JPWO2008035441A1 - 携帯端末 - Google Patents
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Abstract
Description
この携帯端末は、連結部を介して上部筐体および下部筐体を相対的に移動させることにより、上部筐体の裏面および下部筐体の表面が互いに対面するように上部筐体および下部筐体が互いに積層した閉状態と、上部筐体の裏面および下部筐体の表面が相対的に平行移動して上部筐体および下部筐体が段違い配置される開状態とを選択可能である(特許文献1参照)。
このような携帯端末は、開状態において、上部筐体の副操作部と、下部筐体の主操作部とが隣接し、副操作部および主操作部が互いに連係して操作される。
このような段差は、副操作部および主操作部を連係して操作する上での障害となっており、段差寸法は極力小さいことが望ましい。
例えば、副操作部に用いるキーシートは比較的薄い電子部品なので、第1筐体の第1部分に対応する箇所に配置した。一方、表示部はキーシートと比較して厚い電子部品なので、第2部分に対応する箇所に表示部を配置した。
第1筐体と同様に、第2筐体も、必要な箇所以外を薄型化することが可能になり、第2筐体にデッドスペースが生じることはない。
デッドスペースとは、有効活用できない不要の空間をいう。
これにより、閉状態において、第2部分を第3部分に対面させるとともに第4部分を第1部分に対面させることで、携帯端末を総体的に薄型化できる。
よって、携帯端末の開状態において、第1筐体の副操作部と第2筐体の主操作部(操作部)との段差寸法を従来に比較して小さくできる。
これにより、第2筐体の主操作部および第1筐体の副操作部を連係して操作するにあたって円滑な操作性が得られる。
閉状態において、第2部分を第3部分に対面させるとともに第4部分を第1部分に対面させるので、表示部と、第2筐体の主操作部とが厚み方向に沿って重複しない。したがって、携帯端末を総体的に薄型化できる。
開状態となったときに初めて現れる空隙に可撓性配線部材を配置するので従来に比較してデッドスペースを少なくでき、これにより携帯端末の小型化、薄型化が図れる。
これに対して、従来は閉状態、開状態に関わらず可撓性配線が動ける空間を確保していたので、その空間がデッドスペースとなっていた。
さらに、空隙の側方を覆う壁部を設けることで、使用者の良好な把持性を確保できる。
11,71,102,112,122,133 上部筐体(第1筐体)
11A 上部筐体の表面(第1筐体の表面)
12,72,101,131 下部筐体(第2筐体)
12A 下部筐体の裏面(第2筐体の裏面)
13 連結部
15 第1回路基板
16 表示部
17 副操作部
21 第2回路基板
22 主操作部(操作部)
25 フレキシブルプリント基板(可撓性配線部材)
27,74,107,116,126,138 第1突出部(第2部分)
28,75,106,115,125,139 第1扁平部(第1部分)
31,76,103,134 第2突出部(第4部分)
31A 第2突出部の裏面(突出面の裏面)
32,77,104,135 第2扁平部(第3部分)
38 レール
38B レールの先端部(レールの端部)
39 係合部
48 空隙
51,56 壁部
91,107,111,121,132 中間筐体
図1〜図3に示すように、第1実施形態に係る携帯端末10は、上部筐体(第1筐体)11および下部筐体(第2筐体)12と、上部筐体11および下部筐体12をスライド移動可能に連結する連結部13と、上部筐体11内に収容された第1回路基板15と、上部筐体11の表面11Aに設けられた表示部(LCD)16、副操作部17およびレシーバ18と、下部筐体12内に収容された第2回路基板21と、下部筐体12の表面12Aに設けられた主操作部(操作部)22およびマイクロフォン23と、第1回路基板15および第2回路基板21を接続するフレキシブルプリント基板(可撓性配線部材)25とを有し、連結部13により上部筐体11および下部筐体12が互いに重なる閉状態と、上部筐体11および下部筐体12を摺動して伸長する開状態とをとり得るスライド形式のものである。
可撓性配線部材25として、フレキシブルプリント基板を例示するが、これに限定するものではなく普通の配線を用いることも可能である。
上部筐体11は、閉状態から開状態へと変化するときの移動方向側端部の厚みが反対側端部より厚く構成されている。
よって、上部筐体11の裏面11Aは、第1扁平部28において凹状に形成され、第1突出部27において凸状に形成されている。
下部筐体12は、閉状態から開状態へと変化するときの移動方向側端部の厚みが反対側端部より厚く構成されている。
よって、下部筐体12の表面12Aは、第2扁平部32において凹状に形成され、第2突出部31において凸状に形成されている。
第2突出部31は、第2扁平部32に臨む部位に開口部34が形成されている。
このように、副操作部17や表示部16の厚さ寸法に合わせて、上部筐体11の裏面11Aの形状に凹凸をつけることで、表示部16を配置する箇所以外を薄型化することが可能になり、上部筐体11からデッドスペースを除去することができる。
これにより、閉状態において、第1突出部27を第2扁平部32に対面させるとともに第2突出部31を第1扁平部28に対面させることで、携帯端末10を総体的に薄型化できる。
これにより、下部筐体12の主操作部22および上部筐体11の副操作部17を連係して操作するにあたって円滑な操作性が得られる。
そして、携帯端末10の閉状態において、第1突出部27を第2扁平部32に対面させるとともに第2突出部31を第1扁平部28に対面させた。
よって、表示部16と、下部筐体12の主操作部22とは厚み方向に沿って重複しない。したがって、携帯端末10を総体的に薄型化できる。
レール38は、上部筐体11の裏面11Aのうち第1扁平部28に基端部38Aが取り付けられている。
なお、本実施形態では、第2突出部31が下部筐体(第2筐体)12に一体成形され、かつ、レール38が第2突出部31の開口部34を経て第2突出部31内に収容されているが、例えば第2突出部31が下部筐体(第2筐体)12とは別体に成形され、レール38を所定位置に配置した後に第2突出部31に相当する部材を下部筐体(第2筐体)12に積層させて取り付けることにより、結果的にレール38を第2突出部31に収容させる構造を採用してもよい。
係合部39は、下部筐体12の表面12Aのうち第2突出部31内に先端部39Aが収容され、第2突出部31に先端部39Aが取り付けられている。
これにより、係合部39は、先端部39Aが、第2突出部31における裏面31A側に収容される。
さらに、連結部13の係合部39は、先端部39Aが、第2突出部31における裏面31A側に配置されている。
これにより、レール38の全長寸法L(図5参照)を大きくでき、携帯端末10を伸長する際の伸長ストロークS(図5参照)を十分に確保できる。
よって、携帯端末10の閉状態および開状態において、レール開口部38Cおよび係合開口部39Cで貫通口40が形成される。貫通口40にフレキシブルプリント基板25が貫通される。
第2回路基板21は、下部筐体12のうち第2扁平部32内に収容されている。
第1回路基板15のコネクタ46を介してフレキシブルプリント基板25の一端部25Aが接続され、第2回路基板21のコネクタ47を介してフレキシブルプリント基板25の他端部25Bが接続されている。
よって、第1回路基板15および第2回路基板21はフレキシブルプリント基板25を介して接続されている。
このフレキシブルプリント基板25は、図5(B)に示すように、携帯端末10が閉状態から開状態に移行する際、第1突出部27および第1扁平部28間の段差面と、第2突出部31および第2扁平部32間の段差面とが離反することにより徐々に伸長するように形成される空隙48に伴って、第1扁平部28および第2扁平部32間に形成される空隙48に配置される。
携帯端末10が閉状態から開状態に移行する際に現れる空隙48にフレキシブルプリント基板25を配置するので、従来に比較してデッドスペースを少なくでき、これにより携帯端末10の小型化、薄型化が図れる。
これに対して、前述した実施形態の携帯端末10によれば、連結部13を構成するレール38および係合部39が第2突出部31内に収容されているため、開状態においてレール38および係合部39の係合長さを充分に確保でき、これにより開状態における充分な強度が得られる。
つぎに、第2〜第6実施形態の携帯端末50を図6〜図14に基づいて説明する。なお、第2〜第6実施形態において第1実施形態の携帯端末10の構成部材と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図6〜図7に示す第2実施形態の携帯端末50は、下部筐体12の両側部12Bにそれぞれ壁部51を設けたもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同様である。
下部筐体12の両側部12Bに壁部51を設けることで、それぞれの壁部51で空隙48(図1(B)および図5(B))の側方を覆うことができる。
さらに、空隙48の側方を覆う壁部51を設けることで、使用者の良好な把持性を確保できる。
加えて、第2実施形態の携帯端末50によれば、第1実施形態の携帯端末10と同様の効果が得られる。
図8〜図9に示す第3実施形態の携帯端末55は、上部筐体11の両側部11Bにそれぞれ壁部56を設けたもので、その他の構成は第2実施形態の携帯端末50と同様である。
上部筐体11の両側部11Bに壁部56を設け、下部筐体12の両側部12Bにガイド部57を設けた。ガイド部57は、携帯端末55が閉状態と開状態とにスライド可能に壁部56を案内する部位である。
上部筐体11の両側部11Bに壁部56を設けることで、それぞれの壁部56で空隙48の側方を覆うことができる。
すなわち、第3実施形態の携帯端末55によれば、第2実施形態の携帯端末50と同様の効果が得られる。
なお、使用者の良好な把持性を確保するという点から考慮すると、第2実施形態の携帯端末50のように、下部筐体12に壁部51を設けることが望ましい。
図10に示す第4実施形態の携帯端末60は、上部筐体11の裏面11Aを凸形湾曲状に形成するとともに、下部筐体12の表面12Aを凹形湾曲状に形成したもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同様である。
上部筐体11の第1扁平部28を凸形湾曲状に形成することで、第1扁平部28の厚さ寸法T2を、第1実施形態の厚さ寸法T1(図1(B)参照)より小さく抑えることができる。
さらに、第4実施形態の携帯端末60によれば、第1実施形態の携帯端末10と同様の効果が得られる。
図11〜図12に示す第5実施形態の携帯端末70は、上部筐体71を下部筐体72に対して平行に矢印方向に旋回可能に構成したリボルバ形式のもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同様である。
よって、上部筐体71の裏面71Aは、第1扁平部75において凹状に形成され、第1突出部74において凸状に形成されている。
よって、下部筐体72の表面72Aは、第2扁平部77において凹状に形成され、第2突出部76において凸状に形成されている。
したがって、例えば、表示部16にタッチパネル機能を備えて、副操作部として使用する場合、下部筐体72の主操作部22および上部筐体71の副操作部(表示部16のタッチパネル)を連係して操作するにあたって円滑な操作性が得られる。
加えて、第5実施形態の携帯端末70によれば、第1実施形態の携帯端末10と同様の効果が得られる。
図13に示す第6実施形態の携帯端末90は、第1実施形態の上部筐体11および下部筐体12間に中間筐体91を介在させて三層構造としたもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同様である。
さらに、中間筐体91は、裏面91Bにおいて第2扁平部32に対応する位置に設けられた第4突出部94と、第4突出部94に隣接し、第2突出部31に対応する位置に設けられた第4扁平部95とを有する。
これにより、閉状態において、携帯端末90を総体的に薄型化できる。
加えて、第6実施形態の携帯端末90によれば、第1実施形態の携帯端末10と同様の効果が得られる。
(変形例1)
図14(A)に示す変形例1の携帯端末100は、下部筐体101および一対の上部筐体102を積層したものである。
下部筐体101は、中央に第2突出部103が設けられ、第2突出部103の両側に一対の第2扁平部104が設けられている。第2突出部103には表面に表示部16が設けられている。
携帯端末100を伸長させる際には、一対の上部筐体102を矢印の方向にスライド移動させる。
さらに、変形例1の携帯端末100によれば、第6実施形態の携帯端末90と同様の効果が得られる。
図14(B)に示す変形例2の携帯端末110は、下部筐体101、中間筐体111および上部筐体112を積層したものである。
中間筐体111は、第2突出部103に対面する位置に第3扁平部113が設けられ、第2扁平部104に対面する位置に第3突出部114が設けられている。第3突出部114には表示部16が設けられ、第3扁平部113には操作部22が設けられている。
携帯端末110を伸長させる際には、中間筐体111および上部筐体112を矢印の方向にスライド移動させる。
さらに、変形例2の携帯端末110によれば、第6実施形態の携帯端末90と同様の効果が得られる。
図14(C)に示す変形例3の携帯端末120は、下部筐体101、中間筐体121および上部筐体122を積層したものである。
中間筐体121は、第2突出部103に対面する位置に第3扁平部123が設けられ、第2扁平部104に対面する位置に第3突出部124が設けられている。第3突出部124の両面には表示部16が設けられ、第3扁平部123には操作部22が設けられている。
携帯端末120を伸長させる際には、中間筐体121および上部筐体122を矢印の方向にスライド移動させる。
さらに、変形例3の携帯端末120によれば、第6実施形態の携帯端末90と同様の効果が得られる。
図14(D)に示す変形例4の携帯端末130は、下部筐体131、中間筐体132および上部筐体133を積層したものである。
下部筐体131は、第2突出部134が設けられ、第2突出部134に隣接する第2扁平部135が設けられている。第2突出部134には裏面に表示部16が設けられている。
携帯端末130を伸長させる際には、下部筐体131および上部筐体132を矢印の方向にスライド移動させる。
さらに、変形例4の携帯端末130によれば、第6実施形態の携帯端末90と同様の効果が得られる。
下部筐体12の表面12Aにレール38を設けた場合には、携帯端末10の閉状態において、先端部38Bが第1突出部27に配置される。
この携帯端末は、連結部を介して上部筐体および下部筐体を相対的に移動させることにより、上部筐体の裏面および下部筐体の表面が互いに対面するように上部筐体および下部筐体が互いに積層した閉状態と、上部筐体の裏面および下部筐体の表面が相対的に平行移動して上部筐体および下部筐体が段違い配置される開状態とを選択可能である(特許文献1参照)。
このような携帯端末は、開状態において、上部筐体の副操作部と、下部筐体の主操作部とが隣接し、副操作部および主操作部が互いに連係して操作される。
このような段差は、副操作部および主操作部を連係して操作する上での障害となっており、段差寸法は極力小さいことが望ましい。
例えば、副操作部に用いるキーシートは比較的薄い電子部品なので、第1筐体の第1部分に対応する箇所に配置した。一方、表示部はキーシートと比較して厚い電子部品なので、第2部分に対応する箇所に表示部を配置した。
第1筐体と同様に、第2筐体も、必要な箇所以外を薄型化することが可能になり、第2筐体にデッドスペースが生じることはない。
デッドスペースとは、有効活用できない不要の空間をいう。
これにより、閉状態において、第2部分を第3部分に対面させるとともに第4部分を第1部分に対面させることで、携帯端末を総体的に薄型化できる。
よって、携帯端末の開状態において、第1筐体の副操作部と第2筐体の主操作部(操作部)との段差寸法を従来に比較して小さくできる。
これにより、第2筐体の主操作部および第1筐体の副操作部を連係して操作するにあたって円滑な操作性が得られる。
閉状態において、第2部分を第3部分に対面させるとともに第4部分を第1部分に対面させるので、表示部と、第2筐体の主操作部とが厚み方向に沿って重複しない。したがって、携帯端末を総体的に薄型化できる。
開状態となったときに初めて現れる空隙に可撓性配線部材を配置するので従来に比較してデッドスペースを少なくでき、これにより携帯端末の小型化、薄型化が図れる。
これに対して、従来は閉状態、開状態に関わらず可撓性配線が動ける空間を確保していたので、その空間がデッドスペースとなっていた。
さらに、空隙の側方を覆う壁部を設けることで、使用者の良好な把持性を確保できる。
図1〜図3に示すように、第1実施形態に係る携帯端末10は、上部筐体(第1筐体)11および下部筐体(第2筐体)12と、上部筐体11および下部筐体12をスライド移動可能に連結する連結部13と、上部筐体11内に収容された第1回路基板15と、上部筐体11の表面11Aに設けられた表示部(LCD)16、副操作部17およびレシーバ18と、下部筐体12内に収容された第2回路基板21と、下部筐体12の表面12Aに設けられた主操作部(操作部)22およびマイクロフォン23と、第1回路基板15および第2回路基板21を接続するフレキシブルプリント基板(可撓性配線部材)25とを有し、連結部13により上部筐体11および下部筐体12が互いに重なる閉状態と、上部筐体11および下部筐体12を摺動して伸長する開状態とをとり得るスライド形式のものである。
可撓性配線部材25として、フレキシブルプリント基板を例示するが、これに限定するものではなく普通の配線を用いることも可能である。
上部筐体11は、閉状態から開状態へと変化するときの移動方向側端部の厚みが反対側端部より厚く構成されている。
よって、上部筐体11の裏面11Aは、第1扁平部28において凹状に形成され、第1突出部27において凸状に形成されている。
下部筐体12は、閉状態から開状態へと変化するときの移動方向側端部の厚みが反対側端部より厚く構成されている。
よって、下部筐体12の表面12Aは、第2扁平部32において凹状に形成され、第2突出部31において凸状に形成されている。
第2突出部31は、第2扁平部32に臨む部位に開口部34が形成されている。
このように、副操作部17や表示部16の厚さ寸法に合わせて、上部筐体11の裏面11Aの形状に凹凸をつけることで、表示部16を配置する箇所以外を薄型化することが可能になり、上部筐体11からデッドスペースを除去することができる。
これにより、閉状態において、第1突出部27を第2扁平部32に対面させるとともに第2突出部31を第1扁平部28に対面させることで、携帯端末10を総体的に薄型化できる。
これにより、下部筐体12の主操作部22および上部筐体11の副操作部17を連係して操作するにあたって円滑な操作性が得られる。
そして、携帯端末10の閉状態において、第1突出部27を第2扁平部32に対面させるとともに第2突出部31を第1扁平部28に対面させた。
よって、表示部16と、下部筐体12の主操作部22とは厚み方向に沿って重複しない。したがって、携帯端末10を総体的に薄型化できる。
レール38は、上部筐体11の裏面11Aのうち第1扁平部28に基端部38Aが取り付けられている。
なお、本実施形態では、第2突出部31が下部筐体(第2筐体)12に一体成形され、かつ、レール38が第2突出部31の開口部34を経て第2突出部31内に収容されているが、例えば第2突出部31が下部筐体(第2筐体)12とは別体に成形され、レール38を所定位置に配置した後に第2突出部31に相当する部材を下部筐体(第2筐体)12に積層させて取り付けることにより、結果的にレール38を第2突出部31に収容させる構造を採用してもよい。
係合部39は、下部筐体12の表面12Aのうち第2突出部31内に先端部39Aが収容され、第2突出部31に先端部39Aが取り付けられている。
さらに、連結部13の係合部39は、先端部39Aが、第2突出部31における裏面31A側に配置されている。
これにより、レール38の全長寸法L(図5参照)を大きくでき、携帯端末10を伸長する際の伸長ストロークS(図5参照)を十分に確保できる。
よって、携帯端末10の閉状態および開状態において、レール開口部38Cおよび係合開口部39Cで貫通口40が形成される。貫通口40にフレキシブルプリント基板25が貫通される。
第2回路基板21は、下部筐体12のうち第2扁平部32内に収容されている。
第1回路基板15のコネクタ46を介してフレキシブルプリント基板25の一端部25Aが接続され、第2回路基板21のコネクタ47を介してフレキシブルプリント基板25の他端部25Bが接続されている。
よって、第1回路基板15および第2回路基板21はフレキシブルプリント基板25を介して接続されている。
このフレキシブルプリント基板25は、図5(B)に示すように、携帯端末10が閉状態から開状態に移行する際、第1突出部27および第1扁平部28間の段差面と、第2突出部31および第2扁平部32間の段差面とが離反することにより徐々に伸長するように形成される空隙48に伴って、第1扁平部28および第2扁平部32間に形成される空隙48に配置される。
携帯端末10が閉状態から開状態に移行する際に現れる空隙48にフレキシブルプリント基板25を配置するので、従来に比較してデッドスペースを少なくでき、これにより携帯端末10の小型化、薄型化が図れる。
これに対して、前述した実施形態の携帯端末10によれば、連結部13を構成するレール38および係合部39が第2突出部31内に収容されているため、開状態においてレール38および係合部39の係合長さを充分に確保でき、これにより開状態における充分な強度が得られる。
つぎに、第2〜第6実施形態の携帯端末50を図6〜図14に基づいて説明する。なお、第2〜第6実施形態において第1実施形態の携帯端末10の構成部材と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図6〜図7に示す第2実施形態の携帯端末50は、下部筐体12の両側部12Bにそれぞれ壁部51を設けたもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同様である。
下部筐体12の両側部12Bに壁部51を設けることで、それぞれの壁部51で空隙48(図1(B)および図5(B))の側方を覆うことができる。
さらに、空隙48の側方を覆う壁部51を設けることで、使用者の良好な把持性を確保できる。
加えて、第2実施形態の携帯端末50によれば、第1実施形態の携帯端末10と同様の効果が得られる。
図8〜図9に示す第3実施形態の携帯端末55は、上部筐体11の両側部11Bにそれぞれ壁部56を設けたもので、その他の構成は第2実施形態の携帯端末50と同様である。
上部筐体11の両側部11Bに壁部56を設け、下部筐体12の両側部12Bにガイド部57を設けた。ガイド部57は、携帯端末55が閉状態と開状態とにスライド可能に壁部56を案内する部位である。
上部筐体11の両側部11Bに壁部56を設けることで、それぞれの壁部56で空隙48の側方を覆うことができる。
すなわち、第3実施形態の携帯端末55によれば、第2実施形態の携帯端末50と同様の効果が得られる。
なお、使用者の良好な把持性を確保するという点から考慮すると、第2実施形態の携帯端末50のように、下部筐体12に壁部51を設けることが望ましい。
図10に示す第4実施形態の携帯端末60は、上部筐体11の裏面11Aを凸形湾曲状に形成するとともに、下部筐体12の表面12Aを凹形湾曲状に形成したもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同様である。
上部筐体11の第1扁平部28を凸形湾曲状に形成することで、第1扁平部28の厚さ寸法T2を、第1実施形態の厚さ寸法T1(図1(B)参照)より小さく抑えることができる。
さらに、第4実施形態の携帯端末60によれば、第1実施形態の携帯端末10と同様の効果が得られる。
図11〜図12に示す第5実施形態の携帯端末70は、上部筐体71を下部筐体72に対して平行に矢印方向に旋回可能に構成したリボルバ形式のもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同様である。
よって、上部筐体71の裏面71Aは、第1扁平部75において凹状に形成され、第1突出部74において凸状に形成されている。
よって、下部筐体72の表面72Aは、第2扁平部77において凹状に形成され、第2突出部76において凸状に形成されている。
したがって、例えば、表示部16にタッチパネル機能を備えて、副操作部として使用する場合、下部筐体72の主操作部22および上部筐体71の副操作部(表示部16のタッチパネル)を連係して操作するにあたって円滑な操作性が得られる。
加えて、第5実施形態の携帯端末70によれば、第1実施形態の携帯端末10と同様の効果が得られる。
図13に示す第6実施形態の携帯端末90は、第1実施形態の上部筐体11および下部筐体12間に中間筐体91を介在させて三層構造としたもので、その他の構成は第1実施形態の携帯端末10と同様である。
さらに、中間筐体91は、裏面91Bにおいて第2扁平部32に対応する位置に設けられた第4突出部94と、第4突出部94に隣接し、第2突出部31に対応する位置に設けられた第4扁平部95とを有する。
これにより、閉状態において、携帯端末90を総体的に薄型化できる。
加えて、第6実施形態の携帯端末90によれば、第1実施形態の携帯端末10と同様の効果が得られる。
(変形例1)
図14(A)に示す変形例1の携帯端末100は、下部筐体101および一対の上部筐体102を積層したものである。
下部筐体101は、中央に第2突出部103が設けられ、第2突出部103の両側に一対の第2扁平部104が設けられている。第2突出部103には表面に表示部16が設けられている。
携帯端末100を伸長させる際には、一対の上部筐体102を矢印の方向にスライド移動させる。
さらに、変形例1の携帯端末100によれば、第6実施形態の携帯端末90と同様の効果が得られる。
図14(B)に示す変形例2の携帯端末110は、下部筐体101、中間筐体111および上部筐体112を積層したものである。
中間筐体111は、第2突出部103に対面する位置に第3扁平部113が設けられ、第2扁平部104に対面する位置に第3突出部114が設けられている。第3突出部114には表示部16が設けられ、第3扁平部113には操作部22が設けられている。
携帯端末110を伸長させる際には、中間筐体111および上部筐体112を矢印の方向にスライド移動させる。
さらに、変形例2の携帯端末110によれば、第6実施形態の携帯端末90と同様の効果が得られる。
図14(C)に示す変形例3の携帯端末120は、下部筐体101、中間筐体121および上部筐体122を積層したものである。
中間筐体121は、第2突出部103に対面する位置に第3扁平部123が設けられ、第2扁平部104に対面する位置に第3突出部124が設けられている。第3突出部124の両面には表示部16が設けられ、第3扁平部123には操作部22が設けられている。
携帯端末120を伸長させる際には、中間筐体121および上部筐体122を矢印の方向にスライド移動させる。
さらに、変形例3の携帯端末120によれば、第6実施形態の携帯端末90と同様の効果が得られる。
図14(D)に示す変形例4の携帯端末130は、下部筐体131、中間筐体132および上部筐体133を積層したものである。
下部筐体131は、第2突出部134が設けられ、第2突出部134に隣接する第2扁平部135が設けられている。第2突出部134には裏面に表示部16が設けられている。
携帯端末130を伸長させる際には、下部筐体131および上部筐体132を矢印の方向にスライド移動させる。
さらに、変形例4の携帯端末130によれば、第6実施形態の携帯端末90と同様の効果が得られる。
下部筐体12の表面12Aにレール38を設けた場合には、携帯端末10の閉状態において、先端部38Bが第1突出部27に配置される。
11,71,102,112,122,133 上部筐体(第1筐体)
11A 上部筐体の表面(第1筐体の表面)
12,72,101,131 下部筐体(第2筐体)
12A 下部筐体の裏面(第2筐体の裏面)
13 連結部
15 第1回路基板
16 表示部
17 副操作部
21 第2回路基板
22 主操作部(操作部)
25 フレキシブルプリント基板(可撓性配線部材)
27,74,107,116,126,138 第1突出部(第2部分)
28,75,106,115,125,139 第1扁平部(第1部分)
31,76,103,134 第2突出部(第4部分)
31A 第2突出部の裏面(突出面の裏面)
32,77,104,135 第2扁平部(第3部分)
38 レール
38B レールの先端部(レールの端部)
39 係合部
48 空隙
51,56 壁部
91,107,111,121,132 中間筐体
【課題を解決するための手段】
【0006】 本発明の携帯端末は、表示部と第1操作部を有する第1筐体と、第2操作部を有する第2筐体と、前記第1筐体と前記第2筐体とを摺動可能に連結する連結部と、前記第1筐体に収容される第1回路基板と、前記第2筐体に収容される第2回路基板と、前記第1回路基板と前記第2回路基板を接続する可撓性配線部材と、を有し、前記第1筐体と前記第2筐体は、前記連結部により互いに重なる閉状態及び一方が摺動して伸長する開状態になり、前記第1筐体は、第1部分および前記第1部分より厚み方向に厚く構成される第2部分から構成され、前記第2筐体は、第3部分および前記第3部分より厚み方向に厚く構成される第4部分から構成され、前記第1部分には、前記第1操作部が配置され、前記第4部分には、前記第2操作部が配置され、前記閉状態の際、前記第1筐体の前記第1部分が前記第2筐体の前記第4部分に対面するとともに前記第1筐体の前記第2部分が前記第2筐体の前記第3部分に対面し、前記開状態の際、前記第1筐体及び前記第2筐体との間に空隙を生じ、前記開状態の際、前記第1筐体の前記第1の部分と前記第2筐体の前記第3部分とが空隙を挟んで対面し、前記開状態の際、前記第2部分および第4部分との間に形成される空隙に前記可撓性配線部材が配置されることを特徴とする。
11,102,112,122,133 上部筐体(第1筐体)
11A 上部筐体の表面(第1筐体の表面)
12,101,131 下部筐体(第2筐体)
12A 下部筐体の裏面(第2筐体の裏面)
13 連結部
15 第1回路基板
16 表示部
17 副操作部
21 第2回路基板
22 主操作部(操作部)
25 フレキシブルプリント基板(可撓性配線部材)
27,107,116,126,138 第1突出部(第2部分)
28,106,115,125,139 第1扁平部(第1部分)
31,103,134 第2突出部(第4部分)
31A 第2突出部の裏面(突出面の裏面)
32,104,135 第2扁平部(第3部分)
38 レール
38B レールの先端部(レールの端部)
39 係合部
48 空隙
51,56 壁部
91,107,111,121,132 中間筐体
Claims (5)
- 連結部を介して連結された第1筐体および第2筐体と、
前記連結部により前記第1筐体および前記第2筐体が互いに重なる閉状態と、前記第1筐体および第2筐体を摺動して伸長する開状態と、
をとり得る携帯端末であって、
前記第1筐体は、前記閉状態から前記開状態へと変化するときの移動方向側端部の厚みを反対側端部より厚く構成し、
前記第2筐体は、前記閉状態から前記開状態へと変化するときの移動方向側端部の厚みを反対側端部より薄く構成し、
閉状態において、前記第1筐体の反対側端部と前記第2筐体の反対側端部とが重なり合い、
開状態において、前記第1筐体の反対側端部と前記第2筐体の移動方向側端部とが重なり合い、
閉状態から開状態へ変化すると、前記第1筐体と前記第2筐体により移動方向に空隙が構成されることを特徴とする携帯端末。 - 連結部を介して連結された第1筐体および第2筐体と、
前記連結部により前記第1筐体および前記第2筐体が互いに重なる閉状態と、前記第1筐体および第2筐体を摺動して伸長する開状態と、
をとり得る携帯端末であって、
前記第1筐体は第1部分および前記第1部分より厚み方向に厚く構成される第2部分から構成され、
前記第2筐体は第3部分および前記第3部分より厚み方向に厚く構成される第4部分から構成され、
前記閉状態において前記第1筐体の前記第1部分が前記第2筐体の前記第4部分に対面するとともに前記第1筐体の前記第2部分が前記第2筐体の前記第4部分に対面することを特徴とする携帯端末。 - 前記第1筐体に収容される第1回路基板と、
前記第2筐体に収容される第2回路基板とを接続する可撓性配線部材を有し、
前記開状態において前記第2部分および第4部分間に形成される空隙に前記可撓性配線部材が配置されることを特徴とする請求項1および請求項2のうちのいずれかに記載の携帯端末。 - 前記第1筐体および前記第2筐体のうちの一方に前記空隙の側方を覆う壁部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
- 連結部を介して連結された第1筐体および第2筐体と、
前記第1筐体の表面に設けられた表示部と、
前記第2筐体の表面に設けられた操作部とを有し、
前記連結部が、前記第1筐体の裏面および前記第2筐体の表面のうちの一方に設けられたレールと、前記第1筐体の裏面および前記第2筐体の表面のうちの他方に設けられて前記レールに係合する係合部とを備えているとともに、
前記連結部を介して前記第1筐体および第2筐体を相対的に移動させることにより、
前記連結部により前記第1筐体および前記第2筐体が互いに重なる閉状態と、前記第1筐体および第2筐体を摺動して伸長する開状態と、
をとり得る携帯端末であって、
前記第1筐体は第1部分および前記第1部分より厚み方向に厚く構成される第2部分から構成され、
前記第2筐体は第3部分および前記第3部分より厚み方向に厚く構成される第4部分から構成され、
前記閉状態において前記第1筐体の前記第1部分が前記第2筐体の前記第4部分に対面するとともに前記第1筐体の前記第2部分が前記第2筐体の前記第4部分に対面し、
前記レールの端部が、前記第1筐体および前記第2筐体のうちの一方に収容されていることを特徴とする携帯端末。
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