JP2736545B2 - 水酸化マグネシウム粒子 - Google Patents

水酸化マグネシウム粒子

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、水酸化マグネシウム粒子に関する。さらに
詳しくは、本発明は、熱可塑性樹脂の充填剤、特に難燃
化剤として有利に使用される水酸化マグネシウム粒子に
関する。
[発明の背景] 従来から、熱可塑性樹脂に配合する難燃化剤として、
水酸化マグネシウムを使用することが知られている。上
記水酸化マグネシウム粒子を難燃化剤として配合して得
られる難燃性樹脂は、燃焼しても有害ガスあるいは腐食
性ガスを発生せず、分子中にハロゲン分子を有する難燃
性樹脂あるいはハロゲン系難燃化剤を配合して得られる
樹脂に比較して安全であるので、電気部品、電線外被材
およびケーブル外被材などの用途に広く用いられてい
る。
水酸化マグネシウム粒子を熱可塑性樹脂に配合して難
燃性を得るためには、該樹脂100重量部に対して水酸化
マグネシウム粒子を例えば50重量部程度充填する必要が
あり、さらに充分な難燃性を得るためには数重量倍程度
まで充填しなければならない。ところが、水酸化マグネ
シウムは水酸基を有しており親水性であるので、水酸化
マグネシウム粒子は、有機高分子体である熱可塑性樹脂
に対する分散性が低く、該樹脂に上述の量にて充填した
場合には、樹脂の耐衝撃性、引張強伸度などの機械的特
性、および成形加工性(通常、メルトインデックスで表
わされる)が低下する傾向がある。
そこで、上述の水酸化マグネシウム粒子を難燃化剤と
して配合して得られる難燃化熱可塑性樹脂の問題点を解
決するために、水酸化マグネシウムなど水酸基を有する
金属化合物の表面を界面活性剤で被覆(コーティング)
することが提案されている。たとえば、特開昭52−3026
2号公報には、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネ
シウム、ハイドロタルサイト類似化合物など表面が正に
帯電している粉体の表面に、アルキル硫酸、アルキルア
リールスルホン酸、高級脂肪酸のアルカリ金属塩などア
ニオン系表面活性剤を化学吸着させてモノレイヤー(単
分子の薄層)を形成することにより上記の粉体表面を親
油性(疎水性)化する技術が開示されている。上記公報
の記載によれば、粉体表面を界面活性剤で親油性化する
ことにより、該粉体の熱可塑性樹脂に対する分散性を改
良することができるとされている。
しかしながら、本発明者の検討によれば、上記の方法
により粉体の熱可塑性樹脂に対する分散性はある程度改
良できるものの、該粉体を配合した熱可塑性樹脂は成形
加工性が低減する傾向があることが判明した。熱可塑性
樹脂の成形加工性が低減すると、例えば押出成形により
ケーブル外被材を製造する際に、スクリュー負荷電流が
上昇するので押出成形速度を低下させざるを得ず、製造
コストの上昇につながるという問題がある。
そこで、熱可塑性樹脂に大量に配合された場合に該樹
脂の成形加工性を低下させることのない、水酸化マグネ
シウム粒子の開発が望まれる。
[発明の目的] 本発明の目的は、配合された熱可塑性樹脂において良
好な成形加工性が得られる水酸化マグネシウム粒子を提
供することにある。
[発明の要旨] 本発明者は、配合された熱可塑性樹脂の成形加工性を
低下させることのない水酸化マグネシウム難燃化剤につ
いて、検討を重ねた。その結果、水酸化マグネシウム粒
子の表面にワックスからなる被覆層を形成し、該粒子を
熱可塑性樹脂に配合することによって、樹脂と水酸化マ
グネシウム粒子との間の滑り性が改良され、良好な成形
加工性を有する樹脂が得られることを見出し、本発明を
完成させた。
従って、本発明は、粒子表面にワックスからなる被覆
層を有することを特徴とする水酸化マグネシウム粒子に
ある。
本発明の水酸化マグネシウム粒子の好ましい態様は以
下の通りである。
(1)上記水酸化マグネシウム粒子が、平均粒子径が0.
2〜10μmの範囲にあり、BET比表面積が30m2/g以下の粒
子であること。
(2)上記水酸化マグネシウム粒子が、水酸化マグネシ
ウム100重量部に対して、0.5〜5重量部のワックスから
なる被覆層を有すること。
(3)上記ワックスからなる被覆層が、水酸化マグネシ
ウム粒子表面に高級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被
覆層を介して形成されていること。
(4)上記ワックスが、炭素数20〜400の脂肪族炭化水
素誘導系のワックスであること。
(5)上記ワックスが、ASTM D566に従って測定した滴
点が75℃以上であること。
[発明の効果] 本発明の水酸化マグネシウム粒子は、ワックスからな
る被覆層を有するので、熱可塑性樹脂に配合した際に、
該粒子と樹脂との界面において良好な滑り性が得られ
る。従って、上記水酸化マグネシウム粒子を配合した熱
可塑性樹脂は、高いメルトインデックスを示し、良好な
成形加工性が得られる。
さらに、上記水酸化マグネシウム粒子を配合した熱可
塑性樹脂は、従来公知の水酸化マグネシウム粒子を充填
剤として使用した熱可塑性樹脂と同等の難燃性、および
機械的特性が得られる。
[発明の詳細な記述] 本発明の水酸化マグネシウム粒子は、粒子表面にワッ
クスからなる被覆層を有することを特徴とする。上記水
酸化マグネシウム粒子は、水酸化マグネシウム100重量
部に対して、0.5〜5重量部のワックスからなる被覆層
を有することが好ましい。
上記被覆層を形成するワックスが0.5重量部より少な
いと樹脂と水酸化マグネシウム粒子との間の滑り性を改
良する効果が得られにくく、5重量部より多いと成形加
工性は向上するものの、得られる樹脂組成物の機械的特
性が低下する傾向がある。
上記粒子の原料として使用する水酸化マグネシウム粒
子に特に限定はないが、平均粒子径が0.2〜10μmの範
囲にあり、BET比表面積30m2/g以下の粒子であること
が、樹脂に対する分散性、および該粒子を配合した樹脂
組成物の成形加工性あるいは機械的特性の点で好まし
い。
上記原料として使用する水酸化マグネシウム粒子は、
その形状が厚みのある六角板状であって、平均粒子径0.
2〜5μm、BET比表面積20m2/g以下、ブレーン比表面積
5m2/g以下、嵩密度0.2〜0.6g/cm3、および、吸油量25
〜40ml/100gの範囲の粒子であることがさらに好まし
い。
上記ワックスは、上記水酸化マグネシウム粒子を熱可
塑性樹脂に配合して加熱、成形した際に、得られた樹脂
組成物中にて粒子−樹脂界面で適度の滑性作用を発揮
し、かつ、樹脂複合材料としての耐熱性を維持するため
に、適度な分子長と滴点を有しているものが好ましい。
上記ワックスは、炭素数20〜400の脂肪族炭化水素誘
導体系のワックスであって、かつ、滴点が75℃以上であ
るワックスであることが好ましい。上記ワックスは、さ
らに、酸価が10〜150の範囲で、ケン化価が20〜200の範
囲にあり、かつ、滴点が95℃以上であることが好まし
い。
上記滴点および酸価は、それぞれ、ASTM D566、およ
び、ASTM D1387に従って測定した値である。
上記脂肪族炭化水素誘導体は、水酸化マグネシウム粒
子表面と適度な親和性を発揮するために極性基を有して
いるものが好ましく、カルボキシル基、エステル基など
を導入した誘導体であることが好ましい。
また、本発明の水酸化マグネシウム粒子は、上記ワッ
クスからなる被覆層が、水酸化マグネシウム粒子表面に
高級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層を介して形
成されていることが好ましい。
水酸化マグネシウム粒子は、前述のとおり親水性であ
るので、上記原料となる水酸化マグネシウム粒子の表面
に高級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層を形成す
ることによりその表面が疎水化され、該粒子表面とワッ
クスとの親和性が高くなるので、ワックスからなる被覆
層を有利に形成することができる。
上記高級脂肪酸のアルカリ金属塩としては、炭素数10
〜18の高級脂肪酸のナトリウム塩またはカリウム塩であ
ることが好ましく、たとえば、オレイン酸、ステアリン
酸、パルミチン酸、およびラウリル酸などのナトリウム
塩またはカリウム塩を挙げることができる。上記高級脂
肪酸のアルカリ金属塩は単独で用いてもよく、二種以上
を混合してもよいが、ステアリン酸ナトリウムまたは、
オレイン酸ナトリウムを用いることが特に好ましい。上
記高級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層は、従来
公知の方法(例えば、特開昭52−30262号公報参照)を
用いて形成することができる。
本発明の水酸化マグネシウム粒子は、前述の原料とな
る水酸化マグネシウム粒子に含まれる水酸化マグネシウ
ム100重量部に対して、前記ワックス0.5〜5重量部を添
加し、該ワックスの滴点以上の温度で、好ましくは120
〜200℃の温度範囲にて、3〜30分間攪拌混合したの
ち、冷却することにより、有利に製造することができ
る。上述の攪拌混合処理は、加圧型ニーダー、万能ミキ
サー、ポニーミキサー、バンバリーミキサー、および、
ブラベンダープラストグラフなどの通常の粉粒体の混
練、混合、または、樹脂の加熱混練処理に使用される装
置を用いて行なうことができる。
また、本発明の水酸化マグネシウム粒子は、トルエ
ン、キシレン、クロロホルムなどの有機溶剤を媒体とし
たワックス溶液と混合したのち、溶媒を減圧乾燥、熱風
乾燥など通常の方法で除去し、乾燥することによって製
造してもよい。
上記原料となる水酸化マグネシウム粒子の表面を疎水
化処理する場合には、たとえば、原料となる水酸化マグ
ネシウム粒子1〜50重量%を含むスラリーに前記高級脂
肪酸のアルカリ金属塩を粉末または水スラリーの形に
て、上記原料となる水酸化マグネシウム粒子100重量部
に対して0.5〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部の割
合で添加し、50〜100℃の温度範囲にて3〜300分攪拌し
た後、濾過、水洗することにより行なうことができる。
上述の疎水化処理(高級脂肪酸のアルカリ金属塩からな
る被覆層の形成)を行なった水酸化マグネシウム粒子は
一旦乾燥したのち、前述の本発明の水酸化マグネシウム
粒子の製造方法における原料として使用することが好ま
しい。
上述の製造方法によって得られる水酸化マグネシウム
粒子は、凝集状態にて得られることが多いので、解砕す
ることが好ましい。
なお、上述のワックスからなる被覆層は、水酸化マグ
ネシウム粒子の表面に有利に形成することができるが、
水酸化マグネシウム粒子以外に、水酸化アルミニウム、
塩基性炭酸マグネシウム、および、ハイドロタルサイト
などの一般に熱可塑性樹脂の充填剤として使用される粒
子であって、表面が正に帯電している粒子の表面に形成
することもできる。
本発明の水酸化マグネシウム粒子は、熱可塑性樹脂の
充填剤、特に難燃化剤として、難燃性樹脂組成物を製造
する用途に有利に使用することができる。上記水酸化マ
グネシウム粒子を難燃化剤として使用する場合には、熱
可塑性樹脂100重量部に対して、上記粒子を通常50〜500
重量部、好ましくは50〜300重量部配合する。
上記水酸化マグネシウム粒子の配合量が、上記熱可塑
性樹脂100重量部に対して50重量%未満であるときには
樹脂に対する難燃化効果が低く、また500重量部をこえ
る場合には上記難燃性樹脂組成物の成形加工性および機
械的強伸度が不十分になる傾向がある。
上記水酸化マグネシウムを配合する熱可塑性樹脂は、
ポリオレフィン系樹脂であることが好ましく、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、および、各種エチレンコポリマ
ー、たとえば、エチレン−ブテンコポリマー、エチレン
−プロピレンコポリマー、エチレン−アクリル酸エチル
コポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレ
ン−メタクリル酸メチルコポリマーなどを挙げることが
できる。上記の樹脂は、単独で用いてもよく、二種以上
を混合して用いてもよい。
本発明の水酸化マグネシウム粒子は、その粒子表面に
ワックスからなる被覆層を有するので、上記熱可塑性樹
脂に配合された際に、粒子と樹脂との界面において良好
な滑り性が得られ、加熱成形時に高いメルトインデック
スを示す。
上記の難燃性樹脂組成物は、上記水酸化マグネシウム
粒子を前記熱可塑性樹脂に前述の範囲の量にて配合し、
バンバリーミキサー、ブラベンダープラストグラフ、二
軸押出機、ロールなど通常の混練装置を用いて加熱溶融
・混練することにより、製造することができる。上記難
燃性樹脂組成物は、前記水酸化マグネシウム粒子の他
に、架橋剤、酸化防止剤、滑剤、軟化剤および分散剤な
ど、一般に熱可塑性樹脂組成物に使用される充填剤、添
加剤などを含んでいてもよい。
ところで、特開昭56−166245号公報、および、特開昭
57−165433号公報には、難燃性樹脂組成物を製造する際
に、熱可塑性樹脂に難燃化剤とともにワックスを添加す
る技術が、開示されている。上記公報の記載によれば、
上記の技術により、難燃性樹脂の耐ワニス性を改良する
ことができるとされている。しかし、上記の技術は、難
燃化剤とワックスとを単に混合して用いるに過ぎず、難
燃化剤と樹脂との界面にワックスが作用しにくいので、
成形加工性の改良された樹脂組成物は得られにくい。
次に、実施例および比較例を示す。
[実施例1] 平均粒子径1μm、BET比表面積6m2/gの水酸化マグ
ネシウム粒子1.0kgを含む水スラリー20lを調製し、該ス
ラリーにステアリン酸ナトリウム20gを添加し、70℃に
て1時間攪拌した後、固形分を濾過洗浄した。
次いで、得られた粒子40gと、酸化ポリエチレンワッ
クス(ヘキスト・ジャパン社製、商品名;HoechstwaxPED
521、炭素数180、滴点105℃、酸価117)0.8gとを、150
℃に加熱されたブラベンダープラストグラフに投入し、
回転数60rpmにて15分間混合したのち、冷却して、水酸
化マグネシウム粒子を得た。上記粒子は、粒子表面に、
ステアリン酸ナトリウムからなる被覆層を介して、ワッ
クスからなる被覆層が形成されていた。
次に、ポリエチレン25g(住友化学工業(株)製、商
品名;エクセレンVL100、22.0gと住友化学工業(株)
製、商品名;ポンダインHX8290、3.0gとの混合物)に、
上記水酸化マグネシウム粒子37.5gを添加して、170℃に
加熱されたブラベンダープラストグラフに投入し、回転
数60rpmにて15分間混練し、さらに150℃に加熱されたロ
ールで5分間混練後、シート状にし、160℃で加圧成形
して、厚さ1mmの難燃性樹脂組成物シートを得た。
上記難燃性樹脂組成物シートについて、メルトインデ
ックス(成形加工性の尺度)、引張強さ、伸び、および
酸素指数(難燃性の尺度)を測定した。上記測定結果、
および、上記水酸化マグネシウム粒子の上記樹脂組成物
中での分散性の評価を第1表に示す。
[実施例2] 実施例1で使用した酸化ポリエチレンワックスをエス
テルワックス(ヘキスト・ジャパン社製、商品名;Hostu
lbWE4、炭素数30、滴点82℃、酸価25)に変えた外は、
実施例1と同様にして、粒子表面に、ステアリン酸ナト
リウムからなる被覆層を介して、ワックスからなる被覆
層が形成された水酸化マグネシウム粒子を得た。
上記水酸化マグネシウム粒子を使用した外は、実施例
1と同様にして難燃性樹脂組成物シートを得た。
上記難燃性樹脂組成物シートについて、メルトインデ
ックス、引張強さ、伸び、および酸素指数を測定した。
上記測定結果、および、上記水酸化マグネシウム粒子の
上記樹脂組成物中での分散性の評価を第1表に示す。
[実施例3] 実施例1で使用した酸化ポリエチレンワックスを酸ワ
ックス(ヘキスト・ジャパン社製、商品名;Hoechstwax
S、炭素数30、滴点84℃、酸価145)に変えた外は、実施
例1と同様にして、粒子表面に、ステアリン酸ナトリウ
ムからなる被覆層を介して、ワックスからなる被覆層が
形成された水酸化マグネシウム粒子を得た。
上記水酸化マグネシウム粒子を使用した外は、実施例
1と同様にして難燃性樹脂組成物シートを得た。
上記難燃性樹脂組成物シートについて、メルトインデ
ックス、引張強さ、伸び、および酸素指数を測定した。
上記測定結果、および、上記水酸化マグネシウム粒子の
上記樹脂組成物中での分散性の評価を第1表に示す。
[比較例1] ワックスを用いなかった外は、実施例1と同様にし
て、ステアリン酸ナトリウムからなる被覆層を有する水
酸化マグネシウム粒子を得た。
実施例1で使用したものと同じポリエチレン25gに、
上記水酸化マグネシウム粒子37.5gを添加した外は、実
施例1と同様にして難燃性樹脂組成物シートを得た。
上記難燃性樹脂組成物シートについて、メルトインデ
ックス、引張強さ、伸び、および酸素指数を測定した。
上記測定結果、および、上記水酸化マグネシウム粒子の
上記樹脂組成物中での分散性の評価を第1表に示す。
[物性の評価] 本発明の水酸化マグネシウム粒子は、樹脂組成物中で
の分散性が、従来品よりも優れている。また、本発明の
水酸化マグネシウム粒子を配合したポリエチレン樹脂組
成物は、従来品と同等の機械的特性(引張強さおよび伸
び)および難燃性(酸素指数)を有し、しかも、メルト
インデックスは従来品よりも高い値を示している。この
ことから、本発明の水酸化マグネシウム粒子を配合する
ことによって、樹脂の成形加工性が改良されることが明
らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09K 21/02 C09K 21/02 (72)発明者 岩本 和彦 山口県宇部市大字小串1985番地 宇部化 学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−36630(JP,A) 特開 平2−141418(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子表面にワックスからなる被覆層を有す
    ることを特徴とする水酸化マグネシウム粒子。
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