JP5302656B2 - スライド式電子機器 - Google Patents
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がたつきの方向については、スライド動作方向と直交し、2つの筐体の対向面に平行な方向をX方向とする。また、スライド動作方向と直交し、2つの筐体の対向面にも垂直な方向をZ方向とする。以降、X方向、Z方向と記載する。
この隙間はある程度必要だが、隙間を大きくとるとがたつきが発生し、隙間を詰めると摺動不良が発生するという問題があった。
一方で機器の機能増加、小型化も進んでいるため、このレール部以外でのがたつきの抑制を省スペースで実現する手段が求められていた。
次に、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1、2は、本発明の第1の実施形態を示す斜視図である。図1はスライドを閉じて、両筐体が最大の重なり面積で重なった閉状態を示す。図2はスライドを開いて、両筐体が最小の重なり面積で重なった開状態を示す。
筐体1、筐体2には、がたつき防止のための突起等が設置され、その詳細を図3、図5に示す。
図5(a)は下面図(筐体下端側から見た図)であり、図5(b)は図5(a)における突起1aと帯状突起2aの係合部の拡大図である。図5(c)は上面図(筐体上端側から見た図)であり、図5(d)は図5(c)における箱状突起1eと突起2eの係合部の拡大図である。
また、図5(c)に示すように、箱状突起1eと突起2eもX、Z方向の面が相互に突き当たる位置、形状となっている。
ここで、突起1cと突起2cはスライド開状態の時に筐体1の下端付近でZ方向で係合する位置、形状となっており、突起1dと突起2dはスライド開状態の時に筐体2の上端付近にてZ方向で係合する位置、形状となっている。
図4は、第1の実施形態のスライド動作を説明する図であり、図4(a)はスライド閉状態の側面図、図4(b)は開状態の側面図である。図4(c)は、図4(a)におけるC−C断面を示し、図4(d)は図4(b)におけるD−D断面を示す。
スライド閉状態では、図4(c)に示すように、筐体1下端に設置された突起1aと筐体2下端に設置された帯状突起2aがスライド閉状態で係合し、筐体1、2下端側のX方向のがたつきを抑制する。同時に、筐体1上端に設置された箱状突起1eと筐体2下端に設置された突起2eが係合して、筐体1、2上端側のX方向のがたつきを抑制する。閉状態では両筐体の外形は一致していることが多いので、筐体の上端、下端の両方でがたつきを抑制する。
このため、スライド動作を円滑にできると共に、開状態および閉状態でがたつきのない筐体構造が可能となる。
また、ユーザが筐体をスライドさせて開状態や閉状態とする際にも、弾性部材を弾性変形させるための力を特に入れる必要もなく、スムーズなスライド開閉動作ができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、図6、図7を用いて説明する。
この第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に対し、突起部の形状を変更したものである。
図6(a)は第1の実施形態の形状で、突起1d、2dの係合面がスライド機構によるスライド平面、すなわち両筐体の対向面と平行な面となっている。
図6(b)が第2の実施形態の形状で、突起1d、2dの係合面がそのスライド平面に対して所定角度傾斜した面となっている。
図7(a)は第1の実施形態の形状で、突起1a、2aの係合面がスライド機構によるスライド平面、すなわち両筐体の対向面と平行な面となっている。
図7(b)が第2の実施形態の形状で、突起1a、2aの係合面がそのスライド平面に対して所定角度傾斜した面となっている。
次に、本発明の第3の実施形態について、図6、図7を用いて説明する。
この第3の実施形態は、第2の実施形態と同様に、上述した第1の実施形態に対して突起部の形状を変更したものである。
図7(c)が第3の実施形態の形状で、突起1a、2aの係合面が凹凸で嵌合する面となっている。
次に、本発明の第4の実施形態について、図6、図7を用いて説明する。
この第4の実施形態は、第2の実施形態と同様に、上述した第1の実施形態に対して突起部の形状を変更したものである。
また、図7(d)が第4の実施形態の形状で、突起1a、2aの係合面が、スライド機構によるスライド平面に対して所定角度傾斜した面と、そのスライド平面に平行な面とを複合させた面とされている。
次に、本発明の第5の実施形態について、図3を用いて説明する。
この第5の実施形態は、図3(b)において第1の実施形態に対し、突起2c、2b、2d、2eをスライドレール保持部3bと一体化したものである。
次に、本発明の第6の実施形態について、図3を用いて説明する。
この第6の実施形態は、図3(a)において第1の実施形態に対し、突起1aと1cを一体化したものである。
次に、本発明の第7の実施形態について、図3を用いて説明する。
この第7の実施形態は、図3(b)において第1の実施形態に対し、突起2eと2dを1つの部品で実現し、一体化させるようにしたものである。
例えば、上述した各突起は、それぞれ別部材として構成されてもよく、複数の突起が1つの部材として構成されてもよい。
1a 突起(閉状態係合凸部および開状態係合凸部の一例)
2a 突起(閉状態係合凸部の一例)
2b 突起(開状態係合凸部の一例)
1c、2c 突起(開状態係合凸部の一例)
1d、2d 突起(開状態係合凸部の一例)
1e、2e 突起(閉状態係合凸部の一例)
2g キー部
3(3a、3b) スライド機構部
Claims (10)
- 第1の筐体と第2の筐体とがスライド機構によりスライド可能に接続され、両筐体が最大の重なり面積で重なった閉状態と、両筐体が最小の重なり面積で重なった開状態とを前記スライド機構によるスライドで切換可能に構成されたスライド式電子機器であって、
前記スライド機構には、前記第1の筐体および前記第2の筐体の間を摺動させるための隙間が設けられ、
前記第1の筐体に、第1の開状態係合凸部および第1の閉状態係合凸部が設けられ、
前記第2の筐体に、第2の開状態係合凸部および第2の閉状態係合凸部が設けられ、
前記第1の開状態係合凸部および前記第2の開状態係合凸部は、前記開状態で対向する位置に配置され、該開状態での係合時に前記隙間を埋める高さとなるよう形成され、
前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部は、前記閉状態で対向する位置に配置され、該閉状態での係合時に前記隙間を埋める高さとなるよう形成され、
前記第1の開状態係合凸部、前記第2の開状態係合凸部、前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部の少なくとも何れかは、箱状凸部として形成され、該箱状凸部の内部に部品が実装されたことを特徴とするスライド式電子機器。 - 前記第1の開状態係合凸部および前記第2の開状態係合凸部は、
前記第1の筐体および前記第2の筐体の対向面に垂直な方向と、
前記第1の筐体および前記第2の筐体の対向面に平行かつ前記スライド機構によるスライド方向に垂直な方向と、についてそれぞれ設けられ、
前記対向面に垂直な方向における前記第1の開状態係合凸部および前記第2の開状態係合凸部は、該対向面に垂直な方向における前記隙間を埋める高さとなるよう形成され、
前記対向面に平行かつ前記スライド方向に垂直な方向における前記第1の開状態係合凸部および前記第2の開状態係合凸部は、該対向面に垂直な方向における前記隙間を埋める高さとなるよう形成されたことを特徴とする請求項1記載のスライド式電子機器。 - 前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部は、
前記第1の筐体および前記第2の筐体の対向面に垂直な方向と、
前記第1の筐体および前記第2の筐体の対向面に平行かつ前記スライド機構によるスライド方向に垂直な方向と、についてそれぞれ設けられ、
前記対向面に垂直な方向における前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部は、該対向面に垂直な方向における前記隙間を埋める高さとなるよう形成され、
前記対向面に平行かつ前記スライド方向に垂直な方向における前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部は、該対向面に垂直な方向における前記隙間を埋める高さとなるよう形成されたことを特徴とする請求項1または2記載のスライド式電子機器。 - 前記第1の開状態係合凸部、前記第2の開状態係合凸部、前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部は、前記スライド機構による前記開状態および前記閉状態の間のスライド途中には対向する筐体に接触しないよう配設されたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のスライド式電子機器。
- 前記第1の開状態係合凸部および前記第2の開状態係合凸部、前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部の少なくとも何れかは、係合面が前記スライド機構によるスライド平面と平行な平面となるよう形成されたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のスライド式電子機器。
- 前記第1の開状態係合凸部および前記第2の開状態係合凸部、前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部の少なくとも何れかは、係合面が前記スライド機構によるスライド平面に対して所定角度傾斜した平面となるよう形成されたことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のスライド式電子機器。
- 前記第1の開状態係合凸部および前記第2の開状態係合凸部、前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部の少なくとも何れかは、係合面が凹凸で嵌合する面ととなるよう形成されたことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のスライド式電子機器。
- 前記第1の開状態係合凸部および前記第2の開状態係合凸部、前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部の少なくとも何れかは、係合面が、前記スライド機構によるスライド平面に対して所定角度傾斜した面と、該スライド平面に平行な面とを複合させた面となるよう形成されたことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のスライド式電子機器。
- 前記第1の開状態係合凸部、前記第2の開状態係合凸部、前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部の少なくとも何れかは、帯状凸部として形成されたことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載のスライド式電子機器。
- 前記第1の開状態係合凸部、前記第2の開状態係合凸部、前記第1の閉状態係合凸部および前記第2の閉状態係合凸部は、前記筐体と一体、または、別部品を接着もしくは嵌合させることで構成されたことを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載のスライド式電子機器。
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