JP6184213B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
本発明は、電子写真方式などを用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものであり、特に、中間転写体を介して転写材にトナー像を転写させる中間転写方式の画像形成装置に関するものである。
従来、中間転写方式の画像形成装置では、転写手段や中間転写体の電気抵抗の耐久変動及び環境変動に対応するための転写バイアスの制御方法として、次のような方法が採用されている。すなわち、非画像時に転写手段に印加するバイアスを予め設定された電流値で定電流制御する。そして、このときの発生電圧値の変動により転写手段や中間転写体の電気抵抗の変動を検知又は予測し、画像形成時には先の発生電圧値又はこれを演算処理した結果で転写手段に印加するバイアスの定電圧制御を行う。なお、耐久変動は転写手段や中間転写体の使用量の増加に伴う変動であり、環境変動は画像形成装置の内部及び/又は外部の環境の温湿度などの環境の変化による変動である。この制御法は、ATVC(Active Transfer Voltage Control)と呼ばれている(特許文献1)。このATVCは、1次転写部及び2次転写部において個別に実施される。
ATVCの実施タイミングは、出力する画像に対する転写手段や中間転写体の電気抵抗の耐久変動及び環境変動の影響に対応するために、画像形成動作における1次転写の開始よりも前となる。
なお、画像形成装置が画像形成開始信号を受けて、画像形成動作(印字動作)前の準備動作、画像形成動作、画像形成動作後の整理(準備)動作を経て、次の画像形成開始信号の待機状態に至る一連の動作を「画像出力動作」(或いは「プリント動作」)と呼ぶ。
ところで、1次転写部におけるATVCは、感光体に対してバイアスを印加して定電流制御を行うことで実施するため、1次転写部におけるATVCを実施する際には感光体の表面の電位が略一様となっている状態であることが望まれる。
しかし、例えば、露光手段としてレーザスキャナ装置を用いた電子写真方式の画像形成装置では、画像出力動作の開始直後、レーザスキャナの立ち上げと、その過程での半導体レーザによる感光体の露光が行われる期間がある。そして、この期間では、レーザスキャナの回転速度を所望の速度に収束させる途中段階の不安定な状態で感光体の表面が露光される。そのため、単位面積あたりの感光体への露光量、すなわち、感光体の表面の電位が感光体の周方向で不安定となり、安定したATVCが実施できなくなる。
したがって、1次転写部におけるATVCは、レーザスキャナの回転速度が安定してから、すなわち、感光体の表面の電位が略一様となってから開始していた。そのため、1次転写部におけるATVCを開始するタイミングが遅くなることで、画像出力動作の開始から1枚目の転写材に画像が形成されて出力されるまでの時間(First Print Out Time:以下「FPOT」と呼ぶ。)が長くなってしまう場合があった。
本発明の目的は、中間転写方式の画像形成装置において、画像品質を維持しつつ、FPOTを短縮することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、移動可能な像担持体と;前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と;1次転写部において前記像担持体からトナー像が1次転写される移動可能な中間転写体と;前記1次転写部において前記中間転写体を挟んで前記像担持体と対向する位置で前記中間転写体に接触し、バイアスが印加されて前記像担持体からトナー像を前記中間転写体に転写させる第1の導電部材と;前記第1の導電部材にバイアスを印加する第1の印加手段と;前記中間転写体の移動方向において前記1次転写部とは異なる位置で前記中間転写体に接触する第2の導電部材と;前記第2の導電部材にバイアスを印加する第2の印加手段と;前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に既知の電圧値のバイアスを印加している際の電流値又は既知の電流値のバイアスを印加している際の電圧値を検知する第1の検知手段と;前記第2の印加手段が前記第2の導電部材に既知の電圧値のバイアスを印加している際の電流値又は既知の電流値のバイアスを印加している際の電圧値を検知する第2の検知手段と;前記1次転写のために前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に印加するバイアスの電流値又は電圧値を決定する決定手段と;を有する画像形成装置において;画像出力動作の開始指示が入力された場合に、その画像出力動作における最初の転写材に転写するトナー像の前記1次転写までの間に、前記第1の検知手段による検知動作を実行させず、前記第2の検知手段による検知動作を実行させる実行手段を有し;前記決定手段は、画像出力動作が開始された後に前記第2の検知手段により取得された検知結果に応じて、前記1次転写のために前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に印加するバイアスの電流値又は電圧値を決定することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、中間転写方式の画像形成装置において、画像品質を維持しつつ、FPOTを短縮することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の模式的な断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することのできる、中間転写方式を採用したタンデム型(インライン型)のレーザビームプリンタである。画像形成装置100は、複数の画像形成部としてイエロー(Y)、マゼンタ(マゼンタ)、シアン(C)、ブラック(K)用の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。本実施例では、各画像形成部の構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。したがって、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して、当該要素について総括的に説明する。
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の模式的な断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することのできる、中間転写方式を採用したタンデム型(インライン型)のレーザビームプリンタである。画像形成装置100は、複数の画像形成部としてイエロー(Y)、マゼンタ(マゼンタ)、シアン(C)、ブラック(K)用の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。本実施例では、各画像形成部の構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。したがって、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して、当該要素について総括的に説明する。
画像形成部Sは、移動可能な像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光体)である感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、駆動手段としてのドラム駆動モータ(図示せず)により、図中矢印R1方向(時計回り)に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2と、露光手段(画像書き込み手段)としての露光装置(レーザスキャナ装置)3と、現像手段としての現像装置4と、1次転写手段としてのブラシ型の1次転写部材(1次転写ブラシ)5と、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーナ6と、が配置されている。
本実施例では、像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段は、次の各手段によって構成される。すなわち、感光ドラム1の表面を帯電させる帯電ローラ2、感光ドラム1の表面を露光して感光ドラム1上に静電像を形成するレーザスキャナ3、及び感光ドラム1の表面の静電像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置4である。
また、各画像形成部Sの感光ドラム1と対向するように、移動可能な中間転写体としての無端ベルト状の中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラとしての駆動ローラ8、テンションローラ9、2次転写対向ローラ10に所定の張力をもって掛け回されている。そして、駆動ローラ8が回転駆動されることによって、中間転写ベルト7は図中矢印R2方向(反時計回り)に回転駆動される。中間転写ベルト7の内周面側において、各感光ドラム1に対向する位置には、上述の1次転写部材5がそれぞれ配置されている。1次転写部材5は、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1に押圧されており、中間転写ベルト7と感光ドラム1とが接触する1次転写部(1次転写ニップ)N1を形成している。また、中間転写ベルト7の外周面側において、2次転写対向ローラ10と対向する位置には、2次転写手段としてのローラ型の2次転写部材(2次転写ローラ)11が配置されている。2次転写部材11は、中間転写ベルト7を介して2次転写対向ローラ10に押圧されており、中間転写ベルト7と2次転写部材11とが接触する2次転写部(2次転写ニップ)N2を形成している。また、中間転写ベルト7の外周面側において、駆動ローラ8に対向する位置には、ローラ型のトナー帯電部材(トナー帯電ローラ)12が配置されている。
なお、本実施例では、各画像形成部Sにおいて、感光ドラム1と、これに作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4及びドラムクリーナ6とは、全体で画像形成装置100の装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ16を構成している。
画像形成開始信号(画像出力動作の開始指示)が入力されると、中間転写ベルト7、各感光ドラム1の回転が開始される。中間転写ベルト7は、各感光ドラム1に接触して回転する。本実施例では、各感光ドラム1の帯電極性は負極性である。そして、各感光ドラム1の表面は、各帯電ローラ2に負極性の電圧が印加されることにより、負極性の所望の電位(帯電電位VD)に略一様に帯電させられる。次に、帯電した各感光ドラム1の表面は、各露光装置3によって、各画像形成部Sに対応する画像情報に応じて走査露光(画像露光)される(露光電位VL)。これにより、各感光ドラム1上に、各画像形成部Sに対応する画像情報に応じた静電像(静電潜像)が形成される。本実施例では、露光装置(レーザスキャナ装置)3は、光源としてのレーザ、レーザ光を走査するスキャナなどを有する。次に、各感光ドラム1上に形成された静電像は、各現像装置4により、各画像形成部Sに対応する色の現像剤としてのトナーで現像される。これにより、各感光ドラム1上に各画像形成部Sに対応する色のトナー像が形成される。本実施例では、現像装置4は、反転現像により静電像を現像する。すなわち、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性(本実施例では負極性)と同極性のトナーを付着させることでトナー像を形成する。
各感光ドラム1上に形成されたトナー像は、各1次転写部N1において、各1次転写部材5の作用により、中間転写ベルト7上に静電的に転写(1次転写)される。このとき、各1次転写部材5には、第1の印加手段としての1次転写電源21により、所定の1次転写バイアス(本実施例では現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)とは逆極性である正極性の電圧)が印加される。
1次転写工程において中間転写ベルト7に転写されず各感光ドラム1の表面に残ったトナー(1次転写残トナー、廃トナー)は、各ドラムクリーナ6によって清掃される。ドラムクリーナ6は、クリーニング部材としてクリーニングブレードなどによって、回転する感光ドラム1の表面からトナーを掻き取って除去し、廃トナー容器に回収する。
フルカラー画像の形成時には、上述のようなトナー像の形成から1次転写までの工程が繰り返されて各感光ドラム1上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー像が、回転駆動される中間転写ベルト7上に順次重ねて1次転写される。その後、中間転写ベルト7上の複数色のトナー像は、2次転写部N2において、カセット13から搬送ローラ14によって所定のタイミングで給送される転写材Pに、2次転写部材11の作用により一括して静電的に転写(2次転写)される。このとき、中間転写ベルト7との間で転写材Pを挟持して搬送する2次転写部材11には、第2の印加手段としての2次転写電源22により、所定の2次転写バイアス(本実施例では正規の帯電極性とは逆極性である正極性の電圧)が印加される。
2次転写工程において転写材Pに転写されずに中間転写ベルト7の表面に残ったトナー(2次転写残トナー、廃トナー)は、トナー帯電電源23により所定の電圧を印加されたトナー帯電部材12と中間転写ベルト7との接触部を通過する際に、再帯電される。例えば、トナー帯電部材12は、中間転写ベルト7上のトナーを、正規の帯電極性とは逆極性に帯電させる。これにより、この帯電させられたトナーは、1次転写部N1において、1次転写部材5に印加されるトナーの正規の帯電極性とは逆極性の1次転写バイアスの作用により、1次転写と同時に感光ドラム1に逆転写させられ、ドラムクリーナ6によって清掃される。再帯電されたトナーは、例えば主に中間転写ベルト7の移動方向の最上流の画像形成部SYの感光ドラム1Yに逆転写させたり、各画像形成部SY、SM、SC、SKの感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに振り分けて逆転写させたりすることができる。
トナー像が2次転写された転写材Pは、定着装置15により加熱及び加圧され、その上にトナー像が定着された後、画像形成装置100の機外に排出される。
2.システム構成
次に、本実施例の画像形成装置100のシステム構成と画像形成手順について説明する。
次に、本実施例の画像形成装置100のシステム構成と画像形成手順について説明する。
図2は、本実施例の画像形成装置100のシステム構成を説明するためのブロック図である。画像形成装置100が備えるコントローラ部300は、画像形成装置100に接続された外部機器であるホストコンピュータ400及び画像形成装置100が備えるエンジン制御部200と相互に通信が可能となっている。
コントローラ部300は、ホストコンピュータ400から画像情報と印字命令を受け取り、受け取った画像情報を解析してビットデータに変換する。そして、コントローラ部300は、エンジン制御部200のビデオインターフェイス部203を介して、転写材P毎に、印字予約コマンド、印字開始コマンド及びビデオ信号を、エンジン制御部200に送出する。コントローラ部300は、エンジン制御部200に対して、ホストコンピュータ400からの印字命令に従って印字予約コマンドを送信し、印字可能な状態となったタイミングで、エンジン制御部200へ印字開始コマンドを送信する。
エンジン制御部200は、コントローラ部300からの印字予約コマンドの順に印字の実行準備を行ない、コントローラ部300からの印字開始コマンドを待つ。エンジン制御部200は、印字指示を受信すると、コントローラ部300にビデオ信号の出力の基準タイミングとなる/TOP信号を出力し、印字予約コマンドに従って印字動作(画像形成動作)を開始する。
エンジン制御部200において、制御手段であるCPU201は、画像制御部202、1次転写制御部211、2次転写制御部221などを介して画像形成装置100の各部を制御して、印字動作に必要な画像形成処理を実行させる。CPU201は、記憶手段としてのROMなどで構成されたメモリ(図示せず)に記憶されたプログラムに従って、画像形成装置100の各部を統括的に制御する。なお、画像制御部202は、CPU201の制御のもと各露光装置3の動作などを制御する。
1次転写制御部211には、1次転写電源21が1次転写部材5に電圧を印加している際に流れる電流(転写電流)を検知するための第1の検知手段としての第1の電流検知部(電流検知回路)212が接続されている。また、1次転写制御部211には、1次転写電源21を制御して所望の値の電圧を出力させる第1の電圧制御部213が接続されている。1次転写制御部211は、第1の電流検知部212による電流値の検知結果に応じて、該電流値が一定となるように第1の電圧制御部213によって1次転写電源21の出力を制御することによって、1次転写電源21の出力を定電流制御できる。また、1次転写制御部211は、第1の電圧制御部213によって所望の電圧を1次転写電源21に出力させることによって、1次転写電源21の出力を定電圧制御できる。
2次転写制御部221には、2次転写電源22が2次転写部材11に電圧を印加している際に流れる電流(転写電流)を検知するための第2の検知手段としての第2の電流検知部(電流検知回路)222が接続されている。また、2次転写制御部221には、2次転写電源22を制御して所望の値の電圧を出力させる第2の電圧制御部223が接続されている。2次転写制御部221は、第2の電流検知部222による電流値の検知結果に応じて、該電流値が一定となるように第2の電圧制御部223によって2次転写電源22の出力を制御することによって、2次転写電源22の出力を定電流制御できる。また、2次転写制御部221は、第2の電圧制御部223によって所望の電圧を2次転写電源22に出力させることによって、2次転写電源22の出力を定電圧制御できる。
また、1次転写制御部211、2次転写制御部221には、それぞれバイアスの設定値を格納する記憶手段としてのRAMなどで構成されたメモリ204が接続されている。詳しくは後述するように、ATVCによって求められた設定値がメモリ204に格納される。そして、1次転写制御部211、2次転写制御部221はそれぞれ、メモリ204に格納された設定値の情報に基づいて、1次転写バイアス、2次転写バイアスの制御を行う。
ここで、本実施例では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色用の画像形成部SY、SM、SC、SKに対して個別に、1次転写電源21、1次転写制御部211、第1の電流検知部212及び第1の電圧制御部213が設けられている。しかし、本発明は斯かる態様に限定されるものではなく、複数の画像形成部Sについてこれらのいずれか又は全てが共通化されていてもよい。なお、簡略化のために、図1、図2では、1次転写電源21、1次転写制御部、第1の電流検知部212及び第1の電圧制御部213はそれぞれ1個のみ示されている。
3.ATVC
次に、本実施例の画像形成装置100におけるATVCについて説明する。以下、1次転写部N1におけるATVCを「1次転写ATVC」、2次転写部N2におけるATVCを「2次転写ATVC」ともいう。
次に、本実施例の画像形成装置100におけるATVCについて説明する。以下、1次転写部N1におけるATVCを「1次転写ATVC」、2次転写部N2におけるATVCを「2次転写ATVC」ともいう。
(1)イニシャライズ処理時(準備動作時)のATVC
本実施例では、画像形成装置100の電源が投入された直後に実施されるイニシャライズ処理中(準備動作中)に、1次転写ATVC及び2次転写ATVCをそれぞれ実施する。そして、そのイニシャライズ処理中の1次転写ATVC及び2次転写ATVCの完了後、その結果はそれぞれメモリ204に保存される。
本実施例では、画像形成装置100の電源が投入された直後に実施されるイニシャライズ処理中(準備動作中)に、1次転写ATVC及び2次転写ATVCをそれぞれ実施する。そして、そのイニシャライズ処理中の1次転写ATVC及び2次転写ATVCの完了後、その結果はそれぞれメモリ204に保存される。
ここで、イニシャライズ処理とは、例えばユーザーが画像形成装置100の電源をOFFからONにしたとき、或いは紙詰まり(ジャム)などの不具合により画像形成装置100の制御がリセットされた後の初期動作(準備動作)のことである。すなわち、イニシャライズ処理は、画像形成装置100の電源投入から、画像出力動作の開始指示に応じて画像出力動作を開始することが可能な状態になるまでの間に実行する初期動作である。イニシャライズ処理では、上述のように1次転写ATVC、2次転写ATVCが実施される。そのほか、イニシャライズ処理では、例えば画像濃度や色ズレの補正のために感光ドラム1に制御用トナーパターン(パッチ)を形成してこれを検知すること、感光ドラム1の電位を検知することなどの、画像形成に向けた各種検知・準備動作が行われる。なお、準備動作は、上記イニシャライズ処理に限らず、電源投入後の1回目の画像出力動作による画像形成前に少なくとも1度、1次転写ATVC及び2次転写ATVCを実行できればよい。例えば、電源投入後の最初の画像出力動作による画像形成前の前回転動作時がある。
(a)イニシャライズ処理中の1次転写ATVC
次に、イニシャライズ処理中の1次転写ATVCについて、中間転写体の移動方向における最上流のイエロー用の画像形成部SYを例に説明する。他の画像形成部SM、SC、SKにおいても実質的に同じである。
次に、イニシャライズ処理中の1次転写ATVCについて、中間転写体の移動方向における最上流のイエロー用の画像形成部SYを例に説明する。他の画像形成部SM、SC、SKにおいても実質的に同じである。
イニシャライズ処理中の1次転写ATVCでは、概略、次のような動作が行われる。すなわち、帯電ローラ2により感光ドラム1を画像形成時の帯電電位である所定の電位に帯電させる。その後、1次転写制御部211によって第1の電圧制御部213を介して1次転写電源21を制御して、所定の電圧を1次転写部材5に印加し、その際に流れる電流値を第1の電流検知部212によって検知する。そして、目標1次転写電流It1_0に対応する目標1次転写電圧Vt1_0を算出し、これを画像形成時の1次転写バイアスの基準となる値としてメモリ204に設定する。
図3(a)を参照して更に詳しく説明する。まず、CPU201は、感光ドラム1を回転させると共に、帯電ローラ2に帯電バイアスを印加させることで、感光ドラム1の表面を所定の電位(本実施例では画像形成時の帯電電位)に帯電させる(S101)。そして、CPU201は、感光ドラム1が回転して、帯電バイアスが印加された位置が1次転写部N1まで到達する時間が経過すると、1次転写ATVCを開始させる(S102)。次に、CPU201の制御のもと、1次転写制御部211は、第1の電圧制御部213に対して、1次転写電源21から1次転写部材5に印加するバイアスの電圧値の初期値(例えば、前回の設定値などの任意の値)を設定する(S103)。次に、CPU201の制御のもと、1次転写制御部211は、第1の電圧制御部213によって、上記初期設定値にて、1次転写電源21から1次転写部材5にバイアスを出力させる(S104)。そして、CPU201の制御のもと、1次転写制御部211は、第1の電流検知部212によって、バイアスが印加された際に1次転写部材5に流れる電流値を一定時間サンプリングする(S105)。CPU201は、S103〜S105の動作を所定回数繰り返させる(S106)。ここで、CPU201は、S105の動作で取得した電流値が、目標とする電流値(目標1次転写電流)It1_0より低い場合には、次のS103の動作で1次転写電源21の出力電圧値が高くなるように設定する。逆に、目標とする電流値(目標1次転写電流)It1_0より高い場合には、次のS103の動作で1次転写電源21の出力電圧値が低くなるように設定する。その結果、CPU201は、S103〜S105の動作を所定回数繰り返して最終的に算出された1次転写電源21の出力電圧値を、目標とする電圧値(目標1次転写電圧)Vt1_0として決定する(S107)。CPU201は、算出した目標1次転写電圧Vt1_0をメモリ204に保存する。このイニシャライズ処理中に取得された目標1次転写電圧Vt1_0は、詳しくは後述する画像出力動作が開始された後に設定される目標1次転写電圧の基準となるものであるので、特に、「基準1次転写電圧Vt1_0」とも呼ぶ。
(b)イニシャライズ処理中の2次転写ATVC
次に、図3(b)を参照して、イニシャライズ処理中の2次転写ATVCについて説明する。なお、1次転写ATVCと2次転写ATVCとは同じ原理に基づいて同様の動作で行われる(図3(b)において図3(a)と実質的に異なるのはS201、S202の処理だけである)。したがって、両者で共通する点の説明は省略する。
次に、図3(b)を参照して、イニシャライズ処理中の2次転写ATVCについて説明する。なお、1次転写ATVCと2次転写ATVCとは同じ原理に基づいて同様の動作で行われる(図3(b)において図3(a)と実質的に異なるのはS201、S202の処理だけである)。したがって、両者で共通する点の説明は省略する。
まず、中間転写ベルト7が回転を開始し(S201)、その後中間転写ベルト7の回転速度(プロセススピード)が所定の速度に達するのを待つ(S202)。その後、2次転写制御部221によって第2の電圧制御部223を介して2次転写電源22を制御して、所定の電圧を2次転写部材11に印加し、その際に流れる電流値を第2の電流検知部222によって検知する。そして、目標2次転写電流It2_0に対応する目標2次転写電圧Vt2_0を算出し、これを画像形成時の2次転写バイアスの基準となる値としてメモリ204に設定する(S203〜S207)。S207では、非通紙時の目標とする電圧値(目標2次転写電圧)Vt2_0が決定される。このイニシャライズ処理中に取得された目標2次転写電圧Vt2_0は、詳しくは後述する画像出力動作が開始された後に設定される目標2次転写電圧の基準となるものであるので、特に、「基準2次転写電圧Vt2_0」とも呼ぶ。通紙時の目標2次転写電圧は、非通紙時の目標2次転写電圧に所定の係数を掛けるなどの演算処理をして求めることができる。
なお、本実施例では、詳しくは後述する画像出力動作が開始された後の準備動作時(前回転時)に行われる2次転写ATVCも、上述のイニシャライズ処理中の2次転写ATVCと同様の方法で実施される。
(2)画像出力動作が開始された後のATVC
本実施例では、画像形成装置100の電源が投入され、イニシャライズ処理が終了すると、画像形成装置100は、画像形成開始信号の入力を待つ待機状態となる。本実施例では、画像形成開始信号が入力されて画像出力動作が開始される毎に、当該画像出力動作中の画像形成における1次転写バイアス、2次転写バイアスを設定する処理が行わる。
本実施例では、画像形成装置100の電源が投入され、イニシャライズ処理が終了すると、画像形成装置100は、画像形成開始信号の入力を待つ待機状態となる。本実施例では、画像形成開始信号が入力されて画像出力動作が開始される毎に、当該画像出力動作中の画像形成における1次転写バイアス、2次転写バイアスを設定する処理が行わる。
(a)従来例
まず、本実施例の制御の理解を容易とするために、従来例の制御について説明する。
まず、本実施例の制御の理解を容易とするために、従来例の制御について説明する。
なお、画像出力動作が開始された後の1次転写ATVCについては、中間転写体の移動方向における最上流の画像形成部(本実施例ではイエロー用の画像形成部SY)を例に説明する。カラープリント動作時を例とした場合に、最上流の画像形成部SYにおける1次転写ATVCの実施の有無やタイミングが、FPOTを左右する。ただし、例えばブラック単色プリント動作時など、複数の画像形成部のうち使用しない画像形成部がある場合がある。この場合は、そのプリント動作で使用される画像形成部のうち中間転写体の移動方向における最上流の画像形成部の1次転写手段について考えればよい。さらに、後述するように、本発明は、中間転写体の移動方向において1次転写部が1箇所である、所謂、1ドラム型の画像形成装置にも適用可能である。この場合は、その1箇所の1次転写部について考えればよい。
図4(a)は、従来例の制御における画像出力動作の開始時のタイミングチャートを示す。画像形成装置100に画像形成開始信号が入力されて画像出力動作が開始されると、感光ドラム1の回転(図示せず)、中間転写ベルト7の回転がそれぞれ開始され、さらに露光装置3のスキャナの立ち上げが開始される。中間転写ベルト7の回転速度が安定すると、2次転写ATVCが開始される(T1)。この時、露光装置3のスキャナの立ち上げ中に露光装置3のレーザを強制発光させる期間が存在する。2次転写ATVCが完了すると、そのATVCの結果である決定された目標2次転写電圧がメモリ204に保存される。その後、その目標2次転写電圧での2次転写バイアスの定電圧制御が開始される。
一方、1次転写ATVCは、後述する理由により、レーザの強制発光が終了したタイミング(T2)から、感光ドラム1が露光位置から1次転写位置まで回転する時点(T4)までの時間を待ってから実施される。ここで、露光位置は、感光ドラム1の回転方向における、露光装置3による感光ドラム1の表面への光照射位置である。また、1次転写位置は、感光ドラム1の回転方向における、感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触する位置(1次転写部N1)である。1次転写ATVCが完了すると(T8)、そのATVCの結果である決定された目標1次転写電圧がメモリ204に保存される。その後、その目標1次転写電圧での1次転写バイアスの定電圧制御が開始される。また、目標1次転写電圧での1次転写バイアスの定電圧制御が開始されるタイミング(T8)以降に、感光ドラム1上の静電像が1次転写位置にくるように、コントローラ部300からの画像情報に応じたレーザの点灯が開始される(T7)。
図5は、露光装置3のスキャナの立ち上げ時の回転速度の時間推移を示す。画像出力動作の開始と同時にスキャナの立ち上げが開始すると、図5に示すように、スキャナの回転速度が目標速度に向かって増速する。この増速過程でレーザの微発光及び強制発光が行われる。しかし、レーザの発光が行われる期間は、スキャナの回転速度が増速過程であるため、レーザの光量が安定していたとしても、感光ドラム1に照射される光量の密度は感光ドラム1の周方向で変化する。すなわち、感光ドラム1の表面の電位密度が、感光ドラム1の周方向で変化する。そのため、このときの感光ドラム1の表面が1次転写位置を通過するときの1次転写電流が不安定となり、ATVCの実施は困難である。
そのため、従来は、図4(a)に示したとおり、図5に示す強制発光が終了した後に、その強制発光が終了したタイミングに露光位置にあった感光ドラム1の表面が1次転写位置まで回転するのを待ってから、1次転写ATVCを実施していた。
また、感光ドラム1の表面の電位が安定した状態で1次転写ATVCを行う方法として、スキャナの立ち上げ開始前に非画像部の感光ドラム1の表面の電位で1次転ATVCを実施して、その後スキャナを立ち上げる方法が考えられる。しかし、いずれにしても、スキャナの立ち上げと1次転写ATVCとは連動しており、画像形成開始までに時間を要してしまう。
(b)本実施例
次に、本実施例における画像形成時の1次転写バイアスの決定動作について説明する。
次に、本実施例における画像形成時の1次転写バイアスの決定動作について説明する。
図4(b)は、本実施例の制御における画像出力動作の開示時のタイミングチャートを示す。画像形成装置100に画像形成開始信号が入力されて画像出力動作が開始されると、感光ドラム1の回転(図示せず)、中間転写ベルト7の回転が開始され、さらに露光装置3のスキャナの立ち上げが開始される。中間転写ベルト7の回転速度が安定すると、2次転写ATVCが開始される(T1)。この時、露光装置3のスキャナの立ち上げ中に露光装置3のレーザを強制発光させる期間が存在する。2次転写ATVCが完了すると、そのATVCの結果である決定された目標2次転写電圧がメモリ204に保存される。その後、その目標2次転写電圧での2次転写バイアスの定電圧制御が開始される。
一方、本実施例では、後述する理由により、画像出力動作が開始された後に1次転写ATVCを実施しない。そして、詳しくは後述するように、目標1次転写電圧は、上記決定された目標2次転写電圧に応じて決定される。そのため、本実施例では、従来例において目標1次転写電圧の定電圧制御が開始されるタイミング(T8)よりも早い、次のようなタイミング(T3)において、目標1次転写電圧の定電圧制御が開始される。すなわち、2次転写ATVCが完了したタイミング(T5)の後、かつ、スキャナの立ち上げが終了したタイミング(T3)に露光位置にあった感光ドラム1の表面が1次転写位置まで回転したタイミング(T6)以降のタイミングである。このタイミング(T6)から、メモリ204に保存された2次転写ATVCの結果から決定される目標1次転写電圧で定電圧制御された1次転写バイアスが、1次転写部材5に印加される。また、1次転写が可能となるタイミング(T6)よりも前の時点で、コントローラ部300からの画像情報に応じたレーザの点灯が開始される(T3)。
ここで、本実施例において画像出力動作の開始後に1次転写ATVCを実施しなくても1次転写部N1の電気抵抗の変動を検知できる理由について説明する。前述したとおり、従来例ではスキャナの立ち上げ時の感光ドラム1の表面の電位変動による1次転写部N1の電流変動を避けるために、1次転写ATVCはスキャナの立ち上げを待って実施しなければならなかった。一方、本実施例では、スキャナの立ち上げを待たずに、2次転写ATVCによる2次転写部N2の電気抵抗の変動の検知結果を用いて、間接的に1次転写部N1の電気抵抗の変動を検知又は予測する。
つまり、2次転写ATVCは、対向する感光ドラム1の表面の電位変動の影響を受ける1次転写ATVCとは異なり、電位変動がほとんどないか又は無視できる程度である中間転写ベルト7と対向する2次転写ローラ11に対して実施される。そのため、2次転写ATVCによる2次転写部N2の電気抵抗の検知精度は、1次転写ATVCによる1次転写部N1の電気抵抗の検知精度と同等か又はそれよりも高い。したがって、間接的ではあるものの、詳しくは後述するようにして、2次転写ATVCの結果から、従来例における1次転写ATVCとほぼ同等の1次転写部N1の電気抵抗の検知精度が得られる。
以上のように、本実施例によれば、画像品質を維持したまま、画像情報に応じた発光のタイミングを従来例に比較して前倒しすることができ(T7→T3)、FPOTを短縮することができる。
4.1次転写バイアスの算出
次に、画像出力動作を開始した後に1次転写ATVCを実行する代わりに、2次転写ATVCの結果から画像形成時の1次転写バイアスを算出(補正)する方法について説明する。
次に、画像出力動作を開始した後に1次転写ATVCを実行する代わりに、2次転写ATVCの結果から画像形成時の1次転写バイアスを算出(補正)する方法について説明する。
最初に、画像形成装置100の電源が投入された直後に実施されるイニシャライズ処理中に、1次転写ATVC及び2次転写ATVCが実施される。その結果算出された目標1次転写電圧(基準1次転写電圧)をVt1_0、非通紙時の目標2次転写電圧(基準2次転写電圧)をVt2_0とする。
次に、イニシャライズ処理の終了後に、待機状態の画像形成装置100に画像形成開始信号が入力されると、画像出力動作が開始される。画像出力動作の開始後に中間転写ベルト7の速度が所定の速度で安定すると、上述のように2次転写ATVCが実施される。その結果算出された目標2次転写電圧をVt2_1とする。
そして、CPU201は、図4(b)における2次転写ATVCが完了したタイミング(T5)で、次のような計算を行う。すなわち、イニシャライズ処理時の2次転写ATVCの結果(基準2次転写電圧Vt2_0)と、画像出力動作の開始後の2次転写ATVCの結果(目標2次転写電圧Vt2_1)との差分Vt2_1−Vt2_0を算出する。
次に、CPU201は、この差分に所定の係数(1次転写補正電圧係数:以下、単に「係数」という。)αをかけた、α×(Vt2_1−Vt2_0)を、イニシャライズ処理時の1次転写ATVCの結果(基準1次転写電圧Vt1_0)に加算する。
そして、CPU201は、以上より算出された電圧Vt1_1(=Vt1_0+α×(Vt2_1−Vt2_0))を、画像形成時の目標1次転写電圧として決定し、メモリ204に保存する。そして、画像形成時には、この目標1次転写電圧で定電圧制御された1次転写バイアスが、1次転写部材5に印加される。
なお、Vt1_1で画像形成した画像出力動作が終了して、イニシャライズ処理を経ずに次の画像出力動作が開始された場合、そのプリン動作における画像形成時の目標1次転写電圧Vt1_2は、次のようにして算出できる。すなわち、前述のVt2_1をVt2_2に置き換え、前述のVt2_0をVt2_1に置き換えて、画像形成時の目標1次転写電圧Vt1_2(=Vt1_1+α×(Vt2_2−Vt2_1))を算出する。
本実施例では、以上のような目標1次転写電圧の補正を、画像出力動作が開始される毎に実施する。
ここで、前述の係数αは、画像形成装置100の構成や、各々の転写部材の物理的特性(温度特性、湿度特性など)により異なるものである。係数αについて詳しくは後述する。
このように、画像形成装置100は、画像出力動作の開始指示に応じて画像出力動作を開始することが可能となるまでの間に、第1の検知手段212による検知動作と第2の検知手段222による検知動作とを含むイニシャライズ処理を実行することができる。そして、決定手段としてのCPU201は、次の(a)及び(b)の情報に応じて、一のイニシャライズ処理の後の最初の画像出力動作における1次転写のために第1の印加手段21が1次転写部材5に印加する電流値又は電圧値を決定する。(a)一のイニシャライズ処理において第2の検知手段222により取得された検知結果と、一のイニシャライズ処理の後の最初の画像出力動作が開始された後に第2の検知手段222により取得された検知結果との差分。(b)イニシャライズ処理において第1の検知手段212により取得された検知結果。また、一のイニシャライズ処理の後の2回目以降の画像出力動作時には、次の(a)及び(b)の情報に応じて、今回の画像出力動作における1次転写のために第1の印加手段21が1次転写部材5に印加する電流値又は電圧値が決定される。(a)前回の画像出力動作において第2の検知手段222により取得された検知結果と、今回の画像出力動作が開始された後に第2の検知手段222により取得された検知結果との差分。(b)前回の画像出力動作において決定された1次転写のために第1の印加手段21が1次転写部材5に印加する電流値又は電圧値。例えば、1次転写のために第1の印加手段21が1次転写部材5に印加する電圧値は、次式、Vt1_n=Vt1_(n−1)+α×(Vt2_n−Vt2_(n−1))(ただし、nは1以上の自然数、αは前述の補正係数)に基づいて決定することができる。1次転写のために第1の印加手段21が1次転写部材5に印加する電流値も、これに準じて決定することができる。
5.転写構成部材(中間転写ベルト7、1次転写部材5、2次転写部材11)
次に、本実施例の各転写部を構成する転写構成部材である中間転写ベルト7、1次転写部材5及び2次転写部材11について説明する。
次に、本実施例の各転写部を構成する転写構成部材である中間転写ベルト7、1次転写部材5及び2次転写部材11について説明する。
(1)中間転写ベルト
本実施例では、中間転写ベルト7としてイオン導電性のベルト部材を用いた。本実施例では、中間転写ベルト7は、基層と表層との2層構成とされ、基層は、主成分のPEN(ポリエチレンナフタレート)にイオン導電剤を添加したものであり、表層は、基層の表面にアクリル樹脂をコーティングして形成したものである。また、本実施例では、中間転写ベルト7として、厚さが70μm、体積抵抗率が1×108〜1×1011Ωcmのものを用いた。本実施例では、イオン導電剤としては、陰イオン界面活性剤である脂肪族スルホン酸塩を用いた。
本実施例では、中間転写ベルト7としてイオン導電性のベルト部材を用いた。本実施例では、中間転写ベルト7は、基層と表層との2層構成とされ、基層は、主成分のPEN(ポリエチレンナフタレート)にイオン導電剤を添加したものであり、表層は、基層の表面にアクリル樹脂をコーティングして形成したものである。また、本実施例では、中間転写ベルト7として、厚さが70μm、体積抵抗率が1×108〜1×1011Ωcmのものを用いた。本実施例では、イオン導電剤としては、陰イオン界面活性剤である脂肪族スルホン酸塩を用いた。
なお、本実施例では、画像形成装置100のプロセススピード、すなわち、中間転写ベルト7の回転速度は137mm/secとした。
(2)1次転写部材
本実施例では、1次転写部材5として電子導電性のブラシ部材を用いた。本実施例では、1次転写部材5は、カーボン粉末を分散した電子導電性のナイロン繊維のブラシ部材である。ブラシ繊維の一本一本は基布上に密に配列しており、これを導電性接着剤などによって基板上に接着することでブラシ部材が形成されている。本実施例では、このブラシ部材のブラシ繊維の長さは1.5mmであり、基板に対して垂直方向に起毛している。また、本実施例では、このブラシ部材として、中間転写ベルト7の移動方向における起毛部の幅が4mm、中間転写ベルト7の移動方向に直交する方向の長さが230mm、糸の抵抗値が1×104.9Ωcmのものを用いた。また、本実施例では、このブラシ部材は、付勢手段としての加圧バネにより、感光ドラム1に対向する向きに総圧2.94Nで押圧される。また、本実施例では、1次転写部材5には、1次転写電源21から−2kV〜+3kVの電圧が印加可能となっている。この1次転写部材5は、1次転写部N1において中間転写体7を挟んで像担持体1と対向する位置で中間転写体7に接触し、電流又は電圧が印加されて像担持体1からトナー像を中間転写体7に転写させる第1の導電部材である。
本実施例では、1次転写部材5として電子導電性のブラシ部材を用いた。本実施例では、1次転写部材5は、カーボン粉末を分散した電子導電性のナイロン繊維のブラシ部材である。ブラシ繊維の一本一本は基布上に密に配列しており、これを導電性接着剤などによって基板上に接着することでブラシ部材が形成されている。本実施例では、このブラシ部材のブラシ繊維の長さは1.5mmであり、基板に対して垂直方向に起毛している。また、本実施例では、このブラシ部材として、中間転写ベルト7の移動方向における起毛部の幅が4mm、中間転写ベルト7の移動方向に直交する方向の長さが230mm、糸の抵抗値が1×104.9Ωcmのものを用いた。また、本実施例では、このブラシ部材は、付勢手段としての加圧バネにより、感光ドラム1に対向する向きに総圧2.94Nで押圧される。また、本実施例では、1次転写部材5には、1次転写電源21から−2kV〜+3kVの電圧が印加可能となっている。この1次転写部材5は、1次転写部N1において中間転写体7を挟んで像担持体1と対向する位置で中間転写体7に接触し、電流又は電圧が印加されて像担持体1からトナー像を中間転写体7に転写させる第1の導電部材である。
(3)2次転写部材
本実施例では、2次転写部材11としてイオン導電性のローラ部材を用いた。本実施例では、2次転写部材11は、直径6mmの金属の芯金にイオン導電剤を添加した導電性発泡スポンジ体を覆設した、外径φ16mm、抵抗値が1×106〜1×109Ωのローラ部材である。また、本実施例では、このローラ部材は、付勢手段としての加圧バネにより、中間転写ベルト7に対して総厚29.4Nで押圧される。また、本実施例では、このローラ部材は、中間転写ベルト7の回転に伴い、従動回転する。また、本実施例では、2次転写部材11には、2次転写電源22から−2kV〜+6kVの電圧が印加可能となっている。本実施例では、導電性発泡スポンジ体の材料として、上記同様のイオン導電剤により導電性が付与された、ニトリルブタジエンゴム(NBR)とヒドリンゴムをブレンドしたものを用いた。この2次転写部材11は、中間転写体7の移動方向において1次転写部N1とは異なる位置で中間転写体7に接触する第2の導電部材である。
本実施例では、2次転写部材11としてイオン導電性のローラ部材を用いた。本実施例では、2次転写部材11は、直径6mmの金属の芯金にイオン導電剤を添加した導電性発泡スポンジ体を覆設した、外径φ16mm、抵抗値が1×106〜1×109Ωのローラ部材である。また、本実施例では、このローラ部材は、付勢手段としての加圧バネにより、中間転写ベルト7に対して総厚29.4Nで押圧される。また、本実施例では、このローラ部材は、中間転写ベルト7の回転に伴い、従動回転する。また、本実施例では、2次転写部材11には、2次転写電源22から−2kV〜+6kVの電圧が印加可能となっている。本実施例では、導電性発泡スポンジ体の材料として、上記同様のイオン導電剤により導電性が付与された、ニトリルブタジエンゴム(NBR)とヒドリンゴムをブレンドしたものを用いた。この2次転写部材11は、中間転写体7の移動方向において1次転写部N1とは異なる位置で中間転写体7に接触する第2の導電部材である。
6.イオン導電性の転写構成部材の電気抵抗の変動
次に、イオン導電性の転写構成部材の電気抵抗の変動について説明する。イオン導電性の転写構成部材に用いられる導電性部材は、イオン性物質の添加により導電性を発現させ、又は調整している。このような導電性部材に、同一極性の電流が連続的に印加されると、上記イオン性物質の解離、分極が起こり、電流が流れにくくなるために、電気抵抗値が上昇する。一方、電流の印加を停止すると転写構成部材に電界が働かなくなるので、イオン性物質の解離、分極が徐々に解消されていき、同一極性の電流が連続的に印加された直後と比べて電気抵抗値は低下する。こうした電気抵抗値の変動は、電子導電性部材(電子導電物質)に対してイオン導電性部材(イオン導電物質)が大きいことが知られている。
次に、イオン導電性の転写構成部材の電気抵抗の変動について説明する。イオン導電性の転写構成部材に用いられる導電性部材は、イオン性物質の添加により導電性を発現させ、又は調整している。このような導電性部材に、同一極性の電流が連続的に印加されると、上記イオン性物質の解離、分極が起こり、電流が流れにくくなるために、電気抵抗値が上昇する。一方、電流の印加を停止すると転写構成部材に電界が働かなくなるので、イオン性物質の解離、分極が徐々に解消されていき、同一極性の電流が連続的に印加された直後と比べて電気抵抗値は低下する。こうした電気抵抗値の変動は、電子導電性部材(電子導電物質)に対してイオン導電性部材(イオン導電物質)が大きいことが知られている。
なお、イオン導電機構による導電付与剤(イオン導電剤)としては、金属の塩、金属の塩の錯体、陽イオン性、界面活性剤などを挙げることができる。また、電子導電機構による導電付与剤としては、炭素系物質、金属、合金、金属酸化物などを挙げることができる。
本実施例では、転写構成部材の導電形態の組合せにより、1次転写部N1の電気抵抗の変動を、2次転写部N2の電気抵抗の変動からより精度よく算出する。本実施例では、電子導電性部材である1次転写部材5の電気抵抗の変動は、イオン導電性部材である中間転写ベルト7と2次転写部材11の電気抵抗の変動に対して小さい。そのため、1次転写部N1の電気抵抗の変動は、中間転写ベルト7の電気抵抗の変動が支配的である。一方、2次転写部N2の電気抵抗の変動は、中間転写ベルト7と2次転写部材11との合算の電気抵抗の変動となる。そのため、中間転写ベルト7の電気抵抗の変動が支配的であるか、又は中間転写ベルト7の電気抵抗の変動が少なくとも1次転写部N1の電気抵抗の変動に対するのと同等の重要度で寄与する。したがって、それぞれ中間転写ベルト7の電気抵抗の変動成分を含んでいる2次転写部N2の電気抵抗の変動と1次転写部N1の電気抵抗の変動との相関から、係数αを決定することができる。そして、2次転写部N2の電気抵抗の変動の検知結果から、1次転写部N1の電気抵抗の変動を検知又は予測して、画像形成時の目標1次転写電圧を決定することができる。
7.係数αの決定方法
次に、係数αの決定方法について説明する。
次に、係数αの決定方法について説明する。
図6は、本実施例の画像形成装置100の構成及び温湿度が23℃/50%という環境下で、電流が連続的に印加される連続通紙後及び電流の印加を停止して放置した休止状態後の1次転写部N1及び2次転写部N2の電気抵抗の変動を確認した結果を示す。連続通紙は、2枚プリント後に10秒休止する間欠動作を繰り返す間欠運転モードで行った。また、この連続通紙での電気抵抗の上昇は、10〜3000枚の間で通紙枚数を変えて確認し、電気抵抗の低下は、休止時間を10分〜10日の間で変えて確認した。
ここでは、実際の転写部の電気抵抗の変動を見るために、画像出力動作を開始した後の準備動作時(前回転時)に1次転写ATVC及び2次転写ATVCを行った。各転写部材に印加する電流は、次のように設定した。1次転写電流は、ATVC時も画像形成時も8μAとした。また、2次転写電流は、ATVC時は15μA、画像転写時は20μAとした。
図6は、同じ画像形成装置100で、上述の連続通紙の通紙枚数、休止状態の休止時間を適当に織り交ぜて動作させた場合の、1次転写ATVC及び2次転写ATVCの結果(算出される1次転写電圧値、2次転写電圧値)である。図6の縦軸はATVCの結果であり、横軸はATVCの結果をデータ取りしていった順番である。
図6から、1次転写部N1の電気抵抗の変動と2次転写部N2の電気抵抗の変動には同じ傾向があることがわかる。すなわち、連続通紙による電流の連続印加で1次転写部N1の電気抵抗が上昇すると、2次転写部N2でも電気抵抗が上昇している。一方、休止により1次転写部N1の電気抵抗が低下すると、2次転写部N2でも電気抵抗が低下している。また、図6から、本実施例では2次転写部N2の電気抵抗の変動は、2次転写部材5と中間転写ベルト7との2重の電気抵抗の変動であるので、1次転写部N1の電気抵抗の変動よりも大きいことがわかる。
次に、上述のような1次転写部N1、2次転写部N2の電気抵抗の変動の確認結果から係数αを決定する方法について説明する。
図6の横軸のあるタイミングをnとした場合のn番目の1次転写ATVCの結果をVt1_n、2次転写ATVCの結果をVt2_nとする。そして、横軸にVt2_n−Vt2_n−1(=T2ΔV)をとり、縦軸にVt1_n−Vt1_n−1(=T1ΔV)をとったグラフを図7に示す。
図7の第1象限が転写部の電気抵抗の上昇する領域(抵抗上昇領域)のプロット、第3象限が転写部の電気抵抗の低下する領域(抵抗低下領域)のプロットである。これらのプロットを線形近似直線にフィッティングしたときの傾きが係数αに対応する。本実施例ではα=0.2005であった。
8.係数αの精度
次に、係数αを用いて決定される1次転写電圧を印加した際の1次転写電流値の目標電流値に対する精度について説明する。
次に、係数αを用いて決定される1次転写電圧を印加した際の1次転写電流値の目標電流値に対する精度について説明する。
まず、1次転写電流値が目標電流値に対してばらつくことにより画像にあらわれる問題として、「多次色の転写不良」と「単色の再転写」による画像濃度の低下について説明する。
ここで説明する多次色の転写不良とは、次のような転写不良を指す。すなわち、中間転写ベルト7の移動方向の上流側の画像形成部Sで1次転写された中間転写ベルト7上のトナー像の上に、下流側の画像形成部Sの感光ドラム1上のトナー像を1次転写する際に、その感光ドラム1上に1次転写残トナーが残る転写不良である。つまり、多次色の転写不良は、2次色の転写効率の低下であらわされる。1次転写部N1において、1次転写部材5に印加されるプラスの電圧と、マイナスに帯電したと感光ドラム1上のトナーとの間に、マイナスに帯電した中間転写ベルト7上のトナーが介在して電流が流れにくくなった場合に、転写効率が悪化する。特に、1次転写電流値が低い場合に発生するようになり、2色目以降の色トナーが薄くなると画像不良が発生する。
一方、ここで説明する単色の再転写とは、次のような現象を指す。すなわち、上流側の画像形成部で1次転写された中間転写ベルト7上のトナーが、下流側の画像形成部で感光ドラムの非画像部の電位部を通過する際に、中間転写ベルト7上のトナーの一部がその感光ドラム1に転移してしまうことを指す。1次転写電圧と感光ドラム1の非画像部の電位との電位差がトナーの放電閾値を超えた場合に、放電によりマイナスからプラスに極性が反転した中間転写ベルト7上のトナーが、マイナスに帯電している感光ドラム1に転移してしまう。単色の再転写は、1次転写電流値が高い場合に発生するようになり、高すぎると画像の濃度が著しく低下してしまう。
本実施例における多次色の転写不良(2次色の転写効率)と単色の再転写との関係を図8に示す。横軸は1次転写電流値である。縦軸は、次のようにして求めた光学濃度である。すなわち、感光ドラム1上の1次転写残トナー(多次色の転写不良)又は感光ドラム1に再転写されたトナー(単色の再転写)をテープで採取し、紙上に貼り付け、光学濃度計で測定する。そして、その値から、テープだけを紙上に貼り付けた場合の光学濃度計の測定値を差し引く。この値を、図8の縦軸とした。この方法における光学濃度値は、1次転写残トナーの重量又は再転写トナーの重量とほぼ比例関係を示す。光学濃度値が小さいほど、良好に1次転写されていること、又は再転写が抑制されていることを示す。本実施例では、光学濃度0.1が感光ドラム1上トナー重量に対して5%の1次転写残トナーの重量又は再転写トナーの重量に相当する。同様に、光学濃度0.2、0.3が、それぞれ感光ドラム1上トナー重量に対して10%、15%の1次転写残トナーの重量又は再転写トナーの重量に相当する。
図8に示すように、本実施例では光学濃度が0.2以下、すなわち、1次転写電流値が目標電流値の8μAに対して±2μA未満であれば、多次色の転写不良及び単色の再転写のレベルは目視レベルで良好であった。しかし、1次転写電流値が目標電流値に対して−2μA以下になると、多次色の転写不良が低下して、目視で認識できるレベルで転写不良の画像が発生した。一方、1次転写電流値が目標電流値に対して+2μA以上になると、単色の再転写の悪化により、目視で認識できるレベルで濃度の薄い画像が発生した。以上より、本実施例では、1次転写電流値は、目標電流値に対して±2μA以内に抑えることが望まれる。
次に、本実施例の係数αで決定される1次転写電圧を印加した際の1次転写電流値の目標電流値に対する精度について説明する。
本実施例では、1次転写部N1の電気抵抗は、連続通紙、休止状態のいずれの状態においても、1次転写電流値4μA〜15μAの間で、1次転写電流1μAあたり発生電圧65Vというほぼ線形の関係を示した。このことから、図7のプロットを線形近似直線にフィッティングしたラインに対して、縦軸方向に±65V平行シフトしたラインが±1μAラインとして引ける。1次転写ATVCで目標電流値が8μAであった図7の各プロットは、ほぼ±1μAラインの内側に入っている。したがって、本実施例の係数αで決定される目標1次転写電圧により、1次転写電流値を目標電流値に対して±1μAの精度で収束させることができる。これにより、多次色の転写不良、単色の再転写の発生を抑制して、画像品質を維持することができる。
9.本実施例の効果
実際に、本実施例の画像形成装置100において、画像出力動作が開始された後の準備動作時(前回転時)に1次転写ATVCを実施せずに係数α(=0.2005)を用いて決定される1次転写電圧を確認した。ここでは、前述の図6の結果を得た際と同様の条件で通紙枚数と休止時間とを織り交ぜて評価を行った。その結果、連続通紙中も含めて、1次転写電流値は目標電流値に対して±1μAの精度で収束することが確認できた。
実際に、本実施例の画像形成装置100において、画像出力動作が開始された後の準備動作時(前回転時)に1次転写ATVCを実施せずに係数α(=0.2005)を用いて決定される1次転写電圧を確認した。ここでは、前述の図6の結果を得た際と同様の条件で通紙枚数と休止時間とを織り交ぜて評価を行った。その結果、連続通紙中も含めて、1次転写電流値は目標電流値に対して±1μAの精度で収束することが確認できた。
このように、本実施例によれば、2次転写部N2の電気抵抗の変動の検知結果と係数αとを用いることで、1次転写ATVCを実施する必要なく、画像形成時の目標1次転写電圧値を決定でき、画像品質を維持したまま、FPOTを短縮できる。
なお、中間転写ベルト7がイオン導電性部材の場合、その電気抵抗の変動が支配的又は重要となるため、1次転写部材5と2次転写部材11の導電形態の組合せは問わない。
また、本実施例では、ATVC(1次転写ATVC、2次転写ATVC)において、転写電源が定電流制御された電圧を出力している際の発生電圧値を検知した。しかし、転写部の電気抵抗に係る情報が得られればよいので、転写電源が定電圧制御された電圧を出力している際の発生電流値を検知してもよい。また、本実施例では、画像形成時の転写バイアス(1次転写バイアス、2次転写バイアス)は、定電圧制御するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、上述のようにATVCにおいて、転写電源が定電圧制御された電圧を出力している際の発生電流値を検知して、その結果に基づいて転写電流値の目標値を決定する場合などに、画像形成時の転写バイアスを定電流制御してもよい。すなわち、第1、第2の検知手段は、それぞれ第1、第2の導電部材に既知の電圧値のバイアスを印加している際の電流値又は既知の電流値のバイアスを印加している際の電圧値を検知できればよい。
以上、本実施例では、実行手段が、画像出力動作の開始指示が入力された場合にその画像出力動作における最初の転写材Pに転写する1次転写までの間に、第1の検知手段212による検知動作を実行させず、第2の検知手段222による検知動作を実行させる。そして、決定手段が、画像出力動作が開始された後に第2の検知手段222により取得された検知結果に応じて、1次転写のために第1の印加手段21が1次転写部材5に印加する電流値又は電圧値を決定する。本実施例では、記憶手段に記憶されたプログラムに従って動作するCPU201が、上記実行手段、決定手段の機能を有する。本実施例では、画像出力動作が開始されてから最初の転写材に対する1次転写までの間に取得された第2の検知手段222による検知結果から、少なくともその画像出力動作における最初の転写材Pに転写する1次転写バイアスの電流値又は電圧値が決定される。また、本実施例では、露光手段3の立ち上げ動作と少なくとも一部が重なる期間において、第2の検知手段222による検知動作が実行される。一方、画像出力動作が開始された後に、露光手段3の立ち上げ動作の全期間において、第1の検知手段212による検知動作が実行されない。
このように、本実施例によれば、第1の導電部材としての1次転写部材5に画像形成時の1次転写バイアスを印加する前に、1次転写部N1以外で中間転写体7と接触する第2の導電部材としての2次転写部材11に対する電圧と電流との関係を検知する。そして、その検知結果から、画像形成時の1次転写バイアスを決定する。これにより、露光装置3のスキャナの立ち上げを待つことなく、さらにスキャナの立ち上げ時の感光体1の表面の電位変動の影響を受けることなく、画像品質を維持したまま、FPOTを短縮することができる。したがって、中間転写方式の画像形成装置において、画像品質を維持したまま、FPOTを短縮することができる。
実施例2
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
次に、本発明に係る他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。したがって、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図11は、本実施例の画像形成装置100の模式的な断面図である。本実施例では、転写構成部材の導電形態と構成、プロセススピード、ATVC及び画像形成時の設定電流が実施例1と異なる。
1.転写構成部材
(1)中間転写ベルト
本実施例では、中間転写ベルト7として電子導電性のベルト部材を用いた。本実施例では、中間転写ベルトは、主成分のPI(ポリイミド)にカーボン粉末を分散した電子導電性のベルト部材である。また、本実施例では、中間転写ベルト7として、厚さが65μm、体積抵抗率が1×108〜1×1011Ωのものを用いた。
(1)中間転写ベルト
本実施例では、中間転写ベルト7として電子導電性のベルト部材を用いた。本実施例では、中間転写ベルトは、主成分のPI(ポリイミド)にカーボン粉末を分散した電子導電性のベルト部材である。また、本実施例では、中間転写ベルト7として、厚さが65μm、体積抵抗率が1×108〜1×1011Ωのものを用いた。
なお、本実施例では、画像形成装置100のプロセススピード、すなわち、中間転写ベルト7の回転速度は180mm/secとした。
(2)1次転写部材
本実施例では、1次転写部材5としてイオン導電性のローラ部材を用いた。本実施例では、1次転写部材5は、直径6mmの金属の芯金にイオン導電剤を添加した導電性発泡スポンジ体を覆設した、外径φ14mm、抵抗値が1×105〜1×107Ωのローラ部材である。また、本実施例では、このローラ部材は、付勢手段としての加圧バネにより、感光ドラム1に対向する向きに総圧3.92Nで押圧される。本実施例では、導電性発泡スポンジ体の材料として、実施例1と同様のイオン導電剤により導電性が付与された、ニトリルブタジエンゴム(NBR)とヒドリンゴムをブレンドしたものを用いた。
本実施例では、1次転写部材5としてイオン導電性のローラ部材を用いた。本実施例では、1次転写部材5は、直径6mmの金属の芯金にイオン導電剤を添加した導電性発泡スポンジ体を覆設した、外径φ14mm、抵抗値が1×105〜1×107Ωのローラ部材である。また、本実施例では、このローラ部材は、付勢手段としての加圧バネにより、感光ドラム1に対向する向きに総圧3.92Nで押圧される。本実施例では、導電性発泡スポンジ体の材料として、実施例1と同様のイオン導電剤により導電性が付与された、ニトリルブタジエンゴム(NBR)とヒドリンゴムをブレンドしたものを用いた。
(3)2次転写部材
本実施例では、2次転写部材11としてイオン導電性のローラ部材を用いた。本実施例では、2次転写部材11は、直径8mmの金属の芯金にイオン導電剤を添加した導電性発泡スポンジ体を覆設した、外径φ16mm、抵抗値が1×107〜1×109Ωのローラ部材である。また、本実施例では、このローラ部材は、付勢手段としての加圧バネにより、中間転写ベルト7に対して総厚58.8Nで押圧される。本実施例では、導電性発泡スポンジ体の材料として、上記1次転写部材5と同様のものを用いた。
本実施例では、2次転写部材11としてイオン導電性のローラ部材を用いた。本実施例では、2次転写部材11は、直径8mmの金属の芯金にイオン導電剤を添加した導電性発泡スポンジ体を覆設した、外径φ16mm、抵抗値が1×107〜1×109Ωのローラ部材である。また、本実施例では、このローラ部材は、付勢手段としての加圧バネにより、中間転写ベルト7に対して総厚58.8Nで押圧される。本実施例では、導電性発泡スポンジ体の材料として、上記1次転写部材5と同様のものを用いた。
2.係数α
次に、本実施例における係数αについて説明する。
次に、本実施例における係数αについて説明する。
係数αの決定方法は実施例1と同じである。ただし、本実施例では、各転写部材に印加する電流は、次のように設定した。1次転写電流は、ATVC時も画像形成時も12μAとした。また、2次転写電流は、ATVC時は15μA、画像転写時は25μAとした。
図9は、実施例1の場合と同じ条件で行った、1次転写ATVC及び2次転写ATVCの結果(算出される1次転写電圧、2次転写電圧)である。図9の縦軸はATVCの結果であり、横軸は上述のATVCの結果をデータ取りしていった順番である。実施例1の場合と同様に、図9から、1次転写部N1の電気抵抗の変動と2次転写部N2の電気抵抗の変動には同じ傾向があることがわかる。
次に、実施例1の場合と同様に、図9の横軸のあるタイミングをnとした場合のn番目の1次転写ATVCの結果をVt1_n、2次転写ATVCの結果をVt2_nとする。そして、横軸にVt2_n−Vt2_n−1(=T2ΔV)をとり、縦軸にVt1_n−Vt1_n−1(=T1ΔV)をとったグラフを図10に示す。実施例1と同様に、これらのプロットを線形近似直線にフィッティングしたときの傾きが係数αに対応する。本実施例ではα=0.3663であった。
3.係数αの精度
次に、係数αを用いて決定される1次転写電圧を印加した際の1次転写電流値の目標電流値に対する精度について説明する。
次に、係数αを用いて決定される1次転写電圧を印加した際の1次転写電流値の目標電流値に対する精度について説明する。
まず、本実施例における「多次色の転写不良」と「単色の再転写」について説明する。本実施例における多次色の転写不良(2次色の転写効率)と単色の再転写との関係(図示せず)は、実施例1と同様の傾向を示した。すなわち、目標電流値12μAに対して±2μA未満であれば、多次色の転写不良及び単色の再転写のレベルは良好であった。しかし、1次転写電流値が目標電流値に対して−2μA以下になると、多次色の転写不良が低下して、転写不良画像が発生した。一方、1次転写電流値が目標電流値に対して+2μA以上になると、単色の再転写の悪化により、濃度の薄い画像が発生した。以上より、本実施例においても、1次転写電流値は、目標電流値に対して±2μA以内に抑えることが望まれる。
次に、本実施例の係数αで決定される1次転写電圧を印加した際の1次転写電流値の目標電流値に対する精度について説明する。本実施例では、1次転写部N1の電気抵抗は、連続通紙、休止状態のいずれの状態においても、1次転写電流値8μA〜16μAの間で、1次転写電流1μAあたり発生電圧50Vというほぼ線形の関係を示した。このことから、図10のプロットを線形近似直線にフィッティングしたラインに対して、縦軸方向に±50V平行シフトしたラインが±1μAラインとして引ける。1次転写ATVCで目標電流値が12μAであった図10の各プロットは、ほぼ±1μAラインの内側に入っている。したがって、本実施例の係数αで決定される目標1次転写電圧により、1次転写電流値を目標電流値に対して±1μAの精度で収束させることができる。これにより、多次色の転写不良、単色の再転写の発生を抑制して、画像品質を維持することができる。
4.本実施例の効果
実際に、本実施例の画像形成装置100において、画像出力動作が開始された後の準備動作時(前回転時)に1次転写ATVCを実施せずに係数α(=0.3663)を用いて決定される1次転写電圧を確認した。ここでは、前述の図9の結果を得た際と同様に実施例1の場合と同じ条件で評価を行った。その結果、連続通紙中も含めて、1次転写電流値は目標電流値に対して±1μAの精度で収束することが確認できた。
実際に、本実施例の画像形成装置100において、画像出力動作が開始された後の準備動作時(前回転時)に1次転写ATVCを実施せずに係数α(=0.3663)を用いて決定される1次転写電圧を確認した。ここでは、前述の図9の結果を得た際と同様に実施例1の場合と同じ条件で評価を行った。その結果、連続通紙中も含めて、1次転写電流値は目標電流値に対して±1μAの精度で収束することが確認できた。
このように、本実施例によれば、2次転写部N2の電気抵抗の変動の検知結果と係数αとを用いることで、1次転写ATVCを実施する必要なく、画像形成時の目標1次転写電圧値を決定でき、画像品質を維持したまま、FPOTを短縮できる。
なお、中間転写ベルト7が電子導電性部材の場合、1次転写部材5と2次転写部材11の両方の導電形態が同じ導電形態であれば、その導電形態はイオン導電でも電子導電でもよい。1次転写部材5、2次転写部材11がイオン導電性部材である場合には、それらの電気抵抗の変動が、それぞれ1次転写部N1、2次転写部N2の電気抵抗の変動に対し支配的又は重要となるからである。一方、1次転写部材5、2次転写部材11が電子導電性部材である場合には、1次転写部N1、2次転写部N2の電気抵抗の変動は、それぞれの転写部材と中間転写ベルト7の合算の電気抵抗の変動となるからである。
その他
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例では、第2の導電部材として2次転写部材11を用いたが、これに限定されるものではない。1次転写部N1以外の箇所で中間転写ベルト7と接触する導電性部材であれば用いることができる。この場合、実施例1と同様に、その導電性部材は、イオン導電性部材、電子導電性部材のいずれとすることもできる。また、実施例2と同様に、その導電性部材の導電形態を1次転写部材の導電形態と同じとすることができ、その場合イオン導電でも電子導電でもよい。例えば、中間転写ベルト7の表面の2次転写残トナーを帯電させるトナー帯電部材12(図1)を用いることができる。或いは、電気抵抗の変動を検知するための特別の導電部材を設けてもよい。
また、画像形成装置はタンデム型のものに限定されるものではない。例えば、図12に示すように、1個の感光ドラム1に対して複数色のトナーを供給する複数の現像装置4Y、4M、4C、4Kが設けられており、感光ドラム1に各色のトナー像を形成する毎に、中間転写ベルト7上に順次1次転写する、所謂、1ドラム型がある。このような画像形成装置においても、本発明を適用できる。
また、本発明は、上述のようなレーザスキャナの立ち上げの他にも、画像出力動作の開始指示から1次転写ATVCを実行できるようになるまでに待機時間を要する場合に一般に適用することができ、上述の実施例と同様の効果を得ることができきる。
5 1次転写部材
7 中間転写ベルト
11 2次転写部材
21 1次転写電源
22 2次転写電源
212 第1の電流検知部
222 第2の電流検知部
7 中間転写ベルト
11 2次転写部材
21 1次転写電源
22 2次転写電源
212 第1の電流検知部
222 第2の電流検知部
Claims (10)
- 移動可能な像担持体と、
前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
1次転写部において前記像担持体からトナー像が1次転写される移動可能な中間転写体と、
前記1次転写部において前記中間転写体を挟んで前記像担持体と対向する位置で前記中間転写体に接触し、バイアスが印加されて前記像担持体からトナー像を前記中間転写体に転写させる第1の導電部材と、
前記第1の導電部材にバイアスを印加する第1の印加手段と、
前記中間転写体の移動方向において前記1次転写部とは異なる位置で前記中間転写体に接触する第2の導電部材と、
前記第2の導電部材にバイアスを印加する第2の印加手段と、
前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に既知の電圧値のバイアスを印加している際の電流値又は既知の電流値のバイアスを印加している際の電圧値を検知する第1の検知手段と、
前記第2の印加手段が前記第2の導電部材に既知の電圧値のバイアスを印加している際の電流値又は既知の電流値のバイアスを印加している際の電圧値を検知する第2の検知手段と、
前記1次転写のために前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に印加するバイアスの電流値又は電圧値を決定する決定手段と、
を有する画像形成装置において、
画像出力動作の開始指示が入力された場合に、その画像出力動作における最初の転写材に転写するトナー像の前記1次転写までの間に、前記第1の検知手段による検知動作を実行させず、前記第2の検知手段による検知動作を実行させる実行手段を有し、
前記決定手段は、画像出力動作が開始された後に前記第2の検知手段により取得された検知結果に応じて、前記1次転写のために前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に印加するバイアスの電流値又は電圧値を決定することを特徴とする画像形成装置。 - 画像出力動作が開始された後に取得される前記第2の検知手段による検知結果は、画像出力動作が開始されてから最初の転写材に転写するトナー像の前記1次転写までの間に取得され、
前記決定手段は、画像出力動作が開始された後に、少なくともその画像出力動作における最初の転写材に転写するトナー像の前記1次転写のために前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に印加するバイアスの電流値又は電圧値を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 画像出力動作の開始指示に応じて画像出力動作を開始することが可能となるまでの間に、前記第1の検知手段による検知動作と、前記第2の検知手段による検知動作と、を含む準備動作を実行することが可能であり、
前記決定手段は、
一の準備動作において前記第2の検知手段により取得された検知結果と、前記一の準備動作の後の最初の画像出力動作が開始された後に前記第2の検知手段により取得された検知結果との差分、及び、
前記準備動作において前記第1の検知手段により取得された検知結果、
に応じて、前記一の準備動作の後の最初の画像出力動作における前記1次転写のために前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に印加するバイアスの電流値又は電圧値を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。 - 前記決定手段は、前記一の準備動作の後の2回目以降の画像出力動作時には、
前回の画像出力動作において前記第2の検知手段により取得された検知結果と、今回の画像出力動作が開始された後に前記第2の検知手段により取得された検知結果との差分、及び、
前回の画像出力動作において決定された前記1次転写のために前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に印加するバイアスの電流値又は電圧値、
に応じて、今回の画像出力動作における1次転写のために前記第1の印加手段が前記第1の導電部材に印加するバイアスの電流値又は電圧値を決定することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記中間転写体の導電形態がイオン導電であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記中間転写体の導電形態が電子導電であり、前記第1の導電部材の導電形態と前記第2の導電部材の導電形態の両方が、イオン導電及び電子導電のうち同じ導電形態であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、前記像担持体の表面を露光して前記像担持体に静電像を形成する露光手段と、前記像担持体の表面の静電像に現像剤を供給してトナー像を形成する現像手段と、を有し、
前記実行手段は、画像出力動作が開始された後に、前記露光手段の立ち上げ動作と少なくとも一部が重なる期間において前記第2の検知手段による検知動作を実行させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。 - 前記実行手段は、画像出力動作が開始された後に、前記露光手段の立ち上げ動作の全期間において、前記第1の検知手段による検知動作を実行させないことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記第2の導電部材は、2次転写部において前記中間転写体との間で転写材を挟持して搬送して、前記中間転写体からトナー像を転写材に転写させる部材であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
- 前記第2の導電部材は、前記中間転写体の表面のトナーを帯電させる部材であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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