JP2009109546A - 画像形成装置 - Google Patents

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聡 西田
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Abstract

【課題】感光体の回転開始時において感光体の1回転分空転させずに、均一な画像形成を行うことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体1を帯電し、かつ帯電出力を可変とする第1帯電手段2と、
感光体1を帯電し、かつ帯電出力を可変とする第2帯電手段8と、
第2帯電手段8の帯電出力を複数段階に変更して前記感光体を帯電し、電位センサ11により感光体1の表面電位を測定することにより第2帯電手段8の帯電出力と感光体1の表面電位との対応関係を測定する電位測定モードを実行し、
感光体1の回転開始時における帯電を、第1帯電手段2とともに第2帯電手段8を作動させることにより実行し、第2帯電手段8作動時における帯電出力を前記電位測定モードの測定結果に基づいて決定する画像形成装置とする。
【選択図】図3

Description

本発明は感光体を用いた画像形成装置に関するものである。
感光体を用いる画像形成装置において、画像形成開始のスタートシーケンスとして一般的には、感光体が回転開始し回転が安定してから帯電手段を作動させ露光手段で感光体上に画像を形成する。画像領域全面に渡って所望の均一な画像を形成するためには、感光体を画像領域全面に渡って均一に帯電させる必要がある。
しかし感光体の帯電電位は、使用回数や画像形成直前の放置時間によっては所望の電位が得られない場合がある。特に感光体が回転開始させるときに、感光体1周分は前の状態によって不均一な帯電電位となりやすい。図7は、長時間放置後に帯電を開始した感光体の帯電電位の推移を示した図である。長時間放置後の1回目の帯電操作では、2回目以降の帯電電位に比して数10V低い値にしか帯電されない。
このような問題に対しては画像形成開始時の最初の感光体1回転分は帯電を行うが画像形成領域として用いずに空転させる、いわゆる予備帯電を行い、感光体回転開始から2回転目以降を画像形成領域として用いる制御が行われている。このような制御を行うことにより感光体の帯電電位の均一化が図れる。
しかし、帯電電位の均一化が図れる一方で、感光体1周分の空転は時間の浪費となり、また感光体や帯電手段の使用時間が長くなるという問題がある。特に複写機やプリンター等のような画像形成装置の高速化(特に1枚目)には大きな支障となる。
このような問題に対して、特許文献1に記載の画像形成装置では、主帯電手段と同時に第2の帯電極として機能する分離極を作動させることにより感光体1周分の空転をさせる前に、回転開始時に感光体の分離極に対面していた位置までが像露光域に達すれば像露光動作を開始可能としている。このようにすることにより、画像形成装置の高速化を図ることができる。
特開2000−221754号公報
感光体の2回転目以降の帯電電位は、その直前の帯電電位の影響を受けるために1回転目(1回目)の予備帯電時の電位は、それ以降の2回転目以降の帯電電位と同等にする必要がある。その一方で、感光体の帯電電位は、使用時の環境あるいはそれまでの使用回数により異なる値に制御される場合がある。
このように感光体の帯電電位を異ならせた値に変更させるよう制御する場合に、予備帯電時において第1の帯電極は出力を変更させるように制御するが、その一方で第2の帯電極による帯電出力は一律の出力を行っていた。そのために、予備帯電時において、第1の帯電極による帯電電位と第2の帯電極による帯電電位とに乖離が生じるために、帯電電位が不均一となりその影響が画像形成を行う2回転目以降の帯電電位の不均一につながり、ひいては画像領域全面に渡って所望の均一な画像を形成できないという問題が生じていた。
本願発明は上記問題に鑑み、感光体の回転開始時において感光体の1回転分空転させずに、均一な画像形成を行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
(1)用紙に画像形成する画像形成装置であって、
潜像を形成する感光体と、
該感光体を帯電し、かつ帯電出力を可変とする第1帯電手段と、
該感光体を帯電し、かつ帯電出力を可変とする第2帯電手段と、
該感光体の表面電位を測定する電位センサと、
潜像を現像する現像手段と、
制御部と、を有し
該制御部では、前記第2帯電手段の帯電出力を複数段階に変更して前記感光体を帯電し、前記電位センサにより該感光体の表面電位を測定することにより前記第2帯電手段の帯電出力と前記感光体の表面電位との対応関係を測定する電位測定モードを実行し、
前記感光体の回転開始時における帯電を、前記第1帯電手段とともに前記第2帯電手段を作動させることにより実行し、該第2帯電手段作動時における第2帯電手段の帯電出力を前記電位測定モードの測定結果に基づいて決定することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記電位測定モードは、画像形成終了後の前記感光体の回転停止前に行うことを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記第1帯電手段に対して前記感光体の回転方向上流側であって、かつ前記第2帯電手段の下流側である箇所に設けられ、前記感光体に光を照射することにより除電を行う第1光除電手段と、
前記第1帯電手段の下流側であって、かつ前記第2帯電手段の上流側である箇所に設けられ、前記感光体に光りを照射することにより除電を行う第2光除電手段と、を有し、
前記電位測定モードにおいては、前記第1光除電手段と前記第2光除電手段により前記感光体の除電を行うことを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記第2帯電手段は、画像形成時においては感光体を除電する除電極として用いることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の画像形成装置。
本発明によれば、感光体の回転開始時において感光体の1回転分空転させずに、均一な画像形成を行うことが可能な画像形成装置を提供することが可能となる。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
[画像形成装置]
図1及び図2に基づいて本実施形態に係る画像形成装置について説明する。図1は画像形成装置の要部を示す図である。画像形成装置100は、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成手段10Y,10M,10C,10Kと、ベルト状の中間転写ベルト6と給紙装置20及び定着装置30等から構成されている。
画像形成装置100の上部には、スキャナー110が設置されている。原稿台上に載置された原稿はスキャナー110の原稿画像走査露光装置の光学系により画像が走査露光され、ラインイメージセンサに読み込まれる。ラインイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、制御手段において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、露光部3Y,3M,3C,3Kに入力される。
50は制御部でありCPUとメモリを備えており、メモリに記憶しているプログラムをCPUが実行することにより各種制御を実行する。
イエロー(Y)色の画像を形成する画像形成手段10Y、マゼンタ(M)色の画像を形成する画像形成手段10M、シアン(C)色の画像を形成する画像形成手段10C、及びブラック(K)色の画像を形成する画像形成手段10Kは、それぞれ像担持体としてのドラム状感光体1の周囲に配置された帯電極2、露光部3、現像装置4及びクリーニング部5を有する(M、C、Kについては参照符号を省略)。
感光体1は、例えば、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層がドラム状の金属基体の外周面に形成されてなる有機感光体よりなり、搬送される用紙Pの幅方向(図1において、紙面に対して垂直な方向)に伸びる状態で配設されている。感光層を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネイト等を例示することができる。
図2は、画像形成手段10の周辺を示す図である。同図に示すように、感光体1の周囲には、LEDの光照射により感光体の除電を行う第1の光除電部L1と、感光体を帯電するスコロトロン方式の帯電極2と、感光体の表面電位を非接触で測定する表面電位センサ11と、第2の光除電部L2と、現像装置4と、中間転写ベルト6と、一時転写ローラ7と、感光体1を除電する除電極8、を配置させている。
そして帯電極2は「第1帯電手段」、除電極8は「第2帯電手段」として機能し、それぞれ第1電源部H1、第2電源部H2と接続されており、制御部50が当該第1電源部H1、第2電源部H2の出力を制御することにより第1帯電手段、第2帯電手段からの帯電出力を制御する。
感光体1は、主に帯電極2により帯電され、画像データに基づいて露光部3から露光がなされて潜像が形成される。
現像装置4はそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の異なる色の小粒径のトナーとキャリアからなる2成分現像剤を内包する。感光体1に対向して配置されている現像装置4の現像ローラ40は、回転可能な外周面(現像スリーブと称す)とその内面に固定された磁界発生手段(マグネットロール)とから構成されている。現像スリーブの表面には、穂切り部により層厚を一定に規制した現像剤層が保持される。保持された現像剤層は現像ローラの回転にともなって感光体1との対向面に搬送され(不図示の)電源により形成された感光体1との現像電界により感光体1に形成された潜像が現像される。
ベルト状の中間転写ベルト6は、複数のローラにより、回転可能に支持されている。中間転写ベルト6は、体積抵抗率106〜1012Ω・cmの無端ベルトであり、例えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散した、厚さ0.04〜0.10mmの半導電性シームレスベルトである。
画像形成手段10Y,10M,10C,10Kより感光体1上に形成された各色のトナー画像は、回転する中間転写ベルト6上に一次転写ローラ7により逐次転写されて(一次転写)、合成されたカラー画像が形成される。一方、画像転写後の感光体1Y、1M、1C、1Kは各色のクリーニング部5によりにより残留トナーが除去される。
給紙装置20の用紙収納部(トレイ)21内に収容された用紙Sは、第1給紙部22により給紙され、給紙ローラ23,24,25A,25B、レジストローラ(第2給紙部)26等を経て、二次転写ローラ9に搬送され、用紙S上にカラー画像が転写される(二次転写)。
なお、画像形成装置100の下部に鉛直方向に縦列配置された3段の用紙収納部21は、ほぼ同一の構成をなすから、同符号を付した。また、3段の給紙部22も、ほぼ同一の構成をなすから、同符号を付してある。用紙収納部21、給紙部22を含めて給紙装置20と称す。
カラー画像が転写された用紙Sは、定着装置30において用紙Sが挟持され、熱と圧力とを加えることにより用紙S上のカラートナー画像(あるいはトナー画像)が定着されて用紙S上に固定され、搬送ローラ対37に挟持されて搬送され、排紙搬送路に設けられた排紙ローラ27から排出され、機外の排紙トレイ90上に載置される。
一方、二次転写ローラ9により用紙Sにカラー画像を転写した後、用紙Sを曲率分離した中間転写ベルト6は、クリーニング部61により残留トナーが除去される。
用紙Sの両面に複写する場合には、用紙Sの第1面に形成した画像を定着処理した後、用紙Sを分岐板29により排紙搬送路から分岐させ、両面搬送路28に導入して表裏反転してから再び給紙ローラ25Bから搬送される。用紙Sは画像形成手段10Y,10M,10C,10Kによって第2面に各色の画像が両面に形成され、定着装置30により加熱定着処理され、排紙ローラ27によって装置外に排出される。
なお図1、図2に示した実施形態においては、ドラム状感光体1を用いた構成例について説明したがこれに限られず、ベルト状感光体を用いてもよい。
[制御フロー]
図3は、本実施形態に係る画像形成装置の制御フローを示す図である。本制御フローは制御部50により実行される処理である。まずステップS11では、印刷指令に基づいて画像形成を行い、画像形成が終了した後に続いて電位測定モードを実施する(ステップS12)。電位測定モードについて図4のタイムチャート図に基づいて説明する。
図4は、画像形成が終了した後に続く、電位測定モードを実行した際の各構成部の動作タイミングを示したものである。同図において横軸は時間の経過を示すものであり、縦軸は各構成部のドラム状の感光体1周(360°)での配置位置を、光除電部L1を基準に模式的に示したものである。そして黒横線部分では各構成部が作動していることを示している。また同図に示す右斜め下方への線は、感光体1上の同じ位置が各構成部への配置位置に到達したことを示しており、上端、下端の(a)、(b)は続きの位置を表している。
画像形成時においては、第2帯電手段として機能する除電極8への第2電源部H2による帯電出力値は出力Aである。出力Aの状態においては、感光体1等の除電を行う、このときの出力は、例えばAC電圧値としては、8.0kVで周波数500Hzの出力を行っている。また重畳するDC電圧は0Vである。
画像形成が終了した後に行う、電位測定モードにおいては除電極8への出力値は以下の出力Bに変更する。出力Bでは、多段階の出力を行い、それぞれの帯電出力値で帯電された感光体1の表面電位を電位センサ11で測定することにより、除電極8の帯電性能を調べる。つまり、第2帯電手段として機能する除電極8の作動時における第2電源部H2の出力と、除電極8により帯電される感光体1の帯電電位との対応関係を調べる。
図5は、第2電源部H2のDC成分の出力と、電位センサ11で測定した感光体電位との対応関係を示す例である。同図に示す例では、感光体1の電位を−700Vに帯電させるためには、第2電源部H2のDC成分の出力をV5とすれば良いことが分かる。
なお同図に示した例においては、第2電源部H2のAC成分の出力として8.0kVで、周波数500Hzの出力をDC成分の出力に重畳させて出力している。なお、同図に示す例においては、DC成分のみ変更する例について説明したがこれに限られず、AC成分を併せて変更するようにしても良い。
このように、第2帯電手段としてのコロトロン電極の除電極により感光体の帯電を行うような場合には、周囲の温度、湿度環境や、除電極の使用状況により帯電性能が変化する場合があるが、本実施形態のように、第2帯電手段による帯電出力とと帯電電位との対応関係を調べることにより精度良く感光体1の帯電を行うことが可能となる。
図4の説明に戻る、図4において、除電極8で帯電した感光体の電位は、電位センサ11により測定を行った後に、第2の光除電部L2により除電を行い、帯電領域の全てを除電し終えたタイミング(te)で感光体1を回転させている駆動モータを停止させる。
本実施形態によれば、帯電極2の感光体回転方向の下流側であって、かつ除電極8の上流側に第2の光除電部L2を設けたことにより、電位センサ11で感光体1の電位を測定した後直ちに、感光体の回転を停止させることができるので、電位測定モード実行時における感光体の回転距離を短くでき、ひいては感光体の耐久を延命させることが可能となる。なお、感光体をその帯電を光除電部で除電した後に停止させるのは、現像ローラ40の対向面に帯電電位が高い状態の感光体部分が対峙した場合には、キャリア現像等の不具合が生じるからである。
図3の制御フローの説明に戻る。制御部50では、電位測定モードで電位を測定した後に、感光体の駆動を停止させる(ステップS13)。停止状態で、次の印刷指令が入力されるまで待ち続け(ステップS14のNo)、印刷指令が入力された場合(ステップS14のYes)には、次のステップS15で感光体1の帯電電位を決定する。
感光体1の帯電電位を各種条件により決定される。例えば、不図示の温湿度センサが検知した周囲の温度、湿度の検知データ、あるいは、感光体や現像剤の使用履歴、等により制御テーブルを参照して、帯電電位を決定することができる。
ステップ16では決定した帯電電位に基づいて第2電源部H2の出力Voutを決定する。これは、前述の電位測定モードで調べた第2電源部H2の出力と感光体1の帯電電位との関係に基づいて決定する。例えば前述の図5において、決定した帯電電位が−600Vの場合には、第2電源部H2のDC成分の出力はV1、−700Vの場合にはV5となる。
出力Voutが決定した後に、感光体の駆動を開始し(ステップS17)、続くステップS18では、ステップS16で決定した出力Voutで第2電源部H2の出力って除電極8により感光体1の1回目の帯電を実行する。ステップS19では、1回以上の帯電を行った感光体に対して、第1帯電極として機能する帯電極2により帯電を行い、画像形成を実行して終了する。
なお、図3に示す実施形態においては電位測定モードを画像形成の後で、感光体1の回転停止の直前のエンドシーケンスに行う例について説明したが、これに限られず、ユーザからの不図示の操作入力部からの入力指示により行うようにしてもよく、タイマーを作動させることにより定期毎に行うようにしてもよい。
ここで、ステップS17からステップS19のシーケンスについて、もう少し詳しく説明する。図6は、タイムチャート図であり、スタートシーケンス時における各構成部の動作タイミングを示したものである。
制御部50により感光体を回転させる駆動モータの起動に同期して、光除電部L1、帯電極2、第2の帯電極として機能する除電極8、の動作を開始させる。このとき除電極8への第2電源部H2での出力は、図3のステップS16で決定したVoutである。また帯電極2の出力は、ステップS15で決定した帯電電位となるように第1電源部H2の出力を選択している。
このように起動時から帯電極2とともに除電極8でも感光体1への帯電を行うことにより、タイミングt0の時点から、画像形成を行うことができる。つまり帯電極2でのみ帯電した場合に比べて、txの時間分だけ早く2回目の帯電を行うことができ、その分だけ1ページ目の画像形成(画像形成1)を早く行うことができる。
なお除電極8では、帯電極2により帯電された感光体領域が到達したタイミングt1以降は、出力を一端停止し、タイミングt2以降は、除電極として機能させるため前述の出力A値を出力している。
また同図に示す感光体上の領域Aは1回目の帯電を除電極8により実行した領域であり、領域Bは1回目の帯電も帯電極2により実行した領域である。本実施形態においては、第2電源部H2の出力と帯電電位との対応関係を調べ、その結果により第2電源部H2の出力を決定し、決定値に基づいて帯電出力を制御していることから領域Aと領域Bでの1回目の帯電電位を同等にすることが可能となり、1回目の帯電電位が不均一なことに起因した2回目以降の帯電電位が不均一になるという問題の発生を抑えることが可能となる。
次に、本願発明の実施例について説明する。実施例においては図1乃至図6に示した画像形成装置を用いた。詳細な条件は以下のとおりである。
[実験条件]
・感光体表面移動速度:300mm/sec
・帯電極2(第1帯電極):帯電ワイヤ出力−600μA、帯電グリッド出力−400〜−800V
・除電極8(第2帯電極):コロトロン電極、タングステンワイヤ直径60μm、ワイヤとサイドプレート及びバックプレート間最近接距離7.5mm
・第2電源部H2出力印加電圧AC8kV、周波数500Hz、DC0〜−2.5kV
・テスト環境:22℃50%RH
・感光体:有機感光体、直径60mm
[実験結果]
以下に、本実施形態における実施例と、本実施形態を行わない従来制御による比較例とを示す。
Figure 2009109546
Figure 2009109546
表1は、実施例であり、表2は比較例である。感光体の目標電位(図3のステップS15の決定した帯電電位)を−400、−600、−800Vの異ならせた場合において、除電極8による帯電させた際の帯電電位を目標電位になるように制御した場合(実施例)が表1であり、制御しなかった場合(比較例)が表2である。
前述の図6に示したように「領域A」は1回目の帯電を除電極8により行った後に、帯電極2で2回目の帯電を行った領域であり、「領域B」は1回目、2回目の帯電を共に帯電極2により行った領域である。
表1に示すように、本実施形態においては、1回目の帯電電位を、目標帯電電位に合わせることができるので、領域Aと領域Bでの2回目の帯電電位を揃えることが可能となる。これにより不均一な画像が生じることを防ぐことが可能となる。
一方、表2に示す比較例においては、1回目の除電極2により帯電した帯電電位と、帯電極2により帯電した帯電電位とを異なることになるので、その影響が2回目の帯電電位に現れている。領域Aと領域Bでの2回目の帯電電位を揃っておらず条件により−40〜40Vの電位差が生じている。このような電位差は画像形成時に不均一画像となる。特に全面ハーフトーン(中間濃度)の画像を形成した場合には画像不良として認識しやすく問題となる。
画像形成装置の要部を示す図である。 画像形成手段10の周辺を示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置の制御フローを示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置のタイムチャート図である。 第2電源部H2のDC成分の出力と、電位センサ11で測定した感光体電位との対応関係を示す例である。 本実施形態に係る画像形成装置のタイムチャート図である。 長時間放置後に帯電を開始した感光体の帯電電位の推移を示した図である。
符号の説明
100 画像形成装置
10Y、10M、10C、10K 画像形成手段
1 感光体
2 帯電極
8 除電極
4 現像装置
40 現像ローラ
L1、L2 光除電部
11 電位センサ
6 中間転写ベルト

Claims (4)

  1. 用紙に画像形成する画像形成装置であって、
    潜像を形成する感光体と、
    該感光体を帯電し、かつ帯電出力を可変とする第1帯電手段と、
    該感光体を帯電し、かつ帯電出力を可変とする第2帯電手段と、
    該感光体の表面電位を測定する電位センサと、
    潜像を現像する現像手段と、
    制御部と、を有し
    該制御部では、前記第2帯電手段の帯電出力を複数段階に変更して前記感光体を帯電し、前記電位センサにより該感光体の表面電位を測定することにより前記第2帯電手段の帯電出力と前記感光体の表面電位との対応関係を測定する電位測定モードを実行し、
    前記感光体の回転開始時における帯電を、前記第1帯電手段とともに前記第2帯電手段を作動させることにより実行し、該第2帯電手段作動時における第2帯電手段の帯電出力を前記電位測定モードの測定結果に基づいて決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電位測定モードは、画像形成終了後の前記感光体の回転停止前に行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1帯電手段に対して前記感光体の回転方向上流側であって、かつ前記第2帯電手段の下流側である箇所に設けられ、前記感光体に光を照射することにより除電を行う第1光除電手段と、
    前記第1帯電手段の下流側であって、かつ前記第2帯電手段の上流側である箇所に設けられ、前記感光体に光りを照射することにより除電を行う第2光除電手段と、を有し、
    前記電位測定モードにおいては、前記第1光除電手段と前記第2光除電手段により前記感光体の除電を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2帯電手段は、画像形成時においては感光体を除電する除電極として用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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