JPH02289421A - 水酸化マグネシウム粒子 - Google Patents

水酸化マグネシウム粒子

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JPH02289421A JP10827989A JP10827989A JPH02289421A JP H02289421 A JPH02289421 A JP H02289421A JP 10827989 A JP10827989 A JP 10827989A JP 10827989 A JP10827989 A JP 10827989A JP H02289421 A JPH02289421 A JP H02289421A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、水酸化マグネシウム粒子に関する。
さらに詳しくは、本発明は、熱可塑性樹脂の充填剤、特
に難燃化剤として有利に使用される水酸化マグネシウム
粒子に関する。
[発明の背景] 従来から、熱可塑性樹脂に配合する難燃化剤として、水
酸化マグネシウムを使用することが知られている。上記
水酸化マグネシウム粒子を難燃化剤として配合して得ら
れる難燃性樹脂は、燃焼しても有害ガスあるいは腐食性
ガスを発生せず、分子中にハロゲン分子を有する難燃性
樹脂あるいはハロゲン系難燃化剤を配合して得られる樹
脂に比較して安全であるので、電気部品、電線外被材お
よびケーブル外被材などの用途に広く用いられている。
水酸化マグネシウム粒子を熱可塑性樹脂に配合して難燃
性を得るためには、該樹脂100重量部に対して水酸化
マグネシウム粒子を例えば50重量部程度充填する必要
があり、さらに充分な難燃性を得るためには数重量倍程
度まで充填しなければならない、ところが、水酸化マグ
ネシウムは水酸基を有しており親水性であるので、水酸
化マグネシウム粒子は、有機高分子体である熱可塑性樹
脂に対する分散性が低く、該樹脂に上述の量にて充填し
た場合には、樹脂の耐衝撃性、引張強伸度などの機械的
特性、および成形加工性(通常、メルトインデックスで
表わされる)が低下する傾向がある。
そこで、上述の水酸化マグネシウム粒子を難燃化剤とし
て配合して得られる難燃化熱可茫性樹脂の問題点を解決
するために、水酸化マグネシウムなど水酸基を有する金
属化合物の表面を界面活性剤で被覆(コーティング)す
ることが提案されている。たとえば、特開昭52−30
262号公報には、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マ
グネシウム、ハイドロタルサイト類似化合物など表面が
正に帯電している粉体の表面に、アルキル硫酸、アルキ
ルアリールスルホン酸、高級脂肪酸のアルカリ金属塩な
どアニオン系表面活性剤を化学吸着させてモルイヤー(
単分子の薄層)を形成することにより上記の粉体表面を
親油性(疎水性)化する技術が開示されている。上記公
報の記載によれば、粉体表面を界面活性剤で親油性化す
ることにより、該粉体の熱可塑性樹脂に対する分散性を
改良することができるとされている。
しかしながら、本発明者の検討によれば、上記の方法に
より粉体の熱可塑性樹脂に対する分散性はある程度改良
できるものの、該粉体を配合した熱可塑性樹脂は成形加
工性が低減する傾向があることが判明した。熱可塑性樹
脂の成形加工性が低減すると、例えば押出成形によりケ
ーブル外被材を製造する際に、スクリュー負荷電流が上
昇するので押出成形速度を低下させざるを得す、製造コ
ストの上昇につながるという問題がある。
そこで、熱可塑性樹脂に大量に配合された場合に該樹脂
の成形加工性を低下させることのない、水酸化マグネシ
ウム粒子の開発が望まれる。
[発明の目的] 本発明の目的は、配合された熱可塑性樹脂において良好
な成形加工性が得られる水酸化マグネシウム粒子を提供
することにある。
[発明の要旨] 本発明者は、配合された熱可塑性樹脂の成形加工性を低
下させることのない水酸化マグネシウム難燃化剤につい
て、検討を重ねた。その結果、水酸化マグネシウム粒子
の表面にワックスからなる被覆層を形成し、該粒子を熱
可塑性樹脂に配合することによって、樹脂と水酸化マグ
ネシウム粒子との間の滑り性が改良され、良好な成形加
工性を有する樹脂が得られることを見出し、本発明を完
成させた。
従って、本発明は、粒子表面にワックスからなる被覆層
を有することを特徴とする水酸化マグネシウム粒子にあ
る。
本発明の水酸化マグネシウム粒子の好ましい態様は以下
の通りである。
(1)上記水酸化マグネシウム粒子が、平均粒子径が0
.2〜lOμmの範囲にあり、BET比表面積が30r
n’/g以下の粒子であること。
(2)上記水酸化マグネシウム粒子が、水酸化マグネシ
ウム100重量部に対して、0.5〜5重量部のワック
スからなる被覆層を有すること。
(3)上記ワックスからなる被覆層が、水酸化マグネシ
ウム粒子表面に高級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被
覆層を介して形成されていること。
(4)上記ワックスが、炭素数20〜400の脂肪族炭
化水素誘導体系のワックスであること。
(5)上記ワックスが、ASTMD566に従って測定
した滴点が75℃以上であること。
[発明の効果] 本発明の水酸化マグネシウム粒子は、ワックスからなる
被覆層を有するので、熱可塑性樹脂に配合した際に、該
粒子と樹脂との界面において良好な滑り性が得られる。
従って、上記水酸化マグネシウム粒子を配合した熱可塑
性樹脂は、高いメルトインデックスを示し、良好な成形
加工性が得られる。
さらに、上記水酸化マグネシウム粒子を配合した熱可塑
性樹脂は、従来公知の水酸化マグネシウム粒子を充填剤
として使用した熱可塑性樹脂と同等の難燃性、および機
械的特性が得られる。
[発明の詳細な記述] 本発明の水酸化マグネシウム粒子は、粒子表面にワック
スからなる被覆層を有することを特徴とする。上記水酸
化マグネシウム粒子は、水酸化マグネシウム100重量
部に対して、0.5〜5重量部のワックスからなる被覆
層を有することが好ましい。
上記被覆層を形成するワックスが、0.5重量部より少
ないと樹脂と水酸化マグネシウム粒子との間の滑り性を
改良する効果が得られにくく、5重量部より多いと成形
加工性は向上するものの得られる樹脂組成物の機械的特
性が低下する傾向がある。
上記粒子の原料として使用する水酸化マグネシウム粒子
に特に限定はないが、平均粒子径が0.2〜10gmの
範囲にあり、BET比表面積30rn’/g以下の粒子
であることが、樹脂に対する分散性、および該粒子を配
合した樹脂組成物の成形加工性あるいは機械的特性の点
で好ましい。
上記原料として使用する水酸化マグネシウム粒子は、そ
の形状が厚みのある六角板状であって、平均粒子径0.
2〜5gm、BET比表面積20ゴ/g以下、ブレーン
比表面積5rrf/g以下、嵩密度0 、2〜0 、6
 g/ cm’、および、吸油量25〜40 m l 
/ 100 gの範囲の粒子であることがさらに好まし
い。
上記ワックスは、上記水酸化マグネシウム粒子を熱可塑
性樹脂に配合して加熱、成形した際に、得られた樹脂組
成物中にて粒子−樹脂界面で適度の滑性作用を発揮し、
かつ、樹脂複合材料としての耐熱性を維持するために、
適度な分子長と滴点を有しているものが好ましい。
上記ワックスは、炭素数20〜400の脂肪族炭化水素
誘導体系のワックスであって、かつ、滴点が75℃以上
であるワックスであることが好ましい、上記ワックスは
、さらに、酸価がlO〜150の範囲で、ケン化価が2
0〜200の範囲にあり、かつ、滴点が95℃以上であ
ることが好ましい。
上記滴点および酸価は、それぞれ、ASTMD566、
および、ASTM  01387に従って測定した値で
ある。
上記脂肪族炭化水素誘導体は、水酸化マグネシウム粒子
表面と適度な親和性を発揮するために極性基を有してい
るものが好ましく、カルボキシル基、エステル基などを
導入した誘導体であることが好ましい。
また1本発明の水酸化マグネシウム粒子は、上記ワック
スからなる被覆層が、水酸化マグネシウム粒子表面に高
級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層・を介して形
成されていることが好ましい。
水酸化マグネシウム粒子は、前述のとおり親木性である
ので、上記原料となる水酸化マグネシウム粒子の表面に
高級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層を形成する
ことによりその表面が疎水化され、該粒子表面とワック
スとの親和性が高くなるので1 ワックスからなる被覆
層を有利に形成することができる。
上記高級脂肪酸のアルカリ金属塩としては、炭素数10
−18の高級脂肪酸のナトリウム塩またはカリウム塩で
あることが好ましく、たとえば、オレイン酸、ステアリ
ン酸、パルミチン酸、およびラウリル酸などのナトリウ
ム塩またはカリウム塩を挙げることができる。上記高級
脂肪酸のアルカリ金属塩は単独で用いてもよく、二種以
上を混合してもよいが、ステアリン酸ナトリウムまたは
、オレイン酸ナトリウムを用いることが特に好ましい、
上記高級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層は、従
来公知の方法(例えば、特開昭52−30262号公報
参照)を用いて形成することができる。
本発明の水酸化マグネシウム粒子は、前述の原料となる
水酸化マグネシウム粒子に含まれる水酸化マグネシウム
100重量部に対して、前記ワックス0.5〜5重量部
を添加し、該ワックスの滴点以上の温度で、好ましくは
120〜200℃の温度範囲にて、3〜30分間攪拌混
合したのち、冷却することにより、有利に製造すること
ができる。上述の攪拌混合処理は、加圧型ニーダ−1万
能ミキサー、ポニーミキサー、パンパリ−ミキサー、お
よび、ブラベンダープラストグラフなどの通常の粉粒体
の混練、混合、または、樹脂の加熱混線処理に使用され
る装置を用いて行なうことができる。
また、本発明の水酸化マグネシウム粒子は、トルエン、
キシレン、クロロホルムなどの有機溶剤を媒体としたワ
ックス溶液と混合したのち、溶媒を減圧乾燥、熱風乾燥
な、ど通常の方法で除去し。
乾燥することによって製造してもよい。
上記原料となる水酸化マグネシウム粒子の表面を疎水化
処理する場合には、たとえば、原料となる水酸化マグネ
シウム粒子1〜50重量%を含むスラリーに前記高級脂
肪酸のアルカリ金属塩を粉末または水スラリーの形にて
、上記原料となる水酸化マグネシウム粒子100重量部
に対して0.5〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量
部の割合で添加し、50〜100℃の温度範囲にて3〜
300分攪拌した後、−過、水洗することにより行なう
ことができる。上述の疎水化処理(高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩からなる被覆層の形成)を行なった水酸化マグ
ネシウム粒子は一旦乾燥したのち、前述の本発明の水酸
化マグネシウム粒子の製造方法における原料として使用
することが好ましい。
上述の製造方法によって得られる水酸化マグネシウム粒
子は、凝集状態にて得られることが多いの゛で、解砕す
ることが好ましい。
なお、上述のワックスからなる被覆層は、水酸化マグネ
シウム粒子の表面に有利に形成することができるが、水
酸化マグネシウム粒子以外に、水酸化アルミニウム、塩
基性炭酸マグネシウム、および、ハイドロタルサイトな
どの一般に熱可塑性樹脂の充填剤として使用される粒子
であって1表面が正に帯電している粒子の表面に形成す
ることもできる。
本発明の水酸化マグネンウム粒子は、熱可塑性樹脂の充
填剤、特に難燃化剤として、難燃性樹脂組成物を製造す
る用途に有利に使用することができる。上記水酸化マグ
ネシウム粒子を難燃化剤として使用する場合には、熱可
塑性樹脂100重量部に対して、上記粒子を通常50〜
500重量部、好ましくは50〜300重量1部配合す
る。
上記水酸化マグネシウム粒子の配合量が、上記熱可塑性
樹脂100重量部に対して50重量%未満であるときに
は樹脂に対する難燃化効果が低く、また500重量部を
こえる場合には上記難燃性樹脂組成物の成形加工性およ
び機械的強伸度が不十分になる傾向がある。
上記水酸化マグネシウムを配合する熱可塑性樹脂は、ポ
リオレフィン系樹脂であることが好ましく、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、および、各樺エチレンコポリマー
、たとえば、エチレン−ブテンコポリマー、エチレン−
プロピレンコポリマー、エチレン−アクリル酸エチルコ
ポリマーエチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−
メタクリル酸メチルコポリマーなどを挙げることができ
る。上記の樹脂は、単独で用いてもよく、二種以上を混
合して用いてもよい。
本発明の水酸化マグネシウム粒子は、その粒子表面にワ
ックスからなる被覆層を有するので、上記熱可塑性樹脂
に配合された際に、粒子と樹脂との界面において良好な
滑り性が得られ、加熱成形時に高いメルトインデックス
を示す。
上記の難燃性樹脂組成物は、上記水酸化マグネシウム粒
子を前記熱可塑性樹脂に前述の範囲の量にて配合し、バ
ンバリーミキサ−、ブラベンダーブラストグラフ、二軸
押出機、ロールなど通常の混線装置を用いて加熱溶融−
混線することにより、製造することができる。上記難燃
性樹脂組成物は、前記水酸化マグネシウム粒子の他に、
架橋剤、酸化防止剤、滑剤、軟化剤および分散剤など、
一般に熱可塑性樹脂組成物に使用される充填剤、添加剤
などを含んでいてもよい。
ところで、特開昭56−166245号公報および、特
開昭57−165433号公報には、難燃性樹脂組成物
を製造する際に、熱可塑性樹脂に難燃化剤とともにワッ
クスを添加する技術が、開示されている。上記公報の記
載によれば、上記の技術により、難燃性樹脂の耐ワニス
性を改良することができるとされている。しかし、上記
の技術は、難燃化剤とワックスとを単に混合して用いる
に過ぎず、難燃化剤と樹脂との界面にワックスが作用し
にくいので、成形加工性の改良された樹脂組成物は得ら
れにくい。
次に、実施例および比較例を示す。
[実施例1] 平均粒子径1μm、BET比表面積6m?/gの水酸化
マグネシウム粒子1.0kgを含む水スラリー20!l
を調製し、該スラリーにステアリン酸ナトリウム20g
を添加し、70℃にて1時間攪拌した後、固形分を波過
洗浄した。
次いで、得られた粒子40gと、酸化ポリエチレンワッ
クス(ヘキスト・ジャパン社製、商品名;Hoechs
twaxPED521、炭素数180、滴点105℃、
酸価117)0.8gとを、150℃に加熱されたブラ
ベンダープラストグラフに投入し、回転数6Orpmに
て15分間混合したのち、冷却して、水酸化マグネシウ
ム粒子を得た。上記粒子は、粒子表面に、ステアリン酸
ナトリウムからなる被覆層を介して、ワックスからなる
被覆層が形成されていた。
次に、ポリエチレン25g(住人化学工業■製、商品名
:エフセレンVL100.22.0gと住人化学工業■
製、商品名;ボンダインHX8290.3.0gとの混
合物)に、上記水酸化マグネシウム粒子37.5gを添
加して、170℃に加熱されたブラベンダープラストグ
ラフに投入し、回転数6Orpmにて15分間混練し、
さらに150℃に加熱されたロールで5分間混練後、シ
ート状にし、160℃で加圧成形して、厚さ1mmの難
燃性樹脂組成物シートを得た。
上記難燃性樹脂組成物シートについて、メルトインデッ
クス(成形加工性の尺度)、引張強さ。
伸び、および酸素指数(難燃性の尺度)を測定した。上
記測定結果、および、上記水酸化マグネシウム粒子の上
記樹脂組成物中での分散性の評価を第1表に示す。
[実施例2] 実施例1で使用した酸化ポリエチレンワックスをエステ
ルワックス(ヘキスト・ジャパン社製、商品名;)Io
stulbWE4、炭素数30、滴点82℃、酸価25
)に変えた外は、実施例1と同様にして、粒子表面に、
ステアリン酸ナトリウムからなる被覆層を介して、ワッ
クスからなる被覆層が形成された水酸化マグネシウム粒
子を得た。
上記水酸化マグネシウム粒子を使用した外は、実施例1
と同様にして難燃性樹脂組成物シートを得た。
上記難燃性樹脂組成物シートについて、メルトインデッ
クス、引張強さ、伸び、および酸素指数を測定した。上
記測定結果、および、上記水酸化マグネシウム粒子の上
記樹脂組成物中での分散性の評価を第1表に示す。
[実施例3] 実施例1で使用した酸化ポリエチレンワックスヲ酸ワッ
クス(ヘキスト・ジャパン社製、商品名;Hoechs
twaxS、炭素数30、滴点84℃、酸価145)に
変えた外は、実施例1と同様にして1粒子表面に、ステ
アリン酸ナトリウムからなる被覆層を介して、ワックス
からなる被覆層が形成された水酸化マグネシウム粒子を
得た。
上記水酸化マグネシウム粒子を使用した外は、実施例1
と同様にして難燃性樹脂組成物シートを得た。
上記難燃性樹脂組成物シートについて、メルトインデー
2クス、引張強さ、伸び、および酸素指数を測定した。
上記測定結果、および、上記水酸化マグネシウム粒子の
上記樹脂組成物中での分散性の評価を第1表に示す。
[比較例1] ワックスを用いなかった外は、実施例1と同様にして、
ステアリン酸ナトリウムからなる被覆層を有する水酸化
マグネシウム粒子を得た。
実施例1で使用したものと同じポリエチレン25gに、
上記水酸化マグネシウム粒子37.5gを添加した外は
、実施例1と同様にして難燃性樹脂組成物シートを得た
上記難燃性樹脂組成物シートについて、メルトインデッ
クス、引張強さ、伸び、および酸素指数を測定した。上
記測定結果、および、1記水酸化マグネシウム粒子の上
記樹脂組成物中での分散性の評価を第1表に示す。
以下余白 第1表 メルトインデックス (g/10層in) 引張強さ (kg/mm2) 伸び  (z) 酸素指数 0.25 1.10 40.0 0.20 0.18 1.05 0.98 40.0 39.5 0.08 1.12 40.0 [物性の評価1 本発明の水酸化マグネシウム粒子は、樹脂組成物中での
分散性が、従来品よりも優れている。また、本発明の水
酸化マグネシウム粒子を配合したポリエチレン樹脂組成
物は、従来品と同等の機械的特性(引張強さおよび伸び
)および難燃性(酸素指数)を有し、しかも、メルトイ
ンデックスは従来品よりも高い値を示している。このこ
とから、本発明の水酸化マグネシウム粒子を配合するこ
とによって、樹脂の成形加工性が改良されることが明ら
かである。
樹脂組成物中 での分散性 A A A B 樹脂組成物中での分散性の評価: 分散性良好 A 特許出願人 宇部化学工業株式会社 代 理 人 弁理士 柳 川 泰 男 分散性一部不良 B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、粒子表面にワックスからなる被覆層を有することを
    特徴とする水酸化マグネシウム粒子。
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