JPH07105395A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JPH07105395A
JPH07105395A JP25078993A JP25078993A JPH07105395A JP H07105395 A JPH07105395 A JP H07105395A JP 25078993 A JP25078993 A JP 25078993A JP 25078993 A JP25078993 A JP 25078993A JP H07105395 A JPH07105395 A JP H07105395A
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stroke
area
deformation
transformation
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JP25078993A
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English (en)
Inventor
Shigeto Osuji
成人 大條
Tsukasa Hasegawa
司 長谷川
Masayoshi Kuroda
昌芳 黒田
Tomoko Tsuchiya
知子 土屋
Hajime Asuma
肇 飛鳥馬
Yukari Matsubara
ゆかり 松原
Tsukasa Yamauchi
司 山内
Yasumasa Matsuda
泰昌 松田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 文字・図形などの画素情報・図形形状情報で
ある描画データの作成および修正を行う描画機能提供手
段をもち、編集の領域を指定する編集領域指定手段と、
編集の方法を指定する編集方法指定手段と、描画機能提
供手段に、描画情報を通知する描画支援手段を有し、描
画機能提供手段は、指定された編集領域の描画データ
を、指定された方法により編集する手段を有する情報処
理装置。描画支援手段は、自動描画制御手段、ストロー
ク対応変形手段、ストローク対応塗りつぶし手段、イン
キング手段、トレース手段、カーソル表示手段、選択枝
表示手段のうち、少なくとも一つの手段を有する。 【効果】 ユーザに高度な描画記述を要求しない、描画
データの修正方法および入力方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タブレットやマウスな
どの入力手段をもつ情報処理装置に係わり、特にドロー
・ペイントなどの描画機能をもつ情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、描画機能の高機能・高
性能化に主眼がおかれており、描画方法を簡単にする点
に対して配慮は成されていなかった。
【0003】このような従来例として、ペン・指などで
の入力が可能なパーソナルコンピュータ・ワードプロセ
ッサや情報端末・携帯型パーソナル情報機器などの情報
処理装置のドロー・ペイントなどの描画機能が公知であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例は、ユーザ
が所望する文字・図形・イラストなどの描画データを作
成する場合に、紙と鉛筆といった文具を使用する描画と
同様に、ユーザに対して高度な描画技術を要求するもの
である。このため、初心者など描画方法の修得過程にあ
るユーザは、所望の描画を作成するために長時間の修正
・書き直し作業などが必要となり、信頼性・使い勝手上
の課題がある。
【0005】さらに、上記課題を解決する方式として、
第3者が作成したイラストデータの選択・読み込み機能
を設け、前記既存イラストデータを使用することにより
描画作業の効率向上をはかる方法が、描画機能をもつ情
報処理装置では広く利用されている。しかし、上記既存
イラストデータの利用ではユーザの所望するイラストデ
ータを常に選択肢のひとつとして用意するのはデータ容
量の点から難しい。そこで、該情報処理装置の描画機能
を用いて既存のイラストデータを修正することが必要と
なる。しかし、従来技術による修正には高度な描画技術
が必要であるため、既存イラストデータを採用した理由
である、高度な描画技術を要求せずに、容易に描画デー
タが作成できる情報処理装置の実現、という目標と合い
反しており課題の解決にならない面が残る。
【0006】本発明の目的は、イラストデータなど既存
の描画データを用いた描画機能をもつ情報処理装置にお
いて、ユーザに高度な描画技術を要求しない、前記描画
データの修正方法、および描画データの入力方法を実現
する情報処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明では、文字・図形などの画素情報・図形形
状情報である描画データの作成および修正を行う描画機
能提供手段をもつ情報処理装置において、上記編集の領
域を指定する編集領域指定手段と、上記編集の方法を指
定する編集方法指定手段と、上記描画機能提供手段に上
記描画データを通知する手段とを備える描画支援手段と
を有し、上記描画機能提供手段は、上記指定された編集
領域の描画データを、上記指定された方法により編集す
る手段を有することを特徴とする情報処理装置が提供さ
れる。
【0008】また、上記描画支援手段は、自動描画制御
手段、ストローク対応変形手段、ストローク対応塗りつ
ぶし手段、インキング支援手段、トレース支援手段、カ
ーソル表示支援手段、および選択枝表示手段のうちの少
なくとも一つの手段を備えることができる。
【0009】
【作用】変形領域確定方法システム指定手段は、描画デ
ータ内の所望領域を変形対象とする方法を少なくとも1
つ以上もち、ユーザ設定などで選択的に変形領域の確定
方法を決定する。変形領域確定手段は、前記変形領域確
定方法システム指定手段が指定した変形領域確定方法に
応じて具体的な描画データに対する変形領域を決定す
る。
【0010】変形方法システム指定手段は、描画データ
の変形方法を少なくとも1つ以上もち、ユーザ設定など
で選択的に変形方法を決定する。変形方法確定手段は該
変形領域確定手段により確定された描画データ変形領域
に対して、変形方法システム指定手段が指定した変形方
法で描画データの変形をおこなう。
【0011】変形実行手段はユーザの変形実行指示を受
け、これを上記各手段に通知することにより変形の開始
・停止を制御する。
【0012】以上の構成手段の動作により、任意の描画
データ(イラストなど)のシステムが決定した変形領域
に対して、システムの決定した変形方法で変形が実現可
能となる。前記描画データの変形は、ユーザの変形実行
手段を用いた変形開始指示により実行され、変形結果は
表示手段などに表示される。以上の動作によりユーザに
高度な描画技術を要求しない既存描画データの修正が可
能となる。
【0013】これによりユーザは高度な描画技術を必要
とせずに、変形実行を指示し、変形結果を確認し、所望
の変形結果を描画データとして選択することにより所望
の描画データを作成可能となる。
【0014】上記編集の領域を指定する編集領域指定手
段には、変形領域システム指定手段、変形領域ユーザ指
定手段、塗りつぶし領域確定手段などが含まれる。
【0015】上記編集の方法を指定する編集方法指定手
段には、変形方法システム指定手段、変形方法ユーザ指
定手段、塗りつぶし方法確定手段、インキング方法決定
手段などが含まれる。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。なお、基本的な描画機能の構成については、「プロ
グラミングWINDOWS(Charles Petzold著、エー
・ビー・ラボ訳、アスキー出版局)」第4部10章「グ
ラフィックスの描画」の記載を参照されたい。
【0017】(実施例1)図1は本実施例の情報処理装
置の構成を示すシステムブロック図、図2は本実施例の
情報処理装置の機能構成を示すシステム構成図、図3は
機能構成の具体例を示すシステム構成図、図4は自動描
画制御手段の機能構成を示す構成図、図5(a)は従来
の表示手段の表示構成を示す画面構成図、図5(b)は
本実施例の表示手段の表示構成を示す画面構成図、図6
は本実施例の交差を示す動作画面例、図7は本実施例の
処理に関連するデータの構成を示すテーブル構成の図、
図8〜図14は本実施例の構成要素の動作を示すフロー
チャートである。
【0018】図1において、101は情報処理装置、1
02は装置全体の制御をおこなうCPU(中央演算装
置)、103はプログラムやデータを記憶するメモリ、
104は入力手段や表示手段、印刷手段などを用いて文
字・図形などのグラフィックデータを作成・修正可能な
描画機能提供手段、105は描画機能提供手段104と
連動して前記描画機能提供手段104のもつ機能のうち
少なくとも1つの機能の1部または全ての自動実行、ま
たは少なくとも1つ以上の機能を用いた拡張機能の実行
が可能な描画支援手段、106は表示データを記憶する
VRAM(表示メモリ)、107はVRAM106の表
示データを表示手段112に表示する表示制御手段、1
08は入力手段111の動作設定などの制御をおこなう
入力制御手段、109は記憶手段110のデータの読み
だし・書き込みを制御する記憶制御手段、110はフロ
ッピーディスク・ハードディスク・メモリカードなどの
2次記憶装置である記憶手段、111はペン/指などで
入力可能なタブレットやマウス・キーボードなどの入力
手段、112は液晶ディスプレイなどの表示手段であ
る。
【0019】図2において、209は記憶手段110な
どのファイル管理やメモリ103のメモリ管理などの資
源管理やタスク管理などをおこなう基本共通機能提供手
段、208はウィンドウシステムなどユーザと情報処理
装置との情報交換方法を提供するユーザインタフェース
機能提供手段、207はドロー・ペイント機能など文字
・図形などのグラフィックデータの作成・修正機能を提
供する描画機能提供手段、201は該グラフィックデー
タのファイル管理をおこなう描画データ保存・呼び出し
手段、202は線図形の作成機能を提供する線描画手
段、203は円・楕円・長方形・多角形などの図形描画
機能を提供する図形描画手段、204は指定された閉領
域など特定領域を特定のパターンデータや色データで塗
りつぶす塗りつぶし手段、205は描画支援手段であ
る。
【0020】図3において、310は描画支援手段20
5の具体的機能例である自動描画制御手段である。
【0021】自動描画制御手段301の構成を示す図4
において、401は変形領域の確定方法の記憶と選定を
おこなう変形領域確定方法システム指定手段、402は
変形領域確定方法システム指定手段401の変形領域指
定方法に応じて具体的な変形領域を確定する変形領域確
定手段、404は変形領域をユーザが入力手段などを用
いて指定する場合の領域指定機能を提供する変形領域ユ
ーザ指定手段、403は変形領域の指定をシステムがお
こなうかユーザがおこなうかの選択をおこなう切り換え
手段、405は上記変形領域確定手段402または変形
領域ユーザ指定手段404が指定する変形領域に対する
変形方法を記憶・選択する変形方法システム指定手段、
406は変形方法システム指定手段405の指定した変
形方法に応じて個々のグラフィックデータに対応した具
体的な変形機能を提供する変形方法確定手段、408は
変形方法をユーザが入力手段111などから指定する機
能を提供する変形方法ユーザ指定手段、407は変形方
法をユーザが指定するかシステムが指定するかの選択を
おこなう切り換え手段、409は実際の変形実行指示を
ユーザがおこなう機能を提供する変形指示手段である。
【0022】図5において、501は表示手段112に
表示される画面構成例、502はコマンドを選択実行可
能なメニューバー、503はユーザが文字・図形の描画
などをおこなう描画領域、504は入力座標位置を示す
カーソル、505〜510は特定の機能の実行の選択指
示を受け付けるためのアイコンメニューである。505
は直線描画コマンド、506は曲線描画コマンド、50
7は長方形描画コマンド、508は三角形描画コマン
ド、509・510は塗りつぶしコマンドを実行するア
イコンである。509・510はそれぞれアイコンに示
された塗りつぶしパターン(509斜線、510ハッ
チ)で指定された領域を塗りつぶす機能を示すアイコン
である。また5011は上記描画機能を用いて描いた図
形データの例である。
【0023】ここで、以上述べた画面構成は特にこの機
能構成・配置構成に限定するものではなく描画機能を実
行可能な画面構成例として示したものである。またこの
ような構成をもつ描画機能提供手段(描画アプリケーシ
ョン)としては、1画素単位での描画を基本機能とする
ペイント系の描画機能提供手段と、線、多角形など図形
情報を基本機能とするドロー系の描画機能提供手段があ
るが、ペイント系・ドロー系描画機能提供手段ともワー
プドプロセッサやパーソナルコンピュータのアプリケー
ションとして広く実現されており、その技術は公知であ
るとする。
【0024】以下、本実施例の概略動作を図4を用いて
説明する。切り換え手段403・407はユーザ設定や
デフォルト設定などによりシステム指定またはユーザ指
定を選択する。従来の描画機能提供手段では、切り換え
手段に相当する機能手段はなく、変形領域・変形方法の
指定はユーザ指定のみという構成となっていた。本実施
例では切り換え手段を設けることにより、変形領域・変
形方法のいずれかあるいは両方をシステムが指定可能と
なる。
【0025】切り換え手段403をシステム指定に設定
すると、変形領域指定方法システム指定手段401・変
形領域確定手段402が選択される。これにより、描画
領域503の変形対象領域の指定は、システムが実行可
能となる。切り換え手段403をユーザ指定に設定する
と、変形領域ユーザ指定手段404が選択される。
【0026】同様に、切り換え手段407をシステム指
定に設定すると、変形方法システム指定手段405と変
形方法確定手段406が選択される。これにより、描画
領域503内の変形指定領域にある描画データの変形を
システムで実行可能となる。切り換え手段407をユー
ザ指定に設定すると、変形方法ユーザ指定手段408が
選択される。
【0027】以上切り換え手段403・407の設定に
応じて、(1)変形領域指定=システム指定、変形方法
指定=システム指定、(2)変形領域指定=システム指
定、変形方法指定=ユーザ指定、(3)変形領域指定=
ユーザ指定、変形方法指定=システム指定、(4)変形
領域指定=ユーザ指定、変形方法指定=ユーザ指定、の
設定が可能となる。
【0028】変形領域確定方法システム指定手段401
は、メモリ103内に保持された、図7(a)に示す変
形領域指定テーブルを参照する。図7(a)において、
701は変形領域の識別をおこなうタグ情報、702は
具体的な変形領域の決定方法を示す変形領域指定方法、
703は現在選択されている領域指定方法を記憶するフ
ラグ情報である。変形領域指定テーブルは、フラグ情報
703をもとに、選択されているタグ情報(図7(a)
では、領域指定方法3)を取得できるようになってい
る。以上の情報から、変形領域確定方法システム指定手
段401は変形領域指定方法として「ランダム指定」を
選択する。
【0029】変形領域指定手段402は、変形領域確定
方法システム指定手段401の指定した領域指定方法に
応じて具体的に変形領域を特定する。この例では「ラン
ダム指定」(領域指定方法3)が選択されているので、
例えば乱数を用いて描画領域503内での指定領域60
1を決定する。指定された領域601は、描画機能提供
手段に通知される。
【0030】変形方法システム指定手段405は、図メ
モリ103内に保持された、7(b)に示す変形方法指
定テーブルを参照する。図7(b)において、704は
変形方法の識別をおこなうタグ情報、705は具体的な
変形方法を示す項目、706は現在選択されている変形
方法を記憶するフラグ情報である。変形方法指定テーブ
ルは、フラグ情報706をもとに、選択されているタグ
情報(図7(b)では、変形方法4)が取得できるよう
になっている。以上の情報から、変形方法システム指定
手段405は変形方法として「領域内の全ての入力座標
をランダムに移動」を選択する。
【0031】変形方法確定手段406は、変形方法シス
テム指定手段405の指定した変形方法に応じて具体的
に描画データの変形をおこなう。この例では、システム
またはユーザが指定した変形領域内にある描画データの
入力座標(x、y)を取得し、その値をランダムに移動
させた座標(x’、y’)を変形後の入力座標として描
画機能提供手段104に通知する。
【0032】変形指示手段409は、システムまたはユ
ーザが指定した変形領域・変形方法を用いた変形の実行
を制御し、入力手段111に入力されたユーザの変形開
始指示に応じて、描画データに対する変形を開始する。
【0033】図5(b)は、切り換え手段403・40
7、変形指示手段409の画面構成例である。512
は、変形方法をユーザ/システムのいずれが指定するか
を選択する変形メニュー、513は、変形領域をユーザ
/システムのいずれが指定するかを選択する領域メニュ
ーである。514〜517は、変形方法を指定する変形
メニュー512の設定項目を選択するメニューアイテム
で、514〜516はユーザの変形方法指定候補、51
7はシステムの変形方法指定候補を示す。図68は、領
域メニューのメニューアイテムの例を示す図である。図
68において、6801はユーザの変形領域指定、68
02はシステムの変形領域指定を示す。変形領域指定方
法に関しても、変形方法のメニューアイテムと同様に変
形領域指定方法を指定する領域メニュー513にメニュ
ーアイテムが登録されており、ユーザ/システムによる
領域指定の選択などの指定できる構成となっている。
【0034】図5において、519はオプション操作を
実行するオプションメニューであり、指定時には図68
(b)に示すメニューアイテム6803が表示され、該
メニュー項目の選択を受け付けるようになる。メニュー
アイテム6803選択時には、図93(a)に示した自
動変形の変形方法を選択・指定可能なダイアログボック
ス9301が表示される。ダイアログボックス9301
において、9302は変形領域指定方法の設定ダイアロ
グへの切り換えを指示するボタン、9303はユーザが
指定した設定変更を取消すボタン、9304はユーザの
設定を確定する実行ボタンである。ボタン9302の押
下操作で、自動変形の領域指定方法を選択・指定可能な
ダイアログボックス9305(図93(b))が表示さ
れる。ダイアログボックス9305の操作により、変形
領域指定方法の設定が受け付けられる。また、ボタン9
306が押下されると、変形方法指定ダイアログボック
ス9301に表示を切り替える。以上の動作環境はユー
ザインタフェース機能提供手段208で実行される。上
記の各ダイアログボックス9301、9305を用いて
受け付けられた選択に応じて、ユーザインタフェース機
能提供手段208は、変形領域指定テーブル(図7
(a))および変形方法指定テーブル(図7(b))の
選択フラグ格納領域703・706に、それぞれ選択さ
れたことを示す値を設定する。なお、図93(a)は変
形方法の選択の入力を受け付ける際の表示画面の例であ
り、図93(b)は変形領域指定方法の選択の入力を受
け付ける際の表示画面の例である。
【0035】切り換え手段407は、変形方法を指定す
る変形メニュー512の設定に応じてユーザ/システム
設定を選択する構成となっている。
【0036】同様に切り換え手段403は、変形領域の
指定方法を指定する領域メニュー513の設定に応じて
ユーザ/システム設定を選択できる構成となっている。
【0037】図5(b)において、518はユーザが変
形実行を変形指示手段409に指示する変形実行アイコ
ンである。ユーザの変形実行アイコン518押下によっ
て実際の変形が実行され、変形結果が描画領域503に
表示される。
【0038】図6は以上の構成要素を用いた描画データ
の変形操作例を示している。図6では変形領域の指定は
ユーザがおこない、変形方法の指定はシステムがおこな
う例を示している。
【0039】ここでは、変形メニュー512はシステム
指定517に設定されているとする。領域メニュー51
3はユーザ指定に設定されているとする。また、変形方
法は図7(b)の変形方法指定テーブルのタグ番号5
(=変形方法5)が指定されているとする。
【0040】図6(a)で、ユーザは変形領域601を
入力手段111を用いて指定する。変形領域の指定で
は、描画データの一部または全部を指定するのが一般的
である。描画領域を指定後、ユーザの変形実行アイコン
602押下で実際の変形が実行され、描画データ603
が図6(b)の描画データ604に変形される。さら
に、図6(b)において変形実行アイコン602を押下
することにより、描画データ604は図6(c)の描画
データ605に変形される。
【0041】以上一連の操作により、ユーザは変形領域
を指定した後、変形実行アイコン602の押下による変
形結果を確認し、所望の変形描画データを選択すること
により、もとの描画データの変形を容易に実行すること
ができる。
【0042】本動作例では、変形領域の指定はユーザが
おこなう構成としたが、変形領域の指定もシステムがお
こなう構成や、変形方法の指定はユーザがおこない変形
領域の指定のみをシステムがおこなう構成も同様の操作
方法で可能である。
【0043】また、本動作例では、変形実行後に、再度
変形をおこなう場合には先の変形結果は解除され、もと
の描画データに対して変形をおこなう構成としたが、変
形結果が常に保存され、変形された描画データに対して
次の変形が累積的に実行される構成も可能である。
【0044】また、特定の保存指示アイコンなどを設
け、該保存指示アイコンの押下時には変形データを保存
し、以降の変形は前記変形データを対象としておこなう
ことにより変形データの保存・累積的変形と、不要な変
形の破棄を選択的におこなう構成も可能である。
【0045】また、操作実行結果の1部または全部を取
り消す機能をもつ構成も可能である。さらに、変形実行
中の処理経過をユーザに提示する機能や、変形処理終了
をユーザに示す機能、または処理を途中で中断する機能
をもつ構成も可能である。
【0046】また、本動作例の変形実行アイコン602
は、他のアイコン・ボタン・メニューなどと同様に本描
画機能提供手段の任意の操作段階において、実行可能で
あり、その実行可能箇所や実行可能回数はこれを特に限
定しない。
【0047】また、本動作例ではカーソルが指による操
作に適した形状となっているが、入力手段を特に指に限
定するものではなく、ペン・マウス・トラックボール・
キーボード・音声指示などで操作をおこなう構成も可能
である。
【0048】なお、描画データ603はユーザが描画す
る場合と、既存のデータを利用する場合があるが、本実
施例の変形はいずれの場合にも適用可能である。さら
に、描画機能提供手段としてはペイント系・ドロー系の
構成があるがいずれの場合にも本実施例は適用可能であ
る。
【0049】図69は、本実施例の情報処理装置の全体
の処理を示すフローチャートである。この処理は情報処
理装置の起動(電源投入)時などに起動される。ユーザ
インタフェース機能提供手段208は、処理6901で
初期化処理実行後、処理6902でユーザ入力の有無を
判定し、ユーザ入力があった場合は入力の内容を処理6
903で判定する。実際の装置では、処理6903の処
理内容判定において描画アプリケーションの起動指示以
外のその他の処理を起動する場合にも、個々の入力に応
じた別々の処理が起動される(図中処理6907)。処
理6903で描画アプリケーションが起動され、以下に
示す詳細動作を含む描画アプリケーションが実行され
る。なお、初期化処理(処理6901)には、変形領域
指定テーブル(図7(a))のフラグ格納領域703お
よび変形方法指定テーブル(図7(b))のフラグ格納
領域706に、デフォルト値(省略時解釈値)の設定を
行う処理も含まれている。
【0050】以下、本実施例の詳細動作を図7〜図14
を用いて説明する。図7(a)は本実施例の変形領域の
指定方法を示すテーブルである。領域指定方法1は描画
領域503全体を変形対象とするものである。描画デー
タが描画領域503に表示しきれない場合は、描画デー
タ全部を対象とする方法と、描画データの内描画領域5
03に表示されている領域のみを変形対象とする方法が
選択可能である。領域指定方法2は描画領域503の水
平方法の2等分線に対して上半分の領域を変形対象とす
るものである。この場合においても、描画データが描画
領域503より大きい場合には、描画データ全体を2等
分する方法と、描画データの内描画領域に表示されてい
る部分を2等分する方式が選択可能である。領域指定方
法3は、ランダムに4点を決定し、その4点で囲まれる
閉領域を変形領域とする方法である。この方法では他に
任意の2点をランダムに決定し、この2点を対角線とす
る長方形領域を変形対象とする方法や、任意のN点をラ
ンダムに決定し、このN点で構成されるN角形を変形領
域とする方法、ある特定の図形(例えば半径の決まった
円)の基準点をランダムに決定し変形領域とする方法な
どが選択可能である。領域指定方法4は、描画データの
内、ストローク(例えば図19のA点B点を結ぶ線分)
の長さが規定値L以上のものを変形対象とする方法であ
る。領域指定方法5は、描画データの内、ストロークの
押下圧力(例えばストローク開始点の押下圧力)があら
かじめ定められた規定値P以上のものを変形対象とする
ものである。領域指定方法4・5では前述の領域指定方
法1〜3とは異なり、連続していないストロークでも特
定の条件を満たせば変形領域として選択される。
【0051】図7(a)に示した各変形領域指定方法が
選択された場合の動作手順例を図70〜図74に示す。
【0052】変形領域指定方法1が選択された場合の自
動描画制御手段301の動作手順を図70に示す。ま
ず、自動描画制御手段301は、すべての描画データの
描画座標を取得し(処理7001)、X軸方向(水平方
向)の最大値(X1とする)と最小値(X2とする)と
を求め(処理7002)、さらに、Y軸方向(垂直方
向)の最大値(Y1とする)と最小値(Y2とする)と
を求める(処理7003)。最後に、自動描画制御手段
301は、2点(X1,Y1)および(X2,Y2)を
対角線の頂点とする矩形領域を変形領域とし(処理70
04)、処理を終了する。
【0053】変形領域指定方法2が選択された場合の自
動描画制御手段301の動作手順を図71に示す。ま
ず、自動描画制御手段301は、すべての描画データの
描画座標を取得し(処理7101)、X軸方向(水平方
向)の最大値(X1とする)と最小値(X2とする)と
を求め(処理7102)、さらに、Y軸方向(垂直方
向)の最大値(Y1とする)と最小値(Y2とする)と
を求める(処理7103)。つぎに、自動描画制御手段
301は、Y1とY2との中間の値(Y3とする。(Y
1−Y2)/2により求められる)を求め(処理710
4)、2点(X1,Y1)および(X2,Y3)を対角
線の頂点とする矩形領域を変形領域とし(処理710
5)、処理を終了する。
【0054】変形領域指定方法3が選択された場合の自
動描画制御手段301の動作手順を図72に示す。ま
ず、自動描画制御手段301は、すべての描画データの
描画座標を取得し(処理7201)、X軸方向(水平方
向)の最大値(X1とする)と最小値(X2とする)と
を求め(処理7202)、さらに、Y軸方向(垂直方
向)の最大値(Y1とする)と最小値(Y2とする)と
を求め(処理7203)、さらに、4つの乱数(RX
1、RX2、RY1、RY2とする。ただし、RX1>
RX2、RY1>RY2)を求める(処理7204)。
つぎに、自動描画制御手段301は、2点(X1,Y
1)および(X2,Y2)を対角線の頂点とする矩形領
域を変形領域(A1とする)を求め(処理7205)、
さらに、2点(RX1,RY1)および(RX2,RY
2)を対角線の頂点とする矩形領域(A2とする)を求
め(処理7206)、領域A1と領域A2とが共通領域
を有するかどうか検査する(処理7207)。自動描画
制御手段301は、共通領域がなければ、処理を処理7
204に戻し、共通領域があれば、領域A2を変形領域
として(処理7208)、処理を終了する。
【0055】変形領域指定方法4が選択された場合の自
動描画制御手段301の動作手順を図73に示す。ま
ず、自動描画制御手段301は、すべての描画データの
ストローク座標情報を取得し(処理7301)、処理対
象のストローク(Sとする)を、最初の単位ストローク
とする(処理7302)。つぎに、自動描画制御手段3
01は、Sの長さがあらかじめ定められた値(Lとす
る)以上かどうか検査する(処理7303)。自動描画
制御手段301は、Sの長さがL未満の場合は、そのま
ま処理を処理7305に進め、Sの長さがL以上の場合
は、Sを変形領域に指定する(処理7304)。いずれ
の場合も、処理7305において、Sを次の単位ストロ
ークとし、すべての単位ストロークデータの検査が終了
するまで(処理7306)、上記処理7303〜730
5を繰り返す。
【0056】変形領域指定方法5が選択された場合の自
動描画制御手段301の動作手順を図74に示す。ま
ず、自動描画制御手段301は、すべての描画データの
ストローク座標情報を取得し(処理7401)、処理対
象のストローク(Sとする)を、最初の単位ストローク
とする(処理7402)。つぎに、自動描画制御手段3
01は、Sの押下圧力があらかじめ定められた値(Pと
する)以上かどうか検査する(処理7403)。自動描
画制御手段301は、Sの押下圧力がP未満の場合は、
そのまま処理を処理7405に進め、Sの押下圧力がP
以上の場合は、Sを変形領域に指定する(処理740
4)。いずれの場合も、処理7405において、Sを次
の単位ストロークとし、すべての単位ストロークデータ
の検査が終了するまで(処理7406)、上記処理74
03〜7405を繰り返す。
【0057】領域指定方法1〜5は座標指定や入力座標
・ストロークの入力速度、加速度、押下圧力などのスト
ローク情報を変形領域指定の条件の1部とする構成とな
っているが、領域指定の条件を特にこれに限定するもの
ではない。例えば、カラー描画データに対して色情報が
特定の条件を満足する領域を変形対象領域とする構成な
ど任意の処理可能な条件が適用可能である。また、本実
施例では、領域指定方法を1つ選択する構成としたが、
複数の領域指定方法を同時にAND/ORなど任意の論
理条件で満足する領域を変形領域とする構成や、1つの
領域指定方法を複数回実行した複数変形指定領域をAN
D/ORなど任意の論理条件で満足する領域を変形領域
とする構成も可能である。
【0058】つぎに、図7(b)に示した各変形方法を
説明する。変形方法1は指定された領域内の全ての描画
データの線幅をあらかじめ定められた値Dに変更する変
形方法である。変形方法2は、指定された領域内の全て
の描画データの線種を点線に変更する変形方法である。
変形方法3は、指定された領域内の全ての描画データを
規定値(dx,dy)だけ平行移動する変形方法であ
る。変形方法4は、指定された領域内の全ての描画デー
タの入力座標をランダムに変更する変形方法である。変
形方法5は、指定された領域内の描画データの任意の点
に対して、その座標をランダムに変更する変形方法であ
る。
【0059】図7(b)に示した各変形方法が選択され
た場合の動作手順例を図75〜図79に示す。
【0060】変形方法1が選択された場合の自動描画制
御手段301の動作手順を図75に示す。まず、自動描
画制御手段301は、変形領域に指定されている描画デ
ータのストローク座標情報を取得し(処理7501)、
処理対象のストローク(Sとする)を、最初の単位スト
ロークとする(処理7502)。つぎに、自動描画制御
手段301は、Sの線幅をあらかじめ定められた値(D
とする)とし(処理7503)、Sを次の単位ストロー
クとし(処理7504)、すべての単位ストロークデー
タの検査が終了するまで(処理7505)、上記処理7
503〜7504を繰り返す。
【0061】変形方法2が選択された場合の自動描画制
御手段301の動作手順を図76に示す。まず、自動描
画制御手段301は、変形領域に指定されている描画デ
ータのストローク座標情報を取得し(処理7601)、
処理対象のストローク(Sとする)を、最初の単位スト
ロークとする(処理7602)。つぎに、自動描画制御
手段301は、Sの線種を点線とし(処理7603)、
Sを次の単位ストロークとし(処理7604)、すべて
の単位ストロークデータの検査が終了するまで(処理7
605)、上記処理7603〜7604を繰り返す。
【0062】変形方法3が選択された場合の自動描画制
御手段301の動作手順を図77に示す。まず、自動描
画制御手段301は、変形領域に指定されている描画デ
ータのストローク座標情報を取得し(処理7701)、
処理対象のストローク(Sとする)を、最初の単位スト
ロークとする(処理7702)。つぎに、自動描画制御
手段301は、Sの始点および終点を、あらかじめ定め
られたベクトル((dx,dy)とする)分移動し(処
理7703)、Sを次の単位ストロークとし(処理77
04)、すべての単位ストロークデータの検査が終了す
るまで(処理7705)、上記処理7703〜7704
を繰り返す。
【0063】変形方法4が選択された場合の自動描画制
御手段301の動作手順を図78に示す。まず、自動描
画制御手段301は、変形領域に指定されている描画デ
ータのストローク座標情報を取得し(処理7801)、
処理対象のストローク(Sとする)を、最初の単位スト
ロークとする(処理7802)。つぎに、自動描画制御
手段301は、二つの乱数(dxおよびdyとする)を
取得し(処理7803)、Sの始点および終点を、(d
x,dy)分移動し(処理7804)、Sを次の単位ス
トロークとし(処理7805)、すべての単位ストロー
クデータの検査が終了するまで(処理7806)、上記
処理7803〜7805を繰り返す。
【0064】変形方法5が選択された場合の自動描画制
御手段301の動作手順を図79に示す。まず、自動描
画制御手段301は、変形領域に指定されている描画デ
ータのストローク座標情報を取得し(処理7901)、
処理対象のストローク(Sとする)を、最初の単位スト
ロークとする(処理7902)。つぎに、自動描画制御
手段301は、乱数(Jとする。ただし、0<J<1)
を取得する(処理7903)。Jが0.5より大きけれ
ば(処理7904)、そのまま処理を処理7907へ進
める。Jが0.5以下ならば(処理7904)、自動描
画制御手段301は、二つの乱数(dxおよびdyとす
る)を取得し(処理7905)、Sの始点および終点
を、(dx,dy)分移動する(処理7906)。いず
れの場合も、処理7907において、Sを次の単位スト
ロークとし、すべての単位ストロークデータの検査が終
了するまで(処理7908)、上記処理7903〜79
07を繰り返す。
【0065】以上、図7(b)に示した変形方法指定テ
ーブル内の変形方法の例は、変形方法を全てこれに限定
するものではなく、この他の任意の処理可能な変形方法
を設定してもよい。例えば、変形方法として図5に示す
図形選択507、508に着目し、四角形描画機能50
7で描画されたデータを四角形の4頂点のうち1点を削
除することにより三角形に変形する変形方法なども可能
である。また、塗りつぶし機能の塗りつぶしパターン5
09、510に着目し、変形対象の塗りつぶしパターン
を変更する変形方法も可能である。さらに、ストローク
情報に着目し、特定条件に応じて特定の変形をおこなう
変形方法も実現可能である。例えば、押下圧力に比例し
て描画データの線幅を変更する処理を変形方法に指定す
る構成が挙げられる。また、本実施例では、変形方法を
1つ選択する構成としたが、複数の変形方法を同時にA
ND/ORなど任意の論理条件で満足する方法を変形方
法とする構成も可能である。
【0066】以下、本実施例の各機能の動作手順を図8
〜14を用いて説明する。図8は変形領域確定方法シス
テム指定手段401の動作手順を示すフローチャートで
ある。図8の手順は、領域メニュー513の選択を受け
付けたときに起動される。まず、変形領域確定方法シス
テム指定手段401は、変形領域指定テーブル(図7
(a)に示されている)のフラグ情報703を読みだし
(処理801)、フラグが設定されている項目を取得す
る。フラグが設定されている項目に対応するタグ番号を
取得する(処理802)。つぎに、変形領域確定方法シ
ステム指定手段401は、前記タグ番号を変形領域確定
手段402に通知する(処理803)。
【0067】通知を受けた変形領域確定手段402は、
変形領域を確定する。変形領域確定手段402の動作手
順を図12に示す。図12に示した処理は、上記処理8
02において変形領域確定方法システム指定手段401
によりなされたタグ番号の通知により起動される。ま
ず、変形領域確定手段402は、通知されたタグ番号情
報を取得する(処理1201)。つぎに、へんけいりょ
ういきかくていしゅだん402は、図7(a)の変形領
域指定テーブルを読みだし、タグ番号に対応する変形領
域指定方法を取得する(処理1202)。さらに、変形
領域確定手段402は、処理1203で、前記変形領域
指定方法を用いて具体的な変形領域を確定し、処理12
04で、確定した変形領域を描画機能提供手段104に
通知する。以上の処理(図8および図12に図示)によ
り変形領域のシステム指定処理が実現される。
【0068】変形領域をユーザが指定するという選択が
受け付けられた場合には、図10に示す変形領域確定方
法ユーザ指定手段404の動作手順が実行される。図1
0の処理は、領域メニュー513がユーザ指定に設定さ
れている場合は、マウスのドラッグ操作(マウスボタン
を押下した状態での座標移動)や、ペン/指での入力操
作など、領域の指定を行う特定モード(操作)での入力
手段からの座標入力に応じて、起動される。まず、変形
領域確定方法ユーザ指定手段404は、処理1011
で、入力手段111が入力を受け付けた座標情報などの
入力情報を取得する。つぎに、処理1012で、該入力
情報が領域指示操作かどうか判定する。領域指示操作で
ある場合には、入力情報からユーザの指定する変形領域
を取得し(処理1013)、描画機能提供手段104に
変形領域を通知する(処理1014)。以上、図10の
処理により、変形領域のユーザ指定処理が実現される。
【0069】また、同様の処理を変形方法システム指定
手段405(処理手順を図9に示す)、変形方法確定手
段406(処理手順を図13に示す)で実行することに
より変形方法のシステム指定処理が実現される。さら
に、同様の処理を変形方法ユーザ指定手段408(処理
手順を図11に示す)で実行することにより変形方法の
ユーザ指定処理が実現される。
【0070】次に、変形実行手段409の動作手順を図
14に示すフローチャートを用いて説明する。図14の
処理は、一定時間ごとに定期的に、あるいは入力手段へ
の入力発生など特定の条件で非定期的に起動される。先
ず、変形実行手段409は、処理1401で入力手段に
入力された情報(座標情報、座標指示など)を取得す
る。つぎに、変形実行手段409は、処理1402で該
入力情報が図5の変形実行アイコン518の押下である
か判定する。変形実行アイコンの押下である場合、処理
1403で指定された変形方法、変形領域指定方法によ
る画像データの変更が、描画機能提供手段104に通知
され、これにより画像データの変更および変更された画
像データに基づく描画が実行される。つぎに、処理14
04で一定時間(例えば数秒)変形結果を表示したまま
で待機した後、処理1405で入力手段の検知する入力
情報を取得し、処理1406で、再度変形指示アイコン
の押下が発生したか判定する。変形指示アイコンの押下
が発生した場合は、処理1408で変形結果を確定し、
処理を終了する。これにより、以降の描画、変形の対象
は、上記処理により変形された描画データとなる。処理
1406で変形アイコンが押下されない場合は、処理1
407で変形された描画データを変形前の描画データに
復帰し、処理1401に処理を戻して、入力待ちの状態
となる。
【0071】以上の変形実行手段の動作により、変形実
行アイコン(ボタン)を押下すると描画データが自動的
に変形され、一定時間(数秒程度)以内に変形実行ボタ
ンを再度押下すれば、変形結果が確定される。また、変
形実行アイコンを再度押下しない限り、一定時間経過時
に変形結果はキャンセルされ、表示される図形は変形前
の状態にもどり、再度、入力待ちの状態となる。
【0072】以上の動作により、ユーザは、変形実行ア
イコンを押下し、実行される変形処理によって生成され
る変形描画データを画面上で確認して、所望の変形結果
が表示されれば、変形実行アイコンを再度押下すること
により変形結果を確定する、という本実施例の用い方が
可能となる。なお、変更結果が毎回異なるように変形方
法および/または変形領域指定方法を設定することによ
り、繰返し変形実行アイコンを押下しても、押下のたび
に異なる変形の行われた描画を出力させることができ
る。これには、変形領域指定方法または/および変形方
法として、ランダムな要素を持つ指定方法(図7中、領
域指定方法3、変形方法4および5)を選択すればよ
い。
【0073】以上に示した図8から図14の処理によ
り、本実施例の自動描画制御手段301の動作が実現さ
れる。なお、特に図示しなかったが、切り換え手段40
3、407は図5の画面構成図中の変形メニュー51
2、領域メニュー513の設定に応じて適宜切り換わる
ものとする。
【0074】以上、本実施例によれば、あらかじめ表示
メモリ106に保持されている文字・図形などの描画デ
ータを、システム指定の変形方法・変形領域で自動的に
変形することができ、高度な描画技術をユーザに要求し
ない使い勝手の良い描画アプリケーションが実現可能と
なる。
【0075】なお、本実施例では、変形の元となるグラ
フィックデータとして、ユーザ作成のものに加え、予め
用意されているイラストデータ集などのデータを選択し
て用いることができる。いずれのデータを用いる場合に
おいても、同様の操作でシステムによる自動変形が可能
となり、初心者など描画アプリケーションを用いた描画
に不慣れなユーザも容易にオリジナルの描画データを作
成することができ、短期修得が可能な信頼性の高いシス
テムが実現可能となる。以上述べた既存グラフィックデ
ータ(イラストデータ集)をベースとした変形は、以降
に述べる各実施例においても、同様に適用が可能であ
る。
【0076】また、本実施例においては、変形方法確定
手段406の処理1304(図13)において、変形方
法を描画機能提供手段104に通知する構成としたが、
描画機能提供手段などから変形対象となる描画データを
取得し、変形方法確定手段406において描画データの
変形をおこない、変形後の描画データを描画機能提供手
段104に通知する構成としてもよい。
【0077】さらに、本実施例では、描画機能提供手段
104のなかに自動描画制御手段301を設ける構成と
したが、CPU102の処理可能なプログラムとして前
記描画機能提供手段104・自動描画制御手段301の
機能の1部または全部を実現する構成も可能である。ま
た、上記処理専用に別のCPUを設ける構成なども可能
であり、描画機能提供手段104・自動描画制御手段3
01の実現手段(実装方法)は特にこれを限定しない。
さらに、以降に示す各実施例においても描画支援手段な
ど上記各機能に対応する機能手段に対しても、同様に実
現方法は特にこれを限定しない。
【0078】また、図5および図6に示した画面構成は
本実施例の動作環境の一実現手段である。例えばキーボ
ードからのコマンド入力により同様の操作環境を実現す
る構成なども可能であり、操作環境や操作方法は特にこ
れを限定しない。同様に図5および図6の画面構成要素
(メニュー・アイコンなど)に関しても、その種類、機
能、形状、配置は特にこれを限定しない。さらに、以降
に示す各実施例においても同様に画面構成要素の限定は
おこなわない。
【0079】(実施例2)以下、本発明の他の一実施例
を説明する。図15は本実施例の自動描画制御手段30
1の構成を示す構成図、図16は動作例を示す動作画面
図、図17は変形指示手段1509の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【0080】図15において、1501〜1508は図
4に示した各対応手段と同等の機能を持つ変形領域確定
方法システム指定手段1501、変形領域確定手段15
02、変形領域ユーザ指定手段1504、切り換え手段
1503、変形方法システム指定手段1505、変形方
法確定手段1506、変形方法ユーザ確定手段150
8、切り換え手段1507である。1509は変形実行
の連続指示が可能な変形指示手段である。
【0081】以下、本実施例の動作を図16の表示画面
例を用いて説明する。図16では、本実施例により表示
される画面として、変形領域がユーザ指定、変形方法が
システム指定の場合に作成される画面の遷移例を示して
いる。図16において、1601および1610は、入
力された変形指定領域、1602は変形指示手段150
9に連動して連続変形を停止する停止アイコン(ボタ
ン)、1603は変形指示手段1509に連動して連続
変形を開始する開始アイコン(ボタン)、1604は変
形結果の描画データを確定し、以降の変更の新たなベー
スデータ(変形対象描画データ)とすることを描画機能
提供手段104に通知する変形確定アイコン(ボタン)
である。1605〜1609、1611は本動作例の描
画例である。
【0082】以下本実施例の動作概要を図16を用いて
説明する。まず図16(a)において、描画領域503
上の描画データ1605の1部が変形の対象となる領域
(変形領域)としてユーザにより指定される。ここで、
開始アイコン1603がペン/指/マウスなどのポイン
ティングデバイスで押下されると、図15の自動描画制
御手段が起動され、次に停止アイコン1602または変
形確定アイコン1604が押下されるまで、一定間隔毎
に指定領域の変形が連続して自動的に実行される。本動
作例では、図16(a)で開始アイコン1603が押下
された後、図16(c)で変形確定アイコン1604が
押下されるまでの間に、連続変形が実行される。図16
(a)に示す描画データ1605の変形領域1601に
対して、図16(b)において、1回目の変形が実行さ
れ、描画データは1606に示すデータに変形される。
ここで、アイコン1602〜1604のいずれも押下さ
れない場合、変形された描画データ1605は破棄さ
れ、もとの描画データ1605に対して2回目の変形が
図16(c)で実行される。変形実行結果の描画データ
1607が表示された後、変形確定アイコン1604の
押下を検知すると、連続変形の停止とともに変形データ
1607は確定され、以降の変形は描画データ1607
をベースに実行されることとなる。ここで、再度開始ア
イコン1603の押下が検知されると、描画データ16
07は描画データ1608(図16(d))に変形され
る。ここで、アイコン1602〜1604のいずれも押
下されない場合、変形された描画データ1608は破棄
され、もとの描画データ1607に対して4回目の変形
が図16(d)で実行される。つぎに、変形確定アイコ
ン1604が押下されると、描画データ1609が変形
描画データとして確定され、あらたなベースデータとな
る。図16(f)においては、変形領域の変更がおこな
われ、新たな変形領域が入力されている。
【0083】以上、一連の変形実行・停止・変形確定操
作により、ユーザは連続的に一定期間毎に繰り返される
変形描画データを表示画面上で確認しながら、所望の変
形結果を変形確定・変形停止操作で選択することにより
描画データの自動変形を効率良く実行することができ
る。
【0084】本動作例では、変形確定操作をおこなわな
い変形描画データに関しては該データを破棄し、もとの
描画データに対して変形を再度おこなう構成としたが、
変形描画データを累積的に保存し、常に変形された描画
データに対して次の変形を実行する構成も可能である。
さらに、前記構成において、変形破棄アイコンなど、変
形の破棄を指定する手段を設け、該変形破棄アイコン押
下時には、変形結果を破棄し1つ前の描画データを変形
対象とする構成も可能である。さらに、本動作例では変
形確定アイコン押下時に変形描画データが保存されると
共に変形の自動実行が一旦停止する構成としたが、前記
変形確定アイコン押下時には、変形描画データの確定の
みをおこない連続変形は停止せずに継続実行される構成
も可能である。
【0085】以下、本実施例の詳細動作を図17を用い
て説明する。図17は変形指示手段1509の動作手順
を説明するフローチャートであり、図16の操作画面例
におけるアイコン1602〜1604押下時に処理が起
動される。まず処理1701において、変形指示手段1
509は、入力手段111から入力される入力座標など
の入力情報を取得する。処理1702で、変形指示手段
1509は、取得した入力情報が変形の開始を指示する
開始アイコン1603の押下情報であるか判定する。開
始アイコン1603が押下されていない場合は、処理を
終了する。
【0086】開始アイコン1603が押下された場合に
は、処理1703が起動される。変形指示手段1509
は、処理1703で、描画機能提供手段104や関連機
能手段に変形実行を指示し、描画データの変形とその表
示とを実行する。つぎに、変形指示手段1509は、処
理1704で入力手段の入力情報を取得し、処理170
5で停止アイコン1602・変形確定アイコン1604
押下の有無を判定する。押下が発生しない場合は、処理
1703において変更された結果を解除し、処理対象を
変更前の図形に戻した後(処理1708)、一定時間経
過後に処理1703が起動され、変形が連続的に実行さ
れる。処理1705において、停止アイコン1602・
変形確定アイコン1604が押下された場合には処理1
706が起動される。処理1706で、変形指示手段1
509は、変形確定アイコン1604が押下されたか判
定する。処理1706において、変形確定アイコン16
04が押下されない場合は、変形指示手段1509は、
処理を終了する。処理1706において、変形確定アイ
コン1604が押下された場合には、処理1707が起
動され、変形描画データを新たな変形ベースデータ(変
形対象データ)として確定し、処理を終了する。
【0087】以上、本実施例によれば変形の実行を連続
かつ自動的に描画機能提供手段(描画アプリケーショ
ン)104に行わせることができるようになり、作業効
率が向上する。さらに、連続的に変形描画データを確認
できるので、ユーザの所望する変形を選択容易となり使
い勝手が向上する。
【0088】本実施例では、変形領域の指定はユーザ、
変形方法の指定はシステムがおこなう構成としたが、変
形領域・変形方法の両方をシステムが指定する構成や、
変形領域をシステムが指定し、変形方法をユーザが指定
する構成も可能である。
【0089】変形方法・変形領域両方をシステムが指定
する構成では、例えば変形領域はシステムによりランダ
ムに選択され、さらに変形方法は入力描画データのスト
ローク長に応じて線幅を変形するなど、より自動変形候
補範囲を拡大した自動変形が実現可能となり、自動変形
の用途が拡大される。
【0090】また、変形方法をユーザが指定し、指定さ
れた変形方法をシステムが特定した変形領域に対して自
動的に適用する構成では、例えば変形方法として指定領
域の描画データを90度回転する変形方法をユーザが指
定し、どの領域に該変形を適用するかをシステムが特定
の条件に応じて連続して自動的に決定することが可能と
なる。これにより、変形結果をある程度想定した自動変
形が実行可能となり、自動変形の適用可能用途が拡大
し、使い勝手が向上する。
【0091】さらに、本実施例では描画データは変形処
理開始前に確定されている構成としたが、描画と変形を
同時におこない、描画中のデータに対しても自動変形を
適用可能とする構成も可能である。
【0092】(実施例3)以下、本発明の自動描画制御
手段301の変形方法確定手段406・1506の変形
方法の他の実施例を図18・19を用いて説明する。図
18は本実施例の変形方法確定手段406・1506の
動作手順を示すフローチャート、図19は本実施例の動
作による表示画面の遷移を示す説明図である。
【0093】本実施例の動作を図18を用いて説明す
る。図18は変形方法システム指定手段1505や変形
実行手段409・変形指示手段1509などの通知によ
り起動される。まず処理1801で、変形方法確定手段
406・1506は、描画データ(図19の線分AB、
線分BCなど)を取得する。次に処理1802で、単位
時間当たりの距離変動(ストローク速度、描画速度)を
計算する。処理1803で、描画速度が規定値以上の場
合は処理1804が起動される。処理1804で対応す
る単位描画データの座標値を特定の変換規則で変更す
る。処理1805で未処理の描画データがあるかどうか
判定する。未処理の単位描画データがある場合は、処理
を終了する。未処理のデータがない場合は、処理180
6で描画機能提供手段に変形描画データを通知し、処理
を終了する。
【0094】本実施例の表示が面の遷移例を図19に示
す。図19において、(a)は図18の変形処理実行前
の描画データ、(b)は変形処理実行後の描画データで
ある。各線分AB・BC・CD・DE・EF・FGの描
画速度は、上記処理1802で計算される。(描画速度
は、(線分AB)=12.4、(BC)=2.8、(C
D)=2.0、(DE)=5.4、(EF)=16.
4、(FG)=12.4となる。)次に、処理1803
で描画速度が12.0以上(規定値以上)のものが選択
され、処理1804で、該当する単位描画データ(線分
AB・EF・FG)の終点座標がX方向に5単位距離移
動(描画座標を変更)される。以上の変形方法により描
画データ(a)は、描画データ(b)に変形される。
【0095】以上の変形方法により、ユーザが文字・図
形などの描画データを入力する際の描画速度に応じた描
画データの変形が可能となる。また、既存のイラストデ
ータなどを描画データとして利用する場合も、単位描画
データの始点・終点距離に応じた変形が可能となる。
【0096】(実施例4)以下、本発明の自動描画制御
手段301の変形方法確定手段406・1506の変形
方法の他の実施例を図20・21を用いて説明する。図
20は本実施例の変形方法確定手段406・1506の
動作手順を示すフローチャート、図21は本実施例の動
作による表示画面の遷移を示す説明図である。
【0097】本実施例の変形方法確定手段406・15
06の動作を図20を用いて説明する。図20は変形方
法システム指定手段や変形実行手段409・変形指示手
段1509などの通知により起動される。処理2001
で、変形方法確定手段406・1506は、単位描画デ
ータを取得する。処理2002で、該単位描画データ毎
の描画角度(ストローク角度、単位描画データとX軸の
なす角度)を計算する。処理2003で規定値以上か判
定をおこない、規定値以上の場合は処理2004を起動
する。処理2004で、該当する単位描画データの描画
線幅を変更する。次に未処理の描画データの有無を処理
2005で判定し、未処理の描画データがない(処理終
了)の場合は処理2006を起動する。処理2006
で、描画機能提供手段104に変形描画データを通知
し、処理を終了する。
【0098】以下、本実施例の動作例を図21を用いて
説明する。図21において、(a)は変形処理実行前の
描画データによる表示画面、(b)は変形処理実行後の
描画データによる表示画面である。変形方法は、処理2
003で描画角度がX軸方向に対して45度以上(規定
値以上)の単位描画データを選別し、処理2004で該
当する単位描画データに対して描画線幅を2倍にする
(線幅変更)変形をおこなう構成となっている。
【0099】以上、図18〜図21に示した2つの実施
例においては、描画速度と描画角度を判定要素とした
が、他のストローク情報である押下圧力、ペン/指など
ポインティングデバイスの入力角度、描画加速度などを
判定要素とする構成も可能である。また、判定条件に関
しても規定値以上を変形対象とする構成としたが、任意
の論理条件を判定条件とする構成が可能である。さら
に、複数の判定要素や判定条件を組み合わせた判定方法
も適用可能であり、変形方法に関する判定要素と判定方
法は、特にこれを限定しない。また、変形方法に関して
も座標位置変更と線幅変更にこれを限定するものではな
い。
【0100】以上の変形方法確定手段の変形方法によれ
ば、ユーザの入力する描画データの入力軌跡や入力方法
(入力速度など)に応じた変形が実行可能となり、描画
データの入力操作を反映した変形が可能となり、変形方
法の適用範囲が拡大でき使い勝手が向上する。
【0101】(実施例5)以下、本発明の他の一実施例
を図22〜31を用いて説明する。図22は本実施例の
システム構成図、図23はストローク対応変形手段22
01の構成を示す構成図、図24はストローク対応変形
手段2201の変形処理に必要な情報を記憶するテーブ
ルの構成図、図25〜27はストローク対応変形手段2
201の構成手段毎の動作手順を示すフローチャート、
図28〜31は本実施例の動作例を示す図である。
【0102】図22において、2201は描画データを
ユーザの入力するストローク情報に応じて変形可能なス
トローク対応変形手段である。図23において、230
1は入力するストローク情報から特定のモードまたは特
定のストローク形状、特定のストローク入力位置などの
情報を用いて変形指示ストロークを識別可能な変形指示
ストローク検知手段、2302は変形指示ストローク検
知手段の検知する変形指示ストロークから変形対象を確
定する変形対象確定手段、2303は変形指示ストロー
クから変形方法を確定する変形方法確定手段である。図
24において、(a)は動作モードを設定する動作モー
ドテーブル、(b)は変形対象の指定方法を設定する変
形対象指定テーブル、(c)は変形方法を設定する変形
方法設定テーブルである。
【0103】以下、本実施例の概要動作を図23を用い
て説明する。図23において、変形指示ストローク検知
手段2301は入力される座標軌跡・押下圧力などのス
トローク情報を監視し、特定の条件を満足するストロー
ク情報を変形指示ストローク情報として識別する。識別
方法としては、変形指示ストロークを入力するモードを
設けてモードにより判定する方法や、特定の入力軌跡形
状(ジェスチャー)を識別する方式などがある。変形指
示ストローク検知手段2301は、入力されたストロー
クが、描画データなのか、該変形指示以外のコマンド入
力なのか、あるいは変形指示ストロークなのかを検知す
ることができる。
【0104】変形指示ストローク検知手段2301にお
いて、該当する変形指示ストロークが検知されると、検
知情報は変形対象確定手段2302および変形方法確定
手段2303に通知される。変形対象確定手段は変形対
象の描画データをユーザが指定するのか、システムが指
定するのかが設定されている動作モードテーブル(図2
4(a))内に保持された情報に応じて、変形対象を決
定する。
【0105】ユーザが変形対象を設定するモードでは、
ユーザの入力ストローク情報などに応じて変形対象を決
定する。システムが変形対象を決定するモードでは、変
形指示ストローク検知手段2301の検知した変形指示
ストロークを用いた変形対象の確定をおこなう。具体的
には、変形対象指定テーブル(図24(b))を用いて
確定する。また、変形方法確定手段2303においても
同様にユーザ設定/システム設定を動作モードテーブル
(図24(a))の設定に応じて決定し、所定の変形方
法確定処理をおこなう。
【0106】変形対象指定方法1が選択された場合のス
トローク対応変換手段2201の動作手順を図80に示
す。ストローク対応変換手段2201は、入力手段11
1を介して入力を受け付けた変形指示ストローク(Sr
とする)を取得し(処理8001)、描画データのスト
ローク(S1、…、Sn)を取得する(処理800
2)。まず、処理対象のストローク(Stとする)を、
S1とし(処理8003)、StとSrとが接するかど
うか検査する(処理8004)。ストローク対応変換手
段2201は、接しない場合は、そのまま処理を処理8
006に進めるが、接する場合は、Stを変形対象に指
定する(処理8005)。処理8006で、ストローク
対応変換手段2201は、Stをつぎの描画ストローク
とし、すべての描画ストロークデータの検査が終了する
まで(処理8008)、上記処理8004〜8006を
繰り返す。
【0107】変形対象指定方法2が選択された場合のス
トローク対応変換手段2201の動作手順を図81に示
す。ストローク対応変換手段2201は、入力手段11
1を介して入力を受け付けた変形指示ストローク(Sr
とする)を取得し(処理8101)、Srに外接する矩
形領域Rを求め(処理8102)、描画データのストロ
ーク(S1、…、Sn)を取得する(処理8103)。
まず、処理対象のストローク(Stとする)を、S1と
し(処理8104)、StがR内に含まれるかどうか検
査する(処理8105)。ストローク対応変換手段22
01は、含まれない場合は、そのまま処理を処理810
7に進めるが、含まれる場合は、Stを変形対象に指定
する(処理8106)。処理8107で、ストローク対
応変換手段2201は、Stをつぎの描画ストロークと
し、すべての描画ストロークデータの検査が終了するま
で(処理8108)、上記処理8105〜8107を繰
り返す。
【0108】変形対象指定方法3が選択された場合のス
トローク対応変換手段2201の動作手順を図82に示
す。ストローク対応変換手段2201は、入力手段11
1を介して入力を受け付けた変形指示ストローク(Sr
とする)を取得し(処理8201)、Srのうちストロ
ーク速度が、あらかじめ定められた値V以上の単位スト
ローク{Sv}を求め(処理8202)、描画データの
ストローク(S1、…、Sn)を取得する(処理820
3)。まず、処理対象のストローク(Stとする)を、
S1とし(処理8204)、Stが{Sv}に接するか
どうか検査する(処理8205)。ストローク対応変換
手段2201は、接しない場合は、そのまま処理を処理
8207に進めるが、接する場合は、Stを変形対象に
指定する(処理8206)。処理8207で、ストロー
ク対応変換手段2201は、Stをつぎの描画ストロー
クとし、すべての描画ストロークデータの検査が終了す
るまで(処理8208)、上記処理8205〜8207
を繰り返す。
【0109】変形方法1が指定された場合のストローク
対応変換手段2201の動作手順を図83に示す。スト
ローク対応変形手段2201は、まず、入力手段111
を介して入力を受け付けた変形指示ストロークSrを取
得し(処理8301)、Srが水平方向(X軸)となす
角度(Qとする)を求める(処理8302)。つぎに、
ストローク対応変形手段2201は、変形対象に指定さ
れた描画データのストローク(S1、…、Sn)を取得
し(処理8303)、S1、…、Snに外接する領域R
を求める(処理8304)。さらに、ストローク対応変
形手段2201は、領域Rを重心(Gとする)を中心に
角度Qだけ回転させる(処理8305)、処理を終了す
る。これにより、ストロークS1、…、Snも領域Rと
ともに回転することになる。
【0110】変形方法2が指定された場合のストローク
対応変換手段2201の動作手順を図85に示す。スト
ローク対応変形手段2201は、まず、入力手段111
を介して入力を受け付けた変形指示ストロークSrを取
得し(処理8501)、Srに外接する矩形領域(Rと
する)を取得する(処理8502)。つぎに、ストロー
ク対応変形手段2201は、矩形領域RのY軸方向の長
さRYを取得し(処理8503)、描画データに外接す
る矩形領域(Bとする)を求める(処理8504)。さ
らに、ストローク対応変形手段2201は、領域BのY
軸方向の長さBYを取得し(処理8505)、拡大縮小
比率(Dとする)を求める(処理8506)。Dは、R
YをBYで割ることにより求められる。最後に、ストロ
ーク対応変換手段2201は、描画データをY軸方向に
比率Dで拡大(縮小)し(処理8507)、処理を終了
する。
【0111】変形方法3が指定された場合のストローク
対応変換手段2201の動作手順を図86に示す。スト
ローク対応変形手段2201は、まず、入力手段111
を介して入力を受け付けた変形指示ストロークSrを取
得し(処理8601)、処理対象のストローク(Sとす
る)を、Srの最初の単位ストロークとする(処理86
02)。つぎに、ストローク対応変形手段2201は、
Sのストローク速度(Vs)を計算し(処理860
3)、Vsがあらかじめ定められた規定値(Vとする)
以上かどうか検査する(処理8604)。VsがV以上
の場合は、Sに接する描画データのストロークの線幅
を、あらかじめ定められた値(L1とする)とし(処理
8605)、VsがV未満の場合は、Sに接する描画デ
ータのストロークの線幅を、あらかじめ定められた値
(L2とする)として(処理8606)、Sを次の単位
ストロークとし(処理8607)、すべての単位ストロ
ークデータの検査が終了するまで(処理8608)、上
記処理8603〜8607を繰り返す。
【0112】変形方法4が指定された場合のストローク
対応変換手段2201の動作手順を図87に示す。スト
ローク対応変形手段2201は、まず、入力手段111
を介して入力を受け付けた変形指示ストロークSrを取
得し(処理8701)、処理対象のストローク(Sとす
る)を、Srの最初の単位ストロークとする(処理87
02)。つぎに、ストローク対応変形手段2201は、
Sの押下圧力(Psとする)を取得し(処理870
3)、Psがあらかじめ定められた規定値(Pとする)
以上かどうか検査する(処理8704)。PsがP以上
の場合は、Sに外接する矩形領域と描画データとの交わ
る領域を、あらかじめ定められたパターン(P1とす
る)で塗りつぶし(処理8705)、PsがP未満の場
合は、Sに外接する矩形領域と描画データとの交わる領
域を、あらかじめ定められたパターン(P2とする)で
塗りつぶして(処理8706)、Sをつぎの単位ストロ
ークとし(処理8707)、すべての単位ストロークデ
ータの検査が終了するまで(処理8708)、上記処理
8703〜8707を繰り返す。
【0113】以上の動作により、描画データに対して上
書きの形式などで入力されるストローク(変形指示スト
ローク)の入力軌跡などに応じて、該描画データの変形
が可能となり、ユーザの直感に合った操作方法による描
画データに変形が可能となり、使い勝手が向上する。図
28〜31に変形例を示す。
【0114】以下、本実施例の詳細動作を図24〜27
を用いて説明する。図24は変形処理に必要な各種デー
タなどを記憶するテーブルの構成例である。図24
(a)は動作モードテーブルである。動作モード1は、
変形対象指定方法はユーザ指定、変形方法指定はシステ
ム(変形指示ストローク)とするモードである。以下同
様に動作モード2・3をもち、変形対象の指定と変形方
法の指定に対してそれぞれユーザ設定でおこなうか、シ
ステム設定でおこなうかをフラグ情報2403に設定可
能な構成となっている。
【0115】図24(b)は、動作モードテーブルにお
いて、変形対象指定方法をシステム指定(変形指示スト
ローク)に設定にして場合の変形対象の指定方法を記憶
する変形対象指定テーブルである。タグ領域2407に
は、指定方法1、2、3の3種のタグが記憶されてお
り、それそれの指定方法に対応する変形対象指定方法が
領域2408に保持されている。指定方法1は、変形指
示ストロークと接する(交差を含む)全ての描画データ
を変形対象とする方法である。指定方法2は、変形指示
ストロークが外接する矩形領域に含まれる全ての描画デ
ータを変形対象とする方法である。指定方法3は、変形
指示ストロークの単位描画データ毎のストローク速度が
規定値以上の該単位変形指示ストロークに接する全ての
描画データを変形対象とする方法である。領域2409
に保持されるフラグ情報により、現在設定されている変
形対象指定方法を取得することができるようになってい
る。
【0116】図24(c)は、動作モードテーブルにお
いて、変形方法をシステム指定(変形指示ストローク)
に設定にして場合の変形方法を記憶する変形方法指定テ
ーブルである。タグ領域2410には、変形方法1〜4
の4種のタグが記憶されており、それそれの方法に対応
する具体的変形方法が領域2411に保持されている。
変形方法1は、変形指示ストロークとX軸とのなす角
(ストローク角度)に応じて線幅の変更など、特定の変
形をおこなう方法である。変形方法2は、変形指示スト
ロークのストローク長に応じて描画データの拡大・縮小
などの変形をおこなう変形方法である。変形方法3は、
変形指示ストロークのストローク入力速度に応じて描画
データの線幅を変更する変形方法である。変形方法4
は、変形指示ストロークの押下圧力に応じて変形をおこ
なう方法である。以上に示した変形方法1〜4では、変
形指示ストローク全体に対する角度・長さ・速度・押下
圧力による描画データに対する変形方法の決定をおこな
う構成としたが、単位変形指示ストローク毎に変形方法
を決定するなど他の変形方法も適用可能である。領域2
412に保持されるフラグ情報により、現在設定されて
いる変形方法を取得することができるようになってい
る。
【0117】以下、本実施例の変形指示ストローク検知
手段2301の動作手順を図25を用いて説明する。本
処理は入力手段にストローク入力が発生した場合に起動
される。まず、変形指示ストローク検知手段2301
は、処理2501で入力ストロークを取得し、処理25
02で該入力ストロークが変形指示ストロークかどうか
判定する。変形指示ストロークではない場合には、変形
指示ストローク検知手段2301は、処理を終了する。
【0118】変形指示ストロークである場合には、変形
指示ストローク検知手段2301は、処理2503で動
作モードテーブル(図24(a))の領域2403に保
持されているフラグ情報を取得し、処理2504で動作
モードが動作モード1であるか判定する。動作モードが
動作モード1である場合は、処理2505において変形
方法確定手段2303に変形指示ストロークの検知を通
知する。動作モードが動作モード2の場合は(処理25
06)、処理2507で変形対象確定手段2302に変
形指示ストロークの検知を通知する。動作モードが動作
モード3の場合は(処理2508)、処理2509で変
形対象確定手段2302と変形方法確定手段2303に
変形指示ストロークの検知を通知する。以上の動作によ
り変形指示ストローク検知手段2301では、対応する
変形指示ストロークの検知と、動作モードテーブルの設
定に応じた変形対象確定手段2302・変形方法確定手
段2303への検知通知が行われる。
【0119】次に、図26を用いて変形対象確定手段2
302の動作を説明する。本処理は図25に示した変形
指示ストローク検知手段の処理動作において、変形指示
ストローク検知が該変形対象確定手段2302に通知さ
れた場合と、メニュー項目の選択(図示せず)など、コ
マンドの実行指示の入力などを受け付けると起動され
る。まず処理2601で、変形対象確定手段2302
は、動作モードテーブル(図24(a))から選択され
た動作モードを取得する。動作モードが動作モード1の
場合には(処理2602)、変形対象指定はユーザ選択
(指定)となり、処理2607が起動される。動作モー
ドが動作モード1以外の場合には変形対象指定はシステ
ム指定(変形指示ストローク)となり処理2603が起
動される。
【0120】ユーザ選択(動作モード1)の場合、変形
対象確定手段2302は、処理2607で入力手段11
1の入力情報(ストローク情報)取得する。該入力情報
が変形する描画データの対象指定として有効であるかを
処理2608で判定し、有効でない場合は処理を終了す
る。有効である場合には、変形対象確定手段2302
は、処理2609で変形対象領域を設定し、処理260
6に処理を進める。
【0121】システム指定(動作モード2、3)の場
合、変形対象確定手段2302は、処理2603で変形
指示ストロークが取得済みであることを確認し、取得し
ていない場合は処理を終了する。取得済みの場合は、変
形対象確定手段2302は、処理2604で変形対象指
定テーブルに設定されている指定方法をフラグ情報から
取得し、処理2605において対応する変形対象指定方
法に応じて対象領域を確定する。ユーザ選択あるいはシ
ステム指定のいずれの場合においても、次に処理260
6で対象領域を描画機能提供手段104に通知し、処理
を終了する。
【0122】次に、図27を用いて変形方法確定手段2
303の動作を説明する。本処理は図25に示した変形
指示ストローク検知手段の処理動作において、変形指示
ストローク検知が該変形方法確定手段2303に通知さ
れた場合と、メニュー項目の選択(図示せず)など、コ
マンドの実行指示の入力などを受け付けると起動され
る。まず、変形方法確定手段2303は、処理2701
で、動作モードテーブル(図24(a))から選択され
た動作モードを取得する。動作モードが動作モード2の
場合には(処理2702)、変形方法指定はユーザ選択
(指定)となり処理2707が起動される。動作モード
が動作モード2以外に場合には変形方法指定はシステム
指定(変形指示ストローク)となり処理2703が起動
される。以下、図27に示した動作手順により、変形対
象確定手段2302の動作手順と同様の処理を実行し、
変形方法を確定する。なお、図27の処理2703〜2
709は、それぞれ、図26の処理2603〜2609
と同様の処理を示している。
【0123】以上の各手段により実現される、ストロー
ク対応変形手段2201の動作例を図28〜31を用い
て説明する。
【0124】図28は、動作モード1での動作による表
示の遷移例を示しており、変形対象はユーザにより描画
データ2802(全体)が選択されている。図28
(a)では該変形指示ストローク2801全体とX軸と
のなす角度に応じて選択された描画データの表示角度を
変更する例を示している。2802は変形前の描画デー
タによる表示、2803は変形後の描画データによる表
示を示している。図28(b)は動作モード1の他の動
作による表示の遷移を示す図である。本動作例では、変
形指示ストローク2806全体の長さに応じて描画デー
タを縮小・拡大変形する例を示している。2804は変
形前の描画データ、2805は変形後の描画データを示
している。
【0125】図29は、動作モード2での動作による表
示の遷移例を示しており、変形方法はユーザにより指定
される。図29(a)では、変形方法は対象領域の描画
データの線属性を点線にする処理がユーザにより指定さ
れている。ここで、変形指示ストローク2901の接す
る描画データに対して上記変形を適用することにより、
描画データ2902は描画データ2903に変形され
る。図29(b)は、動作モード2の他の動作による表
示の遷移例を示す図である。図29(b)では、描画デ
ータの指定領域を塗りつぶす処理が変形方法としてユー
ザ設定されている。ここで、変形指示ストローク290
7を入力することにより、描画データと変形指示ストロ
ーク2907に外接する矩形領域との共通領域が指定さ
れた変形方法である塗りつぶし処理により変形される。
変形前の描画データによる表示が2904であり、変形
後の描画データによる表示が2905となる。
【0126】図30は、動作モード3の動作による表示
の遷移例を示す図である。図30(a)には、表示され
る図形の例を、図30(b)には、変形の対象である矩
形領域の変形を示している。図30において、変形方法
と変形対象の指定は共にシステム(変形指示ストローク
3001)による動作モードとなっている。本動作例で
は、変形方法として対象描画データの描画角度を変形指
示ストローク3001全体の角度に変形する変形方法を
採用し、変形対象として変形指示ストローク2907に
外接する矩形領域内の描画データを特定した。変形前の
描画データによる表示を3003に、変形実施後の描画
データによる表示を3004に図示した。この処理にお
いては、変形対象領域は、図30(b)に示すように、
変形前は、縦RY、横RXの長方形の領域であるが、変
形後には、各辺の長さは変わらないが、角度がQに変更
され、平行四辺形になり、表示図形も、同様に変形され
る。なお、図30の処理では変形指示ストロークに外接
する矩形領域がY軸方向において、描画データを分断す
ることが処理の条件となる。
【0127】なお、変形方法1が選択された場合であっ
ても、図30に示したような指定された角度だけ図形を
歪ませる変形を行う場合の、ストローク対応変形手段2
201の動作手順は、図83に示したもとのは異なる。
この場合の動作手順を図84に示す。ストローク対応変
形手段2201は、まず、入力手段111を介して入力
を受け付けた変形指示ストロークSrを取得し(処理8
401)、Srが水平方向(X軸)となす角度(Qとす
る)を求める(処理8402)。つぎに、ストローク対
応変形手段2201は、変形対象領域のX・Y方向の距
離(変形対象の矩形領域(Rとする)の2辺の長さ。R
X、RYとする)を求め(処理8403)、R(直交座
標系)を、2辺の長さRX、RYを変更せずに、角度Q
だけ歪ませた平行四辺形領域R’を求める(処理840
4)。さらに、ストローク対応変形手段2201は、描
画データで領域Rに含まれるものを、RからR’座標系
に座標変換し(処理8405)、描画データのうちRよ
り上部にあるもの(すなわちY座標が大きいもの)を、
(RYcosQ,−RY(1−sinQ))だけ平行移
動し(処理8406)、処理を終了する。
【0128】図31は、動作モード3での他の動作によ
る表示の遷移例を示す図である。図31において、31
01・3102は2つの単位変形指示ストロークから構
成される変形指示ストロークを示す。変形対象指定方法
として、変形指示ストローク3101・3102全体が
外接する矩形領域を指定する方法を適用し、変形方法と
して単位変形指示ストローク3101・3102の角度
に応じて塗りつぶしパターンを変更する変形方法を採用
する例を示す。ここで変形方法に関連し、各塗りつぶし
領域の境界はX軸方向が単位変形指示ストローク310
1・3102毎、Y軸方向は変形指示ストローク310
1・3102全体とする。変形前の描画データを310
4に、変形後の描画データを3105に示す。本実施例
によれば、変形指示ストロークの単位ストローク毎に細
かい変形対象指定、変形方法指定が実行可能となり使い
勝手が向上する。
【0129】(実施例6)以下、本発明の他の実施例を
図32〜38を用いて説明する。図32は本実施例のシ
ステム構成図、図33はストローク対応塗りつぶし手段
3201の構成手段を示す図、図34・35・36はス
トローク対応塗りつぶし手段3201の各構成手段の構
成図、図38は本実施例の動作例を示す図である。
【0130】図32において、3201は入力されるス
トローク(入力軌跡)に応じて塗りつぶし方法を変更可
能な特定領域の塗りつぶし方法実現手段であるストロー
ク対応塗りつぶし手段である。図33において、330
1は塗りつぶしの指示をおこなうストロークを検知する
塗りつぶしストローク検知手段、3302は塗りつぶし
ストローク検知手段3301の検知結果などに応じて塗
りつぶし領域を確定する塗りつぶし領域確定手段、33
03は塗りつぶしストローク検知手段3301の検知結
果などに応じて塗りつぶし方法を指定する塗りつぶし方
法指定手段である。
【0131】以下、本実施例の動作を説明する。入力デ
ータ(ストローク情報)は塗りつぶしストローク検知手
段3301で監視される。塗りつぶしストローク検知手
段3301の動作手順を図34に示す。図34の処理は
入力データ(ストローク情報)の発生などで起動され
る。まず、塗りつぶしストローク検知手段3301は、
処理3401で、入力座標などの入力ストローク情報を
取得する。次に処理3402において、該入力ストロー
ク情報が塗りつぶし指示ストロークであるか判定する。
判定により塗りつぶし指示ストロークではないと判断さ
れた場合は、処理を終了する。塗りつぶし指示ストロー
クであると判断された場合は、処理3403が起動され
る。処理3403で、塗りつぶしストローク検知手段3
301は、塗りつぶし領域確定手段3302に検知結果
を通知し、さらに処理3404で塗りつぶし方法指定手
段3303に検知結果を通知し、処理を終了する。
【0132】塗りつぶし領域確定手段3302の動作手
順をに図35示す。図35の処理は塗りつぶしストロー
ク検知手段3301のストローク検知(処理3403)
で起動される。図35の動作手順では、まず処理350
1が起動され、塗りつぶし領域確定手段3302は、塗
りつぶし指示ストローク情報を取得する。次に処理35
02で、塗りつぶし領域確定手段3302は、塗りつぶ
し指示ストロークの開始点を内包する領域(閉領域また
は特定領域)を特定し、処理3503で前記領域を塗り
つぶし領域に指定する。最後に、塗りつぶし領域確定手
段3302は、処理3504で、描画機能手教手段10
4に塗りつぶし領域に指定完了(更新)を通知し、処理
を終了する。
【0133】図36は塗りつぶし方法指定手段3303
が使用する塗りつぶし方法指定テーブルの構成図であ
る。図36において、3601は各項目を識別するため
のタグ情報領域、3602は塗りつぶし方法を保持する
領域、3603は現在指定されている塗りつぶし方法を
記憶するためのフラグ情報を格納する領域である。な
お、図36では、例として塗りつぶし方法3が選択され
ている場合を図示しているため、塗りつぶし方法3に相
当する領域にフラグがセットされている。図36におい
て、塗りつぶし方法1は、指定された領域を単一パター
ン(または色)で塗りつぶす方式である。塗りつぶし方
法2は、指定された領域内のストローク軌跡の部分のみ
単一パターン(または色)で塗りつぶす方式である。塗
りつぶし方法3は、指定された領域内のストローク軌跡
の部分の内、特定速度条件を満足する部分のみを塗りつ
ぶす方法である。塗りつぶし方法4は、指定された領域
内のストローク軌跡の部分の内、特定押下圧力条件を満
足する部分のみを塗りつぶす方法である。塗りつぶし方
法の動作手順を図88〜図91に示す。
【0134】塗りつぶし方法1が選択された場合、図8
8に示すように、ストローク対応塗りつぶし手段320
1は、まず、処理8801において、入力手段111を
介して入力を受け付けた塗りつぶし指示ストローク(S
rとする)を取得する。つぎに、ストローク対応塗りつ
ぶし手段3201は、Srの始点の座標(Psとする)
を取得し(処理8802)、Psを含む描画データの閉
領域(Aとする)を取得し(処理8803)、最後に、
領域Aを、指定された単一パターンで塗りつぶす処理を
行い(処理8804)、処理を終了する。
【0135】塗りつぶし方法2が選択された場合、図8
9に示すように、ストローク対応塗りつぶし手段320
1は、まず、処理8901において、入力手段111を
介して入力を受け付けた塗りつぶし指示ストローク(S
rとする)を取得する。つぎに、ストローク対応塗りつ
ぶし手段3201は、Srの始点の座標(Psとする)
を取得し(処理8902)、Psを含む描画データの閉
領域(Aとする)を取得し(処理8903)、領域Aと
ストロークSrとの共通領域A・Srをを求め(処理8
904)、最後に、共通領域A・Srを、指定された単
一パターンで塗りつぶす処理を行い(処理8905)、
処理を終了する。
【0136】塗りつぶし方法3が選択された場合、図9
0に示すように、ストローク対応塗りつぶし手段320
1は、まず、処理9001において、入力手段111を
介して入力を受け付けた塗りつぶし指示ストローク(S
rとする)を取得する。つぎに、ストローク対応塗りつ
ぶし手段3201は、Srの始点の座標(Psとする)
を取得し(処理9002)、Psを含む描画データの閉
領域(Aとする)を取得し(処理9003)、領域Aと
ストロークSrとの共通領域A・Srをを求め(処理9
004)る。つぎに、ストローク対応塗りつぶし手段3
201は、共通領域A・Sr内の、塗りつぶしストロー
クSrの平均ストローク速度(Vとする)を求め(処理
9005)、Vがあらかじめ定められた規定値以上かど
うか検査する(処理9006)。規定値以上の場合は、
共通領域A・Srを、あらかじめ定められたパターン
(P1とする)で塗りつぶす処理を行い(処理900
7)、処理を終了する。規定値以下の場合は、共通領域
A・Srを、あらかじめ定められたP1とは異なるパタ
ーン(P2とする)で塗りつぶす処理を行い(処理90
08)、処理を終了する。
【0137】塗りつぶし方法4が選択された場合、図9
1に示すように、ストローク対応塗りつぶし手段320
1は、まず、処理9101において、入力手段111を
介して入力を受け付けた塗りつぶし指示ストローク(S
rとする)を取得する。つぎに、ストローク対応塗りつ
ぶし手段3201は、Srの始点の座標(Psとする)
を取得し(処理9102)、Psを含む描画データの閉
領域(Aとする)を取得し(処理9103)、領域Aと
ストロークSrとの共通領域A・Srをを求め(処理9
104)る。つぎに、ストローク対応塗りつぶし手段3
201は、共通領域A・Sr内の、塗りつぶしストロー
クSrの平均押下圧力(Pとする)を求め(処理910
5)、Pがあらかじめ定められた規定値以上かどうか検
査する(処理9106)。規定値以上の場合は、共通領
域A・Srを、あらかじめ定められたパターン(P1と
する)で塗りつぶす処理を行い(処理9107)、処理
を終了する。規定値以下の場合は、共通領域A・Sr
を、あらかじめ定められたP1とは異なるパターン(P
2とする)で塗りつぶす処理を行い(処理9108)、
処理を終了する。
【0138】塗りつぶし方法指定手段3303の動作手
順を図37に示す。図37の処理は塗りつぶしストロー
ク検知手段3301のストローク検知(処理3404)
で起動される。まず、塗りつぶし方法指定手段3303
は、処理3701で、塗りつぶし方法指定テーブル(図
36)のフラグ情報を取得する。つぎに、処理3702
でテーブル中の対応する塗りつぶし方法を取得する。さ
いごに、処理3703で、描画機能提供手段104に通
知する。
【0139】以上に示した、ストローク対応塗りつぶし
手段の動作により、塗り絵の動作に類似したペン/指操
作で描画データの塗りつぶしが実現可能となる。具体的
には、描画データに塗りつぶしたい領域内を始点とする
任意のストローク入力で(所定領域からはみだしてもよ
い)、所定の領域のみを塗りつぶすことが可能となる。
【0140】図38に本実施例の動作例を示す。図38
(a)は、塗りつぶし方法1を採用した例である。38
03が変形(塗りつぶし)前の描画データ、3802が
塗りつぶし指示ストロークである。塗りつぶし指示スト
ローク3802のストローク開始点3801が、描画デ
ータ3803の内部にあるので、描画データ3803の
内部が塗りつぶし指定領域になる。この例では、塗りつ
ぶし方法1が採用されているので、変形により描画デー
タ3803の内部が単一パターンで塗りつぶされる。変
形後の描画データを3804に示す。
【0141】図38(b)は、本実施例の他の動作例で
ある。本動作例では、塗りつぶし方法2が採用されてい
る。(a)と同様に変形領域が特定され、領域内のスト
ローク軌跡部分のみが塗りつぶされる。変形前の描画デ
ータを3805に、変形後の描画データを3806に示
す。
【0142】本実施例では、塗りつぶし領域の確定に塗
りつぶし指示ストロークの開始点を条件として適用した
が、塗りつぶし領域の確定方法を特にこの方法に限定す
るものではない。例えば、塗りつぶし指示ストロークを
最も長く含む領域を塗りつぶし領域とする方法や、塗り
つぶし指示ストロークと接する(交差を含む)領域全て
を塗りつぶし領域とする方法など他の指定方法も適用可
能である。
【0143】さらに、塗りつぶし方法(図36)も特に
これを限定しない。例えば、複数の塗りつぶし指示スト
ロークを入力し、AND/ORなど任意の論理条件の組
合わせを満足する領域を塗りつぶす方法など他の方法を
適用する構成も可能である。
【0144】以下、本発明の他の実施例を図39〜42
を用いて説明する。図39は本実施例のストローク対応
塗りつぶし手段3201の構成手段を示す図、図40〜
42は塗りつぶし支援手段3904の動作例を示す図で
ある。本実施例では、入力手段として押下圧力を検知可
能なタブレットなどを構成手段とし、入力座標情報の他
に入力手段をペン/指などの指示手段で押下する際の押
下圧力情報も検知可能である。
【0145】つぎに、本実施例の動作を説明する。図3
9において、3904は先に述べた実施例(図32〜図
38)と同様に塗りつぶし機能を構成する描画機能提供
手段104に追加された塗りつぶし支援手段である。
【0146】図40は、塗りつぶし支援手段3904の
動作例を示す図である。図40において、塗りつぶしは
塗りつぶし指示ストロークの入力軌跡に応じておこなわ
れるが、塗りつぶし幅は該塗りつぶし指示ストロークの
押下圧力に応じて設定される。4001・4003・4
005・4007は塗りつぶし指示ストローク軌跡(こ
の場合は1点)を示す。(a)では描画圧力paが規定
値以下のため塗りつぶしが実行されない。(b)では描
画圧力pb(pb>pa)が規定値を越え塗りつぶしが
実行される4003。(c)では描画圧力pc(pc>
pb)が規定値を越えさらに圧力が(b)と比べて高く
なるので塗りつぶし幅が太くなる。
【0147】以上の塗りつぶし方法により、文具ペンな
どと類似した操作体系を維持しながら、塗りつぶし領域
に関しては指定された領域のみの塗りつぶしが可能とな
り、より表現力のある塗りつぶし方法が実現可能とな
る。
【0148】図41は、塗りつぶし支援手段3904の
他の動作例を示す図である。本動作例では、塗りつぶし
方法として指定領域内(全てを)塗りつぶす方法が選択
されている。本動作例では、同一の塗りつぶし領域に対
して異なる塗りつぶしパターンが複数回指定された場合
の動作を示している。(a)で塗りつぶしが実行されて
いない描画データ4101に対して、4102の塗りつ
ぶしパターンによる塗りつぶしを指定すると、変形結果
(塗りつぶし結果)は(b)の描画データ4101とな
る。ここで、さらに塗りつぶしパターン4103を指定
して塗りつぶしを実行すると(c)の描画データ410
1に示すように塗りつぶしパターン4102と4103
が領域分割され混在した塗りつぶし結果となる。さら
に、塗りつぶしパターン4104を指定して塗りつぶし
を実行すると(d)の描画データ4101に示すように
塗りつぶしパターン4102と4103・4104が領
域分割され混在した塗りつぶし結果となる。
【0149】前記領域分割の方式は、本実施例に示した
ようにNパターンが混在する場合に高さ方向に塗りつぶ
し領域を距離N等分する方法や、高さ方向に面積でN等
分する方式、水平方向に距離/面積でN等分する方式な
どが可能である。さらに、パターンの指定順序で塗りつ
ぶし領域を決定する方式(例えば最初のパターンの塗り
つぶし領域は1/2、つぎのパターンの塗りつぶし領域
は残りの領域の1/2(全体の4/1)、以下同様)
や、塗りつぶしパターンごとに塗りつぶす領域の割合を
あらかじめ設定しておき、この設定に応じて塗りつぶす
方式なども可能であり、塗りつぶす領域の確定方法は特
にこれを限定しない。
【0150】以上の塗りつぶし方法により、従来1つし
か指定できなかった塗りつぶしパターンを領域を分けて
複数設定可能となり、塗りつぶし操作における表現力が
向上可能となる。
【0151】本動作例においては、塗りつぶしはパター
ンで指定する構成としたが、パターン以外の色など他の
データによる塗りつぶしにも適用可能である。また、本
動作例では塗りつぶし領域を等分する構成としたが、塗
りつぶし領域の分け方や、各分割領域と塗りつぶしパタ
ーンとの対応関係は特にこれを限定しない。
【0152】図42は、塗りつぶし支援手段3904の
他の動作例を示す図である。本動作例では、塗りつぶし
方法として指定領域内(全てを)塗りつぶす方法が選択
されている。本動作例では、同一の塗りつぶし領域に対
して異なる塗りつぶしパターンが複数回指定された場合
の動作を示している。図42において、塗りつぶし対象
となる描画データは4201である。(a)において、
塗りつぶしパターン4202が指定され、描画データは
(b)の描画データ4201に変形(塗りつぶし)され
る。ここで、さらに塗りつぶしパターン4203を指定
して塗りつぶしを実行すると、(c)の描画データ42
01に示すように塗りつぶしパターン4202と420
3の論理和のパターンが塗りつぶしパターンとして適用
される。
【0153】本実施例においては、塗りつぶしパターン
を複数選択する構成としたが、塗りつぶす色などを他の
塗りつぶし情報を複数選択する構成も可能である。さら
に、複数塗りつぶし情報指定時の論理処理としては論理
和だけではなく任意の論理式が適用可能である。さら
に、論理式以外の任意の複数パターン選択規則(例えば
選択の組み合わせと変形後のパターンの対応表など)を
設定し、それに応じて合成パターンを決定する構成も可
能である。例えば、パターンAとパターンBが合成(複
数選択)されるとパターンXになるなどの規則を任意に
指定し、該規則に応じて合成をおこなう構成が可能であ
る。さらに、図40〜42の塗りつぶし支援手段(塗り
つぶし方法)は、その適用範囲をストローク対応塗りつ
ぶし手段(処理)のみに限定するものではなく、塗りつ
ぶし方法・塗りつぶしパターンの生成方法として独立し
て、描画機能などに適用可能である。
【0154】(実施例7)以下、本発明の他の実施例を
図43〜図47を用いて説明する。図43は本実施例の
システム構成図、図44はインキング支援手段4301
の構成手段を示す構成図、図45はストローク情報の
例、図46はインキング支援手段4301の動作手順を
示すフローチャートである。
【0155】本実施例の情報処理装置の構成を図43に
示す。本実施例の情報処理装置は、インキング支援手段
4301を有し、入力された指定位置の軌跡を表示する
機能を有する。
【0156】本実施例の動作を図44を用いて説明す
る。インキング支援手段4301は、入力手段111を
介して受け付けたユーザのペン/指などによる指定位置
の入力の、入力軌跡などのストローク情報をインキング
(表示画面手段・印刷手段などの出力手段での入力軌跡
表示)する場合の表示情報の高機能化を実現可能な描画
支援手段105である。4401は入力されるストロー
ク情報を検知するストローク情報検知手段、4402は
ストローク情報検知手段4401に検知結果に応じたイ
ンキング処理をおこなうインキング方法指定手段であ
る。
【0157】図45はストローク情報の例である。図4
5において、単位ストロークとはある点から次の点まで
を結ぶ直線(直線ABなど)である。ストロークとは単
位ストロークとは、ストローク開始点から終了点までの
点列で構成される複数の単位ストロークの集合である。
ストロークを構成する各点では、ストローク情報として
入力座標・押下圧力・ポインティングデバイスの保持角
度などの情報が取得可能である。図45では点A、Bの
入力座標(x、y)と押下圧力(p)とも合わせて図示
している。図45では、点Aの入力座標は(xa、y
a)であり、押下圧力はpaである。点Bの入力座標は
(xb、yb)であり、押下圧力はpbである。さらに
単位ストロークを構成する2点間の距離であるストロー
ク速度や、さらにストローク加速度、ストローク角度な
どが入力座標から算出可能である。
【0158】以上のストローク情報を用いたインキング
支援手段4301の動作手順を図46に示す。図46の
処理は入力ストローク情報の発生により起動される。ま
ず、インキング支援手段4301のストローク情報検知
手段4401は、処理4601で、入力ストローク情報
を取得する。次に処理4602で、ストローク情報の
内、X軸と単位ストロークのなす角であるストローク角
度が規定範囲内にあるかどうか判定する。インキング支
援手段4301のインキング方法指定手段4402は、
判定結果に応じて、規定範囲内にある場合は処理460
3が起動され、描画線幅があらかじめ定められた値(L
1とする)に設定される。判定結果が規定範囲内にない
場合は処理4604が起動され、描画線幅があらかじめ
定められた値(L2とする)に設定される。線幅決定後
に、インキング支援手段4301は、処理4605で入
力ストロークを描画(インキング)し、処理を終了す
る。図46において処理4601・4602はストロー
ク情報検知手段4401の処理、処理4603〜処理4
605はインキング方法指定手段4402の処理であ
る。
【0159】以上示した、インキング支援手段4301
の動作例を図47に示す。図47において、4701は
インキング支援を適用しない場合の描画データ、470
2は図46のインキング支援を適用した場合の描画デー
タである。本実施例によれば、一定の幅でインキングさ
れる描画データ(入力軌跡)が描画角度に応じて異なる
線幅で表示・印刷されるので、見やすい入力軌跡の表示
が可能である。
【0160】本実施例において、インキング支持手段
は、入力手段を用いた文字・図形などの描画操作に応じ
てリアルタイム(描画操作と同時に)で実行される構
成、および既に入力された描画データに対して一括して
実行する構成のいずれの場合にも適用可能である。さら
に、一括でインキング支援手段を実行する構成において
は、対象となる描画データは画素位置情報を持つペイン
ト系のデータと入力ストローク(始点、通過点、終点)
などの情報をもつドロー系のデータの両方に対応可能で
あるが、本実施例に示すようなストローク情報を用いた
支援機能の場合は、ドロー系のデータが対象となる。
【0161】以下、本発明のインキング支援手段430
1の動作手順の他の一実施例を図48・49を用いて説
明する。
【0162】図48はインキング支援手段4301の動
作手順を示す図である。図48の処理は入力ストローク
情報の発生により起動される。まず、インキング支援手
段4301は、処理4801で、入力ストローク情報を
取得する。次に処理4802で、ストローク情報の内、
ストローク速度が規定範囲内にあるかどうか判定する。
判定結果に応じて、規定範囲内にある場合は処理480
3が起動され、描画ストロークの影付け(影のある描画
パターンによる線描画)処理が実行される。判定結果が
規定範囲内にない場合は処理4804が起動され、描画
ストロークの影付け(影のある描画パターンによる線描
画)処理は実行されない。次に処理4805で入力スト
ロークが描画(インキング)され、処理は終了する。図
48において処理4801・4802はストローク情報
検知手段4401の処理、処理4803〜処理4805
はインキング方法指定手段4402の処理である。
【0163】影付け処理の動作手順を図92に示す。ま
ず、インキング支援手段4301は、入力されたストロ
ーク(Siとする)を取得し(処理9201)、入力ス
トロークSiを、あらかじめ定められたベクトル値
((dx,dy)とする)だけ平行移動して得られるス
トローク(Ssとする)を計算により求める(処理92
02)。つぎに、インキング支援手段4301は、スト
ロークSsを、ベクトル値(dx,dy)により定めら
れる幅の、あらかじめ定められた影付け用の塗りつぶし
パターン(P1とする)で描画した後(処理920
3)、ストロークSiを入力軌跡用のパターン(P2と
する)で上書き描画する(処理9204)。
【0164】以上示した、インキング支援手段4301
の動作例を図49に示す。図49において、4901は
インキング支援を適用しない場合の描画データ、490
2は図48のインキング支援を適用した場合の描画デー
タである。本実施例によれば、ユーザによるストローク
入力の入力速度に応じて容易に影付け処理を実施可能と
なり、使い勝手のよい描画アプリケーションが実現可能
となる。
【0165】(実施例8)以下、本発明の他の実施例を
図50〜図52を用いて説明する。本実施例は、先に述
べたインキング支援手段の実施例がユーザの入力ストロ
ーク情報に応じて多様に描画(インキング)方法をサポ
ート可能であるという長所をもつのに対して、描画方法
の指定を描画開始点(ストロークの開始点)で設定・固
定することにより、それ以降のストローク入力中のユー
ザの期待しないストローク情報の変動に対して安定した
描画機能を提供できる構成となっている。本実施例のイ
ンキング支援手段4301の構成を図50に、動作手順
を図51に示す。図50で、5001はストローク開始
点でのストローク情報を検知するストローク開始点情報
検知手段である。
【0166】本実施例のインキング支援手段4301の
動作手順を図51に示す。まず、インキング支援手段4
301は、処理5101で、入力ストローク情報を取得
する。次に処理5102で該入力ストローク情報が新規
ストロークの開始点のものかどうか判定する。開始点で
はない場合には、処理5105に進む。開始点である場
合には、処理5103が起動される。処理5103で、
ストローク速度が規定値内にあるか判定し、規定値内の
場合には処理5104で描画線に影付け処理をおこな
う。規定値内にない場合には、処理5106で影付け処
理をおこなわない通常の描画をおこなう。次に処理51
05で描画処理を行い、処理を終了する。図51におい
て処理5101・5102はストローク開始点情報検知
手段5001の処理、処理5103はストローク情報検
知手段4401の処理、処理5104〜処理5106は
インキング方法指定手段4402の処理である。
【0167】ここでストロークは、一定周期ごとの入力
座標で構成され、ストローク速度は(周期がほぼ一定で
あるので)単位ストロークの大きさに比例する。また、
入力卯力座標の取得が一定周期ごとでない構成の場合
は、各入力座標が入力された相対/絶対時刻を合わせて
取得することにより、ストローク速度を算出可能であ
る。個の場合、ストローク速度は単位ストロークの始点
・終点の座標間距離をL、始点・終点の入力された時刻
の差をTとしたとき、L/Tとなる。
【0168】本実施例の動作例を図52に示す。(a)
はインキング支援手段を適用しない描画データ、(b)
はインキング支援手段を適用した描画データである。こ
こでは、ストローク開始点を点A・Fとし、ストローク
速度が10単位速度以上のストロークに対して影付け処
理をおこなう構成とした。本実施例によれば、始点のス
トローク速度で決まる、一定の描画方法でストローク毎
に描画が可能となり使い勝手が向上する。
【0169】以下、本実施例のストローク支援手段43
01の他の動作手順例を図53・54を用いて説明す
る。図53は本実施例の動作手順を示す図、図54は動
作例を示す図である。
【0170】本実施例の動作を以下、図53を用いて説
明する。まず、ストローク支援手段4301は、処理5
301で、入力ストローク情報を取得する。処理530
2で新規ストロークの開始点かどうか判定し、開始点で
はない場合は処理5305に処理を進め、新規である場
合は処理5303を起動する。処理5303で押下圧力
条件を判定し、処理5304・5306で押下圧力に応
じた2段階の線幅を設定する。次に処理5305で入力
ストロークの描画をおこなう。
【0171】図53の動作手順の適用例を図54に示
す。(a)では入力ストロークの座標移動はまだなく、
押下圧力に応じて描画線幅が5402・5403・54
04と変化する。ユーザは前記描画線幅を確認しなが
ら、所望の線幅を押下圧力の調節により設定することが
できる。(b)では(a)にて設定した線幅で入力スト
ロークの描画がおこなわれる。ここで、描画開始以降は
押下圧力が変化しても線幅はかわらない。(c)は以上
述べた線幅の開始点による設定をおこなわない場合の動
作例である。押下圧力の入力途中での変化に応じて線幅
が途中で変化している。本実施例によれば、入力手段を
用いて容易に線幅などの描画属性を指定でき、さらに描
画途中においては描画属性を一定とする描画支援機能が
実現可能となり使い勝手が向上する。
【0172】なお、本実施例では押下圧力を描画属性の
設定手段としたが、他のストローク情報やキーボードで
のカーソルキー入力など他の情報により描画属性を決定
する構成にも本発明は適用可能である。また、本実施例
では描画属性の決定を開始点でおこなう構成としたが、
属性決定条件を特にこれに限定するものではない。例え
ば、ストローク終了点で属性を決定し、描画済みの入力
軌跡の描画属性の変化を容易に確認可能とする構成な
ど、他の構成にも適用可能である。
【0173】(実施例9)以下、本発明の他の実施例を
説明する。図55は本実施例の情報処理装置の構成を示
すシステム構成図、図56は描画支援手段であるトレー
ス支援手段の構成手段を示す図、図57・58はトレー
ス支援手段の各構成要素の動作手順を示すフローチャー
ト、図59は本実施例の動作例を示す図である。本実施
例の情報処理装置は、図55に示すように、トレース支
援手段5501を備える。
【0174】本実施例は、ユーザが紙などに記載された
既存描画データをタブレットなどの入力手段を介したト
レース操作(複写操作)で取り込む場合のトレース位置
のずれを解消可能な描画支援機能に関する。本実施例の
動作を図56で説明する。図56において、5601は
あらかじめ指定してあるトレース基準点指示操作を検知
するトレース基準点指示判定手段、5602はトレース
基準点指示判定手段5601の判定したトレース基準点
に応じてトレース座標を変更する入力情報補正手段であ
る。
【0175】本実施例におけるトレース操作では、あら
かじめ決めておくトレース基準点指示操作(例えば、ト
レース用の原画に十字記号を記入しておき、入力手段で
ストローク入力によりトレース中に前記十字記号をトレ
ース入力する操作)を任意のタイミング(トレース用原
画の位置がずれた時点)で実行する。本実施例では、こ
の操作により、トレースずれが補正され、正しくトレー
スすることができる。なお、上記トレース基点指示時操
作は、2点を基準点として指示するなど、他の方法によ
り行なってもよい。
【0176】トレース基準点指示判定手段5601は入
力情報を監視し、トレース基準点指示操作を検知すると
これを入力情報補正手段5602に通知する。以上の操
作手順の詳細を図57・58に示す。
【0177】トレース基準点指示判定手段5601は、
図57に示すように、入力手段を介して受け付けた入力
情報を取得し(処理5701)、トレース基準点の位置
を判定する(処理5702)。基準点の位置が入力され
ていなければ(処理5703)、処理を終了し、基準点
の位置が入力されていれば(処理5703)、入力情報
補正手段5602に基準点の位置を通知し、処理を終了
する。
【0178】通知を受けた入力情報補正手段5602
は、図58に示すように、まず、通知された情報が基準
点情報かどうか検査し(処理5801)、基準点情報で
なければ、通知待ち状態に戻る。基準点情報だった場
合、入力情報補正手段5602は、今までの基準点の座
標と、通知された基準点の座標との差(dとする)を計
算し(処理5802)、入力軌跡情報(トレース作業に
よりすでに入力されている情報)を座標dの分だけ移動
し、処理を終了する(処理5803)。
【0179】図59に、本実施例の動作を示す。図59
(a)はトレース位置の補正をおこなう前の入力描画デ
ータ、(b)は補正後の入力描画データである。トレー
ス開始時点において、入力したトレース基準点指示操作
(十字記号トレース)により旧基準点(p1とする)が
指定され、入力ストロークABCDEが入力される。こ
こでトレース基準点指示操作(十字記号トレース)を再
度おこなうことにより、新基準点(p2とする)が決定
される。入力情報補正手段5602では、p1とp2と
のずれより補正量を計算し、既に入力されている入力ス
トロークABCDEの入力座標(描画データ位置)を補
正する。これによりトレース途中で原画がずれてしまう
などの不具合により発生するトレースデータのずれを防
止可能な描画支援手段が実現可能となり、使い勝手が向
上する。
【0180】(実施例10)本発明の他の実施例を図6
0・61を用いて説明する。本実施例の情報処理装置
は、トレース支援手段5501を有する。本実施例のト
レース支援手段5501の構成を図60に示す。本実施
例のトレース支援手段5501は、図60に示すように
トレース基準点通知手段6001を備える。
【0181】図61はトレース支援手段5501の構成
手段であるトレース基準点通知手段6001の動作手順
を示すフローチャートである。トレース基準点通知手段
6001は、入力手段111を介して何らかの入力を受
け付けると、処理6101において入力された情報を取
得し、基準点情報の入力かどうか検査する(処理610
2)。基準点情報の入力ではない場合は、処理を終了
し、基準点情報の入力の場合は、ビープ音などを発生す
ることで、ユーザに通知し、処理を終了する(処理61
03)。
【0182】本実施例によれば、入力手段上の少なくと
も1つ以上の特定座標位置で、ユーザによる座標判定が
可能なビープ音などが発生する。このビープ音の発生す
る座標位置をトレース基準点として原画上に固定するこ
とにより、基準点のずれをビープ音で確認・補正可能と
なり使い勝手が向上する。
【0183】(実施例11)以下、本発明の他の実施例
を図62〜64を用いて説明する。
【0184】図62は本実施例のシステム構成図、図6
3はカーソル表示支援手段の構成要素の動作手順を示す
フローチャート、図64は動作例を示す図である。本実
施例の情報処理装置は、図62に示すように、カーソル
表示支援手段6201を備える。カーソル表示支援手段
6201は、図63に示すようにまず、入力手段111
を介して入力を受け付けた描画属性情報を取得し(処理
6301)、つぎに、カーソル表示を入力された描画属
性情報に応じて変更する(処理6302)。
【0185】本実施例では描画機能選択時の描画属性情
報(描画指定項目。例えば塗りつぶしのパターン、線描
画の線幅など)を確認可能なカーソル表示機能をもつ描
画支援機能を実現する。図64に動作例を示す。図64
(a)は、塗りつぶしパターンを指定するアイコン64
02が押下された場合の表示画面の例を示す。カーソル
6401は、アイコン6402に示されたパターンで塗
りつぶされて表示される。図64(b)は、塗りつぶし
パターンを指定するアイコン6404が押下された場合
の表示画面の例を示す。カーソル6403は、アイコン
6404に示されたパターンで塗りつぶされて表示され
る。この動作例では、塗りつぶし機能選択時の塗りつぶ
しパターンの情報がカーソル表記6401に反映されて
おり、描画属性の確認が容易となる。
【0186】(実施例12)以下、本発明の他の実施例
の動作を図65・66を用いて説明する。図65は本実
施例のシステム構成図、図66は本実施例の動作例を示
す図である。本実施例の情報処理装置は、図65に示す
ように、選択枝表示手段6501を備える。選択枝表示
手段6501は選択機能候補の機能適用結果を少なくと
も1つ以上、機能選択以前に例示することにより、機能
選択の使い勝手を向上させる描画支援機能である。
【0187】図66に本実施例の動作例を示す。本実施
例では、塗りつぶしパターンを2つもち、塗りつぶし実
行前にダイアログボックス6601に、前記2つのパタ
ーンにそれぞれ対応した塗りつぶし結果6602、66
03を表示し(図66(a)に表示画面例を図示)、パ
ターンの選択を受け付け、選択された塗りつぶし方法を
実際に適用する(図66(b)に表示画面例を図示)。
これにより、機能適用の前に少なくとも1つ以上の適用
結果を確認可能となり、機能適用時の使い勝手が向上す
る。なお、本実施例では、塗りつぶしパターンは2種類
用意されているが、3種以上のパターンが用意されてい
る場合は、ダイアログボックス6601に、用意された
塗りつぶしパターンの数だけ、塗りつぶし結果が表示さ
れるようにしてもよい。
【0188】(実施例13)本実施例の情報処理装置
は、図67に示したように、複合機能手段6701を備
える。複合機能手段6701は、自動描画制御手段30
1、ストローク対応変形手段2201、ストローク対応
塗りつぶし手段3201、インキング支援手段430
1、トレース支援手段5501、カーソル表示支援手段
6201、および選択枝表示手段6501のうち、少な
くとも2つの手段を備え、入力手段111を介して入力
される指示に応じて、処理を振り分ける機能を有する。
【0189】本実施例によれば、上記各実施例で説明し
た機能のうちの複数の機能を、一つの情報処理装置によ
り実現することができる。
【0190】(上記各実施例の効果)以上に説明した各
実施例によれば、ユーザの描画した文字・図形などの描
画データをシステム指定の変形方法・変形領域で自動的
に変形可能となり、使い勝手の良い描画アプリケーショ
ンが実現可能となる。
【0191】さらに本発明の描画支援手段では、ユーザ
に高度な描画技術を要求しないので、所望の描画データ
を容易に作成可能となり、使い勝手が向上する。
【0192】さらに、元となるグラフィックデータはユ
ーザ作成のものに加え、予め用意されたイラストデータ
集などのデータを選択することも可能であり、いずれの
場合においても同様の操作でシステムによる自動変形が
可能となるので、初心者など描画アプリケーションを用
いた描画に不慣れなユーザも容易にオリジナルの描画デ
ータを作成可能となり、短期修得が可能な信頼性の高い
システムが実現可能となる。また、ユーザの描画した文
字・図形などの描画データをシステム指定の変形方法・
変形領域で自動的に変形可能となり、使い勝手の良い描
画アプリケーションが実現可能となる。
【0193】
【発明の効果】本発明によれば、イラストデータなどの
既存の描画データを用いた描画機能を持つ情報処理装置
において、ユーザに高度な描画記述を要求しない、描画
データの修正方法および入力方法を提供する情報処理装
置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、システムブロック図である。
【図2】図2は、システム構成図である。
【図3】図3は、システム構成図である。
【図4】図4は、自動描画制御手段構成図である。
【図5】図5は、画面構成図である。
【図6】図6は、動作画面例の図である。
【図7】図7は、テーブル構成の図である。
【図8】図8は、変形領域確定方法システム指定手段動
作手順の図である。
【図9】図9は、変形方法システム指定手段動作手順の
図である。
【図10】図10は、変形領域確定方法ユーザ指定手段
動作手順の図である。
【図11】図11は、変形方法ユーザ指定手段動作手順
の図である。
【図12】図12は、変形領域確定手段動作手順の図で
ある。
【図13】図13は、変形方法確定手段動作手順の図で
ある。
【図14】図14は、変形実行手段動作手順の図であ
る。
【図15】図15は、自動描画制御手段構成図である。
【図16】図16は、表示画面の遷移を示す説明図であ
る。
【図17】図17は、変形指示手段動作手順の図であ
る。
【図18】図18は、変形方法確定手段動作手順の図で
ある。
【図19】図19は、表示画面の遷移を示す説明図であ
る。
【図20】図20は、変形方法確定手段動作手順の図で
ある。
【図21】図21は、表示画面の遷移を示す説明図であ
る。
【図22】図22は、システム構成図である。
【図23】図23は、ストローク対応変形手段構成図で
ある。
【図24】図24は、テーブル構成の図である。
【図25】図25は、変形指示ストローク検知手段動作
手順の図である。
【図26】図26は、変形対象確定手段動作手順の図で
ある。
【図27】図27は、変形方法確定手段動作手順の図で
ある。
【図28】図28は、動作例の図である。
【図29】図29は、動作例の図である。
【図30】図30は、動作例の図である。
【図31】図31は、動作例の図である。
【図32】図32は、システム構成図である。
【図33】図33は、ストローク対応塗りつぶし手段構
成図である。
【図34】図34は、塗りつぶし指示ストローク検知手
段動作手順の図である。
【図35】図35は、塗りつぶし領域確定手段動作手順
の図である。
【図36】図36は、テーブル構成の図である。
【図37】図37は、塗りつぶし方法指定手段動作手順
の図である。
【図38】図38は、動作例の図である。
【図39】図39は、ストローク対応塗りつぶし手段構
成図である。
【図40】図40は、塗りつぶし支援手段動作例の図で
ある。
【図41】図41は、塗りつぶし支援手段動作例の図で
ある。
【図42】図42は、塗りつぶし支援手段動作例の図で
ある。
【図43】図43は、システム構成図である。
【図44】図44は、インキング支援手段構成図であ
る。
【図45】図45は、動作例の図である。
【図46】図46は、インキング支援手段動作手順の図
である。
【図47】図47は、動作例の図である。
【図48】図48は、インキング支援手段動作手順の図
である。
【図49】図49は、動作例の図である。
【図50】図50は、インキング支援手段構成図であ
る。
【図51】図51は、インキング支援手段動作手順の図
である。
【図52】図52は、動作例の図である。
【図53】図53は、インキング支援手段動作手順の図
である。
【図54】図54は、動作例の図である。
【図55】図55は、システム構成図である。
【図56】図56は、トレース支援手段構成図である。
【図57】図57は、トレース基準点指示判定手段動作
手順の図である。
【図58】図58は、入力情報補正手段動作手順の図で
ある。
【図59】図59は、動作例の図である。
【図60】図60は、トレース支援手段構成図である。
【図61】図61は、トレース基準点通知手段動作手順
の図である。
【図62】図62は、システム構成図である。
【図63】図63は、カーソル表示支援手段動作手順の
図である。
【図64】図64は、動作例の図である。
【図65】図65は、システム構成図である。
【図66】図66は、動作例の図である。
【図67】図67は、システム構成図である。
【図68】図68は、画面構成図である。
【図69】図69は、システム全体の動作手順の図であ
る。
【図70】図70は、変形領域指定方法1が選択された
場合の自動描画制御手段の動作手順の図である。
【図71】図71は、変形領域指定方法2が選択された
場合の自動描画制御手段の動作手順の図である。
【図72】図72は、変形領域指定方法3が選択された
場合の自動描画制御手段の動作手順の図である。
【図73】図73は、変形領域指定方法4が選択された
場合の自動描画制御手段の動作手順の図である。
【図74】図74は、変形領域指定方法5が選択された
場合の自動描画制御手段の動作手順の図である。
【図75】図75は、変形方法1が選択された場合の自
動描画制御手段の動作手順の図である。
【図76】図76は、変形方法2が選択された場合の自
動描画制御手段の動作手順の図である。
【図77】図77は、変形方法3が選択された場合の自
動描画制御手段の動作手順の図である。
【図78】図78は、変形方法4が選択された場合の自
動描画制御手段の動作手順の図である。
【図79】図79は、変形方法5が選択された場合の自
動描画制御手段の動作手順の図である。
【図80】図80は、変形対象指定方法1が選択された
場合のストローク対応変換手段の動作手順の図である。
【図81】図81は、変形対象指定方法2が選択された
場合のストローク対応変換手段の動作手順の図である。
【図82】図82は、変形対象指定方法3が選択された
場合のストローク対応変換手段の動作手順の図である。
【図83】図83は、変形方法1が選択された場合のス
トローク対応変換手段の動作手順の図である。
【図84】図84は、変形方法1が選択された場合のス
トローク対応変換手段の動作手順の図である。
【図85】図85は、変形方法2が選択された場合のス
トローク対応変換手段の動作手順の図である。
【図86】図86は、変形方法3が選択された場合のス
トローク対応変換手段の動作手順の図である。
【図87】図87は、変形方法4が選択された場合のス
トローク対応変換手段の動作手順の図である。
【図88】図88は、塗りつぶし方法1が選択された場
合のストローク対応塗りつぶし手段の動作手順の図であ
る。
【図89】図89は、塗りつぶし方法2が選択された場
合のストローク対応塗りつぶし手段の動作手順の図であ
る。
【図90】図90は、塗りつぶし方法3が選択された場
合のストローク対応塗りつぶし手段の動作手順の図であ
る。
【図91】図91は、塗りつぶし方法4が選択された場
合のストローク対応塗りつぶし手段の動作手順の図であ
る。
【図92】図92は、影付けの動作手順の図である。
【図93】図93は、変形方法および変形領域指定方法
の入力を受け付けるためのダイアログボックスの表示例
を示す説明図である。
【符号の説明】
104…描画機能提供手段、 105…描画支援手段、
103…自動描画制御手段、 401…変形領域確定
方法システム指定手段、 402…変形領域確定手段、
405…変形方法システム指定手段、 406…変形
方法確定手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 知子 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 飛鳥馬 肇 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 松原 ゆかり 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 山内 司 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 松田 泰昌 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字・図形などの画素情報・図形形状情報
    である描画データの作成および修正を行う描画機能提供
    手段をもつ情報処理装置において、 上記編集の領域を指定する編集領域指定手段と、 上記編集の方法を指定する編集方法指定手段と、 上記描画機能提供手段に上記描画データを通知する手段
    とを備える描画支援手段とを有し、 上記描画機能提供手段は、上記指定された編集領域の描
    画データを、上記指定された方法により編集する手段を
    有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記描画支援手段は、自動描画制御手段を備え、 前記編集領域指定手段は、 編集対象の領域をあらかじめ定められた方法を用いて決
    定する変形領域システム指定手段と、 領域の入力を受け付け、該入力された領域を編集対象の
    領域として指定する変形領域ユーザ指定手段とを有し、 上記自動描画制御手段は、 編集領域の指定を、上記変形領域システム指定手段およ
    び上記変形領域ユーザ指定手段のうちのいずれにより行
    なうかについての選択を受け付け、該選択された手段に
    より定められた編集領域を、前記描画機能提供手段に通
    知する変形指示手段を有することを特徴とする情報処理
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、 前記変形領域システム指定手段は、 領域の決定方法の選択の入力を受け付け、該選択された
    領域決定方法を用いて編集対象の領域を決定することを
    特徴とする情報処理装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、 前記変形指示手段は、前記通知を、終了指示があるまで
    繰返し行う手段を有することを特徴とする情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記描画支援手段は、自動描画制御手段を備え、 前記編集領域指定手段は、 編集方法をあらかじめ定められた方法を用いて決定する
    変形方法システム指定手段と、 編集方法の選択の入力を受け付ける変形方法ユーザ指定
    手段とを有し、 上記自動描画制御手段は、 編集方法の指定を、上記変形方法システム指定手段およ
    び変形方法ユーザ指定手段のいずれにより行なうかにつ
    いての選択を受け付け、該選択された手段により定めら
    れた編集方法を、前記描画機能提供手段に通知する変形
    指示手段を有することを特徴とする情報処理装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、 前記変形方法システム指定手段は、 方法の決定方法の選択の入力を受け付け、該選択された
    決定方法を用いて編集方法を決定することを特徴とする
    情報処理装置。
  7. 【請求項7】請求項5において、 前記変形指示手段は、前記通知を、終了指示があるまで
    繰返し行う手段を有することを特徴とする情報処理装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1において、 前記描画支援手段は、ストローク対応変形手段を有し、 上記ストローク対応変形手段は、 編集を指示するストローク情報を検知するストローク情
    報検知手段を有し、 前記編集領域指定手段は、 上記ストローク情報をもとに、編集領域を決定すること
    を特徴とする情報処理装置。
  9. 【請求項9】請求項8において、 前記ストローク情報検知手段は、 編集を指示するストロークの、角度および速度のうち、
    少なくともいずれか一方を検知する手段を有し、 前記編集領域指定手段は、 上記角度および速度のうち、少なくともいずれか一方に
    応じて編集領域を決定することを特徴とする情報処理装
    置。
  10. 【請求項10】請求項1において、 前記描画支援手段は、ストローク対応変形手段を有し、 上記ストローク対応変形手段は、 編集を指示するストローク情報を検知するストローク情
    報検知手段を有し、 前記編集方法指定手段は、 上記ストローク情報をもとに、編集方法を決定すること
    を特徴とする情報処理装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、 前記ストローク情報検知手段は、 編集を指示するストロークの、角度および速度のうち、
    少なくともいずれか一方を検知する手段を有し、 前記編集方法指定手段は、 上記角度および速度のうち、少なくともいずれか一方に
    応じて編集方法を決定することを特徴とする情報処理装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1において、 前記描画支援手段は、ストローク対応塗りつぶし手段を
    有し、 上記ストローク対応塗りつぶし手段は、 塗りつぶしを指示するストローク情報を検知する塗りつ
    ぶし指示ストローク検知手段を有し、 前記編集領域指定手段は、 上記ストローク情報をもとに、塗りつぶし領域を決定す
    ることを特徴とする情報処理装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、 前記ストローク情報検知手段は、 編集を指示するストロークの、角度および速度のうち、
    少なくともいずれか一方を検知する手段を有し、 前記編集領域指定手段は、 上記角度および速度のうち、少なくともいずれか一方に
    応じて編集領域を決定することを特徴とする情報処理装
    置。
  14. 【請求項14】請求項1において、 前記描画支援手段は、ストローク対応塗りつぶし手段を
    有し、 上記ストローク対応塗りつぶし手段は、 塗りつぶしを指示するストローク情報を検知する塗りつ
    ぶし指示ストローク検知手段を有し、 前記編集方法指定手段は、 上記ストローク情報をもとに、塗りつぶし方法を決定す
    ることを特徴とする情報処理装置。
  15. 【請求項15】請求項14において、 前記塗りつぶし指示ストローク検知手段は、塗りつぶし
    指示ストロークの、角度および速度のうち、少なくとも
    いずれか一方を検知する手段を有し、 前記編集方法指定手段は、 上記角度および速度のうち、少なくともいずれか一方に
    応じて塗りつぶし方法を決定することを特徴とする情報
    処理装置。
  16. 【請求項16】請求項1において、 前記描画支援手段は、インキング手段を有し、 上記インキング手段は、 変形を指示するストローク情報を検知するストローク情
    報検知手段を有し、 前記編集方法指定手段は、 上記ストローク情報をもとに、インキング方法を決定す
    ることを特徴とする情報処理装置。
  17. 【請求項17】請求項16において、 前記ストローク情報検知手段は、前記ストロークの、角
    度および速度のうち、少なくともいずれか一方を検知す
    る手段を有し、 前記編集方法指定手段は、 上記角度および速度のうち、少なくともいずれか一方に
    応じて描画属性を決定することを特徴とする情報処理装
    置。
  18. 【請求項18】請求項16において、 前記ストローク情報検知手段は、前記ストロークの入力
    の際の押下圧力を検知する手段を有し、 前記編集領方法指定手段は、 上記押下圧力に応じて描画属性を決定することを特徴と
    する情報処理装置。
  19. 【請求項19】請求項17または請求項18において、 前記描画属性は、線幅および線種のうち少なくともいず
    れか一方であることを特徴とする情報処理装置。
  20. 【請求項20】請求項16において、 前記インキング手段は、ストロークの開始点を検知し、
    前記ストローク情報検知手段に通知するストローク開始
    点情報検知手段をさらに有し、 前記編集領方法指定手段は、 ストローク開始点における情報をもとに、インキング方
    法を決定することを特徴とする情報処理装置。
  21. 【請求項21】請求項20において、 前記ストローク情報検知手段は、前記ストロークの入力
    の際の押下圧力を検知する手段を有し、 前記編集領方法指定手段は、 上記押下圧力に応じて描画属性を決定することを特徴と
    する情報処理装置。
  22. 【請求項22】請求項21において、 前記描画属性は、線幅および線種のうち少なくともいず
    れか一方であることを特徴とする情報処理装置。
  23. 【請求項23】請求項1において、 前記描画支援手段は、トレース手段を有し、 上記トレース手段は、 トレース基準点をもとに、入力された描画データの座標
    を補正し、前記描画機能提供手段に通知する入力情報補
    正手段と、 トレース基準点の指示を受け付け、トレース基準点の位
    置を判定し、上記情報補正手段に通知するトレース基準
    点指示判定手段とを備え、 上記描画機能提供手段は、上記通知された座標をもと
    に、描画データを変更する手段をさらに有することを特
    徴とする情報処理装置。
  24. 【請求項24】請求項1において、 前記描画支援手段は、カーソル表示支援手段を有し、 上記カーソル表示支援手段は、描画属性の指示を受け付
    け、前記描画機能提供手段に通知する機能を有し、 上記描画機能提供手段は、前記表示装置に、カーソル
    を、上記通知された描画属性で、表示させる手段をさら
    に有することを特徴とする情報処理装置。
  25. 【請求項25】請求項1において、 指示の選択の入力を受け付ける手段を有し、 上記描画機能提供手段は、前記表示装置に、上記指示の
    選択枝を表示させる手段を有し、 前記描画支援手段は、選択枝表示手段を有し、 上記選択枝表示手段は、上記指示の選択の入力待ちの状
    態のときに、前記描画機能提供手段を介して、前記表示
    装置に、上記選択枝のうち少なくとも一つについて、該
    選択枝を指示された場合に表示される画面の少なくとも
    一部を表示する手段を有することを特徴とする情報処理
    装置。
  26. 【請求項26】文字・図形などの画素情報・図形形状情
    報である描画データの作成および修正を行う描画機能提
    供手段をもつ情報処理装置において、 トレース基準点をもとに、入力された描画データの座標
    を補正し、前記描画機能提供手段に通知する入力情報補
    正手段と、 トレース基準点の指示を受け付け、トレース基準点の位
    置を判定し、上記情報補正手段に通知するトレース基準
    点指示判定手段とを備えるトレース手段を有し、 上記描画機能提供手段は、上記通知された座標をもと
    に、描画データを変更する手段を有することを特徴とす
    る情報処理装置。
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