JPWO2008068853A1 - 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

記録再生装置(1)は、記録媒体(100)から読み取られた読取信号(RRF)のうち長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正手段(18)と、波形歪みが補正された読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理手段(15)とを備える。

Description

本発明は、例えば記録媒体に記録された記録データの再生を行う情報再生装置及び方法であって、特に記録媒体に記録された記録データを読み取ることで得られる読取信号に対してPRML処理等の波形等化を行う情報再生装置及び方法、並びにコンピュータをこのような情報再生装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に関する。
記録データが高密度記録されている記録媒体から読み取られた読取信号の再生品質を向上させるため、特許文献1によれば、線記録方向の記録密度の増大に伴って高域成分の振幅が劣化し、S/N比が増大する再生系において、パーシャルレスポンス方式を適用して、意図的に波形干渉を付加することにより高域成分を必要としない再生系を実現し、且つ波形干渉を考慮した確率計算により最も確からしい系列を推定する最尤復号法を適用する技術(いわゆるPRML処理に関する技術)が開示されている。
特開第2005−93033号公報
ここで、読取信号には波形歪みが生じ得る。波形歪みとは、本来とるべき信号レベルと実際に読取信号に現れた信号レベルとの間にずれが生じている状態を示す。このような波形歪みによって、再生品質が悪化してしまうおそれがある。このため、例えばランレングスが相対的に長いマークを他のマークと誤判別してしまう不都合につながりかねない。具体的には、例えば、ランレングスが8Tのマークを、ランレングスが4Tのマークと、ランレングスが2Tのスペースと、ランレングスが2Tのマークとして誤判別してしまう不都合につながりかねない。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えば波形歪みが生じている場合においても好適に記録データを再生することができる情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の情報再生装置は、記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正手段と、前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理手段とを備える。
上記課題を解決するために、本発明の情報再生方法は、記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正工程と、前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理工程とを備える。
上記課題を解決するために、本発明のコンピュータプログラムは、記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正手段と、前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理手段とを備える情報再生装置に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記補正手段及び前記処理手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
本実施例に係る情報再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。 波形歪みの第1の例を概念的に示す波形図である。 波形歪みの第2の例を概念的に示す波形図である。 波形歪みの補正動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 PRML信号処理回路がPR(1、2、1)方式を採用している場合の、波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図である。 PRML信号処理回路がPR(1、2、2、1)方式を採用している場合の、波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図である。 PRML信号処理回路がPR(1、2、2、2、1)方式を採用している場合の、波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図である。 PRML信号処理回路がPR(1、2、2、2、2、1)方式を採用している場合の、波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図である。 波形歪みの補正前後における読取信号の波形等を概念的に示す波形図である。 第1変形例に係る情報再生装置が備える波形歪み補正回路の構成を概念的に示すブロック図である。 第1変形例に係る情報再生装置が備える波形歪み補正回路が備える波形歪み検出回路の構成を概念的に示すブロック図である。 第1変形例に係る情報再生装置による動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 第2変形例に係る情報再生装置による波形歪みの補正動作を、第1の読取信号上で概念的に示すタイミングチャートである。 第2変形例に係る情報再生装置による波形歪みの補正動作を、第2の読取信号上で概念的に示すタイミングチャートである。 第2変形例に係る情報再生装置による第1の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 第2変形例に係る情報再生装置による第2の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 第2変形例に係る情報再生装置による第3の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。 PR(1、2、2、1)方式における状態遷移図及び該状態遷移図を時間軸方向に展開したトレリス線図である。 PR(1、2、2、1)方式を採用している場合において、第1のゼロクロス点の2つ後ろに位置するサンプル値と、第2のゼロクロス点の2つ前に位置するサンプル値との間の範囲に含まれるサンプル値を対象に行った波形歪みの補正動作を、サンプル値系列上で概念的に示す波形図である。 PR(1、2、2、1)方式を採用している場合において、第1のゼロクロス点の1つ後ろに位置するサンプル値と、第2のゼロクロス点の1つ前に位置するサンプル値との間の範囲に含まれるサンプル値を対象に行った波形歪みの補正動作を、サンプル値系列上で概念的に示す波形図である。 再生専用型の光ディスクの記録面上のマークの様子を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1、2 情報再生装置
10 スピンドルモータ
11 ピックアップ
12 HPF
13 A/D変換器
14 プリイコライザ
15 PRML信号処理回路
17 復号回路
18 波形歪み補正回路
181 遅延調整回路
182 歪み補正値検出回路
183 マーク/スペース長検出回路
184 タイミング生成回路
185 セレクタ
186 波形歪み検出回路
以下、発明を実施するための最良の形態として、本発明の情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムに係る実施形態の説明を進める。
(情報再生装置の実施形態)
本発明の情報再生装置に係る実施形態は、記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正手段と、前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理手段とを備える。
本発明の情報再生装置に係る実施形態によれば、補正手段の動作により、少なくとも長マーク(例えば、記録媒体がDVDであればランレングス7Tから11T及び14Tのマークであり記録媒体がBlu−ray Discであればランレングス6Tから9Tのマーク)に対応する読取信号に生ずる波形歪みが補正される。ここでは、波形歪みが後述のPRML処理に悪影響を与えなくなるように、波形歪みが(より具体的には、例えば波形歪みの信号レベル等)が補正されることが好ましい。
その後、処理手段の動作により、波形歪みが補正された読取信号(以下、適宜“歪み補正信号”と称する)に対してPRML処理が施される。尚、PRML処理については、上述した特許文献1等に記載されているため、その詳細な説明については省略する。
このように、PRML処理が施される前に、読取信号に生ずる波形歪みが補正されるため、記録媒体から読み取られた読取信号に波形歪みが生じていたとしても、該波形歪みがPRML処理に悪影響を与えることは殆ど或いは全くなくなる。より具体的には、例えば、長マークを他のマークと誤判別してしまう不都合を好適に防止することができる。これにより、波形歪みが発生している読取信号に対しても、PRML処理を好適に施すことができ、その結果、好適に記録データを再生することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の一の態様は、前記補正手段は、信号レベルが増加する方向に向かって前記波形歪みが生じている場合(言い換えれば、波形歪みの信号レベルが、本来取るべき信号レベルよりも大きい)、前記読取信号のうち、リファレンスレベル以下の信号成分であって且つ前記PRML処理におけるパスメトリック選択を誤らせない範囲の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、このような信号成分を補正することで、PRML処理に悪影響を与えることなく、波形歪みを好適に補正することができる。
尚、本実施形態における「リファレンスクロス点」とは、読取信号の信号レベルがリファレンスレベルと交わる点を示す。リファレンスレベルがゼロレベルである場合には、リファレンスクロス点は、ゼロクロス点に相当する。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記補正手段は、信号レベルが減少する方向に向かって前記波形歪みが生じている場合(言い換えれば、波形歪みの信号レベルが、本来取るべき信号レベルよりも小さい)、前記読取信号のうち、リファレンスレベル以上の信号成分であって且つ前記PRML処理におけるパスメトリック選択を誤らせない範囲の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、このような信号成分を補正することで、PRML処理に悪影響を与えることなく、波形歪みを好適に補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記処理手段が、PR(C1、C21、C22、・・・、C2k、C1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から(k+1)/2つ後に出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の(k+1)/2つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、このような信号成分を補正することで、PRML処理に悪影響を与えることなく、波形歪みを好適に補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記処理手段が、PR(1、2、1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から1つ後ろに出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の1つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、このような信号成分を補正することで、PR(1、2、1)方式を採用しているPRML処理に悪影響を与えることなく、波形歪みを好適に補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記処理手段が、PR(1、2、2、1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から2つ後ろに出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の2つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、このような信号成分を補正することで、PR(1、2、2、1)方式を採用しているPRML処理に悪影響を与えることなく、波形歪みを好適に補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記処理手段が、PR(1、2、2、2、1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から2つ後ろに出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の2つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、このような信号成分を補正することで、PR(1、2、2、2、1)方式を採用しているPRML処理に悪影響を与えることなく、波形歪みを好適に補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記処理手段が、PR(1、2、2、2、2、1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から3つ後ろに出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の3つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、このような信号成分を補正することで、PR(1、2、2、2、2、1)方式を採用しているPRML処理に悪影響を与えることなく、波形歪みを好適に補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記補正手段は、信号レベルが増加する方向に向かって前記波形歪みが生じている場合、前記波形歪みの信号レベルを、前記PRML処理における予測最小値に補正する。
この態様によれば、波形歪みの信号レベルを好適な信号レベルに補正することができる。つまり、波形歪みを好適に補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記補正手段は、信号レベルが減少する方向に向かって前記波形歪みが生じている場合、前記波形歪みの信号レベルを、前記PRML処理における予測最大値に補正する。
この態様によれば、波形歪みの信号レベルを好適な信号レベルに補正することができる。つまり、波形歪みを好適に補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記波形歪みを検出する検出手段を更に備え、前記補正手段は、前記検出手段により前記波形歪みが検出された場合に、前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、波形歪みが検出された場合に、選択的に波形歪みが補正される。従って、情報再生装置の負荷を低減させつつ、上述した各種効果を享受することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記補正手段は、(i)前記読取信号のエラー訂正(より具体的には、読取信号から得られる記録データのエラー訂正)が不能である場合、(ii)前記読取信号のエラーレート(より具体的には、読取信号から得られる記録データの読取エラーレート)が所定の閾値以上である場合、又は(iii)記録データに含まれるユーザデータを読み取るために用いられ且つ前記記録データに含まれる同期データに相当する読取信号を読み取ることができない場合に、前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、このような場合に選択的に波形歪みを補正することで、情報再生装置の負荷を低減させつつ、上述した各種効果を享受することができる。
特に、シーケンシャル記録のみが許可されている記録媒体とは異なって、ランダム記録が許可されている記録媒体においては、様々な記録状態が混在している。この場合、波形歪みが不連続にないしは離散的に分布したり或いはしていなかったりする読取信号を読み取ったり、大小様々な信号レベルを有する読み取り信号を読み取る必要がある。従って、通常は波形歪みを補正することなく記録データを再生し、上述した場合に選択的に波形歪みを補正しながら記録データを再生することで、情報再生装置の負荷を低減させつつ、上述した各種効果を享受することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様では、前記補正手段は、記録データに含まれるユーザデータを読み取るために用いられ且つ前記記録データに含まれる同期データに相当する前記読取信号に生ずる前記波形歪みを補正する。
この態様によれば、記録データを再生する際に重要な同期データに相当する読取信号は少なくとも確実に読み取ることができるため、記録データを好適に再生することができる。
上述の如く同期データに相当する読み取り信号に生ずる波形歪みを補正する情報再生装置の態様では、前記補正手段は、前記読取信号のうち前記同期データを構成するマークと対をなすスペースの前、該スペースの後、及び該スペースを基点として前記同期データの周期性を満たす位置の少なくとも一つにおいて、前記波形歪みを補正するように構成してもよい。具体的には、例えば記録媒体がBlu−ray Discであれば、同期データを構成するランレングスが9Tのマークと対をなすランレングスが9Tのスペースを検出し、該ランレングスが9Tのスペースの前後の少なくとも一方において、波形歪みを補正するように構成してもよい。或いは、同期データの周期性に着目し、ランレングスが9Tのスペースから、1932Tに相当する時間が経過した時点付近において、波形歪みを補正するように構成してもよい。或いは、例えば記録媒体がDVDであれば、同期データの周期性に着目し、ランレングスが14Tのスペースから、1488Tに相当する時間が経過した時点付近において、波形歪みを補正するように構成してもよい。
このように構成すれば、同期データが出現する周期性に着目して、比較的容易に同期データに相当する読み取り信号の波形歪みを補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記長マークは、信号レベルが最大振幅となるマークである。
この態様によれば、このような長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを好適に補正することができる。
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記処理手段は、前記読取信号に含まれる区域周波数成分を抑制できるような意図的な波形干渉を基準に、該読取信号をパーシャルレスポンス(Partial Response)等化する等化手段と、前記等化手段の出力に対し、最も確からしい系列を推定する最尤(Maximum Likelihood)復号手段とを備える。
この態様によれば、等化手段及び最尤復号手段の動作により、波形歪みが補正された読取信号に対してPRML処理を好適に施すことができる。
(情報再生方法の実施形態)
本発明の情報再生方法に係る実施形態は、記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正工程と、前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理工程とを備える。
本発明の情報再生方法に係る実施形態によれば、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態が享受することができる各種効果と同様の効果を享受することができる。
尚、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明の情報再生方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラムの実施形態)
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正手段と、前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理手段とを備える情報再生装置(即ち、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記補正手段及び前記処理手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本発明のコンピュータプログラム製品に係る実施形態は、記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正手段と、前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理手段とを備える情報再生装置(即ち、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記補正手段及び前記処理手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品に係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
尚、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラム製品に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされよう。
以上説明したように、本発明の情報再生装置に係る実施形態によれば、補正手段と、処理手段とを備える。本発明の情報再生方法に係る実施形態によれば、補正工程と、処理工程とを備える。本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、コンピュータを本発明の情報再生装置に係る実施形態として機能させる。従って、波形歪みが生じている場合においても好適にデータを再生することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(1) 基本構成
初めに、図1を参照して、本発明の情報再生装置に係る実施例について説明を進める。ここに、図1は、本実施例に係る情報再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係る情報再生装置1は、スピンドルモータ10と、ピックアップ(PU:Pick Up)11と、HPF(High Pass Filter)12と、A/D変換器13と、プリイコライザ(Pre Equalizer)14と、PRML信号処理回路15と、復号回路17と、波形歪み補正回路18とを備えている。
ピックアップ11は、スピンドルモータ10によって回転する光ディスク100の記録面にレーザ光LBを照射した際の反射光を光電変換して読取信号RRFを生成する。
HPF12は、ピックアップより出力される読取信号RRFの低域成分を除去し、その結果得られる読取信号RHCをA/D変換器13へ出力する。
A/D変換器13は、不図示のPLL(Phased Lock Loop)等から出力されるサンプリングクロックに応じて読取信号をサンプリングし、その結果得られる読取サンプル値系列RSをプリイコライザ14へ出力する。
プリイコライザ14は、ピックアップ11及び光ディスク100から構成される情報読取系の伝送特性に基づく符号間干渉を除去し、その結果得られる読取サンプル値系列RSを波形歪み補正回路18へ出力する。
波形歪み補正回路18は、本発明における「補正手段」の一具体例を構成しており、読取サンプル値系列RSに生じている波形歪み(つまり、読取信号RRFに生じている波形歪み)を補正する。その結果得られる、歪み補正読取サンプル値系列RSCAMは、PRML信号処理回路15へ出力される。
PRML信号処理回路15は、歪み補正読取サンプル値系列RSCAMに対してPRML処理を施し、その結果得られる2値化信号を、復号回路17へ出力する。
尚、PRML信号処理回路15は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタやトランスバーサルフィルタ等に代表されるPR(Partial Response:パーシャルレスポンス)等化回路151と、ビタビ復号器等に代表される最尤復号回路152とを備えている。PR等化回路151は、歪み補正読取サンプル値系列RSCAMに対して、高域雑音の抑制と意図的な符号間干渉を付加するためのパーシャルレスポンス等化処理を施す。最尤復号回路152は、パーシャルレスポンス等化処理が施された歪み補正読取サンプル値系列RSCAMに対して、付加された符号的規則に基づいて尤も確からしい系列を推定することで、2値化信号を生成する。このようなPRML処理については、従来のPRML処理を用いることができるため、その詳細な説明については省略する。
復号回路17は、2値化信号に対して復号処理等を行い、その結果得られる再生信号を、ディスプレイやスピーカ等の外部再生機器へ出力する。その結果、光ディスク100に記録されたデータ(例えば、映像データや音声データ等)が再生される。
本実施例に係る情報再生装置1では特に、波形歪みを補正した後に、PRML信号処理回路15において、PRML処理が行われる。以下、波形歪み補正の具体例について、詳細に説明を進める。
(2)波形歪み
初めに、図2及び図3を参照して、波形歪みについて説明する。ここに、図2は、波形歪みの第1の例を概念的に示す波形図であり、図3は、波形歪みの第2の例を概念的に示す波形図である。
図2(a)に示すように、波形歪みは、本来とるべき信号レベルと実際に読取信号RRFに現れた信号レベルとの差を示す。この波形歪みは、読取信号RRFの最大振幅Aに対する歪み量D及びゼロレベルから波形歪みの頂点までの信号レベルである波形歪み量D’で定量的に定義される。図2(a)において、太い点線は、波形歪みが発生していないときに本来とるべき信号レベルを示している。波形歪みが発生していない場合には、当然に波形歪み量Dはゼロである。
尚、図2(a)に示す波形歪みは、読取信号RRFの前端部及び後端部の信号レベルと比較して、中間部の信号レベルが変化してしまった波形歪みを示している。このような波形歪み以外にも、図2(b)に示すように、読取信号RRFの後端部の信号レベルと比較して、前端部及び中間部の信号レベルが変化してしまった波形歪みや、図2(c)に示すように、読取信号RRFの前端部の信号レベルと比較して、中間部及び後端部の信号レベルが変化してしまった波形歪みも存在しえる。いずれの波形歪みを対象としていても、後述する構成及び動作を採用することができることは言うまでもない。
また、図2(a)から図2(c)においては、マークを形成することによって、レーザ光LBの反射率が減少する光ディスク100に生ずる波形歪みについて説明した。つまり、ゼロレベル以下の信号レベルにおいて、信号レベルが意図せず増加するような波形歪みが発生する例について説明した。しかしながら、図3(a)に示すように、例えば色素膜を記録層として用いたBlu−ray Disc等の光ディスクのように、データを記録することによって、レーザ光LBの反射率が増加する光ディスク(いわゆる、Low to Highディスク)100に生ずる波形歪みも存在し得る。つまり、ゼロレベル以上の信号レベルにおいて、信号レベルが意図せず減少するような波形歪みも発生し得る。尚、ゼロレベル以上の信号レベルにおいて、信号レベルが意図せず減少するような波形歪みが発生する場合においても、ゼロレベル以上の信号レベルにおいて、図2(b)において示した信号レベルが意図せず減少するような波形歪みが発生する場合と同様に、図3(b)に示すように、読取信号RRFの後端部の信号レベルと比較して、前端部及び中間部の信号レベルが変化してしまった波形歪みが存在し得る。また、図2(c)において示した信号レベルが意図せず減少するような波形歪みが発生する場合と同様に、図3(c)に示すように、読取信号RRFの前端部の信号レベルと比較して、中間部及び後端部の信号レベルが変化してしまった波形歪みも存在し得る。
また、本実施例においては、ランレングスが相対的に長いマーク(以降、適宜“長マーク”と称し、例えば、光ディスク100がDVDであればランレングス7Tから11T又は14Tのデータであり、光ディスク100がBlu−ray Discであればランレングス6Tから9Tのデータ)に対応する読取信号に発生する波形歪みに着目することが好ましい。或いは、同期データ(つまり、syncデータ)の重要性を考慮すれば、同期データに対応するマーク(例えば、光ディスク100がDVDであればランレングス14Tのデータであり、光ディスク100がBlu−ray Discであればランレングス9Tのデータ)に対応する読取信号に発生する波形歪みに着目することが好ましい。
(3)波形歪みの補正動作例
続いて、図4を参照して、波形歪みの具体的な補正動作例について説明する。ここに、図4は、波形歪みの補正動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、光ディスク100に記録されたデータの再生動作が行われる(ステップS101)。
再生動作の際には、シンボルエラーレート(SER:Symbol Error Rate)が所定閾値以上であるか否か、例えばECC(Error Correction Code)等を用いたエラー訂正が不可能であるか否か、又は同期データが読取不可能であるか否かが逐次判定される(ステップS102)。ここでは、好適な再生動作が行われているか否かに基づいて、所定閾値が設定されることが好ましい。具体的には、好適な再生動作が行われなくなるシンボルエラーレートの値(例えば、概ね0.001以上)を所定閾値として設定することが好ましい。
ステップS102における判定の結果、シンボルエラーレートが所定閾値以上でない、且つエラー訂正が不可能でない、且つ同期データが読取不可能でないと判定された場合には(ステップS102:No)、ステップS107へ進む。
他方、ステップS102における判定の結果、シンボルエラーレートが所定閾値以上である、エラー訂正が不可能である、又は同期データが読取不可能であると判定された場合には(ステップS102:Yes)、続いて、長マークの波形歪みが測定される(ステップS103)。ここでは、例えば、読取信号RRFの最大振幅Aに対する波形歪み量D(又はD’)の比率を示す波形歪み率(つまり、D/A×100)が測定される。
その後、波形歪みが所定値以上であるか否かが判定される(ステップS104)。例えば、波形歪み率が概ね30%以上であるか否かが判定される。
ステップS104における判定の結果、波形歪みが所定値以上でない(例えば、波形歪み率が概ね30%以下である)と判定された場合には(ステップS104:No)、ステップS107へ進む。
他方、ステップS104における判定の結果、波形歪みが所定値以上である(例えば、波形歪み率が概ね30%以上である)と判定された場合には(ステップS104:Yes)、続いて、波形歪みの補正レベルや補正範囲等の波形歪み補正条件が設定される(ステップS105)。波形歪み補正条件については、後に詳述する(図5等参照)。
その後、ステップS105において設定された波形歪み補正条件に基づいて、長マークの波形歪みが補正される(ステップS106)。尚、波形歪みの補正動作は、後に詳述するように、PRML信号処理回路15において施されるPRML処理におけるパスメトリック演算に悪影響を与えないように行われる必要がある。
その後、再生動作を終了するか否かが判定され(ステップS107)、再生動作を終了しない場合には(ステップS107:No)、ステップS101へ戻り、再度ステップS101以降の動作が繰り返される。
このような波形歪みの補正動作を、図5から図8を参照して、サンプル値系列RSを示す波形図上でより明確に説明する。ここに、図5は、PRML信号処理回路15がPR(1、2、1)方式を採用している場合の、波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図であり、図6は、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、1)方式を採用している場合の、波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図であり、図7は、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、2、1)方式を採用している場合の、波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図であり、図8は、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、2、2、1)方式を採用している場合の、波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図である。
図5に示すように、PRML信号処理回路15がPR(1、2、1)方式を採用している場合には、パーシャルレスポンス等化後の補間サンプル値が、Ref_H、Ref_L、0(ZL:Zero Level)、−Ref_L及び−Ref_Hの5値に分かれる(但し、最短マーク/スペースが2T以上のランレングス制約がある場合、0を除く4値に分かれる)。ここで、補間サンプル値Sip(k)は、−Ref_Hとなるのが正しい(つまり、尤も確からしい)。このため、PRML処理におけるパスメトリック演算に影響を与えないように波形歪みを補正するためには、第1のゼロクロス点S(k−1.5)の1つ後ろに位置するサンプル値であるサンプル値S(k−0.5)と、第1のゼロクロス点S(k−1.5)の次に位置する第2のゼロクロス点S(k+6.5)の1つ前に位置するサンプル値であるサンプル値S(k+5.5)との間の範囲において、波形歪みの補正動作を行うことが好ましい。そして、補正後の信号レベルが、PRML処理における予測最小値(つまり、−Ref_H)となるように、波形歪みの補正動作を行うことが好ましい。まとめると、PRML信号処理回路15がPR(1、2、1)方式を採用している場合には、第1のゼロクロス点S(k−1.5)の1つ後ろに位置するサンプル値S(k−0.5)と、第2のゼロクロス点S(k+6.5)の1つ前に位置するサンプル値S(k+5.5)との間の範囲に含まれるサンプル値(つまり、S(k−0.5)、S(k+0.5)、S(k+1.5)、S(k+2.5)、S(k+3.5)、S(k+4.5)及びS(k+5.5))の信号レベルが、PRML処理における予測最小値(つまり、−Ref_H)となるように、波形歪みの補正動作を行うことが好ましい。
図6に示すように、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、1)方式を採用している場合には、パーシャルレスポンス等化後のサンプル値が、Ref_H、Ref_M、Ref_L、0(ZL:Zero Level)、−Ref_L、−Ref_M及び−Ref_Hの7値に分かれる。ここで、PRML信号処理回路15がPR(1、2、1)方式を採用している場合と同様に、第1のゼロクロス点S(k−1)の1つ後ろに位置するサンプル値S(k)の信号レベルを予測最小値(−Ref_H)に補正してしまうと、PRML処理のパスメトリック演算に悪影響を与えることになってしまう。同様に、第2のゼロクロス点S(k+7)の1つ前に位置するサンプル値S(k+6)の信号レベルを予測最小値(−Ref_H)に補正してしまうと、PRML処理のパスメトリック演算に悪影響を与えることになってしまう。従って、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、1)方式を採用している場合には、第1のゼロクロス点S(k−1)の2つ後ろに位置するサンプル値S(k+1)と、第2のゼロクロス点S(k+7)の2つ前に位置するサンプル値S(k+5)との間の範囲に含まれるサンプル値(つまり、S(k+1)、S(k+2)、S(k+3)、S(k+4)及びS(k+5))の信号レベルが、PRML処理における予測最小値(つまり、−Ref_H)となるように、波形歪みの補正動作を行うことが好ましい。
図7に示すように、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、2、1)方式を採用している場合には、パーシャルレスポンス等化後の補間サンプル値が、Ref_H、Ref_MH、Ref_ML、Ref_L、0(ZL:Zero Level)、−Ref_L、−Ref_ML、−Ref_MH及び−Ref_Hの9値に分かれる。ここで、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、1)方式を採用している場合と同様に、第1のゼロクロス点S(k−1)の2つ後ろに位置するサンプル値S(k+1)の信号レベルを予測最小値(−Ref_H)に補正したとしても、PRML処理のパスメトリック演算に悪影響を与えることはない。同様に、第2のゼロクロス点S(k+7)の2つ前に位置するサンプル値S(k+5)の信号レベルを予測最小値(−Ref_H)に補正したとしても、PRML処理のパスメトリック演算に悪影響を与えることはない。従って、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、2、1)方式を採用している場合には、第1のゼロクロス点S(k−1)の2つ後ろに位置するサンプル値S(k+1)と、第2のゼロクロス点S(k+7)の2つ前に位置するサンプル値S(k+5)との間の範囲に含まれるサンプル値(つまり、S(k+1)、S(k+2)、S(k+3)、S(k+4)及びS(k+5))の信号レベルが、PRML処理における予測最小値(つまり、−Ref_H)となるように、波形歪みの補正動作を行うことが好ましい。
図8に示すように、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、2、2、1)方式を採用している場合には、パーシャルレスポンス等化後のサンプル値が、Ref_H、Ref_MH、Ref_MM、Ref_ML、Ref_L、0(ZL:Zero Level)、−Ref_L、−Ref_ML、−Ref_MM、−Ref_MH及び−Ref_Hの11値に分かれる。ここで、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、2、1)方式を採用している場合と同様に、第1のゼロクロス点S(k−1)の2つ後ろに位置するサンプル値S(k+1)の信号レベルを予測最小値(−Ref_H)に補正してしまうと、PRML処理のパスメトリック演算に悪影響を与えることになってしまう。同様に、第2のゼロクロス点S(k+7)の2つ前に位置するサンプル値S(k+5)の信号レベルを予測最小値(−Ref_H)に補正してしまうと、PRML処理のパスメトリック演算に悪影響を与えることになってしまう。従って、PRML信号処理回路15がPR(1、2、2、2、2、1)方式を採用している場合には、第1のゼロクロス点S(k−1)の3つ後ろに位置するサンプル値S(k+2)と、第2のゼロクロス点S(k+7)の3つ前に位置するサンプル値S(k+4)との間の範囲に含まれるサンプル値(つまり、S(k+2)、S(k+3)及びS(k+4))の信号レベルが、PRML処理における予測最小値(つまり、−Ref_H)となるように、波形歪みの補正動作を行うことが好ましい。
以上まとめると、以下のような関係を見出すことができる。PRML信号処理回路15がPR(1、2、・・・、2、1)方式(但し、2がm個続く)を採用している場合には、第1のゼロクロス点の(m+1)/2つ後ろに位置するサンプル値と、第2のゼロクロス点の(m+1)/2つ前に位置するサンプル値との間の範囲に含まれるサンプル値の信号レベルが、PRML処理における予測最小値となるように、波形歪みの補正動作を行うことが好ましい。
尚、図4のステップS105において設定される波形歪み補正条件は、図5から図8において説明した、補正後の信号レベル(ここでは、PRML処理における予測最小値)及び波形歪みの補正動作を行う範囲(つまり、タイミング)に相当する。
この波形歪みを補正することで得られる効果について、図9を参照しながら説明する。ここに、図9は、波形歪みの補正前後における読取信号RRFの波形等を概念的に示す波形図である。
図9の左側に示すように、読取信号RRFに波形歪みが生じている場合には、該波形歪みを通常のマーク(例えば、ランレングスが相対的に短いマーク)と誤認識してしまいかねない。従って、読取信号RRFを2値化した後の2値化波形には、波形歪みに起因した誤信号が含まれてしまう。この結果、元の記録データとの整合性がとれずに、2値化エラーが発生してしまう。
他方で、図9の右側に示すように、読取信号RRFに生じた波形歪みを補正した場合には、読取信号RRFを2値化した後の2値化波形には、波形歪みに起因した誤信号が含まれることはなくなる。従って、元の記録データとの整合性を取ることができ、2値化エラーは発生しない。
以上説明したように、本実施例に係る情報再生装置1によれば、PRML処理を施すことで、記録データを安定的に且つ精度よく再生することができる。
特に、本実施例に係る情報再生装置1によれば、波形歪みを補正した後に、PRML信号処理回路15におけるPRML処理を施している。このため、例えばランレングスが相対的に長いマークを他のマークと誤判別してしまう不都合を好適に防止することができる。その結果、波形歪みに起因して2値化エラーが発生することは殆どなくなり、好適な再生動作を行うことができる。
尚、上述の説明では、ゼロクロス点を用いて説明を行っている。しかしながら、ゼロレベルに代えてリファレンスレベルを用いている場合は、「ゼロクロス点」が「リファレンスクロス点」に代えられることはいうまでもない。
(4)変形例
続いて、図10から図17を参照して、本実施例に係る情報再生装置1の変形例について説明を進める。
(4−1)第1変形例
続いて、図10から図12を参照して、本実施例に係る情報再生装置1の第1変形例について説明する。ここに、図10は、第1変形例に係る情報再生装置1aが備える波形歪み補正回路18aの構成を概念的に示すブロック図であり、図11は、第1変形例に係る情報再生装置1aが備える波形歪み補正回路18aが備える波形歪み検出回路186aの構成を概念的に示すブロック図であり、図12は、第1変形例に係る情報再生装置1aの動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
図4に示した動作例では、読取信号RRFが所望の再生特性を満たしていない場合には常に波形歪みを補正していた。しかしながら、第1変形例においては、読取信号RRFが所望の再生特性を満たしていない場合であっても、波形歪みが実際に検出された場合に選択的に波形歪み補正を行うように構成されている。以下、第1変形例の具体的構成及び動作例について説明する。
図10に示すように、波形歪み補正回路18aは、遅延調整回路181aと、波形歪み検出回路186aと、マーク/スペース長検出回路183aと、タイミング生成回路184aと、セレクタ185aと、AND回路187aとを備えている。
プリイコライザ14から出力される読取サンプル値系列RSは、遅延調整回路181a、波形歪み検出回路186a及びマーク/スペース長検出回路183aの夫々へ出力される。
遅延調整回路181aは、記録データの最長ランレングスに応じた遅延量を設定し、所望のタイミングで読取サンプル値系列RSをセレクタ185aへ出力する。具体的には、光ディスク100がBlu−ray Discである場合には、最長ランレングスである9Tに相当する遅延量を設定し、光ディスク100がDVDである場合には、最長ランレングスである14Tに相当する遅延量を設定する。
マーク/スペース長検出回路183aは、例えばゼロクロス点の間隔や、符号ビットの連続回数等を検出することで、マーク/スペース長を検出する。その検出結果は、タイミング生成回路184aへ出力される。
タイミング生成回路184aは、マーク/スペース長検出回路183aにおいて検出されるマーク/スペース長に基づいて、タイミング信号SWを生成し、該生成したタイミング信号をAND回路187aへ出力する。
具体的には、タイミング生成回路184aは、(i)マーク/スペース長検出回路183aにおいて検出されるマーク/スペース長が、波形歪み補正の対象となる長マークであり、且つ(ii)第1のゼロクロス点の(m+1)/2つ後ろに位置するサンプル値と、第2のゼロクロス点の(m+1)/2つ前に位置するサンプル値との間の範囲のサンプル値が入力されている期間には、ハイレベルのタイミング信号SW(SW=1)を生成し、該生成したタイミング信号SWをAND回路187aへ出力する。他方、タイミング生成回路184aは、(i)マーク/スペース長検出回路183において検出されるマーク/スペース長が、波形歪み補正の対象となる長マーク以外のマークであるか、又は(ii) 第1のゼロクロス点の(m+1)/2つ後ろに位置するサンプル値と、第2のゼロクロス点の(m+1)/2つ前に位置するサンプル値との間の範囲以外のサンプル値が入力されている期間には、ローレベルのタイミング信号SW(SW=0)を生成し、該生成したタイミング信号SWをAND回路187aへ出力する。
波形歪み検出回路186aは、波形歪みを検出し、且つ波形歪みを検出したことを示す波形歪み検出信号DTをAND回路187aへ出力する。より具体的には、波形歪み検出回路186aは、波形歪みが検出されている場合には、ハイレベルの波形歪み検出信号DT(DT=1)をAND回路187aへ出力し、波形歪みが検出されていない場合には、ローレベルの波形歪み検出信号DT(DT=0)をAND回路187aへ出力する。
AND回路187aは、タイミング生成回路184a及び波形歪み検出回路186aの夫々の出力に基づいて、波形歪みが検出された場合(つまり、タイミング生成回路184aから出力されるタイミング信号SW及び波形歪み検出回路186aから出力される波形歪み検出信号DTの夫々がハイレベルである場合)には、ハイレベルのタイミング信号SW0を生成する。他方、AND回路187aは、タイミング生成回路184a及び波形歪み検出回路186aの夫々の出力に基づいて、波形歪みが検出されていない場合(つまり、タイミング生成回路184aから出力されるタイミング信号SW及び波形歪み検出回路186aから出力される波形歪み検出信号DTのいずれか一方がローレベルである場合)には、ローレベルのタイミング信号SW0を生成する。つまり、第1変形例においては、波形歪みが検出されている場合に、選択的に波形歪みが補正される。
セレクタ185aは、ハイレベルのタイミング信号SW0がAND回路187aから出力されている場合には、PRML信号処理回路15から出力される予測最小値(つまり、−Ref_H)を、歪み補正読取サンプル値系列RSCAMとして、PRML信号処理回路15へ出力する。他方、セレクタ185aは、ローレベルのタイミング信号SW0がAND回路187aから出力されている場合には、遅延調整回路181aから出力される読取サンプル値系列RSを、歪み補正読取サンプル値系列RSCAMとして、PRML信号処理回路15へ出力する。
波形歪み検出回路186aは、図11に示すように、シフトレジスタ1831aと、セレクタ1832aと、最大値検出回路1833aと、最小値検出回路1834aと、減算器1835aと、判定回路1836aとを備える。
波形歪み検出回路186aに入力される読取サンプル値系列RSは、シフトレジスタ1831aに出力される。シフトレジスタ1831aは、入力される読取サンプル値系列RSを1クロックずつシフトさせながら、出力D0からD14としてセレクタ1832aへ出力する。
セレクタ1832aは、マーク/スペース長検出回路183aから出力されるタイミングで、出力D0からD14のうちからマーク/スペース長に基づいて、3つの出力を選択的にサンプルホールドし、最大値検出回路1833a及び最小値検出回路1834aの夫々に出力する。
より具体的には、セレクタ1832aは、マーク/スペース長検出回路183aから出力されるマーク/スペース長が6Tである場合には、出力D0からD14のうちから3つの出力D2、D3及びD4を選択的にサンプルホールドし、最大値検出回路1833a及び最小値検出回路1834aの夫々に出力する。セレクタ1832aは、マーク/スペース長検出回路183aから出力されるマーク/スペース長が7Tである場合には、出力D0からD14のうちから3つの出力D2、D3及びD5を選択的にサンプルホールドし、最大値検出回路1833a及び最小値検出回路1834aの夫々に出力する。セレクタ1832aは、マーク/スペース長検出回路183aから出力されるマーク/スペース長が8Tである場合には、出力D0からD14のうちから3つの出力D2、D4及びD6を選択的にサンプルホールドし、最大値検出回路1833a及び最小値検出回路1834aの夫々に出力する。セレクタ1832aは、マーク/スペース長検出回路183aから出力されるマーク/スペース長が9Tである場合には、出力D0からD14のうちから3つの出力D2、D4及びD7を選択的にサンプルホールドし、最大値検出回路1833a及び最小値検出回路1834aの夫々に出力する。セレクタ1832aは、マーク/スペース長検出回路183aから出力されるマーク/スペース長が10Tである場合には、出力D0からD14のうちから3つの出力D2、D5及びD8を選択的にサンプルホールドし、最大値検出回路1833a及び最小値検出回路1834aの夫々に出力する。セレクタ1832aは、マーク/スペース長検出回路183aから出力されるマーク/スペース長が11Tである場合には、出力D0からD14のうちから3つの出力D2、D5及びD9を選択的にサンプルホールドし、最大値検出回路1833a及び最小値検出回路1834aの夫々に出力する。セレクタ1832aは、マーク/スペース長検出回路183aから出力されるマーク/スペース長が14Tである場合には、出力D0からD14のうちから3つの出力D2、D7及びD12を選択的にサンプルホールドし、最大値検出回路1833a及び最小値検出回路1834aの夫々に出力する。このようなセレクタ1832aの動作は、実質的には、図2(a)から図2(c)及び図3(a)から図3(c)に示す波形歪みの、前端部の信号レベル、中間部の信号レベル及び後端部の信号レベルを選択的に出力する動作に相当する。
その後、最大値検出回路1833aにおいては、セレクタ1832aより出力される3つの出力の最大値(つまり、最大信号レベル)が検出され、該検出された最大値が減算器1835aへ出力される。
同様に、最小値検出回路1834aにおいては、セレクタ1832aより出力される3つの出力の最小値(つまり、最小信号レベル)が検出され、該検出された最小値が減算器1835aへ出力される。
その後、減算器1835aにおいて、最大値検出回路1833aにおいて検出された最大値から、最小値検出回路1834aにおいて検出された最小値が減算されることで、波形歪み量Dが算出される。
その後、判定回路1836aにおいて、減算器1835aより出力される波形歪み量が所定値x以上であるか否かが判定される。波形歪み量Dが相対的に小さい場合には、波形歪みを検出したとはみなさず、ローレベルの波形歪み検出信号DTを出力する。他方、波形歪み量Dが相対的に大きい場合(例えば、波形歪み率が概ね30%以上である場合)には、波形歪みを検出したとみなして、ハイレベルの波形歪み検出信号DTを出力する。
このときの動作の流れは、図12に示すように、まず、光ディスク100に記録されたデータの再生動作が行われる(ステップS101)。再生動作の際には、読取信号RRFが所望の再生特性を満たしているか否かが判定される(ステップS102)。
ステップS102における判定の結果、読取信号RRFが所望の再生特性を満たしていると判定された場合には(ステップS102:Yes)、ステップS107へ進む。
他方、ステップS102における判定の結果、読取信号RRFが所望の再生特性を満たしていないと判定された場合には(ステップS102:No)、続いて、波形歪み検出回路186aにおいて波形歪みが実際に検出されているか否かが判定される(ステップS201)。
ステップS201における判定の結果、波形歪みが検出されていないと判定された場合には(ステップS201:No)、波形歪みを補正することなく(つまり、ステップS103からステップS106の動作を行うことなく)、ステップS107へ進む。
他方、ステップS201における判定の結果、波形歪みが検出されていると判定された場合には(ステップS201:Yes)、波形歪みを補正した後に(つまり、ステップS103からステップS106の動作を行った後に)、ステップS107へ進む。
このように、波形歪みが検出された場合に選択的に波形歪みを補正することで、情報再生装置1aの負荷を低減させつつ、上述した各種効果を享受することができる。
加えて、波形歪みが実際に発生している場合に、選択的に波形歪み補正回路18による波形歪みの補正が行われる。ここで、特に、シーケンシャル記録のみが許可されている光ディスク100とは異なって、ランダム記録が許可されている光ディスク100においては、様々な記録状態が混在している。この場合、波形歪みが不連続にないしは離散的に分布したり或いはしていなかったりする読取信号RRFを読み取ったり、大小様々な信号レベルを有する読取信号RRFを読み取る必要がある。従って、通常は波形歪みを補正することなく記録データを再生し、波形歪みが実際に発生している場合に選択的に波形歪みを補正しながら記録データを再生することで、情報再生装置1の負荷を低減させつつ、上述した各種効果を享受することができる。
(4−2)第2変形例
初めに、図13から図17を参照して、第2変形例に係る情報再生装置1bについて説明する。ここに、図13は、第2変形例に係る情報再生装置1bによる波形歪みの補正動作を、第1の読取信号RRF上で概念的に示すタイミングチャートであり、図14は、第2変形例に係る情報再生装置1bによる波形歪みの補正動作を、第2の読取信号RRF上で概念的に示すタイミングチャートであり、図15は、第2変形例に係る情報再生装置1bによる第1の動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図16は、第2変形例に係る情報再生装置1bによる第2の動作の流れを概念的に示すフローチャートであり、図17は、第2変形例に係る情報再生装置1bによる第3の動作の流れを概念的に示すフローチャートである。
光ディスク100に記録される記録データには、通常のユーザデータに加えて、該ユーザデータを再生する際の同期をとるために用いられる同期データ(例えば、光ディスク100がDVDであればランレングス14Tの記録データであり、光ディスク100がBlu−ray Discであればランレングス9Tの記録データ)が含まれている。第3変形例においては、このような同期データが記録データに含まれていることを考慮して、同期データに限定して波形歪みを補正するように構成されている。
より具体的には、図13に示すように、光ディスクがBlu−ray Discである場合には、同期データは9Tマークと9Tスペースとにより構成されているため、まず、9Tスペースを検出し、該検出された9Tスペースの前又は後の波形歪みを補正するように構成してもよい。また、同期データが出現する周期性に着目して、検出された9Tスペースから、1932T(或いは、1932T±α1:α1は所定の定数)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ1Tだけずれた位置:β1は所定の定数)付近の波形歪みを補正するように構成してもよい。
また、図14に示すように、光ディスクがDVDである場合には、同期データは14Tマーク又は14Tスペースであるため、まず、14Tスペースを検出し、該検出された14Tスペースから、1488T(或いは、1488T±α2:α2は定数)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ2Tだけずれた位置:β2は所定の定数)付近の波形歪みを補正するように構成してもよい。
光ディスク100がBlu−ray Discである場合の動作の流れ(第1の動作の流れ)について、図15を参照して説明する。
図15に示すように、まず、光ディスク100に記録されたデータの再生動作が行われる(ステップS101)。
再生動作の際には、9Tスペースが検出されるか否かが判定される(ステップS401)。
ステップS401における判定の結果、9Tスペースが検出されないと判定された場合には(ステップS401:No)、再度ステップS401に戻り、9Tスペースが検出されるか否かの判定動作が繰り返される。
他方、ステップS401における判定の結果、9Tスペースが検出されたと判定された場合には(ステップS401:Yes)、続いて、9Tスペースの直前又は直後の記録データ(言い換えれば、読取信号RRF)が9Tマークであるか否かが判定される(ステップS402)。
ステップS402における判定の結果、9Tスペースの直前又は直後の記録データが9Tマークであると判定された場合には(ステップS402:Yes)、そのまま動作を終了する。
他方、ステップS402における判定の結果、9Tスペースの直前又は直後の記録データが9Tマークでないと判定された場合には(ステップS402:No)、9Tスペースの直前若しくは直後又はその両方の位置付近の波形歪みが補正される(ステップS404)。ステップS404における波形歪みの補正については、図4におけるステップ103からステップS106の動作と同様に行われる。
続いて、光ディスク100がBlu−ray Discである場合の他の動作の流れ(第2の動作の流れ)について、図16を参照して説明する。
図16に示すように、まず、光ディスク100に記録されたデータの再生動作が行われる(ステップS101)。
再生動作の際には、9Tスペースが検出されるか否かが判定される(ステップS401)。
ステップS401における判定の結果、9Tスペースが検出されないと判定された場合には(ステップS401:No)、再度ステップS401に戻り、9Tスペースが検出されるか否かの判定動作が繰り返される。
他方、ステップS401における判定の結果、9Tスペースが検出されたと判定された場合には(ステップS401:Yes)、続いて、検出された9Tスペースから、1932T(或いは、1932T±α1)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ1Tだけずれた位置)の記録データが9Tマークであるか否かが判定される(ステップS502)。
ステップS502における判定の結果、検出された9Tスペースから、1932T(或いは、1932T±α1)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ1Tだけずれた位置)の記録データが9Tマークであると判定された場合には(ステップS402:Yes)、そのまま動作を終了する。
他方、ステップS502における判定の結果、検出された9Tスペースから、1932T(或いは、1932T±α1)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ1Tだけずれた位置)の記録データが9Tマークでないと判定された場合には(ステップS502:No)、検出された9Tスペースから、1932T(或いは、1932T±α1)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ1Tだけずれた位置)付近の波形歪みが補正される(ステップS404)。
続いて、光ディスク100がDVDである場合の動作の流れ(第3の動作の流れ)について、図17を参照して説明する。
図17に示すように、まず、光ディスク100に記録されたデータの再生動作が行われる(ステップS101)。
再生動作の際には、14Tスペースが検出されるか否かが判定される(ステップS601)。
ステップS601における判定の結果、14Tスペースが検出されないと判定された場合には(ステップS601:No)、再度ステップS601に戻り、14Tスペースが検出されるか否かの判定動作が繰り返される。
他方、ステップS601における判定の結果、14Tスペースが検出されたと判定された場合には(ステップS601:Yes)、続いて、検出された14Tスペースから、1488T(或いは、1488T±α2)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ2Tだけずれた位置)の読取信号RRFが14Tマークまたは14Tスペースであるか否かが判定される(ステップS602)。
ステップS602における判定の結果、検出された14Tスペースから、1488T(或いは、1488T±α2)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ2Tだけずれた位置)の読取信号RRFが14Tマークまたは14Tスペースであると判定された場合には(ステップS602:Yes)、そのまま動作を終了する。
他方、ステップS602における判定の結果、検出された14Tスペースから、1488T(或いは、1488T±α2)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ2Tだけずれた位置)の読取信号RRFが14Tマークまたは14Tスペースでないと判定された場合には(ステップS602:No)、検出された14Tスペースから、1488T(或いは、1488T±α2)に相当する時間が経過した位置(或いは、該位置からβ2Tだけずれた位置)付近の波形歪みが補正される(ステップS604)。ステップS604における波形歪みの補正については、図4におけるステップ103からステップS106の動作と同様に行われる。
このように、同期データが記録データに含まれていることを考慮しながら波形歪みを補正することで、ユーザデータよりもその重要性が高い同期データの高域強調を好適に行うことができ、その結果同期データの再生を好適に行うことができる。これにより、再生動作の安定性をより一層高めることができる。
(5)PR(1、2、2、1)方式におけるパスメトリック演算への影響
続いて、図6を参照して説明したPR(1、2、2、1)方式において、波形歪みの補正がPRML処理のパスメトリック演算に与える影響について、図18から図20を参照して、参考までに記載する。ここに、図18は、PR(1、2、2、1)方式における状態遷移図及び該状態遷移図を時間軸方向に展開したトレリス線図であり、図19は、PR(1、2、2、1)方式を採用している場合において、第1のゼロクロス点の2つ後ろに位置するサンプル値と、第2のゼロクロス点の2つ前に位置するサンプル値との間の範囲に含まれるサンプル値を対象に行った波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図であり、図20は、PR(1、2、2、1)方式を採用している場合において、第1のゼロクロス点の1つ後ろに位置するサンプル値と、第2のゼロクロス点の1つ前に位置するサンプル値との間の範囲に含まれるサンプル値を対象に行った波形歪みの補正動作を、サンプル値系列RS上で概念的に示す波形図である。
尚、図18から図20における説明は、光ディスク100の一具体例として、Blu−ray Discを用いた場合の例についての説明である。
光ディスク100における記録データのデータパターンを、時間軸に対して連続した3ビットで表現する(つまり、NRZIで表現する)と、(0、0、0)、(0、0、1)、(1、0、0)、(0、1、1)、(1、1、0)及び(1、1、1)の6種類のデータパターンで示される。尚。ここでは、右側のビットが、時間軸上での新しいビット(つまり、最新入力ビット)となる。図18(a)の状態遷移図及び図18(b)のトレリス線図では、これら6種類のデータパターンを、次のように定義している。(0、0、0)を、S000と定義し、(0、0、1)を、S001と定義し、(1、0、0)を、S100と定義し、(0、1、1)を、S011と定義し、(1、1、0)を、S110と定義し、(1、1、1)を、S111と定義している。ここで、Blu−ray Discにおいては、ランレングスが最も短いマーク/スペースのマーク/スペース長は2Tであるため、(1、0、1)や(0、1、0)というデータパターンは存在し得ない。従って、(0、0、1)というデータパターンからは(0、1、1)というデータパターンにしか遷移し得ず、また(1、1、0)というデータパターンからは、(1、0、0)というデータパターンにしか遷移し得ない。つまり、S001はS011への状態遷移に限られ、S110はS100への状態遷移に限られるこのため、光ディスク100における記録データの符号の状態の状態遷移図及びトレリス線図は、夫々図18(a)及び図18(b)に示すものとなる。
PR(1、2、2、1)方式を用いてパーシャルレスポンス等化した読取信号のサンプル値S(k)と、PR(1、2、2、1)方式における理想サンプル値とのユークリッド距離をブランチメトリック(つまり、時刻k毎の状態遷移の確からしさ)と称する。このブランチメトリックを一連の経路(パス)について累積したものがパスメトリックとなる。PR(1、2、2、1)方式における理想サンプル値は、図6を用いて示したように、Ref_H、Ref_M、Ref_L、ZL、−Ref_L、−Ref_M、−Ref_Hの7値となる。
ここで、時刻kにおける状態S000(k)のパスメトリック値を、PM000(k)と定義し、時刻kにおける状態S001(k)のパスメトリック値を、PM001(k)と定義し、時刻kにおける状態S100(k)のパスメトリック値を、PM100(k)と定義し、時刻kにおける状態S011(k)のパスメトリック値を、PM011(k)と定義し、時刻kにおける状態S110(k)のパスメトリック値を、PM110(k)と定義し、時刻kにおける状態S111(k)のパスメトリック値を、PM111(k)と定義する。このとき、PM000(k)、PM001(k)、PM100(k)、PM(011(k)、PM110(k)及びPM111(k)の夫々は、以下のように示される。
●PM111(k)=min(PM111(k−1)+(S(k)−Ref_H)、PM011(k−1)+(S(k)−Ref_M)
●PM110(k)=min(PM111(k−1)+(S(k)−Ref_M)、PM011(k−1)+(S(k)−Ref_L)
●PM011(k)=PM001(k−1)+(S(k)−ZL)
●PM100(k)=PM110(k−1)+(S(k)−ZL)
●PM001(k)=min(PM000(k−1)+(S(k)+Ref_M)、PM100(k−1)+(S(k)+Ref_L)
●PM000(k)=min(PM000(k−1)+(S(k)+Ref_H)、PM100(k−1)+(S(k)+Ref_M)
但し、ここでmin(A、B)とは、A≦BのときにAを出力し、A>BのときにBを出力する関数であるとする。 図18(b)に示すトレリス線図において、時刻kの状態で交わるブランチでは、パスメトリック値が小さいほうのブランチが選択される(言い換えれば、マージされる)。例えば、時刻kの状態S000(k)では、S100(k−1)からのブランチaと、S000(k−1)からのブランチbとが交わっている。ここで、ブランチaのパスメトリック値a_pmと、ブランチbのパスメトリック値b_pmとは以下のようになる。
a_pm=PM000(k−1)+(S(k)+Ref_H)
b_pm=PM100(k−1)+(S(k)+Ref_M)
ブランチaは、データパターン(0、0、0)の次に0が新たに入力されるときのブランチメトリックであるため、S(k)と−Ref_Hの差の二乗からパスメトリック値が算出される。ブランチaの時刻k−1におけるデータパターンは、(0、0、0、0)と(1、0、0、0)との2つのデータパターンが考えられるため、時刻k−1から時刻kまでのブランチaの経路は、図19におけるa1及びa2のいずれかとなる。
ブランチbは、データパターン(1、0、0)の次に0が新たに入力されるときのブランチメトリックであるため、S(k)と−Ref_Mの差の二乗からパスメトリック値が算出される。Blu−ray Discにおけるランレングスが最も短いマーク/スペースのマーク/スペース長は2Tであるという制約を考慮すれば、ブランチbの時刻k−1におけるデータパターンは、(1、1、0、0)である。このデータパターンに対してPR(1、2、2、1)方式の演算を施すと、1×1+1×2+0×2+0×1=3となる。全TのセンターレベルをZL(ゼロレベル)としているため、3=ZLとなる。従って、時刻k−1から時刻kまでのブランチbの経路は、図19においてbとして示すように、ZLから始まるパスとなる。
図19において、S(k)は−Ref_Mとなるのが正解のパスであり、S(k+1)からS(k+5)は、−Ref_Hとなるのが正解のパスである。このため、上述したように、第1のゼロクロス点の2つ後ろのサンプル値S(k+1)から波形歪みを補正しておけば、ブランチbのパスメトリック値(つまり、サンプル値S(k)と−Ref_Mの差を二乗した値)の方が、ブランチaのパスメトリック値(つまり、サンプル値S(k)と−Ref_Hの差を二乗した値)より小さくなるため、ブランチbのパスが選択される確率が高くなる。
一方、図20に示すように、第1のゼロクロス点の1つ後ろのサンプル値S(k)から波形歪みを補正した場合、ブランチbのパスメトリック値より、ブランチaのパスメトリック値の方が小さくなってしまうため、ブランチaのパスが選択される確率が高くなってしまう。これでは、PRML処理による2値化後のマーク長が本来のマーク長よりも長くなってしまう確率が高くなるため好ましくない。従って、PRML処理に悪影響を及ぼさないためには、上述したように、PRML(1、2、2、1)方式を採用している場合には、第1のゼロクロス点の2つ後ろに位置するサンプル値と、第2のゼロクロス点の2つ前に位置するサンプル値との間の範囲に含まれるサンプル値を対象に波形歪みの補正動作を行うことが好ましい。
尚、図18から図20では、PR(1、2、2、1)方式における例を用いて説明したが、もちろんPR(1、2、2、1)方式以外の各方式(例えば、PR(C1、C21、C22、・・・、C2k、C1)方式)においても、同様の説明を適用することができることは言うまでもない。その結果、PR(C1、C21、C22、・・・、C2k、C1)方式においては、PRML処理に悪影響を及ぼさないために、上述したように、第1のゼロクロス点の(k+1)/2つ後ろに位置するサンプル値と、第2のゼロクロス点の(k+1)/2つ前に位置するサンプル値との間の範囲に含まれるサンプル値を対象に波形歪みの補正動作を行うことが好ましいという結論が導かれる。
尚、波形歪みは、一般的には、光ディスク100の記録面上に形成されるマークの形状や長さ等のばらつきに起因して発生する。従って、例えばDVD−R/RWや、DVD+R/RWや、DVD−RAMや、BD−R/RE等の記録型の光ディスク100において、波形歪みが発生しやすい。しかしながら、例えばDVD−ROMや、BD−ROM等の再生専用型の光ディスク100においても、図21に示すように、相対的に長いマークから構成される同期データがトラッキング方向において隣接している場合には、波形歪みが生ずる。このような再生専用型の光ディスク100において発生する波形歪みに対しても、上述した情報再生装置1によれば、好適に補正することができることは言うまでもない。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。

Claims (18)

  1. 記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正手段と、
    前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理手段と
    を備えることを特徴とする情報再生装置。
  2. 前記補正手段は、信号レベルが増加する方向に向かって前記波形歪みが生じている場合、前記読取信号のうち、リファレンスレベル以下の信号成分であって且つ前記PRML処理におけるパスメトリック選択を誤らせない範囲の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  3. 前記補正手段は、信号レベルが減少する方向に向かって前記波形歪みが生じている場合、前記読取信号のうち、リファレンスレベル以上の信号成分であって且つ前記PRML処理におけるパスメトリック選択を誤らせない範囲の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  4. 前記処理手段が、PR(C1、C21、C22、・・・、C2k、C1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から(k+1)/2つ後に出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の(k+1)/2つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  5. 前記処理手段が、PR(1、2、1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から1つ後ろに出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の1つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  6. 前記処理手段が、PR(1、2、2、1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から2つ後ろに出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の2つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  7. 前記処理手段が、PR(1、2、2、2、1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から2つ後ろに出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の2つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  8. 前記処理手段が、PR(1、2、2、2、2、1)方式を採用している場合、前記補正手段は、第1のリファレンスクロス点から3つ後ろに出現するサンプル値と、前記第1のリファレンスクロス点の次に位置する第2のリファレンスクロス点の3つ前に出現するサンプル値との間の信号成分を補正することにより、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  9. 前記補正手段は、信号レベルが増加する方向に向かって前記波形歪みが生じている場合、前記波形歪みの信号レベルを、前記PRML処理における予測最小値に補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  10. 前記補正手段は、信号レベルが減少する方向に向かって前記波形歪みが生じている場合、前記波形歪みの信号レベルを、前記PRML処理における予測最大値に補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  11. 前記波形歪みを検出する検出手段を更に備え、
    前記補正手段は、前記検出手段により前記波形歪みが検出された場合に、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  12. 前記補正手段は、(i)前記読取信号のエラー訂正が不能である場合、(ii)前記読取信号のエラーレートが所定の閾値以上である場合、又は(iii)記録データに含まれるユーザデータを読み取るために用いられ且つ前記記録データに含まれる同期データに相当する読取信号を読み取ることができない場合に、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  13. 前記補正手段は、記録データに含まれるユーザデータを読み取るために用いられ且つ前記記録データに含まれる同期データに相当する前記読取信号に生ずる前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  14. 前記補正手段は、前記読取信号のうち前記同期データを構成するマークと対をなすスペースの前、該スペースの後、及び該スペースを基点として前記同期データの周期性を満たす位置の少なくとも一つにおいて、前記波形歪みを補正することを特徴とする請求の範囲第13項に記載の情報再生装置。
  15. 前記長マークは、信号レベルが最大振幅となるマークであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  16. 前記処理手段は、
    前記読取信号に含まれる区域周波数成分を抑制できるような意図的な波形干渉を基準に、該読取信号をパーシャルレスポンス(Partial Response)等化する等化手段と、
    前記等化手段の出力に対し、最も確からしい系列を推定する最尤(Maximum Likelihood)復号手段と
    を備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報再生装置。
  17. 記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正工程と、
    前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理工程と
    を備えることを特徴とする情報再生方法。
  18. 記録媒体から読み取られた読取信号のうち少なくとも長マークに対応する読取信号に生ずる波形歪みを補正する補正手段と、前記波形歪みが補正された前記読取信号に対して、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)処理を施す処理手段とを備える情報再生装置に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、
    該コンピュータを、前記補正手段及び前記処理手段の少なくとも一部として機能させることを特徴とする再生制御用のコンピュータプログラム。
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