JPH02289420A - 水酸化マグネシウム粒子 - Google Patents

水酸化マグネシウム粒子

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JPH02289420A
JPH02289420A JP10827889A JP10827889A JPH02289420A JP H02289420 A JPH02289420 A JP H02289420A JP 10827889 A JP10827889 A JP 10827889A JP 10827889 A JP10827889 A JP 10827889A JP H02289420 A JPH02289420 A JP H02289420A
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JP
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magnesium hydroxide
particles
hydroxide particles
coating layer
fine particles
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JP10827889A
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English (en)
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Kazuhiko Iwamoto
和彦 岩本
Toshiaki Kawachi
河内 敏昭
Toyotaka Uchida
内田 豊隆
Shuichi Kumada
熊田 修一
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Ube Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Ube Chemical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、水酸化マグネシウム粒子に関する。
きらに詳しくは、本発明は、ポリオレフィン系樹脂の充
填剤、特にドリッピング防止性難燃化剤として有利に使
用される水酸化マグネシウム粒子に関する。
[発明の背景] 水酸化マグネシウムが、熱可塑性樹脂、特にポリオレフ
ィン系樹脂の難燃化剤として使用できることは公知であ
る。上記水酸化マグネシウム粒子を難燃化剤として配合
して得られるポリオレフィン系難燃化樹脂は、燃焼して
も有害ガスあるいは腐食性ガ、スを発生せず1分子中に
ハロゲン分子を有する難燃性樹脂あるいはハロゲン系難
燃化剤を配合して得られる樹脂に比較して安全であるの
で、電気部品、電線外被材およびケーブル外被材などの
用途に広く用いられている。」二記ポリオレフィン系難
燃化樹脂は、電気部品、電線およびケーブルなどを保護
すると同時に相互に絶縁するという作用も有している。
ところが、ポリオレフィン系樹脂には2熱により溶は落
ちる(ドリッピング)性質があり、上記ポリオレフィン
系樹脂が燃焼した場合には、絶縁性が不充分になること
がある。難燃化剤として配合される水酸化マグネシウム
粒子は、配合された樹脂の中では粒子相互が結合するこ
となく分散されているので、該樹脂のドリッピングとと
もに失われる傾向があり、水酸化マグネシウム粒子だけ
では樹脂のドリッピングを有効に防止することが困難で
ある。
一方、ポリオレフィン系難燃化樹脂のドリッピングを防
止するために、水酸化マグネシウム粒子とともに上記樹
脂に珪酸化合物を配合することが提案されている。たと
えば、特開昭61−66736号公報には、ポリオレフ
ィン系樹脂に、水酸化マグネシウム、および、水酸化ア
ルミニウムとともに、シリカを含有する繊維状物質を配
合する技術が記載されている。上記公報には、シリカを
含有する繊維状物質の例として、アスベスト、ロンフラ
ールなどで、繊維径20終m以下、繊維長11000A
L以下の物質が挙げられている。そして、上記公報の記
載によれば、上記水酸化物とともに上述のシリカを含有
する繊維状物質を配合することにより、ポリオレフィン
系組成物特有のドリッピングを起こさず、耐熱断熱層と
なる殻を形成するために延焼を防止する優れた組成物が
構成できるとされている。
しかしながら、本発明者の検討によれば、上述のシリカ
を含有する繊維状物質は、上記繊維径および繊維長を有
しており比較的粗大であるために、ポリオレフィン系樹
脂に配合した場合に均一に分散しにくく、また、上記繊
維状物質を大量に配合して11)られる樹脂組成物は機
械的特性が低下する傾向があることがr1明した。
そこで、ポリオレフィン系樹脂に配合した場合に、11
)られる樹脂組成物のドリッピングを防止することがで
き、機械的特性を低下させることのない、水酸化マグネ
シウム粒子の開発が望まれる。
[発明の目的] 本発明の目的は1ポリオレフイン系樹脂のドリッピング
防止性難燃化剤として有用な、水酸化マグネシウム粒子
を提供することにある。
[発明の要旨1 本発明者は、配合されたポリオレフィン系樹脂のドリッ
ピングを防止することができ、機械的特性を低下させる
ことのない、水酸化マグネシウム難燃化剤について、検
討を重ねた。その結果、水酸化マグネシウム粒子の表面
に無水珪酸微粒子からなる被覆層を形成し、該粒子をポ
リオレフィン系樹脂に配合することによって、難燃化特
性を低減させることなくドリッピング性が低減され、従
来と同等の機械的特性を有する樹脂が得られることを見
出し、本発明を完成させた。
−上述のドリッピング性を低減させる効果は、珪酸(S
 1o2)粒子が、樹脂の燃焼によって水酸化マグネシ
ウムから生じる酸化マグネシウム粒子に対してバインダ
ーとして作用し、粒子相互が結合した殻を形成すること
によると考えられる。
従って本発明は、粒子表面に、BET比表面積がx00
m’/g以上、好ましくはlOO〜300m2/gの範
囲にある無水珪酸微粒子からなる被覆層を有することを
特徴とする水酸化マグネシウム粒子にある。
本発明の水酸化マグネシウム粒子の好ましい態様は以下
のとおりである。
(1)上記水酸化マグネシウム粒子が、平均粒子径が0
.2〜10Bmの範囲にあり、BET比表面積が30r
r+′/g以下の粒子であること。
(2)上記水酸化マグネシウム粒子が、該粒子表面に無
水珪酸微粒子からなる被覆層を介して、さらに、高級脂
肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層を有すること。
(3)上記水酸化マグネシウム粒子が、水l九を化マグ
ネシウム100重量部に対して、0.5〜5重量部の無
水珪酸微粒子からなる被覆層を有すること。
(4)上記無水珪酸が、無定形シリカであること。
[発明の効果] 本発明の水酸化マグネシウム粒子は、無水珪酸微粒子か
らなる被覆層を有し、 −1−記珪酸微粒子は燃焼によ
って生じる酸化マグネシウム粒子を相rI]に結合する
作用を有する。従って、上記水酸化マグネシウム粒子を
配合することにより、難燃化性が向上し、ドリッピング
性の低減したポリオレフィン系樹脂組成物が得られる。
ざらに、上記樹脂組成物は、ドリッピングによって樹脂
の大部分が失われても、上述の珪酸微粒子が酸化マグネ
シウム粒子を相互に結合する作用により形骸を留めるて
いることができるので電気部品、電線外被材およびケー
ブル外被材などの相互の接触による短絡を避けることを
要する用途に、有利に用いることができる6 また1本発明の水酸化マグネシウム粒子において、無水
珪酸微粒子からなる被覆層は、正に帯電している水酸化
マグネシウム粒子の表面に、その表面が負に帯電してい
る無水珪酸微粒子を吸着させることにより得られるので
、上記水酸化マグネシウム粒子は、粒子表面の極性が著
しく低減されており、樹脂に対する分散性に優れている
。従って、本発明の水酸化マグネシウム粒子を配合して
得られる樹脂組成物は、従来と同等の機械的特性を有し
ている。
[発明の詳細な記述] 本発明の水酸化マグネシウム粒子は1粒子表面に、BE
T比表面積が100m’/g以上、好ましくは100〜
300m2/g、さらに好ましくは150〜250rr
+′/gの範囲にある無水珪酸微粒子からなる被覆層を
有することを特徴とする。
上記水酸化マグネシウム粒子は、上記水酸化マグネシウ
ム100重量部に対して通常0.5〜5屯ν部、特に2
〜4重量部の上記無水珪酸微粒子からなる被覆層を有し
ていることが好ましい。上記被覆層を形成する無水珪S
微粒子が、0.5重量部より少ないと、上記水酸化マグ
ネシウム粒子を配合して得られる樹脂組成物の耐ドリッ
ピング性を改良する効果が得られにくく、5重量部より
多いと水酸化マグネシウム粒子同士が無水珪酸微粒子を
媒介として二次凝集してしまい、樹脂に対する分散性が
低下する傾向がある。
上記粒子の原料として使用する水酸化マグネシウム粒子
に特に限定はないが、平均粒子径が0.2〜10gmの
範囲にあり、BET比表面積30m2/g以下の粒子で
あることが、樹脂に対する分散性、および該粒子を配合
した樹脂組成物の成形加工性あるいは機械的特性の点で
好ましい。
上記原料として使用する水酸化マグネシウム粒子は、そ
の形状が厚みのある六角板状であって平均粒子径0.2
〜5ルm、BET比表面植20m2/g以下、ブレーン
比表面積5m2/g以ド、嵩密度0 、2〜0 、6g
/cm2、および、吸油省25〜40tnJJ/loO
gの範囲の粒子であることがさらに好ましい。
上記の無水珪酸微粒子は、BET比表面積が100m2
/g以上の粒子であることが必要であり、l OO〜3
00rIT′/g、特に150〜250m’/gの範囲
にある粒子であることが好ましい。
無水珪酸微粒子のBET比表面積が100rn”7g未
満では、上記水酸化マグネシウム粒子への吸着性が不充
分になる。また、上記BET比表面積が300m2/g
より大きいと、水分散溶液中での安定性に欠は二次凝集
しやすく、上記水酸化マグネシウム粒子への吸着性が不
均一になることがある。上記BET比表面積は、無水珪
酸微粒子の平均−次粒子径と相関があり、たとえば、B
ET比表面積が150〜250m′/gの範囲にある無
水珪N1微粒子は、平均−次粒子径が10〜20nmの
範囲にある微粒子に相当する。上記無水珪酸微粒子は、
上述の範囲のBET比表面積を有する無定形シリカの微
粒子であることが好ましい。
L述の無水珪酸微粒子は、加熱により不溶性のゲルを形
成し、水酸化マグネシウムの加熱によって生じる酸化マ
グネシウム粒子を強固に結合する作用を有する。
前述の無水珪酸微粒子からなる被覆層は、原料の水酸化
マグネシウム粒子の表面を充分に被覆するには及ばず、
原料の水酸化マグネシウム表面に露出された部分が残る
ことがある。無水珪酸微粒子からなる被覆層を有する水
酸化マグネシウム粒子表面に一ト述のような露出部分が
残っていると該粒子の吸湿性、および1該粒子を配合し
て得られる樹脂組成物の耐炭酸ガス性が低下する傾向が
ある。そして、上記樹脂組成物を高温高湿条件下にて使
用した場合には、該樹脂組成物の表面付近の水酸化マグ
ネシウムが空気中の水分および二酸化炭素の作用により
マグネシウムの炭酸塩または塩基性炭酸塩を生成して樹
脂の表面が白くなり(白化現象)外観が悪くなるばかり
か、ドリッピング防止性難燃化剤としての有効成分が上
記炭酸塩または塩基性炭酸塩となって失われるので、樹
脂のドリッピング防止性、および、難燃性が経時的に低
減する危険がある。
従って、上記水酸化マグネシウム粒子は、該粒子表面に
無水珪酸微粒子からなる被覆層を介して、ネらに、高級
脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層を有することが
好ましい。
上記水酸化マグネシウム粒子が、無水珪酸微粒子からな
る被覆層を介して、さらに、高級脂肪酸のアルカリ金属
塩からなる被覆層を有することにより、上記露出部分を
減少させて該粒子の吸湿性を著しく低減することができ
、さらに、該粒子を配合して得られる樹脂組成物の耐炭
酸ガス性を向上させる効果が得られる。また、上記水酸
化マグネシウム粒子が、無水珪酸微粒子からなる被覆層
を介して、さらに、高級脂肪酸のアルカリ金属塩からな
る被覆層を有することにより、ポリオレフィン余積1指
に対する分散性に優れた水酸化マグネシウム粒子を得る
ことができる。
上記水酸化マグネシウム粒子は、該粒子100重1:部
に対して、1−10重量部の高級脂肪酸のアルカリ金属
塩からなる被覆層を有することが好ましい。高級脂肪酸
のアルカリ金属塩の量が、1重量部未満の場合には、上
記水酸化マグネシウム粒子の吸湿性を低減する効果、お
よび、該粒子を配合して11)られる樹脂組成物の耐3
ノ酸ガス性を向−ヒぎせる効果が得られにくく、また、
10重)1部より過剰に添加しても一ヒ記効果は変らな
い。
Jl記高級脂肪酸のアルカリ金属塩としては、炭素数1
0〜18の高級脂肪酸のナトリウム塩またはカリウム塩
であることが好ましく、たとえば、オレイン酸、ステア
リン酸、パルミチン酸、およびラウリル酸などのナトリ
ウム塩またはカリウム塩を挙げることができる。上記高
級脂肪酸のアルカリ金属塩は単独で用いてもよく、二種
以上を混合してもよいが、ステアリン酎ナトリウムまた
は、オレイン酸ナトリウムを用いることが特に好ましい
。L記高級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層は、
従来公知の方法(例えば、特開昭52−30262号公
報参照)を応用して形成することができる。
本発明の水酸化マグネシウム粒子は、次に述べる方法に
より有利に製造することができる。
まず、前記無水珪酸微粒子を20.5〜5重量%含む水
分散液を調製する。上記無水珪酸微粒子の水分散液は、
前記無水珪酸微粒子の粉末を木に分散させて調製したも
のを用いてもよく、また、所定の濃度に調製された市販
の水分散液(コロイダルシリカ)をそのまま、あるいは
上記濃度になるように希釈して用いてもよい。
次いで、上記無水珪酸微粒子の水分散液に、前記の原料
となる水酸化マグネシウム粒子を添加する。原料となる
水酸化マグネシウム粒子の添加量は、該水酸化マグネシ
ウム粒子100重量部に対して、上記無水珪酸微粒子0
.5〜5重量部が吸着し、被覆層を形成できる量である
ことが望ましく、通常は、上記無水珪酸微粒子の水分散
液100重量部に対して1上記原料となる水酸化マグネ
シウム粒子を25〜50重量部の範囲にて添加すること
が好ましい。上記原料となる水酸化マグネシウム粒子は
、粉末または5〜20重量%の水懸濁液(スラリー)の
形にて、添加することが好ましい。
上述の操作で得られた水スラリー混合物を、室温(15
〜25℃)で30〜60分攪拌した後濾過、水洗し、さ
らに乾燥することにより、表面に無水珪酸微粒子からな
る被覆層を有する水酸化マグネシウム粒子が得られる。
上記水酸化マグネシウム粒子に、無水珪酸全粒子からな
る被覆層を介して、さらに、高級脂肪酸のアルカリ金属
塩の被覆層を形成する操作は、次に述へる方法により有
利に行なうことができる。
まず、上記無水珪酸微粒子からなる被覆層を有する水酸
化マグネシウム粒子を、5〜20重j門%含む水スラリ
ーを調製する。上記水スラリーは上記水酸化マグネシウ
ム粒子を製造した前述のスラリー混合物を、上記水酸化
マグネシウム粒子を濾過することなく、そのまま用いて
もよい。前述のスラリー混合物をそのまま用いることに
より無水珪酸微粒子からなる被覆層を介して、さらに、
高級脂肪酸のアルカリ金属塩からなる被覆層を有する水
酸化マグネシウム粒子を、連続した操作の一工程にて製
造できるので、特に有利である。
次いで、上記氷スラリーに含まれる無水珪酸微粒子から
なる被覆層を有する水酸化マグネシウム粒子100重量
部に対して、前記高級脂肪酸のアルカリ金属塩1〜10
重量部を粉末または水スラリーの形にて添加し、50〜
100℃の温度範囲で3〜300分攪拌した後、波過、
水洗し、さらに乾僅することにより、表面に無水珪酸微
粒子からなる被覆層を介して、さらに、高級脂肪酸のア
ルカリ金属塩からなる被覆層を有する水酸化マグネシウ
ム粒子が得られる。
上述の!lJ造方法によって得られる水酸化マグネシウ
ム粒子は、凝集状7gにて得られることが多いので、所
望により、解砕してもよい。
なお、上述の無水珪酸微粒子からなる被覆層は、水酸化
マグネシウム粒子の表面に有利に形成することができる
が、水酸化マグネシウム粒子以外に、水酸化アルミニウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム、および、ハイドロタルサ
イトなどの一般に熱可塑性樹脂の充填剤として使用され
る粒子であって、表面が正にIFF ’rttしている
粒子の表面に形成することもできる。
本発明の水酸化マグネシウム粒子は、ポリオレフィン系
樹脂の充填剤、特にドリッピング防止性難燃化剤として
、ポリオレフィン系難燃化樹脂組成物を製造する用途に
有利に使用することができる。上記水酸化マグネシウム
粒子をドリッピング防止性難燃化剤として使用する場合
には、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、上
記粒子を通常50〜500重量部、好ましくは100〜
300重量部配合する四 部渇水酸化マグネシウム粒子の配合がか、−上記ポリオ
レフィン系樹脂100重量部に対して50重量%未満で
あるときには樹脂に対するドリッピング防1におよび難
燃化効果が低く、また500重ω一部をこえる場合には
上記ポリオレフィン系難燃化樹脂組成物の成形加T性お
よび機械的強伸度が不充分になる傾向がある。
上記水酸化マグネシウムを配合するポリオレフィン系樹
脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、および、
各種エチレンコポリマー、たとえば、エチレン−ブテン
コポリマー、エチレンプロピレンコポリマー、エチレン
−アクリル酸エチルコポリマー、エチレン−酢酸ビニル
コポリマー エチレン−メタクリル酸メチルコポリマー
などを挙げることがでyる。上記の樹脂は、単独で用い
てもよく、二種以上を混合して用いてもよい。
一ヒ記のポリオレフィン系難燃化樹脂組成物は、前述の
水酸化マグネシウム粒子を上記ポリオレフィン系樹脂に
前述の範囲の量にて配合し、パンハリ−ミキサー、ブラ
ベンダープラストグラフ二軸押出機、ロールなど通常の
混練装置を用いて加熱溶融・混練することにより、製造
することができる。上記ポリオレフィン系難燃化樹脂組
成物は、itj記水酸化マグネシウム粒子の他に、架橋
剤、酸化防止剤、滑剤、軟化剤および分散剤など、一般
にポリオレフィン系樹脂組成物に使用される充填1剤、
添加剤などを含んでいてもよい。
次に、実施例および比較例を示す。
[実施例1] BET比表面積が200m2/gの無水珪酸微粒子50
gを、5文の水に添加し、ホモジナイザーにて30分間
攪拌して、無水珪酸微粒子の1重量%木分散溶液を調製
した。また、平均粒子径Igm、BET比表面u6m2
/gcr+木醜化マグネシウム粒子1.25kgを含む
水スラリー20文を調製した。
」二記無水珪酸微粒子の水分散溶液の全j−(に、1−
渇水酸化マグネシウム粒子の水スラリーの全量を添加し
、20℃にて60分間攪拌した。次いで一上記木スラリ
ーにステアリン酸ナトリウム25gを添加し、70℃に
て2時間撹拌したのち、固形分を濾過、洗浄し、乾繰、
解砕して、水酸化マグネシウム粒子を得た。
上記粒子は、粒子表面に、木酢化マグネシウムlOO重
量部に対して4重寸部の無水珪酸微粒子からなる被覆層
が形成されており、−上記被覆層を介して、該被覆層を
41する水酸化マグネシウム粒子100玉量部に対して
2重量部のステアリン酸ナトリウムからなる被覆層が、
さらに形成されていた。
上述の方法で得られた水酸化マグネシウム粒子について
、下記の方法により、その吸湿性を評価した。結果を第
1表に示す。
吸湿性:上記水酸化マグネシウム粒子2gを、相対湿度
lOO%のデシケータ−中に 23℃にて7日間放置し、その重?増 加率を測定し、吸湿性の指標とした。
次に、上記水酸化マグネシウム粒子45gと、エチレン
−アクリル酸エチルコポリマー(メルトインデンクス;
1.5g710分、アクリル酸エチル15重14%含有
)30gとを、150℃に加熱されたブラベンダーブラ
ストグラフに投入し回転数6 Or、p、m、にて20
分間混練し、さらに110℃に加熱されたロールで5分
間混練後、シート状にし190℃で加圧成型して、厚さ
1mmの難燃性樹脂組成物シートを製造した。
上述の方法で得られた難燃性樹脂組成物シートについて
、F記の方法により、その機械的特性(引張強さ、伸び
)、難燃性、#トリ、ピング性、および1耐3& Mガ
ス性を評価した。結果を第1表に示す。
機械的特性:−上記シートからJIS3号タンヘルを打
ち抜き、引張速度200 mm7分で引張試験を行ない
、引張強さ、お よび伸びを測定した。
難燃性:1:記シートから150mmX5mmX1mm
の試験片を作製しJIS  K7201に従い、酸素指
数をΔ一定し、難燃性の指標とした。
1耐ドリッピング性:ASTM  D  635−77
に準拠して、水上に保持した試験片 で燃焼試験を行ない、試験片の標線間 50mmが燃焼するときの樹脂の滴−F数を測定し 耐
ドリッピング性の指標と した。
耐炭酸ガス性二上記シートから50 m m X 50
m m X 1 m mの試験片を作製し、該試験片を
イオン交換水50mMの入った ビーカーに浸漬して、該ビーカーをガ ス導入管のついたデシケータ−中に設 置し、23℃にて炭酸ガスを100m g−7分の割合で24時間供給した。浸漬液に溶出した
マグネシウムの量を エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 塩を用いてキレート滴定して測定し。
耐炭酸ガス性の指標とした。
[実施例2コ 無水珪酸微粒子を25g使用した外は、実施例1と同様
にして、粒子表面に水酸化マグネシウム100屯i−i
に対して2重;5部の無水珪酸微粒子からなる被覆層が
形成されており、上記被覆層を介して、該被覆層を有す
る水酸化マグネシウム粒子100重量部に対して2重量
部のステアリン酸ナトリウムからなる被覆層がさらに形
成された水酸化マグネシウム粒子を得た。上記粒子の吸
湿性を、実施例1と同様にして、評価した。結果を第1
表に示す。
上記水酸化マグネシウム粒子を使用した外は、実施例1
と同様にして、難燃性樹脂組成物シートを得た。F温雅
燃性樹脂M1成物シートについて実施例1と同様にして
1機械的特性(引張強さ伸び)、難燃性、耐ドリッピン
グ性、およびnl)#tQj酸ガス性を評価した。結果
を第1表に示す。
[実施例3] ステアリン酸ナトリウムをオレイン酸ナトリウムに変え
た外は、実施例1と同様にして、粒子表面に水酸化マグ
ネシウム100重量部に対して4東1a部の無水珪酸微
粒子からなる被覆層が形成されており、上記被覆層を介
して、該被覆層を有する水酸化マグネシウム粒子100
重ら1部に対して2小量部のオレイン酸ナトリウムから
なる被覆層がさらに形成された、水酸化マグネシウム粒
子を得た。上記粒子の吸湿性を、実施例1と同様にして
、評価した。結果を第1表に示す。
上記水酸化マグネシウム粒子を使用した外は、実施例1
と同様にして、難燃性樹脂組成物シートを得た。上記難
燃性樹脂組成物シートについて、実施例1と同様にして
、機械的特性(引張強さ伸び)、難燃性、耐ドリッピン
グ性、および耐炭酸カス性を評価した。結果を第1表に
示す。
[比較例1] 実施例1で用いた水酸化マグネシウム粒子と同じ水酸化
マグネシウム粒子1kgを含む水スラリー20父を調製
し、該水スラリーにステアリン酸ナトリウム20gを添
加して、70℃にて2時間攪拌したのち、固形分を濾過
、洗浄し、乾燥、解砕して、その粒子表面にステアリン
酸ナトリウムからなる被覆層を有する水酸化マグネシウ
ム粒子を得た。−に足木酸化マグネシウム粒子の表面に
は、無水珪酸微粒子からなる被覆層は、形成されていな
い。上記粒子の吸湿性を、実施例1と同様にして、評価
した。結果を第1表に示す。
上記木酢化マグネシウム粒子45gと、実施例1で使用
したものと同じエチレン−アクリル酸エチルコポリマー
30gとを使用した外は、実施例1と同様にして難燃性
樹脂組成物シートを得た。
上記難燃性樹脂組成物シートについて、実施例1と同様
にして、機械的特性(引張強さ、伸び)難燃性、耐ドリ
ッピング性、および耐1女酸ガス性を評価した。結果を
第1表に示す。
[比較例2] BET比表面積が1 、9rr+′/gのシリカ粒子を
用いた外は、実施例1と同様にして水酸化マグネシウム
粒子を得た。上記粒子は、その粒子表面に一上記シリカ
粒子からなる被覆層が形成されており、上記被覆層を介
して、該被覆層を有する水酸化マグネシウム粒子100
.1量部に対して21R置部のステアリン酸ナトリウム
からなる被覆層がさらに形成された、水酸化マグネシウ
ム粒子をス!蚤だ。ただし、上記のシリカ粒子からなる
被覆層は、原料の水酸化マグネシウム粒子に対する上記
シリカ粒子の吸着性が不充分なため、水酸化マグネシウ
ムの露出部分の多い層であった。]:記粒子の吸湿性を
、実施例1と同様にして、評価した。
結果を第1表に示す。
上記水酸化マグネシウム粒子45gと、実施例1で使用
したものと同じエチレン−アクリル酸エチルコポリマー
30gとを使用した外は、実施例1と同様にして難燃性
樹脂組成物シートを得た。
上記難燃性樹脂組成物シートについて、実施例1と同様
にして、機械的特性(引張強さ、伸び)、難燃性、耐ド
リッピング性、および耐炭酸ガス性を評価した。結果を
第1表に示す。
以下余白 第1表 改jl)増加率 ($)   0.34 0.24 0.43 1.50 1.98 引張強さ (kg/+u+2) 伸び  (X) 酸素指数 樹脂滴下数 (滴150■■) Mg溶出量 (ミリモル) 1.06 1.46 1.11 1.20 1.13 1.92 1.10  0.82 重jlU増加率二粒子の吸湿性の指標 酸素指数 :樹脂組成物の難燃性の指標樹脂滴下数:樹
脂組成物の耐ドリッピング性の指標 Mg溶出量。
樹脂組成物の耐炭酸ガス性の指標

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1。粒子表面に、BET比表面積が100m^2/g以
    上の無水珪酸微粒子からなる被覆層を有することを特徴
    とする水酸化マグネシウム粒子。
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