム表面を形成する感光層のプラス電荷に対する移動度に限界があるため、帯電ローラに印加するバイアスを増大しても除去することができなくなる。
また、ネガトナーを使用した反転現像法では、感光ドラムはマイナス帯電する性質のものであるため、逆極性のプラスである転写バイアスが印加されることで、感光ドラムの帯電性が落ちてしまう。このため、転写バイアスが印加された部分は、次の帯電部で転写バイアスの影響を除去できなくなる。そして、転写バイアスが印加された部位は印加されていない部位に比べて、感光ドラムの二周目を再び帯電ローラにより帯電バイアスを印加した際には、帯電電位の絶対値が低くなってしまう。その後、露光装置による像露光光でVLが形成されると、その部分は他の部分よりVLの絶対値が下がり、現像バイアスであるVdcとの電位差の現像コントラストが大きくなり、他の部分よりもトナー量が多くなり濃くなってしまう。この結果、一周目の転写バイアスの影響が二周目に「転写メモリ」として現われることになる。
このとき、転写バイアスの値が大きいほど「転写メモリ」は発生しやすくなる。また、「転写メモリ」はプラスバイアスである転写バイアスの影響であるため、マイナスの極性である帯電電位がマイナス側に大きい場合、即ちVDが高い場合には、同じ転写電流に対しても、「転写メモリ」が発生しにくい。なお、本明細書及び特許請求の範囲では、VD(帯電電位)の大小関係に関し、特に断らない限り絶対値の大小関係を言うものとする。
ここで、上述のVDは感光ドラム上に現像されるトナー量を一定に保つように制御される。このようなVDの設定値(制御値)は、通常、装置本体がおかれる温度、湿度に基づいて予め定められた値に決定される。現像剤であるトナーは、それが置かれる温度、湿度によりその帯電量が大きく変化するために、感光ドラム上に現像されるトナー量を一定に保つためには、トナーの帯電量に応じた適切な現像コントラストを設定する必要がある。このため、現像剤であるトナーの帯電量が高くなり、大きい現像コントラストが必要な低温、低湿環境では、VDを高くする。一方、帯電量が低くなり、小さい現像コントラストで十分な高温、高湿環境では、VDを低くする。そして、何れの環境においても、現像されるトナー量が一定になるように制御する。したがって、「転写メモリ」は、VDの低い高湿環境の方が、VDの高い低湿環境に比べて発生し易くなる。
このような転写メモリを抑制すべく、図8に示すようなシーケンスを実行することが考えられる。図8は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像形成部での、それぞれの帯電及び転写タイミングを示したものである。また、図9は、各画像形成部での、感光ドラム1に対する帯電ローラ2、転写ローラ5の相対位置と感光ドラムが回転した際の到達する時間を模式的に示したものである。感光ドラムには作像部(トナー像が形成される領域)で使用する部位の、一周前の同じ位置の感光ドラム上の部位の帯電バイアスが印加された部分に、転写バイアスが印加されるようにしている。
これは、作像部に使用する部位の感光ドラムには、一度転写バイアスが印加された部位を使用するようにして、作像に使用する感光ドラムには、転写バイアスの影響がどこでも同じようにして均一な電位に帯電させるためである。即ち、感光ドラム上の作像部が転写部に到達してから、初めて転写バイアスを印加するようにしてしまうと、作像部の先端から感光ドラム一周の長さの感光ドラムの画像部分は、一度も転写バイアスがかかっていないことになる。このため、この画像部分は、感光ドラム二周目以降の作像部で、一度転写バイアスがかかった部分と感光ドラムの状態が異なってしまう。この結果、作像部で電位差を生じてしまい、上述の「転写メモリ」の画像を発生させてしまう。したがって、図8のシーケンスを行うことで、作像中には必ず転写バイアスが印加されている部位の感光ドラム電位を使用するようにして「転写メモリ」の原因になる、転写バイアスの影響を少なくして「転写メモリ」を抑制することができる。
ここで、上述したように、帯電高圧を共通とした場合、各画像形成部の感光ドラムが同時に帯電されることになる。一方、転写バイアスは各画像形成部ごとに個別の高圧装置である。このため、下流の画像形成部では、帯電されても、転写バイアスが印加されていない感光ドラムの部位が、上流の画像形成部に比べて長くなってしまう。したがって、下流の画像形成部では、転写バイアスの影響が出やすくなり、「転写メモリ」が上流の画像形成部に比べて発生しやすくなる。
このために、帯電高圧共通の構成においては、帯電バイアスを印加するタイミングに合わせて、全ての画像形成部で同じタイミングで転写バイアスを印加することが有効である。例えば、作像動作開始によって、初めて感光ドラム上の帯電バイアスが印加された部分が転写部に到達するのとほぼ一致させて転写バイアスを印加するようにする。
しかしながら、このようなシーケンスを行った場合、下流の画像形成部の転写ローラに印加するバイアスの印加時間は上流の印加時間よりも長くなってしまう。転写ローラとして、近年、安価で抵抗調整がしやすい、イオン導電性の発砲スポンジを用いたローラが主に用いられている。このようなイオン導電材料を用いたローラは、安定した抵抗を得やすいという特徴がある。その一方で、イオン導電材料はゴムと均一に混合し易いが、吸湿性があり、導電性が温度、湿度等の環境要因に影響され抵抗値が大きく変化する。具体的には、低温、低湿環境はその抵抗値が、高温、高湿環境の数100倍にもなる。さらに通電時間が長くなると、イオン成分の偏在化がおこり抵抗値が上昇してしまう。したがって、上述のようなシーケンスを実行することで、下流の転写ローラに印加するバイアスの時間が上流の印加時間よりも長くなってしまうと、下流の転写ローラの抵抗値が早期に上昇してしまう。
転写ローラの抵抗値が上昇すると、画像形成時に、感光ドラム上のトナー像を記録材や中間転写体へ転写するために必要な転写電流を得るための印加電圧が大きくなる。装置の転写電源装置の容量には上限があるため、転写ローラの抵抗値が上がり過ぎると、必要な転写電流を得るための電圧を印加することができなくなる。これにより、トナー像を転写するのに必要な転写電流が不足してしまい、転写不良の画像を引き起こしてしまう可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑み、帯電バイアス印加手段を共通とした構成で、転写メモリの発生を抑制すると共に、転写手段に転写バイアスを印加する時間を抑制できる画像形成装置を実現すべく発明したものである。
本発明は、複数の像担持体と、帯電バイアスが印加されることで、前記複数の像担持体の表面をそれぞれ設定された帯電電位に帯電させる複数の帯電手段と、前記複数の帯電手段により帯電された前記複数の像担持体の表面に、それぞれトナー像を形成する複数のトナー像形成手段と、転写部に転写バイアスを印加することで、前記複数のトナー像形成手段により前記複数の像担持体の表面にそれぞれ形成されたトナー像を別の像担持体に転写する複数の転写手段と、前記複数の帯電手段に帯電バイアスを可変に印加する共通の帯電バイアス印加手段と、前記複数の転写手段の転写バイアスの印加タイミング及び前記像担持体の表面の帯電電位の設定値を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記帯電電位の設定値が絶対値で所定の閾値以下である場合に、前記複数の像担持体のそれぞれで、帯電バイアス及び転写バイアスが印加された領域に更に帯電バイアスを印加して前記トナー像形成手段によりトナー像が形成されるように、前記複数の転写手段に転写バイアスを印加するタイミングを制御する第1シーケンスを実行可能で、前記帯電電位の設定値が絶対値で所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1シーケンスよりも前記複数の転写手段に転写バイアスを印加するタイミングを遅らせる第2シーケンスを実行可能である、ことを特徴とする画像形成装置にある。
本発明によれば、転写メモリが生じ易い帯電電位の設定値が絶対値で所定の閾値以下である場合に第1シーケンスを実行することで、転写メモリを抑制している。一方、転写メモリが生じにくい帯電電位の設定値が絶対値で所定の閾値よりも大きい場合に第2シーケンスを実行することで、転写手段に転写バイアスを印加する時間を抑制している。この結果、転写メモリの発生を抑制できると共に、転写手段の抵抗上昇による寿命低下を抑制できる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図6を用いて説明する。まず、図1及び図2を用いて本実施形態の画像形成装置の概略構成について説明する。
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図6を用いて説明する。まず、図1及び図2を用いて本実施形態の画像形成装置の概略構成について説明する。
[画像形成装置]
本実施形態の画像形成装置100は、イエロー色の画像を形成する画像形成部Yと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部Bkを備えている。これらの4つの画像形成部は、別の像担持体としての中間転写ベルト(中間転写体)の移動方向(搬送方向)に、一定の間隔をおいて一列に配置されている。
本実施形態の画像形成装置100は、イエロー色の画像を形成する画像形成部Yと、マゼンタ色の画像を形成する画像形成部Mと、シアン色の画像を形成する画像形成部Cと、ブラック色の画像を形成する画像形成部Bkを備えている。これらの4つの画像形成部は、別の像担持体としての中間転写ベルト(中間転写体)の移動方向(搬送方向)に、一定の間隔をおいて一列に配置されている。
各画像形成部Y、M、C、Bkには、感光ドラム1a、1b、1c、1dが設置されている。各感光ドラム1a、1b、1c、1dの周囲には、帯電ローラ2a、2b、2c、2dがそれぞれ設置されている。また、露光装置3a、3b、3c、3d、現像装置4a、4b、4c、4d、ドラムクリーニング装置6a、6b、6c、6d、もそれぞれ設置されている。各現像装置4a、4b、4c、4d、には、それぞれイエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナーが収納されている。また、感光ドラム1a、1b、1c、1dと中間転写ベルト7を挟んで対向する位置には、1次転写ローラ5a、5b、5c、5dが設置され、それぞれ1次転写部T1a、T1b、T1c、T1dを構成している。
上述の各画像形成部Y、M、C、Bkでの画像形成プロセスについて説明する。まず、画像形成部Yでは、感光ドラム1aの表面を帯電ローラ2aにより帯電バイアスを印加することで設定された帯電電位に帯電させる。次いで、イエロー色の画像情報に基づいて露光装置3aにより帯電された感光ドラム1aの表面を露光して、静電潜像を形成する。そして、現像装置4aによりこの静電潜像をイエロートナーで現像し、イエロー色のトナー像を感光ドラム上に形成する。画像形成部M、C、Bkでも、同様に、各色のトナー像を感光ドラム上に形成する。
このように形成された各色のトナー像は、1次転写部T1a〜T1dに1次転写バイアスを印加することで、中間転写ベルト7上に順じ重ねて転写され、中間転写ベルト上にフルカラーのトナー像が形成される。1次転写部T1a〜T1dで中間転写ベルト7に転写されずに感光ドラム上に残ったトナーは、ドラムクリーニング装置6a、6b、6c、6dで清掃される。中間転写ベルト上のトナー像は、給紙ローラ11で給紙されて2次転写部8に担持搬送された記録材Pに2次転写される。その後、2次転写部8のローラから分離された記録材Pは、定着装置9の定着ローラ9aと加圧ローラ9bとの間の定着ニップ部に搬送され、定着ニップ部で加熱、加圧されることでトナー像が画像として記録材Pに定着される。して、画像が定着された記録材Pは機外に排出される。2次転写部8で転写しきれなかったトナーは、ベルトクリーナ10で清掃される。
次に、画像形成部を構成する各部について説明する。感光ドラム1a〜1dは、例えば外径30mmの負帯電性の有機感光体(OPC)であり、駆動装置(不図示)の駆動によって例えば200mm/secのプロセススピード(周速度)で矢印方向(反時計方向、所定方向)に回転駆動される。このような感光ドラム1a〜1dは、アルミニウム製シリンダ(導電性ドラム基体)の表面に、電荷輸送層を塗布している。電荷輸送層の厚さは例えば18μmであり、これが13μmまで磨耗すると、帯電不良などの問題が発生する。
使用による感光ドラムの削れ量は、帯電方式によって異なり、直流電圧(DC)に交流電圧(AC)を重畳して印加するAC/DC帯電時は、画像形成枚数1万枚で約3μmとなる。一方、直流電圧のみを印加するDC帯電時は、画像形成枚数1万枚で約1μmとなる。したがって、放電電流が多くなるAC/DC帯電方式に比べて、感光ドラムの削れ量が少ないDC帯電方式の方が感光ドラムの寿命を長くできる。このため、本実施形態では、DC帯電方式を採用し、後述する帯電バイアス印加手段としての電源22、25は、直流成分のみからなる帯電バイアスを印加する。
帯電ローラ2a〜2dは、例えば長手方向(回転軸方向、図1の紙面表裏方向)長さは例えば320mmであり、例えば直径6mmのステンレス製の芯金に、下層と、中間層と、表層を積層した3層構成である。下層は、カーボン分散EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)の発泡スポンジ層としており、体積抵抗値102〜109Ωで、例えば層厚3.0mmである。中間層は、カーボン分散のNBR(ニトリルゴム)系ゴム層としており、体積抵抗値102〜105Ω、例えば層厚700μmである。表層は、フッ素化合物の樹脂に酸化錫とカーボンを分散した保護層であり、体積抵抗値107〜1010Ωである。そして、帯電ローラ2a〜2dの全体の体積抵抗値は、例えば105Ωとしている。
このように構成される帯電ローラ2a〜2dは、感光ドラム1a〜1dの中心方向に向けて付勢され、感光ドラムの表面に対して所定の押圧力をもって圧接されており、感光ドラムの回転駆動に従動して回転する。そして、次述するように、帯電バイアスが印加されることで、各感光ドラム1a〜1dの表面をそれぞれ設定された帯電電位に帯電させる。
本実施形態の場合、画像形成部Y、M、Cの帯電ローラ2a、2b、2cに帯電バイアスを印加する電源22は、共通としており、更に別途、画像形成部Bkの帯電ローラ2d用の電源25を備えている。後述するように、画像形成部Y、M、Cの1次転写ローラ5a、5b、5cは、中間転写ベルト7と共に感光ドラム1a、1b、1cと接離可能としている。そして、画像形成部Bkのみで画像形成を行う黒単色モードと、全色の画像形成部で画像形成を行うフルカラーモードとを実行可能としている。黒単色モードの際には、画像形成部Y、M、Cの1次転写ローラ5a、5b、5cを離間機構により、感光ドラムから離間して画像形成を行なう。このとき、画像形成部Y、M、C用の電源22と、画像形成部Bk用の電源25は別になっているため、黒単色モードでの画像形成時には、画像形成部Bk用の電源25のみ出力可能である。
したがって、本実施形態の場合、画像形成部Y、M、Cの感光ドラム1a、1b、1cが特許請求の範囲に記載の複数の像担持体に相当する。同様に、帯電ローラ2a、2b、2cが複数の帯電手段に、ドラムクリーニング装置6a、6b、6cが複数の清掃手段に、それぞれ相当する。また、露光装置3a、3b、3c及び現像装置4a、4b、4cが、それぞれ複数のトナー像形成手段に相当する。更に、1次転写ローラ5a、5b、5cが、複数の転写手段を構成する転写ローラに相当する。なお、黒単色モードを有さない構成としても良く、この場合には、画像形成部Bkの帯電ローラ2dに帯電バイアスを印加する電源を他の画像形成部用の電源と共通にする。また、画像形成部Bkの各構成部材については、他の画像形成部と同様に、特許請求の範囲の構成要件にそれぞれ相当することになる。
上述したように、電源(帯電高圧)22、25は、直流電圧で感光ドラム表面を帯電するDC帯電方式を採用しているため、直流電圧発生回路23、26のみを備えている。このような電源22、25は、印加する帯電バイアスを可変に設定でき、それぞれ、直流電圧発生回路23、26により直流電圧が印加され、その直流電圧値(帯電バイアス)の大きさは、調整回路24、27により調整される。
このとき印加される帯電バイアスは、環境センサ51の検知結果に基づいて、後述する予め決定されたテーブル(表1)から算出した値より印加される。即ち、本実施形態の場合、制御手段としての制御部(CPU)60は、記憶手段としての記憶部(メモリ)61に記憶されたテーブルから、環境センサ51の検知結果に対応する帯電電位を求める。そして、制御部60は、この帯電電位から算出された帯電バイアスを電源22、25に印加させる。テーブルには、環境に応じた感光ドラム表面の帯電電位(VD設定値)が記憶されており、制御部60は、帯電電位に放電開始電圧Vthを加えた値を帯電バイアスとして算出する。例えば、感光ドラムの表面を−700Vに帯電する場合には、本実施形態の場合Vth=−600Vであったため、印加する帯電バイアスは−1300Vとなる。
また、環境センサ51は、装置本体内に配置され、装置本体内の温度及び湿度を検知する。制御部60は、環境センサにより検知した湿度(相対湿度)に基づいて、上述のように帯電電位を設定すると共に、1次転写ローラ5a〜5dに印加する1次転写バイアスの転写電流を設定する。
露光装置3a〜3dは、各色の画像情報に基づくレーザ光を発光する半導電部材レーザ源(不図示)を有する。レーザ光は、ポリゴンミラー、fθレンズ、折り返しミラー、防塵ガラス等(いずれも不図示)を介して、帯電後の感光ドラム表面に照射され、入力画像情報に基づいた静電潜像が形成される。
現像装置4a〜4dは、それぞれ、各色のトナーとキャリアとからなる2成分現像剤を収容する現像容器を有し、現像容器内でトナーとキャリアとを攪拌することで、トナーを負極性に帯電させる。そして、現像スリーブにトナーとキャリアとからなる現像剤を担持し、所定の現像バイアスを印加することで、感光ドラム表面に形成された静電潜像をトナーにより現像する。
中間転写ベルト7は、複数の張架ローラにより張架され、駆動源としてのモータ7aにより駆動ローラ7bが回転駆動されることで、図1の矢印方向に移動する。本実施形態では、モータ7a及び駆動ローラ7bが、別の像担持体としての中間転写ベルト7を搬送する(移動させる)搬送手段に相当する。
ドラムクリーニング装置6a、6b、6c、6dは、感光ドラム1a、1b、1c、1dの表面をそれぞれ清掃するもので、それぞれ、クリーニングブレードを感光ドラムの表面に接触させて、転写残トナーなどを清掃する。
1次転写ローラ5a〜5dは、芯金の周囲に弾性層を設けた弾性ローラである。例えば長手方向長さ320mm、直径8mmのステンレス製の芯金に、イオン導電性物質を含む弾性層を設けたもので、体積抵抗値5×105〜1×106Ωで、直径16mmである。このような1次転写ローラとしては、例えばイオン導電性物質を含有したポリウレタン発泡ローラやニトリルブタジエンゴム(NBR)発泡ローラが挙げられる。本実施形態では、イオン導電性物質を含むNBR発泡ローラを使用している。なお、電子導電材としてカーボンブラックなどを使用したローラ、例えば、カーボンブラックを分散させたエチレンプロピレン−ジエンゴム(EPDM)発泡ローラを使用しても良い。但し、このようなローラは、安定した分散性及び抵抗値のばらつきを調整することが難しい。例えば、量産において1桁以内(例えば1×109〜1×1010)の安定した抵抗保持が困難である。これに対し、イオン導電材料を用いたローラは、安定した抵抗を得やすいという特徴がある。
また、1次転写ローラ5a〜5dには、転写バイアス印加手段としての電源50a、50b、50c、50dから1次転写バイアスが印加される。1次転写バイアスを印加する電源50a〜50dは、帯電バイアスように電源と異なり、それぞれ別個に設けられている。本実施形態では、画像形成部Y、M、Cの1次転写ローラ5a、5b、5cと、その電源50a、50b、50cが、それぞれ特許請求の範囲に記載した複数の転写手段に相当する。なお、画像形成部Bkの帯電バイアス用の電源を他の画像形成部と共通とした場合、1次転写ローラ5dと電源50dも転写手段に相当することになる。
このような各電源50a〜50dは、上述のテーブルから環境センサの検知結果に応じた転写電流が設定される。また、後述するように、制御部60により1次転写バイアスを印加するタイミングが制御される。
ここで、上述の画像形成装置では、感光ドラムは、中間転写ベルトと接触回転することで、一次転写圧、ドラムクリーニング装置のクリーニングブレード、中間転写ベルトとの摺擦等によって表面にキズ、削れを生じる。このため、黒単色モードの画像形成時に、使用していないイエロー、マゼンタ、シアンの感光ドラムと中間転写ベルトとが常時接触状態で回転していることは好ましくない。
そこで、感光ドラムの削れ、キズを防止するために、黒単色モードでは、ブラック以外の使用しない感光ドラムから中間転写ベルトを離間させるようにしている。これにより、黒単色モードに比べて使用頻度が少ない使用環境でも、イエロー、マゼンタ、シアンの感光ドラムの短寿命を防止できる。
本実施形態では、このように、フルカラーモードと黒単色モードとを実行可能とするため、図2に示すような、1次転写ローラ5a、5b、5cを中間転写ベルト7と共に感光ドラム1a、1b、1cから接離する、接離機構30を有する。この接離機構30について説明する。なお、図2(a)フルカラーモードの状態を、(b)は黒単色モードの状態を、それぞれ示している。
図2(b)の黒単色モードでは、感光ドラム1a、1b、1cと中間転写ベルト7及び1次転写ローラ5a、5b、5cとを離間させた状態で、画像形成部Bkの感光ドラム1d上に形成されたトナー像(ブラック)を中間転写ベルト7へ転写する。
図2(a)のフルカラーモードでは、感光ドラム1a、1b、1cと中間転写ベルト7及び1次転写ローラ5a、5b、5cとを接触させた状態で、全色のトナー像(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)を中間転写ベルト7へ転写する。
接離機構30は、1次転写ローラ5a、5b、5cを支持する回動支持枠39に固定されたピン38をアーム37で昇降駆動する。スライダ31は、装置本体に固定されたピン35に長溝35Gを案内させて図中左右方向へ移動可能である。バネ34は、スライダ31に固定されたコロ33がカム32に接触する位置まで、スライダ31を図中右方向へ付勢して移動させる。カム32は、モータM1により歯車列などの動力伝達機構41を介して回転駆動される。
フルカラーモードでは、カム32は、バネ34を押し縮めてスライダ31を図中左方向へ移動させて、アーム37に固定されたピン36を長溝36Gに沿って下降させる。そして、ピン37Gを中心にしてアーム37が左回りに回転してピン38を押し上げる。これにより、1次転写ローラ5a、5b、5cが中間転写ベルト7と共に感光ドラム1a、1b、1cに接触する。
黒単色モードでは、カム32は、バネ34に付勢されたスライダ31を図中右方向へ移動させて、ピン36を長溝36Gに沿って上昇させる。そして、ピン37Gを中心にしてアーム37が右回りに回転してピン38を下降させる。これにより、1次転写ローラ5a、5b、5cが中間転写ベルト7と共に感光ドラム1a、1b、1cから離間する。
[前露光レス]
また、本実施形態の場合、感光ドラム1a〜1dの移動方向(回転方向)に関し、帯電ローラ2a〜2dと1次転写ローラ5a〜5dとの間には、それぞれ、ドラムクリーニング装置6a〜6dのみが配置される。言い換えれば、帯電ローラ2a〜2dの感光ドラム1a〜1dの回転方向上流には、コストダウンのために、トナー像転写後の感光ドラム表面の残留電荷を光除去する前露光手段は備えていない前露光レスの構成としている。前露光装置は、転写後の帯電前に感光ドラム上の電位を光除去するための、LEDチップアレイ、ヒューズランプ、ハロゲンランプおよび蛍光ランプなどを使用した露光装置である。この装置により、転写バイアスによる転写後の不均一なドラム電位を一様にキャンセルすることができるために、前露光装置により転写後の感光ドラム上の電位を光除電することは、「転写メモリ」の発生を抑制するためには有利である。しかしながら、本実施形態では、このような前露光装置を省略して、装置のコストダウンを図っている。このため、本実施形態の場合、「転写メモリ」の抑制には不利な構成である。
また、本実施形態の場合、感光ドラム1a〜1dの移動方向(回転方向)に関し、帯電ローラ2a〜2dと1次転写ローラ5a〜5dとの間には、それぞれ、ドラムクリーニング装置6a〜6dのみが配置される。言い換えれば、帯電ローラ2a〜2dの感光ドラム1a〜1dの回転方向上流には、コストダウンのために、トナー像転写後の感光ドラム表面の残留電荷を光除去する前露光手段は備えていない前露光レスの構成としている。前露光装置は、転写後の帯電前に感光ドラム上の電位を光除去するための、LEDチップアレイ、ヒューズランプ、ハロゲンランプおよび蛍光ランプなどを使用した露光装置である。この装置により、転写バイアスによる転写後の不均一なドラム電位を一様にキャンセルすることができるために、前露光装置により転写後の感光ドラム上の電位を光除電することは、「転写メモリ」の発生を抑制するためには有利である。しかしながら、本実施形態では、このような前露光装置を省略して、装置のコストダウンを図っている。このため、本実施形態の場合、「転写メモリ」の抑制には不利な構成である。
[DC帯電方式]
また、本実施形態の場合、上述したように、電源22、25は、DC帯電方式としている。このDC帯電方式の特徴として、放電開始電圧Vthは帯電ローラの形状や汚れによって異なるため、感光ドラムの表面内の電位均一性はAC/DC帯電方式に比べて劣り、画像の均一性が劣ることが知られている。その反面、AC分の放電が無いため、感光ドラムへの劣化が少なく、ドラム削れによる寿命はAC/DC帯電方式に比べ延ばすことができる。また、交流電源がないために、装置自体のコストを下げられるメリットがある。
また、本実施形態の場合、上述したように、電源22、25は、DC帯電方式としている。このDC帯電方式の特徴として、放電開始電圧Vthは帯電ローラの形状や汚れによって異なるため、感光ドラムの表面内の電位均一性はAC/DC帯電方式に比べて劣り、画像の均一性が劣ることが知られている。その反面、AC分の放電が無いため、感光ドラムへの劣化が少なく、ドラム削れによる寿命はAC/DC帯電方式に比べ延ばすことができる。また、交流電源がないために、装置自体のコストを下げられるメリットがある。
しかしながら、DC帯電方式は、AC電圧を重畳した際に得られるAC電圧の電位のならし効果がない。一方、AC/DC帯電方式は、帯電電位の収束性がDC帯電方式よりもよく、転写バイアスによる「転写メモリ」になる電位差を生じにくい。DC帯電方式は、このような理由により、AC/DC帯電に比べて、「転写メモリ」に対して不利になる。
[帯電バイアス用電源共通]
また、本実施形態の場合、上述のように、画像形成部Y、M、Cの帯電バイアスを印加するための電源22を共通している。これにより、画像形成部Y、M、Cについては、一つの帯電バイアス用の電源22での帯電ローラ2a〜2cへ電圧を供給することができる。このため、各感光ドラムごとに帯電高圧を備える場合に比べて、制御が簡単になり、電源設備のコストを大幅に削減することができるというメリットがある。
また、本実施形態の場合、上述のように、画像形成部Y、M、Cの帯電バイアスを印加するための電源22を共通している。これにより、画像形成部Y、M、Cについては、一つの帯電バイアス用の電源22での帯電ローラ2a〜2cへ電圧を供給することができる。このため、各感光ドラムごとに帯電高圧を備える場合に比べて、制御が簡単になり、電源設備のコストを大幅に削減することができるというメリットがある。
しかしながら、帯電バイアス用の電源を共通にした場合には、上流の画像形成部Yに比べて、画像形成部M、Cと下流の画像形成部になるほど、帯電バイアスが印加されてから画像形成を行なうまでの時間が長くなる。このため、転写バイアスがかかった部位とかかっていない部位の差が下流の画像形成部になるほど大きくなり、「転写メモリ」が発生しやすくなる。「転写メモリ」を抑制するための対策として、下流の画像形成部の転写バイアスの印加タイミングを早くする必要があるが、単にこの制御のみを行った場合、転写ローラの抵抗上昇も大きくなり、装置の寿命が低下してしまう。
[本実施形態のシーケンス]
そこで、本実施形態では、以下のように、2つのシーケンスを実行可能としている。即ち、上述のように、本実施形態では、DC帯電方式、前露光レス、帯電バイアス用電源共通としており、「転写メモリ」が発生しやすい。このため、本実施形態では、「転写メモリ」対策としての第1シーケンスと、それ以外の第2シーケンスとを、帯電電位の設定値(VD設定値)に基づき切り替えることで、「転写メモリ」の発生抑制と1次転写ローラの短寿命の抑制を両立する。まず、各シーケンスについて説明する。
そこで、本実施形態では、以下のように、2つのシーケンスを実行可能としている。即ち、上述のように、本実施形態では、DC帯電方式、前露光レス、帯電バイアス用電源共通としており、「転写メモリ」が発生しやすい。このため、本実施形態では、「転写メモリ」対策としての第1シーケンスと、それ以外の第2シーケンスとを、帯電電位の設定値(VD設定値)に基づき切り替えることで、「転写メモリ」の発生抑制と1次転写ローラの短寿命の抑制を両立する。まず、各シーケンスについて説明する。
[第1シーケンス]
第1シーケンスは、「転写メモリ」を抑制するためのシーケンスで、後述する第2シーケンスを行ってしまうと、「転写メモリ」が発生する、VD設定値の絶対値が低い場合に行う。即ち、第1シーケンスは、帯電電位の設定値(VD設定値)が絶対値で所定の閾値以下である場合に実行され、次の条件を満たすように、1次転写ローラ5a〜5cに1次転写バイアスを印加するタイミングを制御する。即ち、感光ドラム1a〜1cのそれぞれで、帯電バイアス及び1次転写バイアスが印加された領域に更に帯電バイアスを印加して露光装置3a〜3c及び現像装置4a〜4cによりトナー像が形成されるようなタイミングである。具体的には、制御部60は、第1シーケンスで、感光ドラム1a〜1cのそれぞれで、帯電バイアスの印加が開始された位置が1次転写部T1a〜T1cに到達するタイミングで、1次転写バイアスの印加を開始する。
第1シーケンスは、「転写メモリ」を抑制するためのシーケンスで、後述する第2シーケンスを行ってしまうと、「転写メモリ」が発生する、VD設定値の絶対値が低い場合に行う。即ち、第1シーケンスは、帯電電位の設定値(VD設定値)が絶対値で所定の閾値以下である場合に実行され、次の条件を満たすように、1次転写ローラ5a〜5cに1次転写バイアスを印加するタイミングを制御する。即ち、感光ドラム1a〜1cのそれぞれで、帯電バイアス及び1次転写バイアスが印加された領域に更に帯電バイアスを印加して露光装置3a〜3c及び現像装置4a〜4cによりトナー像が形成されるようなタイミングである。具体的には、制御部60は、第1シーケンスで、感光ドラム1a〜1cのそれぞれで、帯電バイアスの印加が開始された位置が1次転写部T1a〜T1cに到達するタイミングで、1次転写バイアスの印加を開始する。
即ち、図3に示すように、下流の画像形成部の1次転写バイアスの印加タイミングを早くしている。そして、作像に使用するドラム部位(作像部)に対して、画像形成動作開始によって、初めて感光ドラム上の帯電バイアスが印加された部分(時間t0)が1次転写部に到達する(時間t1)のとほぼ一致させて、1次転写バイアスを印加している。
この「ほぼ一致」とは、感光ドラムの回転方向に対して、5mmほど長さを誤差とするくらいの長さである。ただし、帯電バイアスが印加されていない部分には1次転写バイアスが印加されないように、帯電バイアスが印加された位置を基準にすると、基準よりもマイナスにならないように、必ずプラス側に印加される誤差とする。これにより、感光ドラムの帯電された部位は、常に1次転写バイアスが印加された状態になり、1次転写バイアスの影響がある部位とない部位で、帯電後のドラム電位に差を生じさせることなく「転写メモリ」を抑制することが可能になる。
また、本実施形態では、帯電バイアスの印加開始タイミングを、作像部よりも感光ドラム1周分(ドラム1周)以上前としている。具体的には、最上流の画像形成部Yで、作像部よりも感光ドラム2周分前から、帯電バイアスの印加を開始している。これは、本実施形態では、DC帯電方式を採用しており、感光ドラムの帯電電位の収束性が良くない。このため、例えば、作像部よりも感光ドラム1周分前から帯電バイアスの印加を開始すると、作像時に帯電電位が設定値に達していない可能性がある。このため、本実施形態では、作像前に、感光ドラム2周分以上、帯電バイアスを印加するようにしている。当然、1次転写バイアスも、作像前に、感光ドラム2周分以上印加されることになる。画像形成部Yよりも下流の画像形成部M、Cでは、帯電バイアス及び1次転写バイアスの印加タイミングを、それぞれ画像形成部Yと同じとしているため、当然、作像前に、感光ドラム2周分以上、帯電バイアス及び1次転写バイアスが印加されることになる。
[第2シーケンス]
第2シーケンスは、1次転写ローラの寿命低下を抑制するためのシーケンスで、「転写メモリ」が発生しにくい、VD設定値の絶対値が高い場合に行う。即ち、帯電電位の設定値(VD設定値)が絶対値で所定の閾値よりも大きい場合に、第1シーケンスよりも1次転写ローラ5a〜5cに1次転写バイアスを印加するタイミングを遅らせる。即ち、図4に示すように、第2シーケンスでは、帯電バイアスは画像形成部Y、M、Cで同時に立ち上がるが、1次転写バイアスは順次立ち上げるようにしている。本実施形態では、それぞれの画像形成部で、感光ドラムは作像部で使用する部位の、一周前の同じ位置の感光ドラム上の部位の帯電バイアスが印加された部分に、1次転写バイアスが印加される。第2シーケンスは、第1シーケンスに比べて、「転写メモリ」には不利になるが、VD設定値が高い場合は、第2シーケンスであっても「転写メモリ」は発生しにくい。
第2シーケンスは、1次転写ローラの寿命低下を抑制するためのシーケンスで、「転写メモリ」が発生しにくい、VD設定値の絶対値が高い場合に行う。即ち、帯電電位の設定値(VD設定値)が絶対値で所定の閾値よりも大きい場合に、第1シーケンスよりも1次転写ローラ5a〜5cに1次転写バイアスを印加するタイミングを遅らせる。即ち、図4に示すように、第2シーケンスでは、帯電バイアスは画像形成部Y、M、Cで同時に立ち上がるが、1次転写バイアスは順次立ち上げるようにしている。本実施形態では、それぞれの画像形成部で、感光ドラムは作像部で使用する部位の、一周前の同じ位置の感光ドラム上の部位の帯電バイアスが印加された部分に、1次転写バイアスが印加される。第2シーケンスは、第1シーケンスに比べて、「転写メモリ」には不利になるが、VD設定値が高い場合は、第2シーケンスであっても「転写メモリ」は発生しにくい。
なお、第2シーケンスでも、1次転写ローラ5a〜5cの全てで、1次転写バイアスを印加するタイミングを同じとしても良い。但し、中間転写ベルト7の搬送方向下流に位置する1次転写ローラに対する印加タイミングを上流に位置する1次転写ローラに対する印加タイミングよりも遅らせることが好ましい。
このために本実施形態では、1次転写ローラ5a〜5cは、第1転写手段(例えば1次転写ローラ5a)と、第1転写手段の中間転写ベルト7の搬送方向下流に位置する第2転写手段(例えば1次転写ローラ5b又は5c)とを有する。そして、制御部60は、第2シーケンスで、第2転写手段の方が、第1転写手段よりも1次転写バイアスを印加するタイミングを遅らせるようにしている。特に本実施形態では、下流に向かうほど1次転写バイアスを印加するタイミングを遅らせている。なお、1次転写ローラ5aと5b、或いは、1次転写ローラ5bと5cとが同じタイミングであっても良い。
[VDと転写メモリとの関係]
ここで、VD(帯電電位)と転写メモリとの関係について、図5を用いて説明する。図5は、VDと転写バイアス(転写電流)に対する「転写メモリ」の発生する閾値をプロットしたグラフである。前述したように、低温低湿環境では、VDを高くする必要があり、高温高湿環境では、VDを低くする必要がある。また、図5の閾値をプロットした線よりも上側は、転写メモリが発生し易い(転写メモリNG)領域で、この線よりも下側は、転写メモリが発生しにくい(転写メモリOK)領域である。図5から明らかなように、転写バイアスにより流れる同量の転写電流に対して、VDが高いほど「転写メモリ」には有利である。
ここで、VD(帯電電位)と転写メモリとの関係について、図5を用いて説明する。図5は、VDと転写バイアス(転写電流)に対する「転写メモリ」の発生する閾値をプロットしたグラフである。前述したように、低温低湿環境では、VDを高くする必要があり、高温高湿環境では、VDを低くする必要がある。また、図5の閾値をプロットした線よりも上側は、転写メモリが発生し易い(転写メモリNG)領域で、この線よりも下側は、転写メモリが発生しにくい(転写メモリOK)領域である。図5から明らかなように、転写バイアスにより流れる同量の転写電流に対して、VDが高いほど「転写メモリ」には有利である。
[シーケンスの切り替え]
本実施形態では、上述の第1シーケンスと第2シーケンスとの切り替えを、帯電電位の設定値(VD設定値)に基づいて行っている。即ち、上述したように、帯電電位の設定値が所定の閾値以下の場合には第1シーケンスを、所定の閾値よりも大きい場合には第2シーケンスを、それぞれ実行するようにしている。このようなVD設定値は、環境センサ51の検知結果に基づいて、表1に示すようなテーブルから求めている。表1は、環境センサ51により検知した相対湿度に対する帯電電位と転写電流とのテーブルを示している。
本実施形態では、上述の第1シーケンスと第2シーケンスとの切り替えを、帯電電位の設定値(VD設定値)に基づいて行っている。即ち、上述したように、帯電電位の設定値が所定の閾値以下の場合には第1シーケンスを、所定の閾値よりも大きい場合には第2シーケンスを、それぞれ実行するようにしている。このようなVD設定値は、環境センサ51の検知結果に基づいて、表1に示すようなテーブルから求めている。表1は、環境センサ51により検知した相対湿度に対する帯電電位と転写電流とのテーブルを示している。
このVD設定値は、感光ドラム上に現像されるトナー量を一定に保つために、装置本体がおかれる温度、湿度に基づいている。それは、トナー帯電量に応じて、感光ドラム上に現像されるトナー量を一定に保つための制御である。このため、トナーの帯電量が高くなる低湿環境では、VDを高くすることで現像バイアスであるVdcとVLとの現像コントラストを大きくとるようにしている。また、トナーの帯電量が低くなる高湿環境では、VDを低くすることでVdcとVLとの現像コントラストを小さくしている。
本実施形態では、表1のように、相対湿度40%以下の環境で、転写電流設定が30μA以上である。このときVDが−700V以上(絶対値)に設定されれば、第2シーケンスを実行しても、「転写メモリ」は発生しにくい。このために、VD設定値が−700Vを閾値にして、第1シーケンスと第2シーケンスを切り替えるようにしている。即ち、図6に示すように、画像形成がスタートすると、制御部60が、環境センサ51の検知結果に基づいてVDを設定し、VD設定値が絶対値で−700V以下か否かを判断する(S1)。そして、VD設定値が−700V以下であれば第1シーケンスを実行し(S2)、−700Vよりも大きい場合には第2シーケンスを実行する(S3)。本実施形態では、第1シーケンスと第2シーケンスとの切り替えの閾値を−700Vに設定しているが、閾値は、適宜設定可能であり、この値に限定されるものではない。
また、「転写メモリ」は、連続画像形成(連続通紙)を行った場合に、一枚目がもっとも発生しやすく二枚目以降は発生しにくい。それは、連続通紙時は、紙間において1次転写バイアスをOFFにせず、バイアスが感光ドラムに対して、印加されつづけるために、1次転写バイアスによるドラム電位の差が発生しにくいためである。したがって、本実施形態では、連続画像形成中には、各画像形成部で帯電バイアス及び1次転写バイアスをそれぞれ印加したままとする。
このように構成される本実施形態の場合、転写メモリが生じ易い帯電電位の設定値が絶対値で所定の閾値以下である場合に第1シーケンスを実行することで、転写メモリを抑制している。一方、転写メモリが生じにくい帯電電位の設定値が絶対値で所定の閾値よりも大きい場合に第2シーケンスを実行することで、1次転写ローラ5a、5b、5cに転写バイアスを印加する時間を抑制している。この結果、転写メモリの発生を抑制できると共に、1次転写ローラ5a、5b、5cの抵抗上昇による寿命低下を抑制できる。
即ち、「転写メモリ」が発生し易いVD設定値が低い条件では、「転写メモリ」を抑制するために、第1シーケンスにより、1次転写バイアスの印加タイミングを早くする。これにより、転写バイアスの印加時間は長くなってしまうが、VD設定値を低くする条件は、高温高湿の環境下であるために、1次転写ローラの抵抗値は低い。そのために、1次転写ローラの抵抗値が上がった場合でも、低温低湿環境下に比べて1次転写ローラへ印加する1次転写バイアスは低いために寿命への影響は少ない。
一方、「転写メモリ」が発生しにくいVD設定値が高い場合は、第2シーケンスを実行し、「転写メモリ」対策のために1次転写バイアスの印加タイミングを早くしない。即ち、VD設定値が高い低温低湿下では、1次転写ローラが高抵抗化するために寿命が短くなり易いが、「転写メモリ」が発生しにくいため、第1シーケンスに比べて、1次転写バイアスの印加時間が短くすることができる。このため、第2シーケンスを実行することで、1次転写ローラの抵抗上昇が抑えられることから、1次転写ローラの寿命が短くなることを抑制できる。
また、第1シーケンスのように、1次転写バイアスの印加タイミングを画像形成部Y、M、Cで同じとした場合、下流の画像形成部になるほど、1次転写バイアスの印加時間が長くなってしまい、通電による抵抗値上昇が早くなる。このため、第2シーケンスでは、下流に位置する第2転写手段の方が、第1転写手段よりも1次転写バイアスを印加するタイミングを遅らせるようにしている。特に本実施形態では、下流に向かうほど1次転写バイアスを印加するタイミングを遅らせている。このため、下流の1次転写ローラの寿命が、上流の1次転写ローラに対して早期に低下してしまうことを抑制できる。
本実施形態では、上述のように、帯電バイアス用電源共通、DC帯電方式、前露光レスとすることで、装置の大幅なコストダウンを図れる。また、このように、帯電バイアス用電源共通で、「転写メモリ」が発生しやすい、DC帯電方式、前露光レスの構成としても、上述のようにシーケンスを切り替えることで、「転写メモリ」の抑制と、1次転写ローラの短寿命化の抑制との両立を図れる。即ち、本実施形態では、コストダウンを図りつつ、「転写メモリ」の抑制と、1次転写ローラの短寿命化の抑制との両立が可能である。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図1を参照しつつ図7を用いて説明する。本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、表1のようにVD設定値に基づいて、第1シーケンスと、第2シーケンスを切り替える。このとき、第2シーケンスは第1の実施形態と同様であるが、第1シーケンスが第1の実施形態と異なる。図7は、本実施形態の第1シーケンスを示したものである。
本発明の第2の実施形態について、図1を参照しつつ図7を用いて説明する。本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様に、表1のようにVD設定値に基づいて、第1シーケンスと、第2シーケンスを切り替える。このとき、第2シーケンスは第1の実施形態と同様であるが、第1シーケンスが第1の実施形態と異なる。図7は、本実施形態の第1シーケンスを示したものである。
本実施形態の第1シーケンスは、画像形成部Y、M、Cの各色で、感光ドラムの回転方向の外周面の長さL分、帯電バイアスの印加タイミングと1次転写バイアスの印加タイミングとをずらしている。即ち、画像形成動作開始によって、初めて感光ドラム上の帯電バイアスが印加された部分が1次転写部に到達するときよりも長さL分遅らせて、1次転写バイアスを印加している。言い換えれば、画像形成動作開始によって、初めて感光ドラム上の帯電バイアスが印加された部分から長さL分後の部分(時間t0)が1次転写部に到達する(時間t1)のとほぼ一致させて、1次転写バイアスを印加している。したがって、長さL分、1次転写バイアスが印加されていない領域が生じる。
前述したように、感光ドラムの帯電電位を設定値にするためには、感光ドラム2周分以上、帯電バイアスを印加することが好ましい。一方で、1次転写ローラの寿命を考えた場合、1次転写バイアスを印加する時間を短くすることが好ましい。本実施形態では、これらの事情に鑑み、感光ドラムの帯電電位を確保すると共に、転写メモリの影響が大きくならない範囲で、1次転写バイアスの印加タイミングを遅くしたものである。但し、この場合でも、作像部の最初の部分に、帯電バイアス及び1次転写バイアスが印加された領域に更に帯電バイアスが印加された領域が到達するようにする。
本実施形態の第1シーケンスでは、帯電バイアスが印加された感光ドラムに対して、1次転写バイアスが印加されていない長さLの領域が生じる。このLが生じることで、1次転写バイアスが印加されている部位と印加されていない部位との差が生じるため、第1の実施形態の第1シーケンスに比べて「転写メモリ」に対しては不利になる可能性がある。一方、1次転写ローラにバイアスを印加する時間が短くでき、VDが低い環境であっても1次転写ローラの抵抗が高い場合は、1次転写ローラの抵抗上昇を抑えて、寿命低下を抑制することが可能である。その際は、「転写メモリ」の発生レベルによって、Lの長さを装置によって最適に設定することで、「転写メモリ」と1次転写ローラの寿命低下の抑制を両立することができる。本実施形態では、L:94.2mmで感光ドラム一周分になるように設定することで、「転写メモリ」がそれほど発生しないレベルにしている。
なお、本実施形態の場合、各画像形成部Y、M、Cで1次転写バイアスの印加タイミングを同じとしているが、転写メモリが発生しにくければ、下流の画像形成部ほど、1次転写バイアスの印加タイミングを遅らせるようにしても良い。即ち、本実施形態では、帯電バイアス用電源共通としているため、下流の画像形成部の方が1次転写バイアスの印加時間が長くなる傾向となる。したがって、下流の画像形成部の1次転写ローラほど、寿命低下が著しくなる。そこで、転写メモリが発生しにくいレベルで、少しでも下流の画像形成部での1次転写バイアスの印加タイミングを遅らせることが好ましい。
本実施形態の場合、第1シーケンスを実行した場合でも、1次転写バイアスの印加時間を短くできるため、1次転写ローラの寿命低下を抑制できる。その他の構造及び作用は、上述の第1の実施形態と同様である。
<他の実施形態>
上述の各実施形態では、感光ドラムに形成したトナー像を中間転写ベルトに転写する中間転写方式について説明した。但し、本発明は、感光ドラムに形成したトナー像を記録材に直接転写する直接転写方式にも適用可能である。この場合、記録材が別の像担持体に相当し、記録材を搬送する例えば搬送ベルトが搬送手段に相当する。
上述の各実施形態では、感光ドラムに形成したトナー像を中間転写ベルトに転写する中間転写方式について説明した。但し、本発明は、感光ドラムに形成したトナー像を記録材に直接転写する直接転写方式にも適用可能である。この場合、記録材が別の像担持体に相当し、記録材を搬送する例えば搬送ベルトが搬送手段に相当する。
また、上述の各実施形態では、トナーの帯電極性が負極性で、感光ドラムを負極性に帯電し、転写バイアスとして正極性の電圧を印加しているが、これらの関係が逆であっても同様に本発明を適用できる。
1a、1b、1c、1d・・・感光ドラム(像担持体)、2a、2b、2c、2d・・・帯電ローラ(帯電手段)、3a、3b、3c、3d・・・露光装置、4a、4b、4c、4d・・・現像装置、5a、5b、5c、5d・・・1次転写ローラ(転写ローラ)、6a、6b、6c、6d・・・ドラムクリーニング装置(清掃手段)、7・・・中間転写ベルト(別の像担持体)、7a・・・モータ、7b・・・駆動ローラ、22・・・電源(帯電バイアス印加手段)、25・・・電源、30・・・接離機構、50a、50b、50c、50d・・・電源(転写バイアス印加手段)、51・・・環境センサ、60・・・制御部(制御手段)、100・・・画像形成装置
Claims (7)
- 複数の像担持体と、
帯電バイアスが印加されることで、前記複数の像担持体の表面をそれぞれ設定された帯電電位に帯電させる複数の帯電手段と、
前記複数の帯電手段により帯電された前記複数の像担持体の表面に、それぞれトナー像を形成する複数のトナー像形成手段と、
転写部に転写バイアスを印加することで、前記複数のトナー像形成手段により前記複数の像担持体の表面にそれぞれ形成されたトナー像を別の像担持体に転写する複数の転写手段と、
前記複数の帯電手段に帯電バイアスを可変に印加する共通の帯電バイアス印加手段と、
前記複数の転写手段の転写バイアスの印加タイミング及び前記像担持体の表面の帯電電位の設定値を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記帯電電位の設定値が絶対値で所定の閾値以下である場合に、前記複数の像担持体のそれぞれで、帯電バイアス及び転写バイアスが印加された領域に更に帯電バイアスを印加して前記トナー像形成手段によりトナー像が形成されるように、前記複数の転写手段に転写バイアスを印加するタイミングを制御する第1シーケンスを実行可能で、
前記帯電電位の設定値が絶対値で所定の閾値よりも大きい場合に、前記第1シーケンスよりも前記複数の転写手段に転写バイアスを印加するタイミングを遅らせる第2シーケンスを実行可能である、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第1シーケンスで、前記複数の像担持体のそれぞれで、帯電バイアスの印加が開始された位置が前記転写部に到達するタイミングで、転写バイアスの印加を開始する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記別の像担持体を搬送する搬送手段を有し、
前記複数の転写手段は、第1転写手段と、前記第1転写手段の前記別の像担持体の搬送方向下流に位置する第2転写手段とを有し、
前記制御手段は、前記第2シーケンスで、前記第2転写手段の方が、前記第1転写手段よりも転写バイアスを印加するタイミングを遅らせる、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記複数の像担持体の表面をそれぞれ清掃する複数の清掃手段を有し、
前記複数の像担持体は、それぞれ所定方向に移動し、
前記複数の像担持体の移動方向に関し、前記複数の帯電手段と前記複数の転写手段との間には、それぞれ、前記清掃手段のみが配置される、
ことを特徴とする、請求項1ないし3のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記帯電バイアス印加手段は、直流成分のみからなる帯電バイアスを印加する、
ことを特徴とする、請求項1ないし4のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。 - 前記転写手段は、イオン導電性物質を含む弾性層を有する転写ローラと、前記転写ローラに転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段と、を有する、
ことを特徴とする、請求項1ないし5のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。 - 装置本体内の湿度を検知する環境センサを有し、
前記制御手段は、前記環境センサの検知結果に基づいて、前記帯電電位の設定値を設定する、
ことを特徴とする、請求項1ないし6のうちの何れか1項に記載の画像形成装置。
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JP2012283305A JP6008737B2 (ja) | 2012-12-26 | 2012-12-26 | 画像形成装置 |
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JP2012283305A JP6008737B2 (ja) | 2012-12-26 | 2012-12-26 | 画像形成装置 |
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