JPH065013A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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Publication number
JPH065013A
JPH065013A JP16154692A JP16154692A JPH065013A JP H065013 A JPH065013 A JP H065013A JP 16154692 A JP16154692 A JP 16154692A JP 16154692 A JP16154692 A JP 16154692A JP H065013 A JPH065013 A JP H065013A
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JP
Japan
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information recording
sector
recording medium
reproducing apparatus
slice level
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JP16154692A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Itou
基志 伊藤
Kazuhiro Aoki
和弘 青木
Yoshihisa Fukushima
能久 福島
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH065013A publication Critical patent/JPH065013A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】波形補正では改善できない波形の歪が要因とな
る再生エラーに対して二値化のスライスレベルを切り替
えて正しく再生すること可能とするとともに、データが
正しく記録されたかを検証する場合に2通り以上の条件
で正しく再生できることを確認することによって、十分
な再生マージンを保証する。 【構成】可変の波形補正量で信号波形を補正するイコラ
イザ手段2と、可変のスライスレベルで二値化する二値
化手段4とを備え、再生時には失敗したセクタにスライ
スレベルと波形補正量とを切り替えてリトライを行い、
ベリファイ時には波形補正量とスライスレベルを複数切
り替えた2通り以上の場合で正しく再生できたことを確
認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定長のセクタ単位に
分割して記録される情報記録媒体を用いて情報の記録再
生動作を行う情報記録再生装置、特に経時劣化などによ
って再生困難なセクタのデータでも再生する機能と、経
時劣化などによって再生不能にならない十分なマージン
を保証するベリファイ機能を備えた記録情報再生装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量で交換可能な情報記録媒体
を扱う情報記録再生装置が普及し始めている。特に光デ
ィスク装置は、レーザ光を用いて光ディスク上に微少な
ビットを形成することによって記録再生を行うので、大
容量で交換可能な情報記録に適している。一枚の情報記
録媒体に記録されている情報量が大きいこととともに、
交換媒体は特性の異なる他の情報記録再生装置と再生互
換が必要なことから、情報記録媒体に記録されているデ
ータを確実に再生できるために信頼性の向上が問題とな
っている。特に一枚の情報記録媒体に記録されている情
報量が大きいため、管理情報(たとえば、MS−DOS
におけるFAT(File Allocation Table)やルートデ
ィレクトリ)が失われると、情報記録媒体の全てのデー
タが失われるため、その損害が大きい。そこで、情報記
録媒体に記録されている情報のなかには管理情報のよう
に特に重要な情報があることから、このような情報は、
他の情報以上に十分な再生マージンを保証する必要があ
る。
【0003】従来の情報記録再生装置として代表的なも
のに磁気ディスク装置がある。磁気ディスク装置は、そ
の機構的特性から、再生に失敗した場合に、シークエラ
ーの発生の可能性が最も高いので先ずシークのリトライ
を行い、次にオフトラックがエラーの要因として可能性
が高いのでトラッキングオフセットを変えてリトライす
る。近年においては、再生信号の波形自体が要因として
可能性があるため信号波形の補正量を変更してリトライ
するものもある。たとえば、公開特許公報 平3−93
073にその詳細が記載されている。
【0004】従来の光ディスク装置でも、磁気ディスク
装置とほぼ同じように、再生に失敗した場合に、シーク
の再実行や信号波形の補正量を変更してリトライを行っ
ている。たとえば、公開特許公報 昭62−01438
0では、信号再生系の回路を複数段もって同時に異なる
信号波形の補正量で再生し、その中から正しく復調され
たものを選択することにより、再生エラーの減少を図っ
ている。
【0005】以下、図面を用いて従来の情報記録再生装
置を説明する。図5は従来の情報記録再生装置の構成を
示すブロック図である。図5において、1は情報記録媒
体に記録された情報を磁界変化もしくは光強度変化から
電気信号に変換するヘッド回路、2はヘッド回路1から
出力された信号のピーク幅を狭めて隣接する信号のピー
クと区別しやすくするイコライザ回路、3はイコライザ
回路2から出力される電気信号の振幅が情報記録媒体の
ばらつきによって変化しないように一定の振幅に保つA
GC(Auto Gain Control )回路、14はAGC回路3
から出力された信号のピーク点を二値化する二値化回
路、5は二値化回路14の出力信号からアドレスとデー
タをそれぞれ復調する復調回路、6は復調回路5から出
力されたエラー訂正符号を含んだデータをエラー訂正符
号を用いてエラー訂正を行うエラー訂正回路、7は全体
の制御を行うコントローラ、8はイコライザ回路2の波
形補正量を切り替える補正切替信号、10は復調回路5
から報告されるセクタのIDの検出状態を示すID検出
信号、11はエラー訂正回路6から報告されるエラー訂
正状態を示す訂正結果信号である。復調回路5からID
検出信号10と、エラー訂正回路6からは訂正結果信号
11でコントローラ7に動作状態が報告されて、コント
ローラ7はセクタの再生に失敗した場合には、シーク動
作の再実行や補正信号8を制御してイコライザ回路2の
波形補正量を切り替えてリトライを行っている。
【0006】図6は従来の情報記録再生装置で用いられ
ているイコライザ回路2の回路図である。図6におい
て、601は遅延回路、602と604は抵抗、603
はスイッチ、605は差動増幅器である。イコライザ回
路2の入力信号から遅延回路601によって遅延された
信号と、イコライザ回路2の入力信号を抵抗602、6
04とスイッチ603によって決定される入力信号の係
数倍の信号とが、差動増幅器605に入力されて、差動
増幅器605の出力がイコライザ回路2の出力となる。
ここで、スイッチ603がGND側に接続されている場
合は差動増幅器605のマイナス入力が常に0であるの
で、遅延回路601の出力波形がそのままイコライザ回
路2の出力波形となり、波形の補正量は0である。逆に
スイッチ603が抵抗602側に接続されている場合、
差動増幅器605のマイナス入力は(イコライザ回路2
の入力)×(抵抗602)/((抵抗602)+(抵抗
603))になるので、イコライザ回路2の出力波形は
ピーク幅が細く補正される。したがって、補正切替信号
8でスイッチ603を切り替えることにより波形の補正
量が切り替えられる。
【0007】図7は、従来の情報記録再生装置で用いら
れている二値化回路14の回路図である。図7におい
て、201は微分回路、203と204は比較器、20
5はAND回路である。二値化回路14の入力信号か
ら、比較器203でスライスレベルよりも大きい場合に
1になる信号と、微分回路201によって微分された信
号が比較器204によって0より小さい場合に1になる
信号とが生成されて、これらの論理積がAND回路20
5で求められて二値化回路14の出力信号となる。
【0008】図8は従来の情報記録再生装置で用いられ
ていたイコライザ回路2と二値化回路14の各種信号の
波形図である。図8において、左側の図は信号の波形補
正を行わなかった場合を示し、右側の図は信号の波形補
正を行った場合を示している。図8(a)は情報記録媒
体に記録されたはずの正しい信号を示し、?印は0もし
くは1である。図8(b)はイコライザ回路2の入力信
号、図8(c)の実線は二値化回路14の入力信号でA
GC回路3の応答速度が遅いためイコライザ回路2の出
力信号とほぼ同じ信号であり、一点鎖線はスライスレベ
ルを示す。図8(d)は二値化回路14の比較器203
の出力信号、図8(e)の実線は二値化回路14の微分
回路201の出力信号であり、一点鎖線は0レベルを示
す。図8(f)は二値化回路14の比較器204の出力
信号、図8(g)は二値化回路14のAND回路205
の出力信号すなわち二値化回路14の出力信号である。
【0009】イコライザ回路2のスイッチ603を切り
替えることによってイコライザ回路2の波形補正量が変
化して二値化回路14の入力信号の波形(図8(e)の
実線)が変化するため、結果として二値化回路14の出
力波形(図8(g))のピーク点Bが存在したりしなく
なったりする。このピーク点Bの有無の2通りの場合
で、後段の復調回路5とエラー訂正回路6の結果が変わ
るため、ピーク点Bの有無を調整できない装置に比べ
て、ピーク点Bの有無を調整できる装置は正常に再生で
きる確率が高くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
情報記録再生装置は、振動などの機構的な要因による再
生エラーや信号波形の補正によって改善できる信号波形
自体の歪が要因となる再生エラーは、リトライすること
によって正しく再生することはできたが、信号波形の補
正では改善できない信号波形の歪(図8(b)のピーク
点A)が要因となる再生エラーは、正しく再生できない
という問題点を有していた。特に、交換可能媒体の場合
は、情報記録媒体が外気に晒されている関係上、情報記
録媒体表面の埃、汚れ、傷など種々の信号波形の歪要因
があるため信号補正だけでは正しく再生できないからで
ある。
【0011】また、従来の情報記録再生装置は、情報記
録媒体に記録したデータが正しく記録されたかを検証す
るために条件を厳しくして再生するベリファイでは、再
生条件を一意的に設定するため、信号波形の歪によって
は、ベリファイで厳しく設定されたと思われる再生条件
が逆に作用して正しく再生でき、再生条件を緩く設定し
たと思われる通常の再生では正しく再生できないという
問題点を有していた。
【0012】本発明はかかる点に鑑み、信号波形の補正
では正しく再生できない波形歪のデータでも正しく再生
でき、記録した信号に十分な再生マージンを保証するこ
とができる情報記録再生装置を提供することを目的とす
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の情報記録再生装置は、円盤状の情報記録媒
体を用いてセクタ単位でデータを記録再生する情報記録
再生装置において、情報記録媒体から再生された信号を
可変のスライスレベルで二値化する二値化手段と、再生
に失敗したセクタに二値化手段のスライスレベルを切り
替えてリトライを行うリトライ制御手段とを備えたもの
である。
【0014】また、円盤状の情報記録媒体を用いてセク
タ単位でデータを記録再生する情報記録再生装置におい
て、情報記録媒体から再生された信号波形を補正し、波
形補正量を切り替え可能なイコライザ手段と、情報記録
媒体から再生された信号を可変のスライスレベルで二値
化する二値化手段と、再生に失敗したセクタに二値化手
段のスライスレベルおよびイコライザ手段の波形補正量
とを切り替えてリトライを行うリトライ制御手段とを備
えたものである。
【0015】ここで、二値化手段は、情報記録媒体のセ
クタ内のセクタ位置情報を記録しているID部とデータ
を記録しているデータ部とで、スライスレベルを別個に
切り替え可能であってもよい。イコライザ手段は、情報
記録媒体のセクタ内のセクタ位置情報を記録しているI
D部とデータを記録しているデータ部とで、波形補正量
を別個に切り替え可能であってもよい。リトライ制御手
段は、リトライ回数に従って二値化手段のスライスレベ
ルもしくはイコライザ手段の波形補正量を切り替えた
り、再生に失敗した要因が情報記録媒体のセクタ内のセ
クタ位置情報を記録しているID部もしくはデータを記
録しているデータ部のいずれかを判断して二値化手段の
スライスレベルもしくはイコライザ手段の波形補正量を
切り替えてもよい。
【0016】また、円盤状の情報記録媒体を用いてセク
タ単位でデータを記録再生する情報記録再生装置におい
て、情報記録媒体から再生された信号を可変のスライス
レベルで二値化する二値化手段と、同一セクタに二値化
手段のスライスレベルを複数パターンに切り替えてベリ
ファイ再生を行い、二値化手段のスライスレベルを複数
パターンに切り替えたいずれの場合にもセクタを再生で
きるときにベリファイ正常と判断するベリファイ制御手
段とを備えたものである。
【0017】また、円盤状の情報記録媒体を用いてセク
タ単位でデータを記録再生する情報記録再生装置におい
て、情報記録媒体から再生された信号波形を補正し、波
形補正量を切り替え可能なイコライザ手段と、同一セク
タにイコライザ手段の波形補正量を複数パターンに切り
替えてベリファイ再生を行い、イコライザ手段の波形補
正量を複数パターンに切り替えたいずれの場合にもセク
タを再生できるときにベリファイ正常と判断するベリフ
ァイ制御手段とを備えたものである。
【0018】さらに、円盤状の情報記録媒体を用いてセ
クタ単位でデータを記録再生する情報記録再生装置にお
いて、情報記録媒体から再生された信号を可変のスライ
スレベルで二値化する二値化手段と、情報記録媒体から
再生された信号波形を補正し、波形補正量を切り替え可
能なイコライザ手段と、同一セクタに二値化手段のスラ
イスレベルおよびイコライザ手段の波形補正量を複数パ
ターンに切り替えてベリファイ再生を行い、二値化手段
のスライスレベルおよびイコライザ手段の波形補正量を
複数パターンに切り替えたいずれの場合にもセクタを再
生できるときにベリファイ正常と判断するベリファイ制
御手段とを備えたものである。
【0019】
【作用】上記の構成により、本発明の情報記録再生装置
は、振動などの機構的な要因による再生エラーや信号波
形の補正によって改善できる信号波形自体の歪が要因と
なる再生エラーに加え、信号波形の補正では改善できな
い信号波形の歪が要因となる再生エラーに対して二値化
する際のスライスレベルを切り替えることで正しく再生
することができる。
【0020】また、情報記録媒体に記録したデータが正
しく記録されたかを検証するために2通り以上の条件で
再生し、全ての条件で正しく再生できた場合に、ベリフ
ァイできたと認識することで記録した信号に十分な再生
マージンを保証することができる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例について、図面を参照しな
がら以下に説明する。図1は本発明の第1の実施例の情
報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。図1
において、従来例と同一構成要素は同一符号を付して詳
細な説明は省略する。図1において従来例と異なる部分
について説明すると、スライスレベルを切り替え可能な
二値化回路4を設け、この二値化回路4のスライスレベ
ルを切り替えるスライスレベル切替信号9を、コントロ
ーラ7がリトライするときに制御することである。情報
記録媒体に記録されている信号は、ヘッド1によって電
気信号に変換され、イコライザ回路2によって波形補正
され、情報記録媒体の特性による振幅の変動はAGC回
路3によって吸収され一定の振幅に調整され、二値化回
路4で二値化される。二値化された信号は、復調回路5
でID部からアドレスを復調し目的とするセクタと一致
しているならばデータ部からデータを復調する。復調さ
れたデータは、エラー訂正回路6でエラー訂正されて正
しいデータとなる。
【0022】ある目的のセクタを再生する場合のコント
ローラ7の処理について説明する。目的のセクタが存在
するトラックにヘッドを移動するためにシーク動作を行
う。次に目的のセクタに対して復調回路5とエラー訂正
回路6を起動する。ここで復調回路5からID検出信号
10によって目的とするセクタのID部が検出できなか
ったり、エラー訂正回路6から訂正結果信号11によっ
てエラー訂正できなかったことが報告された場合、コン
トローラ7は、同一セクタに対して、スライスレベル切
替信号9と補正切替信号8を用いて、二値化回路4のス
ライスレベルとイコライザ回路2の波形補正量を切り替
えてリトライを行う。
【0023】表1は、コントローラ7がリトライ回数に
応じて設定するイコライザ回路2と二値化回路4の設定
値の一例である。
【0024】
【表1】
【0025】図2は本発明の第1の実施例の情報記録再
生装置で用いる二値化回路4の回路図である。図2にお
いて前述した従来例と同一部分は同一符号を付して詳細
な説明は省略する。図2において従来例と異なる部分に
ついて説明すると、202はスイッチで、比較器203
で入力信号と比較するスライスレベルを切り替えること
が可能になっている。スイッチ202はスライスレベル
切替信号9によってレベルの異なるスライスレベルLと
スライスレベルHのどちらか一方を選択して比較器20
3に入力する。
【0026】図3は本発明の第1の実施例の情報記録再
生装置で用いられているイコライザ回路2と二値化回路
4の各種信号の波形図である。図3において、左側の図
は比較的低い値のスライスレベルを用いた場合を示し、
右側の図は比較的高い値のスライスレベルを用いた場合
を示している。図3(a)は情報記録媒体に記録された
はずの正しい信号、図3(b)はイコライザ回路2の入
力信号、図3(c)の実線は二値化回路4の入力信号で
AGC回路2の応答速度が遅いためイコライザ回路2の
出力信号とほぼ同じ信号であり、一点鎖線はスライスレ
ベルを示す。図3(d)は二値化回路4の比較器203
の出力信号、図3(e)の実線は二値化回路4の微分回
路201の出力信号であり、一点鎖線は0レベルを示
す。図3(f)は二値化回路4の比較器204の出力信
号、図3(g)は二値化回路4のAND回路205の出
力信号すなわち二値化回路4の出力信号である。
【0027】二値化回路4のスイッチ202を切り替え
ることによって二値化回路4のスライスレベル(図3
(c)の一点鎖線)が変化するため、結果として二値化
回路4の出力波形(図3(g))のピーク点Aが存在し
たりしなくなったりする。このピーク点Aの有無の2通
りの場合で、後段の復調回路5とエラー訂正回路6の結
果が変わるため、ピーク点Aの有無を調整できない装置
に比べて、ピーク点Aの有無を調整できる装置は正常に
再生できる確率が高くなる。
【0028】なお、イコライザ回路2もしくは二値化回
路4がID部とデータ部で別個に切り替え可能で、復調
回路5からID検出結果10によって目的セクタのID
部が検出されているならば、ID部のイコライザ回路2
および二値化回路4の設定値を変える必要はなくデータ
部のみを切り替えればよい。逆にID部が検出されてい
ないならば、イコライザ回路2および二値化回路4のI
D部の設定値を切り替えればよい。データ部とID部の
切り替えはエラーの種類によって最も効果が期待できる
順に切り替えるのが望ましいことは言うまでもない。
【0029】さらに、二値化回路4のスライスレベルは
固定値でも、再生される振幅に比例して変化する可変値
(たとえば、再生される信号の包絡線の50%や60%
の値)であっても構わないし、イコライザ回路2で切り
替えられる波形補正量の段数と二値化回路4で切り替え
られるスライスレベルの段数は3段以上であっても構わ
ない。
【0030】図4は本発明の第2の実施例の情報記録再
生装置の構成例を示すブロック図である。図4におい
て、1は情報記録媒体に記録された情報を電気信号に変
換するヘッド回路、2および23はヘッド回路1から出
力された信号のピーク幅を狭めて隣接する信号のピーク
と区別しやすくするイコライザ回路、3および33はイ
コライザ回路2および23から出力される電気信号の振
幅が情報記録媒体のばらつきによって変化しないように
一定の振幅に保つAGC(Auto Gain Control )回路、
4、42、43および44はAGC回路3および33か
ら出力された信号のピーク点を二値化する二値化回路、
5、52、53および54は二値化回路4、42、43
および44の出力信号からアドレスとデータをそれぞれ
復調する復調回路、6、62、63および64は復調回
路5、52、53および54から出力されたエラー訂正
符号を含んだデータをエラー訂正符号を用いてエラー訂
正を行うエラー訂正回路、7は全体の制御を行うコント
ローラ、8はイコライザ回路2および23の波形補正量
を切り替える補正切替信号、9は二値化回路4、42、
43および44のスライスレベルを切り替えるスライス
レベル切替信号、10は復調回路5、52、53および
54から報告されるセクタのIDの検出状態を示すID
検出信号、11はエラー訂正回路6、62、63および
64から報告されるエラー訂正状態を示す訂正結果信号
である。
【0031】復調回路5、52、53および54からI
D検出信号10と、エラー訂正回路6、62、63およ
び64から訂正結果信号11でコントローラ7に動作状
態が報告されて、コントローラ7はいずれかの信号経路
のうちで1つ以上がセクタの再生に失敗した場合、ベリ
ファイエラーと判断する。このときコントローラ7は、
イコライザ回路2とイコライザ回路23には別個の波形
補正量を、二値化回路4と二値化回路42には別個のス
ライスレベルを二値化回路43と二値化回路44には別
個のスライスレベルを前もって設定する。したがって、
ベリファイに成功したデータは、イコライザ回路の波形
補正量が2通りと二値化回路のスライスレベルが2通り
の合計4通りのすべての場合について正常に再生できる
ことが保証されるため、情報記録媒体や情報記録再生装
置の経時変化および情報記録再生装置間のばらつきに対
して十分な再生マージンを保証することができる。
【0032】なお、二値化回路4、42、43および4
4のスライスレベルは固定値でも、再生される振幅に比
例して変化する可変値(たとえば、再生される信号の包
絡線の50%や60%の値)であっても構わない。ま
た、イコライザ回路2および23で切り替えられる波形
補正量の段数と二値化回路4、42、43および44で
切り替えられるスライスレベルの段数は3段以上であっ
ても構わず、その場合の数だけ信号経路をつくるように
回路を追加すればよい。
【0033】さらに、図1に示すようなイコライザ回路
と二値化回路は1つずつしか備えない構成であっても、
同一セクタへ複数回再生を行い、その都度イコライザ回
路の補正量と二値化回路とスライスレベルを切り替え
て、全ての場合において再生可能である場合にベリファ
イに成功したと判断しても構わない。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の情報記録再生装
置は、振動などの機構的な要因による再生エラーや信号
波形の補正によって改善できる信号波形自体の歪が要因
となる再生エラーに加え、信号波形の補正では改善でき
ない信号波形の歪が要因となる再生エラーに対して二値
化する際のスライスレベルを切り替えることによって、
正しく再生することができる。
【0035】また、情報記録媒体に記録したデータが正
しく記録されたかを検証するために波形補正量もしくは
二値化のスライスレベルを2通り以上の条件で再生し、
全ての条件で正しく再生できた場合に、ベリファイでき
たと認識することによって、記録した信号に十分な再生
マージンを保証することができる。
【0036】本発明の情報記録再生装置は、上記のよう
な処理を実行することによって様々な再生エラーの要因
が発生しても正しく再生することができるとともに、記
録した信号に十分な再生マージンを保証することがで
き、情報記録再生装置の信頼性を高めることが可能とな
り、その実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の情報記録再生装置の構
成ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の情報記録再生装置にお
ける二値化回路の回路図である。
【図3】本発明の第1の実施例の情報記録再生装置にお
ける各種信号波形図である。
【図4】本発明の第2の実施例の情報記録再生装置の構
成ブロック図である。
【図5】従来例の情報記録再生装置における構成ブロッ
ク図である。
【図6】従来例の情報記録再生装置におけるイコライザ
回路の回路図である。
【図7】従来例の情報記録再生装置における二値化回路
の回路図である。
【図8】従来例の情報記録再生装置における各種信号波
形図である。
【符号の説明】
1 ヘッド回路 2 イコライザ回路 3 AGC回路 4 二値化回路 5 復調回路 6 エラー訂正回路 7 コントローラ 8 補正切替信号 9 スライスレベル切替信号 10 ID検出信号 11 訂正結果信号 14 二値化回路 23 イコライザ回路 33 AGC回路 42〜44 二値化回路 52〜54 復調回路 62〜64 エラー訂正回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の情報記録媒体を用いてセクタ単
    位でデータを記録再生する情報記録再生装置であって、
    前記情報記録媒体から再生された信号を可変のスライス
    レベルで二値化する二値化手段と、再生に失敗したセク
    タに二値化手段のスライスレベルを切り替えてリトライ
    を行うリトライ制御手段とを備えたことを特徴とする情
    報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 円盤状の情報記録媒体を用いてセクタ単
    位でデータを記録再生する情報記録再生装置であって、
    前記情報記録媒体から再生された信号波形を補正し、波
    形補正量を切り替え可能なイコライザ手段と、情報記録
    媒体から再生された信号を可変のスライスレベルで二値
    化する二値化手段と、再生に失敗したセクタに二値化手
    段のスライスレベルおよびイコライザ手段の波形補正量
    とを切り替えてリトライを行うリトライ制御手段とを備
    えたことを特徴とする情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 二値化手段は、情報記録媒体のセクタ内
    のセクタ位置情報を記録しているID部とデータを記録
    しているデータ部とで、スライスレベルを別個に切り替
    え可能であることを特徴とする請求項1または2記載の
    情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 イコライザ手段は、情報記録媒体のセク
    タ内のセクタ位置情報を記録しているID部とデータを
    記録しているデータ部とで、波形補正量を別個に切り替
    え可能であることを特徴とする請求項2記載の情報記録
    再生装置。
  5. 【請求項5】 円盤状の情報記録媒体を用いてセクタ単
    位でデータを記録再生する情報記録再生装置であって、
    前記情報記録媒体から再生された信号波形を補正し、情
    報記録媒体のセクタ内のセクタ位置情報を記録している
    ID部とデータを記録しているデータ部とで、波形補正
    量を別個に切り替え可能なイコライザ手段と、再生に失
    敗したセクタにイコライザ手段の波形補正量を切り替え
    てリトライを行うリトライ制御手段とを備えたことを特
    徴とする情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】 リトライ制御手段は、リトライ回数に従
    って二値化手段のスライスレベルもしくはイコライザ手
    段の波形補正量を切り替えることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれかに記載の情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】 リトライ制御手段は、再生に失敗した要
    因が情報記録媒体のセクタ内のセクタ位置情報を記録し
    ているID部もしくはデータを記録しているデータ部の
    いずれかを判断して二値化手段のスライスレベルもしく
    はイコライザ手段の波形補正量を切り替えることを特徴
    とする請求項4または5記載の情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】 円盤状の情報記録媒体を用いてセクタ単
    位でデータを記録再生する情報記録再生装置であって、
    前記情報記録媒体から再生された信号を可変のスライス
    レベルで二値化する二値化手段と、同一セクタに二値化
    手段のスライスレベルを複数パターンに切り替えてベリ
    ファイ再生を行い、二値化手段のスライスレベルを複数
    パターンに切り替えたいずれの場合にもセクタを再生で
    きるときにベリファイ正常と判断するベリファイ制御手
    段とを備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】 円盤状の情報記録媒体を用いてセクタ単
    位でデータを記録再生する情報記録再生装置であって、
    前記情報記録媒体から再生された信号波形を補正し、波
    形補正量を切り替え可能なイコライザ手段と、同一セク
    タにイコライザ手段の波形補正量を複数パターンに切り
    替えてベリファイ再生を行い、イコライザ手段の波形補
    正量を複数パターンに切り替えたいずれの場合にもセク
    タを再生できるときにベリファイ正常と判断するベリフ
    ァイ制御手段とを備えたことを特徴とする情報記録再生
    装置。
  10. 【請求項10】 円盤状の情報記録媒体を用いてセクタ単
    位でデータを記録再生する情報記録再生装置であって、
    前記情報記録媒体から再生された信号を可変のスライス
    レベルで二値化する二値化手段と、情報記録媒体から再
    生された信号波形を補正し、波形補正量を切り替え可能
    なイコライザ手段と、同一セクタに二値化手段のスライ
    スレベルおよびイコライザ手段の波形補正量を複数パタ
    ーンに切り替えてベリファイ再生を行い、二値化手段の
    スライスレベルおよびイコライザ手段の波形補正量を複
    数パターンに切り替えたいずれの場合にもセクタを再生
    できるときにベリファイ正常と判断するベリファイ制御
    手段とを備えたことを特徴とする情報記録再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100360680B1 (ko) * 2000-03-23 2002-11-13 엘지전자 주식회사 광디스크 구동장치의 등화특성 제어장치 및 제어방법
JPWO2008068853A1 (ja) * 2006-12-05 2010-03-11 パイオニア株式会社 情報再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム

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