JP2806312B2 - 図形入力装置 - Google Patents

図形入力装置

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JP2806312B2
JP2806312B2 JP7188019A JP18801995A JP2806312B2 JP 2806312 B2 JP2806312 B2 JP 2806312B2 JP 7188019 A JP7188019 A JP 7188019A JP 18801995 A JP18801995 A JP 18801995A JP 2806312 B2 JP2806312 B2 JP 2806312B2
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/048Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI]
    • G06F3/0484Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] for the control of specific functions or operations, e.g. selecting or manipulating an object, an image or a displayed text element, setting a parameter value or selecting a range
    • G06F3/04845Interaction techniques based on graphical user interfaces [GUI] for the control of specific functions or operations, e.g. selecting or manipulating an object, an image or a displayed text element, setting a parameter value or selecting a range for image manipulation, e.g. dragging, rotation, expansion or change of colour

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は図形入力装置に関し、特
に表示装置の画面上にグリッドを表示するようにしたグ
リッド機能付き図形入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサやCADシステム等に
適用される図形入力装置の一種に、矩形,円,多角形等
の図形を正確な寸法で入力できるようにする等の為に、
グリッドと呼ばれるマス目を表示装置の画面に表示し、
マウス等のポインティングデバイスによって利用者から
指定された画面上の座標値を、その座標値に最も近いマ
ス目の交点の座標値に正規化する(スナップする、丸め
る等とも称される)機能を持ったグリッド機能付き図形
入力装置がある。
【0003】このようなグリッド機能付き図形入力装置
(以下、単に図形入力装置と称す)では、入力する図形
の種類や形状などによって複数種類のグリッドを必要と
することが多い。そこで、従来より以下のような図形入
力装置が提案されている。
【0004】第1の従来技術 例えば特開昭64−17156号公報に見られるよう
に、複数種類のグリッドを同時に画面に表示しておき、
利用者に丸め処理に使いたいグリッドを適宜選択させる
ようにした図形入力装置。
【0005】第2の従来技術 前記公報の〔従来の技術〕の欄に記載されるように、複
数種類のグリッドを予め定義しておき、その内の何れか
1つを利用者が適宜選択して画面に表示するようにした
図形入力装置。
【0006】第3の従来技術 特開平3−226797号公報に見られるように、画面
に1つのグリッドのみを表示する構成とし、その表示す
るグリッドの原点やグリッド間隔を利用者が適宜変更で
きるようにした図形入力装置。なお、この第3の従来技
術では、グリッドの表示時に利用者からグリッド間隔
(マス目の縦横の間隔)とグリッド原点との指定を受け
付け、この指定に従ってグリッドを画面に表示する。グ
リッド間隔はテンキーによって数値で指定できる以外
に、予め設定された複数の間隔の中から1つの間隔をサ
ブメニューによって選択することもできる。グリッド原
点は、マウス等によって画面上の点を指示することで指
定するが、その際、画面上に図形が1つも作成されてい
ない場合は、その指示された点を原点とし、何らかの図
形が作成されている場合は、その指示された点から最短
の距離にある図形の交点または端点を原点とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】複数種類のグリッドを
使い分けながら作図を進めることができる図形入力装置
として、従来は前述したような装置が提案されている
が、以下のような問題点がある。
【0008】第1の従来技術では、複数のグリッドを常
に同時に重ねて画面に表示するため、たとえ各グリッド
の表示色を異ならせるといった対策を講じてもグリッド
が見づらく、細かなグリッドを表示する場合と同様に長
い寸法の揃えには不向きである。またグリッドを表示す
るための処理時間もグリッドの種類の数に比例して増大
するという問題点がある。
【0009】第2の従来技術では、画面には唯一のグリ
ッドのみが表示されるため第1の従来技術のような問題
点は解消される。しかし、この第2の従来技術(第1の
従来技術も同様であるが)では、複数存在するグリッド
間の位置関係が予め定義された時点で固定化されてお
り、作図中に動的に変更することができないという問題
点がある。このため、限られた数のグリッドを使用して
作図できる図形の種類や寸法等が大きく制限されるとい
う問題点がある。
【0010】これに対して第3の従来技術では、画面に
唯一のグリッドのみが表示されるため第1の従来技術の
ような問題点はなく、またグリッド原点やグリッド間隔
を作図中に変更することもできる。しかしながら、この
第3の従来技術は、1つのグリッドをその原点やグリッ
ド間隔を変更して表示することによって利用者に対して
複数種のグリッドを提供するものであり、第1および第
2の従来技術のように予め複数のグリッドを用意してお
くものではない。従って、別のグリッドに切り替える際
には、常にその原点やグリッド間隔を指定する操作が必
要であり、複数のグリッドを適宜切り替えて作図を進め
る際の作業量が増大するという問題点がある。
【0011】なお、第3の従来技術に示される原点の移
動やグリッド間隔の変更機能を、第2の従来技術に適用
して、予め用意された複数のグリッドの各々の原点を利
用者が指定した座標値や図形の端点または交点に移動さ
せ、またグリッド間隔を数値入力やサブメニュー選択に
より変更する機能を有する図形入力装置を構築すること
が考えられる。しかしながら、このようにして構築され
る図形入力装置は、単に各々のグリッドを独立に変更可
能にしたものに過ぎないため、複数種類のグリッドを使
い分けて互いに関連性のある複数の図形を作図する場合
には余り役立たない。何故なら、入力する図形の種類や
形状などによって複数種類のグリッドを使い分ける場
合、グリッドの原点を他のグリッドを基準に変更する必
要が出てくるからである。同様に、グリッドのグリッド
間隔やグリッド軸の傾き角も他のグリッドを基準に変更
する必要があり、更に図形の端点や任意の点を基準に変
更しなければならない場合もある。
【0012】そこで本発明の第1の目的は、予め定義さ
れた複数のグリッドのうちから任意の1つのグリッドを
適宜選択して画面上に表示することができる図形入力装
置において、グリッドの原点を他のグリッドを基準に動
的に変更することができる図形入力装置を提供すること
にある。
【0013】また本発明の第2の目的は、有効グリッド
のグリッド間隔の変更を、数値の指定やサブメニューか
らの選択といった方法によらずに、他のグリッドを基準
として動的に変更し得る図形入力装置を提供することに
ある。
【0014】さらに本発明の第3の目的は、有効グリッ
ドのグリッド軸の傾きを、他のグリッドを基準として、
または図形の端点を基準として、あるいは任意の座標値
を基準として動的に変更し得る図形入力装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め定義され
た複数のグリッドのうち利用者が図形の入力や編集のた
めに選択したグリッドを有効グリッドとして表示装置の
画面に表示し、利用者から入力された画面上の座標値を
前記有効グリッドで正規化する機能を有する図形入力装
置において、複数のグリッドの各々についての属性であ
るグリッド情報を記憶するグリッド情報記憶手段を備
え、更に以下のような手段を備えている。
【0016】第1の発明では、上記第1の目的を達成す
るために、有効グリッドに対する利用者からの第1の原
点移動要求時、グリッド情報記憶手段に記憶された他の
グリッドのうち利用者によって選択されたグリッドを
準グリッドとして有効グリッドの原点と共に画面上に表
示し、利用者から有効グリッドの原点の移動先の座標値
が入力されることにより、該入力された座標値を前記表
示した基準グリッドで正規化し、前記有効グリッドの原
点の座標値を前記正規化した座標値に変更する第1のグ
リッド原点移動手段を備えている。
【0017】第2の発明では、上記第1の目的を達成す
るために、図形の入力や編集操作において入力座標値の
有効グリッドへの正規化が行われた場合に、有効グリッ
ドの原点の座標値を前記正規化された座標値に変更する
第2のグリッド原点移動手段と、有効グリッドの切り替
えのタイミングで動作し、新たに有効になるグリッドの
原点の座標値を直前に有効であったグリッドの原点の座
標値に一致させる第3のグリッド原点移動手段とを備え
ている。
【0018】第3の発明では、上記第2の目的を達成す
るために、有効グリッドに対する利用者からのグリッド
間隔変更要求時、有効グリッド上の任意のグリッド点を
第1の操作点として利用者に指定させ、且つ、前記グリ
ッド情報記憶手段に記憶された他のグリッドのうち利用
者によって選択されたグリッドを基準グリッドとして有
効グリッドの原点及び前記第1の操作点と共に画面上に
表示して基準グリッド上の任意のグリッド点を第2の操
作点として利用者に指定させ、有効グリッドの原点を基
準として固定したまま前記第1の操作点が前記第2の操
作点に対応するように有効グリッドのグリッド間隔を変
更するグリッド間隔変更手段を備えている。
【0019】第4の発明では、上記第3の目的を達成す
るために、有効グリッド上の任意のグリッド点を第1の
操作点として指定し、且つ他のグリッドの任意のグリッ
ド点,図形の端点または任意の点を第2の操作点として
指定した利用者からのグリッド軸傾き角変更要求時、有
効グリッドの原点を基準として固定したまま前記第1の
操作点が前記第2の操作点に対応するように有効グリッ
ドのグリッド軸の傾き角度を変更するグリッド軸傾き角
変更手段を備えている。
【0020】
【作用】第1の発明においては、第1のグリッド原点移
動手段が、有効グリッドに対する利用者からの第1の原
点移動要求時、グリッド情報記憶手段に記憶された他の
グリッドのうち利用者によって選択されたグリッドを
準グリッドとして有効グリッドの原点と共に画面上に表
示し、利用者から有効グリッドの原点の移動先の座標値
が入力されることにより、この入力された座標値を前記
表示した基準グリッドで正規化し、前記有効グリッドの
原点の座標値を前記正規化した座標値に変更すること
で、有効グリッドの原点を他のグリッドの任意のグリッ
ド点に移動させることを可能にする。
【0021】第2の発明においては、第2のグリッド原
点移動手段が、図形の入力や編集操作において入力座標
値の有効グリッドへの正規化が行われる毎に、有効グリ
ッドの原点の座標値をその正規化された座標値に変更
し、また、第3のグリッド原点移動手段は、有効グリッ
ドの切り替えのタイミングで動作して新たに有効になる
グリッドの原点の座標値を直前に有効であったグリッド
の原点の座標値に一致させる。これにより、グリッドの
切り替え時、新たな有効グリッドの原点を直前に有効で
あったグリッドの最終操作位置(最終スナップ位置)に
自動的に変更することができる。
【0022】第3の発明においては、有効グリッド上の
任意のグリッド点を第1の操作点として指定し、且つ他
のグリッドの任意のグリッド点を第2の操作点として指
定した利用者からのグリッド間隔変更要求時、グリッド
間隔変更手段が、有効グリッドの原点を基準として固定
したまま前記第1の操作点が前記第2の操作点に対応す
るように有効グリッドのグリッド間隔を変更することに
より、有効グリッドのグリッド間隔の変更を、数値の指
定やサブメニューからの選択といった方法によらずに、
他のグリッドを基準として動的に変更することを可能に
する。
【0023】第4の発明においては、有効グリッド上の
任意のグリッド点を第1の操作点として指定し、且つ他
のグリッドの任意のグリッド点,図形の端点または任意
の点を第2の操作点として指定した利用者からのグリッ
ド軸傾き角変更要求時、グリッド軸傾き角変更手段が、
有効グリッドの原点を基準として固定したまま前記第1
の操作点が前記第2の操作点に対応するように有効グリ
ッドのグリッド軸の傾き角度を変更することにより、有
効グリッドのグリッド軸の傾きを、他のグリッドや図形
の端点や任意の座標値を基準として動的に変更すること
を可能にする。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0025】図1を参照すると、本発明の一実施例の図
形入力装置は、CRTディスプレイ等で構成された表示
装置109と、キーボード等で構成された入力装置11
5と、マウス113と、処理装置100とで構成されて
いる。処理装置100は、各種のプログラムやデータ等
を保持するRAM等のメモリおよびそのプログラムを実
行するCPU等で構成されており、そのメモリ上に、グ
リッド情報記憶手段101,表示グリッド情報記憶手段
102および図形情報記憶手段112が構築され、また
プログラムにより実現される機能部として、第1のグリ
ッド原点移動手段103,第2のグリッド原点移動手段
104,第3のグリッド原点移動手段105,グリッド
間隔変更手段106,グリッド軸傾き角変更手段10
7,表示制御手段110,図形編集手段111およびマ
ウス制御手段114を備えている。更に、入力装置11
5にはグリッド変更操作ボタン群108が設けられてい
る。
【0026】一般にグリッドの種類には、直交座標形式
のグリッドと極座標形式のグリッドとがある。直交座標
形式のグリッドは、図2(a)に例示するように、X軸
グリッドとそれに直交するY軸グリッドとから構成さ
れ、X軸グリッドとY軸グリッドとの交点をそれぞれグ
リッド点としたものである。なお、特定の1つのグリッ
ド点がグリッド原点となり、その位置は例えば表示装置
109の画面上に設定された基準となるXY座標系での
座標値で示される。また、隣接するY軸グリッド間の距
離はX軸グリッド間隔と呼ばれて全て等しく、隣接する
X軸グリッド間の距離はY軸グリッド間と呼ばれて全て
等しい。更に、Y軸グリッドとXY座標系のX軸とのな
す角度はグリッド軸の傾き回転角と呼ばれる。
【0027】他方、極座標形式のグリッドは、図2
(b)に例示するように、放射状に延びる放射グリッド
と同心円状の円グリッドとから構成され、放射グリッド
と円グリッドとの交点をそれぞれグリッド点としたもの
である。グリッド原点は同心円の中心であり、その位置
は直交座標形式と同じく基準となるXY座標系での座標
値で示される。また、隣接する放射グリッド間のなす角
度はθ座標間隔と呼ばれて全て等しく、隣接する円グリ
ッド間の距離はR座標間隔と呼ばれて全て等しい。更
に、特定の放射グリッドとXY座標系のX軸とのなす角
度はグリッド軸の傾き回転角と呼ばれる。
【0028】図1の処理装置100のグリッド情報記憶
手段101には、このような直交座標形式のグリッドと
極座標形式のグリッドとの各々について、複数種類のグ
リッドの情報が予め記憶されている。図3はグリッド情
報記憶手段101に記憶されている1つのグリッド情報
の構成例を示す。同図に示すように、1つのグリッド情
報は、グリッドID1011と原点座標値1012とグ
リッド間隔値1013とグリッド軸の傾き回転角101
4とで構成される。ここで、グリッド間隔値1013
は、直交座標形式のグリッドの場合には、図2(a)で
説明したX軸グリッド間隔およびY軸グリッド間隔が設
定され、極座標形式のグリッドの場合には、図2(b)
で説明したR座標間隔およびθ座標間隔が設定される。
【0029】利用者は、表示装置109の画面上で図形
を作成する場合、予めグリッド情報記憶手段101に記
憶された複数のグリッドのうちから任意のグリッドを選
択して表示装置109の画面に表示させ、種々の図形を
マウス113の操作で入力していく。また、図形の入力
や編集を行う際に表示しているグリッド、すなわち有効
グリッドについて、その原点やグリッド間隔やグリッド
軸の傾き回転角を適宜変更して、図形の作成作業を続け
る。このようなグリッドの選択,表示,変更等をサポー
トするために設けられているのが、グリッド変更操作ボ
タン群108,表示グリッド情報記憶手段102,第1
のグリッド原点移動手段103,第2のグリッド原点移
動手段104,第3のグリッド原点移動手段105,グ
リッド間隔変更手段106,グリッド軸傾き角変更手段
107,表示制御手段110であり、座標値の入力によ
る図形の作成をサポートしているのが、マウス制御手段
114,図形編集手段111,図形情報記憶手段112
および表示制御手段110である。各々の部分は以下の
ような機能等を有している。
【0030】グリッド変更操作ボタン群108は、グリ
ッドの選択や変更などの際に利用者が操作するボタンを
集めたものであり、例えば図4に示すようなボタン群か
ら構成されている。
【0031】図4において、1080はグリッド選択ボ
タンであり、グリッド情報記憶手段101に記憶された
各グリッドに1対1に対応するボタンで構成され、ボタ
ン面にはグリッドIDが表示されている。
【0032】1081−1,1081−2は共にグリッ
ド切り替えボタンであり、そのうちボタン1081−1
は、切り替え後のグリッドの原点を切り替え直前のグリ
ッドの原点に自動的に揃えたいときに使用するボタン
を、残りのボタン1081−2は、切り替え後のグリッ
ドの原点をグリッド情報記憶手段101に記憶された座
標値の位置のままにしておきたいときに使用するボタン
を、それぞれ示す。
【0033】1082−1〜1082−3は共に有効グ
リッドの原点を移動させる際に使用する第1のグリッド
原点移動ボタンであり、そのうちボタン1082−1は
他のグリッドを基準に原点移動したいときに使用するボ
タンを、ボタン1082−2は作図されている図形の端
点を基準に原点移動したいときに使用するボタンを、ボ
タン1082−3は任意の座標値に原点移動したいとき
に使用するボタンを、それぞれ示す。
【0034】1083−1〜1083−3は共に有効グ
リッドのグリッド軸の傾き角を変更させる際に使用する
グリッド軸傾き角変更ボタンであり、そのうちボタン1
083−1は他のグリッドを基準にグリッド軸の傾き角
を変更したいときに使用するボタンを、ボタン1083
−2は作図されている図形の端点を基準にグリッド軸の
傾き角を変更したいときに使用するボタンを、ボタン1
083−3は任意の座標値を基準にグリッド軸の傾き角
を変更したいときに使用するボタンを、それぞれ示す。
【0035】1084−1〜1084−3は共に有効グ
リッドのグリッド間隔を変更させる際に使用するグリッ
ド間隔変更ボタンであり、そのうちボタン1084−1
は他のグリッドを基準にグリッド間隔を変更したいとき
に使用するボタンを、ボタン1084−2は作図されて
いる図形の端点を基準にグリッド間隔を変更したいとき
に使用するボタンを、ボタン1084−3は任意の座標
値を基準にグリッド間隔を変更したいときに使用するボ
タンを、それぞれ示す。
【0036】なお、本実施例では、利用者がグリッドの
選択や変更等を処理装置100に指示するために入力装
置115上に図4に示すようなグリッド変更操作ボタン
群108を備えるようにしたが、本発明はこのような構
成に限定されず、任意の構成が採用可能である。例え
ば、これらのボタンをアイコン化して表示装置109の
画面に表示し、マウス113でクリックする構成にして
も良い。また、ボタンの種類も図4に示すものに限定さ
れないことは言うまでもない。
【0037】表示グリッド情報記憶手段102は、表示
装置109の画面に表示すべきグリッドの情報を記憶す
る手段である。この表示グリッド情報記憶手段102に
は1つのグリッドに関して、図5に示すように、表示フ
ラグ1021と表示形態制御情報1022とグリッド情
報1023とを保持する。また、グリッド軸傾き角やグ
リッド間隔の変更時に利用者から操作される点(操作
点)の有効,無効および操作点の表示座標値を制御する
操作点制御情報1024も保持する。グリッド情報10
23はグリッド情報記憶手段101に記憶されているグ
リッド情報(図3)と同じものであり、表示フラグ10
21は当該グリッドを実際に表示装置109に表示する
か否かを示すフラグである。また、表示形態制御情報1
022は、当該グリッドを以下の何れの形態で表示する
かを定める情報である。 (1)全グリッド点およびグリッド軸を表示し、操作点
制御情報1024が有効であれば操作点も表示する(以
下、全表示形態と言う)。 (2)グリッドの原点のみを表示する(以下、原点表示
形態と言う)。 (3)グリッドの原点と操作点のみを表示する(以下、
原点・操作点表示形態と言う)。
【0038】なお、表示グリッド情報記憶手段102の
グリッド情報1023に図3に示す情報を記憶する代わ
りに、グリッド情報記憶手段101に記憶されているグ
リッド情報を指し示すアドレスを格納するようにしても
良い。
【0039】マウス制御手段114は、マウス113を
制御する手段であり、マウスカーソルの座標位置やマウ
スボタンの押下状態等を検出し、各手段に供給する。
【0040】図形編集手段111は、利用者からのマウ
ス113による図形編集操作に応じて、表示装置109
の画面に新たな図形を作成したり、既に作成済の図形を
修正したりする手段であり、利用者から入力された座標
値を有効グリッドのグリッド点に正規化する機能を有し
ている。例えば、入力装置115のキー入力によって矩
形の作成が選択された後、先ず矩形の左下端点の座標値
がマウス113のマウスカーソルで指示されると、表示
装置109の画面に現在表示されている有効グリッドの
情報を表示グリッド情報記憶手段102から参照して、
前記指示された座標値をその近傍のグリッド点に丸め、
次に矩形の右上端点の座標値がマウス113のマウスカ
ーソルで指示されると、同じく近傍のグリッド点で丸
め、それら2つの端点によって規定される矩形の図形情
報を作成して図形情報記憶手段112に記憶するといっ
た処理を司る。また、図形情報記憶手段112に既に記
憶されている図形を削除したり、利用者に対して種々の
メッセージを出力したりする等の機能も有する。
【0041】図形情報記憶手段112は、図形編集手段
111によって生成された図形情報を記憶する手段であ
る。ここに記憶された図形情報はその表示のために表示
制御手段110から読み出されると共に、グリッド構成
の変更時には第1のグリッド原点移動手段103,グリ
ッド軸傾き角変更手段107およびグリッド間隔変更手
段106から適宜参照される。
【0042】表示制御手段110は、表示装置109の
画面にグリッドを表示すると共に、図形情報記憶手段1
12に記憶された図形情報に従って図形を表示装置10
9に表示する。また、図形編集手段111からのメッセ
ージ等を表示装置109に表示する。グリッドの表示
は、表示グリッド情報記憶手段102に記憶された図5
の表示グリッド情報に従う。即ち、表示グリッド情報記
憶手段102中に、表示フラグ1021がオンになって
いる表示グリッド情報が存在すれば、そのグリッドを表
示形態制御情報1022に設定された表示形態で表示す
る。また、表示グリッド情報記憶手段102中に表示グ
リッド情報があっても、その表示フラグ1021がオフ
になっているグリッドは表示しない。更に、表示中のグ
リッドの表示形態制御情報1022やグリッド情報10
23が変化した場合には、その変化後の表示形態制御情
報1022やグリッド情報1023に従って速やかにグ
リッドの表示を変更する。
【0043】第1のグリッド原点移動手段103は、表
示装置109に表示されている有効グリッドの原点を利
用者からの原点移動操作に応じて移動する手段である。
本実施例では、有効グリッドの原点を他のグリッドを基
準として移動させることができると共に、図形の端点を
基準して移動させたり、任意の座標値に移動させること
もできる。他のグリッドを基準としての原点移動の制御
は図4の第1のグリッド原点移動ボタン1082−1が
押下されたときに開始され、図形の端点を基準としての
原点移動の制御はボタン1082−2が押下されたとき
に開始され、任意の座標値への原点移動の制御はボタン
1082−3が押下されたときに開始される。
【0044】第2のグリッド原点移動手段104は、図
形の入力や編集操作において、図形編集手段111で入
力座標値の有効グリッドへの正規化が行われた場合に、
有効グリッドの原点の座標値をその正規化された座標値
に自動的に変更する手段である。
【0045】第3のグリッド原点移動手段105は、複
数のグリッドの原点を揃えるための手段である。この原
点の一致処理は、本実施例では有効グリッドを別のグリ
ッドに切り替えるタイミングで実行する。また、原点の
一致処理を行わずにグリッドを切り替える処理もこの第
3のグリッド原点移動手段105で行う。即ち、図4の
グリッド切り替えボタン1081−1が押下されると、
表示装置109に現在表示されている有効グリッドを、
グリッド選択ボタン1080で選択された他のグリッド
に切り替え、その切り替え後のグリッドの原点を直前の
有効グリッドの原点と一致させる。他方、図4のグリッ
ド切り替えボタン1081−2が押下された場合には、
原点一致処理は行わず、表示装置109に現在表示され
ている有効グリッドを、グリッド選択ボタン1080で
選択された他のグリッドに単に切り替えるだけである。
【0046】なお、本実施例ではグリッドの切り替えの
タイミングで原点一致処理を実行するようにしている
が、他の任意のタイミングで原点一致処理を実行し得る
ようにすることもできる。
【0047】グリッド間隔変更手段106は、表示装置
109に表示されている有効グリッドのグリッド間隔を
利用者からのグリッド間隔変更操作に応じて変更する手
段である。本実施例では、有効グリッドのグリッド間隔
を他のグリッドを基準として変更させることができると
共に、図形の端点を基準として変更させたり、任意の座
標値を基準に変更させることもできる。他のグリッドを
基準としてのグリッド間隔変更の制御は図4のグリッド
間隔変更ボタン1084−1が押下されたときに開始さ
れ、図形の端点を基準としてのグリッド間隔変更の制御
はボタン1084−2が押下されたときに開始され、任
意の座標値を基準とするグリッド間隔変更の制御はボタ
ン1084−3が押下されたときに開始される。
【0048】グリッド軸傾き角変更手段107は、表示
装置109に表示されている有効グリッドのグリッド軸
の傾き角を利用者からのグリッド軸傾き角変更操作に応
じて変更する手段である。本実施例では、有効グリッド
のグリッド軸傾き角を他のグリッドを基準として変更さ
せることができると共に、図形の端点を基準として変更
させたり、任意の座標値を基準に変更させることもでき
る。他のグリッドを基準として制御は図4のグリッド軸
傾き角変更ボタン1083−1が押下されたときに開始
され、図形の端点を基準としての制御はボタン1083
−2が押下されたときに開始され、任意の座標値を基準
とする変更の制御はボタン1083−3が押下されたと
きに開始される。
【0049】次に、このように構成された本実施例の図
形入力装置の動作を、グリッドの変更を中心にして説明
する。
【0050】(1)第1のグリッド原点移動手段103
による原点移動 図形の入力や編集を行うために表示装置109に表示さ
れている有効グリッドのグリッド原点を移動させたい場
合、利用者は、他のグリッドを基準に原点移動したいと
きはグリッド変更操作ボタン群108の図4のボタン1
082−1を、作成済の図形の端点を基準に原点移動し
たいときはボタン1082−2を、任意の座標値に原点
移動したいときはボタン1082−3を、それぞれ押
す。
【0051】(1−1)ボタン1082−1が押下され
たときの動作 ボタン1082−1が押下されると、第1のグリッド原
点移動手段103は図6に示す処理を開始する。先ず、
表示装置109に現在表示されている有効グリッドを非
表示にする(S1)。これは、表示グリッド情報記憶手
段102中の有効グリッドの図5に示した表示フラグ1
021をオフにすることで行う。次に、利用者からの基
準グリッドの選択入力を受け付け、利用者が図4のグリ
ッド選択ボタン1080の何れかのボタンを押下する
と、その押下されたボタンに対応するグリッド情報をグ
リッド情報記憶手段101から読み出す(S2)。次
に、この読み出したグリッド情報に、オンにした表示フ
ラグ1021および全表示形態にした表示形態制御情報
1022を付加して表示グリッド情報記憶手段102に
追加することにより、利用者が選択した基準グリッドを
表示装置109に表示する(S3)。そして、表示グリ
ッド情報記憶手段102に保持されている前記有効グリ
ッドの表示フラグ1021をオンにし且つその表示形態
制御情報1022を原点表示形態に変更することで、有
効グリッドの原点を表示装置109に再表示する(S
4)。
【0052】以上のような処理により、例えば表示装置
109の画面に図7(a)に示すような有効グリッド3
02が表示されている状態でボタン1082−1が押下
され、基準としたいグリッドが選択された場合には、図
7(b)に示すように、有効グリッド302の原点30
1と、利用者が選択した基準グリッド312とが画面に
表示されることになる。
【0053】この状態においては、利用者はマウス11
3の操作で原点301を任意の位置に移動させることが
できる。即ち、原点301がマウス113でドラッグさ
れると、第1のグリッド原点移動手段103はドラッグ
中のマウスカーソル303の座標値をマウス制御手段1
14から読み取って、表示グリッド情報記憶手段102
の有効グリッドのグリッド情報における原点座標値10
12を更新することにより、画面上で原点301を移動
させる(S5)。そして、利用者がマウスドラッグを終
えて例えば図7(b)の位置311でマウスボタンをリ
リースすると、第1のグリッド原点移動手段103は、
原点301の最終移動位置を位置311の近傍の基準グ
リッドのグリッド点にスナップし、スナップした座標値
を表示グリッド情報記憶手段102およびグリッド情報
記憶手段101中の有効グリッドに対応するグリッド情
報における原点座標値に設定する(S6)。そして、表
示グリッド情報記憶手段102に保持されている基準グ
リッドの表示グリッド情報を消去して基準グリッドを非
表示とし(S7)、代わりに、表示グリッド情報記憶手
段102中の有効グリッドの表示グリッド情報における
表示フラグ1021をオンにして、原点移動後の有効グ
リッドを画面に再表示する(S8)。これにより、図7
(c)に示すような画面になり、有効グリッド302の
原点301が基準グリッド311を基準にして移動され
たことになる。
【0054】図8は他グリッドを基準として有効グリッ
ドの原点移動を行いつつ図形を作成する例を示す。図8
(a)は初期の状態における有効グリッド302と基準
グリッド312との相対位置関係を示しており、有効グ
リッド302の原点301は基準グリッド312の或る
グリッド点上にある。図8(b)は、有効グリッド30
2を表示装置109の画面に表示して、同図の実線で示
す矩形321を入力した状態を示す。図8(c)は、基
準グリッド312を表示装置109の画面に表示して、
有効グリッド302の原点を、基準グリッド312の右
斜め上のグリッド点に移動する過程を示し、図8(d)
はその原点移動後の有効グリッド302を使用して別の
矩形322を入力した状態を示す。矩形321と矩形3
22との距離は基準グリッド312に対向するグリッド
点間距離に等しい。
【0055】例えば、有効グリッド302のグリッド間
隔をX,Yとも3mmとし、基準グリッド312のグリ
ッド間隔をX,Yとも20mmとすると、矩形321,
322間の距離は{(20)2 +(20)2 1/2 とな
る。このような位置関係にある複数の矩形は有効グリッ
ド302だけを使用しては作成できず、若し1つのグリ
ッドで作成しようとすると、グリッド間隔がX,Yとも
1mmといった細かなグリッドを使用する必要があり、
図形間の距離を正確にするには細かなグリッド間隔を正
確に数える必要がある。これに対して図8で説明した原
点移動機能を使えば簡単に位置決めが行える。
【0056】(1−2)ボタン1082−2が押下され
たときの動作 ボタン1082−2が押下されると、第1のグリッド原
点移動手段103は図9に示す処理を開始する。先ず、
表示グリッド情報記憶手段102中の有効グリッドの表
示形態制御情報1022を原点表示形態に変更して、表
示装置109に表示されている有効グリッドを原点だけ
の表示に変更する(S11)。例えば、図10(a)に
示すように画面上に有効グリッド302が表示されてい
る状態でボタン1082−2が押下された場合、有効グ
リッド302に関してはその原点301だけが表示され
る。なお、図10(a)では有効グリッド302を使用
して矩形331が作成されているが、その矩形331は
表示されたままになる。また、別の矩形332が存在す
るが、これも表示されたままになる。なお、矩形332
は別のグリッドを使用して作成された図形である。
【0057】図10(b)の状態においては、利用者は
マウス113の操作で原点301を任意の位置に移動さ
せることができる。第1のグリッド原点移動手段103
は、原点301がマウス113でドラッグされると、ド
ラッグ中のマウスカーソルの座標値をマウス制御手段1
14から読み取って、表示グリッド情報記憶手段102
の有効グリッドのグリッド情報における原点座標値10
12を更新することにより、画面上で原点を移動させる
(S12)。そして、利用者がマウスドラッグを終えて
マウスボタンをリリースすると、原点の最終移動位置を
その近傍の図形端点にスナップする(S13)。即ち、
図形情報記憶手段112に記憶された各図形の端点と前
記原点の最終移動位置との距離を算出し、最も距離の短
い図形端点にスナップする。そして、スナップした座標
値を表示グリッド情報記憶手段102およびグリッド情
報記憶手段101中の有効グリッドに対応するグリッド
情報における原点座標値に設定し、且つ、表示グリッド
情報記憶手段102中の有効グリッドの表示グリッド情
報における表示フラグ1021をオンにして、原点移動
後の有効グリッドを画面に再表示する(S14)。
【0058】従って、利用者が図10(b)に示すよう
に、原点301を矩形332の端点までドラッグしてマ
ウスボタンをリリースすると、画面は図10(c)のよ
うになり、有効グリッド302の原点301が矩形33
2の端点に移動されることになる。
【0059】(1−3)ボタン1082−3が押下され
たときの動作 ボタン1082−3が押下されると、第1のグリッド原
点移動手段103は、有効グリッドの原点をドラッグ可
能な状態とする。これにより、利用者はマウス113の
操作で有効グリッドの原点を任意の位置に移動させるこ
とができる。第1のグリッド原点移動手段103は、有
効グリッドの原点がマウス113でドラッグされると、
ドラッグ中のマウスカーソルの座標値をマウス制御手段
114から読み取って、表示グリッド情報記憶手段10
2の有効グリッドのグリッド情報における原点座標値1
012を更新することにより、画面上で原点を移動させ
る。そして、利用者がマウスドラッグを終えてマウスボ
タンをリリースすると、原点の最終移動位置の座標値を
表示グリッド情報記憶手段102およびグリッド情報記
憶手段101中の有効グリッドに対応するグリッド情報
における原点座標値に設定する。これで、有効グリッド
の原点が任意の座標値に移動されたことになる。
【0060】(2)第3のグリッド原点移動手段105
による原点移動 図形の入力や編集を行うために表示装置109に表示さ
れている有効グリッドを別のグリッドに切り替える際、
利用者は、切り替え後のグリッドの原点を現在の有効グ
リッドの原点に揃えたいときは、グリッド変更操作ボタ
ン群108の図4のボタン1081−1を押して、グリ
ッド選択ボタン1080中の切り替え先のグリッドに対
応するボタンを押す。他方、切り替え後のグリッドの原
点をグリッド情報記憶手段101に記憶された座標値の
ままにしておく場合には、グリッド変更操作ボタン群1
08の図4のボタン1081−2を押して、グリッド選
択ボタン1080中の切り替え先のグリッドに対応する
ボタンを押す。
【0061】(2−1)ボタン1081−1が押された
ときの動作 ボタン1081−1が押下されると、第3のグリッド原
点移動手段105は図11に示す処理を開始する。先
ず、表示グリッド情報記憶手段102中の有効グリッド
の表示フラグ1021をオフにして有効グリッドを非表
示にする(S21)。次に新旧グリッドの原点を一致さ
せるか否かを判定する(S22)。今の場合、ボタン1
081−1が押されたので、ステップS22の判定結果
はYESとなり、第3のグリッド原点移動手段105
は、先ほどまで表示していた有効グリッドの原点座標値
を表示グリッド情報記憶手段102から読み出し、グリ
ッド情報記憶手段101に記憶されているグリッド情報
のうちグリッド選択ボタン1080で選択された切り替
え先のグリッドに対応するグリッド情報の原点座標値1
012に代入する(S23)。そして、先ほどまで表示
していた有効グリッドの表示グリッド情報を表示グリッ
ド情報記憶手段102から消去し、切り替え後のグリッ
ドのグリッド情報をグリッド情報記憶手段101から読
み出して、オンの表示フラグ1021と全表示形態の表
示形態制御情報1022とを付加して表示グリッド情報
記憶手段102に記憶することにより、新たなグリッド
を有効グリッドとして表示装置109の画面に表示する
(S24)。これにより、新しいグリッドの原点が、古
いグリッドの原点に一致するようにグリッドの切り替え
が行われたことになる。
【0062】(2−2)ボタン1081−2が押された
ときの動作 ボタン1081−2が押下された場合も第3のグリッド
原点移動手段105は図11に示す処理を開始し、先ず
有効グリッドを非表示にする(S21)。そして、ボタ
ン1081−2が押されたので、新旧グリッドの原点は
一致させないと判断し、先ほどまで表示していた有効グ
リッドの表示グリッド情報を表示グリッド情報記憶手段
102から消去すると共に、グリッド選択ボタン108
0で選択された切り替え後のグリッドのグリッド情報を
グリッド情報記憶手段101から読み出して、オンの表
示フラグ1021と全表示形態の表示形態制御情報10
22とを付加して表示グリッド情報記憶手段102に記
憶することにより、新たなグリッドを有効グリッドとし
て表示装置109の画面に表示する(S24)。
【0063】(3)第2のグリッド原点移動手段104
による原点移動 図形編集手段111は、利用者によるマウス113の図
形編集操作に応じて新たな図形情報の作成や図形情報の
修正等の処理を行っており、その処理の過程で、利用者
から入力された座標値を有効グリッドのグリッド点にス
ナップする処理を実行した場合、そのスナップしたグリ
ッド点を第2のグリッド原点移動手段104に通知す
る。図12はこのような処理のフローチャートであり、
ステップS31の図形編集処理中にグリッド点へのスナ
ップを行った場合(S32でYES)、そのグリッド点
の座標値を第2のグリッド原点移動手段104に通知し
(S33)、ステップS31に戻って図形編集処理を続
行する。
【0064】第2のグリッド原点移動手段104は、図
形編集手段111からグリッド点の座標値が通知される
と、図13に示すように、表示グリッド情報記憶手段1
02に記憶されている有効グリッドの原点座標値を、図
形編集手段111から通知された座標値に変更し(S4
1)、また、グリッド情報記憶手段101に記憶されて
いる有効グリッドの原点座標値を、図形編集手段111
から通知された座標値に変更する(S42)。
【0065】以上の処理によって、有効グリッド点への
スナップ処理と連動して、有効グリッドの原点をスナッ
プされたグリッド点に自動的に移動させることができ
る。
【0066】この第2のグリッド原点移動手段104の
効果は、グリッド切り替え時に新旧グリッドの原点を一
致させる第3のグリッド原点移動手段105と組み合わ
せることにより、おおいに発揮される。以下、具体的な
図形の作成を例にして説明する。
【0067】例えば図14(a)に示すように、5mm
×5mmの矩形401と、その右上端点に接する13m
m×13mmの矩形402と、その右上端点に接する5
mm×5mmの矩形403とからなる図形を、X,Yの
グリッド間隔が5mmのグリッド404と、X,Yのグ
リッド間隔が13mmのグリッド406とを使って作成
することを考える。先ず、表示装置109の画面に図1
4(b)に示すようにグリッド404を表示し、対向す
るグリッド点の2点をマウス113のマウスカーソルで
指定することにより矩形401を作成する。このとき、
矩形401の左下端点となるべき点を指定した後、右上
端点となるべき点を指定すると、図形編集手段111に
おける最後のスナップ処理は矩形401の右上端点とな
るので、第2のグリッド原点移動手段104の上述した
処理により、グリッド404の原点405は図14
(c)に示すように矩形401の右上端点に移動する。
【0068】この状態で図4のグリッド切り替えボタン
1081−1とグリッド選択ボタン1080を押して有
効グリッドをグリッド406に切り替えると、第3のグ
リッド原点移動手段105の前述した処理により、切り
替え後のグリッド406の原点407は図14(d)に
示すように、直前のグリッド404の原点405があっ
た場所、つまり矩形401の右上端点に位置付けられ
る。このため、矩形402の左下端点となるべき点およ
び右上端点となるべき点を直ちに指定することができ
る。
【0069】そして、その指定を、矩形402の左下端
点,右上端点の順で指定すると、図形編集手段111に
おける最後のスナップ処理は矩形402の右上端点とな
るので、第2のグリッド原点移動手段104の上述した
処理により、グリッド406の原点407は図14
(e)に示すように矩形402の右上端点に移動する。
従ってこの状態でグリッド404に切り替えると、第3
のグリッド原点移動手段105の処理により、グリッド
404は図14(f)に示すように表示され、次の矩形
403の端点を直ちに指定できる状態となる。
【0070】(3)グリッド間隔変更手段106による
グリッド間隔の変更 図形の入力や編集を行うために表示装置109に表示さ
れている有効グリッドのグリッド間隔を変更したい場
合、利用者は、他のグリッドを基準に変更するときはグ
リッド変更操作ボタン群108の図4のボタン1084
−1を、作成済の図形の端点を基準に変更するときはボ
タン1084−2を、任意の座標値を基準に変更すると
きはボタン1084−3を、それぞれ押す。
【0071】(3−1)ボタン1084−1が押下され
たときの動作 ボタン1084−1が押下されると、グリッド間隔変更
手段106は図15に示す処理を開始する。先ず、利用
者に有効グリッド上での第1の操作点を選択させる(S
51)。これは、例えば以下のようにして行う。
【0072】先ず、表示グリッド情報記憶手段102中
の図5に示した操作点制御情報1024を有効にし且つ
操作点記号の予め定められた座標値を設定する。これに
より、表示制御手段110によって画面上の予め定めら
れた位置に操作点を示す記号、例えば×が表示される。
この操作点の記号はマウスのドラッグ操作によって任意
の位置に移動させることができる。利用者がドラッグ操
作によって操作点の記号を移動させ、移動後の位置でマ
ウスボタンをリリースすると、グリッド間隔変更手段1
06は、その位置の座標値に最も近い有効グリッドのグ
リッド点を、第1の操作点の座標値とする。
【0073】図16(a)はこのときの様子を示してお
り、902は有効グリッド、901はその原点、903
はマウスカーソル、905は操作点の記号である。この
図16(a)の状態でマウスボタンがリリースされる
と、グリッド902のグリッド点(3,−1)が第1の
操作点として選択される。グリッド間隔変更手段106
はこの第1の操作点の座標値を内部に保存する。
【0074】次にグリッド間隔変更手段106は、表示
装置109に現在表示されている有効グリッドの表示フ
ラグ1021をオフにして、有効グリッドを一旦非表示
とする(S52)。次に、利用者からの基準グリッドの
選択入力を受け付け、利用者が図4のグリッド選択ボタ
ン1080の何れかのボタンを押下すると、その押下さ
れたボタンに対応するグリッド情報をグリッド情報記憶
手段101から読み出す(S53)。そして、この読み
出したグリッド情報に、オンにした表示フラグ1021
および全表示形態にした表示形態制御情報1022を付
加して表示グリッド情報記憶手段102に追加すること
により、利用者が選択した基準グリッドを表示装置10
9に表示する(S54)。なお、このとき基準グリッド
の原点を先の有効グリッドの原点に合わせる処理を加え
てもよい。次に、表示グリッド情報記憶手段102に保
持されている前記有効グリッドの表示フラグ1021を
オンにし且つその表示形態制御情報1022を原点・操
作点表示形態に変更することで、有効グリッドの原点と
操作点とを表示装置109に表示する(S55)。この
ような一連の処理により、画面は図16(b)に示すよ
うに、基準グリッド912の上に有効グリッド902の
原点901と操作点の記号905とが表示される。
【0075】この状態において、再び操作点の記号90
5はマウスのドラッグ操作によって任意の位置に移動さ
せることができる。利用者がマウスドラッグ操作によっ
て操作点記号905を移動させ、例えば図16(b)の
位置915の箇所でマウスボタンをリリースすると、グ
リッド間隔変更手段106は、その時点のマウスカーソ
ルの座標値に最も近い基準グリッド912のグリッド点
(3,−2)の座標値を、第2の操作点の座標値とする
(S56)。
【0076】そして、グリッド間隔変更手段106は、
この第2の操作点の座標値と先の第1の操作点の座標値
とから有効グリッドのグリッド間隔を計算する(S5
7)。即ち、有効グリッドの原点901を固定とし、前
記第1の操作点が前記第2の操作点に対応するような、
有効グリッドのグリッド間隔を計算する。なお、グリッ
ド間隔変更手段106は、同時に、計算した値で表示グ
リッド情報記憶手段102およびグリッド情報記憶手段
101中の有効グリッドのグリッド情報におけるグリッ
ド間隔値1013を変更する(S57)。
【0077】次にグリッド間隔変更手段106は、表示
グリッド情報記憶手段102中から前記基準グリッドの
表示グリッド情報を消去することにより、基準グリッド
を非表示とし(S58)、表示グリッド情報記憶手段1
02中の有効グリッドの表示フラグ1021をオンにす
ると共に表示形態制御情報1022を全表示形態に変更
することで、有効グリッドを画面に再表示する(S5
9)。なお、操作点制御情報1024も無効化する。こ
れにより、図16(c)のような画面になり、グリッド
間隔変更後の有効グリッド922とその原点901とが
表示される。この図16の例では、有効グリッド902
のグリッド点(3,−1)を、基準グリッド912のグ
リッド点(3,−2)に対応するようにグリッド間隔を
変更しているので、有効グリッド922のX方向のグリ
ッド間隔は基準グリッド912と同じになり、Y方向の
グリッド間隔は基準グリッド912の2倍に等しくなっ
ている。
【0078】(3−2)ボタン1084−2が押下され
たときの動作 ボタン1084−2が押下されると、グリッド間隔変更
手段106は図17に示す処理を開始し、先ず図15の
ステップS51と同様に、利用者に有効グリッド上の第
1の操作点となるグリッド点を選択させ(S61)、有
効グリッドを一旦非表示にする(S62)。次に、利用
者から第2の操作点の座標値をマウス113のマウスカ
ーソルの指定で受け付ける(S63)。そして、スナッ
プする必要があるか否かを判定する(S64)。今の場
合、ボタン1084−2が押されたので、スナップが必
要と判断し、利用者から入力された座標値に一番近い図
形端点を図形情報記憶手段112から検索し、その図形
端点の座標値を第2の操作点の座標値とする(S6
5)。そして、この第2の操作点の座標値と先の第1の
操作点の座標値とに基づき、有効グリッドの原点を固定
とし、第1の操作点が第2の操作点に対応するような、
有効グリッドのグリッド間隔を計算し、計算した値で表
示グリッド情報記憶手段102およびグリッド情報記憶
手段101中の有効グリッドのグリッド情報におけるグ
リッド間隔値1013を変更する(S67)。そして、
表示グリッド情報記憶手段102中の有効グリッドの表
示フラグ1021をオンにすると共に表示形態制御情報
1022を全表示形態に変更することで、グリッド間隔
変更後の有効グリッドを画面に表示する(S68)。
【0079】(3−3)ボタン1084−3が押下され
たときの動作 ボタン1084−3が押下され場合も、グリッド間隔変
更手段106は図17に示す処理を開始し、先ず利用者
に有効グリッド上での第1の操作点となるグリッド点を
選択させ(S61)、有効グリッドを一旦非表示にする
(S62)。次に、利用者から第2の操作点の座標値を
マウス113のマウスカーソルの指定で受け付け(S6
3)、スナップする必要がないので、入力された座標値
そのものを第2の操作点の座標値とする(S66)。そ
して、有効グリッドの原点を固定とし、第1の操作点が
第2の操作点に対応するような、有効グリッドのグリッ
ド間隔を計算し、計算した値で表示グリッド情報記憶手
段102およびグリッド情報記憶手段101中の有効グ
リッドのグリッド情報におけるグリッド間隔値1013
を変更する(S67)。そして、グリッド間隔変更後の
有効グリッドを画面に表示する(S68)。
【0080】(4)グリッド軸傾き角変更手段107に
よるグリッド軸傾き角の変更 図形の入力や編集を行うために表示装置109に表示さ
れている有効グリッドのグリッド軸の傾き角を変更した
い場合、利用者は、他のグリッドを基準に変更するとき
はグリッド変更操作ボタン群108の図4のボタン10
83−1を、作成済の図形の端点を基準に変更するとき
はボタン1083−2を、任意の座標値を基準に変更す
るときはボタン1083−3を、それぞれ押す。
【0081】(4−1)ボタン1083−1が押下され
たときの動作 ボタン1083−1が押下されると、グリッド軸傾き角
変更手段107は図18に示す処理を開始する。先ず、
利用者に有効グリッド上での第1の操作点を選択させる
(S71)。これは、図15のステップS51と同様
に、以下のようにして行う。
【0082】先ず、表示グリッド情報記憶手段102中
の図5に示した操作点制御情報1024を有効にし且つ
予め定められた座標値を設定する。これにより、表示制
御手段110によって画面上の予め定められた位置に操
作点を示す記号、例えば×が表示される。この操作点の
記号はマウスのドラッグ操作によって任意の位置に移動
させることができる。利用者がドラッグ操作によって操
作点の記号を移動させ、移動後の位置でマウスボタンを
リリースすると、グリッド軸傾き角変更手段107は、
そのときの座標値に最も近い有効グリッドのグリッド点
を、第1の操作点の座標値とする。
【0083】図19(a)はこのときの様子を示してお
り、1102は有効グリッド、1101はその原点、1
103はマウスカーソル、1105は操作点の記号であ
る。この図19(a)の状態でマウスボタンがリリース
されると、グリッド1102の45度の傾きの放射グリ
ッド軸上にあるグリッド点の座標値が第1の操作点の座
標値として選択される。グリッド軸傾き角変更手段10
7はこの第1の操作点の座標値を内部に保存する。
【0084】次にグリッド軸傾き角変更手段107は、
表示装置109に現在表示されている有効グリッドの表
示フラグ1021をオフにして、有効グリッドを一旦非
表示とする(S72)。次に、利用者からの基準グリッ
ドの選択入力を受け付け、利用者が図4のグリッド選択
ボタン1080の何れかのボタンを押下すると、その押
下されたボタンに対応するグリッド情報をグリッド情報
記憶手段101から読み出す(S73)。そして、この
読み出したグリッド情報に、オンにした表示フラグ10
21および全表示形態にした表示形態制御情報1022
を付加して表示グリッド情報記憶手段102に追加する
ことにより、利用者が選択した基準グリッドを表示装置
109に表示する(S74)。なお、このとき基準グリ
ッドの原点を先の有効グリッドの原点に合わせる処理を
行うようにしても良い。次に、表示グリッド情報記憶手
段102に保持されている前記有効グリッドの表示フラ
グ1021をオンにし且つその表示形態制御情報102
2を原点・操作点表示形態に変更することで、有効グリ
ッドの原点と操作点とを表示装置109に表示する(S
75)。このような一連の処理により、画面は図19
(b)に示すように、基準グリッド1112の上に有効
グリッド1102の原点1101と第1の操作点を指し
た状態の操作点の記号1105とが表示される。
【0085】この状態において、操作点の記号1105
はマウスの操作によって基準グリッド1112の原点を
中心に円移動させることができる。利用者がマウス操作
によって操作点記号905を円移動させ、例えば図19
(b)の操作点記号1115の箇所でマウスボタンをリ
リースすると、グリッド軸傾き角変更手段107は、そ
の時点のマウスカーソルの座標値に最も近い基準グリッ
ド912のグリッド点の座標値を、第2の操作点の座標
値とする(S76)。
【0086】そして、グリッド軸傾き角変更手段107
は、この第2の操作点の座標値と先の第1の操作点の座
標値とから有効グリッドのグリッド軸の傾き角を計算す
る(S77)。即ち、有効グリッドの原点1101を固
定とし、前記第1の操作点が前記第2の操作点に対応す
るような、有効グリッドのグリッド軸の傾き角を計算す
る。そして、計算した値で表示グリッド情報記憶手段1
02およびグリッド情報記憶手段101中の有効グリッ
ドのグリッド情報におけるグリッド軸の傾き回転角10
14を変更する(S77)。
【0087】次にグリッド軸傾き角変更手段107は、
表示グリッド情報記憶手段102中から前記基準グリッ
ドの表示グリッド情報を消去することにより、基準グリ
ッドを非表示とし(S78)、表示グリッド情報記憶手
段102中の有効グリッドの表示フラグ1021をオン
にすると共に表示形態制御情報1022を全表示形態に
変更することで、有効グリッドを画面に再表示する(S
79)。なお、操作点制御情報1024も無効化する。
これにより、図19(c)のような画面になり、グリッ
ド軸の傾き角を変更した後の有効グリッド1122とそ
の原点1101とが表示される。この図19の例では、
45度の傾きの有効グリッド1102の放射グリッド軸
上にあるグリッド点を、22.5度の傾きの基準グリッ
ド1112のグリッド点に回転移動させたので、−2
2.5度の軸の回転が行われている。
【0088】(4−2)ボタン1083−2が押下され
たときの動作 ボタン1083−2が押下されると、グリッド軸傾き角
変更手段107は図20に示す処理を開始し、先ず図1
8のステップS71と同様に、利用者に有効グリッド上
での第1の操作点となるグリッド点を選択させ(S8
1)、有効グリッドを一旦非表示にする(S82)。次
に、利用者から第2の操作点の座標値をマウス113の
マウスカーソルの指定で受け付ける(S83)。そし
て、スナップする必要があるか否かを判定する(S8
4)。今の場合、ボタン1083−2が押されたので、
スナップが必要と判断し、利用者から入力された座標値
に一番近い図形端点を図形情報記憶手段112から検索
し、その図形端点の座標値を第2の操作点の座標値とす
る(S85)。そして、この第2の操作点の座標値と先
の第1の操作点の座標値とに基づき、有効グリッドの原
点を固定とし、第1の操作点が第2の操作点に対応する
ような、即ち第1の操作点と第2の操作点とが1つの放
射グリッド軸に乗るような、有効グリッドのグリッド軸
の傾き角を計算し、計算した値で表示グリッド情報記憶
手段102およびグリッド情報記憶手段101中の有効
グリッドのグリッド情報におけるグリッド軸の傾き回転
角1014を変更する(S87)。そして、表示グリッ
ド情報記憶手段102中の有効グリッドの表示フラグ1
021をオンにすると共に表示形態制御情報1022を
全表示形態に変更し、更に操作点制御情報1024を無
効化して、グリッド軸傾き角変更後の有効グリッドを画
面に表示する(S88)。
【0089】(4−3)ボタン1083−3が押下され
たときの動作 ボタン1083−3が押下され場合も、グリッド軸傾き
角変更手段107は図20に示す処理を開始し、先ず利
用者に有効グリッド上での第1の操作点となるグリッド
点を選択させ(S81)、有効グリッドを一旦非表示に
する(S82)。次に、利用者から第2の操作点の座標
値をマウス113のマウスカーソルの指定で受け付け
(S83)、スナップする必要がないので、入力された
座標値そのものを第2の操作点の座標値とする(S8
6)。そして、有効グリッドの原点を固定とし、第1の
操作点が第2の操作点に対応するような、即ち、第1の
操作点と第2の操作点とが1つの放射グリッド軸に乗る
ような、有効グリッドのグリッド軸の傾き角を計算し、
計算した値で表示グリッド情報記憶手段102およびグ
リッド情報記憶手段101中の有効グリッドのグリッド
情報におけるグリッド軸の傾き回転角1014を変更す
る(S87)。そして、グリッド軸傾き角変更後の有効
グリッドを画面に表示する(S88)。
【0090】以上本発明について幾つかの実施例を挙げ
て説明したが、本発明は以上の実施例にのみ限定されず
その他各種の付加変更が可能である。例えば、第1のグ
リッド原点移動手段103,第2のグリッド原点移動手
段104,第3のグリッド原点移動手段105およびグ
リッド間隔変更手段106の動作説明は直交座標形式の
グリッドを用いたが、極座標形式のグリッドに対しても
それぞれ適用可能である。また、グリッド軸傾き角変更
手段107の動作説明は極座標形式のグリッドを用いた
が、直交座標形式のグリッド軸に対しても適用できる。
更に、図1の実施例は、第1のグリッド原点移動手段1
03と、第2のグリッド原点移動手段104及び第3の
グリッド原点移動手段105と、グリッド間隔変更手段
106と、グリッド軸傾き角変更手段107とを全て含
んでいるが、それぞれを単独に有する構成や任意の組み
合わせで有する実施例も本発明に含まれる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように本発明の図形入力装
置によれば以下のような効果を得ることができる。
【0092】第1の発明にあっては、有効グリッドの原
点を他のグリッドを基準にしてその任意のグリッド点に
移動させることができる。
【0093】第2の発明にあっては、図形の入力や編集
操作において入力座標値の有効グリッドへの正規化が行
われる毎に、有効グリッドの原点の座標値をその正規化
された座標値に自動的に変更することができ、且つ、有
効グリッドの切り替え時、新たに有効になるグリッドの
原点の座標値を直前に有効であったグリッドの原点の座
標値に一致させることができる。これにより、グリッド
の切り替え時、新たな有効グリッドの原点を直前に有効
であったグリッドの最終操作位置(最終スナップ位置)
に自動的に変更することができる。
【0094】第3の発明にあっては、有効グリッドのグ
リッド間隔の変更を、数値の指定やサブメニューからの
選択といった方法によらずに、他のグリッドのグリッ
基準として変更することができる。
【0095】第4の発明にあっては、有効グリッドのグ
リッド軸の傾きを、他のグリッドや図形の端点や任意の
座標値を基準として動的に変更することができる。
【0096】このように本発明によれば、予め定義され
た複数のグリッドのうちから任意の1つのグリッドを適
宜選択して画面上に表示することができる図形入力装置
において、グリッドの原点,グリッド間隔,軸の回転角
といったグリッド構成成分を、他のグリッド等を基準に
動的に変更することができる図形入力装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の図形入力装置のブロック図
である。
【図2】直交座標形式のグリッドと極座標形式のグリッ
ドの説明図である。
【図3】グリッド情報記憶手段に記憶されているグリッ
ド情報の構成例を示す図である。
【図4】グリッド変更操作ボタン群の構成例を示す図で
ある。
【図5】表示グリッド情報記憶手段に記憶されている表
示グリッド情報の構成例を示す図である。
【図6】第1のグリッド原点移動手段における他グリッ
ドを基準とした原点移動の処理例を示すフローチャート
である。
【図7】他グリッドを基準に原点移動する例の説明図で
ある。
【図8】他グリッドを基準に原点移動しながら図形の入
力作業を進める例の説明図である。
【図9】第1のグリッド原点移動手段における図形端点
を基準とした原点移動の処理例を示すフローチャートで
ある。
【図10】図形端点を基準に原点移動しながら図形の入
力作業を進める例の説明図である。
【図11】第3のグリッド原点移動手段の処理例を示す
フローチャートである。
【図12】図形編集手段の処理例を示すフローチャート
である。
【図13】第2のグリッド原点移動手段の処理例を示す
フローチャートである。
【図14】第2のグリッド原点移動手段による原点移動
とグリッド切り替え時に新旧グリッドの原点を一致させ
る第3のグリッド原点移動手段と組み合わせながら図形
の入力作業を進める例の説明図である。
【図15】グリッド間隔変更手段における他グリッドを
基準としたグリッド間隔変更の処理例を示すフローチャ
ートである。
【図16】他グリッドを基準にグリッド間隔を変更する
例の説明図である。
【図17】グリッド間隔変更手段における図形端点また
は任意の座標値を基準としたグリッド間隔変更の処理例
を示すフローチャートである。
【図18】グリッド軸傾き角変更手段における他グリッ
ドを基準としたグリッド軸傾き角変更の処理例を示すフ
ローチャートである。
【図19】他グリッドを基準にグリッド軸傾き角を変更
する例の説明図である。
【図20】グリッド軸傾き角変更手段における図形端点
または任意の座標値を基準としてグリッド軸傾き角変更
の処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…処理装置 101…グリッド情報記憶手段 102…表示グリッド情報記憶手段 103…第1のグリッド原点移動手段 104…第2のグリッド原点移動手段 105…第3のグリッド原点移動手段 106…グリッド間隔変更手段 107…グリッド軸傾き角変更手段 108…グリッド変更操作ボタン群 109…表示装置 110…表示制御手段 111…図形編集手段 112…図形情報記憶手段 113…マウス 114…マウス制御手段 115…入力装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定義された複数のグリッドのうち利
    用者が図形の入力や編集のために選択したグリッドを有
    効グリッドとして表示装置の画面に表示し、利用者から
    入力された画面上の座標値を前記有効グリッドで正規化
    する機能を有する図形入力装置において、 複数のグリッドの各々についての属性であるグリッド情
    報を記憶するグリッド情報記憶手段と、 有効グリッドに対する利用者からの第1の原点移動要求
    時、前記グリッド情報記憶手段に記憶された他のグリッ
    ドのうち利用者によって選択されたグリッドを基準グリ
    ッドとして有効グリッドの原点と共に画面上に表示し、
    利用者から有効グリッドの原点の移動先の座標値が入力
    されることにより、該入力された座標値を前記表示した
    基準グリッドで正規化し、前記有効グリッドの原点の座
    標値を前記正規化した座標値に変更する第1のグリッド
    原点移動手段とを備えることを特徴とする図形入力装
    置。
  2. 【請求項2】 予め定義された複数のグリッドのうち利
    用者が図形の入力や編集のために選択したグリッドを有
    効グリッドとして表示装置の画面に表示し、利用者から
    入力された画面上の座標値を前記有効グリッドで正規化
    する機能を有する図形入力装置において、 複数のグリッドの各々についての属性であるグリッド情
    報を記憶するグリッド情報記憶手段と、図形の入力や編集操作において入力座標値の有効グリッ
    ドへの正規化が行われた場合に、有効グリッドの原点の
    座標値を前記正規化された座標値に変更する第2のグリ
    ッド原点移動手段と、 有効グリッドの切り替えのタイミングで動作し、新たに
    有効になるグリッドの原点の座標値を直前に有効であっ
    たグリッドの原点の座標値に 一致させる第3のグリッド
    原点移動手段とを備えることを特徴とする図形入力装
    置。
  3. 【請求項3】 予め定義された複数のグリッドのうち利
    用者が図形の入力や編集のために選択したグリッドを有
    効グリッドとして表示装置の画面に表示し、利用者から
    入力された画面上の座標値を前記有効グリッドで正規化
    する機能を有する図形入力装置において、 複数のグリッドの各々についての属性であるグリッド情
    報を記憶するグリッド情報記憶手段と、有効グリッドに対する利用者からのグリッド間隔変更要
    求時、有効グリッド上の任意のグリッド点を第1の操作
    点として利用者に指定させ、且つ、前記グリッド情報記
    憶手段に記憶された他のグリッドのうち利用者によって
    選択されたグリッドを基準グリッドとして有効グリッド
    の原点及び前記第1の操作点と共に画面上に表示して基
    準グリッド上の任意のグリッド点を第2の操作点として
    利用者に指定させ、 有効グリッドの原点を基準として固
    定したまま前記第1の操作点が前記第2の操作点に対応
    するように有効グリッドのグリッド間隔を変更するグリ
    ッド間隔変更手段とを備えることを特徴とする図形入力
    装置。
  4. 【請求項4】 予め定義された複数のグリッドのうち利
    用者が図形の入力や編集のために選択したグリッドを有
    効グリッドとして表示装置の画面に表示し、利用者から
    入力された画面上の座標値を前記有効グリッドで正規化
    する機能を有する図形入力装置において、 複数のグリッドの各々についての属性であるグリッド情
    報を記憶するグリッド情報記憶手段と、 有効グリッド上の任意のグリッド点を第1の操作点とし
    て指定し、且つ他のグリッドの任意のグリッド点,図形
    の端点または任意の点を第2の操作点として指定した利
    用者からのグリッド軸傾き角変更要求時、有効グリッド
    の原点を基準として固定したまま前記第1の操作点が前
    記第2の操作点に対応するように有効グリッドのグリッ
    ド軸の傾き角度を変更するグリッド軸傾き角変更手段と
    を備えることを特徴とする図形入力装置。
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