JP3393879B2 - 複合材料、その製造方法及びそれを用いた樹脂成形材料 - Google Patents

複合材料、その製造方法及びそれを用いた樹脂成形材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビニル系高分子化合物
中に無機層状物質の微粒子が凝集することなく、均質か
つ微細に分散した新規な複合材料、その製造方法及びそ
複合材料を含有す樹脂成形材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、合成樹脂の機械物性や耐熱性など
を向上させる目的で、該合成樹脂に各種フィラーを配合
することが行われている。しかしながら、混合機や混練
機を用いてフィラーを合成樹脂中に分散させる通常の方
法では、該フィラーを均質かつ微細に分散させることが
困難であるため、得られるフィラー強化樹脂は、光沢低
下などの外観不良生じたり、透明性が低下したり、あ
るいは成形性が悪いなど、好ましくない事態を招来する
上、通常のフィラーを用いると高比重のものになるのを
避けられない
【0003】ところで、無機層状物質の1種である粘土
鉱物は比較的安価で軽量であることから、フィラーとし
ての使用が古くから試みられている。しかしながら、
細な粘土鉱物をフィラーとして用いた場合二次凝集
生じて樹脂中への均質分散が困難になるし、また、吸湿
性によって溶融混練時に発泡を生じ、成形品の外観不良
をもたらすなどの欠点があるため、この微細粘土鉱物は
フィラーとして使用されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、比較的安価
で軽量な無機層状物質、例えば粘土鉱物をフィラーとし
て用いて、低比重で良好な外観を示し、かつ引張強度や
曲げ強度の優れた成形品を与える樹脂成形材料を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、無機層状
物質をフィラーとして含む樹脂成形材料について、鋭意
研究を重ねた結果、無機層状物質の層間双極子モーメ
ントをもつ化学種をインターカレーションしたものを膨
潤分散させた有機分散液とビニル系高分子化合物を溶
解させた有機溶液とを混合したのち、脱溶媒することに
より、該無機層状物質が二次凝集を起すことなく、高分
子化合物中に均質かつ微細に分散した複合材料が得られ
ること、そしてこの複合材料と合成樹脂とを溶融混練す
ることにより、低比重で良好な外観を有し、かつ引張強
度や曲げ強度の優れた成形品を与える樹脂成形材料が得
られることを見出し、このような知見に基づいてなされ
たものである。
【0006】すなわち、本発明は、(A)エチレン及び
プロピレンの中から選ばれた少なくとも1種のビニル系
モノマーの単独重合体又は共重合体及び(B)全重量に
基づき0.5重量%以上の平均粒径2μm以下を有する
粒子状無機層状物質からなり、該粒子状無機層状物質が
層間に有機物カチオン、有機物アニオン及びアミン類の
中から選ばれた双極子モーメントをもつ化学種をインタ
ーカレーションした平均粒径2μm以下の微粒子であっ
て、これが(A)成分中に非凝集状態で均質に分散して
いることを特徴とする複合材料、有機物カチオン、有機
物アニオン及びアミン類の中から選ばれた双極子モーメ
ントをもつ化学種をインターカレーションした無機層状
物質を、有機溶媒中に膨潤分散して有機分散液を調製
し、次いでこれにエチレン及びプロピレンの中から選ば
れた少なくとも1種のビニル系モノマーの単独重合体又
は共重合体の有機溶媒溶液を加え混合したのち、有機溶
媒を除去することを特徴とする複合材料の製造方法、
前記の複合材料と合成樹脂と溶融混練物から成る樹
脂成形材料を提供するものである。
【0007】本発明において用いられる無機層状物質と
は層状結晶構造をもつ無機物質のことであり、このよう
なものとしては、例えばモンモリロナイト、サポナイ
ト、ハイデライト、ノントロナイト、ヘクトライト、ス
ティブンサイトなどのスメクタイト系粘土鉱物、バーミ
キュライト、ハロサイト、その他天然又は人工の粘土鉱
物、雲母、ハイドロタルサイト、グラファイトなどが挙
げられるが、これらの中で粘土鉱物が好適である。これ
らの無機層状物質はそれぞれ単独で用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明において
は、これらの無機層状物質は平均粒径2μm以下の微粒
子として用いられる。
【0008】本発明の複合材料を製造するには、まず、
前記無機層状物質の層間に有機物カ チオン、有機物アニ
オン及びアミン類の中から選ばれた双極子モーメントを
もつ化学種をインターカレーションしたものを有機溶媒
中に膨潤分散させた有機分散液、及びエチレン及びプロ
ピレンの中から選ばれた少なくとも1種のビニル系モノ
マーの単独重合体又は共重合体を溶解した有機溶液を調
製することが必要である。このように、その層間双極
子モーメントをもつ化学種をインターカレーション(層
間挿入)したものを用いることにより、無機層状物質を
有機溶媒中に良好に膨潤分散させることができる。
【0009】このように、無機層状物質の層間に双極子
モーメントをもつ化学種をインターカレーションする
層自体の構造欠陥又は非化学量論性により、層自体
が電荷を帯びている無機層状物質の場合は、通常その電
荷を打ち消すためにその反対の電荷をもつ化学種が層間
に存在して電気的に中性を保持しているので、この化学
種に対して所望の化学種を配位させたり、交換させる
とにより行うか、あるいは単に電荷を打ち消すために所
望の化学種を挿入することにより行う前者の例として
は、粘土鉱物の結晶層間の金属カチオン又はアニオン
(酸アニオン)をイオン性界面活性剤を用いてイオン交
換する場合を挙げることができる。
【0010】そして、本発明においては、無機層状物質
の層間にインターカレーションさせる双極子モーメント
をもつ化学種として、有機カチオン、有機アニオ
ン、アミン類が用いられる。
【0011】該有機分散液の調製に用いられる有機溶媒
については、使用する双極子モーメントをもつ化学種を
インターカレーションした無機層状物質を膨潤分散させ
る能力と、併用するビニル系高分子化合物を溶解させる
能力とを有するものであればよく、特に制限はない。こ
のような有機溶媒としては、例えばトルエン、キシレ
ン、ベンゼン、スチレン、アセトン、メチルエチルケト
ンなどが挙げられるが、これらの中で芳香族溶媒が好ま
しい。これらの有機溶媒は単独で用いてもよいし、2種
以上を組み合わせて用いてもよく、また、膨潤度を向上
させるために、メチルアルコールのような極性添加剤
を、該溶媒に対して0.5〜5重量%程度添加すること
もできる
【0012】有機分散液中における層間に双極子モーメ
ントをもつ化学種をインターカレーションした無機層状
物質の濃度は10重量%以下が好ましく、10重量%を
超えると該無機層状物質が分散不良を生じる場合があ
る。また、混合温度や混合時間については特に制限はな
く、混合により粘度が上昇することにより、無機層状物
質が膨潤分散した有機分散液が生成したこと判断
【0013】一方、これと併用されるビニル系高分子化
合物を溶解させた有機溶液の調製に用いられるビニル系
高分子化合物は、エチレン及びプロピレンの中から選ば
れた少なくとも1種のビニル系モノマーの単独重合体又
は共重合体である。これらは、単独で用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0014】また、該有機溶液の調製に用いられる有機
溶媒については、前記ビニル系高分子化合物を溶解する
能力と前記層間に双極子モーメントをもつ化学種をイン
ターカレーションした無機層状物質を分散させる能力と
を有するものであればよく、特に制限はない。先に有機
分散液の調製の際に例示した有機溶媒を挙げることがで
きるが、これらの中で芳香族溶媒が特に好適である。該
有機溶媒は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わ
せて用いてもよい。前記の無機層状物質の有機分散液
場合に用いる有機溶媒とそれぞれ相溶性をもつものであ
れば、必ずしもそれと同じものを用いる必要はない。さ
らに、該有機溶液中のビニル系高分子化合物の濃度につ
いては特に制限はなく、適宜選ばれる。
【0015】本発明においては、このようにして調製さ
れた前記ビニル系高分子化合物を溶解させた有機溶液と
前記の層間に双極子モーメントをもつ化学種をインター
カレーションした無機層状物質を膨潤分散させた有機分
散液とを適当な割合で混合したのち、溶媒を除去すれば
複合材料が得られる。混合温度については、前記ビニル
系高分子化合物が固体として析出しない温度であればよ
く、特に制限はなく、また、混合時間についても特に制
限はない。
【0016】有機溶媒を除去するには、前記混合液に、
層間に双極子モーメントをもつ化学種をインターカレー
ションした無機層状物質及び前記ビニル系高分子化合物
に対してそれぞれ貧分散媒及び貧溶媒となる化合物を加
え、層間に双極子モーメントをもつ化学種をインターカ
レーションした無機層状物質と前記ビニル系高分子化合
物から成る複合材料を析出させ、遠心分離やろ過などの
手段により溶媒を除く方法、該混合液から蒸発などの
手段により溶媒を除く方法を挙げることができる。
【0017】該貧分散媒及び貧溶媒となる化合物として
は、混合液中の有機溶媒と相溶性を有し、かつ層間に双
極子モーメントをもつ化学種をインターカレーションし
た無機層状物質に対する膨潤能力及び前記ビニル系高分
子化合物に対する溶解能力有しない化合物が用いられ
る。このような化合物しては、例えばメチルアルコー
エチルアルコールなどのアルコール類を挙げること
ができる。
【0018】このようにして得られた本発明の複合材料
は、層間に所定の双極子モーメントをもつ化学種をイン
ターカレーションした平均粒径2μm以下の無機層状物
微粒子が、エチレン及びプロピレンの中から選ばれた
少なくとも1種のビニル系モノマーの単独重合体又は共
重合体であるビニル系高分子化合物中に凝集することな
均質に分散したものである。複合材料中の前記無機層
状物質の含有量、0.5重量%以上である
【0019】前記複合材料はそのまま成形材料として用
いてもよいが、該複合材料と合成樹脂と溶融混練物と
して用いるのが好ましい。複合材料との混練に用いられ
る合成樹脂については、該複合材料と溶融混練しうるも
のであればよく特に制限はないが、特にビニル系高分子
化合物、例えばビニル系モノマーの単独重合体又は2種
以上を共重合させて得られた共重合体が好適である。こ
の合成樹脂は、該複合材料中のビニル系高分子化合物と
同一のものが好適であるが、異なるものであってもよ
く、また、単独で用いても2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0020】前記複合材料と合成樹脂との溶融混練
、公知の混練機、例えばヘンシェルミキサー、単軸又
は二軸押出機、バンバリミキサー、ロールなど用い
製造することができる。また、この混練に際して、所望
により酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止
剤、滑剤、着色剤などの公知の添加剤を配合することが
できる。
【0021】このようにして得られた樹脂成形材料中の
層間に双極子モーメントをもつ化学種をインターカレー
ションした無機層状物質の含有量は0.5〜70重量%
の範囲にあるのが望ましい。この含有量が0.5重量%
未満ではフィラーの配合効果が十分に発揮されないし、
70重量%を超えると成形性が低下する傾向がみられ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明によると、層間に双極子モーメン
トをもつ化学種をインターカレーションした無機層状物
質がビニル系高分子化合物中に均質かつ微細に分散した
複合材料が容易に得られる。またこの複合材料と合成樹
脂とを溶融混練して成る樹脂成形材料は、低比重で外観
に優れ、かつ引張強度や曲げ強度の高い成形品を与え、
例えば自動車部品、家電音響製品、家庭日用品、包装資
材、水産資材、その他一般工業資材などに好適に用いら
れる。
【0023】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0024】なお、樹脂組成物の物性は次のようにして
求めた。 (1)引張強度 ASTM D638に準拠して求めた。 (2)曲げ強度、曲げ弾性率 ASTM D790に準拠して求めた。 (3)外観 射出成形プレート(100×100×1mm)の表面外
観を目視にて観察し、次の記号に従って評定した。 ○:フィラーが均質に分散している △:異物状のフィラー凝集物が点在している ×:目視判定可能な粒子(0.1mm以上)が分散して
いる (4)灰分の大きさ 走査電子顕微鏡により長径を測定した。また、符号aは
3〜5μmの粒子が多数凝集した状態を、bは3〜5μ
mの塊状粒子が存在している状態を、cは3〜5μmの
板状粒子が存在している状態を示す。
【0025】実施例1 層間にベンザルコニウムカチオンをインターカレーショ
ンしたモンモリロナイト[商品名S‐BEN、豊順鉱業
(株)製]100gとキシレン2000mlとを、常温
(約20℃)で20分間混合して、S‐BENの膨潤分
散液を調製した。
【0026】一方、粉末状のポリプロピレン[H200
0 MI17、出光石油化学(株)製]50gをキシレ
ン1000ml中に溶解してポリプロピレンのキシレン
溶液を調製した。
【0027】このようにして得られたS‐BENの膨潤
分散液とポリプロピレンのキシレン溶液とを130℃で
10分間かきまぜて混合したのち、これに大過剰のメタ
ノールを加え析出させた。析出物はろ過分離後、80℃
で温風乾燥してポリプロピレンとS‐BENとから成る
複合材料を得た。
【0028】この複合材料を加熱分解し、走査電子顕微
鏡(SEM)で灰分観察を行ったところ、平均粒径1μ
m以下のベントナイト層が独立して存在することを確認
した。
【0029】比較例1 実施例1において、S‐BENの代りにモンモリロナイ
トを用い、実施例1と同様な操作を行ったが、モンモリ
ロナイトはキシレン中では分散せず極めて不均質な分散
形態の混合物が得られたにすぎない
【0030】実施例2〜7 実施例1で得られた複合材料と各種合成樹脂とを、表1
に示す割合で45mmφの二軸押出機を用いて230℃
で溶融混練を行い樹脂成形材料を調製した。その物性を
表1に示す。
【0031】比較例2 モンモリロナイトとポリプロピレンとを、表1に示す割
合で45mmφの二軸押出機を用いて230℃で溶融混
練を行ったが、混練物は目視可能な大きさ(0.1mm
以上)の凝集物の分散形態となっていた。また、熱分解
灰分の観察を行ったところ、3〜5μm程度の二次粒子
が多数凝集して0.1mm程度の凝集体を形成してい
た。このものの物性を表1に示す。
【0032】比較例3 S‐BENとポリプロピレンとを、表1に示す割合で用
い、比較例2と同様な方法で溶融混練した結果、見掛け
上は均質に分散していたが、その熱分解灰分は3〜5μ
m程度の二次凝集粒子であった。このものの物性を表1
に示す。
【0033】比較例4、5 タルクとポリプロピレンとを、表1に示す割合で用い、
比較例2と同様な方法で溶融混練した結果、見掛け上は
均質に分散していたが、その熱分解灰分は3〜5μm程
度のタルク粒子であった。このものの物性を表1に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】注1)J2000G:出光石油化学(株)
製ポリプロピレン 2)120J:出光石油化学(株)製高密度ポリエチレ
ン 3)PP/S‐BEN:実施例1の複合材料 4)S‐BEN:豊潤鉱業(株)製ベントナイト(1μ
m程度の粒子が凝集して3〜5μmの塊状粒子を形成し
ている) 5)モンモリロナイト:クニミネ工業(株)製クニピア
F(S‐BENと同様の形態) 6)タルク:市販タルク(3〜5μmの板状粒子)
【0036】表1から分かるように、実施例2において
は、核剤的なS‐BEN配合効果が認められ、実施例3
〜7においては、強化充填材的なS‐BEN配合効果が
認められる。
【0037】また、実施例3と比較例2、3、4とを、
実施例6と比較例5とを比較した場合、同一フィラー重
量(ほぼ同一の比重)での樹脂中のフィラー分散形態の
違いにより発生する物性差が認められる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−215775(JP,A) 特開 平2−302442(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 C08J 3/215

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エチレン及びプロピレンの中から
    選ばれた少なくとも1種のビニル系モノマーの単独重合
    体又は共重合体及び(B)全重量に基づき0.5重量%
    以上の平均粒径2μm以下を有する粒子状無機層状物質
    からなり、該粒子状無機層状物質が層間に有機物カチオ
    ン、有機物アニオン及びアミン類の中から選ばれた双極
    子モーメントをもつ化学種をインターカレーションした
    平均粒径2μm以下の微粒子であって、これが(A)成
    分中に非凝集状態で均質に分散していることを特徴とす
    る複合材料。
  2. 【請求項2】 無機層状物質が粘土鉱物である請求項1
    記載の複合材料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の複合材料と合成樹
    との溶融混練物から成る樹脂成形材料。
  4. 【請求項4】 成樹脂がビニル系高分子化合物である
    請求項3記載の樹脂成形材料。
  5. 【請求項5】 前記無機層状物質の含有量が0.5〜7
    0重量%である請求項3又は4記載の樹脂成形材料。
  6. 【請求項6】 有機物カチオン、有機物アニオン及びア
    ミン類の中から選ばれた双極子モーメントをもつ化学種
    をインターカレーションした無機層状物質を、有機溶媒
    中に膨潤分散して有機分散液を調製し、次いでこれに
    チレン及びプロピレンの中から選ばれた少なくとも1種
    のビニル系モノマーの単独重合体又は共重合体の有機溶
    媒溶液を加え混合したのち、有機溶媒を除去することを
    特徴とする複合材料の製造方法。
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