JPWO2008062820A1 - 難燃剤、難燃性組成物、絶縁電線ならびにワイヤーハーネスおよび難燃性組成物の製造方法 - Google Patents

難燃剤、難燃性組成物、絶縁電線ならびにワイヤーハーネスおよび難燃性組成物の製造方法 Download PDF

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Abstract

組成物の耐寒性と生産性とを高めることが可能な難燃剤、難燃性組成物、絶縁電線ならびにワイヤーハーネスおよび難燃性組成物の製造方法を提供すること。水酸化マグネシウムを主成分とする天然鉱物の粉砕物を、表面処理量が0.1〜10重量%の範囲内において、ポリオレフィンなどの有機高分子で表面処理した難燃剤とする。また、ポリオレフィンなどの有機高分子100重量部に対して、この難燃剤を30〜250重量部含有する難燃性組成物とする。さらに、この難燃性組成物を導体の外周に被覆した絶縁電線およびこの絶縁電線を含有するワイヤーハーネスとする。

Description

本発明は、難燃剤、難燃性組成物、絶縁電線ならびにワイヤーハーネスおよび難燃性組成物の製造方法に関するものである。
従来、様々な分野において、素材に対して難燃性を付与するために、種々の難燃剤が使用されている。例えば自動車や電気製品などに用いられる絶縁電線の被覆材には、難燃剤が配合されている。
近年、絶縁電線の被覆材では、地球環境への負荷を抑制するなどの観点から、燃焼時に有害なハロゲン系ガスを出さないオレフィン系樹脂に、難燃剤として水酸化マグネシウムなどが使用されてきている。
この種の難燃性組成物では、十分な難燃性を付与するため、水酸化マグネシウムが大量に添加される。水酸化マグネシウムのうち、海水などから合成されている合成品は比較的高価なため、製造コストを低減する目的で、最近、安価な天然品を用いる提案がされるようになってきている。
例えば特許第3339154号公報には、水酸化マグネシウムを主成分とする天然鉱物を粉砕し、脂肪酸、脂肪酸金属塩、シラン系カップリング剤またはチタネートカップリング剤で表面処理してなる難燃剤と、この難燃剤を用いた難燃性組成物、およびこの難燃性組成物で被覆された絶縁電線が開示されている。
絶縁電線の被覆材には、機械特性、難燃性および耐寒性などの種々の特性が要求されている。しかしながら、従来の、水酸化マグネシウムを主成分とする天然鉱物の粉砕物を用いた難燃剤では、これをオレフィン系樹脂に添加してなる組成物の耐寒性が十分ではなかった。また、組成物を調製する際において、混練機からの吐出量が少なく、組成物の生産性が低いという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、組成物の耐寒性と生産性とを高めることが可能な難燃剤、難燃性組成物、絶縁電線ならびにワイヤーハーネスおよび難燃性組成物の製造方法を提供することにある。
本発明に係る難燃剤は、水酸化マグネシウムを主成分とする天然鉱物の粉砕物を、有機高分子で表面処理してなることを要旨とするものである。
この場合、前記有機高分子による表面処理量は、0.1〜10重量%の範囲内にあることが望ましい。
このとき、前記有機高分子は、ポリオレフィン、スチレン系熱可塑性エラストマーおよびオレフィン系熱可塑性エラストマーから選択される1種または2種以上を含有することが望ましい。
前記ポリオレフィンとしては、ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンを、前記スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体および/またはスチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体を、前記オレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、メタロセンポリエチレンを、それぞれ好適に示すことができる。
一方、本発明に係る難燃性組成物は、上記難燃剤と、有機高分子とを含有してなることを要旨とするものである。
この場合、前記難燃剤の有機高分子と、前記組成物の有機高分子とが、同種であることが望ましい。
そして、前記有機高分子100重量部に対して、前記難燃剤を30〜250重量部含有していることが望ましい。
さらに、本発明に係る絶縁電線は、上記難燃性組成物を導体の外周に被覆してなることを要旨とするものである。
そして、本発明に係るワイヤーハーネスは、上記絶縁電線を含有してなることを要旨とするものである。
本発明に係る難燃性組成物の製造方法は、上記難燃剤と有機高分子とを混練する工程を有することを要旨とするものである。
本発明に係る難燃剤によれば、これを有機高分子に添加してなる難燃性組成物の耐寒性を高めることができる。これは、上記粉砕物を有機高分子で表面処理することにより、粉砕物の表面凹凸が滑らかにされる結果、粒子の凝集が抑えられて、組成物中に難燃剤が高分散されるためと推測される。
また、上記難燃剤と有機高分子とを含有する難燃性組成物の混練機からの吐出量を多くすることができる。これにより、上記難燃性組成物の生産性を高めることができる。これは、上記粉砕物が有機高分子で表面処理されているので、難燃剤と有機高分子とが混ざりやすくなっているためと推測される。また、従来の表面処理剤である脂肪酸などと比較して有機高分子は熱分解されにくいので、難燃剤と有機高分子とを加熱混練する工程で、上記天然鉱物中に含まれる水分や有機高分子などからの揮発性ガスの発生が抑えられ、混練機内への原料供給がスムーズに行なわれるためと推測される。
この場合、前記有機高分子による表面処理量が、0.1〜10重量%の範囲内にあれば、上記効果に一層優れる。
このとき、前記有機高分子が、ポリオレフィン、スチレン系熱可塑性エラストマーおよびオレフィン系熱可塑性エラストマーから選択される1種または2種以上を含有すると、上記難燃剤は、例えば、電線被覆材などに用いられるポリオレフィンなどの有機高分子との親和性が高くなる。そして、この難燃剤を有機高分子に添加すれば、難燃剤が組成物中に高分散されるので、組成物の耐寒性をさらに高めることができる。
そして、前記ポリオレフィンが、ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンであり、前記スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体および/またはスチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体であり、前記オレフィン系熱可塑性エラストマーが、メタロセンポリエチレンであれば、上記分散効果に特に優れる。
一方、本発明に係る難燃性組成物は、上記難燃剤と有機高分子とを含有しているので、耐寒性および生産性に優れる。
この場合、前記難燃剤の有機高分子と当該組成物中の有機高分子とが同種であれば、相溶性に優れるので、難燃剤と組成物中の有機高分子との親和性が良くなる。
そして、前記有機高分子100重量部に対して、前記難燃剤を30〜250重量部含有すると、難燃性および耐寒性に優れる。
さらに、本発明に係る絶縁電線およびこの絶縁電線を含むワイヤーハーネスによれば、上記難燃性組成物を導体の外周に被覆してなるので、絶縁被覆材の劣化が抑えられ、長期にわたって高い信頼性を確保することができる。
次に、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明に係る難燃剤は、水酸化マグネシウムを主成分とする天然鉱物の粉砕物を有している。
上記天然鉱物としては、天然ブルーサイト鉱石などを例示することができる。粉砕方法は、湿式または乾式のいずれでも良い。本発明に係る難燃剤は、天然鉱物を粉砕して製造されるので、海水などから水酸化マグネシウムを合成して製造される難燃剤と比較して製造コストは安くなる。粉砕物の初期水分量は、1重量%以下であることが好ましい。
粉砕物の平均粒径は、0.1〜20μmの範囲内にあることが好ましい。0.1μm未満では、粒子の二次凝集が起こりやすく、この難燃剤と有機高分子とを含有する組成物の機械特性が低下しやすいからである。一方、20μmを超えると、例えば電線被覆材の難燃剤として用いたときに、被覆材の外観が悪くなりやすい傾向があるからである。より好ましくは、0.2〜10μmの範囲内である。平均粒径を0.2〜10.0μmの範囲内にすると、混練時に粒子が凝集するのが抑えられやすくなるとともに、低温脆化温度を低くして耐寒性を高めやすい。
粉砕物は、有機高分子で表面処理されている。ここで、有機高分子による表面処理量は、難燃剤の重量に対する、表面処理に用いられた有機高分子の重量(重量%)で表される。
その表面処理量は、0.1〜10重量%の範囲内にあることが好ましい。より好ましくは、0.5〜5重量%の範囲内である。0.1重量%未満では、例えば、難燃剤を有機高分子に添加してなる難燃性組成物の耐寒性向上効果および生産性向上効果が低下しやすいからである。一方、10重量%を超えると、難燃剤のコストが増大するからである。
表面処理に用いられる有機高分子の分子量は、特に限定されるものではないが、比較的低分子量であることが好ましい。分子量が大きく溶融粘度が高いと、表面処理の際に粉砕物となじみにくくなるからである。具体的には、分子量が100〜100000の範囲内にあることが好ましい。100℃程度の加熱温度で水状に溶融されやすく、粉砕物となじみやすくなるからである。
有機高分子としては、ポリオレフィン、スチレン系熱可塑性エラストマーおよびオレフィン系熱可塑性エラストマーなどを例示することができる。これらは、単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。また、これら以外の有機高分子と組み合わせても良い。
ポリオレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、12−エチル−1テトラデセン等のαオレフィンの単独もしくは相互共重合体、あるいはこれらの混合物を例示することが出来る。また、ポリオレフィンとしてはエチレンとビニルエステルの共重合体を用いてもよく、ビニルエステル共重合体に用いられるビニルエステル単量体としては、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル、トリフルオル酢酸ビニル等が挙げられ、これらのビニルエステルは1種あるいは複数種選んで構わない。さらにポリオレフィンとしては、エチレン−とα,β−不飽和カルボン酸アルキルエステル共重合体を用いてもよく、α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体としては、アクリル酸メチル、メタアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エチル等が挙げられ、これらのα,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルは1種あるいは複数種選んで構わない。これらのうち、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびエチレン−プロピレン共重合体、が特に好ましい。エチレン−プロピレン共重合体はランダム、ブロックのいずれでも良い。
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)、スチレン−エチレンブロック共重合体(SEP)、スチレン−エチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEEPS)など、あるいはこれらの混合物を例示することができる。
オレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、メタロセンポリエチレンなどを例示することができる。メタロセンポリエチレンとは、いわゆるメタロセン触媒の存在下で製造されたエチレンの単独重合体またはエチレンと炭素数が4〜10程度のα−オレフィンとの共重合体を意味する。メタロセン触媒は、例えばチタンやジルコニウムなどの遷移金属原子に少なくとも1つ以上のシクロペンタジエニル骨格を有する配位子が配位した触媒成分を含有するものであり、通常、有機アルミニウムオキシ化合物と共に用いられることが多い。
エチレンと共重合させるα-オレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセン、9−メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、12−エチル−1テトラデセン等を例示することができる。これらは1種または2種以上併用しても良い。
メタロセンポリエチレンとしては、共重合体中のα−オレフィン含量により種々の密度のものを使用することができる。メタロセンポリエチレンの密度は、0.7〜1.0g/cmの範囲内にあることが好ましい。より好ましくは、0.8〜0.9g/cmの範囲内である。
表面処理に用いられる有機高分子は、酸変性されていても良い。酸としては、不飽和カルボン酸やその誘導体などを用いることができる。具体的には、不飽和カルボン酸としては、マレイン酸、フマル酸などが挙げられる。また、その誘導体としては、無水マレイン酸、マレイン酸モノエステル、マレイン酸ジエステルなどが挙げられる。このうち、マレイン酸、無水マレイン酸がより好ましい。これらは1種または2種以上併用しても良い。酸変性されていると、無機物である粉砕物となじみやすくなるからである。そうすると、有機高分子と水酸化マグネシウムとの界面の接着性が良好になりやすい。
上記表面処理に用いられる有機高分子に酸を導入する方法としては、グラフト法や直接(共重合)法などが挙げられる。酸変性量としては、有機高分子に対して0.1〜20重量%にすることが好ましい。より好ましくは、0.2〜10重量%であり、さらに好ましくは、0.2〜5重量%である。酸変性量が少ないと、粉砕物との親和性を高める効果が小さくなりやすく、酸変性量が多いと、自己重合することがあり、粉砕物との親和性を高める効果が小さくなりやすいからである。
粉砕物の表面処理は、例えば、有機高分子を溶融させた状態で、粉砕物と有機高分子とを撹拌混合することにより行なうことができる。有機高分子は、加熱により溶融させても良いし、天然鉱物を粉砕するときの発熱を利用して溶融させても良い。また、有機高分子を溶剤に溶かして用いても良いし、無溶剤で用いても良い。
撹拌混合する方法としては、ミキサーなどの攪拌機で粉砕物を撹拌しているところに、固体状態または溶融状態の有機高分子を加えて撹拌混合しても良いし、ミキサーなどの攪拌機で固体状態または溶融状態の有機高分子を撹拌しているところに、粉砕物を加えて撹拌混合しても良い。また、粉砕機で天然鉱物を粉砕したところに、固体状態または溶融状態の有機高分子を加えて撹拌混合しても良い。
粉砕物は、表面処理により、その表面の一部または全部が有機高分子で覆われていれば良い。その一部が有機高分子で覆われているものについては、例えば難燃剤と有機高分子との混ざりを良くしたり、水酸化マグネシウム中の水分の揮発を抑える程度に覆われていれば良い。
粉砕物を覆う有機高分子は、1層であっても良いし、2層以上積層されていても良い。より好ましくは1層である。表面処理工程が簡便になるからである。有機高分子を2層以上積層する場合、各層は、すべて同一の有機高分子であっても良いし、それぞれ異なるものであっても良い。
有機高分子を2層以上積層する場合、最内層は、特に限定されるものではないが、好ましくは、酸変性された有機高分子である。極性基を有しており、無機物である粉砕物と親和性が高いからである。また、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ウレタン樹脂、ポリエステルイミドなどの極性官能基を有する有機高分子も、最内層に好ましい。最外層は、特に限定されるものではない。
なお、上記有機高分子で形成される表面処理層の内側であれば、粉砕物には、上記有機高分子以外のもの、例えば高分子でない有機物や無機物により表面処理が施されても良い。
次に、本発明に係る難燃性組成物について説明する。
本発明に係る難燃性組成物は、上記難燃剤と有機高分子とを含有している。上記難燃剤は、有機高分子100重量部に対して30〜250重量部含有していることが好ましい。より好ましくは、50〜200重量部であり、さらに好ましくは、60〜180重量部である。30重量部未満では、難燃性が低下しやすく、250重量部を超えると、十分な機械特性が得られにくいからである。
有機高分子としては、ポリオレフィンやスチレン系共重合体などが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンープロピレンゴム、スチレンーエチレンーブチレンースチレンブロック共重合体などを例示することができる。特に、上記難燃剤の有機高分子と当該組成物中の有機高分子とが同種であることが好ましい。難燃剤と当該組成物中の有機高分子との親和性に優れるからである。
有機高分子は、酸変性されていても良い。酸としては、不飽和カルボン酸やその誘導体などを用いることができる。具体的には、不飽和カルボン酸としては、マレイン酸、フマル酸などが挙げられる。また、その誘導体としては、無水マレイン酸、マレイン酸モノエステル、マレイン酸ジエステルなどが挙げられる。このうち、マレイン酸、無水マレイン酸がより好ましい。これらは1種または2種以上併用しても良い。
有機高分子に酸を導入する方法としては、グラフト法や直接(共重合)法などが挙げられる。酸変性量としては、有機高分子に対して0.1〜20重量%にすることが好ましい。より好ましくは、0.2〜10重量%であり、さらに好ましくは、0.2〜5重量%である。酸変性量が0.1重量%未満であると、耐摩耗性が低下する傾向が見られ、また、20重量%を越えると、成形加工性が悪化する傾向が見られるからである。
本発明に係る難燃性組成物中には、必要に応じて、当該組成物の物性を損なわない範囲で他の添加剤が配合されていても良い。例えば、電線被覆材などに用いられる一般的な充填剤や、顔料、酸化防止剤、老化防止剤などが配合されていても良く、特に限定されるものではない。
本発明に係る難燃性組成物の製造方法は、上記難燃剤と有機高分子とを混練する工程を有している。なお、これ以外の工程については、特に限定されるものではなく、通常の工程を経ることができる。
上記難燃剤と有機高分子とを混練する工程は、バンバリミキサー、加圧ニーダー、混練押出機、二軸押出機、ロールなどの通常の混練機を用いて行なうことができる。
混練する工程においては、あらかじめ混練機に有機高分子を入れ、撹拌しているところに難燃剤を添加するのでも良いし、あらかじめ混練機に難燃剤を入れ、撹拌しているところに有機高分子を添加するのでも良い。また、混練する前に、タンブラーなどでドライブレンドした後、混練機に移して混練しても良い。
混練時の温度は、難燃剤が有機高分子に分散されやすくなる程度に、有機高分子の粘度が低下する温度にすると良い。具体的には、100〜300℃の範囲にあることが好ましい。混練時、有機高分子がせん断されることにより発熱が起きる場合には、発熱による温度上昇を考慮して、最適温度になるように温度調整すれば良い。
混練した後は、混練機から取り出して当該組成物を得る。その際、ペレタイザーなどで当該組成物をペレット状に成形すると良い。
上述するように、本発明に係る難燃剤は有機高分子により表面処理されているので、混練機で混練するときの混ざりが良く、混練時の温度上昇がスムーズになる。また、混練機のメッシュのつまりが少なく、内圧の上昇が起こりにくい。
次に、本発明に係る絶縁電線およびワイヤーハーネスについて説明する。
本発明に係る絶縁電線は、上述する難燃性組成物を絶縁被覆材の材料として用いたものである。絶縁電線の構成としては、導体の外周に直接、絶縁被覆材が被覆されていても良いし、導体とこの絶縁被覆材との間に、他の中間部材、例えば、シールド導体や他の絶縁体などが介在されていても良い。
導体は、その導体径や導体の材質など、特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜定めることができる。また、絶縁被覆材の厚さについても、特に制限はなく、導体径などを考慮して適宜定めることができる。
上記絶縁電線は、例えば、バンバリミキサー、加圧ニーダー、ロールなどの通常用いられる混練機を用いて混練した本発明に係る難燃性組成物を、通常の押出成形機などを用いて導体の外周に押出被覆するなどして製造することができる。
一方、本発明に係るワイヤーハーネスは、上記絶縁電線を含んでなるものである。上記絶縁電線のみで構成される電線束であっても良いし、他の有機高分子組成物が被覆された絶縁電線、例えば、塩化ビニル系の絶縁電線やハロゲン元素を含有しない他の絶縁電線などを含んで構成される電線束であっても良い。電線束は、例えばワイヤーハーネス保護材により被覆されていると良い。電線の本数は、任意に定めることができ、特に限定されるものではない。
ワイヤーハーネス保護材は、複数本の絶縁電線が束ねられた電線束の外周を覆い、内部の電線束を外部環境などから保護する役割を有するものである。ワイヤーハーネス保護材を構成する基材としては、特に限定されるものではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂組成物が好ましい。樹脂組成物には、難燃剤を適宜添加すると良い。
ワイヤーハーネス保護材としては、テープ状に形成された基材の少なくとも一方の面に粘着剤が塗布されたものや、チューブ状、シート状などに形成された基材を有するものなどを、用途に応じて適宜選択して用いることができる。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(供試材料および製造元など)
本実施例および比較例において使用した供試材料を製造元、商品名などとともに示す。
(A)有機高分子
・ポリプロピレン[住友化学(株)製、商品名「AH585A」]
(B)水酸化マグネシウム
・ファイマテック(株)製、商品名「ジュンマグ」
(C)表面処理剤
(C−1)ポリオレフィン
・ポリプロピレン[三洋化成(株)製、商品名「サンワックスLEL800」]
・ポリエチレン[三洋化成(株)製、商品名「ビスコール330P」]
(C−2)スチレン系熱可塑性エラストマー
・スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)[クラレ(株)製、商品名「セプトン8104」]
・無水マレイン酸変性スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(MAH−SEBS)[旭化成(株)製、商品名「タフテック1913」]
・スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)[クラレ(株)製、商品名「セプトン2002」]
(C−3)エチレン系熱可塑性エラストマー
・メタロセンポリエチレン[住友化学(株)製、商品名「スミカセンE」]
(C−4)ステアリン酸[日本油脂(株)製、商品名「ステアリン酸」]
(C−5)ステアリン酸亜鉛[日本油脂(株)製、商品名「ジンクステアレート」]
(C−6)メタクリルシラン[チッソ(株)製、商品名「S710」]
(D)酸化防止剤
・チバスペシャルティケミカルズ(株)製、商品名「イルガノックス1010」
(難燃剤の調製)
水酸化マグネシウムを温度200℃にてスーパーミキサー内で撹拌しながら、表1に示す表面処理剤を、約5分かけてミキサー内に徐々に投入した。所定量投入後、さらに約20分撹拌して、実施例および比較例に係る難燃剤を調製した。
(組成物および絶縁電線の作製)
初めに、二軸混練機を用いて、表1に示す各成分を混合温度200℃にて混練した後、ペレタイザーにてペレット状に成形して本実施例に係る組成物と比較例に係る組成物を得た。次いで、得られた各組成物を、押出成形機により、軟銅線を7本撚り合わせた軟銅撚線の導体(断面積0.5mm)の外周に0.2mm厚で押出被覆し、本実施例に係る絶縁電線および比較例に係る絶縁電線を作製した。
(試験方法)
以上のように作製した各組成物の吐出量(kg/h)を評価した。また、各絶縁電線について、耐寒性試験を行った。
(耐寒性試験)
JIS C3005に準拠して行なった。すなわち、作製した絶縁電線を38mmの長さに切り出して試験片とした。そのサンプルを試験機にかけ、冷却しながら打撃具でたたき、5本すべてが割れたときの温度を耐寒温度とした。耐寒温度が−20℃以下となるものを合格とした。
表1に、組成物の配合および評価結果を示す。
Figure 2008062820
比較例においては、二軸混練機内で原料の喰い込み不足現象が発生し、組成物の吐出量が少なかった。これは、混練機内で発生した揮発性ガスが逆流して、後続原料の供給を妨げているからと考えられる。
また、比較例に係る絶縁電線は、耐寒性に劣ることが分かった。これは、水酸化マグネシウム粒子が凝集して、分散性が悪くなったためと推測される。
これに対し、実施例においては、組成物の吐出量が多く、組成物の生産性に優れていることが分かった。また、実施例に係る絶縁電線は、いずれも耐寒性に優れることが確認できた。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。

Claims (10)

  1. 水酸化マグネシウムを主成分とする天然鉱物の粉砕物を、有機高分子で表面処理してなることを特徴とする難燃剤。
  2. 前記有機高分子による表面処理量は、0.1〜10重量%の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の難燃剤。
  3. 前記有機高分子は、ポリオレフィン、スチレン系熱可塑性エラストマーおよびオレフィン系熱可塑性エラストマーから選択される1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の難燃剤。
  4. 前記ポリオレフィンは、ポリプロピレンおよび/またはポリエチレンであり、
    前記スチレン系熱可塑性エラストマーは、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体および/またはスチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体であり、
    前記オレフィン系熱可塑性エラストマーは、メタロセンポリエチレンであることを特徴とする請求項3に記載の難燃剤。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の難燃剤と、有機高分子とを含有してなることを特徴とする難燃性組成物。
  6. 前記難燃剤の有機高分子と当該組成物中の有機高分子とが、同種であることを特徴とする請求項5に記載の難燃性組成物。
  7. 前記有機高分子100重量部に対して、前記難燃剤を30〜250重量部含有していることを特徴とする請求項5または6に記載の難燃性組成物。
  8. 請求項5から7のいずれかに記載の難燃性組成物を導体の外周に被覆してなることを特徴とする絶縁電線。
  9. 請求項8に記載の絶縁電線を含有してなることを特徴とするワイヤーハーネス。
  10. 請求項1から4のいずれかに記載の難燃剤と有機高分子とを混練する工程を有することを特徴とする難燃性組成物の製造方法。
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